JPWO2006095874A1 - 無線送信装置及び無線受信装置 - Google Patents

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Abstract

GIの付加によるエネルギー損失を抑制しつつ、受信品質を向上させることができる無線受信装置及び無線送信装置を開示する。IFFT処理が行われた信号が10FDMシンボル区間長でN回繰り返し送信され、送信された信号を受信した受信装置では、先頭データ抽出部(207)において、受信した信号の直接波の先頭データ部から時間的に隣接するデータの干渉を受けていない部分が抽出され、合成部(209)において、受信した信号のうち、先頭データ部を除く繰り返し送信された各データ部の後端と、先頭データ抽出部(207)で抽出された先頭データ部の後端とを揃えて合成される。合成された信号は、FFT部(210)でFFT処理される。

Description

本発明は、無線送信装置及び無線受信装置に関し、特に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)伝送システムに用いられる無線送信装置及び無線受信装置に関する。
近年、次世代移動体通信システムとして、高速大容量で誤り耐性を向上させるOFDM方式が検討されている。OFDM方式として、特許文献1に開示された技術があり、以下、この技術について簡単に説明する。
特許文献1に開示の伝送システムでは、図1に示すように、送信データ(図中データ部)の後部の所定の一部をガードインターバル(以下、「GI」と省略する)としてデータ部の先頭に付加した信号を生成する。このように生成された信号は送信装置から送信され、伝播路中で直接波と遅延波が合成されて受信装置に到達する。
受信装置では、図2に示すように、受信したデータに対してタイミング同期処理を行い、直接波のデータ部の先頭からデータ部長の信号が抽出される。これにより、抽出された信号は、直接波成分、遅延波成分及び受信装置におけるノイズ成分が含まれており、これらの成分が合成された信号となる。そして、抽出された信号は、FFT(Fast Fourier Transform)処理が行われ、復調される。
特開2004−40507号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示の技術では、GIを付加していることから同一データを繰り返し送信していることになるが、復調に使用されないGI部分のエネルギーが無駄になっている。一般に、GIはデータ部長の10〜25%とすることが多く、視点を変えると、送信エネルギーの10〜25%近くが常に無駄になっていることになる。
特に、複数の受信装置に対してあるOFDMシンボルを用いて同時にデータを送信する場合、例えば、ブロードキャストチャネルの送信、共通制御チャネルの送信、共通データチャネルの送信、サブキャリアの一部を受信装置Aに、他の一部を受信装置Aとは異なる他の受信装置Bに送信する場合などでは、GI部分のエネルギー損失がさらに増大する。具体的には、図3に示すように、送信装置が全サブキャリアのうち、一部(図中実線で示すサブキャリア)を受信装置(ユーザ)Aへの送信に使用し、他の一部(図中点線で示すサブキャリア)を受信装置(ユーザ)Bへの送信に使用する場合、受信装置Aへの伝播路における最大遅延時間をτmaxA、受信装置Bへの伝播路における最大遅延時間をτmaxB(τmaxA<τmaxB)として想定する(図4参照)。
このような状況でGIを設計することを考えると、遅延波が最大となる受信装置を選択し、選択した受信装置に応じた長さのGIを使用することが必要となるため、GI長をτmaxBより長くしなければならない。そのため、受信装置Aにとっては必要以上に長いGIが送信されることになり、GIの送信エネルギーが無駄になってしまう。
本発明の目的は、GIの付加によるエネルギー損失を抑制しつつ、受信品質を向上させることができる無線送信装置及び無線受信装置を提供することである。
本発明の無線送信装置は、送信データを変調する変調手段と、前記変調手段によって変調された送信データを周波数領域から時間領域へ逆変換する逆変換手段と、前記逆変換手段によって変換された信号を繰り返し単位となるデータ部毎に時間軸方向に複数回繰り返し送信するデータ繰り返し手段と、を具備する構成を採る。
本発明の無線受信装置は、周波数領域から時間領域へ逆変換され、時間軸方向に複数回繰り返し送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された信号の繰り返し単位となるデータ部のうち、先頭データ部から時間的に隣接するデータの干渉が回避された部分を抽出する先頭データ抽出手段と、前記受信手段によって受信された信号の先頭データ部を除く各データ部の後端と、前記先頭データ抽出手段で抽出された先頭データ部の後端とを一致させて合成する合成手段と、前記合成手段で合成された信号を時間領域から周波数領域へ変換する変換手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、ガードインターバルの付加によるエネルギー損失を抑制しつつ、受信品質を向上させることができる。
GIの生成方法を示す図 特許文献1に開示された受信装置における受信処理の説明に供する図 複数の受信装置にサブキャリアを割り当てた様子を示す図 複数の受信装置における最大遅延時間が異なる様子を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線送信装置の構成を示すブロック図 図5に示す送信装置により送信される信号のデータフォーマットを示す図 本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を示すブロック図 図7に示す受信装置が受信したデータを示す図 図7に示す受信装置における受信処理の説明に供する図 FFT処理の効果の説明に供する図 本発明の実施の形態2に係る無線受信装置の構成を示すブロック図 図11に示す受信装置における受信処理の説明に供する図 図11に示す受信装置における受信処理の説明に供する図 電力制御の様子を示す概念図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図5は、本発明の実施の形態1に係る無線送信装置100の構成を示すブロック図である。この図において、変調部101は、入力された送信データにPSK変調やQAM変調などの変調方式で変調し、変調した信号に拡散処理を行い、拡散処理した信号をS/P変換部102に出力する。
S/P変換部102は、変調部101から出力されたシリアル信号をパラレル信号に変換し、サブキャリア毎にマッピングする。変換されたパラレル信号はIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部103に出力される。
IFFT部103は、S/P変換部102から出力されたパラレル信号にIFFT処理を行うことにより、サブキャリア単位でデータが配置された周波数軸上の信号を時間軸上の信号に変換し、変換した時間軸上の信号をデータ繰り返し部104に出力する。
データ繰り返し部104は、図示せぬ上位レイヤ又は伝播環境情報によって決定された繰り返し数Nが入力され、IFFT部103から出力された信号の時間軸データがN回繰り返し送信RF部105に出力される。
送信RF部105は、データ繰り返し部104から出力された信号にD/A変換、アップコンバート等の所定の無線送信処理を行い、処理を行った信号をアンテナ106を介して送信する。
この送信装置100により送信される信号のデータフォーマットを図6に示す。図6では、サブキャリア数4、繰り返し数Nとした場合であり、繰り返し単位(データ)を構成する信号をサンプル信号とし、4サンプル信号からなるデータをN回繰り返す場合を示している。すなわち、IFFT後の時間軸方向サンプル信号4サンプルをN回繰り返し、4Nサンプルとしている。そして、この4Nサンプルを1OFDMシンボルとして送信する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る受信装置200の構成を示すブロック図である。この図において、受信RF部202は、アンテナ201を介して受信した信号に対して、ダウンコンバート、A/D変換などの所定の無線受信処理を行い、処理を行った信号を直接波タイミング検出部203、データ抽出部204、最大遅延時間検出部205及び先頭データ抽出部207に出力する。
直接波タイミング検出部203は、受信RF部202から出力された信号から、図8に示すような直接波の先頭データ部(データ1)後端のタイミング、すなわち、2番目のデータ部(データ2)先頭のタイミングを検出し、検出したタイミングをデータ抽出部204及び先頭データ抽出部207に出力する。
データ抽出部204は、直接波タイミング検出部203から出力されたタイミングに基づいて、受信RF部202から出力された信号の直接波の先頭データ部後端からN−1個のデータ(データ2〜N)を抽出し、抽出したN−1個のデータを合成部209に出力する。
最大遅延時間検出部205は、受信RF部202から出力された信号から遅延波の最大時間(最大遅延時間τmax)を検出し、検出した最大遅延時間τmaxを抽出長決定部206に出力する。
抽出長決定部206は、最大遅延時間検出部205から最大遅延時間τmaxを取得し、データ部長TDATAから最大遅延時間τmaxを差し引くことにより求めた長さ(TDATA−τmax)を抽出長として先頭データ抽出部207に出力する。
先頭データ抽出部207は、受信RF部202から出力された信号の先頭データ部から抽出長決定部206で求めた長さ分抽出する。このとき、先頭データ部は、OFDMシンボルの先頭からτmax遅れた位置から抽出され、抽出された先頭データ(以下、「抽出先頭データ」という)は、データ位置調整部208に出力される。
データ位置調整部208は、先頭データ抽出部207から出力された抽出先頭データの後端をデータ2後端の位置に調整し、データ位置を調整した抽出先頭データを合成部209に出力する。
合成部209は、データ抽出部204から出力されたデータ2〜Nとデータ位置調整部208から出力された抽出先頭データとを合成し、合成したデータをFFT部210に出力する。
FFT部210は、合成部209から出力された信号にFFT処理を行うことにより、時間軸上の信号から周波数軸上の信号に変換し、復調部211は、FFT部210から出力された信号を復調し、復調したデータを出力する。
次に、上述した構成を有する受信装置200の動作について図9を用いて説明する。ここでは、簡単のためデータの繰り返し数N=2とし、1OFDMシンボルをデータ1及びデータ2で構成する場合について説明する。
データ抽出部204では、直接波成分、遅延波成分及び受信装置におけるノイズ成分(以下、単に「ノイズ成分」という)が合成された受信信号について、直接波の先頭データ部後端からN−1個のデータを抽出する。ここでは、データ2を抽出する。
また、先頭データ抽出部207では、データ部長TDATAから最大遅延時間τmaxを差し引いた長さ分の先頭データ部を抽出する。具体的には、先頭データ部の後端から(データ部長TDATA−最大遅延時間τmax)遡った分のデータ、すなわち、時間的に隣接するデータの干渉を受けない部分のデータを抽出する。
抽出された先頭データ(抽出先頭データ)は、その後端がデータ2の後端と一致するように、データ位置調整部208においてデータ位置が調整され、データ位置が調整された抽出先頭データとデータ2とが合成部209で合成される。このとき、先頭データ部はデータ2と同じなので、データ2をコピーしてデータ2の先頭に付加したと解釈すれば、先頭データ部はガードインターバルと見なすことができる。抽出先頭データは、データ抽出部204で抽出されたデータ2の後端部分(データ2の後端からTDATA−τmax遡った分)と同じ信号であり、特に、合成する部分に含まれるノイズ成分は互いに異なる成分であることから、これらを合成することにより、抽出先頭データを含む合成部分のSNR(Signal to Noise Ratio)が向上することになる。
次に、FFT部210によるFFT処理の効果について説明する。ここでは、図6に示した送信フォーマットを例に挙げ、最大遅延時間τmaxがサンプル番号1及び2に相当する場合について説明する。この場合、先頭データ抽出部207で抽出されるデータは、先頭データ部のサンプル番号3及び4であり、よって、合成部209で合成される信号は、サンプル番号1及び2については、データ2〜Nが合成され、サンプル番号3及び4については、データ1〜Nが合成される。上述したように抽出先頭データを含む合成部分、すなわち、サンプル番号3及び4については、サンプル番号1及び2に比べてSNRが向上し、図10(a)に示すようになる。
そして、合成部209で合成された信号をFFT部210がFFT処理を行うと、サンプル番号3及び4における向上したSNRがFFT後の信号全体へと波及する。これは、FFT処理の特性によるものであり、時間軸上の信号の特定部分(ここでは、サンプル番号3及び4)におけるSNRの向上は、全周波数におけるSNRの向上として作用するためである。これにより、先頭データ部をガードインターバルと見なし、合成部209で先頭データ部を合成しなかった場合、すなわち、単にデータ2〜Nを合成した場合(図10(b)参照)に比べ、FFT後のSNRを10log(N−τmax/TDATA)dB向上させることができる。
このように実施の形態1によれば、IFFT処理が行われた信号が1OFDMシンボル区間長でN回繰り返し送信され、送信された信号を受信した受信装置では、受信した信号の直接波の先頭データ部から時間的に隣接するデータの干渉を受けていない部分を抽出し、受信した信号のうち、先頭データ部を除く繰り返し送信された各データ部と、抽出した先頭データ部とを、それぞれの後端を揃えて合成し、合成信号をFFT処理することにより、FFT後の全てのサブキャリアでSNRを向上させることができる。
なお、本実施の形態では、データの繰り返し数Nを予め定められた固定の値として説明したが、繰り返し数Nを伝播路の状況に応じて適応的に変更してもよく、これにより誤り率耐性を伝播路の状況に応じて制御することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、全サブキャリアのうち、一部を受信装置Aへの送信に使用し、他の一部を受信装置Bへの送信に使用する場合について説明する。
図11は、本発明の実施の形態2に係る無線受信装置250の構成を示すブロック図である。ただし、図11が図7と共通する部分は、図7と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図11が図7と異なる点は、自局宛サブキャリア選択部251を追加した点である。
自局宛サブキャリア選択部251は、FFT部210から出力された信号から自局宛のサブキャリアを選択し、選択したサブキャリアを復調部211に出力する。
次に、上述した構成を有する受信装置250の動作について図12を用いて説明する。ここでは、簡単のためデータの繰り返し数N=2として説明する。
図12Aは、受信装置Aの受信処理のイメージを示しており、図12Bは、受信装置Bの受信処理のイメージを示している。図12A及び図12Bが示すように、全サブキャリアのうち、一部を受信装置Aへの送信に使用し、他の一部を受信装置Bへの送信に使用する場合でも、自局宛サブキャリア選択部251が自局宛のサブキャリアを選択することから、各受信装置において実施の形態1で説明した合成処理を行うことができる。すなわち、受信装置Aにおける最大遅延時間τmaxAと受信装置Bにおける最大遅延時間τmaxBとが異なっていても、遅延波が最大となる受信装置に応じた長さのガードインターバルを必要とせず、ガードインターバルの送信エネルギーを無駄にすることを防止することができる。
ここで、受信装置AでのSNRの改善は、10log(N−τmaxA/TDATA)dBとなり、受信装置BでのSNRの改善は、10log(N−τmaxB/TDATA)dBとなる。
このように実施の形態2によれば、複数の受信装置にサブキャリアを割り当てて同時に送信する場合でも、各受信装置において自局宛のサブキャリアを選択することにより、他の受信装置における最大遅延時間の影響を受けることなく、受信装置毎に送信エネルギーを有効に利用して受信品質を向上させることができる。
なお、上述した各実施の形態では、ガードインターバルを付加しない送信フォーマットを想定して説明したが、本発明はこれに限らず、ガードインターバルを付加した送信フォーマットを用いてもよい。
ガードインターバルを付加した送信フォーマットを用いる場合、受信装置は実施の形態1で説明した先頭データの部分をガードインターバルに置き換えて処理する。すなわち、受信したガードインターバルのうち、隣接するデータの干渉が回避された部分のガードインターバル部分を取り出し、データ部と合成する。これにより、ガードインターバル部分の信号を用いてデータ部のSNRを向上させ、受信品質を高めることができる。
なお、上記各実施の形態では、フーリエ変換を用いて時間周波数変換を行い、逆フーリエ変換を用いて時間周波数変換を行ったが、本発明はこれに限らず、離散コサイン変換、ウェーブレット変換等の任意の周波数時間変換及び時間周波数変換を用いてもよい。
また、図13に示すように、1OFDMシンボル内において繰り返し配置されたデータ1〜データ3のうち、データ1先頭及びデータ3末尾のそれぞれτmaxについて電力を削減し、削減した分を残りの部分、すなわち直接波と遅延波の重なり部分に配分するようにしてもよい。これにより、直接波と遅延波の重なり部分がSNR向上により寄与することができる。
また、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明の第1の態様は、無線送信装置が、送信データを変調する変調手段と、前記変調手段によって変調された送信データを周波数領域から時間領域へ逆変換する逆変換手段と、前記逆変換手段によって変換された信号を繰り返し単位となるデータ部毎に時間軸方向に複数回繰り返し送信するデータ繰り返し手段と、を具備する構成を採る。
本発明の第2の態様は、無線送信装置が、上記構成において、前記データ繰り返し手段が、前記逆変換手段によって変換された信号をOFDMシンボルの1シンボル区間長で繰り返し送信する構成を採る。
これらの構成によれば、ガードインターバルが付加されないため、復調に利用されないガードインターバルの送信エネルギーの損失を抑制することができる。
本発明の第3の態様は、無線送信装置が、上記構成において、前記データ繰り返し手段が、伝播路の状況に応じて適応的に繰り返し数を変更する構成を採る。
この構成によれば、伝播路の状況に応じて適応的に繰り返し数を変更することにより、伝播路の状況に応じて誤り率耐性を制御することができる。
本発明の第4の態様は、無線受信装置が、周波数領域から時間領域へ逆変換され、時間軸方向に複数回繰り返し送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された信号の繰り返し単位となるデータ部のうち、先頭データ部から時間的に隣接するデータの干渉が回避された部分を抽出する先頭データ抽出手段と、前記受信手段によって受信された信号の先頭データ部を除く各データ部の後端と、前記先頭データ抽出手段で抽出された先頭データ部の後端とを一致させて合成する合成手段と、前記合成手段で合成された信号を時間領域から周波数領域へ変換する変換手段と、を具備する構成を採る。
本発明の第5の態様は、無線受信装置が、上記構成において、前記先頭データ抽出手段が、前記受信手段によって受信された信号から遅延波の最大遅延時間を抽出し、抽出した最大遅延時間をデータ部長から差し引いた長さに相当する先頭データ部分を抽出する構成を採る。
これらの構成によれば、合成手段によって合成される部分に含まれるノイズ成分は互いに異なる成分であることから、これらを合成することにより、先頭データ抽出手段で抽出された先頭データ部を含む合成部分の受信品質を向上させることができ、合成信号を変換することにより、全周波数における受信品質を向上させることができる。
本発明の第6の態様は、無線受信装置が、上記構成において、自局宛のサブキャリアを選択するサブキャリア選択手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、1つのOFDMシンボル内で複数の無線受信装置にサブキャリアを割り当てて同時に送信した場合でも、各無線受信装置は自局宛のサブキャリアを選択することにより、他の受信装置における最大遅延時間の影響を受けることなく、無線受信装置毎に送信エネルギーを有効に利用して受信品質を向上させることができる。
本明細書は、2005年3月10日出願の特願2005−066812に基づくものである。この内容は全てここに含めておく。
本発明にかかる無線送信装置及び無線受信装置は、GIの付加によるエネルギー損失を抑制しつつ、受信品質を向上させることができ、OFDM伝送システムに用いられる基地局装置又は移動局装置などに適用することができる。
本発明は、無線送信装置及び無線受信装置に関し、特に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)伝送システムに用いられる無線送信装置及び無線受信装置に関する。
近年、次世代移動体通信システムとして、高速大容量で誤り耐性を向上させるOFDM方式が検討されている。OFDM方式として、特許文献1に開示された技術があり、以下、この技術について簡単に説明する。
特許文献1に開示の伝送システムでは、図1に示すように、送信データ(図中データ部)の後部の所定の一部をガードインターバル(以下、「GI」と省略する)としてデータ部の先頭に付加した信号を生成する。このように生成された信号は送信装置から送信され、伝播路中で直接波と遅延波が合成されて受信装置に到達する。
受信装置では、図2に示すように、受信したデータに対してタイミング同期処理を行い、直接波のデータ部の先頭からデータ部長の信号が抽出される。これにより、抽出された信号は、直接波成分、遅延波成分及び受信装置におけるノイズ成分が含まれており、これらの成分が合成された信号となる。そして、抽出された信号は、FFT(Fast Fourier Transform)処理が行われ、復調される。
特開2004−40507号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示の技術では、GIを付加していることから同一データを繰り返し送信していることになるが、復調に使用されないGI部分のエネルギーが無駄になっている。一般に、GIはデータ部長の10〜25%とすることが多く、視点を変えると、送信エネルギーの10〜25%近くが常に無駄になっていることになる。
特に、複数の受信装置に対してあるOFDMシンボルを用いて同時にデータを送信する場合、例えば、ブロードキャストチャネルの送信、共通制御チャネルの送信、共通データチャネルの送信、サブキャリアの一部を受信装置Aに、他の一部を受信装置Aとは異なる他の受信装置Bに送信する場合などでは、GI部分のエネルギー損失がさらに増大する。具体的には、図3に示すように、送信装置が全サブキャリアのうち、一部(図中実線で示すサブキャリア)を受信装置(ユーザ)Aへの送信に使用し、他の一部(図中点線で示すサブキャリア)を受信装置(ユーザ)Bへの送信に使用する場合、受信装置Aへの伝播路における最大遅延時間をτmaxA、受信装置Bへの伝播路における最大遅延時間をτmaxB(τmaxA<τmaxB)として想定する(図4参照)。
このような状況でGIを設計することを考えると、遅延波が最大となる受信装置を選択し、選択した受信装置に応じた長さのGIを使用することが必要となるため、GI長をτmaxBより長くしなければならない。そのため、受信装置Aにとっては必要以上に長いGIが送信されることになり、GIの送信エネルギーが無駄になってしまう。
本発明の目的は、GIの付加によるエネルギー損失を抑制しつつ、受信品質を向上させることができる無線送信装置及び無線受信装置を提供することである。
本発明の無線送信装置は、送信データを変調する変調手段と、前記変調手段によって変調された送信データを周波数領域から時間領域へ逆変換する逆変換手段と、前記逆変換手段によって変換された信号を繰り返し単位となるデータ部毎に時間軸方向に複数回繰り返し送信するデータ繰り返し手段と、を具備する構成を採る。
本発明の無線受信装置は、周波数領域から時間領域へ逆変換され、時間軸方向に複数回繰り返し送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された信号の繰り返し単位となるデータ部のうち、先頭データ部から時間的に隣接するデータの干渉が回避された部分を抽出する先頭データ抽出手段と、前記受信手段によって受信された信号の先頭データ部を除く各データ部の後端と、前記先頭データ抽出手段で抽出された先頭データ部の後端とを一致させて合成する合成手段と、前記合成手段で合成された信号を時間領域から周波数領域へ変換する変換手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、ガードインターバルの付加によるエネルギー損失を抑制しつつ、受信品質を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図5は、本発明の実施の形態1に係る無線送信装置100の構成を示すブロック図である。この図において、変調部101は、入力された送信データにPSK変調やQAM変調などの変調方式で変調し、変調した信号に拡散処理を行い、拡散処理した信号をS/P変換部102に出力する。
S/P変換部102は、変調部101から出力されたシリアル信号をパラレル信号に変換し、サブキャリア毎にマッピングする。変換されたパラレル信号はIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部103に出力される。
IFFT部103は、S/P変換部102から出力されたパラレル信号にIFFT処理を行うことにより、サブキャリア単位でデータが配置された周波数軸上の信号を時間軸上の信号に変換し、変換した時間軸上の信号をデータ繰り返し部104に出力する。
データ繰り返し部104は、図示せぬ上位レイヤ又は伝播環境情報によって決定された繰り返し数Nが入力され、IFFT部103から出力された信号の時間軸データがN回繰り返し送信RF部105に出力される。
送信RF部105は、データ繰り返し部104から出力された信号にD/A変換、アップコンバート等の所定の無線送信処理を行い、処理を行った信号をアンテナ106を介して送信する。
この送信装置100により送信される信号のデータフォーマットを図6に示す。図6では、サブキャリア数4、繰り返し数Nとした場合であり、繰り返し単位(データ)を構成する信号をサンプル信号とし、4サンプル信号からなるデータをN回繰り返す場合を示している。すなわち、IFFT後の時間軸方向サンプル信号4サンプルをN回繰り返し、4Nサンプルとしている。そして、この4Nサンプルを1OFDMシンボルとして送信する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る受信装置200の構成を示すブロック図である。この図において、受信RF部202は、アンテナ201を介して受信した信号に対して、ダウンコンバート、A/D変換などの所定の無線受信処理を行い、処理を行った信号を直接波タイミング検出部203、データ抽出部204、最大遅延時間検出部205及び先頭データ抽出部207に出力する。
直接波タイミング検出部203は、受信RF部202から出力された信号から、図8に示すような直接波の先頭データ部(データ1)後端のタイミング、すなわち、2番目のデータ部(データ2)先頭のタイミングを検出し、検出したタイミングをデータ抽出部204及び先頭データ抽出部207に出力する。
データ抽出部204は、直接波タイミング検出部203から出力されたタイミングに基づいて、受信RF部202から出力された信号の直接波の先頭データ部後端からN−1個のデータ(データ2〜N)を抽出し、抽出したN−1個のデータを合成部209に出力する。
最大遅延時間検出部205は、受信RF部202から出力された信号から遅延波の最大時間(最大遅延時間τmax)を検出し、検出した最大遅延時間τmaxを抽出長決定部206に出力する。
抽出長決定部206は、最大遅延時間検出部205から最大遅延時間τmaxを取得し、データ部長TDATAから最大遅延時間τmaxを差し引くことにより求めた長さ(TDATA−τmax)を抽出長として先頭データ抽出部207に出力する。
先頭データ抽出部207は、受信RF部202から出力された信号の先頭データ部から抽出長決定部206で求めた長さ分抽出する。このとき、先頭データ部は、OFDMシンボルの先頭からτmax遅れた位置から抽出され、抽出された先頭データ(以下、「抽出先頭データ」という)は、データ位置調整部208に出力される。
データ位置調整部208は、先頭データ抽出部207から出力された抽出先頭データの後端をデータ2後端の位置に調整し、データ位置を調整した抽出先頭データを合成部209に出力する。
合成部209は、データ抽出部204から出力されたデータ2〜Nとデータ位置調整部
208から出力された抽出先頭データとを合成し、合成したデータをFFT部210に出力する。
FFT部210は、合成部209から出力された信号にFFT処理を行うことにより、時間軸上の信号から周波数軸上の信号に変換し、復調部211は、FFT部210から出力された信号を復調し、復調したデータを出力する。
次に、上述した構成を有する受信装置200の動作について図9を用いて説明する。ここでは、簡単のためデータの繰り返し数N=2とし、1OFDMシンボルをデータ1及びデータ2で構成する場合について説明する。
データ抽出部204では、直接波成分、遅延波成分及び受信装置におけるノイズ成分(以下、単に「ノイズ成分」という)が合成された受信信号について、直接波の先頭データ部後端からN−1個のデータを抽出する。ここでは、データ2を抽出する。
また、先頭データ抽出部207では、データ部長TDATAから最大遅延時間τmaxを差し引いた長さ分の先頭データ部を抽出する。具体的には、先頭データ部の後端から(データ部長TDATA−最大遅延時間τmax)遡った分のデータ、すなわち、時間的に隣接するデータの干渉を受けない部分のデータを抽出する。
抽出された先頭データ(抽出先頭データ)は、その後端がデータ2の後端と一致するように、データ位置調整部208においてデータ位置が調整され、データ位置が調整された抽出先頭データとデータ2とが合成部209で合成される。このとき、先頭データ部はデータ2と同じなので、データ2をコピーしてデータ2の先頭に付加したと解釈すれば、先頭データ部はガードインターバルと見なすことができる。抽出先頭データは、データ抽出部204で抽出されたデータ2の後端部分(データ2の後端からTDATA−τmax遡った分)と同じ信号であり、特に、合成する部分に含まれるノイズ成分は互いに異なる成分であることから、これらを合成することにより、抽出先頭データを含む合成部分のSNR(Signal to Noise Ratio)が向上することになる。
次に、FFT部210によるFFT処理の効果について説明する。ここでは、図6に示した送信フォーマットを例に挙げ、最大遅延時間τmaxがサンプル番号1及び2に相当する場合について説明する。この場合、先頭データ抽出部207で抽出されるデータは、先頭データ部のサンプル番号3及び4であり、よって、合成部209で合成される信号は、サンプル番号1及び2については、データ2〜Nが合成され、サンプル番号3及び4については、データ1〜Nが合成される。上述したように抽出先頭データを含む合成部分、すなわち、サンプル番号3及び4については、サンプル番号1及び2に比べてSNRが向上し、図10(a)に示すようになる。
そして、合成部209で合成された信号をFFT部210がFFT処理を行うと、サンプル番号3及び4における向上したSNRがFFT後の信号全体へと波及する。これは、FFT処理の特性によるものであり、時間軸上の信号の特定部分(ここでは、サンプル番号3及び4)におけるSNRの向上は、全周波数におけるSNRの向上として作用するためである。これにより、先頭データ部をガードインターバルと見なし、合成部209で先頭データ部を合成しなかった場合、すなわち、単にデータ2〜Nを合成した場合(図10(b)参照)に比べ、FFT後のSNRを10log(N−τmax/TDATA)dB向上させることができる。
このように実施の形態1によれば、IFFT処理が行われた信号が1OFDMシンボル区間長でN回繰り返し送信され、送信された信号を受信した受信装置では、受信した信号
の直接波の先頭データ部から時間的に隣接するデータの干渉を受けていない部分を抽出し、受信した信号のうち、先頭データ部を除く繰り返し送信された各データ部と、抽出した先頭データ部とを、それぞれの後端を揃えて合成し、合成信号をFFT処理することにより、FFT後の全てのサブキャリアでSNRを向上させることができる。
なお、本実施の形態では、データの繰り返し数Nを予め定められた固定の値として説明したが、繰り返し数Nを伝播路の状況に応じて適応的に変更してもよく、これにより誤り率耐性を伝播路の状況に応じて制御することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、全サブキャリアのうち、一部を受信装置Aへの送信に使用し、他の一部を受信装置Bへの送信に使用する場合について説明する。
図11は、本発明の実施の形態2に係る無線受信装置250の構成を示すブロック図である。ただし、図11が図7と共通する部分は、図7と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図11が図7と異なる点は、自局宛サブキャリア選択部251を追加した点である。
自局宛サブキャリア選択部251は、FFT部210から出力された信号から自局宛のサブキャリアを選択し、選択したサブキャリアを復調部211に出力する。
次に、上述した構成を有する受信装置250の動作について図12を用いて説明する。ここでは、簡単のためデータの繰り返し数N=2として説明する。
図12Aは、受信装置Aの受信処理のイメージを示しており、図12Bは、受信装置Bの受信処理のイメージを示している。図12A及び図12Bが示すように、全サブキャリアのうち、一部を受信装置Aへの送信に使用し、他の一部を受信装置Bへの送信に使用する場合でも、自局宛サブキャリア選択部251が自局宛のサブキャリアを選択することから、各受信装置において実施の形態1で説明した合成処理を行うことができる。すなわち、受信装置Aにおける最大遅延時間τmaxAと受信装置Bにおける最大遅延時間τmaxBとが異なっていても、遅延波が最大となる受信装置に応じた長さのガードインターバルを必要とせず、ガードインターバルの送信エネルギーを無駄にすることを防止することができる。
ここで、受信装置AでのSNRの改善は、10log(N−τmaxA/TDATA)dBとなり、受信装置BでのSNRの改善は、10log(N−τmaxB/TDATA)dBとなる。
このように実施の形態2によれば、複数の受信装置にサブキャリアを割り当てて同時に送信する場合でも、各受信装置において自局宛のサブキャリアを選択することにより、他の受信装置における最大遅延時間の影響を受けることなく、受信装置毎に送信エネルギーを有効に利用して受信品質を向上させることができる。
なお、上述した各実施の形態では、ガードインターバルを付加しない送信フォーマットを想定して説明したが、本発明はこれに限らず、ガードインターバルを付加した送信フォーマットを用いてもよい。
ガードインターバルを付加した送信フォーマットを用いる場合、受信装置は実施の形態1で説明した先頭データの部分をガードインターバルに置き換えて処理する。すなわち、受信したガードインターバルのうち、隣接するデータの干渉が回避された部分のガードイ
ンターバル部分を取り出し、データ部と合成する。これにより、ガードインターバル部分の信号を用いてデータ部のSNRを向上させ、受信品質を高めることができる。
なお、上記各実施の形態では、フーリエ変換を用いて時間周波数変換を行い、逆フーリエ変換を用いて時間周波数変換を行ったが、本発明はこれに限らず、離散コサイン変換、ウェーブレット変換等の任意の周波数時間変換及び時間周波数変換を用いてもよい。
また、図13に示すように、1OFDMシンボル内において繰り返し配置されたデータ1〜データ3のうち、データ1先頭及びデータ3末尾のそれぞれτmaxについて電力を削減し、削減した分を残りの部分、すなわち直接波と遅延波の重なり部分に配分するようにしてもよい。これにより、直接波と遅延波の重なり部分がSNR向上により寄与することができる。
また、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明の第1の態様は、無線送信装置が、送信データを変調する変調手段と、前記変調手段によって変調された送信データを周波数領域から時間領域へ逆変換する逆変換手段と、前記逆変換手段によって変換された信号を繰り返し単位となるデータ部毎に時間軸方向に複数回繰り返し送信するデータ繰り返し手段と、を具備する構成を採る。
本発明の第2の態様は、無線送信装置が、上記構成において、前記データ繰り返し手段が、前記逆変換手段によって変換された信号をOFDMシンボルの1シンボル区間長で繰り返し送信する構成を採る。
これらの構成によれば、ガードインターバルが付加されないため、復調に利用されないガードインターバルの送信エネルギーの損失を抑制することができる。
本発明の第3の態様は、無線送信装置が、上記構成において、前記データ繰り返し手段が、伝播路の状況に応じて適応的に繰り返し数を変更する構成を採る。
この構成によれば、伝播路の状況に応じて適応的に繰り返し数を変更することにより、伝播路の状況に応じて誤り率耐性を制御することができる。
本発明の第4の態様は、無線受信装置が、周波数領域から時間領域へ逆変換され、時間軸方向に複数回繰り返し送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受
信された信号の繰り返し単位となるデータ部のうち、先頭データ部から時間的に隣接するデータの干渉が回避された部分を抽出する先頭データ抽出手段と、前記受信手段によって受信された信号の先頭データ部を除く各データ部の後端と、前記先頭データ抽出手段で抽出された先頭データ部の後端とを一致させて合成する合成手段と、前記合成手段で合成された信号を時間領域から周波数領域へ変換する変換手段と、を具備する構成を採る。
本発明の第5の態様は、無線受信装置が、上記構成において、前記先頭データ抽出手段が、前記受信手段によって受信された信号から遅延波の最大遅延時間を抽出し、抽出した最大遅延時間をデータ部長から差し引いた長さに相当する先頭データ部分を抽出する構成を採る。
これらの構成によれば、合成手段によって合成される部分に含まれるノイズ成分は互いに異なる成分であることから、これらを合成することにより、先頭データ抽出手段で抽出された先頭データ部を含む合成部分の受信品質を向上させることができ、合成信号を変換することにより、全周波数における受信品質を向上させることができる。
本発明の第6の態様は、無線受信装置が、上記構成において、自局宛のサブキャリアを選択するサブキャリア選択手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、1つのOFDMシンボル内で複数の無線受信装置にサブキャリアを割り当てて同時に送信した場合でも、各無線受信装置は自局宛のサブキャリアを選択することにより、他の受信装置における最大遅延時間の影響を受けることなく、無線受信装置毎に送信エネルギーを有効に利用して受信品質を向上させることができる。
本明細書は、2005年3月10日出願の特願2005−066812に基づくものである。この内容は全てここに含めておく。
本発明にかかる無線送信装置及び無線受信装置は、GIの付加によるエネルギー損失を抑制しつつ、受信品質を向上させることができ、OFDM伝送システムに用いられる基地局装置又は移動局装置などに適用することができる。
GIの生成方法を示す図 特許文献1に開示された受信装置における受信処理の説明に供する図 複数の受信装置にサブキャリアを割り当てた様子を示す図 複数の受信装置における最大遅延時間が異なる様子を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線送信装置の構成を示すブロック図 図5に示す送信装置により送信される信号のデータフォーマットを示す図 本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を示すブロック図 図7に示す受信装置が受信したデータを示す図 図7に示す受信装置における受信処理の説明に供する図 FFT処理の効果の説明に供する図 本発明の実施の形態2に係る無線受信装置の構成を示すブロック図 図11に示す受信装置における受信処理の説明に供する図 図11に示す受信装置における受信処理の説明に供する図 電力制御の様子を示す概念図

Claims (6)

  1. 送信データを変調する変調手段と、
    前記変調手段によって変調された送信データを周波数領域から時間領域へ逆変換する逆変換手段と、
    前記逆変換手段によって変換された信号を繰り返し単位となるデータ部毎に時間軸方向に複数回繰り返し送信するデータ繰り返し手段と、
    を具備する無線送信装置。
  2. 前記データ繰り返し手段は、前記逆変換手段によって変換された信号をOFDMシンボルの1シンボル区間長で繰り返し送信する請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 前記データ繰り返し手段は、伝搬路の状況に応じて適応的に繰り返し数を変更する請求項1に記載の無線送信装置。
  4. 周波数領域から時間領域へ逆変換され、時間軸方向に複数回繰り返し送信された信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された信号の繰り返し単位となるデータ部のうち、先頭データ部から時間的に隣接するデータの干渉が回避された部分を抽出する先頭データ抽出手段と、
    前記受信手段によって受信された信号の先頭データ部を除く各データ部の後端と、前記先頭データ抽出手段で抽出された先頭データ部の後端とを一致させて合成する合成手段と、
    前記合成手段で合成された信号を時間領域から周波数領域へ変換する変換手段と、
    を具備する無線受信装置。
  5. 前記先頭データ抽出手段は、前記受信手段によって受信された信号から遅延波の最大遅延時間を抽出し、抽出した最大遅延時間をデータ部長から差し引いた長さに相当する先頭データ部分を抽出する請求項4に記載の無線受信装置。
  6. 自局宛のサブキャリアを選択するサブキャリア選択手段を具備する請求項4に記載の無線受信装置。
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