JPWO2007116841A1 - 薬液注入システム - Google Patents

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Abstract

複数種類のマルチ容量シリンジ40は、シリンダ部材11に対するピストン部材41の位置が複数段階に変更されることで薬液の充填容量が相違している。マルチ容量シリンジ40の種類ごとに、ピストン部材41の位置に対応した長さのピストンアダプタ300が用意される。ピストンアダプタ300には、対応するマルチ容量シリンジ40の充填容量が記録されたデータ記憶手段500が設けられる。薬液注入装置のピストン駆動機構120にはデータ検出手段132が設けられている。データ検出手段132は、マルチ容量シリンジ40とともに装着されるピストンアダプタ300のデータ記憶手段500から充填容量を検出する。

Description

本発明は、薬液注入装置により薬液シリンジから被験者に薬液を注入する薬液注入システムに関し、特に、薬液シリンジの少なくとも一部としてマルチ容量シリンジを有している薬液注入システムに関する。
現在、被験者の透視画像を撮像する透視撮像装置としては、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron
Emission Tomography)装置、超音波診断装置、アンギオ装置、MRA(MR Angio)装置、等がある。
上述のような装置を使用するとき、被験者に造影剤や生理食塩水などの液体を薬液として注入することがあり、この注入を自動的に実行する薬液注入装置も実用化されている。ここで、このような薬液注入装置の一従来例を図11ないし図13を参照して以下に説明する。
まず、図11に示すように、薬液シリンジであるノーマルシリンジ10は、シリンダ部材11とピストン部材12とを有している。シリンダ部材11は、細長形状である円筒状のシリンダ本体13を有している。このシリンダ本体13は、その先端面が閉塞されて中央に中空の導管部14が形成されており、末端外周にはシリンダフランジ15が形成されている。
ピストン部材12は、細長形状のピストンロッド17を有している。ピストンロッド17の末端外周にピストンフランジ18が形成されている。ピストンロッド17の先端には、ゴムや樹脂などの弾性部材で形成されたピストンヘッド19が装着されており、このピストンロッド19がシリンダ部材11の内部にスライド自在に挿入されている。
ここで例示する薬液注入装置20は、注入ヘッド21を有している。この注入ヘッド21には、2個のノーマルシリンジ10のシリンダ部材11を個々に保持する2個の凹部23が形成されている。この2個の凹部23の各々の後方に2個のピストン駆動機構22が個々に配置されている。これらのピストン駆動機構22はノーマルシリンジ10のピストン部材12を保持してスライド移動させる。
より詳細には、図12に示すように、ピストン駆動機構22は、前後方向にスライド自在なスライドロッド25を有している。このスライドロッド25の前端に、ピストン部材12に後方から当接するピストン押圧部材26が一体に形成されている。ピストン押圧部材26には、左右一対の係合爪27が開閉自在に装着されており、これらの係合爪27がピストンフランジ15の左部と右部とに個々に係合する。
なお、薬液注入装置20に装着されるノーマルシリンジ10は複数種類がある。その複数種類のノーマルシリンジ10は各部のサイズや形状が相違しているので、ここで例示する薬液注入システムでは、最大以外のサイズのノーマルシリンジ10ごとにシリンダアダプタ30が用意されている。
このシリンダアダプタ30は、最大サイズのノーマルシリンジ10のシリンダ部材11と同等な外形に形成されており、その末端外周には最大サイズのノーマルシリンジ10のシリンダフランジ15と同一形状のアダプタフランジ31が形成されている。注入ヘッド21の凹部23には、シリンダアダプタ30が最大サイズのノーマルシリンジ10のシリンダ部材11と同様に装着される。シリンダアダプタ30には、その凹部32に対応するサイズのノーマルシリンジ10のシリンダ部材11が装着される。
さらに、薬液シリンジとしては上述のようなノーマルシリンジ10の他、図13に示すようなロッドレスシリンジ40もある。このロッドレスシリンジ40では、ピストン部材41がピストンロッドを有しないピストンヘッドを有しており、そのピストンヘッドの末端に小径のピストンフランジ42が直接形成されている。
ノーマルシリンジ10では、一般的にピストンフランジ18はシリンダ部材11の内径より大径に形成されている。そのため、ノーマルシリンジ10のピストンフランジ18を保持するピストン押圧部材26もシリンダ部材11の内径より大径に形成されている。
よって、ピストン押圧部材26はロッドレスシリンジ40のシリンダ部材11の内部に進入することができず、ロッドレスシリンジ40のピストン部材41を直接押圧することができない。そこで、このようなロッドレスシリンジ40を薬液注入装置20に装着する場合には、そのピストン部材41とピストン駆動機構22とをピストンアダプタ50で連結する。
ピストンアダプタ50は、ノーマルシリンジ10のピストン部材12と概ね等しい形状のアダプタロッド51を有している。アダプタロッド51の末端には、ピストンフランジ18と同一形状のアダプタフランジ52が形成されている。ピストンアダプタ50の先端にはロッドレスシリンジ40のピストンフランジ42が係合する凹穴53が形成されている。ピストンアダプタ50の先端部には、この凹穴53を開閉自在に閉止するフランジ保持部材54が揺動自在に装着されている。
上述のような構成において、この従来例の薬液注入装置20では、最大サイズのノーマルシリンジ10は注入ヘッド21に直接装着され、最大以外のサイズのノーマルシリンジ10は各々専用のシリンダアダプタ30を介して注入ヘッド21に装着される。ロッドレスシリンジ10も、各々専用のピストンアダプタ50と必要によりシリンダアダプタ30を介して注入ヘッド21に装着される。
なお、ロッドレスシリンジ40を使用するときは、ピストンアダプタ50のフランジ保持部材54を手動操作で開放させ、その凹穴53にピストンフランジ42を挿入してからフランジ保持部材54を手動操作で閉止させる。これによりピストン部材41にピストンアダプタ50が一体に装着され、ロッドレスシリンジ40はノーマルシリンジ10とほぼ等しい外形となるので、ノーマルシリンジ10と同様にシリンダアダプタ30を利用するなどしてロッドレスシリンジ40を注入ヘッド21に装着することが可能となる。
その場合、ロッドレスシリンジ40のシリンダ部材11をシリンダアダプタ30で注入ヘッド21の凹部23に保持させるとともに、ピストン部材41に連結したピストンアダプタ50のアダプタフランジ52をピストン駆動機構22に保持させる。
そして、シリンダ部材11と被験者とを延長チューブで連結し(図示せず)、ピストン駆動機構22でピストンアダプタ50を押圧すると、ピストンアダプタ50とともにピストン部材41がシリンダ部材11に押し込まれる。これによって、シリンダ部材11から被験者に薬液が注入される。
なお、上述のようなロッドレスシリンジ40には、シリンダ部材11とピストン部材41とを各々1種類とし、シリンダ部材11に対するピストン部材41の位置を複数段階に変更することで、薬液の充填容量を相違させたマルチ容量シリンジもある。また、上述のようなノーマルシリンジ10には、薬液が充填された状態で出荷されるプレフィルドタイプと、医療現場で薬液が充填される後充填タイプがある。一方、マルチ容量シリンジであるロッドレスシリンジ40にはプレフィルドタイプしかない。
上述のような薬液注入装置は、本出願人により過去に発明されて出願されており(例えば、特許文献1,2参照)、上述のようなピストンアダプタも、本出願人により出願されている(例えば、特許文献3参照)。
さらに、薬液シリンジの識別データをシリンダアダプタに記録しておき、その識別データを検出することで薬液シリンジの充填容量などを認識する薬液注入装置も、本出願人により出願されている(特許文献4参照)。また、薬液シリンジのシリンダ部材やピストン部材などに識別データを記録しておき、その識別データを検出することで薬液シリンジの充填容量などを認識する薬液注入装置も、本出願人により出願されている(特許文献5参照)。
特許文献1:特開2002−011096号
特許文献2:特開2002−102343号
特許文献3:特開2003−290346号
特許文献4:特開2003−220136号
特許文献5:特開2004−298550号
特許文献4、5の薬液注入装置では、装着された薬液シリンジやシリンダアダプタの識別データから薬液の充填容量を検出できるので、例えば、その充填容量をディスプレイパネルに表示することや、充填容量に対応して薬液注入動作を制御することなどができる。
しかし、前述したロッドレスシリンジ40のマルチ容量シリンジでは、充填容量が相違しても使用するシリンダアダプタ30が共通なので、薬液注入装置20がシリンダアダプタ30の識別データから充填容量を検出することができない。さらに、マルチ容量シリンジでは充填容量が相違しても使用されるシリンダ部材11やピストン部材41が共通なので、そのシリンダ部材11やピストン部材41に記録されている識別データから充填容量を検出することもできない。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、薬液シリンジがマルチ容量シリンジであっても、薬液注入装置が充填容量を検出できる薬液注入システムを提供することを目的とする。
本発明の薬液注入システムは、複数種類のマルチ容量シリンジと、薬液注入装置と、複数種類のピストンアダプタと、を有している。複数種類のマルチ容量シリンジは、ピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンダ部材に薬液が充填され、シリンダ部材に対するピストン部材の位置が複数段階に変更されることで、薬液の充填容量が相違している。薬液注入装置は、薬液シリンジのシリンダ部材をシリンダ保持機構で保持してピストン部材をピストン駆動機構でスライド移動させる。
複数種類のピストンアダプタは、マルチ容量シリンジの種類ごとにピストン部材の位置に対応して長さが異なっている。ピストンアダプタは、シリンダ部材がシリンダ保持機構で保持されたマルチ容量シリンジのピストン部材と所定位置のピストン駆動機構とを連結する。さらに、ピストンアダプタにはデータ記憶手段が設けられており、このデータ記憶手段には、対応するマルチ容量シリンジの充填容量が記録されている。薬液注入装置にはデータ検出手段が搭載されている。このデータ検出手段は、シリンダ保持機構で保持されたマルチ容量シリンジに装着されているピストンアダプタのデータ記憶手段から充填容量を検出する。
なお、本発明でいう各手段は、その機能を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置に実現された所定の機能、これらの組み合わせ、等として実現することができる。
また、本発明でいう各構成要素は、かならずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が1個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等も可能である。
本発明の薬液注入システムでは、複数種類のマルチ容量シリンジごとに用意されているピストンアダプタのデータ記憶手段にマルチ容量シリンジの充填容量が記録されており、そのピストンアダプタのデータ記憶手段から薬液注入装置がマルチ容量シリンジの充填容量を検出する。このことにより、薬液注入装置は装着されたマルチ容量シリンジの充填容量を検出することができる。
本発明の実施形態による薬液注入システムの薬液注入装置にノーマルシリンジやマルチ容量シリンジが装着された状態の要部を模式的に示す、長手方向に沿った断面図である。 薬液注入装置の注入ヘッドにマルチ容量シリンジがピストンアダプタとともに装着される状態を示す斜視図である。 薬液注入装置の外観を示す斜視図である。 薬液注入システムの外観を示す斜視図である。 薬液注入システムの回路構造を示すブロック図である。 薬液注入装置の処理動作の前半部分を示すフローチャートである。 薬液注入装置の処理動作の後半部分を示すフローチャートである。 透視撮像装置であるCTスキャナの処理動作を示すフローチャートである。 薬液注入装置の注入ヘッドを変形例を示す斜視図である。 シリンダアダプタの変形例の要部を示す横断面図である。 従来例を説明する、薬液注入装置の注入ヘッドにノーマルシリンジが装着される状態を示す斜視図である。 図11に示すピストン駆動機構の要部の外観を示す斜視図である。 ピストンアダプタとロッドレスシリンジとの外観を示す斜視図である。
符号の説明
11 シリンダ部材
27 係合爪
40 マルチ容量シリンジ(ロッドレスシリンジ)
41 ピストン部材
100 薬液注入装置
104 液晶ディスプレイ
116 シリンダ保持機構
120 ピストン駆動機構
130 RFIDリーダ
140 コンピュータユニット
200 ノーマルシリンジ
300 ピストンアダプタ
340 手動操作部材
500 RFIDタグ
1000 薬液注入システム
本発明の実施の一形態を図1ないし図10を参照して以下に説明する。ただし、本実施の形態に関して前述した一従来例と同一の部分は、同一の名称および符号を使用して詳細な説明は省略する。また、本形態では図示するように前後左右上下の方向を規定して説明するが、これは各部の相対関係を簡単に説明するために便宜的に使用するものであり、本発明を実施する場合の製造時および使用時の方向を限定するものではない。
[実施の形態の構成]
本形態の薬液注入システム1000は、図1ないし図4に示すように、薬液注入装置100、ノーマルシリンジ200、ロッドレスシリンジであるマルチ容量シリンジ40、ピストンアダプタ300、および透視撮像装置であるCTスキャナ400、を有している。
CTスキャナ400は、図4および図5に示すように、透視撮像ユニット401と撮像制御ユニット402とを有している。透視撮像ユニット401と撮像制御ユニット402とは通信ネットワーク403で有線接続されている。透視撮像ユニット401は被験者の透視画像を撮像し、撮像制御ユニット402は透視撮像ユニット401の動作を制御する。
本形態のノーマルシリンジ200は、やはりシリンダ部材11にピストン部材210がスライド自在に挿入されている。シリンダ部材11およびピストン部材210は、複数種類の薬液の充填容量ごとに異なるサイズで形成されている。
本形態のノーマルシリンジ200では、図1(a)に示すように、そのシリンダ部材11の後端にデータ記憶手段であるRFIDタグ500が内蔵されている。詳細には後述するが、このRFIDタグ500には、ノーマルシリンジ200に関連する種々のデータが記録されている。なお、市販されているノーマルシリンジ200には、前述のようにプレフィルドタイプと後充填タイプとがあるが、本形態ではノーマルシリンジ200もプレフィルドタイプのみとする。
本形態のピストンアダプタ300は、図1および図2に示すように、ノーマルシリンジ200のピストン部材210のロッド部分と同様な細長形状のアダプタロッド310を有している。アダプタロッド310の後端外周にはアダプタフランジ312が形成されている。アダプタロッド310は、中空の円筒形に形成されており、その内部には細長形状のアダプタシャフト(図示せず)が回動自在に配置されている。
アダプタロッド310の後端外周には、円筒形の手動操作部材330が、アダプタロッド310の周方向に回動自在に配置されている。この手動操作部材330はアダプタシャフトの後端に連結されており、手動操作部材330を回動させることによってアダプタシャフトも一緒に回動する。また、アダプタロッド310の前端には、アダプタシャフトの前端に連結されている係合開閉機構350が形成されている。係合開閉機構350は、開閉自在な一対の係合爪(図示せず)を有しており、この一対の係合爪は、アダプタシャフトの回動に連動して開閉する。
このため、本形態のピストンアダプタ300では、後端の手動操作部材330が手動操作で回動されると、前端の係合開閉機構350がマルチ容量シリンジ40のピストンフランジ42を保持する状態と開放する状態とに変化する。なお、このような構造のピストンアダプタ300は、本出願人が特願2004−342881号(WO2006/057089A1)として出願している。
ただし、本形態のピストンアダプタ300は、図1(b)(c)に示すように、マルチ容量シリンジ40の種類ごとにピストン部材41の位置に対応した長さに形成されている。よって、ピストンアダプタ300が、対応するマルチ容量シリンジ40のピストン部材41に連結された状態では、シリンダフランジ15に対するアダプタフランジ312の位置はマルチ容量シリンジ40の種類によらず共通である。そして、本形態のピストンアダプタ300も、その後端にデータ記憶手段であるRFIDタグ500が内蔵されている。このピストンアダプタ300のRFIDタグ500には、対応するマルチ容量シリンジ40の各種データが記録されている。
より具体的には、ノーマルシリンジ200およびピストンアダプタ300のRFIDタグ500には、そのノーマルシリンジ200および対応するマルチ容量シリンジ40に関する、名称、製品ごとの識別データ、個体ごとの製造番号、充填容量、シリンダ耐圧、シリンダ内径、ピストンストローク、などが所定データとして記録されている。
さらに、上述のノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40はプレフィルドタイプであるため、RFIDタグ500には、ノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40に充填されている薬液に関する、名称、成分、粘度、消費期限、CT用かMR用かなどの識別データ、なども所定データとして記録されている。さらに、その薬液が造影剤の場合、注入速度を時間経過により変化させる可変パターン、なども所定データとして必要により記録されている。
本形態の薬液注入装置100は、図3に示すように、注入制御ユニット101と注入ヘッド110とが別体に形成されている。その注入制御ユニット101と注入ヘッド110とは通信ケーブル102で有線接続されている。注入ヘッド110は、装着されるノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40を駆動して被験者に薬液を注入させる。注入制御ユニット101は、注入ヘッド110の動作を制御する。
注入ヘッド110は、キャスタスタンド121の上端に可動アーム112を介して取り付けられており、図2に示すように、そのヘッド本体113の上面には、ノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40が着脱自在に装着される半円筒形の溝状の凹部114が1つだけ形成されている。注入ヘッド110は、シリンダ部材11のシリンダフランジ15を保持するシリンダ保持機構116が上面の凹部114の後部に形成されている。この凹部114の後方には、ピストン駆動機構120が1個だけ配置されている。
このピストン駆動機構120は、図1および図2に示すように、前後方向にスライド自在なスライドロッド25の前端にピストン押圧部材121が一体に形成された構成を有している。このピストン押圧部材121には左右一対の係合爪27がアダプタ保持機構として開閉自在に装着されている。
ピストン駆動機構120は、図5に示すように、駆動源として超音波モータ117を有している。この超音波モータ117がネジ機構(図示せず)などを介してスライドロッド25をスライド移動させる。また、ピストン駆動機構120にはロードセル118も内蔵されている。ロードセル118は、ピストン部材210を押圧する圧力を検出する。
そして、本形態の薬液注入装置100は、図1および図2に示すように、上述のようなノーマルシリンジ200およびピストンアダプタ300のRFIDタグ500と対向するピストン駆動機構120のピストン押圧部材121に、データ検出手段であるRFIDリーダ130が内蔵されており、このRFIDリーダ130がRFIDタグ500と電磁誘導により無線通信する。
より具体的には、RFIDリーダ130は、リーダ回路131とリーダアンテナ132とを有している。例えば、リーダアンテナ132はピストン押圧部材121に内蔵されており、リーダ回路131は注入制御ユニット101に搭載されている。なお、上述のRFIDタグ500とRFIDリーダ130とは、無線通信できる距離が規制されているので、ピストンフランジ18およびアダプタフランジ312がピストン駆動機構120の係合爪27で保持された状態では良好に無線通信するが、保持されていない状態では無線通信しない。
注入制御ユニット101は、操作パネル103、ディスプレイパネルである液晶ディスプレイ104、スピーカユニット105等が本体ハウジング106の前面に配置されている。注入制御ユニット101には、別体のコントローラユニット107が接続ケーブル108で有線接続されている。注入制御ユニット101は、動作制御手段であるコンピュータユニット140を内蔵しており、CTスキャナ400の撮像制御ユニット402とも通信ネットワーク(図示せず)で有線接続されている。
さらに、注入制御ユニット101には、上述のようにRFIDリーダ130のリーダ回路131も搭載されているが、この注入制御ユニット101のリーダ回路131と注入ヘッド110のリーダアンテナ132とは、専用の同軸ケーブル(図示せず)で結線されている。
本形態の薬液注入装置100は、図5に示すように、上述したリーダ回路131などの各種デバイスがコンピュータユニット140に接続されており、このコンピュータユニット140が各種デバイスを統合制御する。コンピュータユニット140は、いわゆるワンチップマイコンであり、CPU(Central Processing Unit)141、ROM(Read Only Memory)142、RAM(Random
Access Memory)143、I/F(Interface)144、等のハードウェアを有している。コンピュータユニット140は、そのROM142などの情報記憶媒体に適切なコンピュータプログラムがファームウェアなどで実装されており、そのコンピュータプログラムに対応してCPU141が各種の処理動作を実行する。
[実施の形態の作用]
上述のような構成において、本形態の薬液注入システム1000を利用する場合、図4に示すように、CTスキャナ400の透視撮像ユニット401の近傍に薬液注入装置100の注入ヘッド110が配置され、使用するノーマルシリンジ200やマルチ容量シリンジ40などが用意される。
例えば、ノーマルシリンジ200を使用する場合は、そのノーマルシリンジ200が延長チューブ(図示せず)などで被験者に連結されてから、注入ヘッド110のシリンダ保持機構116にシリンダフランジ15が挿入されるように、ノーマルシリンジ200が凹部114に載置される。このとき、初期状態の薬液注入装置100は、図2に示すように、ピストン駆動機構120のピストン押圧部材121が最後尾に位置しているので、ピストン押圧部材121にピストン部材210が衝突することはない。
このような状態で、例えば、注入制御ユニット101の操作パネル103やコントローラユニット107などに所定操作が実行されると、ピストン駆動機構120が作動されてピストン押圧部材121が前進し、その係合爪27でピストン部材210のピストンフランジ18が保持される。
このとき、前進するピストン押圧部材121に作用する応力がロードセル118によりリアルタイムに検出されるので、その応力に対応したフィードバック制御により、ピストン駆動機構120は、ピストンフランジ18が係合爪27で適切に保持されたときに自動的に停止される。
このようにピストン部材210にピストン駆動機構120が連結されると、図1(a)に示すように、ノーマルシリンジ200のRFIDタグ500とピストン駆動機構120のリーダアンテナ132とが所定距離で対向する。これによって、RFIDタグ500とRFIDリーダ130とが良好に無線通信することができるようになる。
一方、マルチ容量シリンジ40を使用する場合は、図1(b)(c)に示すように、そのマルチ容量シリンジ40のピストン部材41の位置に対応した長さのピストンアダプタ300が用意される。そのピストンアダプタ300の手動操作部材330が手動操作により回動されて係合開閉機構350が開放状態とされ、この開放状態の係合開閉機構350にマルチ容量シリンジ40のピストンフランジ42が挿入される。
このような状態で手動操作部材330が手動操作により回動されて係合開閉機構350が閉止状態とされることで、マルチ容量シリンジ40にピストンアダプタ300が一体に連結されてノーマルシリンジ200とほほ等しい外形となる。そこで、このマルチ容量シリンジ40がピストンアダプタ300とともにノーマルシリンジ200と同様に注入ヘッド110に装着されると、ピストンアダプタ300のRFIDタグ500とピストン駆動機構120のリーダアンテナ132とが所定距離で対向する。これによって、RFIDタグ500とRFIDリーダ130とが良好に無線通信することができるようになる。
そして、本形態の薬液注入装置100は、図6に示すように、上述のようにRFIDリーダ130がノーマルシリンジ200やピストンアダプタ300のRFIDタグ500と無線通信すると(ステップS1)、コンピュータユニット140により受信データとRAM143に登録されている確認条件と整合しているか否かが判断される(ステップS2)。
確認条件として、使用できるノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40の製品ごとの識別データが登録されている。よって、RFIDタグ500から無線受信された識別データが、確認条件として登録されていないデータであると、「この製品は使用可能な機器として登録されておりません、使用可能か確認して下さい」などのガイダンスメッセージが確認警告として液晶ディスプレイ104で表示されるとともにスピーカユニット105で音声出力される(ステップS3)。このため、薬液注入装置100に適合しないノーマルシリンジ200やマルチ容量シリンジ40などを使用しようとすると確認警告が出力されることになり、各種の医療ミスを良好に防止することができる。
受信データが確認条件に整合していた場合、上述の識別データにより薬液シリンジがノーマルシリンジ200であることが判定されると(ステップS4)、RFIDタグ500から無線受信された製造番号とRAM143に登録されている製造番号とが照合される(ステップS5)。照合された製造番号が一致すると「このシリンジは過去に使用されています。新しい製品を使用して下さい」などのガイダンスメッセージが確認警告として液晶ディスプレイ104とスピーカユニット105とで出力される(ステップS3)。
一方、確認条件の整合等が確認されると、RFIDタグ500から薬液注入装置100に無線受信された記録データは、データ表示手段として機能するコンピュータユニット140により、例えば、「〜(製造メーカ)製の〜(製品名称)が装着されました。製造番号〜、薬液名称〜、薬液種別〜、充填容量〜、シリンダ耐圧〜、…」などとして液晶ディスプレイ104に表示される(ステップS6)。
なお、RFIDタグ500には、表示の対象となる各種データと、対象とならない各種データとが記録されているので、例えば、その各種データごとに表示の有無が2値フラグで設定されており、薬液注入装置100は、RFIDタグ500から無線受信された記録データから適切な一部を表示する。
さらに、薬液注入装置100がRFIDタグ500から受信した記録データに「シリンダ耐圧」や「ピストンストローク」「充填容量」や「造影剤の注入速度を時間経過により変化させる可変パターン」などの制御データが内包されていた場合、その制御データはコンピュータユニット140のRAM143に設定される(ステップS7)。
なお、RFIDタグ500から受信した記録データに制御データが設定されていなかった場合は、デフォルトの制御データが設定される。上述のような状態で作業者により操作パネル103に作業開始が入力操作されると、これを検知した薬液注入装置100は(ステップS8)、作業開始をCTスキャナ400にデータ送信する(ステップS11)。
図8に示すように、このように薬液注入装置100から作業開始をデータ受信したCTスキャナ400は(ステップT2)、作業開始を薬液注入装置100にデータ返信して(ステップT5)撮像動作を実行する(ステップT8)。このため、本形態の薬液注入システム1000では、薬液注入装置100の薬液注入にCTスキャナ400の画像撮像が追従することになる。
なお、本形態の薬液注入システム1000では、図6および図8に示すように、前述のように薬液注入装置100が準備完了の状態で(ステップS8〜S10)、CTスキャナ400に撮像開始が入力操作された場合も(ステップT1)、CTスキャナ400の画像撮像に薬液注入装置100の薬液注入が追従する(ステップT4,T6〜,S9,S18〜)。
そして、本形態の薬液注入装置100では、図7に示すように、薬液注入の一連の作業を実行する場合(ステップS18〜)、その注入開始から経過時間が計測され(ステップS19)、その経過時間とRFIDタグ500から受信した制御データとに対応してピストン駆動機構120がリアルタイムに動作制御される(ステップS22)。
このため、ノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40のRFIDタグ500にピストンストロークが記録されていた場合、そのピストンストロークまでピストン駆動機構120が駆動されると、注入動作の完了としてピストン駆動機構120は停止される(ステップS32)。
なお、ピストンアダプタ300のRFIDタグ500には、対応するマルチ容量シリンジ40の充填容量が記録されており、この充填容量はピストンストロークと比例している。このため、薬液注入装置100は、ピストンアダプタ300のRFIDタグ500からピストンストロークを検出することなく充填容量を検出した場合でも、その充填容量に比例したピストンストロークだけピストン駆動機構120を作動させる。
また、ノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40のRFIDタグ500に、造影剤の注入速度を時間経過により変化させる可変パターンが記録されていた場合、その可変パターンに対応してピストン駆動機構120の動作速度が経時的に可変される。このため、最適な造影度を良好に維持することができ、造影剤の注入容量を必要最小限として被験者の身体的な負担を低減することができる。
さらに、上述のようにピストン駆動機構120が駆動されるとき、ロードセル118が検出する応力がコンピュータユニット140にリアルタイムに無線受信される(ステップS20)。そして、RFIDタグ500から無線受信された薬液の粘度やシリンダ内径などに対応して、ロードセル118の検出応力から薬液の注入圧力が算出される(ステップS21)。この注入圧力がRFIDタグ500から無線受信された圧力範囲を満足するようにピストン駆動機構120の動作がリアルタイムに制御される(ステップS23)。
このため、ノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40のRFIDタグ500にシリンダ耐圧が記録されていた場合、そのシリンダ耐圧に対応してピストン駆動機構120の動作が制御されるので、異常な圧力で薬液が注入される医療ミスを防止することができる。上述のように薬液注入装置100が薬液の圧力を検出するためには、ノーマルシリンジ200のピストン部材210およびマルチ容量シリンジ200に連結されたピストンアダプタ300を押圧する応力だけではなく、シリンダ内径や薬液の粘度などの各種データが必要となる。このような各種データはRFIDタグ500により薬液注入装置100に入力される。
このため、本形態の薬液注入システム1000では、作業者が各種データを薬液注入装置100に手動入力する煩雑な作業を必要とすることなく、ノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ200といったシリンジの種類ごと、および薬液ごとの注入圧力を薬液注入装置100が的確に検出することができる。
なお、上述のようにピストン駆動機構120によりノーマルシリンジ200またはマルチ容量シリンジ40が駆動されているときも、そのRFIDタグ500はRFIDリーダ130により常時検出されている(ステップS18)。そして、注入作業が完了する以前に(ステップS32)、上述の検出が中断されると(ステップS18)、ピストン駆動機構120による注入動作が中止される(ステップS28)。
このため、ノーマルシリンジ200またはマルチ容量シリンジ40が適切に保持されていない状態でピストン駆動機構120が作動することが防止される。例えば、薬液注入の最中にノーマルシリンジ200またはマルチ容量シリンジ40が適切な位置から外れたような場合でも、薬液注入装置は、その薬液注入を自動的に強制停止させることができる。
さらに、「シリンジ脱落を検出しました、装着状態を確認して下さい」などのガイダンスメッセージが確認警告として液晶ディスプレイ104で表示されるとともにスピーカユニット105で音声出力され(ステップS26)、異常発生および注入中止がCTスキャナ400にデータ送信される(ステップS25,S28)。
すると、CTスキャナ400は、異常発生をデータ受信すると(ステップT10)、その異常発生がガイダンス表示などで確認警告として出力され(ステップT16)、動作中止をデータ受信すると(ステップT13)、その撮像動作が中止される(ステップT18)。
なお、本形態の薬液注入装置100およびCTスキャナ400は、前述の準備完了の状態で異常発生が検出されたり(ステップS10,T3)、動作実行の最中に異常発生が検出されたりしても(ステップS23,T9)、その異常発生が検出された旨が液晶ディスプレイ104等に出力されるとともに(ステップS26,T16)、その動作の中止が実行される(ステップS28,T18)。
さらに、その異常発生が他方にもデータ送信されるので(ステップS25,T15)、これをデータ受信した他方でも(ステップT10,S24)、やはり異常発生が出力される(ステップT16,S26)。また、一方の動作中止も他方にデータ送信されるので(ステップS27,T17)、これをデータ受信した他方でも(ステップT13,S31)、その動作の中止が実行される(ステップT18,S28)。
なお、一方に動作の中止が入力操作されたときも(ステップS29,T11)、その動作の中止が実行されるとともに(ステップS28,T18)、他方にも送信されるので(ステップS27,T17)、これをデータ受信した他方でも(ステップT13,S31)、その動作の中止が実行される(ステップT18,S28)。
また、一方で動作の完了が検出されたときも(ステップS32,T14)、その動作の終了が実行されるとともに(ステップS33,T19)、その動作の終了が他方にデータ送信されるので(ステップS34,T20)、これをデータ受信した他方でも(ステップT12,S31)、その動作の中止が実行される(ステップT18,S28)。このように、本形態の薬液注入システム1000では、薬液注入装置100の薬液注入とCTスキャナ400の画像撮像とが自動的に連動するので、造影剤が的確なタイミングで注入される被験者から透視画像を的確なタイミングで撮像することができる。
本形態の薬液注入装置100では、上述のように注入動作が正常または異常に終了されると(ステップS33,S28)、薬液シリンジがノーマルシリンジ200の場合は、そのRFIDタグ500から無線受信された製造番号が確認条件としてRAM143に登録される(ステップS36)。
なお、マルチ容量シリンジ40は、通常は一度の薬液注入にのみ利用されるので、シリンダ部材11に押し込まれたピストン部材41を引き出すことはない。このため、マルチ容量シリンジ40は、一般的にシリンダ部材11にピストン部材41を押し込むことは容易であるが、引き出すことは困難な構造に形成されている。
そこで、薬液注入装置100でマルチ容量シリンジ40を使用した場合、そのシリンダ部材11にピストン部材41をピストンアダプタ300とともに押し込んだ状態で作業が終了する。この場合、作業者はマルチ容量シリンジ40をピストンアダプタ300とともに注入ヘッド101から取り外し、シリンダ部材11から露出しているピストンアダプタ300の後端の手動操作部材330を手動操作で回動させる。
すると、係合開閉機構350によるピストン部材41の保持が解除されるので、マルチ容量シリンジ40からピストンアダプタ300が取り外される。このため、マルチ容量シリンジ40は一度の使用で廃棄されるが、ピストンアダプタ300は繰り返し利用することができる。
マルチ容量シリンジ40は充填容量が相違してもシリンダ部材11やピストン部材41が共通しており、これらに充填容量を記録しておくことが困難である。しかし、本実施の形態の薬液注入システム1000では、上述のようにマルチ容量シリンジ40の充填容量ごとにピストンアダプタ300が用意されており、そのピストンアダプタ300に内蔵されているRFIDタグ500に対応するマルチ容量シリンジ40の充填容量が記録されている。
このため、薬液注入装置100はピストンアダプタ300とともに装着されたマルチ容量シリンジ40の充填容量を検出することができるので、その充填容量を表示して作業者に確認させることができ、充填容量に対応してマルチ容量シリンジ40を適切に駆動することができる。
さらに、複数種類のピストンアダプタ300は、マルチ容量シリンジ40のピストン部材41の位置に対応した長さに形成されているので、作業者は充填容量が相違するマルチ容量シリンジ40ごとに適切なピストンアダプタ300を簡単かつ確実に選択して装着することができる。
しかも、ピストンアダプタ300はRFIDタグ500が後端に内蔵されており、薬液注入装置100はピストン駆動機構120の前端にRFIDリーダ130のリーダアンテナ132が内蔵されている。このため、ピストンアダプタ300をピストン駆動機構120が保持すると自動的にRFIDタグ500にRFIDリーダ130が対向することになり、RFIDリーダ130とRFIDタグ500とが良好に無線通信することができる。さらに、ノーマルシリンジ200もピストン部材210の後端にRFIDタグ500が内蔵されているので、薬液注入装置100は、ノーマルシリンジ200とマルチ容量シリンジ40との両方から各種データを良好に検出することができる。
また、ノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40のシリンダ部材11には薬液が充填されている。一般的にRFIDタグ500とRFIDリーダ130との無線通信は液体により阻害される。しかし、上述のようにRFIDタグ500はシリンダ部材11に充填されている薬液に影響されない位置に配置されているので、RFIDリーダ130と良好に無線通信することができる。
さらに、RFIDタグ500とRFIDリーダ130とは通信距離が限定されており、RFIDリーダ130はピストンアダプタ300がピストン駆動機構120により適切に保持された状態ではRFIDタグ500を良好に検出するが、保持されていない状態では検出しない。このため、ノーマル/マルチ容量シリンジ200、40の各種データを薬液注入装置100に提供するためのRFIDタグ/リーダ500、130により、ノーマル/マルチ容量シリンジ200、40が薬液注入装置100に適切に装着されているかも判定することができる。
[実施の形態の変形例]
本発明は上記形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では薬液注入装置100にノーマルシリンジ200とマルチ容量シリンジ40との両方が交換可能に装着されることを例示したが、マルチ容量シリンジ40のみ装着されることも可能である。
また、上記形態では薬液注入装置100がRFIDタグ500の記録データを液晶ディスプレイ104で表示して作業者に確認させるとともに、ピストン駆動機構120の動作制御にも利用することを例示した。しかし、このようなデータ表示と動作制御との一方のみを実行してもよい。
さらに、上記形態では注入ヘッド110の1つの凹部114にノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40の1個のみが装着される薬液注入装置100を例示した。しかし、図9に示すように、注入ヘッド170に複数の凹部114が形成されており、それぞれの凹部114にノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40が個々に装着される薬液注入装置(図示せず)も可能である。
この場合、注入ヘッド170の複数の凹部114ごとにリーダアンテナ132を搭載しておき、複数のノーマルシリンジ200およびマルチ容量シリンジ40のRFIDタグ500から個々に記録データを検出することが可能である。なお、RFIDリーダ130は複数のRFIDタグ500を時分割に検出することもできるので、例えば、RFIDリーダ130のリーダ回路131は1個としておき、複数のリーダアンテナ132のみを複数の凹部114に個々に配置することも可能である。
また、上記形態ではRFIDタグ500からRFIDリーダ130により検出された記録データが、注入ヘッド110とは別体の注入制御ユニット101の液晶ディスプレイ104に表示されることを例示した。しかし、図9に示すように、シリンダ保持機構116および/またはピストン駆動機構120に並設されるように注入ヘッド170に液晶ディスプレイ171を搭載しておき、そこにRFIDタグ500の記録データを表示することも可能である。
この場合、注入ヘッド170にノーマルシリンジ200および/またはマルチ容量シリンジ40が適切に装着されると、即座に注入ヘッド170の液晶ディスプレイ171に記録データが表示されるので、ノーマルシリンジ200および/またはマルチ容量シリンジ40が適切に装着されたかを迅速に確認することができ、記録データも迅速に確認することができる。
さらに、上記形態では薬液注入装置100のピストン駆動機構120にロードセル118が内蔵されており、その検出応力により薬液の注入圧力だけでなく、ピストン/アダプタフランジ18、312が係合爪27で保持されたかも判定されることを例示した。しかし、例えば、係合爪27の開閉を検出する機械スイッチ(図示せず)などにより、ピストン/アダプタフランジ18、312の保持の有無を判定する専用の手段を設けることも可能である。
なお、上記形態では複数種類のマルチ容量シリンジ40のピストン部材41の位置と複数種類のピストンアダプタ300の長さとが対応しており、作業者がマルチ容量シリンジ40ごとに適切なピストンアダプタ300を選択することを例示した。しかし、これでは作業者が不適なピストンアダプタ300を選択してマルチ容量シリンジ40に装着する可能性がある。
そこで、これが問題となる場合には、コンピュータユニット140に保持判定手段および適否判定手段としての機能を付加することにより、ピストン駆動機構120によりアダプタフランジ312が保持されたとき、そのピストン駆動機構120のスライド位置の適否を判定することが好適である。
より具体的には、図1(b)(c)に示すように、マルチ容量シリンジ40に適切なピストンアダプタ300が装着されると、そのシリンダフランジ15とアダプタフランジ312との相対位置は一定となる。このため、マルチ容量シリンジ40に適切なピストンアダプタ300が装着されているならば、ピストン駆動機構120はマルチ容量シリンジ40の充填容量に関係なく一定位置でアダプタフランジ312を保持することになる。
そこで、それ以外の位置でアダプタフランジ312が保持されてピストンアダプタ300のRFIDタグ500が検出されたときは、マルチ容量シリンジ40とピストンアダプタ300との組み合わせが不適であるとして、警告を発生するとともにピストン駆動機構120の作動を許可しないことが好適である。
また、上記形態ではピストンアダプタ300とピストン部材210との後端にRFIDタグ500が内蔵されており、RFIDリーダ130がピストン駆動機構120の前端に内蔵されていることを例示した。しかし、このようなRFIDタグ500とRFIDリーダ130との配置を変更することも可能である。例えば、アダプタロッド310やピストン部材210のロッド部分の外周面にRFIDタグ500が装着されているとともに、注入ヘッド110の凹部114にRFIDリーダ130が配置されているようなことも可能である。
さらに、上記形態ではピストンアダプタ300によるピストン部材41の保持の有無がRFIDタグ500に関与しないことを例示した。しかし、ピストンアダプタ300によりピストン部材41が保持されているときのみRFIDリーダ130によるRFIDタグ500の検出を可能とするようなことも可能である。
より具体的には、図10に例示するピストンアダプタ600では、ピストンロッド341の末端外周にRFIDタグ500が配置されており、その外側に円環状の手動操作部材340が回動自在に配置されている。この手動操作部材340は、RFIDタグ500の無線通信を阻害する金属により読出規制手段として形成されているが、RFIDタグ500の無線通信を許容する窓部331が一部に形成されている。
そして、このピストンアダプタ600も、手動操作部材340の回動により係合開閉機構350がピストン部材41を保持しない開放状態と保持する閉止状態に変化するが、図10(a)に示すように、開放状態では手動操作部材340がRFIDタグ500の無線通信を遮断し、図10(b)に示すように、閉止状態では手動操作部材340がRFIDタグ500の無線通信を許容する。
このピストンアダプタ600では、係合開閉機構350がピストン部材41を保持していない開放状態ではRFIDタグ500が無線通信できないので、このような状態で薬液注入装置100のRFIDリーダ130にRFIDタグ500が検出されてピストン駆動機構120が駆動されることがない。
また、上記形態ではRFIDタグ500とRFIDリーダ130との通信距離が限定されており、ピストンフランジ18およびアダプタフランジ312がピストン駆動機構120に保持された状態ではRFIDタグ500とRFIDリーダ130とが良好に通信するが、保持されていない状態では通信できないことを例示した。しかし、ピストン駆動機構120によりピストンフランジ18およびアダプタフランジ312が保持されたときのみ、RFIDリーダ130によるRFIDタグ500の検出を有効とすることにより、その検出を適切なタイミングでのみ実行させることも可能である。
さらに、上記形態では充填容量などが記録されているデータ記憶手段がRFIDタグ500であり、その記録データを検出するデータ検出手段がRFIDリーダ130であることを例示した。しかし、例えば、データ記憶手段がバーコードでありデータ検出手段がバーコードリーダであること、データ記憶手段が二次元コードでありデータ検出手段が二次元コードリーダであること、およびデータ記憶手段が磁気ストライプであり、データ検出手段が磁気リーダであること、等も可能である(図示せず)。
また、上記形態ではピストンアダプタ300が繰り返し使用されることを説明したが、ピストンアダプタ300にも製品寿命がある。そこで、薬液注入装置100でピストンアダプタ300の製造番号ごとに使用回数を積算しておき、その使用回数が所定回数まで到達するとピストンアダプタ300の製品寿命を報知するようなことも可能である。
さらに、上記形態ではRFIDタグ500が記録データの読出専用であることを想定したが、このRFIDタグ500をデータ追記が可能な製品としておくことも可能である。この場合、ピストンアダプタ300の使用回数をRFIDタグ500に追記し、その使用回数が所定回数まで到達すると製品寿命を薬液注入装置100が報知するようなことが可能である。
また、上記形態では透視撮像装置としてCTスキャナ400を使用し、薬液注入装置100がCT用の造影剤を注入することを例示したが、例えば、透視撮像装置としてMRI装置やPET装置などを使用し、それ用の造影剤を薬液注入装置が注入することも可能である。
さらに、上記形態では薬液注入装置100などの各部を具体的に説明したが、その各部も各種に変更可能であり、例えば、ピストン駆動機構の駆動源がDC(Direct Current)モータやAC(Alternating Current)モータで形成されていること、ディスプレイパネルが有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイやプラズマディスプレイで形成されていること、等も可能である(図示せず)。
また、上記形態ではRAM143等に格納されているコンピュータプログラムに対応してCPU141が動作することにより、薬液注入装置100の各種機能として各種手段が論理的に実現されることを例示した。しかし、このような各種手段の各々を固有のハードウェアとして形成することも可能であり、一部をソフトウェアとしてRAM143等に格納するとともに一部をハードウェアとして形成することも可能である。

Claims (13)

  1. ピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンダ部材に薬液が充填され、前記シリンダ部材に対する前記ピストン部材の位置を複数段階に変更することで前記薬液の充填容量を相違させた複数種類のマルチ容量シリンジと、
    前記シリンダ部材をシリンダ保持機構で保持して前記ピストン部材をピストン駆動機構でスライド移動させる薬液注入装置と、
    前記マルチ容量シリンジの種類ごとに前記ピストン部材の位置に対応した長さに形成され、前記シリンダ部材が前記シリンダ保持機構で保持された前記マルチ容量シリンジのピストン部材と所定位置の前記ピストン駆動機構とを連結する複数種類のピストンアダプタと、
    前記ピストンアダプタに設けられ、対応する前記マルチ容量シリンジの充填容量が記録されているデータ記憶手段と、
    前記薬液注入装置に搭載され、前記シリンダ保持機構で保持された前記マルチ容量シリンジに装着されている前記ピストンアダプタのデータ記憶手段から前記充填容量を検出するデータ検出手段と、
    を有している薬液注入システム。
  2. 前記薬液注入装置は、検出された前記充填容量に対応して前記ピストン駆動機構を動作制御する動作制御手段を有さらにしている請求項1に記載の薬液注入システム。
  3. 前記薬液注入装置は、検出された前記充填容量を表示するデータ表示手段をさらに有している請求項1または2の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  4. 前記データ表示手段は、前記シリンダ保持機構と前記ピストン駆動機構との少なくとも一方に並設されているディスプレイパネルを有している請求項3に記載の薬液注入システム。
  5. 複数種類の前記ピストンアダプタは、適合する前記マルチ容量シリンジのピストン部材に装着された状態で前記シリンダ部材に対して所定位置に配置されるように前記データ記憶手段が装着されており、
    前記薬液注入装置は、前記シリンダ保持機構で保持された前記マルチ容量シリンジに装着されている前記ピストンアダプタのデータ記憶手段と対向する位置に前記データ検出手段が配置されており、
    前記データ検出手段は、前記データ記憶手段が対向した状態で前記充填容量を検出する請求項1ないし4の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  6. 前記ピストン駆動機構は、前記ピストンアダプタの後端を着脱自在に保持するアダプタ保持機構を有しており、前記アダプタ保持機構に前記データ検出手段が搭載されており、
    前記ピストンアダプタは、前記データ記憶手段が後端に装着されており、
    前記データ検出手段は、前記アダプタ保持機構により前記ピストンアダプタの後端が保持された状態で前記データ記憶手段から前記充填容量を検出する請求項5に記載の薬液注入システム。
  7. 前記薬液注入装置は、
    前記ピストン駆動機構に形成されていて前記ピストンアダプタの後端を着脱自在に保持するアダプタ保持機構と、
    前記アダプタ保持機構による前記ピストンアダプタの保持の有無を判定する保持判定手段と、
    前記ピストンアダプタの保持が判定されていない状態では前記データ検出手段による検出を不能とし、かつ前記保持が検出されている状態では前記検出を可能とする読出規制手段と、
    をさらに有している請求項1ないし5の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  8. 前記薬液注入装置は、
    前記ピストン駆動機構に形成されていて前記ピストンアダプタの後端を着脱自在に保持するアダプタ保持機構と、
    前記アダプタ保持機構による前記ピストンアダプタの保持の有無を判定する保持判定手段と、
    前記ピストンアダプタの保持が判定されたときの前記ピストン駆動機構のスライド位置の適否を判定する適否判定手段と、
    をさらに有している請求項1ないし5の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  9. 前記ピストンアダプタは、
    前記ピストン部材を着脱自在に保持するピストン保持機構と、
    前記ピストン保持機構により前記ピストン部材が保持されていない状態では前記データ検出手段による検出を不能とし、かつ前記ピストン部材が保持されている状態では前記検出を可能とする読出規制手段と、
    をさらに有している請求項1ないし8の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  10. 前記データ記憶手段はRFID(Radio Frequency
    Identification)タグであり、
    前記データ検出手段はRFIDリーダである請求項1ないし9の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  11. 被験者から透視画像を撮像する前記透視撮像装置をさらに有し、
    前記マルチ容量シリンジは、前記透視画像が撮像される前記被験者に注入される前記薬液が充填されており、
    前記薬液注入装置は、少なくとも前記データ検出手段により読み出された前記充填容量を前記透視撮像装置にデータ送信するデータ送信手段をさらに有している請求項1ないし10の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  12. ピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンダ部材に薬液が充填され、前記シリンダ部材に対する前記ピストン部材の位置を複数段階に変更することで前記薬液の充填容量を相違させた複数種類のマルチ容量シリンジと、前記シリンダ部材をシリンダ保持機構で保持して前記ピストン部材をピストン駆動機構でスライド移動させる薬液注入装置と、を有する薬液注入システムに用いられるピストンアダプタであって、
    前記マルチ容量シリンジの種類ごとに前記ピストン部材の位置に対応した長さに形成され、前記シリンダ部材が前記シリンダ保持機構で保持された前記マルチ容量シリンジのピストン部材と所定位置の前記ピストン駆動機構とを連結するアダプタロッドと、
    対応する前記マルチ容量シリンジの充填容量が記録されているデータ記憶手段と、
    を有するピストンアダプタ。
  13. ピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンダ部材に薬液が充填され、前記シリンダ部材に対する前記ピストン部材の位置を複数段階に変更することで前記薬液の充填容量を相違させた複数種類のマルチ容量シリンジと、請求項12に記載のピストンアダプタとが装着され、前記シリンダ部材をシリンダ保持機構で保持して前記ピストン部材をピストン駆動機構でスライド移動させる薬液注入装置であって、
    前記シリンダ保持機構で保持された前記マルチ容量シリンジに装着されている前記ピストンアダプタのデータ記憶手段から前記充填容量を検出するデータ検出手段が搭載されている薬液注入装置。
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