JPWO2007013279A1 - 加熱装置及び加熱方法 - Google Patents

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    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/34Methods of heating

Abstract

被加熱物を目標温度まで加熱する時間を短縮でき、作業効率を向上させることができるようにする。下型(15)と、下型(15)に対して接触手段(24)で上下動する上型(16)には、複数の熱供給部材(18)の集合で形成された熱供給手段(17)が設けられ、これらの熱供給手段(17)は熱源手段である電源手段から供給される熱量で被加熱物(1)の目標温度よりも高温の温度まで昇温し、この熱量は、熱供給手段(17)と被加熱物(1)が接触して被加熱物(1)の温度が前記目標温度又は略目標温度になったときに熱供給手段(17)の温度が前記目標温度になる熱量であり、この目標温度よりも高温となっている熱供給手段(17)を被加熱物(1)に接触させることで被加熱物(1)を目標温度まで加熱させる。

Description

本発明は、被加熱物と熱供給手段との接触によって被加熱物を加熱するための装置及びその方法に係り、例えば、被加熱物を焼入れ等の熱処理するためや温間加工等するために利用できるものである。
焼入れ等の熱処理を行うために被加熱物を加熱する従来技術として、高周波電流の誘導加熱方式や直接通電加熱方式、さらには加熱炉方式、塩浴加熱方式が知られ、また、被加熱物を温間プレス加工等するために、被加熱物の組成材料の再結晶温度以下まで被加熱物を加熱する温間加熱方式が知られている。高周波電流の誘導加熱方式及び直接通電加熱方式は被加熱物自体を発熱させて所定温度まで加熱する方式であるのに対し、下記の特許文献1に示されている加熱炉方式や、下記の特許文献2に示されている塩浴加熱方式、下記の特許文献3に示されている温間加熱方式は、被加熱物の外部に存在する熱供給源から被加熱物に熱を供給することにより、被加熱物を目標とする所定温度まで加熱する方式である。
このように被加熱物の外部に存在する熱供給源から被加熱物に熱を供給する方式では、従来、熱供給源の温度、すわなち、加熱炉方式では電気やガスによる熱源及び炉内雰囲気の温度、塩浴加熱方式では塩浴液体の温度、温間プレス加工するための温間加熱方式ではプレス型の温度を、被加熱物の目標温度が含まれる一定の範囲に設定し、これにより、被加熱物を目標温度まで加熱するようにしていた。
特開平11−256226号公報 特開平6−279983号公報 特開平6−297049号公報
このような従来技術によると、被加熱物の目標温度は一定に設定される熱供給源の温度範囲内にあるため、最初常温となっていた被加熱物の温度が加熱開始直後は急激に上昇しても、被加熱物の温度が目標温度に近づくにしたがって温度上昇は鈍化することになり、このため、被加熱物を目標温度まで昇温させるために長い時間がかかることになり、作業効率を向上させることは難しい。
本発明の目的は、被加熱物を目標温度まで加熱する時間を短縮でき、作業効率を向上させることができる加熱装置及び加熱方法を提供するところにある。
本発明に係る加熱装置は、被加熱物と接触することでこの被加熱物に熱を供給する熱供給手段と、この熱供給手段の温度を前記被加熱物の目標温度よりも高温の温度とする熱源手段と、前記被加熱物と前記熱供給手段とを接触、接触解除させる手段であって、この熱供給手段との接触で前記被加熱物が前記目標温度よりも高温の前記温度になっている前記熱供給手段からの熱供給によって前記目標温度又は略目標温度まで加熱されたときに、この被加熱物と前記熱供給手段との接触を解除させる接触手段と、を備えていることを特徴とするものである。
この加熱装置では、熱供給手段の温度は、熱源手段によって被加熱物の目標温度よりも高温の温度となり、この高温の温度の熱が被加熱物に供給されるため、被加熱物は目標温度まで短時間で昇温することになる。このため、被加熱物の加熱作業時間を短縮することができ、加熱作業を効率的に行えることになる。
本発明に係る加熱装置を、熱源手段及び接触手段を制御する制御手段と、熱供給手段の温度を検出する温度センサとを備えたものとしてもよい。このようにした場合には、制御手段を、熱源手段から熱供給手段に供給すべき熱量を演算するものとし、この熱量を、被加熱物の温度を前記目標温度に昇温させるために必要な熱量と、熱供給手段から被加熱物に供給されることなく消費される損失熱量とを含んだ熱量であって、熱供給手段と被加熱物との接触でこの被加熱物の温度が前記目標温度又は略目標温度になったときに熱供給手段の温度が前記目標温度になる熱量とする。そして、熱源手段から熱量が供給された熱供給手段と被加熱物とが接触することによってこの熱供給手段の温度が前記目標温度になったときに、温度センサからの信号によって制御手段が接触手段を作動させて被加熱物と熱供給手段との接触を解除させるようにする。
これによると、熱供給手段の温度が前記目標温度になったときには、被加熱物の温度も目標温度又は略目標温度になっており、言い換えると、上記損失熱量を含めて制御手段で演算される上記熱量は、熱供給手段と被加熱物とを同時又は略同時に目標温度にするための正確又は略正確な熱量であり、上記損失熱量は、例えば、熱供給手段から大気に放出される熱量等であって、加熱装置の構造や作用、さらに加熱作業の形態等のために回避できない熱量である。このため、熱源手段が熱供給手段に供給する熱量には無駄がなく又は無駄が殆どなく、熱エネルギの有効利用を達成することができる。
また、上記の場合には、熱源手段から熱供給手段への熱量の供給によってこの熱供給手段の温度が前記目標温度よりも高温の前記温度になったときに、この温度を前記温度センサで検出し、この温度センサからの信号によって制御手段が熱源手段から熱供給手段への熱量の供給を停止させるようにしてもよい。
これによると、制御手段で演算された熱量が熱源手段から熱供給手段へ供給されたことを、熱供給手段の温度が前記目標温度になったことを検出するための前記温度センサを用いて検出することができ、無駄な熱量が熱供給手段に供給されるのを前記温度センサの兼用化によって防止することができる。
また、本発明に係る加熱装置を、熱源手段及び接触手段を制御する制御手段と、熱供給手段の温度を検出する第1温度センサと、被加熱物の温度を検出する第2温度センサとを備えたものとしてもよい。この場合にも、制御手段を、熱源手段から熱供給手段に供給すべき熱量を演算するものとし、この熱量を、被加熱物の温度を前記目標温度に昇温させるために必要な熱量と、熱供給手段から被加熱物に供給されることなく消費される損失熱量とを含んだ熱量とする。そして、熱源手段から熱供給手段への熱量の供給によってこの熱供給手段の温度が目標温度よりも高温の前記温度になったときに、この温度を検出した第1温度センサからの信号によって制御手段が熱源手段から熱供給手段への熱量の供給を停止させ、熱供給手段と被加熱物とが接触することによってこの被加熱物の温度が前記目標温度になったときに、この目標温度を検出した第2温度センサからの信号によって制御手段が接触手段を作動させて被加熱物と熱供給手段との接触を解除させるようにする。
これによると、制御手段で演算された熱量にもともと誤差があり、この誤差によって被加熱物の温度が目標温度になったときに、熱供給手段の温度が許容することができない目標温度よりも高い温度になっていても、被加熱物の温度が目標温度になったときに、被加熱物と熱供給手段との接触を解除させることができる。
以上において、熱供給手段は、被加熱物の表面のみ又は裏面のみと対面させて配置してもよく、被加熱物の表裏両面と対面させて配置してもよい。熱供給手段を被加熱物の表裏両面と対面させて配置すると、これらの熱供給手段によって被加熱物は表裏両面から加熱されるため、被加熱物の全体を目標温度まで一層短時間で加熱することができ、加熱作業の一層の効率化を図ることができる。
また、熱供給手段は、被加熱物の加熱される面と対面して配置される1個の加熱部材によって形成してもよく、あるいは、それぞれが被加熱物の加熱される面と対面して配置された複数の熱供給部材の集合によって形成してもよい。
このように熱供給手段を、それぞれが被加熱物の加熱される面と対面して配置された複数の熱供給部材の集合によって形成する場合には、前述した熱供給手段の温度を検出する前記温度センサや、熱供給手段の温度を検出する前記第1温度センサ及び被加熱物の温度を検出する前記第2温度センサは、熱供給手段を形成するそれぞれの熱供給部材ごとに設けてもよい。
これによると、熱供給部材ごとに、これらの熱供給部材の温度、被加熱物の温度を検出することができ、前記制御手段による熱源手段と接触手段の制御を一層正確に行える。
さらに、熱供給手段を、それぞれが被加熱物の加熱される面と対面して配置された複数の熱供給部材の集合によって形成する場合には、複数の熱供給部材が配置されている位置を、被加熱物の全体のうちの一部と対応する位置とし、この被加熱物を熱供給部材によって部分的に加熱できるようにしてよい。
これによると、被加熱物の全体ではなく、所望の所定部分だけを加熱することができるようになり、また、複数の熱供給部材を配置する位置を任意に設定することにより、各種の被加熱物についての加熱作業を行えるようになる。
なお、このような熱供給部材は、被加熱物を加熱できるものであれば、任意な構造、形式のものでよく、その一例は、熱供給部材を、前記熱源手段となっている電源手段から通電される電熱体が内部に埋設されたセラミック製のヒータとすることである。また、他の例は、熱供給部材を、比較的大きな体積を有するニクロム線等によって形成された電熱体とすることであり、熱供給部材を、このようにそれ自身が発熱する電熱体とする場合には、被加熱物を電熱体で直接加熱してもよい。
また、熱供給部材を、電熱体が内部に埋設された前記セラミック製のヒータとする場合には、セラミック製のヒータを、発熱部と断熱部とを有するものとし、電熱体を発熱部の内部に埋設し、電熱体に接続されているリード線を断熱部からセラミック製のヒータの外部へ導出させ、リード線の導出端部に、前記電源手段から延びる配線を接続端子を介して接続することが好ましい。
これによると、電源手段から延びる配線と接続端子は、電熱体で生ずるジュール熱で高温となる発熱部から少なくとも断熱部の寸法分だけ離れて配設されることになるため、これらの配線と接続端子が耐熱性を備えていなくても、配線と接続端子を焼損から保護することができる。
また、本発明に係る装置に、熱供給手段と被加熱物との接触を検出するための圧力センサを設け、この圧力センサからの検出信号が前記接触手段を制御する制御手段に送られてこの接触手段が制御されるようにしてもよい。
これによると、熱供給手段と被加熱物とが接触しているか否かを圧力センサで検出でき、熱供給手段と被加熱物とが接触したことが圧力センサで検出されるまで接触手段を制御手段で駆動制御できるため、熱供給手段と被加熱物との確実な接触及び熱供給手段から被加熱物への確実な熱供給を実現することができる。
被加熱物と複数の熱供給部材等によって形成される前記熱供給手段とを接触手段によって接触、接触解除自在とするためには、一例として、本発明に係る加熱装置を、被加熱物がセットされる不動部材と、この不動部材に対して進退自在となった進退部材とを備えたものとし、これらの不動部材と進退部材とのうちの少なくとも一方に熱供給手段を配置し、進退部材を接触手段によって不動部材に対して進退させることである。
この場合における進退部材の進退方向は、上下方向でもよく、左右方向でもよい。
また、不動部材と進退部材との両方に又は不動部材に熱供給手段を配置した場合において、前記目標温度よりも高温の温度になっている熱供給手段からの熱供給によって被加熱物がこの目標温度又は略目標温度まで加熱されたときに、前記接触手段により、この被加熱物と熱供給手段との接触を解除させることは、例えば、熱供給手段と被加熱物とを小さな接触力で接触させた状態とし、これにより、被加熱物を本発明に係る加熱装置から取り出し可能状態とすることでもよい。
以上説明した加熱装置は、熱供給手段が一定の形状を有する定形性のものとなっている場合であったが、本発明は、この熱供給手段を一定の形状を有しない不定形性のものとした場合にも適用でき、その一例は、熱供給手段を塩浴装置の塩浴液体とした場合である。すなわち、本発明は、塩浴方式の加熱装置にも適用できる。
また、本発明において、被加熱物は、熱供給手段からの熱によって加熱できる金属製である限り、板状のもの、すなわち金属板でもよく、ブロック状のもの、すなわち金属ブロックでもよい。
また、金属板は、プレス加工されることによって製造されるプレス成形品のそのプレス加工前の平板等の状態のものでもよく、予め所定形状にプレス加工されたプレス成形品となっているものでもよい。
本発明に係る加熱方法は、熱を被加熱物へ供給する熱供給手段の温度を、熱源手段からこの熱供給手段への熱量の供給によって前記被加熱物の目標温度よりも高温の温度とする第1工程と、前記熱供給手段と前記被加熱物とを接触させることにより、この熱供給手段から前記被加熱物へ熱を供給してこの被加熱物を加熱する第2工程と、この被加熱物の温度が前記目標温度になったときに前記被加熱物と前記熱供給手段との接触を解除させる第3工程と、を含んでいることを特徴とするものである。
この加熱方法によると、熱供給手段の温度は、熱源手段によって被加熱物の目標温度よりも高温の温度となり、そして、熱供給手段の熱が、この熱供給手段と接触する被加熱物に供給されるため、被加熱物は目標温度まで短時間で昇温することになり、このため、被加熱物を加熱するための作業時間を短縮することができる。
また、この加熱方法において、熱源手段から前記熱供給手段に供給される熱量を、被加熱物の温度を前記目標温度に昇温させるために必要な熱量と、熱供給手段から被加熱物に供給されることなく消費される損失熱量とを含んだ熱量であって、熱供給手段と被加熱物との接触でこの被加熱物の温度が前記目標温度又は略目標温度になったときに熱供給手段の温度が前記目標温度になる熱量とすることが好ましい。
これによると、熱源手段から熱供給手段に供給される熱量に無駄がなくなり又は無駄が殆どなくなり、熱エネルギの有効利用を達成することができる。
以上説明した本発明において、被加熱物の目標温度よりも高温とする熱供給手段の温度は、一定値の温度でもよく、上限値と下限値が決められた一定範囲を有する温度でもよい。
また、被加熱物が加熱前又は加熱後にプレス加工されるものになっている場合には、本発明に係る加熱装置と加熱方法は、トランスファプレス装置の一部の装置とトランスファプレス装置による一部の作業工程としてもよい。
さらに、本発明は、焼入れ等の熱処理を行うために被加熱物を加熱する場合や、温間加工するために被加熱物を加熱する場合に適用することができる。そして、上記熱処理には、焼入れの他に、焼戻しと焼鈍しが含まれ、上記温間加工には、温間プレス加工と温間鍛造加工が含まれる。
また、本発明に係る加熱装置及び加熱方法は、複数の被加熱物を同時に加熱するための装置及び方法とすることもできる。
被加熱物を目標温度まで加熱する時間を短縮でき、作業効率を向上させることができるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る加熱装置の全体を示す一部破断の側面図である。 図2は、図1で示す熱供給手段のための熱供給部材となっているセラミック製のヒータを示す図である。 図3は、図1の加熱装置を制御するための制御装置の全体を示す系統図である。 図4は、図3で示された制御装置によって実行される制御のフローチャートである。 図5は、熱供給手段と被加熱物との接触後における熱供給手段の温度変化と被加熱物の温度変化とを示すグラフである。 図6は、それぞれの熱供給部材に図3の温度センサである第1温度センサと、被加熱物の温度を検出するための第2温度センサとを設けた実施形態を示す図3と同様の図である。 図7は、被加熱物を部分的に加熱する実施形態を示す平面図である。 図8は、被加熱物を立体形状のものとした実施形態におけるその被加熱物を示す斜視図である。 図9は、図8の被加熱物を加熱する装置を示す図1と同様の図である。 図10は、被加熱物と接触することにより、この被加熱物の目標温度よりも高温となっている温度の熱を被加熱物に供給するための熱供給手段を塩浴液体とした場合の実施形態を示す図3と同様の図である。 図11は、図10で示した制御装置によって実行される制御のフローチャートである。 図12は、図10の別実施形態であって、図6の実施形態に対応する実施形態を示す図3と同様の図である。
符号の説明
1,2,3 被加熱物
11 不動部材であるベース台
12 進退部材であるスライド部材
13 接触手段の構成部材である駆動モータ
17 熱供給手段
18 熱供給部材
19 セラミック製のヒータ
19A 発熱部
19B 断熱部
20 電熱体
21 リード線
22 熱源手段である電源手段から延びる配線
23 接続端子
24 接触手段
31 熱源手段である電源手段と接触手段を制御する制御手段である第1制御手段
32 接触手段を制御する制御手段である第2制御手段
35 熱源手段である電源手段
36,63 熱供給手段の温度を検出する温度センサ
37 熱供給手段と被加熱物との接触を検出する圧力センサ
39,67 被加熱物の温度を検出する温度センサ
60 塩浴槽
61 塩浴液体
64 接触手段
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る加熱装置の全体を示す一部破断の側面図であり、この加熱装置は、この加熱装置による加熱工程の次の工程におけるダイクエンチ加工で焼入れされながら所定形状にプレス成形される鋼板製の被加熱物1を、予め焼入れ可能温度であるオーステナイト変態点を超える温度まで加熱するためのものである。
この加熱装置は、支持部材10の基部に結合配置されたベース台11と、支持部材10のガイド部10Aで案内されながら上下にスライド自在となっているスライド部材12と、を有し、支持部材10の頂部には駆動モータ13が取り付けられ、この駆動モータ13の正逆駆動によって正逆回転する送りねじ軸14が支持部材10に沿って配置されている。送りねじ軸14は、スライド部材12の内部に固定配置されているナット部材に螺入しているため、駆動モータ13の正駆動による送りねじ軸14の正回転により、上下に進退する進退部材となっているスライド部材12は、不動部材となっているベース台11に対して下降し、駆動モータ13の逆駆動による送りねじ軸14の逆回転により、スライド部材12はベース台11に対して上昇する。
ベース台11には下型15が取り付けられ、スライド部材12には、下型15と上下に対向する上型16が取り付けられている。下型15の上面部分及び上型16の下面部分には、熱供給手段17が配置されており、また、被加熱物1は、下型15の上面部分にセットされ、スライド部材12が下降したときに、上下型15,16の熱供給手段17と大きな押圧荷重で接触する被加熱物1は、これらの熱供給手段17の熱によって上下面である表裏両面から加熱される。
それぞれの熱供給手段17は、互いに接続状態で密集配置された複数の熱供給部材18の集合によって形成されており、スライド部材12の下降によって被加熱物1の上下面と接触するこれらの熱供給部材18は、本実施形態では、被加熱物1の全体と対応する上下型15,16の箇所に配置されている。
また、本実施形態では、それぞれの熱供給部材18は、図2で示したブロック状又は厚板状のセラミック製のヒータ19となっている。このセラミック製のヒータ19は、耐熱性と熱伝導率に優れているセラミック製の発熱部19Aと、耐熱性に優れ、熱伝導率は低いセラミック製の断熱部19Bとからなり、発熱部19Aの内部に埋設されている電熱体20にはリード線21が接続されており、電熱体20に通電してこの電熱体20にジュール熱を発生させるこれらのリード線21は、発熱部19Aと接続一体化されている断熱部19Bからセラミック製のヒータ19の外部へ導出され、これらの導出端部に、熱源手段である後述の電源手段から延びる配線22と、リード線19とを接続するための接続端子23が設けられている。このため、電源手段から配線22、接続端子23及びリード線21を介して電熱体20へ通電されることにより、発熱部19Aは、電熱体20の発熱で高温となる。
そして、上述のように、配線22及び接続端子23が、上記ジュール熱で高温となる発熱部19Aから少なくとも断熱部19Bの寸法分だけ離れて配設されていることにより、耐熱性を有しないこれらの配線22及び接続端子23は焼損から保護される。
以上において、図1で示した駆動モータ13の正駆動による送りねじ軸14の正回転でスライド部材12が下降すると、スライド部材12は上型16と被加熱物1と下型15を介してベース台11に下向きの大きな押圧荷重を作用させるため、下型15と上型16の熱供給手段17は被加熱物1に大きな荷重で接触し、また、駆動モータ13の逆駆動による送りねじ軸14の逆正回転でスライド部材12が上昇すると、下型15と上型16の熱供給手段17は被加熱物1との接触を解除する。このため、本実施形態では、駆動モータ13と送りねじ軸14とにより、被加熱物1と熱供給手段17とを接触、接触解除させるための接触手段24が構成されている、
また、図1で示されているように、下型15及び上型16の内部には、冷却液を流通させるための冷却通路25が形成され、全部の被加熱物1についての加熱作業が終了した後に、又は加熱作業中に下型15及び上型16を冷却しなければならない緊急事態等が生じたときに、高温となっている下型15及び上型16を冷却通路25への冷却液の供給によって冷却できるようになっている。
図3は、図1の加熱装置を制御するための制御装置の全体をした系統図である。この制御装置には、第1制御手段31と第2制御手段32とが設けられ、第1制御手段31には、下型15及び上型16の前述した熱供給手段17で被加熱物1を目標温度まで加熱するために必要となる後述の条件値が入力手段33から入力されるとともに、図1の加熱装置が設置されている工場内の環境の温度も環境温度センサ34から入力する。第2制御手段32は、第1制御手段31からの信号に基づき上記接触手段24の駆動モータ13を駆動制御するためのものである。
下型15と上型16の熱供給手段17を形成しているそれぞれの熱供給部材18は、熱源手段である電源手段35に接続されているため、この電源手段35から通電されることにより、これらの熱供給部材18には、被加熱物1を加熱するための熱となる電力が電源手段35から供給される。また、それぞれの熱供給部材18には、熱供給部材18の温度を検出するための温度センサ36が設けられ、これらの温度センサ36からの信号は第1制御手段31に送られる。
また、第2制御手段32には圧力センサ37からの信号が送られ、この圧力センサ37は、それぞれの熱供給部材18からなる下型15と上型16の熱供給手段17と、被加熱物1との接触を検出するためのものであり、このような圧力センサ37は、例えば、図1で示されているスライド部材12と上型16との間に介入配置される。
図4は、図3で示された制御装置によって実行される制御のフローチャートである。ステップS1において、入力手段33によって第1制御手段31に、これから連続して加熱作業を行うべき被加熱物1の個数が入力され、また、入力手段33によって第1制御手段31に、1個の被加熱物1を目標温度まで加熱する作業を行う上で電源手段35から熱供給手段17に供給しなければならない熱量、言い換えると電力を第1制御手段31が演算するために必要となる条件値も入力される。この熱量は、被加熱物1の温度を前記目標温度に昇温させるために必要な熱量と、熱供給手段17から被加熱物1に供給されることなく消費される損失熱量とを含んだ熱量であり、この損失熱量は、例えば、被加熱物1に接触する前及び接触しているときの熱供給手段17から大気に放熱される熱量や、熱供給手段17から下型15及び上型16に漏洩する熱量等である。
このため、入力手段33によって第1制御手段31に入力する条件値は、1個の被加熱物1の質量や比熱、それぞれの熱供給部材18の熱容量、さらには、図1の加熱装置における上限位置にあった上型16の熱供給手段17が駆動モータ13の正駆動によって被加熱物1に接触するまでの時間等であり、また、上記目標温度は、加熱後に被加熱物1が前述のダイクエンチ工程まで運ばれるときに降温する分を見込んだ温度である。
このような条件値が第1制御手段31に入力されると、この第1制御手段31は、第1制御手段31の記憶部に記憶されているデータとプログラムにより、1個の被加熱物1を目標温度まで加熱する作業を行う上で電源手段35から熱供給手段17に供給しなければならない熱量を演算する。この演算を行うとき、第1制御手段31には、環境温度センサ34からの環境温度も入力するため、第1制御手段31が演算する熱量は、この環境温度によって修正された値となり、正確な熱量が演算される。
このような演算によって得られた熱量は、電源手段35からの通電によって、すなわち電源手段35からの熱量の供給によって高温となった熱供給手段17が被加熱物1に接触することで熱供給手段17から被加熱物1に熱供給が行われたときに、熱供給手段17と被加熱物1とが同時又は略同時に前記目標温度になる熱量となっており、このため、無駄となる熱量は電源手段35から熱供給手段17に供給されず又は殆ど供給されない。
上記条件値が入力された第1制御手段31が上記熱量を演算した後であって、被加熱物1を図示しない自動装置で又は手作業で図1で示すように下型15の上にセットした後、入力手段33で第1制御手段31に被加熱物1の加熱作業開始信号を入力すると、図4のステップS2において、第1制御手段31は電源手段35をオンとし、これにより、第1制御手段31は、電源手段35から熱供給手段17に上記熱量分に相当する電力を供給させ、これにより、熱供給手段17に電源手段35から上記熱量が供給されることになる。このため、熱供給手段17の温度は昇温し、熱供給手段17に供給される上記熱量は、前述した損失熱量を含んだ熱量になっているため、熱供給手段17の温度は、被加熱物1の前述した目標温度よりも高温の温度となる。
図5は、熱供給手段17と被加熱物1との接触後における熱供給手段17の温度変化をAで、被加熱物1の温度変化をBで、それぞれ示したグラフであり、この図5には、上述のように電源手段35からの熱量の供給によって目標温度よりも高温となる熱供給手段17の温度が、上限値がTで下限値がTの一定の範囲を有する温度として示されている。したがって、本実施形態では、第1制御手段31で演算される熱量は、熱供給手段17の温度がこのような許容範囲を有する温度となる熱量である。また、図5では、上記目標温度がTで示されている。
図4のステップS3において、電源手段35からの熱量の供給で熱供給手段17の温度がTとTの間の設定範囲内温度になると、この温度は温度センサ36で検出され、また、前記熱量の演算によって得られる温度TとTは第1制御手段31の記憶部に記憶されているため、温度センサ36からの検出信号が第1制御手段31に送られることにより、ステップS4において、第1制御手段31は電源手段35をオフとする。なお、熱供給手段17を形成するそれぞれの熱供給部材18ごとに温度センサ36が設けられているため、それぞれの熱供給部材18の温度は温度センサで監視され、一部の熱供給部材18に、温度がTとTの間の設定範囲内温度になっていないものがある場合には電源手段35からその熱供給部材18だけに通電され、これにより、全部の熱供給部材18の温度がTとTの間の設定範囲内温度になったときに、第1制御手段31は電源手段35をオフとする。
このように第1制御手段31が電源手段35をオフにした後、第1制御手段31は、ステップS5において、第2制御手段32を介して前記接触手段24の構成部材となっている駆動モータ13を正駆動させ、これにより、上限位置にあった図1のスライド部材12と上型16は下降を開始する。この下降により、上型16が下型15の上にセットされている被加熱物1に接触し、さらなるスライド部材12と上型16の下降により、それぞれの熱供給部材18からなる下型15と上型16の熱供給手段17と被加熱物1とが大きな荷重で接触すると、ステップS6において、圧力センサ37はオンとなり、この後、圧力センサ37からの信号が送られる第2制御手段32は、ステップS7において、駆動モータ13の正駆動を停止させる。
このように下型15と上型16にそれぞれ複数設けられている熱供給部材18の全部が被加熱物1に接触することにより、これらの熱供給部材18から被加熱物1へ熱の供給が開始される。この開始時は、図5のtで示されている。この後、熱供給部材18の温度は図5のAのように降温し、被加熱物1の温度は図5のBのように昇温する。
なお、前述したように、スライド部材12と上型16が下降を開始する前において被加熱物1が下型15の上に載置セットされており、これによって被加熱物1が部分的に下型15の熱供給部材18に小さな接触力で接触し、この接触によって又は下型15の熱供給部材18からの輻射熱によって被加熱物1が上型16の熱供給部材18よりも先に加熱されても、第1制御手段31で演算されて電源手段35から上型16の熱供給部材18と下型15の熱供給部材18に供給される前記熱量を、このような上型16の熱供給部材18と下型15の熱供給部材18とによる被加熱物1の加熱開始のタイムラグを見込んだ熱量としておくことにより、被加熱物1の全体が目標温度T又はこの目標温度Tに近似した略目標温度になったとき、全部の熱供給部材18の温度を目標温度Tとすることができる。
そして、図4のステップS8において、全部の熱供給部材18の温度が目標温度Tになったとき、すなわち、被加熱物1の全体が目標温度T又はこの目標温度Tに近似した略目標温度になったとき(このときは、図5のtで示されている)、それぞれの熱供給部材18に設けられている温度センサ36からの信号が入力する第1制御手段31は、ステップS9において、第2制御手段32を介して駆動モータ13を逆駆動させる。
これにより、スライド部材12と上型16は上昇し、すなわち、上型16の熱供給手段17は被加熱物1との接触を解除し、また、スライド部材12からの荷重で被加熱物1が下型15に大きな力で押圧されていた状態が解除されるため、下型15の熱供給手段17も、被加熱物1との接触を解除した状態となる。スライド部材12と上型16が上昇限に達すると、ステップS10において、図1では省略されていて図3に示されている上限位置センサ38がオンとなるため、この上限位置センサ38からの信号が入力する第2制御手段32は、ステップS11において、駆動モータ13の逆駆動を停止させる。
なお、スライド部材12と上型16が上昇した後も、被加熱物1が部分的に下型15の熱供給部材18と小さな接触力で接触した状態を継続しても、これらの熱供給部材18の温度は前記目標温度又は略目標温度になっているため、被加熱物1が目標温度から大きくずれた温度になることはない。
以上により、図1の加熱装置による第1番目の被加熱物1についての加熱作業が終了したことになり、この被加熱物1は加熱装置から自動装置又は作業者によって取り出されて前述のダイクエンチ工程に送られる。
また、図3の制御装置では、上限位置センサ38からの信号が入力した第2制御手段32は、上記被加熱物1についての加熱作業が終了した旨の信号を第1制御手段31に送り、この被加熱物1は、最初に入力手段33によって第1制御手段31に入力された全部の被加熱物1のうちの最後の被加熱物1ではないため、すなわち、全部の被加熱物1についての加熱作業は終了してないため、図4のステップS12からステップS2に戻る。このステップS2において、電源手段35がオンとなって熱供給手段17の温度が上昇を開始する時は、図5のtで示されている。そして、これ以後は、図1の加熱装置に順次供給されるそれぞれの被加熱物1について、これまで説明した図4のそれぞれのステップが繰り返され、この繰り返しは、全部の被加熱物1についての加熱作業が終了するまで継続される。
以上説明した本実施形態によると、熱供給手段17が被加熱物1に接触してこの被加熱物1に熱を供給するときにおける熱供給手段17の温度は、被加熱物1の目標温度よりも高温であるため、熱供給手段17の温度がこの目標温度になっているときに被加熱物1に熱を供給する場合と比較すると、目標温度まで被加熱物1を短時間で昇温させることができ、このため、被加熱物1についての加熱作業効率を向上させることができる。
また、電源手段35から熱供給手段17に供給される熱量は、熱供給手段17と被加熱物1とが接触した後にこれらの熱供給手段17と被加熱物1とが同時又は略同時に目標温度になる熱量となっているため、無駄となる熱量は電源手段35から熱供給手段17に供給されず又は殆ど供給されないことになり、このため、熱エネルギの有効利用を達成することができる。
また、熱供給手段17の温度が、被加熱物1の温度を目標温度にすることができる温度になった後は、電源手段35から熱供給手段17への熱量の供給は停止されるため、この点でも熱エネルギの有効利用を達成することができる。
さらに、熱供給手段17を形成するそれぞれの熱供給部材18は、熱容量の小さい部材によって形成することができ、このため、1個の被加熱物1についての加熱作業を終了した後に次の被加熱物1についての加熱作業を行うためにそれぞれの熱供給部材18の温度を被加熱物1の目標温度T以上の高温の温度にするときに、この高温の温度まで熱供給部材18を短時間で昇温させることができ、これにより、被加熱物1についての加熱作業を効率的に行え、一定時間で処理できる被加熱物1の個数を増大させることができる。
また、熱供給手段17は下型15と上型16の両方に設けられ、これによって熱供給手段17は被加熱物1の表裏両面と対面しているため、被加熱物1を表裏両面から加熱することができ、被加熱物1は鋼板であることと併せ、この被加熱物1を一層短時間で目標温度まで加熱することができる。
また、熱供給手段17は、それぞれが被加熱物1の加熱される面と対面して配置された複数の熱供給部材18の集合によって形成され、これらの熱供給部材18には、熱供給部材18の温度を検出する温度センサ36が設けられているため、それぞれの熱供給部材18が、被加熱物1の温度を目標温度にするための高温の温度になったか否か、及びそれぞれの熱供給部材18が被加熱物1に接触した後は、これらの熱供給部材18が目標温度になったか否かを監視することができ、これにより、被加熱物1の全体についての正確な加熱作業を行うことができる。
さらに、本実施形態に係る装置には、下型15と上型16に配置された熱供給手段17と被加熱物1との接触を検出するための圧力センサ37が設けられ、この圧力センサ37からの検出信号は接触手段24を構成する駆動モータ13を制御する第2制御手段32に送られてこの駆動モータ13が制御されるため、熱供給手段17と被加熱物1とが確実に接触するまで駆動モータ13を駆動させることができ、これにより、熱供給手段17から被加熱物1への熱供給を確実に実現することができる。
なお、圧力センサ37の代わりとして、駆動モータ13の駆動トルクを検出するトルクセンサを用い、下型15と上型16に配置された熱供給手段17と被加熱物1とが確実に接触して駆動モータ13の駆動トルクが大きくなったときにこのトルクセンサがオンとなるようにし、このトルクセンサからのオン信号を第2制御手段32に送ることにより、第2制御手段32が駆動モータ13の正駆動を停止させるようにしてもよい。
また、被加熱物1を焼入れ温度まで加熱する場合、及び加熱物1を焼入れ温度まで加熱するのではなく、焼入れ温度よりも低温の温間加工のための温度まで加熱する場合には、下型15と上型16の熱供給手段17を形成するそれぞれの熱供給部材18の全部又はこれらの熱供給部材18のうちの1個に圧力センサを配置し、これらの圧力センサの全部又はこの1個の圧力センサがオンとなったときに、駆動モータ13の正駆動を停止させるようにしてもよい。
それぞれの熱供給部材18の全部に圧力センサを配置した場合には、全部の熱供給部材18について被加熱物1に接触したか否かを検出することができるため、全部の熱供給部材18が被加熱物1に接触するまで駆動モータ13を正駆動させることができる。
図6は、それぞれの熱供給部材18に、熱供給部材18の温度を検出するための図3の前記温度センサと同じである第1温度センサ36が設けられているとともに、これらの熱供給部材18に、被加熱物1の温度を検出するための第2温度センサ39も設けた実施形態を示す。これらの第2温度センサ39で検出される温度は、第1温度センサ36で検出される温度と同じく、第1制御手段31に送信される。
この実施形態では、電源手段35からそれぞれの熱供給手段17への熱量の供給によってこれらの熱供給手段17の温度が前記目標温度よりも高温の温度になったときに、この温度を検出した第1温度センサ36からの信号によって第1制御手段31は、電源手段35から熱供給手段17への熱量の供給を停止させるとともに、熱供給手段17の熱供給部材18と被加熱物とが接触することによってこの被加熱物の温度が目標温度になったときに、この目標温度を検出した第2温度センサ39からの信号によって第1制御手段31は、第2制御手段32を介して駆動モータ13を逆駆動させて被加熱物と熱供給手段17との接触を解除させる。
この実施形態によると、第1制御手段31で演算される前記熱量に、入力手段33から入力される条件値等に基づく誤差があり、この誤差のため、被加熱物1の温度が目標温度になったときに、熱供給部材18の温度が目標温度以上の温度になっていても、それぞれの第2温度センサ39からの信号が入力する第1制御手段31は、第2制御手段32を介して駆動モータ13を逆駆動させることになる。このため、被加熱物1の全体を、上記誤差に拘わらず、正確に目標温度まで加熱することができる。
図7は、鋼板製の被加熱物2の一部を加熱する場合についての実施形態を示す平面図である。被加熱物2の加熱されるべき部分2Aは、2点鎖線で示された範囲である。この実施形態では、下側15と上型16のそれぞれの全体のうち、加熱されるべき部分2Aと対応する箇所に複数の熱供給部材18が配置され、これによって下型15と上型16に熱供給手段17が設けられる。
それぞれの熱供給部材18は小さなピース状の部材であるため、加熱されるべき部分2Aが複雑な形状になっていても、複数の熱供給部材18をその部分2Aの形状に倣って集合配列することにより、被加熱物2の所定の部分2Aのみを部分的に加熱する作業を行える。なお、図7で示されている加熱されるべき部分2Aは一箇所であるが、1個の被加熱物2について、加熱されるべき部分2Aの個数を複数個としてもよい。
以上の実施形態は被加熱物が平坦状のものになっている場合であったが、被加熱物は立体形状のものでもよい。図8及び図9は、被加熱物が立体形状のものになっている場合の実施形態を示す。図8の被加熱物3は、焼入れする前に予め鋼板をプレス加工することによって所定の立体形状としたプレス成形品となっており、この被加熱物3には、幅方向の中間部に上方へ隆起した隆起部3Aが設けられている。
図9には、この被加熱物3の隆起部3Aの所望箇所を加熱するために用いる下型55と上型56が示されている。下型55には隆起部3Aと対応する凸部55Aが、上型56には隆起部3Aと対応する凹部56Aがそれぞれ形成され、これらの凸部55Aと凹部56Aの所定部分にそれぞれ複数の熱供給部材18が集合配置されることにより、下型55と上型56に熱供給手段17が設けられている。
この実施形態で分かるように、本発明は、予めプレス加工等によって立体形状に成形された被加熱物についても適用できる。そして、複数の熱供給部材18を任意に配列できるため、複雑な立体形状であっても所望の部分を加熱することが可能となる。なお、それぞれの熱供給部材18を、図1及び図7で示すように、同じ形状としてもよいが、図9で示すように、複数の熱供給部材18のなかに、例えば、三角形状や台形形状等の異形形状のものを設けてもよい。これにより、複雑な立体形状の所望の部分に一層正確に倣った熱供給手段17を下型55と上型56に設けることができる。
以上説明した実施形態は、熱供給部材18を図2で示したセラミック製のヒータ19とした場合であったが、熱供給部材18は、これに限らず、例えば、比較的大きな体積を有するニクロム線等によって形成された電熱体としてもよく、このように、熱供給部材18を、それ自身が発熱して被加熱物1を直接加熱する電熱体としてもよい。
図10は、被加熱物と接触することにより、この被加熱物の目標温度よりも高温となっている温度の熱を被加熱物に供給するための熱供給手段を液体とした場合の実施形態を示し、この液体は塩浴槽60に収容されている塩浴液体61である。すなわち、この実施形態は、本発明を塩浴装置に適用した場合である。以下の説明では、図3で示した部材、手段、装置等と同じ機能のものには同一符号を用い、その説明を省略する。
塩浴槽60の塩浴液体61は、電源手段35から電熱ヒータ62に供給される電力によって図示されていない被加熱物の目標温度よりも高温の温度となり、この塩浴液体61の温度は温度センサ63で検出される。また、被加熱物は、第2制御手段32で制御される接触手段64の上下動する部材に取り付けられるため、この被加熱物は、駆動モータ等を駆動源とする接触手段64の上下駆動によって塩浴液体61の内外に出し入れされ、これにより、被加熱物は塩浴液体61に対して接触、接触解除される。接触手段64が被加熱物の全体を塩浴液体61内に入れたときには、接触手段64の上下駆動量を検出する下限位置センサ65が作動し、接触手段64が被加熱物の全体を塩浴液体61から出したときには上限位置センサ66が作動する。
図11は、図10の制御装置によって実行される制御のフローチャートを示す。この図11のステップS1でも、図4のステップS1と同じく、入力手段33によって第1制御手段31に、これから連続して加熱作業を行うべき被加熱物の個数が入力され、また、入力手段33によって第1制御手段31に、1個の被加熱物を目標温度まで加熱する作業を行う上で電源手段35から電熱ヒータ62及び塩浴液体61に供給しなければならない熱量、言い換えると電力を第1制御手段31が演算するために必要となる条件値も入力される。この熱量は、被加熱物の温度を前記目標温度に昇温させるために必要な熱量と、塩浴液体61から被加熱物に供給されることなく消費される損失熱量とを含んだ熱量である。
このため、第1制御手段31での演算によって得られた熱量は、電源手段35から電熱ヒータ62への通電によって高温となった塩浴液体61が被加熱物と接触することで塩浴液体61から被加熱物に熱供給が行われたときに、塩浴液体61と被加熱物が同時又は略同時に前記目標温度になる熱量となっており、このため、無駄となる熱量は電源手段35から電熱ヒータ62及び塩浴液体61に供給されず又は殆ど供給されない。
図11におけるステップS2以下は、図4のステップS2以下と同様であるが、図11における図4との相違点を説明すると、ステップS5での接触手段64の正駆動とは、被加熱物を塩浴液体61内に入れるための駆動であり、ステップS6での下限位置センサ65のオンとは、被加熱物の全体が塩浴液体61内に入ったときの下限位置センサ65の作動であり、ステップS9での接触手段64の逆駆動とは、被加熱物を塩浴液体61内から出すための駆動であり、ステップS10での上限位置センサ66のオンとは、被加熱物の全体が塩浴液体61内から出たときの上限位置センサ66の作動である。
この実施形態でも、被加熱物が塩浴液体61と接触したときのこの塩浴液体61の温度は、被加熱物の目標温度よりも高温の温度になっているため、被加熱物を短時間でその目標温度まで加熱することができる。
また、被加熱物が塩浴液体61内に入って被加熱物と塩浴液体61とが接触すると、塩浴液体61と被加熱物が同時又は略同時に前記目標温度になるため、熱エネルギの有効利用を達成することができる。
図12は、図10の別実施形態であって、図6の実施形態に対応する実施形態を示している。すなわち、この実施形態では、図10の温度センサに相当する第1温度センサ63が用いられているとともに、被加熱物の温度を検出するための第2温度センサ67も用いられている。この第2温度センサ67は塩浴槽60内に配置してもよく、被加熱物に取り付けてもよい。
この実施形態によると、被加熱物の現実の温度は第2温度センサ67で検出できるため、図6の実施形態と同じく、第1制御手段31で演算される前記熱量に、入力手段33から入力される条件値等に基づく誤差があり、この誤差のため、被加熱物の温度が目標温度になったときに、塩浴液体61の温度が目標温度以上の温度になっていても、第2温度センサ67からの信号が入力する第1制御手段31は、第2制御手段32を介して接触手段64を逆駆動させることになる。このため、被加熱物1の全体を、上記誤差に拘わらず、正確に目標温度まで加熱することができる。
本発明は、例えば、鋼板等の被加熱物を、焼入れ等の熱処理や温間加工のために所定温度まで加熱するために利用することができる。

Claims (18)

  1. 被加熱物と接触することでこの被加熱物に熱を供給する熱供給手段と、
    この熱供給手段の温度を前記被加熱物の目標温度よりも高温の温度とする熱源手段と、
    前記被加熱物と前記熱供給手段とを接触、接触解除させる手段であって、この熱供給手段との接触で前記被加熱物が前記目標温度よりも高温の前記温度になっている前記熱供給手段からの熱供給によって前記目標温度又は略目標温度まで加熱されたときに、この被加熱物と前記熱供給手段との接触を解除させる接触手段と、
    を備えていることを特徴とする加熱装置。
  2. 請求項1に記載の加熱装置において、前記熱源手段及び前記接触手段を制御する制御手段と、前記熱供給手段の温度を検出する温度センサとを有し、
    前記制御手段は前記熱源手段から前記熱供給手段に供給すべき熱量を演算し、この熱量は、前記被加熱物の温度を前記目標温度に昇温させるために必要な熱量と、前記熱供給手段から前記被加熱物に供給されることなく消費される損失熱量とを含んだ熱量であって、前記熱供給手段と前記被加熱物との接触でこの被加熱物の温度が前記目標温度又は略目標温度になったときに前記熱供給手段の温度が前記目標温度になる熱量であり、
    前記熱源手段から熱量が供給された前記熱供給手段と前記被加熱物とが接触することによってこの熱供給手段の温度が前記目標温度になったときに、前記温度センサからの信号によって前記制御手段は前記接触手段を作動させて前記被加熱物と前記熱供給手段との接触を解除させることを特徴とする加熱装置。
  3. 請求項2に記載の加熱装置において、前記熱源手段から前記熱供給手段への熱量の供給によってこの熱供給手段の温度が前記目標温度よりも高温の前記温度になったときに、この温度を前記温度センサは検出し、この温度センサからの信号によって前記制御手段は、前記熱源手段から前記熱供給手段への熱量の供給を停止させることを特徴とする加熱装置。
  4. 請求項1に記載の加熱装置において、前記熱源手段及び前記接触手段を制御する制御手段と、前記熱供給手段の温度を検出する第1温度センサと、前記被加熱物の温度を検出する第2温度センサとを有し、
    前記制御手段は前記熱源手段から前記熱供給手段に供給すべき熱量を演算し、この熱量は、前記被加熱物の温度を前記目標温度に昇温させるために必要な熱量と、前記熱供給手段から前記被加熱物に供給されることなく消費される損失熱量とを含んだ熱量であり、
    前記熱源手段から前記熱供給手段への熱量の供給によってこの熱供給手段の温度が前記目標温度よりも高温の前記温度になったときに、この温度を検出した前記第1温度センサからの信号によって前記制御手段は、前記熱源手段から前記熱供給手段への熱量の供給を停止させ、前記熱供給手段と前記被加熱物とが接触することによってこの被加熱物の温度が前記目標温度になったときに、この目標温度を検出した前記第2温度センサからの信号によって前記制御手段は前記接触手段を作動させて前記被加熱物と前記熱供給手段との接触を解除させることを特徴とする加熱装置。
  5. 請求項1に記載の加熱装置において、前記熱供給手段は前記被加熱物の表裏両面と対面して配置されており、これらの熱供給手段によって前記被加熱物は表裏両面から加熱されることを特徴とする加熱装置。
  6. 請求項1に記載の加熱装置において、前記熱供給手段は、それぞれが前記被加熱物の加熱される面と対面して配置された複数の熱供給部材の集合によって形成されていることを特徴とする加熱装置。
  7. 請求項6に記載の加熱装置において、それぞれの前記熱供給部材は、前記熱源手段となっている電源手段から通電される電熱体が内部に埋設されたセラミック製のヒータとなっていることを特徴とする加熱装置。
  8. 請求項7に記載の加熱装置において、前記セラミック製のヒータは、発熱部と断熱部とを有し、前記電熱体は前記発熱部の内部に埋設され、前記電熱体に接続されているリード線は前記断熱部から前記セラミック製のヒータの外部へ導出され、前記リード線の導出端部に、前記電源手段から延びる配線が接続端子を介して接続されていることを特徴とする加熱装置。
  9. 請求項2に記載の加熱装置において、前記熱供給手段は、それぞれが前記被加熱物の加熱される面と対面して配置された複数の熱供給部材の集合によって形成され、これらの熱供給部材ごとに前記温度センサが設けられていることを特徴とする加熱装置。
  10. 請求項4に記載の加熱装置において、前記熱供給手段は、それぞれが前記被加熱物の加熱される面と対面して配置された複数の熱供給部材の集合によって形成され、これらの熱供給部材ごとに前記第1温度センサと前記第2温度センサとが設けられていることを特徴とする加熱装置。
  11. 請求項6に記載の加熱装置において、複数の前記熱供給部材が配置されている位置は、前記被加熱物の全体のうちの一部と対応する位置であり、この被加熱物は前記熱供給部材によって部分的に加熱されることを特徴とする加熱装置。
  12. 請求項1に記載の加熱装置において、前記熱供給手段と前記被加熱物との接触を検出するための圧力センサを有し、この圧力センサからの検出信号が前記接触手段を制御する制御手段に送られてこの接触手段が制御されることを特徴する加熱装置。
  13. 請求項1に記載の加熱装置において、前記被加熱物がセットされる不動部材と、この不動部材に対して進退自在となった進退部材とを備えており、これらの不動部材と進退部材とのうちの少なくとも一方に前記熱供給手段が配置されているとともに、前記進退部材は前記接触手段によって前記不動部材に対して進退することを特徴とする加熱装置。
  14. 請求項1に記載の加熱装置において、前記熱供給手段は塩浴装置の塩浴液体であることを特徴とする加熱装置。
  15. 請求項1に記載の加熱装置において、前記被加熱物は金属板であることを特徴する加熱装置。
  16. 請求項15に記載の加熱装置において、前記金属板は予めプレス加工されたプレス成形品であることを特徴とする加熱装置。
  17. 熱を被加熱物へ供給する熱供給手段の温度を、熱源手段からこの熱供給手段への熱量の供給によって前記被加熱物の目標温度よりも高温の温度とする第1工程と、
    前記熱供給手段と前記被加熱物とを接触させることにより、この熱供給手段から前記被加熱物へ熱を供給してこの被加熱物を加熱する第2工程と、
    この被加熱物の温度が前記目標温度又は略目標温度になったときに前記被加熱物と前記熱供給手段との接触を解除させる第3工程と、
    を含んでいることを特徴とする加熱方法。
  18. 請求項17に記載の加熱方法において、前記熱源手段から前記熱供給手段に供給される前記熱量は、前記被加熱物の温度を前記目標温度に昇温させるために必要な熱量と、前記熱供給手段から前記被加熱物に供給されることなく消費される損失熱量とを含んだ熱量であって、前記熱供給手段と前記被加熱物との接触でこの被加熱物の温度が前記目標温度又は略目標温度になったときに前記熱供給手段の温度が前記目標温度になる熱量であることを特徴する加熱方法。
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