JPWO2007086480A1 - 血圧正常化組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、食品、健康食品、サプリメント、栄養補助食品、特定保健用食品、栄養機能食品、医薬品、医薬部外品、飼料、ペットフードとして有用である、血圧を正常化するのに適した組成物を提供することを目的とする。本発明者らは、補酵素Qが血圧の正常化に対する優れた作用を有することを見いだし、本発明を完成するに至った。即ち本発明は、還元型補酵素Qを有効成分とすることを特徴とする血圧正常化組成物、および、酸化型補酵素Qを有効成分とし、低血圧を改善することを特徴とする血圧正常化組成物である。

Description

本発明は、血圧を正常化するのに適した組成物に関する。即ち、血圧が低めの対象に対しては、低血圧に起因する、めまい、冷え性、朝の起床がつらい、立ちくらみ、頭痛など種々の不定愁訴を軽減でき、血圧が高めの対象に対しては、血圧の正常化を促すことのできる、安全で長期間の摂取が可能な組成物に関する。また上記の対象に該組成物を摂取させる工程を含む血圧を正常にする方法に関する。
1993年に公表された米国合同委員会の報告によれば、収縮期血圧の至適範囲は120mmHg以下であり、収縮期血圧が120〜139mmHgであれば正常血圧、140mmHg以上を高血圧と分類している。一般的に高血圧は、さまざまな病気を招く原因として危険視され、治療や予防に積極的に取り組まれている疾患である。近年では、メタボリックシンドロームの一つとして、健康に対する有害性が更に明らかになってきている。
一方、低血圧は、起立時のめまいや立ちくらみ等の諸症状の原因と示唆されているものの、臨床的に問題視されることはなく、治療を必要とする疾患としては認められなかった。従って、明確な分類は示されていないが、一般的には、収縮期血圧が110mmHg以下である状態を低血圧と考えられている。近年、生活習慣の変化やダイエット等による身体へのストレスなどから、若い女性を中心に低血圧に起因する諸症状、いわゆる不定愁訴が深刻な問題となってきている。高血圧が、一般的には明確な臨床症状を示しにくいのに対し、低血圧によって示される種々の症状は日常生活上の問題となることから、クオリティーオブライフ(QOL)の低下を導き、生活への負荷を高めている。また、高血圧は、疾患として認められているように生命そのものへ影響するものである。以上のことから、血圧を正常に保つことにより、生命への悪影響を除くことだけではなく、QOLの改善による健やかな生活がもたらされることが期待される。
低血圧改善の対策としては、交感神経作動薬を用いた薬物療法による血圧上昇作用が主流となっているが、医薬品であるために限定的な利用にとどまっており、本質的な問題解決には至っていない。
このような状況から、日常的に摂取の容易なサプリメントなどの食品により、これら症状を改善するという提案がなされている。例えば、特許文献1には、バショウ科植物の果実からの抽出物に血圧上昇効果があると記載されている。しかしながら、血圧が正常域以上の場合における影響が不明確であるため、一般食品として摂取するには安全性の証明が不十分である。更に、血圧上昇作用についても、種差に関する記載がなく、人における実際の効果は全く不明である。
また、特許文献2では、フェルラ酸類からなる低血圧予防・治療剤の提案がなされている。これによると、脱血ラットに対する血圧低下抑制作用、自然発症高血圧ラットに対する血圧上昇抑制作用、及び正常血圧ラットに対する無作用が記載されている。しかしながら、低血圧を上昇させる作用については、明確な記載がなく、更に、ヒトにおける効果は不明である等、十分にエビデンスが得られているとは言い難く、実用に供することが出来るかどうかは明らかではない。
以上のように血圧が正常域から外れることにより、特異的な身体症状の異常を呈することから、血圧を正常に維持することで健康的な生活を送り、生活の質を高めること、即ち、クオリティーオブライフ(QOL)の向上が期待できるが、それに適した安全で長期摂取に耐え、且つ効果が期待できる組成物は、未だ開発されていない。
補酵素Qは、その側鎖の繰り返し構造により、補酵素Q1から補酵素Q13までが知られているが、哺乳動物においては、補酵素Q10が主要な補酵素Qであり、ヒトでは補酵素Q10が用いられている。補酵素Q10は、ミトコンドリア、リソゾーム、ゴルジ体、ミクロソーム、ペルオキシソーム、或いは細胞膜等に局在し、電子伝達系の構成成分としてATP産生賦活、生体内での抗酸化作用、膜安定化に関与している生体の機能維持に必要不可欠な物質である。補酵素Q10には、酸化型と還元型が知られており、酸化型はユビキノン、還元型はユビキノールと命名されている。電子伝達系では、補酵素Qは酸化還元を繰り返すことで、電子を伝達することが知られている。また、抗酸化活性は還元型のみが示すことと、生体内での補酵素Q10は、多くの部分が還元型として存在していることから、還元型が主要な形であると考えられる。しかしながら、還元型補酵素Q10は、酸化安定性に問題があることから、産業上は、酸化型補酵素Q10のみが用いられてきた。そのような理由から一般的には、補酵素Q10と記載がある場合は、酸化型補酵素Q10のことであり、還元型を指す場合、ユビキノールあるいは還元型補酵素Q10と記載されている。
酸化型補酵素Q10は、従来、うっ血性心不全のための補助薬として、用いられてきたが、近年では、サプリメントとして全世界で広く用いられている。その生理活性は、幅広く研究されており、抗糖尿病(非特許文献1)、抗疲労(特許文献3〜5)、抗動脈硬化(非特許文献2)など多くの生理活性が知られている。また、プロアントシアニジンと抗酸化剤を有効成分とする血流改善剤が開示されており、抗酸化剤の一つとして補酵素Qが記載されているが、補酵素Qの血圧に対する効果については全く記載がない(特許文献6)。わずかに、酸化型補酵素Qの、高血圧患者に対する弱い血圧降下作用が知られている程度である(非特許文献1、3、4)が、低血圧に対する血圧上昇作用の報告はない。還元型補酵素Q10については、抗糖尿病効果(特許文献7)、潰瘍性大腸炎治療効果(特許文献8)などが、知られている。
特開平6−157328 特開2002−145766 特開平7−330584 特開平7−330593 特開平10−287560 特開2005−123707 特開2003−877895 特開2003−095931 European J.of Clinical Nutrition、2002、Vol.56、pp.1137−1142 Molecular and Cellular Biochemistry、2003、Vol.246、pp.75−82 Biomedical and Clinical Aspects of Coenzyme Q、1986、Vol.5、pp.337−343 日薬理誌、1972、Vol.68、pp.460−472
本発明は、食品、健康食品、サプリメント、栄養補助食品、特定保健用食品、栄養機能食品、医薬品、医薬部外品として有用である、血圧を正常化するのに適した組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは上記実情に鑑み鋭意検討を行った結果、酸化型補酵素Q、還元型補酵素Qの両方が、低血圧に対する優れた血圧上昇作用を有することと、還元型補酵素Qがやや高めの血圧に対して、血圧の低下作用を示すことを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、下記の通りである
〔1〕下記式(1):
Figure 2007086480

(式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qを有効成分とすることを特徴とする血圧正常化組成物。
〔2〕さらに、下記式(2):
Figure 2007086480

(式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを含有する〔1〕記載の組成物。
〔3〕〔1〕あるいは〔2〕記載の組成物であって、高血圧を改善する組成物。
〔4〕〔1〕あるいは〔2〕記載の組成物であって、低血圧を改善する組成物。
〔5〕下記式(2):
Figure 2007086480

(式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを有効成分とし、低血圧を改善することを特徴とする血圧正常化組成物。
〔6〕還元型補酵素Qが還元型補酵素Q10(式中nが10である)である〔1〕〜〔4〕いずれか1項に記載の組成物。
〔7〕酸化型補酵素Qが酸化型補酵素Q10(式中nが10である)である〔2〕〜〔5〕いずれか1項に記載の組成物。
〔8〕抗酸化物質または/および抗酸化酵素を含有する〔1〕〜〔7〕いずれか1項に記載の組成物。
〔9〕抗酸化物質が、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ビタミンC、ビタミンC誘導体、プロブコール、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、α‐リポ酸およびセレンからなる群より選択される1種以上である〔8〕の組成物。
〔10〕抗酸化酵素が、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、およびアスコルビン酸ペルオキシダーゼからなる群より選択される1種以上である〔8〕の組成物。
〔11〕栄養補助成分を含有する〔1〕〜〔8〕いずれか1項に記載の組成物。
〔12〕栄養補助成分が、アミノ酸、金属イオン、糖類、蛋白質類、脂肪酸類、およびビタミン類からなる群より選択される1種以上である〔11〕記載の組成物。
〔13〕ドリンク剤あるいは食品である〔1〕〜〔12〕いずれか1項に記載の組成物。
〔14〕経口医薬品である〔1〕〜〔12〕いずれか1項に記載の組成物。
〔15〕飼料またはペットフードである〔1〕〜〔12〕いずれか1項に記載の組成物。
〔16〕下記式(1):
Figure 2007086480

(式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qを有効成分とする組成物を、投与対象に投与することを含む血圧の正常化方法。
〔17〕さらに、下記式(2):
Figure 2007086480

(式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを含有する〔16〕記載の組成物を、投与対象に投与することを含む血圧の正常化方法。
〔18〕血圧の正常化が高血圧の改善である〔16〕あるいは〔17〕記載の方法。
〔19〕血圧の正常化が低血圧の改善である〔16〕あるいは〔17〕記載の方法。
〔20〕下記式(2):
Figure 2007086480

(式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを有効成分とする組成物を、投与対象に投与することを含む低血圧の改善方法。
〔21〕血圧正常化組成物を製造するための、下記式(1):
Figure 2007086480

(式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qの使用。
〔22〕さらに、下記式(2):
Figure 2007086480

(式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを使用する〔21〕記載の使用。
〔23〕血圧正常化組成物が高血圧を改善する組成物である〔21〕または〔22〕記載の使用。
〔24〕血圧正常化組成物が低血圧を改善する組成物である〔21〕または〔22〕記載の使用。
〔25〕低血圧を改善する組成物を製造するための下記式(2):
Figure 2007086480

(式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qの使用。
〔26〕〔1〕〜〔15〕記載のいずれか一つの組成物、および該組成物を血圧を正常にするために使用することができる、または使用すべきであること記載した、該組成物に関する記載物を含む商業的パッケージ。
〔27〕食品である〔1〕〜〔5〕記載の組成物。
〔28〕食品が保健機能食品である〔27〕記載の組成物。
〔29〕保健機能食品が特定保健用食品である〔28〕記載の組成物。
〔30〕医薬品である〔1〕〜〔5〕記載の組成物。
本発明によれば、血圧に対する優れた正常化作用を有し、日常的に摂取が容易な食品、健康食品、栄養補助食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品、飼料、ペットフード等を得ることが出来る。
以下に、本発明を詳しく説明する。
本発明の第1の血圧正常化組成物は、還元型補酵素Qを有効成分とするものである。補酵素Qとして、還元型補酵素Qのみでも良く、還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qの混合物であっても良い。この場合、還元型補酵素Qの補酵素Q全量に対する割合はその製品コンセプトなどにより適宜決定できる。還元型補酵素Qの割合を極端に高める事は、その安定化対策などでコストが高まる可能性があるが、より高い血圧正常化効果が期待できる。例えば、高血圧を改善するためには、還元型補酵素Qの補酵素Q全量に対する比率(すなわち還元型補酵素Q:酸化型補酵素Q)は、通常100:0〜0:100であり、99:1〜1:99が好ましく、98:2〜20:80がより好ましく、98:2〜40:60が特に好ましい。また低血圧を改善するためには、当該比率は、通常100:0〜0:100であり、99:1〜1:99が好ましい。
本発明の第1の血圧正常化組成物は、高血圧を改善する作用および低血圧を改善する作用がある。すなわち、正常域からはずれる血圧を正常域に戻す作用を有する。
本発明の第2の血圧正常化組成物は、酸化型補酵素Qを有効成分とし、低血圧を改善する作用を有する。本発明の血圧正常化組成物に使用される酸化型補酵素Qは、上記式(2)で表されるものであり、そのなかでも、nが10である酸化型補酵素Q10が好ましく使用される。
本発明において、酸化型補酵素Qは、従来からの公知の方法、例えば、発酵法、合成法、動植物からの抽出法によって得られるものを利用することが可能である。特に、発酵法など、合成法以外によって得られるオールトランス構造であるものが、安全性の観点からは好ましく、例えば、カネカ・コエンザイムQ10(株式会社カネカ製)が例示できる。
本発明の血圧正常化組成物に使用される還元型補酵素Qは、上記式(1)で表されるものであり、そのなかでも、nが10である還元型補酵素Q10が好ましく使用される。本発明において、還元型補酵素Qを得る方法としては特に限定されず、例えば、従来の方法で酸化型と還元型の混合物である補酵素Qを得た後、クロマトグラフィーにより流出液中の還元型補酵素Q区分を濃縮する方法などを採用することが出来る。この場合においては、必要に応じて上記補酵素Qに対し、水素化ほう素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム(ハイドロサルファイトナトリウム)等の一般的な還元剤を添加し、常法により上記補酵素Q中に含まれる酸化型補酵素Qを還元して還元型補酵素Qとした後にクロマトグラフィーによる濃縮を行っても良い。また、既存の高純度補酵素Qに上記還元剤を作用させる方法によっても得ることが出来る。あるいは、還元型補酵素Qを含有する菌体等を使用することも可能である。あるいは、酸化型補酵素Qをビタミン類などの還元力を持つ物質と共に製剤化することにより、製剤中で酸化型補酵素Qを還元型補酵素Qに還元することも可能である。
以下、明細書中で単に補酵素Qと記載した場合は、酸化型補酵素Q、還元型補酵素Qあるいは酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qの混合物のいずれも意味するものである。
補酵素Q中の還元型の割合は、通常、UV検出器を用いたHPLCシステムにより、試料中の酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qを定量し、その量比をもって算出する方法とHPLCに電気化学的検出器を組み込んだシステムにより酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qの割合をピーク面積から算出する方法とがある。電気化学的検出器を組み込んだシステムでは、酸化還元物質を特異的に測れることと感度が高いことから、生体あるいは試料に微量に存在する還元型の割合を測定する場合は、有用性が高い。本発明で示す還元型補酵素Qの割合は全て、電気化学的検出器を組み込んだHPLCシステムによって定量したものである。
本発明の血圧正常化組成物において、補酵素Qをそのまま単体とする組成物として摂取しても良いが、脂溶性であることから一般の食用油脂に分散、溶解して摂取することが好ましい。このような食用油脂としては特に限定されず、例えば、コーン油、ナタネ油、ハイエルシンナタネ油、大豆油、ゴマ油、オリーブ油、紅花油、綿実油、ヒマワリ油、米糠油、シソ油、エゴマ油、アマニ油、月見草油、カカオ脂、落花生油、パーム油、パーム核油などの植物油、魚油、牛脂、豚脂、乳脂、卵黄油などの動物油、中鎖脂肪酸トリグリセライド等の合成油、又はこれらを原料として分別、水添、エステル交換などを行った油脂、或いはこれらの混合油を使用することができる。或いは、公知技術によって加工された形態、例えばシクロデキストリンによる包接体、水中油型乳化物として摂取することが可能である。
本発明の血圧正常化組成物には、更に、上記補酵素Qの他に薬剤学的に、あるいは食品として許容される他の素材を、常法により適宜添加混合してもよい。例えば、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、酸化防止剤、着色剤、凝集防止剤、吸収促進剤、溶解補助剤、安定化剤などが挙げられる。
上記賦形剤としては特に限定されず、例えば、白糖、乳糖、ブドウ糖、コーンスターチ、マンニト−ル、結晶セルロース、リン酸カルシウム、硫酸カルシウムなどが挙げられる。
上記崩壊剤としては特に限定されず、例えば、澱粉、寒天、クエン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、デキストリン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、トラガント等が挙げられる。
上記滑沢剤としては特に限定されず、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油等が挙げられる。
上記結合剤としては特に限定されず、例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、トラガント、シェラック、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ソルビトール等が挙げられる。
上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えば、アスコルビン酸、トコフェロール、ビタミンA、β−カロチン、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、クエン酸などが挙げられる。
上記着色剤としては特に限定されず、例えば、食品又は医薬品に添加することが許可されているものなどを使用することができる。
上記凝集防止剤としては特に限定されず、例えばステアリン酸、タルク、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ酸などが挙げられる。
上記吸収促進剤としては特に限定されず、例えば高級アルコール類、高級脂肪酸類、グリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤などが挙げられる。
上記溶解補助剤としては特に限定されず、例えばフマル酸、コハク酸、りんご酸などの有機酸などが挙げられる。
上記安定化剤としては特に限定されず、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチルなどが挙げられる。
本発明の血圧正常化組成物には、抗酸化物質あるいは抗酸化酵素を共に含有する事ができる。抗酸化物質としては特に限定はされないが、例えば、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ビタミンC、ビタミンC誘導体、プロブコール、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、α‐リポ酸、セレン等が挙げられる。補酵素Qと抗酸化物質との割合は、通常100:1〜1:100であり、10:1〜1:10が好ましい。
また、抗酸化酵素としては、特に限定はされないが、例えば、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、アスコルビン酸ペルオキシダーゼ等が挙げられる。補酵素Qと抗酸化酵素との割合は、通常100:1〜1:100であり、10:1〜1:10が好ましい。これら抗酸化物質および抗酸化酵素は、単独で使用しても良いし、2種以上を混合して用いても良い。
本発明の血圧正常化組成物は、他の滋養強壮成分を共に含む事ができる。滋養強壮成分としては、特に限定はされないが、例えば、クレアチン、タウリン、ビタミンB1、ビタミンB誘導体、アミノ酸およびこれらの物質の混合物が挙げられる。補酵素Qと滋養強壮成分との割合は、通常100:1〜1:100であり、10:1〜1:10が好ましい。
本発明の血圧正常化組成物は、栄養補助成分を共に含む事ができる。栄養補助成分としては、特に限定はされないが、アミノ酸、金属イオン、糖類、蛋白質類、脂肪酸類、ビタミンなどが挙げられる。補酵素Qと栄養補助成分との割合は、通常100:1〜1:100であり、10:1〜1:10が好ましい。
本発明の血圧正常化組成物は、ドリンク剤あるいは食品形態(食品組成物)とすることもできる。本発明の血圧正常化組成物を一般食品とする場合の形態は、特には限定されないが、食用油脂組成物、調理油類、スプレー油類、バター類、マーガリン類、ショートニング類、ホイップクリーム類、濃縮乳類、ホワイトナー類、ドレッシング類、ピックル液類、パン類、ケーキ類、パイ類、クッキー類、和菓子類、スナック菓子類、油菓子類、チョコレート及びチョコレート菓子類、米菓類、ルウ類、ソース類、たれ類、トッピング類、氷菓類、麺類、ベーカリーミックス類、フライ食品類、加工肉製品類、水産練り製品類、冷凍アントレ類、畜産冷凍食品、農産冷凍食品などの冷凍食品類、米飯類、ジャム類、チーズ、チーズフード、チーズ様食品、ガム類、キャンディー類、発酵乳類、缶詰類、飲料類などが挙げられる。
また、このような食品を、保健機能食品又はダイエタリーサプリメントとして提供することも可能である。この保健機能食品には、血圧を正常にするために用いるものであるという旨の表示を付した飲食品、特に特定保健用食品、又は栄養機能食品なども含まれる。
本発明の血圧正常化組成物は、医薬として、血圧正常化剤として用いることができ、特に経口医薬品形態とすることができる。本発明の血圧正常化組成物を経口医薬品とする場合の形態は、特には限定されないが、散剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤、錠剤などが挙げられる。又これら形態の本発明の血圧正常化組成物を医薬品としてではなく、サプリメント、医薬部外品等として使用することも出来る。
本発明の補酵素Qの成人1日あたりの血圧を正常にするための有効摂取量は、還元型補酵素Q10としては、10〜500mg、好ましくは30〜300mg、更に好ましくは50〜200mgである。より詳細には、高血圧を改善するための1日あたりの還元型補酵素Q10の有効摂取量としては、10〜500mg、好ましくは30〜500mg、更に好ましくは50〜300mgである。また、低血圧を改善するための1日あたりの還元型補酵素Q10の有効摂取量としては、10〜400mg、好ましくは30〜250mg、更に好ましくは50〜200mgである。還元型補酵素Q10の摂取量が10mg未満では十分に血圧上昇作用や血圧降下作用が認められない場合がある。
同様に1日あたりの血圧を正常にするための有効摂取量は、酸化型補酵素Q10としては、50〜2000mg、好ましくは200〜1200mg、更に好ましくは500〜900mgである。摂取量が50mg未満では十分に血圧上昇作用が得られない場合がある。
還元型補酵素Q10と酸化型補酵素Q10との両者を併用する場合の有効摂取量は、還元型補酵素Q10と酸化型補酵素Q10の存在割合によっても違うため、一概には規定できないが、これらを混合することにより、より吸収が高まる事が期待できる事から、有効摂取量は10〜450mg、好ましくは20〜300mg、更に好ましくは30〜200mgである。
但し、これらの摂取量は、製剤の剤型によって異なることも知られており、高吸収性製剤であれば、更に低い摂取量で、所定の目的を達することもできる。
上記1日あたりの量は1度にもしくは数回(例えば、3回)に分けて摂取することができる。特に低血圧の是正を目的とする場合は、1日1回、夕食後に摂取することにより、早朝の血圧を正常化することがより期待できるが、使用法はこれに限定されるものではない。
本発明においては、上記の1回摂取量を1単位包装にすることができる。例えば、食品がいわゆる健康食品、医薬であるような場合には、上記の量を1回摂取あたりの摂取単位量の形態で包装された形態などが挙げられる。例えば、食品が健康ドリンク剤であるような場合には、上記の量を懸濁あるいは溶解したドリンクが1食あたり飲み切りの形態でビン等に入れられている形態などが挙げられる。
本発明の血圧正常化組成物は、飼料、ペットフード等として提供することも可能である。その対象としては、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル等)が挙げられる。
本発明は、血圧の正常化方法を提供し、該方法は血圧が正常域からはずれている投与対象に、還元型補酵素Qおよび/または酸化型補酵素Qを有効成分とする組成物を投与することを含む。血圧の正常化方法とは、正常域からはずれる血圧を正常域に戻す方法であり、高血圧を改善する方法および低血圧を改善する方法を含む。また本発明は、酸化型補酵素Qを有効成分とする組成物を、投与対象に投与することを含む低血圧を改善する方法を提供する。
還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qとを投与(摂取)する場合、投与時に還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qとを組み合わすことができるものであれば、還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qとを同時に製剤化して得られる単一の製剤として投与しても、還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qとを別々に製剤化して得られる2種の製剤を組み合わせて同時にあるいは時間差をおいて投与してもよい。
本発明はさらに、本発明の組成物、および該組成物を血圧を正常にするために使用することができる、または使用すべきであること記載した、該組成物に関する記載物(例えば、上記方法を実施するためのキットを用いて上記方法を実施するための指示書)を含む商業的パッケージを含む。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)健常人に対する酸化型補酵素Q10の血圧正常化評価
健常男子ボランティア22人に酸化型補酵素Q10を150mg含有するソフトカプセル製剤を毎日6カプセル(計900mg)摂取させ、朝食前の血圧を、摂取前および摂取4週間後に測定した。測定後、摂取前の収縮期血圧に従って、低血圧群(n=6、110mmHg以下)、正常血圧群(n=8、110〜130mmHg)、および軽度高血圧群(n=8、130〜150mmHg)の3群に分けて解析を行った。結果を表1に示す。酸化型補酵素Q10の摂取により、低血圧群では、摂取前に比較して有意に血圧の上昇が認められ正常血圧に復した。正常血圧群および軽度高血圧群では有意な変動は認められなかった。この結果、酸化型補酵素Q10による低血圧改善効果が健常人に対して明らかになった。
Figure 2007086480
(実施例2)健常人に対する還元型補酵素Q10の血圧正常化評価
健常男女ボランティア20人に還元型補酵素Q10(約2%の酸化型補酵素Q10を含む)を30mg含有するソフトカプセルを毎日5個(計150mg)摂取させ、朝食前の血圧を、摂取前および摂取4週間後に測定した。測定後、摂取前の収縮期血圧に従って、低血圧群(n=8、110mmHg以下)、正常血圧群(n=8、110〜130mmHg)、および軽度高血圧群(n=4、130〜150mmHg)の3群に分けて解析を行った。結果を表2に示す。還元型補酵素Q10の摂取により、低血圧群では、摂取前に比較して有意に血圧の上昇が認められ正常血圧に復した。正常血圧群では有意な変動は認められなかったが、軽度高血圧群では有意に血圧が低下し、正常血圧に復した。
Figure 2007086480
この結果、還元型補酵素Q10による血圧正常化効果、即ち、低血圧では血圧を上昇させ、高血圧では血圧を低下させて正常血圧に復す働きが健常人に対して認められた。
(製剤例1)(散剤)
酸化型補酵素Q10をエタノールに溶解し、次いでこれを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これを窒素気流下でトウモロコシ澱粉と混合し、散剤とした。
酸化型補酵素Q10 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 55重量部
(製剤例2)(散剤)
還元型補酵素Q10をエタノールに溶解し、次いでこれを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これを窒素気流下でトウモロコシ澱粉と混合し、散剤とした。
還元型補酵素Q10 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 55重量部
(製剤例3)(散剤)
還元型補酵素Q10および酸化型補酵素Q10をエタノールに溶解し、次いでこれを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これを窒素気流下でトウモロコシ澱粉と混合し、散剤とした。
還元型補酵素Q10 9.8重量部
酸化型補酵素Q10 0.2重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 55重量部
(製剤例4)(カプセル剤)
製剤例1と同様に下記処方で散剤を作製した後、常法によりゼラチンカプセルに充填した。充填したカプセルはシールをした後、窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存した。
酸化型補酵素Q10 20重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 20重量部
乳糖 65重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
ポリビニルピロリドン 2重量部
(製剤例5)(カプセル剤)
製剤例2と同様に下記処方で散剤を作製した後、常法によりゼラチンカプセルに充填した。充填したカプセルはシールをした後、窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存した。
還元型補酵素Q10 20重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 20重量部
乳糖 65重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
ポリビニルピロリドン 2重量部
(製剤例6)(カプセル剤)
製剤例3と同様に下記処方で散剤を作製した後、常法によりゼラチンカプセルに充填した。充填したカプセルはシールをした後、窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存した。
還元型補酵素Q10 20重量部
酸化型補酵素Q10 0.4重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 20重量部
乳糖 65重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
ポリビニルピロリドン 2重量部
(製剤例7)(ソフトカプセル剤)
コーン油を50℃に加温し、同温度で溶融した酸化補酵素Q10とビタミンEを加えて溶解した。これを常法によりソフトカプセル化した。
酸化型補酵素Q10 50重量部
コーン油 300重量部
ビタミンE 120重量部
(製剤例8)(ソフトカプセル剤)
コーン油を50℃に加温し、同温度で溶融した還元型補酵素Q10とビタミンEを加えて溶解した。これを常法によりソフトカプセル化した。
還元型補酵素Q10 50重量部
コーン油 300重量部
ビタミンE 120重量部
(製剤例9)(ソフトカプセル剤)
コーン油を50℃に加温し、同温度で溶融した還元型補酵素Q10および酸化型補酵素Q10とビタミンEを加えて溶解した。これを常法によりソフトカプセル化した。
還元型補酵素Q10 49重量部
酸化型補酵素Q10 1重量部
コーン油 300重量部
ビタミンE 120重量部
(製剤例10)(錠剤)
酸化型補酵素Q10をエタノールに溶解し、これを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これに窒素雰囲気下でトウモロコシ澱粉、乳糖、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤としてタルクを加えて混合した後、錠剤に打錠した。錠剤は窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存とした。
酸化型補酵素Q10 20重量部
クエン酸 10重量部
トウモロコシ澱粉 25重量部
乳糖 15重量部
カルボキシメチルセルロースカルシウム 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
タルク 10重量部
(製剤例11)(錠剤)
還元型補酵素Q10をエタノールに溶解し、これを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これに窒素雰囲気下でトウモロコシ澱粉、乳糖、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤としてタルクを加えて混合した後、錠剤に打錠した。錠剤は窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存とした。
還元型補酵素Q10 20重量部
クエン酸 10重量部
トウモロコシ澱粉 25重量部
乳糖 15重量部
カルボキシメチルセルロースカルシウム 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
タルク 10重量部
(製剤例12)(錠剤)
還元型補酵素Q10および酸化型補酵素Q10をエタノールに溶解し、これを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これに窒素雰囲気下でトウモロコシ澱粉、乳糖、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤としてタルクを加えて混合した後、錠剤に打錠した。錠剤は窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存とした。
還元型補酵素Q10 20重量部
酸化型補酵素Q10 0.4重量部
クエン酸 10重量部
トウモロコシ澱粉 25重量部
乳糖 15重量部
カルボキシメチルセルロースカルシウム 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
タルク 10重量部
(製剤例13)(ドリンク剤)
酸化型補酵素Q10とシクロデキストリンとビタミンEを混合、減圧乾燥して粉末化した後、常法により水中に分散させドリンク剤とした。
酸化型補酵素Q10 50重量部
シクロデキストリン 200重量部
ビタミンE 30重量部
(製剤例14)(ドリンク剤)
還元型補酵素Q10とシクロデキストリンとビタミンCを混合、減圧乾燥して粉末化した後、常法により水中に分散させドリンク剤とした。
還元型補酵素Q10 50重量部
シクロデキストリン 200重量部
ビタミンC 30重量部
(製剤例15)(ドリンク剤)
還元型補酵素Q10および酸化型補酵素Q10とシクロデキストリンとビタミンCを混合、減圧乾燥して粉末化した後、常法により水中に分散させドリンク剤とした。
還元型補酵素Q10 49重量部
酸化型補酵素Q10 1重量部
シクロデキストリン 200重量部
ビタミンC 30重量部
以上、本発明の具体的な態様のいくつかを詳細に説明したが、当業者であれば示された特定の態様には、本発明の教示と利点から実質的に逸脱しない範囲で様々な修正と変更をなすことは可能である。従って、そのような修正及び変更も、すべて後記の請求の範囲で請求される本発明の精神と範囲内に含まれるものである。
本出願は日本で出願された特願2006−016274を基礎としており、その内容は本明細書に全て包含されるものである。

Claims (26)

  1. 下記式(1):
    Figure 2007086480

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qを有効成分とすることを特徴とする血圧正常化組成物。
  2. さらに、下記式(2):
    Figure 2007086480

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを含有する請求項1記載の組成物。
  3. 請求項1あるいは2に記載の組成物であって、高血圧を改善する組成物。
  4. 請求項1あるいは2に記載の組成物であって、低血圧を改善する組成物。
  5. 下記式(2):
    Figure 2007086480

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを有効成分とし、低血圧を改善することを特徴とする血圧正常化組成物。
  6. 還元型補酵素Qが還元型補酵素Q10(式中nが10である)である請求項1〜4いずれか1項に記載の組成物。
  7. 酸化型補酵素Qが酸化型補酵素Q10(式中nが10である)である請求項2〜5いずれか1項に記載の組成物。
  8. 抗酸化物質または/および抗酸化酵素を含有する請求項1〜7いずれか1項に記載の組成物。
  9. 抗酸化物質が、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ビタミンC、ビタミンC誘導体、プロブコール、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、α‐リポ酸およびセレンからなる群より選択される1種以上である請求項8の組成物。
  10. 抗酸化酵素が、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、およびアスコルビン酸ペルオキシダーゼからなる群より選択される1種以上である請求項8の組成物。
  11. 栄養補助成分を含有する請求項1〜8いずれか1項に記載の組成物。
  12. 栄養補助成分が、アミノ酸、金属イオン、糖類、蛋白質類、脂肪酸類、およびビタミン類からなる群より選択される1種以上である請求項11に記載の組成物。
  13. ドリンク剤あるいは食品である請求項1〜12いずれか1項に記載の組成物。
  14. 経口医薬品である請求項1〜12いずれか1項に記載の組成物。
  15. 飼料またはペットフードである請求項1〜12いずれか1項に記載の組成物。
  16. 下記式(1):
    Figure 2007086480

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qを有効成分とする組成物を、投与対象に投与することを含む血圧の正常化方法。
  17. さらに、下記式(2):
    Figure 2007086480

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを含有する請求項16記載の組成物を、投与対象に投与することを含む血圧の正常化方法。
  18. 血圧の正常化が高血圧の改善である請求項16あるいは17に記載の方法。
  19. 血圧の正常化が低血圧の改善である請求項16あるいは17に記載の方法。
  20. 下記式(2):
    Figure 2007086480

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを有効成分とする組成物を、投与対象に投与することを含む低血圧の改善方法。
  21. 血圧正常化組成物を製造するための、下記式(1):
    Figure 2007086480

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qの使用。
  22. さらに、下記式(2):
    Figure 2007086480

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを使用する請求項21に記載の使用。
  23. 血圧正常化組成物が高血圧を改善する組成物である請求項21または22に記載の使用。
  24. 血圧正常化組成物が低血圧を改善する組成物である請求項21または22に記載の使用。
  25. 低血圧を改善する組成物を製造するための下記式(2):
    Figure 2007086480

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qの使用。
  26. 請求項1〜15記載のいずれか一つの組成物、および該組成物を血圧を正常にするために使用することができる、または使用すべきであること記載した、該組成物に関する記載物を含む商業的パッケージ。

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