JPWO2008044600A1 - 光ファイバおよび光ファイバ伝送路 - Google Patents

光ファイバおよび光ファイバ伝送路 Download PDF

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Abstract

信号光を基底伝搬モードで伝送する光ファイバであって、前記信号光の波長よりも長いカットオフ波長を有し、波長1550nmにおける基底伝搬モードの波長分散値が、−1〜−5ps/nm/kmであり、有効コア断面積が45μm2より大きく、分散スロープ値が0.03ps/nm2/kmより小さい。これによって、非線形光学現象の発生を従来と同等に抑制しながら累積する波長分散の光信号間における格差の増大を従来よりも大幅に抑制できる光ファイバおよび光ファイバ伝送路を提供する。

Description

本発明は、長距離の光伝送に用いる光ファイバおよび光ファイバ伝送路に関するものである。
長距離光伝送路においては、特性の異なる2種類の光ファイバを組み合わせて光伝送路を構成することにより、伝送路の特性を向上させる技術が積極的に用いられている。たとえば、波長分散が正の正分散ファイバと波長分散が負の負分散ファイバとを組み合わせて波長分散を光伝送路全体として零にする分散マネージメント光ファイバ伝送路や、有効コア断面積の大きい大Aeff型のノンゼロ分散シフト光ファイバと分散スロープ値の小さい低Slope型のノンゼロ分散シフト光ファイバとを組み合わせたノンゼロ分散シフト光ファイバ伝送路が代表的なものである(非特許文献1参照)。なお、ノンゼロ分散シフト光ファイバとは、信号光の波長においてたとえば−2〜−5ps/nm/km程度または2〜5ps/nm/km程度の微小の波長分散値を有するシングルモード光ファイバであり、負の分散を有するノンゼロ分散シフト光ファイバを負分散ノンゼロ分散シフト光ファイバと呼ぶ。負分散ノンゼロ分散シフト光ファイバは、海底線用として多く用いられている。
ここで、大Aeff型の負分散ノンゼロ分散シフト光ファイバの光学特性は、たとえば有効コア断面積が75μm2、分散スロープ値が0.10ps/nm2/kmであり、低Slope型の負分散ノンゼロ分散シフト光ファイバの光学特性は、たとえば有効コア断面積が50μm2、分散スロープ値が0.05ps/nm2/kmである。そして、これらをほぼ同じ長さで接続した負分散ノンゼロ分散シフト光ファイバ伝送路の平均の光学特性は、有効コア断面積が65μm2、分散スロープ値が0.07ps/nm2/kmである。
通常、ノンゼロ分散シフト光ファイバ伝送路においては、光信号は大Aeff型のノンゼロ分散シフト光ファイバ側から伝送される。その結果、光信号の光強度が大きい状態では光伝送路の有効コア断面積が大きいので非線形光学現象の発生が抑制される。その後、光信号は光強度が光ファイバの伝送損失によって減衰した後で低Slope型のノンゼロ分散シフト光ファイバに入力する。低Slope型ノンゼロ分散シフト光ファイバは有効コア断面積がやや小さいものの分散スロープ値が小さく、波長分散値の波長による差異が小さい。その結果、異なる波長の信号光を波長多重したWDM(Wavelength Division Multiplexing)光信号の伝送時において、光信号間の波長分散の格差の発生が抑制される。
すなわち、ノンゼロ分散シフト光ファイバにおいて有効コア断面積と分散スロープ値とはトレードオフの関係にある。そのため、上述したように、ノンゼロ分散シフト光ファイバ伝送路においては、光信号を伝送する前段に有効コア断面積を大きくしたノンゼロ分散シフト光ファイバを配置し、後段に分散スロープ値を小さくしたノンゼロ分散シフト光ファイバを配置することによって、光ファイバ伝送路全体としてのトレードオフの関係の緩和を図っている。
一方、前述の分散マネージメント光伝送路において、負分散ファイバとしてマルチモード型の光ファイバを用いることによって、有効コア断面積を大幅に拡大する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2004−271904号公報 M. Suzuki, et al.,"Dispersion-Managed High-Capacity Ultra-Long-Haul Transmission", J. Lightwave technol., vol.21, no.4, pp.916-929, April 2003
ところで、特に海底用に用いられるノンゼロ分散シフト光ファイバ伝送路においては伝送距離の一層の長距離化が要求されているが、WDM光信号の伝送時における光信号間の波長分散の格差が累積して長距離化の障害になるという問題があった。一方、この光信号間の波長分散の格差を解消するために分散スロープ値が小さくなるように光ファイバを設計すると有効コア断面積が減少してしまい、非線形光学現象の発生が顕著になるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、非線形光学現象の発生を従来と同等に抑制しながら累積する波長分散の光信号間における格差の増大を従来よりも大幅に抑制できる光ファイバおよび光ファイバ伝送路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバは、信号光を基底伝搬モードで伝送する光ファイバであって、前記信号光の波長よりも長いカットオフ波長を有し、波長1550nmにおける基底伝搬モードの波長分散値が、−1〜−5ps/nm/kmであり、有効コア断面積が45μm2より大きく、分散スロープ値が0.03ps/nm2/kmより小さいことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記の発明において、波長1550nmにおける基底伝搬モードの分散スロープ値が、0ps/nm2/kmより小さいことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記の発明において、前記信号光の波長は1530〜1570nmであり、前記カットオフ波長は1600nm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記の発明において、前記信号光の波長における基底伝搬モードの曲げ損失が、直径20mmで16周巻いた場合に10dB/m以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記の発明において、中心コア部と、前記中心コア部の外周に形成され前記中心コア部よりも屈折率が低い内側コア層と、前記内側コア層の外周に形成され前記内側コア層よりも屈折率が高い外側コア層と、前記外側コア層の周囲に形成され前記内側コア層よりも屈折率が高くかつ前記外側コア層よりも屈折率が低いクラッド層と、を有し、前記中心コア部の前記クラッド層に対する比屈折率差Δ1が0.65%以下であり、前記中心コア部の直径に対する前記内側コア層の外径の比Ra2が1.3以上であり、前記中心コア部の直径に対する前記外側コア層の外径の比Ra3が2.0以上であり、前記中心コア部の直径2aが5.9μm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ伝送路は、上記の発明のいずれか1つに係る光ファイバを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ伝送路は、上記の発明において、前記光ファイバに接続し前記信号光の波長よりも短いカットオフ波長を有するシングルモード光ファイバを備え、前記シングルモード光ファイバ側から前記信号光を伝送することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ伝送路は、上記の発明において、前記シングルモード光ファイバは、波長1550nmにおいて、−1〜−5ps/nm/kmの波長分散値と、前記光ファイバの波長1550nmにおける基底伝搬モードの分散スロープ値より大きい分散スロープ値と、前記光ファイバの波長1550nmにおける基底伝搬モードの有効コア断面積より大きい有効コア断面積とを有することを特徴とする。
本発明に係る光ファイバは、信号光の波長よりも長いカットオフ波長を有することによって、基底伝搬モードにおいて有効コア断面積と分散スロープ値との間のトレードオフの関係が緩和し、非線形光学現象の発生を従来と同等に抑制しながら累積する波長分散の信号光間における格差の増大を従来よりも大幅に抑制できるという効果を奏する。
また、本発明に係る光ファイバ伝送路は、本発明に係る光ファイバを備えることによって、非線形光学現象の発生を従来と同等に抑制しながら、累積する波長分散の信号光間における格差の増大を従来よりも大幅に抑制した長距離の光信号伝送を可能にするという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの断面と対応する屈折率プロファイルとを示す概略図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバにおいてカットオフ波長が1800nm、2100nm、2400nmである場合と、従来のW−セグメント型の屈折率プロファイルを有する低Slope型のノンゼロ分散シフト光ファイバにおいてカットオフ波長が1500nmである場合との波長1550nmにおける分散スロープ値と有効コア断面積との関係を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの設計パラメータおよび計算して得られた基底伝搬モードの光学特性を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1に従って作製した実施例1〜3の光ファイバの設計パラメータおよび測定した基底伝搬モードの光学特性を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係る光ファイバ伝送路を模式的に表した概略図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの基底モードのフィールド分布を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの高次モードのフィールド分布を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの高次モードのフィールド分布を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの高次モードのフィールド分布を示す図である。 図10は、標準のシングルモード光ファイバからの入射光のLP01モードとLP02モードへの結合効率を示した図である。 図11は、本発明の実施の形態2に係る光ファイバ伝送路の波長分散特性を示す図である。 図12は、従来の光ファイバ伝送路の波長分散特性を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態2に係る光ファイバ伝送路と従来の光ファイバ伝送路とにおいて、分散補償用のシングルモード光ファイバも含めた伝送路全体における累積波長分散値を示す図である。 図14は、実施の形態2の変形例に係る光ファイバ伝送路の波長分散特性を示す図である。 図15は、実施の形態2の変形例に係る光ファイバ伝送路において、分散補償用のシングルモード光ファイバも含めた伝送路全体における累積波長分散値を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態3に係る光ファイバ伝送路を模式的に表した概略図である。 図17は、本発明の実施の形態3に係る光ファイバ伝送路の波長分散特性を示す図である。 図18は、本発明の実施の形態3に係る光ファイバ伝送路において、分散補償用のシングルモード光ファイバも含めた伝送路全体における累積波長分散値を示す図である。 図19は、BER特性の測定結果を示す図である。
符号の説明
1 中心コア部
2 内側コア層
3 外側コア層
4 クラッド層
5 屈折率プロファイル
10、21−1〜21−n、31 光ファイバ
20、30 光ファイバ伝送路
22−1〜22−n 大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ
23、33 分散補償光ファイバ
40 装置が備えるシングルモード光ファイバ
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバおよび光ファイバ伝送路の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、曲げ損失とは、直径20mmで16周巻いた場合の曲げ損失を意味するものとする。また、カットオフ波長とは、ITU−T(国際電気通信連合)G.650.1で定義するファイバカットオフ波長をいう。その他、本明細書で特に定義しない用語についてはITU−T G.650.1における定義、測定方法に従うものとする。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る光ファイバは、Cバンドと呼ばれる1530〜1565nmの波長帯域を含む波長1530〜1570nmの信号光を基底伝搬モードで伝送する光ファイバであって、この信号光の波長よりも十分長い1600nm以上のカットオフ波長を有し、波長1550nmにおける基底伝搬モードの波長分散値が、−1〜−5ps/nm/kmのであり、有効コア断面積が45μm2より大きく、分散スロープ値が0.03ps/nm2/kmより小さい。
すなわち、本実施の形態1に係る光ファイバは、信号光の波長よりも長いカットオフ波長を有するので、信号光の波長において伝搬モードが複数存在するマルチモードの光ファイバとなっている。その結果、伝搬モードとして基底伝搬モードのみが存在するシングルモード光ファイバとするためにカットオフ波長を信号光の波長よりも短くしなければならない、という設計上の制限によって従来生じていた有効コア断面積と分散スロープ値との間のトレードオフの関係が、基底伝搬モードにおいて緩和される。その結果、信号光の波長における基底伝搬モードの特性は、従来の低Slope型ノンゼロ分散シフト光ファイバと同等の波長分散値および有効コア断面積と、従来の低Slope型ノンゼロ分散シフト光ファイバの分散スロープ値である0.05ps/nm2/kmよりも大幅に小さい分散スロープ値とを有するものとなり、非線形光学現象の発生を従来と同等に抑制しながら累積波長分散の信号光間における格差の増大を従来よりも大幅に抑制できる。
つぎに、本実施の形態1に係る光ファイバの構造と特性について具体的に説明する。図1は、本実施の形態1に係る光ファイバの断面と対応する屈折率プロファイルとを示す概略図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る光ファイバ10は、中心コア部1と、中心コア部1の外周に形成され中心コア部1よりも屈折率が低い内側コア層2と、内側コア層2の外周に形成され内側コア層2よりも屈折率が高い外側コア層3と、外側コア層3の周囲に形成され内側コア層2よりも屈折率が高くかつ外側コア層3よりも屈折率が低いクラッド層4とを有する。すなわち、光ファイバ10はいわゆるW−セグメント型の屈折率プロファイル5を有する。
図2は、本実施の形態1に係る光ファイバ10においてカットオフ波長が1800nm、2100nm、2400nmである場合と、従来のW−セグメント型の屈折率プロファイルを有する低Slope型のノンゼロ分散シフト光ファイバにおいてカットオフ波長が1500nmである場合との波長1550nmにおける分散スロープ値と有効コア断面積との関係を示す図である。
図2に示すように、分散スロープ値と有効コア断面積とはトレードオフの関係にあるが、本発明の実施の形態1に係る光ファイバ10においては、このトレードオフの関係が従来の低Slope型ノンゼロ分散シフト光ファイバと比べて緩和され、有効コア断面積を45μm2より大きい値としながら、分散スロープ値を0.03ps/nm2/kmより小さい値とできる。
つぎに、光ファイバ10についてさらに詳細に説明する。光ファイバ10は、屈折率プロファイル5において、中心コア部1のクラッド層4に対する比屈折率差Δ1が0.65%以下であり、中心コア部1の直径に対する内側コア層2の外径の比Ra2すなわちb/aが1.3以上であり、中心コア部1の直径に対する外側コア層3の外径の比Ra3すなわちc/aが2.0以上であり、中心コア部1の直径2aが5.9μm以上、好ましくは6.8μm以上である。その結果、光ファイバ10の波長1550nmにおける基底伝搬モードの波長分散値が、−1〜−5ps/nm/kmであり、有効コア断面積が45μm2より大きく、分散スロープ値が0.03ps/nm2/kmより小さいとともに、曲げ損失が、直径20mmで巻いた場合に10dB/m以下となり、実用上十分に小さい曲げ損失となる。なお、Ra2またはRa3が上記よりも小さいと分散スロープ値が0.03ps/nm2/km以上となり、Δ1が上記の範囲よりも大きいかまたは2aが上記の範囲よりも小さいと有効コア断面積が45μm2以下となるので好ましくない。また、内側コア層2のクラッド層4に対する比屈折率差Δ2が−0.6%以上であれば製造が容易となるので好ましい。なお、屈折率プロファイル5において、Δ3は外側コア層3のクラッド層4に対する比屈折率差を示している。
つぎに、光ファイバ10の光学特性をシミュレーションにより計算した結果について説明する。図3は、光ファイバ10の設計パラメータおよび計算して得られた基底伝搬モードの光学特性を示す図である。なお、この計算は、曲げ損失が10dB/m以下となる条件で行った。また、図3において、分散とは波長分散値を意味し、Slopeとは分散スロープ値を意味し、Aeffとは有効コア断面積を意味し、λcはカットオフ波長を意味する。また、図3には波長1550nmにおける基底伝搬モードの分散値、分散スロープ値、Aeffの値を示している。また、α1は中心コア部1の屈折率分布の形状を規定するパラメータであるα値を示す。α1は式(1)で定義される。
2(r)=ncore 2×{1−2×(Δ/100)×(r/a)^α1}
(但し、0<r<a) (1)
ここで、rは中心コア部の中心からの半径方向の位置を示し、n(r)は位置rにおける屈折率、ncoreは中心コア部のr=0における屈折率、aは中心コア部の半径を表している。また、記号「^」はべき乗を表す記号である。
図3に示すように、番号1から番号16の全ての光ファイバは、Δ1が0.65%以下であり、Ra2が1.3以上であり、Ra3が2.0以上であり、2aが5.9μm以上である。その結果、カットオフ波長が1600nm以上であり、基底伝搬モードにおいて−1〜−5ps/nm/kmの波長分散値と、45μm2より大きい有効コア断面積と、0.03ps/nm2/kmより小さい分散スロープ値とを有する光ファイバとなる。なお、図3において、番号16の光ファイバのα1は記載していないが、中心コア部の屈折率分布の形状はほぼステップ型であるため、α1は極めて大きい値となっている。
つぎに、本発明の実施例1〜3として、本実施の形態1に従う光ファイバを実際に作製した場合の光学特性について説明する。図4は、本実施の形態1に従って作製した実施例1〜3の光ファイバの設計パラメータおよび測定した基底伝搬モードの光学特性を示す図である。なお、カットオフ波長については、信号光波長よりも長波長側に存在するので、従来の光通信用の測定器では測定が困難であるため、設計パラメータからの推測値を示す。図4に示すように、実施例1〜3の光ファイバは、いずれもカットオフ波長が2100nm以上であり、波長1550nmにおいて基底伝搬モードの波長分散値が−2.7〜−4.1ps/nm/kmであり、有効コア断面積が47.2μm2以上であり、分散スロープ値が−0.012ps/nm2/km以下となった。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2に係る光ファイバ伝送路について説明する。図5は、本実施の形態2に係る光ファイバ伝送路を模式的に表した概略図である。この光ファイバ伝送路20は、nを1以上の整数として、実施の形態1と同様の光ファイバ21−1〜21−nと、光ファイバ21−1〜21−nに交互に接続した大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nとを備え、大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1側から波長1550nmの信号光を伝送するものである。なお、光ファイバ21−1〜21−nは、信号光の波長である1550nmにおいて、−4ps/nm/kmの波長分散値と、−0.04ps/nm2/kmの分散スロープ値と、47μm2の有効コア断面積とを有し、大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nは、−4ps/nm/kmの波長分散値と、0.10ps/nm2/kmの分散スロープ値と、75μm2の有効コア断面積とを有する。また、光ファイバ21−1〜21−nと大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nとはほぼ同じ長さである。
また、光ファイバ伝送路20は、累積する負の値の波長分散を補償するために、1310nm付近にゼロ分散波長を有する標準のシングルモード光ファイバを用いた分散補償光ファイバ23を長さ500km毎に備える。また、この光ファイバ伝送路20は、光信号送信装置と光信号受信装置とを接続して光信号送信装置が出力する信号光を光信号受信装置へと伝送するように敷設される。この際、大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nと光ファイバ21−1〜21−nとの1対の組み合わせ毎に、光信号を再生中継するための光信号中継装置が設けられる。
大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nは信号光の波長よりも短い1500nmのカットオフ波長を有するシングルモード光ファイバである。したがって、大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1側から信号光を伝送することによって、光ファイバ21−1〜21−nにおいて基底伝搬モードのみが選択的に励振され、光ファイバ21−1〜21−nは信号光を基底伝搬モードで伝送する。さらに、大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nは有効コア断面積が75μm2と大きい。その結果、この光ファイバ伝送路20は、伝送路全体として、非線形光学現象の発生を従来のノンゼロ分散シフト光ファイバ伝送路と同等に抑制しながら累積分散の信号光波長間における格差の増大を従来よりも大幅に抑制し、長距離の光信号伝送を可能にし、特に海底ケーブルに好適に用いられる。
つぎに、本実施の形態2に係る光ファイバ伝送路における光ファイバ21−1〜21−n中に存在し得る各モードのフィールド分布についてさらに詳細に説明する。図6は、本実施の形態1に係る光ファイバの設計パラメータから算出した基底モードのフィールド分布を、図7〜9は、高次モードのフィールド分布を示す図である。なお、図6〜9において、横軸は、中央の軸を光ファイバの中心軸とした径方向の位置を示し、縦軸は強度を示す。光ファイバ21−1〜21−nは、信号光の波長よりも長いカットオフ波長を有するので、単体で光信号を伝送する場合、信号光の波長において伝搬モードが複数存在するマルチモードの光ファイバとなっている。つまり、光ファイバ中には、図6に示す基底モードのLP01モードと、図7〜9にそれぞれ示す高次モードのLP02モード、LP11モード、LP21モードが存在する。なお、各図の中の色付き部分は前段に接続される大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1のフィールド分布の存在する領域を示している。図8と9に示すように各高次モードのうち、LP11モードとLP21モードのフィールド分布はコアの外側に広がるフィールド分布となっているため、本実施の形態2に係る光ファイバ伝送路のように光ファイバ21−1〜21−nの前段にシングルモード光ファイバである大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1を備えることによって、光ファイバ21−1〜21−nのLP11モードとLP21モードへの入射光の結合を避けることが可能である。一方、図7に示すようにLP02モードはコアの中心にフィールド分布を有するため、光ファイバ21−1〜21−nのLP02モードに入射光が結合する可能性が考えられる。
図10は、前段に接続される大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1とほぼ等しいモードフィールド径を有し、1310nm付近にゼロ分散波長を有する標準のシングルモード光ファイバからの入射光のLP01モードとLP02モードへの結合効率を示した図である。図10に示すようにLP02モードへの結合効率はLP01モードへの結合効率と比較して十分に小さい値となっているため、LP02モードへの入射光の結合は無視できる。すなわち、本実施の形態2に係る光ファイバ伝送路は、シングルモード光ファイバである大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1側から信号光を伝送することによって、光ファイバ21−1〜21−nにおいて基底伝搬モードのみが選択的に励振され、光ファイバ21−1〜21−nは信号光を基底伝搬モードで伝送する。
つぎに、光ファイバ伝送路20の特性についてさらに具体的に説明する。図11は、光ファイバ伝送路20の波長分散特性を示す図であり、横軸は波長、縦軸は波長分散値を示す。なお、凡例において、「大Aeff型」とは大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nを意味し、「低Slope型」とは光ファイバ21−1〜21−nを意味し、「スパン」とは大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nと光ファイバ21−1〜21−nとの1対の組み合わせ、すなわち光中継装置の中継スパンにおける平均的な波長分散値を示す。
図11に示すように、光ファイバ伝送路20は、中継スパンの平均的な分散スロープ値が約0.03ps/nm2/kmになるので、平均的な波長分散値の波長帯域1530〜1570nmの両端における格差が−4±0.6ps/nm/kmに抑制されており、WDM光信号伝送に極めて好適に用いることができる。
一方、図12は、光ファイバ伝送路20と同様の構成を有する従来の光ファイバ伝送路の波長分散特性を示す図である。この従来の光ファイバ伝送路は、大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nと同様の特性のノンゼロ分散シフト光ファイバと、従来の低Slope型のノンゼロ分散シフト光ファイバとを交互に接続したものである。
図12に示すように、従来の光ファイバ伝送路は、中継スパンの平均的な波長分散値の波長帯域1530〜1570nmの両端における格差が4±1.5ps/nm/kmであり、実施の形態2に係る光ファイバ伝送路20の3倍程度の格差を生じている。
さらに、図13は本実施の形態2に係る光ファイバ伝送路20と従来の光ファイバ伝送路とにおいて、分散補償用のシングルモード光ファイバも含めた伝送路全体における累積波長分散値を示す図である。従来の光ファイバ伝送路においては、波長帯域1530〜1570nmの両端において格差が±900ps/nmの累積波長分散値が残留するが、本実施の形態2に係る光ファイバ伝送路20においては残留する累積波長分散値の格差は±450ps/nmに抑制でき、より良好な特性の光信号伝送を長距離にわたって実現できる。
なお、上記の実施形態2のように、光ファイバ21−1〜21−nが、波長1550nmにおいて基底伝搬モードが0ps/nm2/kmより小さい分散スロープ値を有すれば、中継スパンの平均的な分散スロープ値が抑制されるだけでなく、光ファイバ伝送路全体の分散スロープが補償されるようにできるので特に好ましい。
図14は、実施の形態2の変形例に係る光ファイバ伝送路の波長分散特性を示す図である。この変形例に係る光ファイバ伝送路は、実施の形態2に係る光ファイバ伝送路と同様の構成を有する。ここで、この変形例に係る光ファイバ伝送路においては、大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nに対応する光ファイバは、1550nmにおいて、−3ps/nm/kmの波長分散値と、0.10ps/nm2/kmの分散スロープ値と、75μm2の有効コア断面積とを有する。一方、光ファイバ21−1〜21−nに対応する光ファイバは、1550nmにおいて、−3ps/nm/kmの波長分散値と、−0.12ps/nm2/kmの分散スロープ値と、50μm2の有効コア断面積とを有する。その結果、図14に示すように、この変形例に係る光ファイバ伝送路は、中継スパンの平均的な分散スロープ値が約−0.01ps/nm2/kmになるので、平均的な波長分散値の波長帯域1530〜1570nmの両端における格差が−3±0.2ps/nm/kmに抑制されており、WDM光信号伝送に極めて好適に用いることができる。
さらに、図15は、実施の形態2の変形例に係る光ファイバ伝送路において、分散補償用のシングルモード光ファイバも含めた伝送路全体における累積波長分散値を示す図である。この変形例に係る光ファイバ伝送路は、平均的な分散スロープ値が負となっているとともに、波長1550nmにおける平均的なDPS値が、分散補償用のシングルモード光ファイバのDPS値とほぼ同じになっている。その結果、図15に示すように、伝送路全体における波長帯域1530〜1570nmの両端の累積波長分散値の格差がほぼゼロとなり、きわめて良好な特性の光信号伝送を長距離にわたって実現できる。なお、DPS値とは、波長分散値を分散スロープ値で除算した値である。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3に係る光ファイバ伝送路について説明する。図16は、本実施の形態3に係る光ファイバ伝送路を模式的に表した概略図である。この光ファイバ伝送路30は、おもに実施の形態1と同様の光ファイバ31から構成される。この光ファイバ31は、波長1550nmにおいて、−3ps/nm/kmの波長分散値と、−0.01ps/nm2/kmの分散スロープ値と、65μm2の有効コア断面積とを有し、実施の形態2における大Aeff型ノンゼロ分散シフト光ファイバ22−1〜22−nと光ファイバ21−1〜21−nとの中間的な特性を有している。
また、光ファイバ伝送路30は、実施の形態2における分散補償光ファイバ23と同様の分散補償光ファイバ33を長さ500km毎に備える。また、実施の形態2の場合と同様に、この光ファイバ伝送路30は、光信号送信装置と光信号受信装置とを接続して光信号送信装置が出力する信号光を光信号受信装置へと伝送するように敷設される。通常の光信号送信装置はシングルモード光ファイバを用いて構成されているので、光ファイバ31の一端には、光信号送信装置が備えるシングルモード光ファイバ40が接続される。なお、シングルモード光ファイバ40としてはITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standard Sector)G.652で規定されるシングルモードファイバが一般的に用いられている。光ファイバ31には、この装置が備えるシングルモード光ファイバ40を介して光信号が入力するので、光ファイバ31において基底伝搬モードのみが選択的に励振される。また、光ファイバ31には、適当な中継スパンとなるように光中継装置が挿入されるが、通常の光信号中継装置はシングルモード光ファイバを用いて構成されているので、光信号送信装置の場合と同様に、光中継装置から光ファイバ31には基底伝搬モードのみが選択的に励振されるように光信号が入力することとなる。
図17は、本実施の形態3に係る光ファイバ伝送路の波長分散特性を示す図である。この光ファイバ伝送路30は、実施の形態2の変形例と同様に、中継スパンの平均的な波長分散値の波長帯域1530〜1570nmの両端における格差が−3±0.2ps/nm/kmに抑制されており、WDM光信号伝送に極めて好適に用いることができる。
さらに、図18は、実施の形態3に係る光ファイバ伝送路において、分散補償用のシングルモード光ファイバも含めた伝送路全体における累積波長分散値を示す図である。この光ファイバ伝送路30は、実施の形態2の変形例と同様に、波長1550nmにおける平均的なDPS値が、分散補償用のシングルモード光ファイバのDPS値とほぼ同じになっている。その結果、図18に示すように、伝送路全体における波長帯域1530〜1570nmの両端の累積波長分散値の格差がほぼゼロとなり、きわめて良好な特性の光信号伝送を長距離にわたって実現できる。
(実施の形態4)
つぎに、実施の形態3に係る光ファイバ伝送路を想定した光伝送実験を行なった。はじめに、長さ500mの実施の形態1と同様の光ファイバ31とG.652で規定されるシングルモード光ファイバ40とを準備し、これらの光ファイバのコア部の中心軸同士が一致するように接続した光ファイバサンプルA1を作製した。
そして、この光ファイバサンプルA1のシングルモード光ファイバ40側の端部から光信号を入力し、光ファイバサンプルA1を伝送して出力された光信号のビット誤り率(BER)特性を測定した。なお、伝送する光信号として、DFBレーザ光源から出力した波長1551.465nmのレーザ光に、231−1の擬似ランダムビットパターンを有する変調周波数が10GHz/sのNRZ信号を重畳したものを用いた。
図19は、BER特性の測定結果を示す図である。図19に示すように、光伝送路として光ファイバサンプルA1を用いた場合にパワーペナルティの無い光伝送が実現されることが確認された。
なお、上記の各実施の形態においては、信号光の波長は1530〜1570nmであるが、光ファイバを用いた光信号伝送に用いられる波長であればよく、たとえばLバンドと呼ばれる1570〜1620nmでもよい。
また、上記の各実施の形態においては、分散補償用の光ファイバとして標準のシングルモード光ファイバを用いたが、信号光波長において正の波長分散値および分散スロープ値を有する光ファイバであれば、特に限定はされない。
本発明に係る光ファイバおよび光ファイバ伝送路は、ノンゼロ分散シフト光ファイバ伝送路に好適に利用でき、たとえば海底用のような長距離の光ファイバ伝送路に特に好適に利用できる。

Claims (8)

  1. 信号光を基底伝搬モードで伝送する光ファイバであって、
    前記信号光の波長よりも長いカットオフ波長を有し、
    波長1550nmにおける基底伝搬モードの波長分散値が−1〜−5ps/nm/kmであり、有効コア断面積が45μm2より大きく、分散スロープ値が0.03ps/nm2/kmより小さいことを特徴とする光ファイバ。
  2. 波長1550nmにおける基底伝搬モードの分散スロープ値が、0ps/nm2/kmより小さいことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 前記信号光の波長は1530〜1570nmであり、前記カットオフ波長は1600nm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ。
  4. 波長1550nmにおける基底伝搬モードの曲げ損失が、直径20mmで16周巻いた場合に10dB/m以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光ファイバ。
  5. 中心コア部と、
    前記中心コア部の外周に形成され前記中心コア部よりも屈折率が低い内側コア層と、
    前記内側コア層の外周に形成され前記内側コア層よりも屈折率が高い外側コア層と、
    前記外側コア層の周囲に形成され前記内側コア層よりも屈折率が高くかつ前記外側コア層よりも屈折率が低いクラッド層と、
    を有し、前記中心コア部の前記クラッド層に対する比屈折率差Δ1が0.65%以下であり、前記中心コア部の直径に対する前記内側コア層の外径の比Ra2が1.3以上であり、前記中心コア部の直径に対する前記外側コア層の外径の比Ra3が2.0以上であり、前記中心コア部の直径2aが5.9μm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の光ファイバ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の光ファイバを備えることを特徴とする光ファイバ伝送路。
  7. 前記光ファイバに接続し前記信号光の波長よりも短いカットオフ波長を有するシングルモード光ファイバを備え、前記シングルモード光ファイバ側から前記信号光を伝送することを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ伝送路。
  8. 前記シングルモード光ファイバは、波長1550nmにおいて、−1〜−5ps/nm/kmの波長分散値と、前記光ファイバの波長1550nmにおける基底伝搬モードの分散スロープ値より大きい分散スロープ値と、前記光ファイバの波長1550nmにおける基底伝搬モードの有効コア断面積より大きい有効コア断面積とを有することを特徴とする請求項7に記載の光ファイバ伝送路。
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