JPWO2007145269A1 - ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

複数のLANおよびセンターサーバがWANに接続され、各LANには、各々が識別子の付されたオブジェクトを有する複数の設備機器およびローカルサーバが接続されるネットワークシステムにおいて、ローカルサーバは、LAN内の各設備機器から送信された識別子情報が登録されるルーティングテーブルを有し、設備機器の一つから設備機器の別の一つに識別子を用いたオブジェクトの実行要求があると、当該識別子がルーティングテーブルに登録されているかどうかを照合する。登録がある場合、該当する設備機器にオブジェクトの実行要求が送信され、登録がない場合、オブジェクトの実行要求はセンターサーバに転送される。センターサーバは、当該識別子に対応関係のある別のLANのローカルサーバを検索してオブジェクトの実行要求を送信する。

Description

本発明は、ネットワークに接続された機器同士の間で遠隔制御や遠隔監視のようなサービス要求を行えるネットワークシステムに関するものである。
従来、IPv6(Internet Protocol Version 6)ネットワークに接続された端末装置から非IPネットワークに接続された機器に通信を行うシステムが提案されている。
例えば、特開2003−60664号公報には、図17に示すように、インターネット4に接続されたパソコン140や携帯電話150のような端末装置や宅内のIP機器100を、宅内にある冷蔵庫、エアコン、電子レンジなどの非IP機器110にゲートウェイ120を介してアクセス可能にするネットワークシステムが記載されている。ゲートウェイ120は、非IP機器110とECHONETのような非IPネットワークで接続される。また、ゲートウェイ120は、IPv6ネットワークを介してIPv6ルータ130に接続され、IPv6ルータ130はインターネット4に接続される。さらに、ゲートウェイ120は、パソコンのような家庭内のIP機器100にIPv6ネットワークを介して接続される。
ゲートウェイ120は、周辺部の制御、データ処理や通信に関する各種プログラムの実行を行うCPUと、非IPネットワークにおける非IP機器のネットワーク上の識別子(ローカルアドレス)と、非IP機器に割り当てられたIPv6アドレスの対応をとるための変換テーブルを保持する記憶部と、ECHONETを介した通信制御を行う非IP通信制御部と、IPv6を用いた通信制御を行うIP通信制御部とで主として構成されている。このネットワークシステムによれば、インターネット4に接続されたパソコン140や携帯電話150からの非IP機器110宛てのパケットは、ゲートウェイ120で非IP機器110が接続されているネットワークのプロトコルに変換して非IP機器110に送信される。
しかしながら、上記システムでは非IP機器を用いるものの、IPv6ネットワークの端末では送信先のIPv6アドレスを含むヘッダを持つパケットを送るため、ゲートウェイ120で非IP機器へのIPv6のアドレス割り当てを行うとしても、端末から複数の機器へのアクセスを行う場合には、各機器に対応するIPv6アドレスを生成する必要がある。つまり、同じ動作を行う機器がネットワークに追加されたとしても、それに対応するIPv6アドレスを個別に設定する必要があるため、一つの識別子を用いて複数の機器を制御したり、監視したりすることができない。また、一つの機器に複数の識別子を割り当てることができず、サービス提供する設備機器の増加にも柔軟に対処することができないという問題がある。
したがって、多種多様な設備機器の遠隔制御や遠隔監視を効率よく行える柔軟なネットワークシステムを構築する観点から依然として改良の余地がある。
そこで、本発明は、上述の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、LAN(ローカルエリアネットワーク)に接続される機器のネットワーク通信に用いるIPアドレス等の接続識別子(ネットワークID)を意識することなく、機器の制御や監視を行うことができ、しかも低リソースでルーティング動作が可能な簡易サーバをLAN上に配置することで、WAN(ワイドエリアネットワーク)に配置されている上位サーバの処理負荷を低減したネットワークシステムを提供することにある。
すなわち、本発明のネットワークシステムは、WANに接続される少なくとも一つのLANおよびセンターサーバを有し、LANには、各々が所定のオブジェクトを実行する機能部を備え、前記オブジェクトに付された識別子およびネットワーク通信用の接続識別子を有する複数の設備機器およびローカルサーバが接続され、設備機器の一つが設備機器の別の一つに対して前記識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行えるネットワークシステムであって、
設備機器の各々は、ローカルサーバからの要求に基づき、識別子および接続識別子をローカルサーバへ送信するとともに、他の設備機器のオブジェクトに付された識別子を提供するようにローカルサーバに要求する情報処理部と、情報処理部の要求に基づき、ローカルサーバから提供される他の設備機器の識別子を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されている識別子を用いて設備機器の別の一つのオブジェクトの実行要求をローカルサーバに送信する実行要求部とを含み、
ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルを記憶するローカル記憶部と、設備機器の情報処理部から送信された識別子および接続識別子を第1ルーティングテーブルに登録する登録部と、設備機器の一つから設備機器の別の一つに対して識別子を用いたオブジェクトの実行要求があると、当該識別子が第1ルーティングテーブルに登録されているかどうかを判定する照合部とを有し、
第1ルーティングテーブルに登録がある場合、ローカルサーバは、設備機器の別の一つに対してオブジェクトの実行要求を行い、第1ルーティングテーブルに登録がない場合、ローカルサーバは、オブジェクトの実行要求をセンターサーバに転送することを特徴とする。
上記したように、本発明のネットワークシステムにおいては、設備機器の一つが設備機器の別の一つに識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行える他に、LANに接続された端末装置から設備機器の一つに識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行うことも可能である。
すなわち、このネットワークシステムは、WANに接続される少なくとも一つのLANおよびセンターサーバを有し、LANには、各々が所定のオブジェクトを実行する機能部を備え、オブジェクトに付された識別子およびネットワーク通信用の接続識別子を有する複数の設備機器、端末装置およびローカルサーバが接続され、設備機器の一つ又は端末機器のいずれかが設備機器の別の一つに対して識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行えるネットワークシステムであって、
設備機器の各々は、ローカルサーバからの要求に基づき、識別子および接続識別子をローカルサーバへ送信するとともに、他の設備機器のオブジェクトに付された識別子を提供するようにローカルサーバに要求する情報処理部と、情報処理部の要求に基づき、ローカルサーバから提供される他の設備機器の識別子を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されている識別子を用いて設備機器の別の一つのオブジェクトの実行要求をローカルサーバに送信する実行要求部とを含み、
端末装置は、設備機器のオブジェクトに付された識別子を提供するようにローカルサーバに要求する情報処理部と、情報処理部の要求に基づき、ローカルサーバから提供される設備機器の識別子を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されている識別子を用いて設備機器の一つのオブジェクトの実行要求をローカルサーバに送信する実行要求部とを含み、
ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルを記憶するローカル記憶部と、設備機器の情報処理部から送信された識別子と接続識別子を第1ルーティングテーブルに登録する登録部と、設備機器の一つ又は端末機器のいずれかから設備機器の別の一つに対して識別子を用いたオブジェクトの実行要求があると、識別子が第1ルーティングテーブルに登録されているかどうかを判定する照合部とを有し、
第1ルーティングテーブルに登録がある場合、ローカルサーバは、設備機器の別の一つに対してオブジェクトの実行要求を行い、第1ルーティングテーブルに登録がない場合、ローカルサーバは、オブジェクトの実行要求をセンターサーバに転送することを特徴とする。
本発明のネットワークシステムによれば、LANに接続されている設備機器を対象とするルーティングはLAN上のローカルサーバによって行われるので、LAN内の設備機器を対象とするルーティングに関して、WANに配置されるセンターサーバがセッションを保持する必要がなくなり、センターサーバの処理負荷を低減することができる。一方、LAN内の設備機器が別のLANの配下にある設備機器にオブジェクトの実行要求を行う場合は、ローカルサーバの照合部によりオブジェクトの実行要求がセンターサーバに転送されるので、ローカルサーバの低リソース化を図ることができる。
上記ネットワークシステムにおいて、オブジェクトの実行要求に用いられた識別子の登録が第1ルーティングテーブルにない場合は、ローカルサーバがオブジェクトの実行要求をセンターサーバに転送した後、センターサーバが以下のように当該実行要求を処理することが好ましい。
すなわち、WANには複数のLANが接続され、複数のLANの各々において、ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルに登録された識別子をセンターサーバへ通知し、
センターサーバは、第2ルーティングテーブルを記憶するセンター記憶部と、ローカルサーバの各々から通知される識別子を、ローカルサーバが有する接続識別子に関連付けて第2ルーティングテーブルに登録するセンター登録部と、複数のLANの一つに接続されたローカルサーバから識別子を用いたオブジェクトの実行要求がセンターサーバに転送されると、当該オブジェクトの実行要求に用いた識別子に対応関係のあるローカルサーバを第2ルーティングテーブルから検索してオブジェクトの実行要求を送信するサーバ検索部とを有することが好ましい。そして、サーバ検索部によってオブジェクトの実行要求が送信されたローカルサーバは、当該オブジェクトの実行要求に用いられた識別子と、そのローカルサーバの有する第1ルーティングテーブルの登録内容とを照合して決定される設備機器に当該オブジェクトの実行要求を送信することがさらに好ましい。
このように、LAN内の設備機器もしくは端末機器からLAN外の設備機器に対して実行要求を行う場合は、センターサーバにオブジェクトの実行要求が転送されるから、ローカルサーバで特別の設定を行うことなしに、センターサーバのルーティングのみで対処することができる。
また、本発明のネットワークシステムの実施形態として、WANには複数のLANが接続され、複数のLANの各々において、ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルに登録された識別子をセンターサーバへ通知し、
ローカルサーバは、設備機器の一つ又は端末装置のいずれかから他の設備機器の識別子を要求されると、当該識別子が第1ルーティングテーブルに登録されている場合は、設備機器の一つ又は端末装置のいずれかに当該識別子を提供し、当該識別子が第1ルーティングテーブルに登録されていない場合は、前記識別子の要求をセンターサーバへ転送し、
センターサーバは、第2ルーティングテーブルを記憶するセンター記憶部と、ローカルサーバの各々から通知される識別子を、ローカルサーバが有する接続識別子に関連付けて第2ルーティングテーブルに登録するセンター登録部と、ローカルサーバからセンターサーバへ前記識別子の要求が転送されると、その要求に対応する識別子を第2ルーティングテーブルから検索してローカルサーバに送信する識別子検索部とを有することが好ましい。
この場合は、ローカルサーバの第1ルーティングテーブルに登録されていない識別子については、当該識別子の要求をセンターサーバへ転送して、第2ルーティングテーブルから該当する識別子情報を検索するので、ローカルサーバのさらなる低リソース化を図れる。
また、上記したネットワークシステムの別の実施形態として、複数のLANの各々において、ローカルサーバのローカル記憶部は、ローカルサーバの配下にある設備機器の各々から要求される他の設備機器の識別子情報に基づいて、ローカルサーバが接続されたLAN全体として必要とする識別子情報が設定される識別子情報テーブルを有し、
ローカルサーバの各々は、識別子情報テーブルの内容をフィルタ情報としてセンターサーバに提供し、センターサーバは、前記フィルタ情報を第2ルーティングテーブルに保存し、第2ルーティングテーブルに新規の識別子情報が登録されると、当該新規の識別子情報を必要とするローカルサーバをフィルタ情報に基づいて決定し、決定されたローカルサーバに新規の識別子情報を配布する識別子配布部を有することが好ましい。尚、上記したように、ネットワークシステムが、LANに接続されて、設備機器の一つに識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行える端末装置を含む場合は、識別子情報テーブルに、ローカルサーバの配下にある設備機器の各々および端末装置から要求される設備機器の識別子情報に基づいて、ローカルサーバが接続されたLAN全体として必要とする識別子情報が設定される。
この場合は、新規の識別子の登録があると、フィルタ情報に基づいて決定されるローカルサーバのみに新規の識別子を通知するので、センターサーバからすべてのローカルサーバへ新規の識別子を通知する場合に比べ、サーバ間の不要な通信量を低減して、より効率よいネットワークシステムを実現することができる。
また、本発明のネットワークシステムのさらなる効率化を図る観点から、ローカルサーバは、LAN内の各設備機器がオブジェクトの実行要求を行うために必要とする他の設備機器の識別子をフィルタ情報として第1ルーティングテーブルに設備機器の接続識別子と対応付けて登録し、
センターサーバの第2ルーティングテーブルに新規の識別子情報が登録されると、センターサーバはローカルサーバに新規の識別子情報を通知し、ローカルサーバは、センターサーバから通知された新規の識別子情報を必要とする設備機器を、フィルタ情報に基づいてローカルサーバ配下の設備機器の中から決定し、決定された設備機器にのみ新規の識別子情報を配布する識別子配布部を有することが好ましい。
尚、上記したように、ネットワークシステムが、LANに接続され、設備機器の一つに識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行える端末装置を含む場合は、ローカルサーバは、LAN内の各設備機器および端末装置がオブジェクトの実行要求を行うために必要とする識別子をフィルタ情報として第1ルーティングテーブルに設備機器の接続識別子と対応付けて登録する。また、ローカルサーバの識別子配布部は、センターサーバから通知された新規の識別子情報を必要とする設備機器および/または端末装置を、前記フィルタ情報に基づいてローカルサーバ配下の設備機器および端末装置の中から決定し、当該決定された設備機器および/または端末装置に新規の識別子情報を配布する。
この場合は、新規の識別子の登録があると、フィルタ情報に基づいて決定される設備機器および/または端末装置のみに当該新規の識別子を通知するので、ローカルサーバからその配下のすべての設備機器および端末装置に新規の識別子を通知する場合に比べ、設備機器および端末装置に不要な識別子情報が記憶されるのを防ぐことができ、しかもローカルサーバから設備機器への通信量を低減して効率よいネットワークシステムを実現することができる。
本発明のネットワークシステムにおいて、センターサーバとローカルサーバの各々が、上記の識別子配布部を備えることが特に好ましい。すなわち、複数のLANの各々において、ローカルサーバのローカル記憶部は、ローカルサーバの配下にある設備機器の各々から要求される他の設備機器の識別子情報に基づいて、ローカルサーバが接続されたLAN全体として必要とする識別子情報が設定される識別子情報テーブルを有し、
ローカルサーバの各々は、識別子情報テーブルの内容を第1フィルタ情報として前記センターサーバに提供するとともに、LAN内の各設備機器がオブジェクトの実行要求を行うために必要とする他の設備機器の識別子を第2フィルタ情報として第1ルーティングテーブルに設備機器の接続識別子と対応付けて登録し、
前記センターサーバは、前記第1フィルタ情報を第2ルーティングテーブルに保存し、第2ルーティングテーブルに新規の識別子情報が登録されると、当該新規の識別子情報を必要とするローカルサーバを第1フィルタ情報に基づいて決定し、当該決定されたローカルサーバに新規の識別子情報を配布する第1識別子配布部を有し、
ローカルサーバは、第1識別子配布部から配布された識別子情報を必要とする設備機器を、第2フィルタ情報に基づいてローカルサーバ配下の設備機器の中から決定し、当該決定された設備機器に識別子情報を配布する第2識別子配布部を有する。
尚、上記したように、ネットワークシステムが、LANに接続されて、設備機器の一つに識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行える端末装置を含む場合は、ローカル記憶部が有する識別子情報テーブルは、ローカルサーバの配下にある設備機器の各々および端末装置から要求される他の設備機器の識別子情報に基づいて、ローカルサーバが接続されたLAN全体として必要とする識別子情報が設定され、ローカルサーバの第1ルーティングテーブルには、LAN内の各設備機器および端末装置がオブジェクトの実行要求を行うために必要とする他の設備機器の識別子が第2フィルタ情報として設備機器の接続識別子と対応付けて登録される。また、ローカルサーバの第2識別子配布部は、第1識別子配布部から配布された識別子情報を必要とする設備機器および/または端末装置を、第2フィルタ情報に基づいてローカルサーバ配下の設備機器および端末機器の中から決定し、当該決定された設備機器および又は端末装置に識別子情報を配布する。
この場合は、新規の識別子の登録があると、第1識別子配布部が第1フィルタ情報に基づいて決定されるローカルサーバのみに当該新規の識別子を通知し、当該新規の識別子を通知されたローカルサーバにおいては、第2識別子配布部により第2フィルタ情報に基づいて決定される設備機器および/または端末装置のみに当該新規の識別子が通知されるので、センターサーバとローカルサーバとの間およびローカルサーバと設備機器および端末機器との間の通信量を軽減できるとともに、不要な識別子情報がローカルサーバや設備機器に記憶されるのを防ぐことができ、結果的にネットワークシステムのさらなる効率化を図ることができる。
本発明のさらなる特徴およびそれがもたらす効果は,以下に述べる発明を実施するための最良の形態に基づいてより明確に理解されるだろう。
本発明の好ましい実施形態にかかるネットワークシステムの概略図である。 同ネットワークシステムに用いるローカルサーバの構成図である。 同ネットワークシステムに用いる設備機器の構成図である。 同ネットワークシステムにおいて、LANに設備機器が接続された時の初期設定動作を示すフローチャートである。 本発明のネットワークシステムにおいて、設備機器の一つが他の設備機器にオブジェクトの実行要求を行う場合の動作を示すフローチャートである。 本実施形態のネットワークシステムの他例を示す概略図である。 (A)は、図6のセンターサーバが有するルーティングテーブルの一例を示す図であり、(B)および(C)は、図6の各ローカルサーバが有するルーティングテーブルの一例を示す図である。 本発明のネットワークシステムにおいて、LANに設備機器が接続された時の初期設定動作の他例を示すフローチャートである。 ローカルサーバに設定されるフィルタ情報の一例を示す図である。 本発明のネットワークシステムにおいて、センターサーバに新規の設備機器が登録された場合の動作を示すフローチャートである。 本発明のネットワークシステムにおいて、LANに設備機器が接続された時の初期設定動作の他例を示すフローチャートである。 (A)はローカルサーバの有する識別子情報テーブルの一例を示す図であり、(B)はセンターサーバに設定されるフィルタ情報の一例を示す図である。 本発明のネットワークシステムにおいて、センターサーバに新規の設備機器が登録された場合の動作の他例を示すフローチャートである。 本発明のネットワークシステムにおいて、LANに設備機器が接続された時の初期設定動作の他例を示すフローチャートである。 本発明のネットワークシステムにおいて、センターサーバに新規の設備機器が登録された場合の動作の他例を示すフローチャートである。 本発明のネットワークシステムの応用例を示す概略図である。 従来のネットワークシステムの概略図である。
以下、本発明のネットワークシステムを好ましい実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のネットワークシステムは、インターネット4のようなWAN(ワイドエリアネットワーク)に接続される複数のLAN1(ローカルエリアネットワーク)およびセンターサーバ5を有し、各LAN1には、各々が所定のオブジェクトを実行する機能部20を備え、オブジェクトに付された識別子およびネットワーク通信用の接続識別子を有する複数の設備機器2、パソコンのような端末機器6およびローカルサーバ3が接続され、設備機器2の一つ又は端末機器6から設備機器の別の一つに識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行えるものである。
各LAN1は、イーサネット(登録商標)のような通信規格に基づいて構築される。LANに接続されるローカルサーバ3は、インターネット4とLAN1との間を接続するゲートウェイを兼ねたもので、図2に示すように、OAS機能部30と、ハブ部31と、ハブ部31を介してLAN1に接続される通信部32と、インターネット4に接続するためモデム部33と、記憶部34とを備え、通信部32によってLAN1上の設備機器2との間で情報の授受を行うとともに、モデム部33によってインターネット4上に配置したセンターサーバ5との間でTCP/IPベースの通信で情報の授受を行うようになっている。インターネット4側にはグローバルIPアドレスが設定され、またLAN側にはローカルIPアドレスが設定される。
OAS機能部30は、設備機器2のネットワークの繋がり方を隠すためのオブジェクト・ルータとしての機能を実現するソフト、各設備機器2のオブジェクトが備えているインターフェースをアクセスすることで、設備機器2に対して定義されている情報を渡したり、或いは受け取るためのアプリケーションソフト、更に異種のプロトコルを変換して本実施形態のネットワークシステムにシームレスに繋ぐためのプロトコル・ブリッジサービスや、センターサーバ5との間の通信に用いるプロトコルをSOAP(Simple Object Access Protocol)に変換してファイヤーウォールを通過させるためのファイヤーウォール・ブリッジ・サービス等の追加可能なサービス機能を実現するソフトから構成される。
ローカルサーバに接続される設備機器2は、図3に示すように、イーサネット(登録商標)対応の通信部20と、上述のオブジェクトの実行要求に基づいて所定のオブジェクトを実行し、インターフェースで定義されている情報の授/受を行う機能部21と、設備機器2として必要な情報処理及び制御処理を行う情報処理部22と、識別子情報を記憶する記憶部23とで主として構成される。すなわち、情報処理部22は、ローカルサーバ3からの要求に基づき、識別子および接続識別子をローカルサーバへ送信する機能とともに、オブジェクトの実行要求に使用される他の設備機器のオブジェクトに付された識別子を提供するようにローカルサーバ3に要求する機能を有する。記憶部23には、情報処理部の要求に基づき、ローカルサーバから提供される他の設備機器2の識別子情報が保存される。記憶部23に記憶されている識別子を用いた他の設備機器2に対するオブジェクトの実行要求は情報処理部22で生成され、通信部20を介してローカルサーバ3に送信される。本実施形態においては、設備機器2のオブジェクトの実行要求部が情報処理部23と通信部20とによって構成されているが、実行要求部を設備機器2内に個別に設けてもよい。
また、上述の設備機器2は、機能部21がサービス提供のための処理を行う際に用いる1乃至複数の設備側オブジェクトを情報処理部22内に組み込まれたモジュール部MOSの下で有する。夫々の設備側オブジェクトには、オブジェクトを実行すべき設備機器に関する情報を提供する固有識別子(オブジェクト識別子:OID)と、設備機器において実行されるオブジェクトの内容(例えば、設備機器2の現在状態を示す変数、設備機器2を制御するための関数、設備機器2の状態変化の発生を示すイベント情報、設備機器2の実行する機能など)によって定義されるインターフェース識別子(IID)を1乃至複数持たせてある。したがって、固有識別子(OID)はオブジェクト固有であり、インターフェース識別子(IID)は定義内容が同一のインターフェースに割り当てることができる。尚、オブジェクトの実行は、固有識別子(OID)或いはインターフェース識別子(IID)又は両者の組み合わせを用いた実行要求を情報処理部22がローカルサーバ3内のOAS機能部30から受け取ったときに為される。具体的には、特定の設備側オブジェクト下の特定のインターフェースに対応する実行要求の場合には、OIDとIIDの組み合わせが用いられ、同じ定義内容のインターフェースが複数の設備機器2のオブジェクト下にある場合は、当該インターフェースのIIDのみで実行要求を行うこともできる。尚、本実施形態では、オブジェクト識別子および/あるいはインターフェース識別子でなる識別子情報をバインディング情報と呼ぶことで、IPアドレスなどの接続識別子情報と区別する。
ところで、上記のように、オブジェクト識別子は、オブジェクトを実行すべき各設備機器に関する情報として基本的に固有の識別子であるが、例えば、複数の照明器具を制御する照明制御装置を設備機器とする場合、設備機器は照明器具の数だけ異なるオブジェクト識別子を有するように設定することができる。また、複数の異なる設備機器から1つのオブジェクトを構成するような場合は、複数の設備機器が全体として1つのオブジェクト識別子を有するとともに、各設備機器がその機能に応じて異なるインターフェース識別子を有するように設定することができる。例えば、TVとビデオ装置とが全体として1つのTVビデオシステムを構築するような場合は、TVとビデオ装置に対して1つの同一のオブジェクト識別子を付与することで、TVとビデオ装置はそれぞれ同じオブジェクトとして考えることが可能となる。一方、TVとビデオ装置はそれぞれ異なる機能を提供するので、異なるインターフェース識別子が付与される。このように、特殊な設備機器の設定においては、複数の設備機器に対して、同一のオブジェクト識別子と異なるインターフェース識別子との組み合わせでなる識別子情報を用いてオブジェクトの実行要求を行う場合がある。
各設備機器2の情報処理部22が有するモジュール部MOSのオブジェクトは、設備機器2のためのアプリケーション部と、OSI7階層モデルに対応したソフトウェア通信モジュールと、機能部21との間の情報の授受のためのハードウェア通信モジュールとから構成される。ソフトウェア通信モジュールは、OSI7階層のネットワーク層〜プレゼンテーション層におけるプロトコルを担うものであって、後述OAPの定義やTCP、UDPの統合を行っている。
WAN上に設けられるセンターサーバ5は、インターネット4を介して情報の授受を行うための通信部(図示せず)、ローカルサーバ3のOAS機能部30と同様の機能を備えたOAS機能部50を備えたコンピュータシステムによって構成される。
ローカルサーバ3に接続されるクライアント用の端末機器6は、例えば、パソコンなどから構成され、設備機器2のオブジェクトに付された識別子を提供するようにローカルサーバに要求する情報処理部としての機能と、情報処理部の要求に基づき、ローカルサーバから提供される設備機器の識別子を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されている識別子を用いて他の設備機器のオブジェクトの実行要求をローカルサーバに送信する実行要求部として機能とを少なくとも備えている。本実施形態で用いた端末機器には、設備機器2に搭載しているオブジェクトに対して識別子を用いて実行要求を行えるとともに、この実行要求に対応した情報を設備機器2に送ったり、或いは設備機器2から受け取ることで設備機器2のサービスを享受するアプリケーションソフトが搭載されている。
上述のように、本実施形態のネットワークシステムで使用するプロトコルは、OSI7階層モデルであり、設備機器2の情報処理部22が有するモジュール部MOSのオブジェクトの実行により他の設備機器2(或いはクライアント用端末6)に変数、イベント情報を渡したり、或いは関数を受け取る等のための独自プロトコル(OAP)からアプリケーション層を構成し、このOAPを用いてローカルサーバ3のOAS機能部30或いはセンターサーバ5のOAS機能部50と設備機器2のモジュール部MOSとの間で情報授受を行うようになっている。
上記した本発明のネットワークシステムを構築するために使用されるローカルサーバ3においては、記憶部34がルーティングテーブルを保有しており、設備機器2の情報処理部22から送信された識別子と接続識別子がこのルーティングテーブルに登録される。そして、設備機器2の一つ又は端末機器6のいずれかから他の設備機器に対して識別子を用いたオブジェクトの実行要求がローカルサーバに送信されると、その識別子がルーティングテーブルに登録されているかどうかが照合される。本実施形態では、ローカルサーバのOAS機能部が所定のプログラムを実行することにより、識別子情報をルーティングテーブルに登録する登録部として機能、および識別子がルーティングテーブルに登録されているかどうかを照合する照合部としての機能を実現しているが、登録部や照合部をOAS機能部30とは個別に設ける構成を採用してもよい。
識別子の照合によってルーティングテーブルに登録がある場合、ローカルサーバ3は、該当する他の設備機器に対してオブジェクトの実行要求を行い、ルーティングテーブルに登録がない場合は、ローカルサーバ3がオブジェクトの実行要求をセンターサーバ5に転送する。
ローカルサーバ3からオブジェクトの実行要求がセンターサーバ5に転送されると、オブジェクトの実行要求に用いた識別子に対応関係のあるローカルサーバ3をセンターサーバ5が有するルーティングテーブルから検索し、オブジェクトの実行要求を該当するローカルサーバ3に送信する。ここで、実行要求に用いた識別子に対応関係のあるローカルサーバを検索するために使用されるルーティングテーブルは、センターサーバ5の記憶部(図示せず)に保有されており、各ローカルサーバ3から通知される識別子が、そのローカルサーバが有する接続識別子に関連付けて登録される。尚、本実施形態においては、センターサーバ5のOAS機能部50が所定のプログラムを実行することにより、識別子情報をローカルサーバの有する接続識別子に関連付けてルーティングテーブルに登録する登録部として機能、およびルーティングテーブルからローカルサーバを検索するサーバ検索部として機能を実現しているが、登録部やサーバ検索部をOAS機能部50とは個別に設ける構成を採用してもよい。
センターサーバ5からのオブジェクトの実行要求を受信したローカルサーバ3は、オブジェクトの実行要求に用いられた識別子とローカルサーバの有するルーティングテーブルの登録内容とを照合して決定される設備機器にオブジェクトの実行要求を送信する。これによりオブジェクトの実行要求を受けた設備機器の機能部21は、オブジェクトに対応する動作を実行する。
次に、本発明のネットワークシステムの動作をより具体例に説明する。図4は、本発明のネットワークシステムのローカルサーバ3に設備機器2が接続された場合における初期動作の一例を示したものである。
まず、LAN上のローカルサーバ3とこのLANが接続されているインターネット4上に配置されているセンターサーバ5との間でコネクションが確立している状態(S1)において、LAN上に設備機器2を接続する。この時、設備機器2の情報処理部22は、予めプログラムされている初期動作として、LAN上のローカルサーバ3に対してコネクション(接続)を形成する(S2)。そして、ローカルサーバ3と設備機器2との間で必要な設定項目(コンフィギュレーション)の情報授受が行われる(S3)。
この後、ローカルサーバ3のOAS機能部30は、当該設備機器2のオブジェクトのバインディング情報を送るように設備機器2に要求コマンドを送る(S4)。この要求コマンドを受け取った設備機器2の情報処理部22は、モジュール部MOSのオブジェクトのバインディング情報をローカルサーバ3のOAS機能部30に送信する(S5)。
このバインディング情報を受け取ったOAS機能部30は、記憶部34に格納しているルーティングテーブルに当該設備機器2の接続識別子であるローカルIPアドレスに関連付けてバインディング情報を登録する処理を行う(S6)。この登録処理後、ローカルサーバ3は、登録した当該設備機器2のバインディング情報をセンターサーバ5に送信する(S7)。センターサーバ5のOAS機能部50は、ローカルサーバ3から送られてきたバインディング情報を記憶部(図示せず)内のルーティングテーブルに新規登録する(S8)。
一方、設備機器2の情報処理部22は、他の設備機器2に対してオブジェクト実行を行うのに用いるバインディング情報の要求をローカルサーバ3のOAS機能部30宛に送る(S9)。この要求を受け取ったOAS機能部30は、情報要求対象となった他の設備機器2のバインディング情報が記憶部34のルーティングテーブルに登録されているか否かをチェックする(S10)。
ここで、設備機器2の情報処理部22は、ローカルサーバ3の管轄するLANに接続されているすべての設備機器2のバインディング情報を要求するようにしてもよいが、実際には、オブジェクトの実行を要求する側の設備機器にバインディング情報の要求を行うために必要なプログラムが格納されている。すなわち、ある設備機器2がネットワーク(ここではLAN)に接続される時、この設備機器2がオブジェクトの実行要求先としてどのような設備機器のバインディング情報を必要とするかについての情報が予めプログラムされているのである。例えば、オブジェクトの実行を要求する側の設備機器2が人感センサである場合、人感センサの出力に基づいて宅内(LAN内)の照明を点滅させることで住人に人の存在を通報する防犯システムを構築することができる。この場合、設備機器である人感センサには、LANに接続された時にそれを管轄するローカルサーバ3に対して、宅内のすべての照明器具についてのバインディング情報を要求するように予めプログラムされている。具体的には、「照明器具の点滅」というオブジェクトの内容によって定義されるインターフェース識別子IIDを用い、各設備機器に付されるオブジェクト識別子(OID)については任意としてバインディング情報を要求すれば、要求を受けたローカルサーバ3は、管轄するLAN内の設備機器のうち「照明器具の点滅」のIIDを有するすべての設備機器のバインディング情報を要求元の設備機器(人感センサ)に対して送信することになる。また、ローカルサーバ3の管轄するLAN内の設備機器のすべてのバインディング情報を要求する設備機器としては、コントロールパネルやパソコンなどの各設備機器を集中管理するための装置などがある。尚、各設備機器に組み込まれたプログラムは、ローカルサーバと設備機器とのコネクションの確立あるいはコンフィグレーションの確立をトリガとして起動することができる。
S10において、他の設備機器2のバインディング情報がルーティングテーブルに登録されている場合は、当該バインディング情報をルーティングテーブルから読み出して、情報要求元の設備機器2に送る(S11)。設備機器2の情報処理部22は、送られてきたバインディング情報を記憶部23に記憶する処理を行う(S12)。一方、他の設備機器2のバインディング情報がルーティングテーブルに登録されていない場合は、ローカルサーバ3のOAS機能部30は、センターサーバ5のルーティングテーブルに登録されている情報要求対象の設備機器2のバインディング情報を送るようにセンターサーバ5に対して要求コマンドを送る(S13)。センターサーバ5のOAS機能部50は、この要求コマンドに応えてルーティングテーブルから該当するバインディング情報を読み出してローカルサーバ3へ送る(S14)。ローカルサーバ3のOAS機能部30は、前記したS11およびS12と同様にして、この送られてきたバインディング情報を対応する設備機器2に転送する処理を行い、設備機器の記憶部23にバインディング情報が記憶される。
この初期動作により、設備機器2では予め実行要求を行う対象として設定されている他の設備機器2のバインディング情報をローカルサーバ3を通じて取得することができ、実行要求の対象となる設備機器2のネットワーク上でのIPアドレスを知ることなく、当該バインディング情報(オブジェクト識別子とインターフェース識別子の少なくとも一方)を用いたオブジェクトの実行要求が可能となる。
また、上述の初期動作の処理において、例えば、設備機器2からローカルサーバ3に対して他の設備機器2のバインディング情報が要求される場合、ローカルサーバ3では当該設備機器2のバイディング情報がローカルサーバ3のルーティングテーブルに登録されていると、そのルーティングテーブルに登録されている全てのバインディング情報を設備機器2に送り、設備機器2側において必要とするバインディング情報を選択して記憶するようにしても良い。
次に、上記のように構築されたネットワークシステムにおいて、設備機器2の1つ(ここでは、設備機器Aと呼ぶ)から別の設備機器(ここでは、設備機器Bと呼ぶ)に対して識別子を使用したオブジェクトの実行要求を行う場合の動作を、図5を参照しながら説明する。尚、端末装置6から設備機器Bに対してオブジェクトの実行要求を行う場合も同様である。
上述の初期動作が終了した後に、設備機器Aから設備機器Bに対してバインディング情報を用いたオブジェクトの実行要求のコマンド(情報)がローカルサーバ3宛に送られてくると(S20)、ローカルサーバ3のOAS機能部30は記憶部34のルーティングテーブルの登録情報と実行要求の対象となるバインディング情報とを照合して、配下の設備機器が搭載しているオブジェクトに該当するものがあるか否かの確認を行う(S21)。
ここで、実行要求に用いられた設備機器Bのバインディング情報がルーティングテーブルに登録されている場合は、ローカルサーバ3のOAS機能部30は、設備機器BのローカルIPアドレス宛に実行要求のコマンドを送る(S22)。一方、バインディング情報がルーティングテーブルに登録されていない場合は、ローカルサーバ3のOAS機能部30は、実行要求のコマンドをセンターサーバ5へ転送する(S23)。
センターサーバ5のOAS機能部50は、ローカルサーバ3から実行要求のコマンドが転送されてくると、当該実行要求に用いられているバインディング情報を持つ設備機器が接続されているローカルサーバ3をセンターサーバの保有するルーティングテーブルから検索し(S24)、該当するローカルサーバ3に実行要求のコマンドを転送する(S25)。そして、実行要求のコマンドを転送されたローカルサーバ3は、設備機器BのローカルIPアドレス宛に実行要求のコマンドを送る(S26)。このようにして、異なるLANに接続されている設備機器2同士の間でもオブジェクトの実行要求が可能となる。
尚、本実施形態においては、センターサーバ5のOAS機能部50が所定のプログラムを実行することにより、ローカルサーバ3から送られてきたバインディング情報をセンターサーバの記憶部(図示せず)の有するセンタールーティングテーブルに登録(S8)する登録部としての機能、およびセンターサーバに転送された識別子の要求に応じて、センターサーバの保有するルーティングテーブルから当該識別子を検索(S13)する識別子検索部として機能を実現しているが、登録部や識別子検索部をOAS機能部50とは個別に設ける構成を採用してもよい。
また、本ネットワークシステムにおいては、センターサーバ5のOAS機能部50が管理するルーティングテーブルに新たなバインディング情報が登録されると、OAS機能部50は、この新規なバインディング情報を各ローカルサーバ3へ通知する。そして、各ローカルサーバ3のOAS機能部30ではセンターサーバ5から通知されてきた新規なバインディング情報を、配下の設備機器2の全てに転送するようにしている。尚、新たなバインディング情報がセンターサーバに登録されるまでの手順も、前記したS2〜S8までの手順と同様に行われるので、ここでの重複する説明を省略する。
このように、本実施形態のネットワークシステムによれば、ローカルサーバ3のOAS機能部30が管轄するLAN内の設備機器2のルーティングに関してのみバインディング情報を管理すればよいので、低リソースでルーティング処理を行える。また、センターサーバ5のOAS機能部50では、各ローカルサーバ3に接続されている設備機器2のオブジェクト情報と、対応するローカルサーバ3のIPアドレスとを対応付けたルーティングテーブルを作成するだけで良く、全ての設備機器2のセッションを保持する必要がないため、センターサーバ5における処理負荷を低減することができる。
本発明のネットワークシステムの動作を、図6の具体例に基づいてさらに詳細に説明する。図6においては、LAN−1のローカルサーバには設備機器Aおよび設備機器Bが接続され、LAN−2のローカルサーバには設備機器Cおよび設備機器Dが接続されている。それぞれのローカルサーバ3はインターネット4を介してセンターサーバ5に接続されている。また、図6には、各設備機器2の有するバインディング情報とともに、センターサーバ5とインターネット4の間、ローカルサーバ3とインターネット4の間、およびローカルサーバ3と各設備機器2との間の各接続情報が示されている。例えば、設備機器Aは、オブジェクト識別子OID1と設備機器Aの有する複数の機能のそれぞれに対応付けて定義される3つのインターフェース識別子(IID1〜IID3)との組み合わせでなる3組のバインディング情報(OID1, IID1), (OID1, IID2), (OID1, IID3)を有し、設備機器Bは、オブジェクト識別子OID2と設備機器Bの有する複数の機能のそれぞれに対応付けて定義される2つのインターフェース識別子(IID1, IID2)との組み合わせでなる2組のバインディング情報(OID2, IID1), (OID2, IID2)を有している。また、LAN−1のローカルサーバ3と設備機器Aの間の接続情報はコネクションC12によって示され、センターサーバ5とインターネット4の間の接続は、LAN−1のローカルサーバ3との接続に関するコネクションC1と、LAN−2のローカルサーバ3との接続に関するコネクションC2とで示されている。
さて、LAN−1において、設備機器Aがローカルサーバ3とコネクションを確立した際、ローカルサーバ3ではこの接続をコネクションC12として管理する。コンフィギュレーション後、設備機器Aからローカルサーバ3に設備機器Aが保持するバインディング情報が送られてくるので、このバインディング情報が、図7(B)に示すように、コネクションC12に関連付けてLAN−1のローカルサーバが有するルーティングテーブルに登録される。同様に、LAN−2の設備機器のバインディング情報についても、図7(C)に示すように、LAN−2のローカルサーバ3が有するルーティングテールに登録される。一方、LAN1−1配下の設備機器2のバインディング情報は、ローカルサーバ3からセンターサーバ5に送信され、図7(A)に示すように、LAN−1のローカルサーバ3とセンターサーバ5との間の接続情報であるコネクションC1と関連付けてセンターサーバ5の有するルーティングテーブルに記憶される。
例えば、設備機器Aが、バインディング(OID2 : IID1)にアクセスするためのバインディング情報をローカルサーバ3に要求した場合、図7(B)のルーティングテーブルに当該バインディング情報が保持されているため、ローカルサーバ3は、バインディング情報を設備機器Aに返信する。一方、設備機器Aがバインディング(OID3 : IID1)にアクセスするためのバインディング情報をローカルサーバに要求した場合、図7(B)のルーティングテーブルに該当するバインディング情報が無いため、ローカルサーバ3はセンターサーバ5に対してバインディング情報の要求を行う。センターサーバ5の有するルーティングテーブル(図7(A))には該当するバインディング情報が保存されているので、センターサーバ5からLAN−1のローカルサーバ3を介して設備機器Aにバインディング情報が返信される。設備機器Aは、バインディング情報を受信することにより、当該バインディングがネットワーク上に存在することを認識し、オブジェクトの実行要求が可能と判断する。尚、バインディングがネットワーク上に存在することを確認することなく、実行要求を行うことも可能である。
次に、設備機器Aが、バインディング(OID3:IID1)の実行要求をローカルサーバ3に送信した場合は、LAN−1のローカルサーバ3が有するルーティングテーブル上に該当バインディングが存在しないため、実行要求をセンターサーバ5に転送する。センターサーバ5では図7(A)のルーティングテーブルを参照して、バインディングOID3:IID1を有する設備機器を配下とするローカルサーバ3を検索する。本例では、要求するバインディングOID3:IID1は、コネクションC2と関連付けられているため、センターサーバ5は、コネクションC2に関連するLAN−2のローカルサーバ3に実行要求を送信する。実行要求を受けたLAN−2のローカルサーバは、図7(C)のルーティングテーブルを参照し、要求バインディングOID3:IID1に関連付けられているコネクションC22に実行要求を送信する。コネクションC22を介して実行要求を受けた設備機器Dは、該当バインディングに定義されたオブジェクトのための動作を実行する。
LAN−1において、設備機器Aが、バインディングOID2:IID1の実行要求をローカルサーバに送信した場合は、LAN−1のローカルサーバが管理する図7(B)のルーティングテーブル上に該当バインディングが存在するため、バインディングOID2:IID1に関連付けられたコネクションC13に実行要求を送信する。コネクションC13を介して実行要求を受けた設備機器Bは、該当バインディングに定義されたオブジェクトのための動作を実行する。
尚、バインディング情報の要求は、(OID1 : IID1)のように、特定のバインディングを指定するもの以外に、(* : IID1)のようにオブジェクトにかかわらず、特定のIID(インターフェース)を持つバインディング全てを指定するものや、(OID1 : *)のように、ある特定のOID(オブジェクト)が持つ全てのバインディングを指定するものであってもよい。
本ネットワークシステムにおいては、端末機器6がLAN内に接続され、端末機器から設備機器の1つに識別子を用いたオブジェクトの実行要求を行えるようにしているが、携帯電話やパソコンのような端末機器をWANであるインターネット上に接続して、LAN外部から設備機器にオブジェクトの実行要求を行うことも可能である。この場合は、端末機器から識別子を用いたオブジェクトの実行要求がセンターサーバに送信されると、当該オブジェクトの実行要求に用いた識別子に対応関係のあるローカルサーバをセンターサーバの管理するルーティングテーブルから検索し、該当するローカルサーバにオブジェクトの実行要求を送信すればよい。
次に、本実施形態の変更例にかかるネットワークシステムについて説明する。
上記したネットワークシステムでは、センターサーバ5に新規のバインディング情報が登録された場合、各ローカルサーバ3配下の設備機器2の全てに新規のバインディング情報を転送するようにしているが、本システムでは、通知されてきた新規なバインディング情報を必要とする設備機器2のみに転送するようにした点に特徴がある。尚、システム構成及びハードウェア構成は上記システムと同じであるので重複する説明を省略する。
本ネットワークシステムの初期動作は、図8に示すように、設備機器2が実行要求を行うために必要とするバインディング情報の要求コマンドがローカルサーバ3に送られると(S9)、このコマンドに対応してローカルサーバ3のOAS機能部30が、当該設備機器2の接続識別子であるローカルIPアドレスに対応付けて当該設備機器2が必要とする他の設備機器2のバインディング情報をフィルタ情報として記憶部34内のルーティングテーブルに登録する処理を行う(S30)。この登録処理が追加されることを除き、以降の初期動作は図4に示す初期動作と同じである。
一例として、図6のシステム構成において、LAN−1のローカルサーバ3が管理するルーティングテーブルに登録されたフィルタ情報を図9に示す。このフィルタ情報は、設備機器AがOID4に関する全てのバインディングを要求し、設備機器BがIID1に関する全てのバインディングを要求することを示しており、それぞれのバインディング情報が、設備機器2の接続情報であるコネクションC12とC13に対応付けられている。
上記した初期動作を完了した後、図10に示すように、センターサーバ5のOAS機能部50が管理するルーティングテーブルに新規のバインディング情報が登録されると(S40)、センターサーバ5のOAS機能部50は、この新規なバインディング情報を各ローカルサーバ3へ通知する(S41)。そしてローカルサーバ3のOAS機能部30はセンターサーバ5から通知されてきた新規なバインディング情報を必要とする設備機器2があるか否かを記憶部34のルーティングテーブルに登録されたフィルタ情報を用いて照合する(S42)。新規なバインディング情報を必要とする設備機器2がない場合、センターサーバ5から通知されてきたバインディング情報をLAN上の設備機器2に転送する処理は行わない(S43)。一方、新規なバインディング情報を必要とする設備機器2がある場合、センターサーバ5から通知されてきたバインディング情報を、当該設備機器2のみに転送する(S44)。
例えば、図6のシステム構成において、設備機器Cがネットワークに接続されると、OID3:IID1、OID3:IID2、OID3:IID3がセンターサーバに送られる。ついで、センターサーバからはこれら新規のバインディング情報のすべてがLAN−1のローカルサーバ3に送られる。ローカルサーバ3では、図9のフィルタ情報を参照して新規のバインディング情報を必要とする設備機器があるかどうかがチェックされる。すなわち、コネクションC12には新規のバインディング情報に適合するフィルタ情報が設定されていないので、バインディング情報はコネクションC12に関連する設備機器Aには転送されない。一方、コネクションC13では、新規のバインディング情報のうちOID3:IID1がフィルタ情報に適合するので、OID3:IID1のバインディング情報がコネクションC13に関連する設備機器Bに送信される。
尚、本変更例においては、ローカルサーバ3のOAS機能部30が所定のプログラムを実行することにより、フィルタ情報に基づいてローカルサーバ3の配下の設備機器の中から新規のバインディング情報を必要とする設備機器を決定し、当該決定された設備機器に新規のバインディング情報を配布する識別子配布部としての機能を実現しているが、識別子配布部をOAS機能部30とは個別に設ける構成を採用してもよい。
このように、本変更例のネットワークシステムによれば、実施形態1と同様な効果が得られる上に、センターサーバ5から新規なバインディング情報が通知されてきた場合、ローカルサーバ3のOAS機能部30で当該バインディング情報を必要とする設備機器2があるか否かを確認し、新規なバインディング情報を必要とする設備機器2のみに転送するため、LAN内での通信量を低減することができる。しかも、設備機器2では、必要とするバインディング情報のみを記憶部23に記憶させるため、記憶部23に必要とされる記憶容量を節約することが可能となる。
次に、本実施形態のさらなる変更例にかかるネットワークシステムについて説明する。
本ネットワークシステムは、各ローカルサーバ3配下の設備機器2全体において必要とするバインディング情報をセンターサーバ5のOAS機能部50に予めセットすることで、新規なバインディング情報がセンターサーバ5のルーティングテーブルに登録されると、当該バインディング情報がどのローカルサーバ3に接続された設備機器によって必要とされているかを照合し、新規なバインディング情報を必要とするローカルサーバ3にのみ通知するようにした点に特徴がある。尚、システム構成及びハードウェア構成は上記システムと同じであるので重複する説明を省略する。
本変更例にかかるネットワークシステムの初期動作は、以下の動作S50およびS51が追加されることを除いて実質的に図4に示す初期動作と同じである。すなわち、図11に示すように、設備機器2が実行要求を行うために必要とするバインディング情報の要求コマンドがローカルサーバ3に送られると(S9)、このコマンドに対応してローカルサーバ3のOAS機能部30が、当該設備機器2を含むLAN全体で必要とするバインディング情報のみを登録した要求バインディング情報テーブルを記憶部34に設定する(S50)。次いで、ローカルサーバ3のOAS機能部30は、要求バインディング情報テーブルをフィルタ情報としてセンターサーバに転送する(S51)。センターサーバ5では、ローカルサーバ3から転送されてきたフィルタ情報をローカルサーバ3の接続情報と対応付けて記憶部(図示せず)に保存する。
一例として、図6のシステム構成において、LAN−1のローカルサーバ3に設定された要求バインディング情報テーブルを図12(A)に示す。このテーブルは、該設備機器2を含むLAN−1全体で必要とするバインディング情報は、OID4に関する全てのバインディングおよびIID1に関する全てのバインディングであることを示している。また、図12(B)は、図12(A)の要求バインディング情報テーブルがセンターサーバに転送され、LAN−1のローカルサーバ3の接続情報であるC1と対応付けて登録されたフィルタ情報である。
尚、各ローカルサーバの要求バインディング情報テーブルの登録内容は、当該ローカルサーバが管轄するLANに新たな設備機器2が接続され、LAN全体として必要とするバインディング情報に変更が生じる度に更新される。すなわち、新たな設備機器2がLANに接続された場合、ローカルサーバの要求バインディング情報テーブルの現在の登録内容と、設備機器2の接続に伴って追加される新たな要求バインディング情報とが照合され、当該新たな要求バインディング情報が要求バインディング情報テーブルに存在しないと判定された場合は、当該新たな要求バインディング情報が要求バインディング情報テーブルに新規登録される。一方、要求バインディング情報テーブルに当該新たな要求バインディング情報がすでに存在していると判定された場合は、要求バインディング情報テーブルの更新は行われない。尚、更新が行われた場合は、センターサーバ5の記憶部にローカルサーバ3の接続情報と対応付けて登録されたフィルタ情報にもその更新が反映される。さらに、新たな設備機器2が接続されると、上記変更例で説明した新規なバインディング情報を必要とする設備機器を特定するためのフィルタ情報に変更が生じるので、ローカルサーバの有するルーティングテーブルの登録内容も自動更新される。
したがって、新たな設備機器2が接続される場合は、LAN全体として必要とするバインディング情報の更新はないが、ローカルサーバのルーティングテーブルに登録されているフィルタ情報(図9)が更新される場合と、要求バインディング情報テーブルの登録内容(図12(A))およびローカルサーバのルーティングテーブルに登録されているフィルタ情報(図9)の両方ともが更新される場合とが考えられる。このように、新たな設備機器2が接続される度に、ローカルサーバの要求バインディング情報テーブルの登録内容に更新が必要かどうかをローカルサーバのOAS機能部30がチェックし、必要に応じて自動更新が行われるので、ネットワークを利用するユーザーが設備機器の増設を行う場合の負担を大幅に軽減することができる点も本発明の重要な特徴の一つである。尚、この説明では、ローカルサーバ3のOAS機能部30が所定のプログラムを実行することにより、前記した登録内容の照合および自動更新を行っているが、OAS機能部30とは個別にバインディング情報更新部やフィルタ情報更新部を設ける構成を採用してもよい。あるいは、これらの照合および更新動作を一括して管理する情報更新部をOAS機能部30と個別に設けても良い。
上記した初期動作を完了した後、センターサーバ5のOAS機能部50が管理するルーティングテーブルに新規のバインディング情報が登録されると(S60)、図13に示すように、センターサーバ5は、この新規なバインディング情報と記憶部に登録したフィルタ情報とを照合して、当該バインディング情報を必要とするローカルサーバ3があるかどうかをチェックする(S61)。新規なバインディング情報を必要とするローカルサーバ3がない場合、センターサーバ5はバインディング情報をローカルサーバに転送する処理は行わない(S62)。一方、新規なバインディング情報を必要とするローカルサーバ3がある場合、そのローカルサーバにのみ新規なバインディング情報を通知する(S63)。そして、このバインディング情報を受け取ったローカルサーバ3のOAS機能部30は、センターサーバ5から通知されてきた新規なバインディング情報を当該ローカルサーバ配下の全ての設備機器2に通知する(S64)。新規なバインディング情報を受け取った設備機器2は、記憶部23に新規のバインディング情報を記憶する処理を行う。
例えば、図6のシステム構成において、設備機器Cがネットワークに接続されると、OID3:IID1、OID3:IID2、OID3:IID3がセンターサーバに送られる。センターサーバでは、図12(B)のフィルタ情報を参照してこれらの新規のバインディング情報を必要とするローカルサーバがあるかどうかを決定する。すなわち、図12(B)のフィルタ情報のうち、OID4に関する全てのバインディングの要求に対しては、設備機器Cの有するバインディング情報に該当するものはないが、IID1に関する全てのバインディングの要求に対しては、設備機器Cの有するバインディング情報OID3:IID1が該当するので、コネクションC1を介して新規のバインディング情報がLAN−1のローカルサーバ3に送信されるのである。
尚、本変更例においては、センターサーバ5のOAS機能部50が所定のプログラムを実行することにより、フィルタ情報に基づいて新規の識別子情報を必要とするローカルサーバ3を決定し、当該決定されたローカルサーバに新規の識別子情報を配布する識別子配布部としての機能を実現しているが、識別子配布部をOAS機能部50とは個別に設ける構成を採用してもよい。
このように、本変更例のネットワークシステムによれば、新規なバインディング情報がセンターサーバ5のルーティングテーブルに登録されると、OAS機能部50がこのバインディング情報を必要とするローカルサーバ3にのみ通知するため、不必要なバインディング情報まで通知することがなくなり、その結果、センターサーバ5のOAS機能部50の処理負荷が低減され、且つセンターサーバ5とローカルサーバ3との間の通信量も低減できる。一方、ローカルサーバ3では、転送されてくる新規なバインディング情報の量が、そのLAN全体として必要なものに限られるため、設備機器2の記憶部23に必要とされる記憶容量を節約することができる。
次に、本実施形態の他の変更例にかかるネットワークシステムについて説明する。
本ネットワークシステムは、上記した2つの変更例の長所を併せ持つものである。すなわち、センターサーバ5に新規のバインディング情報が登録された場合、新規なバインディング情報を必要とするローカルサーバ3を決定するとともに、当該ローカルサーバ3の配下にある設備機器のうち新規なバインディング情報を必要とする設備機器2を決定する点に特徴がある。尚、システム構成及びハードウェア構成は上記システムと同じであるので重複する説明を省略する。
本変更例にかかるネットワークシステムの初期動作は、以下の動作S70〜S72が追加されることを除いて実質的に図4に示す初期動作と同じである。すなわち、図14に示すように、設備機器2が実行要求を行うために必要とするバインディング情報の要求コマンドがローカルサーバ3に送られると(S9)、このコマンドに対応してローカルサーバ3のOAS機能部30が、当該設備機器2を含むLAN全体で必要とするバインディング情報のみを登録した要求バインディング情報テーブルを記憶部34に設定する(S70)。次いで、ローカルサーバ3のOAS機能部30は、要求バインディング情報テーブルを第1フィルタ情報としてセンターサーバに転送する(S71)。センターサーバ5では、ローカルサーバ3から転送されてきた第1フィルタ情報をローカルサーバ3の接続情報と対応付けて記憶部(図示せず)に保存する。さらに、ローカルサーバ3に送られたバインディング情報の要求コマンドに対応してローカルサーバ3のOAS機能部30が、設備機器の接続識別子であるローカルIPアドレスに対応付けて設備機器2が必要とする他の設備機器2のバインディング情報を第2フィルタ情報として記憶部34内のルーティングテーブルに登録する処理を行う(S72)。
上記した初期動作を完了した後、センターサーバ5のOAS機能部50が管理するルーティングテーブルに新規のバインディング情報が登録されると(S80)、図15に示すように、センターサーバ5は、この新規なバインディング情報と記憶部に登録した第1フィルタ情報とを照合して、当該バインディング情報を必要とするローカルサーバ3があるかどうかをチェックする(S81)。新規なバインディング情報を必要とするローカルサーバ3がない場合、センターサーバ5はバインディング情報をローカルサーバに転送する処理は行わない(S82)。一方、新規なバインディング情報を必要とするローカルサーバ3がある場合、そのローカルサーバ2にのみ新規なバインディング情報を通知する(S83)。そして、このバインディング情報を受け取ったローカルサーバ3のOAS機能部30は、新規なバインディング情報を必要とする設備機器2があるか否かを記憶部34のルーティングテーブルに登録した第2フィルタ情報を用いて検索し(S84)、新規なバインディング情報を必要とする設備機器2のみに通知する(S85)。
尚、本変更例においては、センターサーバ5のOAS機能部50が所定のプログラムを実行することにより、第1フィルタ情報に基づいて新規の識別子情報を必要とするローカルサーバを決定し、当該決定されたローカルサーバに新規の識別子情報を配布する第1識別子配布部としての機能を実現しているが、第1識別子配布部をOAS機能部50とは個別に設ける構成を採用してもよい。また、ローカルサーバ3のOAS機能部30が所定のプログラムを実行することにより、第2フィルタ情報に基づいてローカルサーバ3の配下の設備機器2の中から新規の識別子情報を必要とする設備機器を決定し、決定された設備機器にのみ新規の識別子情報を配布する第2識別子配布部としての機能を実現しているが、第2識別子配布部をOAS機能部30とは個別に設ける構成を採用してもよい。
このように、本変更例のネットワークシステムによれば、新規なバインディング情報がセンターサーバ5のルーティングテーブルに登録された場合、OAS機能部50は、このバインディング情報を必要とするローカルサーバ3にのみにこの新規なバインディング情報を通知するため、センターサーバ5のOAS機能部50における処理負荷を低減できる。また、ローカルサーバ3はセンターサーバ5から送られてきた新規なバインディング情報を必要とする設備機器2のみに通知するため、ローカルサーバ3配下の全ての設備機器2へ通知する場合に比べ、ローカルサーバ3における処理負荷も低減することができる。さらには、設備機器2にも必要とされるバインディング情報のみが記憶されるので、記憶容量の比較的少ない記憶装置を設備機器の記憶部として使用できるので、システム全体のコストパフォーマンスの向上も図れる。
最後に、本発明のネットワークシステムの実際の応用例について説明する。尚、システム構成及びハードウェア構成は上記システムと同じものを利用できるので重複する説明を省略する。
図16に示すように、このネットワークシステムにおいては、ビルや住宅等のユーザエリアに設置された分電盤7内に分岐ブレーカ群8とともにローカルサーバ3が収納されており、ローカルサーバ3は、LANケーブルを介して各設備機器(2a〜2e)およびパソコンのようなクライアント用端末端末6に接続されている。また、ローカルサーバ3は、分電盤7内に配設してあるインターネット接続回線用のモデム(図示せず)が接続される通信回線を介してインターネット4に接続され、インターネット4上にはセンターサーバ5が接続されている。
この応用例においては、設備機器2a、2cが照明器具であり、設備機器2b、2dは照明器具に対して点灯/消灯のトリガとなる人感センサ及び照度センサを組み込んだセンサ装置であり、これらによって照明制御システムが構築されている。
照明器具2a、2cの各々は、図3に示す設備機器2として必要な構成を備えており、その機能部21としては、情報処理部22から送られてくるオン/オフ情報によって照明負荷をオン/オフする制御回路及び点灯回路が設けられている。また、情報処理部22の有するモジュール部MOSのオブジェクトは、当該照明器具を識別するオブジェクト識別子(OID)が付されるとともに。照明オン情報を関数情報として定義されたオン用インターフェース識別子(IID)と照明オフ情報を関数情報として定義されたオフ用インターフェース識別子とを有し、これらのバインディング情報を用いた実行要求のコマンドがLANを通じて送られてくると、当該オブジェクトが実行され、機能部21には、照明オン情報もしくは照明オフ情報が送られる。
センサ装置2b、2dの各々は、図3に示す設備機器2として必要な構成を備えるとともに、その機能部21は、人感センサと照度センサとを有し、照度センサの出力を取り込んで周囲の明るさが一定以下で且つ人感センサが人を検知している場合には照明オン情報を、また明るさが一定以上であれば人感センサの検知の如何に関わらず照明オフ情報を情報処理部22へ出力する信号処理機能を備えている。情報処理部22のモジュール部MOSは、この機能部21からの情報に変化があると、これをイベント情報として取り扱うように定義されたインターフェース識別子を有するオブジェクトを備え、このバインディング情報を用いた実行要求のコマンドが送られてくると、当該オブジェクトが実行され、予め設定された対応関係を持つ照明器具(2a、2b)のオブジェクトのバインディング情報を用いて実行要求のコマンドが送信される。要するに、この照明制御システムでは、センサ装置(2b、2d)が照明器具(2a、2c)に対してオブジェクトの実行要求を行う側の設備機器となり、照明器具(2a、2c)がオブジェクトの実行を要求される側の設備機器を構成する。
このような照明制御システムを有するLAN内に新規のセンサ装置2eが接続されると、当該センサ装置2eとローカルサーバ3との間では、上述のように、センサ装置2eのオブジェクトのバインディング情報及びIPアドレスをローカルサーバ3のルーティングテーブルに登録する処理と、センサ装置2eがローカルサーバ3又はセンターサーバ5のルーティングテーブルに登録されているオブジェクトの実行要求の対象となる設備機器(例えば、照明器具2a)のバインディング情報を取得して記憶部23に格納する処理が初期動作として行われる。
初期動作の終了後、センサ装置2eの情報処理部22は、機能部21からの情報変化があると、初期動作で取得した実行要求対象の照明器具2aのバインディング情報を用いた実行要求のコマンドを生成して、通信部20を介してローカルサーバ3へ送信する処理を行う。
ローカルサーバ3のOAS機能部30は、ルーティングテーブルに登録されているバインディング情報に実行要求に用いたバインディング情報が登録されている場合には、当該照明器具2aに実行要求のコマンドを送る処理を行い、一方登録されていない場合にはセンターサーバ5へ実行要求のコマンドを転送する処理を行う。
尚、上記した設備機器2の他に、図3に示す設備機器2として必要な構成を備えた空調機器、床暖房機器、電気錠、警報監視装置、録画転送装置等をLANに接続してもよい。警報監視装置は、各種防犯センサや防災センサなどの異常発生検出用センサの状態を無線によって収集し、異常発生の検出があった時に警報情報を出力する機能を有する。また、異常発生検出用センサからの検出信号を無線で受信する無線受信部や、無線受信部で受信した検出信号を警報器へ発報する処理や、外部へ発報情報を出力する処理を行う機能部を設けても良い。また、録画転送装置は、インターホンシステムのテレビカメラ(図示せず)で捉えた来訪者の録画映像を外部や宅内のモニタへ配信する機能を有し、録画映像データを格納する録画部を機能部として、この機能部に保存されている録画映像データを情報処理部へ送るようになっている。
例えば、LAN上に設けた端末装置6から、設備機器としてLAN内に接続された空調機器と電気錠に対してオブジェクトの実行要求を行う場合、端末装置の「外出」というインターフェース識別子IIDと、空調機器の有する「空調機器」というオブジェクト識別子OIDと「空調の運転停止」というインターフェースの識別子IIDとの対応関係、および端末装置の「外出」というインターフェース識別子IIDと、電気錠の有する「電気錠」というオブジェクト識別子OIDおよび「施錠」というインターフェースの識別子IIDとの対応関係のそれぞれをローカルサーバに登録しておけば、ユーザーが外出する際に空調機器の運転停止と電気錠の施錠という2つのオブジェクトを単一の実行要求によって完了することができる。要するに、端末装置が、「外出」というインターフェース識別子IIDを用いて(この場合、オブジェクト識別子は任意)実行要求すると、ローカルサーバでは、ローカルサーバの有する識別子対応関係テーブルにおいて、「外出」というインターフェース識別子IIDとの対応関係が設定されている設備機器をチェックする。この例では、「電気錠」というオブジェクト識別子OIDと「施錠」というインターフェースの識別子IIDの組み合わせを有する設備機器(電気錠)と、「空調機器」というオブジェクト識別子OIDと「空調の運転停止」というインターフェースの識別子IIDの組み合わせを有する設備機器(空調機器)がピックアップされ、これらの識別子情報を用いたオブジェクトの実行要求が対応する設備機器に送信される。これらの実行要求を受けた設備機器(電気錠、空調機器)では、インターフェース識別子によって定義されたオブジェクトの内容(施錠、空調の運転停止)を各機能部21に実行させる。
また、設備機器としての火災感知器が異常を検知した場合(イベント発生時)に、宅内LANに接続された別の設備機器である照明器具を点滅させることで住人に異常を通知するように構成したり、人感センサが異常を検知した場合に、照明器具の照度を低下させるとともに、録画転送装置を動作させてLAN上のモニタ装置(図示せず)で映像を見られるようなシステムを構築することもできる。
このように、オブジェクトを要求する側の設備機器のバインディング情報に対して、オブジェクトを実行する側の複数の設備機器のバインディング情報を対応付けておくことで、ひとつの実行要求に対して複数のオブジェクトの実行を同時に享受することができる。
上記したように、本発明のネットワークシステムによれば、各LAN上に設けたローカルサーバによってLAN内の設備機器のルーティングが行われるから、WAN上に配置されるセンターサーバですべての設備機器のセッションを管理する必要がなく、センターサーバの処理負荷を低減することができる。また、LAN内の設備機器が別のLANの配下にある設備機器にオブジェクトの実行要求を行う場合や、設備機器の新規登録を行う場合にもセンターサーバとローカルサーバとが効率よく連携して対処することができる。そして、このような長所を備えた本発明は、オフィスビルや住宅内の照明、センサ、空調機器、暖房機器、電気施錠などの多種多様な設備機器の遠隔制御や遠隔監視を効率よく行える柔軟なネットワークシステムを構築できる点でその利用価値が高い。

Claims (14)

  1. WAN(ワイドエリアネットワーク)に接続される少なくとも一つのLAN(ローカルエリアネットワーク)およびセンターサーバを有し、前記LANには、各々が所定のオブジェクトを実行する機能部を備え、前記オブジェクトに付された識別子およびネットワーク通信用の接続識別子を有する複数の設備機器およびローカルサーバが接続され、前記設備機器の一つが前記設備機器の別の一つに対して、前記識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行えるネットワークシステムであって、
    前記設備機器の各々は、前記ローカルサーバからの要求に基づき、前記識別子および前記接続識別子を前記ローカルサーバへ送信するとともに、他の設備機器のオブジェクトに付された識別子を提供するように前記ローカルサーバに要求する情報処理部と、
    前記情報処理部の要求に基づき、前記ローカルサーバから提供される前記他の設備機器の識別子を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている識別子を用いて前記設備機器の別の一つのオブジェクトの実行要求を前記ローカルサーバに送信する実行要求部とを含み、
    前記ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルを記憶するローカル記憶部と、
    前記設備機器の情報処理部から送信された前記識別子および前記接続識別子を第1ルーティングテーブルに登録する登録部と、
    前記設備機器の一つから前記設備機器の別の一つに対して前記識別子を用いたオブジェクトの実行要求があると、前記識別子が第1ルーティングテーブルに登録されているかどうかを判定する照合部とを有し、
    第1ルーティングテーブルに登録がある場合、前記ローカルサーバは、前記設備機器の別の一つに対して前記オブジェクトの実行要求を行い、第1ルーティングテーブルに登録がない場合、前記ローカルサーバは、前記オブジェクトの実行要求をセンターサーバに転送することを特徴とするネットワークシステム。
  2. 上記WANには複数の上記LANが接続され、前記複数のLANの各々において、ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルに登録された識別子をセンターサーバへ通知し、
    上記センターサーバは、第2ルーティングテーブルを記憶するセンター記憶部と、
    前記ローカルサーバの各々から通知される前記識別子を、前記ローカルサーバが有する接続識別子に関連付けて第2ルーティングテーブルに登録するセンター登録部と、
    前記複数のLANの一つに接続されたローカルサーバから前記識別子を用いたオブジェクトの実行要求がセンターサーバに転送されると、当該オブジェクトの実行要求に用いた識別子に対応関係のあるローカルサーバを第2ルーティングテーブルから検索して前記オブジェクトの実行要求を送信するサーバ検索部とを有することを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. 上記サーバ検索部によって前記オブジェクトの実行要求が送信されたローカルサーバは、当該オブジェクトの実行要求に用いられた識別子と、そのローカルサーバの有する第1ルーティングテーブルの登録内容とを照合して決定される設備機器に当該オブジェクトの実行要求を送信することを特徴とする請求項2記載のネットワークシステム。
  4. 上記WANには複数の上記LANが接続され、前記複数のLANの各々において、ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルに登録された識別子をセンターサーバへ通知し、
    前記ローカルサーバは、前記設備機器の一つから他の設備機器の識別子を要求されると、当該識別子が第1ルーティングテーブルに登録されている場合は、前記設備機器の一つに当該識別子を提供し、当該識別子が第1ルーティングテーブルに登録されていない場合は、前記識別子の要求を前記センターサーバへ転送し、
    上記センターサーバは、第2ルーティングテーブルを記憶するセンター記憶部と、
    前記ローカルサーバの各々から通知される前記識別子を、前記ローカルサーバが有する接続識別子に関連付けて第2ルーティングテーブルに登録するセンター登録部と、
    前記ローカルサーバからセンターサーバへ前記識別子の要求が転送されると、前記要求に対応する識別子を第2ルーティングテーブルから検索して前記ローカルサーバに送信する識別子検索部とを有することを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
  5. 前記複数のLANの各々において、ローカルサーバの前記ローカル記憶部は、前記ローカルサーバの配下にある設備機器の各々から要求される他の設備機器の識別子情報に基づいて、前記ローカルサーバが接続されたLAN全体として必要とする識別子情報が設定される識別子情報テーブルを有し、
    前記ローカルサーバの各々は、前記識別子情報テーブルの内容をフィルタ情報として前記センターサーバに提供し、
    前記センターサーバは、前記フィルタ情報を第2ルーティングテーブルに保存し、
    第2ルーティングテーブルに新規の識別子情報が登録されると、当該新規の識別子情報を必要とするローカルサーバを前記フィルタ情報に基づいて決定し、当該決定されたローカルサーバに新規の識別子情報を配布する識別子配布部を有することを特徴とする請求項2もしくは4に記載のネットワークシステム。
  6. 前記ローカルサーバは、LAN内の各設備機器がオブジェクトの実行要求を行うために必要とする他の設備機器の識別子をフィルタ情報として第1ルーティングテーブルに設備機器の接続識別子と対応付けて登録し、
    上記センターサーバの第2ルーティングテーブルに新規の識別子情報が登録されると、前記センターサーバはローカルサーバに当該新規の識別子情報を通知し、
    前記ローカルサーバは、センターサーバから通知された前記新規の識別子情報を必要とする設備機器を、前記フィルタ情報に基づいて前記ローカルサーバの配下の設備機器の中から決定し、当該決定された設備機器に新規の識別子情報を配布する識別子配布部を有することを特徴とする請求項2もしくは4に記載のネットワークシステム。
  7. 前記複数のLANの各々において、ローカルサーバの前記ローカル記憶部は、前記ローカルサーバの配下にある設備機器の各々から要求される他の設備機器の識別子情報に基づいて、前記ローカルサーバが接続されたLAN全体として必要とする識別子情報が設定される識別子情報テーブルを有し、
    前記ローカルサーバの各々は、前記識別子情報テーブルの内容を第1フィルタ情報として前記センターサーバに提供するとともに、LAN内の各設備機器がオブジェクトの実行要求を行うために必要とする他の設備機器の識別子を第2フィルタ情報として第1ルーティングテーブルに設備機器の接続識別子と対応付けて登録し、
    前記センターサーバは、前記第1フィルタ情報を第2ルーティングテーブルに保存し、
    第2ルーティングテーブルに新規の識別子情報が登録されると、当該新規の識別子情報を必要とするローカルサーバを前記第1フィルタ情報に基づいて決定し、当該決定されたローカルサーバに新規の識別子情報を配布する第1識別子配布部を有し、
    前記ローカルサーバは、前記第1識別子配布部から配布された前記識別子情報を必要とする設備機器を、前記第2フィルタ情報に基づいて前記ローカルサーバの配下の設備機器の中から決定し、当該決定された設備機器に前記識別子情報を配布する第2識別子配布部を有することを特徴とする請求項2もしくは4に記載のネットワークシステム。
  8. WAN(ワイドエリアネットワーク)に接続される少なくとも一つのLAN(ローカルエリアネットワーク)およびセンターサーバを有し、前記LANには、各々が所定のオブジェクトを実行する機能部を備え、前記オブジェクトに付された識別子およびネットワーク通信用の接続識別子を有する複数の設備機器、端末装置およびローカルサーバが接続され、前記設備機器の一つ又は前記端末機器のいずれかが前記設備機器の別の一つに対して、前記識別子を用いてオブジェクトの実行要求を行えるネットワークシステムであって、
    前記設備機器の各々は、前記ローカルサーバからの要求に基づき、前記識別子および前記接続識別子を前記ローカルサーバへ送信するとともに、他の設備機器のオブジェクトに付された識別子を提供するように前記ローカルサーバに要求する情報処理部と、
    前記情報処理部の要求に基づき、前記ローカルサーバから提供される前記他の設備機器の識別子を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている識別子を用いて前記設備機器の別の一つのオブジェクトの実行要求を前記ローカルサーバに送信する実行要求部とを含み、
    前記端末装置は、前記設備機器のオブジェクトに付された識別子を提供するように前記ローカルサーバに要求する情報処理部と、
    前記情報処理部の要求に基づき、前記ローカルサーバから提供される前記設備機器の識別子を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている識別子を用いて前記設備機器の一つのオブジェクトの実行要求を前記ローカルサーバに送信する実行要求部とを含み、
    前記ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルを記憶するローカル記憶部と、
    前記設備機器の情報処理部から送信された前記識別子と前記接続識別子を第1ルーティングテーブルに登録する登録部と、
    前記設備機器の一つ又は前記端末機器のいずれかから前記設備機器の別の一つに対して前記識別子を用いたオブジェクトの実行要求があると、前記識別子が第1ルーティングテーブルに登録されているかどうかを判定する照合部とを有し、
    第1ルーティングテーブルに登録がある場合、前記ローカルサーバは、前記設備機器の別の一つに対して前記オブジェクトの実行要求を行い、第1ルーティングテーブルに登録がない場合、前記ローカルサーバは、前記オブジェクトの実行要求をセンターサーバに転送することを特徴とするネットワークシステム。
  9. 上記WANには複数の上記LANが接続され、前記複数のLANの各々において、ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルに登録された識別子をセンターサーバへ通知し、
    上記センターサーバは、第2ルーティングテーブルを記憶するセンター記憶部と、
    前記ローカルサーバの各々から通知された前記識別子を、前記ローカルサーバが有する接続識別子に関連付けて第2ルーティングテーブルに登録するセンター登録部と、
    前記複数のLANの一つに接続されたローカルサーバから前記識別子を用いたオブジェクトの実行要求がセンターサーバに転送されると、当該オブジェクトの実行要求に用いた識別子に対応関係のあるローカルサーバを第2ルーティングテーブルから検索して前記オブジェクトの実行要求を送信するサーバ検索部とを有することを特徴とする請求項8に記載のネットワークシステム。
  10. 上記サーバ検索部によって前記オブジェクトの実行要求が送信されたローカルサーバは、当該オブジェクトの実行要求に用いられた識別子と、そのローカルサーバの有する第1ルーティングテーブルの登録内容とを照合して決定される設備機器に当該オブジェクトの実行要求を送信することを特徴とする請求項9記載のネットワークシステム。
  11. 上記WANには複数の上記LANが接続され、前記複数のLANの各々において、ローカルサーバは、第1ルーティングテーブルに登録された識別子をセンターサーバへ通知し、
    前記ローカルサーバは、前記設備機器の一つ又は前記端末装置のいずれかから前記識別子を要求されると、当該識別子が第1ルーティングテーブルに登録されている場合は、前記設備機器の一つ又は前記端末装置のいずれかに当該識別子を提供し、当該識別子が第1ルーティングテーブルに登録されていない場合は、前記識別子の要求を前記センターサーバへ転送し、
    上記センターサーバは、第2ルーティングテーブルを記憶するセンター記憶部と、
    前記ローカルサーバの各々から通知される前記識別子を、前記ローカルサーバが有する接続識別子に関連付けて第2ルーティングテーブルに登録するセンター登録部と、
    前記ローカルサーバからセンターサーバへ前記識別子の要求が転送されると、前記要求に対応する識別子を第2ルーティングテーブルから検索して前記ローカルサーバに送信する識別子検索部とを有することを特徴とする請求項8記載のネットワークシステム。
  12. 前記複数のLANの各々において、ローカルサーバの前記ローカル記憶部は、前記ローカルサーバの配下にある設備機器の各々および前記端末装置から要求される設備機器の識別子情報に基づいて、前記ローカルサーバが接続されたLAN全体として必要とする識別子情報が設定される識別子情報テーブルを有し、
    前記ローカルサーバは、前記識別子情報テーブルの内容をフィルタ情報として前記センターサーバに提供し、
    前記センターサーバは、前記フィルタ情報を第2ルーティングテーブルに保存し、
    第2ルーティングテーブルに新規の識別子情報が登録されると、当該新規の識別子情報を必要とするローカルサーバを前記フィルタ情報に基づいて決定し、当該決定されたローカルサーバに新規の識別子情報を配布する識別子配布部を有することを特徴とする請求項9もしくは11に記載のネットワークシステム。
  13. 前記ローカルサーバは、LAN内の各設備機器および前記端末装置がオブジェクトの実行要求を行うために必要とする識別子をフィルタ情報として第1ルーティングテーブルに設備機器の接続識別子と対応付けて登録し、
    上記センターサーバの第2ルーティングテーブルに新規の識別子情報が登録されると、前記センターサーバはローカルサーバに当該新規の識別子情報を通知し、
    前記ローカルサーバは、センターサーバから通知された前記新規の識別子情報を必要とする設備機器および/または前記端末装置を、前記フィルタ情報に基づいて前記ローカルサーバの配下の設備機器および前記端末装置の中から決定し、当該決定された設備機器および/または端末装置に新規の識別子情報を配布する識別子配布部を有することを特徴とする請求項9もしくは11に記載のネットワークシステム。
  14. 前記複数のLANの各々において、ローカルサーバの前記ローカル記憶部は、前記ローカルサーバの配下にある設備機器の各々および前記端末装置から要求される他の設備機器の識別子情報に基づいて、前記ローカルサーバが接続されたLAN全体として必要とする識別子情報が設定される識別子情報テーブルを有し、
    前記ローカルサーバは、前記識別子情報テーブルの内容を第1フィルタ情報として前記センターサーバに提供するとともに、LAN内の各設備機器および前記端末装置がオブジェクトの実行要求を行うために必要とする他の設備機器の識別子を第2フィルタ情報として第1ルーティングテーブルに設備機器の接続識別子と対応付けて登録し、
    前記センターサーバは、前記第1フィルタ情報を第2ルーティングテーブルに保存し、
    第2ルーティングテーブルに新規の識別子情報が登録されると、当該新規の識別子情報を必要とするローカルサーバを前記第1フィルタ情報に基づいて決定し、当該決定されたローカルサーバに新規の識別子情報を配布する第1識別子配布部を有し、
    前記ローカルサーバは、前記第1識別子配布部から配布された前記識別子情報を必要とする設備機器および/または前記端末装置を、前記第2フィルタ情報に基づいて前記ローカルサーバの配下の設備機器および前記端末機器の中から決定し、当該決定された設備機器および又は前記端末装置に前記識別子情報を配布する第2識別子配布部を有することを特徴とする請求項9もしくは11に記載のネットワークシステム。
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