JPWO2008102411A1 - 信号処理装置および方法 - Google Patents
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Abstract
第1のミキサは、第1の入力信号と第1のクロック信号を混合して第1の出力信号を生成し、第2のミキサは、第2の入力信号と第2のクロック信号を混合して第2の出力信号を生成する。クロック回路は、第1のクロック信号を第1のミキサに出力し、第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を第2のクロック信号として第2のミキサに出力する第1の動作と、第1のクロック信号を第1のミキサに出力し、第1のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を第2のクロック信号として第2のミキサに出力する第2の動作とを、制御信号の値に応じて切り替える。
Description
本発明は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying )やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等の無線通信システムにおいて、同相(I)信号と直交(Q)信号を合成または分離する信号処理装置および方法に関する。
図1は、下記の特許文献1に記載された従来の無線受信機の構成図である。この受信機は、受信アンテナ110、バンドパスフィルタ111、高周波増幅器112、ミキサ113、局所発振器114、ローパスフィルタ115、直交検波器120、増幅器141、142、復調回路150、および出力端子160を備える。
このうち、直交検波器120は、局所発振器125、90°位相差分離回路126、ミキサ121、122、およびローパスフィルタ131、132からなり、中間周波数(IF)fIFの信号を、位相が互いに90°異なるI信号とQ信号に変換する。この場合、I信号とQ信号を出力する2つの端子は固定されている。
このような無線受信機においては、直交検波器を含む無線周波数集積回路(RF−IC)と、ベースバンド信号のデジタル処理を行うデジタルベースバンド集積回路(DBB−IC)が用いられることが多い。これらのIC間の接続を行うプリント基板の設計ミスや、RF−ICおよびDBB−ICの開発時における設計ミス等によって、I信号とQ信号を逆に接続してしまうことが起こり得る。
その理由は、I信号とQ信号の位相関係について決められているのは、互いに90°だけ位相が異なることのみであり、どちらの方が進んでいるかを示す標準規定がないことによる。製造者によって、また、同じ製造者であっても開発時期によって、製品におけるI信号とQ信号の位相関係が異なってくる。
このような設計ミスが発生した場合、従来ではプリント基板の作り直し等によって対処していたため、時間とコストの負担が大きかった。
下記の特許文献2は、ダイレクトコンバージョン受信機に関し、特許文献3は、低IF受信機構造に関し、特許文献4は、ダイバーシティ無線受信装置に関する。
特開昭61−171207号公報
米国特許第5761615号明細書
特表2005−535168号公報
特開2006−140810号公報
下記の特許文献2は、ダイレクトコンバージョン受信機に関し、特許文献3は、低IF受信機構造に関し、特許文献4は、ダイバーシティ無線受信装置に関する。
本発明の課題は、無線受信機または無線送信機においてI信号とQ信号を逆に接続する設計ミスが発生した場合であっても、プリント基板を作り直すことなく、正しい接続関係を確保することである。
本発明の信号処理装置は、第1および第2のミキサとクロック回路を備える。第1のミキサは、第1の入力信号と第1のクロック信号を混合して第1の出力信号を生成し、第2のミキサは、第2の入力信号と第2のクロック信号を混合して第2の出力信号を生成する。
クロック回路は、第1のクロック信号を第1のミキサに出力し、第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を第2のクロック信号として第2のミキサに出力する第1の動作と、第1のクロック信号を第1のミキサに出力し、第1のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を第2のクロック信号として第2のミキサに出力する第2の動作とを、制御信号の値に応じて切り替える。
この構成によれば、制御信号の値を変更するだけで、第1のミキサと第2のミキサに入力されるクロック信号の位相関係を入れ替えることができ、実質的に第1のミキサと第2のミキサの役割を入れ替えることができる。したがって、第1の入力信号と第2の入力信号の接続を入れ替えなくても、接続を入れ替えた場合と同様の出力信号を得ることが可能になる。
I信号とQ信号を間違えて接続した場合、従来のようにプリント基板を作り直すと、間違えなかった場合に比べてトータルで設計期間は2倍かかり、コストは2倍かかる。これに対して、本発明を採用したICであれば、間違えた場合であっても設定を変更するだけでよく、プリント基板を作り直す必要はない。したがって、間違えなかった場合に比べて、設計期間およびコストは変わらずに済む。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
I信号とQ信号の位相差の絶対値は90°であり、I信号とQ信号のどちらが90°進んでいるかによって問題が生じるため、問題が生じた時点でI信号用のクロック信号とQ信号用のクロック信号を切り替える機能があると対処しやすい。
I信号とQ信号の位相差の絶対値は90°であり、I信号とQ信号のどちらが90°進んでいるかによって問題が生じるため、問題が生じた時点でI信号用のクロック信号とQ信号用のクロック信号を切り替える機能があると対処しやすい。
図2は、無線受信機における直交復調部にこのような切り替え機能を導入した構成例を示している。この直交復調部は、Q信号用ミキサ201、I信号用ミキサ202、ローパスフィルタ203、204、およびIQ切替機能付きクロック回路205を備える。
復調対象の信号Sはミキサ201および202に分配され、クロック回路205は、互いに90°だけ位相が異なる2種類のクロック信号をそれぞれミキサ201および202に出力する。このとき、2種類のクロック信号の出力先は、制御信号の値に応じて切り替えられる。
ミキサ201は、信号Sと一方のクロック信号を混合して、ローパスフィルタ203に出力し、ローパスフィルタ203は、ミキサ201からの出力信号のうち低周波成分のみを抽出し、Q信号として出力する。ミキサ202は、信号Sと他方のクロック信号を混合して、ローパスフィルタ204に出力し、ローパスフィルタ204は、ミキサ202からの出力信号のうち低周波成分のみを抽出し、I信号として出力する。
図3は、図2のクロック回路205の構成例を示している。この構成において、クロック回路205は、IQ切替器301およびクロック発生器302を備える。クロック発生器302は、0°および90°の2種類のクロック信号を発生し、IQ切替器301に出力する。90°のクロック信号ck90は、0°のクロック信号ck0 に対して位相差90°だけ遅れている。IQ切替器301は、制御信号に従って2種類のクロック信号を切り替え、ミキサ201および202に出力する。
図4は、図3のIQ切替器301の構成例を示している。この構成において、IQ切替器301は、インバータ401およびスイッチ402〜405からなる。インバータ401は、制御信号を反転してスイッチ403および404の制御端子に出力する。スイッチ402〜405は、制御端子に入力された信号が論理“1”(真)のときオンとなり、論理“0”(偽)のときオフとなる。
したがって、制御信号が“1”のとき、スイッチ402および405がオンとなり、スイッチ403および404がオフとなる。その結果、クロック信号ck0 がミキサ202に出力され、クロック信号ck90がミキサ201に出力される。一方、制御信号が“0”のとき、スイッチ402および405がオフとなり、スイッチ403および404がオンとなる。その結果、クロック信号ck0がミキサ201に出力され、クロック信号ck90がミキサ202に出力される。
図5は、図3のIQ切替器301の別の構成例を示している。この構成において、IQ切替器301は、インバータ501およびNAND回路502〜507からなる。インバータ501は、制御信号を反転してNAND回路505および506に出力する。
NAND回路504は、制御信号とクロック信号ck0 の論理積の否定を出力し、NAND回路505は、反転制御信号とクロック信号ck90の論理積の否定を出力する。NAND回路506は、反転制御信号とクロック信号ck0の論理積の否定を出力し、NAND回路507は、制御信号とクロック信号ck90の論理積の否定を出力する。
NAND回路502は、NAND回路504の出力とNAND回路505の出力の論理積の否定をミキサ202に出力し、NAND回路503は、NAND回路506の出力とNAND回路507の出力の論理積の否定をミキサ201に出力する。
したがって、図4のIQ切替器301と同様に、制御信号が“1”のとき、クロック信号ck0 がミキサ202に出力され、クロック信号ck90がミキサ201に出力される。一方、制御信号が“0”のとき、クロック信号ck0がミキサ201に出力され、クロック信号ck90がミキサ202に出力される。
次に、図6から図9までを参照しながら、クロック信号が差動信号である場合の直交復調部の構成について説明する。この場合は、I信号用ミキサまたはQ信号用ミキサのいずれか一方に入力される正相クロック信号と反転クロック信号を切り替える機能を設けることで、I信号とQ信号を入れ替える効果が得られる。
図6は、このような直交復調部の構成例を示している。この直交復調部は、Q信号用ミキサ601、I信号用ミキサ602、ローパスフィルタ603、604、およびIQ切替機能付きクロック回路605を備える。
クロック回路605は、IQ切替器611およびクロック発生器612を備える。クロック発生器612は、0°、90°、180°、および270°の4種類のクロック信号ck0 、ck90、ck180 、およびck270 を発生する。
このうち、クロック信号ck180 は、クロック信号ck0 の反転信号ck0 xに相当し、クロック信号ck270 は、クロック信号ck90の反転信号ck90xに相当する。クロック信号ck90は、クロック信号ck0 に対して位相差90°だけ遅れており、クロック信号ck180 は、クロック信号ck90に対して位相差90°だけ遅れており、クロック信号ck270 は、クロック信号ck180 に対して位相差90°だけ遅れている。
クロック信号ck0 およびck0 xは、それぞれ正相クロック信号ckI および反転クロック信号ckIxとしてミキサ602に出力され、クロック信号ck90およびck90xは、IQ切替器611に出力される。
IQ切替器611は、図3のIQ切替器301と同じ切替機能を有し、制御信号に従ってクロック信号ck90とck90xを切り替え、切り替え後の信号を正相クロック信号ckQ および反転クロック信号ckQ xとしてミキサ601に出力する。
復調対象の信号Sおよび反転信号Sxはともにミキサ601および602に分配される。ミキサ601は、信号Sと正相クロック信号ckQ を混合して、ローパスフィルタ603に出力し、反転信号Sxと反転クロック信号ckQ xを混合して、ローパスフィルタ603に出力する。ローパスフィルタ603は、ミキサ601からの出力信号のうち低周波成分のみを抽出し、2種類のQ信号として出力する。
ミキサ602は、信号Sと正相クロック信号ckI を混合して、ローパスフィルタ604に出力し、反転信号Sxと反転クロック信号ckIxを混合して、ローパスフィルタ604に出力する。ローパスフィルタ604は、ミキサ602からの出力信号のうち低周波成分のみを抽出し、2種類のI信号として出力する。
図7および図8は、制御信号がそれぞれ“1”および“0”のときのクロック信号ckI 、ckI x、ckQ 、およびckQ xの位相関係を示している。図7では、クロック信号ckQ およびckQ xは、クロック信号ckIおよびckI xに対してそれぞれ位相差90°だけ遅れているが、図8では、クロック信号ckI およびckIxに対してそれぞれ位相差90°だけ進んでいることが分かる。
したがって、クロック信号ckI およびckI xを切り替えなくても、クロック信号ckQ およびckQ xを切り替えるだけで、I信号用のクロック信号とQ信号用のクロック信号の位相を入れ替えることができる。
図9は、図6のクロック回路605の別の構成例を示している。このクロック回路605では、IQ切替器611が、Q信号側ではなくI信号側に設けられている点で、図6の構成とは異なっている。
この場合、クロック信号ck0 およびck0 xは、IQ切替器611に出力され、クロック信号ck90およびck90xは、それぞれ正相クロック信号ckQ および反転クロック信号ckQ xとしてミキサ601に出力される。
IQ切替器611は、制御信号に従ってクロック信号ck0 とck0 xを切り替え、切り替え後の信号を正相クロック信号ckIおよび反転クロック信号ckI xとしてミキサ602に出力する。
制御信号が“1”のときのクロック信号ckI 、ckI x、ckQ 、およびckQ xの位相関係は、図7と同様であり、制御信号が“0”のときの位相関係は、図7においてクロック信号ckI およびckIxを入れ替えた波形で表される。
したがって、クロック信号ckQ およびckQ xを切り替えなくても、クロック信号ckI およびckI xを切り替えるだけで、I信号用のクロック信号とQ信号用のクロック信号の位相を入れ替えることができる。
図10は、図3のクロック発生器302の構成例を示している。この構成において、クロック発生器302は、Dフリップフロップ(D−FF)回路1001を含み、Dフリップフロップ回路1001は、インバータ1011およびラッチ回路1012、1013からなる。
外部クロック信号は、ラッチ回路1012の端子ckおよびインバータ1011に入力され、インバータ1011は、そのクロック信号を反転してラッチ回路1012の端子ckに出力する。ラッチ回路1012の端子Qはラッチ回路1013の端子Dに接続され、ラッチ回路1013の端子QXはラッチ回路1012の端子Dに接続される。そして、ラッチ回路1012および1013の端子Qからの出力信号が、それぞれクロック信号ck0 およびck90として、IQ切替器301に出力される。
図11は、図2のクロック回路205の別の構成例を示している。この構成において、クロック回路205は、インバータ1101、Dフリップフロップ回路1102、1103、IQ切替器1104、および立ち上がりエッジ検出器1105を備える。
外部クロック信号は、Dフリップフロップ回路1102の端子ckおよびインバータ1101に入力され、インバータ1101は、そのクロック信号を反転してDフリップフロップ回路1103の端子ckに出力する。Dフリップフロップ回路1102の端子QXはその端子Dに接続され、Dフリップフロップ回路1103の端子QXはその端子Dに接続される。
これにより、Dフリップフロップ回路1102および1103は、それぞれ2分周器として機能し、Dフリップフロップ回路1102および1103の端子Qからの出力信号は、それぞれクロック信号ckI およびckQ として、ミキサ202および201に出力される。このとき、Dフリップフロップ回路1102および1103の端子QXからは、それぞれ反転クロック信号ckI xおよびckQ xが出力される。
IQ切替器1104は、制御信号の値に応じて、Dフリップフロップ回路1102の端子QまたはQXからの出力信号を選択し、立ち上がりエッジ検出器1105に出力する。立ち上がりエッジ検出器1105は、IQ切替器1104からの出力信号の立ち上がりエッジを検出し、立ち上がりエッジが検出されると、Dフリップフロップ回路1103のクリア端子CLにクリア信号“0”を出力する。
Dフリップフロップ回路1103は、端子CLに“0”が入力されると、端子QおよびQXからの出力信号を強制的に“0”および“1”に設定する。また、端子CLに“1”が入力されると、クロック信号に従ってデータ信号をラッチし、出力する。
図12は、図11のIQ切替器1104の構成例を示している。このIQ切替器1104は、インバータ1201およびNAND回路1202〜1204からなる。インバータ1201は、制御信号を反転してNAND回路1203に出力する。
NAND回路1202は、制御信号とクロック信号ckI の論理積の否定を出力し、NAND回路1203は、反転制御信号とクロック信号ckI xの論理積の否定を出力する。NAND回路1204は、NAND回路1202の出力とNAND回路1203の出力の論理積の否定を、立ち上がりエッジ検出器1105に出力する。
したがって、制御信号が“1”のとき、クロック信号ckI が立ち上がりエッジ検出器1105に出力され、制御信号が“0”のとき、クロック信号ckI xが立ち上がりエッジ検出器1105に出力される。
図13は、立ち上がりエッジ検出器1105の構成例を示している。この立ち上がりエッジ検出器1105は、遅延回路1301、インバータ1302、およびNAND回路1303を備え、遅延回路1301は、抵抗1311およびキャパシタ1312からなる。
遅延回路1301は、入力信号INに遅延を与え、遅延信号S1として出力し、インバータ1302は、遅延信号S1を反転して反転信号S2を出力する。NAND回路1303は、入力信号INと反転信号S2の論理積の否定を、出力信号OUTとして出力する。
このとき、入力信号IN、遅延信号S1、反転信号S2、および出力信号OUTの波形は、図14に示すようになる。こうして、入力されたクロック信号の立ち上がりエッジに対応するタイミングで“0”となり、その他の期間は“1”となる信号OUTが生成され、Dフリップフロップ回路1103に出力される。
図15および図16は、制御信号がそれぞれ“1”および“0”のときの信号間の位相関係を示している。このうち、クロック信号および反転クロック信号は、それぞれDフリップフロップ回路1102および1103に入力されるクロック信号を表し、CL入力は、Dフリップフロップ回路1103の端子CLに入力される信号を表す。
制御信号が“1”のときは、図15の時刻T1において、入力クロック信号の立ち上がりエッジに対応して、クロック信号ckI の立ち上がりエッジが生成され、CL入力が“0”になる。これにより、クロック信号ckQ が“0”に設定される。そして、時刻T2において、入力クロック信号の立ち下がりエッジに対応して、クロック信号ckQ の立ち上がりエッジが生成される。
次に、時刻T3において、入力クロック信号の立ち上がりエッジに対応して、クロック信号ckI の立ち下がりエッジが生成され、時刻T4において、入力クロック信号の立ち下がりエッジに対応して、クロック信号ckQ の立ち下がりエッジが生成される。
これ以降も、同様の動作が繰り返される。この場合、クロック信号ckQ は、クロック信号ckI に対して位相差90°だけ遅れていることが分かる。
一方、制御信号が“0”のときは、図16の時刻T1において、入力クロック信号の立ち上がりエッジに対応して、クロック信号ckI の立ち上がりエッジが生成され、時刻T2において、入力クロック信号の立ち下がりエッジに対応して、クロック信号ckQ の立ち上がりエッジが生成される。
一方、制御信号が“0”のときは、図16の時刻T1において、入力クロック信号の立ち上がりエッジに対応して、クロック信号ckI の立ち上がりエッジが生成され、時刻T2において、入力クロック信号の立ち下がりエッジに対応して、クロック信号ckQ の立ち上がりエッジが生成される。
次に、時刻T3において、入力クロック信号の立ち上がりエッジに対応して、クロック信号ckI の立ち下がりエッジ(すなわち、クロック信号ckI xの立ち上がりエッジ)が生成され、CL入力が“0”になる。これにより、クロック信号ckQ が“0”に設定される。そして、時刻T4において、入力クロック信号の立ち下がりエッジに対応して、クロック信号ckQ の立ち下がりエッジが生成される。
これ以降も、同様の動作が繰り返される。この場合、クロック信号ckQ は、クロック信号ckI に対して位相差90°だけ進んでいることが分かる。
このように、図11の構成によれば、クロック信号ckI およびckQ を直接切り替えなくても、これらの信号の位相関係を逆転させることができる。また、クロック信号ckI およびckQ がIQ切替器を経由することなくミキサ202および201に供給されるため、上述した図3の構成と比較してノイズが低減される、という効果が期待できる。
このように、図11の構成によれば、クロック信号ckI およびckQ を直接切り替えなくても、これらの信号の位相関係を逆転させることができる。また、クロック信号ckI およびckQ がIQ切替器を経由することなくミキサ202および201に供給されるため、上述した図3の構成と比較してノイズが低減される、という効果が期待できる。
以上の実施形態では、無線受信機における直交復調部の構成について説明したが、無線送信機における直交変調部にも、同様の構成を適用することが可能である。
図17は、無線送信機における直交変調部に上述した切り替え機能を導入した構成例を示している。この直交変調部は、加算器1701、Q信号用ミキサ1702、I信号用ミキサ1703、およびクロック回路205を備える。
図17は、無線送信機における直交変調部に上述した切り替え機能を導入した構成例を示している。この直交変調部は、加算器1701、Q信号用ミキサ1702、I信号用ミキサ1703、およびクロック回路205を備える。
クロック回路205は、互いに90°だけ位相が異なる2種類のクロック信号をそれぞれミキサ1702および1703に出力する。このとき、2種類のクロック信号の出力先は、制御信号の値に応じて切り替えられる。
ミキサ1702は、Q信号と一方のクロック信号を混合して、加算器1701に出力し、ミキサ1703は、I信号と他方のクロック信号を混合して、加算器1701に出力する。加算器1701は、ミキサ1702および1703からの出力信号を加算して出力する。
Claims (10)
- 第1の入力信号と第1のクロック信号を混合して第1の出力信号を生成する第1のミキサと、
第2の入力信号と第2のクロック信号を混合して第2の出力信号を生成する第2のミキサと、
前記第1のクロック信号を前記第1のミキサに出力し、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を前記第2のクロック信号として前記第2のミキサに出力する第1の動作と、前記第1のクロック信号を前記第1のミキサに出力し、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を前記第2のクロック信号として前記第2のミキサに出力する第2の動作とを、制御信号の値に応じて切り替えるクロック回路と
を備えることを特徴とする信号処理装置。 - 前記クロック回路は、互いに90度だけ位相が異なる2種類のクロック信号を発生するクロック発生器と、前記制御信号の値に応じて、該2種類のクロック信号の一方を前記第1のクロック信号として選択し、他方を前記第2のクロック信号として選択する切替器を含むことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
- 前記クロック回路は、外部クロック信号から前記第1のクロック信号を生成する第1のフリップフロップ回路と、該外部クロック信号から前記第2のクロック信号を生成する第2のフリップフロップ回路と、前記制御信号の値に応じたタイミングで該第2のフリップフロップ回路にクリア信号を出力するクリア回路を含むことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
- 前記第1のフリップフロップ回路は、前記第1のクロック信号と該第1のクロック信号の反転信号を前記クリア回路に出力し、該クリア回路は、前記制御信号の値に応じて該第1のクロック信号または該反転信号を選択して出力する切替器と、該切替器から出力される信号のエッジを検出して前記クリア信号を生成するエッジ検出器を含むことを特徴とする請求項3記載の信号処理装置。
- 前記第1のミキサは、前記第1の入力信号の反転信号である第3の入力信号と、前記第1のクロック信号の反転信号である第3のクロック信号を混合して、第3の出力信号を生成し、前記第2のミキサは、前記第2の入力信号の反転信号である第4の入力信号と、前記第2のクロック信号の反転信号である第4のクロック信号を混合して、第4の出力信号を生成し、前記クロック回路は、前記第1の動作時に、前記第3のクロック信号を前記第1のミキサに出力するとともに、該第3のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を前記第4のクロック信号として前記第2のミキサに出力し、前記第2の動作時に、前記第3のクロック信号を前記第1のミキサに出力するとともに、該第3のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を前記第4のクロック信号として前記第2のミキサに出力することを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
- 前記クロック回路は、前記第1のクロック信号、前記第3のクロック信号、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号、および該第3のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を発生するクロック発生器と、前記制御信号の値に応じて、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号および該第3のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号のうち、一方を前記第2のクロック信号として選択し、他方を前記第4のクロック信号として選択する切替器を含むことを特徴とする請求項5記載の信号処理装置。
- 前記クロック回路は、前記第2のクロック信号、前記第4のクロック信号、該第2のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号、および該第4のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を発生するクロック発生器と、前記制御信号の値に応じて、該第2のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号および該第4のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号のうち、一方を前記第1のクロック信号として選択し、他方を前記第3のクロック信号として選択する切替器を含むことを特徴とする請求項5記載の信号処理装置。
- 前記第2の入力信号は、前記第1の入力信号と同一の信号であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の信号処理装置。
- 前記第1の入力信号は同相信号であり、前記第2の入力信号は直交信号であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の信号処理装置。
- 第1のクロック信号を第1のミキサに出力し、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を第2のクロック信号として第2のミキサに出力する第1の動作と、該第1のクロック信号を該第1のミキサに出力し、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を該第2のクロック信号として該第2のミキサに出力する第2の動作とを、制御信号の値に応じて切り替え、
前記第1のミキサにより第1の入力信号と前記第1のクロック信号を混合して第1の出力信号を生成し、前記第2のミキサにより第2の入力信号と前記第2のクロック信号を混合して第2の出力信号を生成する
ことを特徴とする信号処理方法。
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PCT/JP2007/000105 WO2008102411A1 (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | 信号処理装置および方法 |
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- 2007-02-20 JP JP2009500012A patent/JPWO2008102411A1/ja active Pending
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