JPWO2007010846A1 - 胃内滞留製剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分な胃内滞留時間を有する服用しやすい大きさの製剤であって、胃から排出された後は速やかに崩壊し、しかも工業的に製造しやすい製剤を提供する。【解決手段】 セルロース誘導体、アクリル酸系共重合体、ポリビニル誘導体及びマレイン酸−ビニル系共重合体等の腸溶性基剤を含む胃内滞留層及びヒドロキシアルキルセルロース又はポリエチレンオキシド等を含む薬物放出層を有することを特徴とする胃内滞留製剤。【効果】 本発明に係る胃内滞留製剤は、十分な胃内滞留時間を有する服用しやすい大きさの製剤であり、胃から排出された後は速やかに崩壊するので、徐放性製剤として有用である。

Description

本発明は、胃内滞留製剤に関するものである。さらに詳しく述べれば、本発明は、胃内で十分な滞留時間を示し、腸管内で速やかに崩壊する胃内滞留層を有する胃内滞留製剤に関するものである。
胃内で薬物の放出を制御する製剤として胃内滞留製剤が開発され、さらに研究が進められている。胃内滞留製剤としては、例えば、粘膜付着型、特殊形状型、膨潤型及び浮遊型等が知られている。
粘膜付着型胃内滞留製剤は、製剤中に粘膜付着性物質を含有させることにより、製剤を胃粘膜に付着させ、胃内滞留時間を延長させるものである。しかしながら、この製剤は運動が活発な胃壁に付着しにくく、また粘膜の代謝回転により粘膜からはがれやすいため、十分な胃内滞留時間が得られない。さらに、胃粘膜に対する刺激性が懸念される等、安全性に問題がある。
特殊形状型胃内滞留製剤は、特定の温度又はpH等の胃内環境のもとで伸長、伸展することにより、交叉棒状又は風車状等の胃内に保持される特殊な形状をとるように設計された製剤である。しかしながら、その特殊な形状のため、製造が困難であり、しかも胃粘膜を傷つけたり食物の通過を妨げたりするおそれがある。
膨潤型胃内滞留製剤は、水と接触すると膨潤する基剤を用いて、製剤を幽門を通過しにくい大きさとすることにより、胃内滞留時間を延長させようとするものである。
しかしながら、膨潤型の胃内滞留製剤は、幽門の通過を製剤の大型化により阻止しようとするものであり、その大型化を製剤の膨潤化により達成しようとするものである。したがって、本質的に胃の収縮等の機械的運動に抵抗するのに必要な強度を欠いているため、膨潤した製剤は浸食され小型化しやすい。さらに、薬物の放出が製剤の浸食によって制御されていることから、浸食されにくい製剤とすれば薬物放出を制御するのが難しくなり、浸食されやすい製剤とすれば小型化して容易に胃から排出されてしまう。このように、膨潤型胃内滞留製剤は、他の胃内滞留製剤よりも大きくなり、服用しづらいという欠点を有する。
最近、薬物層と膨潤層との二層構造とすることにより、薬物放出性と膨潤性とを独立して制御できる膨潤型胃内滞留製剤が報告された(特許文献1参照)。しかしながら、本発明者らがこの製剤を検討したところ、膨潤後の機械的強度が低いため浸食されやすく、服用しやすい大きさとすれば胃内滞留時間が不十分となり、十分な胃内滞留時間を有する製剤とすれば服用しづらくなるという従来の問題が解決されていないものであることが判明した(比較例1参照)。
また、胃液と接触すると膨潤するポリマーマトリックスの一部を不溶性のバンドで取り囲みポリマーマトリックスの一部が膨潤することを防ぐことにより、胃の収縮に耐え、胃から製剤を遅延排出するのに十分な剛性(機械的強度)を有する製剤が報告されている(特許文献2参照)。しかしながら、ポリマーマトリックスの一部を不溶性のバンドで取り囲むには複雑な操作が必要であり、このような製剤を工業的に製造することは困難である。
浮遊型胃内滞留製剤は、製剤を胃内で浮遊させることにより胃内滞留時間を延長させるものである。しかしながら、この製剤は、経口投与されてから浮遊するまで時間がかかるため、胃内で浮遊する前に胃から排出されてしまうことがある。
この問題を解決するため、低嵩密度の医薬品添加剤から構成される層(浮遊層)と薬物放出制御層との二層構造の浮遊型胃内滞留製剤が提案された(特許文献3参照)。この製剤の浮遊層は、エチルセルロース等の低密度の嵩高いセルロース誘導体を含むものであり、十分な胃内滞留時間を示す(比較例2参照)。しかし、体内ではほとんど浸食されないため、消化管を傷つけるなどの問題を引き起こす可能性がある。また、そのままの形態で糞便中に排泄されることから、患者に不安を与えるおそれがある。
特開2005−132803号公報 特表2001−527023号公報 国際公開第2004/002445号パンフレット
本発明は、十分な胃内滞留時間を有する服用しやすい大きさの製剤であって、胃から排出された後は速やかに崩壊し、しかも工業的に製造しやすい製剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討を行ったところ、胃内滞留層の基剤として、これまで胃内滞留製剤には用いられることがなかった腸溶性基剤を採用すると胃液や胃の収縮運動に耐えて浸食されず十分な胃内滞留時間を示す製剤とすることができること、さらに胃内滞留層に腸溶性基剤と共に水溶性基剤を含ませると胃腸管内における製剤の崩壊性を調節できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の要旨は、胃内滞留層及び薬物放出層を有する胃内滞留製剤であって、胃内滞留層が腸溶性基剤を含むものであることを特徴とする胃内滞留製剤、に存する。
耐浸食性を判断するための強度試験に用いた装置を示す図である。 実施例9の製剤のシプロフロキサシンの溶出性を示す図である。縦軸は、シプロフロキサシンの溶出率を示し、横軸は溶解試験開始からの時間を示す。 実施例10の製剤のシプロフロキサシンの溶出性を示す図である。縦軸は、シプロフロキサシンの溶出率を示し、横軸は溶解試験開始からの時間を示す。 実施例11の製剤のシプロフロキサシンの溶出性を示す図である。縦軸は、シプロフロキサシンの溶出率を示し、横軸は溶解試験開始からの時間を示す。 実施例12の製剤のシプロフロキサシンの溶出性を示す図である。縦軸は、シプロフロキサシンの溶出率を示し、横軸は溶解試験開始からの時間を示す。
本発明に係る胃内滞留製剤に用いられる腸溶性基剤としては、腸溶性製剤に常用されているpH5.5以上の水溶液中で溶解又は膨潤する基剤であれば任意であり、例えば、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートサクシネート、メチルセルロースフタレート、ヒドロキシメチルエチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、セルロースアセテートトリメリテート及びカルボキシメチルエチルセルロース等のカルボキシル基を有する腸溶性セルロース誘導体;アクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸メチル−メタクリル酸−アクリル酸オクチル共重合体、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100‐55,オイドラギットL30D‐55として市販)、アクリル酸メチル−メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体(オイドラギットFS30Dとして市販)及びメタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体(オイドラギットL100,オイドラギットS100として市販)等の腸溶性アクリル酸系共重合体;ポリビニルブチレートフタレート及びポリビニルアセトアセタールフタレート等の腸溶性ポリビニル誘導体;ビニルアセテートマレイン酸無水物共重合体、ビニルブチルエーテルマレイン酸無水物共重合体及びスチレンマレイン酸モノエステル共重合体等の腸溶性マレイン酸−ビニル系共重合体等が挙げられる。これらのうち、腸溶性セルロース誘導体又は腸溶性アクリル酸系共重合体が好ましい。腸溶性基剤は、1種類を単独で用いても、2種類以上を任意の比率で混合して用いてもよい。
胃内滞留層に腸溶性基剤と共に水溶性基剤を含ませて胃内滞留層の機械的強度、すなわち崩壊性を制御することにより、胃内滞留時間を調節し、また腸管内における崩壊性を制御することができる。水溶性基剤としては、例えば、水溶性高分子、糖及び糖アルコールが挙げられる。水溶性高分子としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(2208、2906、2910)及びヒドロキシエチルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロース;メチルセルロース及びカルメロースナトリウム等のアルキルセルロース;ポリエチレンオキシド等のポリエチレン類;ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコール等のポリビニル誘導体;ゼラチン等のタンパク質;α化澱粉、部分α化澱粉、プルラン、デキストリン、アルギン酸ナトリウム及びアラビアゴム等の多糖類などが挙げられる。糖としては、例えば、乳糖、ショ糖、トレハロース及びグルコース等が挙げられる。糖アルコールとしては、例えば、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール及びマルチトール等が挙げられる。
胃内滞留層に水溶性基剤を含ませる場合、腸溶性基剤と水溶性基剤との比率は、それぞれに用いる基剤に応じてヒトでの滞留時間が12〜24時間となり、かつ腸管内で速やかに崩壊するように定めればよい。胃内滞留層に占める水溶性基剤の割合が50重量%を超えると、胃内滞留層の機械的強度が低下し胃内滞留時間が不十分となることがある。したがって、胃内滞留層に占める水溶性基剤の割合は、50重量%以下、特に40重量%以下が好ましい。
胃内滞留層には、さらに賦形剤、結合剤、流動化剤、滑沢剤等を含ませることができる。賦形剤としては、例えば、結晶セルロース、コーンスターチ及び無水リン酸水素カルシウム等が挙げられる。結合剤としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、プルラン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、アラビアゴム、α化澱粉及び部分α化澱粉等が挙げられる。流動化剤としては、例えば、軽質無水ケイ酸及び含水二酸化ケイ素等が挙げられる。滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、タルク、ショ糖脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン及びフマル酸ステアリルナトリウム等が挙げられる。胃内滞留層中に占める上述の基剤の割合は、用いる他の基剤の種類や量に応じて、適宜定めればよい。
胃内滞留層は、常法により製造することができる。例えば、上述した各基剤を混合し、300kgf〜2000kgf、好ましくは500kgf〜1500kgfの圧力で圧縮成型する方法が挙げられる。
薬物放出層の基剤には、徐放型経口投与製剤に常用されている任意の基剤を用いることができる。例えば、結晶セルロース;メチルセルロース及びエチルセルロース等のアルキルセルロース;ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(2208、2906、2910)及びヒドロキシエチルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロース;カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム及びクロスカルメロースナトリウム等のセルロース誘導体;グアーガム、キサンタンガム及びジェランガム等のガム類;ポリエチレンオキシド類;アミノアルキルメタアクリレートコポリマー類;アクリル酸系共重合体;カルボキシビニルポリマー類;ポリビニルピロリドン類;ポリビニルアルコール類;マクロゴール類;カルナバロウ及び硬化油等の油脂類;トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、デキストリン、α化澱粉、部分α化澱粉、カルボキシメチルスターチナトリウム及びプルラン等の澱粉類;乳糖及びショ糖等の糖類;マンニトール、キシリトール、ソルビトール及びマルチトール等の糖アルコール;カオリン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、沈降炭酸カルシウム及びリン酸水素カルシウム等の無機質;クエン酸トリエチル、プロピレングリコール、トリアセチン及び中鎖脂肪酸トリグリセライド等の可塑剤などが挙げられる。これらの基剤は、1種類を単独で用いても、2種類以上を任意の比率で混合して用いてもよい。
薬物放出層に含ませる薬物は、徐放化が求められるものであれば任意である。例えば、十二指腸及び/又は空腸において吸収される薬物、胃及び/又は小腸上部で薬効を発揮する薬物、消化管下部で分解される薬物、消化管下部において腸細胞に存在する薬物輸送担体による消化管内への流出を受けやすい薬物及び消化管下部のアルカリ性又は中性で不溶化される薬物等が挙げられる。
十二指腸及び/又は空腸において吸収される薬物としては、例えば、ナトリウム依存性糖輸送担体阻害薬;フロセミド等の利尿薬;血液凝固因子Xa阻害薬;シクロスポリン等の免疫抑制薬;β受容体作動薬等が挙げられる。
胃及び/又は小腸上部で薬効を発揮する薬物としては、例えば、ナトリウム依存性糖輸送担体1阻害薬;ボグリボース、アカルボース、ミグリトール等の炭水化物分解酵素阻害薬;プリン体吸収阻害薬;ウレアーゼ阻害薬;抗菌剤;プロトンポンプ阻害剤、Hブロッカー、粘膜保護型抗潰瘍剤等の抗潰瘍剤;制酸剤;酸分泌抑制剤;整腸剤等が挙げられる。
消化管下部で分解される薬物としては、例えば、中枢神経用薬、循環器用薬、呼吸器用薬、消化器官用薬、ホルモン剤、抗ヒスタミン剤、代謝性医薬、抗潰瘍剤、抗生物質及び化学療法剤等が挙げられる。
消化管下部において腸細胞に存在する薬物輸送担体による消化管内への流出を受けやすい薬物としては、例えば、パクリタキセル等の抗がん剤;シプロフロキサシン等の抗菌剤;サキナビル、リトナビル及びネルフィナビル等のHIVプロテアーゼ阻害剤等が挙げられる。
消化管下部のアルカリ性又は中性で不溶化される薬物としては、例えば、鉄塩;ジゴキシン;ケトコナゾール、フルコナゾール、グリセオフルビン、イトラコナゾール、ミトコナゾール等の抗真菌剤等が挙げられる。
薬物放出層は、常法により製造することができる。例えば、上述した基剤及び薬物を混合し、300kgf〜2000kgf、好ましくは500kgf〜1500kgfの圧力で圧縮成形することにより製造する方法が挙げられる。
本発明に係る胃内滞留製剤は、胃内滞留層と薬物放出層を有する二層又は多層の錠剤であり、二層錠又は多層錠の製造に常用されている方法により製造することができる。例えば、胃内滞留層及び薬物放出層に用いる基剤を別々に打錠機に充填し、300kgf〜2000kgf、好ましくは500kgf〜1500kgfの圧力で圧縮成形することにより製造する方法、前述した方法で製造した胃内滞留層と薬物放出層とを接着させることにより製造する方法が挙げられる。接着する方法としては、例えば、胃内滞留層と薬物放出層とを打錠圧縮する方法、及び胃内滞留層と薬物放出層との間にヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤を含む接着層を挟み込んで圧縮打錠する方法等が挙げられる。
腸溶性基剤、特にアクリル酸系共重合体を含む胃内滞留層は、比較的疎水性を示し、一方、ヒドロキシアルキルセルロース又はポリエチレンオキシドを含む薬物放出層は、比較的親水性を示す。したがって、両者を圧縮打錠しただけでは接着しにくいことがある。これらを接着させる際、胃内滞留層にヒドロキシアルキルセルロースを含ませると接着強度を高めることができる。胃内滞留層に占めるヒドロキシアルキルセルロースの割合は、任意であるが、5重量%以上が好ましい。ヒドロキシアルキルセルロースを含ませると胃内滞留層の機械的強度が低下し胃内滞留時間が不十分となることがあるので、胃内滞留層に含ませる水溶性基剤と合わせて60重量%以下、特に40重量%以下が好ましい。
胃内滞留製剤の形状は、製造や服用等に適したものであれば任意であり、例えば、レンズ形、円板形、円形、カプレット形、だ円形、三角形、四角形、五角形、六角形、花形、小判型等が挙げられる。
胃内滞留製剤の大きさは、直径の下限(異形のときは短径)が6mmより大きく、特に7mm以上であるのが好ましい。直径が6mm以下になると、胃内滞留時間が不十分となることがある。また、直径の上限(異形のときは長径)は服用できれば任意であるが、通常は30mm以下である。
胃内滞留製剤には、識別性等を向上させるため、薬物放出層及び/又は胃内滞留層に色素などの着色剤を含ませてもよい。着色剤は、医薬品に使用可能なものであれば任意であり、例えば、食用黄色5号、食用赤色2号及び食用青色2号等の食用色素;食用レーキ色素;三二酸化鉄;黄色三二酸化鉄等が挙げられる。
以下に実施例を用いて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
(強度試験)
50mL容(30x115mm)のファルコンTMコニカルチューブ(遠心分離用)(ブルーマックス,日本ベクトン・ディッキンソン社製)に、被験製剤(1個)、外径3.962〜4.699mmのガラスビーズBZ−4(アズワン社製)(50g)及び日本薬局方(以下「日局」という。)第1液(30mL)を入れた。チューブを横向きに設置し、37℃で10時間、日局1液(30mL)を2.5時間ごとに交換しながら、200rpmで旋回させた後、製剤の胃内滞留層の直径(異形のときは長径)をノギスで測定した。図1に用いた装置を示す。
(溶解試験)
日局溶出試験法のパドル法に従い、被験製剤をシンカーに入れ、日局1液(900mL)に沈め、37℃、パドル回転数200rpmで15時間攪拌した。次いで、被験製剤を静かに引き上げ、日局2液(900mL)に沈め、37℃、パドル回転数200rpmで攪拌した。胃内滞留層を観察し、攪拌開始から、残留物を認めないか、又は認めても海綿状であるか、若しくは軟質の物質がわずかになるまでに要する時間を溶解時間とした。
(胃内滞留時間)
被験製剤を一群2〜3頭の8〜10月齢のビーグル犬に経口投与した後、経時的にX線撮影することにより、胃内滞留時間を測定した。すなわち、自由に水を飲めるようにしたケージ内にビーグル犬を入れ、20時間以上絶食した後、製剤投与30分前に、固形ドッグフード250g、チャム50gを混ぜた餌を与えた。食べ終わったことを確認した後、被験製剤と20mLの水とを投与した。次いで、20w/v%の硫酸バリウムを10mL/body投与し、試験終了まで絶水した。被験製剤の投与後、1時間おきにX線撮影を行い、適宜、20w/v%の硫酸バリウムを10mL/body投与した。
なお、被験製剤には、薬物放出層及び胃内滞留層の各層の中央に、硫酸バリウム(500mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H微粉、500mg)を混合し、直径3mmのIR測定用製錠機を用いて調製したX線造影用の円形錠剤を埋包した。
被験製剤の投与からX線撮影で最後に胃内に観察されるまでに要した時間の平均値を胃内滞留時間とした。なお、16時間では胃内に観察されたが、24時間後には胃内で観察されなかったものの胃内滞留時間は16時間とした。
(実施例1)
フロセミド(1250mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、3250mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC−M微粉、500mg)を乳鉢中で混合して、薬物放出層用組成物を調製した。別途、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(信越AQOAT AS−MF、800mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−M微粉、200mg)及び黄色三二酸化鉄(5mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、直径8mmの円形の臼杵を用い、約1000kgf/cmの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(130mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(80mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。なお、薬物放出層用組成物の充填時にはその半量充填後、X線造影用錠剤を中心に置き、さらに残りの半量を充填することにより薬物放出層にX線造影用錠剤を埋包した。また、胃内滞留層用組成物の充填時にも半量充填後、X線造影用錠剤を中心に置き、残りの半量を充填することにより、胃内滞留層にX線造影用錠剤を埋包した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は8.32mm、溶解時間は3時間、胃内滞留時間は16時間であった。
(実施例2)
実施例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(70mg)、乳糖(30mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は8.23mm、溶解時間は1時間、胃内滞留時間は16時間であった。
(実施例3)
実施例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、80mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は9.23mm、溶解時間は3時間、胃内滞留時間は16時間であった。
(実施例4)
実施例1において、X線造影用錠剤を埋包しなかった以外は実施例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(100mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は8.00mm、溶解時間は2.5時間であった。
(実施例5)
実施例4に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(70mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(30mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は8.51mm、溶解時間は8時間であった。
(実施例6)
実施例4に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(70mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、20mg)及び乳糖(10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は9.62mm、溶解時間は7時間であった。
(実施例7)
実施例4に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(60mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(5mg)及び乳糖(35mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は8.20mm、溶解時間は2時間であった。
(実施例8)
実施例4に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(40mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は9.35mm、溶解時間は2時間であった。
(実施例9)
実施例4に準じて、1錠当たり薬物放出層にシプロフロキサシン(30mg)、ポリエチレンオキサイド(POLYOX WSR−303、85mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(85mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(35mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、10mg)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は9.21mm、溶解時間は3時間であった。
胃内滞留層の溶解試験の際、同時にシプロフロキサシンの溶出性を測定した。シプロフロキサシンの濃度は紫外分光光度計を用い、石英セル長10mm、測定波長225nmにて測定した。結果を図2に示す。胃内滞留製剤の消化管内移動を考慮した試験において、シプロフロキサシンの持続的な放出が認められた。
(実施例10)
実施例9に準じて、1錠当たり薬物放出層にシプロフロキサシン(30mg)、ポリエチレンオキサイド(POLYOX WSR−303、85mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(85mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(35mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、10mg)、カルメロースカルシウム(5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は8.96mm、溶解時間は3時間であった。
胃内滞留層の溶解試験の際、実施例9の方法でシプロフロキサシンの溶出性を測定した。結果を図3に示す。
(実施例11)
実施例9に準じて、1錠当たり薬物放出層にシプロフロキサシン(30mg)、ポリエチレンオキサイド(POLYOX WSR−303、85mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(85mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(40mg)、ポリエチレンオキサイド(POLYOX WSR Coagulant、10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は9.25mm、溶解時間は3時間であった。
胃内滞留層の溶解試験の際、実施例9の方法でシプロフロキサシンの溶出性を測定した。結果を図4に示す。
(実施例12)
実施例9に準じて、1錠当たり薬物放出層にシプロフロキサシン(30mg)、ポリエチレンオキサイド(POLYOX WSR−303、85mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(85mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(35mg)、結晶セルロース(15mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は8.18mm、溶解時間は1.5時間であった。
胃内滞留層の溶解試験の際、実施例9の方法でシプロフロキサシンの溶出性を測定した。結果を図5に示す。
図2〜図5から、胃内滞留製剤の消化管内移動を考慮した試験において、シプロフロキサシンの持続的な放出が認められることがわかる。
(実施例13)
実施例4に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に粉砕したヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート200731(HPMCPHP−55、80mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
強度試験後の胃内滞留層の直径は8.14mm、溶解時間は3.5時間であった。
(比較例1)
実施例1において、長径17.5mm、短径7.5mmの異形の臼杵を用いた以外は実施例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、150mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH50、205mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(45mg)を含み、胃内滞留層にキサンタンガム(180mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH30000F、157.5mg)、結晶セルロース(76.5mg)及びグアーガム(36mg)を含む長径17.5mm、短径7.5mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
胃内滞留時間は8時間であった。
(比較例2)
実施例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にエチルセルロース(エトセルSTD10FP、50mg)、硬化油(ラブリワックス101、50mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
溶解試験において溶解は観察されず、胃内滞留時間は20時間以上であった。
(比較例3)
実施例1において、6mmの平型円形の臼杵を用いた以外は実施例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、40mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(10mg)を含み、胃内滞留層にエチルセルロース(エトセルSTD10FP、12.5mg)、硬化油(ラブリワックス101、12.5mg)、硫酸バリウム(25mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径6mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
溶解試験において溶解は観察されず、胃内滞留時間は6時間であった。
本発明に係る胃内滞留製剤は、十分な胃内滞留時間を有する服用しやすい大きさの製剤であり、胃から排出された後は速やかに崩壊するので、徐放性製剤として有用である。

Claims (12)

  1. 胃内滞留層及び薬物放出層を有する胃内滞留製剤であって、胃内滞留層が腸溶性基剤を含むものであることを特徴とする製剤。
  2. 腸溶性基剤が、腸溶性セルロース誘導体、腸溶性アクリル酸系共重合体、腸溶性ポリビニル誘導体及び腸溶性マレイン酸−ビニル系共重合体よりなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項1記載の製剤。
  3. 腸溶性セルロース誘導体が、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートサクシネート、メチルセルロースフタレート、ヒドロキシメチルエチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、セルロースアセテートトリメリテート及びカルボキシメチルエチルセルロースよりなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項2記載の製剤。
  4. 腸溶性アクリル酸系共重合体が、アクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸メチル−メタクリル酸−アクリル酸オクチル共重合体、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸メチル−メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体及びメタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体よりなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項2記載の製剤。
  5. 胃内滞留層が、さらに水溶性基剤を含むものであることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の製剤。
  6. 水溶性基剤が、ヒドロキシアルキルセルロース、糖及び糖アルコールよりなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項5記載の製剤。
  7. ヒドロキシアルキルセルロースが、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースよりなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項6記載の製剤。
  8. 糖が、乳糖、ショ糖、トレハロース及びグルコースよりなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項6記載の製剤。
  9. 糖アルコールが、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール及びマルチトールよりなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項6記載の製剤。
  10. 胃内滞留層が、水溶性基剤を50重量%以下の割合で含むものであることを特徴とする請求5乃至9のいずれかに記載の製剤。
  11. 薬物放出層が、ヒドロキシアルキルセルロース又はポリエチレンオキシドを含むものであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の製剤。
  12. 薬物放出層に含まれる薬物が、十二指腸及び/又は空腸において吸収される薬物、胃及び/又は小腸上部で薬効を発揮する薬物、消化管下部で分解される薬物、消化管下部において腸細胞に存在する薬物輸送担体による消化管内への流出を受けやすい薬物並びに消化管下部のアルカリ性若しくは中性で不溶化される薬物よりなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の製剤。
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