JPWO2008029826A1 - 遊戯装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、遊戯者がより変化に富んだ遊びをすることや、遊戯者をより楽しく遊ばせること、子供達の興味をより強く引くことができる遊戯装置に関する。遊戯装置1は、起立状態に配置されて子供などの遊戯者Yが登り降りするポール11,31をそれぞれ備えた第1遊戯部10及び第2遊戯部30を有する。第1遊戯部10は、湾曲部11aを備えたポール11と、ポール11の両端部を回転自在に支持する支持機構と、ポール11を回転させる回転駆動機構とからなる。第2遊戯部30は、円管状且つ透明に形成されたポール31と、円管状且つ透明に形成されてポール31の内部にこれと同軸に配設され、外周面に装飾32aが施された装飾体32と、装飾体32の内部に設けられる光源33と、ポール31及び装飾体32の両端部をそれぞれ支持するとともに、装飾体32を回転自在に支持する支持機構と、装飾体32を回転させる回転駆動機構とからなる。

Description

本発明は、予め設定された方向に沿って形成されて起立状態に配置されたポールを備え、遊戯者がこのポールを登り降りして遊ぶように構成された遊戯装置に関する。
前記遊戯装置として、従来、例えば、特開平11−33136号公報に開示されたものが知られている。この遊戯装置は、円管状に形成され、軸線が上下方向に配設されたポールと、このポールの上端部及び下端部をそれぞれ支持,固定する支持部材とからなり、前記ポールは、その外周面に螺旋状をした凹凸が形成されている。
そして、この遊戯装置では、子供などの遊戯者は、手足を使ってポールを登り降りすることで遊ぶことができる。登り降りの際には、螺旋状をした凹凸によって、ポールを握る手やポールを挟む足が滑るのが防止され、これにより、遊戯者は、安全に登り降りすることができる。
特開平11−33136号公報
ところが、上記従来の遊戯装置では、当該遊戯装置における遊びが単調なものとなり易く、飽き易いという問題があった。また、この遊戯装置は、極めて一般的な遊戯装置である、いわゆる登り棒と何ら変わらないものであり、登り棒で遊び慣れた子供達を引き付け難いという問題もある。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、遊戯者がより変化に富んだ遊びをすることや、遊戯者をより楽しく遊ばせること、子供達の興味をより強く引くことができる遊戯装置の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
予め設定された方向に沿って形成されて起立状態に配置され、遊戯者が登り降りするポールと、
前記ポールの上端部若しくは下端部又は両端部を支持する支持手段であって、前記ポールの端部を支持する軸受を有し、この軸受によって、前記ポールがこの軸受の軸線中心に回転自在となるように支持する支持手段と、
前記ポールを前記軸受の軸線中心に回転させる回転駆動手段とを備えてなることを特徴とする遊戯装置に係る。
この遊戯装置によれば、子供などの遊戯者は、回転駆動手段によって支持手段の軸受の軸線中心に回転せしめられるポールを手足を使って登り降りすることで遊ぶことができる。ポールが軸線中心に回転しているので、遊戯者は、ポールとともに回転するときの感覚を楽しみつつ当該遊びを楽しむことができる。
このように、本発明に係る遊戯装置によれば、ポールを登り降りする遊戯者自身の動作と、ポールの回転動作とが複合して、遊戯者は、従来にはない変化に富んだ遊びや感覚を楽しむことができる。また、ポールや遊戯者の回転動作を見た、当該遊戯装置の周りにいる子供達に対し、当該遊戯装置で遊びたいという興味を持たせてこの遊戯装置で遊ばせるようにすることもできる。
尚、前記ポールは、その両端部間に湾曲部又は屈曲部を備えて構成されていても良い。このようにすれば、ポール自体に変化を持たせて、ポールがまっすぐに形成されているときよりもポールの登り降りに変化を持たせたり、ポールの登り降りを難しくすることができ、当該遊戯装置での遊びをより面白いものとすることができる。
また、前記ポールは、その外周面に装飾が施されて構成されていても良い。このようにすれば、遊戯者自身を楽しませることは勿論のこと、この装飾を見た、当該遊戯装置の周りにいる子供達の興味を引いてこの遊戯装置で遊ばせるようにすることもできる。ここで、装飾としては、特に限定されるものではないが、例えば、各種の模様をポールの表面に表すことなどを挙げることができる。また、ポールが軸線中心に回転するので、表面に表れた模様などが変化するという面白さを得ることもできる。
また、前記ポールは、管状の部材且つ光を透過可能な部材から構成され、前記ポールの内部には、光が前記ポールの内側から外側に透過するように該ポールの内部を照明する光源が設けられていても良い。このようにすれば、光源からの光によってポールの外周面に施された装飾を際立たせ、装飾効果をより高めることができる。
また、前記ポールは、下端部が封止された管状の部材且つ光を透過可能な部材から構成され、内部に液体が充填されてなり、前記ポールの下端部には、該ポールの内部に気体を供給する気体供給手段が接続されていても良い。このようにすれば、気体供給手段によってポールの下端部からその内部に気体が供給されると、供給された気体が気泡となってポール内の液体中を上昇するので、遊戯者は、気泡が流れる様子を見ながらポールを登り降りすることができ、遊戯者をより楽しく遊ばせることができる。また、この遊戯装置の周りにいる子供達に気泡が流れる様子を見せてこの子供達を引き付け、この遊戯装置で遊ばせるようにすることができる。
この場合においても、ポールの内部を照明する光源を設ければ、イルミネーション効果やライトアップ効果を得ることができ、遊戯者及びこの遊戯装置の周りにいる人達を楽しませることができる。また、このような、イルミネーションで彩られたポールやライトアップされたポールを見た、この遊戯装置の周りにいる子供達に興味を持たせることができる。
また、本発明は、
管状の部材且つ光を透過可能な部材から構成されて軸線が上下方向に配設され、遊戯者が登り降りするポールと、
管状の部材且つ光を透過可能な部材から構成されて前記ポールの内部に配設され、外周面に装飾が施された装飾体と、
光が前記装飾体の内側から外側に透過するように該装飾体の内部を照明する光源と、
前記ポール及び装飾体の上端部若しくは下端部又は両端部をそれぞれ支持するとともに、これらポール及び装飾体の一方又は両方が軸線中心に回転自在となるように支持する支持手段と、
前記ポール及び装飾体の一方又は両方を軸線中心に回転させる回転駆動手段とを備えてなることを特徴とする遊戯装置に係る。
この遊戯装置によっても、子供などの遊戯者は、手足を使ってポールを登り降りすることで遊ぶことができる。また、装飾体の外周面に施された装飾を光源からの光によって際立たせ、装飾効果を高めることができる。更に、回転駆動手段によって装飾体やポールを軸線中心に回転させることで、当該遊戯装置の周りにいる子供達やポールに掴まった遊戯者から見て装飾体の表面に表れた模様などが変化するという面白さを得ることができるので、このような装飾を見た、当該遊戯装置の周りにいる子供達の興味を引いてこの遊戯装置で遊ばせるようにしたり、このような装飾を見た遊戯者に遊びをより楽しませることができる。
尚、前記ポールは、その外周面に装飾が施されて構成されていても良い。このようにすれば、装飾体及びポールの両方の外周面に施された装飾によって装飾効果を更に高めることができる。
また、上記各遊戯装置は、前記ポールの下端部側の周辺領域に設けられたクッションを更に備えていても良い。このようにすれば、遊戯者が誤ってポールから落下するようなことがあってもクッションによって衝撃を緩和し、怪我するのを効果的に防止することができる。
また、上記各遊戯装置において、ポールの色、液体の色、光源からの光の色は、特に限定されるものではないが、遊戯者や、遊戯装置の周りにいる人達を視覚的に楽しませることができるものを採用することが好ましい。
以上のように、本発明に係る遊戯装置によれば、ポールやこの内部に設けた装飾体を回転させるようにしたので、遊戯者がより変化に富んだ遊びをしたり、遊戯者をより楽しく遊ばせたり、子供達の興味をより強く引くことができる。
本発明の一実施形態に係る遊戯装置の概略構成を示した斜視図である。 図1における矢示A−A方向の断面図である。 図1における矢示B−B方向の断面図である。 図3における矢示C−C方向の断面図である。 本実施形態に係る装飾体の一部を示した正面図である。 本発明の他の実施形態に係る遊戯装置の概略構成を示した斜視図である。 図6における矢示D−D方向の断面図である。 図6における矢示E−E方向の断面図である。 本発明の他の実施形態に係るポールの上端部などの概略構成を示した断面図である。 本発明の他の実施形態に係るポールの下端部などの概略構成を示した断面図である。 本発明の他の実施形態に係る第1遊戯部の概略構成を示した斜視図である。
符号の説明
1 遊戯装置
5 基台
6 上部部材
7 支柱
10 第1遊戯部
11 ポール
12 支持機構
13 上部支持部材
14 下部支持部材
15 回転駆動機構
16 駆動モータ
17,18 歯車
20 カバー体
30 第2遊戯部
31 ポール
32 装飾体
33 光源
34 支持機構
35 第1上部支持部材
36 第1下部支持部材
37 第2上部支持部材
38 第2下部支持部材
39 回転駆動機構
40 駆動モータ
41,42 歯車
44 上カバー体
45 下カバー体
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置の概略構成を示した斜視図であり、図2は、図1における矢示A−A方向の断面図であり、図3は、図1における矢示B−B方向の断面図である。また、図4は、図3における矢示C−C方向の断面図であり、図5は、本実施形態に係る装飾体の一部を示した正面図である。
図1乃至図5に示すように、本例の遊戯装置1は、起立状態に配置され、子供などの遊戯者Yが登り降りするポール11,31をそれぞれ備えた第1遊戯部10及び第2遊戯部30と、これら第1遊戯部10及び第2遊戯部30がそれぞれ載置,固定される基台5と、基台5の上方に配置され、第1遊戯部10及び第2遊戯部30の上部がそれぞれ支持,固定される平板状の上部部材6と、基台5上に立設され、上部部材6を支持する支柱7とから構成される。
前記第1遊戯部10は、横断面形状が円形に形成された前記ポール11と、ポール11の上端部及び下端部を軸線中心に回転自在に支持する支持機構12と、ポール11をその軸線中心に回転させる回転駆動機構15と、ポール11の上端部近傍に設けられ、ポール11の上端部まで登った遊戯者Yによって押される押しボタン19と、ポール11の下端部、支持機構12の一部及び回転駆動機構15を覆うカバー体20とを備える。
前記ポール11は、その両端部間に、左右にくねるように形成された湾曲部11aを備え、この湾曲部11a以外の部分の軸線が上下方向に沿って形成されており、その外周面には装飾11bが施されている。前記装飾11bは、例えば、ポール11の外周面に表された適宜彩色の縞模様などからなる。尚、前記装飾11bは、縞模様に限定されず、動物や魚、昆虫、人などを表現した模様であっても良く、また、模様に限定されるものでもない。
前記支持機構12は、上部部材6の下面に配設され、ポール11の上端部を支持する上部支持部材13と、基台5の上面に配設され、ポール11の下端部を支持する下部支持部材14とからなり、各支持部材13,14は、その内部に軸線が上下方向に沿って設けられた軸受(図示せず)を備え、この軸受(図示せず)によってポール11を軸受(図示せず)の軸線中心に回転自在に支持している。
前記回転駆動機構15は、前記下部支持部材14の近傍となる基台5の上面に、出力軸の軸線が上下方向に沿って配設された駆動モータ16と、駆動モータ16の出力軸に固設された第1歯車17と、ポール11の下端部側外周面に設けられ、第1歯車17と噛合する第2歯車18とからなり、駆動モータ16の回転動力が第1歯車17及び第2歯車18を介してポール11に伝達されることで、当該ポール11が回転する。
前記押しボタン19は、前記上部支持部材13の下面に取り付けられるもので、遊戯者Yによって押されると、例えば、音声(音楽や人の声など)を出力する回路のスイッチが入って音声が出力されたり、ランプを点灯させる回路のスイッチが入ってランプが点灯するようになっている。
前記カバー体20は、ポール11の下端部,下部支持部材14及び回転駆動機構15を上側から覆って遊戯者Yが怪我するのを防止する。また、カバー体20には、ポール11の下端部が挿通される貫通穴20aが形成されている。
前記第2遊戯部30は、円管状をした透明な部材から構成され、軸線が上下方向に配設された前記ポール31と、同じく円管状をした透明な部材から構成されてポール31の内部にこのポール31と同軸に配設され、外周面に装飾32aが施された装飾体32と、装飾体32の内部に設けられる光源33と、ポール31及び装飾体32の両端部をそれぞれ支持するとともに、装飾体32をその軸線中心に回転自在に支持する支持機構34と、装飾体32をその軸線中心に回転させる回転駆動機構39と、ポール31の上端部近傍に設けられ、ポール31の上端部まで登った遊戯者Yによって押される押しボタン43と、ポール31の上端部、装飾体32の上端部及び支持機構34の一部を覆う上カバー体44と、ポール31の下端部、装飾体32の下端部、支持機構34の一部及び回転駆動機構39を覆う下カバー体45とを備える。
前記装飾体32は、ポール31よりも長く形成され、両端部がポール31の両端部からそれぞれ突出している。前記装飾32aは、例えば、装飾体32の外周面に表された適宜彩色の縞模様(例えば、白色,青色,赤色の散髪屋の看板に類似したもの)などからなるが、このような模様に限定されるものではなく、動物や魚、昆虫、人などを表現した模様であっても良い。また、模様に限定されるものでもない。
前記光源33は、装飾体32の内部を照明するもので、例えば、蛍光灯などから構成され、その両端部が、上部部材6の下面に設けられた支持部33a及び基台5の上面に設けられた支持部33bによって支持されている。尚、光源33は、蛍光灯に代えて白熱電球や発光ダイオードなどを採用するようにしても良い。また、光源33からの光の色は特に限定されるものではない。
前記支持機構34は、上部部材6の下面に配設され、装飾体32の上端部を支持する第1上部支持部材35と、基台5の上面に配設され、装飾体32の下端部を支持する第1下部支持部材36と、上部部材6の下面に配設され、ポール31の上端部を支持する第2上部支持部材37と、基台5の上面に配設され、ポール31の下端部を支持する第2下部支持部材38とからなる。
前記第1上部支持部材35及び第1下部支持部材36は、その内部に軸線が上下方向に沿って設けられた軸受(図示せず)を備え、この軸受(図示せず)によって装飾体32を軸線中心に回転自在に支持している。一方、前記第2上部支持部材37及び第2下部支持部材38は、ポール31の上端部及び下端部が嵌挿される嵌挿穴37a,38aを備え、この嵌挿穴37a,38aによりポール31を非回転に支持している。
前記回転駆動機構39は、前記第1下部支持部材36の近傍となる基台5の上面に、出力軸の軸線が上下方向に沿って配設された駆動モータ40と、駆動モータ40の出力軸に固設された第1歯車41と、装飾体32の下端部側外周面に設けられ、第1歯車41と噛合する第2歯車42とからなり、駆動モータ40の回転動力が第1歯車41及び第2歯車42を介して装飾体32に伝達されることで、当該装飾体32が回転する。
前記押しボタン43は、前記上カバー体44の下面に取り付けられるもので、遊戯者Yによって押されると、例えば、音声(音楽や人の声など)を出力する回路のスイッチが入って音声が出力されたり、ランプを点灯させる回路のスイッチが入ってランプが点灯するようになっている。
前記上カバー体44は、ポール31の上端部、装飾体32の上端部及び各上部支持部材35,37を下側から覆って遊戯者Yが怪我するのを防止する。前記下カバー体45は、ポール31の下端部、装飾体32の下端部、各下部支持部材36,38及び回転駆動機構39を上側から覆って遊戯者Yが怪我するのを防止する。また、上カバー体44には、ポール31の上端部が挿通される貫通穴44aが形成され、下カバー体45には、ポール31の下端部が挿通される貫通穴45aが形成されている。
尚、前記基台5の上面や前記カバー体20の外面、前記下カバー体45の外面は、図示しない衝撃吸収材によって覆われており、これによっても、ポール11,31から落下した遊戯者Yが怪我しないように構成されている。
以上のように構成された本例の遊戯装置1によれば、第1遊戯部10では、遊戯者Yは、回転駆動機構15によって軸線中心に回転せしめられるポール11を手足を使って登り降りすることで遊ぶことができる。ポール11が軸線中心に回転しているので、遊戯者Yは、ポール11とともに回転するときの感覚を楽しみつつ当該遊びを楽しむことができる。
一方、第2遊戯部20では、遊戯者Yは、回転駆動機構39によって軸線中心に回転せしめられる装飾体32が内部に設けられたポール31を手足を使って登り降りすることで、装飾体32の外周面に施された縞模様の変化を楽しみながら遊ぶことができる。
尚、ポール11,31の上端部まで登った遊戯者Yによって押しボタン19,43が押されると、例えば、音楽が鳴ったり、人の声で「よくできました。」という音声が出力されたり、ランプが点灯するので、当該遊びがより面白いものとなっている。
斯くして、本例の遊戯装置1によれば、遊戯者Yは、ポール11を登り降りする遊戯者Y自身の動作と、ポール11の回転動作とが複合して、従来にはない変化に富んだ遊びや感覚を楽しむことができたり、回転する装飾体32に施された装飾32aを楽しみながら遊ぶことができる。
また、ポール11や遊戯者Y、装飾体32の回転動作を見た、当該遊戯装置1の周りにいる子供達に対し、当該遊戯装置1で遊びたいという興味を持たせてこの遊戯装置1で遊ばせるようにすることもできる。
また、ポール11に湾曲部11aを形成したので、ポール11自体に変化を持たせて、ポール11がまっすぐに形成されているときよりもポール11の登り降りに変化を持たせたり、ポール11の登り降りを難しくすることができ、当該遊戯装置1での遊びをより面白いものとすることができる。
また、装飾体32の内部に光源33を設けることで、この装飾体32の外周面に施された装飾32aを光源33からの光によって際立たせ、装飾効果をより高めることができる。また、ポール11や装飾体32を軸線中心に回転させることで、ポール11や装飾体32の表面に表れた模様などが変化するという面白さを得ることができ、子供達の興味を強く引くことができる。
また、基台5の上面や前記カバー体20の外面、前記下カバー体45の外面を衝撃吸収材(図示せず)によって覆ったので、遊戯者Yが誤ってポール11,31から落下するようなことがあってもこの衝撃吸収材(図示せず)がクッションとして機能し、怪我するのを効果的に防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、前記第1遊戯部10において、前記ポール11を円管状の部材且つ透明な部材から構成し、このポール11の内部に光源を設けるようにしても良い。このようにすれば、第2遊戯部30の装飾体32のように、光源からの光によってポール11の外周面に施された装飾11bを際立たせ、装飾効果をより高めることができる。
また、上例の前記第2遊戯部30では、回転駆動機構39によって装飾体32を軸線中心に回転させるように構成したが、これに限られるものではなく、装飾体32を非回転とし、ポール31の方を軸線中心に回転させるようにしても良い。このようにすれば、ポール31に掴まった遊戯者Yがポール31とともに回転することで、装飾体32の表面に表れた模様などが変化するという面白さを楽しませることができる。また、ポール31及び装飾体32の両方を回転させるようにすることができ、この場合、同方向に回転させても良いし、反対方向に回転させても良い。また、回転速度は同じでも、異ならせてもどちらでも良い。
また、ポール31の外周面にも装飾を施すようにしても良く、このようにすれば、装飾体32及びポール31の両方の外周面に施された装飾によって装飾効果を更に高めることができる。また、前記ポール31及び装飾体32は、透明な部材の他、半透明な部材などから構成することもできるが、光を透過可能な部材であれば、どのようなものを採用しても良い。
また、前記遊戯装置1は、前記第1遊戯部10及び第2遊戯部30に代えて、図6乃至図10に示すような第1遊戯部50及び第2遊戯部80を備えた遊戯装置2として構成しても良い。尚、以下の説明において、前記遊戯装置1と同じ構成部分については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。また、図6は、本発明の他の実施形態に係る遊戯装置の概略構成を示した斜視図であり、図7は、図6における矢示D−D方向の断面図であり、図8は、図6における矢示E−E方向の断面図である。また、図9は、本発明の他の実施形態に係るポールの上端部などの概略構成を示した断面図であり、図10は、本発明の他の実施形態に係るポールの下端部などの概略構成を示した断面図である。
前記第1遊戯部50は、円管状をした透明な部材からなるポール51と、ポール51の上端部及び下端部を軸線中心に回転自在に支持する支持機構55と、ポール51の内部に空気を供給する空気供給機構65と、ポール51の内部を照明する照明機構70と、前記回転駆動機構15及び押しボタン19と、ポール51の上端部及び支持機構55の一部を覆う上カバー体76と、ポール51の下端部、支持機構55の一部及び回転駆動機構15を覆う下カバー体77とを備える。
前記ポール51は、その両端部間に、左右にくねるように形成された湾曲部51aを備え、この湾曲部51a以外の部分の軸線が上下方向に沿って形成される。また、ポール51は、基台5の上面及び上部部材6の下面から一定間隔を隔てて配置される。また、ポール51の下端部には中空の封止部材52が設けられており、この封止部材52は、ポール51の下端部外周面と基台5の上面にそれぞれ接続してポール51の下端部と基台5との間に閉塞空間を形成し、これによって、ポール51の下端部を封止している。更に、ポール51の内部及び前記閉塞空間内には液体Lが充填されている。
尚、ポール51及び液体Lの色は、遊戯者Yや、遊戯装置2の周りにいる人達を視覚的に楽しませることができるのであれば、どのような色であっても良い。また、ポール51は、気泡Kが流れる様子を外部から視認可能であれば、透明ではなく、半透明のものから構成するなど、どのようなものを採用しても良い。また、ポール51の外周面には、上述したような装飾を施すようにしても良い。また、ポール51の上端開口部には、通気性を有する部材が設けられていても良い。
前記支持機構55は、上部部材6の下面に配設され、ポール51の上端部を支持する上部支持体56と、基台5の上面に配設され、ポール51の下端部を支持する下部支持体59とからなる。
前記上部支持体56は、軸線が上下方向に沿って配置された軸受57と、上部部材6の下面に配設され、軸受57を保持する中空の保持部材58とからなり、軸受57によって、ポール51がこの軸受57の軸線中心に回転自在となるようにポール51の上端部を支持する。前記保持部材58には、その外周面から内周面に貫通する複数の貫通穴58aが形成されている。
前記下部支持体59は、軸線が上下方向に沿って配置された軸受60と、基台5の上面且つ封止部材52の外側に配設され、軸受60を保持する中空の保持部材61とからなり、軸受60によって、ポール51がこの軸受60の軸線中心に回転自在となるようにポール51の下端部を支持する。
前記回転駆動機構15は、第2歯車18がポール51の下端部側外周面に設けられており、ポール51を軸受57,60の軸線中心に回転させる。
前記空気供給機構65は、基台5上に配設されたエアポンプ66と、一端がエアポンプ66に接続し、他端が前記閉塞空間内に接続してポール51の下端部の下方に配置される供給管67とからなる。そして、この空気供給機構65では、エアポンプ66により供給管67を介して前記閉塞空間内に空気が供給されると、供給された空気が気泡Kとなって閉塞空間内及びポール51内の液体L中を上昇する。
尚、ポール51の内部に供給された空気は、ポール51の内部を上昇した後、保持部材58の貫通穴58a及び上カバー体76の貫通穴76aを通って外部に排気される。また、エアポンプ66による前記閉塞空間内への空気の供給は、連続的に行うようにしても、断続的に行うようにしても、いずれでも良い。
前記照明機構70は、ポール51をその下側から照明する第1光源71と、ポール51をその上側から照明する第2光源72とからなり、第1光源71は、前記閉塞空間内の基台5上に配設され、第2光源72は、ポール51の真上に位置するように上部部材6の下面に配設される。そして、この照明機構70では、第1光源71及び第2光源72からの光によってポール51の内部が照明される。
尚、光源71,72としては、例えば、発光ダイオードや白熱電球、蛍光灯などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、光源71,72からの光の色は、遊戯者Yや、遊戯装置2の周りにいる人達を視覚的に楽しませることができるのであれば、どのような色であっても良い。
前記上カバー体76は、上部支持体56を下側から覆って遊戯者Yが怪我するのを防止する。また、上カバー体76には、ポール51の上端部が挿通される貫通穴76aが形成されている。一方、前記下カバー体77は、下部支持体59,回転駆動機構15及び空気供給機構65を上側から覆って遊戯者Yが怪我するのを防止する。また、下カバー体77には、ポール51の下端部が挿通される貫通穴77aが形成されている。
尚、前記基台5の上面や下カバー体77の外面は、図示しない衝撃吸収材によって覆われており、このことによっても、遊戯者Yが怪我しないようになっている。
前記第2遊戯部80は、ポール51とは異なる形状のポール81が設けられている点、前記回転駆動機構39及び押しボタン43が設けられている点で前記第1遊戯部50と相違する。このポール81は、円管状をした透明な部材からなり、軸線が上下方向に配設されている。尚、前記第1遊戯部50と同じ構成部分については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
このように構成された遊戯装置2によれば、回転駆動機構15,39によりポール51,81が軸線中心に回転せしめられ、また、空気供給機構65により前記閉塞空間内に供給された空気が気泡Kとなってポール51,81の内部の液体L中を上昇し、更に、照明機構70からの光によってポール51,81の内部が照明される。そして、遊戯者Yは、このようなポール51,81を手足を使って登り降りすることで遊ぶことができる。
したがって、この遊戯装置2によれば、遊戯者Yは、液体L中を下端部側から上端部側に向けて気泡Kが流れる様子を見ながらポール51,81を登り降りすることができるので、遊戯者Yをより楽しく遊ばせることができる。また、この遊戯装置2の周りにいる子供達に気泡Kが流れる様子を見せてこの子供達を引き付け、この遊戯装置2で遊ばせるようにすることができる。
また、照明機構70からの光によりポール51,81の内部を照明することによってイルミネーション効果やライトアップ効果を得ることができ、遊戯者Y及びこの遊戯装置2の周りにいる人達を楽しませることができる。また、このような、イルミネーションで彩られたポール51,81やライトアップされたポール51,81を見た、この遊戯装置2の周りにいる子供達に興味を持たせることができる。
また、このような効果以外にも、上述した効果と同様の効果を得ることもできる。
前記ポール11,31,51,81の形状は、上述したものに何ら限定されるものではなく、各種形状のものを採用することができる。また、ポール11,51には、湾曲部11a,51aに代えて屈曲部が設けられていても良い。また、ポール11は、例えば、図11に示すように、その上端側が反るように形成しても良く、ポール51についても、同様の形状とすることができる。このように、屈曲部を設けたり、上端側を反らせるようにしても、ポール11,51自体に変化を持たせて上記と同様の効果を得ることができる。尚、図11に示したポール11の場合、ポール11の上端部を支持する上部支持部材13は省略される。
また、ポール11,31,51,81の支持形態は、特に限定されるものではなく、上端部若しくは下端部のみを支持したり、上端部及び下端部の両方を支持するようにしても良い。
また、前記基台5の上面や前記カバー体20の外面、前記下カバー体45の外面、前記下カバー体77の外面を覆う衝撃吸収材は、特に限定されるものではないが、例えば、エア,ばね,ゴム,スポンジなどを利用したクッションを挙げることができる。
また、光源33,71,72の配置位置は、装飾体32の内部やポール51,81の内部を照明することができれば、特に限定されるものではない。
以上詳述したように、本発明は、遊戯者がより変化に富んだ遊びをすることや、遊戯者をより楽しく遊ばせること、子供達の興味をより強く引くことができる遊戯装置として、好適である。

Claims (9)

  1. 予め設定された方向に沿って形成されて起立状態に配置され、遊戯者が登り降りするポールと、
    前記ポールの上端部若しくは下端部又は両端部を支持する支持手段であって、前記ポールの端部を支持する軸受を有し、この軸受によって、前記ポールがこの軸受の軸線中心に回転自在となるように支持する支持手段と、
    前記ポールを前記軸受の軸線中心に回転させる回転駆動手段とを備えてなることを特徴とする遊戯装置。
  2. 前記ポールは、その両端部間に湾曲部又は屈曲部を備えてなることを特徴とする請求項1記載の遊戯装置。
  3. 前記ポールは、その外周面に装飾が施されてなることを特徴とする請求項1記載の遊戯装置。
  4. 前記ポールは、管状の部材且つ光を透過可能な部材から構成され、
    前記ポールの内部には、光が前記ポールの内側から外側に透過するように該ポールの内部を照明する光源が設けられてなることを特徴とする請求項3記載の遊戯装置。
  5. 前記ポールは、下端部が封止された管状の部材且つ光を透過可能な部材から構成され、内部に液体が充填されてなり、
    前記ポールの下端部には、該ポールの内部に気体を供給する気体供給手段が接続されてなることを特徴とする請求項1記載の遊戯装置。
  6. 光が前記ポールの内側から外側に透過するように該ポールの内部を照明する光源を更に備えてなることを特徴とする請求項5記載の遊戯装置。
  7. 管状の部材且つ光を透過可能な部材から構成されて軸線が上下方向に配設され、遊戯者が登り降りするポールと、
    管状の部材且つ光を透過可能な部材から構成されて前記ポールの内部に配設され、外周面に装飾が施された装飾体と、
    光が前記装飾体の内側から外側に透過するように該装飾体の内部を照明する光源と、
    前記ポール及び装飾体の上端部若しくは下端部又は両端部をそれぞれ支持するとともに、これらポール及び装飾体の一方又は両方が軸線中心に回転自在となるように支持する支持手段と、
    前記ポール及び装飾体の一方又は両方を軸線中心に回転させる回転駆動手段とを備えてなることを特徴とする遊戯装置。
  8. 前記ポールは、その外周面に装飾が施されてなることを特徴とする請求項7記載の遊戯装置。
  9. 前記ポールの下端部側の周辺領域に設けられたクッションを更に備えてなることを特徴とする請求項1乃至8記載のいずれかの遊戯装置。
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