JPWO2006098441A1 - スライドガラスカセット及びカセットホルダ - Google Patents

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Abstract

この発明は、収納されている複数のスライドガラスを自動取り出し装置により一枚ずつ確実に取り出し可能にするための構造を備えたスライドガラスカセット及びカセットホルダに関する。当該カセットホルダは、スライドガラスカセットが装着されたホルダ部と、該ホルダ部を複数の異なる姿勢で保持可能な支持枠を備える。スライドガラスカセットには、収納されているスライドガラスの移動を制限するストッパー部材がそれぞれ設けられている。ホルダ部には、位置決め用レールに沿ってスライドガラスカセットが装着されている。支持枠は、位置決め用レールに直行する方向に延びた軸を中心に回転可能な状態でホルダ部全体を保持しており、支持枠が設置された設置面の垂直方向と位置決め用レールが一致する第1姿勢と、設置面の垂直方向に対して位置決め用レールが所定角度だけ傾いている第2姿勢の、少なくともいずれかの姿勢でホルダ部を保持する。この構成により、スライドガラスカセットが装着されたホルダ部が支持枠に対して第2姿勢から第1姿勢に急激に変化しても、収納されたスライドガラスはスライドガラスカセットの挿入口から不用意に飛び出すことがない。

Description

この発明は、複数のスライドガラスを所定方向に積層した状態で収納するスライドガラスカセット、及び該スライドガラスカセットを着脱可能な状態で保持するカセットホルダに関するものである。
複数のスライドガラスを収納するスライドガラスカセットとしては、例えば特許文献1、2に、複数のスライドガラスを所定方向に積層した状態で収納する構造のスライドガラスカセットが開示されている。また、このようなスライドガラスカセットが装着されるカセットホルダとしては、例えば特許文献2に、複数のスライドガラスカセットを設置基準面の垂直方向とスライドガラスの積層方向が一致する第1姿勢(スライドガラスの取り出し口が設置基準面に垂直になるようスライドガラスカセットが起立している姿勢)と、該設置基準面の垂直方向に対して積層方向が傾いている第2姿勢(スライドガラスの取り出し口が上方を向くようスライドガラスカセットが傾けられた姿勢)、いずれの姿勢でも保持可能な開閉扉が開示されている。
特開2000−66111号公報 特開平11−83687号公報
発明者らは、従来技術について検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、上記特許文献1、2に記載されたスライドガラスカセットでは、当該スライドガラスカセット自体がスライドガラスの取り出し口側に傾くと、収納されているスライドガラスが該取り出し口から滑落する可能性がある。また、特許文献2に記載されたスライドガラスカセットでは、スライドガラスの取り出し口が上方を向くよう第2姿勢で開閉扉に保持されたスライドガラスカセットが、回動して第1姿勢で停止する際、収納されているスライドガラスが取り出し口から飛び出す可能性もある。さらに、特許文献2に記載された開閉扉からなるカセットホルダは、スライドガラスカセットを所定位置に位置決めすることができない。
以上のことから、従来のカセットホルダに保持されたスライドガラスカセットから複数のスライドガラスを自動取り出し装置により一枚ずつ確実に取り出すことは困難であった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、所定方向に沿って積層された状態で収納されている複数のスライドガラスを自動取り出し装置により一枚ずつ確実に取り出し可能にするための構造を備えたスライドガラスカセット及びカセットホルダを提供することを目的としている。
この発明に係るスライドガラスカセットは、複数のスライドガラスを取り出し可能な状態で収納するための構造を備え、具体的には、筐体と、該筐体に設けられた開口部と、複数のガイドと、そして、複数のストッパー部材を備える。筐体は、複数のスライドガラスを第1方向に沿って積層した状態で収納する空間(収納空間)を有する。開口部は、スライドガラスの挿入口及び取り出し口として機能し、筐体の収納空間に対してスライドガラスの挿入及び取り出しを可能にする。複数のガイドは、複数のスライドガラスそれぞれに対応するよう設けられており、それぞれは、第1方向と直行する第2方向に沿って延びるとともに第1方向に沿って互いに所定距離だけ離間した状態で筐体の内壁に配置されている。また、これらガイドのそれぞれは、開口部を介して挿入された対応スライドガラスが載置されることにより、第1方向に沿った対応スライドガラスの収納位置を規定するよう機能する。そして、複数のストッパー部材は、複数のガイドそれぞれに対応するよう設けられており、これらストッパー部材のそれぞれは、対応するガイドに載置された対応スライドガラスの第2方向の移動を制限するための制限構造を有する。
以上のように、この発明に係るスライドガラスカセットでは、第1方向に沿って積層された状態で筐体内に収納されたスライドガラスの第2方向の移動を、それぞれ対応するストッパー部材が制限する構造を有する。そのため、スライドガラスカセットの設置姿勢が急激に変化した場合であっても、収納されたスライドガラスの移動はストッパー部材により効果的に制限され、その結果、収納されているスライドガラス(それぞれが対応するガイドに載置されている)が開口部から不用意に飛び出すことがない。
この発明に係るスライドガラスカセットにおいて、上述の複数のガイドそれぞれは、スライドガラスの載置状態を安定させるため、一対のレール部材を含むのが好ましい。この場合、複数のストッパー部材のうち対応するストッパー部材は、該一対のレール部材のうち少なくともいずれか取り付けられていればよい。
また、この発明に係るスライドガラスカセットにおいて、複数のストッパー部材それぞれに設けられた制限構造は、複数のガイドのうち対応するガイドに対応スライドガラスが載置されたとき、該対応スライドガラスにおける側面の少なくとも一部に対面する当接面を構成する段差部を含むのが好ましい。この場合、スライドガラスの載置動作及び取り出し動作がスムーズになるよう、また、複数のスライドガラスが重ねられた状態で収納されるのを防止するため、スライドガラスの厚み以下の幅で対応スライドガラスと当接面が接触するのが好ましい。
なお、複数のストッパー部材それぞれに設けられた制限構造は、対応するストッパー部材の先端部分に設けられ、該ストッパー部材は、先端の制限構造が筐体外部に位置するよう、取り付けられたガイドから開口部を介して第2方向に沿って突出した形状を有するのが好ましい。制限構造が当該スライドガラスカセットの開口部から突出した位置に配置されていると、開口部から取り出されるスライドガラスそれぞれの取り出し端が開口部の開口面から突出させることができる。この場合、各スライドガラスの人手による挿入作業及び取り出し作業が容易になる。
一方、この発明に係るカセットホルダは、上述のような構造を有するスライドガラスカセット(この発明に係るスライドガラスカセット)を着脱可能な状態で保持する。具体的に、この発明に係るカセットホルダは、ホルダ部と、所定軸を中心に回転可能な状態で該ホルダ部を保持する支持枠を備える。ホルダ部は、少なくともガイド面と、載置面と、位置決め用レールを備える。ガイド面は、スライドガラスカセットの開口部と対向する背面が当接される。載置面は、スライドガラスカセットの背面と直交する底面が当接され、該スライドガラスカセット全体を保持する。また、位置決め用レール(ガイドレール)は、ガイド面上に設けられており、載置面に平行な方向に沿った該スライドガラスカセットの移動を制限するよう機能する。支持枠は、ガイド面上に設けられた位置決め用レールが延びる方向に直行する方向に延びた軸を中心に回転可能な状態でホルダ部全体を保持する。具体的に、この支持枠は、少なくとも、当該支持枠が設置された設置面に対してガイド面が垂直になる第1姿勢でホルダ部を保持するとともに、該設置面に対してガイド面が所定角度だけ傾いた第2姿勢でホルダ部を保持する。
スライドガラスカセットの装着作業では、まず、ホルダ部が第2姿勢で保持される。このとき、装着されるべきスライドガラスカセットの背面及び底面が、第2姿勢に保持されたホルダ部のガイド面及び載置面にそれぞれ対向するよう、該スライドガラスカセットがホルダ部の上側に用意される。そして、スライドガラスカセットの背面とガイド面とが接触した状態で、該ガイド面上のガイドレールに沿わせてスライドガラスカセットが載置面に向けて押し込まれる。このような作業により、スライドガラスカセットがホルダ部に装着される。
また、この発明に係るカセットホルダは、支持枠に対してホルダ部を第1姿勢で保持するためのロック機構を、さらに備えてもよい。この場合、スライドガラスカセットに収納されたスライドガラスそれぞれが自動取り出し装置により取り出される際、ホルダ部に向かって移動する自動取り出し装置と該ホルダ部との干渉が効果的に防止される。
なお、この発明に係る各実施例は、以下の詳細な説明及び添付図面によりさらに十分に理解可能となる。これら実施例は単に例示のために示されるものであって、この発明を限定するものと考えるべきではない。
また、この発明のさらなる応用範囲は、以下の詳細な説明から明らかになる。しかしながら、詳細な説明及び特定の事例はこの発明の好適な実施例を示すものではあるが、例示のためにのみ示されているものであって、この発明の思想及び範囲における様々な変形及び改良はこの詳細な説明から当業者には自明であることは明らかである。
この発明に係るスライドガラスカセットでは、第1方向に沿って積層された状態で収納されている複数のスライドガラスの、第2方向の移動を制限するストッパー部材が収納される複数のスライドガラスそれぞれに対応して設けられている。この構造により、当該スライドガラスカセットの保持姿勢が急激に変化しても、スライドガラスそれぞれが開口部(スライドガラスの取り出し口)から不用意に飛び出すことがない。
また、この発明に係るカセットホルダは、当該スライドガラスカセットが装着されたホルダ部の保持位置を固定するための構造を備える。具体的にホルダ部は、スライドガラスカセットの位置置決めを可能にするガイドレールに垂直な軸を中心に回転可能な状態で支持枠によって保持される。そのため、当該スライドガラスカセットがホルダ部に装着された場合であっても、スライドガラスそれぞれは、自動取り出し装置により一枚ずつ確実に取り出される。
は、この発明に係るスライドガラスカセット及びカセットホルダの一実施例が適用された顕微鏡画像撮像装置の概略構成を示す斜視図である。 は、図1に示されたスライドガラス搬送部(自動取り出し装置)とスライドガラス収納部(カセットホルダを含む)の構成を示す斜視図であって、カセットホルダにおけるホルダ部が傾斜した状態を示す。 は、図1に示されたスライドガラス搬送部とスライドガラス収納部の構成を示す斜視図であって、スライドガラス搬送部がスライドガラス収納部の前面に移動した状態を示す。 は、図2に示されたロック機構の構成を、ホルダ部背面側から示す斜視図である。 は、図2に示されたスライドガラス搬送部のX軸ステージの構成を示す部分斜視図である。 は、図5に示された引き出しハンドが前進した状態を示す図5に対応した部分斜視図である。 は、図5に示されたX軸ステージの構成を示す部分側面図である。 は、図2に示されたスライドガラスカセット全体の概略構造を示す斜視図である。 は、図8に示されたスライドガラスカセットの底面を示す斜視図である。 は、図8に示されたスライドガラスカセットの背面を示す斜視図である。 は、図8に示されたスライドガラスカセットの要部構造を示す斜視図である。 は、図8に示されたスライドガラスカセットに収納されるスライドガラスの端部構造を示す、スライドガラスカセットの斜視図である。 は、図8に示されたスライドガラスカセットが装着されるホルダ部の要部構造を示す斜視図である。 は、図8に示されたスライドガラスカセットを後方に傾斜させた状態を示す側面図である。 は、図14に示されたスライドガラスカセットを前方に傾斜させた状態を示す側面図である。 は、図13に示されたホルダ部へスライドガラスカセットを装着する作業を説明するための斜視図である。
符号の説明
1…スライドガラス収納部(カセットホルダを含む)、11…支持枠、12…ホルダ部、12A1…載置面、12B1…ガイド面、12B2…ガイドレール、13…スライドガラスカセット、13E…ストッパー部材、13F…ガイド(レール部材)、13G…制限構造(段差部)、14…開閉扉、14A…係合板、15…ロック機構、2…スライドガラス搬送部(自動取り出し装置)、21…Y軸ステージ、22…Z軸ステージ、22B…係合板、23…X軸ステージ、3…スライドガラス載置部、4…スライドガラス撮像部、SG…スライドガラス。
以下、この発明に係るスライドガラスカセット及びカセットホルダが顕微鏡画像撮像装置の一部として適用された一実施例について、図1〜図16を参照して詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一部分、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の説明では、図面の上部及び下部が装置上部及び下部にそれぞれ対応しているものとして装置構成を説明する。
図1は、この発明に係るスライドガラスカセット及びカセットホルダの一実施例が適用された顕微鏡画像撮像装置の概略構成を示す斜視図である。
図1に示された顕微鏡画像撮像装置は、スライドガラス(プレパラート)に封入された組織試料(組織切片)などの顕微鏡画像を撮像する装置であり、スライドガラス収納部1、自動取り出し装置としてのスライドガラス搬送部2、スライドガラス載置部3、スライドガラス撮像部4を、少なくとも備える。スライドガラス収納部1は、複数のスライドガラスを収納するための構造を有する。スライドガラス搬送部2は、自動取り出し装置として、スライドガラス収納部1から順次取り出されたスライドガラスを一枚づつ搬送する。スライドガラス載置部3は、スライドガラス搬送部2により搬送されたスライドガラスが載置されるXYテーブルを有するとともに載置されたスライドガラスを微少量づつスキャニング移動させる。スライドガラス撮像部4は、スライドガラス載置部3によりスキャニング移動するスライドガラスの組織試料などの顕微鏡画像を撮像する。
スライドガラス収納部1は、図2及び図3に示されたように、支持枠11、ホルダ部12、スライドガラスカセット13を備える。なお、少なくとも支持枠11及びホルダ部12によりカセットホルダが構成されている。ホルダ部12は、水平軸AXを中心に矢印S1で示された方向に回転可能な状態で支持枠11に保持されており、支持枠11は、スライドガラスの取り出し口が上方を向くようにスライドガラスカセット13が傾けられた姿勢(図2に示された第2姿勢)でホルダ部12を保持するとともに、スライドガラスの取り出し口が垂直に位置するようスライドガラスカセット13が起立している姿勢(図3に示された第1姿勢)でホルダ部12を保持する。これら第1姿勢と第2姿勢との間では、ホルダ部12が水平軸AXを中心に一定の回動速度で回動する。
また、図4に示されたように、ホルダ部12の外面側には、該ホルダ部12の外面を覆う開閉扉14が固定されている。この開閉扉14の外面上部の中央にはキャッチャ解除用のプッシュマークMが設けられている。このプッシュマークMに対応した開閉扉14の内面の所定個所と支持枠11との間には、両者を係合させる着脱可能なキャッチャが配置されている。
開閉扉14の下部と支持枠11の下部との間には、ホルダ部12を図3に示された第1姿勢に保持するロック機構15が設けられている。ロック機構15は、図2及び図4に示されたように、支持枠11の下枠11Aの上面に設置された電磁プランジャ15Aと、電磁プランジャ15Aに対応した位置において開閉扉14の下部に設けられた係合片15Bとで構成されている。係合片15Bには、電磁プランジャ15Aのプランジャピン15A1を係合させるための切欠き15B1が形成されている。
このようなロック機構15は、開閉扉14とともにホルダ部12が図3に示された第1姿勢で支持枠11により保持されているとき、電磁プランジャ15Aのプランジャピン15A1が係合片15Bの切欠き15B1にはまり込むことによりホルダ部12の第1姿勢が維持される(図4参照)。
図2及び図3に示されたように、自動取り出し装置としてのスライドガラス搬送部2は、スライドガラス収納部1の手前側に配置されており、左右のY軸方向に延びるY軸ステージ21と、Y軸ステージ21から上方のZ軸方向に延びるZ軸ステージ22と、Z軸ステージ22から前後のX軸方向に延びるX軸ステージ23とを有する。
Y軸ステージ21は、ステッピングモータにより駆動されるボールねじ機構によって、Z軸ステージ22のY軸方向の位置を制御する。また、Z軸ステージ22は、ステッピングモータにより駆動されるベルト搬送機構22Aによって、X軸ステージ23のZ軸方向の位置を制御する。そして、X軸ステージ23は、ステッピングモータにより駆動されるベルト搬送機構23Aによって、移動台23BのX軸方向の位置を制御する。
Z軸ステージ22の下部には、X軸ステージ23の下方からY軸方向に突出するL字状の係合板22Bが取り付けられている。これに対応して、ホルダ部12に固定された開閉扉14の下部には、Z軸ステージ22とともにY軸方向に移動する係合板22Bにスライド係合されるL字状の係合板14Aが取り付けられている。したがって、図3に示されたようにZ軸ステージ22がスライドガラス収納部1の前面側に移動した状態では、開閉扉14及びホルダ部12は、第1姿勢で支持枠11に保持される。
X軸ステージ23には、図5〜図7に示されたように、引き出しハンド23Cと、位置決めガイド23Dが取り付けられている。引き出しハンド23Cは、スライドガラス収納部1の各スライドガラスカセット13からスライドガラスSGを順次一枚ずつ引き出し、引き出されたスライドガラスSGを載置した状態で搬送する。位置決めガイド23Dは、引き出しハンド23Cによりスライドガラスカセット13から引き出されたスライドガラスSGの両側が引き出し方向からずれるのを防止する。
引き出しハンド23Cは、先端部がスライドガラス収納部1に対面する一方、基端部(先端とは逆方向に位置する他端)が移動台23Bに固定されている。引き出しハンド23Cは、移動台23BがX軸方向に位置制御されることでスライドガラス収納部1に対して移動する。そして、引き出しハンド23Cの先端部には、上方に屈曲することで突起23C1が形成されており、引き出しハンド23Cがスライドガラスカセット13内に挿入された際、この突起23C1が収納されたスライドガラスSGの奥側端部(スライドガラスカセット13の背面側)に引っかかる。このように突起23C1が設けられることにより、引き出しハンド23Cの移動に合わせてスライドガラスSGがスライドガラスカセット13から取り出される。
一方、位置決めガイド23Dは、スライドガラスSGの両側を該スライドガラスSGの引き出し方向に沿って支持するようにX軸方向に延びる一対のガイドレール23D1を有する。これらガイドレール23D1において、スライドガラスSGの引き出し端部を受け入れる部分には、相互間隔がスライドガラス収納部1側に向かってテーパー状に拡がったテーパー導入部23D2が形成されている。
X軸ステージ23には、スライドガラス検出センサ23Eと、原点位置検出センサ23Fと、前進リミットセンサ23Gが取り付けられている。スライドガラス検出センサ23Eは、スライドガラスカセット13及びスライドガラスSGの有無を検出するための反射光式フォトセンサを含む。原点位置検出センサ23Fは、引き出しハンド23Cを原点復帰位置に停止させるための透過光式フォトセンサを含む。前進リミットセンサ23Gは、引き出しハンド23Cの前進移動のオーバランを規制するための透過光式フォトセンサを含む。
ここで、図2に示されたスライドガラス収納部1のスライドガラスカセット13は、図8に示されたように、例えば3個の筐体13Aが上下に連結された構造を有する。なお、各筐体13Aは、適当な合成樹脂材により縦長のボックス状に形成されている。このようなスライドガラスカセット13は、各筐体13Aの正面の開口部から例えば10枚ずつ挿入されるスライドガラスSGを、順次積層した状態で収納する。
スライドガラスカセット13の上面を構成する最上部に位置する筐体13Aの上面には、筐体13Aの開口部近傍にねじ止めされた取手13Bが配置されている。この取手13Bには、図7に示されたように、スライドガラスSGの取り出し端の端面と略一致する検出面13B1が形成されており、この検出面13B1がスライドガラス検出センサ23Eにより検出される。
また、図9に示されたように、スライドガラスカセット13の底面を構成する最下部に位置する筐体13Aの底面の中央部には、位置決め孔13Cが形成されている。そして、図10に示されたように、スライドガラスカセット13の背面を構成する各筐体13Aの背面には、図5に示されたX軸ステージ23の引き出しハンド23Cの先端部が突き抜ける逃げ窓13Dがそれぞれ形成されている。
ここで、図11に示されたように、スライドガラスカセット13を構成する各筐体13Aの左右の内壁には、図12に示されたように開口部から挿入される長方形の各スライドガラスSGの両側を支持するガイドとして、一対のレール部材13Fが配置されている。これらレール部材13FにスライドガラスSGが載置されることにより、各スライドガラスSGの収納位置が規定される。
各レール部材13Fは、スライドガラスSGの積層方向に沿って互いに所定距離だけ離間した状態で、筐体13Aの左側の内壁に配置されている。同様に、各レール部材13Fも、スライドガラスSGの積層方向に沿って互いに所定距離だけ離間した状態で、筐体13Aの右側の内壁に配置されている。なお、図11に示されたように、一対のレール部材13Fの一方において、その手前側端部には、スライドガラスSGの取り出し方向の移動を制限するための制限構造13Gを有するストッパー部材13Eが設けられている。特に、このストッパー部材13Eの制限構造13Gは、対応するスライドガラスSGのバーコード領域BC(図12参照)が設けられた該対応スライドガラスSGの取り出し端の左側角部のみに対面する当接面により構成された段差部を含む。
各ストッパー部材13Eは、スライドガラスSGの角部を受け止めるようにL字形状を有し、その上方への段差は、スライドガラスSGの一枚の厚さ以下の寸法であるのが好ましい。そして、ストッパー部材13Fは、筐体13Aの開口部の開口面から手前側へ突出した形状を有する。これに対し、各レール部材13Fの手前側の端部は、筐体13Aの開口部の開口面付近に位置している。
一方、図2に示されたスライドガラス収納部1におけるホルダ部12(カセットホルダの一部を構成している)は、図8に示されたスライドガラスカセット13が着脱可能な状態で装着される構造を有する。また、支持枠11は、スライドガラスカセット13を上述の第1姿勢及び第2姿勢の少なくともいずれかの姿勢で保持する。そのため、ホルダ部12は、図13に示されたように、底板部12Aと背板部12Bと左右の側板部12C、12Cとが一体的に構成され、前面及び上面が開放された形状を有する。
底板部12Aの上面は、例えば7本のスライドガラスカセット13が互いに水平に配置された状態で載置される載置面12A1である。また、この載置面12A1には、各スライドガラスカセット13の底面の位置決め孔13Cに嵌合する複数の位置決め突起12A2が形成されている。また、載置面12A1に連続する背板部12Bの前面は、各スライドガラスカセット13の背面を支持するガイド面12B1である。このガイド面12B1には、各スライドガラスカセット13の背面側の左右の側面を支持する複数の位置決め用のガイドレール12B2が設けられている。
ここで、複数のガイドレール12B2間に挿入されるスライドガラスカセット13の上部を背板部12Bに着脱可能に装着するため、各ガイドレール12B2の上部には、スライドガラスカセット13の背面側の左右の側面に対面する係合溝12B3が形成されている。これに対応し、図8に示されたスライドガラスカセット13の上部を構成する最上部の筐体13Aには、その背面側の左右の側面から左右方向に張り出した係合片13Hが形成されている。この係合片13Hの下部は、係合溝12B3に緩みなく係合するよう、クサビ形状を有する(図11参照)。
以上のように構成された顕微鏡画像撮像装置を使用して組織試料などの顕微鏡画像を撮像するには、まず、撮像対象となる組織試料などが封入された複数のスライドガラスSGを準備する。そして、これら複数のスライドガラスSGが手作業により図1に示されたスライドガラス収納部1に収納される。すなわち、複数のスライドガラスSGは、図8に示されたスライドガラスカセット13に互いに所定距離だけ離間した状態で積層される(筐体13A内に収納される)。このように複数のスライドガラスSGが収納されたスライドガラスカセット13が、図13に示されたホルダ部12に並列に装着される。
スライドガラスカセット13にスライドガラスSGが収納される際には、図12に示されたスライドガラスSGの取り出し端側のバーコード領域BCが摘ままれた状態で反対側のスライドガラスSGの先端部から該スライドガラスSGがスライドガラスカセット13の各筐体13A内に開口部を介して挿入される。そして、スライドガラスSGの両側が各筐体13Aの左右の内壁に配置されたレール部材13Fの上に載置される。
こうして複数のスライドガラスSGが各レール部材13F上に載置したならば、図14に示されたようにスライドガラスカセット13を一旦背面側に後傾させた後、図15に示されたようにスライドガラスカセット13を正面の開口部側に前傾させる。この一連の動作の間、各スライドガラスSGは各レール部材13F上を滑動する。この収納作業により、各スライドガラスSGのバーコード領域BC側の取り出し端の左側角部がレール部材13Fの手前側の端部に形成された制限構造13G(ストッパー部材13Eに含まれる)に当接される(図12参照)。この構造により、各スライドガラスSGは、収納されたスライドガラスカセット13の姿勢によらず、該スライドガラスカセット13に確実に収納される。
ここで、スライドガラスカセット13に収容された各スライドガラスSGの移動を制限するストッパー部材13Eは、スライドガラスSGの一枚の厚さ以下の段差を有する。そのため、正規のスライドガラスSG上に誤って重ねられた余分のスライドガラスSGは、スライドガラスカセット13が図15に示されたように前傾した際にスライドガラスカセット13の開口部から滑落して排出される。したがって、スライドガラスカセット13に複数のスライドガラスSGが互いに所定距離だけ離間した状態で積層される(複数のスライドガラスSGが一枚ずつ確実に収納される)。
なお、各ストッパー部材13Eは、スライドガラスカセット13の開口部の開口面から手前側に位置しているため、各ストッパー部材13Eに係合される対応スライドガラスSGの取り出し端は、スライドガラスカセット13の開口部から手前側に突出して摘まみ易くなっている。したがって、使用済みの各スライドガラスSGをスライドガラスカセット13から取り出す際には、スライドガラスカセット13の開口部から突出した取り出し端の右角部付近を摘まんでスライドガラスSGを容易に抜き出すことができる。
複数のスライドガラスSGが確実に収納された各スライドガラスカセット13をカセットホルダの一部を構成するホルダ部12に装着する際には、まず、図4に示された開閉扉14のプッシュマークM部分が押され、キャッチャが解除される。これにより、開閉扉14とともにホルダ部12が図2に示されたように傾倒する。その際、ホルダ部12は、その重心部位が支持枠11に対して水平軸AXを中心に回転可能に保持されている。そのため、ホルダ部12は一定の回動速度で緩やかに傾倒する。その後、傾倒したホルダ部12の所定位置に各スライドガラスカセット13が順次装着される(図16参照)。
なお、スライドガラスカセット13をホルダ部12に装着するには、図13に示されたように、スライドガラスカセット13の背面及び底面をホルダ部12のガイド面12B1及び載置面12A1に対向させるよう、ホルダ部12の上方にスライドガラスカセット13が用意される。そして、スライドガラスカセット13の背面側の左右の側面をガイド面12B1上のガイドレール12B2に沿わせた状態でスライドガラスカセット13がホルダ部12の載置面12A1に向けて押し込まれる。
すると、スライドガラスカセット13は、その底面に形成された位置決め孔13C(図9参照)がホルダ部12の載置面12A1上に設けられた位置決め突起12A2に嵌合する。同時に、スライドガラスカセット13の上部背面側の左右の側面に形成された各係合片13Hがホルダ部12のガイドレール12B2の上部に形成された各係合溝12B3に係合する。こうしてスライドガラスカセット13は、ホルダ部12の所定位置に正確に位置決めされた状態で確実に装着される。また、このとき、スライドガラスカセット13の底面は、ホルダ部12の載置面12A1に支持される。
ホルダ部12に対するスライドガラスカセット13全ての装着作業が完了すると、図3に示されたようにホルダ部12が開閉扉14とともに起立姿勢(図3に示された第1姿勢)に復帰し、開閉扉14と支持枠11との間に設けられたキャッチャによりホルダ部12の起立姿勢が保持される。ここで、ホルダ部12は、その重心部位を通る水平軸AXを中心に回転可能に支持枠11に保持されているため、ホルダ部12の傾倒姿勢(図2に示された第2姿勢)から起立姿勢(図3に示された第1姿勢)への復帰動作が軽い力で実現される。
このようにホルダ部12が傾倒姿勢から起立姿勢へ軸回転しながら復帰する際、スライドガラスカセット13に収納された各スライドガラスSGは、スライドガラスカセット13のレール部材13Fごとに配置された各ストッパー部材13Eの制限構造13Gにより、その移動が制限されている。そのため、スライドガラスカセット13の開口部からこれら収納されたスライドガラスSGが不用意に飛び出すことがない。
ホルダ部12が開閉扉14とともに起立姿勢に軸回転しながら復帰すると、図4に示されたようにロック機構15の電磁プランジャ15Aのプランジャピン15A1が係合片15Bの切欠き15B1に嵌り、ホルダ部12の起立姿勢が維持される。これにより、図2に示されたスライドガラス搬送部2のZ軸ステージ22がスライドガラス収納部1に干渉することなく、該スライドガラス収納部1の前面側に移動可能になる。
そして、Z軸ステージ22がY軸ステージ21のY軸方向に沿ってスライドガラス収納部1の前面側に移動すると、Z軸ステージ22の下部に設けられた係合板22Bは、開閉扉14の下部に設けられた係合板14Aにスライド係合する。これにより、開閉扉14及びホルダ部12の傾き動作が阻止される。こうして、スライドガラス搬送部2は、X軸ステージ23に装備された引き出しハンド23Cによりスライドガラス収納部1の各スライドガラスカセット13からスライドガラスSGを一枚ずつ取り出すことができる。
ここで、自動取り出し装置としてのスライドガラス搬送部2は、X軸ステージ23とともにZ軸ステージ22のY軸方向の位置を制御するとともに、X軸ステージ23のZ軸方向の位置を制御する。これにより、図7に示されたX軸ステージ23に設けられた反射光式フォトセンサからなるスライドガラス検出センサ23Eでスライドガラスカセット13及びスライドガラスカセット13に収納された各スライドガラスSGの有無が検出される。
すなわち、スライドガラス搬送部2は、X軸ステージ23をスライドガラスカセット13の上部に対面する位置までZ軸方向に上昇させ、スライドガラスカセット13の上部に固定された取手13Bの検出面13B1からの反射光をスライドガラス検出センサ23Eで検出する。この動作により、スライドガラス搬送部2は、スライドガラスカセット13の有無を検出する。スライドガラスカセット13の存在が検出されると、スライドガラス搬送部2は、X軸ステージ23を所定ピッチずつZ軸方向に下降させ、各スライドガラスSGの取り出し端の端面からの反射光をスライドガラス検出センサ23Eで検出する。この動作により、スライドガラスSGの有無が検出される。
スライドガラスSGの存在が検出されると、スライドガラス搬送部2は、そのスライドガラスSGの下方に引き出しハンド23Cを挿入できる高さ位置にX軸ステージ23を一旦停止させる。そして、スライドガラス搬送部2は、X軸ステージ23の移動台23BのX軸方向の位置を制御することで引き出しハンド23Cを所定の前進位置まで前進させる。その際、X軸ステージ23がZ軸方向に若干上昇することで引き出しハンド23C上にスライドガラスSGが載置される。続いて、移動台23Bの位置を制御することにより引き出しハンド23Cが所定の原点復帰位置まで後退させられる。引き出しハンド23Cが後退すると、該引き出しハンド23C上に載置されたスライドガラスSGの奥側の端面が引き出しハンド23Cの先端の突起23C1に当接し、スライドガラスSGが位置決めガイド23D上に引き出される。
その後、スライドガラス搬送部2は、Z軸ステージ22のY軸方向の位置を制御するとともに、X軸ステージ23のZ軸方向の位置も制御する。これにより、引き出しハンド23C上に載置されたスライドガラスSGが図1に示されたスライドガラス載置部3まで搬送される。そして、X軸ステージ23の移動台23BのX軸方向の位置が制御されることにより、引き出しハンド23Cが所定の前進位置まで前進させられる。その際、X軸ステージ23がZ軸方向に若干下降させられることで引き出しハンド23C上のスライドガラスSGがスライドガラス載置部3のXYテーブル上に載置される。
ここで、顕微鏡画像撮像装置の一部として適用された一実施形態のスライドガラスカセット13及びホルダ部12において、スライドガラスカセット13には、前述のように複数のスライドガラスSGが積層された状態で一枚ずつ確実に収納されており、また、ホルダ部12には、各スライドガラスカセット13が所定位置に正確に位置決めされた状態で確実に装着されている。したがって、自動取り出し装置としてのスライドガラス搬送部2は、スライドガラス収納部1の各スライドガラスカセット13からスライドガラスSGを一枚ずつ確実に取り出すことができる。
なお、この発明に係るスライドガラスカセット及びカセットホルダは、前述の実施例に限定されるものではない。例えば、図11に示されたストッパー部材を有するレール部材と、ストッパー部材のないレール部材とは左右反対に配置されてもよい。また、図11において開口部の右側に配置された各レール部材に代え、開口部の右側にもストッパー部材が配置されてもよい。
以上の本発明の説明から、本発明を様々に変形しうることは明らかである。そのような変形は、本発明の思想及び範囲から逸脱するものとは認めることはできず、すべての当業者にとって自明である改良は、以下の請求の範囲に含まれるものである。
この発明に係るスライドガラスカセット及びカセットホルダは、細胞分析などの検査装置として、例えば顕微鏡画像撮像装置等で使用される大量の検体を自動的に収納及び管理する装置に適用可能である。

Claims (6)

  1. 複数のスライドガラスを取り出し可能な状態で収納するスライドガラスカセットにおいて、
    前記複数のスライドガラスを第1方向に沿って積層した状態で収納する空間を有する筐体と、
    前記筐体の収納空間に対して前記複数のスライドガラスの挿入及び取り出しを可能にする、前記筐体に設けられた開口部と、
    前記複数のスライドガラスそれぞれに対応するよう設けられ、それぞれが前記第1方向と直交する第2方向に沿って延びるとともに該第1方向に沿って互いに所定距離だけ離間した状態で前記筐体の内壁に配置された複数のガイドであって、それぞれは、前記開口部を介して挿入された対応スライドガラスが載置されることにより、前記第1方向に沿った該対応スライドガラスの収納位置を規定する複数のガイドと、
    前記複数のガイドそれぞれに対応するよう設けられた複数のストッパー部材であって、それぞれは、対応するガイドに載置されたスライドガラスの前記第2方向の移動を制限するための制限構造を有する複数のストッパー部材と、を備えたスライドガラスカセット。
  2. 請求項1記載のスライドガラスカセットにおいて、
    前記複数のガイドそれぞれは一対のレール部材を含み、前記複数のストッパー部材のうち対応するストッパー部材は、該一対のレール部材のうち少なくともいずれかに取り付けられている。
  3. 請求項1又は2記載のスライドガラスカセットにおいて、
    前記複数のストッパー部材に設けられた制限構造それぞれは、前記複数のガイドのうち対応するガイドに対応スライドガラスが載置されたとき、該対応スライドガラスにおける側面の少なくとも一部に対面する当接面を構成する段差部を含む。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項記載のスライドガラスカセットにおいて、
    前記複数のストッパー部材に設けられた制限構造それぞれは、対応するストッパー部材の先端部分に設けられており、該対応するストッパー部材は、先端の制限構造が前記筐体外部に位置するよう、取り付けられた対応するガイドから前記開口部を介して前記第2方向に沿って突出した形状を有する。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載のスライドガラスカセットを着脱可能な状態で保持するカセットホルダにおいて、
    前記スライドガラスカセットの前記開口部と対向する背面が当接されるガイド面と、前記スライドガラスカセットの前記背面と直交する底面が当接され、該スライドガラスカセット全体を保持する載置面とを有するホルダ部であって、該ガイド面には、該載置面に平行な方向に沿った該スライドガラスカセットの移動を制限するための位置決め用レールが設けられたホルダ部と、そして、
    前記位置決め用レールの延びる方向に直行する方向に延びた軸を中心に回転可能な状態で前記ホルダ部全体を保持する支持枠であって、少なくとも、当該支持枠が設置された設置面に対して前記ガイド面が垂直になる第1姿勢で前記ホルダ部を保持するとともに、該設置面に対して前記ガイド面が所定角度だけ傾いた第2姿勢で前記ホルダ部を保持する支持枠と、を備えたカセットホルダ。
  6. 請求項5記載のカセットホルダは、さらに、
    前記支持枠に対して前記ホルダ部を前記第1姿勢で保持するためのロック機構を備える。
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