JPWO2007077736A1 - 無線送信機及び無線送信方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の無線送信機は、n本(nは2以上の整数)の送信アンテナと、端末より通知される受信品質に基づいて端末毎にチャンクを割り当て、そのチャンクに対して位相制御を行うか否かを決定する位相制御通知信号を通知する送信回路制御部と、n本の送信アンテナ毎に、位相制御通知信号に基づき位相制御を行い、複数の送信ダイバーシチ効果のうち最適な送信ダイバーシチ効果が得られる遅延を与える送信回路部とを有する。

Description

本発明は、無線送信機及び無線送信方法、特に複数本の送信アンテナを備える無線送信機から端末に対して信号を送信する無線送信機及び無線送信方法に関する。
本願は、2005年12月26日に、日本に出願された特願2005−371336号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、主にマルチキャリア伝送システムにおいて、周波数軸−時間軸に沿った複数のブロックにわけ、ユーザのスケジューリングを行う方法が提案されている。なお、ここでは、ユーザが通信を行う際に確保される周波数軸と時間軸で規定される領域を割り当てスロットと呼び、その割り当てスロットを決める際に基本となるブロックをチャンクと呼んでいる。
この中でも、ブロードキャスト/マルチキャスト信号や、制御信号を送信する場合には、周波数方向に広いブロックを割り当て、周波数ダイバーシチ効果を得ることにより、受信電力が低い場合にも誤りにくくし、無線送信機と無線受信機である端末の間の1対1通信であるユニキャスト信号を送信する場合には、周波数方向に狭いブロックを割り当て、マルチユーザダイバーシチ効果を得る方法が提案されている。
図40、図41は、無線送信機から無線受信機に送信する信号の時間(縦軸)と周波数(横軸)の関係を示した図である。時間軸と周波数軸からなる二次元平面上において、時間軸方向に時間幅t1〜t5に分割されている。ここでは、伝送時間t1〜t5の時間幅は同一としている。また、周波数軸方向に周波数幅f1〜f4に分割されている。ここでは、伝送周波数f1〜f4の周波数幅はいずれもFで同一としている。
このように、伝送時間t1〜t5、伝送周波数f1〜f4によって、時間軸と周波数軸からなる二次元平面上に20個のチャンクK1〜K20が設定される。
図41に示すように、例えば、周波数軸方向に4個のチャンクK1〜K4を結合し、かつ時間軸方向に3等分して、時間幅がt1/3、周波数幅が4×f1の通信スロットS1〜S3が設定される。第1ユーザに割り当てスロットS1を割り当て、第2ユーザに割り当てスロットS2、第3ユーザに割り当てスロットS3を割り当てる。これにより、第1〜第3ユーザは周波数ダイバーシチ効果を得ることができる。ここで、周波数ダイバーシチとは、複数の送信アンテナを備える無線送信機から無線受信機に信号を送信する場合において、それらの複数の送信アンテナから送信する信号間に大きな遅延時間差を与えて送信することをいう。また、周波数ダイバーシチ効果とは、複数の送信アンテナから送信する信号間に大きな遅延時間差が与えられていることを利用することにより、無線受信機において受信品質の良好な領域の信号を使用して、通信品質を向上させることをいう。なお、周波数ダイバーシチを適用して無線送信機から無線受信機に対して信号を送信するチャンクのことを周波数ダイバーシチ領域と呼ぶ。
また、例えば、チャンクK5を割り当てスロットS4として第4ユーザに割り当てる。
また、チャンクK6、K7を結合して割り当てスロットS5として第5ユーザに割り当てる。また、チャンクK8を割り当てスロットS6として第6ユーザを割り当てる。これにより、第4〜第6ユーザはマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができる。ここで、マルチユーザダイバーシチとは、複数の送信アンテナを備える無線送信機から無線受信機に信号を送信する場合において、それらの複数の送信アンテナから送信する信号間に小さな遅延時間差を与えて送信することをいう。また、マルチユーザダイバーシチ効果とは、複数の送信アンテナから送信する信号間に小さな遅延時間差が与えられていることを利用することにより、受信電力の変動の少ない領域の信号を使用して、通信品質を向上させることをいう。なお、マルチユーザダイバーシチを適用して無線送信機から無線受信機に対して信号を送信するチャンクのことをマルチユーザダイバーシチ領域と呼ぶ。
また、例えば、チャンクK9、K11を割り当てスロットS7として第7ユーザに割り当てる。また、チャンクK10、K12を結合するとともに時間軸方向に3等分して、時間幅がt3/3、周波数幅が2×f2の通信スロットS8〜S10を設定する。第8ユーザに割り当てスロットS8を割り当て、第9ユーザに割り当てスロットS9、第10ユーザに割り当てスロットS10を割り当てる。これにより、第7〜第10ユーザはマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができる。
また、例えば、チャンクK13を割り当てスロットS11として第11ユーザに割り当てる。また、チャンクK14を割り当てスロットS12として、第12ユーザに割り当てる。また、チャンクK15、K16を結合して割り当てスロットS13とし第13ユーザに割り当てる。これにより、第11〜第13ユーザはマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができる。
また、例えば、チャンクK17、K19を割り当てスロットS14として第14ユーザに割り当てる。また、チャンクK18、K20を結合し、かつ時間軸方向に3等分して、時間幅がt5/3、周波数幅が2×f2の通信スロットS15〜S17を設定する。第15ユーザに割り当てスロットS15を割り当て、第16ユーザに割り当てスロットS16、第17ユーザに割り当てスロットS17を割り当てる。これにより、第14〜第17ユーザはマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができる。
3GPP寄書,R1−050249 3GPP寄書,R1−050590
従来の技術では、チャンクごとに周波数ダイバーシチ又はマルチユーザダイバーシチを適用して無線送信機から無線受信機である端末に信号を送信する場合に、受信品質が良好な周波数帯域に属するチャンクを利用する無線受信機が多数存在すると、所定台数の無線受信機のみしか通信品質が良好な状態で無線送信機との間で通信を行うことができないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の端末が受信品質の良い周波数帯域に属するチャンクを利用して通信を行うことができない場合であっても通信品質が低下することを防ぐことができる無線送信機及び無線送信方法を提供することにある。
本発明の無線送信機は、上記課題を解決するためになされたもので、複数の送信アンテナと、端末より通知される受信品質に基づいて、端末毎にフレーム中の通信周波数帯および通信時間を割り当て、位相制御を行うか否かを決定する位相制御通知信号を通知する送信回路制御部と、前記通信周波数帯および通信時間に対し、ダイバーシチ効果を得るべく前記複数の送信アンテナ毎に異なる遅延を与え、前記位相制御通知信号に基づいて位相制御を行う送信回路部とを有する。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、前記通信周波数帯および通信時間毎にマルチユーザダイバーシチ領域とするか周波数ダイバーシチ領域とするかを決定するマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号を前記送信回路部に通知し、前記送信回路部は、前記マルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号に基づいて前記複数の送信アンテナ毎に異なる遅延を与える。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、受信品質の悪い通信周波数帯を端末に割り当てる際に、位相制御を行うことを決定する位相制御通知信号を通知する。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、前記受信品質の悪い周波数帯域として、最も受信品質が良い周波数帯域以外の周波数帯域を設定する。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、前記受信品質の悪い周波数帯域として、最も受信品質が良い周波数帯域における受信品質に基づいて定まる所定の閾値以下の受信品質の周波数帯域を設定する。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、前記受信品質として、MCS、SINR、受信電力の少なくとも1つ以上を使用する。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、前記所定の閾値を、最も受信品質が良い周波数帯域における受信品質の1/2に設定する。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、前記受信品質の悪い通信周波数帯を端末に割り当てる場合に、複数の通信周波数帯および通信時間をその端末に対して割り当てる。
また、本発明の無線送信機は、前記位相制御通知信号により位相制御を行うことを通知された場合に、前記複数の送信アンテナのうち少なくとも1本の送信アンテナの位相制御を行う送信アンテナ回路部を有する。
また、本発明の無線送信機の前記送信アンテナ回路部は、前記位相制御通知信号により位相制御を行うことを通知された場合に、前記複数の送信アンテナのうち任意の1本の送信アンテナの位相制御を行う。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、パイロット信号の配置情報であるパイロット配置情報及び前記位相制御通知信号を前記送信回路部に通知し、前記位相制御通知信号により位相制御を行うことを通知された端末についての受信品質を再度受信し、前記パイロット配置情報に基づいてパイロット信号の割り当てを行う。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、伝搬路推定のためのパイロット信号を複数の通信周波数帯および通信時間に割り当て、前記パイロット信号が少なくとも1つある位相制御パターンの1つであることを前記送信回路部に通知し、前記パイロット信号の送信を行う。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、前記複数の通信周波数帯および通信時間を複数のフレームにまたがるように設定する。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、通信周波数帯および通信時間の数とフレーム数を位相制御パターンの数だけ設定する。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路制御部は、端末から送信された受信品質に基づいて、位相制御パターンの受信品質を比較し、最も受信品質の良い位相制御パターンの選択を行う。
また、本発明の無線送信機の前記複数の送信アンテナは、第1送信アンテナ、第2送信アンテナ、第3送信アンテナ、第4送信アンテナから構成され、前記位相制御パターンは3個あり、前記送信回路制御部は、前記第1送信アンテナから前記第4送信アンテナの中の2本の送信アンテナの位相制御を行う。
また、本発明の無線送信機の前記送信回路部は、位相制御を行う送信アンテナの位相をπ回転させる。
また、本発明の無線送信機は、複数の送信アンテナと、端末より通知される受信品質に基づいて、端末毎にフレーム中の通信周波数帯および通信時間を割り当て、前記通信周波数帯および通信時間に対し、ダイバーシチ効果を得るべく前記複数の送信アンテナ毎に遅延を与え、位相制御における位相回転量を選択する。
また、本発明の無線送信機は、前記位相回転量として、0またはπを選択する。
また、本発明の無線送信機では、前記複数の送信アンテナ毎に与える遅延は、前記通信周波数帯および通信時間毎にマルチユーザダイバーシチ領域とするか周波数ダイバーシチ領域とするかを決定するマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号に基づいて選択される。
また、本発明の無線送信方法は、端末より通知される受信品質に基づいて、端末毎にフレーム中の通信周波数帯および通信時間を割り当て、位相制御を行うか否かを決定する位相制御通知信号を通知する第1のステップと、前記通信周波数帯および通信時間に対し、ダイバーシチ効果を得るべく複数の送信アンテナ毎に異なる遅延を与え、前記位相制御通知信号に基づいて位相制御を行う第2のステップとを実行する。
本発明では、送信回路制御部により、フレーム中のチャンク毎に周波数ダイバーシチ領域とするかマルチユーザダイバーシチ領域とするかを決定するマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号を通知し、端末より通知される受信品質に基づいて端末毎にチャンクを割り当て、そのチャンクに対して位相制御を行うか否かを決定する位相制御通知信号を通知し、送信回路部により、前記マルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号及び前記位相制御通知信号に基づいて前記n本の送信アンテナ毎に異なる遅延を付加するようにした。
これにより、無線受信機である端末における受信品質に基づいてチャンクの割り当てを行うとともに、端末の受信品質が悪い場合には位相制御を行うことで弱め合う信号同士を強め合う信号に変えることができるため、端末が無線送信機から受信する信号の受信品質を高めることができる。
本発明の実施形態による無線送信機1と無線受信機7との間での通信方法を説明するための図である。 複数の遅延時間の異なる伝搬路p11〜p13、p21〜p23、p31〜p33(図1)を通り無線受信機7に到達する信号w11〜w13、w21〜w23、w31〜w33の遅延プロファイルを示す図である。 図2Aの遅延プロファイルを周波数変換し、周波数(横軸)と電力(縦軸)の点から示した伝達関数C1を表す図である。 送信信号が複数(3つ)の遅延時間の異なる伝搬路p11〜p13、p21〜p23、p31〜p33(図1)を通り、無線受信機7に到達する信号w11〜w13、w21〜w23、w31〜w33の遅延プロファイルを示す図である。 ユーザu1が使用する無線受信機での伝達関数C2を示す図である。 ユーザu2が使用する無線受信機での伝達関数C3を示す図である。 最大遅延時間(n−1)Tと周波数変動との関係を示す図である。 最大遅延時間(n−1)Tと周波数変動との関係を示す図である。 最大遅延時間(n−1)Tと周波数変動との関係を示す図である。 最大遅延時間(n−1)Tと周波数変動との関係を示す図である。 無線送信機8の複数の送信アンテナから同一の信号を、遅延時間を与えずに無線受信機に対して送信する場合について説明するための図である。 無線送信機8の複数の送信アンテナから同一の信号を、遅延時間を与えずに無線受信機に対して送信する場合について説明するための図である。 無線送信機8の複数の送信アンテナから同一の信号を、遅延時間を与えずに無線受信機に対して送信する場合について説明するための図である。 無線送信機8の複数の送信アンテナから同一の信号を、異なる遅延時間を与えて無線受信機に対して送信する場合について説明するための図である。 無線送信機8の複数の送信アンテナから同一の信号を、異なる遅延時間を与えて無線受信機に対して送信する場合について説明するための図である。 無線送信機8の複数の送信アンテナから同一の信号を、異なる遅延時間を与えて無線受信機に対して送信する場合について説明するための図である。 本実施形態において使用するチャンクK1の構成を示す図である。 無線送信機である基地局装置11と、無線受信機である端末12〜14の配置関係の一例を示す図である。 本実施形態による無線受信機である端末12(図9)で観測される信号について説明するための図である。 本実施形態による無線受信機である端末14(図9)で観測される信号について説明するための図である。 無線送信機である基地局装置11と、無線受信機である端末15〜20の配置関係の他の一例を示す図である。 本実施形態による無線受信機である端末15〜20(図12)で観測される信号について説明するための図である。 端末15〜17が受信する信号について説明するための図である。 端末18〜20が受信する信号について説明するための図である。 MCS情報の一例を示す図である。 本実施形態による位相制御の方法について説明するための図である。 本実施形態による位相制御の方法について説明するための図である。 本実施形態による位相制御の方法について説明するための図である。 チャンクに対する端末15〜20の割り当て方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態による基地局装置11の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による送信回路部22(図19)の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による位相回転処理部27(図20)の処理について説明するための図である。 本発明の第1の実施形態によるスケジューラ部34(図19)の処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による基地局装置11の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態によるスケジューラ部134(図23)の処理を示すフローチャートである。 無線送信機が4本の送信アンテナを備える場合の無線受信機における受信信号の品質について説明するための図である。 無線送信機が4本の送信アンテナを備える場合の無線受信機における受信信号の品質について説明するための図である。 無線送信機が4本の送信アンテナを備える場合の無線受信機における受信信号の品質について説明するための図である。 無線送信機が4本の送信アンテナを備える場合の無線受信機における受信信号の品質について説明するための図である。 本発明の第2の実施形態によるスケジューラ部134の処理を説明するための図である。 マルチユーザダイバーシチ領域として割り当てられている周波数帯域f1、f3に属するグループL11、L13に端末15〜20を割り当てる方法を示している。 本発明の第2の実施形態によるスケジューラ部134の処理を説明するための図である。 マルチユーザダイバーシチ領域として割り当てられている周波数帯域f1、f3に属するグループL11、L13に端末15〜20を割り当てる方法を示している。 本発明の第3の実施形態による基地局装置11の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態によるスケジューラ部134(図23)の処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による送信回路部22(図29)の構成を示すブロック図である。 無線送信機が備える送信アンテナの本数が2本の場合における受信品質について説明するための図である。 無線送信機が備える送信アンテナの本数が2本の場合における受信品質について説明するための図である。 無線送信機が備える送信アンテナの本数が3本の場合における受信品質について説明するための図である。 無線送信機が備える送信アンテナの本数が3本の場合における受信品質について説明するための図である。 本発明の第4の実施形態による基地局装置11の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態によるスケジューラ部334(図33)の処理を示すフローチャートである。 無線送信機が備える送信アンテナの本数が4本の場合における受信品質について説明するための図である。 無線送信機が備える送信アンテナの本数が4本の場合における受信品質について説明するための図である。 無線送信機が備える送信アンテナが4本の場合における位相制御パターンについて説明するための図である。 位相制御パターン数のフレームで各位相制御パターンを行ったマルチユーザダイバーシチ効果を測定する方法を説明するための図である。 端末20(図37)が割り当てられたチャンクの周波数帯域に属する複数のチャンクを用いて受信品質の測定を行う方法を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態による送信回路部22(図33)の構成を示すブロック図である。 無線送信機から無線受信機に送信する信号の時間(縦軸)と周波数(横軸)の関係を示した図である。 無線送信機から無線受信機に送信する信号の時間(縦軸)と周波数(横軸)の関係を示した図である。
符号の説明
1 無線送信機
2〜4 送信アンテナ
5、6 遅延器
7 無線受信機
8 無線送信機
9、10 無線受信機
11 基地局装置
12〜20 端末
20a 受信回路部
21 MAC部
22 送信回路部
23 無線周波数変換部
24 誤り訂正符号化部
25 変調部
26 サブキャリア割り当て部
27 位相回転処理部
28 IFFT部
29 並直列変換部
30 GI付加部
31 フィルタ部
32 D/A変換部
33−1、2、3 送信アンテナ回路部
34、134、234、334 スケジューラ部
35 パイロット信号生成部
36 パイロット割り当て部
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態による無線送信機1と無線受信機7との間での通信方法を説明するための図である。無線送信機1が送信する信号は、例えば複数の伝搬路p11〜p13、p21〜p23、p31〜p33を通って、無線受信機7へ到達する。無線送信機1は複数の送信アンテナ2〜4を持つ。送信アンテナ5、6から送信される信号に対しては、遅延器5、6によりそれぞれ遅延時間T、2Tが与えられて送信される。
無線受信機7は、無線送信機1から送信された信号を受信する。なお、図1では、無線送信機1が3本の送信アンテナ2〜4を備える場合について説明しているが、無線送信機1に3本以外の複数の送信アンテナを設けるようにしてもよい。
なお、複数の送信アンテナは、携帯電話機などと通信を行う基地局装置である無線送信機に搭載される送信アンテナや、同一セクタ内の同一基地局装置内の異なるセクタ間の送信アンテナや、異なる基地局装置間の送信アンテナなどである。ここでは、複数の送信アンテナが、同一セクタ内に設置されている場合について説明する。
図1の遅延器5、6はそれぞれ遅延時間Tを与えるものとし、これにより上述したように、送信アンテナ3では遅延時間Tが、送信アンテナ4では遅延時間2Tが与えられる。
図2A、図2Bは、無線受信機7が無線送信機1から受信する信号の一例について説明するための図である。図2Aは、複数の遅延時間の異なる伝搬路p11〜p13、p21〜p23、p31〜p33(図1)を通り無線受信機7に到達する信号w11〜w13、w21〜w23、w31〜w33の遅延プロファイルを示している。図2Aでは、横軸に時間をとり、縦軸に受信電力をとっている。図2Aに示すように、瞬時の遅延プロファイルは、2T+dmaxの最大遅延波を持つことになり、各送信アンテナから同一信号を送信した場合に比べ、最大遅延波が非常に大きくなる。なお、dmaxは、送信アンテナから受信アンテナに電波が到達する際の、最も到達の速い伝搬路と最も到達の遅い伝搬路との到達時間差を示している。
図2Bは、図2Aの遅延プロファイルを周波数変換し、周波数(横軸)と電力(縦軸)の点から示した伝達関数C1を表している。このように、遅延プロファイルにおいて最大遅延時間2T+dmaxが大きくなるということは、伝達関数C1の周波数変動が速くなることを意味する。従って、図2Bに示すように、データD1、D2をそれぞれ拡散比が4で拡散して、サブキャリアを割り当てる。なお、無線送信機1側では、この伝達関数C1の周波数変動に応じて、拡散率又は誤り訂正符号の符号化率を制御することが望ましいが、上記方法では、無線送信機1側で、遅延時間2Tが既知であることから、伝搬路の周波数変動に関わらず、拡散率又は誤り訂正符号の符号化率を決めることができる。
一方で、マルチユーザダイバーシチ効果を得たい場合は、瞬時の遅延プロファイルにおける最大遅延時間2T+dmaxがあまり大きくないことが望ましい。
図3A、図3B、図3Cは、無線受信機7が無線送信機1から受信する信号の他の一例について説明するための図である。遅延時間の異なる複数の伝搬路を通り無線受信機に到達する信号の遅延プロファイルと伝達関数を示す図である。図3Aは、送信信号が複数(3つ)の遅延時間の異なる伝搬路p11〜p13、p21〜p23、p31〜p33(図1)を通り、無線受信機7に到達する信号w11〜w13、w21〜w23、w31〜w33の遅延プロファイルを示している。図3Aでは、横軸に時間をとり、縦軸に受信電力をとっている。
図3Bは、ユーザu1が使用する無線受信機での伝達関数C2を示している。また、図3Cは、ユーザu2が使用する無線受信機での伝達関数C3を示している。ユーザu1とユーザu2とでは無線送信機に対する無線受信機の位置が異なるため、瞬時の伝達関数も異なる。つまり、図3B、図3Cの低周波数の領域を周波数チャネルb1、高周波数の領域を周波数チャネルb2とすると、ユーザu1では周波数チャネルb2の方が平均の受信電力が大きいため品質が良く、ユーザu2では周波数チャネルb1の方が品質が良い。従って、ユーザu1には、周波数チャネルb2を利用して無線送信機1からデータD1〜D4を無線受信機に対して送信する。また、ユーザu2には、周波数チャネルb1を利用して無線送信機1からデータD1〜D4を無線受信機に対して送信する。
このように、ある瞬間において周波数チャネルごとの品質差を利用すると、周波数チャネル毎に異なるユーザが通信を行うことにより、伝送効率を向上させるマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができる。
しかしながら、最大遅延時間2T+dmaxが大きすぎると、伝達関数の周波数変動が早くなり、上記周波数チャネルb1と周波数チャネルb2との間の品質差が小さくなる。
従って、十分なマルチユーザダイバーシチ効果を得るためには、図3Aに示すように、最大遅延時間2T+dmaxを小さく取る必要がある。
図4A、図4B、図5A、図5Bは、最大遅延時間(n−1)Tと周波数変動との関係を示す図である。ここで、nは2以上の整数であり、無線送信機が備える送信アンテナ数を示している。図4Aに示すように2つの受信信号w31、w32の到達時間差が(n−1)Tである場合、この伝搬路の伝達関数は図4Bに示すようになる。
つまり、受信電力(縦軸)の振幅の落ち込みの間隔が、F=1/(n−1)Tとなる。
また、図5Aに示すように3つの受信信号w41〜w43が存在する場合にも、最初に到達する受信信号w41と最も遅く到達する受信信号w43との到達時間差が(n−1)Tである場合、やはり図5Bに示すように、電力(縦軸)の振幅の落ち込みの周波数間隔はF=1/(n−1)Tとなる。
ところで、周波数ダイバーシチ効果を得たい場合と、マルチユーザダイバーシチ効果を得たい場合では、先に述べたように、適切な伝達関数の周波数変動が異なることから、周波数ダイバーシチ効果を得たい場合には、送信アンテナ間の最大遅延時間(n−1)Tを、ユーザが通信を行う際に確保される周波数軸と時間軸で規定される基本領域であるチャンクの周波数帯域幅Fとした場合、(n−1)T>1/Fと設定することにより、周波数ダイバーシチ効果を得やすい環境を得ることができる。
これに対して、マルチユーザダイバーシチ効果を得たい場合には、送信アンテナ間の最大遅延時間(n−1)Tを、チャンクの周波数帯域幅Fとした場合、(n−1)T<1/Fと設定することにより、マルチユーザダイバーシチ効果を得やすい環境を得ることができる。なお、(n−1)T<1/Fとした場合には、(n−1)T=0の場合も含むものとする。また、ここでは、各送信アンテナに付加された遅延時間をTのn−1倍として表しており、Tは一定としているが、送信アンテナ毎にTを変えてもよい。また、マルチユーザダイバーシチ効果を得たい場合は、(n−1)T<1/Fと設定する代わりに信号の送信に利用する送信アンテナ数を減らすことにより、最大遅延時間を減らしても良い。
以上説明したように、送信信号を周波数ダイバーシチにより送信するか、マルチユーザダイバーシチにより送信するかによって((n−1)T>1/Fとするか(n−1)T<1/Fとするかによって)、伝搬路の状態に影響されること無く、周波数ダイバーシチ効果やマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができる。
なお、無線送信機から送信する信号を、周波数ダイバーシチにより送信するかマルチユーザダイバーシチにより送信するかは、送信を行う信号の種類(パイロット信号、制御信号、ブロードキャスト/マルチキャスト信号など)や、無線受信機の移動速度(移動速度が速い場合には周波数ダイバーシチ、遅い場合にはマルチユーザダイバーシチ)などにより切り替えることができる。
図6A、図6B、図6Cは、無線送信機8の複数の送信アンテナから同一の信号を、遅延時間を与えずに無線受信機に対して送信する場合について説明するための図である。図6Aのように無線送信機8には、並列に並べられた、水平方向に無指向性の送信アンテナが3本設置されている。この無線送信機8では信号を送信する際に、楕円型のローブe11、e12が生じてしまうため、無線受信機9のように受信信号が全周波数帯域で高い受信電力で受信される方向もあれば(図6B)、無線受信機10のように受信信号が全周波数帯域で低い受信電力で受信される方向も生じてしまう(図6C)。
図7A、図7B、図7Cは、無線送信機8の複数の送信アンテナから同一の信号を、異なる遅延時間を与えて無線受信機に対して送信する場合について説明するための図である。図7Aのように無線送信機8には、並列に並べられた、水平方向に無指向性の送信アンテナが3本設置されている。狭帯域で考えた場合には図6Aに示す楕円のようにローブe21〜e26が生じるため、受信信号中で受信電力の高い周波数帯域と低い周波数帯域が生じるが、平均の受信電力は方向に寄らずほぼ一定にできるため、無線受信機9での信号の受信電力(図7B)と、無線受信機10での信号の受信電力(図7C)の双方においてほぼ同様の品質を得ることができる。従って、無線送信機8の送信アンテナ毎に異なる遅延時間を与えた信号を送信する方法は、図6A〜図6Cで説明した複数の送信アンテナから同一信号を送信した場合の欠点も補うことができる。
図8は、本実施形態において使用するチャンクK1の構成を示す図である。図8では、横軸に周波数をとり、縦軸に時間をとっている。チャンクとは、周波数軸と時間軸からなる平面において、所定の周波数帯域と所定の時間帯域により定まる長方形状の領域をいう。チャンクK1は、19個の周波数帯域と、4つの時間帯域に分割されている。領域r1〜r10には、共通パイロット信号(CPICH:Common Pilot Channel)が配置されている。この共通パイロット信号は、復調時の伝播路推定及び受信信号の品質などを測定するために使用される。なお、ここでは、チャンクK1についてのみ説明するが、その他のチャンクの構成もチャンクK1と同じであるので、その説明を省略する。
図9は、無線送信機である基地局装置11と、無線受信機である端末12〜14の配置関係の一例を示す図である。基地局装置11は、3つのセクタSC1〜SC3に対して信号を送信する。それぞれのセクタSC1〜SC3には、複数(例えば、3本)の送信アンテナが設置される。ここでは、セクタSC1に3台の端末12〜14が存在し、それぞれの端末12〜14が基地局装置11と無線通信を行う場合について説明する。
図10は、本実施形態による無線受信機である端末12(図9)で観測される信号について説明するための図である。図10の(a)と(b)では、横軸に周波数をとり、縦軸に受信電力をとっている。図10の(a)は、マルチユーザダイバーシチ領域において観測される伝達関数C11を示している。また、図10の(b)は、周波数ダイバーシチ領域において観測される伝達関数C12を示している。
図10の(c)は、横軸に周波数をとり、縦軸に時間をとっている。ここでは、チャンクK1〜K20を各ユーザに割り当てて通信を行う場合について説明する。なお、図10の(c)ではチャンクK1、K5、K9、K13、K17からなるグループL11と、チャンクK2、K6、K10、K14、K18からなるグループL12と、チャンクK3、K7、K11、K15、K19からなるグループL13と、チャンクK4、K8、K12、K16、K20からなるグループL14にグループ分けされている。グループL11、L13は予めマルチユーザダイバーシチ領域として設定されている。また、グループL12、L14は予め周波数ダイバーシチ領域として設定されている。
端末12(図9)では、グループL11に含まれるチャンクK1、K5、K9、K13、K17の共通パイロット信号を用いて伝搬路の伝達関数を求めると、図10の(a)の伝達関数C11の周波数帯域f1が観測される。また、グループL12に含まれるチャンクK2、K6、K10、K14、K18の共通パイロット信号を用いて伝搬路の伝達関数を求めると、図10の(b)の伝達関数C12の周波数帯域f2が観測される。また、グループL13に含まれるチャンクK3、K7、K11、K15、K19の共通パイロット信号を用いて伝搬路の伝達関数を求めると、図10の(a)の伝達関数C11の周波数帯域f3が観測される。また、グループL14に含まれるチャンクK4、K8、K12、K16、K20の共通パイロット信号を用いて伝搬路の伝達関数を求めると、図10の(b)の伝達関数C12の周波数帯域f4が観測される。
なお、チャンクK1〜K20が、グループL11〜L14に分けられ、マルチユーザダイバーシチ領域と周波数ダイバーシチ領域に割り当てられているという状況は、システムの設計時に固定され変更されない場合もあれば、収容する端末の状況(端末数、高速移動端末の数、情報伝送量)に応じて動的に変更する場合もある。
図11は、本実施形態による無線受信機である端末14(図9)で観測される信号について説明するための図である。図11の(a)と(b)では、横軸に周波数をとり、縦軸に受信電力をとっている。図11の(a)は、マルチユーザダイバーシチ領域において観測される伝達関数C21を示している。また、図11の(b)は、周波数ダイバーシチ領域において観測される伝達関数C22を示している。なお、端末14は端末12とは基地局装置11(図9)に対する位置が異なっているため、伝達関数C21、C22(図11の(a)、図11の(b))と伝達関数C11、C12(図10の(a)、図10の(b))とは波形が異なっている。
図11の(c)は、横軸に周波数をとり、縦軸に時間をとっている。ここでは、チャンクK1〜K20を各ユーザに割り当てて通信を行う場合について説明する。チャンクK1〜K20のグループL11〜L14への割り当て方や、グループL11〜L14の周波数ダイバーシチ領域又はマルチユーザダイバーシチ領域への割り当て方は図10の(c)の場合と同じであるので、その説明を省略する。
端末14では、グループL11に含まれるチャンクK1、K5、K9、K13、K17の共通パイロット信号を用いて伝搬路の伝達関数を求めると、図11の(a)の伝達関数C21の周波数帯域f1が観測される。また、グループL12に含まれるチャンクK2、K6、K10、K14、K18の共通パイロット信号を用いて伝搬路の伝達関数を求めると、図11の(b)の伝達関数C22の周波数帯域f2が観測される。また、グループL13に含まれるチャンクK3、K7、K11、K15、K19の共通パイロット信号を用いて伝搬路の伝達関数を求めると、図11の(a)の伝達関数C21の周波数帯域f3が観測される。また、グループL14に含まれるチャンクK4、K8、K12、K16、K20の共通パイロット信号を用いて伝搬路の伝達関数を求めると、図11の(b)の伝達関数C22の周波数帯域f4が観測される。
各端末12〜14(図9)から基地局装置11宛に通知されるCQI(Channel Quality Indicator)に含まれる情報として、チャンク毎の受信信号の品質などが送信された場合には、端末12ではグループL11とグループL13、つまり伝達関数C11の周波数帯域f1と、伝達関数C11の周波数帯域f3でどちらが受信信号の品質が良いかを基地局装置11において比較した結果、基地局装置11はグループL11(又は周波数帯域f1)を端末12に割り当て信号を送信する。
また、端末14ではグループL11とグループL13、つまり伝達関数C21の周波数帯域f1と、伝達関数C21の周波数帯域f3でどちらが受信信号の品質が良いかを基地局装置11において比較した結果、基地局装置11はグループL13(又は周波数帯域f3)を端末14に割り当て信号を送信する。
本実施形態では、基地局装置11において、周波数ダイバーシチ領域、マルチユーザダイバーシチ領域毎に、送信アンテナ毎に異なる遅延時間を付加した場合においても、予め周波数ダイバーシチ領域、マルチユーザダイバーシチ領域を決定しておき、その領域に含まれる共通パイロット信号も前記異なる遅延時間を付加しておくようにした。これにより、端末からのCQI情報に従ってスケジューリングを行うことにより、各端末に適切なチャンクを割り当て、十分なマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができる。
図12は、無線送信機である基地局装置11と、無線受信機である端末15〜20の配置関係の他の一例を示す図である。基地局装置11は、3つのセクタSC1〜SC3に対して信号を送信する。それぞれのセクタSC1〜SC3には、複数(例えば、3本)の送信アンテナが設置される。ここでは、セクタSC1に6台の端末15〜20が存在し、それぞれの端末15〜20が基地局装置11と無線通信を行う場合について説明する。
端末15〜17は、基地局装置11からほぼ同等の平均受信電力の信号を受信することが可能な領域であるグループg1に位置している。また、端末18〜20は、基地局装置11からほぼ同等の平均受信電力の信号を受信することが可能な領域であるグループg2に位置している。グループg1、g2は送信アンテナから見てほぼ同方向にある。この場合、端末15〜20の平均受信電力は異なるものの、周波数特性の波形は同様である。
図13は、本実施形態による無線受信機である端末15〜20(図12)で観測される信号について説明するための図である。図13の(a)は、マルチユーザダイバーシチ領域において観測される伝達関数C31、C32を示している。図13の(a)では、横軸に周波数をとり、縦軸に受信電力をとっている。
図13の(b)は、横軸に周波数をとり、縦軸に時間をとっている。ここでは、チャンクK1〜K20を各ユーザに割り当てて通信を行う場合について説明する。チャンクK1〜K20のグループL11〜L14への割り当て方や、グループL11〜L14の周波数ダイバーシチ領域又はマルチユーザダイバーシチ領域への割り当て方は図10の(c)の場合と同じであるので、その説明を省略する。
端末15〜20が、マルチユーザダイバーシチ領域として割り当てられているグループL11、L13のチャンクの受信品質を観測する。端末15〜17では、図13の(a)に示されるような伝達関数C31が観測される。また、端末17〜19では、図13の(a)に示されるような伝達関数C32が観測される。伝達関数C31と伝達関数C32とは、平均受信電力は異なるが、波形はほぼ同様である。
図14は、端末15〜17が受信する信号について説明するための図である。図14の(a)は、端末15〜17で観測される伝達関数C31を、横軸に周波数をとり、縦軸に受信電力をとって示した図である。また、図14の(b)は、端末15〜17が観測した各チャンクのMCS(Modulation and Coding Scheme)情報の一例を示す図である。
グループL11に属するチャンクK1、K5、K9、K13、K17では、それぞれ大きさが4、4、5、4、4のMCS情報が受信されている。また、グループL13に属するチャンクK3、K7、K11、K15、K19では、それぞれ大きさが8、8、8、9、8のMCS情報が受信されている。ここで、MCS情報の数値が大きいほど、受信品質は良いことを示している。
図15は、端末18〜20が受信する信号について説明するための図である。図15の(a)は、端末18〜20で観測される伝達関数C32を、横軸に周波数をとり、縦軸に受信電力をとって示した図である。また、図15の(b)は、端末18〜20が観測した各チャンクのMCS情報の一例を示す図である。
グループL11に属するチャンクK1、K5、K9、K13、K17では、それぞれ大きさが2、2、3、2、2のMCS情報が受信されている。また、グループL13に属するチャンクK3、K7、K11、K15、K19では、それぞれ大きさが4、4、4、5、4のMCS情報が受信されている。
図16は、MCS情報の一例を示す図である。ここでは、MCS情報(1など)に応じて、変調方式(QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)など)、符号化率(1/8など)、伝送速度(1.942Mbpsなど)が定まる。図16から分かるように、端末における伝送速度の要求が高くなるにつれMCS情報の値も大きくなる。図14の(b)、図15の(b)から分かるように、端末15〜17、端末18〜20が観測した中で受信品質のよい周波数領域はそれぞれ同じ周波数帯域f3である。つまり、端末15〜20は全て同じ周波数帯域に割り当てることになる。ここでは、各周波数帯域f1〜f4を、時間軸方向に5つのチャンクを割り当てているが、この5つのチャンクに対して6つの端末を割り当てる場合、必然的に1つの端末は受信品質が最も良いチャンクK3、K7、K11、K15、K19であるグループL13に割り当てることができなくなる。
この問題を解決するために、本実施形態では、受信品質の悪いチャンクに対し、位相制御を行うことによって、受信品質の悪いチャンクを受信品質の良いチャンクに変えて、そのチャンクに端末を割り当てるようにする。ここで、位相制御とは、送信アンテナ数がn本である場合に、最低1本、最大n−1本の送信アンテナにおいて位相回転を行うことであり、対応する送信アンテナのサブキャリア信号の符号を反転することも含む。
図17A、図17B、図17Cは、本実施形態による位相制御の方法について説明するための図である。ここでは、無線送信機が2本の送信アンテナant1、ant2を有し、無線受信機が受信アンテナant3を有する場合について説明する。送信アンテナant1と受信ant3との間の伝達関数はH1であり、送信アンテナant2と受信アンテナant3との間の伝達関数はH2である。受信側では各送信アンテナから同じ共通パイロット信号が送信されるため、伝達関数H1と伝達関数H2とが合成された伝達関数H1+H2が観測される。
図17Bは、伝達関数H1+H2が弱め合っていて受信品質が悪い場合を示している。この場合、伝達関数H2をπ回転すると、端末では伝達関数H1−H2が観測される。位相回転を行っていない伝達関数H1+H2は、伝達関数H1や伝達関数H2に比べて大きさが小さく、伝達関数H1と伝達関数H2とが弱め合っていた。これに対して、伝達関数H2に対して位相回転を行なった伝達関数H1−H2は、伝達関数H1や伝達関数H2に比べて大きさが大きく、伝達関数H1と伝達関数H2とが強め合い、無線受信機における受信品質が改善する。
図18は、チャンクに対する端末15〜20の割り当て方法を説明するための図である。
ここでは、端末15〜17が図14の(b)の周波数帯域f3におけるMCS情報の値が大きく、端末18〜20が図15の(b)の周波数帯域f3のMCS情報の値が大きい場合につて説明する。本実施形態では、MCS情報の値が大きい端末から周波数帯域f3に割り当てる。すなわち、端末15〜19をチャンクK15、K3、K7、K11、K19に順次割り当てる。
端末20が観測したMCS情報の値が最も小さい場合、端末20をMCS情報が大きい方の周波数帯域f3に割り当てることはできなくなる。このとき基地局端末11は端末20をMCS情報の値が小さい方の周波数帯域f1に属するチャンクに割り当て、そのチャンクに対して位相制御を行い、マルチユーザダイバーシチ効果を得る。
図19は、本発明の第1の実施形態による基地局装置11の構成を示すブロック図である。基地局装置11は、複数の端末から送信される信号を受信アンテナa1〜a3で受信する。無線周波数変換部23は、送信アンテナa1〜a3で受信した信号に対して周波数変換の処理を行い信号d1として受信回路部20aに出力する。受信回路部20aにおいて無線周波数変換部23からの出力される信号d1を復調し、その結果をMAC(Media Access Control)部21(送信回路制御部)に信号d2として出力する。MAC部21は、フレーム中のチャンク毎に周波数ダイバーシチ領域とするかマルチユーザダイバーシチ領域とするかを決定するマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1と、端末から受信したMCS情報を基にスケジューリングを行うスケジューラ部34からの出力であるサブキャリア割り当て情報j2と、チャンクに対して位相制御を行うか否かを決定する位相制御通知信号j3により送信回路部22を制御する。マルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1によりどのチャンクをマルチユーザダイバーシチ領域とするか周波数ダイバーシチ領域とするかは、予め基地局装置11の管理者等により設定される。
また、MAC部21は送信回路部22に対して、無線送信機から無線受信機に対して送信する信号d3を出力する。送信回路部22から出力される信号d4は、無線周波数変換部23により無線周波数に変換されて送信アンテナa5〜a7から送信される。
本実施形態による無線送信機である基地局装置11は3本の送信アンテナを有し、MAC部21(送信回路制御部)は、マルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1を通知する。また、MAC部21は、無線受信機である端末より通知されるMCS情報(受信品質)に基づいて端末毎にチャンクを割り当てるとともに位相制御通知信号j3を通知する。また、送信回路部22は、マルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1又は位相制御通知信号j3に基づいて3本の送信アンテナ毎に異なる遅延を付加する。
図20は、本発明の第1の実施形態による送信回路部22(図19)の構成を示すブロック図である。送信回路部22は、送信データの誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化部24、誤り訂正符号化部24の出力に対しQPSK等の変調を行う変調部25、変調部25の出力をサブキャリア割り当て情報j2に基づき、端末を各サブキャリアに割り当てるサブキャリア割り当て部26、サブキャリア割り当て部26の出力から各送信アンテナで送信される信号を生成する送信アンテナ回路部33−1、2、3を有する。
送信アンテナ回路部33−1、2、3は、位相回転処理部27でマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1、位相制御通知信号j3に基づいて位相回転を行うことで送信アンテナ毎の遅延時間を付加し、位相回転処理部27の出力はIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部28で時間信号に変換され、IFFT部28の出力は並直列変換部29で並直列変換され、並直列変換部29の出力はGI付加部30でGI(Guard Interval)が付加され、GI付加部30の出力からフィルタ部31で所望の信号を取り出し、D/A(Digital / Analog)変換部32でディジタル・アナログ変換される。
また、サブキャリア割り当て部26は、パイロット信号生成部35で生成される共通パイロット信号を各サブキャリアに割り当てる処理も行う。フレーム内のチャンクはマルチユーザダイバーシチ領域、周波数ダイバーシチ領域にグループ分けされているため、チャンクに共通パイロット信号を配置すればマルチユーザダイバーシチ領域では送信アンテナ毎に1/F以下の最大遅延差、周波数ダイバーシチ領域では送信アンテナ毎に1/F以上の最大遅延差が付加されて送信される。従って、端末は各チャンクに配置されている共通パイロット信号を観測することで各送信ダイバーシチ効果の受信品質を測定することができる。
図21は、本発明の第1の実施形態による位相回転処理部27(図20)の処理について説明するための図である。ここでは、位相回転処理部27がマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1によりマルチユーザダイバーシチを使用することが通知され、位相制御通知信号j3により送信アンテナ4(図1)で位相制御を行うことを通知された場合について説明する。ここで、無線送信機には送信アンテナが3本設けられている。図21のθ(=2πdk/N)は、第kサブキャリアにおける位相回転量を示している。ここで、NはFFT(Inverse Fast Fourier Transform)ポイント数であり、dは1/F以下の遅延ポイントであり、Fはチャンク当たりの周波数帯域幅を表している。
ここでは、マルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1によりマルチユーザダイバーシチを指定しているため、最大遅延差を与えている送信アンテナ4は、1/F以下の遅延差が与えられている。図18中の端末15から端末19では、位相制御は行わないため、各送信アンテナにおける位相回転量は、送信アンテナ2(図1)で0、送信アンテナ3でθ/2、送信アンテナ4でθである。一方、図18中の端末20では送信アンテナ4は、位相制御通知信号j3により位相制御を行うことを通知されているため位相回転はθに更にπ回転させたものとなる。なお、端末が周波数ダイバーシチ領域に割り当てられている場合は、図21中のdは1/F以上の遅延ポイントとなり、最大遅延差を与える送信アンテナ4で、1/F以上の最大遅延時間を付加する。
図22は、本発明の第1の本実施形態によるスケジューラ部34(図19)の処理を示すフローチャートである。始めに、基地局装置11は、各端末から通知されたCQI情報に含まれるMCS情報を収集する(ステップm11)。各端末から収集したMCS情報のうち、最も値が大きい端末から周波数帯域を割り当てる(ステップm12)。また、周波数帯域毎にMCS情報の値が大きい端末から、情報量に応じてチャンクを割り当てる(ステップm13)。全ての端末が受信品質の良い方の周波数帯域に属するチャンクに割り当てることができるか否かの判定を行う(ステップm14)。割り当てることができる場合には、サブキャリア割り当て情報j2を送信回路部22に通知して(ステップm16)、処理を終了する。割り当てることができない場合は、その端末は、受信品質の悪い方の周波数帯域に属するチャンクに割り当て、そのチャンクに対し位相制御通知信号j3を通知する(ステップm15)。その後サブキャリア割り当て情報j2を送信回路部22に通知して(ステップm16)、処理を終了する。
上述したように、本実施形態による無線送信機では、MAC部21(送信回路制御部)は、受信品質の悪い周波数帯域に属するチャンクを無線受信機である端末に割り当てる際に、位相制御を行うことを決定する位相制御通知信号j3を通知する(ステップm15)。
ここで、受信品質が良いか悪いかの判定方法としては、最も受信品質が良い周波数帯域以外の周波数帯域を、受信品質の悪い周波数帯域としてMAC部21(送信回路制御部)により設定する方法などを用いることができる。また、最も受信品質が良い周波数帯域における受信品質に基づいて定まる所定の閾値以下の受信品質の周波数帯域を、受信品質の悪い周波数帯域としてMAC部21(送信回路制御部)により設定する方法を用いることもできる。所定の閾値としては、例えば、最も受信品質が良い周波数帯域における受信品質の1/2などを用いることができる。
受信品質が悪い方の周波数帯域に割り当てた場合に用いるMCS情報は、受信品質の良い方のMCS情報をそのまま用いても良いし、悪い方のMCS情報と良い方のMCS情報の間にあるMCS情報を用いても良い。
また、本実施形態では共通パイロット信号を観測することで、受信品質を測定しているが、共通パイロット信号ではなく個別パイロット信号(Dedicated Pilot Channel)やその他の受信品質を測定する信号を用いてもよい。ここで、個別パイロット信号とは、1台の無線受信機において伝搬路推定のために使用され、一時的に配置されるパイロット信号である。また、共通パイロット信号は、複数台の無線受信機において伝搬路推定のために共通して使用され、定常的に配置されるパイロット信号である。
本発明の第1の実施形態による無線送信機によれば、無線受信機である端末における受信品質に基づいてチャンクの割り当てを行うとともに、端末の受信品質が悪い場合には位相制御を行うことで弱め合う信号同士を強め合う信号に変えることができるため、端末が無線送信機から受信する信号の受信品質を高めることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、受信品質の悪いチャンクに端末を割り当てる場合に位相制御を行った。しかし、位相制御の方法によっては更に受信品質が悪くなる場合もあるため(図17B)、本実施形態では、受信品質が良いチャンクと比べて受信品質が悪いチャンクにおいても、位相制御を行うか否かについて判定する。
図23は、本発明の第2の実施形態による基地局装置11の構成を示すブロック図である。図19と同様に、MAC部21の出力であるサブキャリア割り当て情報j2、位相制御通知信号j3、マルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1により送信回路部22を制御している。信号j1〜j3の中でサブキャリア割り当て情報j2、位相制御通知信号j3は、MAC部21のスケジューラ部134から出力される。その他の構成については、第1の実施形態による基地局装置11(図19)と同様であるので、その説明を省略する。
図24は、本発明の第2の実施形態によるスケジューラ部134(図23)の処理を示すフローチャートである。始めに、基地局装置11は各端末から送られてくるチャンクのMCS情報を収集する(ステップm21)。MCS情報の値の大きさが大きい端末から周波数帯域の割り当てを行う(ステップm22)。また、周波数帯域毎にMCS情報の値が大きい端末から情報量に応じてチャンクの割り当てを行う(ステップm23)。全端末を受信品質の良い方のチ周波数帯域に割り当てることができるか否かについて判定する(ステップm24)。割り当てることができる場合、サブキャリア割り当て情報j2を送信回路部22に通知して処理を終了する(ステップm26)。割り当てることができない場合には、品質の悪い方のMCS情報の値が、良い方のMCS情報の値の1/2以上と判定されれば(ステップm27)、品質の悪い周波数帯域に属するチャンク2つにその1つの端末を割り当て(ステップm28)、サブキャリア割り当て情報j2を送信回路部22に通知して処理を終了する。一方、品質の悪い方のMCS情報の値が、良い方のMCS情報の1/2より小さいと判定された場合には(ステップm27)、1本の送信アンテナに対し位相制御通知信号j3を通知して(ステップm29)、サブキャリア割り当て情報j2を送信回路部22に通知して処理を終了する(ステップm26)。
次に、相対的に受信品質の悪いチャンクではなく、絶対的に受信品質の悪いチャンクのみ位相制御を行う利点を説明する。
図25A、図25B、図26A、図26Bは、無線送信機が4本の送信アンテナを備える場合の無線受信機における受信信号の品質について説明するための図である。図25A、図25BのH1〜H4は、それぞれ無線送信機の4本の送信アンテナと、無線受信機の受信アンテナとの間の伝達関数を示している。図25Aの場合も図25Bの場合も、伝達関数H1〜H4のベクトル和(H1+H2+H3+H4)の大きさは0に近い値となり、無線受信機における受信品質は悪化する。この場合、1本の送信アンテナについて位相制御を行えば、無線受信機における受信品質は改善する。例えば、図25Bにおいて、伝達関数H3をπ回転させることにより反転させれば、図26Aに示すように、伝達関数H1〜H4のベクトル和(H1+H2−H3+H4)の大きさは0に近い値とはならず、無線受信機における受信品質を改善することができる。このように、本実施形態による無線送信機では、位相制御通知信号j3により位相制御を行うことを通知された場合に、3本の送信アンテナのうち任意の1本の送信アンテナの位相制御を送信アンテナ回路部33−1、2、3により行うようにした。
一方、伝達関数H1〜H4が図26Bの状態にある場合に、位相制御を行うと、特性が悪くなる可能性が高い。つまり、伝達関数H1〜H3のいずれかをπ回転することにより反転させると、伝達関数のベクトル和の大きさが0に近くなり、無線受信機における受信品質が悪化する。つまり、図26Bの場合には、あえて位相制御を行う必要はなく、その代わりに使用するチャンクを増やすことで所要のスループットを得ることができる。
図27A、図27B、図28A、図28Bは、本発明の第2の実施形態によるスケジューラ部134の処理を説明するための図である。図27Aの(a)、図28Aの(a)は、無線送信機と無線受信機との間の伝達関数C41を、横軸に周波数をとり、縦軸に受信電力をとって示したものである。図27Aの(a)の方が図28Aの(a)の場合よりも伝達関数C41の平均値が大きく、無線受信機における受信品質がよい。
図27Aの(b)、図28Aの(b)は、マルチユーザダイバーシチが割り当てられたグループL11、L13における無線受信機でのMCS情報の値を示している。横軸は周波数を示しており、縦軸は時間を示している。MCS情報の値が大きいほど、受信品質は良好である。
図27B、図28Bは、マルチユーザダイバーシチ領域として割り当てられている周波数帯域f1、f3に属するグループL11、L13に端末15〜20を割り当てる方法を示している。図27B及び図28Bでは、端末15〜19については、伝達関数41の受信電力が高い周波数帯域f3に属するグループL13に割り当てられている。すなわち、端末15〜19をチャンクK15、K3、K7、K11、K19に順次割り当てている。一方、端末20については、グループL13に属する5つのチャンクが全て占有されているため、受信品質の良好なグループL13を使用して通信を行うことはできない。
図27Bに示すように、受信品質の良い周波数帯域f3に属するグループL13のMCS情報の値は8又は9であり、受信品質の悪い周波数帯域f1に属するグループL11のMCS情報は4又は5である。この場合、端末20については位相制御を行わず、受信品質の悪い方の2つのチャンク(例えば、チャンクK5及びK9)を割り当てれば、受信品質の良い方のチャンクの品質と同等になる。このように、本実施形態による無線送信機では、MAC部21(送信回路制御部)により、受信品質の悪い周波数帯域に属するチャンクを無線受信機である端末に割り当てる場合に、複数のチャンクをその端末に対して割り当てる。
受信品質の悪い周波数帯域に属する複数のチャンクを端末20に割り当てる場合に、その周波数帯域のどの時間帯域に属する複数のチャンクを選択するかについては、例えば、受信品質の悪い周波数帯域に属する複数のチャンクにおける受信品質の合計値が、受信品質の良い周波数帯域における受信品質の平均値とほぼ同じになるように、複数のチャンクの選択が行われる。
一方、図28Bに示すように、受信品質の悪い周波数帯域f1に属するグループL11のMCS情報が2又は3というように、受信品質自体が悪ければ、無線送信機が備える複数の送信アンテナのうち、1本の送信アンテナについて位相制御を行うことにより、図26Aで説明したように無線受信機における受信品質を改善することができる。
なお、本実施形態で示した受信品質自体が悪い状態として、受信品質が良い方のMCS情報の値の1/2というのは一例であり、一般的には良い方の受信品質をQ1、悪い方の受信品質をQ2、所定の閾値をαとすると、Q2<α×Q1(0<α<1)となる場合に、Q2は受信品質が悪いとすることができる。ここで、受信品質Q1、Q2としては、スループット情報を用いる。スループット情報とは、通信時のスループットに影響を及ぼす情報であって、例えば、MCS、SINR(Signal to Interference and Noise Ratio)、受信電力などをいう。
本発明の第2の実施形態による無線送信機によれば、受信品質の良い周波数帯域を利用して通信を行う端末に割り当てるチャンク数よりも、受信品質の悪い周波数帯域を利用して通信を行う端末に割り当てるチャンク数を多くするようにしたので、周波数帯域の受信品質の良否に関わらず、全ての端末において同等の通信品質を維持しつつ通信を行うことができる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、位相制御を行う場合にはMCS情報の信頼性が保障されない可能性がある。従って本実施形態では、信頼性の高い通信を行うため、位相制御を行った場合の受信品質も測定して、適切なMCS情報を求める。
図29は、本発明の第3の実施形態による基地局装置11の構成を示すブロック図である。図29のMAC部121の出力であるマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1、位相制御通知信号j3、サブキャリア割り当て情報j2に基づいて送信回路部22を制御する。その他の構成については、第1の実施形態による基地局装置11(図19)と同様であるので、その説明を省略する。
図30は、本発明の第3の実施形態によるスケジューラ部234(図29)の処理を示すフローチャートである。ここでは、端末を品質の悪い周波数帯域に属するチャンクに割り当てるため、位相制御を行うと基地局装置11が判定した場合について説明する。この場合、スケジューラ部234は、任意の1本の送信アンテナで位相制御を行うという位相制御通知信号j3を生成し、送信回路部22に通知する。また、基地局装置11が端末をチャンクに割り当てる際における受信品質の良い方の周波数帯域に属するチャンクのMCS情報で送信する(ステップm31)。端末は共通パイロット信号を観測し、位相制御を行ったマルチユーザダイバーシチ効果を測定しMCS情報を基地局装置11に通知する。
基地局装置11は、端末から通知されたMCS情報を受信し(ステップm32)、このMCS情報に基づいて、次回の送信時からは端末から通知されたMCS情報を使用して送信することを決定する(ステップm33)。
図31は、本発明の第3の実施形態による送信回路部22(図29)の構成を示すブロック図である。変調部25での処理後、サブキャリア割り当て部126で割り当てられたチャンクに対応するサブキャリアに変調部25の出力を割り当てる。また、サブキャリア割り当て部126は、パイロット信号生成部35で生成された共通パイロット信号の割り当ても行う。サブキャリア割り当て部126の出力は、各送信アンテナ回路33−1、2、3に入力される。
送信アンテナ回路33−1、2、3では位相制御通知信号j3に基づき、1つの送信アンテナ回路の位相回転処理部27で位相制御が行われる。位相回転処理部27の出力は、IFFT部28、並直列変換部29、GI付加部30、フィルタ部31、D/A変換部32で処理され、無線周波数変換部23(図29)に入力される。
本発明の第3の実施形態による無線送信機によれば、位相制御を行った信号についてのマルチユーザダイバーシチ効果を測定することにより、正確なMCS情報に基づいて、無線送信機と無線受信機である端末との間で通信を行うことができる。
(第4の実施形態)
第2及び第3の実施形態では、位相制御を1本の送信アンテナで行う場合について説明した。第2及び第3の実施形態のように、無線送信機が備える送信アンテナが3本の場合には受信品質は改善する。しかし、無線送信機が備える送信アンテナ数が多い状況、例えば4本以上である場合には、受信品質の改善効果は減少していく。
そこで、本実施形態では複数の位相制御パターンにおけるマルチユーザダイバーシチ効果を測定し、最適な位相制御パターンを選択する。つまり、本実施形態による無線送信機では、MAC部221(送信回路制御部)は、無線受信機である端末から送信されたMCS情報(受信品質)に基づいて、位相制御パターンの受信品質を比較し、最も受信品質の良い位相制御パターンの選択を行う。
本実施形態でも第2及び第3の実施形態と同様に、位相制御を行う場合はチャンクの受信品質が絶対的に悪い状況で用いる。
図32A、図32B、図32C、図32Dは、無線送信機が備える送信アンテナの本数が2本又は3本の場合における受信品質について説明するための図である。
図32A、図32Bは、無線送信機が備える送信アンテナの本数が2本の場合における受信品質について説明するための図である。図32Aは、2本の送信アンテナの伝達関数がH1、H2の場合を示している。H1とH2のいずれか一方をπ回転させることにより、図32Bに示すようにベクトルの合成和(H1−H2)の大きさが図32Aの場合に比べて大きくなる。
図32C、図32Dは、無線送信機が備える送信アンテナの本数が3本の場合における受信品質について説明するための図である。図32Cは、3本の送信アンテナの伝達関数がH1〜H3の場合を示している。H1〜H3のいずれか一つをπ回転させることにより、図32Dに示すようにベクトルの合成和(H1−H2+H3)の大きさが図32Cの場合に比べて大きくなる。
本実施形態による無線送信機では、位相制御通知信号j3により位相制御を行うことを通知された場合に、4本の送信アンテナのうち少なくとも1本の送信アンテナの位相制御を送信アンテナ回路部33−1、2、3により行う。
図33は、本発明の第4の実施形態による基地局装置11の構成を示すブロック図である。図33中のMAC部221からの出力であるマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1、サブキャリア割り当て情報j2、位相制御通知信号j3、各位相制御パターンにおけるマルチユーザダイバーシチ効果を測定するための共通パイロット信号の配置情報であるパイロット配置情報j4により、送信回路部22を制御する。信号j1〜j4の中で、位相制御通知信号j3、パイロット配置情報j4は、MAC部221のスケジューラ部334で生成される。なお、その他の構成については、第1の実施形態による基地局装置11(図19)と同様であるので、その説明を省略する。ただし、第1の実施形態による基地局装置11が3本の受信アンテナa1〜a3と、3本の送信アンテナa5〜a7を備えていたのに対して、本実施形態による基地局装置11は4本の受信アンテナa1〜a4と、4本の送信アンテナa5〜a8を備えている。
本実施形態による無線送信機では、パイロット配置情報及び位相制御通知信号を送信回路部22に通知し、位相制御通知信号j3により位相制御を行うことを通知された無線受信機である端末についての受信品質を再度受信し、パイロット配置情報j4に基づいてパイロット信号の割り当てをMAC部21(送信回路制御部)により行う。
図34は、本発明の第4の実施形態によるスケジューラ部334(図33)の処理を示すフローチャートである。始めに、基地局装置11が端末をチャンクに割り当てる際の受信品質が良い方のMCS情報に基づいて通信を行う。その際、位相制御は1本の送信アンテナで行うので、その旨を通知する位相制御通知信号j3を生成し、送信回路部22に通知する。また、端末は共通パイロット信号を観測することにより受信品質を測定するが、パイロット配置情報j4も送信回路部22に通知する(ステップm41)。共通パイロット信号は、第1の位相制御パターンを用いて位相制御が行われている。端末は共通パイロット信号を観測し、第1の位相制御パターンを用いたマルチユーザダイバーシチ効果の受信品質を求め、MCS情報を基地局装置11に通知する。基地局装置11は、端末から通知されたMCS情報を受信する(ステップm42)。次に送信する際には共通パイロット信号に第2の位相制御パターンを用いて送信し、端末は第2の位相制御パターンを用いたマルチユーザダイバーシチ効果の受信品質を測定する。このようにして、全ての位相制御パターンを用いたマルチユーザダイバーシチ効果の受信品質を測定し、位相制御パターンの中から最も良いMCSの位相制御を用いて通信を行う。スケジューラ部334は、決められた位相制御パターンに対応する位相制御通知信号j3を送信回路部22に通知する(ステップm43)。
このように、本実施形態による無線送信機では、MAC部21(送信回路制御部)により、伝搬路推定のためのパイロット信号を複数のチャンクに割り当て、パイロット信号がp個(pは自然数)の位相制御パターンの1つであることを送信回路部22に通知し、パイロット信号の送信を行う。
図35A、図35Bは、無線送信機が備える送信アンテナの本数が4本の場合における受信品質について説明するための図である。図35Aは、4本の送信アンテナの伝達関数がH1〜H4の場合を示している。この状態では、伝達関数H1〜H4のベクトル和の大きさが0に近くなるため、受信品質が悪い。
この無線送信機が備える送信アンテナが4本の場合の悪い受信品質を改善するためには、図35Bに示すように、ある2本の送信アンテナの位相制御を行なえばよい。位相制御の全パターンを調べるには24=16パターンを調べなければならないが、位相制御を行う最適な2本の送信アンテナを選択するには、3パターンを調べればよい。
このように、本実施形態による無線送信機の送信アンテナは、第1送信アンテナ、第2送信アンテナ、第3送信アンテナ、第4送信アンテナから構成され、3個の位相制御パターンを有し、MAC部221(送信回路制御部)は、第1送信アンテナから第4送信アンテナの中の2本の送信アンテナの位相制御を行う。
図36は、無線送信機が備える送信アンテナが4本の場合における位相制御パターンについて説明するための図である。4本の送信アンテナをそれぞれ第1送信アンテナ〜第4送信アンテナとする。図36の表中の○は位相制御を行う送信アンテナであることを示しており、×は位相制御を行わない送信アンテナであることを示している。ただし、図36中の○と×を入れ替えても効果は同じであるので、各位相制御パターンにおいて○と×を入れ替えても良い。
つまり、位相制御パターンとして、以下の(1)〜(8)の8通りのパターンは同様の効果が得られる。
(1)第1送信アンテナと第2送信アンテナ、第1送信アンテナと第3送信アンテナ、第1送信アンテナと第4送信アンテナの3パターン、(2)第3送信アンテナと第4送信アンテナ、第1送信アンテナと第3送信アンテナ、第1送信アンテナと第4送信アンテナの3パターン、(3)第1送信アンテナと第2送信アンテナ、第2送信アンテナと第4送信アンテナ、第1送信アンテナと第4送信アンテナの3パターン、(4)第1送信アンテナと第2送信アンテナ、第1送信アンテナと第3送信アンテナ、第2送信アンテナと第3送信アンテナの3パターン、(5)第3送信アンテナと第4送信アンテナ、第2送信アンテナと第4送信アンテナ、第1送信アンテナと第4送信アンテナの3パターン、(6)第1送信アンテナと第2送信アンテナ、第2送信アンテナと第4送信アンテナ、第2送信アンテナと第3送信アンテナの3パターン、(7)第3送信アンテナと第4送信アンテナ、第1送信アンテナと第3送信アンテナ、第2送信アンテナと第3送信アンテナの3パターン、(8)第3送信アンテナと第4送信アンテナ、第2送信アンテナと第4送信アンテナ、第2送信アンテナと第3送信アンテナの3パターン
図37(a)〜(c)は、位相制御パターン数のフレームで各位相制御パターンを行ったマルチユーザダイバーシチ効果を測定する方法を説明するための図である。ここでは、位相制御パターン数が3の場合について説明する。図37(a)〜(c)では、端末15〜19はチャンクK15、K3、K7、K11、K19にそれぞれ割り当てられている。
フレームは周波数方向、時間方向に配置されたチャンクから構成されており、第1フレーム37(図37(a))、第2フレーム38(図37(b))、第3フレーム39(図37(c))の順に送信される。例えば、第1フレーム37では位相制御として図36に示した位相制御パターン1を使用し、第2フレーム38では位相制御パターン2を使用し、第3フレーム39では位相制御パターン3を使用する。端末は(図37中では端末20)割り当てられたチャンクで各位相制御パターンを使用したマルチユーザダイバーシチ効果の受信品質を測定し、基地局装置11へ通知する。基地局装置11は、端末から通知された受信品質のうち、最も良い受信品質の位相制御パターンを使用し、その位相制御パターンを使用したときのマルチユーザダイバーシチ効果のMCS情報を用いて、次フレーム以降の通信を行う。この方法では、割り当てられたチャンクのみで測定を行うので、特別なパイロット配置情報は必要ない。
図38は、端末20(図37)が割り当てられたチャンクの周波数帯域に属する複数のチャンクを用いて受信品質の測定を行う方法を説明するための図である。この方法は、複数のチャンクで各位相制御パターンのマルチユーザダイバーシチ効果の測定を行う。各位相制御パターンの受信品質を測定するための共通パイロット信号を図38のように配置する。端末は各チャンクの共通パイロット信号を観測することにより、各位相制御パターンを用いたマルチユーザダイバーシチ効果の受信品質を測定し、基地局装置11は、受信品質の最も良い位相制御パターン、MCS情報を選択し、次回送信時からはその位相制御パターン、MCS情報を用いて送信する。
本実施形態による無線送信機では、MAC部221(送信回路制御部)は、1フレーム中で複数のチャンクに位相制御パターンの受信品質を測定するための共通パイロット信号を割り当てたり、その複数のチャンクを複数のフレーム37〜39(図37)にまたがるように設定し、共通パイロット信号を割り当てたりする。
図37(a)〜(c)、図38では、複数のチャンク、複数のフレームで各位相制御パターンの受信品質を測定しMCS情報を求めるが、上述したMCS情報の測定方法では一例として、位相制御パターンのMCS情報を測定している間、基地局装置11が端末を割り当てる際における受信品質の良い方の周波数帯域のMCS情報を用いるとしていた。
しかし、品質の良い方のMCS情報に基づいて送信し続けると、通信の信頼性が分からないため、品質の良い方のMCS情報と品質の悪い方のMCS情報との間にあるMCS情報に基づいて送信しても良い。また、上述したMCS情報の測定方法では、フレーム毎にMCS情報を更新してもよい。フレーム毎にMCS情報を更新する方法であるが、各位相制御パターンのMCS情報が通知される毎に、通知された位相制御パターンのMCS情報の中から最も良いMCS情報を選択して、送信しても良い。
図39は、本発明の第4の実施形態による送信回路部22(図33)の構成を示すブロック図である。変調部25の出力はサブキャリア割り当て部26でサブキャリア割り当て情報j2に基づいて、各サブキャリアに配置される。サブキャリア割り当て部26の出力は送信アンテナから送信される信号を生成する送信アンテナ回路部133−1、2、3、4に入力される。ここでは、送信アンテナが4本であるため、図39では4つの送信アンテナ回路部133−1、2、3、4が設けられている。各送信アンテナ回路部ではマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号j1、位相制御通知信号j3に基づいて位相回転処理部27で送信アンテナ毎の遅延時間差や位相制御が行われる。
パイロット配置部36は、パイロット信号生成部35で生成された共通パイロット信号を、パイロット配置情報j4に基づいて、位相回転処理部27の出力に対して図8で説明したようにチャンクの領域r1〜r10に共通パイロット信号を配置し、IFFT部28へ出力する。パイロット信号生成部35で生成される共通パイロット信号には、マルチユーザダイバーシチ効果に対応する送信アンテナ毎の遅延時間差が付けられ、各位相制御パターンの位相制御が行われている。パイロット配置部36の出力はIFFT部28、並直列変換部29、GI付加部30、フィルタ部31、D/A変換部32で処理される。
本発明の第4の実施形態による無線送信機によれば、全ての位相制御パターンについてのMCS情報を測定し、それらの位相制御パターンの中の最も良いMCS情報の位相制御パターンを用いて無線送信機と端末との間で通信を行うようにしたので、通信品質を向上させることができる。
なお、以上説明した実施形態において、図19、図20、図23、図29、図31、図33、図39等に示す受信回路部20a、MAC部21、送信回路部22、無線周波数変換部23、誤り訂正符号化部24、変調部25、サブキャリア割り当て部26、位相回転処理部27、IFFT部28、並直列変換部29、GI付加部30、フィルタ部31、D/A変換部32、送信アンテナ回路部33−1、2、3、スケジューラ部34、134、234、334、パイロット信号生成部35、パイロット割り当て部36の機能又はこれらの機能の一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより無線送信機の制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、無線送信機及び無線送信方法、特に複数本の送信アンテナを備える無線送信機から端末に対して信号を送信する無線送信機及び無線送信方法に適用することが可能であり、端末が無線送信機から受信する信号の受信品質を高めることができる。

Claims (21)

  1. 複数の送信アンテナと、
    端末より通知される受信品質に基づいて、端末毎にフレーム中の通信周波数帯および通信時間を割り当て、位相制御を行うか否かを決定する位相制御通知信号を通知する送信回路制御部と、
    前記通信周波数帯および通信時間に対し、ダイバーシチ効果を得るべく前記複数の送信アンテナ毎に異なる遅延を与え、前記位相制御通知信号に基づいて位相制御を行う送信回路部と、
    を有することを特徴とする無線送信機。
  2. 前記送信回路制御部は、前記通信周波数帯および通信時間毎にマルチユーザダイバーシチ領域とするか周波数ダイバーシチ領域とするかを決定するマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号を前記送信回路部に通知し、
    前記送信回路部は、前記マルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号に基づいて前記複数の送信アンテナ毎に異なる遅延を与えることを特徴とする請求項1に記載の無線送信機。
  3. 前記送信回路制御部は、受信品質の悪い通信周波数帯を端末に割り当てる際に、位相制御を行うことを決定する位相制御通知信号を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線送信機。
  4. 前記送信回路制御部は、前記受信品質の悪い周波数帯域として、最も受信品質が良い周波数帯域以外の周波数帯域を設定することを特徴とする請求項3に記載の無線送信機。
  5. 前記送信回路制御部は、前記受信品質の悪い周波数帯域として、最も受信品質が良い周波数帯域における受信品質に基づいて定まる所定の閾値以下の受信品質の周波数帯域を設定することを特徴とする請求項3に記載の無線送信機。
  6. 前記送信回路制御部は、前記受信品質として、MCS、SINR、受信電力の少なくとも1つ以上を使用することを特徴とする請求項5に記載の無線送信機。
  7. 前記送信回路制御部は、前記所定の閾値を、最も受信品質が良い周波数帯域における受信品質の1/2に設定することを特徴とする請求項5又は6に記載の無線送信機。
  8. 前記送信回路制御部は、前記受信品質の悪い通信周波数帯を端末に割り当てる場合に、複数の通信周波数帯および通信時間をその端末に対して割り当てることを特徴とする請求項3に記載の無線送信機。
  9. 前記位相制御通知信号により位相制御を行うことを通知された場合に、前記複数の送信アンテナのうち少なくとも1本の送信アンテナの位相制御を行う送信アンテナ回路部を有することを特徴とする請求項1から7までのいずれかの項に記載の無線送信機。
  10. 前記送信アンテナ回路部は、前記位相制御通知信号により位相制御を行うことを通知された場合に、前記複数の送信アンテナのうち任意の1本の送信アンテナの位相制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の無線送信機。
  11. 前記送信回路制御部は、パイロット信号の配置情報であるパイロット配置情報及び前記位相制御通知信号を前記送信回路部に通知し、前記位相制御通知信号により位相制御を行うことを通知された端末についての受信品質を再度受信し、前記パイロット配置情報に基づいてパイロット信号の割り当てを行うことを特徴とする請求項1から7までのいずれかの項に記載の無線送信機。
  12. 前記送信回路制御部は、伝搬路推定のためのパイロット信号を複数の通信周波数帯および通信時間に割り当て、前記パイロット信号が少なくとも1つある位相制御パターンの1つであることを前記送信回路部に通知し、前記パイロット信号の送信を行うことを特徴とする請求項11に記載の無線送信機。
  13. 前記送信回路制御部は、前記複数の通信周波数帯および通信時間を複数のフレームにまたがるように設定することを特徴とする請求項12に記載の無線送信機。
  14. 前記送信回路制御部は、通信周波数帯および通信時間の数とフレーム数を位相制御パターンの数だけ設定することを特徴とする請求項13に記載の無線送信機。
  15. 前記送信回路制御部は、端末から送信された受信品質に基づいて、位相制御パターンの受信品質を比較し、最も受信品質の良い位相制御パターンの選択を行うことを特徴とする請求項11から14までのいずれかの項に記載の無線送信機。
  16. 前記複数の送信アンテナは、第1送信アンテナ、第2送信アンテナ、第3送信アンテナ、第4送信アンテナから構成され、
    前記位相制御パターンは3個あり、
    前記送信回路制御部は、前記第1送信アンテナから前記第4送信アンテナの中の2本の送信アンテナの位相制御を行うことを特徴とする請求項12に記載の無線送信機。
  17. 前記送信回路部は、位相制御を行う送信アンテナの位相をπ回転させることを特徴とする請求項1から16までのいずれかの項に記載の無線送信機。
  18. 複数の送信アンテナと、
    端末より通知される受信品質に基づいて、端末毎にフレーム中の通信周波数帯および通信時間を割り当て、
    前記通信周波数帯および通信時間に対し、ダイバーシチ効果を得るべく前記複数の送信アンテナ毎に遅延を与え、
    位相制御における位相回転量を選択することを特徴とする無線送信機。
  19. 前記位相回転量として、0またはπを選択することを特徴とする請求項18に記載の無線送信機。
  20. 前記複数の送信アンテナ毎に与える遅延は、前記通信周波数帯および通信時間毎にマルチユーザダイバーシチ領域とするか周波数ダイバーシチ領域とするかを決定するマルチユーザダイバーシチ/周波数ダイバーシチ通知信号に基づいて選択されることを特徴とする請求項18又は19に記載の無線送信機。
  21. 端末より通知される受信品質に基づいて、端末毎にフレーム中の通信周波数帯および通信時間を割り当て、位相制御を行うか否かを決定する位相制御通知信号を通知する第1のステップと、
    前記通信周波数帯および通信時間に対し、ダイバーシチ効果を得るべく複数の送信アンテナ毎に異なる遅延を与え、前記位相制御通知信号に基づいて位相制御を行う第2のステップと、
    を実行することを特徴とする無線送信方法。
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