JPWO2007010776A1 - エアバッグの折り畳み装置及び折り畳み方法 - Google Patents

エアバッグの折り畳み装置及び折り畳み方法 Download PDF

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Abstract

機械的に折り畳んでドーナツ型エアバッグを作成するエアバッグ折り畳み装置及び折り畳み方法を提供する。筒状テザーベルト(11a)を支持して上昇する円柱状の支持具(62)と、それと同軸でかつ外側に前記エアバッグ本体(10a)を上昇して収納する外筒シリンダ(63)と、前記支持具(62)及び外筒シリンダ(63)を備える作業台(61)と、前記支持具(62)の垂直上方の位置に前記筒状テザーベルト(11a)を前記支持具(62)とで挟持する円柱状の挟持具(64)とを備え、一対のプレート(65)が前記外筒シリンダ(63)の上部を覆い前記挟持具(64)の下端部に嵌合した状態で、前記支持具(62)、外筒シリンダ(63)及び挟持具(64)が同時に下降することを特徴とする。

Description

本発明は、自動車に装備されるエアバッグ装置に用いられるエアバッグを、所望のコンパクト形状に機械的に折り畳むためのエアバッグの折り畳み装置及び折り畳み方法に関し、特にドーナツ型エアバッグの折り畳み装置及び折り畳み方法に関するものである。
従来、エアバッグ折り畳み装置の一例としてエアバッグの縦折り作業を終了した後に、横折り作業に入る3ピースタイプのエアバッグを機械的に折り畳むエアバッグ折り畳み装置が知られている(特許文献1参照)。
従来のエアバッグ折り畳み装置は、このように縦折り工程と横折り工程とによりエアバッグを折り畳み、その折り畳み方によりエアバッグの膨張展開のスピードを調整するのが一般的であった。
ところで、本出願人はエアバッグが本来展開すべき部位から順に規則正しく展開し、部分的に塊になることなく膨張展開するエアバッグを開発したが、その折り畳み方法は、膨張展開するエアバッグの先端部からエアバッグ装置に固定される後端部までの長手方向に対して手作業で蛇腹状に折り畳むものである。その折り畳まれたエアバッグの平面形状はドーナツ形状であるので(以下この折り畳まれたエアバッグを「ドーナツ型エアバッグ」という)、従来から使用されている縦折り工程と横折り工程を実施してエアバッグを折り畳むエアバッグ折り畳み装置では、ドーナツ型エアバッグを折り畳むことが不可能である。
しかしながら、エアバッグを長手方向に対して蛇腹状に折り畳んでドーナツ型エアバッグを作成するエアバッグの折り畳み装置は未だ開発されていない。
特開平11−129847号公報
本発明の目的は、エアバッグを、その膨張展開する先端部からエアバッグ装置に固定される後端部までの長手方向に対して、機械的に折り畳んでドーナツ型エアバッグを作成するエアバッグ折り畳み装置及び折り畳み方法を提供することである。
本発明の課題を達成するために、請求項1の発明は、表面側基布及び裏面側基布により袋状に形成されたエアバッグ本体とその表面側基布の中央位置から袋状内部にのびる筒状テザーベルトから成るエアバッグを長手方向に蛇腹状に折り畳むエアバッグ折り畳み装置であって、前記筒状テザーベルトに挿入されかつ進退自在な円柱状の支持具と、該支持具の外側に同軸状でかつ進退自在に配置され、前記エアバッグ本体を収納可能な外筒シリンダと、前記支持具及び外筒シリンダを備えた作業台と、前記支持具に対向して前記筒状テザーベルトを前記支持具とで挟持する進退自在な円柱状の挟持具と、先端部分が前記円柱状の支持具に支持された前記筒状テザーベルトを折り返して他端部分を位置固定する手段と、を備え、前記支持具、前記挟持具、及び外筒シリンダを進退させることで前記筒状テザーベルト及びエアバッグ本体を折り畳むことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のエアバッグ折り畳み装置において、前記支持具の外径がエアバッグ取付用クッションリングのインフレータ挿入孔の径より小さく、かつ前記エアバッグ本体のインフレーター取付口の周辺部に形成された小孔に挿入されたクッションリングのボルトを、前記作業台の支持具の外周上端面に設けられた孔に係合することでエアバッグ本体を作業台に支持することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のエアバッグ折り畳み装置において、前記支持具の先端部に凸部が、また前記筒状テザーベルトに取付孔が設けられ、前記凸部が取付孔に挿通されることを特徴とする。
請求項4の発明は、表面側基布及び裏面側基布により袋状に形成されたエアバッグ本体とその表面側基布の中央位置から袋状内部にのびる筒状テザーベルトから成るエアバッグを蛇腹状に折り畳むエアバッグの折り畳み方法であって、前記筒状テザーベルトの先端部分を上昇させ、それに伴いエアバッグ本体を上昇させる工程と、上昇させた前記筒状テザーベルトをその全長の略半分の長さに相当する距離だけ下降させる工程と、前記筒状テザーベルトの他端部分を当該筒状テザーベルトの周りで引き上げて前記筒状テザーベルトを全長の略中間位置で折り返す工程と、前記折り返した筒状テザーベルトとエアバッグ本体とを上方から一緒に圧縮して折り畳む行程と、からなることを特徴とするエアバッグの折り畳み方法。
請求項5の発明は、表面側基布及び裏面側基布により袋状に形成されたエアバッグ本体とその表面側基布の中央位置から袋状内部にのびる筒状テザーベルトから成るエアバッグを蛇腹状に折り畳むエアバッグの折り畳み方法であって、前記筒状テザーベルトの先端部分を上昇させ、それに伴いエアバッグ本体を上昇させる工程と、上昇させた前記筒状テザーベルトをその全長の略半分の長さに相当する距離だけ下降させる工程と、前記筒状テザーベルトの他端部分を当該筒状テザーベルトの周りで引き上げて前記筒状テザーベルトを全長の略中間位置で折り返す工程と、前記他端部分を位置固定した状態で前記筒状テザーベルトの先端部分を下降させて、前記筒状テザーベルトを固定位置との間で引っ張る工程と、前記筒状テザーベルト先端を上昇させて折り畳む工程と、エアバッグ本体を上方から圧縮して折り畳む工程と、からなることを特徴とする。
本発明によれば、筒状テザーベルト自身が重なった状態でエアバッグ本体と一緒に圧縮されながら蛇腹状に折り畳むことができるので、その折り畳まれたドーナツ型エアバッグは、衝撃時に膨張し始める初期段階では、筒状テザーベルトが筒長手方向に折り畳まれているので、延び出しの際にほとんど抵抗を受けずに本来展開すべき部位から順に規則正しく展開し、スムーズに展開する。
また、本発明のエアバッグの折り畳み装置がエアバッグ本体のインフレーター取付口の周辺部に形成された小孔に挿入されたクッションリングのボルトを、作業台の支持具の外周上端面に設けられた孔に係合する状態で、エアバッグを圧縮してドーナツ型エアバッグを作成するので、作成されたドーナツ型エアバッグからクッショリングのボルトが突出された状態で、エアバッグカバーに取付けることができるので作業効率が向上する。
更に、本発明のエアバッグの折り畳み装置によれば、エアバッグ本体と筒状テザーベルトとを同時に長手方向に対して蛇腹状に折り畳む作業を機械的に行うことができ、これによりドーナツ型エアバッグの生産性及び経済性を高めることができる。
エアバッグ装置のステアリングホイールに対する装着状態を示す正面図である。 図1の矢視I−Iでみた横断面図である。 ベースプレートの裏面を示す斜視図である。 連結部材の斜視図である。 図2に示すクッションリングの正面図及びその一部を断面で示した側面図である。 膨張状態のドーナツ型エアバッグ内部を示す透視斜視図及び同ドーナツ型エアバッグの非膨張状態を示す斜視図である。 エアバッグ折り畳み装置によるエアバッグの第1の実施形態に係る折り畳み手順を示す図である。 エアバッグ折り畳み装置によるエアバッグの第2の実施形態に係る折り畳み手順を示す図である。 保持部材のドーナツ型エアバッグを覆う前の展開図、折り畳まれた裏側のドーナツ型エアバッグの斜視図、ドーナツ型エアバッグを保持部材で覆った状態を示す斜視図及び保持部材で覆ったドーナツ型エアバッグの裏面図である。 インフレーター取付口の周辺部を保護する周辺保護部材の展開図である。 エアバッグカバーの斜視図及び裏面図である。 開放した状態の各カバー片を乗員側からみた図である。 エアバッグ装置の展開動作を示す図である。
符号の説明
10a・・・エアバッグ本体、11a・・・筒状テザーベルト、12・・・保護部材、12′・・・ガス整流部材、14・・・保持部材、16・・・エアバッグカバー、20・・・連結部材、22・・・クッションリング、24・・・ベースプレート、30・・・インフレーター。
以下、本発明のエアバッグ折り畳み装置で折り畳まれたドーナツ型エアバッグが収納される運転席用のエアバッグ装置M1について、添付図面を参照して説明する。
図1はエアバッグ装置のステアリングホイールに対する装着状態を示す正面図であり、図2は図1を矢視I−Iでみた横断面図である。エアバッグ装置M1は、図1及び2に示すように車両のステアリングホイール中央部に組込まれるものであり、装飾用部材40、ドーナツ型エアバッグ10、及びエアバッグカバー16を備えている。なお、本明細書においては便宜上乗員側を表側、この反対側を裏側ともいう。
図2に示すように、エアバッグカバー16には表面側基布と裏面側基布により袋状に形成されたエアバッグ本体10aと、その表面側基布の中央位置から袋状内部にのびエアバッグ本体部10aの延び出し長さを規制する筒状のテザーベルト11aからなるエアバッグ10が、蛇腹状に折り畳まれた状態でエアバッグカバー16内に収納されている。
ドーナツ型エアバッグ10は、ドーナツ型エアバッグ10の外周側面を押さえてエアバッグ側面方向の膨張展開を抑制するように、保持部材14で覆われている。そして、エアバッグ本体部10aと保持部材14とは、このドーナツ型エアバッグ10内に挿入されたクッションリング22によりベースプレート24に固定されている。また、エアバッグカバー16はこれらを覆うようにしてベースプレート24に固定されている。
一方、筒状のテザーベルト11aの端部はエアバッグカバー16の乗員側面に形成された凹部16aの背面側に位置して、前記装飾部材40の裏面側に突出した取付ボルト40aを連結部材20にナットで固定することにより、これらの部材間に挟持されている。また連結部材20の端部は前記クッションリング22とベースプレート24との間に挟持されて、ベースプレート24に対して固定されている。なお、後に詳説するように、符号12は保護部材、符号12′はガス整流部材、符号11cは前記エアバッグ本体部10aに筒状テザーベルト11aを縫い合わされた縫製部を表す。
以下に前記ベースプレート24、連結部材20及びクッションリング22の構造について説明する。
図3は、図2に示すベースプレート24の裏面を示す斜視図である。ベースプレート24は、略円板状に形成されており、その中央部にインフレ一夕を嵌装可能な孔24hが形成されると共に、4個のエアバッグカバー用取付片24aとベースプレート24自体の取り付けのための一対の取付片24bが前記円板面から切り起こし形成されている。このベースプレート24は、インフレーター30、ドーナツ型エアバッグ10及び前述した装飾用部材40を一体的に固定し、且つ前記一対の取付片24bは、ステアリングホイールに固定するためのものである。
前記インフレーター30は、概略厚円板状に形成されており、所定の衝撃検知時にガスを吐出可能なように構成されている。このインフレーター30のガス吐出孔30aが形成されたインフレーター上方部分がベースプレート24の孔24hを貫通し、かつ、インフレーター30の厚さ方向略中間部に形成されたフランジ部をベースプレート24裏面側に密接させるようにして、ベースプレート24の取付孔24cを介して、クッションリング22と共に固定される。即ち、インフレーター30のガス吐出孔30aがベースプレート24の表側に突出配置された状態で固定され、該インフレーター30からの吐出ガスが、ベースプレート24の表側で吐出されるようになっている。
図4は、図2に示す連結部材20の斜視図である。連結部材20は、取付ボルト40aが嵌合する孔20ahを備えた中央部20aと、その両側にこれと略直角に折曲形成された脚部20bと、更に脚部20bに略直角に折曲形成された取付足20cとからなる板状の金属片で構成されている。また、取付足20cには、後述するクッションリング22の取付孔22a及びベースプレート24の取付孔24cに対応した取付孔20eが形成されており、クッションリング22に形成されたボルト22dによって共締めされるようになっている。
図5Aは、図2に示すクッションリング22の正面図、図5Bはその一部を断面で示した側面図を示す。クッションリング22は、図5Aに示すように略矩形状をなし、その中央部にはインフレーター30の挿入孔22hが設けられ、且つこの挿入孔22hの周りの各隅部にはクッションリング22をベースプレート24に取り付けるためのボルト22dがその裏面側に設けられている。また、クッションリング22の裏面は、ベースプレート24の表面側にドーナツ型エアバッグ10を介して当接可能な当接面22bを構成すると共に、この当接面22bには、その側面図である図5Bから明らかなように、例えば絞り加工で形成された凹状部22cが形成されている。この凹状部22cの絞りは、クッションリング22を連結部材20に連結したとき、この連結部材20の取付足20cの厚さに略等しい深さに形成されている。
図6A及び6Bを参照してエアバッグ10を説明する。
図6Aは膨張状態のエアバッグ10内部を示す透視斜視図であり、図6Bは同エアバッグ10の非膨張状態を示す斜視図である。尚、簡易化のため筒状テザーベルト11a内に配置される装飾部材40、装飾部材40と結合されたインフレーター30等は図示していない。エアバッグ本体部10aは、2枚の略円形状の布の外周縁部同士を縫い合わせることにより扁平な球状(楕円体状)に展開可能な袋状に形成されている。エアバッグ本体部10aの表側の略中央部には、エアバッグカバー16の凹部16aが挿入される円形状の切欠部10hが、そして、その裏側の略中央部には、インフレーターと連通して発生するガスをエアバッグ内部へ導入するためのインフレーター取付口10ahが形成されると共に、そのインフレーター取付口10ahの周辺部10dにクッションプリング22のボルト22d(図5B参照)を通すための4個の小孔10bが形成されている。
エアバッグ10のインフレーター取付口10ah周縁には、インフレーターの発生する熱や衝撃的な圧力からエアバッグを保護する保護部材12がこの周辺部10dに重ねられて縫合されている。上記エアバッグ装置M1においては、この保護部材12を、ガスの流出方向を整流してエアバッグの展開初期に膨張する部分(保持部材14の円形の破断予定部(後述の図9A参照)から展開するエアバッグ部分)の近傍までガスを案内する機能を有するガス整流部材としても使用している。
保護部材12は例えば織布製で、図6Aに示すように、その形状は円形で中心に孔を有し、その孔の直径は、インフレーター取付口10ahの直径と同じであり、その外径は、例えば前記孔の直径の3倍以上の大きさで作成されている。この保護部材12を前記インフレーター取付口10ahへ取り付ける際には、前記保護部材12の孔の周縁を前記インフレーター取付口10ahの周縁に合わせて周辺部10dの外周部10d′及び同心状の外周部12a′と共に縫合する。
この保護部材12は、熱やガス圧の衝撃を保護する保護部材とエアバッグ10の折り畳み収納後にガスを整流する整流部材としての機能を有している。なお、この保護部材12は1枚でもよいが、2枚以上であってもよいし、ガス整流部材はこれらの保護部材12の1枚又は複数枚を利用してもよい。
エアバッグ10は、エアバッグ本体10aとエアバッグ10の延び出し長さを規制する筒状テザーベルト11aから構成されており、該エアバッグ本体10aは2枚の略円形状の基布(表面側基布と裏面側基布)の外周縁部同士を縫い合わせて縫製部10cを設け、縫製したエアバッグの内外面を反転することにより扁平な球状(楕円体状)に展開可能な袋状に形成される。前記筒状テザーベルト11aの先端には、前記取付ボルト40aを挿入する筒状テザーベルト取付孔11ahが形成されている。
図6Bから明らかなように、2枚の略円形状の基布の大きさは略同じである。そして、エアバッグ10は、図6Aのエアバッグの延び出し方向(図中上方)にほぼ全長を伸ばした状態から、上下に圧縮するように蛇腹状に折り畳まれてエアバッグカバー16内に収納される。このときエアバッグ本体10aだけでなく筒状テザーベルト11aもその筒長方向に蛇腹状に折り畳まれる。
なお、前記ほぼ全長を伸ばした状態において、前記筒状テザーベルト11aの長さは、前記表面部分の基布のエアバッグ本体10aの長さ及び背面部分の基布のエアバッグ本体10aの長さに略等しい。
次に、上述したエアバッグ10が図6Aのエアバッグの延び出し方向(図中上方)にほぼ全長を伸ばした状態から、上下に圧縮するように蛇腹状に折り畳むエアバッグ折り畳み装置について以下に説明する。このエアバッグ10を折り畳むのには本実施形態のエアバッグ折り畳み装置60を用いて行う。
図7A乃至7Gは、本実施形態のエアバッグ折り畳み装置を用いてエアバッグの第1の実施形態に係る折り畳み手順を示す図であり、その図を用いてエアバッグの折り畳みの操作手順を説明する。
このエアバッグ折り畳み装置60は、図7Aに示すように、筒状テザーベルト11aを支持する円柱状の支持具62及びそれと同軸でかつ外側にエアバッグ10を収納する外筒シリンダ63を有する作業台61と、前記支持具62の垂直上方位置に該支持具62と等しい外径を有し、テザーベルト11aの上端を支持具62との間に挟持する円柱状の挟持具64(図7C参照)を支持する支持部(図示せず)とから成っている。前記支持具62の外径はクッションリング22のインフレータ挿入孔22hの径より小さいので、後述するように前記支持具62が前記挿入孔22hを挿通して図示しない駆動機構により上昇することができる。
エアバッグ10は、エアバッグ本体10aの前記インフレーター取付口10ahの周辺部10d(図6A参照)に形成された4個の小孔10bに、図7Aに示すようにクッションリング22のボルト22dが挿通される。そのボルト22dを前記作業台61の支持具62の外周上端面に設けられた4個の孔に係合して固定する。支持具62の頭部が、前記挿入孔22hを挿通して上昇して筒状テザーベルト11aの筒中に挿入され、その上昇した支持具62の外方にはエアバッグ本体10aが平らな状態で作業台61上に置かれる。
図7Bに示すように、図7Aに示した支持具62の頭部がクッションリング22の挿入孔22hを挿通して筒状テザーベルト11aの筒中に挿入された状態から、さらに該筒状テザーベルト11aの下端(図6Aの筒状テザーベルト取付孔11ahを有する部分)を押し上げると、エアバッグ本体10aも追随して押し上げられる。
前記筒状テザーベルト11aの長さは、エアバッグ本体10aの長さの略半分に等しいので、支持具62は作業台61から該筒状テザーベルト11aの長さの最大限約3倍の高さの位置まで上昇してその位置で停止して、この支持具62の先端部にある凸部に前記筒状テザーベルト取付孔11ahを手作業で挿通して、筒状テザーベルト11aを位置決めする。
図7Cに示すように、挟持具64が図示しない駆動装置により下降して、前記位置合わせされた筒状テザーベルト11aを該支持具62及び挟持具64で挟持する。次に、図7Dに示すように、支持具62及び挟持具64が筒状テザーベルト11aの半分の長さの位置まで下降したところで動作を停止し、図7Dに示すように、手作業で筒状テザーベルト11aの周りでエアバッグ本体10aを上方に引き張り上げ、他端部を図示しない、これにより、筒状テザーベルト11aがその略中間の位置で二つ折りされる。
図7Eに示すように、作業台61から外筒シリンダ63が前述の筒状テザーベルト11aの上端の挟持位置まで、図示しない駆動装置により上昇して、エアバッグ10を外筒シリンダ63と支持具62との間に収納する。図7Fに示すように、その位置で外筒シリンダ63の左右方向から左右対称で半円形の穴を有する一対のプレート65が外筒シリンダ63の上端を左右方向から図示しない駆動装置により摺動して挟持具64の下端部に設けられた嵌合溝(図示せず)に嵌合する。
図7Gに示すように、この状態で支持具62、挟持具64及び外筒シリンダ63を同時に下降することにより、折り畳まれた筒状テザーベルト11aは自身が重なった状態でエアバッグ本体10aと一緒に圧縮されながら蛇腹状に折り畳まれる。このようにエアバッグ10の圧縮が終了する(図7H参照)と、前記プレート65を取り除いた後に、支持具62、挟持具64及び外筒シリンダ63を同時に元の位置に戻し、ドーナツ型エアバッグ10の折り畳み作業を終了する。
図8A乃至8Gは、第1の実施形態のものと同じ折り畳み装置を用いて行うエアバッグの第2の実施形態に係る折り畳み手順を示す図である。エアバッグ10の第2の実施形態に係る折り畳み手順のうち、図8A〜8Cに示す手順までは、第1の実施形態の図7A〜図7Cに示す折り畳み手順と同じであるので説明を省略する。
第2の実施形態では、図8Cに示すように、挟持具64を下降して、前記位置合わせされた筒状テザーベルト11aを支持具62及び挟持具64で挟持した状態で、図8Dに示すように、筒状テザーベルト11aの回りでエアバッグ本体10a(より正確には、エアバッグ本体10aと筒状テザーベルト11aとの接合部の近傍)を引き上げて筒状テザーベルト11aを二つ折りして、その先端をクランプK、例えば円柱状の挟持具64に外嵌した下端にフランジF1を備えた中空円柱K1と、中空円柱K1に外嵌したフランジF2付き環状体K2とからなるクランプKの前記フランジF1,F2間で挟持する。続いて、図8Eに示すように、クランプKを引き上げると同時にエアバッグ本体10aを挟持したまま支持具62及び挟持具64を下降させ、クランプKと支持具62及び挟持具64で筒状テザーベルト11aを引っ張り、テンションを作用させる。
続いて、図8Fに示すように、外筒シリンダ63を作業台61から前述の筒状テザーベルト11aの上端の挟持位置、つまりクランプKの位置まで上昇させると共に、エアバッグ本体10aを挟持した状態で支持具62及び挟持具64を上昇させて筒状テザーベルト11aを折り畳む。
筒状テザーベルト11aを折り畳んだ状態で、図8Gに示すように、支持具62、挟持具64及び外筒シリンダ63を同時に下降させる。これによりエアバッグ本体10aは圧縮されながら蛇腹状に折り畳まれる。挟持具64及び外筒シリンダ63が下降を終了した後、つまり、エアバッグ本体10aが完全に折り畳まれた後、クランプKを外す。その後支持具62、挟持具64及び外筒シリンダ63を元の位置に戻し、折り畳んだドーナツ型エアバッグ10を得る。
このように折り畳むと、筒状テザー11aは第1の実施形態のように中間で折れ曲げて二重にした状態で折り畳む場合に比して、折り畳み易く従って膨張時における展開もよりスムーズである。
なお、エアバッグ10の全長を伸ばした状態において、筒状テザーベルト11aの長さをエアバッグ本体10aの長さの略半分に等しいものとして、エアバッグ10の長さを説明したが、本発明はこの長さに限定されるものではなく、前記支持具62の停止する位置、支持具62及び挟持具64が下降して停止する位置は、エアバッグ本体10aの長さに応じてその位置が決定されるものである。
図9Aは保持部材14のドーナツ型エアバッグ10を覆う前の展開図である。この保持部材14は織布製で略正方形の形状であり、その中央には円形の取付ボルト挿入孔14hhが設けられ、略正方形の4辺の中心と対角線上の端辺に前記クッションリング22のボルト22dに係合する8個の孔14ah、14bhが設けられている。保持部材14の前記取付ボルト挿入孔14hhは、後で詳細に説明するが、保持部材14で覆われたドーナツ型エアバッグ10をエアバックカバー16に収納する際に、図2に示した取付ボルト40aに挿通するための孔である。符号14hは、保持部材に設けられたミシン目からなる略円形の破断予定部であり、エアバッグの展開初期時に破断を容易にするためのものであり、その大きさは、エアバッグカバー16の凹部16a及び装飾用部材40の直径が通過可能な大きさを有している。
図9Bはドーナツ型エアバッグ10を覆う前の保持部材14と、既述したエアバッグ折り畳み装置60で折り畳まれたドーナツ型エアバッグ10の裏側の斜視図である。折り畳まれたドーナツ型エアバッグ10から突出するクッションリング22のボルト22dに前記ドーナツ型エアバッグ10の4個の小孔14ahを係合する。その後に対角線上に位置する孔14bhを対向する2カ所のボルト22dに全て係合する。
図9Cは折り畳まれたドーナツ型エアバッグ10を保持部材14で覆った状態を示す斜視図である。ドーナツ型エアバッグ10を保持部材14で覆う際には、図6Aに示した前記筒状テザーベルト取付孔11ahが保持部材14の取付ボルト挿入孔14hhと重なるようにしてドーナツ型エアバッグ10を覆う。
図9Dは図9Cの保持部材14で覆ったドーナツ型エアバッグ10の裏面図である。保護部材12は折り畳まれたドーナツ型エアバッグ10の内部に蛇腹状に入り込んでいるので、これらを一旦引き出して図9D(若しくは図2)のように折り畳まれたドーナツ型エアバッグ10の内周に沿うように配置してある。このように配置することにより、保護部材12はガス整流部材としての機能を発揮する。以下、保護部材12の、前記一旦引き出して図9D(若しくは図2)のように折り畳まれたドーナツ型エアバッグ10の内周に沿うように配置した部分をガス整流部材12′と呼ぶ。そして、前記保持部材14で覆うことにより前記挿入孔14hhと重ねられた前記筒状テザーベルト取付孔11ahが、インフレーター取付口10ahの略中心、換言すれば、エアバッグの展開初期に膨張する部分の近傍まで形成されたガス整流部材12′の略中央に配置される。既述した前記インフレーター取付口10ahに取り付けられたガス整流部材12′は、図9Dに示すように、折り畳まれて保持部材14で保持された状態では、表面が幾重にも折り畳まれた襞12aが形成される。
一方、上記保持部材14で保持されたドーナツ型エアバッグ10がエアバッグカバー16に収納された状態では、図2に示すように、前記ガス整流部材12′は、ドーナツ型エアバッグ10のインフレーター取付口10ahを挟持するクッションリング22から、エアバッグの展開初期に膨張する部分である折り畳まれた筒状テザーベルト11aの先端の近傍まで、ドーナツ型エアバッグ10の内壁に沿うように表側方向に延出している。この状態の前記ガス整流部材12′の形状は筒状である。このガス整流部材12′は、このように、幾重にも折り畳まれた襞12aが表面に形成されているので、ドーナツ型エアバッグ10のインフレーター取付口10ahの周辺の熱やガス圧の衝撃を保護する保護部材として大きな効果を有し、さらに、その形状が筒状であるので、ガスを整流する整流部材としての機能を有している。
ドーナツ型エアバッグ10の裏側からは折り畳み時に挿入しておいたクッションリング22のボルト22dが、インフレーター取付部周縁から突出した状態になっている。上記した構造の保持部材14によりドーナツ型エアバッグ10を覆うことで、ドーナツ型エアバッグ10の外周側面が押さえつけられるので、ドーナツ型エアバッグ10の展開初期にインフレーターから発生するガスによるドーナツ型エアバッグ10側面方向の膨張展開を抑制することができる。
図10は、前記インフレーター取付口10ahの周辺部10dを保護する周辺保護部材70の展開図である。この周辺保護部材70は織布製でその表面にはシリコンゴムがコーティングされている。該周辺保護部材ス70は略円形の形状であり、その中央にはインフレーター30を挿入する挿入孔70ahが設けられ、その外方円周上に前記ボルトを挿通する4個の孔70bが形成されている。この周辺保護部材70は、クッションリング22の裏側から連結部材20を嵌め込まれ、両部材20、22で挟持し固定される際に、インフレーター取付口10ahの周辺部10dが前記連結部材20のエッジにより損傷するのを防ぐためのものである。
なお、上記図9Bで示した、ドーナツ型エアバッグ10を保持部材20で覆う手順では、この周辺保護部材70を省略して説明したが、前記4辺の中央にあるボルト22dに係合する保持部材14の孔14ahを前記ボルト22dに係合する前に、前記ボルト22dに前記周辺保護部材70の孔70bを挿通して載置した後に、ドーナツ型エアバッグ10を保持部材20で覆う。
保護部材12の材質がエアバッグ10と同様に織布製である場合には、既述したようにインフレーター取付口10ahの周辺部10dに所定の幅の布を重ねて縫い合わせた保護部材12を円筒状に配置すればよい。保護部材12の長さは、エアバッグ10の展開初期に膨張する部分の近傍に届く長さが必要であり、例えば折り畳まれた筒状テザーベルト11aの先端に届く長さが望ましい。
保護部材12の材質がエアバッグ10の材質と異なる材料、例えば合成樹脂製シートでもよく、ガスを整流する機能を発揮でき、柔軟性のある材質のものであれば使用できる。この場合、エアバッグ10と合成樹脂製シートとを適宜の手段で固着すればよい。保護部材12をドーナツ型エアバッグ10に固着せずに、別体のものとして実施することもできる。別体の場合、合成樹脂製シートに限定されずに金属製のものでもよい。その場合にもインフレーターのガスがエアバッグの展開初期に膨張する部分にのみガスが流れるように整流すればよい。そして、前記クッションリング22のボルト22dに一体的に締結してもよいし完全に別体として取り付けてもよい。またベースプレート24に溶接や深絞りで形成してもよい。
その後のエアバッグ装置M1の組み立て作業は上述した作業と同じである。既述したように保護部材12の長さは、エアバッグの展開初期に膨張する部分の近傍に届く長さが必要であり、望ましくは折り畳まれた筒状テザーベルト11aの先端に届く長さが必要である。
図11Aは、エアバッグカバー16の斜視図である。エアバッグカバー16は、図示のように合成樹脂により略椀状に形成されており、その中央部分に既に述べたように装飾用部材40を収容するための凹部16aを備えている。
このエアバッグカバー16は、その取付片24aを介してベースプレート24にリベットで固定される。なお、エアバッグカバー16の凹部16aに装飾用部材40を取り付けた状態では、図2に示すように、その装飾用部材40の表面は、エアバッグカバー16の表面と略面一状態となる。
図11Bは、エアバッグカバーの裏面図である。図示のように、このエアバッグカバー16の裏面には、ドーナツ型エアバッグ10の膨張展開に際して、連結部材20によって固定された中央の凹部16aを残して割裂可能な溝状のティアライン(Ll〜L4、Lc)が形成されている。即ち、エアバッグカバー16の裏面には、エアバッグの膨張圧力を受けると凹部16aを残して複数個のカバー片16bに分割できるように、凹部16aの周りに円形のティアラインLc、及びこのティアラインLcから放射状に延びた複数、例えば4個のティアランLl〜L4から成る一連のティアラインが設けられている。また、エアバッグカバー16は、ドーナツ型エアバッグ10の膨張時に各カバー片16bに分割され、かつ、それぞれが独立に開放できるようにリベットで固定されている。
以上の構成において、インフレーター30が作動しドーナツ型エアバッグ10がガス圧により膨張展開すると、その力でエアバッグカバー16が装飾用部材40周りのティアラインL部分で押し割られ、割れたカバー片が椀状の中央の凹部16aを残してそれぞれ外側に開き、前述したように、完全に切り離されてそれぞれが独立して開放する。
図12は、開放した状態の各カバー片16bを表側(乗員側)からみた図である。図示のように、エアバッグカバー16は、ドーナツ型エアバッグ10の展開時に各カバー片16bに分割されることで、ドーナツ型エアバッグ10が保持部材14の破断予定部14hを通過した後は側面方向への展開を阻害しないようになっている。尚、簡易化のためエアバッグ等を図示していない。
ここで、エアバッグ装置M1の組立手順について図3乃至5、図9及び11を参照して説明する。
組立時には、エアバッグカバー16に予めクッションリング22がその内部に収納され保持部材14で包装されたドーナツ型エアバッグ10を、エアバッグカバー16の孔16ahとドーナツ型エアバッグ10の筒状テザーベルト取付孔11ahとの位置を合わせて収納する。そして、連結部材20をその中央部の孔20ahと前記筒状テザーベルト取付孔11ahの位置とが一致するようにドーナツ型エアバッグ10中に挿入すると共に、図9Dで示したドーナツ型エアバッグ10中に挿入されたクッションリング22の凹状部22cから突出しているボルト22dに、連結部材20の孔20eを挿入して取付足20cを前記凹状部22cに嵌め込む。
そして、表側から装飾用部材40の取付ボルト40aをエアバッグカバー16の凹部16aの孔16ahに挿通し、その孔16ahの位置に合わせて配置されている、前記エアバッグカバー16の孔16ah、ドーナツ型エアバッグ10の筒状テザーベルト取付孔11ah及び連結部材20の中央部の孔20ahの各孔に前記取付ボルト40aを挿通する。この取付ボルト40aにナットを螺合させことにより、前記取付ボルト挿入孔14hh及び筒状テザーベルト取付孔11ahが、エアバッグカバー16の凹部16aと連結部材20の中央部20aとの間で挟持固定される。
次に、クッションリング22のボルト22dにベースプレート24の孔24cを挿通して両部材22及び24を重ねて、ベースプレート24をエアバッグカバー16に嵌合し、さらにボルト22dにインフレーター30を填め込みボルト22dにナットを螺合させる。これにより前記インフレーター取付口10ah及び保護部材12がクッションリング22と連結部材20との間で挟持固着される。これにより図2に示すエアバッグ装置M1の組立が完了する。
このエアバッグ装置M1の展開動作について図13A及び13Bを参照して説明する。
まず、車両衝突時等による衝撃検知により、インフレーター30が点火されて該インフレーター30でガスが生成され、このガスがドーナツ型エアバッグ10内に導入される。エアバッグカバー16は、ドーナツ型エアバッグ10が膨張し始めるとその力を受けて、ティアラインLl〜L4及びLcに沿って、つまり中央の凹部16aを残して割れ、各エアカバー片16bは放射状に拡開する。
エアバッグカバー16が割れた後、前記ドーナツ型エアバッグ10が膨張し始める初期段階では、図13Aに示すように、ドーナツ型エアバッグ10内にガスが導入されると、展開初期に膨張を開始するドーナツ型エアバッグ10の基布の中央部と筒状テザーベルト11aとが縫い合わされた縫製部11cから膨張展開しながら、該筒状テザーベルト11aが前記凹部16aを包み込みながらドーナツ型エアバッグ10の表面部分が表側(乗員側)に膨張する。この膨張の際には、該筒状テザーベルト11aが筒長手方向に折り畳まれているので、延び出しの際にほとんど抵抗を受けない。前記縫製部11cから膨張展開するとき、ドーナツ型エアバッグ10は保持部材14の破断予定部14hを通過して抵抗を受けながら乗員側に展開する。従って、ある程度の内圧を保持した状態で膨張しながら折り畳み収納状態が途中部分で崩れることが無く、乗員側の表面部分から順に乗員側に展開して行くことになる。図13Aは、筒状テザーベルト11aがその全長を延ばしきった状態を示している。表側(乗員側)に裏面部分の一部が膨張展開しているが、ドーナツ型エアバッグ10の2枚の略円形状の布の外周円部同士を縫い合わせた縫製部10cの位置がステアリングホイール50の近傍にあり、裏面部分の他の部分は保持部材14の中にまだ収納されている。エアバッグがある程度膨張した後は、図13Bに示すように、前記縫製部10cの位置が右から左に移動して筒状テザーベルト11aの中心線のほぼ中央に移動して、扁平な球状形状になり膨張展開を完了する。
以上のように、本実施形態のエアバッグの折り畳み装置及び折り畳み方法が上記した構成を備えることにより、筒状テザーベルト11a自身が重なった状態でエアバッグ本体10aと一緒に圧縮されながら蛇腹状に折り畳むことができるので、その折り畳まれたドーナツ型エアバッグ10は、衝撃時に膨張し始める初期段階では、筒状テザーベルト11aが筒長手方向に折り畳まれているので、延び出しの際にほとんど抵抗を受けずに本来展開すべき部位から順に規則正しく展開し、部分的に塊になって乗員側に飛び出すパンチング現象が防止できる。
また、本実施形態のエアバッグの折り畳み装置が前記エアバッグ本体10aのインフレーター取付口10ahの周辺部10dに形成された小孔10bに挿入されたクッションリング22のボルト22dを、前記作業台61の支持具62の外周上端面に設けられた孔に係合する状態で、エアバッグ10を圧縮してドーナツ型エアバッグ10を作成するので、作成されたドーナツ型エアバッグ10からクッショリングのボルト22dが突出された状態で、エアバッグカバー16に取付けることができるので作業効率が向上する。
更に、本実施形態のエアバッグの折り畳み装置によれば、エアバッグ本体10aと筒状テザーベルト11aとを同時に長手方向に対して蛇腹状に折り畳む作業を機械的に行うことができ、これによりドーナツ型エアバッグ10の生産性及び経済性を高めることができる。

Claims (5)

  1. 表面側基布及び裏面側基布により袋状に形成されたエアバッグ本体とその表面側基布の中央位置から袋状内部にのびる筒状テザーベルトから成るエアバッグを長手方向に蛇腹状に折り畳むエアバッグ折り畳み装置であって、
    前記筒状テザーベルトに挿入されかつ上下に移動自在な円柱状の支持具と、該支持具の外側に同軸状でかつ上下に移動自在に配置され、前記エアバッグ本体を収納可能な外筒シリンダと、前記支持具及び外筒シリンダを備えた作業台と、前記支持具の垂直上方の位置に前記筒状テザーベルトを前記支持具とで挟持する上下に移動自在な円柱状の挟持具と、を備え、
    前記支持具、前記挟持具、及び外筒シリンダを上下に移動させることで前記筒状テザーベルト及びエアバッグ本体を折り畳むことを特徴とするエアバッグ折り畳み装置。
  2. 請求項1に記載のエアバッグ折り畳み装置において、
    前記支持具の外径がエアバッグ取付用クッションリングのインフレータ挿入孔の径より小さく、かつ前記エアバッグ本体のインフレーター取付口の周辺部に形成された小孔に挿入されたクッションリングのボルトを、前記作業台の支持具の外周上端面に設けられた孔に係合することでエアバッグ本体を作業台に支持することを特徴とするエアバッグ折り畳み装置。
  3. 請求項2に記載のエアバッグ折り畳み装置において、
    前記支持具の先端部に凸部が、また前記筒状テザーベルトに取付孔が設けられ、前記凸部が取付孔に挿通されることを特徴とするエアバッグ折り畳み装置。
  4. 表面側基布及び裏面側基布により袋状に形成されたエアバッグ本体とその表面側基布の中央位置から袋状内部にのびる筒状テザーベルトから成るエアバッグを蛇腹状に折り畳むエアバッグの折り畳み方法であって、
    前記筒状テザーベルトの先端部分を上昇させ、それに伴いエアバッグ本体を上昇させる工程と、
    上昇させた前記筒状テザーベルトをその全長の略半分の長さに相当する距離だけ下降させる工程と、
    前記エアバッグ本体を、前記筒状テザーベルトの周りで上方に引っ張って前記筒状テザーベルトを全長の略中間位置で折り返す工程と、
    前記折り返した筒状テザーベルトとエアバッグ本体とを上方から一緒に圧縮して折り畳む行程と、
    からなることを特徴とするエアバッグの折り畳み方法。
  5. 表面側基布及び裏面側基布により袋状に形成されたエアバッグ本体とその表面側基布の中央位置から袋状内部にのびる筒状テザーベルトから成るエアバッグを蛇腹状に折り畳むエアバッグの折り畳み方法であって、
    前記筒状テザーベルトの先端部分を上昇させ、それに伴いエアバッグ本体を上昇させる工程と、
    上昇させた前記筒状テザーベルトをその全長の略半分の長さに相当する距離だけ下降させる工程と、
    前記エアバグ本体を当該筒状テザーベルトの周りで上方に引っ張って前記筒状テザーベルトを全長の略中間位置で折り返す工程と、
    前記折り返した他端部側の前記エアバッグ本体を位置固定する工程と、
    前記筒状テザーベルトの先端部分を下降させて、前記筒状テザーベルトを位置固定されたエアバッグ本体との間で引っ張る工程と、
    前記筒状テザーベルト先端を上昇させて当該筒状テザーベルト折り畳む工程と、
    エアバッグ本体を上方から圧縮して折り畳む工程と、
    からなることを特徴とするエアバッグの折り畳み方法。
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