JPWO2007072570A1 - 回路基板の接続構造、回路基板の接続部および電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
第1回路基板100は、軟質基材101の表面に沿って多数の電子部品が実装された実装部102と、実装部102に隣接して複数の回路パターン103が並列に配置された接続部104とを有し、実装部102はレジストあるいはカバーレイにより覆われている。
同様に、第2回路基板106も、筐体の小型化、薄型化に対応するために、実装部108および接続部110が同一直線状に並ぶ帯形状ではなく、互いにずれた位置にL形状に配置されている。
ここで、熱は、硬質基材101には伝熱されにくいので、硬質基材107に伝わる傾向にある。
すなわち、硬質基材107から遠い部位117は、高温度となり、硬質基材107に近い部位116は、低温度部となる。
このような問題に対して、加圧治具112(図9参照)を構成する一対の金型113,114のうち、一方の表面を常温あるいは冷却しておく液晶表示装置の製造方法が提案されている(特許文献1)。
接続部に対応した領域のうちの一部に断熱層を設けることで、断熱層を熱がこもりやすい部位に設けることができる。
これにより、熱がこもりやすい部位が温度上昇することを、断熱層で抑え、加熱圧接する際に接続部に生じる温度差を緩和できる。
この断熱層は、カバーレイを複数枚積層したものや、レジストを反復塗布したものも含まれる。
ここで、不均一な厚み寸法は、断熱層を段階的に成形することや、接着剤の塗布量で段階的に調整する。
接着剤で調整とは、レジストの時と同様に段階的に複数回塗布することをいう。
これにより、接続部の伸びが累積することを防いで、回路パターンの位置ずれを抑制することができる。
これにより、接続部に生じる温度差が緩和でき、各回路パターンに位置ずれが生じることを防止でき、接着剤に加わる熱の温度バラツキを抑制することができるという効果を有する。
11 第1回路基板
12 第2回路基板
13 接着剤
15 第1接続部(接続部)
16 第2接続部(接続部)
17 第1回路パターン(回路パターン)
18 第2回路パターン(回路パターン)
20 加圧治具
21 軟質基材(基材)
21A 軟質基材の表面
21B 軟質基材の裏面
24 硬質基材(基材)
27 第1接続部に対応した領域のうちの一部(接続部に対応した領域のうちの一部)
28,41,51 断熱層
28A 断熱層の端部
35 電子機器
61 スリット
図1、図2に示すように、第1実施形態の回路基板の接続構造10は、第1回路基板11および第2回路基板12を備え、接着剤13(図2(B)参照)を介して第1回路基板11の第1接続部(接続部)15および第2回路基板12の第2接着部(接続部)16が対面配置されるとともに、第1回路基板11の第1回路パターン(回路パターン)17および第2回路基板12の第2回路パターン(回路パターン)18が互いに接触するように、第1接続部15および第2接続部16が一対の加圧治具20に挟持されることにより加熱圧接されたものである。
第1回路基板11および第2回路基板12は、フイルム基材が1枚または、2層、4層、6層…と積層し、多層化され、10〜20μm厚みの内層配線(圧延または電解Cu箔)と、10〜35μm厚みの外層配線(同じくCuをベースにNi、Auめっきを付けたもの)とが形成され、総厚みが20〜500μmの基板である。
断熱層28は、一例として、矩形状に形成され、軟質基材21よりも熱伝導率が低いカバーレイ層やレジスト層である。
第1接続部15は、回路基板の接続部である。
レジストとしては、一例として、液状のインクのもので熱硬化型、感光性のエポキシ樹脂やウレタン変形エポキシ樹脂が用いられる。
カバーレイとしては、一例として、ポリイミドをベースとしたフイルムをエポキシ等の熱硬化型接着剤で接着したものが用いられる。
接着剤としては、一例として、ベースレジンがエポキシ樹脂、アクリル樹脂、イミド樹脂、シリコーン樹脂であり、ペースト状のものが用いられる。
すなわち、第1回路基板11は、電子機器35を構成する筐体の小型化、薄型化に対応させるために、第1実装部22と第1接続部15とが同一直線状に並ぶ帯形状ではなく、互いにずれた位置にL形状に配置されている。
同様に、第2回路基板12は、第2実装部25と第2接続部16とが同一直線状に並ぶ帯形状ではなく、互いにずれた位置にL形状に配置されている。
そこで、硬質基材24から遠い部位27を「接続部に対応した領域のうちの一部」として、この部位に27に断熱層28を設けることにした。
第1回路基板11の第1接続部15および第2回路基板12の第2接続部16を接続するにあたっては、第1接続部15および第2接続部16を接着剤13を介してそれぞれ対面配置する。
接着剤13の温度は100〜250℃をピークとして、圧接時間は2〜20秒である。この加熱圧接により接着剤13を硬化させて第1接続部15および第2接続部16を接続する。
これにより、第1回路パターン17および第2回路パターン18同士が面接触した状態で固定される。
そして、硬質基材24から遠い部位27は、熱がこもりやすい部位である。
よって、第1接続部15および第2接続部16を加圧治具20で加熱圧接する際に、硬質基材24から遠い部位27、すなわち熱がこもりやすい部位27への熱伝導率を断熱層28で低下させることができる。
したがって、第1回路パターン17および第2回路パターン18に位置ずれが生じることを防止でき、接着剤13に加わる熱の温度バラツキを抑制することができる。
なお、第2〜第4実施形態において第1実施形態と同一類似部材については同一符号を付して説明を省略する。
図3、図4に示すように、第2実施形態の回路基板の接続構造40は、第1実施形態の断熱層28に代えて断熱層41を用いたもので、その他の構成は第1実施形態の回路基板の接続構造10と同様である。
具体的には、断熱層41は、一例として、厚み寸法t1のカバーレイ41Aと、厚み寸法t2のカバーレイ41Bをそれぞれ接着剤42で、熱がこもりやすい部位27に接着したものである。厚み寸法t1,t2の関係はt1>t2である。
これにより、断熱層41は、2段階に厚み寸法を変えることができる。
すなわち、カバーレイ41Aを設ける部位は、カバーレイ41Bを設ける部位と比較して、硬質基材24から遠い部位になる。このため、カバーレイ41Aを設ける部位は、カバーレイ41Bを設ける部位と比較して熱がこもりやすい。
そこで、カバーレイ41Aの厚み寸法t1を、カバーレイ41Bの厚み寸法t2より大きくした。
したがって、第1回路パターン17および第2回路パターン18に位置ずれが生じることを一層良好に防止でき、接着剤13に加わる熱の温度バラツキを一層良好に抑制することができる。
図5、図6に示すように、第3実施形態の回路基板の接続構造50は、第1実施形態の断熱層28に代えて断熱層51を用いたもので、その他の構成は第1実施形態の回路基板の接続構造10と同様である。
断熱層51は、カバーレイ52を接着剤53で、熱がこもりやすい部位27に接着するものである。この接着剤53の塗布回数を変えることや、塗布量を調整することで、接着剤53の厚み寸法を変化させる。
これにより、断熱層51を、厚み寸法t3の部位51Aと、厚み寸法t4の部位51Bの2段階に形成する。厚み寸法t3,t4の関係はt3>t4である。
すなわち、厚み寸法t3の部位51Aは、厚み寸法t4の部位51Bと比較して、硬質基材24から遠い部位になり、熱がこもりやすいからである。
したがって、第1回路パターン17および第2回路パターン18に位置ずれが生じることを一層良好に防止でき、接着剤13に加わる熱の温度バラツキを一層良好に抑制することができる。
図7、図8に示すように、第4実施形態の回路基板の接続構造60は、第1実施形態の断熱層28の端部に対応して軟質基材21にスリット61が形成されたもので、その他の構成は第1実施形態の回路基板の接続構造10と同様である。
スリット61は、第1回路パターン17間に形成され、スリット深さDが断熱層28の幅Wとほぼ同一に形成されている。
これにより、加圧治具20の熱が、硬質基材24から遠い部位27に伝わりにくくなり、硬質基材24から遠い部位27が温度上昇することが抑えられ、第1接続部15および第2接続部16に生じる温度差を緩和できる。
したがって、第1回路パターン17および第2回路パターン18に位置ずれが生じることを防止でき、接着剤13に加わる熱の温度バラツキを抑制することができる。
これにより、第1接続部15の伸びが累積することを防いで、第1回路パターン17および第2回路パターン18の位置ずれを抑制することができる。
第1回路基板100は、軟質基材101の表面に沿って多数の電子部品が実装された実装部102と、実装部102に隣接して複数の回路パターン103が並列に配置された接続部104とを有し、実装部102はレジストあるいはカバーレイにより覆われている。
同様に、第2回路基板106も、筐体の小型化、薄型化に対応するために、実装部108および接続部110が同一直線状に並ぶ帯形状ではなく、互いにずれた位置にL形状に配置されている。
ここで、熱は、硬質基材101には伝熱されにくいので、硬質基材107に伝わる傾向にある。
すなわち、硬質基材107から遠い部位117は、高温度となり、硬質基材107に近い部位116は、低温度部となる。
このような問題に対して、加圧治具112(図9参照)を構成する一対の金型113,114のうち、一方の表面を常温あるいは冷却しておく液晶表示装置の製造方法が提案されている(特許文献1)。
接続部に対応した領域のうちの一部に断熱層を設けることで、断熱層を熱がこもりやすい部位に設けることができる。
これにより、熱がこもりやすい部位が温度上昇することを、断熱層で抑え、加熱圧接する際に接続部に生じる温度差を緩和できる。
この断熱層は、カバーレイを複数枚積層したものや、レジストを反復塗布したものも含まれる。
ここで、不均一な厚み寸法は、断熱層を段階的に成形することや、接着剤の塗布量で段階的に調整する。
接着剤で調整とは、レジストの時と同様に段階的に複数回塗布することをいう。
これにより、接続部の伸びが累積することを防いで、回路パターンの位置ずれを抑制することができる。
これにより、接続部に生じる温度差が緩和でき、各回路パターンに位置ずれが生じることを防止でき、接着剤に加わる熱の温度バラツキを抑制することができるという効果を有する。
図1、図2に示すように、第1実施形態の回路基板の接続構造10は、第1回路基板11および第2回路基板12を備え、接着剤13(図2(B)参照)を介して第1回路基板11の第1接続部(接続部)15および第2回路基板12の第2接着部(接続部)16が対面配置されるとともに、第1回路基板11の第1回路パターン(回路パターン)17および第2回路基板12の第2回路パターン(回路パターン)18が互いに接触するように、第1接続部15および第2接続部16が一対の加圧治具20に挟持されることにより加熱圧接されたものである。
第1回路基板11および第2回路基板12は、フイルム基材が1枚または、2層、4層、6層…と積層し、多層化され、10〜20μm厚みの内層配線(圧延または電解Cu箔)と、10〜35μm厚みの外層配線(同じくCuをベースにNi、Auめっきを付けたもの)とが形成され、総厚みが20〜500μmの基板である。
断熱層28は、一例として、矩形状に形成され、軟質基材21よりも熱伝導率が低いカバーレイ層やレジスト層である。
第1接続部15は、回路基板の接続部である。
レジストとしては、一例として、液状のインクのもので熱硬化型、感光性のエポキシ樹脂やウレタン変形エポキシ樹脂が用いられる。
カバーレイとしては、一例として、ポリイミドをベースとしたフイルムをエポキシ等の熱硬化型接着剤で接着したものが用いられる。
接着剤としては、一例として、ベースレジンがエポキシ樹脂、アクリル樹脂、イミド樹脂、シリコーン樹脂であり、ペースト状のものが用いられる。
すなわち、第1回路基板11は、電子機器35を構成する筐体の小型化、薄型化に対応させるために、第1実装部22と第1接続部15とが同一直線状に並ぶ帯形状ではなく、互いにずれた位置にL形状に配置されている。
同様に、第2回路基板12は、第2実装部25と第2接続部16とが同一直線状に並ぶ帯形状ではなく、互いにずれた位置にL形状に配置されている。
そこで、硬質基材24から遠い部位27を「接続部に対応した領域のうちの一部」として、この部位に27に断熱層28を設けることにした。
第1回路基板11の第1接続部15および第2回路基板12の第2接続部16を接続するにあたっては、第1接続部15および第2接続部16を接着剤13を介してそれぞれ対面配置する。
接着剤13の温度は100〜250℃をピークとして、圧接時間は2〜20秒である。この加熱圧接により接着剤13を硬化させて第1接続部15および第2接続部16を接続する。
これにより、第1回路パターン17および第2回路パターン18同士が面接触した状態で固定される。
そして、硬質基材24から遠い部位27は、熱がこもりやすい部位である。
よって、第1接続部15および第2接続部16を加圧治具20で加熱圧接する際に、硬質基材24から遠い部位27、すなわち熱がこもりやすい部位27への熱伝導率を断熱層28で低下させることができる。
したがって、第1回路パターン17および第2回路パターン18に位置ずれが生じることを防止でき、接着剤13に加わる熱の温度バラツキを抑制することができる。
なお、第2〜第4実施形態において第1実施形態と同一類似部材については同一符号を付して説明を省略する。
図3、図4に示すように、第2実施形態の回路基板の接続構造40は、第1実施形態の断熱層28に代えて断熱層41を用いたもので、その他の構成は第1実施形態の回路基板の接続構造10と同様である。
具体的には、断熱層41は、一例として、厚み寸法t1のカバーレイ41Aと、厚み寸法t2のカバーレイ41Bをそれぞれ接着剤42で、熱がこもりやすい部位27に接着したものである。厚み寸法t1,t2の関係はt1>t2である。
これにより、断熱層41は、2段階に厚み寸法を変えることができる。
すなわち、カバーレイ41Aを設ける部位は、カバーレイ41Bを設ける部位と比較して、硬質基材24から遠い部位になる。このため、カバーレイ41Aを設ける部位は、カバーレイ41Bを設ける部位と比較して熱がこもりやすい。
そこで、カバーレイ41Aの厚み寸法t1を、カバーレイ41Bの厚み寸法t2より大きくした。
したがって、第1回路パターン17および第2回路パターン18に位置ずれが生じることを一層良好に防止でき、接着剤13に加わる熱の温度バラツキを一層良好に抑制することができる。
図5、図6に示すように、第3実施形態の回路基板の接続構造50は、第1実施形態の断熱層28に代えて断熱層51を用いたもので、その他の構成は第1実施形態の回路基板の接続構造10と同様である。
断熱層51は、カバーレイ52を接着剤53で、熱がこもりやすい部位27に接着するものである。この接着剤53の塗布回数を変えることや、塗布量を調整することで、接着剤53の厚み寸法を変化させる。
これにより、断熱層51を、厚み寸法t3の部位51Aと、厚み寸法t4の部位51Bの2段階に形成する。厚み寸法t3,t4の関係はt3>t4である。
すなわち、厚み寸法t3の部位51Aは、厚み寸法t4の部位51Bと比較して、硬質基材24から遠い部位になり、熱がこもりやすいからである。
したがって、第1回路パターン17および第2回路パターン18に位置ずれが生じることを一層良好に防止でき、接着剤13に加わる熱の温度バラツキを一層良好に抑制することができる。
図7、図8に示すように、第4実施形態の回路基板の接続構造60は、第1実施形態の断熱層28の端部に対応して軟質基材21にスリット61が形成されたもので、その他の構成は第1実施形態の回路基板の接続構造10と同様である。
スリット61は、第1回路パターン17間に形成され、スリット深さDが断熱層28の幅Wとほぼ同一に形成されている。
これにより、加圧治具20の熱が、硬質基材24から遠い部位27に伝わりにくくなり、硬質基材24から遠い部位27が温度上昇することが抑えられ、第1接続部15および第2接続部16に生じる温度差を緩和できる。
したがって、第1回路パターン17および第2回路パターン18に位置ずれが生じることを防止でき、接着剤13に加わる熱の温度バラツキを抑制することができる。
これにより、第1接続部15の伸びが累積することを防いで、第1回路パターン17および第2回路パターン18の位置ずれを抑制することができる。
11 第1回路基板
12 第2回路基板
13 接着剤
15 第1接続部(接続部)
16 第2接続部(接続部)
17 第1回路パターン(回路パターン)
18 第2回路パターン(回路パターン)
20 加圧治具
21 軟質基材(基材)
21A 軟質基材の表面
21B 軟質基材の裏面
24 硬質基材(基材)
27 第1接続部に対応した領域のうちの一部(接続部に対応した領域のうちの一部)
28,41,51 断熱層
28A 断熱層の端部
35 電子機器
61 スリット
Claims (5)
- 基材の表面に複数の回路パターンが並行に配置された接続部を有する第1回路基板および第2回路基板を備え、
接着剤を介して前記各接続部が対面配置されるとともに、前記各回路パターンが互いに接触するように、
前記各接続部が一対の加圧治具に挟持されることにより加熱圧接された回路基板の接続構造であって、
前記各基板のうちの一方が軟質基材であるとともに、前記軟質基材の裏面における前記接続部に対応した領域のうちの一部にのみ前記軟質基材よりも熱伝導率が低い断熱層が設けられていることを特徴とする回路基板の接続構造。 - 前記断熱層が不均一な厚み寸法を有していることを特徴とする請求項1に記載の回路基板の接続構造。
- 前記断熱層の端部に対応して前記軟質基材にスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回路基板の接続構造。
- 軟質基材の表面に複数の回路パターンが並行に配置された回路基板の接続部であって、
前記軟質基材の裏面における前記接続部に対応した領域のうちの一部にのみ前記軟質基材よりも熱伝導率が低い断熱層が設けられていることを特徴とする回路基板の接続部。 - 請求項1ないし請求項3に記載した回路基板の接続構造を用いたことを特徴とする電子機器。
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