JP2019041987A - フック部材、及び吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ループ部材を介することなく、対象物を構成する部材に直接連結させる際に、十分な係合力を得ることができるフック部材及び吸収性物品を提供する。【解決手段】フック部材30は、接着剤層121及び突出部130が形成された面110a側を対象物150(おむつのバックシート)と重ね合わせることにより、対象物150と連結される。フック部材30と対象物150とが連結された状態では、接着剤層121が対象物150と接着することに加え、突出部130の柱部131の一部及び係合部132が対象物の隙間に入り込む。ここで、突出部130の先端部と接着剤層121の表面121aとの間のZ軸方向における寸法bは、0.1〜0.5mmである。突出部130がこのような寸法に設定されていることにより、ループ部材を介さずとも、突出部130が十分な係合力で対象物150に係合することができる。【選択図】図4

Description

本発明の一形態は、フック部材、及び吸収性物品に関する。
従来、対象物と重ね合わせられることで当該対象物と連結するフックが用いられている。特許文献1に記載されているフックは、接着剤層が形成されたシート基材を有している。当該シート基材には、接着剤層の表面から突出する複数の突出部が形成されている。突出部は、柱部の先端に、柱部の延びる方向と直交する方向へ広がる係合部を有している。フックは、突出部の係合部にて対象物と係合し、接着剤層にて対象物と接着することで、対象物と連結する。
欧州特許出願公開第0894448号明細書
ここで、フック部材が対象物と連結する際、対象物の表面にはループ部材が設けられる場合がある。例えば、おむつのバックシートにループ部材が設けられ、使用者がおむつを装着する際に、ループ部材に対してフック部材が連結される。これに対して、対象物のループ部材を省略し、対象物を構成する部材に直接フック部材を連結させることが求められる場合がある。この場合は、例えば、おむつのバックシートを構成する不織布に直接フック部材が連結される。しかしながら、上述の特許文献1では、バックシートなどに直接フック部材を連結させる場合の係合力について十分な考慮がなされていなかった。従って、ループ部材を介することなく、対象物を構成する部材に直接係合(フックトゥ バックシートとも呼ぶ)させる際に、十分な係合力を得ることができるフック部材及び吸収性物品が要請されている。
本発明の一形態に係るフック部材は、対象物と重ね合わせられることで当該対象物と連結するフック部材であって、対向する一対の面を有するシート基材と、シート基材の少なくとも一方の面に形成された接着剤層と、を備え、シート基材には、一方の面と交差する第1の方向へ一方の面から突出すると共に、一方の面が広がる第2の方向において互いに離間して配列する複数の突出部が形成され、突出部は、一方の面から第1の方向へ延びて、接着剤層の表面から突出する柱部と、柱部の先端部から第2の方向へ突出する係合部と、を備え、突出部の先端部と接着剤層の表面との間の第1の方向における寸法は、0.1〜0.5mmである。
一形態に係るフック部材は、接着剤層及び突出部が形成された一方の面側を対象物と重ね合わせることにより、対象物と連結される。フック部材と対象物とが連結された状態では、接着剤層が対象物と接着することに加え、突出部の柱部の一部及び係合部が対象物(おむつの不織布の編目、糸、繊維など)の隙間に入り込む。ここで、突出部の先端部と接着剤層の表面との間の第1の方向における寸法は、0.1〜0.5mmである。突出部がこのような寸法に設定されていることにより、ループ部材を介さずとも、突出部が十分な係合力で対象物に係合することができる。以上により、対象物を構成する部材に直接フック部材を連結させる際に、十分な係合力を得ることができる。
一形態に係るフック部材において、接着剤層の厚みは、0.3mm以下であってよい。
一形態に係るフック部材において、突出部の先端部と前記一方の面との間の前記第1の方向における寸法は、0.1〜0.8mmであってよい。
本発明の一形態に係る吸収性物品は、バックシートと、バックシートと重ね合わせられることで当該バックシートと連結する連結部と、を備える吸収性物品であって、連結部には、バックシートを構成する部材と直接連結するフック部材が設けられ、フック部材は、対向する一対の面を有するシート基材と、シート基材の少なくとも一方の面に形成された接着剤層と、を備え、シート基材には、一方の面と交差する第1の方向へ一方の面から突出すると共に、一方の面が広がる第2の方向において互いに離間して配列する複数の突出部が形成され、突出部は、一方の面から第1の方向へ延びて、接着剤層の表面から突出する柱部と、柱部の先端部から第2の方向へ突出する係合部と、を備え、突出部の先端部と接着剤層の表面との間の第1の方向における寸法は、0.1〜0.5mmである。
一形態に係る吸収性物品によれば、上述のフック部材と同趣旨の作用・効果を得ることができる。
一形態に係る吸収性物品において、接着剤層の厚みは、0.3mm以下であってよい。
一形態に係る吸収性物品において、突出部の先端部と一方の面との間の第1の方向における寸法は、0.1〜0.8mmであってよい。
本発明の一形態によれば、ループ部材を介することなく、対象物を構成する部材に直接連結させる際に、十分な係合力を得ることができるフック部材及び吸収性物品が提供される。
一実施形態に係るフック部材を備えたおむつにおいて、ファスナー(フック部材とバックシートの間の係合)が開いた状態を示す図である。 一実施形態に係るフック部材を備えたおむつにおいて、ファスナーが閉じた状態を示す図である。 一実施形態に係るフック部材の部分拡大斜視図である。 一実施形態に係るフック部材の一部を示す断面図である。 実施例及び比較例の測定結果を示す表である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付すこととする。
本実施形態では、図1及び図2に示す吸収性物品について説明する。なお、図1及び図2においては、吸収性物品の一例としてオープン型のおむつを挙げているが、連結部が設けられる吸収性物品は、図1及び図2に示すおむつに限定されず、例えば、パンツ型、パッド型等の他の形態のおむつや、ナプキン、ショーツ一体型ナプキン等の生理用や衛生用の吸収性物品であってもよい。
おむつ1は、腹側から背側にかけて着用者の股部を覆うシート状の本体部10を備える。本明細書では、おむつ1の着用者側の面を「内面」といい、その反対側の面を「外面」という。
本体部10は、バックシート11と、バックシート11の内側に積層された液体透過性のトップシート12と、バックシート11とトップシート12との間に収容された液体吸収性の高分子吸収体13とを有する。バックシート11は、一般的に、液体不透過性フィルムと不織布層との積層体から構成され、液体不透過性フィルムが高分子吸収体13側、不織布層がおむつ1本体の外面側に存在する。すなわち、おむつ1の着用時に、トップシート12は、おむつ1本体の内面側で着用者の皮膚に隣接して、又は近い側に配置され、バックシート11(その不織布層)は、おむつ1本体の外面側で着用者の衣服等に隣接して、又は近い側に配置される。ここで、バックシート11に用いられる不織布層としては、例えば、スパンボンド法等によって作製された、質量が15〜40g/m、好ましくは、25〜35g/m、繊維密度が0.06〜0.1g/cm、好ましくは、0.07〜0.09g/cmの範囲である、ポリオレフィンやPET等の不織布を用いることができる。この場合、この不織布層を連結部との固定に使用することが可能である。
腹側端部10aは、本体部10の幅方向(着用時における横方向)に沿って延びる腹側サイドパネル16を含む。また、背側端部10bは、本体部10の幅方向に沿って延びる背側サイドパネル17を含む。本明細書では、いくつかの図に示すように、2種類のサイドパネル16,17の巻付け方向を符号Lで示し、その巻付け方向Lと直交する方向を幅方向Wと定義する。巻付け方向Lはサイドパネル16,17の突出方向と同義である。
本体部10の腹側端部10aの外面には、ループ材等は設けられておらず、バックシート11が露出した状態にある。すなわち、当該位置では、フックを繊維に係合させることが可能な不織布等で構成されたバックシート11が露出している。
巻付け方向Lにおける背側サイドパネル17の端部には、本体部10の腹側端部10aと背側端部10bとを着用者の腰部の左右で着脱自在に連結する一対の連結部20が、接着、縫い付け、溶着などにより設けられる。この連結部20は、基材21と、その基材21に設けられたフック部材30とを備える。フック部材30はバックシート11を構成する部材と直接連結する。フック部材30は、面ファスナーとして構成される。面ファスナーとは、任意の面の範囲で着脱可能なファスナーである。
基材21は、背側端部10bから本体部10の幅方向に沿って外側に突出し、着用時に腹側端部10aに巻き付いて連結する部分である。この基材21は柔軟性を有する。本実施形態では、基材21は突出方向(巻付け方向)に向かって窄む形状を呈するが、基材21の形状はこれに限定されない。例えば、基材21は矩形状であってもよいし、基材21の外縁の少なくとも一部が円弧であってもよい。
基材21の材料は、連結部が適用される領域に対する基材21の柔軟性の観点から適宜選択される。例えば、織布、不織布、プラスチック・フィルム、あるいはこれらの混合により基材21を作製してもよい。
フック部材30は、基材21の内面に、接着、縫い付け、溶着などにより取り付けられる。図1に示されるように、本実施形態では基材21の先端部がフック部材30により覆われず、この先端部は、フック部材30がバックシート11に接合された状態でも容易につまむことが可能なつまみ部21aとして機能する。もっとも、基材21の先端までフック部材30が存在してもよい。また、フック部材30は、基材21の内面全体を覆ってもよい。
次に、図3及び図4を参照して、フック部材30の構造について説明する。図3は、一実施形態に係るフック部材30の一部を示す斜視図である。また、図4は、一実施形態に係るフック部材30の一部を示す断面図である。なお、説明のために、図3及び図4にはXYZ直交座標系が併せて示されている。
フック部材30は、前述のバックシート11などの対象物150と重ね合わせられることで当該対象物150と連結するものである。これによって、フック部材30は、バックシート11のループ部材などを設ける事なく、露出したバックシート11に直接連結することができる。
図3及び図4に示すように、フック部材30は、シート基材110と、接着剤層120と、複数の突出部130と、を備えている。本実施形態では、突出部130が突出する方向をZ軸方向(第1の方向)とする。また、Z軸方向と直交する方向をX軸方向とし、Z軸方向及びX軸方向と直交する方向をY軸方向とする。
シート基材110は略シート状を呈しており、Z軸方向に互いに対向する第1面110a及び第2面110bを有している。このシート基材110は、XY軸平面方向(第2の方向)に広がっている。すなわち、第1面110a及び第2面110bは、XY軸平面方向に広がっている。このうち、第1面110aには複数の突出部130が形成される。シート基材110は、例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)、ナイロン等のポリアミド、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、ポリプロピレン等のポリオレフィン、可塑化塩ビ、ポリエステル等の樹脂材料から形成される。シート基材110の厚さは20μm〜500μm、又は20μm〜150μm程度である。
第1面110aには、接着剤層121が形成される。第2面110bには、接合層122が形成される。接着剤層121は、複数の突出部130の間を埋めるように設けられている。接着剤層121及び接合層122は、面110a,110bの略全面(ただし、突出部130の位置を除く)を覆うように形成されている。なお、接着剤層121と接合層122とが異なる種類の接着剤であってもよく、接合層122がない場合もあり得る。例えば、第2面110bは、他の部材に対して、接着剤ではなく、超音波や熱による溶融にて接合される場合もある。また、製造工程や保管状況により突出部130の側面や天面にも感圧接着剤が付着することはあり得る。接着剤層121の材質として、例えば、天然ゴム/樹脂系、合成ゴム/樹脂系、アクリレート系、シリコーン系等が採用される。
突出部130は、シート基材110の第1面110aからZ軸方向(第1の方向)へ突出する。また、突出部130は、第1面110aが広がるXY平面方向(第2の方向)において互いに離間して配列している。ただし、配列はXY方向に直角な格子状に限らず、例えばXY方向に斜めの格子状、千鳥状、ランダムなど種々あり得る。突出部130の材質として、例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)、ナイロン等のポリアミド、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、ポリプロピレン等のポリオレフィン、可塑化塩ビ、ポリエステル等が採用される。なお、突出部130は、シート基材110と同一の材質又は異なる材質によって構成されて、当該シート基材110と一体的に形成されていてよい。また、突出部130が配列される密度は、例えば、1平方インチ(25.4mm四方)あたり500〜5000個程度、又は800〜4000個程度とすることができる。
突出部130は、接着剤層121のZ軸方向正側の表面121aよりも当該Z軸方向正側に突出している。突出部130は、柱部131と、係合部132と、を備えている。柱部131は、シート基材110からZ軸方向へ延びて、接着剤層121の表面121aから突出する部分である。柱部131の形状は特に限定されないが、円柱状に形成されてよい。係合部132は、柱部131の先端部131aからXY平面方向へ突出し、対象物150に挿入される部分である。なお、フック部材30中の全ての突出部130の柱部131及び係合部132の形状は同一(製造誤差の範囲の変動は許容される)であってもよく、一部の領域と他の領域とで形状が異なっていてもよい。
次に、図4を参照して、フック部材30の寸法関係について説明する。図4に示す、突出部130の先端部と第1面110aとの間のZ軸方向における寸法aは、0.1〜0.8mmであってよい。寸法aが0.1mm以上であることの一つの理由は、係合力を確保する観点である。寸法aが0.8mm以下であることの理由は、指等に触れた際の違和感(たとえば痛み)を押さえる観点である。
突出部130の先端部と接着剤層121の表面121aとの間のZ軸方向における寸法bは、0.1〜0.5mmであってよい。寸法bが0.1mm以上であることにより、対象物150と係合し易くなり、フックとしての機能を十分に発揮できる。寸法bが0.5mm以下であることにより、接着剤層121と対象物150とが当接し、突出部130とあわさって十分な係合力を得ることができる。
接着剤層121の厚みの寸法cは、0.3mm以下であってよい。寸法cが0.3mm以下であることの一つの理由は、上述した寸法aと寸法bの観点とのバランスである。寸法cは、5μm以上であってよい。寸法cが5μm以上であることの一つの理由は、接着剤層121としての特性を発揮できる厚みであり、且つ製造安定性もあるとの観点である。
突出部130の係合部132の外径の寸法dは、0.1〜1.0mm、又は0.2〜0.5mmであってよい。寸法dが0.2mm以上であることにより、係合部132が対象物150の繊維の中に入り込んだ後に、当該繊維と係合し易くなる。寸法dが0.5mm以下であることにより、係合部132が対象物150の繊維の中に入り込み易くなる。
突出部130の係合部132の厚みの寸法gは、0.01〜0.2mm又は0.03〜0.15mmであってよい。寸法gが0.03mm以上であることにより、対象物150の繊維との係合状態を維持することができる。寸法gが0.15mm以下であることにより、係合部132が対象物150の繊維の中に入り込むことができる。
突出部130の柱部131の外径の寸法eは、0.05〜0.5mm又は0.1〜0.3mmであってよい。寸法eが0.1mm以上であることにより、突出部130の姿勢を維持することができる。寸法eが0.3mm以下であることにより、係合部132の外周縁との間の寸法を確保することができ、対象物150の繊維と係合部132とを係合させ易くなる。
なお、上述の各種寸法は、突出部130の大きさや密度、接着剤の材質や厚さ、対象物の種類などの種々の要因によって発明の趣旨の範囲内で適宜設定されてよい。また、フック部材30中の全ての突出部130の高さは同一(製造誤差の範囲の変動は許容される)であってもよく、一部の領域と他の領域とで高さが異なっていてもよい。
上述の構成を有するフック部材30の各種強度について説明する。おむつの1のバックシート11に対してフック部材30を連結させた場合の90°剥離強度は、0.8(N/25mm)以上であってよく、1.0(N/25mm)以上であってよく、1.2(N/25mm)以上であってよく、1.4(N/25mm)以上であってよい。なお、90°剥離強度は、後述する方法によって測定したときの値であってよい。
おむつの1のバックシート11に対してフック部材30を連結させた場合の動的剪断強度は、10N/(25mm*20mm)以上であってよい。なお、動的剪断強度は、後述する方法によって測定したときの値であってよい。
次に、本実施形態に係るフック部材30及びおむつ1の作用・効果について説明する。
フック部材30は、接着剤層121及び突出部130が形成された第1面110a側を対象物150(おむつ1のバックシート11)と重ね合わせることにより、対象物150と連結される。フック部材30と対象物150とが連結された状態では、接着剤層121が対象物150と接着することに加え、突出部130の柱部131の一部及び係合部132が対象物(おむつの不織布の編目、糸、繊維など)の隙間に入り込む。ここで、突出部130の先端部と接着剤層121の表面121aとの間のZ軸方向における寸法bは、0.1〜0.5mmである。突出部130がこのような寸法に設定されていることにより、ループ部材を介さずとも、突出部130が十分な係合力で対象物150に係合することができる。以上により、おむつ1のバックシート11からフック部材を省略し、対象物150を構成する部材に直接フック部材30を連結させる際に、十分な係合力を得ることができる。
フック部材30において、接着剤層121の厚みの寸法cは、0.3mm以下であってよい。寸法cが0.3mm以下であることの一つの理由は、上述した寸法aと寸法bの観点とのバランスである。
フック部材30において、突出部130の先端部と第1面110aとの間のZ軸方向における寸法aは、0.1〜0.8mmであってよい。寸法aが0.1mm以上であることの一つの理由は、係合力を確保する観点である。寸法aが0.8mm以下であることの理由は、指等に触れた際の違和感(たとえば痛み)を押さえる観点である。
本実施形態係るおむつ1は、バックシート11と、バックシート11と重ね合わせられることで当該バックシート11と連結する連結部20と、を備えるおむつ1であって、連結部20には、バックシート11を構成する部材と直接連結するフック部材30が設けられ、フック部材30は、対向する一対の面110a,110bを有するシート基材110と、シート基材110の第1面110aに形成された接着剤層121と、を備え、シート基材110には、Z軸方向へ第1面110aから突出すると共に、第1面110aが広がるXY軸方向において互いに離間して配列する複数の突出部130が形成され、突出部130は、第1面110aからZ軸方向へ延びて、接着剤層121の表面121aから突出する柱部131と、柱部131の先端部からXY軸方向へ突出する係合部132と、を備え、突出部130の先端部と接着剤層121の表面121aとの間のZ軸方向における寸法は、0.1〜0.5mmである。
本実施形態に係るおむつ1によれば、上述のフック部材30と同趣旨の作用・効果をおむつとして得ることができる。
一形態に係るおむつ1において、接着剤層の厚みの寸法cは、0.3mm以下であってよい。寸法cが0.3mm以下であることの一つの理由は、上述したaとbの観点とのバランスである。
一形態に係るおむつ1において、突出部130の先端部と第1面110aとの間のZ軸方向における寸法aは、0.1〜0.8mmであってよい。寸法aが0.1mm以上であることの一つの理由は、係合力を確保する観点である。寸法aが0.8mm以下であることの理由は、指等に触れた際の違和感(たとえば痛み)を押さえる観点である。
以上、本発明の実施に好適な形態の例を説明したが、フック部材のサイズ、材質、適用箇所、貼り付け方、用途などは、本発明の趣旨の範囲内で変更可能である。また、突出部の係合部の形状は適宜変更されてよい。
また、製品の流通経路において、いわゆる川上側の企業からは突出部130とシート基材110の構成で接着剤を含まない部品として流通し、ユーザ側に近いいわゆる川下側のおむつ(またはおむつ用の連結部)などを製造する企業において接着剤層121や接合層122を付加されておむつなどの最終製品になる場合もあり得る。
[実施例]
以下、本発明の一形態に係るフック部材を評価するために行った実験について説明する。
実施例1として、次のようなフック部材を準備した。実施例1に係るフック部材の突出部の密度は、1平方インチあたり1600個であった。実施例1に係るフック部材において、図4に示す寸法aは0.18mmであり、寸法bは0.13mmであり、寸法cは0.05mmであり、寸法dは325mmであり、寸法eは200mmであり、寸法gは60mmであった。シート基材及び突出部の材質はポリプロピレンであり、接着剤層の材質は合成ゴム系であった。実施例1に係るフック部材から接着剤層を省略したものを比較例1とした。
実施例2として、次のようなフック部材を準備した。実施例2に係るフック部材において、図4に示す寸法aは0.23mmであり、寸法bは0.18mmであり、寸法cは0.05mmであり、寸法dは420mmであり、寸法eは200mmであり、寸法gは90mmであった。実施例2に係るフック部材のその他の条件は実施例1と同様であった。実施例2に係るフック部材から接着剤層を省略したものを比較例2とした。
実施例3として、次のようなフック部材を準備した。実施例3に係るフック部材において、図4に示す寸法aは0.30mmであり、寸法bは0.25mmであり、寸法cは0.05mmであり、寸法dは420mmであり、寸法eは200mmであり、寸法gは60mmであった。実施例3に係るファスナーのその他の条件は実施例1と同様であった。実施例3に係るフック部材から接着剤層を省略したものを比較例3とした。
実施例4として、次のようなフック部材を準備した。実施例4に係るフック部材において、図4に示す寸法aは0.36mmであり、寸法bは0.31mmであり、寸法cは0.05mmであり、寸法dは365mmであり、寸法eは200mmであり、寸法gは70mmであった。実施例4に係るフック部材のその他の条件は実施例1と同様であった。実施例4に係るフック部材から接着剤層を省略したものを比較例4とした。
実施例5として、次のようなフック部材を準備した。実施例5に係るフック部材において、図4に示す寸法aは0.43mmであり、寸法bは0.39mmであり、寸法cは0.04mmであり、寸法dは235mmであり、寸法eは200mmであり、寸法gは40mmであった。実施例5に係るフック部材のその他の条件は実施例1と同様であった。実施例5に係るフック部材から接着剤層を省略したものを比較例5とした。
[90°剥離強度の評価実験]
この実験は、フック部材を対象物に連結させた際の90°剥離強度を計測した実験である。この実験では、対象物として、「メリーズ(登録商標:花王株式会社製)」のMサイズのテープタイプのおむつのバックシートを採用した。バックシートを構成する不織布に各実施例及び比較例に係るフック部材を直接連結させた。シート基材の大きさは、25mm×20mmであった。フック部材の一つの25mmの辺を300mm/minで90°方向に引っ張って剥離させその際の引っ張り強度を測定した。実験結果を図5に示す。
[動的剪断強度の評価実験]
この実験は、フック部材を対象物に連結させた際の動的剪断強度を計測した実験である。この実験では、対象物として、「メリーズ(登録商標:花王株式会社製)」のMサイズのテープタイプのおむつのバックシートを採用した。バックシートを構成する不織布に各実施例及び比較例に係るフック部材を直接連結させた。シート基材の大きさは、25mm×20mmであった。フック部材を30mm/minで180°方向(25mm辺に沿った方向)に引っ張って剪断させその際の引っ張り強度を測定した。実験結果を図5に示す。
実施例1と比較例1、実施例2と比較例2など、接着剤層の有無が異なるサンプルを比較すると、いずれも接着剤層の存在によって90°剥離強度が向上していた。「フック トゥ バックシート」の用途において、90°剥離強度が課題の一つであり、この点が改善されていることがわかる。一方、フック部材の強みである動的剪断強度についても接着剤層の有無によって大きく劣らなかった。よって、実施例のサンプルは「フック トゥ バックシート」の用途に適する特性を示している。
1…おむつ(吸収性物品)、20…連結部、30…フック部材、110…シート基材、120,121…接着剤層、130…突出部、131…柱部、132…係合部。

Claims (6)

  1. 対象物と重ね合わせられることで当該対象物と連結するフック部材であって、
    対向する一対の面を有するシート基材と、
    前記シート基材の少なくとも一方の面に形成された接着剤層と、を備え、
    前記シート基材には、前記一方の面と交差する第1の方向へ前記一方の面から突出すると共に、前記一方の面が広がる第2の方向において互いに離間して配列する複数の突出部が形成され、
    前記突出部は、
    前記一方の面から前記第1の方向へ延びて、前記接着剤層の表面から突出する柱部と、
    前記柱部の先端部から前記第2の方向へ突出する係合部と、を備え、
    前記突出部の先端部と前記接着剤層の前記表面との間の前記第1の方向における寸法は、0.1〜0.5mmである、フック部材。
  2. 前記接着剤層の厚みは、0.3mm以下である、請求項1に記載のフック部材。
  3. 前記突出部の先端部と前記一方の面との間の前記第1の方向における寸法は、0.1〜0.8mmである、請求項1又は2に記載のフック部材。
  4. バックシートと、前記バックシートと重ね合わせられることで当該バックシートと連結する連結部と、を備える吸収性物品であって、
    前記連結部には、前記バックシートを構成する部材と直接連結するフック部材が設けられ、
    前記フック部材は、
    対向する一対の面を有するシート基材と、
    前記シート基材の少なくとも一方の面に形成された接着剤層と、を備え、
    前記シート基材には、前記一方の面と交差する第1の方向へ前記一方の面から突出すると共に、前記一方の面が広がる第2の方向において互いに離間して配列する複数の突出部が形成され、
    前記突出部は、
    前記一方の面から前記第1の方向へ延びて、前記接着剤層の表面から突出する柱部と、
    前記柱部の先端部から前記第2の方向へ突出する係合部と、を備え、
    前記突出部の先端部と前記接着剤層の前記表面との間の前記第1の方向における寸法は、0.1〜0.5mmである、吸収性物品。
  5. 前記接着剤層の厚みは、0.3mm以下である、請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記突出部の先端部と前記一方の面との間の前記第1の方向における寸法は、0.1〜0.8mmである、請求項4又は5に記載の吸収性物品。
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