JPWO2008099939A1 - 光分割素子、距離測定装置 - Google Patents
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Abstract
光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えた光分割素子、及びこれを備えた距離測定装置を提供する。第1波長帯域の光を反射しかつ第2波長帯域の光を透過するダイクロイックミラー面16aを有し、ダイクロイックミラー面16aの周縁部を、前記第1波長帯域の光に対して高反射率を有する反射面16bとしたことを特徴とする。
Description
本発明は、光分割素子、距離測定装置に関する。
従来、光波を利用した距離測定装置は、目標物体に光を照射し、目標物体からの反射光又は散乱光を測定光として受光し、これをもとに目標物体までの距離を測定するものである。
通常、距離測定装置は、目標物体を視準するための視準光学系を備えており、この視準光学系と、目標物体に測定光を照射する送信光学系及び目標物体からの受信光を受光する受信光学系を同軸の光学系とし、目標物体からの光をダイクロイックコートを施した光分割素子によって視準光、すなわち透過光と受信光、すなわち反射光に分割する構成のものが知られている。
斯かる距離測定装置において、目標物体を視準する際に自然な色の見えを得る、即ち視準光学系によって自然な色味の目標物体像を形成するためには、ダイクロイックコートが広い可視域(400〜700nm程度)の光に対して高い透過率を有していることが好ましい。例えば、測定光として可視域から外れている近赤外域(780〜1000nm程度)の光を使用する構成とすれば、ダイクロイックコートは可視域の光に対して高い透過率を維持することが可能となる(例えば、特開平11−109022号公報を参照)。
また、近赤外域ではなく可視域の波長650nm程度の赤色光を測定光として使用し、目標物体に対して比較的小さなスポット光束を照射することで、目標物体における視準位置の確認を行う構成の距離測定装置も知られている。
しかしながら、光分割素子に施されたダイクロイックコートは、コート面へ光の入射角度が変化することによって、分割できる光の波長域が変化してしまうという特性がある。特に、受信光学系において対物レンズのFナンバーが小さい場合には、光軸中心の光線と周縁光線のダイクロイックコートへの入射角度の差が大きくなり、前述の特性がより顕著になってしまう。このため、視準光については、可視域における長波長の光の透過率が悪化するため、目標物体を視準する際に目標物体像が色付いてしまうという不具合が生じる。また、受信光についても、ダイクロイックコートで視準光と適切に分割されないため、受信光学系の受光素子において十分な光量で受光することができなくなってしまう。
通常、距離測定装置は、目標物体を視準するための視準光学系を備えており、この視準光学系と、目標物体に測定光を照射する送信光学系及び目標物体からの受信光を受光する受信光学系を同軸の光学系とし、目標物体からの光をダイクロイックコートを施した光分割素子によって視準光、すなわち透過光と受信光、すなわち反射光に分割する構成のものが知られている。
斯かる距離測定装置において、目標物体を視準する際に自然な色の見えを得る、即ち視準光学系によって自然な色味の目標物体像を形成するためには、ダイクロイックコートが広い可視域(400〜700nm程度)の光に対して高い透過率を有していることが好ましい。例えば、測定光として可視域から外れている近赤外域(780〜1000nm程度)の光を使用する構成とすれば、ダイクロイックコートは可視域の光に対して高い透過率を維持することが可能となる(例えば、特開平11−109022号公報を参照)。
また、近赤外域ではなく可視域の波長650nm程度の赤色光を測定光として使用し、目標物体に対して比較的小さなスポット光束を照射することで、目標物体における視準位置の確認を行う構成の距離測定装置も知られている。
しかしながら、光分割素子に施されたダイクロイックコートは、コート面へ光の入射角度が変化することによって、分割できる光の波長域が変化してしまうという特性がある。特に、受信光学系において対物レンズのFナンバーが小さい場合には、光軸中心の光線と周縁光線のダイクロイックコートへの入射角度の差が大きくなり、前述の特性がより顕著になってしまう。このため、視準光については、可視域における長波長の光の透過率が悪化するため、目標物体を視準する際に目標物体像が色付いてしまうという不具合が生じる。また、受信光についても、ダイクロイックコートで視準光と適切に分割されないため、受信光学系の受光素子において十分な光量で受光することができなくなってしまう。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えた光分割素子、及びこれを備えた距離測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の第1態様は、第1波長帯域の光を反射しかつ第2波長帯域の光を透過するダイクロイックミラー面を有し、前記ダイクロイックミラー面の周縁部を、前記第1波長帯域の光に対して高反射率を有する反射面としたことを特徴とする光分割素子を提供する。
また、本発明の第1態様によれば、前記反射面は、前記ダイクロイックミラー面の外周の一部又は全周にわたって設けられた輪帯形状であることが望ましい。
また、本発明の第1態様によれば、前記光分割素子は、ダイクロイックプリズムであり、前記ダイクロイックプリズムの波長分離面は、前記ダイクロイックミラー面と前記反射面とからなることが望ましい。
また、本発明の第1態様によれば、前記光分割素子は、ダイクロイックミラーであり、前記ダイクロイックミラーの波長分離面は、前記ダイクロイックミラー面と前記反射面とからなることが望ましい。
また、本発明の第1態様によれば、前記第2波長帯域の光は、可視域の光であることが望ましい。
また、本発明の第1態様によれば、前記反射面は、金属膜からなることが望ましい。
また本発明の第2態様は、目標物体に測定光を照射するための送信光学系と、前記目標物体からの受信光を受光するための受信光学系と、前記目標物体を視準するために前記目標物体からの視準光を結像する視準光学系とを有する距離測定装置において、少なくとも前記受信光学系と前記視準光学系とは、対物レンズを共用する同軸の光学系であって、同軸光路中には、前記受信光を反射して前記受信光学系へ導き、かつ前記視準光を透過して前記視準光学系へ導くダイクロイックミラー面を有し、前記ダイクロイックミラー面の周縁部を、前記受信光に対して高反射率を有し、前記受信光を前記受信光学系へ導く反射面とした光分割素子を備えていることを特徴とする距離測定装置を提供する。
本発明によれば、光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えた光分割素子、及びこれを備えた距離測定装置を提供することができる。
上記課題を解決するために本発明の第1態様は、第1波長帯域の光を反射しかつ第2波長帯域の光を透過するダイクロイックミラー面を有し、前記ダイクロイックミラー面の周縁部を、前記第1波長帯域の光に対して高反射率を有する反射面としたことを特徴とする光分割素子を提供する。
また、本発明の第1態様によれば、前記反射面は、前記ダイクロイックミラー面の外周の一部又は全周にわたって設けられた輪帯形状であることが望ましい。
また、本発明の第1態様によれば、前記光分割素子は、ダイクロイックプリズムであり、前記ダイクロイックプリズムの波長分離面は、前記ダイクロイックミラー面と前記反射面とからなることが望ましい。
また、本発明の第1態様によれば、前記光分割素子は、ダイクロイックミラーであり、前記ダイクロイックミラーの波長分離面は、前記ダイクロイックミラー面と前記反射面とからなることが望ましい。
また、本発明の第1態様によれば、前記第2波長帯域の光は、可視域の光であることが望ましい。
また、本発明の第1態様によれば、前記反射面は、金属膜からなることが望ましい。
また本発明の第2態様は、目標物体に測定光を照射するための送信光学系と、前記目標物体からの受信光を受光するための受信光学系と、前記目標物体を視準するために前記目標物体からの視準光を結像する視準光学系とを有する距離測定装置において、少なくとも前記受信光学系と前記視準光学系とは、対物レンズを共用する同軸の光学系であって、同軸光路中には、前記受信光を反射して前記受信光学系へ導き、かつ前記視準光を透過して前記視準光学系へ導くダイクロイックミラー面を有し、前記ダイクロイックミラー面の周縁部を、前記受信光に対して高反射率を有し、前記受信光を前記受信光学系へ導く反射面とした光分割素子を備えていることを特徴とする距離測定装置を提供する。
本発明によれば、光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えた光分割素子、及びこれを備えた距離測定装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置の構成を示す図である。
図2は、本発明の各実施形態に係る光分割素子に備えられたダイクロイックコートの透過特性を光の入射角度毎に示したグラフである。
図3A、3B、3Cは、本発明の各実施形態に係る光分割素子に備えられた反射コート部の形状を示す図である。
図4は、本発明の第1実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置において、ダイクロイックプリズム中の反射コート部に対して入射する光線を示す図である。
図5は、本発明の第2実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置の構成を示す図である。
図2は、本発明の各実施形態に係る光分割素子に備えられたダイクロイックコートの透過特性を光の入射角度毎に示したグラフである。
図3A、3B、3Cは、本発明の各実施形態に係る光分割素子に備えられた反射コート部の形状を示す図である。
図4は、本発明の第1実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置において、ダイクロイックプリズム中の反射コート部に対して入射する光線を示す図である。
図5は、本発明の第2実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置の構成を示す図である。
以下、本発明の各実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置の構成を示す図である。
図1に示すように本距離測定装置1は、不図示の目標物体を視準するために該目標物体からの視準光を結像する視準光学系2、目標物体に測定光を照射するための送信光学系3、及び目標物体からの受信光を受光するための受信光学系4を、対物レンズ5を共用する同軸の光学系として備えてなる。
本距離測定装置1において視準光学系2は、不図示の目標物体側から順に、対物レンズ5と、合焦レンズ6と、正立プリズム7と、レチクル8と、接眼レンズ9とを有する。
また、送信光学系3は、目標物体側から順に、対物レンズ5と合焦レンズ6との間の光路中に配置された反射鏡10と、この反射鏡10の反射光路上に配置されたコリメータレンズ11と光源12とを有する。なお、本実施形態では光源12として波長650nm程度の光を発するレーザーダイオード(LD)が用いられている。
さらに、受信光学系4は、反射鏡10と合焦レンズ6との間の光路中に光分割素子として配置された後述するダイクロイックプリズム13と、このダイクロイックプリズム13の射出面付近に配置された受光素子14とを有する。なお、この受光素子14と、送信光学系3における光源12とは、それぞれ演算制御部15に接続されている。
以上の構成の下、光源12から射出された測定光は、コリメータレンズ11を経た後、反射鏡10によって反射され、対物レンズ5を介して略平行光束として目標物体に照射される。これにより、目標物体で反射或いは散乱された光、すなわち受信光は、再び対物レンズ5を介して反射鏡10の周辺部を通過する。そしてこの受信光は、ダイクロイックプリズム13内の反射コート部16で反射され、さらにダイクロイックプリズム13内部を進行して射出され、受光素子14へ入射する。
これにより演算制御部15は、光源12を発光したタイミングと、受信光が受光素子14で受光されたタイミングとの時間差に基づき、本距離測定装置1から目標物体までの距離を演算する。この時、測距精度を良くするために、不図示の内部光路を設け、測定光のタイミングを計測するのが通常である。このようにして使用者は、本距離測定装置1を用いて目標物体までの距離を測定することができる。なお、光源12からの測定光の光束を細くして目標物体に照射すれば、目標物体における測定位置を赤色のスポット像として観察することが可能となる。
また、目標物体からの視準光は、対物レンズ5を介して反射鏡10の周辺部を通過し、ダイクロイックプリズム13内の反射コート部16を透過した後、合焦レンズ6、正立プリズム7、及びレチクル8を順に経て、接眼レンズ9を介して使用者の目に導かれる。これにより使用者は、目標物体像を視準することが可能となる。
次に、本距離測定装置1において最も特徴的なダイクロイックプリズム13の構成について詳細に説明する。
ダイクロイックプリズム13は、図1に示すように紙面垂直方向に延在する直角三角柱プリズムと台形プリズムとを張り合わせてなるプリズム部材である。そして、貼り合わせ面には、短軸が紙面垂直方向に延在した楕円形状の第1反射コート16aと、該第1反射コート16aの外周部分に形成された第2反射コート16bとからなる反射コート部16が備えられている。
第1反射コート16aは、図2にその透過特性を示すダイクロイックコートからなり、目標物体からの光のうち視準光を透過し、かつ受信光を反射するものである。ここで、図2からわかるように、ダイクロイックコート16aに入射角度22°で受信光(波長650nmの光)が入射する際には、その一部がダイクロイックコート16aを透過してしまい、目標物体からの光を受信光と視準光に適切に分割することができなくなってしまう。
このため、第1反射コート16aにおいて受信光の反射率が低下する外周部分には、受信光を適切に反射するための第2反射コート16bが設けられている。本実施形態においてこの第2反射コート16bは、図3Aにその形状を示すように第1反射コート16aの全周にわたって輪帯状に蒸着された金属薄膜からなる。
斯かる構成により反射コート部16は、目標物体からの光を第1反射コート16aで受信光と視準光に適切に分割し、さらに第1反射コート16aの外側へ進行する受信光を第2反射コート16bで適切に反射することができる。
より具体的には、本実施形態におけるダイクロイックプリズム13は、プリズム部材の屈折率が1.569であって、反射コート部16と光軸AXとのなす角度が30°となるように配置されている。そして、目標物体からの光が反射コート部16に入射する際に、第1反射コート16aには対物レンズ5でのFナンバーが2.75となる光束、すなわち受信光及び視準光が入射し、第2反射コート16bには対物レンズ5でのFナンバーが2.2となる光束、すなわち受信光が入射するように構成されている。
なお、図4は、本発明の第1実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置1において、ダイクロイックプリズム13の反射コート部16へ入射する光線の様子を示す図である。
この設定の下、図4に示すように対物レンズ5でのFナンバーが2.75となる光束のうち、対物レンズ5の上端を経た光線Cの第1反射コート16aに対する入射角度は23.5°となり、下端を経た光線Dの第1反射コート16aに対する入射角度は36.5°となる。なお、光軸AX上を進行する光線の第1反射コート16aに対する入射角度は30°であり、対物レンズ5の左右端を経た光線の第1反射コート16aに対する入射角度は30.63°である。
このように、第1反射コート16aに入射する光線C、Dと光軸AX上を進行する光線との入射角度の差を小さくすることで、第1反射コート16aの波長分離性能の悪化を抑えることができる。また、入射角度の差が小さくなることで、ダイクロイックコートの膜設計が容易となり、コート数を削減したり、より良好な波長分離性能を有するダイクロイックコートを製造することにも有利である。
また図4に示すように、対物レンズ5でのFナンバーが2.2となる光束のうち、対物レンズ5の上端を経た光線Aの第2反射コート16bに対する入射角度は22°となり、下端を経た光線Bの第2反射コート16bに対する入射角度は38°となる。なお、対物レンズ5の左右端を経た光線の第2反射コート16bに対する入射角度は30.95°である。
ここで、第2反射コート16bは上述のように金属薄膜からなり、金属薄膜は光の入射角度に依存しない反射特性を有しているため、ダイクロイックコート16aの波長分離性能の悪化を引き起こす入射角度(例えば22°)で進行する光線を光量ロスすることなく適切に反射することができる。
なお、対物レンズ5でのFナンバーが2.75となる光束、すなわち視準光及び受信光と2.2となる光束、すなわち受信光との対物レンズ5上での面積比率は1:1.6程度となる。
以上をまとめれば、本実施形態のダイクロイックプリズム13は、反射コート部16において、第1反射コート16aはダイクロイックコートの波長分離性能を受信光の入射角度によらず良好に維持でき、かつ視準光の光束を十分に確保できる大きさに設定されており、ダイクロイックコートの波長分離性能を悪化させてしまう入射角度で進行する受信光の入射領域には第2反射コート16bが設けられている。
このため、第1反射コート16aでは目標物体からの光を受信光と視準光に良好な波長分離性能で適切に分割することができる。したがって、受信光の一部が第1反射コート16aを透過し、視準光によって形成される目標物体像が色付いてしまうことを防ぐことができる。
また、前述のように第1反射コート16aによって受信光が適切に反射され、さらに第2反射コート16bに入射する受信光は入射角度によらず該第2反射コート16bで適切に反射され、受光素子14へ導くことができる。したがって受光素子14では、光量ロスすることなく十分な光量で受信光を受光することができる。
以上より本実施形態では、光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えたダイクロイックプリズムを実現することができる。またこれにより、視準光の色付きを抑えながら受信効率を向上することができるため、目標物体像を自然な色味で快適に観察可能で、測定距離の長距離化にも有利な距離測定装置を実現することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置の構成を示す図である。
以下、本実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置は、本発明の光分割素子の変形例を示すものであり、上記第1実施形態と同様の構成である部分には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる構成の部分について詳細に説明する。
図5に示すように本距離測定装置20は、視準光学系2、送信光学系21、及び受信光学系22を、対物レンズ5を共用する同軸の光学系として備えてなる。
本距離測定装置20において送信光学系21は、対物レンズ5と合焦レンズ6との間の光路中に光路分割素子として配置されたダイクロイックミラー23と、このダイクロイックミラー23の反射光路上に配置されたハーフプリズム24と光源12とを有する。なお、本実施形態においてダイクロイックミラー23は、その表面に上記第1実施形態のダイクロイックプリズム13と同様の図3Aに示す反射コート部16を備えており、前記ダイクロイックプリズム13と同様の効果を奏するものである。
さらに、受信光学系22は、ダイクロイックミラー23及びハーフプリズム24を送信光学系21と共用する光学系であって、ハーフプリズム24の反射光路上に受光素子14を有する。
以上の構成の下、光源12から射出された測定光は、ハーフプリズム24を透過した後、ダイクロイックミラー23で反射され、対物レンズ5を介して略平行光束として目標物体に照射される。これにより、目標物体で反射或いは散乱された光、すなわち受信光は、再び対物レンズ5を介してダイクロイックミラー23へ入射し、該ダイクロイックミラー23の反射コート部16で反射される。そしてこの受信光は、ハーフプリズム24によって反射されて受光素子14へ入射する。
これにより演算制御部15は、光源12を発光したタイミングと、受信光が受光素子14で受光されたタイミングとの時間差に基づき、本距離測定装置20から目標物体までの距離を演算する。このようにして使用者は、本距離測定装置20を用いて目標物体までの距離を測定することができる。
以上より本実施形態では、第1実施形態と同様に、光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えたダイクロイックミラーを実現することができる。またこれにより、視準光の色付きを抑えながら受信効率を向上することができるため、目標物体像を自然な色味で快適に観察可能で、測定距離の長距離化にも有利な距離測定装置を実現することができる。
なお、上記第1実施形態のダイクロイックプリズム13及び第2実施形態のダイクロイックミラー23の反射コート部16における第2反射コート16bの形状は、図3Aに示した輪帯形状に限られるものでない。反射コート部16において上記各実施形態では第1反射コート16aとしていた領域でも、視準光の光量等に問題が生じない範囲であれば第2反射コート16bを形成してもよい。これにより、受信光の光量をより多く確保することが可能となり、測定距離の長距離化に有効となる。したがって具体的には、受信光の受光効率や製造コストに応じて、以下のような形状とすることができる。
対物レンズ5の左右の端部を経た光束の反射コート部16に対する入射角度は、光軸AX上を進行する光線の入射角度と差が小さいため、ダイクロイックコートの波長分離性能が悪化することがない。このため、対物レンズ5の左右の端部を経た光束の反射コート部16への入射領域には、必ずしも第2反射コート16bを設ける必要がないため、第2反射コート16bを例えば図3Bに示すように輪帯形状の左右部分を切り欠いた形状としてもよい。
また、ダイクロイックコートの波長分離性能の悪化は、入射角度が小さくなる対物レンズ5の上端を経た光束に対して顕著であるため、第2反射コート16bを例えば図3Cに示すように輪帯形状の上半分のみとし、上端部へ向かって厚みが大きくなる形状としてもよい。なお、第2反射コート16bをこれらの形状とすることで、製造が容易になるという長所も生じるため好ましい。
なお、上記第1実施形態のダイクロイックプリズム13は、第2実施形態のダイクロイックミラー23に比して、光束がプリズム部分で屈折されることで反射コート部16への入射角度の変動を少なくできるという利点や、光軸のシフトがないため装置組立て時の都合が良いという利点がある。これに対して第2実施形態のダイクロイックミラー23は、上記第1実施形態のダイクロイックプリズム13に比して製造が容易であるという利点がある。
以上の各実施形態によれば、光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えた光分割素子、及びこれを備えた距離測定装置を実現することができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置の構成を示す図である。
図1に示すように本距離測定装置1は、不図示の目標物体を視準するために該目標物体からの視準光を結像する視準光学系2、目標物体に測定光を照射するための送信光学系3、及び目標物体からの受信光を受光するための受信光学系4を、対物レンズ5を共用する同軸の光学系として備えてなる。
本距離測定装置1において視準光学系2は、不図示の目標物体側から順に、対物レンズ5と、合焦レンズ6と、正立プリズム7と、レチクル8と、接眼レンズ9とを有する。
また、送信光学系3は、目標物体側から順に、対物レンズ5と合焦レンズ6との間の光路中に配置された反射鏡10と、この反射鏡10の反射光路上に配置されたコリメータレンズ11と光源12とを有する。なお、本実施形態では光源12として波長650nm程度の光を発するレーザーダイオード(LD)が用いられている。
さらに、受信光学系4は、反射鏡10と合焦レンズ6との間の光路中に光分割素子として配置された後述するダイクロイックプリズム13と、このダイクロイックプリズム13の射出面付近に配置された受光素子14とを有する。なお、この受光素子14と、送信光学系3における光源12とは、それぞれ演算制御部15に接続されている。
以上の構成の下、光源12から射出された測定光は、コリメータレンズ11を経た後、反射鏡10によって反射され、対物レンズ5を介して略平行光束として目標物体に照射される。これにより、目標物体で反射或いは散乱された光、すなわち受信光は、再び対物レンズ5を介して反射鏡10の周辺部を通過する。そしてこの受信光は、ダイクロイックプリズム13内の反射コート部16で反射され、さらにダイクロイックプリズム13内部を進行して射出され、受光素子14へ入射する。
これにより演算制御部15は、光源12を発光したタイミングと、受信光が受光素子14で受光されたタイミングとの時間差に基づき、本距離測定装置1から目標物体までの距離を演算する。この時、測距精度を良くするために、不図示の内部光路を設け、測定光のタイミングを計測するのが通常である。このようにして使用者は、本距離測定装置1を用いて目標物体までの距離を測定することができる。なお、光源12からの測定光の光束を細くして目標物体に照射すれば、目標物体における測定位置を赤色のスポット像として観察することが可能となる。
また、目標物体からの視準光は、対物レンズ5を介して反射鏡10の周辺部を通過し、ダイクロイックプリズム13内の反射コート部16を透過した後、合焦レンズ6、正立プリズム7、及びレチクル8を順に経て、接眼レンズ9を介して使用者の目に導かれる。これにより使用者は、目標物体像を視準することが可能となる。
次に、本距離測定装置1において最も特徴的なダイクロイックプリズム13の構成について詳細に説明する。
ダイクロイックプリズム13は、図1に示すように紙面垂直方向に延在する直角三角柱プリズムと台形プリズムとを張り合わせてなるプリズム部材である。そして、貼り合わせ面には、短軸が紙面垂直方向に延在した楕円形状の第1反射コート16aと、該第1反射コート16aの外周部分に形成された第2反射コート16bとからなる反射コート部16が備えられている。
第1反射コート16aは、図2にその透過特性を示すダイクロイックコートからなり、目標物体からの光のうち視準光を透過し、かつ受信光を反射するものである。ここで、図2からわかるように、ダイクロイックコート16aに入射角度22°で受信光(波長650nmの光)が入射する際には、その一部がダイクロイックコート16aを透過してしまい、目標物体からの光を受信光と視準光に適切に分割することができなくなってしまう。
このため、第1反射コート16aにおいて受信光の反射率が低下する外周部分には、受信光を適切に反射するための第2反射コート16bが設けられている。本実施形態においてこの第2反射コート16bは、図3Aにその形状を示すように第1反射コート16aの全周にわたって輪帯状に蒸着された金属薄膜からなる。
斯かる構成により反射コート部16は、目標物体からの光を第1反射コート16aで受信光と視準光に適切に分割し、さらに第1反射コート16aの外側へ進行する受信光を第2反射コート16bで適切に反射することができる。
より具体的には、本実施形態におけるダイクロイックプリズム13は、プリズム部材の屈折率が1.569であって、反射コート部16と光軸AXとのなす角度が30°となるように配置されている。そして、目標物体からの光が反射コート部16に入射する際に、第1反射コート16aには対物レンズ5でのFナンバーが2.75となる光束、すなわち受信光及び視準光が入射し、第2反射コート16bには対物レンズ5でのFナンバーが2.2となる光束、すなわち受信光が入射するように構成されている。
なお、図4は、本発明の第1実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置1において、ダイクロイックプリズム13の反射コート部16へ入射する光線の様子を示す図である。
この設定の下、図4に示すように対物レンズ5でのFナンバーが2.75となる光束のうち、対物レンズ5の上端を経た光線Cの第1反射コート16aに対する入射角度は23.5°となり、下端を経た光線Dの第1反射コート16aに対する入射角度は36.5°となる。なお、光軸AX上を進行する光線の第1反射コート16aに対する入射角度は30°であり、対物レンズ5の左右端を経た光線の第1反射コート16aに対する入射角度は30.63°である。
このように、第1反射コート16aに入射する光線C、Dと光軸AX上を進行する光線との入射角度の差を小さくすることで、第1反射コート16aの波長分離性能の悪化を抑えることができる。また、入射角度の差が小さくなることで、ダイクロイックコートの膜設計が容易となり、コート数を削減したり、より良好な波長分離性能を有するダイクロイックコートを製造することにも有利である。
また図4に示すように、対物レンズ5でのFナンバーが2.2となる光束のうち、対物レンズ5の上端を経た光線Aの第2反射コート16bに対する入射角度は22°となり、下端を経た光線Bの第2反射コート16bに対する入射角度は38°となる。なお、対物レンズ5の左右端を経た光線の第2反射コート16bに対する入射角度は30.95°である。
ここで、第2反射コート16bは上述のように金属薄膜からなり、金属薄膜は光の入射角度に依存しない反射特性を有しているため、ダイクロイックコート16aの波長分離性能の悪化を引き起こす入射角度(例えば22°)で進行する光線を光量ロスすることなく適切に反射することができる。
なお、対物レンズ5でのFナンバーが2.75となる光束、すなわち視準光及び受信光と2.2となる光束、すなわち受信光との対物レンズ5上での面積比率は1:1.6程度となる。
以上をまとめれば、本実施形態のダイクロイックプリズム13は、反射コート部16において、第1反射コート16aはダイクロイックコートの波長分離性能を受信光の入射角度によらず良好に維持でき、かつ視準光の光束を十分に確保できる大きさに設定されており、ダイクロイックコートの波長分離性能を悪化させてしまう入射角度で進行する受信光の入射領域には第2反射コート16bが設けられている。
このため、第1反射コート16aでは目標物体からの光を受信光と視準光に良好な波長分離性能で適切に分割することができる。したがって、受信光の一部が第1反射コート16aを透過し、視準光によって形成される目標物体像が色付いてしまうことを防ぐことができる。
また、前述のように第1反射コート16aによって受信光が適切に反射され、さらに第2反射コート16bに入射する受信光は入射角度によらず該第2反射コート16bで適切に反射され、受光素子14へ導くことができる。したがって受光素子14では、光量ロスすることなく十分な光量で受信光を受光することができる。
以上より本実施形態では、光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えたダイクロイックプリズムを実現することができる。またこれにより、視準光の色付きを抑えながら受信効率を向上することができるため、目標物体像を自然な色味で快適に観察可能で、測定距離の長距離化にも有利な距離測定装置を実現することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置の構成を示す図である。
以下、本実施形態に係る光分割素子を備えた距離測定装置は、本発明の光分割素子の変形例を示すものであり、上記第1実施形態と同様の構成である部分には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる構成の部分について詳細に説明する。
図5に示すように本距離測定装置20は、視準光学系2、送信光学系21、及び受信光学系22を、対物レンズ5を共用する同軸の光学系として備えてなる。
本距離測定装置20において送信光学系21は、対物レンズ5と合焦レンズ6との間の光路中に光路分割素子として配置されたダイクロイックミラー23と、このダイクロイックミラー23の反射光路上に配置されたハーフプリズム24と光源12とを有する。なお、本実施形態においてダイクロイックミラー23は、その表面に上記第1実施形態のダイクロイックプリズム13と同様の図3Aに示す反射コート部16を備えており、前記ダイクロイックプリズム13と同様の効果を奏するものである。
さらに、受信光学系22は、ダイクロイックミラー23及びハーフプリズム24を送信光学系21と共用する光学系であって、ハーフプリズム24の反射光路上に受光素子14を有する。
以上の構成の下、光源12から射出された測定光は、ハーフプリズム24を透過した後、ダイクロイックミラー23で反射され、対物レンズ5を介して略平行光束として目標物体に照射される。これにより、目標物体で反射或いは散乱された光、すなわち受信光は、再び対物レンズ5を介してダイクロイックミラー23へ入射し、該ダイクロイックミラー23の反射コート部16で反射される。そしてこの受信光は、ハーフプリズム24によって反射されて受光素子14へ入射する。
これにより演算制御部15は、光源12を発光したタイミングと、受信光が受光素子14で受光されたタイミングとの時間差に基づき、本距離測定装置20から目標物体までの距離を演算する。このようにして使用者は、本距離測定装置20を用いて目標物体までの距離を測定することができる。
以上より本実施形態では、第1実施形態と同様に、光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えたダイクロイックミラーを実現することができる。またこれにより、視準光の色付きを抑えながら受信効率を向上することができるため、目標物体像を自然な色味で快適に観察可能で、測定距離の長距離化にも有利な距離測定装置を実現することができる。
なお、上記第1実施形態のダイクロイックプリズム13及び第2実施形態のダイクロイックミラー23の反射コート部16における第2反射コート16bの形状は、図3Aに示した輪帯形状に限られるものでない。反射コート部16において上記各実施形態では第1反射コート16aとしていた領域でも、視準光の光量等に問題が生じない範囲であれば第2反射コート16bを形成してもよい。これにより、受信光の光量をより多く確保することが可能となり、測定距離の長距離化に有効となる。したがって具体的には、受信光の受光効率や製造コストに応じて、以下のような形状とすることができる。
対物レンズ5の左右の端部を経た光束の反射コート部16に対する入射角度は、光軸AX上を進行する光線の入射角度と差が小さいため、ダイクロイックコートの波長分離性能が悪化することがない。このため、対物レンズ5の左右の端部を経た光束の反射コート部16への入射領域には、必ずしも第2反射コート16bを設ける必要がないため、第2反射コート16bを例えば図3Bに示すように輪帯形状の左右部分を切り欠いた形状としてもよい。
また、ダイクロイックコートの波長分離性能の悪化は、入射角度が小さくなる対物レンズ5の上端を経た光束に対して顕著であるため、第2反射コート16bを例えば図3Cに示すように輪帯形状の上半分のみとし、上端部へ向かって厚みが大きくなる形状としてもよい。なお、第2反射コート16bをこれらの形状とすることで、製造が容易になるという長所も生じるため好ましい。
なお、上記第1実施形態のダイクロイックプリズム13は、第2実施形態のダイクロイックミラー23に比して、光束がプリズム部分で屈折されることで反射コート部16への入射角度の変動を少なくできるという利点や、光軸のシフトがないため装置組立て時の都合が良いという利点がある。これに対して第2実施形態のダイクロイックミラー23は、上記第1実施形態のダイクロイックプリズム13に比して製造が容易であるという利点がある。
以上の各実施形態によれば、光の入射角度に依存する波長分離性能の変化を抑えた光分割素子、及びこれを備えた距離測定装置を実現することができる。
Claims (7)
- 第1波長帯域の光を反射しかつ第2波長帯域の光を透過するダイクロイックミラー面を有し、前記ダイクロイックミラー面の周縁部を、前記第1波長帯域の光に対して高反射率を有する反射面としたことを特徴とする光分割素子。
- 前記反射面は、前記ダイクロイックミラー面の外周の一部又は全周にわたって設けられた輪帯形状であることを特徴とする請求項1に記載の光分割素子。
- 前記光分割素子は、ダイクロイックプリズムであり、前記ダイクロイックプリズムの波長分離面は、前記ダイクロイックミラー面と前記反射面とからなることを特徴とする請求項1記載の光分割素子。
- 前記光分割素子は、ダイクロイックミラーであり、前記ダイクロイックミラーの波長分離面は、前記ダイクロイックミラー面と前記反射面とからなることを特徴とする請求項1記載の光分割素子。
- 前記第2波長帯域の光は、可視域の光であることを特徴とする請求項1記載の光分割素子。
- 前記反射面は、金属膜からなることを特徴とする請求項1記載の光分割素子。
- 目標物体に測定光を照射するための送信光学系と、
前記目標物体からの受信光を受光するための受信光学系と、
前記目標物体を視準するために前記目標物体からの視準光を結像する視準光学系とを有する距離測定装置において、
少なくとも前記受信光学系と前記視準光学系とは、対物レンズを共用する同軸の光学系であって、同軸光路中には、前記受信光を反射して前記受信光学系へ導き、かつ前記視準光を透過して前記視準光学系へ導くダイクロイックミラー面を有し、前記ダイクロイックミラー面の周縁部を、前記受信光に対して高反射率を有し、前記受信光を前記受信光学系へ導く反射面とした光分割素子を備えていることを特徴とする距離測定装置。
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