JP5436897B2 - シリンジロック機構 - Google Patents

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本発明は、シリンジをインジェクタ等に固定するためのロック機構に関し、特には、シリンジのフランジ部分にリブが形成されているタイプのシリンジを簡単に固定することができるシリンジロック機構に関する。
現在、医療用の画像診断装置として、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron
Emission Tomography)装置等が知られている。このような撮像装置を使用する際、患者に造影剤や生理食塩水など(以下、これらを薬液とも言う)を注入することがある。また、この注入を自動的に実行するインジェクタも種々実用化されている。
インジェクタにシリンジを固定するためのシリンジロック機構として、例えば引用文献1には、シリンジのフランジ部分を固定する機構が開示されている。この機構では、シリンジのフランジ部分はその左右両側がカットされており、かつ、外周部(円弧部分)に切欠きが形成されている。
このロック機構は、フランジのこの切欠きに係合する一対の爪を有している。シリンジのフランジをこのロック機構に固定する手順としては、先ず、フランジのカット部が左右両側となるような姿勢でシリンジを持ち、そのまま下方に(一対の爪の間に入るように)移動させる。この時点では、一対の爪は未だ切欠きに入り込まない。次いで、シリンジをその位置で軸周りに90°回転させることによって、爪の先端が切欠きに入り込んで係合し、これにより、シリンジのフランジがロック機構に固定される。
特開2002−11096
特許文献1のようなロック機構は、シリンジを、一対の爪の間に入るように下方に移動させ、その後、90°ひねるだけでシリンジの固定を行うことができるので非常に簡単である。一方、フランジ部分にそのような切欠きが形成されていないシリンジにおいても、上記文献と同じような簡単な手順で、ロック機構に固定できることが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、シリンジのフランジ部分にリブが形成されているタイプのシリンジを簡単に固定することができるシリンジロック機構を提供することにある。
上記課題を解決するための本願発明のロック機構は、
シリンダ部材のフランジの両側に2つのカット部が形成されると共に、各カット部付近に該フランジの厚み方向に高さを有するフランジリブが少なくとも2本形成されているシリンジを固定するためのロック機構であって、
前記フランジを受けるように全体として略U字形状に形成されたフランジ受け溝(好ましくは、前記カット部が上下に位置するような横向きの姿勢では前記フランジを当該受け溝に挿入することはできず、前記カット部が左右に位置するような縦向きの姿勢で前記フランジを当該受け溝に挿入することができるように構成されたフランジ受け溝)と、
前記フランジ受け溝内で、前記フランジが第1の角度から第2の角度まで回転する間、前記フランジに略下向きの力を付与する付勢手段と、
前記フランジ受け溝の底部に設けられ、前記フランジが前記第1の角度から前記第2の角度まで回転する間に前記フランジの外周がその面上を摺動する受け面と、
前記フランジが前記第2の角度から第3の角度まで回転する間に前記フランジリブの1つがその手段を乗り越えることでクリック感が得られるように構成された係合手段と、
を備え、
前記第3の角度まで回転させられた状態で前記フランジリブと前記係合手段とが係合し、これにより、前記フランジが前記フランジ受け溝内に固定される。
なお、第3の角度は一例として90°であってもよい。
本発明の他のロック機構では、
ロック機構に固定されている前記シリンジを回転させることで、
前記フランジリブの1つが前記係合手段を乗り越えて係合が解除され、これにより、前記フランジを前記フランジ受け溝から取り外すことができる。
本発明の他のロック機構では、
前記シリンジのフランジリブは前記カット部の両端に設けられており、
前記フランジが前記第1の角度から前記第2の角度まで回転する間、前記シリンジが、略U字形状の前記フランジ受け溝の円弧中心(O1)よりも高い位置に設定された回転中心(O2)周りで回転するように構成されており、
これにより、前記フランジリブのうち最後のフランジリブ以外は前記係合手段に当接することはなく最後のフランジリブのみが前記係合手段に当接して該手段を乗り越えるように構成されている。
前記付勢手段は、前記フランジを左右両側から保持する一対のアーム部であってもよく、該一対のアーム部が径方向外側に弾性的に撓むことにより、その反力を受けて前記フランジに略下向きの力が付与される。
また、前記付勢手段は、前記フランジ受け溝の両側に配置されたプランジャであってもよく、該プランジャのスプリングの付勢力により、前記フランジに略下向きの力が付与される。
前記係合手段は、前記フランジ受け溝の底部に設けられたガイドリブ(フランジの厚み方向に高さを有する)であってもよく、該ガイドリブは前記フランジリブの先端面が摺動するガイド面を有している。
また、前記係合手段は、前記フランジ受け溝の底部に設けられたプランジャであってもよく、前記フランジリブが該プランジャの球体(一例)を乗り越えて係合するようになっている。
なお、上記にいう「プランジャ」とは、例えばボールプランジャであってもよく、フランジリブに当接する当接部材(一例として球体)と、その当接部材を付勢する付勢部材(一例としてスプリング)とを有しているものをいう。
また、本発明の薬液注入システムは、上記本発明のシリンジロック機構と、該シリンジロック機構を用いてシリンジが装着されるインジェクタと、を備える。
上述したように、本発明によれば、フランジ部分にリブが形成されているタイプのシリンジを簡単に固定することができるシリンジロック機構を提供することができる。
本発明の一形態のロック機構に固定されるシリンジの一部を示す図である。 本発明の一形態のロック機構を示す斜視図である。 図2のロック機構の正面図である。 図2のロック機構の右側面図および左側面図である。 図2のロック機構の平面図および下面図である。 図2のロック機構にシリンジ(フランジ)をロックする手順を説明するための模式図である。 図2のロック機構にシリンジ(フランジ)をロックする手順を説明するための模式図である。 インジェクタの一例を示す斜視図である。 シリンジのフランジ形状の他の例を示す図である。 シリンジのフランジ形状のさらに他の例を示す図である。 本発明のロック機構の他の例を示す図である。 本発明のロック機構のさらに他の例を模式的に示す図である。 本発明のロック機構をアダプタとして装着可能な、インジェクタに設けられたアダプタ受けの平面図である。 図13のアダプタ受けの内部を示す斜視図である。 本発明のロック機構の背面(アーム部)を示す図である。 インジェクタにアダプタ(ロック機構)およびシリンジが装着される様子を示す斜視図である。 インジェクタにアダプタ(ロック機構)およびシリンジが装着された状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態を説明する。図1は本実施形態のロック機構に固定されるシリンジの一部を示す図である。
図1に示すように、このシリンジ10は、ピストン部材(不図示)がスライド自在に挿入される円筒状のシリンダ部材11を有している。このシリンジ10自体は従来公知のものである。シリンダ部材11の基端付近には、径方向外側に張り出した略円盤状のフランジ16が形成されている。
図1(a)に示すように、フランジ16の左右両側は縦方向にカットされており(カット部17、17)、これによりフランジ16は全体としてIカット形状となっている。
フランジ16には、シリンジの基端側の面であって各カット部17の近く位置に、一対のフランジリブ19、19が設けられている。図1(a)に示すように、1つのカット部17において、フランジリブ19、19はカット部17の両端(上下両端)に1つずつ設けられている。フランジリブ19の先端間の寸法d1は一例として約14mmである。
図1(a)に示すように、各フランジリブ19は横方向(カット部17に直行する方向)に延びている。上側のフランジリブ19の側面19aと、下側のフランジリブの側面19bは、径方向外側にいくにつれて互いの間隔が狭まる傾斜面となっている。
図1(b)に示すように、各フランジリブ19は、フランジ16の厚み方向に突出している(図1(b)参照)。
なお、シリンジ10としては、薬液が予め充填されたプレフィルドタイプのものであってもよいし、空のシリンジに薬液を吸引して使用するタイプのものであってもよい。
図2は、本実施形態のシリンジロック機構50を示す斜視図である。図3は、図2のロック機構50の正面図である。図4は図2のロック機構の右側面図および左側面図であり、図5は図2のロック機構の平面図および下面図である。
図2に示すように、このシリンジロック機構50は全体として略U字形状に形成されており、略U字形状のフランジ受け溝77を有し、この溝77でシリンジ10のフランジ16を保持する。
このロック機構50は、例えば、インジェクタ1(図8参照)の一部として一体に設けられていてもよいし、インジェクタ1の一部に対して、取り外し可能に装着されるように構成されていてもよい。一例として、ロック機構50は、図2の手前側がインジェクタ1の前方側となる向きで配置される。
なお、インジェクタ1は、シリンジを保持するシリンジ保持部と、該シリンジのピストン部材をシリンダ部材に押し込むためのピストン駆動機構等を備え、シリンジ内の薬液を自動注入するためのものであり、注入ヘッドとも呼ばれる。
図2に示すように、このロック機構50は、U字形状の下半分の湾曲部分を構成する(正確には、下半分のうちさらに厚み方向の奥側略半分を構成する)円弧形状のベース部材51と、該部材51に重なるように手前側に取り付けられたU字形状の可動部材61とを有している。
両部材は、可動部材61の下部に設けられた2つのビス孔68、68のところでビス止め(一例)され互いに固定されている。
可動部材61は、大別すると、2つのビス孔68付近の一定範囲を占める固定部61Aと、その固定部61Aの両側から上方に延び出した一対のアーム部67、67とを有している。
一対のアーム部67、67は、弾性的に撓んで縮拡径するように構成されている。例えば、両アーム部67、67の先端を指で摘んで互いに近づけることにより、アーム部67、67は内側に弾性変形する。指を離すことにより元の形状に復元する。逆に、内側から、径方向外向きの力を受けた場合には、各アーム部67、67は外側に弾性変形する。
各アーム部67の上端には、フランジ16をロック機構内に誘導しやすいように上方に向かってなだらかに広がるガイド部66が形成されている。特に、本実施形態では、このガイド部66がフランジの厚み方向(手前奥方向)および横方向に十分大きく形成されているので、フランジをロック機構内に入れ易い。
ベース部材51および/または可動部材61の材質としては、例えば、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ABS等の樹脂であってもよい。また、リン青銅等の金属材料であってもよい。両部材がいずれも樹脂材料または金属材料であってもよいし、一方のみが樹脂材料で他方が金属材料であってもよい。
図2に示すように、一対のアーム部67、67および固定部61Aの内側は、全体として略U字状のフランジ受け溝77となっている。
図2では、このフランジ受け溝77の奥側の面のみが存在し、手前側の側面が存在しない構成が描かれている。ここで、手前側の側面は、インジェクタ側に予め設けられた面であってもよく、このインジェクタ側の面と、図2の可動部材等の内面とが共同して、全体として略U字状のフランジ受け溝77(断面凹型)を構成するようになっていてもよい。
特に、手前側の面が、例えば金属製で十分な剛性を持った部材に形成された面である場合、薬液注入時にフランジ16が手前側に押し付けられたとしても部材の変形や破損等が生じにくく、該フランジ16を良好に受けることができる。
図2に示すように、フランジ受け溝77の底部には水平な平坦面(受け面)63が形成されている。この平坦面63は、後述するように、フランジの外周部が押し付けられて摺動する面である。
図3に示すように、アーム部67の内周は2つ(一例)の円弧部分を有しており、そのうちの一方は、平坦面63の左右端部から上方に向かって延び出した円弧部分68aであり、この円弧の曲率半径はシリンジのフランジ16の半径とほぼ同じである。
円弧部分68aは、平坦部63の端部から、図3の水平線L1と交差する点付近まで延びている。なお、L1は、円弧部分68aの中心(フランジ受け溝77の円弧中心ともいう)O1を通る水平線である。
アーム部67の内周を構成する他方の円弧部分は、円弧部分68aの上端からさらに上側に延び出した円弧部分68bであり、この円弧部分68bは、水平線L1付近から、さらに所定角度αだけ上に延びている。左右両側の円弧部分68b、68bが上側に延び出しているため、アーム部67、67間の寸法は水平線L1から上に行くにつれて徐々に狭くなっている。
一例として、アーム部67、67の先端間の寸法d3は、フランジの直径d0(図1参照)よりも短く、かつ、カット部間の寸法d2よりも長い。このように構成されていることで、フランジ16を横向きにした状態では溝77内にフランジ16を挿入することはできず、一方、フランジ16を縦向きにした状態で溝77内にフランジ16に挿入できるようになっている。
この円弧部分68bは(図3参照)、後述するように、シリンジのフランジ16の外周に当接して該フランジを略下向きに押し付ける働きをする部分である。これを実現するために、一例として、円弧部分68bの曲率半径がフランジ16の半径よりも小さく形成されている。あるいは、フランジ16と同じ曲率半径であるがその中心点がO1よりも下に設定されていてもよい。
このような構成により、後述するように、受け溝77内でシリンジのフランジ16を回転させたときにフランジ16の外周と円弧部分68bの内周とが当接し、フランジ16を回転させるにつれてアーム部67が押し広げられ、その反力を受けて、フランジ16が略下向きに押し付けられることとなる。
再び図2を参照して、平坦面63の両端のやや上には、一対のガイドリブ55、55が設けられている。ガイドリブ55、55は、ベース部材51の一部に設けられており、ベース部材51の厚み方向に突出している。
このガイドリブ55は、図3に示すように、フランジ受け溝77の内側に向かってなだらかにカーブした(内側がより低くなる)リブ上面55aと、該リブ上面55aの内側の端部から斜め下向きに延び出した傾斜面55bと、を有している。
リブ上面55aは、後述するように、シリンジのフランジリブ19の先端が当接してその先端が摺動する曲面である(図7(e)も参照)。また、傾斜面55bは、各フランジリブ19の側面(図1の符号19a、19b参照)とほぼ同じ角度に傾斜している(図7(f)参照)。
図2および図3に示すように、各アーム部67には、その長さ方向のほぼ中間に凹部69が2つずつ設けられており、ロック機構全体としては4つの凹部69が設けられている。この凹部69内に所定の配置でマグネットを設けることで、極性の違い等を利用してロック機構50の種別(例えば、何ml用のシリンジのロック機構であるのか等)を識別することができる。なお、これを実現するために、インジェクタ1(図8参照)にはこのマグネットの極性を検出する不図示のセンサーが設けられている。
具体的な例として、上下がいずれもN極の場合には200ml用、いずれもS極の場合には100ml用、上がN極で下がS極の場合には50ml用、上がS極で下がN極の場合にはさらに他のサイズ用が検出されるようになっていてもよい。
次に、図6、図7を参照して、以上のように構成された本実施形態のロック機構におけるシリンジの装着手順について説明する。
なお、図6、図7では、ロック機構50の主要な構造部とフランジリブ19等との関係が分かり易いように、不要な部分を省略してやや模式的に示している。図6、図7は、ロック機構50を図2の手前側から見た図である。またこれらの図では、分かり易いように、フランジ16とフランジリブ19とがいずれも実線で描かれているが、実際には、フランジリブ19はフランジ16よりも奥に存在している。また、図示を簡素化するため、フランジリブ19、19についても、片側のカット部17のものだけを描いている。
なお以下では、シリンジを時計回りに回転させてロックする例について説明するが、本実施形態のロック機構では、シリンジを半時計周りに回転させてロックすることも可能である。
先ず、図6(a)に示すように、フランジ16のカット部17、17が左右に位置するような姿勢で、フランジ16を縦向きにフランジ受け溝77内に挿入する。
この際、フランジ16の寸法d2(図1参照)がアーム部67、67間の寸法d3より小さいので、アーム部67、67は特に押し広げられたりすることなく、フランジ16が溝77に挿入される。
次いで、図6(b)に示すように、シリンジを、フランジ16の外周がロック機構50の平坦面63に当接するまで下方に移動させる。図6(b)の状態では、シリンジ10の中心O2は、フランジ受け溝77の中心O1よりも数mm高いところに位置している。
なお、図6(b)では、フランジ16の輪郭とガイドリブ55の輪郭とが若干重なって描かれているが、両構造部はシリンジの軸方向(紙面方向)に位置をずらして設けられているため(図2参照)、互いに干渉することはない。
次いで、図6(c)に示すようにシリンジ10全体を時計回りに回転させる。図6(b)の状態(0°)から、フランジ16が第1の角度だけ回転すると、各アーム部67の内周先端P1がフランジ16の外周の円弧部分に乗り上がり当接する。
この状態では、各アーム部67は外側にやや押し広げられて弾性変形し、これにより、図中の矢印B1、B2で示すように、フランジ16に略下向きの力(下向きの成分を含む力を意図する)が付与される。その結果、フランジ16の外周(円弧部分)が平坦面63に押し付けられる。
続いて、図7(d)〜(e)の状態について説明する。
なお、図7(d)、(e)ではフランジ16の外周とアーム部67とが一部重なって描かれているが、実際には、アーム部67はフランジ16によって外側に押し広げられている。
図6(c)の状態から図7(d)の状態にかけて、シリンジ10をさらに時計回りに回転させる。この際、フランジ16は、その外周の円弧部分が平坦面63上で摺動する。シリンジ10の回転中心は点O2である。
そして、フランジ16が図7(d)に示すような第2の角度まで回転すると、一対のフランジリブ19のうち右側のフランジリブ19の先端が、ガイドリブ55の上面55aに当接する。
なお、上記説明から明らかなように、本実施形態において「第1の角度」とは、フランジの外周とアーム部(付勢手段)と当接することによって該アーム部を押し広げ、その反力として、フランジに略下向きの力が付与され始める角度をいう。「第2の角度」とは、フランジリブとガイドリブ(係合手段)とが当接し、係合し始める角度をいう。
再び図6、図7を参照し、図6(c)の状態から図7(d)の状態にかけて、シリンジは点O1よりも高い位置に設定された点O2周りで回転するようになっている。これにより、シリンジを時計回りに回転させたときに最初の(図示左側の)フランジリブ19はガイドリブ55に当たることはなく、図7(d)の状態まで回転したときにはじめて最後の(右側の)フランジリブ19がガイドリブ55に当接するようになっている。
このように本実施形態によれば、複数のフランジリブのうち最後のフランジリブ19のみがガイドリブ55に当接し、該リブ19がガイド55から外れるときのクリックのみが得られるようになっている。したがって、シリンジが確実にロックされたことを確認しやすく、また、他のリブ19がガイドリブ55と干渉することにより、回転の際の感触が悪くなること等も防止できる。
この第2の角度からさらに回転させると、図7(e)に示すように、フランジリブ19の先端がガイドリブ55の上面55aを滑るように移動し、その際のガイド作用によって、シリンジ10全体が一時的に僅かに上側に持ち上げられる。
次いで、図7(f)に示すように、最初の状態から約90°回転させたところ(第3の角度)までシリンジを回転させると、フランジリブ19の先端がガイドリブの上面55aから外れ、一対のフランジリブ19、19が一対のガイドリブ55、55の間に落ち込む。このようにして、シリンジ全体の位置も下方に下がり(この例では、シリンジの中心O2と、フランジ受け溝77の中心O1とがほぼ重なる)、シリンジのフランジ16がロック機構50に固定される。
なお、図7(f)の状態では、各ガイドリブ19、19の先端が、ロック機構の平坦面63上に当接している。図7(f)の状態では、また、左右のアーム部67の先端P1がフランジ16の外周(円弧部分)に略当接している。
2つのフランジリブ19、19が一対のガイドリブ55、55の間に落ち込む際にクリック感が得られるので、作業者は、シリンジが確実にロックされたかどうかを知ることができる。
ところで、図8に示すようにインジェクタ1は、比較的高さのある可動式スタンド2の上に保持されることこともあり、この場合、例えば座って作業をしているオペレータや背の低いオペレータではシリンジが装着されるロック機構部分を視認しにくいことがあった。これに対して、本実施形態によれば、シリンジが確実にロックされたかどうかをクリック感で知ることができるので、シリンジの取付けミスの発生を低減させることができる。
シリンジ10を取り外す場合には、図7(f)の状態でシリンジ10を回転させればよく、回転方向も特に限定されるものではない。シリンジを回転させると、フランジリブ19の一方がガイドリブ55の傾斜面55bをせり上がって上面55aに乗り上がり、これにより、一対のフランジリブ19、19と一対のガイドリブ55、55との係合が解除される。その後、フランジ16が縦向き(図6(a)参照)となるまでシリンジ10を回転させることによって、フランジ16を受け溝77から取り外すことができる。
なお、シリンジが図7(f)のようにロック機構50に固定された後、該シリンジの先端に三方活栓や薬液チューブが取り付けられる作業が行われることがあるが、この作業中にシリンジに加わる回転力によってシリンジが外れてしまわないように、シリンジを外すために必要な回転力はある程度高めに設定されていることが好ましい。
以上説明したように本実施形態のロック機構によれば、シリンジのフランジに形成されたフランジリブを利用して、フランジ受け溝内にフランジを挿入してシリンジ全体を90°ひねるという簡単な作業でシリンジの固定を行うことができる。また、シリンジを取り外す場合も、固定されている状態のシリンジをひねるだけで取外しを行うことができるので非常に簡単である。
(他の実施形態)
本発明のロック機構は上記の形態に限定されるものではなく、種々変更可能である。
例えば、本発明のロック機構にロックすることができるシリンジのタイプは、図9に示すように、フランジ116のカット部117付近にフランジリブ119が3本以上(この例では5本)形成されたものであってもよい。この場合であっても、複数のフランジリブ119のうち最後のフランジリブ119のみがガイドリブ55(図2参照)に当接するようになっていることが好ましい。
また、図10に示すように、フランジ116の両側に複数のフランジリブ119が形成されると共に、さらに、フランジの上下(円弧部分)に切欠き115、115を有しているタイプのシリンジであってもよい。このようなフランジの場合には、図11のようなロック機構250を利用することができる。
図11のロック機構250では、左右両側に爪(265a)付き板バネ265が追加で設けられている。この板バネ265は、その上端がアーム部267の先端側に片持ち梁状に保持されており、下方に向かって延び出している。板バネ265の先端は径方向内側に突出した爪265aとなっている。
なお、図10のような切欠き115の数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。切欠き115の位置も、図10の位置に限定されるものではない。
図10のフランジ116をフランジ受け溝内に挿入し、溝内で90°回転させると各爪265a、265aがフランジの切欠き115に係合する。また、上記実施形態と同じように、一対のガイドリブ255の間に一対のフランジリブ119が落ち込む。これにより、フランジ116がフランジ受け溝内で固定される。
また、上記実施形態で説明したガイドリブ55の機能や、アーム部67が撓むことによってフランジを略下向きに押し付ける機能は、それぞれ、図12の模式図に示すような、左右のボールプランジャ301、301および底部の2つのボールプランジャ303、303によって代用することも可能である。
図12のロック機構350は、上記実施形態同様に全体として略U字状に形成されており、各アーム部のうちやや上寄りの位置にボールプランジャ301が設けられている。このボールブランジャ301は、内部にスプリングが収容された円筒状のボディと、該ボディの片端に設けられた球体301aとを有している。球体301aは、ボディから外れないように組み込まれており、ボディの端部から半球状に突出している。球体301aをボディに向けて押すと、ボディ内のスプリングが押し縮められ、このスプリングの反力が、球体を介して、当該球体に接するフランジ(不図示)に作用するようになっている。
フランジに対して略下向きの力を付与することができるように、ボールブランジャ301は、図12に示すようにその球体301a側が下向きとなるようにやや傾斜して配置されている。これらのボールプランジャ301は、上記実施形態同様、フランジ受け溝内でシリンジのフランジが第1の角度から第2の角度まで回転させられる時に該フランジの外周に当接し、スプリングの付勢力により、フランジを略下向きに押し付ける。
次に、底部に設けられた2つのボールプランジャ303、303について説明する。
これらのボールプランジャ303、303は、上記実施形態のガイドリブ55、55に対応する位置に設けられている。各ボールプランジャは、球体が手前側となるように、ロック機構350の厚み方向に配置されている(すなわち、球体が紙面方向に変位するようになっている)。
このようにガイドリブ55、55の代わりにボールプランジャ303、303を設けた場合であっても、上記実施形態と同様、一対のフランジリブ19、19(例えば図1参照)がこれら一対のボールプランジャ303、303の間に落ち込む際にクリック感を得ることができる。
なお、上記の種々の構造は当然ながら適宜組合せ可能であり、例えば、第1の実施形態のガイドリブ55、55(図3参照)のみを、図12のような底部のボールプランジャ303、303に置き換えてもよいし、または、弾性変形するアーム部67(図3参照)のみを、図12のような左右のボールプランジャ301に置き換えてもよい。
(アダプタとしての利用形態)
本発明のシリンジロック機構は、インジェクタの一部に取外し可能に装着されるアダプタとしてのものであってもよい。
シリンジアダプタとしてのロック機構(たとえばロック機構50、図2参照)は、図16、図17に示すように、インジェクタ1に設けられたU溝状のアダプタ受け614aに装着される。図13(平面図)および図14(斜視図)にそのアダプタ受けの具体的構造を示す。なお、以下、ロック機構50をシリンダアダプタ50という。
アダプタ受け614aは、図13に示すように、シリンダアダプタ50の挿入をガイドするために、その両側に縦方向のガイド溝617を有する。各ガイド溝617は、シリンジアダプタの挿入方向(縦方向)に延びた2つのリブ615、616をアダプタ受け114aの内面に形成することにより、それらの間に延びている。
図13、図14に示すように、フランジ受け614aの内部には、アダプタ50をロックするための一対の係合爪618が形成されており、この爪618は溝の内側に張り出すように形成されている。
図15に示すように、シリンジアダプタ50の背面(アーム部の背面)には、上記のガイド溝617に挿入される縦方向のリブ92が形成されている。また、アーム部の外側面には、アダプタ受け614a内の爪618に係合する係合爪99が外側に張り出すように形成されている。
次に、シリンダアダプタ50の装着動作について説明する。
まず、シリンジアダプタ50の両アーム部の先端を摘んで、内側に弾性的に撓ませこの状態でアダプタ50をアダプタ受け614a内に挿入する。
アダプタ受け614aに形成された係合爪618とアーム部の係合爪99とが係合することにより、シリンジアダプタ50はアダプタ受け614a内でロックされる。シリンジアダプタ50の背面のリブ92が、アダプタ受け614aのガイド溝617にガイドされるので、挿入もスムーズに行うことができる。
さらに、シリンジアダプタの背面にリブ92が形成されていることにより、シリンジアダプタの向きを逆向き(手前奥逆向き)とした場合にはこのリブ92が邪魔になりシリンジアダプタをアダプタ受けに挿入できない。よって、シリンジアダプタを誤った向きで装着することが防止される。
シリンジアダプタを取り外すには、上記とは逆に、シリンジアダプタの両アーム部を摘み各アーム部を内側に撓ませ、アダプタの係合爪99とアダプタ受けの係合爪618との係合を解除し、シリンジアダプタ50を上方に引き抜くようにして、アダプタをアダプタ受け614aから取り外すことができる。
なお、アーム部の背面に傾斜リブ96が形成されており、この傾斜リブ96が、アーム部を内側に撓ませたときに、アダプタ受け614a内の縦リブ615の上端部に当接するようになっていることが好ましい。傾斜リブ96の内側の傾斜面と縦リブ615の上端部とが摺動する際のガイド作用により、シリンジアダプタ50に上向きの力が作用する。これにより、シリンジアダプタ50がアダプタ受け614aから浮き上がることとなり、アダプタの取出し易さが向上する。
また、図15に示すように、アダプタのアーム部が必要以上に撓ませられて破損していまうのを防止するために、アーム部の内側への撓み量を制限するための構造が設けられている。具体的には、ベース部材51および可動部材61(図2参照)のそれぞれに、互いに間隔をあけて対向配置された当接面93、97が設けられており、これがストッパ構造として機能する。アーム部を内側(図15においては左側)へ撓ませると、両当接面93、97が互いに当接し、アーム部はそれ以上内側に変位しない。このような構成により、アームの破損を防止することができる。
なお、本発明のロック機構は、上記で説明しなかったさらに他のタイプのシリンジを固定するものであってもよい。このようなシリンジとしては、例えば、1つのカット部17(図1参照)に、フランジリブ19が1つのみ形成されたものであってもよい。
本発明のロック機構のアーム部は、部材自体が弾性変形することによってアーム部67、67(図2参照)が外側に広がる構成に限定されるものではない。例えば、固定部61Aとアーム部67、67とが別部材で構成され、かつ、その接続部にスプリング等の付勢部材が設けられており、その付勢部材の付勢力に抗しながらアーム部67、67が弾性的に外側に広がるようになっていてもよい。
また、図2のロック機構50では、フランジ受け溝77の奥側の面のみが存在する例を説明したが、該ロック機構に手前側の面を追加して、断面凹型のフランジ受け溝が構成されるようになっていてもよい。
1 インジェクタ
2 可動スタンド
10 シリンジ
11 シリンダ部材
16 フランジ
17、117 カット部
19、119 フランジリブ
50、250、350 ロック機構
51 ベース部材
55、255 ガイドリブ
61 可動部材
61A 固定部
63 平坦面
66 ガイド部
67、267 アーム部
68 ビス孔
68a、68b 円弧部分
69 凹部
77 フランジ受け溝
115 切欠き
265 爪付き板バネ
301、303 ボールプランジャ
P1 内周先端

Claims (18)

  1. 円筒状のシリンダ部材およびそのシリンダ部材にスライド自在に挿入されたピストン部材とを有し、前記シリンダ部材の端部にシリンダフランジが形成され、該シリンダフランジの一部には、該フランジの厚み方向に高さを有し、前記シリンダフランジの正面視において、半径方向に略平行な延在しているフランジリブが形成されているシリンジを保持するためのシリンジロック機構であって、
    前記シリンダフランジを受け入れるフランジ受け溝を形成するフランジ受け部材と、
    前記フランジ受け溝内に形成された一対の係合リブであって、
    a:前記シリンダフランジの正面視において前記フランジリブが側方に位置するような向きで前記シリンダフランジが前記受け溝内に挿入され、
    b:その後、シリンジをその軸線周りに回転させると前記フランジリブが前記係合リブに当接し、
    c:その状態で、シリンジをさらに回転させることにより、前記フランジリブが前記係合リブを乗り越えるとともに、前記フランジリブが前記係合リブに係合し、これにより、シリンダフランジが受け溝内においてロックされる、一対の係合リブと、
    を備えるシリンジロック機構
  2. 前記フランジリブが2つ形成されており、
    前記一対の係合リブは、
    d:上記aの状態の後、次いで、シリンジをその軸線周りに回転させると、2つの前記フランジリブのうち回転方向の最初のフランジリブが前記係合リブの一方と当接し、
    e:その後、シリンジをさらに回転させることにより前記最初のフランジリブが前記係合リブを乗り越えるように構成されている、
    請求項1に記載のシリンジロック機構。
  3. 前記フランジリブが前記係合リブを乗り越えた際にクリック感が得られるように構成されている、請求項1または2に記載のシリンジロック機構
  4. 前記一対の係合リブが前記フランジ受け溝の底部に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリンジロック機構
  5. 前記一対の係合リブに、下方にいくにつれて互いの間隔が狭まる傾斜面が形成されている、請求項4に記載のシリンジロック機構
  6. さらに、
    前記フランジリブが前記係合リブに当接してから同係合リブを乗り越えるまでの間、前記シリンダフランジに対して略下向きの力を付与する付勢手段を備える、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のシリンジロック機構
  7. 前記付勢手段が、前記シリンダフランジの左右両側に位置する一対のアーム部として設けられ、該一対のアーム部が径方向外側に弾性的に撓むことにより、その反力を受けて前記フランジに略下向きの力が付与される、請求項6に記載のシリンジロック機構
  8. フランジ受け部材が、全体として略U字形状に形成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシリンジロック機構
  9. 前記フランジ受け部材は、
    前記略U字形状の湾曲部分の厚み方向の一部を構成するベース部材と、
    それに重ねられるように取り付けられた可動部材であって、前記略U字形状の底部付近に位置し前記ベース部材に固定される固定部と、該固定部の両側から上方に延び出した前記一対のアーム部とを有する可動部材と、
    を備える、請求項8に記載のシリンジロック機構
  10. 前記フランジ受け溝が円弧状の内周面を有している、請求項1〜9のいずれか一項に記載のシリンジロック機構
  11. シリンジロック機構の種類を識別するための識別手段が設けられている、請求項1〜10のいずれか一項に記載のシリンジロック機構
  12. 前記識別手段がマグネットである、請求項11に記載のシリンジロック機構
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載のシリンジロック機構と、
    前記シリンジロック機構を用いてシリンジが装着されるインジェクタと、
    を備える、薬液注入システム
  14. さらに、
    円筒状のシリンダ部材およびそのシリンダ部材内にスライド自在に挿入されたピストン部材とを有し、前記シリンダ部材の端部にシリンダフランジが形成され、該シリンダフランジの一部には、該フランジの厚み方向に高さを有し、前記シリンダフランジの正面視において、半径方向に略平行な延在しているフランジリブが形成されているシリンジを備える、
    請求項13に記載の薬液注入システム
  15. 前記シリンダフランジの外周部に切欠き部が形成されている、請求項14に記載の薬液注入システム
  16. 2つのシリンジリブの間にさらに1つまたは複数のリブが形成されている、請求項14または15に記載の薬液注入システム
  17. 前記シリンジは、予め薬液が充填されたプレフィルドタイプのシリンジである、請求項14〜16のいずれか一項に記載の薬液注入システム
  18. 前記シリンジは、空のシリンジに薬液を吸引して使用するタイプのシリンジである、請求項14〜16のいずれか一項に記載の薬液注入システム
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