JPWO2007148661A1 - 生体圧迫用空気袋 - Google Patents

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Abstract

空気袋全体にほぼ均一に空気を供給することにより、腕を全体的かつ均一に圧迫し、偏って圧迫してしまい不快感を与えるといった不具合を防止するとともに、測定精度を向上させることができる生体圧迫用空気袋の提供を目的とする。生体圧迫用空気袋2は、ほぼ矩形状の空気袋22と、空気袋22に連結されたパイプ21と、空気袋22内に収納された網目状シート23とからなっており、網目状シート23が、上側折り曲げ部231、下側折り曲げ部232、右側折り曲げ部233及び左側折り曲げ部234を有する構成としてある。

Description

本発明は、生体圧迫用空気袋に関する。特に、本発明の生体圧迫用空気袋は、血圧計用腕帯に使用され、空気袋全体にほぼ均一に空気を供給する。このようにすると、腕を全体的かつ均一に圧迫する。したがって、偏って圧迫してしまい不快感を与えるといった不具合を防止するとともに、測定精度を向上させることができる。
近年、血圧計は、病院等に限らず、健康管理を目的として、一般家庭にも広く普及している。これら一般家庭用の血圧計は、通常、血圧を自動的に測定し表示する測定部と、空気袋等を有する血圧計用腕帯とからなっている。上記測定部によって、短時間でかつ容易に、血圧を測定することができる。ただし、血圧を精度よく測定するには、生体圧迫用空気袋が腕をほぼ均一に圧迫する必要がある。
また、一般的に普及している血圧計用の空気袋は、樹脂製である。この空気袋は、たとえば、樹脂シートを重ね合わせ、端部どうしを溶着することによって製造される。この空気袋は、未使用状態において、対向する樹脂シートの内壁面どうしが密着することがある。かかる場合には、空気袋に空気を注入して膨らませるとき、まず、密着した樹脂シートの内壁面どうしを剥がすための力が必要となる。このため、小さな吐出圧では、空気を注入することができず、空気袋を容易に膨らませることができないことがある。
このため、生体圧迫用空気袋に関する様々な技術が開発されてきた。
(従来例)
たとえば、特許文献1には、空気袋の内面に微凹凸を設けた血圧計のゴム袋の技術が開示されている。この技術によれば、空気袋の素材が粘着性を有するものであっても、接触している内面どうしが粘着するといった不具合を回避することができる。したがって、空気を送入して空気袋を膨らませる際、スムースに、かつ、雑音を発生させることなく空気袋を膨らませることができる。
特許文献2には、矩形平板状の連続気泡性スポンジが挟入された空気袋を備えた血圧測定用圧迫帯の技術が開示されている。この技術によれば、スポンジ自身の膨らみ力を利用して空気袋も吸気して膨らむことができ、上記スポンジが体動を和らげる緩衝材として機能する。また、スポンジが空気袋内部に収納されている。これにより、空気を空気袋に流入する際、スポンジと空気袋の間に空気の流路が形成され、空気が流れやすくなる。また、スポンジの表面に無数の穴が形成されているため、スポンジと空気袋内壁面との接触面積が小さくなる。したがって、お互いに密着するといった不具合を回避できる。
実開昭55−122702号公報 実公平4−48163号公報
上記特許文献1,2に記載された空気袋は、微凹凸やスポンジを設けない空気袋と比較すると、空気の供給効率が向上し、スムースかつ短時間に空気を供給できる。しかしながら、空気袋の長手方向及び短手方向の端部では、空気の粘性効果によりスムースに空気が供給されず、腕を全体的かつ均一に圧迫することができない場合がある。かかる場合には、腕を偏って圧迫することとなり、使用者に不快感を与えたり、精度よく測定することができないといった問題がある。
また、生体圧迫用空気袋を腕に巻き付ける際に、生体圧迫用空気袋に腕方向のしわが発生する。このしわによって空気の移動が遮断されると、腕を全体的かつ均一に圧迫することができない場合がある。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、空気袋全体にほぼ均一に空気を供給することにより、腕を全体的かつ均一に圧迫し、偏って圧迫してしまい不快感を与えるといった不具合を防止するとともに、測定精度を向上させることができる生体圧迫用空気袋の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の生体圧迫用空気袋は、空気袋内部にスペーサの収納された生体圧迫用空気袋であって、前記空気袋内部の縁部における前記スペーサの厚さを、該スペーサの中央部の厚さより厚くした構成としてある。
このようにすると、空気袋全体にほぼ均一に空気を供給することができ、腕を全体的かつ均一に圧迫する。したがって、偏って圧迫してしまい不快感を与えるといった不具合を防止するとともに、測定精度を向上させることができる。
また、好ましくは、前記スペーサが、網目状シート又は多孔質状シートの何れかであるとよい。
このようにすると、空気を送入する際、空気袋内面とスペーサの間に、微小かつ多数の空隙が形成される。したがって、空気袋内面の接着性の影響を受けずに、空気袋に全体的に空気を供給することができる。これにより、部分的に空気袋が膨らまないといった不具合をより確実に回避することができる。
また、好ましくは、前記網目状シート又は多孔質状シートが、前記空気袋内部の縁部付近において、折り曲げ部を有し、対向する前記折り曲げ部どうしが離れているとよい。
このようにすると、網目状シート又は多孔質状シートを裁断し、折り曲げるだけでスペーサを製造することができる。したがって、製造原価のコストダウンを図ることができる。
また、好ましくは、前記網目状シート又は多孔質状シートを矩形状とし、該網目状シート又は多孔質状シートの各辺に前記折り曲げ部を形成するとよい。
このようにすると、形状を単純化できるので、容易に製造することができる。
また、好ましくは、前記空気袋内部の端部と前記折り曲げ部の外周側端部との間に、所定の隙間を設けるとよい。
このようにすると、所定の隙間が、空気を供給する流路として機能する。したがって、空気袋の縁部までより効率よく空気を供給することができる。
また、好ましくは、矩形状の前記網目状シート又は多孔質状シートの角部に、前記折り曲げ部を用いて、前記角部と前記網目状シート又は多孔質状シートの中央部とを連通させる流路を形成するとよい。
このようにすると、流路を経由して、網目状シート又は多孔質状シートの中央部から角部に空気が供給される。したがって、空気袋の四隅が膨らまないといった不具合を確実に回避することができる。
さらに、上記目的を達成するため、本発明の生体圧迫用空気袋は、空気袋内部にスペーサの収納された生体圧迫用空気袋であって、前記スペーサを、上面から下面へ貫通する貫通孔を縦横に形成したシートとした構成としてある。
このようにすると、スペーサと空気袋内壁面との接触面積が小さくなり、スペーサと空気袋内壁面が密着することを回避できる。さらに、スペーサに形成された穴が貫通孔であるので、空気抵抗を可能な限り小さくできる。したがって、空気の流入をスムースに行うことができる。また、貫通孔を縦横に(縦方向及び横方向に)形成してあるので、空気の流れを均一にすることができる。これにより、空気袋全体にほぼ均一に空気を供給することができる。したがって、腕を全体的かつ均一に圧迫し、偏って圧迫してしまい不快感を与えるといった不具合を防止するとともに、測定精度を向上させることができる。
また、好ましくは、前記シートが網目状シートであるとよい。
このようにすると、スペーサと空気袋内壁面との接触面積をさらに小さくすることができる。
ここで、網目状シートとは、たとえば、縦横に繊維が織り込まれ、繊維の間に隙間(貫通孔)が形成されるようなシートをいう。また、隙間の形状として、正方形、長方形、亀甲形、菱形、円形などを挙げることができる。
また、好ましくは、前記空気袋の縁部における前記スペーサの厚さを、該スペーサの中央部の厚さより厚くするとよい。
このようにすると、空気袋の縁部に、空気がスムースに流入することができる。すなわち、空気袋縁部は、ヒンジ的機能を有しており、拡げるために力を加える必要がある。空気袋の縁部におけるスペーサの厚さを厚くすることで、空気袋縁部を、あらかじめ拡げておくことができる。したがって、空気袋の縁部に、空気をスムースに流入することができる。
また、好ましくは、前記スペーサが、前記空気袋内部の縁部付近において、折り曲げ部を有し、対応する前記折り曲げ部どうしが離れているとよい。
このようにすると、折り曲げ部がばね性を有し、このばね力が空気袋を押し広げようとする。したがって、空気袋への空気の流入にともない、折り曲げ部が空気袋縁部を押し広げ、空気の流入がさらに効率よく行われる。
図1は、本発明の生体圧迫用空気袋の第一実施形態が用いられた血圧計用腕帯の概略斜視図を示している。 図2は、本発明の生体圧迫用空気袋の第一実施形態を説明するための概略図であり、(a)は縮小平面図を示しており、(b)はA−A断面拡大図を示している。 図3は、本発明の生体圧迫用空気袋の第一実施形態にかかる網目状シートを説明するための概略図であり、(a)は縮小展開図を示しており、(b)は折り曲げられたシートの縮小平面図を示している。 図4は、本発明の生体圧迫用空気袋の第二実施形態に用いられるシートを説明するための概略拡大図であり、(a)は第一例の平面図を示しており、(b)は第二例の斜視図を示しており、(c)は第三例の平面図を示しており、(d)は第四例の平面図を示している。 図5は、本発明の生体圧迫用空気袋の応用例を説明するための概略縮小平面図を示している。
[生体圧迫用空気袋の第一実施形態]
以下、本発明の生体圧迫用空気袋の第一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の生体圧迫用空気袋の第一実施形態が用いられた血圧計用腕帯の概略斜視図を示している。
図1において、生体圧迫用空気袋2は、血圧計用腕帯1に用いられている。血圧計用腕帯1は、生体圧迫用空気袋2、可撓性腕帯11及び締付手段3などを備えている。
<生体圧迫用空気袋>
図2は、本発明の生体圧迫用空気袋の第一実施形態を説明するための概略図であり、(a)は縮小平面図を示しており、(b)はA−A断面拡大図を示している。
また、図3は、本発明の生体圧迫用空気袋の第一実施形態にかかる網目状シートを説明するための概略図であり、(a)は縮小展開図を示しており、(b)は折り曲げられたシートの縮小平面図を示している。
図2,3において、生体圧迫用空気袋2は、ほぼ矩形状の空気袋22と、空気袋22に連結されたパイプ21と、空気袋22内に収納された網目状シート23とからなっている。
空気袋22は、ほぼ矩形状に裁断された二枚のシートの周縁部どうしを溶着することによって、気密性を有する袋状に形成してある。また、空気袋22は、内部に網目状シート23が収納され、上端部に空気を送入するためのパイプ21が取り付けられている。通常、上記二枚のシートの材料として、熱可塑性軟質合成樹脂が使用され、パイプ21の材料として、熱可塑性合成樹脂が使用される。
なお、本実施形態の空気袋22は、四辺が溶着された二枚のシートからなっているが、これに限定されるものではない。たとえば、ほぼ正方形状のシートを二つ折りし、三辺が溶着された構造としてもよい。
網目状シート23は、空気袋22内に収納されるスペーサとして設けられている。本実施形態の網目状シート23は、一辺が約2mmのほぼ正六角形の網目を有する樹脂製のシートとしてある。このようにすると、パイプ21から空気を送入する際、空気袋22内面と網目状シート23の間に、微小かつ多数の空隙(図示せず)が形成される。したがって、空気袋22内面の接着性の影響を受けずに、空気袋22に全体的に空気を供給することができる。これにより、部分的に空気袋22が膨らまないといった不具合を確実に回避することができる。
なお、本実施形態では、網目状シート23を使用しているが、これに限定されるものではない。たとえば、スポンジシートなどの多孔質状シートを使用してもよい。
また、網目状シート23は、図3(a)に示すように、ほぼ矩形状としてある。この網目状シート23は、各辺に細長い帯状の上側折り曲げ部231、下側折り曲げ部232、右側折り曲げ部233及び左側折り曲げ部234を有する。このようにすると、形状が単純化されているので、同一シート材から容易に裁断して製造することができる。
裁断された網目状シート23は、図3(b)に示すように、各折り曲げ部231,232,233,234が内側に折り曲げられる。この網目状シート23は、折り曲げられることによって、空気袋22に収納可能な形状となる。なお、本実施形態では、熱を加えずに折り曲げているが、熱を加えながら折り曲げてもよい。
網目状シート23は、空気袋22に収納されると、図2(a)に示すように、上側折り曲げ部231、下側折り曲げ部232、右側折り曲げ部233及び左側折り曲げ部234が、空気袋22内部の縁部付近に位置する。また、対向する折り曲げ部どうし(上側折り曲げ部231と下側折り曲げ部232、及び、右側折り曲げ部233と左側折り曲げ部234)が離れている。すなわち、網目状シート23の縁部は、シート二枚分の厚さを有し、中央部は、シート一枚分の厚さを有する。したがって、縁部が中央部より厚い構造となる。これにより、パイプ21から送入された空気が、中央部に供給されると、中央部内を自在に移動できる。すなわち、空気袋22全体にほぼ均一に空気を供給することができ、腕を全体的かつ均一に圧迫する。したがって、偏って圧迫してしまい不快感を与えるといった不具合を防止するとともに、測定精度を向上させることができる。
さらに、空気袋22の縁部は、ヒンジ的機能を持つので拡げるために力を加える必要がある。上述したように空気袋22の縁部における網目状シート23の厚さを中央部より厚くすることで、空気袋22をあらかじめ拡げておくことができる。これにより、空気袋22の縁部に空気をスムースに流入することができる。
また、本実施形態の網目状シート23は、シートを裁断し折り曲げるだけで、周縁部の厚さを中央部より厚くすることができる。したがって、容易に製造することができるとともに、射出成形などによって製作されたスペーサと比べると、製造原価のコストダウンを図ることができる。
ここで、好ましくは、空気袋22内部の端部と、上側折り曲げ部231、下側折り曲げ部232、右側折り曲げ部233及び左側折り曲げ部234の外周側端部との間に、所定の隙間を設けるとよい。このようにすると、前記所定の隙間によって、空気袋22の内側周縁部に、上側流路241、下側流路242、右側流路243及び左側流路244(各流路が連通した矩形環状の流路)が形成される。したがって、空気袋22の周縁部に効率よく空気を供給することができる。なお、本実施形態では、網目状シート23を空気袋22に固定していないが、これに限定されるものではない。たとえば、上側流路241、下側流路242、右側流路243及び左側流路244を確保するために、網目状シート23を空気袋22に部分的に接着などして固定してもよい。
また、本実施形態では、網目状シート23が復元力を有しているので、上側折り曲げ部231、下側折り曲げ部232、右側折り曲げ部233及び左側折り曲げ部234の下面と中央部における網目状シート23の上面との間に、隙間が形成される。これらの隙間は、流路として機能する。したがって、空気袋22の縁部までさらに効率よく空気を供給することができる。
ここで、好ましくは、網目状シート23が好適な弾性を有しているとよい。このようにすると、網目状シート23が、空気袋22に収納されると、上述した各折り曲げ部231、232,233,234がばね性を有し、このばね力が空気袋22を押し広げようとする。したがって、空気袋22への空気の流入にともない、各折り曲げ部231、232,233,234が空気袋22の縁部をさらに押し広げようとする。これにより、空気の流入がより効率よく行われる。
なお、本実施形態では、1枚の網目状シート23を使用したが、2枚以上の網目状シート23を重ね合わせて使用してもよい。また、その際、網目状シート23の縁部を折り曲げてもよい。
<可撓性腕帯>
図1において、可撓性腕帯11は、可撓性を有する樹脂製のシートからなる。この可撓性腕帯11は、内側端部に外側端部を巻き付けるように重ねた状態で、円筒状に湾曲・形成されている。また、本実施形態の可撓性腕帯11は、腕形状に対する追随性を向上させるために薄型化されている。この結果、可撓性腕帯11の形状復元力は、微小なものとなっている。
さらに、可撓性腕帯11は、内面に、円筒状の生体圧迫用空気袋2が貼り付けられている。この生体圧迫用空気袋2は、腕方向にパイプ21が突設されており、血圧を測定する際には、パイプ21を介して空気が送圧される。
<締付手段>
本実施形態の締付手段3は、締付用ベルトとしてのベルト31、金具32、面ファスナー33及び取手34とからなっている。ベルト31は、折り曲げ自在な布製のベルトである。このベルト31は、可撓性腕帯11に巻かれている。ベルト31は、可撓性腕帯11から抜けないように、一部が可撓性腕帯11に縫い付けられている。また、このベルト31は、一方の端部に、他方の端部が挿入される矩形環状の金具32が取り付けられている。さらに、ベルト31は、他方の端部及び測定可能直径dに対応する位置の表面に、固定手段としての面ファスナー33が設けられている。さらに、他方の先端部には、金具32と係止する取手34が取り付けられている。
ここで、好ましくは、可撓性腕帯11が最大直径まで拡開されたとき、取手34が金具32に係止されるとよい。すなわち、このように、ベルト31の長さを設定するとよい。このようにすると、締付手段3によって、可撓性腕帯11の内側端部が外側端部の内側に巻き込まれた状態に維持される。すなわち、内側端部が、所定の位置(外側端部の内側に巻き込まれた状態となる位置)から外れ、たとえば、外側端部の外側に位置するといった不具合を防止できる。したがって、締付手段3の締付けを開放すると、可撓性腕帯11が常に締付け開始可能な状態(容易に腕を挿入でき、締付手段3を用いて、正常に締付け可能な状態)に維持される。これにより、可撓性腕帯11に腕を挿入する際の操作性を向上させることができる。
上記構成の血圧計用腕帯1の使用方法及び動作について説明する。
まず、本実施形態の血圧計用腕帯1は、可撓性腕帯11の剛性及び締付手段3によって、可撓性腕帯11が最大直径まで拡開された状態に維持されている。このため、血圧を測定する血圧計用腕帯1の使用者は、十分拡開された可撓性腕帯11に、測定に使用する方の腕を容易に挿入することができる。
次に、使用者は、取手34が上方を向くように、血圧計用腕帯1を机などの上に横置きとして、取手34を締付け方向に引っ張る。取手34が締付け方向に引っ張られると、可撓性腕帯11に巻かれたベルト31が、可撓性腕帯11を円周方向全体から締め付ける。
続いて、使用者は、測定に必要な適度な圧迫感を感じたこところで、金具32を支点としてベルト31を折り返し、面ファスナー33どうしを当接させてベルト31を固定する。これにより、可撓性腕帯11の腕への締付け状態が保持される。
次に、パイプ21を介して、空気袋22に空気が送入される。空気袋22に送入された空気は、網目状シート23の中央部、上側流路241、下側流路242、右側流路243及び左側流路244を経由して、空気袋22の縁部まで効率よく空気を供給することができる。これにより、空気袋22全体にほぼ均一に空気が供給され、腕を全体的かつ均一に圧迫する。したがって、偏って圧迫してしまい不快感を与えるといった不具合を防止するとともに、測定精度を向上させることができる。
次に、血圧の測定結果が表示され、生体圧迫用空気袋2から空気が抜かれると、使用者は、取手34を持ち上げ、面ファスナー33どうしの接合状態を解除し、さらに、取手34を持つ力を緩める。この際、面ファスナー33どうしの接合状態が解除されると、可撓性腕帯11の復元力によって、可撓性腕帯11が確実かつ自動的に拡開する。これにより、ベルト31が引っ張られるようにして開放方向に移動し、最大直径Dまで拡開される。そして、取手34が金具32に係止される。この際、可撓性腕帯11は、腕を容易に挿入可能な状態、かつ、締付手段3を正常に締付け可能な状態に維持される。
続いて、使用者は、生体圧迫用空気袋2から左腕を取り出し、血圧計用腕帯1をもとの場所にもどし、血圧測定を終了する。
このように、本実施形態の生体圧迫用空気袋2によれば、網目状シート23の中央部、上側流路241、下側流路242、右側流路243及び左側流路244を経由して、空気袋22の縁部まで効率よく空気を供給することができる。これにより、空気袋22全体にほぼ均一に空気が供給され、腕を全体的かつ均一に圧迫する。したがって、偏って圧迫してしまい不快感を与えるといった不具合を防止するとともに、精度よく血圧を測定することができる。
なお、本実施形態は、請求項1〜5に対応しており、網目状シート23の縁部が中央部より厚い構造となることを第一の特徴としてある。これに対し、スペーサが、上面から下面へ貫通する貫通孔を縦横に形成したシートであることを第一の特徴としてもよい。
次に、スペーサが貫通孔の形成されたシートであることを第一の特徴とする生体圧迫用空気袋の第二実施形態(請求項7〜10に対応する。)について、図面を参照して説明する。
[生体圧迫用空気袋の第二実施形態]
本実施形態の生体圧迫用空気袋は、上記第一実施形態の生体圧迫用空気袋2と比べて、スペーサが貫通孔の形成されたシートであることを第一の特徴とする点が相違する。他の構造は第一実施形態とほぼ同様としてある(図2,3参照)。
第一実施形態の生体圧迫用空気袋2は、スペーサとして、ほぼ正六角形の隙間を有する網目状シート23を用いている。ただし、本実施形態においても、スペーサとして、上記網目状シート23を用いることができる。
また、本実施形態のスペーサは、網目状シート23に限定されるものではない。すなわち、上面から下面へ貫通する貫通孔(隙間を含む。)を縦横に形成したシートであればよく、様々な構造のシートを用いることができる。
次に、上記様々な構造のシートについて、図面を参照して説明する。
図4は、本発明の生体圧迫用空気袋の第二実施形態に用いられるシートを説明するための概略拡大図であり、(a)は第一例の平面図を、(b)は第二例の斜視図を、(c)は第三例の平面図を、(d)は第四例の平面図を示している。
図4a)に示す矩形網目状シート201は、縦方向及び横方向に繊維が織り込まれ、繊維の間にほぼ正方形の隙間が形成されている。
また、図4(b)に示す菱形網目状シート202は、織り込まれた繊維の間に、ほぼ菱形の隙間が形成されている。さらに、繊維どうしの交差する部分には、たとえば、半球状の突起部203が配設してある。このようにすると、突起部203によって、さらにスペーサと空気袋内壁面との接触面積が小さくなり、お互いに密着するのを回避できる。
さらに、図4(c)に示す板状シート204は、千鳥型状に円孔205を配設してある。また、図4(d)に示す板状シート206は、並列型状に大円孔207を配設し、さらに、互いに隣接する四つの大円孔207の中央部に小円孔208を配設してある。
このように、本実施形態の生体圧迫用空気袋によれば、空気抵抗を可能な限り小さくでき、空気の流入をスムースに行うことができる。また、貫通孔を縦横に(縦方向及び横方向に)形成してあるので、空気の流れを均一にすることができる。これにより、空気袋全体にほぼ均一に空気を供給することができ、腕を全体的かつ均一に圧迫する。したがって、偏って圧迫してしまい不快感を与えるといった不具合を防止するとともに、測定精度を向上させることができる。
以上、本発明の生体圧迫用空気袋について、好ましい実施形態を示して説明した。ただし、本発明に係る生体圧迫用空気袋は、上述した実施形態にのみ限定されるものではない。すなわち、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、図5に示すように、上側折り曲げ部231a、下側折り曲げ部232a、右側折り曲げ部233a及び左側折り曲げ部234aの角部を約45°に切断し、左上側流路251、左下側流路252、右下側流路253及び右上側流路254を形成した生体圧迫用空気袋2aとしてもよい。このようにすると、左上側流路251、左下側流路252、右下側流路253及び右上側流路254を経由して、網目状シート23aの中央部から角部に空気が供給される。したがって、空気袋22の四隅が膨らまないといった不具合をより確実に回避することができる。なお、この変更実施例は、請求項6に対応している。
以上説明したように、本発明の生体圧迫用空気袋は、血圧計用腕帯に用いられる場合に限定されるものではなく、たとえば、止血用の生体圧迫用空気袋などとしても有効に適用することができる。

Claims (10)

  1. 空気袋内部にスペーサの収納された生体圧迫用空気袋であって、
    前記空気袋内部の縁部における前記スペーサの厚さを、該スペーサの中央部の厚さより厚くしたことを特徴とする生体圧迫用空気袋。
  2. 前記スペーサが、網目状シート又は多孔質状シートの何れかであることを特徴とする請求項1に記載の生体圧迫用空気袋。
  3. 前記網目状シート又は多孔質状シートが、前記空気袋内部の縁部付近において、折り曲げ部を有し、対向する前記折り曲げ部どうしが離れていることを特徴とする請求項2に記載の生体圧迫用空気袋。
  4. 前記網目状シート又は多孔質状シートを矩形状とし、該網目状シート又は多孔質状シートの各辺に前記折り曲げ部を形成したことを特徴とする請求項3に記載の生体圧迫用空気袋。
  5. 前記空気袋内部の端部と前記折り曲げ部の外周側端部との間に、所定の隙間が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の生体圧迫用空気袋。
  6. 矩形状の前記網目状シート又は多孔質状シートの角部に、前記折り曲げ部を用いて、前記角部と前記網目状シート又は多孔質状シートの中央部とを連通させる流路を形成したことを特徴とする請求項4又は5に記載の生体圧迫用空気袋。
  7. 空気袋内部にスペーサの収納された生体圧迫用空気袋であって、
    前記スペーサが、上面から下面へ貫通する貫通孔を縦横に形成したシートであることを特徴とする生体圧迫用空気袋。
  8. 前記シートが網目状シートであることを特徴とする請求項7に記載の生体圧迫用空気袋。
  9. 前記空気袋の縁部における前記スペーサの厚さを、該スペーサの中央部の厚さより厚くしたことを特徴とする請求項7又は8に記載の生体圧迫用空気袋。
  10. 前記スペーサが、前記空気袋内部の縁部付近において、折り曲げ部を有し、対応する前記折り曲げ部どうしが離れていることを特徴とする請求項9に記載の生体圧迫用空気袋。
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