JPWO2008072511A1 - キャパシタ - Google Patents

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照久 三浦
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Abstract

ハイブリッド自動車等に使用されるキャパシタに関し、更なる小型大容量化と低抵抗化を図る。金属箔からなる集電体上にカーボン系電極層を形成した正負一対の電極をその間にセパレータを介在させて巻回することにより、対向する端面に一対の電極部が形成された素子の他方の電極部の寸法を一方の電極部の寸法よりも短くした。一定寸法の筒の中に装着される同一高さの素子という限定条件の下で、有効電極面積を大きくできるため、容量アップと低抵抗化を同時に図ることが可能になる。

Description

本発明は各種電子機器やハイブリッド自動車の回生用、あるいは電力貯蔵用等に使用されるキャパシタに関するものである。
図4はこの種の従来のキャパシタの一例としての電気二重層キャパシタの構成を示した断面図である。図5はこの電気二重層キャパシタに使用される素子の断面図である。図4と図5において、11は素子、11aはこの素子11に形成された中空部を示している。この素子11は金属箔としてアルミニウム箔を用いた集電体上に一端を除いて分極性電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に配置してその間にセパレータを介在させて巻回する(図示せず)ことにより、正負の電極の各分極性電極層未形成部が夫々対向する端面に突出するように構成されている。この素子11の両端面(図4において上下方向)から陽極と陰極を夫々取り出すようになっている。
また、上記素子11の両端に形成された分極性電極層未形成部からなる陽極電極部11bと陰極電極部11cは、夫々同じ突出幅H3になるように構成されている。
12は上記素子11を駆動用電解液(図示せず)と共に収容したアルミニウム製の有底筒状の金属ケースであり、この金属ケース12内に挿入された素子11の陰極電極部11cを金属ケース12の内底面にレーザー溶接等によって機械的、かつ電気的に接合するようにしている。
13は上記素子11の陽極電極部11bにレーザー溶接等によって内面が接合されると共に上記金属ケース12の開口部に配設されて封止を行うアルミニウム製の端子板、14はこの端子板13の上面周縁に配設された絶縁性の封止用ゴムであり、この封止用ゴム14を圧接するように上記金属ケース12の開口端をカーリング加工することにより封止を行っている。
このように構成された従来の電気二重層キャパシタは、素子11の両端面に形成された陽極電極部11bと陰極電極部11cを夫々端子板13と金属ケース12の内底面に接合した構成により、素子収納効率を向上させて容量アップを図ると共に、低抵抗化を図ることができるというものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
しかしながら従来の電気二重層キャパシタでは、一般的なコンデンサと比較すると大幅な小型化を実現してはいるものの、加速する更なる小型化の要望に応えるためには、まだまだ不十分であるという課題があった。
その原因の一つは、陽極電極部11bと陰極電極部11cは、夫々同じ突出幅H3になるように構成されていることにある。同一幅でないと、ケ−ス内底面と端子板底面で素子端部を挟んだ場合、カ-ボン電極層未塗工幅の小さい側が耐力(剛性、反力)あるため潰されにくく即ち変形しにくく、一方、カ-ボン電極層未塗工幅の大きな側は潰されやすい即ち変形しやすい為である。素子端面のつぶれ量が異なるとどうなるのかというと、素子端面の変形量が大きい側では、カ-ボン電極層未塗工部の座屈が大きく、その座屈した部分が局部的にセパレ−タに強く当接する。そのため、その当接した部分は、電極間距離が他と比べて小さくなり、距離が短くなったことによってその当接局部の抵抗が下がり、通電により電流がその部分に集中し、半ショ−ト状態になる可能性が高くなるという問題があった。これを回避するため、従来は、正負極を同じ寸法としていた。また、図4のF3に見られるように折り曲げ幅も同じ寸法としていた。
特開2006−173440号公報
本発明はこのような従来の課題を解決し、更なる小型大容量化と低抵抗化を図ることが可能なキャパシタを提供することを目的とするものである。
本発明は、金属箔からなる集電体上に一端を除いてカーボン系電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に配置し、その間にセパレータを介在させて巻回することにより、正負の電極の各カーボン系電極層未形成部が夫々対向する端面に突出して一対の電極取り出し部を形成するように構成された素子を有する。また、この素子を駆動用電解液と共に収容し、かつ、素子の一方の電極を内底面に接合した有底筒状の金属ケースと、上記素子の他方の電極を内面に接合して上記金属ケースの開口部を封止した端子板からなるキャパシタにおいて、上記素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の寸法を端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅寸法よりも小さくした構成にしたものである。
本発明によるキャパシタは、素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅寸法を、端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅寸法よりも短くした分だけ素子の高さを低くすることができるようになり、言い換えれば、同一高さの素子において有効電極面積を大きくすることができるため、容量アップと低抵抗化を同時に図ることが可能になるという効果が得られる。
図1は本発明の一実施の形態のキャパシタの断面図である。 図2は本発明の一実施の形態のキャパシタに使用される素子の断面図である。 図3は本発明の一実施の形態のキャパシタに使用される素子の展開図である。 図4は従来のキャパシタの一例としての電気二重層キャパシタの構成を示した断面図である。 図5は同電気二重層キャパシタに使用される素子を示した断面図である。
符号の説明
1 素子
1a 中空部
1b 一方の電極部
1c 他方の電極部
2 金属ケース
3 端子板
4 封止用ゴム
5 カーボン系電極層
6 セパレータ
7 カーボン系電極層未形成部
以下、具体的な実施の形態を示し、本発明について説明する。図1は本発明の一実施の形態による電気二重層キャパシタの構成を示した断面図である。図2は同電気二重層キャパシタに使用される素子を示した断面図である。本発明の電気二重層キャパシタに使用される素子は数層のシートを巻回して作成されるが、図3はその展開図である。図1、図2、図3において、素子1は、この素子1に形成された中空部1aを有し、この素子1はアルミニウム箔からなる集電体上に一端(図3の7の部分)を除いてカーボン系電極層5からなる分極性電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に配置して、その間にセパレータ6を介在させて巻回している。更に、正負の電極の各カーボン系電極層未形成部7のセパレータ6と重ならない部分が夫々対向する端面に突出するように構成され、この素子1の両端面(図1において上下方向)から正極と負極を夫々取り出すようにしたものである。
また、上記素子1の両端に形成されたカーボン系電極層未形成部7からなる一方の電極部1bと他方の電極部1cは、夫々セパレータ端面からの突出幅が異なるように構成されており、一方の電極部1bのセパレータ端面からの突出幅H1に対して他方の電極部1cのセパレータ端面からの突出幅H2が短くなるように構成されている。なお、突出幅とは、カーボン系電極未形成部7のセパレータ6と重ならない部分の幅とする。
このセパレータ端面からの突出幅の違いを得る時に、素子1を巻回して作成する際に、図3に見るように、カーボン系電極層未形成部の幅をM1とM2とに幅を異なる寸法にしている。これで有効電極面積の無駄が最小化される。従来は、両端が対称形になっていたので、M1とM2との幅は同じであった。
駆動用電解液と共にアルミニウム製の有底円筒状の金属ケース2内に挿入された素子1の他方の電極部1cを金属ケース2の内底面にレーザー溶接等によって機械的、かつ電気的に接合する。
アルミニウム製の端子板3は、上記素子1の一方の電極部1bにレーザー溶接等によって内面が接合されると共に、上記金属ケース2の開口部に配設されて封止を行う。絶縁性の封止用ゴム4はこの端子板3の上面周縁に配設されている。この封止用ゴム4を圧接するように上記金属ケース2の開口端をカーリング加工することにより封止を行い、本実施の形態による電気二重層キャパシタが構成されている。
このとき、端子板側の溶接部は、端子板の外周にフランジ部を設けている。これにより溶接部分の径は制約される。一方の電極部1bの外周部分が溶接部分に溶接前に当接させておく必要があるため、一方の電極部1bの径を予め小さくなるように加工する。この際一方の電極部1bを一部、中心方向(内側)に折り曲げ加工することによりおこなう。折り曲げ幅F1およびF2は、素子のセパレ−タ−から突出しているカ-ボン電極層未形成部で、決してセパレ−タで覆われていないことが必要となる。こうした状態で折り曲げ、素子端面の外周端部が必要な径まで到達しなければならない。これにより未形成部の幅は制約を受ける。本実施例では、F2の折り曲げ幅をF1の折り曲げ幅より小さくしている。従来の折り曲げ幅は、図4のF3に見られるように、アンバランスな座屈を避けるために、両端とも同じ寸法になっていた。
また、未形成部の幅が0の場合には、素子端面の溶接接続工法としてケ−ス外底面もしくは端子板外底面たらのレ−ザ照射によりおこなっているため、カ−ボン系電極層がレ−ザ照射熱により燃焼し、ケ−スもしくは端子板のレ−ザ照射部位に孔が発生するため、一定以上の未形成部の幅が必要な構成となっている。
このように構成された本実施の形態による電気二重層キャパシタは、金属ケース2の内底面と接合される素子1の他方の電極部1cの突出幅H2を一方の電極部1bのセパレータ端面からの突出幅H1よりも短くした構成により、素子1の高さを同一にした場合に、この短くした分だけ素子1の有効電極面積を大きくすることができるため、容量アップと低抵抗化を同時に図ることができるようになるという格別の効果を奏するものである。
一例として、φ50×70L(素子の高さ)の素子において、一方の電極部のセパレータ端面からの突出幅と他方の電極部のセパレータ端面からの突出幅が夫々7.0mmの従来品と、他方の電極部のセパレータ端面からの突出幅を2.5mmと短くした発明品について、容量と抵抗値を比較した結果を(表1)に示す。
Figure 2008072511
表1から明らかなように、本実施例による電気二重層キャパシタは、従来より容量が8%アップし、かつ、抵抗値が8%ダウンするものであり、小型大容量化と低抵抗化を同時に図ることができるものである。
なお、上記には、素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部のセパレータ端面からの突出幅と端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部のセパレータ端面からの突出幅とを異なる寸法にした例を示したが、同様の効果は、素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部自身の幅と端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部自身の幅とを異なる寸法にしたキャパシタでも得られるものである。
また、同様に、素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の折り曲げ幅と端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の折り曲げ幅とを異なる寸法にしたキャパシタでも得られるものである。
なお、本実施例では、金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅を端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅より小さな寸法にした例のみを示したが、逆に金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅を端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅より大きな寸法にしても、他の付帯条件が合えば、同様の効果が得られる。
本発明によるキャパシタは、小型大容量化と低抵抗化を同時に図ることができるという効果を有し、特にハイブリッド自動車の回生用等として有用である。
本発明は各種電子機器やハイブリッド自動車の回生用、あるいは電力貯蔵用等に使用されるキャパシタに関するものである。
図4はこの種の従来のキャパシタの一例としての電気二重層キャパシタの構成を示した断面図である。図5はこの電気二重層キャパシタに使用される素子の断面図である。図4と図5において、11は素子、11aはこの素子11に形成された中空部を示している。この素子11は金属箔としてアルミニウム箔を用いた集電体上に一端を除いて分極性電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に配置してその間にセパレータを介在させて巻回する(図示せず)ことにより、正負の電極の各分極性電極層未形成部が夫々対向する端面に突出するように構成されている。この素子11の両端面(図4において上下方向)から陽極と陰極を夫々取り出すようになっている。
また、上記素子11の両端に形成された分極性電極層未形成部からなる陽極電極部11bと陰極電極部11cは、夫々同じ突出幅H3になるように構成されている。
12は上記素子11を駆動用電解液(図示せず)と共に収容したアルミニウム製の有底筒状の金属ケースであり、この金属ケース12内に挿入された素子11の陰極電極部11cを金属ケース12の内底面にレーザー溶接等によって機械的、かつ電気的に接合するようにしている。
13は上記素子11の陽極電極部11bにレーザー溶接等によって内面が接合されると共に上記金属ケース12の開口部に配設されて封止を行うアルミニウム製の端子板、14はこの端子板13の上面周縁に配設された絶縁性の封止用ゴムであり、この封止用ゴム14を圧接するように上記金属ケース12の開口端をカーリング加工することにより封止を行っている。
このように構成された従来の電気二重層キャパシタは、素子11の両端面に形成された陽極電極部11bと陰極電極部11cを夫々端子板13と金属ケース12の内底面に接合した構成により、素子収納効率を向上させて容量アップを図ると共に、低抵抗化を図ることができるというものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
しかしながら従来の電気二重層キャパシタでは、一般的なコンデンサと比較すると大幅な小型化を実現してはいるものの、加速する更なる小型化の要望に応えるためには、まだまだ不十分であるという課題があった。
その原因の一つは、陽極電極部11bと陰極電極部11cは、夫々同じ突出幅H3になるように構成されていることにある。同一幅でないと、ケ−ス内底面と端子板底面で素子端部を挟んだ場合、カ-ボン電極層未塗工幅の小さい側が耐力(剛性、反力)あるため潰されにくく即ち変形しにくく、一方、カ-ボン電極層未塗工幅の大きな側は潰されやすい即ち変形しやすい為である。素子端面のつぶれ量が異なるとどうなるのかというと、素子端面の変形量が大きい側では、カ-ボン電極層未塗工部の座屈が大きく、その座屈した部分が局部的にセパレ−タに強く当接する。そのため、その当接した部分は、電極間距離が他と比べて小さくなり、距離が短くなったことによってその当接局部の抵抗が下がり、通電により電流がその部分に集中し、半ショ−ト状態になる可能性が高くなるという問題があった。これを回避するため、従来は、正負極を同じ寸法としていた。また、図4のF3に見られるように折り曲げ幅も同じ寸法としていた。
特開2006−173440号公報
本発明はこのような従来の課題を解決し、更なる小型大容量化と低抵抗化を図ることが可能なキャパシタを提供することを目的とするものである。
本発明は、金属箔からなる集電体上に一端を除いてカーボン系電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に配置し、その間にセパレータを介在させて巻回することにより、正負の電極の各カーボン系電極層未形成部が夫々対向する端面に突出して一対の電極取り出し部を形成するように構成された素子を有する。また、この素子を駆動用電解液と共に収容し、かつ、素子の一方の電極を内底面に接合した有底筒状の金属ケースと、上記素子の他方の電極を内面に接合して上記金属ケースの開口部を封止した端子板からなるキャパシタにおいて、上記素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の寸法を端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅寸法よりも小さくした構成にしたものである。
本発明によるキャパシタは、素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅寸法を、端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅寸法よりも短くした分だけ素子の高さを低くすることができるようになり、言い換えれば、同一高さの素子において有効電極面積を大きくすることができるため、容量アップと低抵抗化を同時に図ることが可能になるという効果が得られる。
以下、具体的な実施の形態を示し、本発明について説明する。図1は本発明の一実施の形態による電気二重層キャパシタの構成を示した断面図である。図2は同電気二重層キャパシタに使用される素子を示した断面図である。本発明の電気二重層キャパシタに使用される素子は数層のシートを巻回して作成されるが、図3はその展開図である。図1、図2、図3において、素子1は、この素子1に形成された中空部1aを有し、この素子1はアルミニウム箔からなる集電体上に一端(図3の7の部分)を除いてカーボン系電極層5からなる分極性電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に配置して、その間にセパレータ6を介在させて巻回している。更に、正負の電極の各カーボン系電極層未形成部7のセパレータ6と重ならない部分が夫々対向する端面に突出するように構成され、この素子1の両端面(図1において上下方向)から正極と負極を夫々取り出すようにしたものである。
また、上記素子1の両端に形成されたカーボン系電極層未形成部7からなる一方の電極部1bと他方の電極部1cは、夫々セパレータ端面からの突出幅が異なるように構成されており、一方の電極部1bのセパレータ端面からの突出幅H1に対して他方の電極部1cのセパレータ端面からの突出幅H2が短くなるように構成されている。なお、突出幅とは、カーボン系電極未形成部7のセパレータ6と重ならない部分の幅とする。
このセパレータ端面からの突出幅の違いを得る時に、素子1を巻回して作成する際に、図3に見るように、カーボン系電極層未形成部の幅をM1とM2とに幅を異なる寸法にしている。これで有効電極面積の無駄が最小化される。従来は、両端が対称形になっていたので、M1とM2との幅は同じであった。
駆動用電解液と共にアルミニウム製の有底円筒状の金属ケース2内に挿入された素子1の他方の電極部1cを金属ケース2の内底面にレーザー溶接等によって機械的、かつ電気的に接合する。
アルミニウム製の端子板3は、上記素子1の一方の電極部1bにレーザー溶接等によって内面が接合されると共に、上記金属ケース2の開口部に配設されて封止を行う。絶縁性の封止用ゴム4はこの端子板3の上面周縁に配設されている。この封止用ゴム4を圧接するように上記金属ケース2の開口端をカーリング加工することにより封止を行い、本実施の形態による電気二重層キャパシタが構成されている。
このとき、端子板側の溶接部は、端子板の外周にフランジ部を設けている。これにより溶接部分の径は制約される。一方の電極部1bの外周部分が溶接部分に溶接前に当接させておく必要があるため、一方の電極部1bの径を予め小さくなるように加工する。この際一方の電極部1bを一部、中心方向(内側)に折り曲げ加工することによりおこなう。折り曲げ幅F1およびF2は、素子のセパレ−タ−から突出しているカ-ボン電極層未形成部で、決してセパレ−タで覆われていないことが必要となる。こうした状態で折り曲げ、素子端面の外周端部が必要な径まで到達しなければならない。これにより未形成部の幅は制約を受ける。本実施例では、F2の折り曲げ幅をF1の折り曲げ幅より小さくしている。従来の折り曲げ幅は、図4のF3に見られるように、アンバランスな座屈を避けるために、両端とも同じ寸法になっていた。
また、未形成部の幅が0の場合には、素子端面の溶接接続工法としてケ−ス外底面もしくは端子板外底面たらのレ−ザ照射によりおこなっているため、カ−ボン系電極層がレ−ザ照射熱により燃焼し、ケ−スもしくは端子板のレ−ザ照射部位に孔が発生するため、一定以上の未形成部の幅が必要な構成となっている。
このように構成された本実施の形態による電気二重層キャパシタは、金属ケース2の内底面と接合される素子1の他方の電極部1cの突出幅H2を一方の電極部1bのセパレータ端面からの突出幅H1よりも短くした構成により、素子1の高さを同一にした場合に、この短くした分だけ素子1の有効電極面積を大きくすることができるため、容量アップと低抵抗化を同時に図ることができるようになるという格別の効果を奏するものである。
一例として、φ50×70L(素子の高さ)の素子において、一方の電極部のセパレータ端面からの突出幅と他方の電極部のセパレータ端面からの突出幅が夫々7.0mmの従来品と、他方の電極部のセパレータ端面からの突出幅を2.5mmと短くした発明品について、容量と抵抗値を比較した結果を(表1)に示す。
Figure 2008072511
表1から明らかなように、本実施例による電気二重層キャパシタは、従来より容量が8%アップし、かつ、抵抗値が8%ダウンするものであり、小型大容量化と低抵抗化を同時に図ることができるものである。
なお、上記には、素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部のセパレータ端面からの突出幅と端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部のセパレータ端面からの突出幅とを異なる寸法にした例を示したが、同様の効果は、素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部自身の幅と端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部自身の幅とを異なる寸法にしたキャパシタでも得られるものである。
また、同様に、素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の折り曲げ幅と端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の折り曲げ幅とを異なる寸法にしたキャパシタでも得られるものである。
なお、本実施例では、金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅を端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅より小さな寸法にした例のみを示したが、逆に金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅を端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の突出幅より大きな寸法にしても、他の付帯条件が合えば、同様の効果が得られる。
本発明によるキャパシタは、小型大容量化と低抵抗化を同時に図ることができるという効果を有し、特にハイブリッド自動車の回生用等として有用である。
本発明の一実施の形態のキャパシタの断面図 本発明の一実施の形態のキャパシタに使用される素子の断面図 本発明の一実施の形態のキャパシタに使用される素子の展開図 従来のキャパシタの一例としての電気二重層キャパシタの構成を示した断面図 同電気二重層キャパシタに使用される素子を示した断面図
1 素子
1a 中空部
1b 一方の電極部
1c 他方の電極部
2 金属ケース
3 端子板
4 封止用ゴム
5 カーボン系電極層
6 セパレータ
7 カーボン系電極層未形成部

Claims (9)

  1. 金属箔からなる集電体上に一端を除いてカーボン系電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に配置し、その間にセパレータを介在させて巻回することにより、正負の電極の各前記カーボン系電極層未形成部が夫々対向する端面の方向にセパレータの端部から突出して一対の電極取り出し部を形成するように構成された素子と、この素子を駆動用電解液と共に収容し、かつ、素子の一方の電極を内底面に接合した有底筒状の金属ケースと、上記素子の他方の電極を内面に接合した端子板からなるキャパシタにおいて、前記素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部のセパレータからの突出幅と端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部のセパレータからの突出幅とを異なる寸法にしたキャパシタ。
  2. 前記素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部のセパレータからの突出幅を端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部のセパレータからの突出幅より小さな寸法にした請求項1に記載のキャパシタ。
  3. 前記素子は電気二重層キャパシタである請求項1に記載のキャパシタ。
  4. 金属箔からなる集電体上に一端を除いてカーボン系電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に配置し、その間にセパレータを介在させて巻回することにより、正負の電極の各前記カーボン系電極層未形成部が夫々対向する端面の方向にセパレータの端部から突出して一対の電極取り出し部を形成するように構成された素子と、この素子を駆動用電解液と共に収容し、かつ、素子の一方の電極を内底面に接合した有底筒状の金属ケースと、上記素子の他方の電極を内面に接合した端子板からなるキャパシタにおいて、前記素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の幅と端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の幅とを異なる寸法にしたキャパシタ。
  5. 前記素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の幅を端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の幅より小さな寸法にした請求項4に記載のキャパシタ。
  6. 前記素子は電気二重層キャパシタである請求項4に記載のキャパシタ。
  7. 金属箔からなる集電体上に一端を除いてカーボン系電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に配置し、その間にセパレータを介在させて巻回することにより、正負の電極の各前記カーボン系電極層未形成部が夫々対向する端面の方向にセパレータの端部から突出して一対の電極取り出し部を形成するように構成された素子と、この素子を駆動用電解液と共に収容し、かつ、素子の一方の電極を内底面に接合した有底筒状の金属ケースと、上記素子の他方の電極を内面に接合した端子板からなるキャパシタにおいて、前記素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の折り曲げ幅と端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の折り曲げ幅とを異なる寸法にしたキャパシタ。
  8. 前記素子の金属ケース内底面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の折り曲げ幅を端子板内面に接合される側のカーボン系電極層未形成部の折り曲げ幅より小さな寸法にした請求項7に記載のキャパシタ。
  9. 前記素子は電気二重層キャパシタである請求項7に記載のキャパシタ。
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