JPWO2007141999A1 - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

第2マイクロコンピュータ(113)の制御で選択可能な動作モードを有する。第1モードでは、メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答するメモリコントローラ(105)の動作とICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータ(106)の動作とを別々に行う。第2モードでは、ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが動作する。第3モードでは、ICカードインタフェース端子からの未定義ICカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第1マイクロコンピュータが動作する。第4モードでは、メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第1マイクロコンピュータが動作する。ICカード機能とメモリカード機能を有する半導体装置の利便性が向上される。

Description

本発明は、IC(Integrated Circuits)カード機能にメモリカード機能が付加された半導体装置に関し、例えばICカードモジュール若しくはSIM(Subscriber Identity Modul)カードモジュールの機能拡張に適用して有効な技術に関する。
特許文献1にはMMCカード(MultiMediaCard:登録商標)規格のカード基板にメモリカードユニットと共にSIM(Subscriber Identity Module)カードユニットを搭載したマルチファンクションメモリカードについて記載がある。カード基板に設けられたコネクタ端子は千鳥状に2列配置されて、MMCカードやSDカードに対する互換性を備えるようになっている。
特許文献2にはベースカードにICカード用マイクロコンピュータが搭載され、そのICカード用マイクロコンピュータにアクセスするための接触端子がベースカードの表面に形成されたICカードに、フラッシュメモリとこのフラッシュメモリにアクセスする為の接触端子を追加したICカードについて記載がある。
特許文献3にはマイクロコンピュータ、フラッシュメモリおよびコントローラチップが搭載され、メモリカード機能を有するSIMカードが記載されている。
国際公開第01/84490号パンフレット 特開平10−334205公報 特開2005−322109公報
しかしながら、従来技術では、ICカード機能にメモリカード機能が付加された半導体装置における相互機能の連携、一部機能の非活性化、非活性化回路の電力消費削減、既存カードとの互換性、等を考慮した動作モードについて検討されていない。それを満足させ得る動作モードをダイナミックに切換え可能にすることが、ICカード機能にメモリカード機能が付加された半導体装置の利便性を向上させる上で重要なことが本発明者によって認識された。
本発明の目的は、ICカード機能とメモリカード機能を有する半導体装置の利便性を向上させることにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕《動作モード》図1に例示される本発明に係る第1の半導体装置は、電気的に書換え可能な不揮発性メモリと、メモリカードコマンドに応答して前記不揮発性メモリを制御すると共にメモリカードレスポンスを返すメモリコントローラと、ICカードコマンドに応答して動作すると共にICカードレスポンスを返す第1マイクロコンピュータと、メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子と前記メモリコントローラとを接続する第1バスと、前記第1バスの途中に配置された第1スイッチと、ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子と前記第1マイクロコンピュータとを接続する第2バスと、前記第2バスの途中に配置された第2スイッチと、前記第2スイッチと第1マイクロコンピュータとの間の第2バスを前記メモリコントローラに接続する第3バスと、前記第3バスの途中に配置された第3スイッチと、前記ICカードインタフェース端子と第2スイッチとの間の第2バスに接続されると共に、前記第1スイッチと前記メモリコントローラとの間の第1バスに接続された第2マイクロコンピュータと、を備える。この半導体装置は、前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして、第1乃至第4モードを有する。第1モード(SIM_MMC)は、前記第3スイッチを切断状態、第2スイッチ及び第1スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答する前記メモリコントローラの動作と前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する前記第1マイクロコンピュータの動作とを夫々別々に行うことができる動作モードである。第2モード(SIM)は、前記第1スイッチ及び第3スイッチを切断状態、第2スイッチを接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する前記第1マイクロコンピュータの動作を行うことができる動作モードである。第3モード(X_SIM)は、前記第1スイッチを切断状態、前記第2スイッチ及び第3スイッチを接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子からの未定義ICカードコマンドに応答して前記メモリコントローラ及び前記第1マイクロコンピュータを動作させることができる動作モードである。第4モード(XMC)は、前記第2スイッチを切断状態、前記第1及び第3スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答して前記メモリコントローラ及び前記第1マイクロコンピュータを動作させることができる動作モードである。
上記した手段によれば、第1モードはICカード機能とメモリカード機能をそれぞれ単独に用いることができ、夫々単独のICカード機能とメモリカード機能を備える下位の半導体装置に対応したホスト装置に対しても下位互換(backward compatibility)を実現できる。第2モードはホスト装置がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限するのに役立つ。第3モードはICカードコマンドを用いてメモリカード機能を用いることを可能にし、特に第1マイクロコンピュータによるセキュリティー機能をメモリコントローラによるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。第4モードはメモリカードコマンドを用いて第1マイクロコンピュータによるセキュリティー機能をメモリコントローラによるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。上記第1乃至第4モードは不第2マイクロコンピュータの制御によって選択可能であるから半導体装置の利便性が向上する。
《初期動作モード》具体的な一つの形態として、前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第1モードを設定する。或いは、前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第2モードを設定する。夫々単独のICカード機能又はメモリカード機能を備える下位の半導体装置に対応したホスト装置に対する下位互換と言う点では、電源投入に応答する処理で自動的に第1モード又は第2モードに設定することが望ましい。そうしなければ下位のホスト装置は第1モード又は第2モードに遷移するのに特別な処理が要求され、下位互換を実現することは難しい。特に第2モードを初期動作モードとするのは、ホスト装置がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限したい場合である。
《動作モードの遷移;電源遮断》具体的な一つの形態として、前記メモリコントローラへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する。また、前記メモリコントローラ及び不揮発メモリへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有摺る場合にも、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する。半導体装置全体としての低消費電力に寄与する。第2モードにおいて第1スイッチは切断状態になっているので、メモリコントローラの動作電源が遮断されることによって第1バスに接続するメモリコントローラの入出力回路の状態がどの様な状態になっていても、メモリカードインタフェース端子に接続するホスト装置から半導体装置に向かって不所望な電流が流れ込んだりするホスト装置にとって異常な状態の発生を未然に防止することができる。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第1ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与える。前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して、動作モードを第3モードに変更する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて、前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第1未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第1未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第1未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第1未定義ICカードコマンドに対する所定回数のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、前記ICカードインタフェース端子から外部にICカード正常レスポンスを出力し、動作モードを前記第3モードに変更する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第1未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《X_SIMの動作形態》具体的な一つの形態として、前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第2未定義ICカードコマンドを解読して、前記メモリコントローラに第1メモリカードコマンドを発行し、前記第1メモリカードコマンドに応答する処理結果としてメモリコントローラから返される第1メモリカードレスポンスを所定のICカードレスポンスに変換して第2バスに出力する。第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドでは対応できないようなメモリコントローラとの連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;X_SIM→SIM_MMC》具体的な一つの形態として、前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第3未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第1マイクロコンピュータが第3バスを介して連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する。第1のマイクロコンピュータにとって定義されていない第3未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第2ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与え、前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して動作モードを第4モードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第4未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第4未定義ICカードコマンドに応答して前記第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第4未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第4未定義ICカードコマンドに対する所定回数のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、第2バスにICカード正常レスポンスを出力してから、動作モードを前記第4モードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第4未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《XMCの動作形態》具体的な一つの形態として、前記第4モードにおいて前記メモリコントローラは、前記メモリカードインタフェース端子から第1バスに供給されたメモリカードコマンドを解読し、解読結果に従って不揮発性メモリのアクセスを制御し、また、解読結果に従って前記第1マイクロコンピュータに発行したICカードコマンドに対するレスポンスを利用した不揮発性メモリのアクセスを制御し、アクセス制御に対するメモリカードレスポンスを第1バスに出力する。メモリコントローラと第1のマイクロコンピュータとによる連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;XMC→SIM_MMC》具体的な一つの形態として、前記第4モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第5未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第1マイクロコンピュータが第3バスを介して連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する。第1のマイクロコンピュータにとって定義されていない第5未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《XMCモード端子》具体的な一つの形態として、前記メモリコントローラ及び前記第2マイクロコンピュータに接続されるモード端子を有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記モード端子が第1状態のとき、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第1モードに設定し、前記モード端子が第2状態のときは、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第4モードに設定する。第1モードから第4モードに遷移する手順をサポートしないメモリカードホスト装置に半導体装置が接続される場合、或いはインタフェースプロトコル変換回路に半導体装置が接続される場合等において、それらがサポートする第4モードに初期設定可能にするためである。また、上記モード端子の他の応用として強制的なモード遷移に使用してもよい。
《機密保護》具体的な一つの形態として、前記不揮発性メモリは第1不揮発性記憶領域と第2不揮発性記憶領域とを有する。前記メモリコントローラは、前記第3スイッチのスイッチ制御信号を入力し、前記スイッチ制御信号による前記第3スイッチの切断指示状態において前記第1不揮発性記憶領域のみのアクセスを許容し、前記スイッチ制御信号による前記第3スイッチの接続指示状態において前記第1不揮発性記憶領域及び第2不揮発性記憶領域のアクセスを許容する。メモリコントローラ単独では第2不揮発性記憶領域に対するアクセスを排除するので当該記憶領域の機密保護を図ることが容易になる。前記第1不揮発性記憶領域はノーマル領域、第2不揮発性記憶領域はセキュア領域とされる。
《インタフェース端子》具体的な一つの形態として、ICカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2に準拠した端子位置と端子機能を備えた1ビットのICカード用入出力端子、ICカード用クロック入力端子及びICカード用リセット端子を含む。前記メモリカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2で規定される端子位置と端子機能における空き端子に割り当てられたメモリカード用クロック端子、1ビットのメモリカード用コマンド端子及び1ビットのメモリカード用データ端子を含む。ICカードインタフェース端子とメモリカードインタフェース端子の双方をISO/IEC7816−2に準拠した端子配列とすることができ、ICカードコマンドをサポートするホスト装置に対する下位互換性を可能とすることができる。
《端子機能の変換》具体的な一つの形態として、前記メモリカードインタフェース端子とは別のインタフェース端子を外部端子として備え、前記メモリカードインタフェース端子の端子機能を前記別のインタフェース端子の端子機能に変換する変換回路を更に有する。前記変換回路は前記メモリカードインタフェース端子と前記別のインタフェース端子とに接続される。従って、半導体装置におけるメモリカードインタフェースのための外部インタフェース端子は特定のメモリカードインタフェースに限らず、別のメモリカードインタフェース或いはUSB等の別のインタフェースであってもよくなる。
《非接触インタフェース機能への変換》具体的な一つの形態として、前記ICカードインタフェース端子とは別のRF通信用端子を外部端子として備え、前記ICカードインタフェース端子の端子機能を前記RF通信用端子を用いた非接触インタフェースに変換する変換回路を更に有する。前記変換回路は前記ICカードインタフェース端子と前記RF通信用端子とに接続される。ICカードインタフェース機能を非接触インタフェースによって実現することができる。
〔2〕《動作モード》図2に例示される本発明に係る第2の半導体装置は、電気的に書換え可能な不揮発性メモリと、メモリカードコマンドに応答して前記不揮発性メモリを制御すると共にメモリカードレスポンスを返すメモリコントローラと、ICカードコマンドに応答して動作すると共にICカードレスポンスを返す第1マイクロコンピュータと、第1ポートを用いて前記メモリカードコントローラに接続された第2マイクロコンピュータと、メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子と前記メモリコントローラと前記第2マイクロコンピュータの第2ポートを接続する第1バスと、前記第1バスを選択的にメモリカードインタフェース端子から切断状態にする第1スイッチと、ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子と前記第2マイクロコンピュータの第3ポートを接続する第2バスと、前記第2マイクロコンピュータの第4ポートと第1マイクロコンピュータを接続する第3バスと、第2バスと第3バスを選択的に接続する第2スイッチと、を備える。前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして、第1乃至第4モードを有する。第1モード(SIM_MMC)は、第2スイッチ及び第1スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答するメモリコントローラの動作と前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータの動作とを夫々別々に行うことができる動作モードである。第2モード(SIM)は、前記第1スイッチを切断状態、第2スイッチを接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータの動作を行うことができる動作モードである。第3モード(X_SIM)は、前記第1スイッチを切断状態、前記第2スイッチを接続状態とし、第1ポート、第3ポート及び第4ポートを使用して前記ICカードインタフェース端子からの未定義ICカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第1マイクロコンピュータを、バスの衝突を回避しながら動作させることができる動作モードである。第4モード(XMC)は、前記第1スイッチを接続状態、前記第2スイッチを切断状態とし、前記第1ポート及び第4ポートを使用して前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第1マイクロコンピュータを動作させることができる動作モードである。
上記した手段によれば、第1モードはICカード機能とメモリカード機能をそれぞれ単独に用いることができ、夫々単独のICカード機能とメモリカード機能を備える下位の半導体装置に対応したホスト装置に対しても下位互換を実現できる。第2モードはホスト装置がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限するのに役立つ。第3モードはICカードコマンドを用いてメモリカード機能を用いることを可能にし、特に第1マイクロコンピュータによるセキュリティー機能をメモリコントローラによるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。第4モードはメモリカードコマンドを用いて第1マイクロコンピュータによるセキュリティー機能をメモリコントローラによるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。上記第1乃至第4モードは不第2マイクロコンピュータの制御によって選択可能であるから半導体装置の利便性が向上する。
《初期動作モード》具体的な一つの形態として、前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第1モードを設定する。或いは、前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第2モードを設定する。夫々単独のICカード機能又はメモリカード機能を備える下位の半導体装置に対応したホスト装置に対する下位互換と言う点では、電源投入に応答する処理で自動的に第1モード又は第2モードに設定することが望ましい。そうしなければ下位のホスト装置は第1モード又は第2モードに遷移するのに特別な処理が要求され、下位互換を実現することは難しい。特に第2モードを初期動作モードとするのは、ホスト装置がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限したい場合である。
《動作モードの遷移;電源遮断》具体的な一つの形態として、前記メモリコントローラへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する。また、前記メモリコントローラ及び不揮発メモリへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する。半導体装置全体としての低消費電力に寄与する。第2モードにおいて第1スイッチは切断状態になっているので、メモリコントローラの動作電源が遮断されることによって第1バスに接続するメモリコントローラの入出力回路の状態がどの様な状態になっていても、メモリカードインタフェース端子に接続するホスト装置から半導体装置に向かって不所望な電流が流れ込んだりするホスト装置にとって異常な状態の発生を未然に防止することができる。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第1ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与える。前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して第3モードを設定する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて、前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第1未定義ICカードコマンドのパターンを前記第3ポートからモニタし、第1未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第1未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第1未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、前記第3ポートからICカードインタフェース端子を介して外部にICカード正常レスポンスを出力し、動作モードを前記第3モードに変更する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第1未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《X_SIMの動作形態》具体的な一つの形態として、前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスを介して前記第3ポートに供給された第2未定義ICカードコマンドを解読して、前記メモリコントローラに第1メモリカードコマンドを発行し、前記第1メモリカードコマンドに応答する処理結果としてメモリコントローラから返される第1メモリカードレスポンスを所定のICカードレスポンスに変換して前記第3ポートから第2バスに出力する。第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドでは対応できないようなメモリコントローラとの連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;X_SIM→SIM_MMC》具体的な一つの形態として、前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから前記第3ポートに第3未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第1マイクロコンピュータが前記第1ポートと前記第4ポートを介して連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する。第1のマイクロコンピュータにとって定義されていない第3未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第2ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与え、前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して動作モードを第4モードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスを介して第3ポートに供給された第4未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第4未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第4未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第4未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、第2バスにICカード正常レスポンスを出力してから、動作モードを前記第4モードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第4未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《XMCの動作形態》具体的な一つの形態として、前記第4モードにおいて前記メモリコントローラは、前記メモリカードインタフェース端子から第1バスに供給されたメモリカードコマンドを解読し、解読結果に従って不揮発性メモリのアクセスを制御し、また、解読結果に従って前記第1マイクロコンピュータに発行したICカードコマンドに対するレスポンスを利用した不揮発性メモリのアクセスを制御し、アクセス制御に対するメモリカードレスポンスを第1バスに出力する。メモリコントローラと第1のマイクロコンピュータとによる連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;XMC→SIM_MMC》具体的な一つの形態として、前記第4モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第5未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第1マイクロコンピュータが第1ポート及び第4ポートを介して連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する。第1のマイクロコンピュータにとって定義されていない第5未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《XMCモード端子》具体的な一つの形態として、前記第2マイクロコンピュータに接続されるモード端子を有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記モード端子が第1状態のとき、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第1モードに設定し、前記モード端子が第2状態のときは、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第4モードに設定する。第1モードから第4モードに遷移する手順をサポートしないメモリカードホスト装置に半導体装置が接続される場合、或いはインタフェースプロトコル変換回路に半導体装置が接続される場合等において、それらがサポートする第4モードに初期設定可能にするためである。また、上記モード端子の他の応用として強制的なモード遷移に使用してもよい。
《機密保護》具体的な一つの形態として、前記不揮発性メモリは第1不揮発性記憶領域と第2不揮発性記憶領域とを有する。前記メモリコントローラは、前記第1モード及び第2モードにおいて前記第1不揮発性記憶領域のみのアクセスを許容し、前記第3モード及び第4モードにおいて前記第1不揮発性記憶領域及び第2不揮発性記憶領域のアクセスを許容する。メモリコントローラ単独では第2不揮発性記憶領域に対するアクセスを排除するので当該記憶領域の機密保護を図ることが容易になる。前記第1不揮発性記憶領域はノーマル領域、第2不揮発性記憶領域はセキュア領域とされる。
《インタフェース端子》具体的な一つの形態として、ICカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2に準拠した端子位置と端子機能を備えた1ビットのICカード用入出力端子、ICカード用クロック入力端子及びICカード用リセット端子を含み、前記メモリカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2で規定される端子位置と端子機能における空き端子に割り当てられたメモリカード用クロック端子、1ビットのメモリカード用コマンド端子及び1ビットのメモリカード用データ端子を含む。ICカードインタフェース端子とメモリカードインタフェース端子の双方をISO/IEC7816−2に準拠した端子配列とすることができ、ICカードコマンドをサポートするホスト装置に対する下位互換性を可能とすることができる。
《端子機能の変換》具体的な一つの形態として、前記メモリカードインタフェース端子とは別のインタフェース端子を外部端子として備え、前記メモリカードインタフェース端子の端子機能を前記別のインタフェース端子の端子機能に変換する変換回路を更に有する。前記変換回路は前記メモリカードインタフェース端子と前記別のインタフェース端子とに接続される。従って、半導体装置におけるメモリカードインタフェースのための外部インタフェース端子は特定のメモリカードインタフェースに限らず、別のメモリカードインタフェース或いはUSB(universal serial bus)等の別のインタフェースであってもよくなる。
《非接触インタフェース機能への変換》具体的な一つの形態として、前記ICカードインタフェース端子とは別のRF通信用端子を外部端子として備え、前記ICカードインタフェース端子の端子機能を前記RF通信用端子を用いた非接触インタフェースに変換する変換回路を更に有する。前記変換回路は前記ICカードインタフェース端子と前記RF通信用端子とに接続される。ICカードインタフェース機能を非接触インタフェースによって実現することができる。
〔3〕《動作モード》図3に例示される本発明に係る第3の半導体装置は、電気的に書換え可能な不揮発性メモリと、メモリカードコマンドに応答して前記不揮発性メモリを制御すると共にメモリカードレスポンスを返すメモリコントローラと、ICカードコマンドに応答して動作すると共にICカードレスポンスを返す第1マイクロコンピュータと、メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子と前記メモリコントローラとを接続する第1バスと、前記第1バスの途中に配置された第1スイッチと、ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子と前記第1マイクロコンピュータとを接続する第2バスと、前記第2バスの途中に配置された第2スイッチと、前記ICカードインタフェース端子と第2スイッチとの間の第2バスに接続されると共に、前記第1スイッチと前記メモリコントローラとの間の第1バスに接続された第2マイクロコンピュータと、前記メモリコントローラに接続された第3マイクロコンピュータと、を備える。前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして第1乃至第4モードを有する。第1モード(SIM_MMC)は第1スイッチ及び第2スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答するメモリコントローラの動作と前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータの動作とを夫々別々に行うことができる動作モードである。第2モード(SIM)は、前記第1スイッチを切断状態、第2スイッチを接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータの動作を行うことができる動作モードである。第3モード(X_SIM)は、前記第1スイッチを切断状態、前記第2スイッチを接続状態とし、第1ポート及び第2ポートを使用して前記ICカードインタフェース端子からの未定義ICカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第3マイクロコンピュータを動作させることができる動作モードである。第4モード(XMC)は、前記第2スイッチを切断状態、前記第1スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第3マイクロコンピュータを動作させることができる動作モードである。
上記した手段によれば、第1モードはICカード機能とメモリカード機能をそれぞれ単独に用いることができ、夫々単独のICカード機能とメモリカード機能を備える下位の半導体装置に対応したホスト装置に対しても下位互換を実現できる。第2モードはホスト装置がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限するのに役立つ。第3モードはICカードコマンドを用いてメモリカード機能を用いることを可能にし、特に第3マイクロコンピュータによるセキュリティー機能をメモリコントローラによるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。第4モードはメモリカードコマンドを用いて第3マイクロコンピュータによるセキュリティー機能をメモリコントローラによるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。上記第1乃至第4モードは不第2マイクロコンピュータの制御によって選択可能であるから半導体装置の利便性が向上する。
《初期動作モード》具体的な一つの形態として、前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第1モードを設定する。或いは、前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第2モードを設定する。夫々単独のICカード機能又はメモリカード機能を備える下位の半導体装置に対応したホスト装置に対する下位互換と言う点では、電源投入に応答する処理で自動的に第1モード又は第2モードに設定することが望ましい。そうしなければ下位のホスト装置は第1モード又は第2モードに遷移するのに特別な処理が要求され、下位互換を実現することは難しい。特に第2モードを初期動作モードとするのは、ホスト装置がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限したい場合である。
《動作モードの遷移;電源遮断》具体的な一つの形態として、前記メモリコントローラへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する。また、前記前記メモリコントローラ及び不揮発メモリへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する。半導体装置全体としての低消費電力に寄与する。第2モードにおいて第1スイッチは切断状態になっているので、メモリコントローラの動作電源が遮断されることによって第1バスに接続するメモリコントローラの入出力回路の状態がどの様な状態になっていても、メモリカードインタフェース端子に接続するホスト装置から半導体装置に向かって不所望な電流が流れ込んだりするホスト装置にとって異常な状態の発生を未然に防止することができる。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第1ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与える。前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して、動作モードを第3モードに変更する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて、前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第1未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第1未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第1未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第1未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致するとき、前記ICカードインタフェース端子から外部にICカード正常レスポンスを出力し、動作モードを前記第3モードに変更する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第1未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《X_SIMの動作形態》具体的な一つの形態として、前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第2未定義ICカードコマンドを解読して、前記メモリコントローラに第1メモリカードコマンドを発行し、前記第1メモリカードコマンドに応答する処理結果としてメモリコントローラから返される第1メモリカードレスポンスを所定のICカードレスポンスに変換して第2バスに出力する。第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドでは対応できないようなメモリコントローラとの連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;X_SIM→SIM_MMC》具体的な一つの形態として、前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第3未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第3マイクロコンピュータが連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する。第1のマイクロコンピュータにとって定義されていない第3未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第2ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与え、前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して動作モードを第4モードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》具体的な一つの形態として、前記第1モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第4未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第4未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第4未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第4未定義ICカードコマンドに対する所定回数のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、第2バスにICカード正常レスポンスを出力してから、動作モードを前記第4モードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第4未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《XMCの動作形態》具体的な一つの形態として、前記第4モードにおいて前記メモリコントローラは、前記メモリカードインタフェース端子から第1バスに供給されたメモリカードコマンドを解読し、解読結果に従って不揮発性メモリのアクセスを制御し、また、解読結果に従って前記第3マイクロコンピュータに発行したICカードコマンドに対するレスポンスを利用した不揮発性メモリのアクセスを制御し、アクセス制御に対するメモリカードレスポンスを第1バスに出力する。メモリコントローラと第3のマイクロコンピュータとによる連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;XMC→SIM_MMC》具体的な一つの形態として、前記第4モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第5未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第3マイクロコンピュータが連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する。第1のマイクロコンピュータにとって定義されていない第5未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《XMCモード端子》具体的な一つの形態として、前記第2マイクロコンピュータに接続されるモード端子を有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記モード端子が第1状態のとき、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第1モードに設定し、前記モード端子が第2状態のときは、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第4モードに設定する。第1モードから第4モードに遷移する手順をサポートしないメモリカードホスト装置に半導体装置が接続される場合、或いはインタフェースプロトコル変換回路に半導体装置が接続される場合等において、それらがサポートする第4モードに初期設定可能にするためである。また、上記モード端子の他の応用として強制的なモード遷移に使用してもよい。
《機密保護》具体的な一つの形態として、前記不揮発性メモリは第1不揮発性記憶領域と第2不揮発性記憶領域とを有する。前記メモリコントローラは、前記第1モード及び第2モードにおいて前記第1不揮発性記憶領域のみのアクセスを許容し、前記第3モード及び第4モードにおいて前記第1不揮発性記憶領域及び第2不揮発性記憶領域のアクセスを許容する。メモリコントローラ単独では第2不揮発性記憶領域に対するアクセスを排除するので当該記憶領域の機密保護を図ることが容易になる。前記第1不揮発性記憶領域はノーマル領域、第2不揮発性記憶領域はセキュア領域とされる。
《インタフェース端子》具体的な一つの形態として、ICカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2に準拠した端子位置と端子機能を備えた1ビットのICカード用入出力端子、ICカード用クロック入力端子及びICカード用リセット端子を含む。前記メモリカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2で規定される端子位置と端子機能における空き端子に割り当てられたメモリカード用クロック端子、1ビットのメモリカード用コマンド端子及び1ビットのメモリカード用データ端子を含む。ICカードインタフェース端子とメモリカードインタフェース端子の双方をISO/IEC7816−2に準拠した端子配列とすることができ、ICカードコマンドをサポートするホスト装置に対する下位互換性を可能とすることができる。
《端子機能の変換》具体的な一つの形態として、前記メモリカードインタフェース端子とは別のインタフェース端子を外部端子として備え、前記メモリカードインタフェース端子の端子機能を前記別のインタフェース端子の端子機能に変換する変換回路を更に有する。前記変換回路は前記メモリカードインタフェース端子と前記別のインタフェース端子とに接続される。従って、半導体装置におけるメモリカードインタフェースのための外部インタフェース端子は特定のメモリカードインタフェースに限らず、別のメモリカードインタフェース或いはUSB等の別のインタフェースであってもよくなる。
《非接触インタフェース機能への変換》具体的な一つの形態として前記ICカードインタフェース端子とは別のRF通信用端子を外部端子として備え、前記ICカードインタフェース端子の端子機能を前記RF通信用端子を用いた非接触インタフェースに変換する変換回路を更に有する。前記変換回路は前記ICカードインタフェース端子と前記RF通信用端子とに接続される。ICカードインタフェース機能を非接触インタフェースによって実現することができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、ICカード機能とメモリカード機能を有する半導体装置の利便性を向上させることができる。
図1は本発明の半導体装置に係る第1のSIMカードを例示するブロック図である。 図2は本発明の半導体装置に係る第2のSIMカードを例示するブロック図である。 図3は本発明の半導体装置に係る第3のSIMカードを例示するブロック図である。 図4はメモリカードインタフェース端子とICカードインタフェース端子にISO/IEC7816−2に準拠した端子位置をアサインした例を示す平面図である。 図5は図4のインタフェース端子とは別のインタフェース端子配列を示す平面図である。 図6はSIMカード100にける回路モジュールの搭載レイアウトを蓋体を取り外した状態で例示する平面図である。 図7はSIMカード300における回路モジュールの搭載レイアウトを蓋体を取外した状態で例示する平面図である。 図8は第1モード(SIM_MMCモード)における回路の接続形態を模式的に示す説明図である。 図9は第2モード(SIMモード) における回路の接続形態を模式的に示す説明図である。 図10は第3モード(X_SIMモード) における回路の接続形態を模式的に示す説明図である。 図11は第4モード(XMCモード) における回路の接続形態を模式的に示す説明図である。 図12は電源投入時の初期化シーケンスを例示するフローチャートである。 図13は電源投入時の初期化シーケンスを例示するフローチャートである。 図14は未定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからX_SIMモードへ動作モードを遷移させる制御手順を例示するフローチャートである。 図15は未定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからX_SIMモードへ動作モードを遷移させる制御手順を例示するフローチャートである。 図16はX_SIMモードにおける動作形態の一つとしてシングルリードコマンド動作を例示するフローチャートである。 図17はX_SIMモードにおける別の動作形態の一つとしてシングルライトコマンド動作を例示するフローチャートである。 図18は未定義ICカードコマンドを用いてX_SIMモードからSIM_MMCモードへ動作モードを遷移させる制御手順を例示するフローチャートである。
符号の説明
100、200、300 SIMカード
101、201、301 メモリカードインタフェース端子(MMCIF)
102、202,302 ICカードインタフェース端子(ISOIF)
104、204、304 フラッシュメモリ(FLASH)
105、205,305 メモリコントローラ(MCNT)
106、206,306 第1マイクロコンピュータ(SMCU)
320 第2マイクロコンピュータ(MMCU)
107、207、307 第1バス(BUS1)
108、208,308 第1スイッチ(SW1)
109、209,309 第2バス(BUS2)
110、210、310 第2スイッチ(SW2)
111 第3バス(BUS3)
112 第3スイッチ(SW3)
PRT 第1ポート
PRT2 第2ポート
113、213、313 第2マイクロコンピュータ(AMCU)
φ1、φ2、φ3 スイッチ制御信号
114、214、314 電源スイッチ(PSW)
φ4 スイッチ制御信号
115、215、315モード端子(MD)
118 ホスト装置
IC_IO(C7端子) 1ビットのICカード用入出力端子
IC_CLK(C3端子) ICカード用クロック入力端子
IC_RES(C2端子) ICカード用リセット端子
CLK_MMC(C6端子) メモリカード用クロック端子
CMD_MMC(C8端子) メモリカード用コマンド端子
DAT_MMC(C4端子) メモリカード用データ端子
IC_VCC(C1端子) 電源端子、
VSS(C5端子) グランド端子
《第1のSIMカードのブロックダイアグラム》
図1には本発明の半導体装置に係る第1のSIMカード100のブロック図が示される。
SIMカード100は、ICカード機能とメモリカード機能を有し、相互の機能を連携可能な半導体装置とされる。このSIMカード100は、メモリカード機能として例えばSecure MMC 2.0 Interface Layer Specification Version1.0 MMCA Technical Committee(MultiMediaCard Association, Inc., October 2005)に準拠した機能を備え、ICカード機能として例えばISO/IEC 7816-3 Second edition 1887-12-15, Electric signal and transmission protocolsに準拠した機能を有する。
ここで、SIMカード100の具体的な用途として、携帯電話機に装着されて使用する場合について述べる。この時、ICカード機能の用途として、個人情報のセキュリティーのための加入者情報および課金情報の格納、および、加入者ID認証・決済等を行うためのアプリケーションを実現するためのプログラムの格納などが挙げられる。また、メモリカード機能の用途として、写真等の画像データ、着信メロディー等の音楽データおよびアドレスのデータ等を格納するデータストレージ用途が挙げられる。また、メモリカード機能ではICカード機能よりも大容量で高速のデータ入出力が求められることから、ICカード機能で使用される不揮発性メモリの容量よりも大容量の不揮発性メモリが使用される。
SIMカード100は、外部インタフェースを行うために、例えばカード基板に、メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子(MMCIF)101と、ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子(ISOIF)102を備える。カード基板には、電気的に書換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ(FLASH)104、メモリカードコマンドに応答して前記フラッシュメモリ104を制御すると共にメモリカードレスポンスを返すメモリコントローラ(MCNT)105、及びICカードコマンドに応答して動作すると共にICカードレスポンスを返す第1マイクロコンピュータ(SMCU)106を備える。それら回路要素を接続するために、メモリカードインタフェース端子101と前記メモリコントローラ105とを接続する第1バス(BUS1)107、前記第1バスの途中に配置された第1スイッチ(SW1)108、ICカードインタフェース端子102と前記第1マイクロコンピュータ106とを接続する第2バス(BUS2)109と、前記第2バス109の途中に配置された第2スイッチ(SW2)110、前記第2スイッチ110と第1マイクロコンピュータ106との間の第2バス109を前記メモリコントローラ105に接続する第3バス(BUS3)111、及び前記第3バスの途中に配置された第3スイッチ(SW3)112を有する。更に、前記ICカードインタフェース端子102と第2スイッチ110との間の第2バス109に第1ポート(PRT1)を介して接続されると共に、前記第1スイッチ108と前記メモリコントローラ105との間の第1バス107に第2ポート(PRT2)を介して接続された第2マイクロコンピュータ(AMCU)113を備える。第2マイクロコンピュータ113はSIMカード100の動作モードを制御すると共に、ICカード機能とメモリカード機能の調停並びに連携を制御する。φ1、φ2、φ3は第1スイッチ108、第2スイッチ110、第3スイッチ112のスイッチ制御信号であり、第2マイクロコンピュータ113の所定のポートから出力される。スイッチ制御信号φ3は併せて前記メモリコントローラ105にも供給される。
114はメモリコントローラ105とフラッシュメモリ104に専用化された電源スイッチ(PSW)であり、第2マイクロコンピュータ113が所定のポートから出力するスイッチ制御信号φ4によって制御される。115は特定のモード端子(MD)であり、スイッチ制御信号φ3の信号線に接続される。118はホスト装置であり、例えば携帯電話機や携帯端末装置である。ここではモード端子115はフローティングにされ、スイッチ制御信号φ3は第2マイクロコンピュータ113が制御するものとする。尚、本明細書においてマイクロコンピュータのポートは特に説明しない限り入出力ポートを意味する。
《インタフェース端子》
ここでは、メモリカード機能として、便宜上、データ端子を1ビットとするMMCモードを想定し、メモリカードインタフェース端子101とICカードインタフェース端子102は例えばISO/IEC7816−2に準拠した端子位置にアサインされている。すなわち、ICカードインタフェース端子102は図4に例示されるように、ISO/IEC7816−2に準拠した端子位置と端子機能を備えた1ビットのICカード用入出力端子IC_IO(C7端子)、ICカード用クロック入力端子IC_CLK(C3端子)及びICカード用リセット端子IC_RES(C2端子)を含む。前記メモリカードインタフェース端子101はISO/IEC7816−2で規定される端子位置と端子機能における空き端子に割り当てられたメモリカード用クロック端子CLK_MMC(C6端子)、1ビットのメモリカード用コマンド端子CMD_MMC(C8端子)及び1ビットのメモリカード用データ端子DAT_MMC(C4端子)を含む。IC_VCC(C1端子)は電源端子、VSS(C5端子)はグランド端子であり、SIMカード100内における共通の電源供給用端子として用いられる。図4の端子配列の点において、ICカードコマンドをサポートするホスト装置118に対する下位互換性を得ることができる。
図6にはSIMカード100にける回路モジュールの搭載レイアウトを蓋体を取り外した状態で例示する。また、本実施の形態での蓋体は、後述の熱硬化性樹脂からなる封止樹脂、熱可塑性樹脂からなるケース、または、それら両方を包括するものとして述べる。カード基板120は、例えば、平面寸法が15mm×25mmで、厚さが0.76mmの外形寸法を有する。メモリコントローラ105、第1のマイクロコンピュータ106、フラッシュメモリ104及び第2のマイクロコンピュータ113は夫々個別の半導体チップにより構成される。フラッシュメモリと104と第2のマイクロコンピュータ113はダイボンドペーストを用いてカード基板上にダイボンドされ、メモリコントローラ105及び第1のマイクロコンピュータ106はフラッシュメモリ104の上に順次積み重ねられて固定される。また、フラッシュメモリ104の平面寸法は、メモリコントローラ105、第1のマイクロコンピュータ106及び第2のマイクロコンピュータ113の平面寸法よりも大きい。このように、メモリコントローラ105及び第1のマイクロコンピュータ106をフラッシュメモリ104の上に積層させることで、SIMカード100内のレイアウトの自由度を高め、且つ、多くの半導体チップを搭載させることが可能となる。また、本実施の形態では、フラッシュメモリ104が1チップの場合を記載しているが、例えば、フラッシュメモリ104と同様の性能のものを複数個搭載することで、メモリカード機能の大容量化が図れる。また、それら複数個のフラッシュメモリ104を積層させることで、多くのフラッシュメモリを搭載させることが可能となる。
カード基板の空き領域には、スイッチ108,110,112,114が偏在され、また、パスコンデンサ121及びプルアップ等に用いられる抵抗素子122が偏在されている。これらパスコンデンサ121および抵抗素子122は、必ずしも必要ではなく、必要に応じて所定個数が配置される。特に図示はしないが、夫々の回路素子の電極パッドは例えばカード基板120上の対応するボンディングリードにワイヤで結合される。前記ボンディングリードはカード基板120の配線層に接続し、配線層の一部は、カード基板120の表面の露出したメモリカードインタフェース端子(MMCIF)101及びICカードインタフェース端子(ISOIF)102に結合される。
また、これらのメモリコントローラ105、第1のマイクロコンピュータ106、フラッシュメモリ104及び第2のマイクロコンピュータ113等の半導体チップを含む各素子は、例えば、熱硬化性の樹脂からなる封止樹脂(図示せず)でカード基板の表面と共に覆われており、さらに封止樹脂を覆うように熱可塑性樹脂からなるケースで覆われ、カード基板とケースとが、図4または図5のようなSIMカード100の外形を形成している。また、他の形成方法として、上記のケースを使用せずに、熱硬化性の樹脂からなる封止樹脂のみで図4または図5のようなSIMカード100の外形を形成することもできる。この場合は、ケースの厚みが無い分、SIMカード100の小型化を促進させることができる。
《動作モード》
SIMカード100は、前記第2マイクロコンピュータ113の制御により選択可能な動作モードとして、第1乃至第4モードを有する。
第1モード(SIM_MMCモード)は、図8に例示されるように、前記第3スイッチ112を切断状態(OFF)、第2スイッチ110及び第1スイッチ108を接続状態(ON)とし、前記メモリカードインタフェース端子101からのメモリカードコマンドに応答する前記メモリコントローラ105の動作と前記ICカードインタフェース端子102からのICカードコマンドに応答する前記第1マイクロコンピュータ106の動作とを夫々別々に行うことができる動作モードである。
第2モード(SIMモード)は、図9例示されるように、前記第1スイッチ108及び第3スイッチ112を切断状態、第2スイッチ110を接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子102からのICカードコマンドに応答する前記第1マイクロコンピュータ106の動作を行うことができる動作モードである。
第3モード(X_SIMモード)は、図10に例示されるように、前記第1スイッチ108を切断状態、前記第2スイッチ110及び第3スイッチ112を接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子102からの未定義ICカードコマンドに応答して前記メモリコントローラ105及び前記第1マイクロコンピュータ106を動作させることができる動作モードである。
第4モード(XMCモード)は、図11に例示されるように、前記第2スイッチ110を切断状態、前記第1スイッチ108及び第3スイッチ112を接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子101からのメモリカードコマンドに応答して前記メモリコントローラ105及び前記第1マイクロコンピュータ106を動作させることができる動作モードである。
第1モード(SIM_MMCモード)はICカード機能とメモリカード機能をそれぞれ単独に用いることができ、夫々単独のICカード機能とメモリカード機能を備える下位のSIMカードに対応したホスト装置に対しても下位互換(backward compatibility)を実現できる。第2モード(SIMモード)はホスト装置がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限するのに役立つ。第3モード(X_SIMモード)はICカードコマンドを用いてメモリカード機能を用いることを可能にし、特に第1マイクロコンピュータ106によるセキュリティー機能をメモリコントローラ105によるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。第4モード(XMCモード)はメモリカードコマンドを用いて第1マイクロコンピュータ106によるセキュリティー機能をメモリコントローラ105によるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。特に制限されないが、メモリコントローラ105はメモリカードモードとしてセキュアMMCモードとノーマルMMCモードを有し、供給されるスイッチコマンドに応答してメモリカードモードの切換えが行われるようになっている。前記セキュアMMCモードは第1マイクロコンピュータ106によるセキュリティー機能をメモリコントローラ105によるメモリアクセス制御に用いることを可能にする動作モードである。要するに、メモリコントローラ105が第1マイクロコンピュータ106と連携動作可能にされるメモリカードモードである。この意味において、ノーマルMMCモードは前記連携動作不可能なメモリカードモードとされる。
上記第1乃至第4モードは第2マイクロコンピュータ113の制御によって選択可能であるからSIMカード100の利便性が向上する。
《電源投入時の初期化動作》
前記第2マイクロコンピュータ113はSIMカード100への動作電源投入によって前記第1モード(SIM_MMC)又は第2モード(SIM)を設定する。夫々単独のICカード機能又はメモリカード機能を備える下位のSIMカードに対応したホスト装置に対する下位互換と言う点では、電源投入に応答する処理で自動的に第1モード又は第2モードに設定することが望ましい。そうしなければ下位のホスト装置は第1モード又は第2モードに遷移するのに特別な処理が要求され、下位互換を実現することは難しくなるからである。特に、ホスト装置118がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限したい場合に、初期動作モードとして第2モードを選択するのがよい。
図12及び図13には電源投入時の初期化シーケンスが例示される。SIMカード100の電源端子IC_VCCに動作電源が投入されると(S1)、第2マイクロコンピュータ(AMCU)113が第1スイッチ108、第2スイッチ110及び第3スイッチ112を切断状態(OFF)とし(S2)、次に、φ3=L(ローレベル)にして電源スイッチ114を接続状態(ON)に制御し、且つ制御信号φ3にて第3スイッチ112を接続状態(ON)に制御する(S3)。この後、第2マイクロコンピュータ(AMCU)113は、ホスト装置118からリセット端子IC_RESに与えられるリセット信号のリセット指示が解除される(L→H)のを検出する動作を行う(S4)。その一方で第2マイクロコンピュータ(AMCU)113は、メモリコントローラ105に対しMMCプロトコルに従った初期化を行う(S5)。例えば、第2マイクロコンピュータ(AMCU)113は、メモリカードコマンドとして、イニシャライズコマンドCMD0、電源電圧設定コマンドCMD1、カードID取得コマンドCMD2、カード番号付与コマンドCMD3、及びカードセレクトコマンドCMD7を順次発行して、メモリコントローラ105をMMCモードで動作可能に初期化する。この後、第2マイクロコンピュータ(AMCU)113は、リセット端子IC_RESに与えられるリセット信号によるリセット指示が解除をされる(L→H)のを条件に、データ入出力端子IC_I/Oを介してATR(Answer to Reset)のICカードレスポンスをホスト装置118に返す(S6)。この後、第2マイクロコンピュータ(AMCU)113はホスト装置118との間でPPS(Protocol and Parameters Selection)交換を行って、第1マイクロコンピュータ(SMCU)106に代わってホスト装置118との間の通信速度条件を確定する(S7)。
次に、第2マイクロコンピュータ(AMCU)113はカードコントローラ105にセキュアMMCモードコマンドCMD6を発行し、セキュアMMCモードにおいて利用可能な書き込みコマンドWRITE_SEC_CMDをカードコントローラ105に発行して、前記PPS交換で確定した通信速度条件に等しい通信速度条件をカードコントローラ105の制御レジスタ又はフラッシュメモリ104の制御データ格納領域に設定する(S8)。これに続いて、カードコントローラ105は第3バス111を介して第1マイクロコンピュータ106にリセット信号にてリセットを指示する。第1マイクロコンピュータ106はリセット動作が指示されると、初期化動作を行い、ATR(Answer to Reset)のICカードレスポンスをカードコントローラ105に返す。これを受け取ったカードコントローラ105は第1マイクロコンピュータ(SMCU)106との間でPPS(Protocol and Parameters Selection)交換を行って、先に確定した通信速度条件(確定通信速度条件)と同じ通信速度条件を前記第1マイクロコンピュータ(SMCU)106に設定する(S9)。これにより、第2マイクロコンピュータ113及び第1マイクロコンピュータ106は前記確定通信速度条件に従ってホスト装置118とICカードコマンド及びICカードレスポンスを交換することができ、また、第2マイクロコンピュータ113とメモリコントローラ105は前記確定通信速度条件に従ってメモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスを交換することができ、また、メモリコントローラ105と第1マイクロコンピュータ106は前記確定通信速度条件を以ってICカードコマンド及びICカードレスポンスを交換することができるようになる。
この後、第2マイクロコンピュータ113は信号φ3によって第3スイッチ112を切断状態とし(S10)、制御信号φ2によって第2スイッチ110を接続状態とする(S11)。第2マイクロコンピュータ113は第1スイッチ108を必要に応じて接続状態にする(S12)。ここで、必要に応じてとは、例えば、第2マイクロコンピュータ113によるステップS13の処理ルーチンが条件分岐によって第1スイッチ108を接続状態に制御する場合には、所定の条件成立によって接続状態とし、不成立によって不作為(非接続状態維持)とするということである。所定の条件とは、ホスト装置118から与えられるメモリカード機能使用許可条件等である。第3スイッチ112の接続状態が選択された場合にはSIMカード100は第1モード(SIM_MMCモード)に初期設定される。第3スイッチ112が切断状態を維持する場合にはSIMカード100は第2モード(SIMモード)に初期設定される(S13)。これによって電源投入シーケンスが完了される(S14)。
《電源遮断》
前記第2マイクロコンピュータ113は、図13のステップS12において第1スイッチ(SW1)108を接続状態(ON)にしない場合、即ちSIMモードを初期設定するときには、制御信号φ4によって前記電源スイッチ114をオフ状態に制御する。SIMモードではメモリカード機能は実質的に利用不可能になるので、利用不可能な回路105,104への給電を停止して低消費電力を図ることができる。SIMモードにおいて第1スイッチ108は切断状態になっているので、メモリコントローラ105の動作電源が遮断されることによって第1バス107に接続するメモリコントローラ105の入出力回路の状態がどの様な状態になっていても、メモリカードインタフェース端子101に接続するホスト装置118からSIMカード100に向かって不所望な電流が流れ込んだりする、ホスト装置118にとって異常な状態の発生を未然に防止することができる。電源遮断対象をメモリコントローラ105とフラッシュメモリ104の何れか一方とすることも可能である。待機時の消費電流はフラッシュメモリ104に比べてメモリコントローラ105の方が大きいので、その点ではフラッシュメモリ104よりもメモリコントローラ105の電源を遮断する方が効果的である。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》
第1マイクロコンピュータ106が認識できる既定義のICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからX_SIMモードへ動作モードを遷移させる制御手順について説明する。前記SIM_MMCモードにおいて前記第1マイクロコンピュータ106は、前記第2バス109から既定義の所定の第1ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータ113に、第2入出力ポート(I/O2)よりモード変更指示信号φ5を与える。前記第2マイクロコンピュータ113は前記モード変更指示信号φ5に応答して、動作モードをX_SIMモードに変更する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ106にとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》
図14及び図15には未定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからX_SIMモードへ動作モードを遷移させる制御手順が例示される。
ここで先ずICカードコマンドのコマンドフォーマットについて説明する。ICカードコマンドとICカードレスポンスのやりとりはISO/IEC7816−4に規定される。これに従えば、ICカードコマンドはAPDU(Application Protocol Data Unit)とも称され、そのコマンドにはクラス、命令、パラメータ及びデータ等のフィールドによって構成されるフォーマットが規定される。例えばICカードコマンドの先頭バイトであるクラスは“00”が全産業共通ICカードコマンド、“90”がユーザー定義ICカードコマンドであることを意味する。
ホスト装置118はSIMカード100をSIM_MMCからX_SIMモードに遷移させたいとき、先ず、ホスト装置118はSIMカード100との間で予め決められた所定の第1未定義ICカードコマンドAPDU_a1(例えば“90 A1 B1 C1 00”)をICカードインタフェース端子102に供給する(S21)。SIM_MMCモードにおいて、第2マイクロコンピュータ113は、前記ICカードインタフェース端子102から第2バス109に供給されるコマンドをモニタして内部に蓄積する。この間、第1マイクロコンピュータ106は第1未定義ICカードコマンドAPDU_a1を検出すると、その第1未定義ICカードコマンドAPDU_a1に応答して第2バス109からホスト装置118にICカードエラーレスポンスとして“6D 00”のステータスワードを返す(S22)。ホスト装置118はそのステータスワードに応答して次の第1未定義コマンドAPDU_a2(例えば“90 A2 B2 C2 00”)をICカードインタフェース端子102に供給する(S23)。同様に、第1マイクロコンピュータ106は第1未定義ICカードコマンドAPDU_a2を検出すると、その第1未定義ICカードコマンドAPDU_a2に応答して第2バス109からホスト装置118にICカードエラーレスポンスとして“6D 00”のステータスワードを返す(S24)。以下、同様に順次ホスト装置118から第1未定義コマンドAPDU_ak(例えば“90 Ak Bk Ck 00”)が供給される毎に第1マイクロコンピュータ106はホスト装置118にICカードエラーレスポンスとして“6D 00”のステータスワードを返す処理を所定回数行い(S25)、規定回数の最後である第n回目の第1未定義ICカードコマンドAPDU_an(例えば“90 An Bn Cn 00”)がホスト装置118から第1マイクロコンピュータ106に供給されると(S26)、第1マイクロコンピュータ1076はホスト装置118にICカードエラーレスポンスとして“6D 00”のステータスワードを返す(S27)。第2マイクロコンピュータ113はn回の供給された第1未定義ICカードコマンドAPDU_a1〜APDU_anのモニタ結果が所定パターンに一致する場合には、第2スイッチ110を切断状態に制御する(S28)。ホスト装置118はステップS27のステータスワードに応答してn+1回目として別の第1未定義コマンドAPDU_aC(例えば“90 Ac Bc Cc 00”)をICカードインタフェース端子102に供給し、これを受ける第2マイクロコンピュータ113は、ステップS28で第2スイッチ110の遮断を行なったときは、ICカードインタフェース端子102からホスト装置118にICカード正常レスポンスとしてステータスワード(“90 00)を返す(S29)。第2マイクロコンピュータ113は正常レスポンスとしてステータスワード(“90 00)を返した後、制御信号φ3をローレベル(L)に反転して第3スイッチ112を接続状態とし、SIM_MMCモードからX_SIMモードに動作モードを切替える(S30)。第2のマイクロコンピュータ106はX_SIMモードにおいてフラッシュメモリ104に対するアクセスコマンドなどを待つことになる。
ステップS28の判定で不一致の場合は、ステップS29において正常レスポンスとしてステータスワード(“90 00)を返さない。ホスト装置118は、第1未定義コマンドAPDU_aC(例えば“90 Ac Bc Cc 00”)に対する応答として返された今回のステータスワードが(“90 00)が正常レスポンス(”90 00“)であるかを判定し(S31)、正常であればモード切替処理を正常終了するが、異常である場合に、今回の異常応答が連続i回目に達していなければ、ステップS21に戻って上記処理を繰り返す(S32)。規定回数i回目に達していればホスト装置118はモード切替処理を中断し、カードエラーとしての異常処理を行なう(S33)。これにより、モード切替え処理は異常終了する。
このように、第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ106にとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第1未定義ICカードコマンドを利用してSIM_MMCモード9からX_SIMモードに動作モードを遷移させることができる。
《X_SIMモードにおける動作形態》
図16にはX_SIMモードにおける動作形態の一つとしてシングルリードコマンド動作が例示される。S_SIMモードにおいてホスト装置118から第2未定義ICカードコマンドとしてAPDU_READ(90ArBrCrE1E2E3E4L1L2L3)がICカードインタフェース端子102に供給される(S41)。第2バス109からのコマンド供給を待っている第2マイクロコンピュータ113は当該第2未定義ICカードコマンドとしてAPDU_READを解読し、これに対応する第1メモリカードコマンドとして例えば、シングルリードコマンドコード(CMD17)、32ビットのブロックアドレス引数E1E2E3E4を第1バス107に出力してメモリコントローラ105に供給する(S42)。メモリコントローラ105はそれに応答してフラッシュメモリ104をアクセスし、例えば1ブロック512バイトのデータをCRC(cyclic redundancy checksum)付きで第2マイクロコンピュータ113に返す(S43)。CRCが受信データと一致しないときはメモリコントローラ105にコマンドコードCMD17を再実行させる(S44)。CRCが受信データと一致する場合には、第2マイクロコンピュータ113は、受け取った1ブロックデータをICカードインタフェースのフォーマットに合わせ、L1L2L3で指定されたバイト数のデータと正常ステータス(9000)をICカードインタフェース端子102からのホスト装置118に供給する(S45)。
図17にはX_SIMモードにおける別の動作形態の一つとしてシングルライトコマンド動作が例示される。S_SIMモードにおいてホスト装置118から第2未定義ICカードコマンドとしてAPDU_WRITE(90AwBwCwE1E2E3E4D1〜D512L1L2L3)がICカードインタフェース端子102に供給される(S51)。第2バス109からのコマンド供給を待っている第2マイクロコンピュータ113は当該第2未定義ICカードコマンドとしてAPDU_WRITEを解読し、これに対応する第1メモリカードコマンドとして例えば、シングルライトコマンドコード(CMD24)、32ビットのブロックアドレス引数E1E2E3E4、512バイトの書き込みデータD1〜D512、書き込みデータD1〜D512のCRCを夫々第1バス107に出力してメモリコントローラ105に供給する(S52)。メモリコントローラ105はそれに応答して、書き込みデータD1〜D512に対するCRCチェックを行い、フラッシュメモリ104をアクセスし、例えば1ブロック512バイトのデータをCRC付きでフラッシュメモリ104に書き込み、正常に書き込みを完了したときは正常レスポンスを第2マイクロコンピュータ113に返す(S53)。CRCチェックエラー等によって正常レスポンスが返されないとき第2マイクロコンピュータ113はメモリコントローラ105にコマンドコードCMD24を再実行させる(S54)。第2マイクロコンピュータ113はメモリコントローラ105より書き込み正常完了の正常レスポンスを受け取ったときにはICカードインタフェースのフォーマットに従って正常書き込み終了の正常ステータス9000をICカードインタフェース端子102からのホスト装置118に供給する(S55)。
このように、APDU_READ,APDU_WRITEに代表される第2未定義ICカードコマンドコードを利用すれば、第1のマイクロコンピュータ106にとって定義されているICカードコマンドでは対応できないようなメモリコントローラ105との連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;X_SIM→SIM_MMC》
図18には未定義ICカードコマンドを用いてX_SIMモードからSIM_MMCモードへ動作モードを遷移させる制御手順が例示される。
ホスト装置118はSIMカード100をX_SIMモードからSIM_MMCに遷移させたいとき、先ず、SIMカード100との間で予め決められた所定の第3未定義ICカードコマンとしてドAPDU_Return(例えば“90 As Bs Cs 00”)をICカードインタフェース端子102に供給する(S60)。第2マイクロコンピュータ113は、当該コマンドに応答してメモリコントローラ105と第1マイクロコンピュータ106が第3バス111を介して連携動作していないことを確認してから、メモリコントローラ105にセキュアMMCモードからノーマルMMCモードへのメモリカードの切換えを指示するスイッチコマンドCMD6を送信する(S61)。メモリコントローラ105はスイッチウコマンドを実行し、メモリカードモードをセキュアMMCモードからノーマルMMCモードに切替えて、切換え終了レスポンスを第2マイクロコンピュータ113に返す(S62)。その第2マイクロコンピュータ113は、メモリコントローラ105の状態、例えばデータビット幅等をメモリカードコマンドを用いてノーマルMMCモード用に設定変更する(S63)。第2マイクロコンピュータ113はメモリコントローラ105に対する必要な設定変更を完了した後、必要に応じて、第3バス111を介して第1マイクロコンピュータ106に対するリセット信号IC_RESを用いたソフトリセット、PPS交換による通信速度変更等も可能である(S64)。そして第2マイクロコンピュータ113は制御信号φ3をハイレベル(H)に制御して第3スイッチ112を切断状態に変更し、メモリコントローラ105と第1マイクロコンピュータ106との接続を断つ(S65)。第2マイクロコンピュータ113はホスト装置118に対し、コマンド正常終了のステータス9000を返す(S66)。ステップS62等において異常があった時はマイクロコンピュータ113は規定のエラーレスポンスをホストシステム118に返し、ホストシステムは所定のエラー処理を行なうことになる。最後に第2マイクロコンピュータ113はポートPRT2を入力モードとし、第2スイッチ110を接続状態に反転し(S67)、SIM_MMCモードへの切換えを完了する。ホスト装置118が動作モードの移行完了を認識する必要がある場合にはICカードインタフェース端子102に所定の未定義ICカードコマンドを供給し、動作モードの正常切換えが完了されておる場合に第2マイクロコンピュータ113は当該コマンドに応答して正常切換え完了を意味するコマンドレスポンスをホスト装置118に返せばよい。
上記処理手順によれば、第1のマイクロコンピュータ106にとって定義されていない第3未定義ICカードコマンドを利用することによって、X_SIMモードからSIM_MMCモードに動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》
特に図示はしないが第1マイクロコンピュータ106によって認識可能な既定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからXMCモードに動作モードを遷移させる制御手順について説明する。SIM_MMCモードにおいて、前記第1マイクロコンピュータ106は、前記第2バスから第2ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータ133に、モード変更指示信号を与え、前記第2マイクロコンピュータ113は前記モード変更指示信号に応答して動作モードをXMCモードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ106にとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードをXMCモードに遷移させることができる。なお、このときのモード変更指示信号は、第1ICカードコマンドを用いてX_SIMモードに変更する場合に用いた信号φ5とは別の信号で無ければならない。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》
特に図示はしないが未定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからXMCモードに動作モードを遷移させる制御手順について説明する。基本的な処理手順は図14及び図15で説明した処理手順と同じあり、第4未定義ICカードコマンドを用いる点が大きく相違する。すなわち、前記SIM_MMCモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ113は、前記ICカードインタフェース端子102から第2バス109に供給された第4未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第4未定義ICカードコマンドに応答して前記第1マイクロコンピュータ106が返したICカードエラーレスポンス(“6D 00”のようなICカードエラーレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子102から第2バス1−9に第4未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第4未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、第2バス109にICカード正常レスポンスを出力してから、動作モードを前記XMCモードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータにとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第4未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《XMCの動作形態》
前記XMCモードにおいて前記メモリコントローラ105は、前記メモリカードインタフェース端子101から第1バス107に供給されたメモリカードコマンドを解読し、解読結果に従ってフラッシュメモリ104のアクセスを制御し、また、解読結果に従って前記第1マイクロコンピュータ106に発行したICカードコマンドに対するレスポンスを利用したフラッシュメモリ104のアクセスを制御し、アクセス制御に対するメモリカードレスポンスを第1バス107に出力する。メモリコントローラ105と第1のマイクロコンピュータ106とによる連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;XMC→SIM_MMC》
特に図示はしないが未定義ICカードコマンドを用いてXMCモードからSIM_MMCモードに動作モードを遷移させる制御手順について説明する。基本的な処理手順は図18で説明した処理手順とほぼ同様であり、第5未定義ICカードコマンドを用いる点が大きく相違する。すなわち、前記XMCモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ113は、前記第2バス109から第5未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラ105と第1マイクロコンピュータ106が第3バス111を介して連携動作していないことを確認してから、動作モードをSIM_MMCモードに変更する。第1のマイクロコンピュータ106にとって定義されていない第5未定義ICカードコマンドを利用することによってXMCモードからSIM_MMCモードに動作モードを遷移させることができる。
なお、本実施の形態で記載する第5未定義ICコマンドとは、特定の動作を行うユーザー定義コマンドや、XMCモード以外での通常ICコマンドを含むものである。以降の記載についても同様である。
《XMCモード端子》
図1に示されるモード端子(MD)115は、例えば、SIMカードをXMCモードに強制可能なモード端子とされる。モード端子115は前記メモリコントローラ105及びスイッチ制御信号φ3の信号線に接続される。前記第2マイクロコンピュータにおける信号φ3の出力には所定の入出力ポートが割り当てられ、第2マイクロコンピュータ113は電源投入時の初期化処理において、動作モードを決定するとき、信号φ3の出力に用いられる入出力ポートを介してモード端子115の状態を参照する。即ち、前記第2マイクロコンピュータは、前記モード端子115がローレベル(第1状態)のとき、SIMカード100への動作電源投入に応答して、図12および図13で説明したように、動作モードをSIM_MMCモードに設定する。前記モード端子115がローレベル(第2状態)のときは、SIMカード100への動作電源投入に応答して、第2マイクロコンピュータ113は動作モードをXMCモードに設定する。SIM_MMCモードからXMCモードに遷移する手順をサポートしないホスト装置にSIMカード100が接続される場合、或いはUSBをMMCメモリカードインタフェースに変換するインタフェースプロトコル変換回路にSIMカード100が接続される場合等において、インタフェースプロトコル変換回路を介してPC(Personal Computer)等のホスト装置がサポートするXMCモードに初期設定可能にするためである。また、モード端子(MD)115の他の応用として強制的なモード遷移に使用してもよい。
《機密保護》
前記フラッシュメモリ104は第1不揮発性記憶領域としてノーマル領域と第2不揮発性記憶領域としてセキュア記憶領域を有する。前記メモリコントローラ105は、前記第3スイッチ112のスイッチ制御信号φ3を入力し、前記スイッチ制御信号φ3による前記第3スイッチ112の切断指示状態において前記ノーマル記憶領域のみのアクセスを許容し、前記スイッチ制御信号φ3による前記第3スイッチ112の接続指示状態において前記ノーマル記憶領域及びセキュア記憶領域のアクセスを許容する。メモリコントローラ105単独ではセキュア記憶領域に対するアクセスを排除し、メモリコントローラ105と第1マイクロコンピュータ106が連携動作できる状態でなければセキュア記憶領域に対するアクセスが許容されないから、セキュア記憶領域の機密保護を図ることが容易になる。
《端子機能の変換》
メモリカード機能のための外部インタフェースはメモリカードインタフェース端子101に限定されない。特に図示はしないが、前記メモリカードインタフェース端子101とは別のインタフェース端子を外部端子として備え、前記メモリカードインタフェース端子の端子機能を前記別のインタフェース端子の端子機能に変換する変換回路を備えればよい。前記変換回路は前記メモリカードインタフェース端子と前記別のインタフェース端子とに接続される。従って、SIMカードにおけるメモリカードインタフェースのための外部インタフェース端子は特定のメモリカードインタフェースに限らず、別のメモリカードインタフェース或いはUSB等の別のインタフェースであってもよくなる。
《非接触インタフェース機能への変換》
ICカード機能のための外部インタフェースは接触インタフェースに限定されず、非接触インタフェースであってもよい。特に図示はしないが、前記ICカードインタフェース端子102とは別のRF通信用端子を外部端子として備え、前記ICカードインタフェース端子102の端子機能を前記RF通信用端子を用いた非接触インタフェースに変換する変換回路を有すればよい。前記変換回路は前記ICカードインタフェース端子102と前記RF通信用端子とに接続される。ICカードインタフェース機能を非接触インタフェースによって実現することができる。
《第2のSIMカードのブロックダイアグラム》
図2には本発明の半導体装置に係る第2のSIMカード200のブロック図が示される。
SIMカード200は、ICカード機能とメモリカード機能を有し、相互の機能を連携可能な半導体装置とされる。このSIMカード200は、メモリカード機能として例えばSecure MMC 2.0 Interface Layer Specification Version1.0 MMCA Technical Committee(MultiMediaCard Association, Inc., October 2005)に準拠した機能を備え、ICカード機能として例えばISO/IEC 7816-3 Second edition 1887-12-15, Electric signal and transmission protocolsに準拠した機能を有する。SIMカード200は前記SIMカード100に対して第2のマイクロコンピュータ113、第3スイッチ112、第3バス111を、第2のマイクロコンピュータ213に集約した構成とされる点が相違する。その他の基本的な構成は前記SIMカード100と同様である。以下、図1のSIMカード100との相違点を中心に図2のSIMカード200を詳細に説明する。
SIMカード200は、外部インタフェースを行うために、例えばカード基板に、メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子(MMCIF)201と、ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子(ISOIF)202を備える。カード基板には、電気的に書換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ(FLASH)204、メモリカードコマンドに応答して前記フラッシュメモリ204を制御すると共にメモリカードレスポンスを返すメモリコントローラ(MCNT)205、及びICカードコマンドに応答して動作すると共にICカードレスポンスを返す第1マイクロコンピュータ(SMCU)206を備える。更に第1ポート(PRT1)を用いて前記メモリカードコントローラ205に接続された第2マイクロコンピュータ(AMCU)213と、メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子201と前記メモリコントローラ205と前記第2マイクロコンピュータの第2ポート(PRT2)を接続する第1バス207(BUS1)と、前記第1バス207を選択的にメモリカードインタフェース端子201から切断状態にする第1スイッチ208(SW1)と、ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子202と前記第2マイクロコンピュータ213の第3ポート(PRT3)を接続する第2バス209(BUS2)と、前記第2マイクロコンピュータ213の第4ポート(PRT4)と第1マイクロコンピュータ206を接続する第3バス212(BUS3)と、第2バスと第3バスを選択的に接続する第2スイッチ210(SW2)と、を備える。第2マイクロコンピュータ113はSIMカード100の動作モードを制御すると共に、ICカード機能とメモリカード機能の調停並びに連携を制御する。φ1、φ2は第1スイッチ108、第2スイッチ110のスイッチ制御信号であり、第2マイクロコンピュータ113の所定のポートから出力される。214は制御信号φ4でスイッチ制御される電源スイッチである。215は第2マイクロコンピュータに接続されるモード端子であり、前記モード端子115と同様に用いられる。
前記第2マイクロコンピュータ213の制御により選択可能な動作モードとして、第1乃至第4モードを有する。第1モード(SIM_MMC)は、第2スイッチ210(SW2)及び第1スイッチ208(SW1)を接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子201からのメモリカードコマンドに応答するメモリコントローラ205の動作と前記ICカードインタフェース端子202からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータ206の動作とを夫々別々に行うことができる動作モードである。第2モード(SIM)は、前記第1スイッチ208(SW1)を切断状態、第2スイッチ210(SW2)を接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子202からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータ206の動作を行うことができる動作モードである。第3モード(X_SIM)は、前記第1スイッチ208を切断状態、前記第2スイッチ209を接続状態とし、第1ポートPRT1、第3ポートPRT3及び第4ポートPRT4を使用して前記ICカードインタフェース端子202からの未定義ICカードコマンドに応答してメモリコントローラ205及び第1マイクロコンピュータ206を動作させることができる動作モードである。第4モード(XMC)は、前記第1スイッチ208を接続状態、前記第2スイッチ209を切断状態とし、前記第1ポートPRT1及び第4ポートPRT4を使用して前記メモリカードインタフェース端子201からのメモリカードコマンドに応答してメモリコントローラ205及び第1マイクロコンピュータ206を動作させることができる動作モードである。
SIMカード200によれば、第1モード(SIM_MMC)はICカード機能とメモリカード機能をそれぞれ単独に用いることができ、夫々単独のICカード機能とメモリカード機能を備える下位のSIMカードに対応したホスト装置に対しても下位互換を実現できる。第2モード(SIM)はホスト装置218がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限するのに役立つ。第3モード(X_SIM)はICカードコマンドを用いてメモリカード機能を用いることを可能にし、特に第1マイクロコンピュータ206によるセキュリティー機能をメモリコントローラ205によるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。第4モード(XMC)はメモリカードコマンドを用いて第1マイクロコンピュータ206によるセキュリティー機能をメモリコントローラ205によるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。上記第1乃至第4モードは不第2マイクロコンピュータ213の制御によって選択可能であるからSIMカード200の利便性が向上する。
《電源投入時の初期動作モード》
前記第2マイクロコンピュータ213はSIMカード200への動作電源投入によって前記第1モード(SIM_MMC)又は第2モード(SIM)を設定する。夫々単独のICカード機能又はメモリカード機能を備える下位のSIMカードに対応したホスト装置に対する下位互換と言う点では、電源投入に応答する処理で自動的に第1モード又は第2モードに設定することが望ましい。そうしなければ下位のホスト装置は第1モード又は第2モードに遷移するのに特別な処理が要求され、下位互換を実現することは難しくなるからである。特に、ホスト装置218がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限したい場合に、初期動作モードとして第2モードを選択するのがよい。電源投入時の初期化シーケンスは図12及び図13の処理とほぼ同じであるからその詳細な説明を省略する。
《電源遮断》
前記第2マイクロコンピュータ213は、図13のステップS12のような処理において第1スイッチ(SW1)208を接続状態(ON)にしない場合、即ちSIMモードを初期設定するときには、制御信号φ4によって前記電源スイッチ214をオフ状態に制御する。SIMモードではメモリカード機能は実質的に利用不可能になるので、利用不可能な回路205,204への給電を停止して低消費電力を図ることができる。SIMモードにおいて第1スイッチ208は切断状態になっているので、メモリコントローラ205の動作電源が遮断されることによって第1バス207に接続するメモリコントローラ205の入出力回路の状態がどの様な状態になっていても、メモリカードインタフェース端子201に接続するホスト装置218からSIMカード200に向かって不所望な電流が流れ込んだりする、ホスト装置218にとって異常な状態の発生を未然に防止することができる。電源遮断対象をメモリコントローラ205とフラッシュメモリ204の何れか一方とすることも可能である。待機時の消費電流はフラッシュメモリ204に比べてメモリコントローラ205の方が大きいので、その点ではフラッシュメモリ204よりもメモリコントローラ205の電源を遮断する方が効果的である。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》
第1マイクロコンピュータ206が認識できる既定義のICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからX_SIMモードへ動作モードを遷移させる制御手順について説明する。前記SIM_MMCモードにおいて前記第1マイクロコンピュータ206は、前記第2バス209から第1ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータ213に、モード変更指示信号φ5を与える。前記第2マイクロコンピュータ213は前記モード変更指示信号ファイ5に応答してX_SIMモードを設定する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ206にとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》
未定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからX_SIMモードへ動作モードを遷移させる制御手順について説明する。その制御手順は図14及び図15で説明した手順とほぼ同じであるから、特に図示はしないが、前記SIM_MMCモードにおいて、前記第2マイクロコンピュータ213は、前記ICカードインタフェース端子202から第2バス209に供給された第1未定義ICカードコマンドのパターンを前記第3ポートPRT3からモニタし、第1未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータ206が返したICカードエラーレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子202から第2バス209に第1未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第1未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、前記第3ポートPRT3からICカードインタフェース端子202を介して外部にICカード正常レスポンスを出力し、動作モードをX_SIMモードに変更する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ206にとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第1未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《X_SIMモードにおける動作形態》
X_SIMモードでは、図16及び図17で説明したのとほぼ同様のシングルリードコマンド動作、シングルライトコマンド動作に代表される動作を行う。特に図示はしないが、前記X_SIMモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ206は、前記ICカードインタフェース端子202から第2バス209を介して前記第3ポートPRT3に供給された第2未定義ICカードコマンドを解読して、前記メモリコントローラ205に第1メモリカードコマンドを発行し、前記第1メモリカードコマンドに応答する処理結果としてメモリコントローラ205から返される第1メモリカードレスポンスを所定のICカードレスポンスに変換して前記第3ポートORT3から第2バス209に出力する。第1のマイクロコンピュータ206にとって定義されているICカードコマンドでは対応できないようなメモリコントローラとの連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;X_SIM→SIM_MMC》
未定義ICカードコマンドを用いてX_SIMモードからSIM_MMCモードへ動作モードを遷移させる制御手順は図18で説明した手順とほぼ同じである。概略を説明すると、X_SIMモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ213は、前記第2バス209から前記第3ポートPRT3に第3未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラ205と第1マイクロコンピュータ206が前記第1ポートPRT1と前記第4ポートPRT4を介して連携動作していないことを確認してから、動作モードをSIM_MMCモードに変更する。第1のマイクロコンピュータ206にとって定義されていない第3未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》
特に図示はしないが第1マイクロコンピュータ206によって認識可能な既定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからXMCモードに動作モードを遷移させる制御手順について説明する。前記SIM_MMCモードにおいて前記第1マイクロコンピュータ206は、前記第2バス209から第2ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータ213に、モード変更指示信号を与え、前記第2マイクロコンピュータ213は前記モード変更指示信号に応答して動作モードをXMCモードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ206にとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。なお、このときのモード変更指示信号は、第1ICカードコマンドを用いてX_SIMモードに変更する場合に用いた信号φ5とは別の信号でなければならない。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》
特に図示はしないが未定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからXMCモードに動作モードを遷移させる制御手順について説明する。基本的な処理手順は図14及び図15で説明した処理手順と同じあり、第4未定義ICカードコマンドを用いる点が上記とは相違する。即ち、前記SIM_MMCモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ213は、前記ICカードインタフェース端子202から第2バス209を介して第3ポートPRT3に供給された第4未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第4未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータ206が返したICカードエラーレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子202から第2バス209に第4未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第4未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、第2バス209にICカード正常レスポンスを出力してから、動作モードを前記X_MCモードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ206にとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第4未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《XMCの動作形態》
XMCモードにおける動作形態はSIMカード100の場合とほぼ同様であり、前記XMCモードにおいて前記メモリコントローラ205は、前記メモリカードインタフェース端子201から第1バス208に供給されたメモリカードコマンドを解読し、解読結果に従って不揮発性メモリのアクセスを制御し、また、解読結果に従って前記第1マイクロコンピュータ206に発行したICカードコマンドに対するレスポンスを利用したフラッシュメモリ204のアクセスを制御し、アクセス制御に対するメモリカードレスポンスを第1バス208に出力する。メモリコントローラ205と第1のマイクロコンピュータ206とによる連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;XMC→SIM_MMC》
特に図示はしないが未定義ICカードコマンドを用いてXMCモードからSIM_MMCモードに動作モードを遷移させる制御手順について説明する。基本的な処理手順は図18で説明した処理手順とほぼ同様であり、第5未定義ICカードコマンドを用いる点が相違する。すなわち、前記X_MCモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ213は、前記第2バス209から第5未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラ205と第1マイクロコンピュータ206が第1ポートORT1及び第4ポートPRT4を介して連携動作していないことを確認してから、動作モードをSIM_MMCモードに変更する。第1のマイクロコンピュータ206にとって定義されていない第5未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《XMCモード端子》
図2に示されるモード端子(MD)215は例えば、SIMカードをXMCモードに強制可能なモード端子とされる。モード端子215は第2マイクロコンピュータ213に結合される。前記第2マイクロコンピュータ213は電源投入時の初期化処理において、動作モードを決定するときモード端子215の状態を参照する。即ち、前記第2マイクロコンピュータ213は、前記モード端子215がローレベル(第1状態)のとき、SIMカード200への動作電源投入に応答して、前述のとおり動作モードをSIM_MMCモードに設定する。前記モード端子215がローレベル(第2状態)のときは、SIMカード200への動作電源投入に応答して、第2マイクロコンピュータ213は動作モードをXMCモードに設定する。SIM_MMCモードからXMCモードに遷移する手順をサポートしないホスト装置にSIMカード200が接続される場合、或いはUSBをMMCメモリカードインタフェースに変換するインタフェースプロトコル変換回路にSIMカード200が接続される場合等において、インタフェースプロトコル変換回路を介してPC(Personal Computer)等のホスト装置がサポートするXMCモードに初期設定可能にするためである。また、モード端子(MD)215の他の応用として強制的なモード遷移に使用してもよい。
《機密保護》
前記フラッシュメモリ204は第1不揮発性記憶領域としてノーマル領域と第2不揮発性記憶領域としてセキュア記憶領域を有する。前記メモリコントローラ205は、SIM_MMCモード及びSIMモードにおいて前記ノーマル記憶領域のみのアクセスを許容する。X_SIMモード及びXMCモードでは前記ノーマル記憶領域及びセキュア記憶領域のアクセスを許容する。メモリコントローラ205単独ではセキュア記憶領域に対するアクセスを排除し、メモリコントローラ205と第1マイクロコンピュータ206が連携動作できる状態でなければセキュア記憶領域に対するアクセスが許容されないから、セキュア記憶領域の機密保護を図ることが容易になる。
メモリカードインタフェース機能に対する端子機能の変換、ICカードインタフェースの接触インタフェース機能から非接触インタフェース機能への変換についてはSIMカード100の場合と全く事情は同じであり、ここではその詳細な説明を省略する。
《第3のSIMカードのブロックダイアグラム》
図3には本発明の半導体装置に係る第3のSIMカード300のブロック図が示される。
SIMカード300は、ICカード機能とメモリカード機能を有し、相互の機能を連携可能な半導体装置とされる。このSIMカード300は、メモリカード機能として例えばSecure MMC 2.0 Interface Layer Specification Version1.0 MMCA Technical Committee(MultiMediaCard Association, Inc., October 2005)に準拠した機能を備え、ICカード機能として例えばISO/IEC 7816-3 Second edition 1887-12-15, Electric signal and transmission protocolsに準拠した機能を有する。SIMカード300は前記SIMカード100に対して、ICカード機能専用の第2のマイクロコンピュータ(SMCU)306と、メモリカード機能専用の第3マイクロコンピュータ(MMCU)320を別々に設け、それに伴って第3バス111及びお第3スイッチ112を廃止した構成とされる点が相違する。その他の基本的な構成は前記SIMカード100と同様である。以下、図1のSIMカード100との相違点を中心に図3のSIMカード300を詳細に説明する。
SIMカード300は、外部インタフェースを行うために、例えばカード基板に、メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子(MMCIF)301と、ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子(ISOIF)302を備える。カード基板には、電気的に書換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ(FLASH)304、メモリカードコマンドに応答して前記フラッシュメモ304を制御すると共にメモリカードレスポンスを返すメモリコントローラ(MCNT)305、及びICカードコマンドに応答して動作すると共にICカードレスポンスを返す第1マイクロコンピュータ(SMCU)306を備える。メモリカードインタフェース端子301と前記メモリコントローラ305とを接続する第1バス307(BUS1)と、前記第1バス307の途中に配置された第1スイッチ308(SW1)と、ICカードインタフェース端子302と前記第1マイクロコンピュータ306とを接続する第2バス309(BUS2)と、前記第2バスの途中に配置された第2スイッチ310(SW2)を有する。前記ICカードインタフェース端子302と第2スイッチ310との間の第2バス309に接続されると共に、前記第1スイッチ308と前記メモリコントローラ305との間の第1バス307に接続された第2マイクロコンピュータ(AMCU)313と、前記メモリコントローラ305に接続された第3マイクロコンピュータ(MMCU)320とを備える。第2マイクロコンピュータ313はSIMカード300の動作モードを制御すると共に、ICカード機能とメモリカード機能の調停並びに連携を制御する。φ1、φ2は第1スイッチ308、第2スイッチ310のスイッチ制御信号であり、第2マイクロコンピュータ313の所定のポートから出力される。314は制御信号φ4でスイッチ制御される電源スイッチである。315は第2マイクロコンピュータに接続されるモード端子であり、前記モード端子115と同様に用いられる。図7にはSIMカード300における回路モジュールの搭載レイアウトを蓋体を取外した状態で例示する。図6との相違点は、フラッシュメモリ304チップの上に第1マイクロコンピュータ306と第2マイクロコンピュータ320の夫々のチップをスタックした点であり、その他は変わりない。
前記第2マイクロコンピュータ313の制御により選択可能な動作モードとして第1乃至第4モードを有する。第1モード(SIM_MMC)は第1スイッチ308及び第2スイッチ310を接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子301からのメモリカードコマンドに応答するメモリコントローラ305の動作と前記ICカードインタフェース端子302からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータ306の動作とを夫々別々に行うことができる動作モードである。第2モード(SIM)は、前記第1スイッチ308を切断状態、第2スイッチ310を接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子301からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータ306の動作を行うことができる動作モードである。第3モード(X_SIM)は、前記第1スイッチ308を切断状態、前記第2スイッチ310を接続状態とし、第1ポートPRT1及び第2ポートPRT2を使用して前記ICカードインタフェース端子302からの未定義ICカードコマンドに応答してメモリコントローラ305及び第3マイクロコンピュータ320を動作させることができる動作モードである。第4モード(XMC)は、前記第2スイッチ310を切断状態、前記第1スイッチ308を接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子301からのメモリカードコマンドに応答してメモリコントローラ305及び第3マイクロコンピュータ320を動作させることができる動作モードである。
SIMカード300によれば、SIM_MMCモードはICカード機能とメモリカード機能をそれぞれ単独に用いることができ、夫々単独のICカード機能とメモリカード機能を備える下位のSIMカードに対応したホスト装置に対しても下位互換を実現できる。SIMモードはホスト装置がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限するのに役立つ。X_SIMモードはICカードコマンドを用いてメモリカード機能を用いることを可能にし、特に第3マイクロコンピュータ320によるセキュリティー機能をメモリコントローラ305によるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。XMCモードはメモリカードコマンドを用いて第3マイクロコンピュータ320によるセキュリティー機能をメモリコントローラ305によるメモリアクセス制御に用いることを可能にする。上記第1乃至第4モードは不第2マイクロコンピュータ313の制御によって選択可能であるからSIMカード300の利便性が向上する。
《電源投入時の初期動作モード》
前記第2マイクロコンピュータ313はSIMカード300への動作電源投入によって前記第1モード(SIM_MMC)又は第2モード(SIM)を設定する。夫々単独のICカード機能又はメモリカード機能を備える下位のSIMカードに対応したホスト装置に対する下位互換と言う点では、電源投入に応答する処理で自動的に第1モード又は第2モードに設定することが望ましい。そうしなければ下位のホスト装置は第1モード又は第2モードに遷移するのに特別な処理が要求され、下位互換を実現することは難しくなるからである。特に、ホスト装置318がICカード機能とは全く無関係にメモリカード機能を自由に利用することを制限したい場合に、初期動作モードとして第2モードを選択するのがよい。電源投入時の初期化シーケンスは図12及び図13の処理とほぼ同じであるからその詳細な説明を省略する。
《電源遮断》
前記第2マイクロコンピュータ313は、図13のステップS12のような処理において第1スイッチ(SW1)308を接続状態(ON)にしない場合、即ちSIMモードを初期設定するときには、制御信号φ4によって前記電源スイッチ314をオフ状態に制御する。SIMモードではメモリカード機能は実質的に利用不可能になるので、利用不可能な回路305,304,320への給電を停止して低消費電力を図ることができる。SIMモードにおいて第1スイッチ308は切断状態になっているので、メモリコントローラ305の動作電源が遮断されることによって第1バス307に接続するメモリコントローラ305の入出力回路の状態がどの様な状態になっていても、メモリカードインタフェース端子301に接続するホスト装置318からSIMカード300に向かって不所望な電流が流れ込んだりするホスト装置318にとって異常な状態の発生を未然に防止することができる。電源遮断対象をメモリコントローラ305、フラッシュメモリ304、第3マイクロコンピュータ320の一部とすることも可能である。待機時の消費電流はフラッシュメモリ304に比べてメモリコントローラ305や第3マイクロコンピュータ320の方が大きいので、その点ではフラッシュメモリ304よりもメモリコントローラ205及び第3マイクロコンピュータ320の電源を遮断する方が効果的である。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》
第1マイクロコンピュータ306が認識できる既定義のICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからX_SIMモードへ動作モードを遷移させる制御手順について説明する。前記SIM_MMCモードにおいて第1マイクロコンピュータ306は、前記第2バス309から第1ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータ313に、モード変更指示信号φ5を与える。前記第2マイクロコンピュータ313は前記モード変更指示信号φ5に応答して、動作モードをX_SIMモードに変更する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ306にとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移;SIM_MMC→X_SIM》
未定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからX_SIMモードへ動作モードを遷移させる制御手順について説明する。その制御手順は図14及び図15で説明した手順とほぼ同じであるから、特に図示はしないが、前記SIM_MMCモードにおいて、前記第2マイクロコンピュータ313は、前記ICカードインタフェース端子302から第2バス309に供給された第1未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第1未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータ306が返したICカードエラーレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子302から第2バス309に第1未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第1未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致するとき、前記ICカードインタフェース端子302から外部にICカード正常レスポンスを出力し、動作モードを前記X_SIMモードに変更する。第1ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ306にとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第1未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《X_SIMにおける動作形態》
X_SIMモードでは、図16及び図17で説明したのとほぼ同様のシングルリードコマンド動作、シングルライトコマンド動作に代表される動作を行う。特に図示はしないが、X_SIMモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ313は、前記ICカードインタフェース端子302から第2バス309に供給された第2未定義ICカードコマンドを解読して、前記メモリコントローラ305に第1メモリカードコマンドを発行し、前記第1メモリカードコマンドに応答する処理結果としてメモリコントローラ305から返される第1メモリカードレスポンスを所定のICカードレスポンスに変換して第2バス309に出力する。第1のマイクロコンピュータ306にとって定義されているICカードコマンドでは対応できないようなメモリコントローラ305との連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;X_SIM→SIM_MMC》
未定義ICカードコマンドを用いてX_SIMモードからSIM_MMCモードへ動作モードを遷移させる制御手順は図18で説明した手順とほぼ同じである。概略を説明すると、X_SIMモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ313は、前記第2バス309から第3未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラ305と第3マイクロコンピュータ320が連携動作していないことを確認してから、動作モードをSIM_MMCモードに変更する。第1のマイクロコンピュータ306にとって定義されていない第3未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》
特に図示はしないが第1マイクロコンピュータ306によって認識可能な既定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからXMCモードに動作モードを遷移させる制御手順について説明する。SIM_MMCモードにおいて前記第1マイクロコンピュータ306は、前記第2バス309から第2ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータ313に、モード変更指示信号を与え、前記第2マイクロコンピュータ313は前記モード変更指示信号に応答して動作モードを第XMCモードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ306にとって定義されているICカードコマンドが存在する場合にはそれを利用して動作モードを遷移させることができる。なお、このときのモード変更指示信号は、第1ICカードコマンドを用いてX_SIMモードに変更する場合に用いた信号φ5とは別の信号でなければならない。
《動作モードの遷移; SIM_MMC→XMC》
特に図示はしないが未定義ICカードコマンドを用いてSIM_MMCモードからXMCモードに動作モードを遷移させる制御手順について説明する。基本的な処理手順は図14及び図15で説明した処理手順と同じあり、第4未定義ICカードコマンドを用いる点が上記とは相違する。即ち、SIM_MMCモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ313は、前記ICカードインタフェース端子302から第2バス309に供給された第4未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第4未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータ306が返したICカードエラーレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子302から第2バス309に第4未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第4未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、第2バス309にICカード正常レスポンスを出力してから、動作モードをXMCモードに変更する。第2ICカードコマンドのように第1のマイクロコンピュータ306にとって定義されているICカードコマンドが存在しない場合には第4未定義ICカードコマンドを利用して動作モードを遷移させることができる。
《XMCの動作形態》
XMCモードにおける動作形態はSIMカード100の場合とほぼ同様であり、前記XMCモードにおいて前記メモリコントローラ305は、前記メモリカードインタフェース端子301から第1バス307に供給されたメモリカードコマンドを解読し、解読結果に従ってフラッシュメモリ304のアクセスを制御し、また、解読結果に従って前記第3マイクロコンピュータ320に発行したICカードコマンドに対するレスポンスを利用したフラッシュメモリ304のアクセスを制御し、アクセス制御に対するメモリカードレスポンスを第1バス307に出力する。メモリコントローラ305と第3のマイクロコンピュータ320とによる連携動作に対応することができる。
《動作モードの遷移;XMC→SIM_MMC》
特に図示はしないが未定義ICカードコマンドを用いてXMCモードからSIM_MMCモードに動作モードを遷移させる制御手順について説明する。基本的な処理手順は図18で説明した処理手順とほぼ同様であり、第5未定義ICカードコマンドを用いる点が相違する。すなわち、前記X_MCモードにおいて前記第2マイクロコンピュータ313は、前記第2バス309から第5未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラ305と第3マイクロコンピュータ320が連携動作していないことを確認してから、動作モードをSIM_MMCモードに変更する。第1のマイクロコンピュータ306にとって定義されていない第5未定義ICカードコマンドを利用することによって動作モードを遷移させることができる。
《XMCモード端子》
図3に示されるモード端子(MD)315は例えば、SIMカードをXMCモードに強制可能なモード端子とされる。モード端子315は第2マイクロコンピュータ313に結合される。前記第2マイクロコンピュータ313は電源投入時の初期化処理において、動作モードを決定するときモード端子315の状態を参照する。即ち、前記第2マイクロコンピュータ313は、前記モード端子315がローレベル(第1状態)のとき、SIMカード300への動作電源投入に応答して、前述のとおり動作モードをSIM_MMCモードに設定する。前記モード端子315がローレベル(第2状態)のときは、SIMカード300への動作電源投入に応答して、第2マイクロコンピュータ313は動作モードをXMCモードに設定する。SIM_MMCモードからXMCモードに遷移する手順をサポートしないホスト装置にSIMカード300が接続される場合、或いはUSBをMMCメモリカードインタフェースに変換するインタフェースプロトコル変換回路にSIMカード300が接続される場合等において、インタフェースプロトコル変換回路を介してPC(Personal Computer)等のホスト装置がサポートするXMCモードに初期設定可能にするためである。また、モード端子(MD)315の他の応用として強制的なモード遷移に使用してもよい。
《機密保護》
前記フラッシュメモリ304は第1不揮発性記憶領域としてノーマル領域と第2不揮発性記憶領域としてセキュア記憶領域を有する。前記メモリコントローラ305は、SIM_MMCモード及びSIMモードにおいて前記ノーマル記憶領域のみのアクセスを許容する。X_SIMモード及びXMCモードでは前記ノーマル記憶領域及びセキュア記憶領域のアクセスを許容する。メモリコントローラ305単独ではセキュア記憶領域に対するアクセスを排除し、メモリコントローラ305と第3マイクロコンピュータ320が連携動作できる状態でなければセキュア記憶領域に対するアクセスが許容されないから、セキュア記憶領域の機密保護を図ることが容易になる。
メモリカードインタフェース機能に対する端子機能の変換、ICカードインタフェースの接触インタフェース機能から非接触インタフェース機能への変換についてはSIMカード100の場合と全く事情は同じであり、ここではその詳細な説明を省略する。
図5には図4のインタフェース端子とは別の例が示される。図5においてICカードインタフェース端子302は図4と同じである。図5のメモリカードインタフェース端子301は、データ入出力ビット数を複数ビットに拡張可能な端子配列とされる。図4の端子配列の対応するホスト装置に対してデータ1ビットのメモリインタフェースモードを選択できるように考慮され、カード基板内部において、DAT_MMC(C4)はDAT0に、CMD_MMC(C8)はCMDに、CLK_MMC(C6)はCLKに結合されている。電源端子に関しては、専らメモリコントカード機能に用いられる半導体チップと、専らICカード機能に用いられる半導体チップの夫々の動作電源電圧が等しければ、図示のようにIC_VCC(C1)とVCCを接続すればよいが、動作電源電圧が相違するときはIC_VCC(C1)とVCCは電気的に分離しておくことが必要である。また、MDは上述した各モード選択用の端子115(215,315)である。その他の端子は、予備の拡張端子RSVとして形成されている。
これら拡張端子は、露出していても良いが、使用するまでソルダレジストやシール等の絶縁材料でカバーし、使用できない状態にしてもよい。このようにすることで、拡張端子を使用しない場合における意図しない誤作動を防ぐことができる。
また、これらの拡張端子RSVをフラッシュメモリ104のテスト用端子として用いることも可能である。このようなテスト端子を設けることで、実装後における半導体装置のテストを効率化することができる。また、メモリコントローラ105が静電破壊等によってメモリコントロール動作不可能にされたとき、外部からテスト端子を介してフラッシュメモリ104を直接アクセス制御することができる。これにより、フラッシュメモリ104にデータが残されていれば、それらを容易に回復させることができる。また、これらの拡張端子RSVをテスト用端子に用いた場合は、前述のソルダレジストやシール等の絶縁材料でカバーしておく。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、ICカード機能に用いる第1マイクロコンピュータがISO/IEC15408の評価・認証機関による認証を受けていることは必須ではない。本発明の半導体装置はGSM規格の携帯電話機への適用に限定されない。3G、W−CDMA、CDMA2001Xなどの携帯電話機にも適用可能である。更に本発明は携帯電話機への適用に限定されず、キャッシュカード、交通機関の定期券やプリペイドカード、クレジットカード、その他の通信用若しくはIDカード等に広く適用することができる。また、SIMカードを構成するマイクロコンピュータ(AMCU)やメモリコントローラ(MCNT)等の各回路モジュールは図1乃至図3に例示されるように夫々別チップで構成することに限定されず、適宜の複数チップ若しくは回路を1個のチップに集約することも可能である。例えば図2においてマイクロコンピュータ213とスイッチ210を1チップで構成したり、メモリコントローラ205とフラッシュメモリ204を1チップで構成したりすることも可能である。図1において、フラッシュメモリ104以外の回路を全て1チップで構成することも不可能ではない。
本発明は携帯電話機、キャッシュカード、交通機関の定期券やプリペイドカード、クレジットカード、その他の通信用若しくはIDカード等に広く適用することができる。

Claims (63)

  1. 電気的に書換え可能な不揮発性メモリと、
    メモリカードコマンドに応答して前記不揮発性メモリを制御すると共にメモリカードレスポンスを返すメモリコントローラと、
    ICカードコマンドに応答して動作すると共にICカードレスポンスを返す第1マイクロコンピュータと、
    メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子と前記メモリコントローラとを接続する第1バスと、
    前記第1バスの途中に配置された第1スイッチと、
    ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子と前記第1マイクロコンピュータとを接続する第2バスと、
    前記第2バスの途中に配置された第2スイッチと、
    前記第2スイッチと第1マイクロコンピュータとの間の第2バスを前記メモリコントローラに接続する第3バスと、
    前記第3バスの途中に配置された第3スイッチと、
    前記ICカードインタフェース端子と第2スイッチとの間の第2バスに接続されると共に、前記第1スイッチと前記メモリコントローラとの間の第1バスに接続された第2マイクロコンピュータと、を備え、
    前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして、前記第3スイッチを切断状態、第2スイッチ及び第1スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答する前記メモリコントローラの動作と前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する前記第1マイクロコンピュータの動作とを夫々別々に行うことができる第1モードと、
    前記第1スイッチ及び第3スイッチを切断状態、第2スイッチを接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する前記第1マイクロコンピュータの動作を行うことができる第2モードと、を有する半導体装置。
  2. 前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして更に、前記第1スイッチを切断状態、前記第2スイッチ及び第3スイッチを接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子からの未定義ICカードコマンドに応答して前記メモリコントローラ及び前記第1マイクロコンピュータを動作させることができる第3モードを有する請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして更に、前記第2スイッチを切断状態、前記第1及び第3スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答して前記メモリコントローラ及び前記第1マイクロコンピュータを動作させることができる第4モードを有する請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第1モードを設定する請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第2モードを設定する請求項3記載の半導体装置。
  6. 前記メモリコントローラへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する、請求項4又は5記載の半導体装置。
  7. 前記前記メモリコントローラ及び不揮発メモリへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する、請求項4又は5記載の半導体装置。
  8. 前記第1モード又は第2モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第1ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与え、
    前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して、動作モードを第3モードに変更する、請求項4又は5記載の半導体装置。
  9. 前記第1モード又は第2モードにおいて、前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第1未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第1未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードエラーレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第1未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第1未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、前記ICカードインタフェース端子から外部にICカード正常レスポンスを出力し、動作モードを前記第3モードに変更する、請求項4又は5記載の半導体装置。
  10. 前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第2未定義ICカードコマンドを解読して、前記メモリコントローラに第1メモリカードコマンドを発行し、前記第1メモリカードコマンドに応答する処理結果としてメモリコントローラから返される第1メモリカードレスポンスを所定のICカードレスポンスに変換して第2バスに出力する、請求項8又は9記載の半導体装置。
  11. 前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第3未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第1マイクロコンピュータが第3バスを介して連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する、請求項8又は9記載の半導体装置。
  12. 前記第1モード又は第2モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第2ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与え、
    前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して動作モードを第4モードに変更する、請求項4又は5記載の半導体装置。
  13. 前記第1モード又は第2モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第4未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第4未定義ICカードコマンドに応答して前記第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第4未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第4未定義ICカードコマンドに対する所定回数のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、第2バスにICカード正常レスポンスを出力してから、動作モードを前記第4モードに変更する、請求項4又は5記載の半導体装置。
  14. 前記第4モードにおいて前記メモリコントローラは、前記メモリカードインタフェース端子から第1バスに供給されたメモリカードコマンドを解読し、解読結果に従って不揮発性メモリのアクセスを制御し、また、解読結果に従って前記第1マイクロコンピュータに発行したICカードコマンドに対するレスポンスを利用した不揮発性メモリのアクセスを制御し、アクセス制御に対するメモリカードレスポンスを第1バスに出力する、請求項12又は13記載の半導体装置。
  15. 前記第4モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第5未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第1マイクロコンピュータが第3バスを介して連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する、請求項12又は13記載の半導体装置。
  16. 前記メモリコントローラ及び前記第2マイクロコンピュータに接続されるモード端子を有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記モード端子が第1状態のとき、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第1モードに設定し、前記モード端子が第2状態のときは、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第4モードに設定する請求項3記載の半導体装置。
  17. 前記不揮発性メモリは第1不揮発性記憶領域と第2不揮発性記憶領域とを有し、
    前記メモリコントローラは、前記第3スイッチのスイッチ制御信号を入力し、前記スイッチ制御信号による前記第3スイッチの切断指示状態において前記第1不揮発性記憶領域のみのアクセスを許容し、前記スイッチ制御信号による前記第3スイッチの接続指示状態において前記第1不揮発性記憶領域及び第2不揮発性記憶領域のアクセスを許容する請求項3記載の半導体装置。
  18. 前記第1不揮発性記憶領域はノーマル領域、第2不揮発性記憶領域はセキュア領域である請求項17記載の半導体装置。
  19. ICカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2に準拠した端子位置と端子機能を備えた1ビットのICカード用入出力端子、ICカード用クロック入力端子及びICカード用リセット端子を含み、前記メモリカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2で規定される端子位置と端子機能における空き端子に割り当てられたメモリカード用クロック端子、1ビットのメモリカード用コマンド端子及び1ビットのメモリカード用データ端子を含む、請求項1乃至3の何れか1項記載の半導体装置。
  20. 前記メモリカードインタフェース端子とは別のインタフェース端子を外部端子として備え、
    前記メモリカードインタフェース端子の端子機能を前記別のインタフェース端子の端子機能に変換する変換回路を更に有し、
    前記変換回路は前記メモリカードインタフェース端子と前記別のインタフェース端子とに接続された、請求項1乃至19の何れか1項記載の半導体装置。
  21. 前記ICカードインタフェース端子とは別のRF通信用端子を外部端子として備え、
    前記ICカードインタフェース端子の端子機能を前記RF通信用端子を用いた非接触インタフェースに変換する変換回路を更に有し、
    前記変換回路は前記ICカードインタフェース端子と前記RF通信用端子とに接続された、請求項1乃至19の何れか1項記載の半導体装置。
  22. 電気的に書換え可能な不揮発性メモリと、
    メモリカードコマンドに応答して前記不揮発性メモリを制御すると共にメモリカードレスポンスを返すメモリコントローラと、
    ICカードコマンドに応答して動作すると共にICカードレスポンスを返す第1マイクロコンピュータと、
    第1ポートを用いて前記メモリカードコントローラに接続された第2マイクロコンピュータと、
    メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子と前記メモリコントローラと前記第2マイクロコンピュータの第2ポートを接続する第1バスと、
    前記第1バスを選択的にメモリカードインタフェース端子から切断状態にする第1スイッチと、
    ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子と前記第2マイクロコンピュータの第3ポートを接続する第2バスと、
    前記第2マイクロコンピュータの第4ポートと第1マイクロコンピュータを接続する第3バスと、
    第2バスと第3バスを選択的に接続する第2スイッチと、を備え、
    前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして、第2スイッチ及び第1スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答するメモリコントローラの動作と前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータの動作とを夫々別々に行うことができる第1モードと、
    前記第1スイッチを切断状態、第2スイッチを接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータの動作を行うことができる第2モードと、を有する半導体装置。
  23. 前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして更に、前記第1スイッチを切断状態、前記第2スイッチを接続状態とし、第1ポート、第3ポート及び第4ポートを使用して前記ICカードインタフェース端子からの未定義ICカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第1マイクロコンピュータを動作させることができる第3モードを有する請求項22記載の半導体装置。
  24. 前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして更に、前記第1スイッチを接続状態、前記第2スイッチを切断状態とし、前記第1ポート及び第4ポートを使用して前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第1マイクロコンピュータを動作させることができる第4モードを有する請求項23記載の半導体装置。
  25. 前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第1モードを設定する請求項24記載の半導体装置。
  26. 前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第1モードを設定する請求項24記載の半導体装置。
  27. 前記メモリコントローラへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する、請求項25又は26記載の半導体装置。
  28. 前記前記メモリコントローラ及び不揮発メモリへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する、請求項25又は26記載の半導体装置。
  29. 前記第1モード又は第2モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第1ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与え、
    前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して第3モードを設定する、請求項25又は26記載の半導体装置。
  30. 前記第1モード又は第2モードにおいて、前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第1未定義ICカードコマンドのパターンを前記第3ポートからモニタし、第1未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第1未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第1未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、前記第3ポートからICカードインタフェース端子を介して外部にICカード正常レスポンスを出力し、動作モードを前記第3モードに変更する、請求項25又は26記載の半導体装置。
  31. 前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスを介して前記第3ポートに供給された第2未定義ICカードコマンドを解読して、前記メモリコントローラに第1メモリカードコマンドを発行し、前記第1メモリカードコマンドに応答する処理結果としてメモリコントローラから返される第1メモリカードレスポンスを所定のICカードレスポンスに変換して前記第3ポートから第2バスに出力する、請求項29又は30記載の半導体装置。
  32. 前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから前記第3ポートに第3未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第1マイクロコンピュータが前記第1ポートと前記第4ポートを介して連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する、請求項29又は30記載の半導体装置。
  33. 前記第1モード又は第2モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第2ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与え、
    前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して動作モードを第4モードに変更する、請求項25又は26記載の半導体装置。
  34. 前記第1モード又は第2モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスを介して第3ポートに供給された第4未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第4未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第4未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第4未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、第2バスにICカード正常レスポンスを出力してから、動作モードを前記第4モードに変更する、請求項25又は26記載の半導体装置。
  35. 前記第4モードにおいて前記メモリコントローラは、前記メモリカードインタフェース端子から第1バスに供給されたメモリカードコマンドを解読し、解読結果に従って不揮発性メモリのアクセスを制御し、また、解読結果に従って前記第1マイクロコンピュータに発行したICカードコマンドに対するレスポンスを利用した不揮発性メモリのアクセスを制御し、アクセス制御に対するメモリカードレスポンスを第1バスに出力する、請求項33又は34記載の半導体装置。
  36. 前記第4モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第5未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第1マイクロコンピュータが第1ポート及び第4ポートを介して連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する、請求項33又は34記載の半導体装置。
  37. 前記第2マイクロコンピュータに接続されるモード端子を有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記モード端子が第1状態のとき、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第1モードに設定し、前記モード端子が第2状態のときは、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第4モードに設定する請求項24記載の半導体装置。
  38. 前記不揮発性メモリは第1不揮発性記憶領域と第2不揮発性記憶領域とを有し、
    前記メモリコントローラは、前記第1モード及び第2モードにおいて前記第1不揮発性記憶領域のみのアクセスを許容し、前記第3モード及び第4モードにおいて前記第1不揮発性記憶領域及び第2不揮発性記憶領域のアクセスを許容する請求項24記載の半導体装置。
  39. 前記第1不揮発性記憶領域はノーマル領域、第2不揮発性記憶領域はセキュア領域である請求項38記載の半導体装置。
  40. ICカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2に準拠した端子位置と端子機能を備えた1ビットのICカード用入出力端子、ICカード用クロック入力端子及びICカード用リセット端子を含み、前記メモリカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2で規定される端子位置と端子機能における空き端子に割り当てられたメモリカード用クロック端子、1ビットのメモリカード用コマンド端子及び1ビットのメモリカード用データ端子を含む、請求項22乃至24の何れか1項記載の半導体装置。
  41. 前記メモリカードインタフェース端子とは別のインタフェース端子を外部端子として備え、
    前記メモリカードインタフェース端子の端子機能を前記別のインタフェース端子の端子機能に変換する変換回路を更に有し、
    前記変換回路は前記メモリカードインタフェース端子と前記別のインタフェース端子とに接続された、請求項22乃至40の何れか1項記載の半導体装置。
  42. 前記ICカードインタフェース端子とは別のRF通信用端子を外部端子として備え、
    前記ICカードインタフェース端子の端子機能を前記RF通信用端子を用いた非接触インタフェースに変換する変換回路を更に有し、
    前記変換回路は前記ICカードインタフェース端子と前記RF通信用端子とに接続された、請求項22乃至40の何れか1項記載の半導体装置。
  43. 電気的に書換え可能な不揮発性メモリと、
    メモリカードコマンドに応答して前記不揮発性メモリを制御すると共にメモリカードレスポンスを返すメモリコントローラと、
    ICカードコマンドに応答して動作すると共にICカードレスポンスを返す第1マイクロコンピュータと、
    メモリカードコマンド及びメモリカードレスポンスの入出力に利用されるメモリカードインタフェース端子と前記メモリコントローラとを接続する第1バスと、
    前記第1バスの途中に配置された第1スイッチと、
    ICカードコマンド及びICカードレスポンスの入出力に利用されるICカードインタフェース端子と前記第1マイクロコンピュータとを接続する第2バスと、
    前記第2バスの途中に配置された第2スイッチと、
    前記ICカードインタフェース端子と第2スイッチとの間の第2バスに接続されると共に、前記第1スイッチと前記メモリコントローラとの間の第1バスに接続された第2マイクロコンピュータと、
    前記メモリコントローラに接続された第3マイクロコンピュータと、を備え、
    前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして、第1スイッチ及び第2スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答するメモリコントローラの動作と前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータの動作とを夫々別々に行うことができる第1モードと、
    前記第1スイッチを切断状態、第2スイッチを接続状態とし、前記ICカードインタフェース端子からのICカードコマンドに応答する第1マイクロコンピュータの動作を行うことができる第2モードと、を有する半導体装置。
  44. 前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして更に、前記第1スイッチを切断状態、前記第2スイッチを接続状態とし、第1ポート及び第2ポートを使用して前記ICカードインタフェース端子からの未定義ICカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第3マイクロコンピュータを動作させることができる第3モードを有する請求項43記載の半導体装置。
  45. 前記第2マイクロコンピュータの制御により選択可能な動作モードとして更に、前記第2スイッチを切断状態、前記第1スイッチを接続状態とし、前記メモリカードインタフェース端子からのメモリカードコマンドに応答してメモリコントローラ及び第3マイクロコンピュータを動作させることができる第4モードを有する請求項44記載の半導体装置。
  46. 前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第1モードを設定する請求項45記載の半導体装置。
  47. 前記第2マイクロコンピュータは半導体装置への動作電源投入によって前記第1モードを設定する請求項45記載の半導体装置。
  48. 前記メモリコントローラへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する、請求項46又は47記載の半導体装置。
  49. 前記前記メモリコントローラ及び不揮発メモリへの動作電源供給を選択的に遮断可能な電源スイッチを有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記第2モードを設定するときは前記電源スイッチをオフ状態に制御する、請求項46又は47記載の半導体装置。
  50. 前記第1モード又は第2モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第1ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与え、
    前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して、動作モードを第3モードに変更する、請求項46又は47記載の半導体装置。
  51. 前記第1モード又は第2モードにおいて、前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第1未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第1未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第1未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第1未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、前記ICカードインタフェース端子から外部にICカード正常レスポンスを出力し、動作モードを前記第3モードに変更する、請求項46又は47記載の半導体装置。
  52. 前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第2未定義ICカードコマンドを解読して、前記メモリコントローラに第1メモリカードコマンドを発行し、前記第1メモリカードコマンドに応答する処理結果としてメモリコントローラから返される第1メモリカードレスポンスを所定のICカードレスポンスに変換して第2バスに出力する、請求項50又は51記載の半導体装置。
  53. 前記第3モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第3未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第3マイクロコンピュータが連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する、請求項50又は51記載の半導体装置。
  54. 前記第1モード又は第2モードにおいて前記第1マイクロコンピュータは、前記第2バスから第2ICカードコマンドが入力されるのに応答して、前記第2マイクロコンピュータに、モード変更指示信号を与え、
    前記第2マイクロコンピュータは前記モード変更指示信号に応答して動作モードを第4モードに変更する、請求項46又は47記載の半導体装置。
  55. 前記第1モード又は第2モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記ICカードインタフェース端子から第2バスに供給された第4未定義ICカードコマンドのパターンをモニタし、第4未定義ICカードコマンドに応答して第1マイクロコンピュータが返したICカードのレスポンスに対して前記ICカードインタフェース端子から第2バスに第4未定義ICカードコマンドが所定回数供給されたとき、供給された第4未定義ICカードコマンドに対する所定複数回のモニタ結果が所定パターンに一致することを条件に、第2バスにICカード正常レスポンスを出力してから、動作モードを前記第4モードに変更する、請求項46又は47記載の半導体装置。
  56. 前記第4モードにおいて前記メモリコントローラは、前記メモリカードインタフェース端子から第1バスに供給されたメモリカードコマンドを解読し、解読結果に従って不揮発性メモリのアクセスを制御し、また、解読結果に従って前記第3マイクロコンピュータに発行したICカードコマンドに対するレスポンスを利用した不揮発性メモリのアクセスを制御し、アクセス制御に対するメモリカードレスポンスを第1バスに出力する、請求項54又は55記載の半導体装置。
  57. 前記第4モードにおいて前記第2マイクロコンピュータは、前記第2バスから第5未定義ICカードコマンドが入力されるのに応答して、メモリコントローラと第3マイクロコンピュータが連携動作していないことを確認してから、動作モードを第1モードに変更する、請求項54又は55記載の半導体装置。
  58. 前記第2マイクロコンピュータに接続されるモード端子を有し、前記第2マイクロコンピュータは、前記モード端子が第1状態のとき、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第1モードに設定し、前記モード端子が第2状態のときは、半導体装置への動作電源投入によって動作モードを第4モードに設定する請求項45記載の半導体装置。
  59. 前記不揮発性メモリは第1不揮発性記憶領域と第2不揮発性記憶領域とを有し、
    前記メモリコントローラは、前記第1モード及び第2モードにおいて前記第1不揮発性記憶領域のみのアクセスを許容し、前記第3モード及び第4モードにおいて前記第1不揮発性記憶領域及び第2不揮発性記憶領域のアクセスを許容する請求項45記載の半導体装置。
  60. 前記第1不揮発性記憶領域はノーマル領域、第2不揮発性記憶領域はセキュア領域である請求項59記載の半導体装置。
  61. ICカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2に準拠した端子位置と端子機能を備えた1ビットのICカード用入出力端子、ICカード用クロック入力端子及びICカード用リセット端子を含み、前記メモリカードインタフェース端子はISO/IEC7816−2で規定される端子位置と端子機能における空き端子に割り当てられたメモリカード用クロック端子、1ビットのメモリカード用コマンド端子及び1ビットのメモリカード用データ端子を含む、請求項43乃至45の何れか1項記載の半導体装置。
  62. 前記メモリカードインタフェース端子とは別のインタフェース端子を外部端子として備え、
    前記メモリカードインタフェース端子の端子機能を前記別のインタフェース端子の端子機能に変換する変換回路を更に有し、
    前記変換回路は前記メモリカードインタフェース端子と前記別のインタフェース端子とに接続された、請求項43乃至61の何れか1項記載の半導体装置。
  63. 前記ICカードインタフェース端子とは別のRF通信用端子を外部端子として備え、
    前記ICカードインタフェース端子の端子機能を前記RF通信用端子を用いた非接触インタフェースに変換する変換回路を更に有し、
    前記変換回路は前記ICカードインタフェース端子と前記RF通信用端子とに接続された、請求項43乃至61の何れか1項記載の半導体装置。
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