JPWO2007125963A1 - 多重差動伝送システム - Google Patents

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Abstract

信号送信機と信号受信機とが第1乃至第3の信号線にてなる伝送路とを含む多重差動伝送システムの信号送信機において、第1乃至第3の差動ドライバはそれぞれビット情報信号に応答して第1乃至第3出力信号とその反転第1乃至第3出力信号とを送信し、上記第1出力信号と上記反転第3出力信号とを合成して第1の信号線に送信し、上記第2出力信号と上記反転第1出力信号とを合成して第2の信号線に送信し、上記第3出力信号と上記反転第3出力信号とを合成して第1の信号線に送信する。上記信号受信機の第1乃至第3の差動ドライバはそれぞれ各隣接する信号線の間に接続された終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出してビット情報信号を出力する。

Description

本発明は、3ビットのビット情報信号を3本の信号線からなる信号伝送路を介して差動伝送する多重差動伝送システムに関する。
近年、液晶テレビやプラズマテレビに代表されるフラットパネルディスプレイにおいて、VGA(Video Graphics Array)からXGA(eXtended Graphics Array)へと高画質となるに従い、画像情報を転送する信号速度は高速化が進んでいる。そこで、高速デジタル・データ伝送の方法として、低振幅の差動伝送方法が用いられるようになった。
この伝送方法は、1本の平衡ケーブルか、プリント基板上に形成された2本の信号線パターンを通じて、互いに逆相の信号を送る伝送方法である。特徴としては、低ノイズ、外来ノイズに対する強耐性、低電圧振幅、高速データ伝送などがあり、高速伝送の手法として、特にディスプレイの分野において導入が進んでいる。
特許第3507687号公報。 特開平4−230147号公報。
差動伝送方法は、通常のシングルエンド伝送方法に比べ、上述したような高速伝送における多くのメリットを有する。しかし、1つのデータビット伝送に信号線を2本必要とするため、多ビット伝送を実現するには、信号線の数が多くなる、プリント基板上の信号線領域が大きくなる、などの問題を有していた。このため、今後更なる高速伝送を実現していく上での大きな課題となっていた。
この課題に関して、例えば、特許文献1で示されている差動データ伝送方法では、3本線を用いて、1つの線を相補データ線として用いることで、2つのデータビット伝送を3本線(従来の差動伝送方法では4本必要)で実現し、データ信号線の削減を達成しているが、3本線を流れる信号の平衡がとれておらず、通常の差動伝送に比べて輻射ノイズが大きくなるなどの問題点があった。
また、特許文献2では3本の信号線を用いて3ビットのビット情報信号の差動伝送を行っているが、3つ全ての差動ドライバの出力信号が異ならなければならないといった制限や、3つ全てのビットが0及び1の状態を伝送することができず、3ビット(8状態)から3つ全てのビットが0及び1の状態を除いた6状態しか伝送できないため、実使用にあたっては大きな問題点があった。
本発明の第1の目的は以上の問題点を解決し、ノイズの発生を抑え、かつ更なるデータ信号線の削減を実現すべく、3ビットのビット情報信号の差動伝送を3本線の信号線で実現することができる多重差動伝送システムと、当該多重差動伝送システムに用いる信号送信機及び信号受信機とを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は以上の問題点を解決し、ノイズの発生を抑え、かつ更なるデータ信号線の削減を実現すべく、3ビットのビット情報信号の差動伝送を3本線の信号線で実現することができ、しかも3ビット全ての状態を伝送可能な多重差動伝送システムと、当該多重差動伝送システムに用いる信号送信機及び信号受信機とを提供することにある。
第1の発明に係る信号送信機は、
信号送信機と、信号受信機と、上記信号送信機と信号受信機との間を接続する第1、第2及び第3の信号線からなる信号伝送路とを備えた多重差動伝送システムのための信号送信機において、
第1のビット情報信号に応答して、第1出力信号と、上記第1出力信号の位相反転信号である反転第1出力信号とを送信する第1の差動ドライバと、
第2のビット情報信号に応答して、第2出力信号と、上記第2出力信号の位相反転信号である反転第2出力信号とを送信する第2の差動ドライバと、
第3のビット情報信号に応答して、第3出力信号と、上記第3出力信号の位相反転信号である反転第3出力信号とを送信する第3の差動ドライバとを備え、
上記第1出力信号と上記反転第3出力信号とを合成して第1の信号線に送信し、上記第2出力信号と上記反転第1出力信号とを合成して第2の信号線に送信し、上記第3出力信号と上記反転第3出力信号とを合成して第1の信号線に送信することを特徴とする。
上記信号送信機において、上記第1出力信号と、上記反転第1出力信号と、上記第2出力信号と、上記反転第2出力信号と、上記第3出力信号と、上記反転第3出力信号とは、互いに同一の2値信号電圧を有することを特徴とする。
また、上記信号送信機において、上記第1出力信号と、上記反転第1出力信号と、上記第2出力信号と、上記反転第2出力信号とは、互いに同一の2値信号電圧を有し、かつ上記第3出力信号と上記反転第3出力信号とは異なる2値信号電圧を有することを特徴とする。
第2の発明に係る信号受信機は、信号送信機と、信号受信機と、上記信号送信機と信号受信機との間を接続する第1、第2及び第3の信号線からなる信号伝送路とを備えた多重差動伝送システムのための信号受信機において、
上記第1の信号線と上記第2の信号線との間に接続された第1の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第1のビット情報信号として出力する第1の差動レシーバと、
上記第2の信号線と上記第3の信号線との間に接続された第2の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第2のビット情報信号として出力する第2の差動レシーバと、
上記第3の信号線と上記第1の信号線との間に接続された第3の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第3のビット情報信号として出力する第3の差動レシーバとを備えたことを特徴とする。
上記信号受信機において、上記信号受信機は上記信号送信機からの各出力信号を受信することを特徴とする。
また、上記信号送信機からの各出力信号を受信する信号受信機において、上記第3の終端抵抗に発生する第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるか否かを判断する比較手段と、
上記第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えないとき、上記第1、第2及び第3の差動レシーバからそれぞれ出力される第1、第2及び第3のビット情報信号を出力する一方、上記第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるとき、上記第3の差動レシーバから出力される第3のビット情報信号を第1、第2及び第3のビット情報信号として出力する制御手段とをさらに備え、
上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値は上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値の半分よりも大きく設定され、かつ上記しきい値電圧は、上記第1出力信号と上記第3出力信号の2値信号電圧の差の絶対値よりも大きくなるように設定されたことを特徴とする。
さらに、上記信号送信機からの各出力信号を受信する上記信号受信機において、
上記第2の終端抵抗に発生する第2の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるか否かを判断する比較手段と、
上記第2の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えないとき、上記第1、第2及び第3の差動レシーバからそれぞれ出力される第1、第2及び第3のビット情報信号を出力する一方、上記第2の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるとき、上記第3の差動レシーバから出力される第3のビット情報信号を第1、第2及び第3のビット情報信号として出力する制御手段とをさらに備え、
上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値は上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値の半分よりも大きく設定されたことを特徴とする。
第3の発明に係る多重差動伝送システムは、上記信号送信機と上記信号受信機とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る多重差動伝送システムによれば、3ビットのビット情報信号の差動伝送が3本の信号線で可能となり、ノイズの増加を抑えた状態で、かつ、従来技術以上に少ない信号線を用いて多ビットの差動伝送が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。 図1の各差動ドライバ11,12,13の出力信号S11a,S11b,S12a,S12b,S13a,S13bの信号波形と、電流方向又は信号電圧の極性の定義と、割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。 図1の信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3の信号波形と割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。 図1の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、信号伝送路30の各信号線31,32,33の各信号電圧Vs1,Vs2,Vs3との関係を示す図である。 図1の信号線31,32,33の各信号電圧Vs1,Vs2,Vs3を説明するための信号送信機10と各信号線31,32,33との等価回路を示す回路図である。 図1の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3の極性との関係を示す図である。 図1の信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23によって実行されるビット情報判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。 図8の各差動ドライバ11,12,13Aの出力信号S11a,S11b,S12a,S12b,S13a,S13bの信号波形を示す信号波形図である。 図8の信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3の信号波形と割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。 図8の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3とその極性との関係を示す図である。 図8の多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23及び比較器25によって実行されるビット情報判定処理の第1の実施例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。 図13の多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の復号処理器50によって実行されるビット情報判定処理の第2の実施例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る多重差動伝送システム(図8の構成を用いて設定条件のみ異なる。)において伝送されるビット情報と、各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の各信号電圧Vs1,Vs2,Vs3と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3とその極性との関係を示す図である。 第3の実施形態に係る多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23及び比較器25によって実行されるビット情報判定処理の第3の実施例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の変形例に係る多重差動伝送システム(図13の構成を用いて設定条件のみ異なる。)において信号受信機20の復号処理器50によって実行されるビット情報判定処理の第4の実施例を示すフローチャートである。
符号の説明
10,10A…信号送信機、
11,12,13,13A…差動ドライバ、
20,20A,20B…信号受信機、
21,22,23…差動レシーバ、
24…クロック再生回路、
25…比較器、
26,27…切替スイッチ、
28…絶対値演算器、
30…信号伝送路、
31,32,33…信号線、
41,42,43…終端抵抗、
44…しきい値電圧源、
50…復号処理器、
50a…プログラムメモリ。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。図1において、第1の実施形態に係る多重差動伝送システムは、信号送信機10と信号受信機20とが信号伝送路30を介して接続されて構成される。信号送信機1は、
(a)ハイレベル又はローレベルを有するビット情報信号B1に応答して、第1出力信号S11aとその位相反転信号である反転第1出力信号S11bを出力する差動ドライバ11と、
(b)ハイレベル又はローレベルを有するビット情報信号B2に応答して、第2出力信号S12aとその位相反転信号である反転第2出力信号S12bを出力する差動ドライバ12と、
(c)ハイレベル又はローレベルを有するビット情報信号B3に応答して、第3出力信号S13aとその位相反転信号である反転第3出力信号S13bを出力する差動ドライバ13とを備える。それぞれ出力信号の2値電圧レベルは±1[V]で互いに等しく、差動ドライバ11,12,13はクロックCLKの立ち上がりタイミングで各出力信号を送信するように動作する。
信号伝送路30は信号線31,32,33により構成される。ここで、差動ドライバ11からの第1出力信号S11aと、差動ドライバ13からの反転第3出力信号S13bとが合成された後、信号線31に送出される。また、差動ドライバ12からの第2出力信号S12aと、差動ドライバ11からの反転第1出力信号S11bとが合成された後、信号線32に送出される。さらに、差動ドライバ13からの第3出力信号S13aと、差動ドライバ12からの反転第2出力信号S12bとが合成された後、信号線33に送出される。
信号受信機20は、それぞれビット情報判定器(図7を参照して後述するように、終端電圧V1,V2,V3が負であるか否かを判断するコンパレータで構成される。)である3個の差動レシーバ21,22,23と、クロック再生回路24と、3個の終端抵抗41,42,43とを備えて構成される。信号線31と信号線32の間に終端抵抗41が接続され、当該終端抵抗41に流れる電流の方法又は終端抵抗41に発生する終端電圧V1の極性は差動レシーバ21により検出される。また、信号線32と信号線33の間に終端抵抗42が接続され、当該終端抵抗42に流れる電流の方法又は終端抵抗42に発生する終端電圧V2の極性は差動レシーバ22により検出される。さらに、信号線33と信号線31の間に終端抵抗43が接続され、当該終端抵抗43に流れる電流の方法又は終端抵抗43に発生する終端電圧V3の極性は差動レシーバ23により検出される。クロック再生回路24は、立ち上がり検出回路及びPLL回路を含み構成され、3本の信号線31,32,33に伝送される伝送信号の立ち上がりエッジを検出することにより所定の周期を有するクロックCLKを再生して各差動レシーバ21,22,23に出力する。各差動レシーバ21,22,23は、入力されるクロックCLKの立ち上がりで後述するようにビット情報の判定を実行して、それぞれビット情報信号B1,B2,B3を出力する。
図2は図1の各差動ドライバ11,12,13の出力信号S11a,S11b,S12a,S12b,S13a,S13bの信号波形と、電流方向又は信号電圧の極性の定義と、割り当てられるビット情報の関係を示す波形図であり、図3は図1の信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3の信号波形と割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。各差動レシーバ21,22,23は、入力されるビット情報信号に応じて、図2に示される出力信号を出力し、このとき、入力される3ビットのビット情報信号に応じて、信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3は図3に示すようになる。
図4は図1の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、信号伝送路30の各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3との関係を示す図であり、図5は図1の信号線31,32,33の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3を説明するための信号送信機10と各信号線31,32,33との等価回路を示す回路図である。ここで、各信号線31,32,33の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3について、図4及び図5を参照して説明する。
各信号線31,32,33には2つの差動ドライバ(11,12;12,13;13,11)からの信号電圧Vi1,Vi2が重畳される。各差動ドライバ11,12,13の内部抵抗をrとし、信号受信機20の終端抵抗41,42,43のインピーダンスをZとする(差動レシーバ21,22,23の入力インピーダンスは無限大(理想値)とする。)と、各信号線31,32,33に発生する信号電圧Vsは、次式で表される。
Figure 2007125963
ここで、r≪Zとおくことができるので、近似的に次式で表される。
Figure 2007125963
図6は図1の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3の極性との関係を示す図である。
図6から明らかなように、3つの信号線31,32,33に重畳したときに隣接する1対の信号線間に生じる電位差(終端抵抗41,42,43の終端電圧)により、その電流の方向又はその終端電圧の極性を判定することで、全ビットが0及び全ビットが1の場合以外の6状態において各差動ドライバ11,12,13が出力したビット情報信号を復号することが可能である。また、信号伝送路30の各信号線31,32,33に印加される信号電圧は、いずれのビット情報信号を伝送する場合においてもトータルで0となり、各信号線31,32,33から輻射されるノイズが互いに打ち消しあうため、通常の差動伝送方法と同様にノイズの少ない伝送が可能である。
図7は図1の信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23によって実行されるビット情報判定処理を示すフローチャートである。
図7において、まず、ステップS1において各差動レシーバ21,22,23によって、各終端抵抗41,42,43に流れる電流方向が負であるか否か、又は各終端抵抗41,42,43の終端電圧Vi(i=1,2,3)が負であるか否かを判定する。YESのときはステップS2に進み、ビット情報Biに0を設定する一方、NOのときはステップS3に進みビット情報Biに1を設定する。そして、当該ビット情報判定処理を終了する。
第2の実施形態.
図8は本発明の第2の実施形態に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。図8において、第2の実施形態に係る多重差動伝送システムは、信号送信機10Aと信号受信機20Aとが信号伝送路30を介して接続されて構成される。信号送信機10Aは、第1の実施形態と同様に、3個の差動ドライバ11,12,13Aを備え、差動ドライバ11,12,13Aと信号線31,32,33との接続方法は第1の実施形態と同様であり、差動ドライバ11と差動ドライバ12の出力信号の2値電圧レベルは±1[V]で等しいが、差動ドライバ13の出力信号の2値電圧レベルは±1.5[V]であって、その絶対値は差動ドライバ11,12に比較して高く設定されている。
信号受信機20Aは、第1の実施形態に係る信号受信機20に比較して、しきい値電圧源44を有する比較器25と、比較器25からの出力信号により連動して切り替え制御される切替スイッチ26,27と、絶対値演算器28とをさらに備えたことを特徴としている。第2の実施形態において、絶対値演算器28は終端抵抗43の終端電圧V3を検出した後、その絶対値|V3|を演算して、それを示す電圧信号を比較器25の非反転入力端子に出力する。比較器25は終端電圧V3の絶対値|V3|をしきい値電圧源44からのしきい値電圧Vthと比較して、|V3|>|Vth|のときハイレベルの制御信号を切替スイッチ26,27に出力することにより、切替スイッチ26,27を接点b側に切り替える一方、|V3|≦|Vth|のときローレベルの制御信号を切替スイッチ26,27に出力することにより、切替スイッチ26,27を接点a側に切り替える。各差動レシーバ21,22,23は、入力されるクロックCLKの立ち上がりで後述するようにビット情報の判定を実行して、それぞれビット情報信号B1,B2,B3を出力する。ここで、切替スイッチ26,27が接点a側に切り替えられているとき(図11のステップS11でNOのときでステップS21−S23の処理が実行される。)差動レシーバ21からのビット情報信号B1は切替スイッチ26の接点a側を介して出力され、差動レシーバ22からのビット情報信号B2は切替スイッチ27の接点a側を介して出力され、差動レシーバ23からのビット情報信号B3はそのまま出力される。一方、切替スイッチ26,27が接点b側に切り替えられているとき(図11のステップS11でYESのときでステップS12−S14の処理が実行される。)差動レシーバ23からのビット情報信号B3の判定結果(000又は111)を有するビット情報信号がビット情報信号B1,B2,B3として出力される。
差動ドライバ11,12,13の各出力信号の2値信号電圧の絶対値をVd1,Vd2,Vd3とすると、第2の実施形態に係る設定条件(Vd3>Vd1(例えば、Vd1=Vd2=1.0[V];Vd3=1.5[V]のとき)においては、ビット情報信号000、111とその他全部のビット情報信号を区別する方法であって、以下の条件のもとで実行できる。
(1)|Vd1|=|Vd2|
(2)|Vd3|≠|Vd1|:Vd3=Vd1のとき、ビット情報信号000,111を送ると各信号線間電位差が0になり判定不可となるため。
(3)|Vd3|≠|3Vd1|:Vd3=3Vd1のとき、ビット情報信号010〜101を送ると各信号線間電位差に0が発生し判定不可となるため。
(4)|Vd3|>|Vd1|/2:しきい値|Vth|が0以下になり判定不可となるため。
(5)|Vd1−Vd3|<|Vth|:しきい値条件である。これにより、比較器25及び絶対値演算器28でのみ判断可能となる。
当該第1の設定例において、しきい値Vthは0.5[V]<Vth<1.0[V]となるように設定され、例えば、Vth=0.8[V]である。
図9は図8の各差動ドライバ11,12,13Aの出力信号S11a,S11b,S12a,S12b,S13a,S13bの信号波形を示す信号波形図である。また、図10は図8の信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3の信号波形と割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。さらに、図11は図8の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3とその極性との関係を示す図である。
以上説明したように、1つの差動ドライバ13のみの信号電圧レベルを他の差動ドライバ11,12の信号電圧レベルと異なる値とし、全ビット補償回路を形成する回路素子25−28を具備することで、全ビットが0及び全ビットが1の場合も含めた全8状態のビット情報信号を復号することが可能である。また、信号伝送路30の各信号線31,32,33に印加される信号電圧は、いずれのビット情報信号を伝送する場合においてもトータルで0となり、各信号線31,32,33から輻射されるノイズが互いに打ち消しあうため、通常の差動伝送方法と同様にノイズの少ない伝送が可能である。
図12は図8の多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23及び比較器25によって実行されるビット情報判定処理の第1の実施例を示すフローチャートである。
図12において、まず、ステップS11において比較器25により終端抵抗43の終端電圧V3の絶対値|V3|がしきい値Vthを超えるか否かを判断する。なお、本実施形態では、|V1−V3|<|Vth|は上述のしきい値条件(|Vd1−Vd3|<|Vth|)で予め設定されている。ステップS11でYESのときはステップS12に進み一方、NOのときはステップS21に進み、各差動レシーバ21,22,23によって各終端抵抗41,42,43の終端電圧Vi(i=1,2,3)の極性が負であるか否かが判断され、YESのときはステップS22に進みビット情報信号Biに0を設定する一方、NOのときはステップS23に進みビット情報信号Biに1を設定する。そして、当該ビット情報判定処理を終了する。ステップS12において終端抵抗43の終端電圧V3が負であるか否かが判断され、YESのときはステップS13に進み全ビット情報信号B1,B2,B3に0を設定する一方、NOのときはステップS14に進み全ビット情報信号B1,B2,B3に1を設定する。そして、当該ビット情報判定処理を終了する。
第2の実施形態の変形例.
図13は本発明の第2の実施形態の変形例に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。第2の実施形態の変形例は、図8の第2の実施形態に比較して、図13に示すように、信号受信機20Aに代えて、信号受信機20Bを備え、信号受信機20Bにおいて、切替スイッチ26,27に代えて、プログラムメモリ50aを有して図14のビット情報判定処理(プログラムメモリ50aに予め格納される。)を実行する復号処理器50を備えたことを特徴としている。なお、絶対値計算器28は、終端抵抗42の終端電圧V2を検出してその絶対値|V2|=|V1+V3|を演算してその演算結果を示す信号を比較器25の非反転入力端子に出力する。
第2の実施形態の変形例に係るにおいては、ビット情報信号000及び110と、111及び000とを区別する方法であって、以下の条件のもとで実行できる。
(1)|Vd1|=|Vd2|
(2)|Vd3|≠|Vd1|:Vd3=Vd1のとき、ビット情報000,111を送ると各信号線間電位差が0になり判定不可となるため。
(3)|Vd3|≠|3Vd1|:Vd3=3Vd1のとき、ビット情報010〜101を送ると各信号線間電位差に0が発生し判定不可となるため。
(4)|Vd1−Vd3|<|Vth|:しきい値条件である。これにより、比較器25及び絶対値演算器28でのみ判断可能となる。なお、図13において、絶対値演算器28は終端電圧V2の絶対値|V2|を演算して比較器25に出力する。
図13において、復号処理器50は例えばCPU又はDSPで構成され、クロック再生回路24からのクロックに同期して、差動レシーバ21,22,23及び比較器25からの各信号に基づいて、プログラムメモリ50aに格納された図14のビット情報判定処理を実行することにより、復号処理を実行してビット情報信号B1,B2,B3を発生して出力する。
図14は図13の多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の復号処理器50によって実行されるビット情報判定処理の第2の実施例を示すフローチャートである。図14において、ステップS21−S23は差動レシーバ21,22,23により実行される処理であり、ステップS24は復号処理器50単独で実行される処理であり、ステップS11−S14は差動レシーバ23及び比較器25により実行される処理である。
図14において、まず、各差動レシーバ21,22,23によって各終端抵抗41,42,43の終端電圧Vi(i=1,2,3)の極性が負であるか否かが判断され、YESのときはステップS22に進みビット情報信号Biに0を設定する一方、NOのときはステップS23に進みビット情報信号Biに1を設定した後、ステップS24に進む。ステップS24では、ビット情報信号B1,B2,B3が000、001、110又は111であるか否かが判断され、YESのときはステップS11に進む一方、NOのときは当該ビット情報判定処理を終了する。ステップS11において比較器25により終端抵抗43の終端電圧V2の絶対値|V2|=|V1+V3|がしきい値Vthを超えるか否かを判断する。なお、本変形例では、|V1−V3|<|Vth|は上述のしきい値条件(|Vd1−Vd3|<|Vth|)で予め設定されている。ステップS11でYESのときはステップS12に進み一方、NOのときは当該ビット情報判定処理を終了する。ステップS12において終端抵抗43の終端電圧V3が負であるか否かが判断され、YESのときはステップS13に進み全ビット情報信号B1,B2,B3に0を設定する一方、NOのときはステップS14に進み全ビット情報信号B1,B2,B3に1を設定する。
第3の実施形態.
図15は本発明の第3の実施形態に係る多重差動伝送システム(図8の構成を用いて設定条件のみ異なる。)において伝送されるビット情報と、各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の各信号電圧Vs1,Vs2,Vs3と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3とその極性との関係を示す図である。第3の実施形態は、第2の実施形態に比較して設定条件のみが異なり、Vd3>Vd1(例えば、Vd1=Vd2=1.0[V];Vd3=0.8[V]のとき)と設定されることを特徴としている。なお、装置構成は図8の多重差動伝送システムを用いる。
図16は第3の実施形態に係る多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23及び比較器25によって実行されるビット情報判定処理の第3の実施例を示すフローチャートである。図16のビット情報判定処理は、図12のビット情報判定処理に比較して、ステップS13の処理と、ステップS14の処理が入れ替わるのみである。以上のように構成された第3の実施形態は第2の実施形態と同様の作用効果を有する。
第3の実施形態の変形例.
図17は本発明の第3の実施形態の変形例に係る多重差動伝送システム(図13の構成を用いて設定条件のみ異なる。)において信号受信機20の復号処理器50によって実行されるビット情報判定処理の第4の実施例を示すフローチャートである。ここで、装置構成は図13の多重差動伝送システムを用いる。図17のビット情報判定処理は、図13のビット情報判定処理に比較して、ステップS13の処理と、ステップS14の処理が入れ替わるのみである。以上のように構成された第3の実施形態の変形例は第2の実施形態の変形例と同様の作用効果を有する。
以上詳述したように、本発明に係る多重差動伝送システムによれば、3ビットのビット情報信号の差動伝送が3本の信号線で可能となり、ノイズの増加を抑えた状態で、かつ、従来技術以上に少ない信号線を用いて多ビットの差動伝送が可能となる。特に、本発明の多重差動伝送システムは、従来以上の高画質を実現するためのディスプレイ用の多ビット伝送や、小型化が必要な機器における高速伝送方法として利用可能である。
本発明は、3ビットのビット情報信号を3本の信号線からなる信号伝送路を介して差動伝送する多重差動伝送システムに関する。
近年、液晶テレビやプラズマテレビに代表されるフラットパネルディスプレイにおいて、VGA(Video Graphics Array)からXGA(eXtended Graphics Array)へと高画質となるに従い、画像情報を転送する信号速度は高速化が進んでいる。そこで、高速デジタル・データ伝送の方法として、低振幅の差動伝送方法が用いられるようになった。
この伝送方法は、1本の平衡ケーブルか、プリント基板上に形成された2本の信号線パターンを通じて、互いに逆相の信号を送る伝送方法である。特徴としては、低ノイズ、外来ノイズに対する強耐性、低電圧振幅、高速データ伝送などがあり、高速伝送の手法として、特にディスプレイの分野において導入が進んでいる。
特許第3507687号公報。 特開平4−230147号公報。
差動伝送方法は、通常のシングルエンド伝送方法に比べ、上述したような高速伝送における多くのメリットを有する。しかし、1つのデータビット伝送に信号線を2本必要とするため、多ビット伝送を実現するには、信号線の数が多くなる、プリント基板上の信号線領域が大きくなる、などの問題を有していた。このため、今後更なる高速伝送を実現していく上での大きな課題となっていた。
この課題に関して、例えば、特許文献1で示されている差動データ伝送方法では、3本線を用いて、1つの線を相補データ線として用いることで、2つのデータビット伝送を3本線(従来の差動伝送方法では4本必要)で実現し、データ信号線の削減を達成しているが、3本線を流れる信号の平衡がとれておらず、通常の差動伝送に比べて輻射ノイズが大きくなるなどの問題点があった。
また、特許文献2では3本の信号線を用いて3ビットのビット情報信号の差動伝送を行っているが、3つ全ての差動ドライバの出力信号が異ならなければならないといった制限や、3つ全てのビットが0及び1の状態を伝送することができず、3ビット(8状態)から3つ全てのビットが0及び1の状態を除いた6状態しか伝送できないため、実使用にあたっては大きな問題点があった。
本発明の第1の目的は以上の問題点を解決し、ノイズの発生を抑え、かつ更なるデータ信号線の削減を実現すべく、3ビットのビット情報信号の差動伝送を3本線の信号線で実現することができる多重差動伝送システムと、当該多重差動伝送システムに用いる信号送信機及び信号受信機とを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は以上の問題点を解決し、ノイズの発生を抑え、かつ更なるデータ信号線の削減を実現すべく、3ビットのビット情報信号の差動伝送を3本線の信号線で実現することができ、しかも3ビット全ての状態を伝送可能な多重差動伝送システムと、当該多重差動伝送システムに用いる信号送信機及び信号受信機とを提供することにある。
第1の発明に係る信号送信機は、
信号送信機と、信号受信機と、上記信号送信機と信号受信機との間を接続する第1、第2及び第3の信号線からなる信号伝送路とを備えた多重差動伝送システムのための信号送信機において、
第1のビット情報信号に応答して、第1出力信号と、上記第1出力信号の位相反転信号である反転第1出力信号とを送信する第1の差動ドライバと、
第2のビット情報信号に応答して、第2出力信号と、上記第2出力信号の位相反転信号である反転第2出力信号とを送信する第2の差動ドライバと、
第3のビット情報信号に応答して、第3出力信号と、上記第3出力信号の位相反転信号である反転第3出力信号とを送信する第3の差動ドライバとを備え、
上記第1出力信号と上記反転第3出力信号とを合成して第1の信号線に送信し、上記第2出力信号と上記反転第1出力信号とを合成して第2の信号線に送信し、上記第3出力信号と上記反転第3出力信号とを合成して第1の信号線に送信することを特徴とする。
上記信号送信機において、上記第1出力信号と、上記反転第1出力信号と、上記第2出力信号と、上記反転第2出力信号と、上記第3出力信号と、上記反転第3出力信号とは、互いに同一の2値信号電圧を有することを特徴とする。
また、上記信号送信機において、上記第1出力信号と、上記反転第1出力信号と、上記第2出力信号と、上記反転第2出力信号とは、互いに同一の2値信号電圧を有し、かつ上記第3出力信号と上記反転第3出力信号とは異なる2値信号電圧を有することを特徴とする。
第2の発明に係る信号受信機は、信号送信機と、信号受信機と、上記信号送信機と信号受信機との間を接続する第1、第2及び第3の信号線からなる信号伝送路とを備えた多重差動伝送システムのための信号受信機において、
上記第1の信号線と上記第2の信号線との間に接続された第1の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第1のビット情報信号として出力する第1の差動レシーバと、
上記第2の信号線と上記第3の信号線との間に接続された第2の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第2のビット情報信号として出力する第2の差動レシーバと、
上記第3の信号線と上記第1の信号線との間に接続された第3の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第3のビット情報信号として出力する第3の差動レシーバとを備えたことを特徴とする。
上記信号受信機において、上記信号受信機は上記信号送信機からの各出力信号を受信することを特徴とする。
また、上記信号送信機からの各出力信号を受信する信号受信機において、上記第3の終端抵抗に発生する第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるか否かを判断する比較手段と、
上記第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えないとき、上記第1、第2及び第3の差動レシーバからそれぞれ出力される第1、第2及び第3のビット情報信号を出力する一方、上記第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるとき、上記第3の差動レシーバから出力される第3のビット情報信号を第1、第2及び第3のビット情報信号として出力する制御手段とをさらに備え、
上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値は上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値の半分よりも大きく設定され、かつ上記しきい値電圧は、上記第1出力信号と上記第3出力信号の2値信号電圧の差の絶対値よりも大きくなるように設定されたことを特徴とする。
さらに、上記信号送信機からの各出力信号を受信する上記信号受信機において、
上記第2の終端抵抗に発生する第2の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるか否かを判断する比較手段と、
上記第2の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えないとき、上記第1、第2及び第3の差動レシーバからそれぞれ出力される第1、第2及び第3のビット情報信号を出力する一方、上記第2の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるとき、上記第3の差動レシーバから出力される第3のビット情報信号を第1、第2及び第3のビット情報信号として出力する制御手段とをさらに備え、
上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値は上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値の半分よりも大きく設定されたことを特徴とする。
第3の発明に係る多重差動伝送システムは、上記信号送信機と上記信号受信機とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る多重差動伝送システムによれば、3ビットのビット情報信号の差動伝送が3本の信号線で可能となり、ノイズの増加を抑えた状態で、かつ、従来技術以上に少ない信号線を用いて多ビットの差動伝送が可能となる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。図1において、第1の実施形態に係る多重差動伝送システムは、信号送信機10と信号受信機20とが信号伝送路30を介して接続されて構成される。信号送信機1は、
(a)ハイレベル又はローレベルを有するビット情報信号B1に応答して、第1出力信号S11aとその位相反転信号である反転第1出力信号S11bを出力する差動ドライバ11と、
(b)ハイレベル又はローレベルを有するビット情報信号B2に応答して、第2出力信号S12aとその位相反転信号である反転第2出力信号S12bを出力する差動ドライバ12と、
(c)ハイレベル又はローレベルを有するビット情報信号B3に応答して、第3出力信号S13aとその位相反転信号である反転第3出力信号S13bを出力する差動ドライバ13とを備える。それぞれ出力信号の2値電圧レベルは±1[V]で互いに等しく、差動ドライバ11,12,13はクロックCLKの立ち上がりタイミングで各出力信号を送信するように動作する。
信号伝送路30は信号線31,32,33により構成される。ここで、差動ドライバ11からの第1出力信号S11aと、差動ドライバ13からの反転第3出力信号S13bとが合成された後、信号線31に送出される。また、差動ドライバ12からの第2出力信号S12aと、差動ドライバ11からの反転第1出力信号S11bとが合成された後、信号線32に送出される。さらに、差動ドライバ13からの第3出力信号S13aと、差動ドライバ12からの反転第2出力信号S12bとが合成された後、信号線33に送出される。
信号受信機20は、それぞれビット情報判定器(図7を参照して後述するように、終端電圧V1,V2,V3が負であるか否かを判断するコンパレータで構成される。)である3個の差動レシーバ21,22,23と、クロック再生回路24と、3個の終端抵抗41,42,43とを備えて構成される。信号線31と信号線32の間に終端抵抗41が接続され、当該終端抵抗41に流れる電流の方法又は終端抵抗41に発生する終端電圧V1の極性は差動レシーバ21により検出される。また、信号線32と信号線33の間に終端抵抗42が接続され、当該終端抵抗42に流れる電流の方法又は終端抵抗42に発生する終端電圧V2の極性は差動レシーバ22により検出される。さらに、信号線33と信号線31の間に終端抵抗43が接続され、当該終端抵抗43に流れる電流の方法又は終端抵抗43に発生する終端電圧V3の極性は差動レシーバ23により検出される。クロック再生回路24は、立ち上がり検出回路及びPLL回路を含み構成され、3本の信号線31,32,33に伝送される伝送信号の立ち上がりエッジを検出することにより所定の周期を有するクロックCLKを再生して各差動レシーバ21,22,23に出力する。各差動レシーバ21,22,23は、入力されるクロックCLKの立ち上がりで後述するようにビット情報の判定を実行して、それぞれビット情報信号B1,B2,B3を出力する。
図2は図1の各差動ドライバ11,12,13の出力信号S11a,S11b,S12a,S12b,S13a,S13bの信号波形と、電流方向又は信号電圧の極性の定義と、割り当てられるビット情報の関係を示す波形図であり、図3は図1の信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3の信号波形と割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。各差動レシーバ21,22,23は、入力されるビット情報信号に応じて、図2に示される出力信号を出力し、このとき、入力される3ビットのビット情報信号に応じて、信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3は図3に示すようになる。
図4は図1の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、信号伝送路30の各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3との関係を示す図であり、図5は図1の信号線31,32,33の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3を説明するための信号送信機10と各信号線31,32,33との等価回路を示す回路図である。ここで、各信号線31,32,33の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3について、図4及び図5を参照して説明する。
各信号線31,32,33には2つの差動ドライバ(11,12;12,13;13,11)からの信号電圧Vi1,Vi2が重畳される。各差動ドライバ11,12,13の内部抵抗をrとし、信号受信機20の終端抵抗41,42,43のインピーダンスをZとする(差動レシーバ21,22,23の入力インピーダンスは無限大(理想値)とする。)と、各信号線31,32,33に発生する信号電圧Vsは、次式で表される。
Figure 2007125963
ここで、r≪Zとおくことができるので、近似的に次式で表される。
Figure 2007125963
図6は図1の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3の極性との関係を示す図である。
図6から明らかなように、3つの信号線31,32,33に重畳したときに隣接する1対の信号線間に生じる電位差(終端抵抗41,42,43の終端電圧)により、その電流の方向又はその終端電圧の極性を判定することで、全ビットが0及び全ビットが1の場合以外の6状態において各差動ドライバ11,12,13が出力したビット情報信号を復号することが可能である。また、信号伝送路30の各信号線31,32,33に印加される信号電圧は、いずれのビット情報信号を伝送する場合においてもトータルで0となり、各信号線31,32,33から輻射されるノイズが互いに打ち消しあうため、通常の差動伝送方法と同様にノイズの少ない伝送が可能である。
図7は図1の信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23によって実行されるビット情報判定処理を示すフローチャートである。
図7において、まず、ステップS1において各差動レシーバ21,22,23によって、各終端抵抗41,42,43に流れる電流方向が負であるか否か、又は各終端抵抗41,42,43の終端電圧Vi(i=1,2,3)が負であるか否かを判定する。YESのときはステップS2に進み、ビット情報Biに0を設定する一方、NOのときはステップS3に進みビット情報Biに1を設定する。そして、当該ビット情報判定処理を終了する。
第2の実施形態.
図8は本発明の第2の実施形態に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。図8において、第2の実施形態に係る多重差動伝送システムは、信号送信機10Aと信号受信機20Aとが信号伝送路30を介して接続されて構成される。信号送信機10Aは、第1の実施形態と同様に、3個の差動ドライバ11,12,13Aを備え、差動ドライバ11,12,13Aと信号線31,32,33との接続方法は第1の実施形態と同様であり、差動ドライバ11と差動ドライバ12の出力信号の2値電圧レベルは±1[V]で等しいが、差動ドライバ13の出力信号の2値電圧レベルは±1.5[V]であって、その絶対値は差動ドライバ11,12に比較して高く設定されている。
信号受信機20Aは、第1の実施形態に係る信号受信機20に比較して、しきい値電圧源44を有する比較器25と、比較器25からの出力信号により連動して切り替え制御される切替スイッチ26,27と、絶対値演算器28とをさらに備えたことを特徴としている。第2の実施形態において、絶対値演算器28は終端抵抗43の終端電圧V3を検出した後、その絶対値|V3|を演算して、それを示す電圧信号を比較器25の非反転入力端子に出力する。比較器25は終端電圧V3の絶対値|V3|をしきい値電圧源44からのしきい値電圧Vthと比較して、|V3|>|Vth|のときハイレベルの制御信号を切替スイッチ26,27に出力することにより、切替スイッチ26,27を接点側に切り替える一方、|V3|≦|Vth|のときローレベルの制御信号を切替スイッチ26,27に出力することにより、切替スイッチ26,27を接点側に切り替える。各差動レシーバ21,22,23は、入力されるクロックCLKの立ち上がりで後述するようにビット情報の判定を実行して、それぞれビット情報信号B1,B2,B3を出力する。ここで、切替スイッチ26,27が接点a側に切り替えられているとき(図12のステップS11でYESのときでステップS21−S23の処理が実行される。)差動レシーバ21からのビット情報信号B1は切替スイッチ26の接点a側を介して出力され、差動レシーバ22からのビット情報信号B2は切替スイッチ27の接点a側を介して出力され、差動レシーバ23からのビット情報信号B3はそのまま出力される。一方、切替スイッチ26,27が接点b側に切り替えられているとき(図12のステップS11でNOのときでステップS12−S14の処理が実行される。)差動レシーバ23からのビット情報信号B3の判定結果(000又は111)を有するビット情報信号がビット情報信号B1,B2,B3として出力される。
差動ドライバ11,12,13の各出力信号の2値信号電圧の絶対値をVd1,Vd2,Vd3とすると、第2の実施形態に係る設定条件(Vd3>Vd1(例えば、Vd1=Vd2=1.0[V];Vd3=1.5[V]のとき)においては、ビット情報信号000、111とその他全部のビット情報信号を区別する方法であって、以下の条件のもとで実行できる。
(1)|Vd1|=|Vd2|
(2)|Vd3|≠|Vd1|:Vd3=Vd1のとき、ビット情報信号000,111を送ると各信号線間電位差が0になり判定不可となるため。
(3)|Vd3|≠|3Vd1|:Vd3=3Vd1のとき、ビット情報信号010〜101を送ると各信号線間電位差に0が発生し判定不可となるため。
(4)|Vd3|>|Vd1|/2:しきい値|Vth|が0以下になり判定不可となるため。
(5)|Vd1−Vd3|<|Vth|:しきい値条件である。これにより、比較器25及び絶対値演算器28でのみ判断可能となる。
当該第1の設定例において、しきい値Vthは0.5[V]<Vth<1.0[V]となるように設定され、例えば、Vth=0.8[V]である。
図9は図8の各差動ドライバ11,12,13Aの出力信号S11a,S11b,S12a,S12b,S13a,S13bの信号波形を示す信号波形図である。また、図10は図8の信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3の信号波形と割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。さらに、図11は図8の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3とその極性との関係を示す図である。
以上説明したように、1つの差動ドライバ13のみの信号電圧レベルを他の差動ドライバ11,12の信号電圧レベルと異なる値とし、全ビット補償回路を形成する回路素子25−28を具備することで、全ビットが0及び全ビットが1の場合も含めた全8状態のビット情報信号を復号することが可能である。また、信号伝送路30の各信号線31,32,33に印加される信号電圧は、いずれのビット情報信号を伝送する場合においてもトータルで0となり、各信号線31,32,33から輻射されるノイズが互いに打ち消しあうため、通常の差動伝送方法と同様にノイズの少ない伝送が可能である。
図12は図8の多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23及び比較器25によって実行されるビット情報判定処理の第1の実施例を示すフローチャートである。
図12において、まず、ステップS11において比較器25により終端抵抗43の終端電圧V3の絶対値|V3|がしきい値Vthを超えるか否かを判断する。なお、本実施形態では、|V1−V3|<|Vth|は上述のしきい値条件(|Vd1−Vd3|<|Vth|)で予め設定されている。ステップS11でNOのときはステップS12に進み一方、YESのときはステップS21に進み、各差動レシーバ21,22,23によって各終端抵抗41,42,43の終端電圧Vi(i=1,2,3)の極性が負であるか否かが判断され、YESのときはステップS22に進みビット情報信号Biに0を設定する一方、NOのときはステップS23に進みビット情報信号Biに1を設定する。そして、当該ビット情報判定処理を終了する。ステップS12において終端抵抗43の終端電圧V3が負であるか否かが判断され、YESのときはステップS13に進み全ビット情報信号B1,B2,B3に0を設定する一方、NOのときはステップS14に進み全ビット情報信号B1,B2,B3に1を設定する。そして、当該ビット情報判定処理を終了する。
第2の実施形態の変形例.
図13は本発明の第2の実施形態の変形例に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。第2の実施形態の変形例は、図8の第2の実施形態に比較して、図13に示すように、信号受信機20Aに代えて、信号受信機20Bを備え、信号受信機20Bにおいて、切替スイッチ26,27に代えて、プログラムメモリ50aを有して図14のビット情報判定処理(プログラムメモリ50aに予め格納される。)を実行する復号処理器50を備えたことを特徴としている。なお、絶対値計算器28は、終端抵抗42の終端電圧V2を検出してその絶対値|V2|=|V1+V3|を演算してその演算結果を示す信号を比較器25の非反転入力端子に出力する。
第2の実施形態の変形例に係るにおいては、ビット情報信号000及び110と、111及び000とを区別する方法であって、以下の条件のもとで実行できる。
(1)|Vd1|=|Vd2|
(2)|Vd3|≠|Vd1|:Vd3=Vd1のとき、ビット情報000,111を送ると各信号線間電位差が0になり判定不可となるため。
(3)|Vd3|≠|3Vd1|:Vd3=3Vd1のとき、ビット情報010〜101を送ると各信号線間電位差に0が発生し判定不可となるため。
(4)|Vd1−Vd3|<|Vth|:しきい値条件である。これにより、比較器25及び絶対値演算器28でのみ判断可能となる。なお、図13において、絶対値演算器28は終端電圧V2の絶対値|V2|を演算して比較器25に出力する。
図13において、復号処理器50は例えばCPU又はDSPで構成され、クロック再生回路24からのクロックに同期して、差動レシーバ21,22,23及び比較器25からの各信号に基づいて、プログラムメモリ50aに格納された図14のビット情報判定処理を実行することにより、復号処理を実行してビット情報信号B1,B2,B3を発生して出力する。
図14は図13の多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の復号処理器50によって実行されるビット情報判定処理の第2の実施例を示すフローチャートである。図14において、ステップS21−S23は差動レシーバ21,22,23により実行される処理であり、ステップS24は復号処理器50単独で実行される処理であり、ステップS11−S14は差動レシーバ23及び比較器25により実行される処理である。
図14において、まず、各差動レシーバ21,22,23によって各終端抵抗41,42,43の終端電圧Vi(i=1,2,3)の極性が負であるか否かが判断され、YESのときはステップS22に進みビット情報信号Biに0を設定する一方、NOのときはステップS23に進みビット情報信号Biに1を設定した後、ステップS24に進む。ステップS24では、ビット情報信号B1,B2,B3が000、001、110又は111であるか否かが判断され、YESのときはステップS11に進む一方、NOのときは当該ビット情報判定処理を終了する。ステップS11において比較器25により終端抵抗43の終端電圧V2の絶対値|V2|=|V1+V3|がしきい値Vthを超えるか否かを判断する。なお、本変形例では、|V1−V3|<|Vth|は上述のしきい値条件(|Vd1−Vd3|<|Vth|)で予め設定されている。ステップS11でNOのときはステップS12に進み一方、YESのときは当該ビット情報判定処理を終了する。ステップS12において終端抵抗43の終端電圧V3が負であるか否かが判断され、YESのときはステップS13に進み全ビット情報信号B1,B2,B3に0を設定する一方、NOのときはステップS14に進み全ビット情報信号B1,B2,B3に1を設定する。
第3の実施形態.
図15は本発明の第3の実施形態に係る多重差動伝送システム(図8の構成を用いて設定条件のみ異なる。)において伝送されるビット情報と、各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の各信号電圧Vs1,Vs2,Vs3と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3とその極性との関係を示す図である。第3の実施形態は、第2の実施形態に比較して設定条件のみが異なり、Vd3>Vd1(例えば、Vd1=Vd2=1.0[V];Vd3=0.8[V]のとき)と設定されることを特徴としている。なお、装置構成は図8の多重差動伝送システムを用いる。
図16は第3の実施形態に係る多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23及び比較器25によって実行されるビット情報判定処理の第3の実施例を示すフローチャートである。図16のビット情報判定処理は、図12のビット情報判定処理に比較して、ステップS13の処理と、ステップS14の処理が入れ替わるのみである。以上のように構成された第3の実施形態は第2の実施形態と同様の作用効果を有する。
第3の実施形態の変形例.
図17は本発明の第3の実施形態の変形例に係る多重差動伝送システム(図13の構成を用いて設定条件のみ異なる。)において信号受信機20の復号処理器50によって実行されるビット情報判定処理の第4の実施例を示すフローチャートである。ここで、装置構成は図13の多重差動伝送システムを用いる。図17のビット情報判定処理は、図13のビット情報判定処理に比較して、ステップS13の処理と、ステップS14の処理が入れ替わるのみである。以上のように構成された第3の実施形態の変形例は第2の実施形態の変形例と同様の作用効果を有する。
以上詳述したように、本発明に係る多重差動伝送システムによれば、3ビットのビット情報信号の差動伝送が3本の信号線で可能となり、ノイズの増加を抑えた状態で、かつ、従来技術以上に少ない信号線を用いて多ビットの差動伝送が可能となる。特に、本発明の多重差動伝送システムは、従来以上の高画質を実現するためのディスプレイ用の多ビット伝送や、小型化が必要な機器における高速伝送方法として利用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。 図1の各差動ドライバ11,12,13の出力信号S11a,S11b,S12a,S12b,S13a,S13bの信号波形と、電流方向又は信号電圧の極性の定義と、割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。 図1の信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3の信号波形と割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。 図1の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、信号伝送路30の各信号線31,32,33の各信号電圧Vs1,Vs2,Vs3との関係を示す図である。 図1の信号線31,32,33の各信号電圧Vs1,Vs2,Vs3を説明するための信号送信機10と各信号線31,32,33との等価回路を示す回路図である。 図1の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3の極性との関係を示す図である。 図1の信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23によって実行されるビット情報判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。 図8の各差動ドライバ11,12,13Aの出力信号S11a,S11b,S12a,S12b,S13a,S13bの信号波形を示す信号波形図である。 図8の信号伝送路30の信号線31,32,33を介して伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3の信号波形と割り当てられるビット情報の関係を示す波形図である。 図8の多重差動伝送システムにおいて伝送されるビット情報と、各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の信号電圧Vs1,Vs2,Vs3と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3とその極性との関係を示す図である。 図8の多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23及び比較器25によって実行されるビット情報判定処理の第1の実施例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る多重差動伝送システムの構成を示すブロック図である。 図13の多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の復号処理器50によって実行されるビット情報判定処理の第2の実施例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る多重差動伝送システム(図8の構成を用いて設定条件のみ異なる。)において伝送されるビット情報と、各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の各信号電圧Vs1,Vs2,Vs3と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3とその極性との関係を示す図である。 第3の実施形態に係る多重差動伝送システムにおいて信号受信機20の各差動レシーバ21,22,23及び比較器25によって実行されるビット情報判定処理の第3の実施例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の変形例に係る多重差動伝送システム(図13の構成を用いて設定条件のみ異なる。)において信号受信機20の復号処理器50によって実行されるビット情報判定処理の第4の実施例を示すフローチャートである。
符号の説明
10,10A…信号送信機、
11,12,13,13A…差動ドライバ、
20,20A,20B…信号受信機、
21,22,23…差動レシーバ、
24…クロック再生回路、
25…比較器、
26,27…切替スイッチ、
28…絶対値演算器、
30…信号伝送路、
31,32,33…信号線、
41,42,43…終端抵抗、
44…しきい値電圧源、
50…復号処理器、
50a…プログラムメモリ。
第1の発明に係る信号送信機は、
信号送信機と、信号受信機と、上記信号送信機と信号受信機との間を接続する第1、第2及び第3の信号線からなる信号伝送路とを備えた多重差動伝送システムのための信号送信機において、
第1のビット情報信号に応答して、第1出力信号と、上記第1出力信号の位相反転信号である反転第1出力信号とを送信する第1の差動ドライバと、
第2のビット情報信号に応答して、第2出力信号と、上記第2出力信号の位相反転信号である反転第2出力信号とを送信する第2の差動ドライバと、
第3のビット情報信号に応答して、第3出力信号と、上記第3出力信号の位相反転信号である反転第3出力信号とを送信する第3の差動ドライバとを備え、
上記第1出力信号と上記反転第3出力信号とを合成して第1の信号線に送信し、上記第2出力信号と上記反転第1出力信号とを合成して第2の信号線に送信し、上記第3出力信号と上記反転第出力信号とを合成して第の信号線に送信し、
上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値と上記第2出力信号の2値信号電圧の絶対値とは同一であり、上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値と上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値は異なることを特徴とする。
上記信号送信機において、上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値は、上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値を3倍した値とは異なることを特徴とする。
また、上記信号送信機において、上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値は、上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値の半分よりも大きいことを特徴とする。
第2の発明に係る信号受信機は、
信号送信機と、信号受信機と、上記信号送信機と信号受信機との間を接続する第1、第2及び第3の信号線からなる信号伝送路とを備えた多重差動伝送システムのための信号受信機であって、上記信号送信機からの各出力信号を受信する信号受信機において、
上記第1の信号線と上記第2の信号線との間に接続された第1の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第1のビット情報信号として出力する第1の差動レシーバと、
上記第2の信号線と上記第3の信号線との間に接続された第2の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第2のビット情報信号として出力する第2の差動レシーバと、
上記第3の信号線と上記第1の信号線との間に接続された第3の終端抵抗に発生する終
端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第3のビット情報信号として出力する第3の差動レシーバと
上記第3の終端抵抗に発生する第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるか否かを判断する比較手段と、
上記第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるとき、上記第1、第2及び第3の差動レシーバからそれぞれ出力される第1、第2及び第3のビット情報信号を出力する一方、上記第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えないとき、上記第3の差動レシーバから出力される第3のビット情報信号に基づいて第1、第2及び第3のすべてのビット情報信号を0または1として出力する制御手段とを備え、
上記しきい値電圧は、上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値と上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値との差の絶対値よりも大きくなるように設定されたことを特徴とする。
第3の実施形態.
図15は本発明の第3の実施形態に係る多重差動伝送システム(図8の構成を用いて設定条件のみ異なる。)において伝送されるビット情報と、各信号線31,32,33を伝送する伝送信号の各信号電圧Vs1,Vs2,Vs3と、信号受信機30の各終端抵抗41,42,43の終端電圧V1,V2,V3とその極性との関係を示す図である。第3の実施形態は、第2の実施形態に比較して設定条件のみが異なり、Vd3Vd1(例えば、Vd1=Vd2=1.0[V];Vd3=0.8[V]のとき)と設定されることを特徴としている。なお、装置構成は図8の多重差動伝送システムを用いる。

Claims (11)

  1. 信号送信機と、信号受信機と、上記信号送信機と信号受信機との間を接続する第1、第2及び第3の信号線からなる信号伝送路とを備えた多重差動伝送システムのための信号送信機において、
    第1のビット情報信号に応答して、第1出力信号と、上記第1出力信号の位相反転信号である反転第1出力信号とを送信する第1の差動ドライバと、
    第2のビット情報信号に応答して、第2出力信号と、上記第2出力信号の位相反転信号である反転第2出力信号とを送信する第2の差動ドライバと、
    第3のビット情報信号に応答して、第3出力信号と、上記第3出力信号の位相反転信号である反転第3出力信号とを送信する第3の差動ドライバとを備え、
    上記第1出力信号と上記反転第3出力信号とを合成して第1の信号線に送信し、上記第2出力信号と上記反転第1出力信号とを合成して第2の信号線に送信し、上記第3出力信号と上記反転第3出力信号とを合成して第1の信号線に送信することを特徴とする信号送信機。
  2. 上記第1出力信号と、上記反転第1出力信号と、上記第2出力信号と、上記反転第2出力信号と、上記第3出力信号と、上記反転第3出力信号とは、互いに同一の2値信号電圧を有することを特徴とする請求項1記載の信号送信機。
  3. 上記第1出力信号と、上記反転第1出力信号と、上記第2出力信号と、上記反転第2出力信号とは、互いに同一の2値信号電圧を有し、かつ上記第3出力信号と上記反転第3出力信号とは異なる2値信号電圧を有することを特徴とする請求項1記載の信号送信機。
  4. 信号送信機と、信号受信機と、上記信号送信機と信号受信機との間を接続する第1、第2及び第3の信号線からなる信号伝送路とを備えた多重差動伝送システムのための信号受信機において、
    上記第1の信号線と上記第2の信号線との間に接続された第1の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第1のビット情報信号として出力する第1の差動レシーバと、
    上記第2の信号線と上記第3の信号線との間に接続された第2の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第2のビット情報信号として出力する第2の差動レシーバと、
    上記第3の信号線と上記第1の信号線との間に接続された第3の終端抵抗に発生する終端電圧の極性を検出して、当該検出結果を第3のビット情報信号として出力する第3の差動レシーバとを備えたことを特徴とする信号受信機。
  5. 上記信号受信機は請求項2記載の信号送信機からの各出力信号を受信することを特徴とする請求項4記載の信号受信機。
  6. 請求項3記載の信号送信機からの各出力信号を受信する請求項4記載の信号受信機において、
    上記第3の終端抵抗に発生する第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるか否かを判断する比較手段と、
    上記第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えないとき、上記第1、第2及び第3の差動レシーバからそれぞれ出力される第1、第2及び第3のビット情報信号を出力する一方、上記第3の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるとき、上記第3の差動レシーバから出力される第3のビット情報信号を第1、第2及び第3のビット情報信号として出力する制御手段とをさらに備え、
    上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値は上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値の半分よりも大きく設定され、かつ上記しきい値電圧は、上記第1出力信号と上記第3出力信号の2値信号電圧の差の絶対値よりも大きくなるように設定されたことを特徴とする信号受信機。
  7. 請求項3記載の信号送信機からの各出力信号を受信する請求項4記載の信号受信機において、
    上記第2の終端抵抗に発生する第2の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるか否かを判断する比較手段と、
    上記第2の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えないとき、上記第1、第2及び第3の差動レシーバからそれぞれ出力される第1、第2及び第3のビット情報信号を出力する一方、上記第2の終端電圧の絶対値が所定のしきい値電圧を超えるとき、上記第3の差動レシーバから出力される第3のビット情報信号を第1、第2及び第3のビット情報信号として出力する制御手段とをさらに備え、
    上記第3出力信号の2値信号電圧の絶対値は上記第1出力信号の2値信号電圧の絶対値の半分よりも大きく設定されたことを特徴とする信号受信機。
  8. 請求項1記載の信号送信機と、
    請求項4記載の信号受信機とを備えたことを特徴とする多重差動伝送システム。
  9. 請求項2記載の信号送信機と、
    請求項5記載の信号受信機とを備えたことを特徴とする多重差動伝送システム。
  10. 請求項3記載の信号送信機と、
    請求項6記載の信号受信機とを備えたことを特徴とする多重差動伝送システム。
  11. 請求項3記載の信号送信機と、
    請求項7記載の信号受信機とを備えたことを特徴とする多重差動伝送システム。
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