JP2978554B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カメラなどに用いられるレンズ部品を鏡筒
内に挿入接着するレンズ鏡筒に関する。
〔従来の技術〕
近時プラスチック鏡筒にガラスレンズを実装する場
合、鏡筒に対するレンズの芯精度を保持するために鏡筒
内周面に、レンズの外周面を3等分に分割した箇所に当
接する弧状形の内壁面を形成した凸起を設けて、その凸
起にレンズを内接配設させることが試みられている。こ
の場合レンズの固定保持する手段、即ちレンズを接着剤
にて接着する方法としては、第7図および第8図にて示
す方法があり、また熱カシメにて装着する方法として
は、第9図に示す方法がある。
上記前者に示す方法においては、接着剤11にて接着す
る部分と芯出しする部分とを有しているが、接着剤11を
塗布した際に、芯出し部分(即ち、弧状形の内壁面)に
も接着剤11が浸透することになり、レンズ12を受ける3
ヶ所の鏡筒15内の凸起部14以外の全周の隙間にも接着剤
を注入してレンズ12を固定保持していた。即ち、第8図
に示すように、レンズ12の外周面と同径の弧状部よりな
る凸起14と、大径よりなる逃げ部13とをそれぞれに設
け、この弧状の凸起部14に、レンズ12を位置決めすると
いう構成である。
また、第9図に示す熱カシメによる装着方法は、鏡筒
15の内径周面とレンズ12の外径周面とをほぼ同一径に形
成し、レンズ12を鏡筒15内に挿入して挿入端縁部17を熱
して内径方向に折り曲げ形成にてレンズ12を鏡筒15内に
固定装着する方法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の装着方法における前者の方法においては、
接着剤11を鏡筒15とレンズ12との隙間に塗布するため、
全く隙間が無くなり、そのため低温時に鏡筒15が収縮す
ると鏡筒15がレンズ12を締めつけるためにレンズ12に歪
みを生じさせていた。また、鏡筒15の内周壁面とレンズ
12の外周面の全周が接着剤11で埋まってしまうため、空
気の流通が全く無くなるがために、接着剤11の硬化時に
発生するガスが内部(レンズ間)に充満し、硬化時にお
いてはレンズ12を持ち上げたり、またはプラスチックで
ある鏡筒15に悪影響を与えていた。更に、温度変化によ
ってレンズ間の空気が膨張収縮して、レンズ12を光軸方
向に移動させたり、または温度変化による内部(レンズ
間)へ結露を発生するなどの障害が生じていた。
また、上記後者の方法、即ち熱カシメ方法において
は、カシメ装置に設けたスピンドルの振れと、治具と鏡
筒15との装着のバラツキまたは、傾きなどにより、せっ
かく芯出しをした鏡筒15とレンズ12とが狂うという問題
が生じていた。また鏡筒15のレンズ12の突き当て部(レ
ンズ12の光軸方向の停止面となる)がエッジに形成して
いるがため、カシメ時の圧力によりエッジが潰れてしま
い光軸方向へ移動し、位置が定まらないという問題も生
じていた。更には、レンズ12にカシメ圧のために歪みが
生じ、特に低温時においては、その歪みは一層大きくな
り、光学性能を劣悪させていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、環境
温度に変化が生じても、レンズに歪みが生ぜず、かつ、
レンズの保持が確実にできて、光学性能を安定して保持
できるレンズ鏡筒を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段および作用〕
上記目的を達成するため、本発明のレンズ鏡筒は、レ
ンズ鏡筒の内周面を少なくとも3等分に分割し、その各
分割線上に頂点の内接円の中心が光軸と一致する弦状平
面部を設け、この平面部の内接円と同一径のレンズを挿
入配設して各平面部とレンズ外周面とを光軸方向で線状
に接触させるとともに、この接触部から離れるにつれて
広がる隙間を未硬化時にはこの接触部に浸透する粘度を
有し硬化後には弾性を有する接着剤で接着し、且つ、隣
り合う平面部間におけるレンズ鏡筒内周面とレンズ外周
面との間に接着剤のない間隙部を設けたことを特徴とす
る。
〔実 施 例〕
本発明のレンズ鏡筒の実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、各実施例中同一部材及び同一構成について
は、同一符号を付し、その説明は最初の図面にて行い後
は省略する。
(第1実施例) 第1図は、本発明に係わるレンズ鏡筒の第1実施例を
示す正面図である。
第2図は、第1図の要部を拡大にて示す正面図であ
る。
第3図は、第1図の側面よりの断面図である。
第4図は、第1図における温度変化の状態を示す正面
図である。
第5図、第6図は、第4図の要部を拡大にて示す正面
図である。
第3図にて示すように、円筒形状の鏡筒1の一端部内
周壁面には、挿入装着するレンズ2を光軸方向への位置
決めする突当て用段部3が、レンズ2の有効径より若干
大径に形成されている。また鏡筒1の内周壁面は、レン
ズ2の外径より若干大径、例えば0.5m/m(片肉0.25m/
m)に形成されている。更に鏡筒1の内周壁面には、周
面を3等分に分割し、その分割したそれぞれの位置を頂
点とする弦状平面の平面部4が光軸方向に長く形成され
ており、各頂点の内接円の中心が、レンズ2の光軸と一
致するように形成されている。また、この平面部4の内
接円の径とレンズ2の外径とは一致するように形成され
ている。従って平面部4が弦状であるから、各弦状平面
の頂点とレンズ2の外周面とは光軸方向において線状に
接触する状態となり、レンズ2を挿入配設すると各頂部
とレンズ2の外周面との接触部から離れるにつれて両者
の隙間は広がっていく。
また、レンズ2を鏡筒1内に挿入するとき、レンズ2
の外径と平面部4の内接円が同一であるからシックリと
嵌合する。なお、レンズ2の外径と内接円のそれぞれの
寸法誤差は、例えば0.03m/mの締まり状態となっても、
鏡筒1がプラスチックで構成されているので、その弾性
に伴う変形により、0.03m/m程度の寸法差の吸収は容易
に行われる。
次に、レンズ2が鏡筒1の突当て用段部3に当接し、
正位置に配設したところで、上記各平面部4のレンズ2
との接触部の両側の鏡筒1の開口側(レンズ挿入側)か
ら、粘度が200ポアズ程度のシリコン接着剤5をそれぞ
れに流入塗布する。この場合接着剤5は粘度が低いので
平面部4の両側面から、レンズ2の接着面へ、光軸方向
でかつ突当て用段部3に向かって深く浸透していき硬化
して固着される。
従って、浸透した薄い接着剤層は、強力な接着力を発
揮する。特に、レンズ2の抜け方向(鏡筒1のレンズ挿
入した方向)に有効に働く。
また、鏡筒1の各平面部4とレンズ2との周面を接着
剤5にて接着した部位以外の鏡筒1とレンズ2との間に
おける隙間は、鏡筒1の温度変化による膨張収縮を受け
るようになっている。
即ち、低温時には、第4図および第6図にて点線およ
び矢印で示すように内側方向へ収縮し、高温時には、第
4図および第5図にて点線および矢印で示すように外側
方向へ膨張して逃げるよう構成されており、上記3箇所
の接着部を支店に均等に収縮膨張することにより、レン
ズ2の芯は変動したり、片寄った収縮または膨張により
歪みを与えるようなことはない。
また、上記接着剤5を弾性に富んだ材質のものを用い
たので、レンズ2の鏡筒1との接触部においては、強力
な接着力として仂らくが、接触部から離れた位置、即ち
接着剤5の層が厚い部位においては適正な弾性力を発揮
し、鏡筒の温度変化による収縮膨張に順応するよう構成
となっている。
上記本実施例においては、鏡筒1の一方側のみレンズ
2を挿入配設したが、他方側にも同様にレンズを挿入配
設することもできる。
また、本実施例においては、平面部4の両側より接着
剤5を塗布したが、一方向側より塗布し、毛管現象によ
り他方側に浸透させて塗布することにより工程の簡易化
などができる。
上記構成による本実施例によれば、レンズ2と鏡筒1
間に空間を設けることにより、温度変化によるレンズ2
の歪みが防止できる。
また、鏡筒1内の3等分割した位置に平面部を形成
し、その平面部4の頂部にレンズ2を嵌合挿入して接着
剤5を平面部4の両側にのみ浸透接着するようにしたの
で、温度変化によるレンズ2の芯精度が確保できると共
に、レンズ2が鏡筒1に対し適正な強度保持ができた。
また、接着剤5を平面部4の両側にのみ塗布することで
鏡筒1内の通気性が確保できるので、結露防止、気圧変
化によるレンズ2の移動、または硬化時に発生するガス
によるレンズ2の浮き防止などが得られる。
なお、上記本実施例による鏡筒1内に弦状の平面部4
を成形する手段について極めて容易に成形することがで
きる。例えば、鏡筒1内面を成形する金型の入子のレン
ズ組込側の外周面を3等分割し、それぞれの入子の外周
面には、突当て用段部3の内径を形成する第1の軸部
と、レンズ2の挿入部を形成する第2の軸部と、鏡筒1
の端部を形成する第3の軸部とを有し、上記第2の軸部
の上記3等分割位置に対して、その外表面を平面に研削
するということのみで上記弦状の平面部4を成形するこ
とができる。
〔発明の効果〕
実施例で説明した本発明のレンズ鏡筒によれば、鏡筒
内周面を少なくとも3等分割して設けた平面部にレンズ
外周面を接合構成し、光軸方向で両者を線状の接触状態
にするとともに、この接触部で接着保持したので、レン
ズとレンズ鏡筒においての温度変化によるレンズの歪み
防止、または、レンズの芯精度の狂い防止およびレンズ
の適正な保持強度の確保などが得られる。
また、鏡筒内周面とレンズ外周面間に接着剤の存在し
ない間隙部を設けたので外部との通気性が確保されたの
で、レンズ面の結露の発生防止、または気圧変化による
レンズの移動の防止および接着剤の硬化時に発生する瓦
斯による浮き防止などの品質面において優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係わるレンズ鏡筒の第1実施例を示
す正面図。 第2図は、第1図の要部を拡大にて示す正面図。 第3図は、第1図の側面よりの断面図。 第4図は、第1図における温度変化の状態を示す正面
図。 第5図、第6図は、第4図の要部を拡大にて示す正面
図。 第7図及び第8図は、従来のレンズ鏡筒の側面よりの断
面図及び正面よりの断面図。 第9図は、従来の他のレンズ鏡筒の側面よりの断面図。 1……鏡筒 2……レンズ 3……段部 4……平面部(弦状平面部) 5……接着剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズ鏡筒の内周面を少なくとも3等分に
    分割し、その各分割線上に頂点の内接円の中心が光軸と
    一致する弦状平面部を設け、この平面部の内接円と同一
    径のレンズを挿入配設して各平面部とレンズ外周面とを
    光軸方向で線状に接触させるとともに、この接触部から
    離れるにつれて広がる隙間を未硬化時にはこの接触部に
    浸透する粘度を有し硬化後には弾性を有する接着剤で接
    着し、且つ、隣り合う平面部間におけるレンズ鏡筒内周
    面とレンズ外周面との間に接着剤のない間隙部を設けた
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
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