JP2017023546A - 流体袋、流体袋製造方法、および血圧測定用カフ - Google Patents

流体袋、流体袋製造方法、および血圧測定用カフ Download PDF

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龍介 土井
義秀 東狐
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義秀 東狐
隆 鳥濱
Takashi Torihama
隆 鳥濱
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Yuma Adachi
悠真 足立
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    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/022Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers

Abstract

【課題】血圧測定用カフに内包される流体袋であって、ニップルの製造段階での位置ずれが生じないものを提供すること。
【解決手段】 この発明の流体袋は、被測定部位に近い側に配される第1のシート部分41と、第1のシート部分に対向して配される第2のシート部分42と、幅方向Xに関して両側の対応する縁部同士をそれぞれ連結して塞ぐ第1対の側壁部43A,43Bと、長手方向Yに関して両側の対応する縁部同士をそれぞれ連結して塞ぐ第2対の側壁部44A,44Bとを備える。第2のシート部分42に対して、この流体袋内に流体を導入し又はこの流体袋内から流体を排出するためのニップル45が、外側へ突起した態様で、共通の材料で均質に連続して一体化されている。
【選択図】図7

Description

この発明は流体袋に関し、より詳しくは、血圧測定用カフに内包され、被測定部位を圧迫するための流体袋に関する。
また、この発明の課題は、そのような流体袋を製造する流体袋製造方法に関する。
また、この発明は、そのような流体袋を内包し、被測定部位を圧迫する血圧測定用カフに関する。
従来、血圧測定用カフとしては、例えば特許文献1(特許第3179925号明細書)に開示されているような、カフ帯に外に突出するようにエアーノズルを取り付けたものが広く知られている。エアーノズルには、血圧計本体に連なるチューブが嵌合される。血圧測定時には、カフが上腕や手首などの被測定部位に取り巻いて装着される。そして、血圧計本体からチューブ、エアーノズルを通してカフ帯に空気が供給され、被測定部位が圧迫される。
特許第3179925号明細書
しかしながら、上述のような構成では、製造段階でカフ帯(内包された流体袋)に対してエアーノズル(ニップル)を取り付ける際に、カフ帯に対してエアーノズルの位置ずれが生じるおそれがある。この製造段階での位置ずれ(位置ばらつき)の問題は、例えばカフを小型化しようとする場合に、カフの幅方向(寸法が短い方向)に関して無視し難くなり、深刻になる。
そこで、この発明の課題は、血圧測定用カフに内包される流体袋であって、ニップルの製造段階での位置ずれが生じないものを提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような流体袋を製造する流体袋製造方法を提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような流体袋を内包した血圧測定用カフを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の流体袋は、
血圧測定用カフに内包される流体袋であって、
被測定部位に近い側に配される第1のシート部分と、
上記第1のシート部分に対向し、上記被測定部位から遠い側に配される第2のシート部分と、
上記第1、第2のシート部分の上記被測定部位を通る動脈に沿った幅方向に関して両側の対応する縁部同士をそれぞれ連結して塞ぐ第1対の側壁部と、
上記第1、第2のシート部分の上記幅方向に対して垂直な長手方向に関して両側の対応する縁部同士をそれぞれ連結して塞ぐ第2対の側壁部とを備え、
上記第2のシート部分に対して、この流体袋内に流体を導入し又はこの流体袋内から流体を排出するためのニップルが、外側へ突起した態様で、共通の材料で均質に連続して一体化されていることを特徴とする。
本明細書で、「シート部分」とは、シート状の部分を意味する。
また、第2のシート部分でニップルが「外側へ突起」しているとは、第2のシート部分から第1のシート部分とは反対の側へ突起していることを意味する。
また、「共通の材料で均質に連続して一体化」されているとは、例えば、複数の部分が射出成形によって一体成形されているような場合を指す。なお、複数の部分が溶着または接着によって一体化されている場合は、溶着箇所または接着箇所が他の箇所に対して非均質または不連続になるから、含まれない。
この発明の流体袋は、上記第1のシート部分と、上記第2のシート部分と、上記第1対の側壁部と、上記第2対の側壁部とによって、袋状に構成されている。上記第2のシート部分に対して、この流体袋内に流体(典型的には空気である。以下同様。)を導入し又はこの流体袋内から流体を排出するためのニップルが、外側へ突起した態様で、共通の材料で均質に連続して一体化されている。この構成では、第2のシート部分に対してニップルを取り付けるのではないから、製造段階で第2のシート部分(したがって、流体袋)に対してニップルが位置ずれすることはない。この結果、例えばこの流体袋を内包した血圧測定用カフを小型化しようとする場合に、上記ニップルの製造段階での位置ずれを考慮する必要がなく、カフ設計が容易になる。さらに、この構成では、ニップルのための溶着代(しろ)や接着代(しろ)が不要となる(仮に第2のシート部分に対してニップルを例えば溶着または接着して取り付けるとした場合は、そのために溶着代または接着代が必要となる。)。この結果、上記第2のシート部分(したがって、流体袋)の上記幅方向、上記長手方向に関して上記ニップルを配置する自由度が増し、カフ設計がさらに容易になる。
一実施形態の流体袋では、
上記第1対の側壁部は、それぞれ、上記第1、第2のシート部分の上記幅方向に関して両側の対応する縁部に対して、共通の材料で均質に連続して一体化された膜からなり、
上記第2対の側壁部は、それぞれ、上記第1、第2のシート部分の上記長手方向に関して両側の対応する縁部同士を溶着または接着して形成されていることを特徴とする。
仮に上記第1、第2のシート部分の上記幅方向に関して両側の対応する縁部同士を溶着または接着して上記第1対の側壁部を形成する場合は、上記第1、第2のシート部分に対して溶着箇所または接着箇所の位置ずれが生じるおそれがある。これに対して、この一実施形態の流体袋では、上記第1対の側壁部は、それぞれ、上記第1、第2のシート部分の上記幅方向に関して両側の対応する縁部に対して、共通の材料で均質に連続して一体化された膜からなる。この構成では、製造段階で上記第1、第2のシート部分に対して上記第1対の側壁部の位置ずれが生じない。この結果、上記流体袋の上記幅方向に関する寸法精度が高まる。したがって、カフ設計がさらに容易になる。
一実施形態の流体袋では、
上記第1対の側壁部は、それぞれ、上記第1、第2のシート部分の上記幅方向に関して両側の対応する縁部に対して、共通の材料で均質に連続して一体化された膜からなり、
上記第2対の側壁部のうち一方の側壁部は、上記第1、第2のシート部分の上記長手方向に関して対応する縁部に対して、共通の材料で均質に連続して一体化された膜からなり、上記第2対の側壁部のうち他方の側壁部は、上記第1、第2のシート部分の上記長手方向に関して対応する縁部同士を溶着または接着して形成されていることを特徴とする。
この一実施形態の流体袋では、上記第1対の側壁部は、それぞれ、上記第1、第2のシート部分の上記幅方向に関して両側の対応する縁部に対して、共通の材料で均質に連続して一体化された膜からなる。したがって、既述のように、製造段階で上記第1、第2のシート部分に対して上記第1対の側壁部の位置ずれが生じない。この結果、上記流体袋の上記幅方向に関する寸法精度が高まる。しかも、この一実施形態の流体袋では、上記第2対の側壁部のうち一方の側壁部は、上記第1、第2のシート部分の上記長手方向に関して対応する縁部に対して、共通の材料で均質に連続して一体化された膜からなる。したがって、製造段階で上記第1、第2のシート部分に対して上記第2対の側壁部のうち上記一方の側壁部の位置ずれが生じない。この結果、上記流体袋の上記長手方向に関する寸法精度が高まる。したがって、カフ設計がさらに容易になる。
一実施形態の流体袋では、上記第1対の側壁部をそれぞれなす上記膜の厚さは上記第2のシート部分の厚さよりも薄いことを特徴とする。
この一実施形態の流体袋では、上記第1対の側壁部をそれぞれなす上記膜の厚さは上記第2のシート部分の厚さよりも薄い。したがって、この流体袋に上記ニップルを通して空気が供給されて加圧された場合に、上記第1対の側壁部が拡張し易く、その結果、上記第1、第2のシート部分に対して垂直な厚さ方向に関してこの流体袋が膨張するストロークが大きくなる。したがって、この流体袋を内包するカフは、被測定部位を圧迫し易くなる。
一実施形態の流体袋では、上記第1のシート部分の厚さは上記第2のシート部分の厚さよりも薄いことを特徴とする。
この一実施形態の流体袋では、上記第1のシート部分の厚さは上記第2のシート部分の厚さよりも薄い。したがって、この流体袋に上記ニップルを通して空気が供給されて加圧された場合に、上記第1のシート部分が拡張し易く、その結果、上記第1、第2のシート部分に対して垂直な厚さ方向に関してこの流体袋が膨張するストロークがさらに大きくなる。したがって、この流体袋を内包するカフは、被測定部位をさらに圧迫し易くなる。
なお、上記第1のシート部分の厚さが上記第2のシート部分の厚さと同じであれば、上記第1のシート部分の厚さが上記第2のシート部分の厚さよりも薄い場合に比して、上記第1のシート部分が破れにくい、という利点がある。
一実施形態の流体袋では、上記第1対の側壁部をそれぞれなす上記膜は、自然状態では上記長手方向に沿って見た断面視で蛇腹状になっていることを特徴とする。
ここで、「自然状態」とは、外力を受けていない状態を指す。
この一実施形態の流体袋では、上記第1対の側壁部をそれぞれなす上記膜は、自然状態では上記長手方向に沿って見た断面視で蛇腹状になっている。したがって、この流体袋に上記ニップルを通して流体が供給されて加圧された場合に、上記第1対の側壁部の蛇腹状の膜が上記第1、第2のシート部分に対して垂直な厚さ方向に関して延び易く、その結果、上記厚さ方向に関してこの流体袋が膨張するストロークが大きくなる。したがって、この流体袋を内包するカフは、被測定部位を圧迫し易くなる。
一実施形態の流体袋では、上記第2のシート部分の内面に、上記幅方向および上記長手方向に関して実質的に全域にわたって、上記第1のシート部分と上記第2のシート部分とが密接するのを妨げる複数の突起が分散して配置されていることを特徴とする。
ここで、第2のシート部分の「内面」とは、第1のシート部分に対向する面を意味する。
また、「実質的に全域」とは、略全域に配置されていれば足り、例えば上記幅方向または上記長手方向に関して縁部に極く近い領域にまで突起が配置されていることを要しない意味である。
この一実施形態の流体袋では、上記第2のシート部分の内面に、上記幅方向および上記長手方向に関して実質的に全域にわたって、上記第1のシート部分と上記第2のシート部分とが密接するのを妨げる複数の突起が分散して配置されている。したがって、この流体袋に上記ニップルを通して流体が供給された場合に、この流体袋内の略全域にわたって上記流体の流通が確保され得る。したがって、この流体袋を内包するカフは、被測定部位を圧迫し易くなる。
一実施形態の流体袋では、自然状態で上記幅方向に関する寸法が40mm以下であることを特徴とする。
この一実施形態の流体袋では、自然状態で上記幅方向に関する寸法が40mm以下である。したがって、この流体袋を内包するカフは、一般に普及しているカフ(内包された空気袋の幅方向寸法が45mm以上である)に比して、小型に構成され得る。そのような小型のカフは、血圧計本体と一体になって、ウェアラブル血圧計(実際に血圧測定を行う時以外でも、被測定部位に装着した状態のままにされる血圧計)を構成するのに適する。
別の局面では、この発明の流体袋製造方法は、上記流体袋を製造する流体袋製造方法であって、
上記第1のシート部分の外面と、上記ニップルを含む上記第2のシート部分の外面と、上記第1対の側壁部の外面とに対応するキャビティ面を有する外型に、
上記長手方向に相当する方向の両側からそれぞれ、上記第1のシート部分の内面と、上記第2のシート部分の内面と、上記第1対の側壁部の内面とに対応するコア面を有する第1、第2の内型を挿入した状態で、
上記キャビティ面と上記コア面との間のキャビティに樹脂を射出して、上記第1のシート部分と、上記ニップルを含む上記第2のシート部分と、上記第1対の側壁部とを有する中間体を一体成形し、
上記中間体を上記外型および上記第1、第2の内型から取り外した後、上記第1、第2のシート部分の上記長手方向に関して両側の対応する縁部同士を溶着または接着して上記第2対の側壁部を形成して、上記流体袋を得ることを特徴とする。
この局面の流体袋製造方法によれば、既述の流体袋が簡単に寸法精度良く製造され得る。
さらに別の局面では、この発明の流体袋製造方法は、上記流体袋を製造する流体袋製造方法であって、
上記第1のシート部分の外面と、上記ニップルを含む上記第2のシート部分の外面と、上記第1対の側壁部の外面と、上記第2対の側壁部のうち一方の側壁部の外面とに対応するキャビティ面を有する外型に、
上記長手方向に相当する方向の片側から、上記第1のシート部分の内面と、上記第2のシート部分の内面と、上記第1対の側壁部の内面と、上記第2対の側壁部のうち上記一方の側壁部の内面とに対応するコア面を有する内型を挿入した状態で、
上記キャビティ面と上記コア面との間のキャビティに樹脂を射出して、上記第1のシート部分と、上記ニップルを含む上記第2のシート部分と、上記第1対の側壁部と、上記第2対の側壁部のうち上記一方の側壁部とを有する中間体を一体成形し、
上記中間体を上記外型および上記内型から取り外した後、上記第1、第2のシート部分の開いている縁部同士を溶着または接着して上記第2対の側壁部のうち他方の側壁部を形成して、上記流体袋を得ることを特徴とする。
この局面の流体袋製造方法によれば、既述の流体袋が簡単に寸法精度良く製造され得る。
さらに別の局面では、この発明の血圧測定用カフは、
被測定部位に近い側に配される内布と、被測定部位から遠い側に配される外布との間に、上記流体袋が内包され、
上記外布を貫通して上記ニップルが突出していることを特徴とする。
この発明の血圧測定用カフは、上記流体袋の第2のシート部分に対してニップルが製造段階で位置ずれすることはない。この結果、例えばこの流体袋を内包した血圧測定用カフを小型化しようとする場合などに、上記ニップルの製造段階での位置ずれを考慮する必要がなく、カフ設計が容易になる。
なお、血圧測定時には、この血圧測定用カフは、上腕や手首などの被測定部位に取り巻いて装着される。そして、例えば血圧計本体から上記ニップルに嵌合された配管を通して、上記流体袋内に流体が導入されて加圧され又は上記流体袋内から流体が排出されて減圧される。これにより、血圧測定が行われる。
以上より明らかなように、この発明の流体袋では、ニップルの製造段階での位置ずれが生じない。
また、この発明の流体袋製造方法によれば、そのような流体袋を製造することができる。
また、この発明の血圧測定用カフでは、そのような流体袋を内包しているので、カフ設計が容易になる。
この発明の一実施形態の血圧測定用カフを有する血圧計の外観を示す斜視図である。 上記血圧計が被測定部位(図示せず)に装着されたときの状態を示す斜視図である。 上記血圧計の概略的なブロック構成を示す図である。 上記血圧計の動作フローを示す図である。 上記血圧計を、カフを展開した状態で本体が設けられた側から見たときの平面レイアウトを模式的に示す図である。 上記血圧計を、カフを展開した状態で図5とは反対の側から見たときの平面レイアウトを示す図である。 図7(A)は、上記カフに内包された流体袋としての空気袋の外観を示す斜視図である。図7(B)は、その空気袋を長手方向に沿って切断したときの断面を示す図である。図7(C)は、その空気袋を幅方向に沿って切断したときの断面を示す図である。図7(D)は、図7(C)における一部を拡大して詳細に示す図である。 図8(A)は、図7(A)の空気袋を製造する際に一体成形される中間体を示す斜視図である。図8(B)は、その中間体から図7(A)の空気袋を得る溶着工程を説明する図である。 図8(A)の中間体を得る射出成形工程を説明する図である。 図10(A)は、図7(A)の空気袋を変形した変形例の空気袋の外観を示す斜視図である。図10(B)は、その空気袋を長手方向に沿って切断したときの断面を示す図である。図10(C)は、その空気袋を幅方向に沿って切断したときの断面を示す図である。 図11(A)は、図10(A)の空気袋を製造する際に一体成形される中間体を示す斜視図である。図11(B)は、その中間体から図10(A)の空気袋を得る溶着工程を説明する図である。 図11(A)の中間体を得る射出成形工程を説明する図である。 図13(A)は、さらに別の変形例の空気袋の外観を示す斜視図である。図13(B)は、その空気袋を長手方向に沿って切断したときの断面を示す図である。図13(C)は、その空気袋を幅方向に沿って切断したときの断面を示す図である。 図14(A)〜図14(C)は、図13(A)の空気袋を製造する製造工程を説明する図である。 図13(A)の空気袋を構成する第2のシート部分の内面を示す斜視図である。 図7(A)の空気袋を変形したさらに別の変形例の空気袋を幅方向に沿って切断したときの断面を示す図である。 図7(A)の空気袋を変形したさらに別の変形例の空気袋を幅方向に沿って切断したときの断面を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態の血圧計(全体を符号1で示す。)の外観を示している。この血圧計1は、大別して、被測定部位としての手首90(図5参照)に巻き付けられる血圧測定用カフ20と、このカフ20に一体に取り付けられ、血圧測定のための要素を内蔵した本体10とを有している。
図5は、血圧計1を、カフ20を展開した状態で本体10が設けられた側(図1における外周側に相当)から見たときの平面レイアウトを模式的に示している。また、図6は、血圧計1を、カフ20を展開した状態で図5とは反対の側(図1における内周側に相当)から見たときの平面レイアウトを模式的に示している。
これらの図5、図6によって良く分かるように、カフ20は、外布20Aと内布20Bとをそれらの周縁に沿って沿って縫製して袋状の帯状体11として形成されている。被測定部位を圧迫し易いように、内布20Bは伸縮性が大きく、外布20Aは実質的に非伸縮性(または内布20Bに比して伸縮性が小さく)に設定されている。
カフ20は、このカフ20の長手方向(図1における周方向に相当)に沿って、本体10に沿った第2部分20Cと、この第2部分20Cから一方の側(図5における右側)へ延在する第1部分20Eと、第2部分20Cから他方の側(図5における左側)へ延在する第3部分20Fとを有している。例えば、カフ20の長手方向の寸法は約400mm、幅方向の寸法はW=55mmに設定されている。
第3部分20Fは、図5、図6において下に凸に湾曲している。この湾曲の向きは、このカフ20が、図5、図6において手首90の肘側(太い側)90eが下に来て、手首90の手側(細い側)90fが上に来る態様で、手首90を取り巻いて装着されることを想定したものである。
第1部分20Eの外周面に、実質的に長円形状をもつリング80が取り付けられている。このリング80の長手方向は、カフ20の長手方向に対して交差している。このリング80の長手方向の寸法は、カフ20(特に第3部分20F)を容易に通せるように、カフ20の幅方向寸法Wよりも若干大きく設定されている。
カフ20の第3部分20Fのうち本体10寄りの直近部分の表面に面状ファスナ70が取り付けられている。この例では、面状ファスナ70は、その表面に図示しない多数の微細なフックを有している。第3部分20Fのうち直近部分(面状ファスナ70)以外の部分の外周面は、上記フックと係合する図示しない多数の微細なループを有している。
カフ20には、第1部分20Eから第3部分20Fにまたがって、手首90を圧迫するための流体袋としての空気袋22が内包されている。
図7(A)は、空気袋22の外観を斜めから見たところを示している。図7(B)、図7(C)は、それぞれ、その空気袋22を長手方向(Y方向)、幅方向(X方向)に沿って切断したときの断面を示している。なお、理解の容易のために、図7(A)中に直交座標系XYZを併せて示している(後述の図8(A)、図10(A)、図11(A)、図13(A)、図14(A)において同様。)。この空気袋22の幅方向(X方向)は、カフ20の幅方向、すなわち手首90を通る動脈に沿った方向に相当する。空気袋22の長手方向(Y方向)、厚さ方向(Z方向)は、それぞれカフ20の長手方向、厚さ方向に相当する。
この空気袋22は、被測定部位としての手首90に近い側(図1における内周側に相当)に配される第1のシート部分41と、この第1のシート部分41に対向し、手首90から遠い側(図1における外周側に相当)に配される第2のシート部分42と、幅方向Xに関して両側の第1対の側壁部43A,43Bと、長手方向Yに関して両側の第2対の側壁部44A,44Bとを備えている。第1、第2のシート部分41,42、第1対の側壁部43A,43B、および第2対の側壁部44A,44Bの材料は、この例ではポリウレタン樹脂である。
特に図7(C)に示すように、第1対の側壁部43A,43Bのうち一方の側壁部43Aは、第1、第2のシート部分41,42の幅方向Xに関して対応する縁部41c,42cに対して一体成形(つまり、共通の材料で、均質に連続して一体化されている。以下同様。)された断面略半円状の膜からなる。同様に、第1対の側壁部43A,43Bのうち他方の側壁部43Bは、第1、第2のシート部分41,42の幅方向Xに関して対応する縁部41d,42dに対して一体成形された断面略半円状の膜からなる。空気袋22の幅方向Xに関して両側の端部は、第1対の側壁部43A,43Bによって塞がれている。
図7(A)、図7(B)に示すように、第2対の側壁部44A,44Bのうち一方の側壁部44Aは、第1、第2のシート部分41,42の長手方向Yに関して対応する縁部41e,42e同士を溶着(または接着)して形成されている(幅方向Xに沿って細長く延びる溶着箇所を符号44mで示している。)。同様に、第2対の側壁部44A,44Bのうち他方の側壁部44Bは、第1、第2のシート部分41,42の長手方向Yに関して対応する縁部41f,42f同士を溶着(または接着)して形成されている(幅方向Xに沿って細長く延びる溶着箇所を符号44nで示している。)。空気袋22の長手方向Yに関して両側の端部は、第2対の側壁部44A,44Bによって塞がれている。
この空気袋22は、第1のシート部分41と、第2のシート部分42と、第1対の側壁部43A,43Bと、第2対の側壁部44A,44Bとによって、偏平な袋状に構成されている。この例では、自然状態では、空気袋22の幅方向Xの寸法はX1=50mm、長手方向Yの寸法はY1=150mm、厚さ方向Zの寸法はZ1=7.5mmに設定されている。
第2のシート部分42には、この空気袋22内に流体としての空気を導入し又はこの空気袋22内から空気を排出するための円筒状のニップル45が、外側へ突起した態様で一体成形されている。この構成では、製造段階で第2のシート部分42(したがって、空気袋22)に対してニップル45が位置ずれすることはない。この結果、例えばこの空気袋22を内包した血圧測定用カフを小型化しようとする場合に、ニップル45の製造段階での位置ずれを考慮する必要がなく、カフ設計が容易になる。例えば、空気袋22の幅方向Xの寸法X1=40mm、カフ20の幅方向の寸法W=45mmという設定、さらには、空気袋22の幅方向Xの寸法X1=30mm、カフ20の幅方向の寸法W=35mmというような設定が可能となる。さらに、この構成では、ニップル45のための溶着代(しろ)や接着代(しろ)が不要となる(仮に第2のシート部分42に対してニップル45を例えば溶着または接着して取り付けるとした場合は、そのために溶着代または接着代が必要となる。)。この結果、第2のシート部分42(したがって、空気袋22)の幅方向X、長手方向Yに関してニップル45を配置する自由度が増し、カフ設計がさらに容易になる。
また、上述のように、第1対の側壁部43A,43Bは、それぞれ、第1、第2のシート部分41,42の幅方向Xに関して両側の対応する縁部41c,42c、縁部41d,42dに対して一体成形された膜からなる。この構成では、製造段階で第1、第2のシート部分41,42に対して第1対の側壁部43A,43Bの位置ずれが生じない。この結果、空気袋22の幅方向Xに関する寸法精度が高まる。したがって、カフ設計がさらに容易になる。
また、第1対の側壁部43A,43Bをそれぞれなす膜の厚さt3(図7(D)中に一方の側壁部43Aについてのみ示す。)は第2のシート部分42の厚さt2よりも薄く設定されている。同様に、第1のシート部分41の厚さt1は第2のシート部分42の厚さt2よりも薄く設定されている。この例では、t1=0.1mm、t2=1.0mm、t3=0.1mmにそれぞれ設定されている。したがって、この空気袋22にニップル45を通して空気が供給されて加圧された場合に、第1対の側壁部43A,43Bおよび第1のシート部分41が拡張し易く、その結果、第1、第2のシート部分41,42に対して垂直な厚さ方向Zに関してこの空気袋22が膨張するストロークが大きくなる。したがって、この空気袋22を内包するカフは、被測定部位としての手首90を圧迫し易くなる。
この空気袋22は、例えば次のようにして製造される。まず、図8(A)に示すように、第1のシート部分41と、ニップル45を含む第2のシート部分42と、第1対の側壁部43A,43Bとを有する中間体22′を、一体成形する。中間体22′の長手方向Yに関して両側の端部は未だ開いた状態にある。
具体的には、図9に示すように、射出成形のために、この例では上型61と下型62とを含む外型60と、第1、第2の内型63A,63Bとを用意する。
下型62は、第1のシート部分41の外面と、第1対の側壁部43A,43Bの外面の下半分とに対応するキャビティ面62oを有する。上型61は、ニップル45を含む第2のシート部分42の外面と、第1対の側壁部43A,43Bの外面の上半分とに対応するキャビティ面61oを有する。上型61と下型62とは分割面61s,62sで分割されている。射出時には、上型61と下型62とは互いに圧接され、キャビティ面61o,62oは空間的に連続した一体のキャビティを形成する。また、この例では、上型61の外部からニップル45に対応する部分に連通するゲート61gが設けられている。
第1の内型63Aは、第1のシート部分41の内面と、第2のシート部分42の内面と、第1対の側壁部43A,43Bの内面とに対応する環状のコア面63aを有する。同様に、第2の内型63Bも、第1のシート部分41の内面と、第2のシート部分42の内面と、第1対の側壁部43A,43Bの内面とに対応する環状のコア面63bを有する。第1の内型63Aの先端には突起63pが形成される一方、第2の内型63Bにはその突起63pに対応する凹部64qが形成されている。射出時には、第1の内型63Aは、中間体22′(図9中に2点鎖線で仮想的に示す)の長手方向Yに相当する方向の片側(図9において左側)から矢印Eで示すようにキャビティ内に挿入される。第2の内型63Bは、中間体22′の長手方向Yに相当する方向の反対側(図9において右側)から矢印Fで示すようにキャビティ内に挿入される。第1の内型63Aと第2の内型63Bとは、突起63pが凹部64qに嵌合する状態に互いに圧接され、コア面63a,63bは空間的に連続した一体のコア面を形成する。
上型61と下型62には、それぞれ、キャビティ面61o,62oの片側(図9において左側)から外部へ延びる凹部61q1,62q1が形成され、また、キャビティ面61o,62oの反対側(図9において右側)から外部へ延びる凹部61q2,62q2が形成されている。射出時には、凹部61q1,62q1はコア面63aの周りに嵌合して圧接され、凹部61q2,62q2はコア面63bの周りに嵌合して圧接される。
これにより、キャビティ面61o,62oとコア面63a,63bとの間に、中間体22′に対応する形状をもつ閉じたキャビティが形成される。
射出時には、上型61、下型62、および第1、第2の内型63A,63Bの温度を約200℃に保持する。そして、ゲート61gを通してキャビティ内に、この例ではポリウレタン樹脂を圧力80kgf/cmで射出する。これにより、一体成形された中間体22′を得る。
中間体22′を上型61、下型62、および第1、第2の内型63A,63Bから取り外す。この後、図8(B)に示すように、第1、第2のシート部分41,42の長手方向Yに関して両側の対応する縁部41e,42e同士、縁部41f,42f同士をそれぞれ溶着(または接着)して第2対の側壁部44A,44Bを形成する。これにより、空気袋22を得る。
上の例では空気袋22(中間体22′)の材料はポリウレタン樹脂であるとしたが、これに限られるものではない。空気袋22の材料は、弾性(特に、伸縮性および可撓性)を有し、丈夫な材料であればよく、例えばシリコーン樹脂であってもよい。その場合、中間体22′を射出成形する際に、上型61、下型62、および第1、第2の内型63A,63Bの温度を約170℃に保持する。そして、ゲート61gを通してキャビティ内に、シリコーン樹脂を圧力80kgf/cmで射出する。このように、使用材料に応じて射出成形の条件を可変して設定するのが望ましい。
上記空気袋22は、第1のシート部分41に一体成形されたニップル45が外布20Aを貫通して突出する態様で、カフ20に内包される。本体10とカフ20とを連結する際には、図3中に示すように、本体10のエア配管10Aが空気袋22のニップル45に気密に嵌合される。本体10とカフ20とは、図示しない連結手段(係合突起とその係合突起が係合する窪み、接着剤など)によって互いに連結される。このようにして、本体10とカフ20とが一体化される。
図3は、血圧計1のカフ20と本体10の概略的なブロック構成を示している。この血圧計1は、本体10に搭載された、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)100、表示器50、記憶部としてのメモリ51、操作部52、電源部53、ポンプ32、弁33、および圧力センサ31を含む。また、本体10は、この本体10に搭載された、圧力センサ31からの出力を周波数に変換する発振回路310、ポンプ32を駆動するポンプ駆動回路320、弁33を駆動する弁駆動回路330を有する。
表示器50は、ディスプレイおよびインジケータ等を含み、CPU100からの制御信号に従って、血圧測定結果などの所定の情報を表示する。
操作部52は、血圧の測定開始の指示を受け付けるための測定開始スイッチ52Aと、メモリに記憶されている血圧測定結果を呼び出すための記録呼出スイッチ52Bとを有する。これらのスイッチ52A,52Bは、ユーザによる指示に応じた操作信号をCPU100に入力する。
メモリ51は、血圧計1を制御するためのプログラムのデータ、血圧計1を制御するために用いられるデータ、血圧計1の各種機能を設定するための設定データ、および血圧値の測定結果のデータなどを記憶する。また、メモリ51は、プログラムが実行されるときのワークメモリなどとして用いられる。
CPU100は、メモリ51に記憶された血圧計1を制御するためのプログラムに従って、操作部52からの操作信号に応じて、ポンプ32や弁33を駆動する制御を行う。また、CPU100は、圧力センサ31からの信号に基づいて、血圧値を算出し、表示器50およびメモリ51を制御する。
電源部53は、CPU100、圧力センサ31、ポンプ32、弁33、表示器50、メモリ51、発振回路310、ポンプ駆動回路320、および弁駆動回路330の各部に電力を供給する。
ポンプ32、弁33および圧力センサ31は、共通のエア配管10Aを介して、カフ20に内包された空気袋22に接続されている。ポンプ32は、カフ20に内包された空気袋22内の圧力(カフ圧)を加圧するために、エア配管10Aを通して空気袋22に空気を供給する。弁33は、通電によって開閉が制御される電磁弁であり、空気袋22の空気をエア配管10Aを通して排出し、または封入してカフ圧を制御するために用いられる。ポンプ駆動回路320は、ポンプ32をCPU100から与えられる制御信号に基づいて駆動する。弁駆動回路330は、弁33をCPU100から与えられる制御信号に基づいて開閉する。
圧力センサ31は、この例ではピエゾ抵抗式圧力センサであり、エア配管10Aを通してカフ20(空気袋22)の圧力を検出して時系列のカフ圧信号(符号Pcで表す。)として出力する。発振回路310は、圧力センサ31からのピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化に基づく電気信号値に基づき発振して、圧力センサ31の電気信号値に応じた周波数を有する周波数信号をCPU100に出力する。
血圧計1(カフ20)を被測定部位としての手首90に装着する際には、手首90が手のひらを上へ向けた状態で図1中に矢印Aで示すようにカフ20の中に通される。これにより、手首90に、カフ20の第2部分20Cが本体10とともに載せられる。続いて、カフ20の第3部分20Fのうち本体10から遠い部分がリング80を通して、矢印Bで示すように図1において斜め右下へ引っ張られるとともに、図2中に矢印Cで示すように折り返される。そして、その折り返された部分が面状ファスナ70に押し付けられて固定される。
この血圧計1では、CPU100によって、図4のフローに従ってオシロメトリック法により被験者の血圧値が測定される。
具体的には、測定開始スイッチ52Aが押される(オンされる)と、図4に示すように、血圧計1は血圧測定を開始する。血圧測定開始に際して、CPU100は、処理用メモリ領域を初期化し、弁駆動回路330に制御信号を出力する。弁駆動回路330は、制御信号に基づいて、弁33を開放してカフ20の空気袋22内の空気を排気する。続いて、圧力センサ31の0mmHgの調整を行う制御を行う。
血圧測定を開始すると、まず、CPU100は、弁駆動回路330を介して弁33を閉鎖し、その後、ポンプ駆動回路320を介してポンプ32を駆動して、空気袋22に空気を送る制御を行う。これにより、空気袋22を膨張させるとともにカフ圧を徐々に加圧していく(ステップST101)。
カフ圧が加圧されて所定の圧力に達すると(ステップST102でYES)、CPU100は、ポンプ駆動回路320を介してポンプ32を停止し、その後、弁駆動回路330を介して弁33を徐々に開放する制御を行う。これにより、空気袋22を収縮させるとともにカフ圧を徐々に減圧していく(ステップST103)。
ここで、所定の圧力とは、被験者の収縮期血圧よりも十分高い圧力(例えば、収縮期血圧+30mmHg)であり、予めメモリ51に記憶されているか、カフ圧の加圧中にCPU100が収縮期血圧を所定の算出式により推定して決定する(例えば特開2001−70263号公報参照)。
また、減圧速度については、カフの加圧中に目標となる目標減圧速度を設定し、その目標減圧速度になるようにCPU100が弁33の開口度を制御する(同公報参照)。
上記減圧過程において、圧力センサ31がカフ20の圧力を検出してカフ圧信号Pcを出力する。CPU100は、このカフ圧信号Pcに基づいて、オシロメトリック法により後述のアルゴリズムを適用して血圧値(収縮期血圧と拡張期血圧)を算出する(ステップST104)。なお、血圧値の算出は、減圧過程に限らず、加圧過程において行われてもよい。
血圧値を算出して決定すると(ステップST105でYES)、CPU100は、算出した血圧値を表示器50へ表示し(ステップST106)、血圧値をメモリ51へ保存する制御を行う(ステップST107)。
測定が終了すると、CPU100は、弁駆動回路330を介して弁33を開放し、カフ20の空気袋22内の空気を排気する制御を行う(ステップST108)。
(第1の変形例)
図10(A)は、図7(A)の空気袋22を変形した変形例の空気袋22Bの外観を斜めから見たところを示している。図10(B)、図10(C)は、それぞれ、その空気袋22Bを長手方向(Y方向)、幅方向(X方向)に沿って切断したときの断面を示している。図10(A)〜図10(C)において、図7(A)〜図7(C)中の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付して、適宜重複する説明を省略する。
この空気袋22Bは、被測定部位としての手首90に近い側(図1における内周側に相当)に配される第1のシート部分41と、この第1のシート部分41に対向し、手首90から遠い側(図1における外周側に相当)に配される第2のシート部分42と、幅方向Xに関して両側の第1対の側壁部43A,43Bと、長手方向Yに関して両側の第2対の側壁部44A,44B′とを備えている。空気袋22Bの幅方向Xに関して両側の端部は、第1対の側壁部43A,43Bによって塞がれている。また空気袋22Bの長手方向Yに関して両側の端部は、第2対の側壁部44A,44B′によって塞がれている。第1、第2のシート部分41,42、第1対の側壁部43A,43B、および第2対の側壁部44A,44B′の材料は、先の例と同様にポリウレタン樹脂である。
特に図10(A)、図10(B)に示すように、この空気袋22Bでは、第2対の側壁部44A,44B′のうち一方の側壁部44B′は、第1、第2のシート部分41,42の長手方向Yに関して対応する縁部41f,42fに対して一体成形された断面略半円状の膜からなる。図10(A)において、空気袋22Bの長手方向Yに関して奥側の端部は、この側壁部44B′によって塞がれている。側壁部44B′をなす膜の厚さは、第1対の側壁部43A,43Bをなす膜の厚さt3と同じに設定されている。
この空気袋22Bのうち側壁部44B′以外の部分は、図7(A)の空気袋22と同様に構成されている。これにより、この空気袋22Bは、図7(A)の空気袋22と同様に、次のような作用効果を奏する。
すなわち、第2のシート部分42には、この空気袋22B内に空気を導入し又はこの空気袋22B内から空気を排出するための円筒状のニップル45が、外側へ突起した態様で一体成形されている。この構成では、製造段階で第2のシート部分42(したがって、空気袋22B)に対してニップル45が位置ずれすることはない。この結果、例えばこの空気袋22Bを内包した血圧測定用カフを小型化しようとする場合に、ニップル45の製造段階での位置ずれを考慮する必要がなく、カフ設計が容易になる。さらに、この構成では、ニップル45のための溶着代や接着代が不要となる。この結果、第2のシート部分42(したがって、空気袋22B)の幅方向X、長手方向Yに関してニップル45を配置する自由度が増し、カフ設計がさらに容易になる。
また、第1対の側壁部43A,43Bは、それぞれ、第1、第2のシート部分41,42の幅方向Xに関して両側の対応する縁部41c,42c、縁部41d,42dに対して一体成形された膜からなる。この構成では、製造段階で第1、第2のシート部分41,42に対して第1対の側壁部43A,43Bの位置ずれが生じない。この結果、空気袋22Bの幅方向Xに関する寸法精度が高まる。したがって、カフ設計がさらに容易になる。
また、第1対の側壁部43A,43Bをそれぞれなす膜の厚さt3は第2のシート部分42の厚さt2よりも薄く設定されている。同様に、第1のシート部分41の厚さt1は第2のシート部分42の厚さt2よりも薄く設定されている。したがって、この空気袋22にニップル45を通して空気が供給されて加圧された場合に、第1対の側壁部43A,43Bおよび第1のシート部分41が拡張し易く、その結果、第1、第2のシート部分41,42に対して垂直な厚さ方向Zに関してこの空気袋22が膨張するストロークが大きくなる。したがって、この空気袋22を内包するカフは、被測定部位としての手首90を圧迫し易くなる。
この空気袋22Bは、例えば次のようにして製造される。まず、図11(A)に示すように、第1のシート部分41と、ニップル45を含む第2のシート部分42と、第1対の側壁部43A,43Bと、第2対の側壁部44A,44B′のうち一方の側壁部44B′とを有する中間体22B′を、一体成形する。中間体22B′の長手方向Yに関して手前側の端部は未だ開いた状態にある。
具体的には、図12に示すように、射出成形のために、この例では上型61′、下型62′とを含む外型60′と、内型63とを用意する。
下型62′は、第1のシート部分41の外面と、第1対の側壁部43A,43Bの外面の下半分と、側壁部44B′の外面の下半分とに対応するキャビティ面62o′を有する。上型61′は、ニップル45を含む第2のシート部分42の外面と、第1対の側壁部43A,43Bの外面の上半分と、側壁部44B′の外面の上半分とに対応するキャビティ面61o′を有する。上型61′と下型62′とは分割面61s,62sで分割されている。射出時には、上型61′と下型62′とは互いに圧接され、キャビティ面61o′,62o′は空間的に連続した一体のキャビティを形成する。この例では、上型61′の外部からニップル45に対応する部分に連通するゲート61gが設けられている。
内型63は、第1のシート部分41の内面と、第2のシート部分42の内面と、第1対の側壁部43A,43Bの内面とに対応する環状のコア面63aを有する。このコア面63aの先端に、側壁部44B′の内面に対応するコア面63cが連続して一体に形成されている。射出時には、内型63は、中間体22B′(図12中に2点鎖線で仮想的に示す)の長手方向Yに相当する方向の片側(図12において左側)から矢印Eで示すようにキャビティ内に挿入される。この例では、コア面63cがキャビティ面61o′,62o′のうち側壁部44B′に対応する部分61c′,62c′に接近する位置まで、内型63は挿入される。
上型61′と下型62′には、それぞれ、キャビティ面61o′,62o′の片側(図12において左側)から外部へ延びる凹部61q1,62q1が形成されている。射出時には、凹部61q1,62q1はコア面63aの周りに嵌合して圧接される。
これにより、キャビティ面61o′,62o′とコア面63a,63cとの間に、中間体22B′に対応する形状をもつ閉じたキャビティが形成される。
射出時には、上型61′、下型62′、および内型63の温度を約200℃に保持する。そして、ゲート61gを通してキャビティ内に、例えばポリウレタン樹脂を圧力80kgf/cmで射出する。これにより、一体成形された中間体22B′を得る。
中間体22B′を上型61′、下型62′、および内型63から取り外す。この後、図11(B)に示すように、第1、第2のシート部分41,42の開いている縁部41e,42e同士を溶着(または接着)して第2対の側壁部44A,44B′のうち他方の側壁部44Aを形成する。これにより、空気袋22Bを得る。
この空気袋22Bは、既述の空気袋22と全く同じ態様でカフ20に内包され、同じ態様で使用される。
(第2の変形例)
図13(A)は、さらに別の変形例の空気袋22Cの外観を斜めから見たところを示している。図13(B)、図13(C)は、それぞれ、その空気袋22Cを長手方向(Y方向)、幅方向(X方向)に沿って切断したときの断面を示している。図13(A)〜図13(C)において、図7(A)〜図7(C)中の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付して、適宜重複する説明を省略する。
この空気袋22Cは、被測定部位としての手首90に近い側(図1における内周側に相当)に配される第1のシート部分41と、この第1のシート部分41に対向し、手首90から遠い側(図1における外周側に相当)に配される第2のシート部分42と、幅方向Xに関して両側の第1対の側壁部43A′,43B′と、長手方向Yに関して両側の第2対の側壁部44A,44Bとを備えている。空気袋22Cの幅方向Xに関して両側の端部は、第1対の側壁部43A′,43B′によって塞がれている。また空気袋22Cの長手方向Yに関して両側の端部は、第2対の側壁部44A,44Bによって塞がれている。第1、第2のシート部分41,42、第1対の側壁部43A′,43B′、および第2対の側壁部44A,44Bの材料は、この例ではポリウレタン樹脂である。
図14(A)中に示すように、第1対の側壁部43A′,43B′は、1枚の均一な厚さをもつシート40を用意し、そのシート40の幅方向Xに関して両側部分(縁部40c,40dを含む。)をそれぞれ第2のシート部分42の側へ断面略半円状に湾曲させて形成されている。そのシート40のうち上方へ湾曲されず残った部分が、第1のシート部分41に相当する。
第2のシート部分42は、略平坦な矩形状の形状を有している。第2のシート部分42の外面(図14(A)における上面)42aには、この空気袋22C内に空気を導入し又はこの空気袋22内から空気を排出するための円筒状のニップル45が、外側へ突起した態様で一体成形されている。また、第2のシート部分42の内面(図14(A)における下面)42bには、幅方向Xおよび長手方向Yに関して実質的に全域にわたって、第1のシート部分41と第2のシート部分42とが密接するのを妨げる複数の短円柱状の突起42p,42p,…が分散して配置されている。これらの突起42p,42p,…も、第2のシート部分42に対して一体成形されている。なお、図15は、第2のシート部分42の内面を上方へ裏返して見たときの態様を示している。
図14(B)に示すように、シート40の幅方向Xに関して両側の縁部40c,40dに対して第2のシート部分42幅方向Xに関して両側の縁部42c,42dが重ねられ、溶着(または接着)される(長手方向Yに沿って細長く延びる溶着箇所を符号43m,43nで示している。)。これにより、第1のシート部分41と、ニップル45を含む第2のシート部分42と、第1対の側壁部43A′,43B′とを有する中間体22C′が形成される。中間体22C′の長手方向Yに関して両側の端部は未だ開いた状態にある。
この後、図14(C)に示すように、第1、第2のシート部分41,42の長手方向Yに関して両側の対応する縁部41e,42e同士、縁部41f,42f同士がそれぞれ溶着(または接着)されて第2対の側壁部44A,44Bが形成される。これにより、空気袋22Cが得られる。
この空気袋22Cのうち溶着箇所43m,43n以外の部分は、図7(A)の空気袋22と同様に構成されている。これにより、この空気袋22Cは、次のような作用効果を奏する。
すなわち、第2のシート部分42には、この空気袋22C内に空気を導入し又はこの空気袋22C内から空気を排出するための円筒状のニップル45が、外側へ突起した態様で一体成形されている。この構成では、製造段階で第2のシート部分42(したがって、空気袋22C)に対してニップル45が位置ずれすることはない。この結果、例えばこの空気袋22Cを内包した血圧測定用カフを小型化しようとする場合に、ニップル45の製造段階での位置ずれを考慮する必要がなく、カフ設計が容易になる。さらに、この構成では、ニップル45のための溶着代や接着代が不要となる。この結果、第2のシート部分42(したがって、空気袋22C)の幅方向X、長手方向Yに関してニップル45を配置する自由度が増し、カフ設計がさらに容易になる。
また、第1対の側壁部43A′,43B′をそれぞれなす膜の厚さt3は、第1のシート部分41の厚さt1と同じになっており、第2のシート部分42の厚さt2よりも薄く設定されている。したがって、この空気袋22Cにニップル45を通して空気が供給されて加圧された場合に、第1対の側壁部43A′,43B′および第1のシート部分41が拡張し易く、その結果、第1、第2のシート部分41,42に対して垂直な厚さ方向Zに関してこの空気袋22Cが膨張するストロークが大きくなる。したがって、この空気袋22Cを内包するカフは、被測定部位としての手首90を圧迫し易くなる。
また、この空気袋22Cでは、第2のシート部分42の内面42bに、幅方向Xおよび長手方向Yに関して実質的に全域にわたって、第1のシート部分41と第2のシート部分42とが密接するのを妨げる複数の突起45pが分散して配置されている。したがって、この空気袋22Cにニップル45を通して空気が供給された場合に、この空気袋22C内の略全域にわたって空気の流通を容易に確保できる。したがって、この空気袋22Cを内包するカフは、被測定部位としての手首90をさらに圧迫し易くなる。
(第3の変形例)
上述の各例では、第1のシート部分41の厚さt1は、第1対の側壁部43A,43B;43A′,43B′をなす膜の厚さt3とともに、第2のシート部分42の厚さt2よりも薄く設定されているとした。しかしながら、これに限られるものではない。例えば図16の変形例の空気袋22Dに示すように、第1のシート部分41の厚さ(この変形例では厚さをt1′とする。)を第2のシート部分42の厚さt2と同じに設定してもよい。例えば、t1′=1.0mm、t2=1.0mm、t3=0.1mmにそれぞれ設定してもよい。これにより、第1のシート部分41の厚さが第2のシート部分の厚さt2よりも薄い場合に比して、第1のシート部分41が破れにくい、という利点が得られる。
(第4の変形例)
また、上述の各例では、第1対の側壁部43A,43B;43A′,43B′は断面略半円状であるとしたが、これに限られるものではない。例えば図17の変形例の空気袋22Eに示すように、第1対の側壁部(この変形例では符号43A″,43B″で表す。)をそれぞれなす膜を、自然状態では蛇腹状(長手方向Yに沿って見た断面視で)に構成してもよい。この空気袋22Eにニップル45を通して空気が供給されて加圧された場合に、第1対の側壁部43A″,43B″の蛇腹状の膜が第1、第2のシート部分41,42に対して垂直な厚さ方向Zに関して延び易く、その結果、厚さ方向Zに関してこの空気袋22Eが膨張するストロークが大きくなる。したがって、この空気袋22Eを内包するカフは、被測定部位としての手首90を圧迫し易くなる。
上述の各例では、空気袋の一体成形のために射出成形を行ったが、これに限られるものではなく、他の成形技術を用いてもよい。
上述の実施形態では、被測定部位は手首90であるとしたが、これに限られるものではない。被測定部位は上腕などの他の部位であってもよい。
また、流体は空気であるとしたが、これに限られるものではない。流体は、窒素など、流体袋を加圧しまたは減圧できるものであればよい。
また、血圧計1は、カフ20と本体10とが一体に取り付けられているタイプとしたが、これに限られるものではない。カフ20と本体10とは別体で、可撓性をもつ細長いエア配管を介して接続されたタイプとしてもよい。
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。
1 血圧計
10 本体
20 カフ
22,22B,22C,22D,22E 空気袋
41 第1のシート部分
42 第2のシート部分
43A,43B;43A′,43B′;43A″,43B″ 第1対の側壁部
44A,44B;44A,44B′ 第2対の側壁部
45 ニップル

Claims (11)

  1. 血圧測定用カフに内包される流体袋であって、
    被測定部位に近い側に配される第1のシート部分と、
    上記第1のシート部分に対向し、上記被測定部位から遠い側に配される第2のシート部分と、
    上記第1、第2のシート部分の上記被測定部位を通る動脈に沿った幅方向に関して両側の対応する縁部同士をそれぞれ連結して塞ぐ第1対の側壁部と、
    上記第1、第2のシート部分の上記幅方向に対して垂直な長手方向に関して両側の対応する縁部同士をそれぞれ連結して塞ぐ第2対の側壁部とを備え、
    上記第2のシート部分に対して、この流体袋内に流体を導入し又はこの流体袋内から流体を排出するためのニップルが、外側へ突起した態様で、共通の材料で均質に連続して一体化されていることを特徴とする流体袋。
  2. 請求項1に記載の流体袋において、
    上記第1対の側壁部は、それぞれ、上記第1、第2のシート部分の上記幅方向に関して両側の対応する縁部に対して、共通の材料で均質に連続して一体化された膜からなり、
    上記第2対の側壁部は、それぞれ、上記第1、第2のシート部分の上記長手方向に関して両側の対応する縁部同士を溶着または接着して形成されていることを特徴とする流体袋。
  3. 請求項1に記載の流体袋において、
    上記第1対の側壁部は、それぞれ、上記第1、第2のシート部分の上記幅方向に関して両側の対応する縁部に対して、共通の材料で均質に連続して一体化された膜からなり、
    上記第2対の側壁部のうち一方の側壁部は、上記第1、第2のシート部分の上記長手方向に関して対応する縁部に対して、共通の材料で均質に連続して一体化された膜からなり、上記第2対の側壁部のうち他方の側壁部は、上記第1、第2のシート部分の上記長手方向に関して対応する縁部同士を溶着または接着して形成されていることを特徴とする流体袋。
  4. 請求項2または3に記載の流体袋において、
    上記第1対の側壁部をそれぞれなす上記膜の厚さは上記第2のシート部分の厚さよりも薄いことを特徴とする流体袋。
  5. 請求項4に記載の流体袋において、
    上記第1のシート部分の厚さは上記第2のシート部分の厚さよりも薄いことを特徴とする流体袋。
  6. 請求項2から5までのいずれか一つに記載の流体袋において、
    上記第1対の側壁部をそれぞれなす上記膜は、自然状態では上記長手方向に沿って見た断面視で蛇腹状になっていることを特徴とする流体袋。
  7. 請求項1に記載の流体袋において、
    上記第2のシート部分の内面に、上記幅方向および上記長手方向に関して実質的に全域にわたって、上記第1のシート部分と上記第2のシート部分とが密接するのを妨げる複数の突起が分散して配置されていることを特徴とする流体袋。
  8. 請求項1から7までのいずれか一つに記載の流体袋において、
    自然状態で上記幅方向に関する寸法が40mm以下であることを特徴とする流体袋。
  9. 請求項1または2に記載の流体袋を製造する流体袋製造方法であって、
    上記第1のシート部分の外面と、上記ニップルを含む上記第2のシート部分の外面と、上記第1対の側壁部の外面とに対応するキャビティ面を有する外型に、
    上記長手方向に相当する方向の両側からそれぞれ、上記第1のシート部分の内面と、上記第2のシート部分の内面と、上記第1対の側壁部の内面とに対応するコア面を有する第1、第2の内型を挿入した状態で、
    上記キャビティ面と上記コア面との間のキャビティに樹脂を射出して、上記第1のシート部分と、上記ニップルを含む上記第2のシート部分と、上記第1対の側壁部とを有する中間体を一体成形し、
    上記中間体を上記外型および上記第1、第2の内型から取り外した後、上記第1、第2のシート部分の上記長手方向に関して両側の対応する縁部同士を溶着または接着して上記第2対の側壁部を形成して、上記流体袋を得ることを特徴とする流体袋製造方法。
  10. 請求項1または3に記載の流体袋を製造する流体袋製造方法であって、
    上記第1のシート部分の外面と、上記ニップルを含む上記第2のシート部分の外面と、上記第1対の側壁部の外面と、上記第2対の側壁部のうち一方の側壁部の外面とに対応するキャビティ面を有する外型に、
    上記長手方向に相当する方向の片側から、上記第1のシート部分の内面と、上記第2のシート部分の内面と、上記第1対の側壁部の内面と、上記第2対の側壁部のうち上記一方の側壁部の内面とに対応するコア面を有する内型を挿入した状態で、
    上記キャビティ面と上記コア面との間のキャビティに樹脂を射出して、上記第1のシート部分と、上記ニップルを含む上記第2のシート部分と、上記第1対の側壁部と、上記第2対の側壁部のうち上記一方の側壁部とを有する中間体を一体成形し、
    上記中間体を上記外型および上記内型から取り外した後、上記第1、第2のシート部分の開いている縁部同士を溶着または接着して上記第2対の側壁部のうち他方の側壁部を形成して、上記流体袋を得ることを特徴とする流体袋製造方法。
  11. 被測定部位に近い側に配される内布と、被測定部位から遠い側に配される外布との間に、請求項1から8までのいずれか一つに記載の流体袋が内包され、
    上記外布を貫通して上記ニップルが突出していることを特徴とする血圧測定用カフ。
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