JP4732206B2 - 薬液注入システム - Google Patents

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Description

本発明は、薬液注入装置により薬液シリンジから被験者に薬液を注入する薬液注入システムに関し、特に、各種サイズの薬液シリンジがシリンダアダプタを介するなどして薬液注入装置に装着される薬液注入システムに関する。
現在、被験者の透視画像を撮像する透視撮像装置としては、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic
Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、超音波診断装置、CTアンギオ装置、MRアンギオ装置、等がある。
上述のような装置を使用するとき、被験者に造影剤や生理食塩水などの薬液を薬液シリンジから注入することがあり、この薬液シリンジによる注入を機械的に実行する薬液注入装置も実用化されている。一般的に、薬液シリンジはシリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入された構造に形成されており、そのシリンダ部材に造影剤や生理食塩水が充填される。
薬液注入装置は、例えば、シリンダ保持機構とピストン駆動機構とを有しており、シリンダ保持機構でシリンダ部材を着脱自在に保持する。同時に、ピストン駆動機構でピストン部材を保持してスライド移動させるので、これで薬液シリンジから延長チューブなどで被験者に薬液が注入される。
上述のような薬液注入装置のシリンダ保持機構としても各種構造があるが、本出願人が実際に市販している薬液注入装置では、例えば、断面形状がU字状の凹溝がシリンダ保持機構として上面に形成されており、この凹溝に薬液シリンジのシリンダ部材が上方から挿入される。その凹溝の左右内面には、左右方向に弾性変形する係合爪が弾発保持部材として形成されているので、この左右一対の係合爪がシリンダ部材のシリンダ本体を左右から弾発的に保持する。
また、左右一対の係合爪を下方でU字状に連結した弾発保持部材を凹溝の後部に配置しておき、シリンダ部材の後端外周に円環状に形成されているシリンダフランジ一対の凹部を形成しておき、これら一対の凹部を弾発保持部材で左右から弾発的に保持する薬液注入装置も実施されている。
さらに、本出願人が市販している薬液注入装置では、各種サイズの薬液シリンジが自在に装着される。このため、上述した凹溝などは最大サイズの薬液シリンジに対応しており、最大以外のサイズの薬液シリンジは各々に専用のシリンダアダプタを介して凹溝に装着される。
このようなシリンダアダプタは、例えば、下面は最大サイズのシリンダ部材に類似した形状に形成されており、上面には装着される薬液シリンジに対応した凹溝が形成されている。さらに、このようなシリンダアダプタも装着される薬液シリンジを適切に保持する必要があるので、その凹溝にはシリンダ本体やシリンダアダプタを保持する弾発保持部材が搭載されている。
上述のように薬液注入装置やシリンダアダプタでは、装着される薬液シリンジを弾発的に保持することができるが、その弾発的な保持の感触や音により、作業者は薬液シリンジが適切に保持されたことを確認できる。しかし、これでは薬液シリンジが適切に保持されたかを作業者が主観で確認することになるので、薬液シリンジが適切に保持されたかを客観的に確実に確認することはできない。
このような課題を解決するため、本出願人は、薬液シリンジが適切に装着されているかを判定する薬液注入装置を提案している。その薬液注入装置では、開閉自在な左右一対の可動保持部材をシリンダ保持機構として有しており、その可動保持部材が薬液シリンジのシリンダフランジを保持する。
その可動保持部材は手動操作により開閉されるので、薬液注入装置は、可動保持部材の閉止を検出することで薬液シリンジの装着を判定する。そして、このように薬液シリンジの装着を判定しないとピストン駆動機構を作動させないので、薬液シリンジが適切に装着されていない状態でピストン駆動機構が作動することを防止できる(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2004−305361号 特開2004−290454号
上述した特許文献1,2の薬液注入装置では、開閉自在な左右一対の可動保持部材により薬液シリンジのシリンダフランジを保持し、その可動保持部材の閉止により薬液シリンジの適切な装着を判定する。しかし、このような薬液注入装置では、可動保持部材の閉止を薬液シリンジの装着として判定するので、例えば、薬液シリンジが装着されてない状態で可動保持部材が閉止されても、これが薬液シリンジが適切に装着されている状態として判定される。
また、上述した薬液注入装置では、薬液シリンジの装着の有無を判定するために機械的に開閉自在な可動保持部材を必要とするので、その構造が複雑で生産性が低下する。特に、前述のように本出願人は薬液シリンジを弾発保持部材により弾発的に保持する薬液注入装置やシリンダアダプタを量産しているが、このような薬液注入装置やシリンダアダプタに開閉自在な可動保持部材を組み込むためには、設計や生産設備を大幅に変更する必要がある。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、既存の製品も利用可能な簡単な構造で、薬液シリンジの装着を良好に判定することができる薬液注入装置を提供することを目的とする。
本発明の薬液注入システムは、薬液注入装置とシリンダアダプタとを有しており、薬液注入装置は、各種サイズの薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを別個に保持して相対移動させる。シリンダアダプタは、最大以外のサイズの薬液シリンジごとに用意されており、薬液注入装置に最大サイズの薬液シリンジが直接に装着されるとともに最大以外のサイズの薬液シリンジがシリンダアダプタを介して装着される。
本発明の第1の薬液注入システムでは、シリンダアダプタは、アダプタ本体、弾発保持部材、ストレーンゲージ、を有しており、薬液注入装置は、注入装置本体、装着判定手段、を有している。シリンダアダプタのアダプタ本体は、軸心が前後方向と平行な状態の薬液シリンジのシリンダ部材が上方から装着され、弾発保持部材は、左右方向に弾性変形してアダプタ本体に装着されるシリンダ部材を左右両側から保持し、ストレーンゲージは、この弾発保持部材の弾性変形の度合を検出する。薬液注入装置の注入装置本体は、軸心が前後方向と平行な状態の最大サイズの薬液シリンジのシリンダ部材が上方から直接に装着されるとともに最大以外のサイズの薬液シリンジがシリンダアダプタを介して装着され、装着判定手段は、注入装置本体に装着されたシリンダアダプタのストレーンゲージの検出結果から薬液シリンジの装着を判定する。
本発明の第2の薬液注入システムでは、シリンダアダプタは、アダプタ本体、アダプタ弾発保持部材、アダプタストレーンゲージ、を有しており、薬液注入装置は、注入装置本体、本体弾発保持部材、本体ストレーンゲージ、装着判定手段、を有している。シリンダアダプのアダプタ弾発保持部材は、左右方向に弾性変形してアダプタ本体に装着されるシリンダ部材を左右両側から保持し、アダプタストレーンゲージは、アダプタ弾発保持部材の弾性変形の度合を検出する。薬液注入装置の本体弾発保持部材は、左右方向に弾性変形して注入装置本体に装着される最大サイズのシリンダ部材およびアダプタ本体を左右両側から保持し、本体ストレーンゲージは、本体弾発保持部材の弾性変形の度合を検出し、装着判定手段は、本体ストレーンゲージのみの検出結果から最大サイズの薬液シリンジの装着を判定するとともに本体ストレーンゲージとアダプタストレーンゲージとの検出結果から最大以外のサイズの薬液シリンジの装着を判定する。
本発明の第3の薬液注入システムでは、シリンダアダプタは、アダプタ本体、弾発保持部材、を有しており、薬液注入装置は、注入装置本体、ストレーンゲージ、装着判定手段、を有している。薬液注入装置のストレーンゲージは、注入装置本体に装着されるシリンダアダプタの弾発保持部材の弾性変形の度合を検出し、装着判定手段は、ストレーンゲージの検出結果から薬液シリンジの装着を判定する。
本発明の第4の薬液注入システムでは、シリンダアダプタは、アダプタ本体、アダプタ弾発保持部材、を有しており、薬液注入装置は、注入装置本体、本体弾発保持部材、本体ストレーンゲージ、アダプタストレーンゲージ、装着判定手段、を有している。薬液注入装置の本体ストレーンゲージは、本体弾発保持部材の弾性変形の度合を検出し、アダプタストレーンゲージは、注入装置本体に装着されたシリンダアダプタのアダプタ弾発保持部材の弾性変形の度合を検出し、装着判定手段は、本体ストレーンゲージのみの検出結果から最大サイズの薬液シリンジの装着を判定するとともに本体ストレーンゲージとアダプタストレーンゲージとの検出結果から最大以外のサイズの薬液シリンジの装着を判定する。
従って、本発明の第1/第3の薬液注入システムでは、シリンダアダプタの弾発保持部材が装着される薬液シリンジを弾発的に保持するので、薬液シリンジをシリンダアダプタに着脱するときに弾発保持部材を手動操作で開閉するような必要がなく、薬液シリンジが装着されているときと装着されてないときではシリンダアダプタの弾発保持部材の弾性変形の度合が相違するので、薬液シリンジが装着されてない状態を装着されている状態と薬液注入装置が誤認することもなく、シリンダアダプタの弾発保持部材などは既存の部品を利用できるので、その設計や生産設備を大幅に変更する必要がない。
従って、本発明の第2/第4の薬液注入システムでは、本体弾発保持部材が装着される最大サイズの薬液シリンジを弾発的に保持し、アダプタ弾発保持部材が装着される最大以外のサイズの薬液シリンジを弾発的に保持するので、薬液シリンジを薬液注入装置やシリンダアダプタに着脱するときに弾発保持部材を手動操作で開閉するような必要がなく、薬液シリンジが装着されているときと装着されてないときでは本体弾発保持部材やアダプタ弾発保持部材の弾性変形の度合が相違するので、薬液シリンジが装着されてない状態を装着されている状態と薬液注入装置が誤認することもなく、本体弾発保持部材やアダプタ弾発保持部材などは既存の部品を利用できるので、その設計や生産設備を大幅に変更する必要がない。
なお、本発明で云う各種手段は、その機能を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置に実現された所定の機能、これらの組み合わせ、等として実現することができる。
また、本発明で云う各種の構成要素は、かならずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が1個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等も可能である。さらに、本発明では前後左右上下の方向を規定しているが、これは本発明の構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定したものであり、本発明を実施する場合の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
本発明の薬液注入システムでは、薬液注入装置やシリンダアダプタの弾発保持部材の弾性変形の度合により薬液シリンジの装着を判定するので、薬液シリンジが装着されてない状態が装着されている状態と誤認されることを防止でき、弾発保持部材などは既存の部品を利用することが可能なので、薬液シリンジの装着を良好に判定できる薬液注入装置を良好な生産性で製造することが可能である。
[実施の形態の構成]
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態の薬液注入システム1000は、図4および図5に示すように、薬液注入装置100、薬液シリンジ200、透視撮像装置であるCTスキャナ300、を有しており、詳細には後述するが、被験者(図示せず)に薬液として造影剤などを注入する。
CTスキャナ300は、図5に示すように、撮像実行機構である透視撮像ユニット301と撮像制御ユニット302とを有しており、その透視撮像ユニット301と撮像制御ユニット302とは通信ネットワーク303で有線接続されている。透視撮像ユニット301は被験者から透視画像を撮像し、撮像制御ユニット302は透視撮像ユニット301を動作制御する。
薬液シリンジ200は、図2に示すように、シリンダ部材210とピストン部材220とを有しており、シリンダ部材210にピストン部材220がスライド自在に挿入されている。シリンダ部材210は、円筒形の中空の本体部211を有しており、この本体部211の閉塞した先端面に導管部212が形成されている。
シリンダ部材210の本体部211の末端面は開口されており、この開口から本体部211の内部にピストン部材220が挿入されている。シリンダ部材210の末端外周にはシリンダフランジ213が形成されており、ピストン部材220の末端外周にはピストンフランジ221が形成されている。
本形態の薬液注入装置100は、図3に示すように、注入制御ユニット101と注入ヘッド110とが別体に形成されており、その注入制御ユニット101と注入ヘッド110とは通信ケーブル102で有線接続されている。注入ヘッド110は、装着される薬液シリンジ200を駆動して被験者に薬液を注入し、注入制御ユニット101は、注入ヘッド110を動作制御する。
このため、図5に示すように、注入制御ユニット101はコンピュータユニット120が内蔵されており、CTスキャナ300の撮像制御ユニット302とも通信ネットワーク304で有線接続されている。注入制御ユニット101は、操作パネル103、タッチパネル104、スピーカユニット105、等が本体ハウジング106の前面に配置されており、別体のコントローラユニット107が接続コネクタ108で有線接続されている。
注入ヘッド110は、図3に示すように、キャスタスタンド111の上端に可動アーム112で装着されており、その注入装置本体であるヘッド本体113の上面には、図2に示すように、一対の薬液シリンジ200が着脱自在に個々に装着される半円筒状の一対の凹部114が形成されている。
これらの凹部114の前部には、薬液シリンジ200のシリンダ部材210を着脱自在に保持するシリンダ保持機構130が形成されており、このシリンダ保持機構130は、フランジ保持機構131と本体保持機構132とを有している。フランジ保持機構131は、凹部114の内面に左右方向に連続する半円環状の凹溝として形成されており、シリンダフランジ211が上方から係脱自在に係合する。
本体保持機構132は、図1に示すように、左右方向に弾性変形する一対の弾発保持部材133を有しており、凹部114に装着されるシリンダ部材210を左右両側から保持する。より具体的には、ヘッド本体113は弾力のある樹脂などで形成されており、弾発保持部材133は、下端がヘッド本体113と一体で上端が左右方向に変位する片持梁状に形成されている。
左右一対の弾発保持部材133の上端内側には逆棘状の凸部134が形成されており、この凸部134によりシリンダ部材210を弾発的に保持する。また、左右一対の弾発保持部材133の下端外側にはストレーンゲージ136が装着されており、このストレーンゲージ136が弾発保持部材133の弾性変形の度合を検出する。
なお、本形態の本体保持機構132では、図1(c)に示すように、凹部114にシリンダ部材210が装着された状態では、その直径の両端に相当する位置に弾発保持部材133の下端が位置し、弾発保持部材133は微少に外側に弾性変形した状態でシリンダ部材210を上端の凸部134で保持する。
また、凹部114の後方には、ピストンフランジ221を保持してスライド移動させるピストン駆動機構117が配置されており、このピストン駆動機構117は、駆動モータを駆動源としてネジ機構(図示せず)などによりピストン部材220をスライド移動させる。
なお、注入ヘッド110の2つの凹部114には、薬液として造影剤が充填されている薬液シリンジ200Cと、薬液として生理食塩水が充填されている薬液シリンジ200Wと、が個々に装着されるので、これら2つの凹部114と2個のピストン駆動機構117により、被験者に造影剤を注入する造影注入機構117Cと生理食塩水を注入する生食注入機構117Wとが形成されている。
また、本形態の薬液注入装置100では、注入制御ユニット101の操作パネル103やタッチパネル104やコントローラユニット107への手動操作に対応して、コンピュータユニット120が注入ヘッド110のピストン駆動機構117を動作制御する。
本形態の薬液注入装置100では、コンピュータユニット120は、いわゆるワンチップマイコンであり、CPU(Central Processing Unit)121、ROM(Read Only
Memory)122、RAM(Random Access Memory)123、I/F(Interface)124、等のハードウェアを有している。
コンピュータユニット120は、そのROM122などの情報記憶媒体に適切なコンピュータプログラムがファームウェアなどで実装されており、そのコンピュータプログラムに対応してCPU121が各種の処理動作を実行する。本形態の薬液注入装置100は、上述のように実装されているコンピュータプログラムに対応してコンピュータユニット120が動作することにより、図6に示すように、装着判定手段126、動作制御手段128、メッセージ報知手段127、等の各種手段を論理的に有している。
装着判定手段126は、ROM122のコンピュータプログラムに対応してCPU121がストレーンゲージ136の出力信号で所定のデータ処理を実行する機能などに相当し、ストレーンゲージ136の検出結果からシリンダ部材210の装着の有無を判定する。
より具体的には、図1(a)に示すように、弾発保持部材133が弾性変形していない状態でのストレーンゲージ136の出力をS0、図1(b)に示すように、弾発保持部材133が弾性変形して凸部134がシリンダ本体211の直径まで離反した状態でのストレーンゲージ136の出力をS1、図1(c)に示すように、弾発保持部材133の凸部134でシリンダ本体211が保持された状態でのストレーンゲージ136の出力をS2、とすると、これらの出力S0〜S2がリソースとしてROM122に登録されている。
そして、CPU121は、ストレーンゲージ136の出力とROM122の登録データとを照合し、弾発保持部材133の弾性変形の度合の変化パターンとして、ストレーンゲージ136の出力がS0からS1に変化してからS2に変化したときに、シリンダ部材210の装着を判定する。なお、本形態の薬液注入装置100では、左右一対の弾発保持部材133の両方にストレーンゲージ136が装着されているので、例えば、その出力は左右のストレーンゲージ136の平均値として検出される。
メッセージ報知手段127は、CPU121がコンピュータプログラムに対応してROM122の登録データをタッチパネル104に出力させる機能などに相当し、ストレーンゲージ136の出力がS0のとき、S2のとき、S0およびS2でないとき、に対応してガイダンスメッセージを報知する。
より具体的には、前述のようにROM122にはストレーンゲージ136の出力S0〜S2がリソースとして登録されているので、これらの出力S0…に対応してガイダンスメッセージもリソースとして登録されており、そのガイダンスメッセージがストレーンゲージ136の出力に対応してタッチパネル104に表示される。
そこで、ストレーンゲージ136の出力がS0のときは「ヘッドにシリンジが装着されていません」なるガイダンスメッセージがタッチパネル104に表示され、出力がS2のときは「ヘッドにシリンジが装着されました」なるガイダンスメッセージが表示され、出力がS0およびS2でないときは「ヘッドへのシリンジの装着が不適切です」なるガイダンスメッセージが表示される。
動作制御手段128は、CPU121がコンピュータプログラムに対応してピストン駆動機構117を動作制御する機能などに相当し、装着判定手段126により薬液シリンジ200の装着が判定されていないときはピストン駆動機構117をピストン部材220から後退した初期状態とする。
さらに、装着判定手段126により薬液シリンジ200の装着が判定されると、ピストン駆動機構117を所定距離だけ前進させてピストンフランジ221を保持させ、このような状態で薬液シリンジ200の装着が判定されているときのみピストン駆動機構117を作動できる状態とする。
なお、本形態の薬液注入装置100は、前述のように造影シリンジ200Cを駆動する造影注入機構117Cと生食シリンジ200Wを駆動する生食注入機構117Wとを有しているので、上述のような薬液シリンジ200の装着の判定、ガイダンスメッセージの出力、ピストン駆動機構117の動作制御、も造影注入機構117Cと生食注入機構117Wとで個別に実行される。
このため、前述のガイダンスメッセージは、例えば、「ヘッドに造影シリンジが装着されていません。ヘッドに生食シリンジが装着されていません」「ヘッドに造影シリンジが装着されました。ヘッドに生食シリンジが装着されていません」「ヘッドに造影シリンジが装着されました。ヘッドへの生食シリンジの装着が不適切です」などとして報知される。
上述のような薬液注入装置100の各種手段は、必要によりタッチパネル104などのハードウェアを利用して実現されるが、その主体はROM122等の情報記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムに対応してハードウェアであるCPU121が機能することにより実現されている。
このようなコンピュータプログラムは、例えば、ストレーンゲージ136の検出結果からシリンダ部材210の装着の有無を判定すること、ストレーンゲージ136の出力に対応してガイダンスメッセージをタッチパネル104などで報知すること、薬液シリンジ200の装着の判定結果に対応してピストン駆動機構117を動作制御すること、等の処理動作をCPU121等に実行させるためのソフトウェアとしてRAM123等の情報記憶媒体に格納されている。
[実施の形態の動作]
上述のような構成において、本形態の薬液注入システム1000で被験者(図示せず)から透視画像を撮像する場合、図4に示すように、作業者(図示せず)はCTスキャナ300の撮像ユニット301の近傍に薬液注入装置100を配置し、その撮像ユニット301に位置する被験者に、図2に示すように、例えば、二股の延長チューブ230で造影剤と生理食塩水との薬液シリンジ200C,Wを連結する。
そして、これらの造影/生食シリンジ200C,Wを薬液注入装置100に装着し、例えば、この薬液注入装置100で造影/生食シリンジ200C,Wを順番に駆動する。これで被験者に造影剤と生理食塩水とが順番に注入されるので、例えば、造影剤が注入される被験者からCTスキャナ300で透視画像が撮像され、撮像が完了した被験者に生理食塩水が注入される。
ただし、本形態の薬液注入装置100は、造影/生食シリンジ200C,Wの装着の有無を判定し、その装着が判定されている造影/生食注入機構117C,Wのみ作動できる状態とする。より詳細には、本形態の薬液注入装置100は、起動されると造影/生食注入機構117C,Wのストレーンゲージ136の出力を個々に取得し、それぞれの出力をS0として初期設定する。
このため、図1(a)に示すように、凹部114に薬液シリンジ200が挿入されておらず、弾発保持部材133が弾性変形していない状態では、ストレーンゲージ136の出力S0が検出される。このようにストレーンゲージ136の出力S0が検出されているとき、シリンジ駆動機構117は凹部114の後端の初期位置に配置されて作動不能に制御されている。
さらに、ストレーンゲージ136の出力S0が検出されているときは、「ヘッドに造影シリンジが装着されていません。ヘッドに生食シリンジが装着されていません」などのガイダンスメッセージが注入制御ユニット101のタッチパネル104に表示されるので、これで注入ヘッド110に造影/生食シリンジ200C,200Wが装着されていないことが作業者に報知される。
このような状態で、例えば、注入ヘッド110の凹部114に薬液シリンジ200が装着されると、左右一対の弾発保持部材133は、図1(b)に示すように、シリンダ部材210の直径の距離まで拡開されてから、図1(c)に示すように、微少に拡開された状態でシリンダ部材210を保持することになる。
上述のように弾発保持部材133が弾性変形して凸部134がシリンダ本体211の直径まで離反した状態ではストレーンゲージ136の出力がS1となり、弾発保持部材133の凸部134でシリンダ本体211が適正に保持された状態ではストレーンゲージ136の出力がS2となる。
つまり、注入ヘッド110の凹部114に薬液シリンジ200が装着されると、ストレーンゲージ136の出力がS0からS1に変化してからS2に変化するので、この変化パターンの検出により薬液シリンジ200の装着が判定される。このように薬液シリンジ200の装着が判定されると、例えば、「ヘッドに造影シリンジが装着されました。ヘッドに生食シリンジが装着されました」などのガイダンスメッセージが注入制御ユニット101のタッチパネル104に表示されるので、これで注入ヘッド110に造影/生食シリンジ200C,200Wが装着されていることが作業者に報知される。
このように薬液シリンジ200の装着が判定されると、対応するピストン駆動機構117が所定位置まで前進されてピストンフランジ221が保持される。このような状態で、薬液シリンジ200の装着が判定されているとシリンジ駆動機構117が作動できる状態とされるので、例えば、タッチパネル104への手動操作などに対応して薬液シリンジ200の装着が判定されている造影/生食注入機構117C,Wのみ作動される。
なお、このような造影/生食注入機構117C,Wの作動中に、そのストレーンゲージ136の出力がS2でなくなると、その造影/生食注入機構117C,Wは強制停止される。同時に「ヘッドへの造影/生食シリンジの装着が不適切です」などのガイダンスメッセージがタッチパネル104に表示されるので、これで注入ヘッド110の凹部114から薬液シリンジ200が浮いたことなどが作業者に報知される。
[実施の形態の効果]
本形態の薬液注入システム1000では、薬液注入装置100は、弾発保持部材133の弾性変形の度合をストレーンゲージ136で検出することで薬液シリンジ200の装着を判定するので、薬液シリンジ200が装着されていない状態を装着されている状態と誤認することもなく、良好な確度で薬液シリンジ200の装着を判定することができる。
しかも、弾発保持部材133などは既存の部品を利用することができ、この弾発保持部材133にストレーンゲージ136を装着することで注入ヘッド110などを実現できるので、薬液シリンジ200の装着を良好に検出する薬液注入装置100を、設計や生産設備の大幅な変更などを必要とすることなく良好な生産性で製造することが可能である。
特に、弾発保持部材133は上端から内側に突出してる凸部134でシリンダ部材210を保持し、弾発保持部材133が弾性変形していない状態のストレーンゲージ136の出力S0、弾発保持部材133が弾性変形して凸部134がシリンダ本体211の直径まで離反した状態のストレーンゲージ136の出力S1、弾発保持部材133の凸部134でシリンダ本体211が保持された状態のストレーンゲージ136の出力S2、が順番に検出されると薬液シリンジ200の装着を判定するので、その精度が良好である。
さらに、ストレーンゲージ136の出力S0が検出されているときはシリンジ駆動機構117が作動不能に制御されるので、凹部114に薬液シリンジ200が装着されていない状態でシリンジ駆動機構117が作動することを防止できる。しかも、ストレーンゲージ136の出力S0が検出されているときはシリンジ駆動機構117が凹部114の後端の初期位置に配置されるので、シリンジ駆動機構117を手動操作で初期位置に配置するような必要なく凹部114に薬液シリンジ200を簡単に装着することができる。
一方、前述のように薬液シリンジ200の装着が判定されると、自動的にピストン駆動機構117が所定位置まで前進されてピストンフランジ221が保持されるので、凹部114に装着された薬液シリンジ200のピストンフランジ221をシリンジ駆動機構117に保持させることを手動操作する必要がない。
また、ストレーンゲージ136の出力S2が検出されているときはシリンジ駆動機構117が作動できる状態に制御されるので、凹部114に適正に装着されている薬液シリンジ200はシリンジ駆動機構117で駆動することができる。このように薬液シリンジ200が駆動されているときにストレーンゲージ136の出力S2が検出されなくなるとシリンジ駆動機構117が強制停止されるので、例えば、凹部114から薬液シリンジ200が浮いた状態でシリンジ駆動機構117の作動が継続されることなどを防止できる。
また、ストレーンゲージ136の出力S0が検出されているときは「ヘッドにシリンジが装着されていません」などのガイダンスメッセージが報知され、ストレーンゲージ136の出力がS0とS1とS2とに順番に変化して薬液シリンジ200の装着が判定されると「ヘッドにシリンジが装着されました」などのガイダンスメッセージが報知され、ストレーンゲージ136の出力がS0でもS2でもないときは「ヘッドへのシリンジの装着が不適切です」などのガイダンスメッセージが報知されるので、注入ヘッド110への薬液シリンジ200の装着状態を作業者が簡単かつ確実に認識することができる。
特に、薬液注入装置100により薬液シリンジ200から被験者に薬液を注入するときは、作業者は薬液シリンジ200が装着されている注入ヘッド110から離反して注入制御ユニット101を手動操作することになるが、上述のようなガイダンスメッセージは注入制御ユニット101のタッチパネル104に表示出力されるので、作業者は離反している注入ヘッド110で凹部114から薬液シリンジ200が浮いたことなどを迅速に認識することができる。
さらに、シリンダ部材210を保持する左右一対の弾発保持部材133の弾性変形が一対のストレーンゲージ136で個々に検出され、その左右のストレーンゲージ136の出力が平均されるので、例えば、注入ヘッド110が左右方向に傾斜していても薬液シリンジ200の装着状態を良好に検出することができる。
[実施の形態の変形例]
本発明は上記形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では造影/生食注入機構117C,Wを有する薬液注入装置100が造影剤と生理食塩水とを注入することを例示したが、1個のピストン駆動機構117で造影剤のみを注入する薬液注入装置(図示せず)も実施可能である。
また、上記形態では透視撮像装置としてCTスキャナ300を使用し、薬液注入装置100がCT用の造影剤を注入することを例示したが、例えば、透視撮像装置としてMRI装置やPET装置を使用し、それ用の造影剤を薬液注入装置が注入することも可能である。
さらに、上記形態の薬液注入システム1000では、説明を簡単にするために薬液注入装置100に薬液シリンジ200が直接に装着されることのみ例示したが、図7に例示する薬液注入システム1100のように、薬液シリンジ200として各種サイズがあり、薬液注入装置500に最大サイズの薬液シリンジ200のみ直接に装着され、最大以外のサイズの薬液シリンジ200はシリンダアダプタ400を介して装着されることも可能である。
より詳細には、このシリンダアダプタ400は、図7ないし図9に示すように、U字形状に湾曲したアダプタ本体401を有しており、このアダプタ本体401の断面形状がU字状の凹部402に、薬液シリンジ200のシリンダ部材210が上方から着脱自在に装着される。
このアダプタ本体401の後部には、上下方向および内側に開口した左右一対の凹溝でフランジ保持機構403が形成されており、このフランジ保持機構403でシリンダ部材210のシリンダフランジ213が保持される。また、シリンダアダプタ400の下部は、注入ヘッド110の凹部112に直接に装着される最大サイズの薬液シリンジ200に類似した外形に形成されており、最大サイズの薬液シリンジ200のシリンダフランジ213に類似したアダプタフランジ406が形成されている。
さらに、アダプタ本体401の両外側面には、薬液注入装置500の(本体)弾発保持部材133が係合する凹部407が形成されているので、シリンダアダプタ400は、最大サイズの薬液シリンジ200のシリンダ部材210と同様に薬液注入装置500に装着されて検出される。
また、図9に示すように、アダプタ本体401の凹部402の中央近傍には、左右方向に連通する矩形断面の凹部406が形成されており、この凹部406にC字状に湾曲した(アダプタ)弾発保持部材410が装着されている。この弾発保持部材410の下面には(アダプタ)ストレーンゲージ411が装着されており、このストレーンゲージ411には一対のアダプタコネクタ412が接続されている。
この一対のアダプタコネクタ412はアダプタ本体401の下面に露出しているので、図8に示すように、薬液注入装置500の凹部114には、シリンダアダプタ400の一対のアダプタコネクタ412と接続される一対の本体コネクタ501が配置されている。この本体コネクタ501はコンピュータユニット120に接続されているので、このコンピュータユニット120は、凹部114に装着されたシリンダアダプタ412の弾発保持部材410の弾性変形の度合をストレーンゲージ411により検出する。
上述のような薬液注入システム1100では、薬液注入装置500には最大サイズの薬液シリンジ200が直接に装着され、最大以外のサイズの薬液シリンジ200はシリンダアダプタ400を介して装着される。
そして、薬液注入装置500のコンピュータユニット120は、最大サイズの薬液シリンジ200が直接に装着されると、シリンダアダプタ400のストレーンゲージ411の出力を検出することなく、ストレーンゲージ136により薬液シリンジ200を検出するので、これで最大サイズの薬液シリンジ200の装着を判定する。
一方、最大以外のサイズの薬液シリンジ200がシリンダアダプタ400を介して装着されると、そのシリンダアダプタ400の装着をストレーンゲージ136で検出するとともに、シリンダアダプタ400への薬液シリンジ200の装着をストレーンゲージ411で検出することにより、この薬液シリンジ200の装着を判定する。
なお、上述した薬液注入システム1100では、シリンダアダプタ400のストレーンゲージ411と薬液注入装置500のコンピュータユニット120とがアダプタコネクタ412と本体コネクタ501により有線接続されることを例示したが、シリンダアダプタのストレーンゲージと薬液注入装置のコンピュータユニットとが無線接続されることも可能である。
例えば、シリンダアダプタがストレーンゲージに接続されているRFID(Radio Frequency Identification)チップを有しており、薬液注入装置がコンピュータユニットに接続されているRFIDリーダを有しており、薬液注入装置にシリンダアダプタが装着されると、そのRFIDチップとRFIDリーダとが無線接続されるようなことも可能である。
また、上述した薬液注入システム1000,1100では、薬液注入装置100,500やシリンダアダプタ400の弾発保持部材133,410がシリンダ部材210のシリンダ本体211を保持することを例示したが、図10ないし図12に例示する薬液注入システム1200のように、シリンダアダプタ600などの弾発保持部材610がシリンダ部材210のシリンダフランジ213を保持することも可能である。
より詳細には、上述のシリンダアダプタ600も、U字形状に湾曲したアダプタ本体601の外形が最大サイズの薬液シリンジ200に類似した形状に形成されており、最大サイズの薬液シリンジ200のシリンダフランジ213に類似したアダプタフランジ602と、(本体)弾発保持部材133が係合する凹部603とが外面に形成されている。
さらに、アダプタ本体601の内側の凹部604の後方には、左右方向に連通する凹溝としてフランジ保持機構606が形成されているが、図11および図12に示すように、このフランジ保持機構606の内部に(アダプタ)弾発保持部材610が配置されている。
この弾発保持部材610は、両端が上方に位置するC字状に形成されており、その両端には内側に突出した凸部611が形成されている。弾発保持部材610は下方に位置する中央部分612でアダプタ本体601に装着されており、その両側の外面に一対の(アダプタ)ストレーンゲージ615が装着されている。
一方、薬液シリンジ200のシリンダフランジ213は、外周面の相反する位置に一対の凹部215が個々に形成されており、これらの凹部215に対して軸心から直交する位置には一対の平坦部216が個々に形成されている。なお、図12に示すように、弾発保持部材610が弾性変形していない状態では、その凸部611の間隔は、シリンダフランジ213の一対の平坦部216の間隔より広く一対の凹部215の間隔より狭い。
なお、この薬液注入システム1200でも、例えば、アダプタ/本体コネクタやRFIDチップ/リーダなどにより(図示せず)、薬液注入装置700にシリンダアダプタ600が装着されると、そのストレーンゲージ615がコンピュータユニット120に接続される。
上述のような構造の薬液注入システム1200でも、やはり薬液注入装置700に最大サイズの薬液シリンジ200が直接に装着されると、シリンダアダプタ600のストレーンゲージ615の出力が検出されることなく、ストレーンゲージ136により薬液シリンジ200が検出されるので、これで最大サイズの薬液シリンジ200の装着が判定される。
一方、最大以外のサイズの薬液シリンジ200がシリンダアダプタ600を介して装着されると、そのシリンダアダプタ600の装着がストレーンゲージ136で検出されるとともに、シリンダアダプタ600への薬液シリンジ200の装着がストレーンゲージ615で検出されることにより、この薬液シリンジ200の装着が判定される。
なお、上述のようなシリンダアダプタ600に薬液シリンジ200を装着するときは、図12(a)に示すように、まず、一対の平坦部216が左右に位置する状態でシリンダフランジ213をフランジ保持機構606の弾発保持部材610の内側に上方から挿入する。
つぎに、図12(b)(c)に示すように、シリンダ部材210を90度まで回動させると、その凹部215に凸部611が係合する状態で、弾発保持部材610によりシリンダフランジ213が保持されることになる。このとき、シリンダアダプタ600のストレーンゲージ615の出力は、弾発保持部材610が弾性変形していない状態での出力S0、弾発保持部材610が弾性変形して一対の凸部611がシリンダフランジ213の略直径まで離反した状態での出力S1、弾発保持部材610の凸部611がシリンダフランジ213の凹部215に係合した状態での出力S2、に順番に変化するので、この変化パターンにより薬液シリンジ200の装着が判定される。
なお、上述した薬液注入システム1200では、シリンダフランジ213に凹部215と平坦部216とが形成されており、その凹部215に弾発保持部材610の凸部611が係合することを例示したが、例えば、完全に円環状のシリンダフランジ213を弾発保持部材610が保持することも可能である。
その場合、ストレーンゲージ615の出力は、弾発保持部材610が弾性変形していない状態での出力S0、弾発保持部材610が弾性変形して一対の凸部611がシリンダフランジ213の直径まで離反した状態での出力S1、弾発保持部材610の凸部611でシリンダフランジ213が保持された状態での出力S2、に順番に変化するので、その変化パターンにより薬液シリンジ200の装着が判定される。
また、上述した薬液注入システム1200では、シリンダフランジ213を保持する弾発保持部材610がシリンダアダプタ600のフランジ保持機構606に配置されていることを例示したが、このような弾発保持部材610が薬液注入装置100等のフランジ保持機構131に配置されていることも可能である。
さらに、上述した薬液注入システム1100,1200では、シリンダアダプタ400,600に弾発保持部材410,610とストレーンゲージ411,615の両方が搭載されていることを例示した。しかし、図13に例示する薬液注入システム1300のように、薬液注入装置800にストレーンゲージ810が搭載されており、このストレーンゲージ810に係合する弾発保持部材910がシリンダアダプタ900に搭載されているようなことも可能である。
より詳細には、シリンダアダプタ900の弾発保持部材910は、両端が上方に位置するC字状に形成されており、その両端には内側と外側とに凸部911,912が形成されている。薬液注入装置800は、凹部114の所定位置にストレーンゲージ810が配置されており、凹部114にシリンダアダプタ900が装着されると、その弾発保持部材910の外側の凸部912がストレーンゲージ810に当接する。
このような状態で、シリンダアダプタ900に薬液シリンジ200が装着されると、そのシリンダ部材210のシリンダフランジ213が弾発保持部材910により保持される。このとき、ストレーンゲージ810の出力は、弾発保持部材910が弾性変形していない状態での出力S0、弾発保持部材910が弾性変形して一対の凸部911がシリンダフランジ213の略直径まで離反した状態での出力S1、弾発保持部材910の凸部911でシリンダフランジ213が保持された状態での出力S2、に順番に変化するので、その変化パターンにより薬液シリンジ200の装着が判定される。
また、上記形態では薬液注入装置100の注入ヘッド110に薬液シリンジ200が装着されるとき、その装着状態に対応したガイダンスメッセージが注入制御ユニット101のタッチパネル104に表示されることを例示した。しかし、図14に示すように、注入ヘッド950にディスプレイパネル951が搭載されており、注入ヘッド950への薬液シリンジ200の装着状態に対応したガイダンスメッセージが、その注入ヘッド950のディスプレイパネル951に表示されることも可能である。この場合、注入ヘッド950に薬液シリンジ200を装着するとき、その装着状態を即座に直感的に確認することができる。
また、上記形態ではROM122等に格納されているコンピュータプログラムに対応してCPU121が動作することにより、薬液注入装置100の各種機能として各種手段が論理的に実現されることを例示した。しかし、このような各種手段の各々を固有のハードウェアとして形成することも可能であり、一部をソフトウェアとしてROM122等に格納するとともに一部をハードウェアとして形成することも可能である。
本発明の実施の形態の薬液注入システムの薬液注入装置に薬液シリンジが装着される状態を示す模式的な縦断正面図である。 薬液注入装置に薬液シリンジが装着される状態を示す斜視図である。 薬液注入装置の外観を示す斜視図である。 薬液注入システムの外観を示す斜視図である。 薬液注入システムの物理構造を示すブロック図である。 薬液注入システムの論理構造を示す模式的なブロック図である。 第1の変形例の薬液注入システムの薬液注入装置にシリンダアダプタと薬液シリンジとが装着される状態を示す斜視図である。 薬液注入装置にシリンダアダプタが装着される状態を示す模式的な縦断正面図である。 シリンダアダプタの組立構造を示す分解斜視図である。 第2の変形例の薬液注入システムの薬液注入装置にシリンダアダプタと薬液シリンジとが装着される状態を示す斜視図である。 シリンダアダプタの組立構造を示す分解斜視図である。 弾発保持部材でシリンダフランジが保持される工程を示す模式図である。 第3の変形例の薬液注入システムの薬液注入装置にシリンダアダプタと薬液シリンジとが装着される状態を示す模式的な縦断正面図である。 第4の変形例の薬液注入装置の要部を示す斜視図である。
符号の説明
100,500 薬液注入装置
101 注入制御ユニット
110,950 注入装置本体である注入ヘッド
117 ピストン駆動機構
120 コンピュータユニット
126 装着判定手段
127 メッセージ報知手段
128 動作制御手段
133,410,610,910 弾発保持部材
134,611,911 凸部
136,411,615,810 ストレーンゲージ
200 薬液シリンジ
210 シリンダ部材
211 シリンダ本体
213 シリンダフランジ
215 凹部
220 ピストン部材
221 ピストンフランジ
400,600,900 シリンダアダプタ
951 ディスプレイユニット
1000,1100,1200,1300 薬液注入システム

Claims (19)

  1. 各種サイズの薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを別個に保持して相対移動させる薬液注入装置と、最大以外のサイズの前記薬液シリンジごとに用意されているシリンダアダプタと、を有しており、前記薬液注入装置に最大サイズの前記薬液シリンジが直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される薬液注入システムであって、
    前記シリンダアダプタは、軸心が前後方向と平行な状態の前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から装着されるアダプタ本体と、左右方向に弾性変形して前記アダプタ本体に装着される前記シリンダ部材を左右両側から保持する弾発保持部材と、この弾発保持部材の弾性変形の度合を検出するストレーンゲージと、を有しており、
    前記薬液注入装置は、軸心が前後方向と平行な状態の最大サイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される注入装置本体と、この注入装置本体に装着された前記シリンダアダプタのストレーンゲージの検出結果から前記薬液シリンジの装着を判定する装着判定手段と、を有している薬液注入システム。
  2. 各種サイズの薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを別個に保持して相対移動させる薬液注入装置と、最大以外のサイズの前記薬液シリンジごとに用意されているシリンダアダプタと、を有しており、前記薬液注入装置に最大サイズの前記薬液シリンジが直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される薬液注入システムであって、
    前記シリンダアダプタは、軸心が前後方向と平行な状態の前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から装着されるアダプタ本体と、左右方向に弾性変形して前記アダプタ本体に装着される前記シリンダ部材を左右両側から保持するアダプタ弾発保持部材と、このアダプタ弾発保持部材の弾性変形の度合を検出するアダプタストレーンゲージと、を有しており、
    前記薬液注入装置は、軸心が前後方向と平行な状態の最大サイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される注入装置本体と、左右方向に弾性変形して前記注入装置本体に装着される最大サイズの前記シリンダ部材および前記アダプタ本体を左右両側から保持する本体弾発保持部材と、この本体弾発保持部材の弾性変形の度合を検出する本体ストレーンゲージと、前記本体ストレーンゲージのみの検出結果から最大サイズの前記薬液シリンジの装着を判定するとともに前記本体ストレーンゲージと前記アダプタストレーンゲージとの検出結果から最大以外のサイズの前記薬液シリンジの装着を判定する装着判定手段と、を有している薬液注入システム。
  3. 各種サイズの薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを別個に保持して相対移動させる薬液注入装置と、最大以外のサイズの前記薬液シリンジごとに用意されているシリンダアダプタと、を有しており、前記薬液注入装置に最大サイズの前記薬液シリンジが直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される薬液注入システムであって、
    前記シリンダアダプタは、軸心が前後方向と平行な状態の前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から装着されるアダプタ本体と、左右方向に弾性変形して前記アダプタ本体に装着される前記シリンダ部材を左右両側から保持する弾発保持部材と、を有しており、
    前記薬液注入装置は、軸心が前後方向と平行な状態の最大サイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される注入装置本体と、この注入装置本体に装着された前記シリンダアダプタの弾発保持部材の弾性変形の度合を検出するストレーンゲージと、このストレーンゲージの検出結果から前記薬液シリンジの装着を判定する装着判定手段と、を有している薬液注入システム。
  4. 各種サイズの薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを別個に保持して相対移動させる薬液注入装置と、最大以外のサイズの前記薬液シリンジごとに用意されているシリンダアダプタと、を有しており、前記薬液注入装置に最大サイズの前記薬液シリンジが直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される薬液注入システムであって、
    前記シリンダアダプタは、軸心が前後方向と平行な状態の前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から装着されるアダプタ本体と、左右方向に弾性変形して前記アダプタ本体に装着される前記シリンダ部材を左右両側から保持するアダプタ弾発保持部材と、を有しており、
    前記薬液注入装置は、軸心が前後方向と平行な状態の最大サイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される注入装置本体と、左右方向に弾性変形して前記注入装置本体に装着される最大サイズの前記シリンダ部材および前記アダプタ本体を左右両側から保持する本体弾発保持部材と、この本体弾発保持部材の弾性変形の度合を検出する本体ストレーンゲージと、前記注入装置本体に装着された前記シリンダアダプタのアダプタ弾発保持部材の弾性変形の度合を検出するアダプタストレーンゲージと、前記本体ストレーンゲージのみの検出結果から最大サイズの前記薬液シリンジの装着を判定するとともに前記本体ストレーンゲージと前記アダプタストレーンゲージとの検出結果から最大以外のサイズの前記薬液シリンジの装着を判定する装着判定手段と、を有している薬液注入システム。
  5. 薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを別個に保持して相対移動させる薬液注入装置であって、
    軸心が前後方向と平行な状態の前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から装着される注入装置本体と、左右方向に弾性変形して前記注入装置本体に装着される前記シリンダ部材を左右両側から保持する弾発保持部材と、この弾発保持部材の弾性変形の度合を検出するストレーンゲージと、このストレーンゲージの検出結果から前記薬液シリンジの装着を判定する装着判定手段と、を有している薬液注入装置。
  6. 請求項1に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    軸心が前後方向と平行な状態の最大サイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される注入装置本体と、
    この注入装置本体に装着された前記シリンダアダプタのストレーンゲージの検出結果から前記薬液シリンジの装着を判定する装着判定手段と、
    を有している薬液注入装置。
  7. 請求項2に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    軸心が前後方向と平行な状態の最大サイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される注入装置本体と、
    左右方向に弾性変形して前記注入装置本体に装着される最大サイズの前記シリンダ部材および前記アダプタ本体を左右両側から保持する本体弾発保持部材と、
    この本体弾発保持部材の弾性変形の度合を検出する本体ストレーンゲージと、
    前記注入装置本体に装着された前記シリンダアダプタのアダプタストレーンゲージの検出結果から最大以外のサイズの前記薬液シリンジの装着を判定するとともに前記本体ストレーンゲージの検出結果から最大サイズの前記薬液シリンジの装着を判定する装着判定手段と、
    を有している薬液注入装置。
  8. 請求項3に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    軸心が前後方向と平行な状態の最大サイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される注入装置本体と、
    この注入装置本体に装着される前記シリンダアダプタの弾発保持部材の弾性変形の度合を検出するストレーンゲージと、
    このストレーンゲージの検出結果から前記薬液シリンジの装着を判定する装着判定手段と、
    を有している薬液注入装置。
  9. 請求項4に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    軸心が前後方向と平行な状態の最大サイズの前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から直接に装着されるとともに最大以外のサイズの前記薬液シリンジが前記シリンダアダプタを介して装着される注入装置本体と、
    左右方向に弾性変形して前記注入装置本体に装着される最大サイズの前記シリンダ部材および前記アダプタ本体を左右両側から保持する本体弾発保持部材と、
    この本体弾発保持部材の弾性変形の度合を検出する本体ストレーンゲージと、
    前記注入装置本体に装着された前記シリンダアダプタのアダプタ弾発保持部材の弾性変形の度合を検出するアダプタストレーンゲージと、
    前記本体ストレーンゲージのみの検出結果から最大サイズの前記薬液シリンジの装着を判定するとともに前記本体ストレーンゲージと前記アダプタストレーンゲージとの検出結果から最大以外のサイズの前記薬液シリンジの装着を判定する装着判定手段と、
    を有している薬液注入装置。
  10. 前記装着判定手段は、前記弾性変形の度合の変化パターンから前記薬液シリンジの装着を判定する請求項5ないし9の何れか一項に記載の薬液注入装置。
  11. 前記シリンダ部材は、前端に導管部が形成されているシリンダ本体を有しており、
    前記弾発保持部材は、内側に突出していて前記シリンダ本体の外周面に係合する左右一対の凸部を有しており、
    前記弾発保持部材が弾性変形していない状態での前記ストレーンゲージの出力をS0、前記弾発保持部材が弾性変形して前記凸部が前記シリンダ本体の直径まで離反した状態での前記ストレーンゲージの出力をS1、前記弾発保持部材の凸部で前記シリンダ本体が保持された状態での前記ストレーンゲージの出力をS2、とすると、前記装着判定手段は、前記ストレーンゲージの出力が前記S0から前記S1に変化してから前記S2に変化したときに前記薬液シリンジの装着を判定する請求項10に記載の薬液注入装置。
  12. 前記シリンダ部材は、前端に導管部が形成されているシリンダ本体の後端外周に円環状のシリンダフランジが形成されており、
    前記弾発保持部材は、内側に突出していて前記シリンダフランジの外周面に係合する左右一対の凸部を有しており、
    前記弾発保持部材が弾性変形していない状態での前記ストレーンゲージの出力をS0、前記弾発保持部材が弾性変形して一対の前記凸部が前記シリンダフランジの直径まで離反した状態での前記ストレーンゲージの出力をS1、前記弾発保持部材の凸部で前記シリンダフランジが保持された状態での前記ストレーンゲージの出力をS2、とすると、前記装着判定手段は、前記ストレーンゲージの出力が前記S0から前記S1に変化してから前記S2に変化したときに前記薬液シリンジの装着を判定する請求項10に記載の薬液注入装置。
  13. 前記シリンダ部材は、前端に導管部が形成されているシリンダ本体の後端外周に円環状のシリンダフランジが形成されており、このシリンダフランジの外周面の相反する位置に一対の凹部が個々に形成されており、
    前記弾発保持部材は、内側に突出していて前記シリンダフランジの凹部に個々に係合する左右一対の凸部を有しており、
    前記弾発保持部材が弾性変形していない状態での前記ストレーンゲージの出力をS0、前記弾発保持部材が弾性変形して一対の前記凸部が前記シリンダフランジの略直径まで離反した状態での前記ストレーンゲージの出力をS1、前記弾発保持部材が弾性変形して前記凸部が前記シリンダフランジの凹部に係合した状態での前記ストレーンゲージの出力をS2、とすると、前記装着判定手段は、前記ストレーンゲージの出力が前記S0から前記S1に変化してから前記S2に変化したときに前記薬液シリンジの装着を判定する請求項10に記載の薬液注入装置。
  14. 前記ストレーンゲージの出力が前記S0のときと前記S2のときと前記S0および前記S2でないときとに対応してガイダンスメッセージを報知するメッセージ報知手段も有している請求項11ないし13の何れか一項に記載の薬液注入装置。
  15. 少なくとも前記注入装置本体と前記弾発保持部材と前記ストレーンゲージとを有する注入ヘッドと、この注入ヘッドとは別体に形成されていて少なくとも前記装着判定手段として機能するコンピュータユニットが搭載されている注入制御ユニットと、前記注入ヘッドに装着されているディスプレイユニットと、を有しており、
    前記メッセージ報知手段が前記ガイダンスメッセージを前記注入ヘッドのディスプレイユニットに表示させる請求項14に記載の薬液注入装置。
  16. 前記シリンダ部材に対して前記ピストン部材を前後方向に相対移動させるピストン駆動機構と、
    前記装着判定手段が前記薬液シリンジの装着を判定しているときのみ前記ピストン駆動機構を作動できる状態とする動作制御手段と、
    も有している請求項5ないし15の何れか一項に記載の薬液注入装置。
  17. 前記動作制御手段は、前記装着判定手段が前記薬液シリンジの装着を判定していないときは前記ピストン駆動機構を前記ピストン部材から後退した初期状態とする請求項16に記載の薬液注入装置。
  18. 前記ピストン部材は、前端が前記シリンダ部材に挿入されているピストンロッドの後端外周に円環状のピストンフランジが形成されており、
    前記ピストン駆動機構は、前後方向にスライド自在に支持されていて前記ピストン部材を後方からピストン押圧部材と、このピストン押圧部材の前端に形成されていて後方から圧接されることで前記ピストンフランジを保持するピストン保持機構と、を有しており、
    前記動作制御手段は、前記装着判定手段が前記薬液シリンジの装着を判定すると前記ピストン駆動機構を動作制御して前記ピストン保持機構に前記ピストンフランジを保持させる請求項17に記載の薬液注入装置。
  19. 最大サイズの薬液シリンジが直接に装着される薬液注入装置に最大以外のサイズの薬液シリンジを装着させるシリンダアダプタであって、
    軸心が前後方向と平行な状態の前記薬液シリンジのシリンダ部材が上方から装着されるアダプタ本体と、
    左右方向に弾性変形して前記アダプタ本体に装着される前記シリンダ部材を左右両側から保持する弾発保持部材と、
    この弾発保持部材の弾性変形の度合を検出するストレーンゲージと、
    を有しているシリンダアダプタ。
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