JP2008169173A - 炭水化物分解酵素阻害剤の胃内滞留型徐放性製剤 - Google Patents

炭水化物分解酵素阻害剤の胃内滞留型徐放性製剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、炭水化物分解酵素阻害剤の持続的な効果発現を目的として、炭水化物分解酵素阻害剤を胃内で持続的に放出することができ、十分な胃内滞留時間を有する服用しやすい大きさの炭水化物分解酵素阻害剤製剤であって、しかも工業的に製造しやすいものを提供することを課題とする。
【解決手段】 炭水化物分解酵素阻害剤を含む薬物放出層に加え、胃内においては高い機械的強度に基づく十分な滞留性を示し、かつ腸管内においては良好な崩壊性を示す胃内滞留層を含むことを特徴とする炭水化物分解酵素阻害剤胃内滞留製剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、炭水化物分解酵素阻害剤の徐放性製剤に関するものである。さらに詳しく述べれば、本発明は、炭水化物分解酵素阻害剤を胃内で持続的に放出することにより,炭水化物分解酵素阻害剤の作用部位である小腸上部へ持続的に炭水化物分解酵素阻害剤を送達する投与剤形に関するものである。
アカルボース、ボグリボース、ミグリトール等のα−グルコシダーゼ阻害剤などの炭水化物分解酵素阻害剤は、腸管において二糖類から単糖類への分解を担う二糖類水解酵素(α-グルコシダーゼ)を阻害し、糖質の消化・吸収を遅延させることにより食後の過血糖を改善する。
α-グルコシダーゼ阻害剤は、通常、毎食直前に服用する薬剤であり、患者にとってこの煩雑な服用がコンプライアンス低下の原因の一つとなっている。
また、α-グルコシダーゼ阻害剤が、十分な血糖上昇抑制効果を発揮するには、消化管内でα-グルコシダーゼと接触する必要があるため、長時間消化管内に滞留してα-グルコシダーゼ阻害剤を放出し続ける製剤が好ましい。このような目的に適合する製剤として、粘膜付着型、特殊形状型、膨潤型及び浮遊型等の胃内滞留製剤が開発されている。
粘膜付着型胃内滞留製剤は、製剤中に粘膜付着性物質を含有させることにより、製剤を胃粘膜に付着させ、胃内滞留時間を延長させるものである。しかしながら、この製剤は運動が活発な胃壁に付着しにくく、また粘膜の代謝回転により粘膜からはがれやすいため、十分な胃内滞留時間が得られない。さらに胃粘膜に対する刺激性が懸念される等、安全性に問題がある。
特殊形状型胃内滞留製剤は、特定の温度又はpH等の胃内環境のもとで伸長、伸展することにより、交叉棒状又は風車状等の胃内に保持される特殊な形状をとるように設計された製剤である。しかしながら、その特殊な形状のため、製造が困難であり、しかも胃粘膜を傷つけたり食物の通過を妨げたりするおそれがある。
膨潤型胃内滞留製剤は、水と接触すると膨潤する基剤を用いて、製剤を、幽門を通過しにくい大きさとすることにより、胃内滞留時間を延長させようとするものである。
しかしながら、膨潤型の胃内滞留製剤は、幽門の通過を製剤の大型化により阻止しようとするものであり、その大型化を製剤の膨潤化により達成しようとするものである。したがって、本質的に胃の収縮等の機械的運動に抵抗するのに必要な強度を欠いているため、膨潤した製剤は浸食され小型化しやすい。さらに、薬物の放出が製剤の浸食によって制御されていることから、浸食されにくい製剤とすれば薬物放出を制御するのが難しくなり、浸食されやすい製剤とすれば小型化して容易に胃から排出されてしまう。このように、膨潤型胃内滞留製剤は、他の胃内滞留製剤よりも大きくなり、服用しづらいという欠点を有する。
最近、キサンタンガム、グアーガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びアラビアゴムから選択される基剤を含有する膨潤層と薬物層との二層構造とすることにより、薬物放出性と膨潤性とを独立して制御できる膨潤型胃内滞留製剤が報告された(特許文献1参照)。しかしながら、本発明者らがこの製剤を検討したところ、膨潤後の機械的強度が低いため浸食されやすく、服用しやすい大きさとすれば胃内滞留時間が不十分となり、十分な胃内滞留時間を有する製剤とすれば服用しづらくなるという従来の問題が解決されていないものであった。
また、胃液と接触すると膨潤するポリマーマトリックスの一部を、ポリエチレン、ポリスチレン、エチレン−ビニルアセテートコポリマー類、ポリカプロラクトン等の不溶性物質から調製されるバンドで取り囲みポリマーマトリックスの一部が膨潤することを防ぐことにより、胃の収縮に耐え、胃から製剤を遅延排出するのに十分な剛性(機械的強度)を有する製剤が報告されている(特許文献2参照)。しかしながら、ポリマーマトリックスの一部をバンドで取り囲むには複雑な操作が必要であり、このような製剤を工業的に製造することは困難である。
浮遊型胃内滞留製剤は、製剤を胃内で浮遊させることにより胃内滞留時間を延長させるものである。しかしながら、この製剤は、経口投与されてから浮遊するまで時間がかかるため、胃内で浮遊する前に胃から排出されてしまうことがある。
この問題を解決するため、低嵩密度の医薬品添加剤から構成される層(浮遊層)と薬物放出制御層との二層構造の浮遊型胃内滞留製剤が提案された(特許文献2参照)。この製剤の浮遊層は、エチルセルロース等の低密度の嵩高いセルロース誘導体を含むものであり、十分な胃内滞留時間を示す。しかし、体内ではほとんど浸食されないため、消化管を傷つけるなどの問題を引き起こす可能性がある。また、そのままの形状で糞便中に排泄されることから、患者に不安を与えるおそれがある。
炭水化物分解酵素阻害剤を含有する胃内滞留製剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又は脂質よりなるマトリックスを含有する製剤(特許文献3)や、架橋されたアクリル酸系ポリマーを含有する製剤(特許文献4)などの粘膜付着型のものが報告されている。
特開2005−132803号公報 WO99/07342号パンフレット WO99/10010号パンフレット 特開2001−2567号公報
本発明は、炭水化物分解酵素阻害剤を持続的に放出することができる服用しやすい大きさの炭水化物分解酵素阻害剤製剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討を行ったところ、同じ大きさの製剤では機械的強度が低いものほど胃排出されやすいことを見出し、胃内においては高い機械強度に基づく十分な滞留性を示し、かつ腸管内においては良好な崩壊性を示すというこれまでのどの型にも属しない胃内滞留層を用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の要旨は、胃内滞留層及び薬物として炭水化物分解酵素阻害剤を含有する薬物放出層を有する胃内滞留製剤であって、胃内滞留層が酸性媒体中よりも弱酸性乃至弱アルカリ性の媒体中で高い溶解性又は膨潤性を示す高分子基剤を含むものであることを特徴とする製剤、に存する。
本発明に係る胃内滞留製剤は、胃内に長時間滞留し炭水化物分解酵素阻害剤を放出し続けることから、炭水化物分解酵素阻害剤の薬効を持続的に発現させることができる。
本発明に係る胃内滞留型の炭水化物分解酵素阻害剤含有製剤は、胃内滞留層及び薬物放出層を有し、その胃内滞留層が胃内では崩壊せず、腸管内では崩壊することを特徴とするものである。
本明細書において、「胃内では崩壊せず」とは、胃液や胃の収縮運動によって浸食されず安定な形状を保持することを意味する。胃内で崩壊しない胃内滞留層を有する製剤としては、例えば、第14改正日本薬局方(以下「日局」という。)溶出試験法のパドル法の条件で、第1液中、200rpm、37℃で15時間攪拌した後の胃内滞留層の最短径(以下、「短径」という。)が幽門を通過しにくい7mm以上、好ましくは8mm以上である製剤が挙げられる。
胃内では、胃液による浸食に加え胃の収縮運動等の機械的な作用も受けることから、製剤が機械的強度を有するのが好ましい。機械的強度を有する製剤としては、例えば、胃内で受ける機械的作用を模した試験に付してもその形状を保持することができる製剤、例えば50mL容(30x115mm)のコニカルチューブに、外径約4〜5mmのガラスビーズ(50g)及び日局1液(30mL)を入れ、チューブを横向きに設置し、日局1液(30mL)を2.5時間ごとに交換しながら、37℃で10時間、200rpmで旋回させた後、厚さ1mmになるまで毎分60mmで圧縮したときの最大荷重が5000g以上である製剤が挙げられる。最大荷重が5000g未満の製剤は、胃排泄され易く、さらに浸食を受けやすいため、幽門を通過できる大きさにまで小型化するおそれがある。したがって、最大荷重が10000g以上である製剤が好ましい。試験後の製剤の短径は、幽門を通過しにくい7mm以上、特に8mm以上であるのが好ましい。
「腸管内で崩壊する」とは、胃内滞留層が腸液中で速やかに崩壊することを意味する。腸管内で崩壊する胃内滞留層としては、例えば、上述した日局溶出試験のパドル法の条件において第1液中で攪拌処理した製剤を引き上げた後、第2液中、200rpm、37℃で9時間攪拌した後の胃内滞留層の最長径(以下、「長径」という。)が6mm以下である製剤が挙げられる。試験後の胃内滞留層の長径が短い製剤ほど崩壊性が高いといえるので、長径が4mm以下、特に2mm以下の製剤が好ましく、胃内滞留層が完全に崩壊する製剤が最も好ましい。
胃内滞留製剤の胃内滞留層は、胃液(pH1〜3)のような酸性媒体中よりも、腸液(pH5〜8)のような弱酸性乃至弱アルカリ性の媒体中で高い溶解性又は膨潤性を示す高分子基剤(以下「pH依存型高分子基剤」という。)を含むものであり、これにより胃内では崩壊せず、腸管内で崩壊する製剤とすることができる。
pH依存型高分子基剤としては、腸溶性基剤や、カルボキシメチルセルロース類、ポリアクリル酸類及びカルボキシル基若しくはスルホ基を有する多糖類よりなる群から選ばれた高分子基剤(以下「酸性官能基含有高分子基剤」)が挙げられる。
腸溶性基剤としては、腸溶性製剤に常用されているpH5.5以上の水溶液中で溶解又は膨潤する基剤であれば任意であり、例えば、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートサクシネート、メチルセルロースフタレート、ヒドロキシメチルエチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、セルロースアセテートトリメリテート及びカルボキシメチルエチルセルロース等の腸溶性セルロース誘導体;メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸メチル−メタクリル酸−アクリル酸オクチル共重合体、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100‐55、オイドラギットL30D‐55;商標)、アクリル酸メチル−メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体(オイドラギットFS30D;商標)及びメタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体(オイドラギットL100、オイドラギットS100;商標)等の腸溶性アクリル酸系共重合体;ポリビニルブチレートフタレート及びポリビニルアセトアセタールフタレート等の腸溶性ポリビニル誘導体;ビニルアセテートマレイン酸無水物共重合体、ビニルブチルエーテルマレイン酸無水物共重合体及びスチレンマレイン酸モノエステル共重合体等の腸溶性マレイン酸−ビニル系共重合体などが挙げられる。これらのうち、腸溶性セルロース誘導体又は腸溶性アクリル酸系共重合体が好ましい。腸溶性基剤は、1種類を単独で用いても、2種類以上を任意の比率で混合して用いてもよい。
カルボキシメチルセルロース類としては、例えば、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム等が挙げられる。ポリアクリル酸類としては、例えば、カルボキシビニルポリマー、ポリカルボフィルカルシウム等が挙げられる。カルボキシル基又はスルホ基を有する多糖類としては、例えば、カルボキシメチルスターチナトリウム、アルギン酸、キサンタンガム、ジェランガム、ヒアルロン酸、カラギーナン、コンドロイチン硫酸及び硫酸デキストラン等が挙げられる。これらのうち、カルボキシメチルセルロース類又はポリアクリル酸類が好ましい。酸性官能基含有高分子基剤は、1種類を単独で用いても、2種類以上を任意の比率で混合して用いてもよく、さらに腸溶性基剤と混合してもよい。
pH依存型高分子基剤の溶解性又は膨潤性が高いと、胃内滞留製剤が崩壊しやすくなることがある。この傾向は、基剤に酸性官能基含有高分子基剤を用いたときにより多く見られる。このようなときには、水中において適度な強度を示す疎水性基剤を含ませることにより、胃内では形状を保持し、腸管内では崩壊性を示す胃内滞留製剤とすることができる。このような疎水性基剤としては、例えば、エチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体;アクリル酸エチル‐メタクリル酸メチル共重合体(オイドラギットNE;商標)及びアクリル酸エチル−メタクリル酸メチル−メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体(オイドラギットRL、オイドラギットRS;商標)等のアクリル酸系共重合体;エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂等のポリビニル誘導体;硬化油、鯨ロウ、蜜蝋、カルナバロウ、ラノリン及びカカオ脂等の油脂類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸及びベヘン酸等の高級脂肪酸;高級脂肪酸アルキルエステル、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸ソルビタン、高級脂肪酸ポリエチレングリコール及びショ糖脂肪酸エステル等の高級脂肪酸エステル;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコール等の高級アルコール類;ポリエチレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;ポリカプロラクトン;ポリ乳酸;ポリグリコール酸;ポリアミド類などが挙げられる。また、高級脂肪酸アルキルエステルとしては、例えば、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸コレステリル及びモノステアリン酸バチル等が挙げられる。(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、ミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、テトラベヘン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタヒドロキシステアリン酸デカグリセリル、ヘプタステアリン酸デカグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリルが挙げられる。高級脂肪酸ソルビタンとしては、例えば、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン等が挙げられる。高級脂肪酸ポリエチレングリコールとしては、例えば、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸ジエチレングリコール及びジステアリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられる。ショ糖高級脂肪酸エステルとしては、例えば、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ベヘニン酸エステル及びショ糖エルカ酸エステルが挙げられる。これらのうち、セルロース誘導体又は油脂類が好ましい。疎水性基剤は、1種類を単独で用いても、2種類以上を任意の比率で混合して用いてもよい。
pH依存型高分子基剤と疎水性基剤との比率は、それぞれに用いる基剤に応じてヒトでの滞留時間が12時間以上、好ましくは12〜24時間となり、かつ腸管内で速やかに崩壊するように定めればよい。胃内滞留層のpH依存型高分子基剤1重量部に対する疎水性基剤は、通常0〜40重量部であり、0〜30重量部、特に0〜20重量部が好ましい。
また、酸性官能基含有高分子基剤と疎水性基剤との比率は、それぞれに用いる基剤に応じてヒトでの滞留時間が12時間以上、好ましくは12〜24時間となり、かつ腸管内で速やかに崩壊するように定めればよい。胃内滞留層の酸性官能基含有高分子基剤1重量部に対する疎水性基剤は、通常1〜40重量部であり、2〜30重量部、特に5〜20重量部が好ましい。
胃内滞留層に、pH依存型高分子基剤及び必要な疎水性基剤と共に、水溶性基剤を含ませることにより、胃内滞留層の崩壊性を調節し、胃内滞留時間や腸管内における崩壊性を調節することができる。水溶性基剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(2208、2906、2910)及びヒドロキシエチルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロース;ポビドン、クロスポビドン及びポリビニルアルコール等のポリビニル誘導体;ポリエチレンオキシド類;メチルセルロース;ゼラチン;α化澱粉、部分α化澱粉、プルラン、デキストリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム等の多糖類;乳糖、白糖、トレハロース及びグルコース等の糖;マンニトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール及びマルチトール等の糖アルコールなどが挙げられる。
水溶性基剤の比率は、胃内での滞留時間が12時間以上、好ましくは12〜24時間となり、かつ腸管内で速やかに崩壊するように適宜定めればよい。
腸溶性基剤を含む胃内滞留層に、さらに水溶性基剤を含ませる場合、胃内滞留層に占める水溶性基剤の割合が50重量%を超えると、胃内滞留層の機械的強度が低下し胃内滞留時間が不十分となることがある。このため胃内滞留層に占める腸溶性基剤の割合は、50重量%以上、特に60重量%以上が好ましい。
酸性官能基含有高分子基剤及び疎水性基剤を含む胃内滞留層に、さらに水溶性基剤を含ませる場合、胃内滞留層に占める水溶性基剤の割合が60重量%を超えると、機械的強度が低下し胃内滞留時間が不十分となることがある。このため胃内滞留層に占める水溶性基剤の割合の上限は、60重量%以下、特に50重量%以下が好ましい。逆に、胃内滞留層に占める水溶性基剤の割合が5重量%未満となると、腸管内での崩壊性が低下することがある。したがって、胃内滞留層に占める水溶性基剤の割合の下限は、5重量%以上、特に10重量%以上が好ましい。
胃内滞留層には、さらに賦形剤、結合剤、流動化剤、滑沢剤等を含ませることができる。賦形剤としては、例えば、結晶セルロース、コーンスターチ及び無水リン酸水素カルシウム等が挙げられる。結合剤としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポピドン、ポリビニルアルコール、プルラン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、アラビアゴム、α化澱粉及び部分α化澱粉等が挙げられる。流動化剤としては、例えば、軽質無水ケイ酸及び含水二酸化ケイ素等が挙げられる。滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、タルク、ショ糖脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン及びフマル酸ステアリルナトリウム等が挙げられる。胃内滞留層中に占める上述の基剤の割合は、併せて用いる他の基剤の種類や量に応じて、適宜定めればよい。
胃内滞留層は、常法により製造することができる。例えば、上述した各基剤を混合し、3kN〜20kN、好ましくは5kN〜15kNの圧力で圧縮成型する方法が挙げられる。
薬物放出層の基剤は、速放性及び/又は徐放性の機能を有するように、適宜、選択することができる。このような基剤としては、例えば、結晶セルロース;メチルセルロース及びエチルセルロース等のアルキルセルロース;ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(2208、2906、2910)及びヒドロキシエチルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロース;カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム及びクロスカルメロースナトリウム等のカルボキシメチルセルロース類;グアーガム、キサンタンガム及びジェランガム等のガム類;ポリエチレンオキシド類;アミノアルキルメタアクリレートコポリマー類;アクリル酸系共重合体類;カルボキシビニルポリマー類;ポリビニルピロリドン類;ポリビニルアルコール類;マクロゴール類;カルナバロウ及び硬化油等の油脂類;トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、デキストリン、α化澱粉、部分α化澱粉、カルボキシメチルスターチナトリウム及びプルラン等の澱粉類;乳糖及び白糖等の糖類;マンニトール、キシリトール、ソルビトール及びマルチトール等の糖アルコール;カオリン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、沈降炭酸カルシウム及びリン酸水素カルシウム等の無機質;クエン酸トリエチル、プロピレングリコール、トリアセチン及び中鎖脂肪酸トリグリセライド等の可塑剤などが挙げられる。これらの基剤を、適宜、選択することにより、所望の徐放化の条件を設定することができる。これらのうち、ヒドロキシアルキルセルロース又はポリエチレンオキシド類を含むのが好ましい。上述した基剤は、1種類を単独で用いても、2種類以上を任意の比率で混合して用いてもよい。
薬物放出層に、速放性及び徐放性の機能を有するそれぞれの基剤を含ませることにより良好な消化管内薬物濃度を維持することもできる。このときには、胃内滞留層、徐放性薬物放出層及び速放性薬物放出層からなる3層錠としても、胃内滞留層及び徐放性薬物放出層とを速放性機能を有する基剤で覆った製剤としてもよい。
薬物放出層に含ませる炭水化物分解酵素阻害剤としては、α-アミラーゼ阻害剤及びα-グルコシダーゼ阻害剤等が挙げられ、α-グルコシダーゼ阻害剤が好ましい。α-グルコシダーゼ阻害剤としては、例えば、ボグリボース、ミグリトール、アカルボース及びエミグリテート等が挙げられ、これらのうちボグリボース又はミグリトールが好ましい。
薬物放出層は、常法により製造することができる。例えば、上述した基剤及び薬物を混合し、3kN〜20kN、好ましくは5kN〜15kNの圧力で圧縮成形することにより製造する方法が挙げられる。
本発明に係る胃内滞留製剤は、二層錠又は多層錠の製造に常用されている方法により製造することができる。例えば、胃内滞留層及び薬物放出層に用いる基剤を別々に打錠機に充填し、3kN〜20kN、好ましくは5kN〜15kNの圧力で圧縮成型することにより製造する方法が挙げられる。接着する方法としては、例えば、胃内滞留層と薬物放出層とを打錠圧縮する方法、及び胃内滞留層と薬物放出層との間にヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤を含む接着層を挟み込んで圧縮打錠する方法等が挙げられる。
腸溶性基剤、特にアクリル酸系共重合体を含む胃内滞留層は、比較的疎水性を示し、一方、ヒドロキシアルキルセルロース又はポリエチレンオキシド類を含む薬物放出層は、比較的親水性を示す。したがって、両者を圧縮打錠しただけでは接着しにくいことがあり、これらを接着させる際、接着強度を高めるため胃内滞留層に前述した水溶性基剤を含ませるのが好ましい。
胃内滞留製剤の形状は、製造や服用等に適したものであれば任意であり、例えば、レンズ形、円板形、円形、カプレット形、だ円形、三角形、四角形、五角形、六角形、花形、小判型等が挙げられる。
胃内滞留製剤の大きさは、直径の下限(異形のときは短径)が6mmより大きく、特に7mm以上であるのが好ましい。短径が6mm以下になると、胃内滞留時間が不十分となることがある。また、直径の上限(異形のときは長径)は服用できれば任意であり、通常は30mm以下である。
胃内滞留製剤には、識別性を向上させるため、薬物放出層及び/又は胃内滞留層に色素などの着色剤を含ませてもよい。着色剤は、医薬品として使用可能なものであれば任意であり、例えば、食用黄色5号、食用赤色2号及び食用青色2号等の食用色素;食用レーキ色素;三二酸化鉄;黄色三二酸化鉄;黄酸化鉄;黒色酸化鉄等が挙げられる。
以下に実施例を用いて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
(溶解試験)
日局溶解試験法のパドル法に従い、被験製剤をシンカーに入れ、日局1液(900mL)に沈め、37℃、パドル回転数200rpmで15時間攪拌した。次いで、被験製剤を静かに引き上げ、日局2液(900mL)に沈め、37℃、パドル回転数200rpmで9時間攪拌した後、製剤の胃内滞留層の長径をノギスで測定した。また、胃内滞留層が、残留物を認めないか、又は認めても海綿状であるか若しくは軟質の物質がわずかになったときは、攪拌開始から要した時間を溶解時間として記載した。
(強度試験)
50mL容(30x115mm)のファルコンTMコニカルチューブ(遠心分離用)(ブルーマックス,日本ベクトン・ディッキンソン社製)に、被験製剤(1個)、外径3.962〜4.699mmのガラスビーズBZ−4(アズワン社製)(50g)及び日局1液(30mL)を入れた。チューブを横向きに設置し、37℃で10時間、日局1液(30mL)を2.5時間ごとに交換しながら、200rpmで旋回させた後、製剤の胃内滞留層の短径をノギスで測定した。次いで、得られた被験製剤を、薬物放出層を下、胃内滞留層を上にレオメーター(SUN RHEO METER CR−150;サン科学社製)に設置し、3.5cm円形平面の圧縮アダプターを用い、圧縮クリアランス1mm、測定レンジ10kgで最大荷重を測定した。図1に試験に用いた装置を示す。
(胃内滞留時間)
被験製剤を一群2〜3頭の8〜10月齢のビーグル犬に経口投与した後、経時的にX線撮影することにより、胃内滞留時間を測定した。すなわち、自由に水を飲めるようにしたケージ内にビーグル犬を入れ、20時間以上絶食した後、製剤投与30分前に、固形ドッグフード250g、チャム50gを混ぜた餌を与えた。食べ終わったことを確認した後、被験製剤と20mLの水とを投与した。次いで、20w/v%の硫酸バリウムを10mL/body投与し、試験終了まで絶水した。被験製剤の投与後、1時間おきにX線撮影を行い、適宜、20w/v%の硫酸バリウムを10mL/body投与した。被験製剤には、薬物放出層及び胃内滞留層の各層の中央に、硫酸バリウム(500mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H微粉、500mg)を混合し、直径3mmのIR測定用製錠機を用いて調製したX線造影用の円形錠剤を埋包した。被験製剤の投与からX線撮影で最後に胃内に観察されるまでに要した時間の平均値を胃内滞留時間とした。なお、16時間では胃内に観察されたが、24時間後には胃内で観察されなかったものの胃内滞留時間は16時間とした。
(参考例1)
フロセミド(1250mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、3250mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC−M微粉、500mg)を乳鉢中で混合して、薬物放出層用組成物を調製した。別途、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(信越AQOAT AS−MF、800mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−M微粉、200mg)及び黄色三二酸化鉄(5mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製;以下同じ)に充填し、直径8mmの円形の臼杵を用い、約 10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(130mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(80mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。なお、薬物放出層用組成物の充填時にはその半量充填後、X線造影用錠剤を中心に置き、さらに残りの半量を充填することにより薬物放出層にX線造影用錠剤を埋包した。また、胃内滞留層用組成物の充填時にも半量充填後、X線造影用錠剤を中心に置き、残りの半量を充填することにより、胃内滞留層にX線造影用錠剤を埋包した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.53mm
溶解時間(日局2液):3.0時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.32mm、最大荷重:>10000g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:16時間
(参考例2)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(70mg)、乳糖(30mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.42mm
溶解時間(日局2液):1.0時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.23mm、最大荷重:>10000g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:16時間
(参考例3)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、80mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.32mm
溶解時間(日局2液):3.0時間
(強度試験)
短径(日局1液):9.23mm、最大荷重:>10000g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:16時間
(参考例4)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(80mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、20mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.84mm
溶解時間(日局2液):5.0時間
(強度試験)
短径(日局1液):9.31mm、最大荷重:>10000g
(参考例5)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(80mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、20mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):10.29mm
長径(日局2液):1.71mm
(強度試験)
短径(日局1液):9.41mm、最大荷重:>10000g
(参考例6)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(80mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100000SR、20mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(強度試験)短径(日局1液):9.65mm、最大荷重:>10000g
(参考例7)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(70mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、20mg)及び乳糖(10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):10.25mm
溶解時間(日局2液):7.0時間
(強度試験)
短径(日局1液):9.62mm、最大荷重:9760g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:19時間
(参考例8)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(60mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、40mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(強度試験)
短径(日局1液):9.34mm、最大荷重:6490g
(参考例9)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(70mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、30mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):10.43mm
長径(日局2液):1.82mm
(強度試験)
短径(日局1液):9.90mm、最大荷重:>10000g
(参考例10)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(40mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.74mm
溶解時間(日局2液):3.5時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.79mm、最大荷重:6130g
(参考例11)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にシプロフロキサシン(30mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR−303、85mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(85mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(35mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、10mg)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.65mm
溶解時間(日局2液):3.0時間
(強度試験)
短径(日局1液):9.21mm、最大荷重:5140g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:15時間
(参考例12)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(ラブリワックス101(以下同じ)、75mg)、カルボキシビニルポリマー(5mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR Coagulant、5mg)、無水リン酸水素カルシウム(15mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.00mm
溶解時間(日局2液):8.0時間
(強度試験)
短径(日局1液):7.00mm、最大荷重:6720g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:19時間
(参考例13)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にエチルセルロース(エトセルSTD10FP、80mg)、カルボキシビニルポリマー(10mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR 301、10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.82mm
長径(日局2液):4.14mm
(強度試験)
短径(日局1液):8.47mm、最大荷重:7750g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:16時間
(参考例14)
参考例1において、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用いた以外は参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、150mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH50、115mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(35mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(135mg)、カルボキシビニルポリマー(7.5mg)、クロスポビドン(Polyplasdone XL−10、7.5mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):7.14mm
溶解時間(日局2液):8時間
(強度試験)
短径(日局1液):7.05mm、最大荷重:>10000g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:19時間
(参考例15)
参考例1において長径17.5mm、短径7.5mmの異形の臼杵を用いた以外は参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、150mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH50,205mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(45mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(140mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(40mg)、乳糖(20mg)を含む長径17.5mm、短径7.5mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.25mm
溶解時間(日局2液):7時間
(強度試験)
短径(日局1液):7.82mm、最大荷重:>10000g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:16時間
(参考例16)
参考例1において長径17.5mm、短径7.5mmの異形の臼杵を用いた以外は参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、150mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH50,205mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(45mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(160mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、40mg)を含む長径17.5mm、短径7.5mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.98mm
溶解時間(日局2液):4時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.55mm、最大荷重:>10000g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:19時間
(参考例17)
参考例1において長径17.5mm、短径7.5mmの異形の臼杵を用いた以外は参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、150mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH50,205mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(45mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(160mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、40mg)を含む長径17.5mm、短径7.5mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.76mm
溶解時間(日局2液):4時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.43mm、最大荷重:>10000g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:17時間
(参考例18)
参考例1において長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用いた以外は参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、150mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH50、115mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(35mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(52.5mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(52.5mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、30mg)、乳糖(15mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.79mm
溶解時間(日局2液):5時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.35mm、最大荷重:7940g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:18時間
(参考例19)
参考例1において長径17.5mm、短径7.5mmの異形の臼杵を用いた以外は参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、150mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH50,205mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(45mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(160mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(40mg)を含む長径17.5mm、短径7.5mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.21mm
溶解時間(日局2液):4時間
(強度試験)
短径(日局1液):7.97mm、最大荷重:>10000g
(参考例20)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(100mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.09mm
溶解時間(日局2液):2.5時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.00mm、最大荷重:>10000g
(参考例21)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(70mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(30mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.00mm
溶解時間(日局2液):8時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.51mm、最大荷重:6770g
(参考例22)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(60mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(5mg)及び乳糖(35mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.38mm
溶解時間(日局2液):2時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.20mm、最大荷重:8460g
(参考例23)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(40mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.34mm
溶解時間(日局2液):2時間
(強度試験)
短径(日局1液):9.35mm、最大荷重:6790g
(参考例24)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にシプロフロキサシン(30mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR−303、85mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(85mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(35mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、10mg)、カルメロースカルシウム(5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.59mm
溶解時間(日局2液):3時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.96mm、最大荷重:5120g
(参考例25)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に粉砕したヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート200731(HPMCPHP−55、80mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.34mm
溶解時間(日局2液):5時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.14mm、最大荷重:>10000g
(参考例26)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に粉砕したセルロースアセテートフタレート(80mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.31mm
溶解時間(日局2液):2.5時間
(強度試験)
短径(日局1液):7.82mm、最大荷重:>10000g
(参考例27)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にシプロフロキサシン(30mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR−303、85mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(85mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(90mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR N−750、5mg)、カルメロースカルシウム(ECG−505、5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.03mm
溶解時間(日局2液):5.34mm
(強度試験)
短径(日局1液):8.12mm、最大荷重:>10000g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:14時間
(参考例28)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にメトホルミン(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH30000F、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(80mg)、カルボキシビニルポリマー(10mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR 301、10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.00mm
溶解時間(日局2液):9時間
(強度試験)
短径(日局1液):8.80mm、最大荷重:5160g
(参考例29)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(70mg)、カルボキシビニルポリマー(5mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR Coagulant、5mg)、無水リン酸水素カルシウム(20mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.27mm
溶解時間(日局2液):4.85mm
(強度試験)
短径(日局1液):7.70mm、最大荷重:5300g
(参考例30)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(75mg)、カルボキシビニルポリマー(10mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR Coagulant、10mg)、結晶セルロース(Avicel PH101、5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.21mm
溶解時間(日局2液):5.79mm
(強度試験)
短径(日局1液):8.70mm、最大荷重:5180g
(参考例31)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(80mg)、カルボキシビニルポリマー(5mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR Coagulant、5mg)、無水リン酸水素カルシウム(10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.27mm
溶解時間(日局2液):4.84mm
(強度試験)
短径(日局1液):8.01mm、最大荷重:8090g
(参考例32)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(90mg)、カルボキシビニルポリマー(5mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR−N750、5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.21mm
溶解時間(日局2液):4.13mm
(強度試験)
短径(日局1液):8.10mm、最大荷重:>10000g
(参考例33)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(90mg)、カルボキシビニルポリマー(10mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.41mm
溶解時間(日局2液):4.77mm
(強度試験)
短径(日局1液):8.26mm、最大荷重:>10000g
(参考例34)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(90mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX WSR−N750、5mg)、カルボキシメチルスターチナトリウム(プリモジェル、5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.08mm
溶解時間(日局2液):5.53mm
(強度試験)
短径(日局1液):8.02mm、最大荷重:>10000g
(参考例35)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(90mg)、カルボキシビニルポリマー(5mg)、ポビドン(PLASDONE K29/32、5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.00mm
溶解時間(日局2液):4.97mm
(強度試験)
短径(日局1液):8.05mm、最大荷重:>10000g
(参考例36)
参考例1において長径17.5mm、短径7.5mmの異形の臼杵を用いた以外は参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、150mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH50,205mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(45mg)を含み、胃内滞留層にキサンタンガム(180mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH30000F、157.5mg)、結晶セルロース(76.5mg)及びグアーガム(36mg)を含む長径17.5mm、短径7.5mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.30mm
長径(日局2液):21.74mm
(強度試験)
短径(日局1液):7.59mm、最大荷重:4520g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:8時間
別途、上記製剤をビーグル犬に経口投与8時間後に開腹し、胃内に残存している製剤を摘出し、この製剤の胃内滞留層の短径及び最大荷重を測定した(invivo強度試験)。 なお、前述した強度試験に準じて、上記製剤を日局1液中、37℃で8時間処理した後、胃内滞留層の短径及び最大荷重を測定した(invitro強度試験)。
(in vivo強度試験)
短径:7.18mm、最大荷重:6370g
(in vitro強度試験)
短径:8.49mm、最大荷重:6460g
in vivo強度試験の数値はin vitro強度試験のものとよく一致していることから、in vitro強度試験は胃内における製剤の浸食性を反映させたものといえる。
(参考例37)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にエチルセルロース(エトセルSTD10FP、50mg)、硬化油(50mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):8.00mm
長径(日局2液):8.00mm
(強度試験)
短径(日局1液):8.00mm、最大荷重:>10000g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:20時間
(参考例38)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100000SR、100mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):9.45mm
長径(日局2液):7.02mm
(強度試験)
短径(日局1液):7.15mm、最大荷重:2570g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:8時間
(参考例39)
参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、130mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(20mg)を含み、胃内滞留層にカルボキシビニルポリマー(カーボポール971P、50mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX Coagulant、50mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径8mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):10.68mm
長径(日局2液):19.28mm
(強度試験)
短径(日局1液):10.67mm、最大荷重:2910g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:10時間
(参考例40)
参考例1において、6mmの平型円形の臼杵を用いた以外は参考例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にフロセミド(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100000SR、40mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(10mg)を含み、胃内滞留層にエチルセルロース(エトセルSTD10FP、12.5mg)、硬化油(12.5mg)、硫酸バリウム(25mg)及び黄色三二酸化鉄(0.5mg)を含む直径6mmの平型円形の胃内滞留製剤を製造した。
(溶解試験)
短径(日局1液):6.00mm
長径(日局2液):6.00mm
(強度試験)
短径(日局1液):6.00mm、最大荷重:2020g
(胃内滞留時間確認試験)
胃内滞留時間:6時間
(実施例1)
ボグリボース(9mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H微粉、1050mg)、結晶セルロース(Ceolus PH101、1050mg)及びポピドン(PLASDONE K29/32、300mg)を乳鉢中で混合し、水を加えて造粒した。造粒物を60℃で乾燥後、篩過し、ボグリボース造粒物を得た。ボグリボース造粒物(1686.3mg)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH4000F、5250mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、3600mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、900mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にボグリボース(0.3mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(35mg)、結晶セルロース(35mg)、ポピドン(10mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(250mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、120mg)及びヒドロキシプロピルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、30mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例2)
ミグリトール(1320mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H微粉、330mg)及び結晶セルロース(Ceolus PH101、330mg)を乳鉢中で混合し、水を加えて造粒した。造粒物を60℃で乾燥後、篩過し、ミグリトール造粒物を得た。ミグリトール造粒物(1275mg)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH4000F、2125mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、3600mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、900mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にミグリトール(100mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(25mg)、結晶セルロース(25mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(250mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(120mg)及びヒドロキシプロピルセルロース2208(30mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例3)
ミグリトール(900mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H微粉、1050mg)及び結晶セルロース(Ceolus PH101、1050mg)を乳鉢中で混合し、水を加えて造粒した。造粒物を60℃で乾燥後、篩過し、ミグリトール造粒物を得た。ミグリトール造粒物(2100mg)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH4000F、5250mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、3600mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、900mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にミグリトール(30mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(35mg)、結晶セルロース(35mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(250mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(120mg)及びヒドロキシプロピルセルロース2208(30mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例4)
ボグリボース(30mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H微粉、1050mg)、結晶セルロース(Ceolus PH101、1050mg)及びポピドン(PLASDONE K29/32、300mg)を乳鉢中で混合し、水を加えて造粒した。造粒物を60℃で乾燥後、篩過し、ボグリボース造粒物を得た。ボグリボース造粒物(1701mg)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH4000F、5250mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した以外は実施例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にボグリボース(1mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(35mg)、結晶セルロース(35mg)、ポピドン(10mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(250mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(120mg)及びヒドロキシプロピルセルロース2208(30mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例5)
ボグリボース(90mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H微粉、1050mg)、結晶セルロース(Ceolus PH101、1050mg)及びポピドン(PLASDONE K29/32、300mg)を乳鉢中で混合し、水を加えて造粒した。造粒物を60℃で乾燥後、篩過し、ボグリボース造粒物を得た。ボグリボース造粒物(1743mg)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトローズ60SH4000F、5250mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した以外は実施例1に準じて、1錠当たり薬物放出層にボグリボース(3mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(35mg)、結晶セルロース(35mg)、ポピドン(10mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(250mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(120mg)及びヒドロキシプロピルセルロース2208(30mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例6)
実施例2に準じてミグリトール造粒物を得た。ミグリトール造粒物(1250mg)に硬化油(2500mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H微粉、625mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、3600mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、900mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にミグリトール(30mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(85mg)、結晶セルロース(35mg)及び硬化油(200mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(120mg)及びヒドロキシプロピルセルロース2208(30mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。なお、X線撮影用錠剤の作製においては、薬物放出層用組成物の充填時にはその半量充填後、X線造影用錠剤を中心に置き、さらに残りの半量を充填することにより薬物放出層にX線造影用錠剤を埋包した。また、胃内滞留層用組成物の充填時にも半量充填後、X線造影用錠剤を中心に置き、残りの半量を充填することにより、胃内滞留層にX線造影用錠剤を埋包した。
(実施例7)
実施例6に準じてミグリトール造粒物を得た。ミグリトール造粒物(1250mg)に硬化油(3125mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、3600mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、900mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にミグリトール(30mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(35mg)、結晶セルロース(35mg)及び硬化油(250mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(120mg)及びヒドロキシプロピルセルロース2208(30mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。なお、X線撮影用錠剤の作製においては、実施例6に準じてX線造影用錠剤を埋包した。
(実施例8)
ミグリトール(615mg)及び結晶セルロース(Ceolus PH101、615mg)を乳鉢中で混合し、10%濃度に薄めたアクリル酸エチル−メタクリル酸メチル共重合体分散液(オイドラギットNE30D、307.5mg)を加えて造粒した。造粒物を70℃で乾燥後、篩過し、ミグリトール造粒物を得た。ミグリトール造粒物(768.75mg)に硬化油(3625mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、3600mg)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、900mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にミグリトール(30mg)、結晶セルロース(30mg)、アクリル酸エチル−メタクリル酸メチル共重合体(1.5mg)及び硬化油(290mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(120mg)及びヒドロキシプロピルセルロース2208(30mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。なお、X線撮影用錠剤の作製においては、実施例6に準じてX線造影用錠剤を埋包した。
(実施例9)
ボグリボース(21mg)、乳糖(630mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H、630mg)及びポピドン(PLASDONE K29/32、210mg)を乳鉢中で混合し、水を加えて造粒した。造粒物を60℃で乾燥後、篩過し、ボグリボース造粒物を得た。ボグリボース造粒物(298.2mg)に硬化油(1050mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、1076.25mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(HPMCAS−MF、1076.25mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH100SR、615mg)及び乳糖(307.5mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にボグリボース(1mg)、乳糖(30mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(30mg)、ポピドン(10mg)及び硬化油(250mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(52.5mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(52.5mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(30mg)及び乳糖(15mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例10)
実施例9に準じてボグリボース造粒物を得た。ボグリボース造粒物(298.2mg)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2280(メトローズ90SH4000SR、1050mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(オイドラギットL100−55、2152.5mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトローズ90SH4000SR、615mg)及び乳糖(307.5mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にボグリボース(1mg)、乳糖(30mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(30mg)及びポピドン(10mg)及び、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(250mg)を含み、胃内滞留層にメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(105mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(30mg)及び乳糖(15mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例11)
実施例9に準じてボグリボース造粒物を得た。ボグリボース造粒物(298.2mg)にヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H、1050mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(HPMCAS−MF、2460mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC−M微粉、615mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にボグリボース(1mg)、乳糖(30mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(30mg)及びポピドン(10mg)及び、ヒドロキシプロピルセルロース(250mg)を含み、胃内滞留層にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(120mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(30mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例12)
ボグリボース(21mg)及び結晶セルロース(Ceolus PH101、630mg)を乳鉢中で混合し、アクリル酸エチル−メタクリル酸メチル共重合体分散液(オイドラギットNE30D、280mg)及び水を加えて造粒した。造粒物を60℃で乾燥後、篩過し、ボグリボース造粒物を得た。ボグリボース造粒物(147mg)に硬化油(966mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC−M微粉、252mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、硬化油(2767.5mg)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール971P、153.75mg)及びクロスポビドン(Polyplasdone XL−10、153.75mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にボグリボース(1mg)、結晶セルロース(30mg)、アクリル酸エチル−メタクリル酸メチル共重合体(4mg)、硬化油(230mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(60mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(135mg)、カルボキシビニルポリマー(7.5mg)及びクロスポビドン(7.5mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例13)
実施例12に準じてボグリボース造粒物を得た。ボグリボース造粒物(147mg)にポリエチレンオキシド(POLYOX WSR303、1050mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、硬化油(2306.25mg)、カルボキシビニルポリマー(153.75mg)、ポリエチレンオキシド(POLYOX Coagulant、153.75mg)及び無水リン酸水素カルシウム(461.25mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にボグリボース(1mg)、結晶セルロース(30mg)、アクリル酸エチル−メタクリル酸メチルコポリマー(4mg)及びポリエチレンオキシド(250mg)を含み、胃内滞留層に硬化油(112.5mg)、カルボキシビニルポリマー(7.5mg)、ポリエチレンオキシド(7.5mg)及び無水リン酸水素カルシウム(22.5mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(実施例14)
ボグリボース(21mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H、630mg)、ポピドン(210mg)及び無水リン酸水素カルシウム(630mg)を乳鉢中で混合し、水を加えて造粒した。造粒物を60℃で乾燥後、篩過し、ボグリボース造粒物を得た。ボグリボース造粒物(298.2mg)にヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H、840mg)及びカルボキシビニルポリマー(210mg)を加え、ガラス瓶の中で混合し、薬物放出層用組成物を調製した。別途、エチルセルロース(エトセルSTD10FP、2460mg)、カルボキシビニルポリマー(307.5mg)及びポリエチレンオキシド(POLYOX WSR301、307.5mg)を乳鉢中で混合して、胃内滞留層用組成物を調製した。最初に薬物放出層用組成物を、次いで胃内滞留層用組成物を打錠機(N−30E、岡田精工社製)に充填し、長径14mm、短径7mmの異形の臼杵を用い、約10kNの打錠圧で圧縮成型することによって、1錠当たり薬物放出層にボグリボース(1mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(30mg)、ポピドン(10mg)、無水リン酸水素カルシウム(30mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(200mg)及びカルボキシビニルポリマー(50mg)を含み、胃内滞留層にエチルセルロース(120mg)、カルボキシビニルポリマー(15mg)及びポリエチレンオキシド(15mg)を含む長径14mm、短径7mmの異形錠の胃内滞留製剤を製造した。
(比較例1)
ボグリボースを精製水に溶解し、0.03mg/mLのボグリボース溶液を調製した。
(比較例2)
ミグリトールを精製水に溶解し、10mg/mLのミグリトール溶液を調製した。
(溶出試験)
実施例で製造した製剤を用いて溶出試験を行った。日局溶出試験法のパドル法に従い、被験製剤をシンカーに入れ、日局1液(500mL又は900mL)に沈め、37℃、パドル回転数200rpmで攪拌した。ミグリトール及びボグリボースの濃度は以下の条件にてLC−MS/MSを用い測定した。
前処理操作は、まずチューブに0.1N塩化ナトリウム水溶液0.085mLを加えておいた。続いて上記により得られた試料0.1mLに内部標準物質(メトホルミン100ng/mL、アセトニトリル溶液)を0.1mL添加した後、蒸留水0.1mLを加えた。遠心分離後、その上静0.01mLをLC−MS/MSに注入した。以下の条件にてLC−MS/MSを用い測定した。なお、検量線は日局1液0.1mLに内部標準物質(メトホルミン100ng/mL、アセトニトリル溶液)およびボグリボース、ミグリトールを適宜添加し、上記と同様に操作することにより作製した。
LC条件は、装置:Agilent 1100、カラム:Cadenza C18 3μm 4.6*50mm、カラム温度:40℃、移動相:10mM酢酸アンモンニウム水溶液(pH4.5)(A) / アセトニトリル(B)(表1に示す成分比)、流速:0.5mL/分である。
Figure 2008169173
MS/MS条件は、装置:API-4000、イオン化法:ESI(positive)(Trubo Ion Spray)である。
(胃内滞留時間)
被験製剤を一群2〜3頭の4〜6年齢のカニクイザルに経口投与した後、経時的にX線撮影することにより、胃内滞留時間を測定した。すなわち、自由に水を飲めるようにしたケージ内にカニクイザルを入れ、16時間以上絶食した後、被験製剤と2mLの20w/v%の硫酸バリウムを投与し、さらに3mLの水を投与し完全に投薬した。被験製剤の投与後、1時間おきにX線撮影を行い、適宜、20w/v%の硫酸バリウムを2mL投与した。
なお、被験製剤には、薬物放出層及び胃内滞留層の各層の中央に、硫酸バリウム(500mg)及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H微粉、500mg)を混合し、直径3mmのIR測定用製錠機を用いて調製したX線造影用の円形錠剤を埋包した。
被験製剤の投与からX線撮影で最後に胃内に観察されるまでに要した時間の平均値を胃内滞留時間とした。なお、16時間では胃内に観察されたが、24時間後には胃内で観察されなかったものの胃内滞留時間は16時間とした。
胃内滞留時間の結果を表2に示す。
Figure 2008169173
胃内滞留時間測定試験において、12〜24時間の胃内滞留を確認することができた。次いで、上記実施例と同じ胃内滞留層を用いて、以下の糖負荷試験を行った。
(糖負荷試験)
被験製剤を一群2〜4頭の4〜6年齢のカニクイザルに経口投与した後、スケジュール1又は2に従い糖負荷試験を行った。すなわち、自由に水を飲めるようにしたケージ内にカニクイザルを入れ、16時間以上絶食した後、被験製剤と5mLの水を投与し完全に投薬した。スケジュール1では投薬の約23〜31分後に、またスケジュール2では投薬の4時間後に、2.5g/12.5mL/kgのショ糖水溶液を投与した。ショ糖溶液投与前、ショ糖溶液投与後0.5、1、2、3及び4時間後に、血糖値をグルコメーター(Acc-Chek Advantage Meter、Roche Diagnostics、Ltd)によって測定した。なお、対照は、各スケジュールにおいて、2.5g/12.5mL/kgのショ糖水溶液のみを投与したものである。
上記方法により得られた各時間の血糖値より、Pharsight Corporation社製WinNonlin Professionalを用いて、血中グルコース濃度−時間曲線下面積(血糖AUC0-240min)を求めた。
結果を表3に示す。
Figure 2008169173
試験番号1−1から1−4の結果が示すように、ボグリボース(0.3mg/body)を溶液状態で投与すると、薬物投与直後の糖負荷では血糖降下作用が期待できる血糖AUC0-240min値を示したものの(試験番号1−2)、薬物投与4時間後の糖負荷では十分な血糖AUC0-240min値を示さなかった(試験番号1−3)。一方、実施例1の製剤は、薬物投与4時間後の糖負荷でも十分な血糖AUC0-240min値を示した(試験番号1−4)。このことは、ボグリボースが胃内で持続的な放出をしていることを意味している。また、ミグリトール(100mg/body)においても同様な結果を得ることができた。
よって、本発明に係る胃内滞留製剤は、炭水化物分解酵素阻害剤を胃内で持続的に放出させることによって、長時間薬効を発現させ、炭水化物分解酵素阻害剤の効力を最大限に引き出すことができる製剤である。
本発明に係る胃内滞留製剤は、十分な胃内滞留時間を有する服用しやすい大きさの製剤であり、胃から排出された後は速やかに崩壊するので、徐放性製剤として有用である。
強度試験に用いた装置を示す図である。 ボグリボース製剤投与時の血糖AUC0-240minを示す図である。 ミグリトール製剤投与時の血糖AUC0-240minを示す図である。 実施例1の製剤のボグリボース溶出率を示す図である。 実施例2の製剤のミグリトール溶出率を示す図である 実施例3の製剤のミグリトール溶出率を示す図である。 実施例4の製剤のボグリボース溶出率を示す図である 実施例5の製剤のボグリボース溶出率を示す図である

Claims (13)

  1. 胃内滞留層及び薬物として炭水化物分解酵素阻害剤を含有する薬物放出層を有する胃内滞留製剤であって、胃内滞留層が酸性媒体中よりも弱酸性乃至弱アルカリ性の媒体中で高い溶解性又は膨潤性を示す高分子基剤を含むものであることを特徴とする製剤。
  2. 酸性媒体中よりも弱酸性乃至弱アルカリ性の媒体中で高い溶解性又は膨潤性を示す高分子基剤が、腸溶性基剤であることを特徴とする請求項1記載の製剤。
  3. 腸溶性基剤が、腸溶性セルロース誘導体、腸溶性アクリル酸系共重合体、腸溶性ポリビニル誘導体及び腸溶性マレイン酸−ビニル系共重合体よりなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項2記載の製剤。
  4. 胃内滞留層に、さらにヒドロキシアルキルセルロース、ポリビニル重合体、ポリエチレンオキシド類、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース類、ゼラチン、多糖類、糖及び糖アルコールよりなる群から選ばれた水溶性基剤を含ませてもよいことを特徴とする請求項2又は3記載の製剤。
  5. 胃内滞留層に占める腸溶性基剤の割合が、50重量%以上であることを特徴とする請求項4記載の製剤。
  6. 酸性媒体中よりも弱酸性乃至弱アルカリ性の媒体中で高い溶解性又は膨潤性を示す高分子基剤が、カルボキシメチルセルロース類、ポリアクリル酸類及びカルボキシル基若しくはスルホ基を有する多糖類よりなる群から選ばれた酸性官能基含有高分子基剤であることを特徴とする請求項1記載の製剤。
  7. 胃内滞留層中に、さらにセルロール誘導体、アクリル酸系重合体、酢酸ビニル系重合体、油脂類、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級アルコール、炭化水素類、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸及びポリアミド類よりなる群から選ばれた疎水性基剤を含ませることを特徴とする請求項6記載の製剤。
  8. 酸性官能基含有高分子基剤1重量部に対する疎水性基剤の割合が、1〜40重量部であることを特徴とする請求項7記載の製剤。
  9. 胃内滞留層に、さらにヒドロキシアルキルセルロース、ポリビニル重合体、ポリエチレンオキシド類、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース類、ゼラチン、多糖類、糖及び糖アルコールよりなる群から選ばれた水溶性基剤を含ませてもよいことを特徴とする請求項7又は8記載の製剤。
  10. 胃内滞留層に占める水溶性基剤の割合が、60重量%以下であることを特徴とする請求項9記載の製剤。
  11. 胃内滞留層に占める水溶性基剤の割合が、5重量%以上であることを特徴とする請求項10記載の製剤。
  12. 薬物放出層が、ヒドロキシアルキルセルロース及び/又はポリエチレンオキシド類を含むものであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の製剤。
  13. 炭水化物分解酵素阻害剤が、α-グルコシダーゼ阻害剤であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の製剤。
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