JPH09216954A - ゴム組成物と繊維材料との接着方法及び耐熱コンベヤベルト - Google Patents

ゴム組成物と繊維材料との接着方法及び耐熱コンベヤベルト

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JPH09216954A
JPH09216954A JP4822496A JP4822496A JPH09216954A JP H09216954 A JPH09216954 A JP H09216954A JP 4822496 A JP4822496 A JP 4822496A JP 4822496 A JP4822496 A JP 4822496A JP H09216954 A JPH09216954 A JP H09216954A
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JP
Japan
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rubber
rubber composition
fiber material
heat
conveyor belt
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JP4822496A
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English (en)
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Atsushi Azuma
篤 東
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EPDMゴムと繊維材料とを強固に接着させ
ることができ、かつ、熱老化により接着力が低下するこ
とがない優れたゴム組成物と繊維材料との接着方法及び
それを用いて製造される耐熱コンベヤベルトを提供す
る。 【解決手段】 エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体からなるゴム組成物と繊維材料との接着方法
において、上記繊維材料を、レゾルシン−ホルムアルデ
ヒド初期縮合物とヨウ素価が0〜120であるニトリル
基含有飽和ゴムラテックスとを含有するディップ液に浸
漬して処理した後、上記ゴム組成物と加硫接着するゴム
組成物と繊維材料との接着方法及び耐熱コンベヤベル
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン−プロピ
レン−非共役ジエン三元共重合体からなるゴム組成物と
繊維材料との接着方法及び耐熱コンベヤベルトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体からなるゴム組成物(以下「EPDMゴム」
という)は、耐熱性、耐候性、耐オゾン性に優れている
ので、耐熱ベルト、耐熱ホース等に汎用されている。ま
た、これら製品は、単にゴム加硫物としてだけでなく、
強度の点等から繊維材料との複合体として使用されるこ
とが多い。ところが、EPDMゴムは繊維材料との接着
性が劣るので、その用途が限られていた。
【0003】従来、繊維材料とEPDMゴムとの接着方
法としては、硫黄加硫系ゴムによる接着方法が用いられ
てきた。特開昭57−105476号公報には、レゾル
シンとホルムアルデヒドの初期縮合物とクロロスルホン
化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリプロピレン、ク
ロロスルホン化エチレン−酢酸ビニル共重合体、クロロ
スルホン化エチレン−プロピレンジエン共重合体、クロ
ロスルホン化エチレン−プロピレン共重合体、及び、ク
ロロスルホン化イソブチレン−イソプレン共重合体から
選ばれる1種以上のポリマーとを含有するディップ液で
処理した繊維材料を使用する方法が開示されているが、
充分な接着力が得られていなかった。
【0004】より高度な接着力を得るために、近年、有
機過酸化架橋系ゴムを用いた以下のような方法が提案さ
れている。特公昭63−10732号公報には、ジアル
キルパーオキサイド及びジ(メタ)アクリレート類を配
合したEPDMゴムと、レゾルシン−ホルムアルデヒド
初期縮合物とポリクロロプレンラテックスとを含有する
ディップ液で処理した繊維材料とを加硫接着する方法が
開示されている。
【0005】特開昭62−131035号公報には、繊
維材料が、レゾルシン−ホルムアルデヒド初期縮合物、
クロロスルホン化エチレンラテックス及び亜鉛華を一定
の組成で含有するディップ液で処理され、ゴムが、EP
DMゴムを含むエチレン−プロピレン系ゴムからなる複
合体であるものが開示されている。
【0006】特公平5−86968号公報には、レゾル
シン−ホルムアルデヒド初期縮合物とクロロスルホン化
ポリエチレンラテックス又はポリクロロプレンラテック
スとからなるディップ液で繊維材料を処理し、EPDM
ゴムにハロゲン含有ゴムを配合し、加硫接着する方法が
開示されている。
【0007】特開平2−167346号公報には、繊維
材料をレゾルシン−ホルムアルデヒド初期縮合物とラテ
ックスとを含有するディップ液で処理した後、ハロゲン
化フェノール化合物とレゾルシン−ホルムアルデヒド初
期縮合物とスチレン−ブタジエンゴムラテックス及び/
又はスチレン−ブタジエン−ビニルピリジンラテックス
とを、固形分比で3:7〜7:3の割合で含有するディ
ップ液で処理し、その後、ハロゲン化ゴム含有EPDM
ゴムと加硫接着させる方法が開示されている。
【0008】特公平7−78206号公報には、ゴム組
成物と繊維材料との接着剤として、ヨウ素価が120以
下のニトリル基含有高飽和ゴムラテックスとレゾルシン
−ホルムアルデヒド樹脂からなるものが開示されてい
る。上述したように、ゴム組成物と繊維材料とを接着さ
せる方法が種々提案されているが、これらの接着方法
は、すべて常温での剥離接着力の向上を目指したもので
ある。
【0009】ところで、耐熱コンベヤベルトは、芯材と
なる帆布にカバーゴムを被覆してなるものであり、高温
物を搬送するための耐熱性を必要とするものである。帆
布は、ゴム組成物との複合体で芯材として用いられてお
り、帆布とゴム組成物との接着には、上述したようなゴ
ム組成物と繊維材料との接着方法が用いられていたが、
高温物を搬送するための耐熱コンベヤベルトにおいて
は、なお、充分な接着力が得られておらず、特に、高温
時に生じる熱老化による接着力の低下が問題となってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、EPDMゴムと繊維材料とを強固に接着させるこ
とができ、かつ、熱老化により接着力が低下することが
ない優れたゴム組成物と繊維材料との接着方法及びそれ
を用いて製造される耐熱コンベヤベルトを提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、エチレ
ン−プロピレン−非共役ジエン三元共重合体からなるゴ
ム組成物と繊維材料との接着方法において、上記繊維材
料を、レゾルシン−ホルムアルデヒド初期縮合物とヨウ
素価が0〜120であるニトリル基含有飽和ゴムラテッ
クスとを含有するディップ液に浸漬して処理した後、上
記ゴム組成物と加硫接着するところに存する。以下に本
発明を詳述する。
【0012】本発明で使用されるEPDMゴムは、エチ
レン−プロピレン−非共役ジエン三元共重合体であれば
特に限定されず、例えば、モノマー成分が、エチレン5
0〜80重量%、プロピレン50〜20重量%、非共役
ジエン50(ヨウ素値として)以下でムーニー粘度ML
1+4 (100℃)20〜120程度のもの等を用いるこ
とができる。上記非共役ジエンとしては特に限定され
ず、例えば、エチリデンノルボーネン、ジシクロペンタ
ジエン、1,4−ヘキサジエン等を挙げることができ
る。
【0013】上記EPDMゴムは、有機過酸化物架橋系
のものであることが好ましい。上記有機過酸化物として
は、例えば、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−
アミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、1,4−ジ−t−ブチル
パーオキシイソプロピルベンゼン、1,3−ジ−t−ブ
チルパーオキシイソプロピルベンゼン、2,2−ジ−t
−ブチルパーオキシブタン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3、n−ブチル−4,4−ジ−t−ブチルバレレー
ト、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサ
ン、ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブ
チルパーオキシシクロヘキシル)プロパン等のジアルキ
ルパーオキサイド類;t−ブチルパーオキシアセテー
ト、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチル
パーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシマレイン
酸、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシ
フタレート、t−ブチルパーオキシジラウレート、2,
5−ジメチル−2,5−ジ−(ベンゾイルパーオキシ)
ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート等のパーオキシエステル類;ジシクロヘキサノンパ
ーオキサイド等のケトンパーオキサイド類;これらの混
合物等を挙げることができる。なかでも、半減期1分を
与える温度が130〜200℃の範囲にある有機過酸化
物が好ましく、特に、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
ジ−t−アミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等
が好ましい。
【0014】上記有機過酸化物の配合量は、EPDMゴ
ム100重量部に対し、0.001〜0.1モルが好ま
しい。0.001モル未満であると、架橋が充分進行し
ないことにより機械的強度を発現せず、0.1モルを超
えると、加硫物にスコーチ安全性又は加硫物の伸びが実
用的な範囲を逸脱する。より好ましくは、0.005〜
0.05モルである。
【0015】上記EPDMゴムには、必要に応じて、通
常ゴムに配合される補強剤、充填剤、オイル、老化防止
剤、粘着付与剤、加工助剤、共架橋剤、架橋助剤等を適
宜配合してもよい。
【0016】本発明で使用される繊維材料としては特に
限定されず、例えば、綿、人絹、ポリビニルアルコール
繊維、6−ナイロン、6,6−ナイロン等の脂肪族ポリ
アミド繊維;芳香族ポリアミド繊維、ポリエステル繊
維、レーヨン繊維、ガラス繊維等を挙げることができ
る。
【0017】本発明においては、上記繊維材料は、ディ
ップ液に浸漬して処理される。上記ディップ液として
は、レゾルシン−ホルムアルデヒド初期縮合物とヨウ素
価が0〜120であるニトリル基含有飽和ゴムラテック
スとの混合液(RFL液)を用いる。上記RFL液は、
レゾルシンとホルムアルデヒドとを、レゾルシン/ホル
ムアルデヒドのモル比が1/3〜3/1の範囲となるよ
うに含むのが好ましく、(ゴムラテックス固形分)/
(レゾルシンとホルムアルデヒドの固形分)の重量比が
10/1〜1/3の範囲となるのが好ましい。
【0018】上記ニトリル基含有飽和ゴムラテックスと
しては特に限定されず、例えば、不飽和ニトリル−共役
ジエン共重合ゴムの共役ジエン単位を水素化したもの、
不飽和ニトリル−共役ジエン共重合−エチレン性不飽和
モノマー三元共重合ゴムの共役ジエン単位を水素化した
もの等を挙げることができる。上記不飽和ニトリルとし
ては特に限定されず、例えば、アクリロニトリル等を挙
げることができ、上記共役ジエンとしては特に限定され
ず、例えば、1,3−ブタジエン等を挙げることがで
き、上記エチレン性不飽和モノマーとしては特に限定さ
れず、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等の酸;これ
らのエステル類;ビニルピリジン等を挙げることができ
る。上記ニトリル基含有飽和ゴムラテックスは、通常の
重合方法及び通常の水素化方法を用いることにより得る
ことができる。
【0019】上記ニトリル基含有飽和ゴムラテックスの
不飽和ニトリル単位の含有量は、10〜60重量%が好
ましい。10重量%未満であっても、60重量%を超え
ても、接着性が低下する。
【0020】上記ニトリル基含有飽和ゴムラテックス
は、ヨウ素価が0〜120である。120を超えると、
熱老化後の接着性が低下するので上記範囲に限定され
る。好ましくは、0〜100である。
【0021】本発明の接着方法は、まず、上記繊維材料
を上記RFL液に浸漬後、通常、100〜250℃の温
度の範囲で数分間加熱し、RFLを繊維材料に定着させ
る。この際、繊維材料によっては、RFL処理前に、通
常よく用いられるポリイソシアネート化合物又はエポキ
シ化合物による処理を行ってもよい。
【0022】上記ポリイソシアネート化合物としては、
分子内に少なくとも1つのイソシアネート基を有する化
合物であれば特に限定されず、例えば、テトラメチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジ
イソシアネート、ヘキサントリイソシアネート、ポリメ
チレンポリフェニルジイソシアネート等を挙げることが
できる。
【0023】上記エポキシ化合物としては、分子内に少
なくとも1つのエポキシ基を有するものであれば特に限
定されず、例えば、エチレングリコール、グリセリン、
ソルビトール、ペンタエリスリトール等の多価アルコー
ル;ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコ
ールとエピクロロヒドリン等のハロゲン含有エポキシ化
合物との反応生成物;レゾルシン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ジメチルエタン、フェノール−ホルムアミ
ド樹脂、レゾルシン−ホルムアミド樹脂等の多価フェノ
ール類やフェノール樹脂とエピクロロヒドリン等のハロ
ゲン含有エポキシ化合物との反応生成物;脂肪族又は脂
環族不飽和化合物の有する二重結合を過酢酸等で酸化し
て得られるエポキシ化合物等を挙げることができる。ま
た、エポキシ基を有する種々のシランカップリング剤を
用いてもよい。
【0024】本発明においては、上述のように上記繊維
材料をRFL処理した後、EPDMゴムと密着加硫させ
て接着させる。加硫の条件は、EPDMゴムの加硫に用
いられている通常の加硫条件でよく、有機過酸化物の分
解温度に応じて適宜選択される。一般には有機過酸化物
の1分半減期温度の±15℃の範囲で行われる。
【0025】本発明の耐熱コンベヤベルトは、EPDM
ゴムと帆布との複合体を一層以上積層させて芯体とし、
カバーゴムで被覆してなるものである。複合体は、EP
DMゴムと帆布とを本発明の接着方法によって接着され
ている。上記帆布を構成する材料としては特に限定され
ず、例えば、綿;人絹;ポリビニルアルコール繊維;6
−ナイロン、6,6−ナイロン等の脂肪族ポリアミド繊
維;芳香族ポリアミド繊維;ポリエステル繊維;レーヨ
ン繊維;ガラス繊維等を挙げることができる。
【0026】上記カバーゴムとしては特に限定されず、
例えば、EPMゴム、EPDMゴム等を挙げることがで
きる。なかでも、耐熱性に優れているので、EPMゴム
が好適に使用される。上記カバーゴムは、有機過酸化物
で加硫することにより、耐熱性を付与することができ
る。上記有機過酸化物としては特に限定されず、例え
ば、ベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジク
ミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−
t−ブチルパーオキサイド、1,3−ビス(t−ブチル
パーオキサイドイソプロピル)ベンゼン等を挙げること
ができる。
【0027】上記有機過酸化物の配合量は、ゴム組成物
100重量部に対して0.1〜10重量部が好ましい。
0.1重量部未満であると、加硫が充分に進行しないこ
とにより機械的強度を発現せず、10重量部を超える
と、スコーチ安全性又は加硫物の伸びが実用的な範囲を
逸脱する。
【0028】本発明で使用されるカバーゴムには、必要
に応じて、通常ゴムに配合される補強剤、充填剤、オイ
ル、老化防止剤、粘着付与剤、加工助剤、共架橋剤、架
橋助剤、加硫促進助剤等を配合してもよい。
【0029】上記カバーゴムは、通常用いられる方法に
より製造すればよく、例えば、バンバリーミキサー、ニ
ーダーミキサー、ロール等で混練した後、シート状に成
形し、150〜170℃で10〜60分間加圧すること
により加硫する等の方法を用いればよい。
【0030】本発明の耐熱コンベヤベルトは、EPDM
ゴムと帆布とが接着する際に、本発明の接着方法を用い
ているので、EPDMゴムと帆布との間の接着を強固に
することができるので、熱老化による影響を受けない。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の耐熱コンベヤベルトを説明する。図1は、本発明の耐
熱コンベヤベルトの一実施形態の断面を示す概略図であ
る。図1に示すように、耐熱コンベヤベルトは、EPD
Mゴムと帆布とからなる複合体が、1層以上積層されて
芯体とし、カバーゴムで被覆されているものである。E
PDMゴムと、RFL液処理された帆布とからなる複合
体が少なくとも1層以上積層して芯体とし、カバーゴム
で被覆して本加硫接着条件で加硫することにより、耐熱
コンベヤベルトが製造される。得られた耐熱コンベヤベ
ルトは、EPDMゴムと帆布とが強固に接着されてお
り、高温物を搭載して走行させた後でも熱老化を起こす
ことがないので、接着力が低下せず、接着部分の剥離は
生じない。
【0032】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0033】実施例1 繊維材料として6,6−ナイロンを用い、縦糸としてそ
の1260dの原糸2本を14回/10cm撚り、緯糸
として1260dの原糸5本を9回/10cm撚り、そ
れらを用いて平織した縦密度35本/5cm、横密度3
5本/5cmの織物を表1に示したRFL液に浸漬した
後、235℃で2分間熱処理した。そのRFL処理した
織物2枚の間に表2のゴム配合の0.7mmシートを、
その両側に2.5mmのシートを積層し、158℃で3
5分間加硫して、接着試験片を得た。
【0034】接着試験 接着試験片を25mm幅に切断し、織物間のゴムに切れ
目を入れ、引っ張りスピード50mm/分で剥離試験し
た。その試験を20℃と120℃の温度下で試験した。熱老化後接着試験 上記接着試験片を150℃で168時間熱老化させた
後、剥離試験を実施した。得られた結果を表3に示し
た。
【0035】比較例1〜8 実施例1のRFL液(表1)及びゴム配合(表2)を表
3に示す組み合わせに変更して同様に実施した。結果を
表3に示した。 実施例2、3 実施例1においてEPDMゴム配合のジクミルパーオキ
サイドを1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,
5,5−トリメチルシクロヘキサン及び2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンに変
更したこと以外は同様に実施した。結果を表3に示し
た。
【0036】
【表1】
【0037】表1中、(1)は、日本合成ゴム社製、ス
チレン−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体ラテ
ックスを、(2)は、製鉄化学工業社製、CSMラテッ
クスを、(3)は、日本ゼオン社製、水素添加NBRラ
テックスを、(4)は、花王社製、β−ナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物を、それぞれ表す。
【0038】
【表2】
【0039】表2中、(1)は、日本合成ゴム社製、E
P−33を、(2)は、三井石油化学社製、塩素化EP
DMを、(3)は、エチレングリコールジメタクリレー
トを、(4)は、大内新興化学工業社製、ジペンタメチ
レンチウラムテトラサルファイドを、(5)は、大内新
興化学工業社製、ジンクジブチルジチオカルバメート
を、(6)は、大内新興化学工業社製、メルカプトベン
ゾチアゾールを、それぞれ表す。
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】本発明のゴム組成物と繊維材料との接着
方法は、上述のとおりであるので、EPDMゴムと繊維
材料とを強固に接着させることができ、かつ、熱老化に
よる低下の少ない優れた接着力を得ることができる。ま
た、本発明の耐熱コンベヤベルトは、ゴム組成物と繊維
材料との接着方法を用いているので、EPDMゴムと帆
布とが強固に接着されており、熱老化により接着力が低
下することなく、高温物を搬送するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐熱コンベヤベルトの断面構造の概略
図である。
【符号の説明】
1 複合体からなる芯体 2 カバーゴム 3 耐熱コンベヤベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
    元共重合体からなるゴム組成物と繊維材料との接着方法
    において、前記繊維材料を、レゾルシン−ホルムアルデ
    ヒド初期縮合物とヨウ素価が0〜120であるニトリル
    基含有飽和ゴムラテックスとを含有するディップ液に浸
    漬して処理した後、前記ゴム組成物と加硫接着すること
    を特徴とするゴム組成物と繊維材料との接着方法。
  2. 【請求項2】 エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
    元共重合体からなるゴム組成物が、有機過酸化物架橋系
    である請求項1記載のゴム組成物と繊維材料との接着方
    法。
  3. 【請求項3】 エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
    元共重合体からなるゴム組成物と帆布とを積層してなる
    複合体をカバーゴムで被覆してなる耐熱コンベヤベルト
    において、前記複合体は、前記エチレン−プロピレン−
    非共役ジエン三元共重合体からなるゴム組成物と前記帆
    布とが請求項1又は2記載のゴム組成物と繊維材料との
    接着方法により接着されてなるものであることを特徴と
    する耐熱コンベヤベルト。
JP4822496A 1996-02-08 1996-02-08 ゴム組成物と繊維材料との接着方法及び耐熱コンベヤベルト Pending JPH09216954A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110128719A (zh) * 2019-05-30 2019-08-16 刘勇 一种耐高温输送带覆盖胶

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110128719A (zh) * 2019-05-30 2019-08-16 刘勇 一种耐高温输送带覆盖胶

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