JP2000028888A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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- JP2000028888A JP2000028888A JP11158933A JP15893399A JP2000028888A JP 2000028888 A JP2000028888 A JP 2000028888A JP 11158933 A JP11158933 A JP 11158933A JP 15893399 A JP15893399 A JP 15893399A JP 2000028888 A JP2000028888 A JP 2000028888A
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- lens barrel
- adhesive
- peripheral surface
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 環境温度に変化が生じてもレンズに歪みが生
じることなくレンズを確実に保持することができるとと
もに、安定した光学性能を維持しつつレンズを保持でき
るレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】 鏡筒1の一端部内周壁面に装着するレン
ズ2の光軸方向で位置決めする突当て用段部3を形成す
るとともに周面を3等分した各位置を頂点とする弦状平
面の凸起4を形成し、レンズ2を前記突当て用段部3に
当接し正位置に配接した後、前記各凸起4のレンズ2と
の接触部の両側の鏡筒1の開口側からシリコン接着剤5
をそれぞれ流入塗布して接着部を形成することにより、
レンズ2を鏡筒1に保持する。
じることなくレンズを確実に保持することができるとと
もに、安定した光学性能を維持しつつレンズを保持でき
るレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】 鏡筒1の一端部内周壁面に装着するレン
ズ2の光軸方向で位置決めする突当て用段部3を形成す
るとともに周面を3等分した各位置を頂点とする弦状平
面の凸起4を形成し、レンズ2を前記突当て用段部3に
当接し正位置に配接した後、前記各凸起4のレンズ2と
の接触部の両側の鏡筒1の開口側からシリコン接着剤5
をそれぞれ流入塗布して接着部を形成することにより、
レンズ2を鏡筒1に保持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラなどに用いられ
るレンズ部品を鏡筒内に挿入接着するレンズ鏡筒に関す
る。
るレンズ部品を鏡筒内に挿入接着するレンズ鏡筒に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時プラスチック鏡筒にガラスレンズを
実装する場合、鏡筒に対するレンズの芯精度を保持する
ために鏡筒内周面に、レンズの外周面を3等分に分割し
た箇所に当接する弧状形の内壁面を形成した凸起を設け
て、その凸起にレンズを内接配設させることが試みられ
ている。この場合レンズの固定保持する手段、即ちレン
ズを接着剤にて接着する方法としては、図8および図9
にて示す方法があり、また熱カシメにて装着する方法と
しては、図10に示す方法がある。
実装する場合、鏡筒に対するレンズの芯精度を保持する
ために鏡筒内周面に、レンズの外周面を3等分に分割し
た箇所に当接する弧状形の内壁面を形成した凸起を設け
て、その凸起にレンズを内接配設させることが試みられ
ている。この場合レンズの固定保持する手段、即ちレン
ズを接着剤にて接着する方法としては、図8および図9
にて示す方法があり、また熱カシメにて装着する方法と
しては、図10に示す方法がある。
【0003】上記前者に示す方法においては、接着剤1
1にて接着する部分と芯出しする部分とを有している
が、接着剤11を塗布した際に、芯出し部分(即ち、弧
状形の内壁面)にも接着剤11が浸透することになり、
レンズ12を受ける3ヶ所の鏡筒15内の凸起部14以
外の全周の隙間にも接着剤を注入してレンズ12を固定
保持していた。即ち、図9に示すように、レンズ12の
外周面と同径の弧状部よりなる凸起14と、大径よりな
る逃げ部13とをそれぞれに設け、この弧状の凸起部1
4に、レンズ12を位置決めするという構成である。
1にて接着する部分と芯出しする部分とを有している
が、接着剤11を塗布した際に、芯出し部分(即ち、弧
状形の内壁面)にも接着剤11が浸透することになり、
レンズ12を受ける3ヶ所の鏡筒15内の凸起部14以
外の全周の隙間にも接着剤を注入してレンズ12を固定
保持していた。即ち、図9に示すように、レンズ12の
外周面と同径の弧状部よりなる凸起14と、大径よりな
る逃げ部13とをそれぞれに設け、この弧状の凸起部1
4に、レンズ12を位置決めするという構成である。
【0004】また、図10に示す熱カシメによる装着方
法は、鏡筒15の内径周面とレンズ12の外径周面とを
ほぼ同一径に形成し、レンズ12を鏡筒15内に挿入し
て挿入端縁部17を熱して内径方向に折り曲げ形成にて
レンズ12を鏡筒15内に固定装着する方法である。
法は、鏡筒15の内径周面とレンズ12の外径周面とを
ほぼ同一径に形成し、レンズ12を鏡筒15内に挿入し
て挿入端縁部17を熱して内径方向に折り曲げ形成にて
レンズ12を鏡筒15内に固定装着する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装着方法に
おける前者の方法においては、接着剤11を鏡筒15と
レンズ12との隙間に塗布するため、全く隙間が無くな
り、そのため低温時に鏡筒15が収縮すると鏡筒15が
レンズ12を締めつけるためにレンズ12に歪みを生じ
させていた。また、鏡筒15の内周壁面とレンズ12の
外周面の全周が接着剤11で埋まってしまうため、空気
の流通が全く無くなるがために、接着剤11の硬化時に
発生するガスが内部(レンズ間)に充満し、硬化時にお
いてはレンズ12を持ち上げたり、またはプラスチック
である鏡筒15に悪影響を与えていた。更に、温度変化
によってレンズ間の空気が膨張収縮して、レンズ12を
光軸方向に移動させたり、または温度変化による内部
(レンズ間)へ結露を発生するなどの障害が生じてい
た。
おける前者の方法においては、接着剤11を鏡筒15と
レンズ12との隙間に塗布するため、全く隙間が無くな
り、そのため低温時に鏡筒15が収縮すると鏡筒15が
レンズ12を締めつけるためにレンズ12に歪みを生じ
させていた。また、鏡筒15の内周壁面とレンズ12の
外周面の全周が接着剤11で埋まってしまうため、空気
の流通が全く無くなるがために、接着剤11の硬化時に
発生するガスが内部(レンズ間)に充満し、硬化時にお
いてはレンズ12を持ち上げたり、またはプラスチック
である鏡筒15に悪影響を与えていた。更に、温度変化
によってレンズ間の空気が膨張収縮して、レンズ12を
光軸方向に移動させたり、または温度変化による内部
(レンズ間)へ結露を発生するなどの障害が生じてい
た。
【0006】また、上記後者の方法、即ち熱カシメ方法
においては、カシメ装置に設けたスピンドルの振れと、
治具と鏡筒15との装着のバラツキまたは、傾きなどに
より、せっかく芯出しをした鏡筒15とレンズ12とが
狂うという問題が生じていた。また鏡筒15のレンズ1
2の突き当て部(レンズ12の光軸方向の停止面とな
る)がエッジに形成しているがため、カシメ時の圧力に
よりエッジが潰れてしまい光軸方向へ移動し、位置が定
まらないという問題も生じていた。更には、レンズ12
にカシメ圧のために歪みが生じ、特に低温時において
は、その歪みは一層大きくなり、光学性能を劣悪させて
いた。
においては、カシメ装置に設けたスピンドルの振れと、
治具と鏡筒15との装着のバラツキまたは、傾きなどに
より、せっかく芯出しをした鏡筒15とレンズ12とが
狂うという問題が生じていた。また鏡筒15のレンズ1
2の突き当て部(レンズ12の光軸方向の停止面とな
る)がエッジに形成しているがため、カシメ時の圧力に
よりエッジが潰れてしまい光軸方向へ移動し、位置が定
まらないという問題も生じていた。更には、レンズ12
にカシメ圧のために歪みが生じ、特に低温時において
は、その歪みは一層大きくなり、光学性能を劣悪させて
いた。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、環境温度に変化が生じても、レンズに歪みが生ぜ
ず、かつ、レンズの保持が確実にできて、光学性能を安
定して保持できるレンズ鏡筒を提供することを目的とす
るものである。
ので、環境温度に変化が生じても、レンズに歪みが生ぜ
ず、かつ、レンズの保持が確実にできて、光学性能を安
定して保持できるレンズ鏡筒を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、本発明のレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒内でレ
ンズを光軸方向で位置決めする突当て用段部と、レンズ
鏡筒の内周面を少なくとも3等分に分割し、その各分割
線上に頂点の内接円の中心が光軸と一致する弦状または
円弧形状または3角形状である前記レンズを径方向で位
置決めする凸起部を設け、この凸起部の内接円と同一径
のレンズを挿入配設して各凸起部の頂部とレンズ外周面
とを光軸方向で線状に接触させるとともに突当て用段部
で位置決めし、この接触部から離れるにつれて広がる隙
間に対し未硬化時にはこの接触部に浸透する粘度を有し
硬化後には弾性を有する接着剤を流入塗布して形成した
接着部を設けたことを特徴とする。
成するため、本発明のレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒内でレ
ンズを光軸方向で位置決めする突当て用段部と、レンズ
鏡筒の内周面を少なくとも3等分に分割し、その各分割
線上に頂点の内接円の中心が光軸と一致する弦状または
円弧形状または3角形状である前記レンズを径方向で位
置決めする凸起部を設け、この凸起部の内接円と同一径
のレンズを挿入配設して各凸起部の頂部とレンズ外周面
とを光軸方向で線状に接触させるとともに突当て用段部
で位置決めし、この接触部から離れるにつれて広がる隙
間に対し未硬化時にはこの接触部に浸透する粘度を有し
硬化後には弾性を有する接着剤を流入塗布して形成した
接着部を設けたことを特徴とする。
【0009】また、本発明のレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒
の内周面を少なくとも3等分に分割し、その各分割線上
に頂点の内接円の中心が光軸と一致する弦状または円弧
形状または3角形状の凸起部を設け、この凸起部の内接
円と同一径のレンズを挿入配設して各凸起部の頂部とレ
ンズ外周面とを光軸方向で線状に接触させるとともに、
この接触部から離れるにつれて広がる隙間を未硬化時に
はこの接触部に浸透する200ポアズ以下の粘度を有し
硬化後には弾性を有する接着剤で接着し、且つ、隣り合
う凸起部間におけるレンズ鏡筒内周面とレンズ外周面と
の間に接着剤のない間隙部を設けたことを特徴とする。
の内周面を少なくとも3等分に分割し、その各分割線上
に頂点の内接円の中心が光軸と一致する弦状または円弧
形状または3角形状の凸起部を設け、この凸起部の内接
円と同一径のレンズを挿入配設して各凸起部の頂部とレ
ンズ外周面とを光軸方向で線状に接触させるとともに、
この接触部から離れるにつれて広がる隙間を未硬化時に
はこの接触部に浸透する200ポアズ以下の粘度を有し
硬化後には弾性を有する接着剤で接着し、且つ、隣り合
う凸起部間におけるレンズ鏡筒内周面とレンズ外周面と
の間に接着剤のない間隙部を設けたことを特徴とする。
【0010】
【実施例】本発明のレンズ鏡筒の実施例を図面に基づい
て説明する。なお、各実施例中同一部材及び同一構成に
ついては、同一符号を付し、その説明は最初の図面にて
行い後は省略する。
て説明する。なお、各実施例中同一部材及び同一構成に
ついては、同一符号を付し、その説明は最初の図面にて
行い後は省略する。
【0011】(第1実施例)図1は、本発明に係わるレ
ンズ鏡筒の第1実施例を示す正面図である。図2は、図
1の要部を拡大にて示す正面図である。図3は、図1の
側面よりの断面図である。図4は、図1における温度変
化の状態を示す正面図である。図5、図6は、図4の要
部を拡大にて示す正面図である。
ンズ鏡筒の第1実施例を示す正面図である。図2は、図
1の要部を拡大にて示す正面図である。図3は、図1の
側面よりの断面図である。図4は、図1における温度変
化の状態を示す正面図である。図5、図6は、図4の要
部を拡大にて示す正面図である。
【0012】図3にて示すように、円筒形状の鏡筒1の
一端部内周壁面には、挿入装着するレンズ2を光軸方向
への位置決めする突当て用段部3が、レンズ2の有効径
より若干大径に形成されている。また鏡筒1の内周壁面
は、レンズ2の外径より若干大径、例えば0.5m/m
(片肉0.25m/m)に形成されている。更に鏡筒1
の内周壁面には、周面を3等分に分割し、その分割した
それぞれの位置を頂点とする弦状平面の凸起4が光軸方
向に長く形成されており、各頂点の内接円の中心が、レ
ンズ2の光軸と一致するように形成されている。また、
この凸起4の内接円の径とレンズ2の外径とは一致する
ように形成されている。従って凸起4が弦状であるか
ら、各弦状平面の頂点とレンズ2の外周面とは光軸方向
において線状に接触する状態となり、レンズ2を挿入配
設すると各頂部とレンズ2の外周面との接触部から離れ
るにつれて両者の隙間は広がっていく。
一端部内周壁面には、挿入装着するレンズ2を光軸方向
への位置決めする突当て用段部3が、レンズ2の有効径
より若干大径に形成されている。また鏡筒1の内周壁面
は、レンズ2の外径より若干大径、例えば0.5m/m
(片肉0.25m/m)に形成されている。更に鏡筒1
の内周壁面には、周面を3等分に分割し、その分割した
それぞれの位置を頂点とする弦状平面の凸起4が光軸方
向に長く形成されており、各頂点の内接円の中心が、レ
ンズ2の光軸と一致するように形成されている。また、
この凸起4の内接円の径とレンズ2の外径とは一致する
ように形成されている。従って凸起4が弦状であるか
ら、各弦状平面の頂点とレンズ2の外周面とは光軸方向
において線状に接触する状態となり、レンズ2を挿入配
設すると各頂部とレンズ2の外周面との接触部から離れ
るにつれて両者の隙間は広がっていく。
【0013】また、レンズ2を鏡筒1内に挿入すると
き、レンズ2の外径と凸起4の内接円が同一であるから
シックリと嵌合する。なお、レンズ2の外径と内接円の
それぞれの寸法誤差は、例えば0.03m/mの締まり
状態となっても、鏡筒1がプラスチックで構成されてい
るので、その弾性に伴う変形により、0.03m/m程
度の寸法差の吸収は容易に行われる。
き、レンズ2の外径と凸起4の内接円が同一であるから
シックリと嵌合する。なお、レンズ2の外径と内接円の
それぞれの寸法誤差は、例えば0.03m/mの締まり
状態となっても、鏡筒1がプラスチックで構成されてい
るので、その弾性に伴う変形により、0.03m/m程
度の寸法差の吸収は容易に行われる。
【0014】次に、レンズ2が鏡筒1の突当て用段部3
に当接し、正位置に配設したところで、上記各凸起部4
のレンズ2との接触部の両側の鏡筒1の開口側(レンズ
挿入側)から、粘度が200ポアズ程度のシリコン接着
剤5をそれぞれに流入塗布する。この場合接着剤5は粘
度が低いので凸起4の両側面から、レンズ2の接着面
へ、光軸方向でかつ突当て用段部3に向かって深く浸透
していき硬化して固着される。
に当接し、正位置に配設したところで、上記各凸起部4
のレンズ2との接触部の両側の鏡筒1の開口側(レンズ
挿入側)から、粘度が200ポアズ程度のシリコン接着
剤5をそれぞれに流入塗布する。この場合接着剤5は粘
度が低いので凸起4の両側面から、レンズ2の接着面
へ、光軸方向でかつ突当て用段部3に向かって深く浸透
していき硬化して固着される。
【0015】従って、浸透した薄い接着剤層は、強力な
接着力を発揮する。特に、レンズ2の抜け方向(鏡筒1
のレンズ挿入した方向)に有効に働く。
接着力を発揮する。特に、レンズ2の抜け方向(鏡筒1
のレンズ挿入した方向)に有効に働く。
【0016】また、鏡筒1の各凸起4とレンズ2との周
面を接着剤5にて接着した部位以外の鏡筒1とレンズ2
との間における隙間は、鏡筒1の温度変化による膨張収
縮を受けるようになっている。
面を接着剤5にて接着した部位以外の鏡筒1とレンズ2
との間における隙間は、鏡筒1の温度変化による膨張収
縮を受けるようになっている。
【0017】即ち、低温時には、図4および図6にて点
線および矢印で示すように内側方向へ収縮し、高温時に
は、図4および図5にて点線および矢印で示すように外
側方向へ膨張して逃げるよう構成されており、上記3箇
所の接着部を支点に均等に収縮膨張することにより、レ
ンズ2の芯は変動したり、片寄った収縮または膨張によ
り歪みを与えるようなことはない。
線および矢印で示すように内側方向へ収縮し、高温時に
は、図4および図5にて点線および矢印で示すように外
側方向へ膨張して逃げるよう構成されており、上記3箇
所の接着部を支点に均等に収縮膨張することにより、レ
ンズ2の芯は変動したり、片寄った収縮または膨張によ
り歪みを与えるようなことはない。
【0018】また、上記接着剤5を弾性に富んだ材質の
ものを用いたので、レンズ2の鏡筒1との接触部におい
ては、強力な接着力として仂らくが、接触部から離れた
位置、即ち接着剤5の層が厚い部位においては適正な弾
性力を発揮し、鏡筒の温度変化による収縮膨張に順応す
るよう構成となっている。
ものを用いたので、レンズ2の鏡筒1との接触部におい
ては、強力な接着力として仂らくが、接触部から離れた
位置、即ち接着剤5の層が厚い部位においては適正な弾
性力を発揮し、鏡筒の温度変化による収縮膨張に順応す
るよう構成となっている。
【0019】上記本実施例においては、鏡筒1の一方側
のみレンズ2を挿入配設したが、他方側にも同様にレン
ズを挿入配設することもできる。
のみレンズ2を挿入配設したが、他方側にも同様にレン
ズを挿入配設することもできる。
【0020】また、本実施例においては、凸起4の両側
より接着剤5を塗布したが、一方向側より塗布し、毛管
現象により他方側に浸透させて塗布することにより工程
の簡易化などができる。
より接着剤5を塗布したが、一方向側より塗布し、毛管
現象により他方側に浸透させて塗布することにより工程
の簡易化などができる。
【0021】上記構成による本実施例によれば、レンズ
2と鏡筒1間に空間を設けることにより、温度変化によ
るレンズ2の歪みが防止できる。
2と鏡筒1間に空間を設けることにより、温度変化によ
るレンズ2の歪みが防止できる。
【0022】また、鏡筒1内の3等分割した位置に凸起
を形成し、その凸起4の頂部にレンズ2を嵌合挿入して
接着剤5を凸起4の両側にのみ浸透接着するようにした
ので、温度変化によるレンズ2の芯精度が確保できると
共に、レンズ2が鏡筒1に対し適正な強度保持ができ
た。また、接着剤5を凸起4の両側にのみ塗布すること
で鏡筒1内の通気性が確保できるので、結露防止、気圧
変化によるレンズ2の移動、または硬化時に発生するガ
スによるレンズ2の浮き防止などが得られる。
を形成し、その凸起4の頂部にレンズ2を嵌合挿入して
接着剤5を凸起4の両側にのみ浸透接着するようにした
ので、温度変化によるレンズ2の芯精度が確保できると
共に、レンズ2が鏡筒1に対し適正な強度保持ができ
た。また、接着剤5を凸起4の両側にのみ塗布すること
で鏡筒1内の通気性が確保できるので、結露防止、気圧
変化によるレンズ2の移動、または硬化時に発生するガ
スによるレンズ2の浮き防止などが得られる。
【0023】なお、上記本実施例による鏡筒1内に弦状
の凸起4を成形する手段について極めて容易に成形する
ことができる。例えば、鏡筒1内面を成形する金型の入
子のレンズ組込側の外周面を3等分割し、それぞれの入
子の外周面には、突当て用段部3の内径を形成する第1
の軸部と、レンズ2の挿入部を形成する第2の軸部と、
鏡筒1の端部を形成する第3の軸部とを有し、上記第2
の軸部の上記3等分割位置に対して、その外表面を平面
に研削するということのみで上記弦状の凸起4を成形す
ることができる。
の凸起4を成形する手段について極めて容易に成形する
ことができる。例えば、鏡筒1内面を成形する金型の入
子のレンズ組込側の外周面を3等分割し、それぞれの入
子の外周面には、突当て用段部3の内径を形成する第1
の軸部と、レンズ2の挿入部を形成する第2の軸部と、
鏡筒1の端部を形成する第3の軸部とを有し、上記第2
の軸部の上記3等分割位置に対して、その外表面を平面
に研削するということのみで上記弦状の凸起4を成形す
ることができる。
【0024】(第2実施例)図7は、本発明に係わるレ
ンズ鏡筒1の第2実施例を示す正面図である。図に示す
ように、本実施例と上記第1実施例との相違点は、鏡筒
1の内周壁面の3等に分割した位置に、レンズ2の径と
接合するように同径より若干径小の半月(円弧)形状で
軸方向に長い凸起6を設けた点である。即ち、成形時金
型入子に球形状のフライス工具を平面の代りに用いるこ
とにより、容易に成形できる。
ンズ鏡筒1の第2実施例を示す正面図である。図に示す
ように、本実施例と上記第1実施例との相違点は、鏡筒
1の内周壁面の3等に分割した位置に、レンズ2の径と
接合するように同径より若干径小の半月(円弧)形状で
軸方向に長い凸起6を設けた点である。即ち、成形時金
型入子に球形状のフライス工具を平面の代りに用いるこ
とにより、容易に成形できる。
【0025】上記各凸起6の円弧状の頂点内にレンズ2
を若干押圧的に挿入嵌合し、この嵌合により円弧形状で
軸方向に長い凸起とレンズ2外周面とを線状状態で接触
させ、そしてレンズ2の外径と鏡筒1の上記凸起6の嵌
合点の両側面に接着剤5を塗布する。上記接合の場合接
着剤5の塗布量を予め調整の上決めて塗布すれば、有効
接着面積は小さくなる。この場合の接着強度は高くなく
てもよい場合、あるいはレンズ2の径が小さくなって接
着剤5の巡りがよい場合などに適用し易い。
を若干押圧的に挿入嵌合し、この嵌合により円弧形状で
軸方向に長い凸起とレンズ2外周面とを線状状態で接触
させ、そしてレンズ2の外径と鏡筒1の上記凸起6の嵌
合点の両側面に接着剤5を塗布する。上記接合の場合接
着剤5の塗布量を予め調整の上決めて塗布すれば、有効
接着面積は小さくなる。この場合の接着強度は高くなく
てもよい場合、あるいはレンズ2の径が小さくなって接
着剤5の巡りがよい場合などに適用し易い。
【0026】上記本実施例の半月形状(円弧)の凸起6
に代えて、三角形状の凸起に形成してレンズ2との接触
部から徐々に接着剤5が広がっていくように構成しても
よい。
に代えて、三角形状の凸起に形成してレンズ2との接触
部から徐々に接着剤5が広がっていくように構成しても
よい。
【0027】
【発明の効果】実施例で説明した本発明のレンズ鏡筒に
よれば、鏡筒内周面を少なくとも3等分割して設けた凸
起の頂部にレンズ外周面を接合構成し、光軸方向で両者
を線状の接触状態にするとともに、この接触部に浸透す
る接着剤を浸透させ、硬化後に弾性を有する接着部を形
成して接着保持したので、レンズとプラスチック等のレ
ンズ鏡筒においての温度変化によるレンズの歪み防止、
または、レンズの芯精度の狂い防止およびレンズの適正
な保持強度の確保などが得られる。
よれば、鏡筒内周面を少なくとも3等分割して設けた凸
起の頂部にレンズ外周面を接合構成し、光軸方向で両者
を線状の接触状態にするとともに、この接触部に浸透す
る接着剤を浸透させ、硬化後に弾性を有する接着部を形
成して接着保持したので、レンズとプラスチック等のレ
ンズ鏡筒においての温度変化によるレンズの歪み防止、
または、レンズの芯精度の狂い防止およびレンズの適正
な保持強度の確保などが得られる。
【0028】また、鏡筒内周面とレンズ外周面間に接着
剤の存在しない間隙部を設けたので外部との通気性が確
保されたので、レンズ面の結露の発生防止、または気圧
変化によるレンズの移動の防止および接着剤の硬化時に
発生する瓦斯による浮き防止などの品質面において優れ
た効果を奏する。
剤の存在しない間隙部を設けたので外部との通気性が確
保されたので、レンズ面の結露の発生防止、または気圧
変化によるレンズの移動の防止および接着剤の硬化時に
発生する瓦斯による浮き防止などの品質面において優れ
た効果を奏する。
【図1】本発明に係わるレンズ鏡筒の第1実施例を示す
正面図。
正面図。
【図2】図1の要部を拡大にて示す正面図。
【図3】図1の側面よりの断面図。
【図4】図1における温度変化の状態を示す正面図。
【図5】図4の要部を拡大にて示す正面図。
【図6】図4の要部を拡大にて示す正面図。
【図7】本発明に係わるレンズ鏡筒の第2実施例を示す
正面図。
正面図。
【図8】従来のレンズ鏡筒の側面よりの断面図。
【図9】従来のレンズ鏡筒の正面よりの断面図。
【図10】従来の他のレンズ鏡筒の側面よりの断面図。
1 鏡筒 2 レンズ 3 段部 4, 6 凸起 5 接着剤
Claims (2)
- 【請求項1】 レンズ鏡筒内でレンズを光軸方向で位置
決めする突当て用段部と、レンズ鏡筒の内周面を少なく
とも3等分に分割し、その各分割線上に頂点の内接円の
中心が光軸と一致する弦状または円弧形状または3角形
状である前記レンズを径方向で位置決めする凸起部を設
け、この凸起部の内接円と同一径のレンズを挿入配設し
て各凸起部の頂部とレンズ外周面とを光軸方向で線状に
接触させるとともに突当て用段部で位置決めし、この接
触部から離れるにつれて広がる隙間に対し未硬化時には
この接触部に浸透する粘度を有し硬化後には弾性を有す
る接着剤を流入塗布して形成した接着部を設けたことを
特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】 レンズ鏡筒の内周面を少なくとも3等分
に分割し、その各分割線上に頂点の内接円の中心が光軸
と一致する弦状または円弧形状または3角形状の凸起部
を設け、この凸起部の内接円と同一径のレンズを挿入配
設して各凸起部の頂部とレンズ外周面とを光軸方向で線
状に接触させるとともに、この接触部から離れるにつれ
て広がる隙間を未硬化時にはこの接触部に浸透する20
0ポアズ以下の粘度を有し硬化後には弾性を有する接着
剤で接着し、且つ、隣り合う凸起部間におけるレンズ鏡
筒内周面とレンズ外周面との間に接着剤のない間隙部を
設けたことを特徴とするレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11158933A JP2000028888A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11158933A JP2000028888A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | レンズ鏡筒 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2294419A Division JP2978554B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | レンズ鏡筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000028888A true JP2000028888A (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=15682520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11158933A Pending JP2000028888A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | レンズ鏡筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000028888A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006030243A (ja) * | 2004-07-12 | 2006-02-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レンズユニット |
CN103874950A (zh) * | 2012-02-23 | 2014-06-18 | 奥林巴斯株式会社 | 透镜单元 |
US20160253536A1 (en) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | Optoelectronics Co., Ltd. | Module for optical information reader |
CN109946806A (zh) * | 2019-04-12 | 2019-06-28 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 光学元件面形精准集成组件的支撑装置,光学元件面形精准集成组件及其制作方法 |
CN109975941A (zh) * | 2017-12-28 | 2019-07-05 | 日本电产三协株式会社 | 镜头单元及模具的制造方法 |
-
1999
- 1999-06-07 JP JP11158933A patent/JP2000028888A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010911 |