JPWO2007066501A1 - Xyテーブルアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

テーブル上に搭載した対象物をXY平面内で自在に移動させ且つ位置決めするための駆動手段を内蔵しつつも、著しい小型化を達成することができ、しかもテーブルの高さを低く抑えることが可能なXYテーブルアクチュエータであって、X方向に沿う収容溝を有する固定プレート(2)と、Y方向に沿う収容溝を有する移動プレート(5)と、下半体が転動体(3)を介して前記固定プレート(2)の収容溝(20)内に組み付けられる一方、上半体が転動体(3)を介して前記移動プレート(5)の収容溝内に組み付けられ、前記固定プレートに対してはX方向に、前記移動プレートに対してはY方向へ移動自在な中間プレート(4)と、前記固定プレートに対して中間プレートをX方向へ推進するX駆動手段(6)と、前記中間プレートに対して移動プレートをY方向へ推進するY駆動手段(7)と、から構成され、前記中間プレートには前記X駆動手段及びY駆動手段の収容室(40,41)を夫々設けた。

Description

本発明は、例えば各種検査装置、計測装置、搬送装置などに利用され、対象物をXY平面内で自在に移動させ、位置決めするためのXYテーブルアクチュエータに係り、詳細には、厚さ10mm程度にまで小型化することが可能なXYテーブルアクチュエータに関する。
従来、対象物をXY平面内で自在に移動させ、任意の位置に位置決めする装置としては、リニアガイドを利用した所謂ビルトアップ型のXYテーブルアクチュエータが知られている。具体的には、ベッドやコラムなどの固定部上にX方向に沿って軌道レールを配設すると共に、この軌道レールに沿って移動する下部テーブルを設け、更に、この下部テーブル上にY方向に沿って軌道レールを配設すると共に、この軌道レールに沿って移動する上部テーブルを設け、かかる上部テーブルを固定部に対してX方向及びY方向へ自在に移動させるように構成されている。また、下部テーブルを固定部に対してY方向へ進退させ、上部テーブルを下部テーブルに対してX方向へ進退させる手段としては、モータの回転運動をボールねじによって直線運動に変換し、かかる直線運動を下部テーブル又は上部テーブルに伝達するようにしたものか知られている。
このような構造のXYテーブルアクチュエータは、前記下部テーブル及び上部テーブルの移動を支承しているリニアガイドの負荷荷重を任意に選定することにより、軽荷重用途から重荷重用途にまで柔軟に対応することが可能であると共に、軌道レールの長さを選定することにより、上部テーブルのストローク量を長尺化することも可能である。しかし、X方向へ移動する下部テーブルの上にY方向の軌道レールを配設していることから、下部テーブルそれ自体に高い剛性が必要とされ、更に、固定部から上部テーブルまでの高さも高くならざるを得ないことから、テーブル全体として大型化、重量化してしまうといった問題点があった。
一方、特開平5−18415号公報には、薄肉鋼板をプレス加工することによって小型化、軽量化を図ったXYテーブルが開示されている。具体的には、鋼板の両端部をプレス加工によって曲げ起こすことによりチャネル状の下部プレート及び上部プレートを形成する一方、周囲四辺のうちの対向する二辺を下側に、残る二辺を上側に向けて曲げ起こした中間プレートを形成し、曲げ起こした側壁部が互いに対向するように前記上部プレート、中間プレート及び下部プレートを組み合わせたものが知られている。互いに対向する側壁部の間にはボールが配置され、かかるボールが側壁部を転走することにより、中間プレートが下部プレートに対してX方向へ移動し、上部プレートが中間プレートに対してY方向へ自在に移動することが可能となっている。このXYテーブルにおいて、前記下部プレート及び上部プレートは中間プレートに対する移動方向こそ異なるものの、構造的には全く同一のものを使用することができ、生産コストを低減化することができるといったメリットがある。
特開平5−18415号公報
しかし、特開平5−18415号公報に示されるXYテーブルは、下部プレートに対して上部プレートをX方向及びY方向へ進退させ且つ位置決めする駆動手段を何ら具備しておらず、例えば上部プレートに搭載した搬送対象物をXY平面内で任意の位置に位置決めするのであれば、別途駆動手段を設けなければならなかった。このため、上部プレートをXY平面内の任意の位置に位置決めするXYテーブルアクチュエータとしては、小型軽量化を何ら達成できていなかった。
一方、前述した所謂ビルトアップ型のXYテーブルアクチュエータに倣えば、下部プレートに対して中間プレートをX方向へ進退させる手段を下部プレートに設け、中間プレートに対して上部プレートをY方向へ進退させる手段を中間プレートに設けることが考えられる。しかし、それでは下部プレートに対して上部プレートと異なる構造を与える必要があり、上部プレートと下部プレートとを共通構造として生産コストの低減化を図ることができなくなってしまう。
また、下部プレート及び中間プレートのそれぞれに駆動手段を設けたのでは、これらプレートに対して駆動手段の信号線を個別に配線する必要が生じ、XYテーブルアクチュエータの設置に手間がかかるといった問題点もある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、テーブル上に搭載した対象物をXY平面内で自在に移動させ且つ位置決めするための駆動手段を内蔵しつつも、著しい小型化を達成することができ、しかもテーブルの高さを低く抑えることが可能なXYテーブルアクチュエータを提供することにある。
すなわち、本発明のXYテーブルアクチュエータは、X方向に沿う収容溝を有して略チャネル状に形成された固定プレートと、Y方向に沿う収容溝を有して略チャネル状に形成された移動プレートと、前記固定プレートに対してはX方向に、前記移動プレートに対してはY方向へ移動自在な中間プレートとを備えている。かかる中間プレートは、その下半体が転動体を介して前記固定プレートの収容溝内に組み付けられる一方、その上半体が転動体を介して前記移動プレートの収容溝内に組み付けられている。前記固定プレートと移動プレートは、中間プレートと組み合わせる際の姿勢が異なるのみであり、構造的には全く同一のものを使用することができる。
また、本発明のXYテーブルアクチュエータは、前記固定プレートをX方向へ推進するX駆動手段と、前記移動プレートをY方向へ推進するY駆動手段とを具備している。前記中間プレートには前記X駆動手段及びY駆動手段の収容室が夫々設けられている。
前記中間プレートはその下半体が前記固定プレートの収容溝内に組み付けられ、その上半体が前記移動プレートの収容溝内に組み付けられているので、かかる中間プレートの厚さは前記固定プレート又は移動プレートよりも充分に厚い。このため、中間プレートに対して前記収容室を設け、この収容室内にX駆動手段及びY駆動手段を収容することで、一対の駆動手段をXYテーブルアクチュエータに内蔵することができ。しかも、XYテーブルアクチュエータ大きさとしては、駆動手段を具備しない単なるXYテーブルと同等の小型化を実現することができる。
前記X駆動手段及びY駆動手段の収容室が中間プレートに設けられるのであれば、X駆動手段及びY駆動手段を中間プレートに固定する必要はなく、例えば、固定プレートに搭載されたX駆動手段が中間プレートの収容室内に格納されるように構成しても良い。もっとも、前記中間プレートにX駆動手段及びY駆動手段を固定すれば、これら駆動手段の信号線を一纏めにして中間プレートから引き出すことができ、XYテーブルアクチュエータの取り扱いが容易なものとなる。
本発明を適用したXYテーブルアクチュエータの第一の実施形態を示す斜視図である。 図1に示したXYテーブルアクチュエータの分解斜視図である。 固定プレートを示す斜視図である。 中間プレートを示す斜視図である。 駆動手段としてのピエゾモータユニットを示す斜視図である。 本発明を適用したXYテーブルアクチュエータの第二の実施形態を示す分解斜視図である。 中間プレートを示す斜視図である。 本発明を適用したXYテーブルアクチュエータの第三の実施形態を示す斜視図である。 図8に示したXYテーブルアクチュエータから移動プレートを取り除いた状態を示す斜視図である。 図9のX矢視図である。
符号の説明
1…XYテーブルアクチュエータ、2…固定プレート、4…中間プレート、5…移動プレート、6…X駆動手段、7…Y駆動手段、20…収容溝、21,51…レールボディ、22…連結底板、40,41…収容室、52…連結天板
以下、添付図面に基づいて本発明のXYテーブルアクチュエータを詳細に説明する。
図1及び図2は本発明を適用したXYテーブルアクチュエータの第一の実施形態を示すものであり、図1は外観を示す斜視図、図2は内部構造を示した分解斜視図である。このXYテーブルアクチュエータ1は、機械装置の筐体やベッド等の固定部に固定される固定プレート2と、多数のボール3を介して前記固定プレート2に組付けられた中間プレート4と、多数のボール3を介して前記中間プレート4に組付けられた移動プレート5と、前記中間プレート4を固定プレート2に対して進退させるX駆動手段6と、前記移動プレート5を中間プレート4に対して進退させるY駆動手段7とから構成されている。
前記中間プレート4は固定プレート2に対してX方向へ、前記移動プレート5は中間プレート3に対してY方向へ移動自在に設けられている。従って、かかる移動プレート5に対して検査ステージや搬送テーブル等の可動体を固定することで、この可動体を前記固定部に対してX方向及びY方向へ自在に移動させることが可能となっている。
図3は前記固定プレート2を示す斜視図である。前記固定プレート2は厚さ4mm程度の矩形状の金属板を加工して形成されており、その上面の中央には前記中間プレート3の幅よりも僅かに大きな幅の収容溝20がX方向に沿って形成されている。X方向における収容溝20の両端は開放されており、これにより固定プレート2のY方向に沿った断面は略チャネル状をなしている。また、前記固定プレート2は収容溝20の両側に断面略矩形状に形成された一対のレールボディ21,21を具備しており、これら一対のレールボディ21,21が収容溝20の幅に対応した連結底板22によって結合されている。
一方、前記移動プレート5は固定プレート2と全く同じ形状に形成されているが、中間プレートと組み合わせるためにその表裏は反転されており、更に一対のレールボディ51,51の間に位置する収容溝はX方向ではなくY方向に沿って形成されている。従って、同一形状の部材を一対形成し、一方を前記固定プレートとして、他方を移動プレートとして用いることが可能である。尚、この移動プレートにおいて、一対のレールボディ51,51を結合する連結天板52は搬送対象物である可動体の取付け面を形成している。
前記固定プレート2及び移動プレート5の各レールボディ21,51の内側面には前記ボール3の転走溝30が形成されている。固定プレート2のボール転走溝30はX方向に沿って、移動プレート5のボール転走溝30はY方向に沿って形成されている。これらのボール転走溝50は2つのボール転走面が略90°で交わった所謂ゴシックアーチ状の断面をなしている。
一方、図4に示すように、前記中間プレート4はその厚さが固定プレート2及び移動プレート5におけるレールボディ21,51の高さの2倍程度の矩形状に形成されており、下半体は固定プレート2の収容溝20に遊嵌し、上半体は移動プレート5の収容溝に遊嵌している。この中間プレート4の下半体の側面には固定プレート2のボール転走溝30と対向する位置に、X方向に沿ってボール転走溝31が形成されており、これら固定プレート2のボール転走溝30と中間プレート4のボール転走溝31との間には多数のボール3が配置されている。また、同様にして、中間プレート4の上半体の側面には移動プレート5のボール転走溝30と対向する位置に、Y方向に沿ってボール転走溝32が形成されており、これら移動プレート5のボール転走溝30と中間プレート4のボール転走溝32との間には多数のボール5が配置されている。前記ボール転走溝31のX方向長さは固定プレート2のX方向長さと同一であり、前記ボール転走溝32のY方向長さは移動プレート5のY方向長さと同一である。
中間プレート4に形成されたこれら4条のボール転走溝31,32は、夫々、2つのボール転走面が略90°で交わった所謂ゴシックアーチ状の断面をなしている。各ボール3は固定プレート2又は移動プレート5のボール転走溝30と中間プレート4のボール転走溝31,32との間で荷重を負荷しながら転走する。また、同一のボール転走溝を転走する一群のボール3は薄板状のボールケージ33に所定の間隔をおいて配列されており、かかるボールケージ33によって回転自在に保持されている。このボールケージ33は金属薄板を打ち抜いて形成したものであっても良いし、合成樹脂の射出成形等によって形成したものであっても良い。
固定プレート2及び移動プレート5に形成された各レールボディ21,51の長手方向の両端には、前記ボールケージ33のストッパブロック34がねじ止めされている。これにより、固定プレート2に対して移動プレート5をX方向又はY方向へ連続的に移動させていくと、ボールケージ33がボール3と共に移動してストッパブロック34に突き当たり、当該方向に関する移動プレート5の移動が制限されるようになっている。
前記固定プレート2及び移動プレート5は、厚さ4mm程度の矩形状の金属板材に対し、フライス盤等を用いた切削加工で前記収容溝を形成し、次いでレールボディ21,51にボール転走溝30を研削加工して形成されている。もっとも、金属板材に切削加工を用いて収容溝を形成するのではなく、金属射出成形(MIM成形)を用いてチャネル状の固定プレート2及び移動プレート5を製作するようにしても良い。
一方、前記中間プレート4には、前記X駆動手段6及びY駆動手段7を固定するための収容室40,41が夫々形成されている。前記X駆動手段6の収容室40は中間プレート4の移動プレート5側の面に開放された凹所として形成されており、この収容室40は固定プレート2の一方のレールボティ21に向けても開放されている。また、この収容室40はX方向に沿って中間プレート4に形成されたボール転走溝31に隣接している。
また、前記Y駆動手段7の収容室41は中間プレート4の固定プレート2側の面に開放された凹所として形成されており、この収容室41は移動プレート5の一方のレールボティ51に向けても開放されている。また、この収容室41はY方向に沿って中間プレート4に形成されたボール転走溝32に隣接している。
前記X駆動手段6が固定される収容室40とY駆動手段7が固定される収容室41は、XY平面内で隣接する位置関係に設けられており、中間プレート4の厚さ方向、すなわち固定プレート2、中間プレート4及び移動プレート5の積み重ね方向には重なり合っていない。
図5は、前記X駆動手段6及びY駆動手段7として利用されるピエゾモータユニット8を示す斜視図である。このピエゾモータユニット8は、圧電セラミクスを貼り合わせて形成したピエゾモータ80と、このピエゾモータ80を保持すると共に前記中間プレート4にねじ止めされるホルダ81とから構成されている。前記ピエゾモータ80は十字状に形成された絶縁シート82を介して4個の圧電セラミクス83を貼り合わせ、それによってバイモルフを構成したものである。このピエゾモータ80の長手方向の一端には先端が円錐形状をなしたセラミクス製の駆動駒84が装着されている。このピエゾモータ80では4個の圧電セラミクス83に対する電圧の印加タイミングを調整することにより、これら圧電セラミクス83を貼り合わせたバイモルフが伸縮及び屈曲を繰り返し、前記駆動駒84の先端が楕円軌道を描くように運動する。
前記ホルダ81にはピエゾモータ80が遊嵌するスリット85が形成されており、前記ピエゾモータ80はスプリングコイル86によってスリット85内で一方向へ付勢され、かかるスリット85内で一定の位置に保持されている。これは、前述したピエゾモータ80の伸縮及び屈曲を阻害しないためである。また、前記ピエゾモータ80は板ばね87によって背後から付勢され、先端に装着した前記駆動駒84が移動プレート5又は固定プレート2に設けた走行路88に押し付けられるようになっている。
このように構成されたピエゾモータユニット8はX駆動手段6又はY駆動手段7として前記収容室40,41に格納され、固定ボルト89によって中間プレート4に締結される。X駆動手段6としてのピエゾモータユニット8は、ピエゾモータ80の先端の駆動駒84を固定プレート2のレールボディ21に向けた姿勢で中間プレート4に固定される。また、Y駆動手段7としてのピエゾモータユニット8は、ピエゾモータ80の先端の駆動駒84を移動プレート5のレールボディ51に向ける姿勢で中間プレート4に固定される。
図3中に一点鎖線で示すように、固定プレート2に形成された一対のレールボディ21のうち、中間プレート4の収容室40と対向するレールボディ21には前述したピエゾモータ80の走行路88が装着されている。この走行路88はセラミクス製の角棒であり、レールボディ21の内側面にボール転走溝30と平行に取り付けられ、中間プレート4の収容室40に固定されたピエゾモータユニット8(X駆動手段6)の駆動駒84と対向している。このようなセラミクス製の走行路88をレールボディ21に取り付けることなく、レールボディ21そのものを駆動駒84の走行路としても良いのだが、ピエゾモータ80の駆動駒84がセラミクス製であり、レールボディ21の摩耗を防止する観点から、かかる駆動駒84と同じ材質の走行路88をレールボディ21に装着している。
また、移動プレート5のレールボディ51に対しても同じようにセラミクス製の走行路が装着されている。この走行路はレールボディ51の内側面にボール転走溝330と平行に取り付けられ、中間プレート4の収容室41に固定されたピエゾモータユニット8(Y駆動手段7)の駆動駒84と対向している。
前述のように、各ピエゾモータ80は板ばね87によって背後から付勢されているので、各ピエゾモータ80の先端に装着された駆動駒84は固定プレート2の走行路88、または移動プレート5の走行路88に圧接することになる。これにより、前記ピエゾモータ80に対して電圧を印加すると、駆動駒84が楕円軌道を描きながら走行路と接触及び離間を繰り返し、X駆動手段6によれば、中間プレート4を固定プレート2に対してX方向へ推進することが可能となる。また、Y駆動手段7によれば、移動プレート5を中間プレート4に対してY方向へ推進することが可能となる。
また、図3に示すように、前記固定プレートにはリニアスケール9が貼り付けられている。このリニアスケール9は、前記走行路88が装着されたレールボディ21とは反対側のレールボディ21の上面に、X方向に沿って貼り付けられている。一方、中間プレート4には前記リニアスケール9と対向する位置にエンコーダとしてのX方向センサ90が設けられており、固定プレート2に対する中間プレート4の移動に応じ、前記リニアスケール9を読み取り、中間プレート4のX方向への移動速度及び移動距離に応じた信号を出力するようになっている。
移動プレート5についても一方のレールホデイ51、すなわち走行路が装着されたレールボティ51と反対側のレールボディ51にリニアスケールがY方向に沿って貼り付けられている。また、中間プレート4にはこのリニアスケールと対向する位置にエンコーダとしてのY方向センサ91(図2参照)が設けられており、中間プレート4に対する移動プレート5の移動に応じ、前記リニアスケールを読み取り、移動プレート5のY方向への移動速度及び移動距離に応じた信号を出力するようになっている。尚、固定プレート2と中間プレート4との関係では、前記X方向センサ90が中間プレート4と共にリニアスケール9に対して移動したが、中間プレート4と移動プレート5との関係では、前記移動プレート5に貼り付けられたリニアスケールが中間プレート4に固定されたY方向センサ91に対して移動を生じることになる。
尚、前記リニアスケール及びこれを読み取るセンサの組み合わせとしては、光学式のものであっても、磁気式のものであっても差し支えない。
中間プレート4には前記X方向センサ及びY方向センサを取り付けるための凹所42,43が設けられている。前記X方向センサ90を固定するための凹所42はX駆動手段6と反対側の辺に設けられ、前記Y方向センサ91を固定するための凹所43はY駆動手段7と反対側の辺に設けられている。また、前記X方向センサ90は中間プレート4のX方向長さの中央、前記Y方向センサ91は中間プレート4のY方向長さの中央に夫々設けられており、中間プレート4のX方向への進退、移動プレート5のY方向への進退を最大範囲で計測できるようになっている。
前記X駆動手段6及びY駆動手段7のピエゾモータ80に対して電圧を印加するための信号線、前記X方向センサ90及びY方向センサ91の信号線は、一纏めにして前記中間プレート4から引き出されている。これらの信号線は一枚のフレキシブルプリント配線板(FPC)に収容されており、帯状に形成したFPC92を中間プレート4から引き出している。引き出されたFPC92はこのXYテーブルアクチュエータ1の動作を制御するコントロールボックス(図示せず)に接続される。
中間プレート4から引き出された帯状のFPC92は、その面を固定プレート2に対する中間プレート4の移動方向、すなわちX方向に向けており、中間プレート4がX方向に移動する際に自在に撓むことができるようになっている。尚、前記FPC92は中間プレート4からの引き出し位置に応じ、その面がY方向に向くように配置されていても差し支えない。
尚、図2中において、符号93は、固定プレート2のレールボディ21と移動プレート5の連結天板52との隙間、移動プレート5のレールボディ51と固定プレート2の連結底板22との隙間を埋める隙間ブロックであり、中間プレート4の側面に固定されている。
そして、以上のように構成されたXYテーブルアクチュエータ1は、中間プレート4の下半体が固定プレート2の収容溝20に、上半体が移動プレート5の収容溝に収容されており、外観上は固定プレート2に対して移動プレート5が僅かな隙間を介して積み重なっただけの、極めて小型で且つ薄型の外観を呈している。しかし、かかる中間プレート4をX方向へ進退させるX駆動手段6、及び中間プレート4に対して移動プレート5をY方向へ進退させるY駆動手段7が共に中間プレート4に内蔵されており、引き出されたFPC92をコントロールボックスに接続するだけで、移動プレート5を固定プレート2に対してXY平面内で自在に移動させ、任意の位置に位置決めすることが可能となっている。
また、中間プレート4に設けられたX駆動手段6の収容室40及びY駆動手段7の収容室41は、XY平面内で隣接しており、このXYテーブルアクチュエータ1の高さ方向には重なり合っていないことから、この点においてもテーブル全体の高さを抑え、薄型のXYテーブルアクチュエータ1を提供することが可能となっている。
更に、X方向及びY方向に関する駆動手段6,7とセンサ90,91の取付け位置を中間プレート4に集約させたことから、各種信号線を中間プレート4から一束にして取り出すことができ、このXYテーブルアクチュエータ1の取り扱いを容易なものとすることができる。
また更に、FPCは多層に形成することができるので、各種信号線をFPC92に収容して中間プレート4から引き出すことにより、中間プレート4とコントロールボックスを接続する線を薄く且つ細く形成することができ、この点においてもXYテーブルアクチュエータ1の小型化、薄型化に貢献することができる。
次に、図6は本発明を適用したXYテーブルアクチュエータ101の第二の実施形態を示すものである。
この第二の実施形態のXYテーブルアクチュエータ101も、固定プレート102、中間プレート104、移動プレート105、X駆動手段106及びY駆動手段107を備えており、移動プレート105をXY方向に自在に移動させるための構成は前記第一の実施形態におけるXYテーブルアクチュエータ1と同一である。但し、前記X駆動手段106及びY駆動手段107としては、第一の実施形態に示されたピエゾモータ80ではなく、同期型リニアモータを用いた。また、同期型リニアモータを用いるために必要な変更を前記固定プレート102、中間プレート104及び移動プレート105に施した。それ故、第一の実施形態と同一の構成については、図中に第一の実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記X駆動手段106及びY駆動手段107として使用されるリニアモータは、一列に配列された複数の固定子マグネット180と、これら固定子マグネット180と僅かな隙間を介して対向するコイル部材181とから構成されている。
前記固定子マグネット180はN極及びS極を交互に前記コイル部材181に向けるように配列されている。これらの固定子マグネット180は合成樹脂製の保持プレートに配列されており、かかる保持プレートを前記中間プレート104に接着することで、前記固定子マグネット180の中間プレート104に対する配列を容易に行い得るようになっている。また、前記固定子マグネット180は保持プレートを射出成形することにより、該保持プレートと一体化されている。
また、前記コイル部材181は鉄等の強磁性体から形成されたコア部材に対してコイルを巻き回して形成されており、かかるコア部材の先端が前記固定子マグネット180と僅かな隙間を介して対向している。コイルはu相、v相、w相の三相からなり、これらコイルに対して三相交流電流を通電すると、前記固定子マグネット180とコイル部材181との間に磁気吸引力又は磁気反発力が作用し、コイル部材181を固定子マグネット180の配列方向に沿って推進することができるようになっている。
かかるリニアモータの固定子マグネット180は前記中間プレート104に、コイル部材181は固定プレート102及び移動プレート105に固定される。
図7は前記中間プレート104の詳細を示す斜視図である。かかる中間プレート104の移動プレート105側の面にはY駆動手段107の収容室141が形成されている。かかる収容室141はY方向に沿った溝として形成されており、かかる溝の長手方向の両端は中間プレート104の側面に開放されている。この収容室141の底面には、図6に示すように、固定子マグネット180が保持プレートと共に接着により固定されている。一方、移動プレート105の裏面には前記収容室141と対向する位置に前記コイル部材181が固定されており、移動プレート105を中間プレート104に組み付けた際に、前記コイル部材181が収容室141内で固定子マグネット180と僅かな隙間を介して対向し、Y駆動手段107を構成するようになっている。
一方、かかる中間プレート104の固定プレート102側の面にはX駆動手段106の収容室140が形成されている。かかる収容室140はX方向に沿った溝として形成されており、かかる溝の長手方向の両端は中間プレート104の側面に開放されている。また、この収容室140は前記収容室141と交差しており、かかる交差域においては収容室140と収容室141とが中間プレートの厚さ方向に重なり合っている。この収容室140の底面には、収容室141と同様、固定子マグネット180が保持プレートと共に接着により固定されている。一方、固定プレート102には前記収容室140と対向する位置に前記コイル部材181が固定されており、中間プレート104を固定プレート102に組み付けた際に、前記コイル部材181が収容室140内で固定子マグネット180と僅かな隙間を介して対向し、X駆動手段106を構成するようになっている。
X駆動手段106及びY駆動手段107のコイル部材181からはFPC182によって信号線が引き出されており、各コイル部材181に対する通電はこの信号線を介して行われる。信号線としてFPC182を用いたこにとより、固定プレート102と中間プレート104との隙間、中間プレート104と移動プレート105との隙間から容易に信号線を引き出すことが可能となっている。
また、固定プレート102に対する中間プレート104のX方向の移動距離又は移動速度を検出する手段、中間プレート104に対する移動プレート105のY方向の移動距離を検出する手段は、前記第一の実施形態におけるそれと同一であり、X方向センサ及びY方向センサの信号線はFPC183によって中間プレート104から引き出されている。
そして、以上のように構成された第二の実施形態のXYテーブルアクチュエータ1においても、中間プレート104の下半体が固定プレート102の収容溝20に、上半体が移動プレート105の収容溝に収容されており、外観上は固定プレート102に対して移動プレート105が僅かな隙間を介して積み重なっただけの、極めて小型で且つ薄型の外観を呈している。しかし、かかる中間プレート104をX方向へ進退させるX駆動手段106、及び中間プレート104に対して移動プレート105をY方向へ進退させるY駆動手段107が共に中間プレートの収容室に格納されており、移動プレート105を固定プレート102に対してXY平面内で自在に移動させ、任意の位置に位置決めすることが可能となっている。
また、この第二の実施形態においては、リニアモータのコイル部材181を中間プレート104の収容室140,141に固定し、固定子マグネット180を固定プレート102又は移動プレート105に固定するようにしても、中間プレート104の厚さは何ら変わるところがなく、同じ高さのXYテーブルアクチュエータ101を構成することが可能である。しかし、この第二の実施形態においては、意図的にリニアモータのコイル部材181を固定プレート12又は移動プレート105に固定している。すなわち、前記コイル部材181は通電によって大量の熱を発生することから、これを固定プレート102及び移動プレート105に挟み込まれた中間プレート104に固定したのでは、コイル部材181の冷却が促進されず、リニアモータの推力が低下してしまうからである。
従って、この第二の実施形態によれば、リニアモータのコイル部材181が発生した熱を固定プレート102又は移動プレート105を介して外部に放出すことができ、X駆動手段106及びY駆動手段107の推力が低下してしまうトラブルを未然に防ぐことが可能となる。
尚、図を用いて説明してきた例では固定プレート2と中間プレート4、中間プレート4と移動プレート5の間に介装される転動体としてボールを使用したが、ローラであっても差し支えない。ローラを使用する場合は、回転軸方向が90°異なるローラを交互に配置した所謂クロスローラタイプとすることができる。
図8は本発明を適用したXYテーブルアクチュエータ201の第三の実施形態を示す斜視図である。
このXYテーブルアクチュエータ201も、機械装置の筐体やベッド等の固定部に固定される固定プレート202と、多数のボール3を介して前記固定プレート202に組付けられた中間プレート204と、多数のボール3を介して前記中間プレート204に組付けられた移動プレート205と、前記中間プレート204を固定プレート202に対して進退させるX駆動手段206と、前記移動プレート205を中間プレート204に対して進退させるY駆動手段7とから構成されている。図9は内部構造を観察できるように移動プレート205を取り除いた斜視図である。また、図10は図8のX矢視図である。
この第三の実施形態に示すXYテーブルアクチュエータ201は、以下に示す2点において第一の実施形態のXYテーブルアクチュエータ1と異なる。
先ず第1の相違点は、特殊環境下での使用を考慮し、各部品を樹脂や金属ではなくセラミクスから形成した点である。例えば、真空環境下では樹脂材料からガスが排出されてしまい、真空度が目標とするレベルまでなかなか向上しないといった問題点がある。また、半導体生産に用いる電子ビーム描画装置では、電子ビームの意図しない偏向を避けるため、XYテーブルアクチュエータを構成する各部品が非磁性体でなければならない。
このため、この第三の実施形態に示すXYテーブルアクチュエータ201では、セラミクスを用いて固定プレート202、中間プレート204、移動プレート205を形成した。また、これらのプレートに取り付けられた各種部品、ねじ類についてもセラミクスから形成した。各プレートの間で荷重を負荷しながら転走するボール3についてもセラミクス製のボールを使用した。更に、グリース等の潤滑剤によるボール表面の潤滑を回避するため、前記ボール3の表面は二硫化モリブデン、グラファイト等の固体潤滑膜で覆われている。
次に第2の相違点は、中間プレート204にボール3の無限軌道を形成した点である。第一の実施形態におけるXYテーブルアクチュエータ1では、固定プレート2と中間プレート4との関係に着目すると、ボール3はボールケージ33と共に固定プレート2のボール転走溝30と中間プレート4のボール転走溝31との間に配列されており、固定プレート2に対する中間プレート4の移動に伴って、ボール3が前記ボール転走溝30,31の上を転動するように構成されている。しかし、ボール3がボール転走溝30,31に対して完全に転動接触していれば良いのだが、両者の間には僅かに滑り接触が存在することから、固定プレート2に対する中間プレート4の往復動が繰り返されると、ボール転走溝30,31に対するボール3の位置が徐々にずれてきてしまう。すなわち、固定プレート2と中間プレート4が完全に重なっている状態で、本来、ボールケージ33は固定プレート2の幅方向の中央に存在しているのだが、中間プレート4の移動を繰り返しているうちに、ボールケージ33がボール転走溝30,31の端部に寄ってしまうのである。この現象をケージずれという。このケージずれの現象は、中間プレート4と移動プレート5との間に存在するボール3についても同じである。
ケージずれを是正するためには、ボールケージ33がストッパブロック34に突き当たっている状態で、強引に中間プレート4を固定プレート2に対して移動させれば良いのだが、これには問題点がある。すなわち、ボール3をボール転走溝30,31に対して強引にひきずることになるため、仮にボール3の表面を固体潤滑膜で覆った場合には、かかる固体潤滑膜が剥がれ易いという点である。固体潤滑膜が剥がれた状態で中間プレートの移動を繰り返せば、ボールの摩耗から発塵が生じてしまうので、このXYテーブルアクチュエータをクリーンルーム等の特殊環境下で使用することは困難となってしまう。そもそも、この発明は極めて小型のXYテーブルアクチュエータの提供を目的としているので、中間プレート4を固定プレート2に対して推進するX駆動手段6に大きな推力がなく、ケージずれの補正を行うこと自体も困難である。
このことから、図8に示すXYテーブルアクチュエータ201では、ボールケージを排除すべく、中間プレート204にボール3の無限軌道203を具備させ、固定プレート202に対する中間プレート204のX方向移動、中間プレート204に対する移動プレート205のY方向移動に伴って、ボール3が前記無限軌道を循環するように構成した。移動プレート205を取り外した状態を示す図9では前記ボール3の無限軌道203を把握することができる。図9及び図10に示されている一対の無限軌道203は、移動プレート205のボール転走溝30を転動するボール3の無限軌道であり、中間プレート204に対する移動プレート205のY方向移動に伴い、ボール3が無限軌道203内を循環する。また、図10に示すように、固定プレート202のボール転走溝30を転動するボール3の無限軌道203は、中間プレート204の最下部において固定プレート202のボール転走溝30と対向する位置に形成されている。
前記固定プレート202のボール転走溝30に面した中間プレート204の側面には、無限軌道の一部をなすボール転走溝231がX方向に沿って形成される一方、前記移動プレート205のボール転走溝30に面した中間プレート205の側面には、無限軌道の一部をなすボール転走溝232がY方向に沿って形成されている。X方向に沿って中間プレート204に形成されたボール転走溝231は、そのX方向長さが固定プレート202のX方向長さよりも短く形成されており、無限軌道203が固定プレート202からはみ出さない範囲で中間プレート204をX方向へ移動させることが可能となっている。また、Y方向に沿って中間プレート204に形成されたボール転走溝232は、そのY方向長さが移動プレート205のY方向長さよりも短く形成されており、無限軌道203が移動プレート205からはみ出さない範囲で該移動プレート205をY方向へ移動させることが可能となっている。すなわち、この第三の実施形態に示すXYアクチュエータテーブルでは、固定テーブル202又は移動テーブル205に形成されたボール転走溝30の長さと中間プレート204に形成されたボール転走溝231,232の長さとの差が、X方向ストローク量及びY方向ストローク量を決定している。
尚、図8〜図10に示した第三の実施形態のXYテーブルアクチュエータでは、リニアスケール9が固定プレート202及び移動プレート205の外側面に貼り付けられており、これらリニアスケール9を読み取るX方向センサ90及びY方向センサ91が中間プレート204に支持された状態で固定プレート202又は移動プレート205の外側に配置されている。
また、図8〜図10において、第一の実施形態と同一の構成については、図中に第1の実施形態と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
そして、このような第三の実施形態に示されるXYテーブルアクチュエータにおいても、中間プレート204の下半体が固定プレート202の収容溝20に、上半体が移動プレート205の収容溝に収容されており、外観上は固定プレート202に対して移動プレート205が僅かな隙間を介して積み重なっただけの、極めて小型で且つ薄型の外観を呈している。しかし、かかる中間プレート204をX方向へ進退させるX駆動手段6、及び中間プレート204に対して移動プレート205をY方向へ進退させるY駆動手段7が共に中間プレート204の収容室に格納されており、移動プレート205を固定プレート202に対してXY平面内で自在に移動させ、任意の位置に位置決めすることが可能となっている。

Claims (9)

  1. X方向に沿う収容溝(20)を有して略チャネル状に形成された固定プレート(2)と、Y方向に沿う収容溝を有して略チャネル状に形成された移動プレート(5)と、下半体が転動体(3)を介して前記固定プレートの収容溝内に組み付けられる一方、上半体が転動体(3)を介して前記移動プレートの収容溝内に組み付けられ、前記固定プレートに対してはX方向に、前記移動プレートに対してはY方向へ移動自在な中間プレート(4)と、前記固定プレートに対して中間プレートをX方向へ推進するX駆動手段(6)と、前記中間プレートに対して移動プレートをY方向へ推進するY駆動手段(7)と、から構成され、
    前記中間プレートには前記X駆動手段及びY駆動手段の収容室(40,41)を夫々設けたことを特徴とするXYテーブルアクチュエータ。
  2. 前記X駆動手段(6)及びY駆動手段(7)を中間プレート(4)に搭載したことを特徴とする請求項1記載のXYテーブルアクチュエータ。
  3. 前記X駆動手段(6)の収容室とY駆動手段(7)の収容室はXY平面内で隣接していることを特徴とする請求項1記載のXYテーブルアクチュエータ。
  4. 前記中間プレート(4)には、当該中間プレートの固定プレート(2)に対する移動量を検出するX方向センサ(90)と、当該中間プレート(4)の移動プレート(5)に対する移動量を検出するY方向センサ(91)とが搭載され、
    これらX方向センサ(90)及びY方向センサ(91)の信号線を前記X駆動手段(6)及びY駆動手段(7)の信号線と一纏めにして前記中間プレート(4)から引き出したことを特徴とする請求項1記載のXYテーブルアクチュエータ。
  5. 前記X方向センサ(90)、Y方向センサ(91)、前記X駆動手段(6)及びY駆動手段(7)の信号線は1枚のフレキシブルプリント配線板(92)に収容されて前記中間プレート(4)から引き出されていることを特徴とする請求項4記載のXYテーブルアクチュエータ。
  6. 前記中間プレート(4)から引き出されたフレキシブルプリント配線板(92)は、その面がX方向又はY方向に向いていることを特徴とする請求項5記載のXYテーブルアクチュエータ。
  7. 前記X駆動手段(6)を固定プレート(2)に、前記Y駆動手段(7)を移動プレート(5)に搭載したことを特徴とする請求項1記載のXYテーブルアクチュエータ。
  8. 前記中間プレート(4)には、前記固定プレート(2)との間でボール(3)が荷重を負荷しながら転動するボール転走溝(232)がX方向に沿って形成される一方、前記移動プレート(5)との間でボール(3)が荷重を負荷しながら転動するボール転走溝(232)がY方向に沿って形成され、更に前記ボールが循環する無限軌道(203)が具備され、
    前記中間プレート(4)に形成されたX方向のボール転走溝は固定プレート(2)のX方向長さよりも短く形成される一方、前記中間プレート(4)に形成されたY方向のボール転走溝は移動プレート(5)のY方向長さよりも短く形成されていることを特徴とする請求項1記載のXYテーブルアクチュエータ。
  9. 前記無限軌道(203)を循環するボール(3)の表面は固体潤滑膜によって覆われていることを特徴とする請求項8記載のXYテーブルアクチュエータ。
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