JPWO2007145115A1 - 複合光学素子及びその製造方法 - Google Patents

複合光学素子及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007145115A1
JPWO2007145115A1 JP2008521166A JP2008521166A JPWO2007145115A1 JP WO2007145115 A1 JPWO2007145115 A1 JP WO2007145115A1 JP 2008521166 A JP2008521166 A JP 2008521166A JP 2008521166 A JP2008521166 A JP 2008521166A JP WO2007145115 A1 JPWO2007145115 A1 JP WO2007145115A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
optical unit
optical element
composite
ring member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008521166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5159620B2 (ja
Inventor
一彰 高木
一彰 高木
清水 義之
義之 清水
高野 利昭
利昭 高野
村田 淳
淳 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008521166A priority Critical patent/JP5159620B2/ja
Publication of JPWO2007145115A1 publication Critical patent/JPWO2007145115A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5159620B2 publication Critical patent/JP5159620B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1876Diffractive Fresnel lenses; Zone plates; Kinoforms
    • G02B5/189Structurally combined with optical elements not having diffractive power
    • G02B5/1895Structurally combined with optical elements not having diffractive power such optical elements having dioptric power
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/0073Optical laminates
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/02Simple or compound lenses with non-spherical faces
    • G02B3/08Simple or compound lenses with non-spherical faces with discontinuous faces, e.g. Fresnel lens
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1847Manufacturing methods
    • G02B5/1852Manufacturing methods using mechanical means, e.g. ruling with diamond tool, moulding
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

本発明は、第一光学部と該第一光学部に接合された第二光学部とを備えた複合光学素子に関する技術分野に属する。第一光学部10と、該第一光学部10に接合された第二光学部20とを備えた複合光学素子1において、第二光学部20の形状精度を向上させることで光学性能の低下を防止する。上記第一光学部(10)におけるレンズ面(10b)の周縁部に、該第一光学部(10)の周方向においてレンズ面(10b)からの高さh1が略一定になるように形成されたリング部材(106)を配設する。

Description

本発明は、第一光学部と該第一光学部に接合された第二光学部とを備えた複合光学素子に関する技術分野に属する。
従来より、第一光学部と該第一光学部に接合された第二光学部とを備えた複合光学素子は知られている。このような複合光学素子は、第一光学部と所定の形状を有する成形面を含む成形型とを相対的に接近移動させることで、上記第一光学部及び上記成形面間に配置した軟化状態にある樹脂を押圧することによって上記第一光学部に第二光学部を接合形成することで製造される場合がある。
例えば、特許文献1に示すものでは、パルスモータによりボールネジを回転駆動させることで、ボールネジのナットに取付固定された成形型を第一光学部に直線的に接近移動させるとともに、第一光学部及び成形面間で軟化状態にある樹脂を押圧して所定の形状に成形し、該成形された樹脂を硬化させることで、上記第一光学部に第二光学部を接合形成するようにしている。より詳細には、成形型は、該成形型の成形面と第一光学部との間で上記軟化状態にある樹脂を押し広げて成形しながら第一光学部に向かって接近移動するとともに、所定の前進位置まで到達したときに停止する。こうして樹脂の成形が完了する。ここで、成形型は、ボールネジの回転角をパルスモータにより制御することにより、上記所定の前進位置で停止するように制御され、上記軟化状態にある樹脂は、この前進位置において上記成形面及び第一光学部間に形成された空間に対応する所定の形状に成形されて第二光学部とされる。そして、該成形が完了した樹脂(第二光学部)を硬化させることにより第一光学部に第二光学部を接合形成して上記複合光学素子を製造している。
特開2001−249208号公報
ところで、上述のような複合光学素子において、所望の光学性能を得るうえで、第一光学部の形状精度はさることながら、第二光学部の形状精度、特に厚さ方向の精度を向上させることが重要となる。従って、上述のように第一光学部を成形型に相対的に接近移動させることにより第一光学部に第二光学部を接合形成する複合光学素子の製造方法では、第二光学部の成形完了時における、成形型又は第一光学部の位置決めを正確に行う必要がある。
そこで、上記特許文献1に示すのと同様にパルスモータを使用して、上記成形型又は第一光学部の位置決めを行う場合、パルスモータの回転精度(分解能)を高めることにより上記成形型又は第一光学部の位置決め精度を向上させることが考えられる。しかしながら、この回転精度(分解能)には限界値が存在し、上記位置決め精度もこの限界値により制限される結果、第二光学部に求められる形状精度を確保できない場合がある。また、仮にパルスモータの回転精度(分解能)を十分に高めることができたとしても、ボールネジ等の伝動用機械要素を使用することに起因するバックラッシ等の発生により、上記成形完了時における成形型又は第一光学部の位置めを正確に行うことは困難である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第一光学部と、該第一光学部に接合された第二光学部とからなる複合光学素子において、例えば第一光学部と所定の形状を有する成形面を含む成形型とを相対的に接近移動させることで、上記第一光学部及び上記成形面間に配置した軟化状態にある樹脂を押圧することによって上記第一光学部に第二光学部を接合形成する場合に、第二光学部の成形完了時における、成形型又は第一光学部の位置決めを正確に行うことにより、第二光学部の形状精度、特に厚さ方向の形状精度を向上させて所望の光学性能を得ようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、第一光学部と、該第一光学部の一の面に、該一の面の周縁部が露出するように接合された第二光学部とを備えた複合光学素子を対象とし、上記第一光学部の周方向において上記一の面からの高さが略一定になるように形成された突出部材を、上記一の面の周縁部に配設するとともに、上記突出部材を、上記第一光学部及び上記第二光学部のうち少なくとも一方に接合するようにした。
この構成により、第二光学部の形状精度を向上させることが可能となる。すなわち、第一光学部と所定の形状を有する成形面を含む成形型とを相対的に接近移動させることで、上記第一光学部及び上記成形面間に配置した軟化状態にある樹脂を押圧することによって上記第一光学部に第二光学部を接合形成するようにした場合に、例えば、上記成形型の成形面の径方向外側に突出部材を配置した後に、上記第一光学部を成形型に向かって上記突出部材に当接するまで接近移動させることで、第一光学部及び成形面間に第二光学部の形状に対応した所定の空間を容易に且つ正確に形成することができる。従って、所望の光学性能を有する複合光学素子を容易に製造することが可能となる。
また、突出部材は、第一光学部の周方向において上記一の面からの高さが略一定になるよう形成されているので、上述のように第一光学部を突出部材に当接させることにより第二光学部を所定の形状に成形する場合に、該当接時に第一光学部が傾くのを防止することができる。よって、突出部材における第一光学部との接触面とは逆側の面(以下、突出部材端面と呼ぶ)を、光軸に対して略垂直にすることができ、従って突出部材端面を例えば複合光学素子を光学機器に取付けるための取付面として使用した場合に、光軸調整を容易に行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明の複合光学素子によると、第二光学部の形状精度を向上させることができ、その結果、光学性能の低下を防止することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態1に係る複合光学素子を示す断面図である。 図2は、第一光学部の製造方法を説明するための断面図である。 図3は、第二光学部の製造方法を説明するための断面図である。 図4は、本発明の実施形態2に係る複合光学素子を示す断面図である。 図5は、図1のV方向矢視図である。 図6は、他の実施形態を示す図5相当図である。 図7は、他の実施形態を示す図5相当図である。 図8は、他の実施形態に係るリング部材を示す断面図である。
符号の説明
h1 レンズ面からの高さ(一の面からの高さ)
1 複合光学素子
10 第一光学部
10b レンズ面(一の面)
20 第二光学部
37 成形型
37a 成形面
38 熱硬化性樹脂(樹脂)
50b 素子表面(一の面)
106 リング部材(突出部材、当接部材)
106a切欠部
106c孔
108 鏡筒
120 分割部材(突出部材、当接部材)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る複合光学素子1の断面図である。同図に示すように、複合光学素子1は、第一光学部10と、該第一光学部10に接合された第二光学部20と、突出部材(当接部材)としてのリング部材106と、鏡筒108とを備えている。
第一光学部10は、両凸レンズからなっていて、光が入射する側のレンズ面10aと該入射した光が出射される側のレンズ面10bとを備えている。ここで、第一光学部10は、レンズ面10a及びレンズ面10bの中央部が周縁部に対してそれぞれ該第一光学部10の外側に膨らんだ所謂両凸状に形成されている。
また、レンズ面10bは、該レンズ面10bの中央部に位置し且つ凹部と凸部とが周期的又は非周期的に並ぶ凹凸面部12と、該凹凸面部12の周囲に設けられた非球面状の滑面部13とを含んでおり、本実施形態1においては、凹凸面部12は断面鋸歯状の回折面により構成されている。
第二光学部20は、レンズ面10bの周縁部以外の部分に、該レンズ面10bの周縁部が露出するように接合されている。尚、第二光学部20の光軸は、第一光学部10の光軸と一致している(以下、特に断らない限り第一光学部10の光軸のことを単に光軸と呼ぶ。)。
レンズ面10bの周縁部には、リング部材106が、該リング部材106の内周面と第二光学部20の外周面とが全周に亘って接した状態で、且つ該リング部材106の軸心と光軸とが一致するように設けられている(図1及び図5参照)。このリング部材106の内周縁は、第一光学部10において設計段階で光の通路として設定された部分(以下、光学有効部と呼ぶ)よりも径方向外側に位置している。また、リング部材106の外周縁は、第一光学部10の外周縁に対して径方向で同一又は外側に位置していることが望ましい。
また、リング部材106は、第一光学部10の周方向においてレンズ面10bの周縁部からの高さh1が一定になるように且つ該高さh1が上記第二光学部20の周縁の高さh2と一致するように形成されている。すなわち、リング部材106における厚さ方向の両端面は互いに平行に対向する平坦面からなり、その一方の面106d(以下、接触面106dと呼ぶ)はレンズ面10bに接しており、上記接触面106dとは反対側に位置するリング端面106bは第二光学部表面の周縁部と連続的に繋がって面一になっている。
更に、リング部材106の内周面には、段差状に切欠かれた切欠部106aが設けられている。ここで、切欠部106aは、リング部材106の内周面におけるリング端面106b側に設けられている。
上記鏡筒108は、該鏡筒108の内周面とリング部材106の外周面とが当接するように嵌合されてなるとともに、第一光学部10に対して光が入射する側に向かって延びていて、レンズ面10bに入射する不必要な光を遮断するとともに第一光学部10及び第二光学部20を支持する役割を果たしている。ここで、鏡筒108はリング部材106に接着剤により接合されている。尚、鏡筒108とリング部材106との接合方法については、これに限ったものではなく、例えばリング部材106の外周面を、鏡筒108の内周面に圧入することにより接合するようにしてもよい。
次に、図2及び図3を参照にしながら本実施形態1に係る複合光学素子1の製造方法について説明する。尚、ここでは、ガラスからなる第一光学部10と熱硬化性樹脂38(図3参照)からなる第二光学部20とからなる複合光学素子1の製造方法を例に挙げて説明する。
まず最初に、第一光学部10を製作する。詳細には、第一光学部10の製作は、図2に示す一対の成形型31,35を用いて行う。下型31は、上面が成形面32とされている。成形面32はレンズ面10bを形成するためのものであって、凹凸面部12(図1参照)を成形するための凹凸成形面部34と、滑面部13(図1参照)を成形するための滑成形面部33とを含む。一方、上型35は、下面が成形面36とされている。そして、これら下型31及び上型35を用いて、ボール状や第一光学部10とほぼ近似の形状寸法に加工されたガラスプリフォーム30を加熱押圧(ヒートプレス)する。具体的には、下型31と上型35との間にガラスプリフォーム30を配置する(図2(a)参照)。次にガラスプリフォーム30をその軟化点温度近傍にまで加熱して軟化させ、上型35を下型31に向かって相対的に接近移動させることにより、軟化したガラスプリフォーム30を下型31の成形面32と上型35の成形面36とでもって押圧し、第一光学部10を得る(図2(b)参照)。そして、第一光学部10を所定の温度(例えば、ガラス転移温度−150°〜室温)にまで冷却した後、第一光学部10を下型31及び上型35から離間させることにより完成させる。図2(c)は得られた第一光学部10の断面図である。
次に、第一光学部10に第二光学部20を接合形成する方法について図3に基づいて説明する。
最初に、所定の形状つまり第二光学部20の表面形状に対応した形状を有する成形面37aを含む成形型37の成形面37a上に、軟化状態にある熱硬化性樹脂38を載置する(図3(a)参照)。尚、成形面37aは、成形型37の中央部に形成した凹部37bと該凹部37bの周縁近傍部に位置する平坦部37cとで構成されている。
そして、リング部材106を、該リング部材106の軸心が成形面37aの軸心と一致するように、成形型37における成形面37aの径方向外側(成形面37aの外周縁よりも径方向外側)に位置する外周面37d上に載置し(図3(b)参照)、その後、成形型37及び第一光学部10を、成形面37aとレンズ面10bとが所定の間隔を空けて対向するように且つ成形面37aの軸心と第一光学部10の光軸とが一致するように配置する(図3(c)参照)。更に、第一光学部10を、成形型37を固定した状態で該成形型37に向かって、リング部材106に当接するまで直線的に接近移動させることによって、成形面37a及びレンズ面10b間で熱硬化性樹脂38を押圧して、所定の形状つまり複合光学素子1が所定の光学性能を発揮するように成形する。尚、第一光学部10を、成形型37に向かって直線的に接近移動させる方法については、例えば油圧シリンダやエアーシリンダ等によるものであってもよいし、ボールネジを介して行うものであってもよい。
そして、成形後そのままの状態で、熱硬化性樹脂38に熱を付与することで該熱硬化性樹脂38を硬化させることによって第一光学部10に第二光学部20を接合形成する。
この工程において、熱を付与する前の軟化状態にある熱硬化性樹脂38は、第一光学部10と比較して非常に柔らかいため、熱硬化性樹脂38を第一光学部10のレンズ面10bにより押圧しても、レンズ面10bの形状変化は実質的に起こらない。また、レンズ面10bの形状や、リング部材106の形状に合わせて熱硬化性樹脂38が流動して凹凸面部12の凹部やリング部材106の内周に形成された切欠部106a内に入り込むことによって所望の形状に成形される。
尚、本実施形態1のように、第一光学部10と第二光学部20との材質が異なるような場合は、第一光学部10の上に第二光学部20を接合形成するに先立って、レンズ面10bに第一光学部10と第二光学部20との密着性を向上させる処理を施しておくことが好ましい。具体的に、第一光学部10がガラスからなるものであり、第二光学部20が樹脂からなるものである場合は、例えば、レンズ面10bにシランカップリング剤等のカップリング剤を塗布しておくことが好ましい。
以上の如く、本実施形態1では、第一光学部10のレンズ面10bの周縁部には、レンズ面10bからの高さが第一光学部10の周方向において一定になるように形成されたリング部材106が設けられている。これにより、第二光学部20の形状精度を容易且つ安価に向上させることができる。すなわち、上述のように、第一光学部10に第二光学部20を接合形成する際に、第二光学部20の成形完了時における第一光学部10の位置は、該第一光学部10がリング部材106に当接することにより決まるので、レンズ面10b及び成形面37a間に形成される空間を容易に且つ正確に所定の形状にすることができる(図3(d)参照)。ここで、リング部材106を用いずに上記成形完了時における第一光学部10の位置決めを行う場合、例えばパルスモータやサーボモータによりボールネジの回転角を制御することにより位置決め行うことが考えられるが、このようにした場合、該位置決め精度を向上させるために高精度のパルスモータやサーボモータが必要となる結果、設備コストの増大を招く。しかしながら、本発明によれば、上記成形完了時における第一光学部10の位置は、該第一光学部10がリング部材106に当接することにより決まるので、上述のような高精度のパルスモータやサーボモータを用いずとも、上記第一光学部10の位置決めを行うことができ、従って、リング部材106がない場合に比べて製造コストを低減することが可能となる。また、ボールネジ等の機械伝動要素を使用することで発生するバックラッシ等に起因する位置決め誤差を無くすことができ、従って、リング部材106を使用しない場合に比べて、上記成形完了時における、レンズ面10b及び成形面37a間の距離を正確に制御することができる。その結果、第二光学部20の形状精度を向上させて、所望の光学性能を有する複合光学素子1を容易に且つ正確に製造することが可能となる。
また、リング部材106は、第一光学部10の周方向における、レンズ面10bの外周部からの高さh1が略一定になるよう形成されているので、上述のように、第一光学部10を、リング部材106に当接させることにより第二光学部20を所定の形状に成形する場合に、該当接時に第一光学部10が傾くのを防止することができる。よって、光軸に対して、リング部材106のリング端面106bを略垂直にすることができ、従ってリング端面106bを、例えば複合光学素子1を光学機器に取付けるための取付面として使用した場合に、光軸調整を容易に行うことが可能となる。また、例えばリング部材106を、第一光学部10の材料であるガラスよりも硬度の高いものとすることで、リング部材106を使用しない場合に比べて上記取付面の強度を向上させることができる。
また、本実施形態1では、複合光学素子1は鏡筒108を備えており、リング部材106は、該リング部材106の軸心が光軸に一致するように形成されてなるとともに該リング部材106の外周面が上記鏡筒108の内周面に当接するように嵌合されている。これにより、鏡筒108の軸心と光軸とを容易に一致させることができ、従って鏡筒108がない場合に比べて、複合光学素子1を光学機器に取付ける際に必要となる光軸調整を容易に行うことが可能となる。
更に、本実施形態1では、リング部材106の内周面には、段差状に切欠かれた切欠部106aが設けられている。これにより、第二光学部20を成形する際に、切欠部106a内に余剰の熱硬化性樹脂38が吸収される結果、収縮時のワレや熱硬化性樹脂38の充填不足分を吸収することができる。
また、切欠部106aは、リング部材106の内周面におけるリング端面106b側に設けられている。これにより、切欠部106a内に入り込んで硬化した樹脂により、リング部材106がレンズ面10b上から脱落するのを確実に防止することができる。
尚、一般的に、ガラスは樹脂よりも軟化温度が高く、硬度も高いため、例えばここで説明したように、第一光学部10がガラスからなるものであり、第二光学部20が熱硬化性樹脂38からなるものである場合に、上述のように所望の形状に成形したガラス製の第一光学部10を成形型として軟化状態にある樹脂を押圧するとともに硬化させて接合することによって、複合光学素子1を容易に且つ高い形状精度で得ることができる。
また、本実施形態1では、レンズ面10bは凹凸面部12と滑面部13とを含んでいる。これにより、凹凸面部12が設けられている中央領域R1(図1参照)におけるレンズ面10bの光学的パワーと、滑面部13が設けられている周辺領域R2(図1参照)におけるレンズ面10bの光学的パワーとを異ならしめることができる。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係る複合光学素子1の断面図であり、第一光学部10及び第二光学部20の形状が上記実施形態1とは異なってなるものである。尚、図1と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。
すなわち、第一光学部10は、平行平板状に形成されていて、光が入射する側の素子表面50aと該入射した光が出射される側の素子表面50bとを備えている。素子表面50a,50bは互いに平行に対向して形成されており、素子表面50bは、該素子表面50bの中央部に設けられた凹凸面部12と、凹凸面部12の周囲に設けられた滑面部13とを含んでいる。尚、本実施形態2において、凹凸面部12は断面階段状に形成された所謂階段状回折面に構成されている。
また、本実施形態2に係る複合光学素子1の製造方法については、上記実施形態1と同様である。尚、第一光学部10に第二光学部20を接合する際に用いる成形型37の成形面37aは、第二光学部20の表面形状に対応して平坦状に形成されている。
以上のような構成の複合光学素子1により、上記実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記各実施形態では、本発明の突出部材(当接部材)としてリング部材106を使用しているが、これに限ったものではなく、例えば、図6に示すように、リング部材106の周方向の一部が切欠かれたものや、図7に示すように第一光学部10の周方向において互いに所定の間隔を空けて配設された複数の分割部材120を使用するようにしてもよい。また、突出部材(当接部材)は、例えば矩形状に形成された枠状部材を使用するようにしてもよい。すなわち、第一光学部10の周方向において、レンズ面10bからの高さh1が一定になるような部材であればどのようなものであってもよい。
更に、上記各実施形態では、リング部材106の内周面には、段差状に切欠かれた切欠部106aが設けられているが、必ずしも段差状である必要はない。また、切欠部106aではなく、例えば、図8に示すように孔106cを設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、第一光学部10に第二光学部20を接合形成する際に、成形型37を固定した状態で、第一光学部10を該成形型37に向かって接近移動させているが、これに限ったものではなく、例えば、第一光学部10を固定した状態で、該第一光学部10に向かって成形型37を接近移動させるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、第一光学部10に第二光学部20を接合形成する際に、成形面37a上に熱硬化性樹脂38を載置しているが、これに限ったものではなく、例えば第一光学部10のうち上記第二光学部20が接合される接合予定面上つまり実施形態1におけるレンズ面10b又は実施形態2における素子表面50bにおける第二光学部20が接合される範囲内にある面上に載置するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、第一光学部10に第二光学部20を接合する際に、リング部材106を、成形型37における外周面37d上に載置し、その後、第一光学部10を成形型37に向かって接近移動させているが、これに限ったものではなく、例えば、第一光学部10における上記第二光学部20を接合する側の面上つまり実施形態1ではレンズ面10b上、実施形態2では素子表面50b上に、リング部材106を予め接合しておき、その後、第一光学部10を成形型37に向かって接近移動させるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、リング部材106及び第二光学部20は共に、光が出射される側の面上つまり実施形態1におけるレンズ面10b上又は実施形態2における素子表面50b上に設けられているが、これに限ったものではなく、例えば光が入射する側の面上つまり実施形態1におけるレンズ面10a上又は上記実施形態2における素子表面50a上に設けるようにしてもよいし、両レンズ面10a,10b上又は両素子表面50a,50b上に設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、複合光学素子1は鏡筒108を備えているが、この鏡筒108は必ずしも必要ではない。
また、上記実施形態1では、滑面部13は非球面から構成されており、上記実施形態2では平面から構成されているが、これに限ったものではなく、例えば、球面、楕球面、トーリック面等であってもよい。
また、上記実施形態1では、凹凸面部12は断面鋸波状の回折面から構成されており、上記実施形態2では階段状回折面から構成されているが、これに限ったものではなく、例えば、断面矩形状や正弦波状の回折面、複数の凸状若しくは凹条レンズ面からなるレンズアレイ面、位相段差面、又は光反射防止構造(例えば、反射を抑制しようとする光の波長以下のピッチで配列された複数の錐体状突起部又は錐体状凹部からなる構造)が形成された光反射防止面であってもよい。
また、上記実施形態1では、第一光学部10は両凸レンズから構成されており、上記実施形態2では平行平板状の光学素子から構成されているが、これに限ったものではなく、例えばメニスカスレンズや両凹レンズであってもよい。
更に、上記各実施形態では、上記第一光学部10の材料としてガラスを、上記第二光学部20の材料として樹脂を使用しているが、これに限ったものではなく、例えば上記第一光学部10及び第二光学部20の材料として共に樹脂を使用するようにしてもよい。この場合、第一光学部10及び第二光学部20のいずれか一方がガラスである場合のように高温加熱装置といった高価で複雑な設備を使用することなく、複合光学素子1を容易に且つ安価に製造することができる。また、第一光学部10及び第二光学部20の材料として共にガラスを使用するようにしてもよい。そうすることによって、透過性及び耐久性に優れた複合光学素子1を実現することができる。尚、この場合、第一光学部10の方が第二光学部20よりも高いガラス転移温度及び軟化温度を示すものであることが望ましい。より好ましくは第二光学部20が低融点ガラスからなるものであることが好ましい。
また、上記各実施形態では、第二光学部20の材料として熱硬化性樹脂38を使用しているが、これに限ったものではなく、例えば、紫外線硬化樹脂や電子線硬化樹脂等を使用するようにしてもよい。この場合、短時間で硬化処理できるため、複合光学素子1の生産性を向上させることができる。
また、上記各実施形態では、リング部材106は第二光学部20を介して第一光学部10に接合されているが、これに限ったものではなく、例えばリング部材106を第一光学部10に直接接合するようしてもよい。
本発明は、第一光学部と該第一光学部に接合された第二光学部とを備えた複合光学素子に有用であり、特に光学機器に取付けて使用する場合に有用である。
本発明は、第一光学部と該第一光学部に接合された第二光学部とを備えた複合光学素子に関する技術分野に属する。
従来より、第一光学部と該第一光学部に接合された第二光学部とを備えた複合光学素子は知られている。このような複合光学素子は、第一光学部と所定の形状を有する成形面を含む成形型とを相対的に接近移動させることで、上記第一光学部及び上記成形面間に配置した軟化状態にある樹脂を押圧することによって上記第一光学部に第二光学部を接合形成することで製造される場合がある。
例えば、特許文献1に示すものでは、パルスモータによりボールネジを回転駆動させることで、ボールネジのナットに取付固定された成形型を第一光学部に直線的に接近移動させるとともに、第一光学部及び成形面間で軟化状態にある樹脂を押圧して所定の形状に成形し、該成形された樹脂を硬化させることで、上記第一光学部に第二光学部を接合形成するようにしている。より詳細には、成形型は、該成形型の成形面と第一光学部との間で上記軟化状態にある樹脂を押し広げて成形しながら第一光学部に向かって接近移動するとともに、所定の前進位置まで到達したときに停止する。こうして樹脂の成形が完了する。ここで、成形型は、ボールネジの回転角をパルスモータにより制御することにより、上記所定の前進位置で停止するように制御され、上記軟化状態にある樹脂は、この前進位置において上記成形面及び第一光学部間に形成された空間に対応する所定の形状に成形されて第二光学部とされる。そして、該成形が完了した樹脂(第二光学部)を硬化させることにより第一光学部に第二光学部を接合形成して上記複合光学素子を製造している。
特開2001−249208号公報
ところで、上述のような複合光学素子において、所望の光学性能を得るうえで、第一光学部の形状精度はさることながら、第二光学部の形状精度、特に厚さ方向の精度を向上させることが重要となる。従って、上述のように第一光学部を成形型に相対的に接近移動させることにより第一光学部に第二光学部を接合形成する複合光学素子の製造方法では、第二光学部の成形完了時における、成形型又は第一光学部の位置決めを正確に行う必要がある。
そこで、上記特許文献1に示すのと同様にパルスモータを使用して、上記成形型又は第一光学部の位置決めを行う場合、パルスモータの回転精度(分解能)を高めることにより上記成形型又は第一光学部の位置決め精度を向上させることが考えられる。しかしながら、この回転精度(分解能)には限界値が存在し、上記位置決め精度もこの限界値により制限される結果、第二光学部に求められる形状精度を確保できない場合がある。また、仮にパルスモータの回転精度(分解能)を十分に高めることができたとしても、ボールネジ等の伝動用機械要素を使用することに起因するバックラッシ等の発生により、上記成形完了時における成形型又は第一光学部の位置めを正確に行うことは困難である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第一光学部と、該第一光学部に接合された第二光学部とからなる複合光学素子において、例えば第一光学部と所定の形状を有する成形面を含む成形型とを相対的に接近移動させることで、上記第一光学部及び上記成形面間に配置した軟化状態にある樹脂を押圧することによって上記第一光学部に第二光学部を接合形成する場合に、第二光学部の成形完了時における、成形型又は第一光学部の位置決めを正確に行うことにより、第二光学部の形状精度、特に厚さ方向の形状精度を向上させて所望の光学性能を得ようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、第一光学部と、該第一光学部の一の面に、該一の面の周縁部が露出するように接合された第二光学部とを備えた複合光学素子を対象とし、上記第一光学部の周方向において上記一の面からの高さが略一定になるように形成された突出部材を、上記一の面の周縁部に配設するとともに、上記突出部材を、上記第一光学部及び上記第二光学部のうち少なくとも一方に接合するようにした。
この構成により、第二光学部の形状精度を向上させることが可能となる。すなわち、第一光学部と所定の形状を有する成形面を含む成形型とを相対的に接近移動させることで、上記第一光学部及び上記成形面間に配置した軟化状態にある樹脂を押圧することによって上記第一光学部に第二光学部を接合形成するようにした場合に、例えば、上記成形型の成形面の径方向外側に突出部材を配置した後に、上記第一光学部を成形型に向かって上記突出部材に当接するまで接近移動させることで、第一光学部及び成形面間に第二光学部の形状に対応した所定の空間を容易に且つ正確に形成することができる。従って、所望の光学性能を有する複合光学素子を容易に製造することが可能となる。
また、突出部材は、第一光学部の周方向において上記一の面からの高さが略一定になるよう形成されているので、上述のように第一光学部を突出部材に当接させることにより第二光学部を所定の形状に成形する場合に、該当接時に第一光学部が傾くのを防止することができる。よって、突出部材における第一光学部との接触面とは逆側の面(以下、突出部材端面と呼ぶ)を、光軸に対して略垂直にすることができ、従って突出部材端面を例えば複合光学素子を光学機器に取付けるための取付面として使用した場合に、光軸調整を容易に行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明の複合光学素子によると、第二光学部の形状精度を向上させることができ、その結果、光学性能の低下を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る複合光学素子1の断面図である。同図に示すように、複合光学素子1は、第一光学部10と、該第一光学部10に接合された第二光学部20と、突出部材(当接部材)としてのリング部材106と、鏡筒108とを備えている。
第一光学部10は、両凸レンズからなっていて、光が入射する側のレンズ面10aと該入射した光が出射される側のレンズ面10bとを備えている。ここで、第一光学部10は、レンズ面10a及びレンズ面10bの中央部が周縁部に対してそれぞれ該第一光学部10の外側に膨らんだ所謂両凸状に形成されている。
また、レンズ面10bは、該レンズ面10bの中央部に位置し且つ凹部と凸部とが周期的又は非周期的に並ぶ凹凸面部12と、該凹凸面部12の周囲に設けられた非球面状の滑面部13とを含んでおり、本実施形態1においては、凹凸面部12は断面鋸歯状の回折面により構成されている。
第二光学部20は、レンズ面10bの周縁部以外の部分に、該レンズ面10bの周縁部が露出するように接合されている。尚、第二光学部20の光軸は、第一光学部10の光軸と一致している(以下、特に断らない限り第一光学部10の光軸のことを単に光軸と呼ぶ。)。
レンズ面10bの周縁部には、リング部材106が、該リング部材106の内周面と第二光学部20の外周面とが全周に亘って接した状態で、且つ該リング部材106の軸心と光軸とが一致するように設けられている(図1及び図5参照)。このリング部材106の内周縁は、第一光学部10において設計段階で光の通路として設定された部分(以下、光学有効部と呼ぶ)よりも径方向外側に位置している。また、リング部材106の外周縁は、第一光学部10の外周縁に対して径方向で同一又は外側に位置していることが望ましい。
また、リング部材106は、第一光学部10の周方向においてレンズ面10bの周縁部からの高さh1が一定になるように且つ該高さh1が上記第二光学部20の周縁の高さh2と一致するように形成されている。すなわち、リング部材106における厚さ方向の両端面は互いに平行に対向する平坦面からなり、その一方の面106d(以下、接触面106dと呼ぶ)はレンズ面10bに接しており、上記接触面106dとは反対側に位置するリング端面106bは第二光学部表面の周縁部と連続的に繋がって面一になっている。
更に、リング部材106の内周面には、段差状に切欠かれた切欠部106aが設けられている。ここで、切欠部106aは、リング部材106の内周面におけるリング端面106b側に設けられている。
上記鏡筒108は、該鏡筒108の内周面とリング部材106の外周面とが当接するように嵌合されてなるとともに、第一光学部10に対して光が入射する側に向かって延びていて、レンズ面10bに入射する不必要な光を遮断するとともに第一光学部10及び第二光学部20を支持する役割を果たしている。ここで、鏡筒108はリング部材106に接着剤により接合されている。尚、鏡筒108とリング部材106との接合方法については、これに限ったものではなく、例えばリング部材106の外周面を、鏡筒108の内周面に圧入することにより接合するようにしてもよい。
次に、図2及び図3を参照にしながら本実施形態1に係る複合光学素子1の製造方法について説明する。尚、ここでは、ガラスからなる第一光学部10と熱硬化性樹脂38(図3参照)からなる第二光学部20とからなる複合光学素子1の製造方法を例に挙げて説明する。
まず最初に、第一光学部10を製作する。詳細には、第一光学部10の製作は、図2に示す一対の成形型31,35を用いて行う。下型31は、上面が成形面32とされている。成形面32はレンズ面10bを形成するためのものであって、凹凸面部12(図1参照)を成形するための凹凸成形面部34と、滑面部13(図1参照)を成形するための滑成形面部33とを含む。一方、上型35は、下面が成形面36とされている。そして、これら下型31及び上型35を用いて、ボール状や第一光学部10とほぼ近似の形状寸法に加工されたガラスプリフォーム30を加熱押圧(ヒートプレス)する。具体的には、下型31と上型35との間にガラスプリフォーム30を配置する(図2(a)参照)。次にガラスプリフォーム30をその軟化点温度近傍にまで加熱して軟化させ、上型35を下型31に向かって相対的に接近移動させることにより、軟化したガラスプリフォーム30を下型31の成形面32と上型35の成形面36とでもって押圧し、第一光学部10を得る(図2(b)参照)。そして、第一光学部10を所定の温度(例えば、ガラス転移温度−150°〜室温)にまで冷却した後、第一光学部10を下型31及び上型35から離間させることにより完成させる。図2(c)は得られた第一光学部10の断面図である。
次に、第一光学部10に第二光学部20を接合形成する方法について図3に基づいて説明する。
最初に、所定の形状つまり第二光学部20の表面形状に対応した形状を有する成形面37aを含む成形型37の成形面37a上に、軟化状態にある熱硬化性樹脂38を載置する(図3(a)参照)。尚、成形面37aは、成形型37の中央部に形成した凹部37bと該凹部37bの周縁近傍部に位置する平坦部37cとで構成されている。
そして、リング部材106を、該リング部材106の軸心が成形面37aの軸心と一致するように、成形型37における成形面37aの径方向外側(成形面37aの外周縁よりも径方向外側)に位置する外周面37d上に載置し(図3(b)参照)、その後、成形型37及び第一光学部10を、成形面37aとレンズ面10bとが所定の間隔を空けて対向するように且つ成形面37aの軸心と第一光学部10の光軸とが一致するように配置する(図3(c)参照)。更に、第一光学部10を、成形型37を固定した状態で該成形型37に向かって、リング部材106に当接するまで直線的に接近移動させることによって、成形面37a及びレンズ面10b間で熱硬化性樹脂38を押圧して、所定の形状つまり複合光学素子1が所定の光学性能を発揮するように成形する。尚、第一光学部10を、成形型37に向かって直線的に接近移動させる方法については、例えば油圧シリンダやエアーシリンダ等によるものであってもよいし、ボールネジを介して行うものであってもよい。
そして、成形後そのままの状態で、熱硬化性樹脂38に熱を付与することで該熱硬化性樹脂38を硬化させることによって第一光学部10に第二光学部20を接合形成する。
この工程において、熱を付与する前の軟化状態にある熱硬化性樹脂38は、第一光学部10と比較して非常に柔らかいため、熱硬化性樹脂38を第一光学部10のレンズ面10bにより押圧しても、レンズ面10bの形状変化は実質的に起こらない。また、レンズ面10bの形状や、リング部材106の形状に合わせて熱硬化性樹脂38が流動して凹凸面部12の凹部やリング部材106の内周に形成された切欠部106a内に入り込むことによって所望の形状に成形される。
尚、本実施形態1のように、第一光学部10と第二光学部20との材質が異なるような場合は、第一光学部10の上に第二光学部20を接合形成するに先立って、レンズ面10bに第一光学部10と第二光学部20との密着性を向上させる処理を施しておくことが好ましい。具体的に、第一光学部10がガラスからなるものであり、第二光学部20が樹脂からなるものである場合は、例えば、レンズ面10bにシランカップリング剤等のカップリング剤を塗布しておくことが好ましい。
以上の如く、本実施形態1では、第一光学部10のレンズ面10bの周縁部には、レンズ面10bからの高さが第一光学部10の周方向において一定になるように形成されたリング部材106が設けられている。これにより、第二光学部20の形状精度を容易且つ安価に向上させることができる。すなわち、上述のように、第一光学部10に第二光学部20を接合形成する際に、第二光学部20の成形完了時における第一光学部10の位置は、該第一光学部10がリング部材106に当接することにより決まるので、レンズ面10b及び成形面37a間に形成される空間を容易に且つ正確に所定の形状にすることができる(図3(d)参照)。ここで、リング部材106を用いずに上記成形完了時における第一光学部10の位置決めを行う場合、例えばパルスモータやサーボモータによりボールネジの回転角を制御することにより位置決め行うことが考えられるが、このようにした場合、該位置決め精度を向上させるために高精度のパルスモータやサーボモータが必要となる結果、設備コストの増大を招く。しかしながら、本発明によれば、上記成形完了時における第一光学部10の位置は、該第一光学部10がリング部材106に当接することにより決まるので、上述のような高精度のパルスモータやサーボモータを用いずとも、上記第一光学部10の位置決めを行うことができ、従って、リング部材106がない場合に比べて製造コストを低減することが可能となる。また、ボールネジ等の機械伝動要素を使用することで発生するバックラッシ等に起因する位置決め誤差を無くすことができ、従って、リング部材106を使用しない場合に比べて、上記成形完了時における、レンズ面10b及び成形面37a間の距離を正確に制御することができる。その結果、第二光学部20の形状精度を向上させて、所望の光学性能を有する複合光学素子1を容易に且つ正確に製造することが可能となる。
また、リング部材106は、第一光学部10の周方向における、レンズ面10bの外周部からの高さh1が略一定になるよう形成されているので、上述のように、第一光学部10を、リング部材106に当接させることにより第二光学部20を所定の形状に成形する場合に、該当接時に第一光学部10が傾くのを防止することができる。よって、光軸に対して、リング部材106のリング端面106bを略垂直にすることができ、従ってリング端面106bを、例えば複合光学素子1を光学機器に取付けるための取付面として使用した場合に、光軸調整を容易に行うことが可能となる。また、例えばリング部材106を、第一光学部10の材料であるガラスよりも硬度の高いものとすることで、リング部材106を使用しない場合に比べて上記取付面の強度を向上させることができる。
また、本実施形態1では、複合光学素子1は鏡筒108を備えており、リング部材106は、該リング部材106の軸心が光軸に一致するように形成されてなるとともに該リング部材106の外周面が上記鏡筒108の内周面に当接するように嵌合されている。これにより、鏡筒108の軸心と光軸とを容易に一致させることができ、従って鏡筒108がない場合に比べて、複合光学素子1を光学機器に取付ける際に必要となる光軸調整を容易に行うことが可能となる。
更に、本実施形態1では、リング部材106の内周面には、段差状に切欠かれた切欠部106aが設けられている。これにより、第二光学部20を成形する際に、切欠部106a内に余剰の熱硬化性樹脂38が吸収される結果、収縮時のワレや熱硬化性樹脂38の充填不足分を吸収することができる。
また、切欠部106aは、リング部材106の内周面におけるリング端面106b側に設けられている。これにより、切欠部106a内に入り込んで硬化した樹脂により、リング部材106がレンズ面10b上から脱落するのを確実に防止することができる。
尚、一般的に、ガラスは樹脂よりも軟化温度が高く、硬度も高いため、例えばここで説明したように、第一光学部10がガラスからなるものであり、第二光学部20が熱硬化性樹脂38からなるものである場合に、上述のように所望の形状に成形したガラス製の第一光学部10を成形型として軟化状態にある樹脂を押圧するとともに硬化させて接合することによって、複合光学素子1を容易に且つ高い形状精度で得ることができる。
また、本実施形態1では、レンズ面10bは凹凸面部12と滑面部13とを含んでいる。これにより、凹凸面部12が設けられている中央領域R1(図1参照)におけるレンズ面10bの光学的パワーと、滑面部13が設けられている周辺領域R2(図1参照)におけるレンズ面10bの光学的パワーとを異ならしめることができる。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係る複合光学素子1の断面図であり、第一光学部10及び第二光学部20の形状が上記実施形態1とは異なってなるものである。尚、図1と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。
すなわち、第一光学部10は、平行平板状に形成されていて、光が入射する側の素子表面50aと該入射した光が出射される側の素子表面50bとを備えている。素子表面50a,50bは互いに平行に対向して形成されており、素子表面50bは、該素子表面50bの中央部に設けられた凹凸面部12と、凹凸面部12の周囲に設けられた滑面部13とを含んでいる。尚、本実施形態2において、凹凸面部12は断面階段状に形成された所謂階段状回折面に構成されている。
また、本実施形態2に係る複合光学素子1の製造方法については、上記実施形態1と同様である。尚、第一光学部10に第二光学部20を接合する際に用いる成形型37の成形面37aは、第二光学部20の表面形状に対応して平坦状に形成されている。
以上のような構成の複合光学素子1により、上記実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記各実施形態では、本発明の突出部材(当接部材)としてリング部材106を使用しているが、これに限ったものではなく、例えば、図6に示すように、リング部材106の周方向の一部が切欠かれたものや、図7に示すように第一光学部10の周方向において互いに所定の間隔を空けて配設された複数の分割部材120を使用するようにしてもよい。また、突出部材(当接部材)は、例えば矩形状に形成された枠状部材を使用するようにしてもよい。すなわち、第一光学部10の周方向において、レンズ面10bからの高さh1が一定になるような部材であればどのようなものであってもよい。
更に、上記各実施形態では、リング部材106の内周面には、段差状に切欠かれた切欠部106aが設けられているが、必ずしも段差状である必要はない。また、切欠部106aではなく、例えば、図8に示すように孔106cを設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、第一光学部10に第二光学部20を接合形成する際に、成形型37を固定した状態で、第一光学部10を該成形型37に向かって接近移動させているが、これに限ったものではなく、例えば、第一光学部10を固定した状態で、該第一光学部10に向かって成形型37を接近移動させるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、第一光学部10に第二光学部20を接合形成する際に、成形面37a上に熱硬化性樹脂38を載置しているが、これに限ったものではなく、例えば第一光学部10のうち上記第二光学部20が接合される接合予定面上つまり実施形態1におけるレンズ面10b又は実施形態2における素子表面50bにおける第二光学部20が接合される範囲内にある面上に載置するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、第一光学部10に第二光学部20を接合する際に、リング部材106を、成形型37における外周面37d上に載置し、その後、第一光学部10を成形型37に向かって接近移動させているが、これに限ったものではなく、例えば、第一光学部10における上記第二光学部20を接合する側の面上つまり実施形態1ではレンズ面10b上、実施形態2では素子表面50b上に、リング部材106を予め接合しておき、その後、第一光学部10を成形型37に向かって接近移動させるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、リング部材106及び第二光学部20は共に、光が出射される側の面上つまり実施形態1におけるレンズ面10b上又は実施形態2における素子表面50b上に設けられているが、これに限ったものではなく、例えば光が入射する側の面上つまり実施形態1におけるレンズ面10a上又は上記実施形態2における素子表面50a上に設けるようにしてもよいし、両レンズ面10a,10b上又は両素子表面50a,50b上に設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、複合光学素子1は鏡筒108を備えているが、この鏡筒108は必ずしも必要ではない。
また、上記実施形態1では、滑面部13は非球面から構成されており、上記実施形態2では平面から構成されているが、これに限ったものではなく、例えば、球面、楕球面、トーリック面等であってもよい。
また、上記実施形態1では、凹凸面部12は断面鋸波状の回折面から構成されており、上記実施形態2では階段状回折面から構成されているが、これに限ったものではなく、例えば、断面矩形状や正弦波状の回折面、複数の凸状若しくは凹条レンズ面からなるレンズアレイ面、位相段差面、又は光反射防止構造(例えば、反射を抑制しようとする光の波長以下のピッチで配列された複数の錐体状突起部又は錐体状凹部からなる構造)が形成された光反射防止面であってもよい。
また、上記実施形態1では、第一光学部10は両凸レンズから構成されており、上記実施形態2では平行平板状の光学素子から構成されているが、これに限ったものではなく、例えばメニスカスレンズや両凹レンズであってもよい。
更に、上記各実施形態では、上記第一光学部10の材料としてガラスを、上記第二光学部20の材料として樹脂を使用しているが、これに限ったものではなく、例えば上記第一光学部10及び第二光学部20の材料として共に樹脂を使用するようにしてもよい。この場合、第一光学部10及び第二光学部20のいずれか一方がガラスである場合のように高温加熱装置といった高価で複雑な設備を使用することなく、複合光学素子1を容易に且つ安価に製造することができる。また、第一光学部10及び第二光学部20の材料として共にガラスを使用するようにしてもよい。そうすることによって、透過性及び耐久性に優れた複合光学素子1を実現することができる。尚、この場合、第一光学部10の方が第二光学部20よりも高いガラス転移温度及び軟化温度を示すものであることが望ましい。より好ましくは第二光学部20が低融点ガラスからなるものであることが好ましい。
また、上記各実施形態では、第二光学部20の材料として熱硬化性樹脂38を使用しているが、これに限ったものではなく、例えば、紫外線硬化樹脂や電子線硬化樹脂等を使用するようにしてもよい。この場合、短時間で硬化処理できるため、複合光学素子1の生産性を向上させることができる。
また、上記各実施形態では、リング部材106は第二光学部20を介して第一光学部10に接合されているが、これに限ったものではなく、例えばリング部材106を第一光学部10に直接接合するようしてもよい。
本発明は、第一光学部と該第一光学部に接合された第二光学部とを備えた複合光学素子に有用であり、特に光学機器に取付けて使用する場合に有用である。
図1は、本発明の実施形態1に係る複合光学素子を示す断面図である。 図2は、第一光学部の製造方法を説明するための断面図である。 図3は、第二光学部の製造方法を説明するための断面図である。 図4は、本発明の実施形態2に係る複合光学素子を示す断面図である。 図5は、図1のV方向矢視図である。 図6は、他の実施形態を示す図5相当図である。 図7は、他の実施形態を示す図5相当図である。 図8は、他の実施形態に係るリング部材を示す断面図である。
符号の説明
h1 レンズ面からの高さ(一の面からの高さ)
1 複合光学素子
10 第一光学部
10b レンズ面(一の面)
20 第二光学部
37 成形型
37a 成形面
38 熱硬化性樹脂(樹脂)
50b 素子表面(一の面)
106 リング部材(突出部材、当接部材)
106a切欠部
106c孔
108 鏡筒
120 分割部材(突出部材、当接部材)

Claims (11)

  1. 第一光学部と、該第一光学部の一の面に、該一の面の周縁部が露出するように接合された第二光学部とを備えた複合光学素子であって、
    上記第一光学部における一の面の周縁部に配設され、該第一光学部の周方向において上記一の面からの高さが略一定になるように形成された突出部材を備え、
    上記突出部材は、上記第一光学部及び上記第二光学部のうち少なくとも一方に接合されていることを特徴とする複合光学素子。
  2. 請求項1記載の複合光学素子において、
    上記突出部材は、上記第二光学部に接していることを特徴とする複合光学素子。
  3. 請求項2記載の複合光学素子において、
    上記突出部材の高さは、上記第二光学部の周縁の高さと一致していることを特徴とする複合光学素子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の複合光学素子において、
    上記突出部材は、上記第一光学部の周方向において互いに所定の間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする複合光学素子。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の複合光学素子において、
    上記突出部材は、リング部材で構成されており、
    上記リング部材の軸心が上記第一光学部の光軸と一致していることを特徴とする複合光学素子。
  6. 請求項5記載の複合光学素子において、
    上記リング部材の周方向の一部が切欠かれていることを特徴とする複合光学素子。
  7. 請求項5又は6記載の複合光学素子において、
    上記リング部材の内周面には、切欠部又は少なくとも一つの孔が設けられていることを特徴とする複合光学素子。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の複合光学素子において、
    光学機器に取付けるための鏡筒を備え、
    上記リング部材は、該リング部材の外周面が上記鏡筒の内周面に当接するように嵌合されていることを特徴とする複合光学素子。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の複合光学素子において、
    上記第一光学部及び上記第二光学部は、それぞれガラス又は樹脂からなることを特徴とする複合光学素子。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の複合光学素子において、
    上記第一光学部における、上記第二光学部が接合されている接合面のうち少なくとも一部は回折面であることを特徴とする複合光学素子。
  11. 第一光学部と所定の形状を有する成形面を含む成形型とを相対的に接近移動させることで、上記第一光学部及び上記成形面間に配置した軟化状態にある樹脂を押圧することによって上記第一光学部に第二光学部を接合形成することで、該第一光学部と第二光学部とを備えた複合光学素子を製造する製造方法であって、
    上記成形型の成形面上又は上記第一光学部表面のうち上記第二光学部が接合される接合予定面上に、軟化状態にある樹脂を載置する工程と、
    上記成形型における上記成形面の径方向外側に位置する面上又は上記第一光学部表面のうち上記接合予定面の径方向外側に位置する面上に当接部材を載置する工程と、
    上記成形型及び上記第一光学部を、上記成形面及び上記接予定合面同士が互いに所定の間隔を空けて対向するように配置した後に、上記当接部材に当接するまで相対的に接近移動させることにより、上記軟化状態にある樹脂を押圧して所定の形状に成形する工程と、
    上記成形された軟化状態にある樹脂を硬化させる工程とを備えていることを特徴とする複合光学素子の製造方法。
JP2008521166A 2006-06-13 2007-06-06 複合光学素子 Expired - Fee Related JP5159620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008521166A JP5159620B2 (ja) 2006-06-13 2007-06-06 複合光学素子

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006163409 2006-06-13
JP2006163409 2006-06-13
JP2008521166A JP5159620B2 (ja) 2006-06-13 2007-06-06 複合光学素子
PCT/JP2007/061466 WO2007145115A1 (ja) 2006-06-13 2007-06-06 複合光学素子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007145115A1 true JPWO2007145115A1 (ja) 2009-10-29
JP5159620B2 JP5159620B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=38831632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008521166A Expired - Fee Related JP5159620B2 (ja) 2006-06-13 2007-06-06 複合光学素子

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7859772B2 (ja)
JP (1) JP5159620B2 (ja)
WO (1) WO2007145115A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8891171B2 (en) * 2010-02-01 2014-11-18 Dbm Reflex Enterprises Inc. High sag thick lens for use in an illumination apparatus
JP2012109532A (ja) * 2010-09-08 2012-06-07 Mitsubishi Chemicals Corp 発光装置、照明装置、及びレンズ
US20130170041A1 (en) * 2011-08-24 2013-07-04 Panasonic Corporation Diffractive optical element and method for producing diffractive optical element
EP2662205B1 (en) 2012-05-11 2020-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Laminated diffraction optical element and production method thereof
CN104864295B (zh) * 2015-05-29 2017-05-10 广东浩迪光电技术有限公司 利于照度均匀的透光罩
USD977545S1 (en) * 2019-03-08 2023-02-07 Abl Ip Holding Llc Optical cover with faceted surface
CN109991713A (zh) * 2019-04-05 2019-07-09 马浩鑫 分体式三自由度微透镜阵列支架

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5361168A (en) * 1991-04-30 1994-11-01 Canon Kabushiki Kaisha Lens element and lens barrel
JP2001249208A (ja) * 2000-03-02 2001-09-14 Olympus Optical Co Ltd 回折光学素子およびその製造方法
JP2001296414A (ja) * 2000-04-11 2001-10-26 Olympus Optical Co Ltd 回折光学素子及びその製造方法
JP2001296417A (ja) 2000-04-14 2001-10-26 Canon Inc 光学素子及び該光学素子を備えた露光装置
JP4258353B2 (ja) * 2003-10-31 2009-04-30 コニカミノルタオプト株式会社 光学素子
JP2007200958A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Canon Inc 保持装置およびそれを用いた露光装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007145115A1 (ja) 2007-12-21
US7859772B2 (en) 2010-12-28
JP5159620B2 (ja) 2013-03-06
US20090195894A1 (en) 2009-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5159620B2 (ja) 複合光学素子
JP5208778B2 (ja) 接合光学素子及びその製造方法
US5299062A (en) Optical lens
US7948690B2 (en) Composite lens
KR100257670B1 (ko) 광학소자, 광학소자성형틀 및 광학소자 성형방법
US7672551B2 (en) Configurations and methods for manufacturing optical devices using an athermal platform
TW201430434A (zh) 光學成像鏡頭
WO2007145118A1 (ja) 複合光学素子
WO2015156315A1 (ja) レンズ固定方法およびレンズ組立体
JP2002071923A (ja) 回折光学素子の製造方法及び回折光学素子、並びに該回折光学素子を有する光学系、該光学系を有する撮影装置と観察装置
WO2017022500A1 (ja) 光学組立体の接着固定方法および光学組立体
WO2016067836A1 (ja) レンズ保持枠、レンズ組立体、およびレンズ組立体の組立方法
US20040130807A1 (en) Optical unit
JP6226813B2 (ja) 光ファイバ側方入出力装置の製造方法
JPH08201672A (ja) 光学部材の固定構造
JP4663482B2 (ja) 受光モジュール
US8369033B2 (en) Method of manufacturing lens and lens manufactured using the same
KR20100033721A (ko) 광학 렌즈
JP2007333859A (ja) 複合光学素子及びその製造方法
KR20120068178A (ko) 렌즈 금형 및 렌즈 성형 방법
WO2002056063A1 (fr) Lentille et corps soude d'un constituant optique
KR20040094064A (ko) 비구면 하이브리드 렌즈 제조방법
JP2000028888A (ja) レンズ鏡筒
US20100200147A1 (en) Adhesive bonding method
JP5608402B2 (ja) 複合光学素子の製造方法及びその製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120213

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5159620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees