JPWO2008016096A1 - 分析方法および分析装置 - Google Patents

分析方法および分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2008016096A1
JPWO2008016096A1 JP2008527781A JP2008527781A JPWO2008016096A1 JP WO2008016096 A1 JPWO2008016096 A1 JP WO2008016096A1 JP 2008527781 A JP2008527781 A JP 2008527781A JP 2008527781 A JP2008527781 A JP 2008527781A JP WO2008016096 A1 JPWO2008016096 A1 JP WO2008016096A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
reagent
measuring
space
specimen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008527781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5237809B2 (ja
Inventor
丹治 秀樹
秀樹 丹治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkray Inc
Original Assignee
Arkray Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arkray Inc filed Critical Arkray Inc
Priority to JP2008527781A priority Critical patent/JP5237809B2/ja
Publication of JPWO2008016096A1 publication Critical patent/JPWO2008016096A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5237809B2 publication Critical patent/JP5237809B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00594Quality control, including calibration or testing of components of the analyser
    • G01N35/00712Automatic status testing, e.g. at start-up or periodic
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/75Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated
    • G01N21/77Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator
    • G01N21/78Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator producing a change of colour
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N2035/00346Heating or cooling arrangements
    • G01N2035/00455Controlling humidity in analyser
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2201/00Features of devices classified in G01N21/00
    • G01N2201/02Mechanical
    • G01N2201/023Controlling conditions in casing
    • G01N2201/0231Thermostating
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2201/00Features of devices classified in G01N21/00
    • G01N2201/02Mechanical
    • G01N2201/023Controlling conditions in casing
    • G01N2201/0238Moisture monitoring or controlling
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2201/00Features of devices classified in G01N21/00
    • G01N2201/12Circuits of general importance; Signal processing
    • G01N2201/121Correction signals
    • G01N2201/1214Correction signals for humidity
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N31/00Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods
    • G01N31/22Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators
    • G01N31/222Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators for investigating moisture content

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

水分を含む検体を試薬と反応させる工程と、上記検体および上記試薬の反応後の状態に基づいて上記検体に含まれる特定成分濃度を測定する工程と、を有する分析方法であって、上記反応させる工程および上記測定する工程は、上記検体および上記試薬が収納される空間内の空気の水分量を直接的または間接的に測定しながら行い、上記空気の水分量に基づいて上記特定成分濃度の測定結果を補正する工程をさらに有する。

Description

本発明は、検体および試薬の反応後の状態に基づいて、上記検体中に含まれる特定成分についての分析方法および分析装置に関する。
検体に含まれる特定成分の濃度などを分析するための方法として、上記検体と試薬とを反応させ、上記検体および上記試薬の反応後における発色の程度を光学的手法を用いて分析する方法が広く行われている。この分析を簡易かつ清潔に行うための手段として、乾燥状態とされた上記試薬が用いられている(たとえば特許文献1参照)。この場合、上記検体に含まれる水分のみを媒体として、上記検体に含まれる特定成分と上記試薬とを反応させる。このような分析方法によれば、上記検体以外に、上記検体と上記試薬とを反応させるための液体を用意する必要が無い。また、上記分析を行った後に、多量の廃液が生じることが無い。したがって、上記分析方法を行うための分析装置およびその周辺を乾燥状態とすることが可能であり、上記分析装置の小型化および周辺の衛生状態の向上を図ることができる。
しかしながら、上記検体と上記試薬との反応において、上記検体の水分が過度に蒸発すると、上記検体と上記試薬との反応が抑制されてしまう。このため、たとえば特許文献1に記載の構成においては、上記検体と上記試薬とが反応する空間を密閉する工夫がなされている。一方、反応空間を密閉すれば、上記検体の水分の蒸発が過度に抑制される。この場合、上記検体と上記試薬との反応が進行しすぎるおそれがある。このように、上記検体からの水分の蒸発の程度によって上記検体と上記試薬との反応の進行にばらつきが生じると、上記検体に含まれる特定成分についての測定結果が不正確となってしまうという問題があった。
特開平8−334507号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、検体に含まれる水分の蒸発による測定結果のばらつきを抑制することが可能な分析方法および分析装置を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される分析方法は、水分を含む検体を試薬と反応させる工程と、上記検体および上記試薬の反応後の状態に基づいて上記検体に含まれる特定成分濃度を測定する工程と、を有する分析方法であって、上記反応させる工程および上記測定する工程は、上記検体および上記試薬が収納される空間内の空気の水分量を直接的または間接的に測定しながら行い、上記空気の水分量に基づいて上記特定成分濃度の測定結果を補正する工程をさらに有することを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記反応させる工程および上記測定する工程は、上記検体および上記試薬が収納される空間に水分量が測定された空気を導入しながら行う。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記試薬は、上記検体との反応前において乾燥状態とされている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記反応させる工程および上記測定する工程においては、上記検体および上記試薬が収納される空間の温度を一定に保つ。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記補正する工程においては、上記空気の水分量を変数とする多項式を用いて、上記特定成分濃度の測定結果に対する補正を行う。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記多項式は1次式である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記測定する工程は、光学的手法を用いて行う。
本発明の第2の側面によって提供される分析装置は、水分を含む検体を試薬と反応させるための反応空間と、上記検体および上記試薬の反応後の状態に基づいて、上記検体に含まれる特定成分濃度を測定するための測定空間と、上記測定を行う特定成分濃度測定手段と、を備えた分析装置であって、上記測定空間および上記反応空間のうち少なくともいずれか一方に含まれる空気に含まれる水分量を直接的または間接的に測定する水分量測定手段と、上記水分量測定手段による水分量測定結果に基づいて、上記特定成分濃度測定手段による測定結果を補正する補正手段と、を備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記反応空間および測定空間に導入するための空気を上記分析装置外から吸気する吸気口をさらに備えており、上記水分量測定手段は、上記吸気口から上記反応空間または上記測定空間に至るまでの経路において、上記空気に含まれる水分量を測定する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記試薬は、上記検体との反応前において乾燥状態とされている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記反応空間および上記測定空間内の温度を一定に保つ温度調節手段をさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記補正手段は、上記空気の水分量を変数とする多項式を用いて、上記特定成分濃度測定手段による測定結果に対する補正を行う。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記多項式は1次式である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記特定成分濃度測定手段は、光学的手法を用いて測定を行う。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る分析装置の一例を示す全体斜視図である。 本発明に係る分析装置の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る分析方法に用いられる試験片の一例を示す要部断面図である。 実施例1の補正結果を示すグラフである。 実施例2の補正結果を示すグラフである。 実施例3の補正結果を示すグラフである。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明に係る分析装置の一例を示している。本実施形態の分析装置Aは、筐体1、水分量測定手段2、特定成分濃度測定手段3、補正制御部4、入力手段5、および出力手段6を備えている。分析装置Aは、乾燥状態の試薬を有する試験片7にたとえば血液などの検体を反応させ、上記検体と反応した上記試薬の発色の程度を測光することにより、上記検体中の特定成分についての分析を行うためのものである。
筐体1は、分析装置A1の外観形状を規定するとともに、各種の要素を収容するためのものである。筐体1は、たとえば樹脂製であり、吸気口11、排気口12、および反応測定空間13を有している。吸気口11は、反応測定空間13に導入するための空気を分析装置A外から吸気するためのものである。排気口12は、反応測定空間13から分析装置Aの外へと空気を排気するためのものである。これらの吸気および排気は、たとえば電動ファン(図示略)によってなされる。
反応測定空間13は、試験片7と検体との反応、および上記検体に含まれる特定成分の測定を行うための空間であり、少なくともテーブル14を収容している。テーブル14は、試験片7を載置するためのものである。本実施形態においては、反応測定空間13において、上記検体と試験片7との反応、および測定を行う構成とされているが、たとえば上記検体と試験片7との反応を行うための反応空間と、反応後の試験片7を用いた測定を行うための測定空間とが、別々とされた構成であってもよい。また、筐体1自体が、反応測定空間13を規定する構成であってもよい。
テーブル14の側方には、遠心分離機15が備えられている。遠心分離機15は、検体である血液から分析に適した成分を適宜分離するためのものである。遠心分離機15によって分離された液体は、筐体1に内蔵されたピペット装置(図示略)によって、適宜試験片7に滴下される。
水分量測定手段2は、吸気口11から吸気された空気の水分量を測定するためのものであり、水分量測定制御部21、温度センサ22、および湿度センサ23を具備して構成されている。温度センサ22および湿度センサ23は、吸気口11に対して筐体1内側近傍に設けられている。温度センサ22は、吸気口11から吸気された空気の温度を測定するためのものであり、たとえばサーミスタまたは熱電対である。湿度センサ23は、吸気口11から吸気された空気の相対湿度を測定するためのものであり、たとえば高分子膜を用いた静電容量型または電気抵抗型のセンサである。温度センサ22および湿度センサ23は、水分量測定制御部21に接続されている。水分量測定制御部21は、温度センサ22および湿度センサ23からの出力信号に基づいて、吸気口11から吸気された空気に含まれる水分量を算出するためのものである。なお、水分量測定手段2は、反応測定空間13内の空気の水分量を間接的に測定する手段である。
特定成分濃度測定手段3は、光学的手法を用いて検体中の特定成分の濃度などを測定するためのものであり、全体制御部31、複数の光学センサ32、ヒータ33、および温度センサ34を具備して構成されている。複数の光学センサ32は、テーブル14に載置された複数の試験片7に対向するように配置されている。光学センサ32は、所定の波長の光を試験片7に照射する機能と、試験片7から反射してきた光を受光する機能とを有する。測定精度を高めるための手段としては、たとえば互いに異なる2つの波長の光を照射する二波長反射光度法が用いられている。複数の光学センサ32は、全体制御部31に接続されている。各光学センサ32からの出力信号に基づいて、全体制御部31によって検体中の特定成分の濃度などが算出される。分析装置Aによって測定される特定成分は、たとえば検体が血液である場合、Glu(グルコース)、UA(尿酸)、TC(総コレステロール)、TG(中性脂肪)、UN(血中尿素窒素)、T−Bil(総ビリルビン)、Ca(カルシウム)、TP(総タンパク)、Alb(アルブミン)、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、ALT(アラニン・アミノトランスフェラーゼ)、LDH(乳酸脱水素酵素)、CK(クレアチンフォスフォキナーゼ)、Hb(ヘモグロビン)、Amy(α−アミラーゼ)、GGT(ガンマグルタミルトランスペプチターゼ)、ALP(アルカリホスファターゼ)、Cre(クレアチニン)、HDL(高比重リポタンパクコレステロール)、FRA(フルクトサミン)、IP(無機リン)、Mg(マグネシウム)である。
ヒータ33は、反応測定空間13の温度を上昇させるためのものである。温度センサ34は、反応測定空間13の温度を測定するためのものである。ヒータ33および温度センサ34は、全体制御部31に接続されている。全体制御部31は、温度センサ34の測定結果に基づいてヒータ33に適宜通電することにより、反応測定空間13の温度を一定に保つための制御を行う。本実施形態においては、検体である血液に含まれる酵素などの特定成分を試験片7の試薬と正常に反応させるために、反応測定空間13の温度は、一般的な体温に近い37℃程度に保たれる。
補正制御部4は、特定成分濃度測定手段3によって測定された特定成分の濃度などの測定結果に対して、水分量測定手段2によって測定された水分量に基づいた補正を行うためのものである。補正制御部4には、全体制御部31および水分量測定制御部21が接続されている。補正制御部4には、特定成分の補正を行うための多項式が格納されている。この多項式は、水分量測定制御部21から送られる水分量が変数とされている。本実施形態においては、上記多項式は、水分量を変数とする1次式とされている。
入力手段5は、キー入力部51およびカード入力部52によって構成されている。キー入力部51は、いわゆるテンキーを含むものであり、分析装置Aの使用者が分析装置Aの操作を行ったり、分析に必要なデータを入力したりするために用いられる。カード入力部52は、たとえば磁気カードCdに記憶されたデータを読み取るためのものである。磁気カードCdには、たとえば個々の試験片7に固有の校正データや補正データなどが記憶されている。上記校正データは、たとえば個々の試験片7について、製造ロットによる品質差や、経時変化などによる測定結果への影響を解消するために用いられる。上記補正データは、補正制御部4が有する多項式の係数であり、個々の試験片7についてあらかじめ行われた試験によって定められたものである。キー入力部51およびカード入力部52は、全体制御部31に接続されている。カード入力部52に記憶された上記補正データは、全体制御部31から補正制御部4へと転送される。
出力手段6は、プリンタ61および液晶表示部62によって構成されている。プリンタ61は、分析装置Aによる測定結果を印字出力するためのものである。液晶表示部62は、測定結果のほかに、使用者が分析装置Aを操作するための指示内容や警告メッセージなどを表示するためのものである。プリンタ61および液晶表示部62は、全体制御部31に接続されている。
本実施形態においては、説明の便宜上、全体制御部31、水分量測定制御部21、および補正制御部4がそれぞれ独立したものされている。これと異なり、全体制御部31、水分量測定制御部21、および補正制御部4の機能を有する1つの制御部を備えた構成としてもよい。
次に、分析装置Aを用いた分析方法の一例について以下に説明する。
まず、分析に用いる試験片7に対応する磁気カードCdをカード入力部52に挿入し、磁気カードCdの記憶内容を読み取る。これにより、磁気カードCdに記憶されたデータが全体制御部31に転送される。次いで、被験者から採取した血液をスポイトなどを用いて遠心分離機15に導入する。使用者がキー入力部51から入力操作を行うと、遠心分離機15によって血液が分析に適した検体に適宜分離される。これらの検体は、上記ピペット装置によってテーブル14上の試験片7に点着される。
図3は、試験片7の拡大断面図である。試験片7は、台紙71上に、支持体72、試薬73、および多孔質体74が積層された構造とされている。上記ピペット装置によって検体Sである血液または分離された液体が多孔質体74に点着されると、検体Sは多孔質体74内に浸透する。浸透した検体Sが試薬73に到達すると、検体Sに含まれる水分を媒体として検体Sに含まれる特定成分と試薬73とが反応する。反応測定空間13の温度は、ヒータ33および温度センサ34によって37℃程度に保たれている。このため、特定成分と試薬73とは、人体内にある場合に近い状態で反応することとなる。
また、使用者の入力操作によって、吸気口11から空気が吸気され始める。この空気は、反応測定空間13へと導入される。この空気の水分量が水分量測定手段2によって連続的に測定される。この測定結果は、補正制御部4へと逐次転送される。
次いで、特定成分濃度測定手段3によって特定成分の測定を行う。検体Sが点着されて所定時間反応が進行した試験片7に対して、光学センサ32から所定の波長の光を照射する。その反射光を受光することにより、試験片7の試薬73と特定成分との反応後における発色の程度を検出する。全体制御部31は、この検出結果から、特定成分の濃度などの測定結果を算出する。
次いで、補正制御部4によって、特定成分の測定結果の補正を行う。補正前の測定結果Mdおよび補正後の測定結果Mdrについて、補正制御部4は、Mdr=Md/cの数式にしたがって補正を行う。ここで、係数cは、水分量測定手段2によって測定された水分量Aqについての1次式で表されるものであり、c=a×Aq+bである。係数a,bは、特定成分に固有の値であり、本実施形態においては、試験片7ごとに添付される磁気カードCdに記憶されている。
(実施例1)
分析装置Aによる分析の一例として、血液に含まれる特定成分であるALPについての測定結果を表1に示す。表1に示されたデータは、ALPの濃度が異なる2つの検体X,Yのそれぞれについて、導入される空気の条件を変えながら測定したものである。温度センサ22によって測定された温度T、湿度センサ23によって測定された相対湿度Hmによって、水分量Aqが求められている。ALPについては、あらかじめ行われた試験により、上述した補正式の係数a,bが、それぞれa=0.0089、b=0.9037として求められている。この係数a,bに基づいて係数cを算出する。この係数cによって補正前X(X1)、補正前Y(Y1)の測定結果Mdに対して、上述した補正を施した結果得られたものが、補正後X(X2)、補正後Y(Y2)の測定結果Mdrである。
Figure 2008016096
図4のグラフは、表1に示された測定結果Md,Mdrのうち、温度T=20℃、相対湿度Hm=50%のときの補正前の測定結果Mdを基準とした各測定値Md,Mdrの乖離率Esと、水分量Aqとの関係を示している。
(実施例2)
分析装置Aによる分析の他の例として、血液に含まれる特定成分であるUNについての測定結果を表2に示す。UNについては、係数a,bがそれぞれa=−0.0034、b=1.0120である。また、水分量Aqと補正前後の乖離率Esとの関係を図5に示す。
Figure 2008016096
(実施例3)
分析装置Aによる分析のさらに他の例として、血液に含まれる特定成分であるGGTについての測定結果を表3に示す。GGTについては、係数a,bがそれぞれa=0.0074、b=0.9306である。また、水分量Aqと補正前後の乖離率Esとの関係を図6に示す。
Figure 2008016096
次に、分析装置Aおよびこれを用いた分析方法の作用について説明する。
本実施形態によれば、分析装置Aに導入される空気の水分量Aqによって生じる特定成分の測定結果Mdの誤差を適切に補正することができる。たとえば、図4に示された実施例1おいては、補正前X、補正前Yの乖離率Esは、−10%程度〜15%程度にばらついている。一方、補正後X、補正後Yの乖離率Esは、−5%程度〜5%程度に収斂している。また、補正前X、補正前Yの乖離率Esが、水分量Aqが大きくなるほど線形的に大きくなっているのに対し、補正後X、補正後Yの乖離率Esには、水分量Aqとの有意な関係が見られない。これは、特定成分の測定結果Mdが、温度Tや相対湿度Hmではなく、空気に含まれる水分量Aqと相関があることに着目し、水分量Aqについての1次式を用いて補正後の測定結果Mdrを算出したことによる。同様に、図5および図6に示された実施例2および実施例3においても、補正前後において、乖離率Esのばらつきが縮小されており、乖離率Esと水分量Aqとの相関が小さくなっている。この理由としては、反応測定空間13において検体Sが多孔質体74に浸透した後に試薬73と反応する度合いが、検体Sからの蒸発量によって左右されるからであると考えられる。そして、発明者は、検体Sからの蒸発量が導入される空気の水分量Aqともっとも強い相関を有するとの思想から、水分量Aqを変数とした多項式を用いて補正を行った。この合理的な補正によって、分析装置Aが置かれた環境によって分析精度が悪化することを回避することが可能である。
特に、反応測定空間13は、その温度が反応に適した温度に保たれている。本実施形態においては、吸気口11から導入された空気が一定温度とされるため、湿度センサ23によって測定された相対湿度Hmよりも、空気に含まれている絶対的な水分量Aqに基づいて補正を行う方法が、より正確な補正を行うのに適している。
水分量Aqについての1次式による補正は、比較的簡便であり、分析時間の増大や処理の複雑化を防止することができる。試験片7ごとにあらかじめ定められた係数a,bを、試験片7に添付された磁気カードCdから読み込む構成は、係数a,bの入力ミスを排除するのに適している。
本実施形態によれば、反応測定空間13の相対湿度を調節するための加湿機構などを備える必要がない。また、試薬73が乾燥状態で備えられた試験片7は、分析のために検体以外の液体を追加する必要が無く、分析後に廃液を生じることもない。したがって、分析装置Aを小型にするとともに、汚染されることが少ない清潔なものとすることができる。
光学的手法による分析は、光学センサ32を試験片7に対して非接触とした状態で行うことができる。したがって、検体などが不当に飛散することを防止可能であり、分析装置Aを清潔な状態に保つのに適している。
本発明に係る分析方法および分析装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る分析方法および分析装置の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明に係る分析方法および分析装置における補正は、空気に含まれる水分量に基づいた補正であればよく、水分量についての1次式のほかに、分析すべき特定成分と水分量との関係によって、2次式、3次式などの多項式に基づいた補正であってもよい。さらに、特定成分と水分量との関係によっては、多項式以外の水分量についての関数を用いて補正を行ってもよい。
水分量測定手段2の温度センサ22および湿度センサ23は、吸気口11から反応測定空間13に至る経路であれば、いずれの箇所に設置してもよい。温度センサ22および湿度センサ23を反応測定空間13内に設置すれば、水分量測定手段2は、反応測定空間13内の空気の水分量を直接測定する手段として構成されることとなる。
本発明における分析は、光学的手法によるものに限定されない。上述された特定成分は例示であり、本発明によって様々な特定成分の濃度を分析することができる。本発明によって分析される検体としては、血液に限定されず、たとえば尿であってもよい。

Claims (14)

  1. 水分を含む検体を試薬と反応させる工程と、
    上記検体および上記試薬の反応後の状態に基づいて上記検体に含まれる特定成分濃度を測定する工程と、
    を有する分析方法であって、
    上記反応させる工程および上記測定する工程は、上記検体および上記試薬が収納される空間内の空気の水分量を直接的または間接的に測定しながら行い、
    上記空気の水分量に基づいて上記特定成分濃度の測定結果を補正する工程をさらに有することを特徴とする、分析方法。
  2. 上記反応させる工程および上記測定する工程は、上記検体および上記試薬が収納される空間に水分量が測定された空気を導入しながら行う、請求項1に記載の分析方法。
  3. 上記試薬は、上記検体との反応前において乾燥状態とされている、請求項1に記載の分析方法。
  4. 上記反応させる工程および上記測定する工程においては、上記検体および上記試薬が収納される空間の温度を一定に保つ、請求項1に記載の分析方法。
  5. 上記補正する工程においては、上記空気の水分量を変数とする多項式を用いて、上記特定成分濃度の測定結果に対する補正を行う、請求項1に記載の分析方法。
  6. 上記多項式は1次式である、請求項5に記載の分析方法。
  7. 上記測定する工程は、光学的手法を用いて行う、請求項1に記載の分析方法。
  8. 水分を含む検体を試薬と反応させるための反応空間と、
    上記検体および上記試薬の反応後の状態に基づいて、上記検体に含まれる特定成分濃度を測定するための測定空間と、
    上記測定を行う特定成分濃度測定手段と、
    を備えた分析装置であって、
    上記測定空間および上記反応空間のうち少なくともいずれか一方に含まれる空気に含まれる水分量を直接的または間接的に測定する水分量測定手段と、
    上記水分量測定手段による水分量測定結果に基づいて、上記特定成分濃度測定手段による測定結果を補正する補正手段と、を備えていることを特徴とする、分析装置。
  9. 上記反応空間および測定空間に導入するための空気を上記分析装置外から吸気する吸気口をさらに備えており、
    上記水分量測定手段は、上記吸気口から上記反応空間または上記測定空間に至るまでの経路において、上記空気に含まれる水分量を測定する、請求項8に記載の分析装置。
  10. 上記試薬は、上記検体との反応前において乾燥状態とされている、請求項8に記載の分析装置。
  11. 上記反応空間および上記測定空間内の温度を一定に保つ温度調節手段をさらに備えている、請求項8に記載の分析装置。
  12. 上記補正手段は、上記空気の水分量を変数とする多項式を用いて、上記特定成分濃度測定手段による測定結果に対する補正を行う、請求項8に記載の分析装置。
  13. 上記多項式は1次式である、請求項12に記載の分析装置。
  14. 上記特定成分濃度測定手段は、光学的手法を用いて測定を行う、請求項8に記載の分析装置。
JP2008527781A 2006-08-04 2007-08-02 分析装置 Active JP5237809B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008527781A JP5237809B2 (ja) 2006-08-04 2007-08-02 分析装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006212849 2006-08-04
JP2006212849 2006-08-04
PCT/JP2007/065131 WO2008016096A1 (fr) 2006-08-04 2007-08-02 Méthode et appareil d'analyse
JP2008527781A JP5237809B2 (ja) 2006-08-04 2007-08-02 分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008016096A1 true JPWO2008016096A1 (ja) 2009-12-24
JP5237809B2 JP5237809B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=38997270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008527781A Active JP5237809B2 (ja) 2006-08-04 2007-08-02 分析装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20090311797A1 (ja)
EP (1) EP2048498B1 (ja)
JP (1) JP5237809B2 (ja)
CN (1) CN101501491B (ja)
WO (1) WO2008016096A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6134210B2 (ja) * 2013-06-19 2017-05-24 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置及び自動分析方法
JP6438364B2 (ja) 2015-08-17 2018-12-12 浜松ホトニクス株式会社 測定装置
JP6712792B2 (ja) * 2017-02-24 2020-06-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 乾燥度センサ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07218512A (ja) * 1994-01-28 1995-08-18 Fuji Photo Film Co Ltd 乾式分析フイルムの保管装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US643647A (en) * 1897-06-12 1900-02-20 F H Farrell Velocipede.
US4256694A (en) * 1978-06-05 1981-03-17 Minnesota Mining And Manufacturing Company Carbon monoxide monitoring system
ATE129811T1 (de) * 1990-06-04 1995-11-15 Behring Diagnostics Inc Analytischer test.
JP3541902B2 (ja) 1995-06-08 2004-07-14 富士写真フイルム株式会社 化学分析スライド用インキュベータ
JPH10160669A (ja) * 1996-10-02 1998-06-19 Satake Eng Co Ltd 食品の灰分測定方法及び装置
JPH1194818A (ja) * 1997-09-17 1999-04-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 分析装置
SE512283C2 (sv) * 1999-01-21 2000-02-21 Mincor Ab Kolorimetrisk koldioxidindikatoranordning
JP2001133406A (ja) * 1999-11-02 2001-05-18 Ebara Corp 呈色反応テープ式ガス測定装置を用いたモニタリングシステム
JP4703941B2 (ja) * 2000-08-18 2011-06-15 アークレイ株式会社 遠心分離装置およびこれを備えた分析装置
JP2006125981A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Arkray Inc 分析装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07218512A (ja) * 1994-01-28 1995-08-18 Fuji Photo Film Co Ltd 乾式分析フイルムの保管装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101501491B (zh) 2012-08-29
EP2048498B1 (en) 2012-10-03
WO2008016096A1 (fr) 2008-02-07
EP2048498A4 (en) 2009-12-30
CN101501491A (zh) 2009-08-05
JP5237809B2 (ja) 2013-07-17
EP2048498A1 (en) 2009-04-15
US20090311797A1 (en) 2009-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1421372B1 (en) Method and apparatus for calibrating sensors
JP5433139B2 (ja) マイクロ化学分析装置、その測定方法、及びマイクロカセット
JP4771864B2 (ja) 生化学分析装置
US10215647B2 (en) Method and assembly for determining the temperature of a test sensor
US8491185B2 (en) Method for monitoring the thermal coupling of a measuring cell
JP2007263912A (ja) 血液凝固分析装置
AU2002327513A1 (en) Method and apparatus for calibrating electrochemical sensors
JP2007263907A (ja) 血液凝固時間測定装置
KR20190128682A (ko) 호흡 응축물 분석기
JP2023175937A (ja) 流体中のアンモニア及びアンモニウムの検出及び定量のためのシステム
JP5237809B2 (ja) 分析装置
JP2018510956A (ja) 改善されたマグネシウムイオン選択膜
JP2007248276A (ja) 試料分析方法および試料分析装置
JP2008076342A (ja) 自動分析装置
JP5276470B2 (ja) 分析装置および分析方法
EP1558921B1 (en) Method of performing calibration and quality control of a sensor and apparatus for performing said method
JP2009047638A (ja) 自動分析装置
Vukelić et al. Analytical properties of the GEM premier 3000 analyzer evaluated
Sjöberg et al. Dual mode antimony electrode for simultaneous measurements of PO2 and pH
JP2006105838A (ja) 標準物質入り容器、標準物質入り容器ケース及び分析装置
US20240125727A1 (en) Electrochemical measurement with additional reference measurement
JPH1019784A (ja) 乾式分析素子を用いる2ステップキャリブレーション方法
EP3380839B1 (en) Method and apparatus for determining the concentration of an analyte in a body fluid
US6355158B1 (en) Method of measuring pH
WO2024040052A1 (en) Method of detecting an obstruction in a fluid analyzer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130220

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5237809

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250