JP2003033445A - 中空バンド - Google Patents

中空バンド

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JP2003033445A
JP2003033445A JP2001220181A JP2001220181A JP2003033445A JP 2003033445 A JP2003033445 A JP 2003033445A JP 2001220181 A JP2001220181 A JP 2001220181A JP 2001220181 A JP2001220181 A JP 2001220181A JP 2003033445 A JP2003033445 A JP 2003033445A
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hollow band
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Akira Minami
晃 南
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のフラフープに比較して、高齢者や身体機
能が低い人でも使用できる中空バンドを提供する。 【解決手段】透光性および可撓性を有する中空パイプ本
体11の両端部11a,11bを接続パイプ11c内で
着脱自在に付き合わせて結合し、中空パイプ本体11の
内部に移動体である回転体12を収容した中空バンド1
0。この中空バンド10を、腰、腕、脚、頭など身体の
一部に装着し、その身体部分を旋回させて、中空パイプ
本体11の内部に収容した回転体12を、その自重また
は遠心力で回転させることによって、中空バンド10を
装着した身体部分の運動を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腰,腕,脚,頭な
どの身体の一部に装着して、楽しみながら健康増進また
は身体機能の向上が図れ、遊戯性もある中空バンドに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】健康増進または身体機能向上のために
は、各種の健康増進機器や身体機能向上機器が開発され
ているが、いずれも構造が複雑で高価であったり、設置
場所が必要であったり、使用方法が面倒であるといった
各種の問題点があった。
【0003】一方、遊戯具の一つとして、フラフープが
ある。フラフープは、硬質塩化ビニルなどからなる中空
パイプを、腰の周りで遠心力を利用して回転させるもの
である。したがって、その直径は腰の直径よりも数倍大
きく、フラフープに作用する遠心力がフラフープの自重
に打ち勝たないと、フラフープが自重で落下するため、
回転させるためには激しく腰を旋回させることが要求さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにフラフー
プは、腰を激しく旋回させて使用するものであるため、
高齢者や、病後,怪我,障害などで身体機能が低下して
いる人にあっては、使用できないか、仮に使用できたと
しても、無理な腰の旋回で腰痛やその他の障害を惹き起
こすことがある。また、子供にあっては体が柔軟なので
腰痛こそ起こさないけれども、腰の大きさに対してフラ
フープの大きさが大きいために、腰を大きく旋回させる
必要があり、しかも、遊びに熱中して長時間旋回させ続
けるために、腸捻転を起こすことがある。
【0005】上記のフラフープにおいて、フラフープ内
に液状または固状の流動性充填物を充填して運動効果を
高める考えのものもある(特開2001−79110号
公報)。この特開2001−79110号公報に開示さ
れたフラフープは、フラフープの自重を大きくして、よ
り腰の激しい旋回を必要とし、それによってより健康増
進を図ろうとするものであるが、上記の問題点はより顕
著にこそなれ、何ら解決できないものである。
【0006】そこで、本発明は、高齢者や、病後,怪
我,障害などの理由によって身体機能の低下している人
にも、また、子供にも無理なく使用できて、しかも、楽
しく健康増進や身体機能の向上が図れ、遊戯性のある中
空バンドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の中空バ
ンドは、人体の一部に装着できる大きさを有し、断面形
状が完結したまたは一部が開口したリング状で、かつ、
環状の中空パイプ本体内に、移動体を収容したことを特
徴とするものである。
【0008】ここで、上記の「リング状」とは、文字通
り真円状のもののみならず、四角形状や五角形以上の多
角形状を含む広義のものを意味する。また、上記の「中
空パイプ本体」とは、中空パイプ状であれば、その材質
は問わないが、合成樹脂製の、特に、透光性および可撓
性を有するものを可とするものである。さらに、上記の
「移動体」とは、回転移動しやすい球状や、ロケット形
状や小型自動車玩具などの車輪を有して中空パイプ本体
内を円滑に滑走して移動するものであれば、その材質や
形状は問わない趣旨である。ただし、ある程度質量が大
きい方が、大きな遠心力が得られるために望ましい。そ
のため、金属,セラミック,石などの比重が大きい材質
で構成することが望ましい。さらにまた、上記の「環
状」とは、真円状のものはもちろん、真円に近い形状、
四角形状や五角形以上の多角形状などの、身体の一部に
装着し得る全体として閉じられたほぼ環状のものを全て
含む広義のものを意味する。
【0009】上記の中空バンドによれば、中空バンドを
腰,腕,脚,頭などの身体の一部に装着して、その身体
の一部を旋回させ、中空パイプ本体内に収容した移動体
を、中空パイプ本体内でその自重および遠心力を利用し
て移動させることによって、装着した人体部分の健康増
進または身体機能の向上が図れる。すなわち、従来のフ
ラフープは、腰の回転によってフラフープ自体に作用す
る遠心力を利用するものであるのに対して、この中空バ
ンドは、身体の一部を旋回させて中空パイプ本体内に収
容した移動体に作用する遠心力を利用するものである点
において、原理上、全く相違するものである。特に、従
来のフラフープに比較して、人体の一部に装着して使用
するものであるため、高齢者や、病後,怪我,障害など
の理由によって身体機能が低下している人でも、その身
体機能に応じて中空バンドを装着した身体部位をゆっく
り旋回させて使用することが可能なので、楽しみながら
健康増進または身体機能の向上が図れる。また、子供な
どは、連続回転回数または連続回転時間や、一定時間内
に何回回転できるかといった具合に、遊戯性をもって使
用することもできる。
【0010】特に、中空バンドを、真円または真円に近
い円環状に構成した場合は、中空パイプ本体内部に収容
した移動体が、中空パイプ本体内部を円滑に回転または
滑走して移動することによって、中空バンドを装着した
腰,腕,脚,頭などの円滑な運動を行なうことができ、
また、装着した場合の違和感がなく、身体機能が低下し
ている人に対して、無理な動きを要求しないので、身体
機能の回復訓練などに適する。
【0011】請求項2に記載の中空バンドは、前記中空
パイプ本体が、透光性を有する部材により構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】ここで、上記の「透光性」とは、透明なも
のはもとより、いわゆる、微小な凹凸などによって半透
明状態のものなど、光を通すものを全て含む趣旨であ
る。また、無色または着色したものであってもよい。上
記の中空バンドによれば、中空バンド本体内に収容した
移動体が外部から見えるので、移動体の位置や動きを確
認しながら使用することができる。
【0013】請求項3に記載の中空バンドは、前記中空
パイプ本体が、可撓性を有する部材により構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0014】上記の中空バンドによれば、その可撓性を
利用して、所定長さの中空パイプ部材を用いて容易に円
環状の中空パイプ本体を形成できるばかりか、人体の一
部に装着した際に、人体の一部に沿ってその形状が変形
するため、装着した場合の違和感がない。
【0015】請求項4に記載の中空バンドは、前記中空
パイプ本体が、中空パイプの両端部を突合せ、その突合
せ部分が接続パイプに収容されて構成されていることを
特徴とするものである。
【0016】上記の中空バンドによれば、使用に際し
て、中空パイプ本体の一方の端部を接続パイプから引き
抜いて、その開いた部分を利用して、人体の一部に当て
がい、再び接続パイプに差し込むことによって、容易に
人体の一部に装着することができる。
【0017】請求項5に記載の中空バンドは、前記中空
パイプ本体が、その表面に装飾が施されていることを特
徴とするものである。
【0018】上記の中空バンドによれば、静止状態時の
感じと旋回使用時との感じが異なるために、使用者が楽
しみながら使用することができ、知らず知らずのうち
に、健康増進または身体機能の向上が図れる。
【0019】請求項6に記載の中空バンドは、前記移動
体が、球状の回転体であることを特徴とするものであ
る。
【0020】上記の中空バンドによれば、回転体が中空
パイプ本体の内部で円滑に回転移動するので、進退機能
が低下している人でも無理なく使用でき、一方また、よ
り高速で回転体を回転移動させることができ、子供や若
い人など、より身体機能が高い人への利用範囲が拡大で
きる。
【0021】請求項7に記載の中空バンドは、前記中空
パイプ本体に、少なくともひさし部分が固定または着脱
自在に取り付けられていることを特徴とするものであ
る。
【0022】ここで、「少なくともひさし部分」とは、
ひさし部分のみ、またはひさし部分とともに頭を覆う帽
子状部分を有する場合も含む趣旨である。上記の中空バ
ンドによれば、ひさし部分によって太陽光を遮断できる
ので、日中に戸外や街中で使用でき、外観上普通のサン
バイザーまたは帽子と区別できないので、使用に伴う恥
ずかしさがない。
【0023】請求項8に記載の中空バンドは、前記中空
パイプ本体の一部に、内部に収容した移動体の通過回数
をカウントする回転数計数手段が装着されていることを
特徴とするものである。
【0024】ここで、上記の「回転数計数手段」とは、
透過型センサや反射型センサを利用したもの、磁気を利
用したものなど、任意の原理・構成のものが採用でき
る。カウントした回転数は、例えば、LCDなどのデジ
タル表示素子上に表示させることができる。上記の中空
バンドによれば、移動体の回転数をカウントできるの
で、例えば、リハビリ計画にしたがって、第1日目は何
回まで、第2日目は何回までといったように、より計画
的に使用することができる。また、一定時間内でどれだ
け回転させられるかとか、ゲーム感覚で楽しみながら使
用することもできる。
【0025】請求項9に記載の中空バンドは、前記中空
パイプ本体に孔が形成されており、移動体の移動に伴っ
て音を発生するように構成されていることを特徴とする
ものである。
【0026】ここで、上記の「孔」とは、中空パイプ本
体を貫通するもので、その数は1個でもよいが複数個で
もよく、また複数個を中空パイプ本体の長さ方向に沿っ
て等間隔または不等間隔で形成することができる。さら
に、その孔の形状も真円状のみならず、楕円状やその他
任意の形状でもよい。上記の中空バンドによれば、移動
体の移動に伴って孔を通って空気が出入りすることによ
って音を発するので、よりいっそう楽しみながら、使用
することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
中空バンドを図面に基づいて説明する。図1(a)は、
中空バンド10の一部を断面で示した平面図であり、図
1(b)は、図1におけるA−A線に沿った縦断面図で
ある。図1(a)(b)において、中空バンド10の内
径寸法Diは、従来のフラフープとは異なり、人体の一
部に密着するような小径のものである。11は透光性お
よび可撓性を有する部材、例えば、塩化ビニルなどから
なる断面形状が真円状で、かつ、全体が円環状の中空パ
イプ本体である。前記中空パイプ本体11は、1本の中
空パイプを円環状に曲げて、その両端部11a,11b
を、可撓性を有する塩化ビニルなどからなる接続パイプ
11c内に収納して付き合わせたものである。
【0028】前記中空パイプ本体11の内部には、鋼
球、セラミック球、石球、磁石球などからなる移動体の
一例である回転体12が回転自在に収容されている。こ
の回転体12は中空パイプ本体11の内部で自由に回転
できるように、その直径寸法d2が中空パイプ本体11
の内径寸法d1の1/2〜1/3程度に設定されてい
る。
【0029】次に、上記の中空バンド10の使用方法に
ついて説明する。まず、中空パイプ本体11の一方の端
部11a(または11b)を接続パイプ11cから引き
抜いて、その開いた部分を利用して中空パイプ本体11
を身体の一部、例えば、腰の周りに当てがい、一方の端
部11a(または11b)を接続パイプ11c内に挿入
して、中空バンド10を腰に装着する。
【0030】中空バンド10を腰に装着したら、腰を前
後左右に旋回させて、中空パイプ本体11内に収容され
た回転体12を、その自重および遠心力によって中空パ
イプ本体11内で移動させる。今、例えば、腰を前方に
傾けたとすれば、回転体12がその自重によって中空パ
イプ本体11内で腰の前方に移動する。次に、腰を右に
傾けると、回転体12は中空パイプ本体11内で腰の右
方向に移動する。続いて、腰を後方に傾けると、回転体
12はその自重によって中空パイプ本体11内で腰の後
方に移動する。さらに、腰を左方向に傾けると、回転体
12はその自重によって中空パイプ本体11内で腰の左
方向に移動する。したがって、上記の動作を連続的にゆ
っくり行なうことにより、回転体12は自重で中空パイ
プ本体11の内部を、腰の前→右→後→左→前…と、連
続的に移動していき、それによって腰の屈伸運動ができ
る。また、前記と逆の動作を行なえば、回転体12は自
重で中空パイプ本体11の内部を、腰の前→左→後→右
→前…と、連続的に移動していき、それによって腰の屈
伸運動ができる。また、例えば、腰を前に傾けて回転体
12を中空パイプ本体11内で腰の前方に移動させた
後、腰を旋回させると、回転体12を中空パイプ11内
で遠心力によって回転させることができる。その動作を
連続的に行なうことにより、腰の旋回運動ができる。
【0031】上記の腰の運動は、従来のフラフープのよ
うに、フラフープ自体を回転させて、フラフープに作用
する遠心力がフラフープの自重に打ち勝つように腰を高
速旋回させる必要がなく、単に、回転体12が静止しな
い程度の旋回運動でよいので、高齢者や身体機能が低下
した人でも、その身体機能に応じて使用することができ
る。また、従来のフラフープと異なり、腰の単純な前後
左右への旋回運動ではなく、腰の前後左右への屈伸運動
を伴うものであるため、より優れた健康増進効果または
身体機能の向上効果が得られる。しかも、従来の各種健
康増進機器または身体機能向上機器に比較して、構造が
簡単で安価であり、また、フラフープに比較して大きさ
が小さいので、収納場所や使用場所を取らず、いつでも
手軽に使用できる利点がある。
【0032】上記の実施形態のように、中空パイプ本体
11を、透明な部材で形成した場合は、使用中に中空パ
イプ本体11内の回転体12の位置や移動の様子が容易
に確認でき、使用上の利便性が高い。このように中空パ
イプ本体11を透明な部材で形成する場合は、回転体1
2を目立ちやすい色彩に着色しておくことが望ましい。
【0033】中空パイプ本体11および接続パイプ11
cは、上記実施形態のように可撓性を有する部材からな
る中空パイプで形成すると、腰,腕,脚,頭などの装着
位置の形状にしたがって変形するので、装着による違和
感がない。また、装着位置に応じた任意の大きさのもの
でも、容易に真円状の環状にできるし、接続パイプ11
cとの結合部分も、特に、接着剤またはその他の止着手
段を設けなくても、着脱が容易で、しかも両者の可撓性
による面同士の密着力によって、使用中に容易に抜けな
いようにすることができる。
【0034】また、使用者(購入者)は大人から子供ま
で各年代層にわたり、しかも、その体形は多様である
が、上記実施形態のように、中空パイプ本体11を、可
撓性を有する部材で形成すると、腰ベルトのように、予
め、長めの中空パイプ部材を用意しておき、使用者(購
入者)が、中空パイプ本体11を各自の体形に合ったサ
イズに切断して、使用できるという利点もある。
【0035】中空パイプ本体は、図1(b)の上記実施
形態に示す完結したリング状の断面形状の中空パイプ本
体11のみならず、図2(a)に示すように、断面形状
が四角形または多角形状の中空パイプ本体13でもよ
い。あるいは、図2(b)に示すように、一部がスリッ
ト15によって開口した断面形状の中空パイプ本体14
としてもよい。スリット15の幅寸法wを、回転体12
の直径寸法d2よりも十分小さく設定することにより、
回転中の回転体12がスリット15から飛び出さないよ
うにすることができる。
【0036】なお、このスリット15は、上記実施形態
のように、中空パイプ本体14の外周面側だけではな
く、図2(c)に示すように上部面側(または下面部
側)や、図2(d)に示すように内周面部側、あるいは
図2(e)に示すように上面部と内周面部との中途面位
置に設けることもできる。図2(c)(d)(e)のよ
うな位置にスリット15を設けた場合は、図2(b)に
示すように外周面側に設けた場合よりも、回転中の回転
体12が遠心力によってスリット15から飛び出すのを
防止しやすくなる。
【0037】図3は、中空パイプ本体11の表面に、任
意の形状および色彩の装飾16を施したものである。こ
のような彩色や装飾16を施すことによって、使用する
楽しさが倍化し、知らず知らずのうちにより健康増進効
果が得られる。このような装飾16は、メーカー側で最
初から施しておいてもよいが、例えば、任意の絵柄の透
明または不透明のシールなどをセット販売またはオプシ
ョン販売して、購入者が各自の好みのシールを、好みの
レイアウトで貼り付けて装飾16を施せるようにしても
よい。そのようにすれば、各自の好みの装飾16が施せ
るので、よりいっそう楽しく使用できるのみならず、自
分の中空バンドが一目で見分けられる利点がある。
【0038】中空パイプ本体は、上記実施形態に示す平
面視形状が円環状の中空パイプ本体11のみならず、図
4(a)に示すような楕円形状の中空パイプ本体17
や、場合によっては、図4(b)に示すような多角形状
の中空パイプ本体18や、図4(c)に示すような四角
形状の中空パイプ本体19でもよい。このような、円環
状以外の形状の中空パイプ本体17,18,19によれ
ば、円環状の場合に比較して回転体12が回転移動しに
くくなるため、例えば、腰をより大きく屈伸する必要が
あり、より高い健康増進または身体機能の向上が図れ
る。あるいは、回転体12の移動により高度性が要求さ
れて、遊戯性が増す。
【0039】中空パイプ本体11,17,18,19に
収容する回転体12は、1個のみでもよいが、複数個で
もよい。ただし、あまりたくさん収納すると、回転体1
2の円滑な回転移動動作が得られなくなるので、2〜数
個程度が望ましい。回転体12の個数を幾つにするか
は、使用者が適宜決定すればよい。その場合、上記実施
形態のように、中空パイプ本体11(14)の両端部1
1a,11bを接続パイプ11c内で付き合わせるよう
にしたものでは、中空パイプ本体11(14)を接続パ
イプ11cから引き抜いて、簡単に回転体12の個数を
変更することができる利点もある。
【0040】なお、使用に際しては、使用時間を決めて
使用することもできるが、中空パイプ本体11内に収容
した回転体12に所定の回転数を決めておいて使用する
こともできる。そのような場合、回転体12の回転数を
目で見てカウントすることもできるが、図5に示すよう
に、中空パイプ本体11の一部に、回転体12の通過回
数をカウントする回転数計数手段を設けてもよい。な
お、図示は省略するが、計数結果をLCD表示素子など
でデジタル表示させるようにしてもよい。
【0041】図5(a)に示す回転数計数手段20は、
透光性を有する中空パイプ本体11の一方の側に発光素
子21を、他方の側に受光素子22を配置した透過型セ
ンサ23を用いて、回転体12の通過によって発光素子
21から受光素子22への光24を遮断することによっ
て、回転体12の回転数をカウントするものである。
【0042】図5(b)に示す回転数計数手段25は、
透光性を有する中空パイプ本体11の一方の側に、発光
素子26および受光素子27を配置した反射型センサ2
8を用いて、発光素子26からの光29を回転体12で
反射させて受光素子27へ反射光30を入射させること
によって、回転体12の回転数をカウントするものであ
る。この反射型センサ28を用いる場合は、回転体12
の表面の反射率が高い方が望ましく、例えば、反射率の
高い金メッキなどを施してもよい。
【0043】図5(c)は、回転体の回転数をカウント
する別の実施形態の回転数計数手段31で、中空パイプ
本体11の周囲にコイル32を巻き回すとともに、回転
体33を鋼球などの強磁性材料、またはネオジウム磁石
やサマリウムコバルト磁石などの磁石球で構成すること
によって、回転体33がコイル31内を通過する際に、
コイル31に誘起される起電力のパルス数を計数して、
回転体30の回転数をカウントするものである。
【0044】図6は、上記のように、コイル32と強磁
性材料または磁石よりなる回転体33を用いる回転数計
数手段31において、コイル32に誘起される起電力の
パルス数を計数するだけでなく、その起電力によって、
発光ダイオードなどの発光素子34を発光させて、光に
より視覚的にも回転体33の回転数をカウントすること
ができるようにしたものである。このように、回転体3
3の回転数を視覚的にカウントできるようにしたもので
は、さらに、使用時にその回転数を一人または複数人で
声を出してカウントすることにより、使用時の楽しさが
増加して、例えば、リハビリの場合は、運動を継続する
意欲を増進させ、また、数人で回転体33の回転数を競
うようなゲーム的な使用時には、他の人のカウント数を
それぞれが発光素子34の発光回数で確認できるので、
よりいっそう遊戯性が増す利点がある。なお、磁石で形
成された回転体33を用いる場合、磁気の血行促進によ
る健康増進効果も期待できる。
【0045】なお、上記実施形態において、コイル32
に誘起される起電力のみでは発光素子34の発光が困難
な場合は、電池などによってバイアス電圧を与えてお
き、このバイアス電圧にコイル32の誘起される起電力
が加算された場合に、発光素子34が発光するようにし
てもよい。
【0046】図7は、上記の発光素子34による視覚的
な構成をさらに発展させて、中空パイプ本体11の長さ
方向に沿って等間隔で複数個の発光素子34a,34
b,34c,…を配置したもので、回転体32の移動動
作に伴って、発光素子34a,34b,34c,…が順
次発光することによって、さらに、使用時の楽しさが増
加して、よりいっそう楽しく使用できる特長がある。
【0047】図8は、中空パイプ本体11の長さ方向に
沿って所定の間隔で孔35を設けたもので、回転体12
(33)の回転動作に伴って、回転体12(33)が孔
35から空気を吸い込みまたは追い出すことによって、
管楽器のように音を発生するようにしたものである。こ
のような構成では、回転体12(33)の回転数が高く
なれば音が高くなり、回転数が低くなれば音が低くなる
ので、その音の高低によって回転数を推定でき、使用時
の楽しみが生じる。なお、孔35は等間隔に設けてもよ
いし、不等間隔に設けてもよい。不等間隔に設けた場合
は、回転体12(33)の回転に伴って、発生音にリズ
ムが生じる。また、孔35をその位置によって大きさ
(直径)を変えてもよい。孔35の大きさを変えた場合
は、発生音に高低が生じる。
【0048】図9は、各種サイズの中空バンドの使用態
様を示すもので、これまで述べた人体40の腰41に装
着する中空バンド10だけでなく、腕42の装着する中
空バンド10a、脚43に装着する中空バンド10b、
頭44に装着する中空バンド10cなど、各種の部位の
装着することができる。このような場合、人体の各部位
の寸法に合わせたサイズの中空バンドを用意してもよい
が、実施形態に示したように、中空パイプ本体11(1
4)を可撓性を有する部材で形成することによって、使
用者が各自の使用部位の寸法に応じて中空パイプを切断
して、使用することができる。
【0049】図10は、頭に装着する他の実施形態にお
ける中空バンド10dの斜視図である。この中空バンド
10dは、図9に示す中空バンド10cに、さらに、頭
を覆う布製の帽子体部分36およびひさし部分37を付
加して帽子状に形成したもので、頭に被って、例えば、
散歩しながら、首の回転運動をすることができる。この
ように、帽子状にすると、図9に示す中空バンド10c
と異なり、戸外や街中で使用しても、他者が見て何ら違
和感が無いので、人目を気にすることなく、使用できる
利点がある。なお、帽子体部分36およびひさし部分3
7は、中空バンド本体11に着脱自在に取り付けてもよ
い。また、ひさし部分37のみを中空バンド本体11に
固定または着脱自在に取り付けてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の中空バンドは、人体の一部に装
着できる大きさを有し、断面形状が完結したまたは一部
が開口したリング状で、かつ、全体が環状の中空パイプ
本体内に、移動体を収容したことを特徴とするものであ
るから、従来のフラフープとは異なり、腰,腕,脚、頭
など人体の一部に装着して使用するため、フラフープの
ように腰を激しく前後左右に移動させなくてもよいの
で、子供ばかりでなく、高齢者や身体機能が低下してい
る人でも、自分の身体能力に応じて使用することがで
き、楽しみながら健康増進や身体機能アップを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る中空バンド
の一部を断面で示した平面図、(b)は(a)の中空バ
ンドのA−A線に沿った拡大縦断面図である。
【図2】(a)は本発明の他の実施形態に係る中空バン
ドの縦断面図、(b)は本発明の別の実施形態に係る中
空バンドの縦断面図、(c)は(b)の実施形態の変形
例に係る中空バンドの縦断面図、(b)は(b)の実施
形態の別の変形例に係る中空バンドの縦断面図、(e)
は(b)の実施形態のさらにまた別の変形例に係る中空
バンドの縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る中空バンドの平面
図である。
【図4】(a)は本発明のさらに他の実施形態に係る中
空バンドの平面図、(b)は本発明の他の実施形態に係
るで中空バンドの平面図、(c)は本発明のさらに他の
実施形態に係るで中空バンドの平面図ある。
【図5】(a)は本発明の他の実施形態に係る中空バン
ドの要部拡大縦断面図、(b)は本発明のさらに他の実
施形態に係る中空バンドの要部拡大縦断面図、(c)は
本発明の別の実施形態に係る中空バンドの要部拡大縦断
面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施形態に係る中空バンド
の要部拡大縦断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る中空バンドの平面
図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態に係る中空バンド
の部分拡大正面図である。
【図9】本発明の中空バンドの使用態様を示す図であ
る。
【図10】本発明の別に実施形態に係る中空バンドの側
面図である。
【符号の説明】
10,10a,10b.10c,10d 中空バンド 11,13,14,17,18,19 中空パイプ本体 12,33 移動体(回転体) 15 スリット 16 装飾 20,25,31 回転数計数手段 21,26 発光素子 22,27 受光素子 23 透過型センサ 24,29,30 光 28 反射型センサ 32 コイル 33 回転体(磁性体製または磁石製) 34 発光素子 35 孔 36 帽子体部分 37 ひさし部分

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の一部に装着できる大きさを有し、
    断面形状が完結したまたは一部が開口したリング状で、
    かつ、全体が環状の中空パイプ本体内に、移動体を収容
    したことを特徴とする中空バンド。
  2. 【請求項2】 前記中空パイプ本体が、透光性を有する
    部材により構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の中空バンド。
  3. 【請求項3】前記中空パイプ本体が、可撓性を有する部
    材により構成されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の中空バンド。
  4. 【請求項4】 前記中空パイプ本体が、中空パイプの両
    端部を突合せ、その突合せ部分が接続パイプに収容され
    て構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の中空バンド。
  5. 【請求項5】 前記中空パイプ本体が、その表面に装飾
    が施されていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の中空バンド。
  6. 【請求項6】 前記移動体が、球状の回転体であること
    を特徴とする請求項1に記載の中空バンド。
  7. 【請求項7】 前記中空パイプ本体に、少なくともひさ
    し部分が固定または着脱自在に取り付けられていること
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の中空
    バンド。
  8. 【請求項8】 前記中空パイプ本体の一部に、内部に収
    容した移動体の通過回数をカウントする回転数計数手段
    が装着されていることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載の中空バンド。
  9. 【請求項9】 前記中空パイプ本体に孔が形成されてお
    り、移動体の移動に伴って音を発生するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに
    記載の中空バンド。
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