JPWO2008056770A1 - フロッグレッグアームロボットおよびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2006年11月9日に出願された特願2006−304002号、2007年3月29日に出願された特願2007−86492号、および2007年3月29日に出願された特願2007−86493号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
このフロッグレッグアームロボットの各アーム部は、回転軸部によって連結された上腕部と前腕部とから構成されており、各アーム部の上腕部を本体部に設置された駆動モータによって回転駆動することによって、前腕部に連結されたハンド部を移動させる。
また、特許文献3のように、リンク部材を追加することによって特異点の解消を試みた例が開示されている。
例えば、チェーンのテンションが緩むと、上腕部と前腕部とを連結する回転軸部にトルクを供給することができないために、制御上の特異点が生まれる。そのため、特異点においてアーム部が停止したり、特異点から所望の姿勢へ移行する際に当該ロボットの動作が不安定になったりする等の不具合が生じる。
バネ部材と反力受けとを用いる場合は、確かに特異点を解消する効果はある。しかしながら、特異点付近の前腕部すなわち荷の挙動がバネ力に強く依存してしまうので、動作速度と荷の重さに合わせたバネ力の調整が必要になる。バネ力の調整が適切に行われていないと、荷が特異点付近で衝撃を受けたり、特異点付近でのみ速度が極端に速くなったりして、当該ロボットのスムーズな動作ができなくなる。これに対処するには、バネ部材や反力受けの交換が必要となってしまう。つまり、動作環境の変化に弱いという不具合がある。
リンク部材を追加する場合は、機構学的には特異点を解消できるが、構造が複雑になってしまい、寸法、重量およびコスト等の観点から適用できる条件が厳しい。
エアシリンダを用いる場合では、特異点を解消する効果はあるが、空圧回路では、動作条件の変更等に伴うシリンダ推力等の調整が、空気配管の状態に依存する圧力損失等に影響されやすい。また、アームを駆動する電源とは別に、エアシリンダの動作に必要なエア供給源を別途用意する必要がある。さらに、動作範囲を広くとるためにはストロークの大きい長いシリンダを用いる必要がある。
このように、従来のフロッグレッグアームロボットにおける特異点対策には、実用的なものが存在しなかった。
なお、本発明において、「前記トルクモータの回転速度が、前記駆動モータの駆動に依存して回転される前記回転軸部の回転速度と同期する」とは、トルクモータを接続された回転軸部がトルクモータの駆動に依存して回転されるときの回転速度が、同回転軸部が駆動モータの駆動に依存して回転されるときの回転速度とほぼ一致することを意味する。すなわち、トルクモータの回転速度および回転軸部の回転速度がその絶対量をも一致させて経時的に推移することも(厳密に一致して変化する)、両者が回転速度の絶対量は異なるものの経時的に同調して推移することをも含む。
本発明のフロッグレッグアームロボットにおいては、駆動装置によって回転される第1の回転軸部の回転速度に、機構学的に定まるある比率を乗じることにより、前記第2、第3、第4および第5の回転軸部の回転速度が明らかになる。例えば、第1の上腕部の長さと第2の上腕部の長さとが同じであれば、第4、第5の回転軸部の回転速度は、第1の回転軸部の回転速度の2倍になる。本発明における「同期」とは、このように機構学的に定まる比率が守られるように、駆動装置によって回転される第1の回転軸部の回転速度と、トルクモータによって回転される回転軸部の回転速度とが制御されることをいう。さらに言えば、駆動モータとトルクモータとの同期は、第1の回転軸部と、トルクモータによって回転される回転軸部との同期に依存して決定される。
また、リンク部材を追加する必要がないので、本発明のフロッグレッグアームロボットは、簡単な構造であるにもかかわらず、特異点における問題を解消することができる。
図1は、本発明の一実施形態であるフロッグレッグアームロボットRの概略構成を示した平面図である。図2は、本発明の一実施形態であるフロッグレッグアームロボットRの概略構成を示した側面図である。図3は、本発明の一実施形態であるフロッグレッグアームロボットRの機能構成を示したブロック図である。
このトルクモータ10は、後述する制御部4によって電気的に制御されるものである。具体的には、手首回転軸部6eに、制御部4から入力されるトルク制御信号に基づくトルクを、水平面に沿う方向に供給する。トルクモータ10は、電気的にトルク制御ができるものであれば良く、サーボ式、誘導式の他、どのようなタイプのものを用いても良い。
なお、トルクモータ10によって手首回転軸部6eに供給されるトルクは、駆動モータ51,52によって肩回転軸部6a,6cにそれぞれ供給されるトルクよりも小さく設定されている。例えば、駆動モータ51,52として、出力が1kWのモータを用いる場合には、トルクモータ10としては、出力が400から600Wのモータを用いれば良い。
また、制御部4は、駆動モータ51,52だけを駆動したとき、アーム部2が現在の姿勢から所望の姿勢を含む複数の姿勢のいずれにも移行可能であるならば、トルクモータ10を電気的に制御し、手首回転軸部6eに、アーム部2が所望の姿勢に移行することができるように、これに適した方向にトルクを供給する。
一方で、第1アーム部21の上腕部23と前腕部24とが重なるとともに、第2アーム部22の上腕部25と前腕部26とが重なって、そのような状態のまま、ハンド部3を移動させることなく第1アーム部21と第2アーム部22とだけが回動する方向にアーム部2の姿勢が移行することもある(図6参照)。
このため、アーム部2が特殊な姿勢において停止したときには、アーム部2が所望の姿勢か、所望しない姿勢に移行するかが不定となり、制御が不安定となる。従来のフロッグレッグアームロボットにおいては、特殊な姿勢、すなわち所望の姿勢を含む複数の姿勢のいずれに移行するかが不定である姿勢が、制御上の特異点とされている。
続いて、制御部4は、所定のタイミングで動作指示情報記憶部43から動作指示情報を引き出し、入出力部44を介して駆動モータ51,52およびトルクモータ10に動作指示信号を入力する。
このように、肩回転軸部6aが図1における右回りに回転されることによって、第1アーム部21の上腕部23がその一端を中心として図1における右回転方向に揺動される。同時に、肩回転軸部6cが図1における左周りに回転されることによって、第2アーム部22の上腕部25がその一端を中心として図1における左回転方向に揺動される。このような上腕部23の揺動が、肘回転軸部6bを介して前腕部24に伝達され、第1アーム部21の前腕部24が肘回転軸部6bを中心として左回転方向に揺動される。同時に、このような上腕部25の揺動が、肘回転軸部6dを介して前腕部26に伝達され、第2アーム部22の前腕部26が肘回転軸部6dを中心として右回転方向に揺動される。
そして、第1アーム部21の前腕部24の揺動が手首回転軸部6eを介してハンド部3に伝達されるとともに、第2アーム部22の前腕部26の揺動が手首回転軸部6fを介してハンド部3に伝達されることによって、ハンド部3が押し出される方向に移動する。
なお、ハンド部3の移動量は、肩回転軸部6a,6cの回転量によって決定付けられるため、駆動モータ51,52は、ハンド部3を所定量移動させる分だけ肩回転軸部6a,6cをそれぞれ回転させることによって、ハンド部3を所定移動量だけ移動させる。
このように、肩回転軸部6aが図1における左回りに回転されることによって、第1アーム部21の上腕部23がその一端を中心として図1における左回転方向に揺動される。同時に、肩回転軸部6cが図1における右周りに回転されることによって、第2アーム部22の上腕部25がその一端を中心として図1における右回転方向に揺動される。このような上腕部23の揺動が、肘回転軸部6bを介して前腕部24に伝達され、第1アーム部21の前腕部24が肘回転軸部6bを中心として右回転方向に揺動される。同時に、このような上腕部25の揺動が、肘回転軸部6dを介して前腕部26に伝達され、第2アーム部22の前腕部26が肘回転軸部6dを中心として左回転方向に揺動される。
そして、第1アーム部21の前腕部24の揺動が手首回転軸部6eを介してハンド部3に伝達されるとともに、第2アーム部22の前腕部26の揺動が手首回転軸部6fを介してハンド部3に伝達されることによって、ハンド部3が引き出される方向に移動する。
具体的には、制御部4は、ハンド部3を押し出す方向に移動させる場合には、トルクモータ10を電気的に制御することによって、手首回転軸部6eに、図1における左回転方向にトルクを供給する。また、ハンド部3を引き出す方向に移動させる場合には、トルクモータ10を電気的に制御することによって、手首回転軸部6eに、図1における右回転方向にトルクを供給する。
一方、ハンド部3を引き出す方向に移動させる過程で、図4に示す特殊な姿勢を経る場合にも、手首回転軸部6eに、図1における右回転方向(所望の姿勢を他制する方向)にトルクが供給されている。このため、特殊な姿勢から所望しない姿勢に移行することなく、滑らかに所望の姿勢に移行することができる。
すなわち、本実施形態のフロッグレッグアームロボットRおよびその制御方法によれば、アーム部2が特殊な姿勢にあっても、所望しない姿勢に無秩序に移行することがなく、必ず所望の姿勢に移行する。したがって、制御上の特異点が解消される。
このため、動作環境が変化したとしても、板バネのような機械的な補助手段(バネ部材)を交換することなく、電気的な指令を制御するだけでトルク量等の変更が可能であるので、特異点付近でのスムーズな動作が可能となる。
また、リンク部材を追加する必要がないので構造が簡単なフロッグレッグアームロボットのまま特異点を解消することができる。
このように、従来特異点とされていた姿勢(図4に示す特殊な姿勢)において、手首回転軸部6eに、所望の姿勢に移行することができる方向に、電気的に制御可能なトルクモータ10を用いてトルクを供給することにより、フロッグレッグアームロボットにおける制御上の特異点を実用的に解消することができる。
このため、本実施形態のフロッグレッグアームロボットおよびその制御方法においては、アーム部2が常に過剰に拘束される。したがって、アーム部2やハンド部3の取付精度や形状精度による誤差による振動を抑制することができる。その結果、ハンド部3の位置精度を向上させることが可能となる。
なお、アーム部2が常に過剰に拘束されていることによって、駆動モータ51,52の出力を従来よりも増加させる必要がある。ただし、駆動モータ51,52の出力を従来よりも増加させることが困難であれば、特殊な姿勢においてのみ手首回転軸部6eにトルクを供給すれば良い。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図7は、本実施形態におけるフロッグレッグアームロボットの概略構成を示す側面図である。この図に示すように、本実施形態のフロッグレッグアームロボットにおいては、トルクモータ10が、前腕部24の内部に収納されている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図8は、本発明の一実施形態であるフロッグレッグアームロボットRの概略構成を示した側面図である。この図に示すように、本実施形態のフロッグレッグアームロボットRにおいては、トルクモータ10が、第1アーム部21の前腕部24とハンド部3とを接続する手首回転軸部6eに、減速機11を介して接続されている。また、駆動モータ51が、肩回転軸部6aに、減速機53を介して接続され、駆動モータ52が、肩回転軸部6cに、もうひとつの減速機(図示略)を介して接続されている。減速機53の減速比と、もうひとつの減速機の減速比とは同じである。
また、制御部4は、トルクモータ10を用いて手首回転軸部6eにトルクを供給するときに、トルクモータ10の回転速度を、駆動モータ51,52の駆動に依存して回転される手首回転軸部6eの回転速度と同期させる。
具体的には、制御部4は、ハンド部3を押し出す方向に移動させるときには、トルクモータ10に入力するトルク制御信号を制御することによって、手首回転軸部6eに、図1における左回転方向にトルクを供給する。また、ハンド部3を引き出す方向に移動させるときには、トルクモータ10に入力するトルク制御信号を制御することによって、手首回転軸部6eに、図1における右回転方向にトルクを供給する。
なお、本実施形態において、「トルクモータ10の回転速度を、駆動モータ51,52の駆動に依存して回転される手首回転軸部6eの回転速度と同期させる」とは、減速機11を介して手首回転軸部6eに付与されるトルクモータ10の回転速度と、駆動モータ51,52の駆動力に依存してアーム部2を介して手首回転軸部6eに付与される回転速度とが一致することを意味する。
以下の数式において、上腕部23,25の長さ、および前腕部24,26の長さはすべて同じものとし、この長さをL(m)とする。また、肩回転軸部6a,6cの回転速度をωa(rpm)、手首回転軸部6eの回転速度をωt(rpm)、トルクモータ10の回転速度をωtm(rpm)、減速機11の減速比をηt、トルクモータ10の最大回転速度をωtmmax(rpm)、トルクモータ速度指令をy(%)とする。
したがって、本実施形態のフロッグレッグアームロボットおよびその制御方法によれば、手首回転軸部6eにトルクモータ10が設置されたフロッグレッグアームロボットにおいて、トルクモータ10の回転速度と手首回転軸部6eの回転速度とが不整合なことによる振動の発生を防止することができる。
このため、従来では特異点とされていた姿勢(図4に示す特殊な姿勢)において、手首回転軸部6eに、所望の姿勢に移行することができる方向にトルクが供給される。その結果、フロッグレッグアームロボットにおける制御上の特異点を解消することができる。
図9には、駆動モータ51の回転速度の経時的な変化のグラフを示し、図10には、駆動モータ51が発生するトルクの経時的な変化のグラフを示し、図11には、駆動モータ51が接続される肩回転軸部6aの回転速度の経時的な変化のグラフを示している。
図12には、駆動モータ52の回転速度の経時的な変化のグラフを示し、図13には、駆動モータ52が発生するトルクの経時的な変化のグラフを示し、図14には、駆動モータ52が接続される肩回転軸部6cの回転速度の経時的な変化のグラフを示す。
図15には、トルクモータ10を接続される手首回転軸部6eの回転速度の経時的な変化のグラフを示す。図16には、トルクモータ10の回転速度の経時的な変化のグラフを示し、図17には、トルクモータ10が発生するトルクの経時的な変化のグラフを示している。
なお、すべてのグラフは同一の時間軸上で始点を同じくしてそれぞれの回転速度の変化を調べた結果を示している。
同様に、図12のグラフと図14のグラフとを比較すると、駆動モータ52は、減速機53と同じ減速比の減速機(図示略)を介して肩回転軸部6cに接続されているので、肩回転軸部6cの回転速度は、駆動モータ52の回転速度よりも減速される。したがって、肩回転軸部6cの任意の時点における回転速度の大きさは、駆動モータ52の同時点における回転速度の大きさとは一致しないものの、肩回転軸部6cの回転速度は、駆動モータ52の回転速度の変化に追従して経時的に推移している。
図11のグラフと図14のグラフとを比較すると、駆動モータ51と駆動モータ52とが同期して駆動されるので、肩回転軸部6aの回転速度は、肩回転軸部6cの回転速度とほぼ一致して経時的に推移している。
図14のグラフと図15のグラフとを比較すると、本実施形態のアーム部22は上腕部25の長さと前腕部26の長さとが同じなので、上腕部25、前腕部26および同期歯車71,72を介して肩回転軸部6cとリンクする手首回転軸部6eの回転速度は、駆動モータ52が接続された肩回転軸部6cの回転速度ともほぼ一致して経時的に推移している。
したがって、肩回転軸部6aの回転速度、または肩回転軸部6cの回転速度を、手首回転軸部6eの回転速度と見なすことができる。
また、本実施形態のトルクモータ10は、駆動モータ51,52よりも出力の小さい小型のモータであっても十分に機能することが確認された。
また、トルクモータ10はひとつだけに限らない。肘回転軸部6b,6d、および手首回転軸部6e,6fのいずれかふたつ以上に、トルクモータがそれぞれ接続されていても良い。しかしながら、複数のトルクモータを設置した場合には、アーム部2がより過剰に拘束されることとなり、アーム部2およびハンド部3のスムーズな動作を妨害するおそれがある。そのため、トルクモータはひとつだけ設けられることが好ましい。このような場合であっても、トルクモータの回転速度と駆動モータの駆動に依存する回転軸部の回転速度との同期が図られる。
本発明によれば、フロッグレッグアームロボットにおける制御上の特異点を実用的に解消することができる。
一方、ハンド部3を引き出す方向に移動させる過程で、図4に示す特殊な姿勢を経る場合にも、手首回転軸部6eに、図1における右回転方向(所望の姿勢に移行することができる方向)にトルクが供給されている。このため、特殊な姿勢から所望しない姿勢に移行することなく、滑らかに所望の姿勢に移行することができる。
すなわち、本実施形態のフロッグレッグアームロボットRおよびその制御方法によれば、アーム部2が特殊な姿勢にあっても、所望しない姿勢に無秩序に移行することがなく、必ず所望の姿勢に移行する。したがって、制御上の特異点が解消される。
なお、本実施形態において、「トルクモータ10の回転速度を、駆動モータ51,52の駆動に依存して回転される手首回転軸部6eの回転速度と同期させる」とは、減速機11を介して手首回転軸部6eに付与されるトルクモータ10の回転速度と、駆動モータ51,52の駆動力に依存してアーム部2を介して手首回転軸部6eに付与される回転速度とが一致することを意味する。
Claims (17)
- 本体部と、
前記本体部に設置される駆動装置と、
前記駆動装置によって回転される第1の回転軸部を介して一端が前記本体部に連結され、基準平面に沿って揺動可能な第1の上腕部と、
前記駆動装置によって回転駆動される前記第1の回転軸部またはもうひとつの第1の回転軸部を介して一端が前記本体部に連結され、前記基準平面に沿って揺動可能な第2の上腕部と、
第2の回転軸部を介して一端が前記第1の上腕部の他端に回転可能に支持されるとともに前記基準平面に沿って揺動可能な第1の前腕部と、
第3の回転軸部を介して一端が前記第2の上腕部の他端に回転可能に支持されるとともに前記基準平面に沿って揺動可能な第2の前腕部と、
第4の回転軸部を介して前記第1の前腕部の他端に回転可能に支持されるとともに第5の回転軸部を介して前記第2の前腕部の他端に回転可能に支持されるハンド部と、
前記第4の回転軸部と前記第5の回転軸部とを相反する方向に同期回転させる同期手段と、
前記第2、第3、第4および第5の回転軸部の少なくともいずれかひとつに接続され、自らが接続された前記回転軸部にトルクを供給するトルクモータと、
前記第1の上腕部、前記第2の上腕部、前記第1の前腕部および前記第2の前腕部が前記駆動装置の駆動によって現在の姿勢から所望の姿勢を含む複数の姿勢のいずれにも移行可能であるときに、前記トルクが前記回転軸部に、前記各腕部が前記所望の姿勢に移行することができる方向に供給されるように、前記トルクモータを電気的に制御する制御部とを備えるフロッグレッグアームロボット。 - 前記第2、第3、第4および第5の回転軸部の少なくともいずれかひとつに前記トルクモータによって供給される前記トルクは、前記駆動装置によって前記第1の回転軸部に供給されるトルクよりも小さい請求項1に記載のフロッグレッグアームロボット。
- 前記制御部は、前記ハンド部が所定の一方向に移動する間、前記トルクが常に同一方向に供給されるように前記トルクモータを制御する請求項1または2に記載のフロッグレッグアームロボット。
- 前記トルクモータは、前記第1の上腕部、前記第2の上腕部、前記第1の前腕部および前記第2の前腕部の少なくともいずれかひとつの内部に収納されている請求項1から3のいずれか一項に記載のフロッグレッグアームロボット。
- 前記トルクモータは、自らが接続された回転軸部にトルク制御信号に基づくトルクを供給するとともに、回転速度制御信号に基づく回転速度にて前記回転軸部を回転させ、
前記制御部は、前記トルクモータに前記トルク制御信号を入力するとともに、前記トルクモータの回転速度が、前記駆動装置の駆動に依存して回転される前記回転軸部の回転速度と同期するように、前記トルクモータに前記回転速度制御信号を入力する請求項1から4のいずれか一項に記載のフロッグレッグアームロボット。 - 前記制御部は、前記トルクモータが接続される前記回転軸部の回転速度を、前記駆動装置の制御値に基づいて算出する請求項5に記載のフロッグレッグアームロボット。
- 前記トルクモータと前記回転軸部との間に介在し、前記トルクモータの回転速度を減速して前記回転軸部に伝達する減速機をさらに備え、
前記制御部は、前記減速機の減速比、および前記減速機によって減速された前記回転軸部の回転速度に基づいて前記回転速度制御信号を生成する請求項5または6に記載のフロッグレッグアームロボット。 - 前記トルクモータがひとつだけ設けられる請求項1から7のいずれか一項に記載のフロッグレッグアームロボット。
- 前記駆動装置は、前記第1の回転軸部を介して前記第1の上腕部を揺動させる第1の駆動モータと、前記もうひとつの第1の回転軸部を介して前記第2の上腕部を揺動させる第2の駆動モータとを備える請求項1から8のいずれか一項に記載のフロッグレッグアームロボット。
- 前記駆動装置は、前記第1の回転軸部を介して前記第1の上腕部を揺動させる駆動モータと、前記第1の回転軸部と前記第2の回転軸部との間に設けられ、前記駆動モータの駆動力を前記第1および第2の回転軸部を介して前記第2の上腕部に伝達することによって前記第2の上端部を揺動させる駆動力伝達機構とを備える請求項1から8のいずれか一項に記載のフロッグレッグアームロボット。
- 本体部と、
前記本体部に設置される駆動装置と、
前記駆動装置によって回転される第1の回転軸部を介して一端が前記本体部に連結され、基準平面に沿って揺動可能な第1の上腕部と、
前記駆動装置によって回転駆動される前記第1の回転軸部またはもうひとつの第1の回転軸部を介して一端が前記本体部に連結され、前記基準平面に沿って揺動可能な第2の上腕部と、
第2の回転軸部を介して一端が前記第1の上腕部の他端に回転可能に支持されるとともに前記基準平面に沿って揺動可能な第1の前腕部と、
第3の回転軸部を介して一端が前記第2の上腕部の他端に回転可能に支持されるとともに前記基準平面に沿って揺動可能な第2の前腕部と、
第4の回転軸部を介して前記第1の前腕部の他端に回転可能に支持されるとともに第5の回転軸部を介して前記第2の前腕部の他端に回転可能に支持されるハンド部と、
前記第4の回転軸部と前記第5の回転軸部とを相反する方向に同期回転させる同期手段と、
前記第2、第3、第4および第5の回転軸部の少なくともいずれかひとつに接続され、自らが接続された前記回転軸部にトルクを供給するトルクモータと
を備えるフロッグレッグアームロボットの制御方法であって、
前記第1の上腕部、前記第2の上腕部、前記第1の前腕部および前記第2の前腕部が前記駆動装置の駆動によって現在の姿勢から所望の姿勢を含む複数の姿勢のいずれにも移行可能であるときに、前記トルクが前記回転軸部に、前記各腕部が前記所望の姿勢に移行することができる方向に供給されるように、前記トルクモータを電気的に制御する
フロッグレッグアームロボットの制御方法。 - 前記第2、第3、第4および第5の回転軸部の少なくともいずれかひとつに前記トルクモータによって供給される前記トルクは、前記駆動装置によって前記第1の回転軸部に供給されるトルクよりも小さい請求項11に載のフロッグレッグアームロボットの制御方法。
- 前記ハンド部が所定の一方向に移動する間、前記トルクを常に同一方向に供給する請求項11または12に記載のフロッグレッグアームロボットの制御方法。
- 前記トルクモータは、自らが接続された回転軸部にトルク制御信号に基づくトルクを供給するとともに、回転速度制御信号に基づく回転速度にて前記回転軸部を回転させ、
前記トルクモータに前記トルク制御信号を入力するとともに、前記トルクモータの回転速度が、前記駆動装置の駆動に依存して回転される前記回転軸部の回転速度と同期するように、前記トルクモータに前記回転速度制御信号を入力する請求項11から13のいずれか一項に記載のフロッグレッグアームロボットの制御方法。 - 前記トルクモータが接続される前記回転軸部の回転速度を、前記駆動装置の制御値に基づいて算出する請求項14に記載のフロッグレッグアームロボットの制御方法。
- 前記トルクモータと前記回転軸部との間に介在し、前記トルクモータの回転速度を減速して前記回転軸部に伝達する減速機の減速比、および前記減速機によって減速された前記回転軸部の回転速度に基づいて前記回転速度制御信号を生成する請求項14または15に記載のフロッグレッグアームロボットの制御方法。
- 前記トルクを、前記第2、第3、第4および第5の回転軸部のいずれかひとつに供給する請求項11から16のいずれか一項に記載のフロッグレッグアームロボットの制御方法。
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