JPWO2006112386A1 - 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

摩擦伝動ベルトのくり返し屈曲やエンジン周りの加熱条件での走行に対する動的接着性、耐熱接着性等の接着特性に優れるとともに、耐熱性、耐摩耗性、異音防止性等の所望の性能にも優れた摩擦伝動ベルトを提供する。ベルト長手方向に沿って心線が埋設された接着ゴム層と、圧縮ゴム層とを積層してなる摩擦伝動ベルトであって、上記接着ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を有機過酸化物を用いて架橋することによって形成されるものであり、上記圧縮ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を架橋することによって形成されるものであり、上記心線は、2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物を用いて接着処理を施したものである摩擦伝動ベルト。

Description

本発明は、摩擦伝動ベルト及びその製造方法に関する。
摩擦伝動ベルトは、一般的に、圧縮ゴム層と接着ゴム層を有し、この接着ゴム層内に繊維心線が接着されて埋設されており、ベルトの上面、下面又は側面を含む全周面は、必要に応じて、ゴム引き帆布が接着されているものが広く使用されている。従来から、このような摩擦伝動ベルトにおいて、圧縮ゴム層にはクロロプレンゴム、水素化ニトリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴムが通常用いられていたが、近年環境保護の観点から、摩擦伝動ベルトの素材のゴムにも脱塩素化の要請があり、圧縮ゴム層と共に、接着ゴム層にも、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム(EPDM)等のエチレン−α−オレフィンエラストマーが用いられている。
特許文献1には、エチレン−α−オレフィンエラストマーを用いた硫黄架橋可能なゴム組成物の加硫物を使用し、心線を埋設した接着ゴム層と、エチレン−α−オレフィンエラストマーを用いた有機過酸化物架橋可能なゴム組成物の架橋物を使用した圧縮ゴム層とを積層した動力伝動用ベルトが開示されている。特許文献2には、接着ゴム層と、エチレン−α−オレフィンエラストマーにN,N′−m−フェニレンジマレイミドを添加し、パーオキサイド加硫した圧縮ゴム層とを含む伝動ベルトが開示されている。これらは、耐熱性、耐寒性、耐久性、耐粘着摩耗性等の性能の改善を目的とするものである。
しかし、特許文献1では、接着はある程度確保されるが接着ゴム層に油がかかった場合、接着層の物理特性が落ちるため、その部分に応力が集中し、ベルトの早期破損につながる。特許文献2は、接着ゴム層と心線との間の接着力が充分満足できるものではない。また、このような接着力の向上のために、使用する接着剤組成物について詳細に検討されていない。更に、接着ゴム層を有機過酸化物により架橋したものについても詳細に検討されていない。
特許文献3には、ポリエステル繊維からなる心線が埋設されている接着ゴム層と圧縮ゴム層とが加硫接着され、上記接着ゴム層と上記圧縮ゴム層が共にエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物の加硫物からなり、上記心線がレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物にて接着処理された伝動ベルトが開示されており、また、上記接着剤組成物のラテックス成分として、クロロスルホン化ポリエチレン及びアルキル化クロロスルホン化ポリエチレンが50〜100重量%、2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ゴムが50重量%以下からなるものを使用することが開示されている。
しかし、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム(EPDM)等のエチレン−α−オレフィンエラストマーは、通常難接着性であるため、レゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤とゴムとの界面で接着力の低下が起こりやすいという問題があり、接着力が充分ではない。また、接着ゴム層を有機過酸化物により架橋したものについて詳細に検討したものでもない。
特開平11−193849号公報 特開平11−349752号公報 特開2001−003991号公報
本発明は、上記現状に鑑み、摩擦伝動ベルトのくり返し屈曲やエンジン周りの加熱条件での走行に対する動的接着性、耐熱接着性等の接着特性に優れるとともに、耐熱性、耐摩耗性、異音防止性等の所望の性能にも優れた摩擦伝動ベルトを提供することを目的とする。
本発明は、ベルト長手方向に沿って心線が埋設された接着ゴム層と、圧縮ゴム層とを積層してなる摩擦伝動ベルトであって、上記接着ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を有機過酸化物を用いて架橋することによって形成されるものであり、上記圧縮ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を架橋することによって形成されるものであり、上記心線は、2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物を用いて接着処理を施したものであることを特徴とする摩擦伝動ベルトである。
上記2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスは、2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ゴムを含むものであることが好ましい。
上記接着ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物及び上記圧縮ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物は、共にエチレン−プロピレン−ジエンゴムを含むものであることが好ましい。
本発明はまた、ベルト長手方向に沿って心線が埋設された接着ゴム層と、圧縮ゴム層とを積層してなる摩擦伝動ベルトの製造方法であって、心線を2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物に含浸し、加熱乾燥して接着処理する工程(1)、上記工程(1)により得られた接着処理を施した心線を接着ゴム層を形成するための未加硫エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物シート間に載置し、得られたシートに圧縮ゴム層を形成するための未加硫エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物シートを積層する工程(2)、及び、上記工程(2)で得られた積層物を加圧加熱して、加硫する工程(3)を含むものであり、上記接着ゴム層を形成するための未加硫エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物シートは、エチレン−α−オレフィンエラストマー及び有機過酸化物を含有するエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を用いて得られるものであることを特徴とする摩擦伝動ベルト製造方法でもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の摩擦伝動ベルトの特徴は、接着ゴム層がエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を有機過酸化物を用いて架橋することによって形成されるもので、かつ、圧縮ゴム層がエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を架橋することによって形成されるものである点である。また、上記接着ゴム層中に埋設された心線が2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物を用いて接着処理を施したものである点も特徴である。
EPDM等のエチレン−α−オレフィンエラストマーを過酸化物架橋に適用すると、一般的に、架橋ゴムの引裂強さが低いという問題点があることが知られている(「ゴム工業便覧(第4版)」、第304〜305頁、社団法人 日本ゴム協会、平成5年12月発行)。また、このようにエチレン−プロピレン系ゴム等のエチレン−α−オレフィンエラストマーの有機過酸化物架橋物は一般的に引き裂き力が低いため、エチレン−α−オレフィンエラストマーを用いた摩擦伝動ベルトにおいて、パーオキサイド架橋系を用いると、引き裂き力が低下し、走行時に心線がポップアウトし易いという問題が生じることも知られていた(上記特許文献1、第2頁)。
本発明の摩擦伝動ベルトは、心線の接着処理においてレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物のラテックス成分として2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを使用することと、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を使用した有機過酸化物架橋系接着ゴム層との組み合わせにより、接着ゴム層の引き裂き力が低いにも拘わらず予想外にも動的接着特性が非常に優れるものである。
このような組み合わせにより非常に優れた動的接着特性が得られる理由は明らかではないが、2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスと有機過酸化物架橋系接着ゴム層との界面での化学的な親和性や反応性が高くなるためであると推察される。
上述したように、本発明の摩擦伝動ベルトは、優れた動的接着性、耐熱接着性等の接着特性(接着ゴム層と心線との接着性や接着ゴム層と圧縮ゴム層との接着性等)を有する。このため、ベルト走行時において、優れた動的寿命を得ることができ、また、優れた耐久性を得ることができる。従って、ベルト走行時において、ベルトから心線が露出すること(ポップアウト)、接着ゴム層及び圧縮ゴム層の界面での破壊が生じること、ゴム層に割れが生じること、等の不具合の発生を良好に防止することができる。特に本発明では、接着ゴム層と心線との接着性を改善することが可能であるため、ポップアウトをより良好に防止することができる。
上記摩擦伝動ベルトは、接着ゴム層と圧縮ゴム層とを積層してなるものである。上記摩擦伝動ベルトにおいて、上記接着ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物(エチレン−α−オレフィンエラストマーと、有機過酸化物と、必要に応じてその他の成分とからなる配合物)を有機過酸化物を用いて架橋することによって形成されるものである。また、上記圧縮ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物(エチレン−α−オレフィンエラストマーと、必要に応じてその他の成分とからなる配合物)を架橋することによって形成されるものである。これにより、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる。
上記接着ゴム層、上記圧縮ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物に含まれるエチレン−α−オレフィンエラストマーとしては、例えば、エチレンを除くα−オレフィンとエチレンとジエン(非共役ジエン)との共重合体からなるゴム、エチレンを除くα−オレフィンとエチレンとの共重合体からなるゴム、それらの一部ハロゲン置換物、又は、これらの2種以上の混合物が用いられる。上記エチレンを除くα−オレフィンとしては、好ましくは、プロピレン、ブテン、ヘキセン及びオクテンからなる群より選択される少なくとも1種が用いられる。なかでも、エチレン−α−オレフィンエラストマーとしては、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム(以下、EPDMともいう)、エチレン−プロピレンコポリマー(EPM)、エチレン−ブテンコポリマー(EBM)、エチレン−オクテンコポリマー(EOM)、これらのハロゲン置換物(特に、塩素置換物)、これらの2種以上の混合物が好ましく用いられる。特に、EPDMを用いることが好ましい。上記接着ゴム層、上記圧縮ゴム層に用いるエチレン−α−オレフィンエラストマーは、同一のものを用いても、異なるものを用いてもよいが、同一のものを用いることが好ましい。
上記接着ゴム層、上記圧縮ゴム層に用いるエチレン−α−オレフィンエラストマーにおいて、上記エチレンの含有量は、上記エチレン−α−オレフィンエラストマーを構成するエチレン、α−オレフィン及びジエンの合計量100質量%中に、50〜80質量%であることが好ましく、上記α−オレフィンの含有量は、20〜50質量%であることが好ましい。
上記ジエン成分としては、通常、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエチリデンノルボルネン等の非共役ジエンが適宜に用いられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記エチレン−α−オレフィンエラストマーにおいて、上記非共役ジエンがエラストマーのヨウ素価として50以下であることが好ましく、4〜40であることがより好ましい。上記エチレン−α−オレフィンエラストマーは、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が20〜120のものが好ましく用いられる。
上記エチレン−α−オレフィンエラストマーの市販品としては、例えば、X−3012P、3085(商品名、三井化学社製)、EP21、EP65(商品名、JSR社製)、5754、582F(商品名、住友化学社製)等を挙げることができる。
上記摩擦伝動ベルトにおいて、上記接着ゴム層は、接着ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を有機過酸化物を用いて架橋することによって形成されるものである。これにより、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる。
上記有機過酸化物としては特に限定されず、例えば、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−アミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ(2−t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,2−ジ−t−ブチルパーオキシブタン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、n−ブチル−4,4−ジ−t−ブチルバレレート、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン等のジアルキルパーオキサイド類;t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシマレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシフタレート、t−ブチルパーオキシジラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(ベンゾイルパーオキシ)へキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート等のパーオキシエステル類;ジシクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類;これらの混合物等を挙げることができる。なかでも、半減期1分を与える温度が130〜200℃の範囲にある有機過酸化物が好ましく、特に、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ(2−t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼンを好適に用いることができる。この場合、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記摩擦伝動ベルトにおいて、上記圧縮ゴム層は、圧縮ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を架橋することによって形成されるものである。上記圧縮ゴムの架橋は、有機過酸化物架橋、硫黄加硫のいずれであってもよいが、なかでも、有機過酸化物架橋であることが好ましい。これにより、動的接着性、耐熱接着性、動的寿命をより改善することができる。また、ベルトを一体化することができるため、耐油性、耐寒性、耐熱性を向上させることができる。
上記圧縮ゴム層の架橋が有機過酸化物架橋である場合、上記圧縮ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物(エチレン−α−オレフィンエラストマーと、有機過酸化物と、必要に応じてその他の成分とからなる配合物)を有機過酸化物を用いて架橋することによって形成される。この場合、上記圧縮ゴム層に使用することができる有機過酸化物としては、上記接着ゴム層で例示したものと同様のものを挙げることができる。上記接着ゴム層及び上記圧縮ゴム層においては、同一の有機過酸化物を用いても、異なる有機過酸化物を用いてもよい。
上記圧縮ゴム層の架橋が硫黄加硫である場合、上記圧縮ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物(エチレン−α−オレフィンエラストマーと、硫黄と、必要に応じてその他の成分とからなる配合物)を硫黄を用いて架橋することによって形成される。
上記圧縮ゴム層の架橋が硫黄加硫である場合、硫黄の添加量は、上記圧縮ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物中のエチレン−α−オレフィンエラストマー100質量部(固形分)に対して1〜3質量部であることが好ましい。上記硫黄加硫の場合は、加硫促進剤を配合してもよい。上記加硫促進剤を配合することによって、加硫度を上げて粘着摩耗等の問題を防止することができる。上記加硫促進剤としては、一般的に加硫促進剤として使用されるものであればよく、例えば、N−オキシジエチレンベンゾチアゾール−2−スルフェンアミド(OBS)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラエチルチウラムジスルフィド(TETD)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZnMDC)、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZnEDC)、N−シクロヘキシルベンゾチアゾール−2−スルフェンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアゾリルジスルフィド等を挙げることができる。
上記接着ゴム層、上記圧縮ゴム層がエチレン−α−オレフィンエラストマー及び有機過酸化物を含有するエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を用いて得られるものである場合、上記配合物は、架橋助剤(共架橋剤)を含むものであってもよい。上記架橋助剤を配合することによって、架橋度を上げて接着力を更に安定させ、粘着摩耗性等の問題を防止することができる。
上記架橋助剤としては、TAIC、TAC、1,2−ポリブタジエン、無水マレイン酸変性の1,2−ポリブタジエン、不飽和カルボン酸の金属塩、オキシム類、グアニジン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、N,N′−m−フェニレンビスマレイミド、硫黄等通常パーオキサイド架橋に用いるものを挙げることができる。なかでも、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる点から、トリメチロールプロパントリメタクリレート、不飽和カルボン酸の金属塩、TAIC、無水マレイン酸変性の1,2−ポリブタジエンが好ましい。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、上記接着ゴム層、上記圧縮ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物は、上記エチレン−α−オレフィンエラストマー以外のゴム成分を本発明の効果を阻害しない範囲内で含んでもよい。また、上記エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物は、上述した成分と共に、必要に応じて、カーボンブラック、シリカ、ガラス繊維、セラミックス繊維等の増強剤、炭酸カルシウム、タルク等の充填剤、可塑剤、安定剤、加工助剤、着色剤等の通常のゴム工業で用いられる種々の薬剤を含有していてもよい。
上記接着ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物は、エチレン−α−オレフィンエラストマー、有機過酸化物を、必要に応じて、上述したような薬剤と共に、ロール、バンバリー等、通常の混合手段を用いて均一に混合することによって得ることができる。また、上記圧縮ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物は、エチレン−α−オレフィンエラストマー、有機過酸化物や硫黄、必要に応じて、上述したような薬剤と共に、同様の方法で得ることができる。上記接着ゴム層、圧縮ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物は、同一の配合物であっても、異なる配合物であってもよい。上記接着ゴム層、上記圧縮ゴム層は、従来公知の方法により製造することができる。
上記摩擦伝動ベルトは、例えば、上記接着ゴム層と、上記圧縮ゴム層とが加硫接着されたものである。上記加硫接着の方法は、特に限定されず、有機過酸化物の架橋や硫黄加硫において従来公知の方法によって行うことができる。
上記接着ゴム層は、ベルト長手方向に沿って心線が埋設されたものである。
上記心線としては、ポリエステル心線、ナイロン心線、ビニロン心線、アラミド心線等が好適に用いられる。上記ポリエステル心線としてはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が、上記ナイロン心線としては6,6−ナイロン(ポリヘキサメチレンアジパミド)、6ナイロンが好適に用いられる。上記アラミド心線としてはコポリパラフェニレン・3,4′オキシジフェニレン・テレフタルアミド、ポリパラフェニレンテレフタルアミド、ポリメタフェニレンイソフタルアミド等が好適に用いられる。
上記心線は、2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物(以下、RFL接着剤組成物ともいう)を用いて接着処理を施したものである。上記2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを用いることにより、RFL接着剤組成物と心線との間の接着を強固なものとし、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる。
上記2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスとは、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエンをモノマーユニットとして有する重合体のラテックスであり、公知の乳化重合法によって得られるものである。また、上記2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスにおいては、必要に応じて2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエンと共重合可能な他のモノマーとの共重合体を使用することができる。上記共重合可能な他のモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、クロロプレン、ブタジエン、イソプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、無水マレイン酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスは、2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体(DCB)ゴムを含むものであることが好ましい。上記2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ゴムを用いることにより、RFL接着剤組成物と心線との間の接着をより強固なものとし、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる。
上記接着ゴム層がエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を有機過酸化物を用いて架橋することによって形成され、上記圧縮ゴム層がエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を架橋することによって形成されるものであり、かつ、2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスをラテックス成分として用いるものであるため、他のラテックス成分を接着剤組成物の成分として使用しなくても、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる。
このように、本発明では、上記2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを用いることにより、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができるものであり、特に他のラテックス成分を必要としないものであるが、本発明の効果を阻害しない範囲内において、他のラテックス成分を併用してもよい。
上記他のラテックス成分としては、例えば、天然ゴムラテックス、クロロプレンゴムラテックス、スチレン・ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリル・ブタジエンゴムラテックス、水素化NBRラテックス、カルボキシル化水素化NBRラテックス、クロロスルホン化ポリエチレンラテックス、アルキル化クロロスルホン化ポリエチレンラテックス、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジンターポリマーラテックス等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記RFL接着剤組成物のラテックス成分において、上記2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスの含有量は、上記RFL接着剤組成物中のラテックス成分の合計量100質量%(固形分)中、90質量%以上であることが好ましい。90質量%未満であると、接着特性が低下し、心線のポップアウトが生じるおそれがある。
上記RFL処理で用いるRFL接着剤組成物は、通常、レゾルシンとホルマリンとをレゾルシン/ホルマリンのモル比1/0.1〜1/5(好ましくは1/0.1〜1/3)の範囲で塩基性触媒の存在下に縮合させて、レゾルシン−ホルマリン樹脂(レゾルシン−ホルマリン初期縮合物、以下、RFともいう。)の5〜80質量%濃度の水溶液を調製し、これとゴムラテックスを混合することによって調製することができる。
上記RFL接着剤組成物において、ラテックスの固形分量は、1〜50質量%であることが好ましく、1〜40質量%であることがより好ましい。また、上記RFL接着剤組成物の固形分濃度は、2〜50質量%であることが好ましく、3〜30質量%であることがより好ましい。上記範囲内であることにより、強い接着力を得ることができる。
本発明において、心線にRFL接着剤組成物を用いて接着処理を施す方法としては、例えば、心線をRFL接着剤組成物に浸漬(含浸)した後、加熱(ベーキング)し、乾燥して、RFL接着剤組成物を心線に定着させることにより行うことができる。上記加熱温度は、200〜270℃であることが好ましく、210〜250℃であることがより好ましい。
上記接着処理は、第1の(最初の)RFL処理として、心線を先ず、第1のRFL接着剤組成物に浸漬し、加熱乾燥して、第1の(最初の)RFL処理を行った後、次に、第2のRFL接着剤組成物に浸漬し、加熱乾燥して、第2の(又は最終の)RFL処理を行うこと、即ちRFL接着剤組成物による処理を少なくとも2回行うことが好ましい。このような場合において、上記第1と上記第2のRFL接着剤組成物は、同一のものであっても、異なるものであってもよい。更に、必要に応じて、RFL接着剤組成物による処理を3回以上、行ってもよい。
上記RFL接着剤組成物は、更に、金属酸化物と含硫黄加硫促進剤とを含むものであることが好ましい。上記RF及びラテックスに加えて、金属酸化物と含硫黄加硫促進剤とを含むRFL接着剤組成物に心線を含浸した後、これを200℃を超える高温に加熱し、乾燥することによって、心線と接着ゴムとの間の動的接着を一層高めると共に、心線の接着処理のための時間を著しく短縮することができる。よって、優れた動的接着性を有する摩擦伝動ベルトを生産性よく製造することができる。
上記金属酸化物としては、例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化鉛又はこれらの2種以上の混合物が好ましく用いられる。なかでも、酸化亜鉛が特に好ましい。
上記含硫黄加硫促進剤としては、チアゾール類、スルフェンアミド類、チウラム類、ジチオカルバミン酸塩類又はこれらの2種以上の混合物が好ましく用いられる。上記含硫黄加硫促進剤は、エチレン−α−オレフィンエラストマーの加硫促進のためにより有効に作用する。
上記チアゾール類としては、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール(M)やその塩類(例えば、亜鉛塩、ナトリウム塩、シクロヘキシルアミン塩等)、ジベンゾチアジルジスルフィド(DM)等を挙げることができる。なかでも、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる点から、ジベンゾチアジルジスルフィドを用いることが好ましい。
上記スルフェンアミド類としては、例えば、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド(CZ)等を挙げることができる。
上記チウラム類としては、例えば、テトラメチルチウラムモノスルフィド(TS)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TT)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(TRA)等を挙げることができる。
上記ジチオカルバミン酸塩類としては、例えば、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸ナトリウム(TP)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(PZ)、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(EZ)等を挙げることができる。本発明では、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる点から、酸化亜鉛とジベンゾチアジルジスルフィドとを併用することが特に好ましい。
上記RFL接着剤組成物において、上記金属酸化物の配合量は、上記RFL接着剤組成物中のラテックス成分の固形分100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましい。また、上記含硫黄加硫促進剤の配合量は、上記RFL接着剤組成物中のラテックス成分の固形分100質量部に対して、0.1〜20質量部であることが好ましい。上記範囲外である場合、動的接着性、耐熱接着性、動的寿命が低下するおそれがある。
本発明では、上記2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックス(ラテックス成分)と、上記金属酸化物及び含硫黄加硫促進剤とを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物に心線を含浸し、200〜270℃の温度に加熱し、乾燥させることによって、高い生産性を確保しつつ、エチレン−α−オレフィンエラストマーからなる接着ゴムと心線との間に動的接着性に優れた接着力を得ることができる。
本発明においては、上記心線をRFL接着剤組成物を用いて接着処理する前に、イソシアネート又はエポキシ処理してもよい。即ち、イソシアネート化合物又はエポキシ化合物を含む溶液に心線を浸漬した後、必要に応じて、加熱乾燥することによって、心線に前処理を行ってもよい。上記加熱乾燥は、200〜270℃により行うことができる。
上記イソシアネート化合物としては特に限定されず、例えば、トリレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート等の分子内に2つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物が好ましく用いられる。また、このようなポリイソシアネート化合物にトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等のように分子内に活性水素を2つ以上有する化合物を反応させて得られる多価アルコール付加ポリイソシアネート;このようなポリイソシアネート化合物にフェノール類、第3級アルコール類、第2級アミン類等のブロック化剤を反応させて、イソシアネート化合物のイソシアネート基をブロックしたブロック化ポリイソシアネートもイソシアネート化合物として好適に用いることができる。なかでも、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる点から、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートを用いることが特に好ましい。
上記エポキシ化合物としては、分子内に2つ以上のエポキシ基を有するポリエポキシ化合物であれば特に限定されず、例えば、エチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ペンタエリスリトール等の多価アルコールや、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコールと、エピクロロヒドリン等のハロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物;レゾルシン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルエタン、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂等の多価フェノール類;フェノール樹脂とエピクロロヒドリン等のハロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物が好ましく用いられる。なかでも、優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる点から、ポリグリセロール、ポリグリシジルエーテルを用いることが特に好ましい。
上記イソシアネート化合物や上記エポキシ化合物の溶液を形成するための溶媒も特に限定されず、用いるイソシアネート化合物やエポキシ化合物に応じて、水や有機溶媒を適宜用いることができる。通常、イソシアネート化合物は化学的に非常に活性であるので、非水系溶液とされるが、例えば、上述したように、フェノール類等にてイソシアネート基をブロックしたものは、水溶液としても用いることができる。上記有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン;酢酸エチル、酢酸アミル等の脂肪族カルボン酸アルキルエステル等が好適に用いることができる。上記イソシアネート化合物や上記エポキシ化合物の溶液において、上記イソシアネート化合物や上記エポキシ化合物の濃度は、通常、5〜50質量%の範囲である。
本発明においては、心線をRFL接着剤組成物で接着処理した後、ゴム糊で処理してもよい。この後処理に用いるゴム糊として、例えば、圧縮ゴム層及び接着ゴム層を形成するために使用するエチレン−α−オレフィンエラストマーを適宜の有機溶媒に溶解して溶液としたもの、上記エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を適宜の有機溶媒に溶解して溶液としたもの等挙げることができる。上記後処理は、心線を上記溶液に浸漬した後、40〜120℃で加熱、乾燥することにより行うことができる。
本発明においては、2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むRFL接着剤組成物を用いて心線を接着処理し、処理を施した心線をエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を用いて得られた未加硫のゴムシート間に挟み、加硫して、接着ゴム層内に加硫接着し、埋設することによって、心線と接着ゴム層との間に高い動的接着力を得ることができる。従って、このような心線がエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物からなる接着ゴム層内に一体に加硫接着されている摩擦伝動ベルトは、高い動的ベルト寿命を有するものである。
上記接着処理を施した心線(処理繊維コード)と、上記接着ゴム層の形成に用いられるエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物とを密着加硫(160℃×30分間)して得られる加硫ゴムシートから、処理繊維コードを剥離する力(剥離接着力)は、室温において、150.0〜300.0(N/3本)であることが好ましい。また、120℃において、18.0〜30.0(N/3本)であることが好ましい。上記範囲内であると、心線と接着ゴム層との間が強固に接着され、より一層優れた動的接着性、耐熱接着性、動的寿命を得ることができる。
上記剥離接着力(N/3本)は、後述する図4に示したような剥離テストにより得られる値である。なお、剥離接着力の値は、後述する特定区間ピーク値の総平均値である。
〔剥離テスト〕
7本の処理繊維コードが埋設された加硫ゴムシートにおいて、1本置きに選択した3本の処理繊維コードを上下のチャックで挟み、下記剥離条件の下で同時に剥離する。
[剥離条件:チャック間40mm、剥離スピード100mm/分間、剥離距離100mm(このうちしまいの60mm(剥離距離40〜100mmの60mm)の区間のピーク値平均を剥離力とする)]
本発明の摩擦伝動ベルトとしては、ベルト長手方向に沿って心線が埋設された接着ゴム層とその内側に積層された圧縮ゴム層を接着一体化したものを挙げることができ、具体的には、Vリブドベルト、ローエッジVベルト及び平ベルト等を挙げることができる。
本発明の摩擦伝動ベルトの例を、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、Vリブドベルトの一例の横断面図(ベルト長手方向に直角な面)を示し、ベルトの上面は、単層又は複数層のゴム引き帆布層1が形成されており、この内側に隣接して、接着ゴム層3が積層されている。この接着ゴム層には、繊維コードからなる複数の低伸度の心線2が間隔を置いてベルト長手方向に延びるように埋設されている。更に、この接着ゴム層の内側に隣接して、圧縮ゴム層5が積層されている。この圧縮ゴム層は、ベルト長手方向に延びるように相互に間隔を有するリブ4に形成されている。多くの場合、圧縮ゴム層5には、その耐側圧性を高めるために、ベルトの幅方向に配向して短繊維6が分散されている。
図2は、ローエッジタイプVベルトの一例の横断面図を示し、ベルトの上面は、上記と同様に、単層又は複数層のゴム引き帆布層1が形成されており、必要に応じて、上ゴム層7が積層され、この内側に隣接して、上記と同様に心線2が埋設された接着ゴム層3が積層され、更に、この内側に隣接して、圧縮ゴム層5が積層されている。多くの場合、圧縮ゴム層5には、その耐側圧性を高めるために、ベルトの幅方向に配向して短繊維6が分散されている。圧縮ゴム層の内側に隣接して通常、単層又は複数層のゴム引き帆布層1が積層されている。
図3は、平ベルトの一例の横断面図を示し、上記と同様、ゴム引き帆布層1、接着ゴム層3及び圧縮ゴム層5が積層されている。
上記ゴム引き帆布層1としては、例えば、綿、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、アラミド繊維からなる糸を用いて、平織、綾織、朱子織等に製織した布を用いることができる。上記短繊維6としては、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル、綿、ビニロン、PBO、アラミド等からなるもの等を挙げることができる。上記上ゴム層7は、摩擦伝動ベルトにおいて従来公知のものを使用することができる。
本発明の摩擦伝動ベルトは、従来より知られている通常の方法によって製造することができ、例えば、以下の方法によって製造することができる。
心線を2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物に含浸し、加熱乾燥して接着処理する工程(1)、上記工程(1)により得られた接着処理を施した心線を接着ゴム層を形成するための未加硫エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物シート間に載置し、得られたシートに圧縮ゴム層を形成するための未加硫エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物シートを積層する工程(2)、及び、上記工程(2)で得られた積層物を加圧加熱して、加硫する工程(3)を含む方法により製造することができる。この製造方法の工程(2)において、上記接着ゴム層を形成するための未加硫エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物シートは、エチレン−α−オレフィンエラストマー及び有機過酸化物を含有するエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物(接着ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物)を用いて得られるものである。これにより、上述した摩擦伝動ベルトを良好に製造することができる。このような摩擦伝動ベルトの製造方法も本発明の1つである。
上記工程(1)の接着処理は、上述したレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物を用いて、同様に上記心線に接着処理を施すことにより行うことができる。上記工程(2)は、上記工程(1)により得られた接着処理を施した心線、上述した接着ゴム層、圧縮ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を用いて、従来公知のベルトの製造方法と同様にして行うことができる。上記工程(3)もまた、従来公知のベルトの製造方法と同様にして行うことができる。なお、上記接着処理前に、上述した前処理を行ってもよい。また、上記接着処理後に、上述した後処理を行ってもよい。
上記摩擦伝動ベルトのうち、Vリブドベルトの製造方法の例を以下に述べる。表面が平滑な円筒状の成形ドラムの周面に1枚又は複数枚のゴムコート帆布と接着ゴム層のための未加硫シートを巻き付けた後、この上に心線を螺旋状にスピニングし、更に、その上に接着ゴム層のための未加硫シートを巻き付けた後、圧縮ゴム層のための未加硫シートを巻き付けて積層体とし、これを加硫缶中にて加熱加圧し、加硫して、環状物を得る。次に、この環状物を駆動ロールと従動ロールとの間に掛け渡して、所定の張力の下で走行させながら、これに研削ホイールにて表面に複数のリブを形成する。この後、この環状物を更に別の駆動ロールと従動ロールとの間に掛け渡して走行させながら、所定の幅に裁断すれば、製品としてのVリブドベルトを得ることができる。
本発明の摩擦伝動ベルトは、接着ゴム層がエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を有機過酸化物を用いて架橋することによって形成され、圧縮ゴム層がエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を架橋することによって形成されるものであり、かつ、上記接着ゴム層に埋設された心線が2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物を用いて接着処理を施したものである。このため、上記摩擦伝動ベルトは、ベルト走行における動的接着性、耐熱接着性等の接着特性(接着ゴム層と心線との接着性や接着ゴム層と圧縮ゴム層との接着性等)に優れたものである。また、これとともに、耐熱性、耐摩耗性、異音防止性等の所望の性能にも優れたものである。
以下に本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」、「%」は特に断りのない限り「質量部」、「質量%」を意味する。
接着ゴム層と圧縮ゴム層の製造
接着ゴム層を表1、表2に示すゴム配合物から調製し、バンバリーミキサーで混練後、カレンダーロールで圧延し、接着ゴム層用ゴム配合物未加硫シートを作成した(配合1〜3)。圧縮ゴム層も表3に示すゴム配合物から調製し、同様に圧縮ゴム層用ゴム配合物未加硫シートを作成した(配合4〜5)。
なお、用いた市販品は、以下のとおりである。
1)EPDMポリマー1(エチレン−プロピレン−ジエンゴム):「EP24」(エチレン含有量54質量%、エチリデンノルボルネン(ENB)4.5質量%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)65、JSR社製)、
2)EPDMポリマー2(エチレン−プロピレン−ジエンゴム):「三井4045」(エチレン含有量54質量%、エチリデンノルボルネン(ENB)8.1質量%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)45)
3)老化防止剤:「Nocrac224」(大内新興化学工業社製)
4)パーオキサイド:ジクミルパーオキサイド
5)オイル:「サンパー2280」(日本サン石油社製)
6)ナイロン短繊維(ナイロン66、タイプT5 1mm長、旭化成社製)
7)FEFカーボン(東海カーボン社製)
8)硫黄:「油処理硫黄」(軽井沢製練所社製)
9)加硫促進剤1:「ノクセラーTT」(大内新興化学工業社製)
10)加硫促進剤2:「ノクセラーTRA」(大内新興化学工業社製)
11)加硫促進剤3:「ノクセラーCZ」(大内新興化学工業社製)
12)加硫促進剤4:Tetra methylthiuram monosulfide
13)加硫促進剤5:Tellurium Diethyldithiocarbamate
Figure 2006112386
Figure 2006112386
Figure 2006112386
RFL接着剤組成物の製造
水97.4質量部に水酸化ナトリウム0.5質量部を溶解し、レゾルシン6.7質量部とホルマリン(37質量%濃度)6.3質量部を順に溶解し、2時間熟成して、レゾルシン・ホルマリン樹脂(レゾルシン−ホルマリン初期縮合物)(これをRFという)R/F比(レゾルシン/ホルマリンモル比)=1/1.2の水溶液を調製した。このRF水溶液に、2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ゴムラテックス(東ソー社製、「スカイプレンLH430」、固形分32%)を加え(ラテックス固形分量:307.1質量部)、更に水582質量部を加え、固形分が10.8%になるように調整した。その後、攪拌し12時間熟成して、RFL接着剤組成物を調製した(配合A)。
また、表4に示した配合に変更した以外は、上記と同様にしてRFL接着剤組成物を調製した(配合B〜F)。
表4中で示されているものは以下の通りである。
DM:ジベンゾチアジルジスルフィド
クロロスルホン化ポリエチレンラテックス:商品名「CSMラテックス450」、住友精化社製、固形分32%
ビニルピリジン−SBRラテックス:商品名「JSR0650」、JSR社製、固形分40%
クロロプレンラテックス:商品名「水系ショウプレン842A」、昭和電工エラストマー社製、固形分50%
Figure 2006112386
ゴム糊の製造
表1に示した接着ゴム層に用いたゴム配合物(配合1)を10質量部(固形分)、トルエン90質量部を混合することによりゴム糊を得た。
実施例1〜4及び比較例1〜7
(心線の処理)
ポリエチレンテレフタレート心線(PETコード、1000デニール、/2×3、上撚り9.5T/10cm(Z)、下撚り21.9T/10cm、帝人社製)をイソシアネートのトルエン溶液(イソシアネー卜固形分20質量%)に浸漬した後、240℃で40秒間加熱乾燥して、前処理を施した。
次に、このように前処理したポリエチレンテレフタレート心線を得られたRFL接着剤組成物に浸漬し、230℃で80秒間加熱乾燥させることにより、接着処理を行った。
次いで、このように処理したポリエチレンテレフタレート心線を、ゴム糊に浸漬した後、60℃で40秒間加熱乾操して、ポリエチレンテレフタレート心線に接着処理(後処理)を施した。
(摩擦伝動ベルトの作製)
帆布と上記接着ゴム層用ゴム配合物未加硫シートを、表面が平滑な円筒状の成形ドラムの周辺に巻き付けた後、この上に、上述のようにして得られた接着処理済みのポリエチレンテレフタレート心線を螺旋状にスピニングした。更に、その上に上記接着ゴム層用ゴム配合物未加硫シートを巻き付けた後、圧縮ゴム層用ゴム配合物未加硫シートを巻き付けて積層体とし、これを内庄6kgf/cm、外圧9kgf/cm、温度165℃、時間35分間、加硫缶中にて加熱加圧し、蒸気加硫して、環状物を得た。次いで、この環状物を駆動ロールと従動ロールとからなる第1の駆動システムに取り付けて、所定の張力の下で走行させながら、これに研削ホイールにて表面に複数のリブを形成し、この後、この環状物を更に別の駆動ロールと従動ロールとからなる第2の駆動システムに取り付けて、走行させながら、所定の幅に裁断して、リブ数3、周長さ1000mmの製品としてのVリブドベルトを得た。なお、各Vリブドベルトの製造に用いた接着ゴム層用ゴム配合物未加硫シート、圧縮ゴム層用ゴム配合物未加硫シートの配合、RFL接着処理剤、ゴム糊は、表5に示した通りである。
実施例5〜6
ポリエチレンテレフタレート心線の代わりに、ポリエチレンナフタレート心線(PENコード、1000デニール、/2×3、上撚り9.5T/10cm(Z)、下撚り21.9T/10cm、帝人社製、実施例5)、アラミド心線(アラミドコード、1000デニール、/2×3、上撚り9.5T/10cm(Z)、下撚り21.9T/10cm、帝人社製、実施例6)を使用した以外は、実施例1と同様に、心線の処理及び摩擦伝動ベルトの作製を行った。
〔評価〕
以下の方法により、接着試験(剥離接着力、破壊の態様)、ベルト走行試験の走行後の剥離長さを以下の方法により評価した。結果を表5に示した。
(接着試験)
(1)剥離接着力の測定
接着処理を施した心線(処理繊維コード)と、接着ゴム層の形成に用いられるエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物(配合1〜3)とを密着加硫(160℃×30分間)して得られる加硫ゴムシートから、処理繊維コードを剥離する力(剥離接着力)を測定する剥離テストを行った。使用した心線、配合物(配合1〜3)は表5に示したとおりである。
剥離テストは、以下の方法で、室温(RT)、120℃条件下で行った。
図4に示すように、7本の処理繊維コード21、21、・・・加硫ゴムシート22に埋設されたサンプルを用意する。このうち1本置きに選択した3本の処理繊維コード21、21、21を上下のチャックで挟み、下記剥離条件の下で同時に剥離する。
なお、表4の剥離接着力の値は、下記特定区間全ピーク値の総平均値である。
「剥離条件」
チャック間:40mm
剥離スピード:100mm/min
剥離距離:100mm〔このうちしまいの60mm(剥離距離40〜100mmの60mm)の区間のピーク値平均を剥離接着力とする〕
(2)破壊の態様
上記剥離接着力を測定した際の接着物における破壊の態様を観察した。下記の基準で目視して判断した。
R:ゴム凝集破壊
R−C:ゴム−コード界面の剥離
(摩擦伝動ベルトの走行試験)
上述のようにして得られたVリブドベルトを、図5に示すように駆動プーリ11(直径120mm)と従動プーリ12(直径120mm)とこれらのプーリの間に配置したアイドラープーリ13(直径70mm)とテンションプーリ14(直径55mm)とからなるベルト駆動システムに取り付けた。但し、アイドラープーリにはベルト背面を係合させた。
温度130℃の雰囲気温度の下で、従動プーリの負荷を16馬力とし、テンションプーリの初張力を85kgfとし、駆動プーリを回転数4900rpmで駆動して、ベルトを24時間走行させ、走行後にベルトの心線と接着ゴムの界面の剥離した長さ(mm)を測定した。
Figure 2006112386
表5の実施例1〜4の結果から、EPDMを接着ゴム層及び圧縮ゴム層に使用した場合において、下記(i)かつ(ii)である場合には、室温、120℃の両条件下において、剥離接着力が良好で、長時間の走行においても剥離が生じることがなく、動的寿命に優れることが明らかとなった。
(i)接着ゴム層及び圧縮ゴム層が共に有機過酸化物架橋により得られた層であるか、又は、接着ゴム層が有機過酸化物架橋により得られた層で、圧縮ゴム層が硫黄加硫により得られた層であること。
(ii)接着剤組成物のラテックス成分として、2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体を使用すること(ラテックス固形分中、90質量%以上)。
また、実施例5〜6の結果から、心線がPEN、アラミドであっても同様に優れた特性が得られることが明らかとなった。従って、実施例においては、優れた接着特性(動的接着性、耐熱接着性)、動的寿命を得ることができた。
一方、比較例1〜3の結果から、接着ゴム層が有機過酸化物架橋により得られた層であっても、接着剤組成物のラテックス成分として、2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体以外の成分のみを使用した場合には、心線の接着力が良好でなく、剥離も生じることが明らかとなった。また、比較例4〜7の結果から、接着剤組成物のラテックス成分として2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体を使用しても、接着ゴム層が硫黄加硫により得られた層である場合には、剥離が生じることが明らかとなった。
本発明の摩擦伝動ベルトは、自動車用補機(ダイナモ、エヤコン、パワステ等)の駆動用等の伝動用ベルトに好適に適用することができる。
Vリブドベルトの横断面図(ベルト長手方向に直角な面)の一例である。 ローエッジタイプVベルトの横断面図の一例である。 平ベルトの横断面図の一例である。 コード剥離テストを説明する概略図である。 摩擦伝動ベルトの走行試験の様子を示した概略図である。
符号の説明
1 ゴム引き帆布層
2、21 心線(処理繊維コード)
3 接着ゴム層
4 リブ
5 圧縮ゴム層
6 短繊維
7 上ゴム層
11 駆動プーリ
12 従動プーリ
13 アイドラープーリ
14 テンションプーリ
22 加硫ゴムシート

Claims (4)

  1. ベルト長手方向に沿って心線が埋設された接着ゴム層と、圧縮ゴム層とを積層してなる摩擦伝動ベルトであって、
    前記接着ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を有機過酸化物を用いて架橋することによって形成されるものであり、
    前記圧縮ゴム層は、エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を架橋することによって形成されるものであり、
    前記心線は、2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物を用いて接着処理を施したものである
    ことを特徴とする摩擦伝動ベルト。
  2. 2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスは、2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ゴムを含むものである請求項1記載の摩擦伝動ベルト。
  3. 接着ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物及び圧縮ゴム層を形成するためのエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物は、共にエチレン−プロピレン−ジエンゴムを含むものである請求項1又は2記載の摩擦伝動ベルト。
  4. ベルト長手方向に沿って心線が埋設された接着ゴム層と、圧縮ゴム層とを積層してなる摩擦伝動ベルトの製造方法であって、
    心線を2,3−ジクロロブタジエン含有重合体ラテックスを含むレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤組成物に含浸し、加熱乾燥して接着処理する工程(1)、前記工程(1)により得られた接着処理を施した心線を接着ゴム層を形成するための未加硫エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物シート間に載置し、得られたシートに圧縮ゴム層を形成するための未加硫エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物シートを積層する工程(2)、及び、前記工程(2)で得られた積層物を加圧加熱して、加硫する工程(3)を含むものであり、
    前記接着ゴム層を形成するための未加硫エチレン−α−オレフィンエラストマー配合物シートは、エチレン−α−オレフィンエラストマー及び有機過酸化物を含有するエチレン−α−オレフィンエラストマー配合物を用いて得られるものである
    ことを特徴とする摩擦伝動ベルト製造方法。
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