JPWO2006134808A1 - 塗装物品 - Google Patents
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Abstract
Description
また、上記硬化性樹脂の1種または2種以上と熱可塑性樹脂の1種または2種以上を併用してもよい。特に、塗料用バインダー樹脂成分として硬化性樹脂に加えて、アクリル樹脂などの熱可塑性樹脂をブレンドするときは、ポリスチレン(たとえばHIPSなど)などの難接着性樹脂への接着性が向上する。しかし、上記のように塗膜の緻密さも要求されるため、硬化性樹脂の硬化物の割合は、バインダー樹脂成分の50質量%以上、さらには70質量%以上であることが好ましい。熱可塑性樹脂の観点からは、接着性の向上効果を得るためには1質量%以上、さらには5質量%以上、特に10質量%以上であることが好ましい。これらの点から、バインダー樹脂成分は硬化性樹脂70〜99質量%と熱可塑性樹脂1〜30質量%からなることが特に好ましい。また硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との組合せとしては、上記の理由からアルコキシシリル基含有硬化性樹脂と熱可塑性アクリル樹脂の組合せが好ましい。
式(I):
空気調整機(エアコンディショナ)、空気清浄機、換気扇、換気ダクト。特に空気の給排気を行う部材の周囲や内部。
具体的には外部から見える部位が好ましく、たとえばエアコンディショナの外部ケーシング、フロントパネル、水平羽根など;空気清浄機のフロントパネル(フロントパネルが取り外し可能な場合はその内側)、外部ケーシングなど;換気扇の羽根、外部ケーシング、換気ダクトの外部ケーシングなどが例示できる。
たとえば天井材、壁材、床材などが例示できる。
たとえば家具、各種家電製品、装飾品、照明器具などが例示できる。
温度18〜22℃、湿度30〜40RH%に調整された部屋を用意し、この中で、試験に用いる塗装板または基材を7×5cmの大きさに切断し、これをイオン交換水に10秒間浸漬させて、それまでの摩擦などによる帯電を除電させて帯電量の絶対値を50V以下にする。表面の水分を軽く拭き取った後、A4の大きさの厚紙に両面テープで貼り付ける。この場合、試験片同士が近づかないよう、最低1cm程度の間隔をあけることが好ましい。摩擦加重用の錘として、250ccのポリエステル製の瓶に水を入れて重量200gに調整した瓶の底に、JKワイパーティシュー150−S(株式会社クレシア製)を1枚取り、これを1/16に折って約6cm×6cmの大きさに折ったものを、ポリエステル瓶の底にティッシュ面が来るように貼り付けて、摩擦加重用の錘を作製する。この錘を用いて塗装板の塗装面を20回往復させて摩擦し、摩擦してから12時間放置後の帯電量(経時摩擦帯電量)を、春日電機(株)製の帯電電圧測定装置(KSD−0303)のプローブを塗装面のほぼ中央に来るように当て、プローブに設置してあるスペーサーの距離を置いて、塗装板の表面の帯電量(V)を測定する。この場合、最低5点以上測定し、その平均値を帯電量(V)とする。
温度20〜25℃、湿度30〜40RH%に調整した部屋の中において、アドバンテスト社製のデジタル超高抵抗/微小電流計(R8340A)と測定チャンバー(12702A)を用いて、あらかじめ、10cm×10cm×1mmのHIPS板に所定の条件で塗装、乾燥させて作製した試験板をセットし、測定電圧500V、ディスチャージ時間30秒間、チャージ時間60秒間の条件で500Vの電圧を掛けて、表面抵抗率(Ω)を測定する。測定は、1つの試験板で5点以上測定し、その平均値とした。また、値には、±10Vの誤差を考慮して測定する。
接触角計(協和界面科学(株)製のCA−DT)を用いて、イオン交換水の水滴に対する対水接触角を求める。
試験方法:
試験はまず、後述する試験装置を作製して用いた。煙発生装置で発生させた市販煙草(日本たばこ(株)製のマイルドセブン・スーパーライト(1本当りの発生タール量6.0mg)1本分の煙を評価用水槽に入れ、水槽内に備えたファンで充分に攪拌する。ついで水槽内部の煙が均質になった時点でファンを止め、試験材料用台座(A4版の厚紙)に両面テープで固定したサンプルを水槽内に入れ、10時間経過後の汚れを測定する。
図1に示す独自開発による試験装置を用いる。この試験装置は、煙発生装置1、評価用水槽2、サンプル用冶具3より構成されている。
試験用の塗装板として、実験例6−1〜6−2でそれぞれ作製した試験用の塗装板を用いた。
試験には図2に示す試験装置を用いた。塗装板用台座に固定された塗装板を内部に設置した評価用水槽(63リットル容)中で市販煙草(日本たばこ(株)製のMILD SEVEN ORIGINAL 10(1本当りの発生タール量10mg)10本を自然に消火するまで燃焼させ、その後放置して10時間経過後の汚れを測定した。
汚れの測定は、日本電色工業(株)製のNR−1型色差計を使用し、試験前後の色差(Δb値)により汚れを評価する。
評価は、Δbが1.0以下の場合をタールの付着防止性に優れているとする。Δbが1.0以下の場合、肉眼で観察しても黄ばみがわからないレベルであるが、1.0を超え2〜3になると明らかに黄ばみがわかるようになり、4以上になると汚れが顕著になる。
図2に示す独自開発による試験装置を用いる。この試験装置は、評価用水槽11、煙草燃焼台12と塗装板用台座13と塗装板(サンプル)14より構成されている。
JIS K5600−5−6による「付着性クロスカット法」に従い、格子パターンの各方向でのカット数を11個とし、1mm角100マスでの試験を行い、剥がれたマスの数で評価する。
つぎの実験例1−1〜1−5で作製した試験用の塗装物品(塗装板)について、対水接触角、表面抵抗率、摩擦帯電量およびタバコのタール成分付着防止性を測定した。結果を表1に示す。
被塗装基材とし使用した日本テストパネル(株)製の高耐衝撃ポリスチレン(HIPS)製の白板(70×150×1mm)を試験用の板とした。
(1)塗料組成物の調製
塗料用樹脂として、大日本インキ化学工業(株)製アクリディックBZ−1161(3級アミノ基含有アクリル樹脂溶液)65gを500ccのポリエステル製の瓶に量り取り、これに希釈溶剤としてトルエン/イソプロパノール=80/20(重量比)の混合溶剤208gを加えてよく混合し、理論樹脂固形分10.6%のスプレー塗装用主剤溶液273gを作成した。別途、大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523(エポキシ基とシリル基を含有する硬化剤)19.5gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り取って硬化剤溶液とした。
あらかじめ、室温を18℃から22℃に調整した塗装ブース内において、被塗装基材として、日本テストパネル(株)製の高耐衝撃ポリスチレン(HIPS)製の白板(70×150×1mm)を用意し、上記(1)で調製した主剤溶液と硬化剤溶液を混合し、これをスプレー塗装(塗装圧力3kg/cm2)にてHIPS板に加熱乾燥後の膜厚が5〜10μmになるようにスプレー塗装し、3分間塗装ブース内で予備乾燥したのち、送風乾燥器にて60℃で20分間加熱乾燥し、さらに室温で2週間養生して、試験用の塗装物品(塗装板)とした。
500ccのポリエステル製の瓶に、親水性コロイダルシリカ(日産化学工業(株)製のIPA−ST。シリカの数平均粒子径10〜15nm。30〜31質量%のイソプロパノール分散液)17gを量り取り、これに、希釈溶剤としてトルエン/イソプロパノール=80/20(重量比)の混合溶剤145gを添加し、TKホモディスパーモデルL(特殊機化工業(株)製、ディスパー羽根φ40mm)により3000〜4000rpmにて攪拌しながら、塗料用樹脂として、大日本インキ化学工業(株)製アクリディックBZ−1161に、これと同量のトルエン/イソプロパノール=80/20(質量比)の混合溶剤を加えて合計116gとした樹脂溶液をゆっくり加え、コロイダルシリカを均一に分散させたスプレー塗装用主剤溶液278gを調製した。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)17.4gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り採って硬化剤溶液とした。
実験例1−3において、IPA−STを22.4g、これに添加する混合溶剤を153g、これに加える樹脂溶液を102g、スプレー塗装用主剤溶液の総量を277.4g、硬化剤溶液を15.3gとした以外は同様にして2液型の硬化性塗料組成物を調製し、実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
実験例1−3において、IPA−STを30.8g、これに添加する混合溶剤を175g、これに加える樹脂溶液を70g、スプレー塗装用主剤溶液の総量を275.8g、硬化剤溶液を10.5gとした以外は同様にして2液型の硬化性塗料組成物を調製し、実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
つぎの実験例2−1〜2−3で作製した試験用の塗装物品(塗装板)について、対水接触角、表面抵抗率、摩擦帯電量およびタバコのタール成分付着防止性を測定した。結果を表2に示す。
あらかじめ、ニッカタイボー(日本化成(株)製の4級アンモニウム塩系帯電防止剤のペレット;有効成分100%)に、メチルエチルケトン/イソプロピルアルコール=50/50質量比の混合溶剤を加えて、TKホモディスパーモデルL(特殊機化工業(株)製、ディスパー羽根φ40mm)により2000〜3000rpmにて1時間攪拌して均一に溶解させ、ニッカタイボーの固形分が10%になるように均一に溶解したニッカタイボー10%溶液を調製した。つぎに、実験例1−3と同様に調製したスプレー塗装用主剤溶液273gをTKホモディスパーにより2000〜3000rpmで攪拌しながら、上記ニッカタイボー10%溶液28.6gをゆっくり加え、スプレー塗装用主剤溶液とした。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)19.5gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り取って硬化剤溶液とした。
500ccのポリエステル製の瓶に、実験例1−4で調製したスプレー塗装用主剤溶液277.4gをTKホモディスパーにより2000〜3000rpmにて攪拌しながら、実験例2−1で調製したニッカタイボー10%溶液22.4gをゆっくり加え、スプレー塗装用主剤溶液とした。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)15.3gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り採って硬化剤溶液とした。
500ccのポリエステル製の瓶に、実験例1−5で調製したスプレー塗装用主剤溶液275.8gをTKホモディスパーにより2000〜3000rpmにて攪拌しながら、実験例2−1で調製したニッカタイボー10%溶液22.4gをゆっくり加え、スプレー塗装用主剤溶液とした。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)10.5gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り採って硬化剤溶液とした。
つぎの実験例3−1〜3−4で作製した試験用の塗装物品(塗装板)について、対水接触角、表面抵抗率、摩擦帯電量およびタバコのタール成分付着防止性を測定した。結果を表3に示す。
実験例1−2において、硬化剤溶液にエチルシリケート(コルコート社製のEt−48)を2.9g加えた以外は同様にして2液型の硬化性塗料組成物を調製し、実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
500ccのポリエステル製の瓶に、MIBK−ST(疎水性表面処理コロイダルシリカ;日産化学工業(株)製。シリカの数平均粒子径10〜15nm。30〜31質量%のメチルイソブチルケトン分散液)27.7gを量り取り、これに希釈溶剤としてキシレン/ジアセトンアルコール=80/20(重量比)の混合溶剤168gを添加し、TKホモディスパーにより3000〜4000rpmにて攪拌しながら、塗料用樹脂として、大日本インキ化学工業(株)製アクリディックBZ−1161に、これと同量のキシレン/ジアセトンアルコール=80/20(質量比)の混合溶剤を加えて合計84gとした樹脂溶液をゆっくり加え、コロイダルシリカを均一に分散させたスプレー塗装用主剤溶液279.7gを調製した。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)12.6gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り採って硬化剤溶液とした。
実験例3−2において、MIBK−STの代わりにPL−1−Tol(疎水性表面処理コロイダルシリカ;扶桑化学工業(株)製、シリカの数平均粒子径10〜15nm。40〜41質量%のトルエン分散液)を用いた以外は同様にして2液型の硬化性塗料組成物を調製し、実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
実験例1−2と同様にして調製した理論樹脂固形分10.6質量%のスプレー塗装用主剤溶液273gに、SF−8417(東レダウコーニング(株)製のアミノシリコーン)/トルエン=10/90(質量比)溶液を1.45g加え、TKホモディスパーにより2000〜3000rpmにて攪拌して均一に分散させたものをスプレー塗装用主剤溶液とした。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)19.5gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り取って硬化剤溶液とした。
つぎの実験例4−1〜4−2で作製した試験用の塗装物品(塗装板)について、対水接触角、表面抵抗率、摩擦帯電量およびタバコのタール成分付着防止性を測定した。結果を表4に示す。
塗料用樹脂として、日立化成(株)製のヒタロイド3368(アクリルポリオール樹脂溶液、固形分50%、OHV30)100gを500ccのポリエステル製の瓶に量り取り、これに希釈溶剤として酢酸ブチル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート=90/10(質量比)の混合溶剤200gを加えてよく混合し、理論樹脂固形分16質量%のスプレー塗装用主剤溶液300gを調製した。別途、三井武田ケミカル(株)製のタケネートD140N(ポリイソシアネート硬化剤)/酢酸ブチル=50/50(質量比))21gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り取って硬化剤溶液とした。
実験例4−1において、硬化剤溶液に、ゼッフルGH−700(ダイキン工業(株)製のフッ素アルキル変性ポリシリケート)を5g加えて均一にしたものを硬化剤溶液とした以外は同様にして2液型の硬化性塗料組成物を調製し、実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
つぎの実験例5−1〜5−3で作製した試験用の塗装物品(塗装板)について、対水接触角、表面抵抗率、摩擦帯電量およびタバコのタール成分付着防止性を測定した。結果を表5に示す。
実験例2−1と同様に調製したニッカタイボー10%溶液28.8gを500ccのポリエステル製の瓶に量り取り、これに分散用溶剤としてジアセトンアルコール58.2gとプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMA)14.6g(スプレー塗装用主剤溶液中の全溶剤質量に対するPGMAの質量比率が5%)を量り取り、これらをTKホモディスパーにて2000〜3000rpmで攪拌しながら、塗料用樹脂として大日本インキ化学工業(株)製アクリディックBZ−1161(3級アミノ基含有アクリル樹脂溶液)47.1gとアクリディック56−700(熱可塑性アクリル樹脂)11.5gとトルエン159.8gをあらかじめ均一に混合した溶液をゆっくり加え、スプレー塗装用主剤溶液320gを調製した。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)14.1gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り取って硬化剤溶液とした。これらの2液型の硬化性塗料組成物を実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
実験例5−1において、PGMAを29.1g(スプレー塗装用主剤溶液中の全溶剤質量に対するPGMAの質量比率が10%)、トルエンを145.2gとした以外は同様にして、スプレー塗装用主剤溶液320gを調製した。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)14.1gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り取って硬化剤溶液とした。これらの2液型の硬化性塗料組成物を実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
実験例5−1において、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMA)を配合せず、アクリディックBZ−1161(3級アミノ基含有アクリル樹脂溶液)を41.2g、アクリディック56−700(熱可塑性アクリル樹脂)を17.3g、トルエンを174.4gとした以外は同様にして、スプレー塗装用主剤溶液320gを調製した。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)12.4gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り取って硬化剤溶液とした。これらの2液型の硬化性塗料組成物を実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
つぎの実験例6−1〜6−2で作製した試験用の塗装物品(塗装板)について、対水接触角、表面抵抗率および摩擦帯電量、さらにタバコのタール成分付着防止性(副流煙)および塗膜の基材(HIPS)への接着性を測定した。結果を表6に示す。
実験例2−1と同様に調製したニッカタイボー10%溶液28.8gを500ccのポリエステル製の瓶に量り取り、これに分散用溶剤としてジアセトンアルコール58.2gとプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMA)14.6g(スプレー塗装用主剤溶液中の全溶剤質量に対するPGMAの質量比率が5%)を量り取り、これらをTKホモディスパーにて2000〜3000rpmで攪拌しながら、塗料用樹脂として大日本インキ化学工業(株)製アクリディックBZ−1161(3級アミノ基含有アクリル樹脂溶液)47.1gとアクリディック56−700(熱可塑性アクリル樹脂)11.5gとトルエン159.8gをあらかじめ均一に混合した溶液をゆっくり加え、ニッカタイボーの固形分が樹脂固形分に対して10%(10PHR)のスプレー塗装用主剤溶液320gを調製した。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)14.1gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り取って硬化剤溶液とした。これらの2液型の硬化性塗料組成物を実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
実験例6−1において、PGMAを29.1g(スプレー塗装用主剤溶液中の全溶剤質量に対するPGMAの質量比率が10%)、アクリディックBZ−1161を41.2g、アクリディック56−700を17.3g、トルエンを145.3gとした以外は同様にして、ニッカタイボーの固形分が樹脂固形分に対して10%(10PHR)のスプレー塗装用主剤溶液320gを調製した。別途、硬化剤(大日本インキ化学工業(株)製アクリディックFZ−523)14.1gを別の50ccのポリエステル製の瓶に量り取って硬化剤溶液とした。これらの2液型の硬化性塗料組成物を実験例1−2と同様にHIPS基材に塗装して試験用の塗装物品を作製した。
Claims (16)
- 電気絶縁性基材の表面に塗膜が設けられている塗装物品であって、該塗装物品の摩擦帯電量の絶対値が0〜200Vの範囲である塗装物品。
- 前記電気絶縁性基材が、摩擦帯電量の絶対値が200Vを超える基材である請求の範囲第1項記載の塗装物品。
- 表面抵抗率が1017Ω以下である請求の範囲第1項または第2項記載の塗装物品。
- 表面抵抗率が1013〜1017Ωである請求の範囲第3項記載の塗装物品。
- 塗膜がバインダー樹脂成分と摩擦帯電量調整剤を含む請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の塗装物品。
- 前記バインダー樹脂成分が硬化性樹脂の硬化物と熱可塑性樹脂を含む請求の範囲第5項記載の塗装物品。
- 前記バインダー樹脂成分における硬化性樹脂の硬化物が、アルコキシシリル基含有硬化性樹脂である請求の範囲第6項記載の塗装物品。
- 前記バインダー樹脂成分における熱可塑性樹脂が、熱可塑性アクリル樹脂である請求の範囲第6項または第7項記載の塗装物品。
- 前記バインダー樹脂成分における硬化性樹脂の硬化物の割合が50質量%以上である請求の範囲第6項〜第8項のいずれかに記載の塗装物品。
- 前記バインダー樹脂成分におけるアルコキシシリル基含有硬化性樹脂の硬化物の割合が70〜99質量%であり、熱可塑性アクリル樹脂の割合が1〜30質量%である請求の範囲第7項記載の塗装物品。
- 前記摩擦帯電量調整剤が、高分子系帯電防止剤である請求の範囲第5項〜第10項のいずれかに記載の塗装物品。
- 空気の流れを発生する部品を含む電気製品である請求の範囲第1項〜第11項のいずれかに記載の塗装物品。
- 換気ダクトを構成する部品の一部である請求の範囲第1項〜第11項のいずれかに記載の塗装物品。
- 電気絶縁性基材の塗装物品表面の摩擦帯電量を絶対値で0〜200Vに調整してタバコのタール成分の付着を防止する方法。
- アルコキシシリル基含有硬化性樹脂70〜99質量%と熱可塑性アクリル樹脂1〜30質量%とからなるバインダー樹脂成分、高分子系帯電防止剤および有機溶剤を含むタバコのタール成分の付着を防止する塗膜の形成用塗料組成物。
- 前記有機溶剤が芳香族系溶剤とアルコール系有機溶剤とグリコール系極性溶剤を含む混合溶剤である請求の範囲第15項記載の塗料組成物。
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