JP3396897B2 - 固体成形焼入方法 - Google Patents

固体成形焼入方法

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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用クラッチに使用
されるダイヤフラムスプリングの熱処理方法及び同装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る従来技術としては特公昭4
8−29443号の公報がある。
【0003】このものは円板状の鋼板を打抜き、焼入温
度に加熱後、上型、下型よりなる金型にて加圧して、前
記打板鋼板を円錐形状に加工すると同時に打抜鋼板の熱
を金型に伝達して急冷して焼入れし、その後成形及び焼
入の施された鋼板を取り出して焼戻しすることにより製
造するダイヤフラムスプリングの製造方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し前記ダイヤフラム
スプリングの製造方法は円錐形状の成形と焼入を同時に
実施するために、焼入時の急冷によりダイヤフラムスプ
リングの一部にひけが発生し易く、また焼入時の変態膨
張のために焼割れがダイヤスプリングのスプリング部に
発生し易いものである。
【0005】次に焼入完了後前記スプリング部に対して
別工程で焼戻しを行う必要がある。
【0006】本発明はダイヤフラムスプリングの固体成
形熱処理に於いて、ひけおよび焼割の発生がなく、更に
同時に焼戻しも行うことの出来る方法と装置を技術課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、成形
材料を加熱後、複数の型間において成形と同時に冷却す
る固体成形焼入方法において、前記型間において所定温
度にまで加圧冷却した後、前記温度にて保持することを
特徴とする固体成形焼入方法とした。又、必要であれ
ば、前記型間の一部分において前記所定温度にて保持
し、その他の部分においては冷却を継続することを特徴
とする固体成形焼入方法とした。
【0008】
【作用】ダイヤフラムスプリング部のスプリング部に相
当する部分を焼入→焼戻しに相当する850°C→45
0°Cに恒温熱処理を行ってベイナイト組織を形成し、
レバー部に相当する部分は850°C→0〜60°Cに
熱処理(焼入)することにより耐摩耗性にすぐれたマル
テンサイト組織を形成するものである。
【0009】又固体成形熱処理装置として、上型及び下
型からなる金型のスプリングに相当する部分は450°
Cに加熱し、レバー部に相当する金型上部は冷却水にて
0〜60°Cに冷却保持するものである。
【0010】
【実施例】以下実施例について説明する。
【0011】図1のAは自動車クラッチ用ダイヤフラム
スプリングの完成品で、図2は図1の一部を省略した平
面図である。
【0012】1はスプリング部で2はこれに接続するレ
バー部で、3は絞り部で約3m/mの鋼板よりなる。
【0013】図3は固体成形熱処理装置Bで5は上型、
6は下型、7は金型を冷却するための冷却水、8は断熱
材9はヒータである。
【0014】板厚3m/mの鋼板を打抜いてダイヤフラ
ムスプリング素材である円板状とし、これを図示しない
加熱炉にて800〜950°Cに加熱後、ダイヤフラム
スプリングの上面及び下面を円錐形状に成形するため
に、前記固体成形熱処理装置Bの上型及び下型にて加圧
成形すると同時に鋼板の熱を上型、下型の金型に伝達し
て鋼板を急冷するものである。
【0015】この場合前記上型及び下型のスプリング相
当部はヒータ8にて加熱され、更に上型及び下型の上方
は冷却水にて冷却されている。前記、金型のC1 及びC
2 部は450°Cに保持されD1 及びD2 は0〜60°
Cに保持されている。
【0016】約850°Cに加熱したワークをスプリン
グ部に相当する金型が約450°Cに保持されてプレス
成形することによりワークの金属組織挙動はオーステナ
イト状態で成形が開始されてワークが850°Cより約
500°Cまで急冷されて熱収縮する、そして約450
°Cで約10〜60秒間恒温保持してベイナイト組織に
なる。
【0017】これによりダイヤフラムスプリングAのス
プリング部1には焼入変態に見られる体積膨張がないた
めに歪がより小さくなり、かつ応力集中が緩和されるた
めに焼割れも未然に防止でき、絞り部3と共にスプリン
グ部が形成できる。
【0018】又金型のD1 ,D2 部は冷却水にて0〜6
0°Cに冷却されているために850°Cに加熱された
ダイヤフラムスプリングのレバー部2はプレス加工にて
急冷されて焼入状態となりマルテンサイト組織となりH
V700以上の硬度を有するレバー部か形成できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は次の効果を有する。
【0020】従来技術に比べて焼戻し工程が省略される
と共に、金型の一部が高温にて保持されているために焼
入変態に見られる体積膨張がなく、スプリング部の歪が
小さくなり焼割れも発生もなく、工程時間の短縮化がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイヤフラムスプリングの完成品の外観斜視図
である。
【図2】図1の一部省略した平面図である。
【図3】本実施例の固体成形熱処理装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
A ダイヤフラムスプリング 1 スプリング部 2 レバー部 5 上型 6 下型 7 冷却水 9 ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−154656(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/18 B21D 37/16 C21D 9/02 F16F 1/32 B21D 53/86

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材料を加熱後、複数の型間において
    成形と同時に冷却する固体成形焼入方法において、前記
    型間において所定温度にまで加圧冷却した後、前記温度
    にて保持することを特徴とする固体成形焼入方法。
  2. 【請求項2】 成形材料を加熱後、複数の型間において
    成形と同時に冷却する固体成形焼入方法において、前記
    型間において所定温度にまで加圧冷却した後、前記型間
    の一部分においては前記温度にて保持し、その他の部分
    においては冷却を継続することを特徴とする固体成形焼
    入方法。
  3. 【請求項3】 複数の型によって構成される固体成形焼
    入型において、前記型には各々温度保持用ヒータと冷却
    水路を備え、前記保持用ヒータと冷却水路との間には断
    熱材を備えていることを特徴とする固体成形焼入型。
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