JPWO2006106804A1 - 環内窒素原子にアシル基が結合した三環系スピロ化合物 - Google Patents

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Abstract

極めて優れたFXa阻害作用を有し、且つhERGチャネル阻害作用が極めて弱い経口投与可能な抗凝固薬の提供。下記式(I)の化合物またはその製薬学的に許容される塩。【化1】

Description

本発明は、医薬、とりわけ活性化血液凝固第X因子(以下、FXaと記す)阻害剤として有用であり、強力な抗凝固作用を示し、副作用が少ない経口投与可能なスピロ結合を有する三環系化合物またはその塩に関する。
近年、生活習慣の欧米化、人口の高齢化等に伴い虚血性心疾患をはじめ多くの心・血管病変、とくに心筋梗塞、脳血栓症、肺塞栓症、末梢動・静脈閉塞症等の血栓塞栓性疾患は年々増加し、その治療の社会的重要性は益々高まっている。かかる血栓症の治療および予防において、抗凝固療法は抗血小板療法や線溶療法とともに内科的治療法の一端をになっている。そして、血栓症の治療および予防には、長期投与に耐えうる安全性と確実かつ適切な抗凝固活性の発現が必須である。
従来、凝固能亢進に基づく血栓症の予防・治療目的で、ワーファリンやヘパリン等の抗凝固剤が用いられてきたが、出血の危険性や他剤との相互作用等、多くの欠点が指摘されている。とりわけワーファリンは、唯一の経口抗凝固剤として世界中に汎用されているが、作用機序に基づく特性から、薬効発現濃度域が狭いにもかかわらず効果発現までに長時間を要するうえ、血中半減期が36時間と非常に長く、さらに薬効用量の個人差が非常に大きい等の理由から抗凝固能のコントロールが難しく(ニューイングランドジャーナルオブメディスン(N. Eng. J. Med.)324(26)1865-1875,1991)、副作用である出血を防止するために頻繁なモニタリングが必要であり、さらに悪心、嘔吐、下痢、脱毛等の副作用も多いなど、臨床的には非常に使用しづらい薬物である。一方、ヘパリンは、静脈内投与で使用される抗凝固剤として世界中に汎用されているが、直接トロンビンを阻害するため出血の危険性が高く、ワーファリンと同様に頻繁なモニタリングが必要であり、さらに作用機序に基づく特性から、アンチトロンビンIIIが低下している場合、十分な凝固阻害効果が期待されない等、臨床的には非常に使用しづらい薬物である。それゆえ、ワーファリンやヘパリンで認められるような欠点の無い優れた抗凝固剤の登場が望まれていた。
血液凝固カスケードは外因系あるいは内因系凝固カスケードが活性化することにより開始するタンパク質限定分解の連鎖反応であり、いったん活性化されるとこの反応は雪だるま式に増幅する。この血液凝固カスケードの最終段階はトロンビンによるフィブリノーゲンのフィブリンへの転化であるため、近年トロンビン阻害剤の開発も行なわれてきたが、直接トロンビンを阻害する薬物は出血傾向を来す危険のあることが知られている。
FXaは凝固カスケードにおいてトロンビンの上流に位置し、外因系および内因系凝固カスケードの合流点に位置するKey Enzymeであり、1分子のFXaが1分間に約100分子のトロンビンを産生することが知られている。このため、FXa阻害剤はトロンビン阻害剤よりも効率的に凝固カスケードを阻害できる可能性がある(トロンボシスリサーチ(Thrombosis Research)19巻、339-349頁、1980年;メビオ(Mebio)14巻、8号、1997年)。
FXa阻害剤として、三環系スピロ化合物を開示した従来技術として、特許文献1、特許文献2が挙げられる。これらの化合物は、経口吸収でも有効なFXa阻害剤をめざすものであり、三環系スピロ型骨格のピペリジン部分の窒素原子(例えば、スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン骨格の1'位)に4-ピリジル基に代表される複素環基等が置換した構造を有するが、該窒素原子にアシル基が結合した化合物の開示はない。
しかし、低分子のFXa阻害剤は研究途上であり、例えば、DX-9065a、YM-60868、JTV-803、DPC-906等開発の滞っているものもあり、未だ医薬品として上市されるには至っていない。
医薬品開発においては、目的とする薬理活性のみでなく、吸収、分布、代謝、排泄等の各種の面で厳しいクライテリアを満たすことが要求される。例えば、薬物相互作用、脱感受性ないし耐性、経口投与時の消化管吸収、小腸内への移行速度、吸収速度と初回通過効果、臓器バリアー、蛋白結合、薬物代謝酵素の誘導、排泄経路や体内クリアランス、適用方法(適用部位、方法、目的)等において種々の検討課題が要求され、これらを満たすものはなかなか見出されない。
また、近年、医薬品による催不整脈作用、特に心電図におけるQT間隔延長作用が注目を集めている。QT間隔延長作用を予測する評価方法として、hERG(human ether-a-go-go related gene)チャネルに対する作用を検討する方法が知られている。心臓副作用における重要性が認識されているhERG電流に対する作用の極めて弱い薬物を見出すことは医薬品開発において重要な課題のひとつである。
抗凝固薬についてもこれらの医薬品開発上の総合的課題は常にある。そして、FXa阻害剤については、加えて、先述したワーファリンの経口投与時の副作用の問題点や、静注投与のみ可能なヘパリンに見られるトロンビン阻害に基づく出血の危険性の回避が求められているのである。
国際公開第2001/02397号パンフレット 国際公開第2002/53568号パンフレット
かかる状況下において、抗凝固薬として、安全性が高く、有効性が優れ且つ副作用の少ない薬剤が求められている。より具体的には、例えば、他剤との相互作用がなく、出血の危険性の低い等の理由で副作用が少なく、用量反応性に優れている、或いはhERG電流の抑制作用が極めて弱い等の点において、少なくともこれらの1つ以上を解決したヒトを含む哺乳動物に対し経口投与可能な薬剤、とりわけ臨床上使い勝手のよい抗凝固薬が切望されている。
式(I)で表される環内窒素原子にアシル基が結合した三環系スピロ化合物またはそれらの塩またはそれらの溶媒和物、または当該誘導体それらの製薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物の提供。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく、優れたFXa阻害作用を有する化合物の提供を目的として鋭意研究した結果、スピロ骨格を有する式(I)の化合物が、極めて優れたFXa阻害作用を有し、且つhERGチャネル阻害作用が極めて弱いことを見出した。経口投与可能な抗凝固薬として期待される。
本発明の医薬組成物は、極めて優れたFXa阻害作用を有し、且つhERGチャネル阻害作用が極めて弱い経口投与可能な抗凝固薬である。
本発明は、以下の態様に示される式(I)で表される環内窒素原子にアシル基が結合した三環系スピロ化合物またはその塩、それらを有効成分とする医薬組成物、並びに該化合物またはその塩の医薬用途である。
以下本発明の各態様について説明する。なお、本発明化合物において、例えば「C1〜6」とは、特に断らない限り、「構成炭素数1ないし6の直鎖または分枝鎖のもの」を意味する。また、環状の基についてはその「環の構成炭素員数」を意味する。
本発明の式(I)の化合物の分子量は特には限定されないが、分子量1000以下であることが好ましい。より好ましくは、分子量700以下(もしくは構成炭素原子のみの総数が40未満)である。かかる分子量の限定は、近年のドラッグデザインにおいて、化合物の構造を特定する際、薬理学的な特徴のある基本骨格に加え、他の大きな限定要因として日常的に用いられる。とりわけ薬物の経口吸収性を考慮する場合は、分子量1000以下が好ましい。
[発明の態様]
[1]本発明の態様1
本発明化合物は、下記式(I)の化合物またはその製薬学的に許容される塩である。
Figure 2006106804

(式中、Tは、置換されていてもよい脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい3〜4員の脂環式炭化水素基、置換されていてもよいC2〜6アルカノイル基、トリフルオロメチル基、フリル基、またはピロリル基であり、Dは、水素原子、-CO-R(Rは水素原子もしくは置換基)、または置換されていてもよいC1〜6アルキル基であり、Yは、酸素原子、-S(O)-、または置換されていてもよいイミノ基(-NH-)であり、Qは、炭化水素基もしくは複素環基であり、これらの基は置換基を有していてもよく、l、m、n、yは、それぞれ独立に0、1、2から選択される整数であり、但しl、mは同時に0ではなく、rは0もしくは1の整数であり、T-CO-が結合しているNを含む環、Yを含む環、-SO-Qが結合しているNを含む環の3つの環はそれぞれ置換されていても良い。)
以下に、上記式(I)中の各基について具体的に説明する。
[1-1]式(I)の化合物において、Qは、炭化水素基もしくは複素環基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。Qの定義における「炭化水素基」としては、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基そしてアリール基等が挙げられ、好ましくはアリール基である。
「脂肪族炭化水素基」の例としては、直鎖もしくは分枝鎖の炭化水素基、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられる。
「アルキル基」としては、例えば、C1〜10(より好ましくはC1〜6)のアルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、1,2-ジメチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、n-ヘキシル、1-メチル-ヘプチル、n-ノニル等が挙げられる。
「アルケニル基」の例としては、C2〜6のアルケニル基、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、2-メチルアリル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル等が挙げられる。
「アルキニル基」の例としては、C2〜6のアルキニル基、例えばエチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル等が挙げられる。
「脂環式炭化水素基」の例としては、飽和もしくは不飽和の脂環式炭化水素基を含み、例えば、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、あるいはシクロアルカンジエニル基が挙げられる。
「シクロアルキル基」の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル等のC3-9のシクロアルキル基が挙げられる。
「シクロアルケニル基」の例としては、1-シクロプロペン-1-イル、1-シクロブテン-1-イル、1-シクロペンテン-1-イル、2-シクロペンテン-1-イル、3-シクロペンテン-1-イル、1-シクロヘキセン-1-イル等のC3〜6のシクロアルケニル基が挙げられる。
「シクロアルカンジエニル基」の例としては、2,4-シクロペンタジエンー1-イル、2,5-シクロヘキサジエン-1-イル等のC4〜6のシクロアルカンジエニル基が挙げられる。
「アリール基」の例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニリル、2-アンスリル、フェナンスリル、アセナフチル、5,6,7,8-テトラヒドロナフタレニル等、或いはインダニル、テトラヒドロナフチル等の部分的に水素化された縮合アリール等のC6〜14アリール基が挙げられるが、フェニル、2-ナフチル、1-ナフチルが好ましい。
Qにおける「置換されていてもよい複素環基」の複素環基の例としては、芳香族複素環基、飽和もしくは不飽和の非芳香族複素環基が挙げられる。これらの環は、炭素原子以外にN、O、Sから選択される少なくとも1つのヘテロ原子(好ましくは1〜4個)を含む5〜14員環、好ましくは5〜12員環を有する環が挙げられる。
「芳香族複素環基」としては、単環式もしくは縮環式のものがあるが、単環式芳香族複素環基としては、環員数5〜6のものが好ましく、例えば、ピロリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,2,3-トリアジニル、1,2,4-トリアジニル、1,2,5-トリアジニル、1,3,5-トリアジニル、チアジアジニル等が挙げられる。
また、縮環式芳香族複素環基としては、環員数8〜12のものが好ましく、これには上記の5〜6員の芳香環が1ないし複数個(好ましくは1〜2個)の芳香環(例えばベンゼン環等)と縮合して形成された環から任意の水素原子を除いてできる1価の基などが含まれる。
具体的には、インドリル、イソインドリル、1H-インダゾリル、ベンゾフラニル(-2-イル)、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニル(-2-イル)、イソベンゾチエニル、ベンズインダゾリル、ベンゾオキサゾリル(-2-イル)、1,2-ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル(-2-イル)、1,2-ベンゾイソチアゾリル、2H-ベンゾピラニル(-3-イル)、(1H-)ベンズイミダゾリル(-2-イル)、1H-ベンゾトリアゾリル、4H-1,4-ベンゾオキサジニル、4H-1,4-ベンゾチアジニル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキザリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、ファノキサチニル、チアンスレニル、フェナンスリジニル、フェナンスロリニル、インドリジニル、(4,5,6,7-)テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジル(-2-イル)、(4,5,6,7-)テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジル、(1,2,3,4-)テトラヒドロイソキノリル(-6-イル)、チアゾロ[5,4-c]ピリジル(-2-イル)、ピロロ[1,2-b]ピリダジニル、ピラゾ[1,5-a]ピリジル、イミダゾ[1,2-a]ピリジル、イミダゾ[1,5-a]ピリジル、イミダゾ[1,2-b]ピリダジニル、イミダゾ[1,5-a]ピリミジニル、1,2,4-トリアゾロ[4,3-a]ピリジル、1,2,4-トリアゾロ[4,3-b]ピリダジニル等が挙げられる(括弧内の記載は好ましい態様を示している)。
「非芳香族複素環基」の例としては、3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基が含まれ、例えば、アゼチジニル、オキシラニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、モリホリニル、オキサゾリニル、チアゾリニル、チオモルホリニル、キヌクリジニル等が挙げられる。
Qにおける「置換されていてもよい炭化水素基」もしくは「置換されていてもよい複素環基」の「置換基」としては、(a)アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、(b)複素環基、(c)アミノ、(d)イミドイル、アミジノ、ヒドロキシ、チオール、オキソ(e)フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、シアノ、ニトロ、(f)カルボキシル、(g)カルバモイル、チオカルバモイル、スルホニル、スルフィニル、スルフィドおよびアシル等が挙げられる。上記(a)〜(g)のうち、(e)を除く基はさらに置換基を有していてもよい。
Qの「置換されていてもよい炭化水素基」および「置換されていてもよい複素環基」は、これらの置換基で1から5個任意に置換されうる。かかる置換基としての(a)〜(g)を以下に具体的に説明する。
(a)アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニルの各基は、先述のQの「炭化水素基」として例示された「アルキル基」、「アルケニル基」、「アルキニル基」、「アリール基」、「シクロアルキル基」または「シクロアルケニル基」であるが、好ましくは、C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C6〜14アリール基、C3〜7シクロアルキル基またはC3〜6シクロアルケニル基である。
これらが更に任意の置換基RI(RIは、C1〜6のアルコキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、カルボキシル、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいカルバモイル、ハロゲン、C1〜6アルキル、ハロゲン化C1〜6アルキル、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、C2〜6アルケノイルアミノ、ニトロ、ヒドロキシ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、オキソ、シアノまたはアミジノから選ばれる基を表す)を含んでいてもよい。
(b)複素環基は、先述のQの「複素環基」として例示された「芳香族複素環基」、「非芳香族複素環基」であり、より好ましくは炭素原子以外に窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの、(i)「5〜6員の単環式芳香族複素環基」、(ii)「8〜12員の縮合式芳香族複素環基」、(iii)「3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基」である。
これらが更に任意の置換基RII(RIIは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルカノイル基もしくはベンゾイル基を表す)を含んでいてもよい。
(c)「置換されていてもよいアミノ基」とは、置換基RIII(RIIIは、C1〜6アルキル、C1〜6アルカノイル、C2〜6アルケノイル、ベンゾイル、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜6アルコキシカルボニルから選ばれる基を表す)で1または2個置換されていてもよいアミノ基や、C1〜6アルキル、C7〜10アラルキルもしくはC6〜10アリールから選ばれる基で置換されていてもよい3〜8員の単式環状アミノ基が挙げられる。
(d)「置換されていてもよいイミドイル基、同アミジノ基、同ヒドロキシ基もしくは同チオール基」における置換基としては、上記(c)のRIII(RIIIは、C1〜6アルキル、C1〜6アルカノイル、C2〜6アルケノイル、ベンゾイル、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜6アルコキシカルボニルから選ばれる基を表す)が挙げられる。従って(d)としては、例えばC1〜6アルキルイミドイル基、ホルムイミドイル基もしくはアミジノ基、C1〜6のアルコキシ基、ベンジルオキシ基、C1〜6アルカノイルオキシ基ならびにオキソ基等が例示される。
(e)フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、シアノ基もしくはニトロ基であり、
(f)「置換されていてもよいカルボキシル基」とは、カルボキシル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、C7〜12アリールオキシカルボニル基もしくはC6〜10アリール-C1〜4アルコキシカルボニル基等が挙げられる。これら(f)中のアリール基は、更に、置換基RIVで置換されていてもよい。ここでRIVは、上記(b)の置換基RII(RIIは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルカノイル基もしくはベンゾイル基を表す)で1〜2個まで置換されていてもよいアミノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜6アルキル基、もしくは1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもいアルコキシ基を表す。
(g)「置換されていてもよいカルバモイル基、同チオカルバモイル基、同スルホニル、同スルフィニル、同スルフィドおよび同アシル基」とは、例えば-CONR’、-CSNR’、-SO-R、-CO-Rgで示される基であり、ここで、Rは、水素原子もしくは置換基RV(RVは、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、C7〜10アラルキルもしくは複素環基を表し、当該複素環基は炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基、(iii)3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基の何れかの複素環基であり、これらの各々のアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキルもしくは複素環基は、更に上述(f)の置換基RIVで置換されていてもよい)を表し、
’は、水素原子もしくはC1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル基もしくはC7〜10アラルキル基から選ばれる基であり、yは0、1、もしくは2である。
上記式(I)の化合物において、Qは、好ましくは、
[1-1-a]「置換されていてもよい炭化水素基」もしくは「置換されていてもよい複素環基」として、例えば、
(1)C1〜10アルキル基、(2)C2〜6アルケニル基、または(3)C2〜6アルキニル基、(4)C3〜9シクロアルキル基、(5)C3〜6のシクロアルケニル基、(6)C4〜6シクロアルカンジエニル基、(7)C6〜14アリール基、(8)炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基、(iii)3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基の何れかの複素環基であり、上記(1)〜(8)のそれぞれの基は、置換されていないかまたは以下に示される(a-1)〜(g-1)から選択されるクラスの置換基で任意に1〜5個置換されていてもよい。
ここで各クラスは、
(a-1):C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C6〜14アリール基、C3〜7シクロアルキル基またはC3〜6シクロアルケニル基であり、これらの各々の置換基は更に、置換基RI(RIは、C1〜6のアルコキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、カルボキシル、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいカルバモイル、ハロゲン、C1〜6アルキル、ハロゲン化C1〜6アルキル、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、C2〜6アルケノイルアミノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、シアノまたはアミジノから選ばれる基を表す)で置換されていてもよく、
(b-1):炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基、(iii)3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基の何れかの複素環基であり、これらの各々の複素環基は更に、置換基RII(RII)は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、C1〜6アルキル、C1〜6アルカノイルもしくはベンゾイルから選ばれる基を表す)で置換されていてもよく、
(c-1):置換基RIII(RIIIは、C1〜6アルキル、C1〜6アルカノイル、C2〜6アルケノイル、ベンゾイル、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜6アルコキシカルボニルから選ばれる基を表す)で置換されていてもよいアミノ基、または、C1〜6アルキル、C7〜10アラルキルもしくはC6〜10アリールから選ばれる基で置換されていてもよい3〜8員の単式環状アミノ基であり、
(d-1):イミドイル基、アミジノ基、ヒドロキシ基もしくはチオール基であり、これらの各々の置換基は更に、上記(c-1)の置換基RIIIから選ばれる基で置換されていてもよい、
(e-1):フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、シアノ基もしくはニトロ基であり、
(f-1):カルボキシル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、C7〜12アリールオキシカルボニル基もしくはC6〜10アリール-C1〜4アルコキシカルボニル基であり;(f-1)中のアリール基は、更に置換基RIV’(RIV’は、上記(c-1)のRIIIから選ばれる基で1〜2個まで置換されていてもよいアミノ、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜6アルキルもしくはC1〜6アルコキシ、ハロゲン原子、ヒドロキシ、ニトロ、シアノから選ばれる基を表す)で置換されていてもよい、
(g-1):基-CONR’、-CSNR’、―CO-Rもしくは-SO-Rであり、Rは、水素原子もしくは置換基RV(RVは、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、C7〜10アラルキルもしくは複素環基を表し、当該複素環基は炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基、(iii)3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基の何れかの複素環基であり、これらの各々のアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキルもしくは複素環基は、更に上述(f-1)の置換基RIVで置換されていてもよい)をあらわし、R’は、水素原子もしくはC1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル基もしくはC7〜10アラルキル基から選ばれる基であり、yは0、1もしくは2である。
ここで、上記の(a-1)〜(g-1)で示される基において、「特に好ましい基」としては、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロゲン原子、ハロゲン化C1〜6アルキル、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、カルバモイル、C1〜6アルコキシ、C2〜6アルケニルオキシ、C2〜6アルキニルオキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキルスルホニル、モノ/ジC1〜6アルキルアミノ、C1〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルカノイル、C2〜6アルカノイルアミノ、ヒドロキシ-C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ-C1〜6アルキル、カルボキシ-C1〜6アルキル、C1〜6アルコシキカルボニル-C1〜6アルキル、カルバモイル-C1〜6アルキル、N-(C1〜6)アルキルカルバモイル-C1〜6アルキル、N,N-ジC1〜6アルキルカルバモイル-C1〜6アルキル、フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ベンジル、ベンゾイル等の置換基が挙げられるが、置換基中の芳香環は更にハロゲン原子、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、カルボキシル、カルバモイル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、モノ/ジC1〜6アルキルアミノ、ジ-C1〜6アルキルカルバモイル、C1〜6アルコキシカルボニル、N-C1〜6アルキルカルバモイル、N,N-ジC1〜6アルキルカルバモイルおよびC2〜6アルケノイルアミノから選ばれる基で1〜3個置換されていてもよい。
[1-1-b]好ましくは、Qは、(1)C1〜6アルキル基、(2)C2〜6アルケニル基、(7)C6〜14アリール基、(8)炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基、(iii)3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基の何れかの複素環基であり、ここで(1)、(2)、(7)および(8)の各基は、更に上述の[1-1](a-1)〜(g-1)から選択されるクラスの置換基(とりわけそこに「特に好ましい基」として列記された基)で任意に1〜2個置換されていてもよい。
[1-1-c]より好ましくは、Qは、(1’)または(2’)として、置換基(a-1)としてC6〜14アリール基または置換基(b-1)として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基から選ばれる何れかの芳香環基から選ばれるいずれかの置換基で1つ置換された、C1〜6アルキル基(とりわけC1〜2のアルキル基)もしくはC2〜6アルケニル基(とりわけCのアルケニル基)、或いは(7’)ハロゲン原子で1〜2個置換されていてもよいC6〜14アリール基、または、(8')ハロゲン原子で1〜2個置換されていてもよい炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基、(iii)3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基の何れかの複素環基である。
かかる(1')もしくは(2')の置換基中の芳香環は、更にハロゲン原子、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、カルボキシル、カルバモイル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、モノ/ジC1〜6アルキルアミノ、ジC1〜6アルキルカルバモイル、C1〜6アルコキシカルボニル、N-C1〜6アルキルカルバモイル、N,N-ジC1〜6アルキルカルバモイルおよびC2〜6アルケノイルアミノから選ばれる基で1〜3個置換されていてもよい。
また(7')および(8')の置換基中の芳香環は、更に上述の(a-1)〜(g-1)から選択されるクラスの置換基(とりわけ「特に好ましい基」として列記された基)で任意に1〜2個置換されていてもよい。
[1-1-d]更に好ましくは、Qは、フェニル基、ベンジル基、フェネチル基、スチリル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、ベンゾフラン-2-イル基、ベンゾ[b]チオフェン-2-イル基、インドール-2-イル基、キノリン-3-イル基、1H-ベンズイミダゾール-2-イル基、ベンゾオキサゾール-2-イル基、ベンゾチアゾール-2-イル基、2H-ベンゾピラン-3-イル基、4-ビニルフェニル基、4-ベンゼンスルホニル-チオフェン-2-イル基、5-(2-ピリジル)チオフェン-2-イル基、キノリン-6-イル基、(チオフェン-2-イル)エテニル基であり、更にそれらの芳香環は、ハロゲン原子(とりわけ塩素原子および臭素原子)もしくはC1〜6アルキル基(とりわけメチル基)で1〜2個置換されていてもよい。
[1-1-e]特に好ましくは、Qは、フェニル基、ベンゾ[b]チオフェン-2-イル基、インドール-2-イル基、(チオフェン-2-イル)エテニル基であり、更にそれらの芳香環は、ハロゲン原子(とりわけ塩素原子および臭素原子)もしくはC1〜6アルキル基(とりわけメチル基)で1〜2個置換されていてもよい。
[1-1-f]式(I)の化合物において、特別に好ましいQは、インドール-2-イル基であり、更にそれらの芳香環は、ハロゲン原子(とりわけ塩素原子および臭素原子)もしくはC1〜6アルキル基(とりわけメチル基)で1〜2個置換されていてもよい。
[1-2]式(I)の化合物において、Tは、好ましくは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい3〜4員の脂環式炭化水素基、置換されていてもよいC2〜6アルカノイル基またはトリフルオロメチル基である。
[1-2-a]ここで、「脂肪族炭化水素基」及び「3〜4員の脂環式炭化水素基」とは、上述[1-1]で列挙した基が挙げられ、これらの基は[1-1]で挙げられた「置換されていてもよい炭化水素基」の(a)〜(g)に挙げられた置換基で置換されていてもよい。
[1-2-b]好ましくは、「脂肪族炭化水素基」及び「3〜4員の脂環式炭化水素基」とは、置換されていてもよいC1〜6アルキル基、置換されていてもよいC2〜6アルケニル基、置換されていてもよいC2〜6アルキニル基、置換されていてもよいC3〜4シクロアルキル基、置換されていてもよいC3〜4シクロアルケニル基、置換されていてもよいC4シクロアルカンジエニル基が挙げられる。
これらの置換基として、任意の置換基RI(RIは、C1〜6のアルコキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、カルボキシル、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいカルバモイル、ハロゲン、C1〜6アルキル、ハロゲン化C1〜6アルキル、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、C2〜6アルケノイルアミノ、ニトロ、ヒドロキシ、フェニル、フェノキシ、ベンジル、オキソ、シアノまたはアミジノから選ばれる基を表す)が挙げられる。
[1-2-c]より好ましくは、「脂肪族炭化水素基」及び「3〜4員の脂環式炭化水素基」とは、「置換されていてもよいC1〜6アルキル基」として、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、1,2-ジメチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、n-ヘキシル等が挙げられ、任意のC1〜6のアルコキシ、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、またはヒドロキシから選ばれる基で置換されていてもよい基であり;
「置換されていてもよいC2〜6アルケニル基」の例としては、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、2-メチルアリル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル等が挙げられ、任意のC1〜6のアルコキシ、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、またはヒドロキシから選ばれる基で置換されていてもよい基であり;
「置換されていてもよいC2〜6アルキニル基」の例としては、例えばエチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル等が挙げられ、任意のC1〜6のアルコキシ、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、またはヒドロキシから選ばれる基で置換されていてもよい基であり;
「置換されていてもよいC3〜4シクロアルキル基」の例としては、シクロプロピル、シクロブチル等が挙げられ、任意のC1〜6のアルコキシ、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、またはヒドロキシから選ばれる基で置換されていてもよい基であり;
「置換されていてもよいC3〜4シクロアルケニル基」の例としては、例えば、1-シクロプロペン-1-イル、1-シクロブテン-1-イル等のC3〜4のシクロアルケニル基が挙げられ、任意のC1〜6のアルコキシ、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、またはヒドロキシから選ばれる基で置換されていてもよい基であり;
「置換されていてもよいC4シクロアルカンジエニル基」の例としては、例えば、1,3-シクロブタジエン-1-イル等のC4のシクロアルカンジエニル基が挙げられ、任意のC1〜6のアルコキシ、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、またはヒドロキシから選ばれる基で置換されていてもよい基である。
[1-2-d]更に好ましくは、「脂肪族炭化水素基」及び「3〜4員の脂環式炭化水素基」とは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル;ビニル、アリル、イソプロペニル、2-メチルアリル;エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル;シクロプロピル、シクロブチル;1-シクロプロペン-1-イル、1-シクロブテン-1-イル、1,3-シクロブタジエン-1-イル等が挙げられ、任意のC1〜6のアルコキシ、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、またはヒドロキシから選ばれる基で置換されていてもよい基である。
[1-2-e]式(I)の化合物において、「置換されていてもよいC2〜6のアルカノイル基」とは、例えば、アセチル、プロピロニル等が挙げられ、任意のC1〜6のアルコキシ、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、またはヒドロキシから選ばれる基で置換されていてもよい基である。
[1-2-f]式(I)の化合物において、好ましいTの具体例は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、メトキシメチル、2-メトキシ-1-エチル、3-メトキシ-1-プロピル、ヒドロキシメチル、2-ヒドロキシ-1-エチル、3-ヒドロキシ-1-プロピル、アミノメチル、2-アミノ-1-エチル、3-アミノ-プロピル、(N-メチル-アミノ)メチル、2-(N-メチル-アミノ)-1-エチル、3-(N-メチル-アミノ)プロピル、(N,N-ジメチル-アミノ)メチル、2-(N,N-ジメチル-アミノ)-1-エチル、3-(N,N-ジメチル-アミノ)プロピル;ビニル、アリル、イソプロペニル、2-メチルアリル;エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、2-メトキシ-1-ビニル、;シクロプロピル、シクロブチル;1-シクロプロペン-1-イル、1-シクロブテン-1-イル、1,3-シクロブタジエン-1-イル;アセチル;トリフルオロメチル等が挙げられる。
[1-2-g]より好ましいTの具体例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、メトキシメチル、2-メトキシ-1-エチル、ヒドロキシメチル、2-ヒドロキシ-1-エチル、アミノメチル、2-アミノ-1-エチル、(N-メチル-アミノ)メチル、2-(N-メチル-アミノ)-1-エチル、(N,N-ジメチル-アミノ)メチル、2-(N,N-ジメチル-アミノ)-1-エチル、;ビニル、アリル;エチニル、2-メトキシ-1-ビニル、;シクロプロピル、シクロブチル;アセチル;トリフルオロメチル等が挙げられる。
[1-3]式(I)の化合物において、Dが、
[1-3-a]水素原子であるか、基-CO-R(Rは水素原子もしくは置換基である)であるか、または、置換(このましくは後述するR15により置換)されていてもよいC1〜6アルキル基である。
は、好ましくは、水素原子、ヒドロキシ基、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルアルキル基、あるいは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ基、同ベンジルオキシ基、または、置換されていてもよいアミノ基とりわけ基-NR(ここでRおよびRは、同一もしくは異なって、水素原子、C1〜6アルキル、C4〜7シクロアルキル、C2〜6アルケニル、あるいはRとRとはそれらが結合している窒素原子といっしょになって5〜7員の複素環を形成するが当該複素環は更にN,S,Oから選ばれるヘテロ原子を1〜2個含有していてもよい)であるが、これらの置換基Rは更に、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、オキソ、C1〜6アルキル、ヒドロキシ-C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ-C1〜6アルキル、カルボキシC1〜6アルキル、C1〜6アルキル-C1〜6アルコキシカルボニル、カルバモイルC1〜6アルコキシから選ばれる基で置換されていてもよい。
[1-3-b]より好ましくは、Dは、水素原子または、
1)カルボキシル基、C1〜6アルキルカルボニル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、C1〜6アルコキシカルボニルアルキルカルボニル基あるいは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシカルボニル基もしくは同ベンジルオキシカルボニル基から選ばれる基であるか、
2)モノ-もしくはジ-C1〜6アルキル置換されていてもよいカルバモイル基、C1〜6アルコキシカルバモイル基、C1〜6アルコキシカルボニルアルキルカルバモイル基、オキソ、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシルで置換されていてもよい環状アミノカルボニル基(とりわけピロリジン-1-イルカルボニル基、ピペリジン-1-イルカルボニル、ピペラジン-1-イルカルボニル、4-モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、1,1-ジオキソ-4-チオモルホリノカルボニル)、或いは、N-フェニルカルバモイル基もしくは式-CONH(CHS(O)10または-CONH(CHNR1112で示される基から選ばれる基(式中R10、R11およびR12は独立に水素原子、C1〜6アルキル基、フェニル基、C1〜6アルキルフェニル基、pは0〜4の整数、qは0〜2の整数、tは1〜4の整数である)であるか、または、
3)R15で置換されていてもよいC1〜6アルキル基(好ましくはメチル、エチル)である(R15はカルボキシル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルカノイルオキシ基、アミノ基、置換基RXでモノ-もしくはジ-置換されたアミノ基(置換基RXは、C1〜6アルキル、C1〜6アルカノイル、C1〜6アルキルスルホニル、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルコキシカルボニル-C1〜6アルキル及びカルボキシ-C1〜6アルキルから選ばれる基を表す)、オキソ、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシルで置換されていてもよい5〜6員の環状アミノ基(とりわけピロリジン-1-イル、ピペリジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、4-モルホリノ、チオモルホリノ、1,1-ジオキソ-4-チオモルホリノ)あるいはN-ヒドロキシイミノ基(アルドキシム基)、ヒドロキシ-C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシ-C1〜6アルコキシ基、カルボキシ-C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシカルボニル-C1〜6アルコキシ基、カルバモイル-C1〜6アルコキシ基;炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基から選ばれる何れかの芳香環基から選ばれるいずれかの置換基で1つ置換された、C0〜6アルコキシ基(とりわけC0〜2アルコキシ基であり、ここでCのアルコキシ基とは、酸素原子に直接置換基が結合した場合を意味する)を表す)。
[1-3-c]更に好ましくは、Dは水素原子、
1)カルボキシル基、C1〜2アルキルカルボニル基、C1〜2アルコキシカルボニル基、C1〜2アルコキシカルボニルアルキルカルボニル基から選ばれる基であるか、あるいは、C1〜2アルキル、C1〜2アルコキシ、ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシカルボニル基もしくは同ベンジルオキシカルボニル基から選ばれる基であるか
2)モノ-もしくはジ-C1〜2アルキル置換されていてもよいカルバモイル基、C1〜2アルコキシカルバモイル基、C1〜2アルコキシカルボニルアルキルカルバモイル基、オキソ、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシルで置換されていてもよい環状アミノカルボニル基(とりわけピロリジン-1-イルカルボニル基、ピペリジン-1-イルカルボニル、ピペラジン-1-イルカルボニル、4-モルホリノカルボニル基、チオモルホリノカルボニル基、1,1-ジオキソ-4-チオモルホリノカルボニル基)または、
3)R15’で置換されていてもよいメチル基もしくはエチル基である(R15’は、カルボキシル基、C1〜2アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、C1〜2アルコキシ基、C1〜3アルカノイルオキシ基、アミノ基、置換基RX’でモノ-もしくはジ-置換されたアミノ基(置換基RX’は、C1〜2アルキル、C1〜2アルカノイル、C1〜2アルキルスルホニル、C1〜2アルコキシカルボニル、C1〜2アルコキシカルボニル-C1〜2アルキル及びカルボキシ-C1〜2アルキルから選ばれる基を表す)、オキソ、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシルで置換されていてもよいピロリジン-1-イル基、同ピペリジン-1-イル基、同ピペラジン-1-イル基、同4-モルホリノ基、同チオモルホリノ基もしくは同1,1-ジオキソ-4-チオモルホリノ基、ヒドロキシ-メトキシ基、2-ヒドロキシ-エトキシ基、2-メトキシ-エトキシ基、2-エトキシ-エトキシ基、カルボキシ-メトキシ基、2-カルボキシ-エトキシ基、メトキシカルボニル-メトキシ基、2-メトキシカルボニル-エトキシ基、エトキシカルボニル-メトキシ基、2-エトキシカルボニル-エメトキシ基、カルバモイル-メトキシ基、2-カルバモイル-エトキシ基;炭素原子以外に窒素原子を1〜2個を含むところの、5〜6員の単環式芳香族複素環基で1つ置換されたC0〜2アルコキシ基(Cのアルコキシ基とは、酸素原子に直接置換基が結合した場合を意味し、より具体的には、ピリジルオキシ基、ピリジルメトキシ基、ピリジルエトキシ基、ピリミジルオキシ基、ピリミジルメトキシ基、ピミジルエトキシ基等が挙げられる)を表す)が好ましい。
[1-4]式(I)において、Yは、
[1-4-a]酸素原子、-S(O)-(yは0〜2の整数であり)、置換されていてもよいイミノ基(-NH-)であり、イミノ基の置換基としては、上述[1-3]のDとして説明された、1)-CO-R(Rは上述の定義から選択される基である)、2)R15で置換されていてもよいC1〜6アルキル基(R15は上述の定義から選択される基である)、3)C1〜6のアルキル、C1〜6アルコキシもしくはハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、あるいは4)N-オキシド基である。
[1-4-b]好ましくは、Yは酸素原子が好ましく、
[1-4-c]次いで-S(O)-(yは0〜2の整数であり、とりわけ0であり)が好ましく、もしくは
[1-4-d]無置換のイミノ基(-NH-)が好ましい。置換基としてはメチル基が挙げられる。
[1-5]式(I)において、l、m、n、は、
[1-5-a]それぞれ独立に0、1、2から選択される整数であり、但しl、mは同時に0ではなく、
[1-5-b]より好ましくは、lが1、mが0もしくは1、nは1である。
[1-6]式(I)において、rは0または1である。
[1-7]T-CO-が結合しているNを含む環、Yを含む環、-SO-Qが結合しているNを含む環のそれぞれの環における置換基としては、オキソ基(=O)、ヒドロキシイミノ基(=N〜OH),アルコキシイミノ基(=N〜ORi:Riは置換基(好ましくはハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシから選ばれる基)で置換されていても良いC1〜6アルキル基)である他、[1-3]のDで示される基が例示されるが、好ましくはオキソ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基が挙げられる。C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基については、これらが更に置換基RI(RIは、C1〜6のアルコキシ、C1〜6のアルコキシカルボニル、カルボキシル、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいカルバモイル、ハロゲン、C1〜6アルキル、ハロゲン化C1〜6アルキル、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、C2〜6アルケノイルアミノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、アミジノから選ばれる基を表す)で置換されていても良い。とりわけ好ましくは、オキソ基、C1〜6のアルコキシ基、もしくはカルボキシル基が挙げられる。
好ましくは、
[1-7-a]T-CO-が結合しているNを含む環の置換基としては、オキソ基、ヒドロキシル基、低級アルキル基、低級アルコキシアルキル基が好ましく、
[1-7-b]Yを含む環の置換基としては、オキソ基、ヒドロキシイミノ基、置換アルコキシイミノ基(=N〜ORi:Riは置換基(好ましくはハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシから選ばれる基)で置換されていても良いC1〜6アルキル基)が好ましく、
[1-7-c]-SO-Qが結合しているNを含む環の置換基としては、オキソ基、ヒドロキシイミノ基、置換アルコキシイミノ基(=N〜ORi:Riは置換基(好ましくはハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシから選ばれる基)で置換されていても良いC1〜6アルキル基)が好ましく、置換の位置としては、オキソ基をヒドロキシイミノ基、置換アルコキシイミノ基に変換したものも含まれる。
式(I)の化合物において、好ましい化合物は、上記[1-1]〜[1-7]の任意の組み合わせによって設定しうる。具体的な組み合わせをもった化合物の例としては、[1-8]に例示される。
[1-8]式(I)において、
Figure 2006106804

Qが、(1)C1〜10アルキル基、(2)C2〜6アルケニル基、(3)C2〜6アルキニル基、(4)C3〜9シクロアルキル基、(5)C3〜6のシクロアルケニル基、(6)C4〜6シクロアルカジエニル基、(7)C6〜14アリール基、(8)炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基、(iii)3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基の何れかの複素環基であり、上記(1)〜(8)のそれそれの基は、置換されていないかまたは以下の(a)〜(g)から選択されるクラスの置換基で任意に1〜5個置換されていてもよく、
(a)C1〜6アルキル基もしくはC6〜14アリール基でありこれらは更に置換基RI(RIは、C1〜6のアルコキシ基、ハロゲン、C1〜6アルキル基、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基もしくはアミジノ基を表す)で置換されていてもよく、
(b)炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基、(iii)3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基の何れかの複素環基であり、これらの各々の複素環基は更に、置換基RII(RIIは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルカノイル基もしくはベンゾイル基を表す)で置換されていてもよく、
(c)置換基RIII(RIIIは、C1〜6アルキル基、C1〜6アルカノイル基、ベンゾイル基もしくはハロゲン化されていてもよいC1〜6アルコキシカルボニル基、C1〜6アルキルイミドイル基、ホルムイミドイル基もしくはアミジノ基を表す)から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、
(d)イミドイル基、アミジノ基、ヒドロキシ基もしくはチオール基であり、これらの各々の置換基は更に、C1〜6アルキル基、C1〜6アルカノイル基、ベンゾイル基もしくはハロゲン化されていてもよいC1〜6アルコキシカルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよい、
(e)ハロゲン原子、シアノ基もしくはニトロ基、
(f)カルボキシル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、C7〜12アリールオキシカルボニル基もしくはC6〜10アリール-C1〜4アルコキシカルボニル基であり、これらのアリール基は更に置換基RIV(RIVは、ヒドロキシ、上記(c)の置換基RIIIから選ばれる基で1〜2個まで置換されていてもよいアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜6アルキル基、もしくは1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルコシキ基を表す)で置換されていてもよい、
(g)−CO-RVであり、RVは、C1〜6アルキル基、C3〜6シクロアルキル基、C6〜10アリール基、C7〜10アラルキル基もしくは複素環基を表し、当該複素環基は炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基、(iii)3〜8員の飽和もしくは不飽和非芳香族複素環基の何れかの複素環基であり、
より好ましくは、Qは、フェニル基、ベンジル基、フェネチル基、スチリル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、ベンゾフラン-2-イル基、ベンゾ[b]チオフェン-2-イル基、インドール-2-イル基、キノリン-3-イル基、1H-ベンズイミダゾール-2-イル基、ベンゾオキサゾール-2-イル基、ベンゾチアゾール-2-イル基、2H-ベンゾピラン-3-イル基、4-ビニルフェニル基、4-ベンゼンスルホニル-チオフェン-2-イル基、5-(2-ピリジル)チオフェン-2-イル基、キノリン-6-イル基、(チオフェン-2-イル)エテニル基であり、更にそれらの芳香環は、ハロゲン原子(とりわけ塩素原子および臭素原子)もしくはC1〜6アルキル基(とりわけメチル基)で1〜2個置換されていてもよく、
特に好ましくは、Qは、フェニル基、ベンゾ[b]チオフェン-2-イル基、インドール-2-イル基、(チオフェン-2-イル)エテニル基であり、更にそれらの芳香環は、ハロゲン原子(とりわけ塩素原子および臭素原子)もしくはC1〜6アルキル基(とりわけメチル基)で1〜2個置換されていてもよく、
Tが、置換されていてもよいC1〜6アルキル基、置換されていてもよいC2〜6アルケニル基、置換されていてもよいC2〜6アルキニル基、置換されていてもよいC3〜4シクロアルキル基、置換されていてもよいC3〜4シクロアルケニル基、置換されていてもよいCシクロアルカンジエニル基、C2〜6のアルカノイル基、トリフルオロメチル基であり、これらの置換基として、任意のC1〜6のアルコキシ、C1〜6アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、またはヒドロキシから選ばれる基であり、
好ましくは、Tは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、メトキシメチル基、2-メトキシ-1-エチル基、3-メトキシ-1-プロピル基、ヒドロキシメチル基、2-ヒドロキシ-1-エチル基、3-ヒドロキシ-1-プロピル基、アミノメチル基、2-アミノ-1-エチル基、3-アミノ-プロピル基、(N-メチル-アミノ)メチル基、2-(N-メチル-アミノ)-1-エチル基、3-(N-メチル-アミノ)プロピル基、(N,N-ジメチル-アミノ)メチル基、2-(N,N-ジメチル-アミノ)-1-エチル基、3-(N,N-ジメチル-アミノ)プロピル基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、2-メチルアリル基;エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、2-メトキシ-1-ビニル基;シクロプロピル基、シクロブチル基;1-シクロプロペン-1-イル基、1-シクロブテン-1-イル基、1,3-シクロブタジエン-1-イル;アセチル基;トリフルオロメチル基であり、
より好ましくは、Tは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、メトキシメチル基、2-メトキシ-1-エチル基、ヒドロキシメチル基、2-ヒドロキシ-1-エチル基、アミノメチル基、2-アミノ-1-エチル基、(N-メチル-アミノ)メチル基、2-(N-メチル-アミノ)-1-エチル基、(N,N-ジメチル-アミノ)メチル基、2-(N,N-ジメチル-アミノ)-1-エチル基;ビニル基、アリル基;エチニル基、2-メトキシ-1-ビニル基;シクロプロピル基、シクロブチル基;アセチル基;トリフルオロメチル基であり、
Dが、水素原子、基-CO-R(Rは水素原子もしくは置換基である)または、置換(好ましくは後述するR15により置換)されていてもよいC1〜6アルキル基であり、
は、好ましくは、水素原子、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルコキシカルボニルアルキル、または置換されていてもよいアミノ基とりわけ基-NR(ここでRおよびRは同一もしくは異なって、水素原子、C1〜6アルキル、C4〜7シクロアルキル、C2〜6アルケニルあるいはそれらが結合している窒素原子といっしょになって5〜7員の複素環を形成するが当該複素環は更にN,S,Oから選ばれるヘテロ原子を1〜2個含有していてもよい)であるが、これらの置換基Rは更に、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、オキソ、C1〜6アルキル、ヒドロキシ-C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ-C1〜6アルキル、カルボキシ-C1〜6アルキル、C1〜6アルキル-C1〜6アルコキシカルボニル、カルバモイル-C1〜6アルコキシから選ばれる基で置換されていてもよい。
より好ましくはDは、水素原子または、
1)カルボキシル基、C1〜6アルキルカルボニル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、C1〜6アルコキシカルボニルアルキルカルボニル基から選ばれる基であるか、
2)モノ-もしくはジ-C1〜6アルキル置換されていてもよいカルバモイル基、C1〜6アルコキシカルバモイル基、C1〜6アルコキシカルボニルアルキルカルバモイル基、オキソ、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシルで置換されていてもよい環状アミノカルボニル基(とりわけピロリジン-1-イルカルボニル基、ピペリジン-1-イルカルボニル、ピペラジン-1-イルカルボニル、4-モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、1,1-ジオキソ-4-チオモルホリノカルボニル)、或いは、N-フェニルカルバモイル基もしくは式-CONH(CHS(O)10または-CONH(CHNR1112で示される基から選ばれる基(式中R10、R11およびR12は独立に水素原子、C1〜6アルキル基、フェニル基、C1〜6アルキルフェニル基、pは0〜4の整数、qは0〜2の整数、tは1〜4の整数である)であるか、または、
3)R15で置換されていてもよいC1〜6アルキル基(好ましくはメチル、エチル)である(R15はカルボキシル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルカノイルオキシ基、アミノ基、置換基RXでモノ-もしくはジ-置換されたアミノ基(置換基RXは、C1〜6アルキル、C1〜6アルカノイル、C1〜6アルキルスルホニル、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルコキシカルボニル-C1〜6アルキル及びカルボキシ-C1〜6アルキルから選ばれる基を表す)、オキソ、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシルで置換されていてもよい5〜6員の環状アミノ基(とりわけピロリジン-1-イル、ピペリジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、4-モルホリノ、チオモルホリノ、1,1-ジオキソ-4-チオモルホリノ)あるいはN-ヒドロキシイミノ基(アルドキシム基)、ヒドロキシ-C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシ-C1〜6アルコキシ基、カルボキシ-C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシカルボニル-C1〜6アルコキシ基、カルバモイル-C1〜6アルコキシ基;炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子から選択されるヘテロ原子1〜4個を含むところの(i)5〜6員の単環式芳香族複素環基、(ii)8〜12員の縮環式芳香族複素環基から選ばれる何れかの芳香環基から選ばれるいずれかの置換基で1つ置換された、C0〜6アルコキシ基(とりわけC0〜2アルコキシ基であり、ここでCのアルコキシ基とは、酸素原子に直接置換基が結合した場合を意味する)を表す)。
Yが、酸素原子、-S(O)-(yは0〜2の整数、とりわけ0である)もしくはNHであり、
l、m、n、はそれぞれ独立に0,1,2から選択される整数であり、但しl、mは同時には0ではなく、rは0もしくは1の整数である。
また、好ましい化合物として以下のものが例示される。
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例1);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロパノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例2);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]-1’-シクロブタンカルボニル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例3);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロペノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例4);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]-1’-(2-フロイルカルボニル)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例5);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]-1’-(トリフルオロアセチル)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例6);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(メトキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例7);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-(ジメチルアミノアセチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例8);
(−)-1’-(アミノアセチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例9);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(ヒドロキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例10);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2-メトキシプロペノイル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例11);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-[(1Z)-(2-メトキシプロペノイル)]-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例12);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロピノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例13);
(−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例14);
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例15);
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例16);
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロピノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例17);
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メトキシカルボニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-5(1H)-オン(実施例18);
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メタンスルホニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-5(1H)-オン(実施例19);
(±)-1’-アセチル-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例20);
光学活性1’-アセチル-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例21);
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例22);
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-エチル-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例23);
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-(ヒドロキシエチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例24);
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例25);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例26);
(−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例27);
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例28);
(±)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(実施例29);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例30);
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例31);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロペノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例32);
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロペノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例33);
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例34);
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例35);
(−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例36);
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例37);
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロピノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例38);
(−)-1’-n-ブタノイル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例39);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-シクロプロパノイル-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例40);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(メトキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例41);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(ヒドキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例42);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(2-フラノイル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例43);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2-メチルプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例44);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(3-メトキシプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例45);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2-オキソプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例46);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2,2-ジメチルプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例47);
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例48);
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリジルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例49);
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例50);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例51);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-シクロプロパノイル-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例52);
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(2-フラノイル)-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例53);
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシカルボニルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例54);
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリジルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例55);
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリミジルオキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例56);
(±)-1’-アセチル-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例57);
(−)-1’-アセチル-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例58);
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例59);
光学活性-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例60);
(±)-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例61);
光学活性-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例62);
(±)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例63);
光学活性-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例64);
(±)-N-[[7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-5-オキソ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-8a-イル]メチル]-N-メチルグリシン(実施例65);
光学活性-N-[[7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-5-オキソ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-8a-イル]メチル]-N-メチルグリシン(実施例66);
(±)-N-[[(1’-アセチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-5-オキソ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-8a-イル]メチル]-N-メチルグリシン(実施例67);
(±)-1-アセチル-8’-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-9’a-(メトキシメチル)-スピロ[ピペリジン-4,3’(4’H)-[2H]ピラジノ[1,2-a]ピリミジン]-6’(7’H)-オン(実施例68);
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例69);
光学活性-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例70);
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1,1-ジオキシド-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン(実施例71)
或いはこれらの(+)もしくは(−)光学異性体、およびそれらの製薬学的に許容される塩(例えばメタンスルホン酸塩(モノ塩もしくはジ塩))が挙げられる。
[1-9]式(I)の化合物において、より好ましい化合物例として式(Im)の化合物が挙げられる。
Figure 2006106804

式(Im)において、T,Y,D,l,m,n,rの定義は[1-8]の定義と同じであり、好ましい化合物は[1-8]に例示されている。
[2]本発明の第2の態様は、式(I)或いは式(Im)で示される化合物もしくは前記態様[1-1]〜[1-9]に記載の化合物、またはそれらの製薬学的に許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする医薬組成物である。
[2-a]より詳細には、当該医薬組成物が、
1)抗凝固剤、血栓または塞栓によって引き起こされる疾病の予防及び/または治療剤、
2)抗凝固剤の有効な疾患の予防及び/または治療剤、FXa阻害が有効な疾病の予防及び/または治療剤、
3)心房細動・人工弁あるいは心臓弁膜症に伴う塞栓(好ましくはこれらの疾患に伴う脳塞栓症発症)の予防剤、一過性脳虚血発作予防及び/または治療剤(とくに再発予防剤)、
4)DICの予防及び/または治療剤、インフルエンザウイルス感染症の予防及び/または治療剤或いは深部静脈血栓症の予防及び/または治療剤のいずれかである。
[2-b]また、上記医薬組成物の有効量を上記疾患の患者に投与する予防及び/または治療方法である。
[2-c]また、上記疾患の予防及び/または治療のための医薬品を製造するための、式(I)或いは式(Im)で表される化合物もしくは前記態様[1-1]〜[1-9]に記載の化合物、または製薬学的に許容されるそれらの塩の使用である。
本発明の医薬組成物は、少なくとも1つの式(I)(式の定義は前記に同じ)で示される化合物又はその塩を有効成分として含有していればよく、薬学的に許容される担体を含有していることができる。式(I)の化合物の好ましい例は、前記態様[1-1]〜[1-9]の記載と同じである。
[3]本発明の第3の態様は、式(I)或いは式(Im)で示される化合物もしくは前記態様[1-1]〜[1-9]に記載の化合物、またはそれらの製薬学的に許容される塩を含有することを特徴とするFXa阻害剤である。
[3-a]より詳しくは、式(I)或いは式(Im)で示される化合物もしくは前記態様[1-1]〜[1-9]に記載の化合物、またはそれらの製薬学的に許容される塩を有効成分として含有することを特徴とした、特異的なFXa阻害剤である。また、経口投与可能なFXa阻害剤であり、さらに経口投与可能な特異的なFXa阻害剤である。
[3-b]式(I)或いは式(Im)で示される化合物もしくは前記態様[1-1]〜[1-9]に記載の化合物、またはそれらの製薬学的に許容される塩を用いることを特徴とする試薬である。当該試薬には、FXa阻害作用を利用した、哺乳動物の血液凝固能の異常を診断するための試薬、生理学的実験において定量的なFXa阻害作用を利用した試薬等が例示される。
[3-c]また、上記FXa阻害剤の有効量を患者に投与する予防及び/または治療方法である。
[3-d]また、上記FXa阻害剤を製造するための、式(I)或いは式(Im)で表される化合物もしくは前記態様[1-1]〜[1-9]に記載の化合物、または製薬学的に許容されるそれらの塩の使用である。
以上の全ての態様において、「化合物」の文言を用いるとき、「その製薬学的に許容される塩」についても言及するものとする。また、本発明化合物は不斉炭素を有する場合があり、本発明化合物には、幾何異性体、互変異性体、光学異性体などの各種の立体異性体の混合物や単離されたものが含まれる。かかる立体異性体の単離、精製は、優先晶出やカラムクロマトグラフィーを用いた光学分割あるいは不斉合成を通じて当業者が通常の技術により為し得ることができる。
本発明化合物(I)は、酸付加塩を形成する場合がある。また、置換基の種類によっては塩基との塩を形成する場合もある。かかる塩としては、製薬学的に許容しうる塩であれば特に限定されないが、具体的には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸類、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマール酸、マレイン酸、乳酸、ギ酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マンデル酸等の有機カルボン酸類、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸等の有機スルホン酸類、アスパラギン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸類等との酸付加塩;ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の塩基、メチルアミン、エチルアミン、エタノールアミン、ピリジン、リジン、アルギニン、オルニチン等の有機塩基との塩や、アンモニウム塩等が挙げられる。
また、本発明化合物の塩には、モノ塩、ジ塩もしくはトリ塩が含まれる。或いは本発明化合物は側鎖の置換基によっては、酸付加塩と塩基との塩との両方を同時に形成しうる。
更に本発明は、化合物(I)の水和物、製薬学的に許容可能な各種溶媒和物や結晶多形のもの等も含まれる。なお、当然ながら本発明は、後述実施例に記載された化合物に限定されるものではなく、式(I)で示されるスピロ結合を有する三環系化合物または製薬学的に許容される塩の全てを包含するものである。
また、これらの状況は式(Im)等の化合物についても該当しうることは理解される。
次に、本発明の治療、予防剤および医薬組成物について説明する。本発明の医薬組成物は、少なくとも1つの式(I)もしくは式(Im)(各々の式の定義は前記に同じ)で示される化合物を有効成分として含有していればよく、薬学的に許容される担体を含有していることができる。式(I)の化合物の好ましい例は、前記と同じである。
<本発明化合物のFXa阻害作用について>
本発明の化合物は強力なFXa阻害活性を有している。すなわち、本発明の組成物は強力なFXa阻害剤である。より詳しくは、他の酵素を阻害しない特異的なFXa阻害剤である。
また、経口投与可能なFXa阻害剤であり、さらに経口投与可能な特異的なFXa阻害剤である。本発明の化合物は、数多くあるセリンプロテアーゼの中で特異的にFXa活性を強力に阻害する。即ち、トリプシンやキモトリプシンはまったく阻害しないばかりか、同じ血液凝固系のセリンプロテアーゼであるトロンビンをも全く阻害しない。このことは、前記のトロンビン阻害剤が有する出血傾向等の問題を克服している。さらに、本発明の化合物は経口投与による消化管からの吸収性に優れ、吸収に伴う活性減弱がなく、良好な吸収、分布、代謝、排泄等の特性を有する。そして経口投与剤としての利用価値も高い。
本発明の化合物を含有する組成物は、FXa阻害剤が有効な疾患の予防及び/または治療剤である。また、本発明の化合物を含有する組成物は、抗凝固剤であり、抗凝固剤の有効な疾患の予防及び/または治療剤である。即ち、これらの剤は、血栓または塞栓によって引き起こされる疾病の予防及び/または治療に有効であり、具体的な疾患名としては、脳血栓、脳梗塞、脳塞栓、一過性脳虚血発作(TIA)、くも膜下出血後の脳血管れん縮等の虚血性脳血管障害における疾病、アルツハイマー病、脳血管性痴呆、無症候性脳血管障害、急性及び慢性心筋梗塞、心筋梗塞後後遺症、不安定狭心症、狭心症、冠動脈血栓溶解等の虚血性心疾患における疾病、人工血管の術後・人工弁置換後の血栓形成症、冠動脈バイパス術後における再閉塞及び再狭窄、PTCAまたはPTCA術後或いはステント留置後における再閉塞及び再狭窄、肺梗塞、肺血栓・肺塞栓、肺血管障害を伴う疾病(たとえば薬剤惹起性肺炎)、急性呼吸促迫症候群(ARDS)、急性腎炎、急性進行性腎炎、慢性腎炎(たとえば糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、IgA腎症)、さらに急性動脈閉塞症、閉塞性血栓性血管炎(バージャー病)、閉塞性動脈硬化症、末梢動脈閉塞症、末梢静脈閉塞症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、汎発性血管内凝固症候群(DIC)、ショック又はDICの進行によって生じる各種臓器不全、血栓性微小血管症(TMA)、全身性炎症反応症候群(SIRS)、血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症候群(HUS)、体外循環時の血栓形成症等の各種血管障害における疾病、大手術時の血小板減少、動脈硬化、癌転移、移植時の拒絶反応、移植時の臓器保護又は機能改善が挙げられる。或いは、糖尿病に伴う血管内皮細胞障害の予防、移植もしくは活性化プロテインC(APC)レジスタンスに伴う凝固亢進状態、或いはまた、血管疾患、術後外傷、並びに肥満、妊娠、経口避妊薬の使用、持続性運動抑制、ヘパリン起因性血小板減少症、膠原病(たとえば抗リン脂質抗体症候群、多発動脈炎、全身性エリテマトーデス)、ベーチェット病、虚血再潅流障害、もしくは癌等に付随した過剰な血液凝固、また妊娠中毒症などが挙げられる。
またとりわけ、心房細動・人工弁あるいは心臓弁膜症に伴う塞栓、好ましくは脳塞栓症発症の予防に、一過性脳虚血発作とくに再発予防剤に、深部静脈血栓症にあるいはDICの予防・治療に使用される。
これらの疾患のうち、本発明の剤は、医薬として用いる場合、特に予防的投与が推奨され特に重要である。本剤は直接の血栓溶解剤ではないし、直接の血小板凝集抑制剤でもない。すなわち、血栓傾向の患者あるいは、血栓・塞栓症の危険因子(リスクファクター)を有する患者に対して、血栓・塞栓の予防的投与が好ましい。特に、心房細動・人工弁あるいは心臓弁膜症の患者はその病変部・移植部で血栓ができ易く、それが引き金となり脳梗塞を屡々誘発し、致死的な発作となることも少なくない。このような患者の誘発される血栓・塞栓、特に好ましくは脳塞栓症発症の予防に極めて有用な薬剤となりうる。
これらの治療は長期に渡り行われる。本発明の剤は、経口投与が可能であり、出血等の副作用が少なく、頻繁なモニタリングの必要もなく、長期間安心して使えるものである。
さらに換言すれば、本発明の剤は、心房細動・人工弁あるいは心臓弁膜症に伴う塞栓予防及び/または治療剤である。好ましくはこれらの疾患に伴う脳塞栓症発症の予防剤である。一過性脳虚血発作予防及び/または治療剤である。とくに再発予防剤である。そして、深部静脈血栓症或いはDICの予防及び/または治療剤である。
また、本発明化合物の中にはDの置換基により薬物の吸収、分泌の経過を通じて容易に代謝を受けるものがある。そしてこれらの代謝物のうち本発明の化合物式(I)に含まれるものも存在し、強力なFXa阻害活性を有し薬理学的/薬物動態学的にきわめて興味深い知見を与える。
本発明の化合物を有効成分として含有する組成物は、動物用薬としても有効であり、利用価値が高い。また、血液凝固の各種機能測定における、或いは実験室における試薬としても使用し得る。
更に、本発明化合物のFXa阻害作用により、インフルエンザウイルスの増殖阻害活性に基づくインフルエンザウイルスの感染予防・治療剤、歯周病の予防・治療剤としても可能である。
[本発明化合物の製造方法]
以下に、本発明の式(I)誘導体の製造方法について説明する。
本発明の式(I)誘導体、その塩およびそれらの溶媒和物は、既知の一般的化学的な製造方法の組み合わせ、特にWO01/02397およびWO02/053568記載の方法に準じて製造することが出来、以下に代表的な合成法を説明する。
以下の製造法の各々の式中におけるD、Q、T、Y、l、m、n、rの定義は、特に断らない限り、式(I)の各々に記載された先の定義と同一である。また、各化合物の側鎖もしくは環中のアルキレン基については、式(I)に関して定義される置換基を有していても良い。
製造法中におけるPおよびPの定義は、特に断らない限り、各々独立にイミノ基(-NH-)の保護基を表し、適当な保護基としては、通常のアシル型保護基、すなわちアセチル基のごときアルカノイル基、もしくはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t-ブトキシカルボニル基のごときアルコキシカルボニル基、もしくはベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラ(オルト)ニトロベンジルオキシカルボニル基のごときアリールメトキシカルボニル基、ベンジル基、トリフェニルメチル基のごときアリールメチル基もしくはベンゾイル基のごときアロイル基が適当である。これら保護基の脱保護の方法は、採用された保護基の化学的性質により異なり、例えば、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基あるいはアロイル基のようなアシル型保護基では、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムのような水酸化アルカリ金属等の適当な塩基を使う事により加水分解し脱保護できる。
また、t-ブトキシカルボニル基もしくはパラメトキシベンジルオキシカルボニル基のような置換メトキシカルボニル型保護基は、適当な酸、例えば酢酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸あるいはこれらの組み合わせにより除去できる。また、ベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラ(オルト)ニトロベンジルオキシカルボニル基のごときアリールメトキシカルボニル基ならびにベンジル基のごときアリールメチル基はパラジウム炭素触媒を用いる加水素分解により除去できる。また、ベンジル基は、液体アンモニア中、金属ナトリウムを用いるバーチ還元によりベンジル基の除去を行い、窒素-水素結合に変換できる。トリフェニルメチル基は、適当な酸、例えば酢酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸あるいはこれらの組み合わせにより除去できる。また、液体アンモニア中、金属ナトリウムを用いるバーチ還元により除去することが出来、パラジウム炭素触媒を用いる加水素分解により除去することもできる。
イミノ基(-NH-)の保護基P、Pは、保護基の種類や脱保護の条件を選択する事により各々独立にあるいは同時に脱保護することが可能であり、また、必要に応じて前述した保護基等の再導入も可能である。
また、製造法中におけるWの定義は、特に断らない限り、例えばハロゲン原子(例;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、メタンスルホニルオキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ基等の脱離基、あるいは水酸基、アルコキシ基等の交換可能な置換基を表す。
更に、Jの定義は、例えばp-メトキシベンジル基などのチオール保護基を表す。
なお、本発明の式(I)誘導体を合成する際に、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基等の反応性基がある場合には、各反応工程においてこれらの基を適宜保護し、適当な段階で当該保護基を除去することもできる。こうした保護基の導入・除去の方法は、保護される基あるいは保護基のタイプにより適宜行われるが、例えば[プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)第2版、1991年、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ]の総説に記載の方法により行うことができる。また、必要となる出発原料は、市販されているか、あるいは市販品から有機化学的一般的合成法により容易に得ることが出来る。製造法中の反応条件については、特に断らない限り、以下の如きとする。反応温度は、−78℃から溶媒が還流する温度の範囲であり、反応時間は、反応が十分進行する時間である。また、反応に関与しない溶媒とは、例えばトルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水素溶媒、水、メタノール、DMF、DMSOなどの極性溶媒、トリエチルアミン、ピリジンなどの塩基性溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、1,2-ジクロロエタンに代表されるハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、もしくはこれらの混合溶媒であるが、反応条件により適宜選択される。塩基とは、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、あるいはトリエチルアミン、ピリジン、N,N-ジアルキルアニリン、リチウムジイソプロピルアミド等の有機塩基であり、酸とは、塩酸、硫酸等の鉱酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等の有機酸である。ただし、上記に記載したものに必ずしも限定されるわけではない。
以下に製造方法を説明するが、本発明はこの方法に何ら限定されるものではない。
(1)以下に本発明の式(I)誘導体の製造方法を示す。
Figure 2006106804
<製造法A>
式(I)で表される化合物またはその塩は、式(VII)
Figure 2006106804

(式中におけるD、P、P、Y、l、m、n、rの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩を経由する方法によっても製造される。
市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(II-1)および式(III-1)
Figure 2006106804
(各式中におけるD、P、P、Y、l、m、n、r、Wの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩を用い、文献公知の方法、例えば[ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー(Journal of Medicinal Chemistry)第19巻、436頁、1976年]、[ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサエティ(Journal of American Chemical Society)第107巻、7776頁、1985年]、または[ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)第63巻、1732頁、1998年]などに記載された方法に準じて、好ましくはトルエンを溶媒として、酸触媒存在下あるいは非存在下、好ましくはp-トルエンスルホン酸存在下に反応を行う。0℃から溶媒が還流する温度で、好ましくは還流温度で、反応が十分進行する時間、好ましくは2時間から6時間で反応を行い、式(VII)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
式(VII)で表される化合物またはその塩の保護基P1を、保護基の種類に応じた方法で脱保護を行い、次いで、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(IV)あるいは式(V)
Figure 2006106804

(各式中におけるT、Wの定義は前記と同一である。)で表される化合物またはその塩とアミド形成反応を行うことで、式(VII-2)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
式(VII-2)で表される化合物またはその塩の保護基P2を、保護基の種類に応じた方法で脱保護を行い、次いで、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(VI)
Figure 2006106804

(式中におけるQ、Wの定義は前記と同一である。)で表される化合物またはその塩とスルホンアミド形成反応を行うことで、式(I)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
また、式(VII)で表される化合物またはその塩の保護基P2を、保護基の種類に応じた方法で脱保護を行い、次いで、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(VI)
Figure 2006106804

(式中におけるQ、Wの定義は前記と同一である。)で表される化合物またはその塩とスルホンアミド形成反応を行うことで、式(VII-1)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
式(VII-1)で表される化合物またはその塩の保護基P1を、保護基の種類に応じた方法で脱保護を行い、次いで、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(IV)あるいは式(V)
Figure 2006106804

(各式中におけるT、Wの定義は前記と同一である。)で表される化合物またはその塩とアミド形成反応を行うことで、式(I)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
<製造法B>
式(I)で表される化合物またはその塩は、式(VII-1)
Figure 2006106804

(式中におけるD、P、Q、Y、l、m、n、rの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩を経由する方法によっても製造される。
すなわち、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(II-1)および式(III-2)
Figure 2006106804

(各式中におけるD、P、Q、Y、l、m、n、r、Wの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩を用い、<製造法A>の方法に準じて、式(VII-1)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
式(VII-1)で表される化合物またはその塩の保護基Pを、保護基の種類に応じた方法で脱保護を行い、次いで、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(IV)あるいは式(V)
Figure 2006106804
(各式中におけるT、Wの定義は前記と同一である。)で表される化合物またはその塩とアミド形成反応を行うことで、式(I)で表される化合物またはその塩を製造することができる。例えば、式(IV)においてWがハロゲン原子、水酸基あるいはアルコキシ基である場合には、通常のペプチドにおけるアミド形成反応を行う。例えばWが水酸基である場合には、2,4,5-トリクロロフェノール、ペンタクロロフェノール、2-ニトロフェノールあるいは4-ニトロフェノール等のフェノール類、またはN-ヒドロキシスクシニイミド、N-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-エンド-2,3-ジカルボキシイミドあるいはN-ヒドロキシピペリジン等のN-ヒドロキシ化合物をN,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合試薬の存在下に縮合させ、活性エステル体に変換した後に反応させることが可能である。また、イソブチルクロロホルメート等のハロゲン化アシル化合物と反応させることによって混合酸無水物を得た後に反応させることも可能である。また、N,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルリン酸アジドあるいはシアノリン酸ジエチル等のペプチド縮合試薬を単独で用いて反応させることも可能である。
<製造法C>
式(I)で表される化合物またはその塩は、式(VII-2)
Figure 2006106804

(式中におけるD、P、T、Y、l、m、n、rの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩を経由する方法によっても製造される。
すなわち、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(II-2)および式(III-1)
Figure 2006106804

(各式中におけるD、P、T、Y、l、m、n、r、Wの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩を用い、<製造法A>の方法に準じて、式(VII-2)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
式(VII-2)で表される化合物またはその塩の保護基Pを、保護基の種類に応じた方法で脱保護を行い、次いで、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(VI)
Figure 2006106804

(式中におけるQ、Wの定義は前記と同一である。)で表される化合物またはその塩とスルホンアミド形成反応を行うことで、式(I)で表される化合物またはその塩を製造することができる。例えば、Wが塩素原子である場合には、トリエチルアミン存在下、塩化メチレン中、0℃から室温にて、好ましくは室温にて、2時間から12時間で反応を行う。
<製造法D>
式(I)
Figure 2006106804

(式中におけるD、Q、T、Y、l、m、n、rの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩は、以下の方法により製造される。
すなわち、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(II-2)および式(III-2)
Figure 2006106804

(各式中におけるD、Q、T、Y、l、m、n、r、Wの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩を用い、<製造法A>の方法に準じて、式(I)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
上述の製造法Aないし製造法Dにおいて、以下に示す式(VIII)、式(VIII-1)、式(VIII-2)あるいは式(VIII-3)で表される化合物またはその塩を単離できる場合もあり、それら化合物は<製造法A>に記載のアミド形成反応を行うことで、対応する式(VII)、式(VII-1)、式(VII-2)あるいは式(I)で表される化合物またはその塩に変換することができる。
Figure 2006106804
<製造法E>
式(I)のrが0且つDがH(水素原子)である式(I-a)
Figure 2006106804

(式中におけるQ、T、Y、l、m、nの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩は、以下の方法によっても製造される。
Figure 2006106804
<工程1>
市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(II-2)および式(III-a)
Figure 2006106804

(各式中におけるT、Y、l、mの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。Rは、例えば、水素原子、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシもしくはハロゲン原子で置換されていても良いC1〜6アルキル基(とりわけメチル基、エチル基)、または、2つのRが結合してC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシもしくはハロゲン原子で置換されていても良いC2〜4のアルキレン基(とりわけ1,2-エチレン基、1,3-プロピレン基)を形成してもよい。)で表される化合物またはその塩を用い、<製造法A>の方法に準じて、式(VIIa)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
Figure 2006106804
<工程2>
次に、<工程1>で得られた式(VII-a)で表される化合物またはその塩と、後述の方法により用意される式(III-3)
Figure 2006106804

(式中におけるQ、W、nの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)表される化合物またはその塩を用いて反応させることにより、式(VII-b)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
式(III-3)で表される化合物あるいはその塩のWがハロゲン原子、水酸基あるいはアルコキシ基である場合には、通常のペプチドにおけるアミド形成反応を行う。例えばWが水酸基である場合には、2,4,5-トリクロロフェノール、ペンタクロロフェノール、2-ニトロフェノールあるいは4-ニトロフェノール等のフェノール類、またはN-ヒドロキシスクシニイミド、N-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-エンド-2,3-ジカルボキシイミドあるいはN-ヒドロキシピペリジン等のN-ヒドロキシ化合物をN,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合試薬の存在下に縮合させ、活性エステル体に変換した後に反応させることが可能である。
また、イソブチルクロロホルメート等のハロゲン化アシル化合物と反応させることによって混合酸無水物を得た後に反応させることも可能である。また、N,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルリン酸アジドあるいはシアノリン酸ジエチル等のペプチド縮合試薬を単独で用いて反応させることも可能である。
さらにWが水酸基である場合には、トリフェニルホスフィンあるいはトリブチルホスフィン等のリン化合物とアゾジカルボン酸ジエチルに代表されるアゾジカルボン酸エステル類を用いて、式(III-3)で表される化合物を活性化した後、反応に関与しない溶媒中で反応を行うことも可能である。
Figure 2006106804
<工程3>
次に、<工程2>で得られた式(VII-b)(式中におけるQ、T、Y、l、m、nの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。また、Rは式(III-a)のRの定義と同一である。)で表される化合物またはその塩を用い、文献公知の方法、例えば[JP09316059]に記載された方法に準じて、反応に関与しない溶媒、好ましくはトルエンを溶媒として、酸触媒存在下、好ましくはp-トルエンスルホン酸存在下に反応を行うことにより、式(VII-c)で表される化合物またはその塩を製造することができる。反応温度は70℃から80℃であることが好ましく、反応時間は1時間から2時間であることが好ましい。
Figure 2006106804
<工程4>
更に、<工程3>で得られた式(VII-c)(式中におけるQ、T、Y、l、m、nの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩を用い、二重結合に対する還元反応を行うことにより、式(I-a)で表される化合物またはその塩を製造することができる。還元反応として、例えばナトリウム、カルシウムあるいはアルミニウム等の金属および金属塩による還元反応、水素化ジイソプロピルアルミニウムなどの金属水素化物による還元反応、水素化ホウ素ナトリウムなどの金属水素化錯化合物による還元反応、ジボランまたは置換ボランによる求電子的還元反応、あるいは金属触媒を用いた接触水素添加反応等が挙げられる。反応溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、トルエン、塩化メチレン、メタノール等反応に関与しない溶媒、もしくはこれらの混合溶媒を用いて、−78℃から還流温度で、反応が十分進行する時間で反応を行う。
Figure 2006106804

上述の製造法Aないし製造法Eにおいて用いられた原料化合物である式(II-1)、式(II-2)、式(III-1)および式(III-2)は、例えば以下に示すように自体公知の方法もしくはそれに準ずる方法によって製造することができる。
(2)次に式(II-1)および式(II-2)の製造法を示す。
式(II-1)および式(II-2)
Figure 2006106804

(各式中におけるP、T、Y、l、mの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩は文献公知の方法、例えばWO01/02397やWO02/053568などに記載された方法に準じて製造することができる。
下記に具体的な製造ルートを示すが、保護基Pを保護基の種類に応じた方法で脱保護を行い、次いで、市販品あるいは市販品より容易に誘導可能な式(IV)あるいは式(V)
Figure 2006106804

(各式中におけるT、Wの定義は前記と同一である。)で表される化合物またはその塩とアミド形成反応を行い、反応に影響しない状況下ではいずれの化合物に関しても保護基PをT-CO-に変換した化合物またはその塩に変換して製造することができる。
<製造法F>
m=0、l=1で且つYがO(酸素原子)の場合には、例えば次に示す製造方法に準じて、式(II-a)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
Figure 2006106804

(各式中におけるPの定義は前記と同一である。)
<製造法G>
m=0、l=1で且つYがS(イオウ原子)の場合には、例えば次に示す製造方法に準じて、式(II-b)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
Figure 2006106804

(各式中におけるP、Jの定義は前記と同一である。)
<製造法H>
m=0、l=1で且つYがイミノ基(-NH-)の場合には、例えば次に示す製造方法に準じて、式(II-c)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
Figure 2006106804

(各式中におけるP、Jの定義は前記と同一である。)
<製造法I>
m=1、l=0で且つYがO(酸素原子)の場合には、例えば次に示す製造方法に準じて、式(II-d)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
Figure 2006106804

(各式中におけるPの定義は前記と同一である。)
<製造法J>
m=1もしくは2、l=1で且つYがO(酸素原子)の場合には、例えば次に示す製造方法に準じて、式(II-e)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
Figure 2006106804

(各式中におけるP、W、Eの定義は前記と同一である。)
<製造法K>
m=1もしくは2、l=1で且つYがイミノ基(-NH-)の場合には、例えば次に示す製造方法に準じて、式(II-f)で表される化合物またはその塩を製造することができる。
Figure 2006106804

(各式中におけるP、Eの定義は前記と同一である。)
(3)式(III-1)および式(III-2)の製造法
式(III-1)および式(III-2)
Figure 2006106804

(各式中におけるD、P、Q、W、rの定義および各アルキレン鎖の置換については前記と同一である。)で表される化合物またはその塩は文献公知の方法、例えばWO01/02397やWO02/053568などに記載された方法に準じて製造することができる。
次に、置換基Dの変換について説明する。
置換基の変換は、<製造法A>、<製造法B>、<製造法C>、<製造法D>のいずれの反応段階においても、もしくは各々の原料化合物の段階、あるいはこれらの原料化合物を製造するいずれの反応段階においても実施可能である。
当業者は、本発明化合物(I)の合成にあたり、最もふさわしい段階で置換基変換を選択することができる。
参考の為、以下に置換基Dを-CHOHからの変換例を示すが、これらに限定されるものではない。また、置換基Dが-CHOHである化合物は原料の置換基Dが-CHOHである化合物から上記記載の方法で得るかあるいは、Dが-CHOPである化合物から脱保護を行い得る場合がある。式中Pは、ヒドロキシ(-OH)基の保護基を表す。適当な保護基としては、酢酸エステル、ギ酸エステル、トリフルオロ、クロロ、クロロメチル等で置換された酢酸エステル等に代表されるエステルタイプ、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t-ブチルジメチルシリル、t-ブチルジフェニルシリル、トリイソプロピルシリル等に代表されるシリルエーテルタイプ、メチル、ベンジル、p-メトキシベンジル、3、4-ジメトキシベンジル、トリチル、t-ブチル等に代表されるアルキルエーテル、メトキシメチル、(2-メトキシエトキシ)メチル、ベンジルオキシメチル等に代表されるアセタールタイプが適当である。これらの保護基の脱保護の方法は、採用された保護基の化学的な性質により異なり、例えばエステルタイプの保護基では、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩やアンモニア、ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基を用い塩基性条件下加水分解で、シリルエーテルタイプの保護基では、メタノール等の大量のアルコール中での加熱あるいは、テトラブチルアンモニウムフロライド等のフッ素アニオンを利用して、アルキルエーテルタイプの保護基では、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素や塩化アルミニウム等のルイス酸あるいは、トリフルオロ酢酸、臭酸等の強酸を利用して、アセタールタイプの保護基は、酸加水分解で除去することができる。
1)Dが-CHOHから変換可能な場合
1-1)Dが-CH-OR’(R’は置換されていても良いC1〜6アルキル基)の化合物またはその塩の製造
1-1-1)R’-Wを用いる製造法
D’が-CHOHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒、好ましくは塩化メチレンと水の混合溶媒を用いて、塩基の存在下、好ましくは水酸化ナトリウムを用いて、4級アンモニウム塩やクラウンエーテルなどの相間移動触媒存在下あるいは非存在下、好ましくはベンジルトリエチルアンモニウムクロリド存在下、−78℃から還流温度で、好ましくは0℃で、式R’-Wで表わされる化合物と、反応が十分進行する時間、好ましくは2時間反応を行い、Dが-CH-OR’の化合物またはその塩へ変換することができる。
1-1-2)R’-OHを用いる製造法
D’が-CHOHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等のリン化合物とアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)に代表されるアゾジカルボン酸エステル類を用い活性化された式R’-OHで表される化合物と反応を行い、Dが-CH-OR’の化合物またはその塩へ変換することができる。
1-2)Dが-CH-O-CO-R”(R”は置換されていても良いC1〜6アルキル基)の化合物またはその塩の製造
D’が-CHOHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、塩基の存在下あるいは非存在下、もしくは酸の存在下あるいは非存在下、R”-CO-Wと反応を行い、Dが-CH-O-CO-R”の化合物またはその塩へ変換することができる。
1-3)Dが-CH-NR’R”(-NR’、R”は、例えば-NRで示されるアミノ基(ここでRおよびRは、同一もしくは異なって、水素原子、C1〜6アルキル、C4〜7シクロアルキル、C2〜6アルケニル、あるいはRとRとはそれらが結合している窒素原子と一緒になって5〜7員の複素環を形成するが当該複素環は更にN、S、Oから選ばれるヘテロ原子を1〜2個含有していてもよく、RおよびRは更に適当な置換基を有していてもよい)である)の化合物またはその塩の製造
D’が-CHOHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、塩基の存在下あるいは非存在下、もしくは酸の存在下あるいは非存在下、塩化チオニル、メタンスルホニルクロリドあるいはp-トルエンスルホニルクロリド等と反応を行い、D’が-CH-Wの化合物またはその塩へ変換することができる。更に、D’が-CH-Wの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、銅粉、酸化銅または鉄粉の存在下あるいは非存在下、塩基の存在下あるいは非存在下、もしくは酸の存在下あるいは非存在下、HNR’R”のアミン(例えばHNR、NRの定義は前記と同一)と反応を行い、Dが-CH-NR’R”の化合物またはその塩へ変換することができる。場合によっては、銅、パラジウム、クロムやビスマス等の金属により、式D’が-CH-Wで表わされる化合物との錯体を形成し、活性を高め反応に用いてもよい。
また、D’が-CHOHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等のリン化合物とアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)に代表されるアゾジカルボン酸エステル類を用い水酸基を活性化し、式NHR’R”で表される化合物と反応を行い、Dが-CH-NR’R”の化合物またはその塩へ変換することができる。
ここで得たDが-CH-NR’R”の化合物またはその塩を、R”が水素の場合、反応に関与しない溶媒中、塩基の存在下あるいは非存在下、もしくは酸の存在下あるいは非存在下、R”’-CO-W(Wは前述と同様の定義であり、R”’は置換されていても良いC1〜6アルキル基)と反応を行い、Dが-CH-NR’-CO-R”’の化合物またはその塩へ変換することができる。R”’-CO-WをR”’-S(O)-W(W、R”’、zは前述と同様の定義)に変え反応を行うと、Dが-CH-NR’-S(O)-R”’の化合物またはその塩へ変換することができる。
また、ここで得たDが-CH-NR’R”の化合物またはその塩を、R”が水素の場合、反応に関与しない溶媒中、塩基の存在下あるいは非存在下、もしくは酸の存在下あるいは非存在下、R”’-W(R”’は置換されていても良いC1〜6アルキル基)でアルキル化し、Dが-CH-NR’R”’の化合物またはその塩へ変換することができる。
また、ここで得たDが-CH-NR’R”の化合物またはその塩を、R”が水素の場合、反応に関与しない溶媒中、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム等の還元剤の存在下、式Rd1-CO-Rd2(Rd1、Rd2は、同一または異なって、水素原子、置換されていても良いC1〜6アルキル基、C3〜6シクロアルキル基、N、O、Sから選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む5〜6員の環状複素環基、もしくは、Rd1、Rd2およびケトンの炭素原子とで、N、O、Sから選ばれるヘテロ原子を1つ以上含んでいてもよい5〜6員の環状基を形成する)で表わされるケトン類もしくはアルデヒド類と還元的アミノ化反応を行い、Dが-CH-NR’-CHRd1d2の化合物またはその塩へ変換することができる。
1-4)Dが-CHOの化合物またはその塩の製造
D’が-CHOHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、二酸化マンガン酸化、酸化クロム(VI)や二クロム酸塩等を用いるクロム酸酸化、四酢酸鉛酸化、酸素酸化、活性化DMSO酸化、次亜ハロゲン酸やその塩等を用いるハロゲン類での酸化反応を行い、Dが-CHOの化合物またはその塩へ変換することができる。
1-5)Dが-COHの化合物またはその塩の製造
D’が-CHOHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、二酸化マンガン酸化、酸化クロム(VI)や二クロム酸塩等を用いるクロム酸酸化、四酢酸鉛酸化、酸素酸化、活性化DMSO酸化、次亜ハロゲン酸やその塩等を用いるハロゲン類での酸化反応を行い、Dが-COHの化合物またはその塩へ変換することができる。
また、Dが-COHの化合物またはその塩は、1-4で合成したDが-CHOの化合物またはその塩を二酸化マンガン酸化、酸化クロム(VI)や二クロム酸塩等を用いるクロム酸酸化、四酢酸鉛酸化、酸素酸化、活性化DMSO酸化、次亜ハロゲン酸やその塩等を用いるハロゲン類での酸化反応に付す事によっても製造することができる。
2)Dが-CHOから変換可能な場合
2-1)Dが-CH(OH)-Rd3(Rd3は前記D中のR15から選ばれる適当な基である)の化合物またはその塩の製造
1-4で合成したDが-CHOの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、メチルリチウムやフェニルリチウムなどの求核試薬と反応を行い、Dが-CH(OH)Rd3の化合物またはその塩へ変換することができる。
ここで得たDが-CH(OH)Rd3の化合物またはその塩を、1-1と同様の方法で、Dが-CH(OR’)Rd3の化合物またはその塩へ、1-2と同様の方法で、Dが-CH(O-CO-R’)Rd3の化合物またはその塩へ、1-3と同様の方法で、Dが-CH(NR’R”)Rd3の化合物またはその塩へ変換する事が出来る(NR’R”の定義は前出と同義)。
さらに、Dが-CH(OH)Rd3の化合物またはその塩を、1-4と同様の方法で、Dが-CO-Rd4(Rd4は例えばR15から適宜選ばれるアルキル基である)へ変換する事が出来る。ここで得たDが-CO-Rd4の化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、式Ph3 P=CRd5d6で表わされるアルキリデンホスホラン類と反応を行い、Dが-CRd4=CRd5d6の化合物またはその塩へ変換する事が出来る。さらにDが-CRd4=CRd5d6の化合物またはその塩を、活性炭-パラジウム等の触媒を用い水素添加する事で、Dが-CHRd4-CHRd5d6の化合物またはその塩へ変換する事が出来る(Rd5、Rd6は例えばC1〜6のアルキル基である)。
2-2)Dが-CH=CRd5d6の化合物またはその塩の製造
1-4で合成したDが-CHOの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、式Ph3 P=CRd5d6で表わされるアルキリデンホスホラン類と反応を行い、Dが-CH=CRd5d6の化合物またはその塩へ変換する事が出来る。
ここで得たDが-CH=CRd5d6の化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、活性炭-パラジウム等の触媒を用い水素添加する事で、Dが-CH-CHRd5d6の化合物またはその塩へ変換する事が出来る。
2-3)Dが-CH-NR’R”の化合物またはその塩の製造
1-4で合成したDが-CHOの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム等の還元剤の存在下、前出の式HNR’R”で表わされるアミン類と還元的アミノ化反応を行い、Dが-CH-NR’R”の化合物またはその塩へ変換することができる。
3)Dが-COHから変換可能な場合
3-1)Dが-COR’の化合物またはその塩の製造
1-5で合成したDが-COHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、カルボジイミダゾールなどの縮合剤の存在下あるいは非存在下、R’-OH(R’は置換されていても良いC1〜6アルキル基)と反応を行い、Dが-COR’の化合物またはその塩へ変換する事が出来る。また、Dが-COHの化合物またはその塩を、塩化チオニル等を用いてDが-COClへと変換後、R’-OHと反応を行い、Dが-COR’の化合物またはその塩へ変換する事も出来る。
3-2)Dが-CO-NR’R”(NR’R”の定義は前出と同義)の化合物またはその塩の製造
1-5で合成したDが-COHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、カルボジイミダゾールなどの縮合剤の存在下あるいは非存在下、NHR’R”(前出)と反応を行い、Dが-CO-NR’R”の化合物またはその塩へ変換する事が出来る。ここで得たDが-CO-NR’R”の化合物またはその塩を、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム等の還元剤と反応を行い、Dが-CHOの化合物またはその塩へ変換する事が出来る。また、ここで得たDが-CO-NR’R”の化合物またはその塩を、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム等の還元剤と反応を行い、Dが-CH-NR’R”の化合物またはその塩へ変換する事が出来る。
3-3)Dが-CO-Rの化合物またはその塩の製造
1-5で合成したDが-COHの化合物またはその塩を、反応に関与しない溶媒中、メチルリチウムやフェニルリチウムなどの求核試薬と、反応を行い、Dが-CO-Rの化合物またはその塩へ変換することができる。求核試薬との反応は、3-1で得たDが-COR’の化合物またはその塩、もしくは3-2で得たDが-CO-NR’R”の化合物またはその塩を用いて行う事も出来る。
また、本発明化合物には、幾何異性体、互変異性体あるいは光学異性体等の各種の立体異性体が存在しうる。これらの個々の立体異性体およびこれらの混合物のいずれも本発明の範囲に含まれる。かかる立体異性体の単離、精製は、通常の分離精製操作、例えば再結晶あるいは各種クロマトグラフィー等の操作により為し得る。また、不斉合成等を通じてこれらの光学異性体を個別に製造することもできる。
次に本発明の実験例、実施例について説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
[実験例]
本発明化合物の優れたFXa阻害活性は、以下に示す試験により確認される。
1)酵素阻害作用の測定
a)ヒトFXa阻害作用の測定
in vitroにおけるFXa阻害活性はケトナーら(ジャーナルオブバイオロジカルケミストリー、265巻、18289〜18297頁、1990年)の方法に準じて測定される。すなわち、ヒトFXa(エンザイムリサーチ社(Enzyme Research Laboratories,Inc.) 製、0.019U/ml)をジメチルスルホオキシド(DMSO)にて種々の濃度に希釈した検体(本発明の化合物)および合成基質S-2222(Chromogenix AB、0.4mM)と混合しTris-塩酸緩衝液(pH7.5)で37℃にてインキュベートする。検体のFXa阻害活性は405nmの吸光度を連続的に観察し、初速度を検体非存在下における初速度と比較することにより算出される。
なお、検体のFXa阻害活性は通常IC50値として表記される。
本発明化合物は、上記の方法によりFXa阻害活性を測定すると、IC50値で0.1nM〜0.5μMの強度を示す。具体例を表1に示した。
Figure 2006106804
2)抗凝固活性の測定(in vitro)内因系凝固時間の測定
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)を種々の濃度に希釈した検体(本発明化合物)存在下において測定する。すなわち、DMSOにて種々の濃度に希釈した検体とヒト血漿およびAPTT試薬を混合し、37℃にて2分間インキュベートした後、塩化カルシウム(25mM)を添加し凝固時間を測定する。なお、検体の抗凝固活性は検体非存在下における凝固時間を2倍に延長するのに必要な濃度で記載する。本試験において、本発明化合物は良好なAPTT時間の延長作用を認める。本発明化合物の効果を表2に示す。
Figure 2006106804
3)抗凝固活性の特性(ex vivo)
a)ラットを用いたex vivoでの凝固時間測定試験(静脈内投与)
12時間以上絶食した雄性ウイスターラット(200g〜300g、SLC社)に対し、生理食塩水(または10%DMSO溶液)にて溶解した薬剤(本発明化合物)3〜30mg/kgを大腿静脈より単回投与し、経時的に採血(3.8%クエン酸ナトリウム1/10容)し、3000rpm10分の遠心分離により血漿を分離する。この血漿を用いて以下の方法に従い外因系凝固時間(PT)の測定を行う。
上記血漿50μlを37℃にて3分間インキュベートした後、トロンボプラスチン溶液100μlを添加することにより凝固反応を開始し、凝固時間を測定する。本試験により、本発明化合物は静脈内投与において酵素阻害に応じた良好なPT時間の延長作用を認める。
b)ラットを用いたex vivoでの凝固時間測定法(経口投与)
上記a)の試験で大腿静脈の単回投与の代わりに経口ゾンデを用いて強制経口投与し、経時的に3.8%クエン酸ナトリウム1/10容にて一定容採血し、上記a)の試験と同様に外因系凝固時間および内因系凝固時間を測定する。
本試験の結果においても、本発明化合物は10〜100mg/kgで経口投与においても凝固時間の延長作用が認められる。
なお、以上のラットのex vivoの試験において、安全性面での異常は観察されない。
4)Rb effluxによるhERG阻害試験
hERG(human ether-a-go-go)発現HEK細胞を96穴プレートに播種し、約24時間インキュベーションする。洗浄用緩衝液にて洗浄して培地を除去後、被験物質(本発明化合物)を含むKchannel open緩衝液を添加して37℃で3時間インキュベーションする。次に、被験物質を含むRbLoad 緩衝液に置換してさらに37℃で3時間インキュベーションし、細胞内にRbを取り込ませる。次に、被験物質を含む洗浄用緩衝液にて洗浄後、被験物質を含むKchannel open緩衝液を添加して37℃で5分間インキュベーションし、細胞内のRbを細胞外に放出させる。別のプレートに上清を回収後,細胞を溶解させ、細胞溶解液を別のプレートに回収する。上清および細胞溶解液中に含まれるRbの含量を測定し、hERG阻害率を算出する。被験物質(25mg/mL)での阻害率(%)を表3に示す。本試験の結果において、本発明化合物は50μMで50%以下の阻害率であった。
Figure 2006106804
以上のように本発明の化合物は強力なFXa活性阻害作用を示し、トリプシン、キモトリプシン、トロンビンの阻害活性をもたず、その特異性は高い。さらに、本発明の化合物はラットに0.1〜10mg/kgの範囲で経口投与、もしくは0.01〜1mg/kgの範囲の静脈内投与することにより抗血栓作用を示す。
本発明の化合物は、0.1nM〜0.5μMのFXa阻害活性(IC50値)を有し、経口吸収性に優れ、適当な作用持続性がある。一方、本発明の化合物はラットに10mg/kgの用量で経口投与、もしくは1mg/kgの用量で静脈内投与しても出血時間の延長は認められない。したがって、本発明の化合物は公知の抗凝固剤であるヘパリンやワーファリンとは異なり出血傾向を示す恐れがなく抗凝固作用を発揮する。さらに、hERG阻害作用のIC50値は、50μMより大きいことから、薬効容量に対するQT延長作用の容量に関しては、少なくとも100倍以上の乖離が見込まれ、安全性が高い。
本発明化合物は、また、先述の予防・治療対象の疾病に対して、単独で投与されるかあるいは他の薬理活性成分と併用されることもできる。かかる薬理活性成分とは、例えば公知の血液溶解剤(例えば、組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)ならびにそれらの誘導体(改変体あるいはいわゆる第二世代といわれるものも含む)、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ)、あるいは公知の抗凝固剤(例えばワーファリン、ヘパリン、トロンボモジュリン等)、公知の血小板凝集抑制剤(例えばアスピリン、トロンボキサンアンタゴニスト、トロンボキサン合成阻害剤、GPIIb/IIIa阻害剤)、公知の高脂血症治療剤(例えばクロフィブラート系薬物、HMG-CoA阻害剤、EPA-E)或いは公知の抗高血圧剤(例えばニフェジピンやジルチアゼム等)などが挙げられる。
ここで併用とは、本発明化合物と当該薬理活性成分とをともに含む合剤を投与する他、本発明化合物と当該薬理活性成分とがそれぞれ別個の製剤として一時期にもしくは時間をずらして投与される場合をも含み、患者の血中において同時に存在する限りにおいて投与の形態は問われない。
本発明化合物ならびにその製薬学的に許容される塩の一種又は2種以上を有効成分として含有する医薬組成物は、通常用いられる製剤用の担体や賦形剤、その他の添加剤を用いて、カプセル剤、丸剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤の他、懸濁剤、乳剤、リモナーデ剤、エリキシル剤、シロップ剤等の内用液剤、注射剤、経鼻吸収剤、坐剤、軟膏、貼付剤等に調製され、人間その他の動物に対して経口的又は非経口的に投与される。
本発明化合物のヒトに対する臨床投与量は適用される患者の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜決定されるが、通常成人1日当たり経口で0.1mg〜1000mg、好ましくは1mg〜300mg、非経口で0.01〜300mg、好ましくは0.1mg〜100mgであり、これを1回あるいは数回に分けて投与する。投与量は種々の条件で変動するので、上記投与量範囲より少ない量で十分な場合もある。
本発明による経口投与のための固体組成物としては、カプセル剤、丸剤、錠剤、散剤、顆粒剤等が用いられる。このような固体組成物においては、一つ又はそれ以上の活性物質が、少なくとも一つの不活性な担体と組み合わせてつくられる。より詳細には、賦形剤(例えば乳糖、白糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、メタケイ酸)、結合剤(例えば結晶セルロース、糖類、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク)、崩壊剤(例えばトウモロコシデンプン、カルボキシメチルセルロース、繊維素グリコール酸カルシウム)、安定化剤(例えばラクトース等の糖アルコールや糖)、可溶化ないしは溶解補助剤(例えばコレステロール、トリエタノールアミン、グルタミン酸、アスパラギン酸)、着色剤、香味剤、防腐剤、等張化剤、分散剤、酸化防止剤(例えばアスコルビン酸、ブチルヒドロキシアニソール)、緩衝剤、保存剤(例えばパラベン、ベンジルアルコール)を含みうる。
なお、錠剤、丸剤、顆粒剤等は、必要によりショ糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性のフィルムコーティングを施してもよい。
非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性又は非水性の溶解剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤の担体としては、例えば注射用蒸留水、生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤、懸濁剤の担体としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エチルアルコールのようなアルコール類、ポリソルベート80(TM)等がある。
こうした組成物は、更に上述の等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、可溶化剤もしくは溶解補助剤等の添加剤を含みうる。これらは例えばメンブランフィルターによる濾過、殺菌剤の配合又は紫外線照射等によって無菌化される。
これらはまた無菌の固体組成物を製造し、用時溶解、乳濁または懸濁して用いる注射剤とすることもできる。本発明化合物の溶解性が低い場合には、可溶化処理を施してもよい。当該処理としては、医薬製剤に適用できる公知の方法、例えば界面活性剤(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類等)を添加する方法、薬物と可溶化剤例えば高分子(ポリエチレングリコール(PEG)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリビニルピロリドン(PVP)等の水溶性高分子、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、メタアクリル酸メチル-メタアクリル酸共重合体(オイドラギットL,S(TM);ローム・アンド・ハース社製)等の腸溶性高分子)との固体分散体を形成する方法が挙げられる。さらに必要により、α-、β-或いはγ-シクロデキストリン、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン等を用いて包接化合物を形成させる方法も挙げられる。また、「薬学モノグラフNo.1,生物化学利用能」永井恒司等、ソフトサイエンス社、78-82(1988)或いは「最近の製剤技術とその応用」、内海勇等、医薬ジャーナル157-159(1983)などを参考に、目的とする薬物に応じて、可溶化の手法を適宜変更することも可能である。これらのうち、好ましくは薬物と可溶化剤との固体分散体を形成させ溶解性を改善する方法が採用され得る(特開昭56-49314号、FR2460667号)。
[製剤例]
以下に、本発明の医薬組成物の例を挙げる。ここで、化合物Mとは、式(I)の本発明化合物およびその製薬学的に許容される塩であり、詳細には、実施例化合物から選択されるいずれかの化合物である。
(a)錠剤 (1mg)
化合物M 1.0g
乳糖 90.0g
カルボキシメチルセルロースナトリウム 7.0g
コーンスターチペースト(5%W/Vペースト) 1.0g
ステアリン酸マグネシウム 1.0g
上記の成分を秤量し、常法により打錠し、100mgの錠剤とした。
(b)錠剤 (10mg)
化合物M 10g
乳糖 150g
クロスカルメロースナトリウム 6.0g
コーンスターチ 28.5g
ポリビニルピロリドン 2.5g
ステアリン酸マグネシウム 3g
上記の成分を秤量し、常法により打錠して200mgの錠剤としたのち、酢酸フタル酸セルロースで被覆し腸溶剤となした。
(c)錠剤 (100mg)
化合物M 100g
乳糖 180g
クロスカルメロースナトリウム 13g
コーンスターチ(5%W/Vペースト) 4g
ステアリン酸マグネシウム 3g
上記の成分を秤量し、常法により300mgの錠剤に打錠した。
(d)カプセル剤 (50mg)
化合物M 100g
ラクトース 395.5g
ステアリン酸マグネシウム 4.5g
上記成分をそれぞれ秤量したのち均一に混合し、混合粉体を局方No.1のハードカプセルに250mgずつ封入した。
(e)注射剤 (0.1mg/ml)
化合物M 0.1%W/V
りん酸ナトリウム緩衝液 2.3%W/V
クエン酸 0.4%
マクロゴール400 3.5%
注射用蒸留水 適量加えて100%とする。
上記の成分を混合して溶液となし、1mlずつ注射用アンプルに封入して注射剤を作成した。
(f)注射剤 (1.0mg/ml)
化合物M 1.0%W/V
りん酸ナトリウム緩衝液 3.6%W/V
1M水酸化ナトリウム水溶液 15%W/V
注射用蒸留水 適量加えて100%とする。
上記の成分を混合して溶液となし、1mlずつ注射用アンプルに封入して注射剤を作成した。
つぎに、本発明をさらに詳細に説明するために実施例をあげるが、本発明はこれに限定されるものではない。
核磁気共鳴スペクトル(NMR)の測定には、ジェオルJNM-EX270(JEOLJNM-EX270)FT-NMR(日本電子(株)製)またはジェオルJNM-LA300(JEOLJNM-LA300)FT-NMR(データに*を表示、日本電子(株)製)を用いた。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の測定には、島津LC-10A((株)島津製作所製)をそれぞれ用いた。
LC-MSは、Waters Fraction Lynx MSシステム(Waters製)を用い、カラムにはWaters製、SunFireカラム(4.6mm×5cm、5μm)を、移動相にはアセトニトリル、0.5%酢酸水溶液を用いて、アセトニトリル:0.5%酢酸水溶液=1:9(0分)〜1:1(6分)〜9:1(9分)〜9:1(10分)のグラジエント条件を用いて分析した。
実施例1
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 フェニルメチルエステルの合成
国際公開第02/053568号パンフレット(WO2002/053568)実施例59、工程1の(±)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 フェニルメチルエステル(600g)を光学活性カラム(DAICEL CHIRALPAK AD、溶出溶媒:MeOH)で分取し、(+)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 フェニルメチルエステル(第1ピーク、296g、[α] 25+38.8゜(c1.00、CHCl)、>98%ee)、(−)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 フェニルメチルエステル(第2ピーク、290g、[α] 28−34.8゜(c1.00、CHCl)、>98%ee)、をそれぞれ得た。
NMRデータ:DMSO-d, 100℃:7.37-7.17(10H, m),5.14(1H,d,J=13Hz),5.08(1H,d,J=13Hz),4.23-4.14(1H,m),4.22(1H,d,J=13Hz),4.02-3.96(1H,m),3.77-3.68(1H, m),3.46(2H,s),3.32(1H,d,J=10Hz),3.25(1H,d,J=10Hz),3.22(3H,s),2.88-2.82(1H,m),2.80(1H,d,J=13Hz),2.58-2.45(2H,m),2.29-2.17(2H,m),1.75-1.59(2H,m),1.44-1.38(2H,m)
<工程2>
(−)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 フェニルメチルエステルの合成
<工程1>で得られた化合物(1.0g)を1,2-ジクロロエタン(10ml)に溶解し、パラホルムアルデヒド(0.19g)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.33g)を加えて1時間加熱還流した。室温まで放冷後、1M水酸化ナトリウム水溶液、塩化メチレンを加えて塩化メチレン抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=97:3)にて精製することにより、表題化合物(0.95g)が白色固体として得られた。
NMRデータ:DMSO-d, 100℃:7.39-7.18(10H,m),5.13(2H,s),4.37(1H,d,J=13Hz),4.20(1H,d,J=18Hz),4.11(1H,d,J=11Hz),3.76(1H,d,J=18Hz),3.47(2H,s),3.41(1H,d,J=10Hz),3.30(1H,d,J=10Hz),3.19(3H,s),3.05-2.75(4H,m),2.37(3H,s),2.07-1.84(3H,m),1.78-1.65(1H,m),1.49-1.40(1H,m),1.12-1.03(1H,m)
<工程3>
(−)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-(フェニルメチル)スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程2>で得られた化合物(1.2g)をトリフルオロ酢酸(5.7ml)に溶解し、アニソール(0.57ml)を加えて氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸(2.84ml)をゆっくり滴下した。氷冷下30分撹拌した。水(20ml)、エーテル(20ml)をゆっくり加えた後、有機層を水にて抽出。水層をエーテルにて抽出し、水層を1M水酸化ナトリウム水溶液でpHを10として塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、表題化合物(0.85g)が淡褐色オイルとして得られた。
NMRデータ:CDCl:7.37-7.21(5H,m),4.41(1H,d,J=12Hz),3.60-3.30(7H,m),3.33(3H,s),2.97-2.83(3H,m),2.65(1H,d,J=13Hz),2.37(3H,s),2.20-1.75(5H,m),1.50-1.37(1H,m),1.19-1.06(1H,m)
<工程4>
(−)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)]スルホニル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-(フェニルメチル)スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程3>で得られた化合物(0.85g)を塩化メチレン(15ml)に溶解し、氷冷下トリエチルアミン(0.36ml)、1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-スルホニルクロライド(0.97g)をゆっくり加えた。室温に戻して30分撹拌した。塩化メチレン及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Chromatorex(クロマトレックス)NHTM](溶出溶媒;塩化メチレン:ヘキサン=4:1〜塩化メチレン)にて精製することにより、表題化合物(1.09g)が白色固体として得られた。
NMRデータ:CDCl :8.22(1H,d,J=9Hz),8.08-7.99(2H,m),7.63-7.21(11H,m),4.44-4.28(2H,m),4.18(1H,d,J=11Hz),3.76-3.63(2H,m),3.55-3.40(3H,m),3.17(3H,s),3.07(1H,d,J=11Hz),2.95-2.81(3H,m),2.41(3H,s),2.10-1.75(4H,m),1.64-1.55(1H,m),1.17-1.07(1H,m)
<工程5>
(−)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)]スルホニル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程4>で得られた化合物(1.09g)を塩化メチレン(10ml)に溶解し、氷冷下、1,8-ビス(N,N-ジメチルアミノ)ナフタレン(0.49g)、次いでクロロぎ酸1-クロロエチル(0.42ml)を加えた。室温にて0.5時間撹拌し、減圧下反応液を濃縮した。残渣にメタノール(15ml)を加え、2時間加熱還流した。放冷後、減圧下反応液を濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加えて固化、粉砕した後、上清をデカンテーションにより除去した。上記操作を3回繰り返し、残渣に1M水酸化ナトリウム水溶液にてpH10に調整した。水層を塩化メチレンにて抽出し、塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Chromatorex(クロマトレックス)NHTM](溶出溶媒;n-ヘキサン:塩化メチレン=2:3〜塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=100:1)にて精製することにより、表題化合物(0.84g)が淡褐色固体として得られた。
NMRデータ:CDCl:8.22(1H,d,J=9Hz),8.09-8.00(2H,m),7.63-7.41(6H,m),4.45-4.30(2H,m),4.24(1H,d,J=12Hz),3.78-3.65(2H,m),3.48(1H,d,J=10Hz),3.19(3H,s),3.15-3.01(3H,m),2.91(1H,d,J=13Hz),2.72-2.60(1H,m),2.58-2.46(1H,m),2.43(3H,s),1.92-1.79(1H,m),1.76-1.53(3H,m),1.21-1.10(1H,m)
<工程6>
(−)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)]スルホニル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程5>で得られた化合物(0.15g)をピリジン(3ml)に溶解し、室温下、無水酢酸(27μl)を加えて、2時間撹拌した。水を加えて析出した固体をろ過、水で洗浄して、減圧乾燥後、表題化合物が淡黄色固体として得られた。
NMRデータ:CDCl:8.22(1H,d,J=9Hz),8.07-7.99(2H,m),7.63-7.54(2H,m),7.52-7.42(4H,m),4.77-4.62(1H,m), 4.45-4.17(4H,m),3.93-3.65(3H,m),3.57-3.50(1H,m),3.25-3.17(1H,m),3.23(3H,s),3.16-3.04(1H,m),2.91(1H,d,J=12Hz),2.38(3H,s),2.10(3H,s),1.86-1.52(3H,m),1.37-1.17(1H,m)
<工程7>
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程6>で得られた化合物をメタノール(4ml)に溶解し、0.24M水酸化カリウムメタノール溶液(1ml)を加えて室温下4時間撹拌した。水を加えて塩化メチレンを加えて塩化メチレンで抽出し、塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Chromatorex(クロマトレックス)NHTM](溶出溶媒;n-ヘキサン:塩化メチレン=1:4〜塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=100:1)にて精製し、さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=1:9)にて精製することにより、表題化合物(52mg)が白色固体として得られた。
実施例2
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロパノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、実施例1<工程5>の化合物(0.5g)を用いて、表題化合物(95mg)を得た。
LC-MS(ESI):482(MH、Rt=3.45min)
<工程2>
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロパノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>で得られた化合物(20mg)を塩化メチレン(1ml)に溶解し、氷冷下トリエチルアミン(6.9μl)、プロピオン酸クロライド(9μl)を加えた。室温に戻して1時間撹拌した。塩化メチレン及び水を加えて塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Chromatorex(クロマトレックス)NHTM](溶出溶媒;塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=98:2)にて精製することにより、表題化合物(14mg)が白色固体として得られた。
実施例3
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]-1’-シクロブタンカルボニル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例2<工程2>と同様の方法で、実施例1<工程5>の化合物(150mg)を用いて反応を行った後、実施例1<工程7>と同様の方法で反応を行い、表題化合物(89mg)を得た。
実施例4
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロペノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例1<工程5>の化合物(150mg)を用いて、表題化合物(68mg)を得た。
実施例5
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]-1’-(2-フロイルカルボニル)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例1<工程5>の化合物(150mg)を用いて、表題化合物(92mg)を得た。
実施例6
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]-1’-(トリフルオロアセチル)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、実施例2<工程1>の化合物(45mg)を用いて、表題化合物(25mg)を得た。
実施例7
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(メトキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例1<工程5>の化合物(150mg)を用いて、表題化合物(84mg)を得た。
実施例8
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-(ジメチルアミノアセチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>の化合物(0.15g)を塩化メチレン(3ml)に溶解し、N,N-ジメチルグリシン(30mg)、WSC.HCl(56mg)を加えて室温下一夜撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を実施例1<工程7>の方法で反応することで、表題化合物(85mg)が白色固体として得られた。
実施例9
(−)-1’-(アミノアセチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例8と同様の方法で、実施例1<工程5>の化合物(150mg)を用いて反応を行った後、4M塩化水素酢酸エチル溶液(3ml)に溶解して室温下1時間撹拌した。水を加えて、1M水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH10以上とした。塩化メチレンを加えて、塩化メチレンにて抽出し、塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Chromatorex(クロマトレックス)NHTM](溶出溶媒;塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=98:2)にて精製することにより、表題化合物(69mg)を得た。
実施例10
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(ヒドロキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例1<工程5>の化合物(150mg)を用いて、表題化合物(54mg)を得た。
実施例11
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2-メトキシプロペノイル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例8と同様の方法で、実施例1<工程5>の化合物(150mg)を用いて、表題化合物(17mg)を得た。
実施例12
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-[(1Z)-(2-メトキシプロペノイル)]-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例11で得られた化合物を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Chromatorex(クロマトレックス)NHTM](溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=95:5)にて精製することにより、表題化合物(12mg)が白色固体として得られた。
実施例13
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロピノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例2<工程1>の化合物(70mg)を塩化メチレン(2ml)に溶解し、プロピオール酸(11μl)、WSC.HCl(33mg)を加えて室温下一夜撹拌した。塩化メチレン及び水を加えて塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Chromatorex(クロマトレックス)NHTM](溶出溶媒;塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=98:2)にて精製することにより、表題化合物(33mg)が白色固体として得られた。
実施例14
(−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程3>と同様の方法で、実施例1<工程1>の化合物(5g)を用いて、表題化合物(3.2g)を得た。
LC-MS(ESI):345(MH、Rt=0.23min)
<工程2>
(−)-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程1>の化合物(3.1g)を用いて、表題化合物(5g)を得た。
NMRデータ:DMSO-d:7.46(1H,d,J=15Hz),7.36-7.21(5H,m),7.09(1H,d,J=4Hz),6.92(1H,d,J=4Hz),6.29(1H,d,J=15Hz),4.25-4.12(2H,m),4.02(1H,d,J=12Hz),3.65(1H,d,J=9Hz),3.53(1H,d,J=17Hz),3.49(2H,s),3.43-3.35(1H,m),3.41(3H,s),2.91(1H,d,J=12Hz),2.67-2.47(2H, m),2.51(1H,d,J=12Hz),2.40(1H,s),2.38-2.18(2H,m),1.84-1.66(2H,m),1.53-1.40(2H,m)
<工程3>
(−)-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程2>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.35g)を用いて、表題化合物(0.35g)を得た。
LC-MS(ESI):565(MH、Rt=4.28min)
<工程4>
(−)-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.33g)を用いて、表題化合物(0.13g)を得た。
LC-MS(ESI):475(MH、Rt=3.41min)
<工程5>
(−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程4>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(33mg)を得た。
実施例15
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、実施例14<工程1>の化合物(2g)を用いて、表題化合物(3.5g)を得た。
NMRデータ:CDCl :7.94-7.76(3H,m),7.46(1H,dd,J=2,8Hz),7.39-7.18(5H,m),4.29(1H,d,J=17Hz),4.20-4.09(2H,m),3.71-3.30(3H,m),3.68(1H,d,J=10Hz),3.42(3H,s),3.21-3.08(2H,m),2.91(1H,d,J=12Hz),2.72-2.51(2H,m),2.50-2.20(2H,m),2.33(1H,d,J=12Hz),1.94-1.34(4H,m)
<工程2>
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程2>と同様の方法で、<工程1>の化合物(2g)を用いて、表題化合物(1.5g)を得た。
LC-MS(ESI):589(MH、Rt=4.93min)
<工程3>
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程2>の化合物(1.5g)を用いて、表題化合物(1.1g)を得た。
LC-MS(ESI):499(MH、Rt=3.98min)
<工程4>
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程3>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(33mg)を得た。
実施例16
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、実施例1<工程3>の化合物(0.72g)を用いて、表題化合物(1.23g)を得た。
LC-MS(ESI):583(MH、Rt=4.73min)
<工程2>
(−)-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程1>の化合物(1.23g)を用いて、表題化合物(0.91g)を得た。
LC-MS(ESI):493(MH、Rt=4.00min)
<工程3>
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程2>の化合物(49mg)を用いて、表題化合物(47mg)を得た。
実施例17
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロピノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、実施例15<工程3>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(50mg)を得た。
実施例18
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メトキシカルボニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(±)-テトラヒドロ-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-8a-(フタルイミド-1-イルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 tert-ブチルエステルの合成
国際公開第02/053568号パンフレット(WO2002/053568)実施例45、工程1、工程2の定法に従い合成した、N-[3-(フタルイミド-1-イル)-2-オキソプロピル]-N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-グリシン エチルエステル(0.140g)および4-アミノ-1-(フェニルメチル)-4-ピペリジンメタンアミン(0.21g)をトルエン(15ml)に溶解し、酢酸(0.04ml)を加えて室温下30分撹拌した後、50〜60℃で3時間、70〜80℃で3時間加熱撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、塩化メチレンにて抽出し、塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=4:1〜1:1)にて精製し、表題化合物(0.18g)が淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ESI):560(MH、Rt=3.72min)
<工程2>
(±)-テトラヒドロ-1-メチル-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-8a-(フタルイミド-1-イルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 tert-ブチルエステルの合成
実施例1<工程3>と同様の方法で、<工程1>の化合物(22g)を用いて、表題化合物(16g)が得られた。
LC-MS(ESI):574(MH、Rt=3.74min)
<工程3>
(±)-8a-(アミノメチル)-テトラヒドロ-1-メチル-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 tert-ブチルエステルの合成
<工程2>で得られた化合物(9g)をエタノール(90ml)に溶解し、ヒドラジン一水和物(3.8ml)を加えて、1時間加熱還流した。析出したろ過して除き、溶液を減圧濃縮して表題化合物(7.3g)が得られた。
NMRデータ:DMSO-d, 100℃:7.34-7.18(5H,m),4.23(1H,d,J=11Hz),4.16(1H,d,J=12Hz),4.12(1H,d,J=18Hz),4.00-3.85(2H,m),3.68(1H,d,J=18Hz),3.53-3.39(2H,m),3.47(2H,s),3.04-2.72(4H,m),2.65(1H,d,J=13Hz),2.60(1H,d,J=13Hz),2.38(3H,s),2.08-1.87(3H,m),1.80-1.67(1H,m),1.43(9H,s)
<工程4>
(±)-テトラヒドロ-1-メチル-8a-(N-メチルアミノメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 tert-ブチルエステルの合成
<工程3>で得られた化合物(3g)をメタノール(50ml)に溶解し、パラホルムアルデヒド(0.33g)、ナトリウムメトキシド(0.55g)を加えて室温下一夜撹拌した。反応液に水素化ホウ素ナトリウム(0.38g)を加えて室温下4時間撹拌した。水、塩化メチレンを加えて塩化メチレンにて抽出し、塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:4Mアンモニア-メタノール=99:1〜97:3)にて精製し、表題化合物(1.7g)が白色固体として得られた。
LC-MS(ESI):458(MH、Rt=0.25min)
<工程5>
(±)-テトラヒドロ-8a-(N-メトキシカルボニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 tert-ブチルエステルの合成
<工程4>で得られた化合物(0.35g)を塩化メチレン(5ml)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.16ml)、メトキシカルボニルクロライド(88μl)を加えて1.5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化メチレンを加えて塩化メチレンにて抽出し、塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、表題化合物(0.4g)が白色固体として得られた。
NMRデータ:DMSO-d,100℃:7.33-7.17(5H, m),4.26(1H,d,J=11Hz),4.10(1H,d,J=18Hz),4.04(H,d,J=14Hz),3.70(1H,d,J=18Hz),3.56-3.49(1H,m),3.52(3H,s),3.46(2H,s),3.24(1H,d,J=15Hz),2.87(3H,s),2.84-2.73(3H,m),2.57(1H,d,J=11Hz),2.35(3H,s),2.07-1.88(3H,m),1.79-1.62(1H,m),1.43(9H,s),1.27-1.19(1H,m),1.08-0.97(1H,m)
<工程6>
(±)-テトラヒドロ-8a-(N-メトキシカルボニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程5>で得られた化合物(0.4g)を10%塩化水素メタノール溶液(7.7ml)に溶解して室温下4時間撹拌した。減圧下溶媒を留去して、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、1M水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH10以上とした。塩化メチレンを加えて、塩化メチレンにて抽出し、塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、表題化合物(0.23g)が白色固体として得られた。
LC-MS(ESI):416(MH、Rt=0.23min)
<工程7>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メトキシカルボニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程6>の化合物(0.22g)を用いて、表題化合物(0.26g)が得られた。
LC-MS(ESI):769(MH、Rt=5.25min)
<工程8>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メトキシカルボニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程7>の化合物(0.26)を用いて、表題化合物(0.17g)が得られた。
LC-MS(ESI):680(MH、Rt=4.44min)
<工程9>
(±)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メトキシカルボニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程8>の化合物(0.17g)を用いて、表題化合物(0.15g)が得られた。
LC-MS(ESI):721(MH、Rt=7.49min)
<工程10>
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メトキシカルボニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、<工程9>の化合物(0.15g)を用いて、表題化合物(0.1g)が得られた。
実施例19
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メタンスルホニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(±)-テトラヒドロ-8a-(N-メタンスルホニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-1’-5-オキソ-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、実施例18<工程4>の化合物(0.25g)を用いて、表題化合物(0.29g)が得られた。
LC-MS(ESI):536(MH、Rt=2.63min)
<工程2>
(±)-テトラヒドロ-8a-(N-メタンスルホニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例18<工程6>と同様の方法で、<工程1>の化合物(0.29g)を用いて、表題化合物(0.17g)が得られた。
LC-MS(ESI):436(MH、Rt=0.23min)
<工程3>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メタンスルホニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.25g)を用いて、表題化合物(0.26g)が得られた。
LC-MS(ESI):789(MH、Rt=5.07min)
<工程4>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メタンスルホニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.26g)を用いて、表題化合物(0.17g)が得られた。
LC-MS(ESI):699(MH、Rt=4.39min)
<工程5>
(±)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メタンスルホニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程4>の化合物(0.17g)を用いて、表題化合物(0.15g)が得られた。
LC-MS(ESI):741(MH、Rt=7.36min)
<工程6>
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メタンスルホニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、<工程5>の化合物(0.15g)を用いて、表題化合物(90mg)が得られた。
実施例20
(±)-1’-アセチル-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(±)-8a-(アセチルアミノメチル)-テトラヒドロ-1-メチル-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 tert-ブチルエステルの合成
実施例2<工程2>と同様の方法で、実施例18<工程3>の化合物(0.50g)を用いて、表題化合物(0.52g)が得られた。
LC-MS(ESI):486(MH、Rt=2.17min)
<工程2>
(±)-8a-(アセチルアミノメチル)-テトラヒドロ-1-メチル-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例18<工程6>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.50g)を用いて、表題化合物(0.22g)が得られた。
LC-MS(ESI):386(MH、Rt=0.23min)
<工程3>
(±)-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.22g)を用いて、表題化合物(0.39g)が得られた。
LC-MS(ESI):739(MH、Rt=4.79min)
<工程4>
(±)-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.42g)を用いて、表題化合物(0.32g)が得られた。
LC-MS(ESI):649(MH、Rt=4.16min)
<工程5>
(±)-1’-アセチル-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程4>の化合物(0.2g)を用いて反応を行った後、実施例1<工程7>と同様の方法で反応を行い、表題化合物(0.11g)を得た。
実施例21
光学活性1’-アセチル-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例20の化合物(61mg)を光学活性カラム(DAICEL CHIRALPAK AD-H、溶出溶媒:ヘキサン:エタノール:ジエチルアミン=60:40:0.1)で分取し、光学活性1’-アセチル-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(第1ピーク、20mg)、光学活性1’-アセチル-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン(第2ピーク、23mg)、をそれぞれ得た。
実施例22
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>の化合物(1.4g)を塩化メチレン(30ml)に溶解して−78℃に冷却し、三臭化ホウ素(2ml)の塩化メチレン溶液(5ml)を滴下した。室温まで昇温し、室温下一夜撹拌した。
反応液に氷を少しずつ加えて、1M水酸化ナトリウム水溶液でpH11〜12程度にした。塩化メチレンを加えて塩化メチレンにて抽出し、塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:4Mアンモニア-メタノール=100:1)にて精製し、表題化合物(98mg)が白色固体として得られた。
LC-MS(ESI):650(MH、Rt=6.90min)
<工程2>
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、<工程1>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(32mg)が得られた。
実施例23
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-エチル-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-1-エチル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例1<工程2>と同様の方法で、実施例1<工程1>の化合物(0.5g)を用いて、表題化合物(0.1g)が得られた。
LC-MS(ESI):507(MH、Rt=3.96min)
<工程2>
(−)-1-エチル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程3>と同様の方法で、<工程1>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(70mg)が得られた。
LC-MS(ESI):373(MH、Rt=0.23min)
<工程3>
(−)-1-エチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程2>の化合物(70mg)を用いて、表題化合物(0.14g)が得られた。
LC-MS(ESI):726(MH、Rt=6.16min)
<工程4>
(−)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)]-1-エチル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.14g)を用いて、表題化合物(75mg)が得られた。
LC-MS(ESI):636(MH、Rt=4.99min)
<工程5>
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-エチル-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例20<工程5>と同様の方法で、<工程4>の化合物(35mg)を用いて、表題化合物(20mg)が得られた。
実施例24
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-(ヒドロキシエチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>(±)-テトラヒドロ-1-(ヒドロキシエチル)-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
国際公開第02/053568号パンフレット(WO2002/053568)実施例45、工程2の定法に従い合成した、N-[3-メトキシ-2-オキソプロピル]-N-[(フェニルメトキシ)カルボニル]-グリシン エチルエステル(1g)および4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-1-(フェニルメチル)ピペリジンメタンアミン(0.90g)をトルエン(20ml)に溶解し、酢酸(0.04ml)を加えて室温下2時間撹拌した後、2時間加熱還流した。反応液の濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=99.5:0.5〜90:10)にて精製し、表題化合物(1.18g)が淡黄色固体として得られた。
LC-MS(ESI):523(MH、Rt=3.21min)
<工程2>
(±)-テトラヒドロ-1-(ヒドロキシエチル)-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程3>と同様の方法で、<工程1>の化合物(0.14g)を用いて、表題化合物(0.11g)が得られた。
LC-MS(ESI):389(MH、Rt=0.23min)
<工程3>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-(ヒドロキシエチル)-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.10g)を用いて、表題化合物(0.11g)が得られた。
LC-MS(ESI):742(MH、Rt=5.07min)
<工程4>
(±)7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-(ヒドロキシエチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.11g)を用いて、表題化合物(60mg)が得られた。
LC-MS(ESI):652(MH、Rt=4.44min)
<工程5>
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-(ヒドロキシエチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例20<工程5>と同様の方法で、<工程4>の化合物(60mg)を用いて、表題化合物(23mg)が得られた。
実施例25
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、実施例14<工程1>の化合物(0.2g)を用いて、表題化合物(0.36g)が得られた。
NMRデータ:CDCl:8.23(1H,d,J=9Hz),8.17-7.98(1H,m),8.04(1H,d,J=9Hz),7.63-7.53(2H,m),7.52-7.40(4H,m),7.35-7.20(5H,m),4.43(1H,d,J=17Hz),4.20(1H,d,J=12Hz),4.12(1H,d,J=13Hz),3.80(1H,d,J=17Hz),3.61(1H,d,J=10Hz),3.48(2H,s),3.32(1H,d,J=10Hz),3.19(3H,s),2.92(1H,d,J=12Hz),2.88(1H,d,J=13Hz),2.70-2.15(4H,m),1.85-1.40(4H,m)
<工程2>
(−)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.33g)を用いて、表題化合物(0.25g)が得られた。
NMRデータ:CDCl *:8.23(1H,d,J=9Hz),8.11-7.97(1H,m),8.04(1H,d,J=9Hz),7.67-7.40(6H,m),4.44(1H,d,J=17Hz),4.25(1H,d,J=12Hz),4.13(1H,d,J=13Hz),3.81(1H,d,J=17Hz), 3.62(1H,d,J=10Hz),3.34(1H,d,J=10Hz),3.21(3H,s),3.06-2.82(2H,m),2.92(1H,d,J=12Hz),2.90(1H,d,J=13Hz),2.82−2.60(2H,m),2.35(1H,s),1.80−1.35(4H,m)
<工程3>
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例20<工程5>と同様の方法で、<工程2>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(21mg)が得られた。
実施例26
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例25<工程2>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(30mg)が得られた。
実施例27
(−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、実施例14<工程2>の化合物(4.5g)を用いて、表題化合物(2.6g)が得られた。
LC-MS(ESI):461(MH、Rt=3.04min)
<工程2>
(−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程1>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(70mg)が得られた。
実施例28
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、実施例15<工程1>の化合物(1.5g)を用いて、表題化合物(0.33g)が得られた。
LC-MS(ESI):485(MH、Rt=3.70min)
<工程2>
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程1>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(50mg)が得られた。
実施例29
(±)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
<工程1>
(±)-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、実施例14<工程1>の化合物(14.7g)を用いて、表題化合物(22.0g)が得られた。
LC-MS(ESI):569(MH、Rt=4.50min)
<工程2>
(±)-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程1>の化合物(22.0g)を用いて、表題化合物(15.8g)が得られた。
LC-MS(ESI):478(MH、Rt=3.68min)
<工程3>
(±)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.3g)を用いて、表題化合物(0.3g)が得られた。
実施例30
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(−)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
国際公開第02/053568号パンフレット(WO2002/053568)実施例45、工程3の(±)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステル(23.4g)を実施例1<工程1>と同様の方法で分取し、(+)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステル(第1ピーク、8.8g、[α] 25+48.8゜(c1.00、CHCl)、>98%ee)、(−)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステル(第2ピーク、9.0g、[α] 28-48.6゜(c1.00、CHCl)、>98%ee)、をそれぞれ得た。
NMRデータ:DMSO-d,100℃:7.40-7.20(10H,m),5.12(2H,s),4.35(1H,d,J=13Hz),4.22(1H,d,J=18Hz),4.12(1H,d,J=12Hz),3.80(1H,d,J=18Hz),3.47(2H,s),3.37(1H,d,J=11Hz), 3.31(1H,d,J=11Hz),3.23(3H,s),3.10-2.89(2H,m),2.58-2.43(2H,m),2.38-2.26(2H,m),1.83-1.72(2H,m),1.58-1.43(2H,m)
<工程2>
(−)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程3>と同様の方法で、<工程1>の化合物(2g)を用いて、表題化合物(1.3g)が得られた。
NMRデータ:CDCl:7.80-7.40(5H,m),4.38(1H,d,J=12Hz),3.62-3.37(7H,m),3.38(3H,s),3.04(1H,d,J=12Hz),2.62(1H,d,J=13Hz),2.69-2.23(4H,m),1.96-1.48(4H,m)
<工程3>
(−)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.8g)を用いて、表題化合物(1.6g)が得られた。
NMRデータ:CDCl:8.23(1H,d,J=9Hz),8.08-8.03(2H,m),7.63-7.56(2H,m),7.52-7.42(4H,m),7.34-7.23(5H,m),4.47(1H,d,J=17Hz),4.33(1H,d,J=13Hz),4.26(1H,d,J=12Hz),3.82(1H,d,J=18Hz),3.60(1H,d,J=10Hz),3.49(2H,s),3.44-3.37(1H,m),3.16(3H,s),3.13(1H,d,J=12Hz),2.91(1H,d,J=13Hz),2.67-2.26(4H,m),1.98-1.50(4H,m)
<工程4>
(−)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程3>の化合物(1.6g)を用いて、表題化合物(1.1g)が得られた。
NMRデータ:CDCl:8.23(1H,d,J=9Hz),8.09-8.01(2H,m),7.64-7.56(2H,m),7.53-7.42(4H,m),4.48(1H,d,J=17Hz),4.39-4.26(2H,m),3.83(1H,d,J=17Hz),3.62(1H,d,J=10Hz),3.46-3.37(1H,m),3.17(3H,s),3.13(1H,d,J=12Hz),3.10-2.94(2H,m),2.93(1H,d,J=13Hz),2.83-2.67(2H,m),1.92-1.46(4H,m)
<工程5>
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(69mg)が得られた。
実施例31
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、実施例30<工程2>の化合物(0.93g)を用いて、表題化合物(1.55g)が得られた。
LC-MS(ESI):576(MH、Rt=4.73min)
<工程2>
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程1>の化合物(1.55g)を用いて、表題化合物(1.10g)が得られた。
LC-MS(ESI):486(MH、Rt=3.80min)
<工程3>
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例2<工程2>と同様の方法で、<工程2>の化合物(1.55g)を用いて、表題化合物(1.10g)が得られた。
実施例32
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロペノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例20<工程5>と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(62mg)が得られた。
実施例33
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロペノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例2<工程2>と同様の方法で、実施例31<工程2>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(47mg)が得られた。
実施例34
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(−)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(79mg)が得られた。
NMRデータ:CDCl:8.23(1H,d,J=9Hz),8.08-8.00(2H,m),7.64-7.42(6H,m),4.53-4.21(3H,m),4.08-3.97(1H,m),3.83(1H,d,J=17Hz),3.64-3.14(6H,m),3.21(3H,s),3.02-2.91(1H,m),2.13-2.07(3H,m),1.96-1.48(4H,m)
<工程2>
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、<工程1>の化合物(73mg)を用いて、表題化合物(25mg)が得られた。
実施例35
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(−)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、実施例30<工程1>の化合物(1.2g)を用いて、表題化合物(0.87g)が得られた。
LC-MS(ESI):390(MH、Rt=1.86min)
<工程2>
(−)-1’-アセチル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程1>の化合物(0.85g)を用いて、表題化合物(0.93g)が得られた。
LC-MS(ESI):432(MH、Rt=5.01min)
<工程3>
(−)-1’-アセチルテトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程2>の化合物(0.90g)をメタノール(9ml)に溶解し、10%パラジウム-炭素(90mg)を加えて水素雰囲気下室温で一夜撹拌した。反応液をセライトにてろ過し、メタノール洗浄。ろ液濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Chromatorex(クロマトレックス)NHTM](溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=30:1)にて精製し、を表題化合物(0.52g)が得られた。
NMRデータ:DMSO-d, 100℃:4.17(1H,d,J=11Hz),3.59(1H,d,J=11Hz),3.44(1H,d,J=11Hz),3.33(3H,s),3.08(1H,d,J=11Hz),3.64−2.88(8H,m),1.97(3H,s),1.80−1.65(2H,m),1.50−1.38(2H,m)
<工程4>
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.85g)を用いて、表題化合物(0.93g)が得られた。
実施例36
(−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、実施例35<工程3>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(63mg)が得られた。
実施例37
(−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、実施例35<工程3>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(74mg)が得られた。
実施例38
(−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロピノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例8<工程1>と同様の方法で、実施例31<工程2>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(46mg)が得られた。
実施例39
(−)-1’-n-ブタノイル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(59mg)が得られた。
実施例40
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-シクロプロパノイル-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(59mg)が得られた。
実施例41
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(メトキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(69mg)が得られた。
実施例42
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(ヒドキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(80mg)を用いて、表題化合物(45mg)が得られた。
実施例43
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(2-フラノイル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(35mg)が得られた。
実施例44
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2-メチルプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.15g)を用いて、表題化合物(48mg)が得られた。
実施例45
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(3-メトキシプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例8と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(7mg)が得られた。
実施例46
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2-オキソプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例8と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(3mg)が得られた。
実施例47
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2,2-ジメチルプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(30mg)が得られた。
実施例48
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(±)-テトラヒドロ-8a-(1-メチルエトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例18<工程1>と同様の方法で、国際公開第02/053568号パンフレット(WO2002/053568)実施例45、工程1、工程2の定法に従い合成した、エチル2-[(1-メチルエトキシメチル-2-オキソプロパン-1-イル)(7-カルボン酸フェニルメチルエステル)アミノ]アセテート(5.6g)および4-アミノ-4-(ヒドロキシメチル)-1-(フェニルメチル)ピペリジン(7.5g)を用いて、表題化合物(9.0g)が得られた。
LC-MS(ESI):509(MH、Rt=3.98min)
<工程2>
(±)-テトラヒドロ-8a-(1-メチルエトキシメチル)-5-オキソ-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程1>の化合物(4.5g)を用いて、表題化合物(1.1g)が得られた。
LC-MS(ESI):418(MH、Rt=2.83min)
<工程3>
(±)-1’-アセチル-テトラヒドロ-8a-(1-メチルエトキシメチル)-5-オキソ-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程2>の化合物(4.2g)を用いて、表題化合物(5.3g)が得られた。
NMRデータ:DMSO-d,100℃:7.39−7.27(5H,m),5.12(2H,s),4.37(1H,d,J=13Hz),4.22(1H,d,J=18Hz),4.14(1H,d,J=11Hz),3.81(1H,d,J=18Hz),3.64−3.27(5H,m),3.39(2H,s),3.16(1H,d,J=11Hz),3.02−2.92(1H,m),1.97(3H,s),1.79−1.69(2H,m),1.53−1.45(2H,m),1.03(3H,d,J=6Hz),1.02(3H,d,J=6Hz)
<工程4>
(±)-1’-アセチル-テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オントリフルオロメタンスルホン酸塩の合成
実施例1<工程3>と同様の方法で、<工程3>の化合物(5.3g)を用いて、表題化合物(7.3g)が得られた。
LC-MS(ESI):284(MH、Rt=0.21min)
<工程5>
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、<工程4>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(22mg)が得られた。
実施例49
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリジルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(±)-1’-アセチル-テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-5-オキソ-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
実施例48<工程4>の化合物(7.2g)をジオキサン(72ml)に溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液(72ml)を加えた。反応液に二炭酸ジtert-ブチルを加えて室温下2時間撹拌した。塩化メチレンを加えて塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=10:1)にて精製することにより、表題化合物(2.5g)が得られた。
LC-MS(ESI):384(MH、Rt=3.60min)
<工程2>
(±)-1’-アセチル-テトラヒドロ-5-オキソ-8a-(2-ピリジルメトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
<工程1>の化合物(0.3g)を塩化メチレン(2.4ml)に溶解し、(フェニルメチル)トリエチルアンモニウムクロライド(18mg)および50%水酸化ナトリウム水溶液(2.4ml)を加えた。氷冷し、反応液に2-ピリジルメチルクロライド(0.2g)を加えて室温下1時間撹拌した。水、塩化メチレンを加えて塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=10:1)にて精製することにより、表題化合物(2.5g)が得られた。
LC-MS(ESI):475(MH、Rt=3.34min)
<工程3>
(±)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリジルメトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オンの合成
実施例18<工程6>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.12g)を用いて反応を行った後、実施例1<工程4>と同様の方法で反応を行い、表題化合物(0.13g)を得た。
LC-MS(ESI):728(MH、Rt=7.28min)
<工程4>
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリジルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.11g)を用いて、表題化合物(78mg)が得られた。
実施例50
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(−)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例34<工程1>の化合物(0.74g)を塩化メチレン(37ml)に溶解し、−78℃にて三臭化ホウ素(0.54ml)を加えた。同温度で25分間撹拌した後、氷冷下2時間撹拌した。同温度でエーテルを加えて30分撹拌した。水、塩化メチレンを加えて塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、表題化合物(0.69g)が得られた。
LC-MS(ESI):637(MH、Rt=6.88min)
<工程2>
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、<工程1>の化合物(98mg)を用いて、表題化合物(30mg)が得られた。
実施例51
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(−)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例50<工程1>と同様の方法で、実施例30<工程4>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(89mg)が得られた。
LC-MS(ESI):595(M-HBr、Rt=4.04min)
<工程2>
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、<工程1>の化合物(30mg)を用いて、表題化合物(13mg)が得られた。
実施例52
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-シクロプロパノイル-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例51<工程1>の化合物(0.2g)を用いて、表題化合物(52mg)が得られた。
実施例53
(−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(2-フラノイル)-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、実施例51<工程1>の化合物(0.2g)を用いて、表題化合物(45mg)が得られた。
実施例54
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシカルボニルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例49<工程2>と同様の方法で、実施例50<工程2>の化合物(0.1g)を用いて、表題化合物(10mg)が得られた。
実施例55
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリジルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例49<工程2>と同様の方法で、実施例50<工程2>の化合物(50mg)を用いて、表題化合物(12mg)が得られた。
実施例56
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリミジルオキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例49<工程2>と同様の方法で、実施例50<工程2>の化合物(40mg)を用いて、表題化合物(25mg)が得られた。
実施例57
(±)-1’-アセチル-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(±)-テトラヒドロ-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-8a-(フタルイミド-1-イルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
実施例18<工程1>と同様の方法で、国際公開第02/053568号パンフレット(WO2002/053568)実施例45、工程1、工程2の定法に従い合成した、N-[3-(フタルイミド-1-イル)-2-オキソプロピル]-N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-グリシンエチルエステル(20g)および4-(アミノメチル)-1-(フェニルメチル)-4-ピペリジノール(19g)を用いて、表題化合物(21g)が得られた。
LC-MS(ESI):561(MH、Rt=3.90min)
<工程2>
(±)-テトラヒドロ-5-オキソ-8a-(フタルイミド-1-イルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程1>の化合物(1g)を用いて、表題化合物(0.4g)が得られた。
LC-MS(ESI):431(MH、Rt=0.23min)
<工程3>
(±)-1’-アセチル-テトラヒドロ-7-オキソ-8a-(フタルイミド-1-イルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
実施例1<工程6>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.4g)を用いて、表題化合物(0.4g)が得られた。
LC-MS(ESI):513(MH、Rt=5.63min)
<工程4>
(±)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(フタルイミド-1-イルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例18<工程6>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.4g)を用いて、反応を行った後、実施例1<工程4>と同様の方法で反応を行い、表題化合物(37mg)が得られた。
LC-MS(ESI):766(MH、Rt=8.23min)
<工程5>
(±)-1’-アセチル-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例18<工程3>と同様の方法で、<工程5>の化合物(32mg)を用いて、表題化合物(11mg)が得られた。
実施例58
(−)-1’-アセチル-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(−)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メタンスルホニルオキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例50<工程1>の化合物(0.5g)を塩化メチレン(2.4ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.22ml)を加え、氷冷下メタンスルホニルクロライド(76μl)を加えた。室温に戻しで1時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化メチレンを加えて塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、表題化合物(0.57g)が得られた。
LC-MS(ESI):715(MH、Rt=7.70min)
<工程2>
(−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メタンスルホニルオキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、<工程1>の化合物(1.2g)を用いて、表題化合物(0.76g)が得られた。
LC-MS(ESI):577(MH、Rt=6.45min)
<工程3>
(−)-1’-アセチル-8a-(アジドメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程2>の化合物(0.58g)をジメチルホルムアミド(4ml)にけんだくさせ、アジ化ナトリウム(0.66g)を加えて110〜120℃で10時間加熱撹拌した。放冷後、水、塩化メチレンを加えて塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=4:1)にて精製することにより、表題化合物(0.11g)が得られた。
LC-MS(ESI):522(MH、Rt=6.88min)
<工程4>
(−)-1’-アセチル-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程3>の化合物(0.11g)をテトラヒドロフラン(2.8ml)-水(0.7ml)に溶解し、トリフェニルホスフィン(83mg)を加えて30分間加熱還流した。氷冷し、1M塩酸を加えて、酢酸エチルにて抽出した。得られた酢酸エチル層を1M塩酸で抽出し、先の水層とあわせて酢酸エチルで抽出した。得られた水層に1M水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH10程度とし、塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=9:1)にて精製することにより、表題化合物(0.09g)が得られた。
実施例59
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(±)-8a-(アミノメチル)-テトラヒドロ-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
実施例18<工程3>と同様の方法で、実施例57<工程1>の化合物(1.0g)を用いて、表題化合物(0.75g)が得られた。
LC-MS(ESI):431(MH、Rt=0.23min)
<工程2>
(±)-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-テトラヒドロ-5-オキソ1’-(フェニルメチル)--スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
実施例1<工程2>と同様の方法で、<工程1>の化合物(2.0g)を用いて、表題化合物(2.4g)が得られた。
LC-MS(ESI):459(MH、Rt=0.53min)
<工程3>
(±)-テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-1’-(フェニルメチル)スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例18<工程6>と同様の方法で、<工程2>の化合物(2.4g)を用いて、表題化合物(1.7g)が得られた。
LC-MS(ESI):359(MH、Rt=0.23min)
<工程4>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程3>の化合物(1g)を用いて、表題化合物(2.1g)が得られた。
LC-MS(ESI):712(MH、Rt=5.83min)
<工程5>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程4>の化合物(2.1g)を用いて、表題化合物(1.4g)が得られた。
LC-MS(ESI):622(MH、Rt=3.40min)
<工程6>
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例20<工程5>と同様の方法で、<工程5>の化合物(0.2g)を用いて、表題化合物(0.11g)が得られた。
実施例60
光学活性-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例21と同様の方法で、実施例59<工程6>の化合物(70mg)を用いて、表題化合物(第一ピーク29mg、第二ピーク27mg)が得られた。
実施例61
(±)-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(フェニルメチル)-8a-(フタルイミド-1-イルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例18<工程6>と同様の方法で、実施例57<工程1>の化合物(0.96g)を用いて、反応を行った後、実施例1<工程4>と同様の方法で反応を行い、表題化合物(0.98g)が得られた。
LC-MS(ESI):814(MH、Rt=5.85min)
<工程2>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(フタルイミド-1-イルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.98g)を用いて、表題化合物(0.81g)が得られた。
LC-MS(ESI):724(MH、Rt=4.91min)
<工程3>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(フタルイミド-1-イルメチル)-1’-プロピオニル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例2<工程2>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.4g)を用いて、表題化合物(0.38g)が得られた。
LC-MS(ESI):766(MH、Rt=8.21min)
<工程4>
(±)-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例18<工程3>と同様の方法で、<工程4>の化合物(0.27g)を用いて、表題化合物(0.14g)が得られた。
実施例62
光学活性-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例21と同様の方法で、実施例61<工程5>の化合物(0.11g)を用いて、表題化合物(第一ピーク42mg、第二ピーク46mg))が得られた。
実施例63
(±)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(±)-テトラヒドロ-8a-[(N-2-ニトロベンゼンスルホニル)-アミノメチル]-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、実施例59<工程1>の化合物(10.8g)を用いて、表題化合物(10.8g)が得られた。
LC-MS(ESI):615(MH、Rt=3.88min)
<工程2>
(±)-テトラヒドロ-8a-[(N-2-ニトロベンゼンスルホニル)-N-メチルアミノメチル]-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
実施例18<工程4>と同様の方法で、<工程1>の化合物(10.7g)を用いて、表題化合物(9.4g)が得られた。
LC-MS(ESI):630(MH、Rt=4.26min)
<工程3>
(±)-テトラヒドロ-8a-(N-メチルアミノメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸tert-ブチルエステルの合成
<工程2>の化合物(8g)をアセトニトリル(120ml)に溶解し、氷冷下炭酸セシウム(8.3g)、チオフェノール(1.3ml)を加えて室温下3時間撹拌した。0.5M水酸化ナトリウム水溶液、塩化メチレンを加え、塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=10:1)にて精製することにより、表題化合物(4.1g)が得られた。
LC-MS(ESI):445(MH、Rt=0.25min)
<工程4>
(±)-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-テトラヒドロ-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸 tert-ブチルエステルの合成
<工程3>の化合物(2.5g)をアセトニトリル(25ml)に溶解し、氷冷下炭酸カリウム(0.93g)、ヨウ化ナトリウム(42mg)、ブロモ酢酸エチル(0.68ml)を加えて室温下一夜撹拌した。水、塩化メチレンを加え、塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=30:1)にて精製することにより、表題化合物(2.6g)が得られた。
LC-MS(ESI):531(MH、Rt=3.90min)
<工程5>
(±)-テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例18<工程6>と同様の方法で、<工程4>の化合物(2.5g)を用いて、表題化合物(2.1g)が得られた。
LC-MS(ESI):431(MH、Rt=0.25min)
<工程6>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程5>の化合物(1.1g)を用いて、表題化合物(1.8g)が得られた。
LC-MS(ESI):785(MH、Rt=5.79min)
<工程7>
(±)-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程6>の化合物(1.2g)を用いて、表題化合物(0.69g)が得られた。
LC-MS(ESI):694(MH、Rt=4.99min)
<工程8>
(±)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例3と同様の方法で、<工程7>の化合物(1g)を用いて、表題化合物(0.73g)が得られた。
実施例64
光学活性-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例21と同様の方法で、実施例61<工程5>の化合物(0.15g)を用いて、表題化合物(第一ピーク58mg、第二ピーク57mg)が得られた。
実施例65
(±)-N-[[7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-5-オキソ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-8a-イル]メチル]-N-メチルグリシンの合成
実施例63<工程8>の化合物(0.35g)をメタノール(5ml)に溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液(2.3ml)を加えて室温下2時間撹拌した。1M塩酸を加えてpH4とした後、塩化メチレンを加え、塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=9:1)にて精製することにより、表題化合物(0.24g)が得られた。
実施例66
光学活性-N-[[7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-5-オキソ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-8a-イル]メチル]-N-メチルグリシンの合成
実施例21と同様の方法で、実施例65の化合物(0.15g)を用いて、表題化合物(第一ピーク62mg、第二ピーク62mg)が得られた。
実施例67
(±)-N-[[(1’-アセチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-5-オキソ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-8a-イル]メチル]-N-メチルグリシンの合成
実施例65と同様の方法で、実施例63<工程7>の化合物(0.38g)を用いて、表題化合物(0.19g)が得られた。
実施例68
(±)-1-アセチル-8’-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-9’a-(メトキシメチル)-スピロ[ピペリジン-4,3’(4’H)-[2H]ピラジノ[1,2-a]ピリミジン]-6’(7’H)-オンの合成
<工程1>
(±)-テトラヒドロ-9’a-(メトキシメチル)-6’(7’H)-オキソ-1-(フェニルメチル)-スピロ[ピペリジン-4,3’(4’H)-[2H]ピラジノ[1,2-a]ピリミジン]-8’-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例18<工程1>と同様の方法で、4,4-ジ(アミノメチル)-1-(フェニルメチル)ピペリジン(4.3g)、N-(3-メトキシ-2-オキソプロピル)-N-[(フェニルメトキシ)カルボニル]-グリシンエチルエステル(5g)を用いて、表題化合物(6.3g)が得られた。
LC-MS(ESI):493(MH、Rt=3.09min)
<工程2>
(±)-テトラヒドロ-9’a-(メトキシメチル)-6’(7’H)-オキソ-スピロ[ピペリジン-4,3’(4’H)-[2H]ピラジノ[1,2-a]ピリミジン]-8’-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程1>の化合物(5g)を用いて、表題化合物(3.2g)が得られた。
LC-MS(ESI):403(MH、Rt=1.40min)
<工程3>
(±)-1-アセチル-テトラヒドロ-9’a-(メトキシメチル)-6’(7’H)-オキソ-スピロ[ピペリジン-4,3’(4’H)-[2H]ピラジノ[1,2-a]ピリミジン]-8’カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例2<工程2>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.4g)を用いて、表題化合物(0.41g)が得られた。
LC-MS(ESI):445(MH、Rt=4.30min)
<工程4>
(±)-1-アセチル-テトラヒドロ-9’a-(メトキシメチル)-スピロ[ピペリジン-4,3’(4’H)-[2H]ピラジノ[1,2-a]ピリミジン]-6’(7’H)-オンの合成
実施例35<工程3>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.41g)を用いて、表題化合物(0.33g)が得られた。
LC-MS(ESI):311(MH、Rt=0.22min)
<工程5>
(±)-1-アセチル-8’-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-9’a-(メトキシメチル)-スピロ[ピペリジン-4,3’(4’H)-[2H]ピラジノ[1,2-a]ピリミジン]-6’(7’H)-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程4>の化合物(0.13g)を用いて反応を行い、さらに実施例1<工程7>と同様の方法で反応を行うことで表題化合物(0.15g)が得られた。
実施例69
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
<工程1>
(±)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-1’-(フェニルメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
既知の化合物4-カルボキシ-4-(4-メトキシ(フェニルメチル)チオ)-1-(7-カルボン酸tert-ブチルエステル)ピペリジン(特表平8-500591)より公知に合成法により合成した4-アミノメチル-1-(フェニルメチル)-4-ピペリジンチオール(2.5g)、N-(3-メトキシ-2-オキソプロピル)-N-[(フェニルメトキシ)カルボニル]-グリシンエチルエステル(1.5g)をエタノール(30ml)に溶解し、酢酸ナトリウム(0.76g)を加えて2時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣にトルエン(75ml)加え、パラトルエンスルホン酸一水和物(触媒量)加えて、2時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化メチレンを加え、塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=50:1〜25:1)にて精製することにより、表題化合物(2.4g)が得られた。
NMRデータ:DMSO-d,100℃:7.38−7.17(10H,m),5.11(2H,s),4.60(1H,d,J=12Hz),4.39(1H,d,J=13Hz),4.22(1H,d,J=18Hz),3.85(1H,d,J=18Hz),3.57(1H,d,J=10Hz),3.47(3H,s),3.42(1H,d,J=10Hz),3.27(1H,d,J=13Hz),3.22(2H,s),3.18(1H,d,J=12Hz),2.65−2.40(2H,m),2.35−2.23(1H,m),2.18−2.07(1H,m),1.96−1.74(2H,m),1.70−1.61(2H,m)
<工程2>
(±)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例1<工程5>と同様の方法で、<工程1>の化合物(1.5g)を用いて、表題化合物(1.0g)が得られた。
LC-MS(ESI):406(MH、Rt=2.45min)
<工程3>
(±)-1’-アセチル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-5-オキソ-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-7-カルボン酸フェニルメチルエステルの合成
実施例2<工程2>と同様の方法で、<工程2>の化合物(0.95g)を用いて、表題化合物(1.0g)が得られた。
LC-MS(ESI):448(MH、Rt=5.61min)
<工程4>
(±)-1’-アセチル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程3>と同様の方法で、<工程3>の化合物(0.5g)を用いて、表題化合物(0.29g)が得られた。
LC-MS(ESI):314(MH、Rt=0.33min)
<工程5>
(±)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程4>と同様の方法で、<工程4>の化合物(0.2g)を用いて、表題化合物(0.43g)が得られた。
LC-MS(ESI):667(MH、Rt=8.23min)
<工程6>
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、<工程5>の化合物(0.15g)を用いて、表題化合物(95mg)が得られた。
実施例70
光学活性-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例21と同様の方法で、実施例69の化合物(0.80mg)を用いて、表題化合物(第一ピーク34mg、第二ピーク33mg)が得られた。
実施例71
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1,1-ジオキシド-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン
<工程1>
(±)-1’-アセチル-7-[(1-ベンゼンスルホニル-5-クロロインドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1,1-ジオキシド-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例69<工程5>の化合物(0.2g)を塩化メチレン(4ml)に溶解し、氷冷下、メタクロロ過安息香酸(0.24g)を加えて、同温度で15分間撹拌した後、室温下一夜撹拌した。氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、塩化メチレンを加え、塩化メチレンにて抽出。得られた塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Chromatorex(クロマトレックス)NHTM](溶出溶媒;塩化メチレン〜塩化メチレン:メタノール=4:1)にて精製することにより、表題化合物(0.2g)が得られた。
LC-MS(ESI):699(MH、Rt=8.17min)
<工程2>
(±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1,1-ジオキシド-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オンの合成
実施例1<工程7>と同様の方法で、<工程1>の化合物(0.15g)を用いて、表題化合物(73mg)が得られた。
上記の実施例で得られた本発明化合物の構造を表4に示す。また、実施例の物性データを表5に示す。
Figure 2006106804
Figure 2006106804
Figure 2006106804
Figure 2006106804
Figure 2006106804
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Figure 2006106804
Figure 2006106804
Figure 2006106804
Figure 2006106804
Figure 2006106804
Figure 2006106804

Claims (4)

  1. 下記式(I)の化合物またはその製薬学的に許容される塩:
    Figure 2006106804

    (式中、Tは、置換されていてもよい脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい3〜4員の脂環式炭化水素基、置換されていてもよいC2〜6アルカノイル基またはトリフルオロメチル基であり、Dは、水素原子、-CO-R(Rは水素原子もしくは置換基)、または置換されていてもよいC1〜6アルキル基であり、Yは、酸素原子、-S(O)y-、または置換されていてもよいイミノ基(-NH-)であり、Qは、炭化水素基もしくは複素環基であり、これらの基は置換基を有していてもよく、l、m、n、yは、それぞれ独立に0、1、2から選択される整数であり、但しl、mは同時に0ではなく、rは0もしくは1の整数であり、T-CO-が結合しているNを含む環、Yを含む環、-SO-Qが結合しているNを含む環の3つの環はそれぞれ置換されていてもよい。)
  2. 以下の化合物、その(+)または(−)光学異性体、もしくはそれらの製薬学的に許容される塩:
    (−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロパノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]-1’-シクロブタンカルボニル-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロペノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]-1’-(トリフルオロアセチル)-テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(メトキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-(ジメチルアミノアセチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-1’-(アミノアセチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(ヒドロキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2-メトキシプロペノイル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-[(1Z)-(2-メトキシプロペノイル)]-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロピノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1-メチル-1’-プロピノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メトキシカルボニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-5(1H)-オン;
    (±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N-メタンスルホニル-N-メチルアミノメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-5(1H)-オン;
    (±)-1’-アセチル-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    光学活性1’-アセチル-8a-(アセチルアミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-エチル-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1-(ヒドロキシエチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (±)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5(1H)-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロペノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロペノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[[(1E)-2-(5-クロロ-2-チエニル)エテニル]スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(6-クロロナフタレン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(6-クロロ-ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-プロピノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-n-ブタノイル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-シクロプロパノイル-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(メトキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-(ヒドキシアセチル)-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2-メチルプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(3-メトキシプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2-オキソプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1’-(2,2-ジメチルプロパノイル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリジルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(ヒドロキシメチル)-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-シクロプロパノイル-8a-(ヒドロキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシカルボニルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリジルメトキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(2-ピリミジルオキシメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (±)-1’-アセチル-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (−)-1’-アセチル-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    光学活性-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(N,N-ジメチルアミノメチル)-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (±)-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    光学活性-8a-(アミノメチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (±)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    光学活性-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-[(N-エトキシカルボキシメチル)-N-メチルアミノメチル]-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (±)-N-[[7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-5-オキソ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-8a-イル]メチル]-N-メチルグリシン;
    光学活性-N-[[7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-5-オキソ-1’-プロパノイル-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-8a-イル]メチル]-N-メチルグリシン;
    (±)-N-[[(1’-アセチル)-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-5-オキソ-スピロ[5H-オキサゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-8a-イル]メチル]-N-メチルグリシン;
    (±)-1-アセチル-8’-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-9’a-(メトキシメチル)-スピロ[ピペリジン-4,3’(4’H)-[2H]ピラジノ[1,2-a]ピリミジン]-6’(7’H)-オン;
    (±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    光学活性-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン;
    (±)-1’-アセチル-7-[(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)スルホニル]テトラヒドロ-8a-(メトキシメチル)-1,1-ジオキシド-スピロ[5H-チアゾロ[3,2-a]ピラジン-2(3H),4’-ピペリジン]-5-オン
  3. 請求項1に記載の式(I)で示される化合物またはその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする医薬組成物。
  4. 請求項1に記載の式(I)で示される化合物またはその製薬学的に許容される塩を含有することを特徴とするFXa阻害剤。
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