JPWO2007148796A1 - 無線送信装置、無線受信装置、およびパイロット生成方法 - Google Patents

無線送信装置、無線受信装置、およびパイロット生成方法 Download PDF

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Abstract

より長いパイロット系列を伝送しつつ、周波数領域等化の精度を向上することができる無線送信装置等。この装置では、データ系列と同じ長さの1つのパイロット系列、例えばCAZAC系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を次のパイロットブロックのサイクリックプリフィックスとするとともに、最後のパイロットブロックの後端部分を最初のパイロットブロックのサイクリックプリフィックスとする。

Description

本発明は、無線送信装置、無線受信装置、およびパイロット生成方法に関する。
現在、3GPP RAN LTE(Long Term Evolution)では、上り回線および下り回線ともに周波数領域等化シングルキャリア伝送(SC-FDE:Single Carrier with Frequency Domain Equalization)を行うことが検討されている。周波数領域等化シングルキャリア伝送を行う通信システムにおいては、マルチパスによるブロック間干渉を防ぐため、図1に示すように、送信されるデータブロックの後端の一部をサイクリックプリフィックス(CP:Cyclic Prefix)としてデータブロックの先頭に付加して信号を生成する。このように生成された信号は送信側から送信され、伝搬路中で直接波と遅延波とが合成されて受信側に到達する。受信側では、受信された信号に対してタイミング同期処理を行い、CP部分を除去し、CP部分が除去された直接波のブロックの先頭から1ブロック長の信号を抽出する。抽出された信号は、周波数軸上で波形歪みの等化処理(周波数領域等化)を施され復調される。
より具体的には、3GPP RAN LTEでは、上り回線において、図2に示すような送信フォーマットを用いて、周波数領域等化シングルキャリア伝送を行うことが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。図2に示す送信フォーマットにおいて、1つのサブフレームはブロック長の異なる2種のブロック、LB(Long Block)およびSB(Short Block)からなる。ここでは、1サブフレームが6個のLB(LB#1〜LB#6)および2個のSB(SB#1〜SB#2)からなる場合を例に挙る。LB長はSB長の2倍であり、LBにはデータ系列が配置され、SBにはデータ復調用のパイロット系列が配置される。すなわち、ここでのパイロット系列の長さはSB長と同一である。図2に示すように、各LBの先頭には当該LBの後端の一部がコピーされCPとして付加される。また、各SBの先頭には当該SBの後端の一部がコピーされCPとして付加される。
図3は、図2に示した送信フォーマットを詳細に示す図である。図3を用いて、送信装置がパイロット系列を送信する方法、および受信装置がパイロット系列に基づき、データ復調用のチャネル推定値を算出する方法について説明する。送信装置で送信するパイロット系列の長さは上記のようにSB長と同一であり、1サブフレームにおいて、SB長のパイロット系列がSB#1およびSB#2それぞれに配置される。そして、SB#1およびSB#2それぞれの後端の一部がCPとして各SBの先頭にコピーされる。受信装置でのチャネル推定値の算出においては、SB長がLB長より短いことに起因して(ここではLB長=2×SB長)、図4に示すように、SBに配置されたパイロット系列のサブキャリア間隔(Δf_pilot)がLBに配置されたデータ系列のサブキャリア間隔(Δf_data)より大きくなる(ここではΔf_pilot=2×Δf_data)。このため、パイロット系列のサブキャリア間隔で求めたチャネル推定値を周波数軸上で補間して、データ系列のサブキャリア間隔に対応するチャネル推定値を算出する必要がある。
3GPP TR25.814 V7.0.0(2006-06)
しかしながら、周波数選択性フェージングが大きい場合またはDistributed-FDMA方式を用いる場合等には、パイロット系列のサブキャリア間隔がさらに大きくなるため、上記のパイロット系列送信方法およびチャネル推定値算出方法ではチャネル推定値の周波数軸上での補間精度が悪くなり、受信特性が劣化するという問題がある。チャネル推定値の周波数軸上での補間精度が悪くなる理由は、相関帯域幅がパイロット系列のサブキャリア間隔に比べ小さくなり、パイロット系列のサブキャリア間隔内においてチャネル推定値の位相変動および振幅変動が大きくなるためである。
パイロット系列のサブキャリア間隔とデータ系列のサブキャリア間隔との相違により生じるチャネル推定値の周波数軸上での補間精度の劣化を防止するために、パイロットブロックのブロック長をデータブロックのブロック長に合わせることが考えられる。より具体的には、図5に示すように、1サブフレームに含まれるパイロットブロックの数を維持したまま、パイロットブロックをデータブロックに合わせてLBとすることが考えられる。しかし、このような送信フォーマットでは、パイロットが過剰となり、パイロットのオーバヘッドが増加し、その増加分だけデータの伝送レートが低下してしまう。
そこで、パイロットのオーバヘッドを減少するために、図6に示すように、1サブフレームにLB長の1つのパイロットブロックを含むようにすることが考えられる。しかし、このような送信フォーマットでは、1サブフレームに含まれるパイロットブロックの数が減少したことにより、時間軸方向でのフェージング変動に追従できなくなり、その結果チャネル推定精度が劣化してしまう。
そこで、パイロット系列のサブキャリア間隔とデータ系列のサブキャリア間隔とを等しくしつつ、時間軸方向のフェージング変動にも追従できるようにするために、図7A、図7Bに示すように、パイロット系列長をデータ系列長と等しくLB長とし、LB長のパイロット系列をSB#1およびSB#2に分割して送信することが考えられる。図7Aは、LB長のパイロット系列を示す図である。図7Bは、LB長のパイロット系列をSB#1およびSB#2に分割し、SB#1およびSB#2それぞれの先頭にCPを付加した場合を示す図である。
CPが付加されたSB#1およびSB#2それぞれがマルチパスを経由して受信側に受信されると、受信信号は図7Cに示すようになる。図7Cにおいて、点線の上方のSB#1およびSB#2はそれぞれ直接波を示し、点線の下方のSB#1およびSB#2はそれぞれ遅延波を示す。
そして、図7Dは、受信側において、図7Cに示した直接波のCPが除去された後、直接波のSB#1およびSB#2の先頭を基準にそれぞれSB長の信号が抽出され、結合されて得られるLB長のパイロット系列を示す。
上記図7A〜図7Dをより具体的に示すと図8A〜図8Dのようになる。図8A〜図8Dでは、LB長のパイロット系列が10ビットからなる場合を例に挙げ、パイロット系列の各ビットを‘1’〜‘10’の数字で表す。
図8Aは、‘1’〜‘10’という10ビットからなるLB長のパイロット系列を示す。
図8Bは、10ビットからなるLB長のパイロット系列を2分割して得られるSB#1およびSB#2を示す。ここで、SB#1は‘1’〜‘5’という5ビットからなり、SB#2は‘6’〜‘10’という5ビットからなる。なお、SB#1の後端の‘4’および‘5’という2ビットがSB#1の先頭にCPとしてコピーされ、SB#2の後端の‘9’および‘10’という2ビットがSB#2の先頭にCPとしてコピーされる。
CPが付加されたSB#1およびSB#2がマルチパスを経由して、受信側において受信される場合、受信信号は図8Cのようになる。図8Cにおいて、点線上方のSB#1およびSB#2はそれぞれ直接波を示し、点線下方のSB#1およびSB#2はそれぞれ遅延波を示す。図8Cにおいては、遅延波が直接波より1ビット遅れる場合を例に挙げる。
図8Dは、受信側において、図8Cに示す直接波のCPが除去された後、直接波のSB#1およびSB#2の先頭を基準にそれぞれSB長=5ビットの信号が抽出され、結合されて得られる10ビットのパイロット系列を示す。図8Dに示すように、直接波は‘1’〜‘10’という連続な10ビットとなる一方、遅延波は‘5’、‘1’、‘2’、‘3’、‘4’、‘10’、‘6’、‘7’、‘8’、‘9’と、‘5’と‘10’の箇所において不連続な10ビットとなる。
そして、受信側がこのように不連続になったパイロット系列を用いてFFT(Fast Fourier Transform)処理、周波数領域等化処理、および復調処理を行うと、チャネル推定精度および受信特性が劣化する。
本発明の目的は、上記課題を解決し、チャネル推定精度および受信特性を向上することができる無線送信装置、無線受信装置、およびパイロット生成方法を提供することである。
本発明の無線送信装置は、1つのパイロット系列から一連の複数のパイロットブロックを生成する生成手段と、前記複数のパイロットブロックを送信する送信手段と、を具備し、前記生成手段は、前記一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのサイクリックプリフィックスとする、構成を採る。
本発明によれば、チャネル推定精度および受信特性を向上することができる。
従来のCPの付加方法を説明するための図 3GPP RAN LTEの上り回線における送信フォーマットを示す図 3GPP RAN LTEの上り回線における送信フォーマットを詳細に示す図 従来の周波数軸上でのチャネル推定値の補間を示す図 従来のパイロットが過剰となる送信フォーマットを示す図 従来の1サブフレームにLB長の1つのパイロットブロックを含む送信フォーマットを示す図 従来の遅延波が不連続となる送信フォーマットを示す図 従来の遅延波が不連続となる送信フォーマットを詳細に示す図 本発明の動作原理を説明するための図 本発明の動作原理をより具体的に説明するための図 本発明の実施の形態1に係る無線送信装置の構成を示すブロック図 パイロット生成例1に係るパイロット生成部の内部構成を示すブロック図 パイロット生成例1にパイロット生成部の動作を説明するための図 1つのLB長のパイロット系列を複数個のSB長のパイロットブロックに分割する場合を示す図 パイロット生成例2に係るパイロット生成部の内部構成を示すブロック図 パイロット生成例2にパイロット生成部の動作を説明するための図 1つのLB長のパイロット系列から複数個のSB長のパイロットブロックを抽出する場合を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線受信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る無線送信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る循環シフト部の動作を説明するための図 従来技術と比較して本発明の実施の形態2の効果を説明するための図 2LB長のCAZAC系列を用いる場合の多重数を示す図 本発明の実施の形態3に係る無線受信装置の構成を示すブロック図
まず、図9を用いて本発明の動作原理について説明する。以下の説明では、図2に示すような3GPP RAN LTEの上り回線における送信フォーマットを例にとり、データブロックがLBである場合を例に挙げ説明する。
本発明においては、1つのパイロット系列から、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのCPとする一連の複数のパイロットブロックを生成する。すなわち、本発明では、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を次のパイロットブロックのCPとするとともに、最後のパイロットブロックの後端部分を最初のパイロットブロックのCPとする。
より具体的には、本発明では、図9A、図9Bに示すように、LB長の1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックSB#1、SB#2において、SB#1の後端部分をSB#2のCPとするとともに、SB#2の後端部分をSB#1のCPとする。
図9Bに示すようなCPが付加されたSB#1およびSB#2それぞれがマルチパスを経由して受信側に受信されると、受信信号は図9Cに示すようになる。図9Cにおいて、点線の上方のSB#1およびSB#2はそれぞれ直接波を示し、点線の下方のSB#1およびSB#2はそれぞれ遅延波を示す。
そして、図9Dに、受信側において、図9Cに示した直接波のCPが除去された後、直接波のSB#1およびSB#2の先頭を基準にそれぞれSB長の信号が抽出され、結合されて得られるLB長のパイロット系列を示す。
上記図9A〜図9Dをより具体的に示すと図10A〜図10Dのようになる。図10A〜図10Dでは、上記同様、LB長のパイロット系列が10ビットからなる場合を例に挙げ、パイロット系列の各ビットを‘1’〜‘10’の数字で表す。
図10Aは、‘1’〜‘10’という10ビットからなるLB長のパイロット系列を示す。
図10Bは、10ビットからなるLB長のパイロット系列を2分割して得られるSB#1およびSB#2を示す。ここで、SB#1は‘1’〜‘5’という5ビットからなり、SB#2は‘6’〜‘10’という5ビットからなる。なお、SB#1の後端の‘4’および‘5’という2ビットがSB#2の先頭にCPとしてコピーされ、SB#2の後端の‘9’および‘10’という2ビットがSB#1の先頭にCPとしてコピーされる。
CPが付加されたSB#1およびSB#2がマルチパスを経由して、受信側において受信される場合、受信信号は図10Cのようになる。図10Cにおいて、点線上方のSB#1およびSB#2はそれぞれ直接波を示し、点線下方のSB#1およびSB#2はそれぞれ遅延波を示す。図10Cにおいては、上記同様、遅延波が直接波より1ビット遅れる場合を例に挙げる。
図10Dは、受信側において、図10Cに示す直接波のCPが除去された後、直接波のSB#1およびSB#2の先頭を基準にそれぞれSB長=5ビットの信号が抽出され、結合されて得られる10ビットのパイロット系列を示す。図10Dに示すように、直接波は‘1’〜‘10’という連続な10ビットとなり、また、遅延波も‘10’、‘1’、‘2’、‘3’、‘4’、‘5’、‘6’、‘7’、‘8’、‘9’という連続な10ビットとなる。
以下、上記動作原理に基づく本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図11は、本発明の実施の形態1に係る無線送信装置100の構成を示すブロック図である。
符号化部101は、LB長のブロック毎に入力されるデータ系列に対し、ターボ(Turbo)符号化などの誤り訂正符号化を施し、変調部102に出力する。
変調部102は、誤り訂正符号化後のデータ系列に対し、PSK変調(Phase Shift Keying)またはQAM変調(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調処理を施し、CP付加部103に出力する。
CP付加部103は、変調後のデータ系列の後端部分をそのデータ系列の先頭に付加し、多重化部106に出力する。
一方、変調部104は、データブロックの長さと同じ長さのLB長のパイロット系列に対し、PSK変調またはQAM変調などの変調処理を施し、パイロット生成部105に出力する。
パイロット生成部105は、変調後のLB長のパイロット系列から、各パイロットブロックの後端部分を、循環的に他のパイロットブロックのCPとする一連の複数のパイロットブロックを生成し、多重化部106に出力する。パイロット生成部105の内部構成および詳細な動作については後述する。
多重化部106は、CP付加部103から入力されるCP付きの複数のデータ系列と、パイロット生成部105から入力されるCP付きの複数のパイロットブロックとを時間多重し、得られる多重信号を無線送信部107に出力する。
無線送信部107は、多重信号に対し、D/A変換、増幅、およびアップコンバートなどの無線送信処理を行い、送信アンテナ108を介し送信する。
以下、2つのパイロット生成例を用いて、パイロット生成部105の内部構成および詳細な動作を説明する。以下のパイロット生成例ではいずれも、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのCPとする。すなわち、以下のパイロット生成例ではいずれも、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を次のパイロットブロックのCPとするとともに、最後のパイロットブロックの後端部分を最初のパイロットブロックのCPとする。
<パイロット生成例1>
本生成例では、パイロット生成部105は、1つのLB長のパイロット系列を一連の複数のSB長のパイロットブロックに分割し、各パイロットブロックの後端部分をCPとして次のパイロットブロックの先頭に付加するとともに、最後のパイロットブロックの後端部分をCPとして最初のパイロットブロックの先頭に付加する。
図12は、パイロット生成例1に係るパイロット生成部105の内部構成を示すブロック図である。
図12に示すように、本生成例に係るパイロット生成部105は、分割部151およびCP付加部152を備える。
分割部151は、変調後のLB長のパイロット系列を、一連の複数のSB長のパイロットブロックに分割し、CP付加部152に出力する。
CP付加部152は、分割後の各パイロットブロックの先頭にそれぞれCPを付加し、多重化部106に出力する。
図13は、図12に示すパイロット生成部105の動作を説明するための図である。この図においては、パイロット生成部105が1つのLB長のパイロット系列を2つのSB長のパイロットブロックに分割する場合を例に挙げ説明する。
図13に示すように、分割部151に入力されるパイロット系列の長さはLB長である。分割部151は、入力されるLB長のパイロット系列を2つのSB長のパイロットブロックSB#1およびSB#2に分割し、CP付加部152に出力する。CP付加部152は、パイロットブロックSB#1の後端部分をCPとしてパイロットブロックSB#2の先頭に付加し、パイロットブロックSB#2の後端部分をCPとしてパイロットブロックSB#1の先頭に付加する。これにより、先頭にそれぞれCPが付加されたパイロットブロックSB#1、SB#2が得られる。
なお、1つのLB長のパイロット系列を複数N個のSB長のパイロットブロックに分割する場合は図14に示すようになる。
すなわち、分割部151は、入力されるLB長のパイロット系列をN個のSB長のパイロットブロックSB#1、SB#2、…、SB#(N−1)、SB#Nに分割し、CP付加部152は、パイロットブロックSB#1から順に、各パイロットブロックの後端部分をCPとして次のパイロットブロックの先頭に付加する。つまり、CP付加部152は、パイロットブロックSB#n(nはn>0の整数)の後端部分をCPとして、パイロットブロックSB#(n+1)の先頭に付加する。そして、CP付加部152は、最後のパイロットブロックSB#Nの後端部分をCPとして、最初のパイロットブロックSB#1の先頭に付加する。
<パイロット生成例2>
本生成例では、パイロット生成部105は、まず、1つのLB長のパイロット系列の後端部分をそのパイロット系列の先頭に付加した信号系列を生成する。次いで、生成された信号系列の先頭から順にSB長間隔の各位置を起点として、CP長とSB長とを加算した長さの複数のブロックを抽出する。このように抽出された複数のブロックは、先頭にCPがそれぞれ付加された一連の複数のSB長のパイロットブロックとなる。
図15は、パイロット生成例2に係るパイロット生成部105の内部構成を示すブロック図である。
図15に示すように、本生成例に係るパイロット生成部105は、CP付加部153および抽出部154を備える。
CP付加部153は、変調後のLB長のパイロット系列の後端部分をそのパイロット系列の先頭に付加し、得られる信号系列を抽出部154に出力する。
抽出部154は、CP付加部153から入力される信号系列から、先頭にCPが付加された一連の複数のSB長のパイロットブロックを抽出し、多重化部106に出力する。
図16は、図15に示すパイロット生成部105の動作を説明するための図である。この図においては、イロット生成部105が1つのLB長のパイロット系列から2つのSB長のパイロットブロックを抽出する場合を例に挙げ説明する。
図16に示すように、CP付加部153に入力されるパイロット系列の長さはLB長である。CP付加部153は、入力されるLB長のパイロット系列の後端部分をそのパイロット系列の先頭に付加した信号系列を生成する。抽出部154は、その信号系列の先頭を第1の起点Sp#1と決定するとともに、その先頭からSB長の距離にある位置を次の起点Sp#2と決定する。そして抽出部154は、Sp#1およびSp#2それぞれを起点として、CP長とSB長とを加算した長さ毎の2つの信号系列#1、信号系列#2を抽出する。抽出された2つの信号系列#1、#2はそれぞれ、先頭にCPが付加されたパイロットブロックSB#1、SB#2となる。つまり、本生成例によっても、パイロット生成例1同様、先頭にそれぞれCPが付加されたパイロットブロックSB#1、SB#2が得られる。
なお、1つのLB長のパイロット系列から複数N個のSB長のパイロットブロックを抽出する場合は図17に示すようになる。
すなわち、CP付加部153は、入力されるLB長のパイロット系列の後端部分をそのパイロット系列の先頭に付加した信号系列を生成する。抽出部154は、信号系列の先頭を第1の起点Sp#1と決定するとともに、その先頭から順にSB長毎の位置を順次、起点Sp#2〜Sp#Nと決定する。そして、抽出部154は、Sp#1〜Sp#Nそれぞれを起点として、CP長とSB長とを加算した長さ毎のN個の信号系列を抽出する。抽出されたN個の信号系列はそれぞれ、先頭にCPが付加されたパイロットブロックSB#1〜SB#Nとなる。
以上、2つのパイロット生成例について説明した。
そして、上記のように生成されたパイロットブロックは、図2に示すような3GPP RAN LTEの上り回線における送信フォーマットに従って、多重化部106においてデータブロックと多重され、送信アンテナ108を介して送信される。
次いで、図11に示す無線送信装置100から送信された多重信号を受信する無線受信装置200について説明する。図18は、本実施の形態に係る無線受信装置200の構成を示すブロック図である。
無線受信部202は、無線送信装置100から送信された多重信号を、受信アンテナ201を介して受信し、ダウンコンバート、A/D変換等の無線受信処理を施し、分離部203に出力する。
分離部203は、多重信号を、図2に示す送信フォーマットに基づき、先頭にCPが付加されたデータブロック(LB#1〜#6)と先頭にCPが付加されたパイロットブロック(SB#1、SB#2)とに分離して、データブロックをCP除去部204に出力し、パイロットブロックをCP除去部206に出力する。
CP除去部204は、同期タイミングに基づき直接波のデータブロックの先頭に付加されたCPを除去し、LB長のデータ系列としてFFT部205に出力する。
FFT部205は、LB長のデータ系列に対しFFT処理を施し、データ系列の複数の周波数成分を周波数領域等化部210に出力する。
一方、CP除去部206は、同期タイミングに基づき直接波のパイロットブロックの先頭に付加されたCPを除去し、結合部207に出力する。
結合部207は、SB長の複数のパイロットブロック(ここでは、SB#1、#2の2つ)を結合してLB長のパイロット系列を生成し、FFT部208に出力する。
FFT部208は、LB長のパイロット系列に対しFFT処理を施し、パイロット系列の複数の周波数成分をチャネル推定部209に出力する。
チャネル推定部209は、標準のパイロット系列の周波数成分を、FFT部208から入力されるパイロット系列の周波数成分で除算することにより、各周波数成分での伝搬路の周波数応答を求め、それらの周波数応答をチャネル推定値として周波数領域等化部210に出力する。
周波数領域等化部210は、チャネル推定部209から入力されるチャネル推定値を用いてデータ系列の周波数成分に対して周波数軸上で等化を行って、フェージングまたはマルチパスの影響により生じた歪みを補正し、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部211に出力する。
IFFT部211は、周波数領域等化後のデータ系列に対しIFFT処理を施し、周波数成分に分解されていたデータ系列を時間領域のデータ系列に変換して復調部212に出力する。
復調部212は、時間領域のデータ系列に対し復調処理を施して復号部213に出力する。
復号部213は、復調後のデータ系列に対してターボ復号等の誤り訂正を行い、受信データを得る。
このように、無線送信装置100は、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのCPとするため、無線受信装置200において得られるパイロット系列の遅延波は連続する。従って、このパイロット系列を用いてFFT処理、周波数領域等化処理、および復調処理を行うと、チャネル推定精度の劣化および周波数領域での受信特性の劣化を防止することができる。
また、無線送信装置100は1サブフレームにおいて複数のパイロットブロックを送信するため、無線受信装置200は、時間軸方向でのフェージング変動に追従しながら信号を受信することができる。
また、無線送信装置100は、1つのパイロット系列から一連の複数のSB長のパイロットブロックを生成して無線受信装置200に送信し、無線受信装置200は、受信された複数のパイロットブロックを結合して得られるパイロット系列を用いて周波数領域等化を行う。従って、本実施の形態によれば、1サブフレームに含まれるパイロットブロックの数およびパイロットブロックの長さを変えずに(すなわち、データの伝送レートを低下させずに)パイロット系列の長さを増加させて、パイロット系列の長さをデータブロックの長さに近づけることができる。従って、パイロット系列のサブキャリア間隔をデータ系列のサブキャリア間隔に近づけることができ、無線受信装置200でのチャネル推定値の周波数軸上での補間精度を向上することができる。
さらに、パイロット系列の長さをデータブロックの長さに一致させることにより、パイロット系列のサブキャリア間隔とデータ系列のサブキャリア間隔とを等しくすることができる。従って、パイロット系列のサブキャリア間隔で求めたチャネル推定値を直接、データ系列に適用することができる。よって、パイロット系列の長さをデータブロックの長さに一致させることにより、チャネル推定値の周波数軸上での補間が不要となるため、受信特性をさらに向上することができる。
このようにして、本実施の形態によれば、チャネル推定精度および受信特性を向上することができる。
なお、本実施の形態では、1つのパイロット系列から生成された一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのCPとする場合を例にとって説明したが、本実施の形態に係るCP付加方法はデータ系列に適用しても良い。かかる場合、1つのデータ系列から生成された一連の複数のデータブロックにおいて、各データブロックの後端部分を循環的に他のデータブロックのCPとすれば良い。
また、本実施の形態では、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックを1つのサブフレームに配置する場合を例にとって説明したが、これに限定されず、上記の一連の複数のパイロットブロックを複数のサブフレームに渡って配置しても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、パイロット系列として、CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)系列を循環的にシフトして生成される循環シフトCAZAC(Cyclic Shift Based CAZAC)系列を用いる。1つのCAZAC系列から生成される複数の循環シフトCAZAC系列は、複数の無線送信装置それぞれに割り当てられる。
ここで、CAZAC系列の特徴としては、自己相関特性に優れ、また、同一のCAZAC系列をシフトさせて得られる循環シフトCAZAC系列間の相互相関はゼロになる。従って、循環シフトCAZAC系列をパイロット系列として用いることにより、複数の無線送信装置それぞれからのパイロット系列間での干渉を抑えつつ、複数のパイロット系列を多重して送信することができる。
一方で、必要な多重数(つまり、パイロット系列を同時送信する無線送信装置数)が同一のCAZAC系列から得られる循環シフトCAZAC系列の数を超える場合は、複数の異なるCAZAC系列を用いる必要が生じる。
しかし、循環シフトCAZAC系列の基となるCAZAC系列間では、相互相関が比較的小さいものの、完全には直交せずゼロにはならない。よって、CAZAC系列の長さをより長くし、1つのCAZAC系列から得られる循環シフトCAZAC系列の数を増加させることが望ましい。
そこで、本実施の形態では、以下のようにして、実施の形態1記載のパイロット生成方法をCAZAC系列に対して適用する。
図19は、本発明の実施の形態2に係る無線送信装置300の構成を示すブロック図である。無線送信装置300は、実施の形態1に示した無線送信装置100(図11参照)と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
無線送信装置300は、循環シフト部301をさらに具備する点において、無線送信装置100と相違する。
循環シフト部301は、LB長のCAZAC系列および循環シフト量が入力され、LB長のCAZAC系列を循環シフト量ずつ循環的にシフトして、複数のLB長の循環シフトCAZAC系列を生成し、パイロット系列として変調部104に出力する。
図20は、循環シフト部301の動作を説明するための図である。ここで、循環シフト量は、システム設計時に予め決められた所定値であり、具体的には無線送信装置300から送信された信号が無線受信装置に到達するまでの最大遅延時間より決まる。1つのCAZAC系列から生成される循環シフトCAZAC系列の数Mは、下記の式(1)に従い求められる。
M=CAZAC長/循環シフト量 …(1)
図20に示すように、循環シフト部301は、同一のCAZAC長のCAZAC系列を循環シフト量ずつ循環的にシフトしてM個の循環シフトCAZAC系列を生成する。同一のLB長のCAZAC系列から生成されるM個のLB長の循環シフトCAZAC系列はすべて直交する。すなわち循環シフトCAZAC系列#1、循環シフトCAZAC系列#2、…、循環シフトCAZAC系列#Mの互いの相互相関値はゼロである。従って、このM個のLB長の循環シフトCAZAC系列をパイロット系列として用いて、Mより少ない数の複数の無線送信装置300からのパイロット系列を多重する場合、パイロット系列間でのコード間干渉を小さくでき、無線受信装置の受信性能が向上する。
図21は、本実施の形態の効果を説明するための図である。図21Aは、SB長の循環シフトCAZAC系列からSB長のパイロットブロックを生成する場合を示す図である。図21Bは、本実施の形態において、実施の形態1記載のパイロット生成方法をCAZAC系列に適用し、LB長の循環シフトCAZAC系列からSB長のパイロットブロックを生成する場合を示す図である。本実施の形態においては、LB長の1つの循環シフトCAZAC系列からSB長の複数のパイロットブロックを生成して伝送するため、パイロット系列としてより長いLB長のCAZAC系列を用いることができる。よって、本実施の形態によれば、上式(1)により求められる循環シフトCAZAC系列の数はより多くなり、よって、循環シフトCAZAC系列からなるパイロット系列をより多く多重することができる。
このように、本実施の形態によれば、より長いCAZAC系列から生成される循環シフトCAZAC系列をパイロット系列として用いるため、パイロット系列間干渉を抑えつつ、より多くの無線送信装置からのパイロット系列を多重することができる。
なお、本実施の形態では、1つの循環シフトCAZAC系列から生成される一連の複数のパイロットブロックを1サブフレームに配置して伝送する場合を例にとって説明したが、上記一連の複数のパイロットブロックを複数サブフレームに配置して伝送しても良い。これにより、さらに長いCAZAC系列を用いることができ、より多くの無線送信装置からのパイロット系列を多重することができる。図22Aは、1つのLB長のCAZAC系列から生成される一連の2つのSB長のパイロットブロックを1つのサブフレームに配置する場合を示す図であり、図22Bは、1つの2LB長のCAZAC系列から生成される一連の4つのSB長のパイロットブロックを2つのサブフレームに渡って配置する場合を示す図である。図22Bの場合には、1つの循環シフトCAZAC系列から生成される一連の複数のパイロットブロックを2つのサブフレームに渡って配置する。これにより、循環シフトCAZAC系列の長さを図22Aの場合の2倍に増加することができ、、図22Aの場合の2倍の数の無線送信装置からのパイロット系列を多重することができる。
また、本実施の形態では、パイロット系列として循環シフトCAZACを用いる場合を例にとって説明したが、これに限定されず、例えば、パイロット系列として循環シフトWalsh系列を用いても良い。循環シフトWalsh系列は、CAZAC系列同様、同一のWalsh系列をシフトさせて得ることができる。また、Walsh系列は、CAZAC系列同様、自己相関特性に優れ、同一のWalsh系列をシフトさせて得られる循環シフトWalsh系列間の相互相関はゼロになる一方、循環シフトWalsh系列の基となるWalsh系列間では、相互相関は比較的小さいもののゼロとはならない。よって、本実施の形態において、CAZAC系列に代えてWalsh系列を用いても、上記同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図23は、本発明の実施の形態3に係る無線受信装置400の構成を示すブロック図である。無線受信装置400は、実施の形態1に示した無線受信装置200(図18参照)と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
無線受信装置400は、結合決定部401をさらに具備する点において、無線受信装置200と相違する。なお、無線受信装置400の結合部407と、無線受信装置200の結合部207とは処理の一部に相違点があり、それを示すために異なる符号を付す。
結合決定部401は、CP除去部206から入力されるパイロットブロックを用いて最大ドップラー周波数を推定し、推定された最大ドップラー周波数に基づき、結合部407におけるパイロットブロックの結合処理を行うか否かを決定する。結合決定部401においては、パイロットブロックの所定周期当たりの位相変動量をもとに最大ドップラー周波数を推定する。そして、結合決定部401は、最大ドップラー周波数が閾値以上、例えば200Hz以上である場合は、結合部407におけるパイロットブロックの結合処理を行わないと決定し、最大ドップラー周波数が閾値未満、例えば200Hz未満の場合は、結合部407におけるパイロットブロックの結合処理を行うと決定する。結合決定部401は、結合決定結果(結合処理を行わない場合:‘0’、結合処理を行う場合:‘1’)、およびCP除去部206から入力されたパイロットブロックを結合部407に出力する。
結合部407は、結合決定部401から入力される結合決定結果が‘1’である場合、結合決定部401から入力される複数のパイロットブロックを結合してパイロット系列を生成し、FFT部208に出力する。一方、結合決定部401から入力される結合決定結果が‘0’である場合、結合部407は、結合決定部401から入力される複数のパイロットブロックを結合せず、直接FFT部208に出力する。
このように、本実施の形態によれば、送信フォーマットを変えず、伝搬環境に応じてチャネル推定の仕方を切替ることができ、チャネル推定の精度を向上させることができる。すなわち、最大ドップラー周波数が閾値以上である場合に結合前のパイロットブロックを用いてチャネル推定を行うことによって時間フェージング変動に追従することができ、最大ドップラー周波数が閾値未満である場合に結合後のパイロット系列を用いてチャネル推定を行うことによってパイロットのサブキャリア間隔とデータのサブキャリア間隔とを等しくすることができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
本発明に係る無線送信装置は、移動体通信システムにおける通信端末装置に搭載することが可能であり、本発明に係る無線受信装置は、移動体通信システムにおける基地局装置に搭載することが可能である。これにより上記と同様の作用効果を有する通信端末装置、基地局装置、および移動体通信システムを提供することができる。
なお、上記説明で用いたサブフレームは、例えばタイムスロットやフレーム等、他の送信時間単位であってもよい。また、上記説明で用いたCPはガードインターバル(GI:Guard Interval)と称されることもある。また、基地局装置はNode B、通信端末装置は移動局装置またはUEと称されることがある。
また、ここでは、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本発明に係るパイロット生成方法のアルゴリズムをプログラミング言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶しておいて情報処理手段によって実行させることにより、本発明に係る無線送信装置と同様の機能を実現することができる。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部または全てを含むように1チップ化されても良い。
また、ここではLSIとしたが、集積度の違いによって、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラム化することが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続もしくは設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
2006年6月23日出願の特願2006−174485の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明に係る無線送信装置、無線受信装置、およびパイロット生成方法は、周波数領域等化を行う無線通信等の用途に適用することができる。
本発明は、無線送信装置、無線受信装置、およびパイロット生成方法に関する。
現在、3GPP RAN LTE(Long Term Evolution)では、上り回線および下り回線ともに周波数領域等化シングルキャリア伝送(SC-FDE:Single Carrier with Frequency Domain Equalization)を行うことが検討されている。周波数領域等化シングルキャリア伝送を行う通信システムにおいては、マルチパスによるブロック間干渉を防ぐため、図1に示すように、送信されるデータブロックの後端の一部をサイクリックプリフィックス(CP:Cyclic Prefix)としてデータブロックの先頭に付加して信号を生成する。このように生成された信号は送信側から送信され、伝搬路中で直接波と遅延波とが合成されて受信側に到達する。受信側では、受信された信号に対してタイミング同期処理を行い、CP部分を除去し、CP部分が除去された直接波のブロックの先頭から1ブロック長の信号を抽出する。抽出された信号は、周波数軸上で波形歪みの等化処理(周波数領域等化)を施され復調される。
より具体的には、3GPP RAN LTEでは、上り回線において、図2に示すような送信フォーマットを用いて、周波数領域等化シングルキャリア伝送を行うことが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。図2に示す送信フォーマットにおいて、1つのサブフレームはブロック長の異なる2種のブロック、LB(Long Block)およびSB(Short Block)からなる。ここでは、1サブフレームが6個のLB(LB#1〜LB#6)および2個のSB(SB#1〜SB#2)からなる場合を例に挙る。LB長はSB長の2倍であり、LBにはデータ系列が配置され、SBにはデータ復調用のパイロット系列が配置される。すなわち、ここでのパイロット系列の長さはSB長と同一である。図2に示すように、各LBの先頭には当該LBの後端の一部がコピーされCPとして付加される。また、各SBの先頭には当該SBの後端の一部がコピーされCPとして付加される。
図3は、図2に示した送信フォーマットを詳細に示す図である。図3を用いて、送信装置がパイロット系列を送信する方法、および受信装置がパイロット系列に基づき、データ復調用のチャネル推定値を算出する方法について説明する。送信装置で送信するパイロット系列の長さは上記のようにSB長と同一であり、1サブフレームにおいて、SB長のパイロット系列がSB#1およびSB#2それぞれに配置される。そして、SB#1およびSB#2それぞれの後端の一部がCPとして各SBの先頭にコピーされる。受信装置でのチャネル推定値の算出においては、SB長がLB長より短いことに起因して(ここではLB長=2×SB長)、図4に示すように、SBに配置されたパイロット系列のサブキャリア間隔(Δf_pilot)がLBに配置されたデータ系列のサブキャリア間隔(Δf_data)より大きくなる(ここではΔf_pilot=2×Δf_data)。このため、パイロット系列のサブキャリア間隔で求めたチャネル推定値を周波数軸上で補間して、データ系列のサブキャリア間隔に対応するチャネル推定値を算出する必要がある。
3GPP TR25.814 V7.0.0(2006-06)
しかしながら、周波数選択性フェージングが大きい場合またはDistributed-FDMA方式を用いる場合等には、パイロット系列のサブキャリア間隔がさらに大きくなるため、上記のパイロット系列送信方法およびチャネル推定値算出方法ではチャネル推定値の周波数軸上での補間精度が悪くなり、受信特性が劣化するという問題がある。チャネル推定値の周波数軸上での補間精度が悪くなる理由は、相関帯域幅がパイロット系列のサブキャリア
間隔に比べ小さくなり、パイロット系列のサブキャリア間隔内においてチャネル推定値の位相変動および振幅変動が大きくなるためである。
パイロット系列のサブキャリア間隔とデータ系列のサブキャリア間隔との相違により生じるチャネル推定値の周波数軸上での補間精度の劣化を防止するために、パイロットブロックのブロック長をデータブロックのブロック長に合わせることが考えられる。より具体的には、図5に示すように、1サブフレームに含まれるパイロットブロックの数を維持したまま、パイロットブロックをデータブロックに合わせてLBとすることが考えられる。しかし、このような送信フォーマットでは、パイロットが過剰となり、パイロットのオーバヘッドが増加し、その増加分だけデータの伝送レートが低下してしまう。
そこで、パイロットのオーバヘッドを減少するために、図6に示すように、1サブフレームにLB長の1つのパイロットブロックを含むようにすることが考えられる。しかし、このような送信フォーマットでは、1サブフレームに含まれるパイロットブロックの数が減少したことにより、時間軸方向でのフェージング変動に追従できなくなり、その結果チャネル推定精度が劣化してしまう。
そこで、パイロット系列のサブキャリア間隔とデータ系列のサブキャリア間隔とを等しくしつつ、時間軸方向のフェージング変動にも追従できるようにするために、図7A、図7Bに示すように、パイロット系列長をデータ系列長と等しくLB長とし、LB長のパイロット系列をSB#1およびSB#2に分割して送信することが考えられる。図7Aは、LB長のパイロット系列を示す図である。図7Bは、LB長のパイロット系列をSB#1およびSB#2に分割し、SB#1およびSB#2それぞれの先頭にCPを付加した場合を示す図である。
CPが付加されたSB#1およびSB#2それぞれがマルチパスを経由して受信側に受信されると、受信信号は図7Cに示すようになる。図7Cにおいて、点線の上方のSB#1およびSB#2はそれぞれ直接波を示し、点線の下方のSB#1およびSB#2はそれぞれ遅延波を示す。
そして、図7Dは、受信側において、図7Cに示した直接波のCPが除去された後、直接波のSB#1およびSB#2の先頭を基準にそれぞれSB長の信号が抽出され、結合されて得られるLB長のパイロット系列を示す。
上記図7A〜図7Dをより具体的に示すと図8A〜図8Dのようになる。図8A〜図8Dでは、LB長のパイロット系列が10ビットからなる場合を例に挙げ、パイロット系列の各ビットを‘1’〜‘10’の数字で表す。
図8Aは、‘1’〜‘10’という10ビットからなるLB長のパイロット系列を示す。
図8Bは、10ビットからなるLB長のパイロット系列を2分割して得られるSB#1およびSB#2を示す。ここで、SB#1は‘1’〜‘5’という5ビットからなり、SB#2は‘6’〜‘10’という5ビットからなる。なお、SB#1の後端の‘4’および‘5’という2ビットがSB#1の先頭にCPとしてコピーされ、SB#2の後端の‘9’および‘10’という2ビットがSB#2の先頭にCPとしてコピーされる。
CPが付加されたSB#1およびSB#2がマルチパスを経由して、受信側において受信される場合、受信信号は図8Cのようになる。図8Cにおいて、点線上方のSB#1およびSB#2はそれぞれ直接波を示し、点線下方のSB#1およびSB#2はそれぞれ遅
延波を示す。図8Cにおいては、遅延波が直接波より1ビット遅れる場合を例に挙げる。
図8Dは、受信側において、図8Cに示す直接波のCPが除去された後、直接波のSB#1およびSB#2の先頭を基準にそれぞれSB長=5ビットの信号が抽出され、結合されて得られる10ビットのパイロット系列を示す。図8Dに示すように、直接波は‘1’〜‘10’という連続な10ビットとなる一方、遅延波は‘5’、‘1’、‘2’、‘3’、‘4’、‘10’、‘6’、‘7’、‘8’、‘9’と、‘5’と‘10’の箇所において不連続な10ビットとなる。
そして、受信側がこのように不連続になったパイロット系列を用いてFFT(Fast Fourier Transform)処理、周波数領域等化処理、および復調処理を行うと、チャネル推定精度および受信特性が劣化する。
本発明の目的は、上記課題を解決し、チャネル推定精度および受信特性を向上することができる無線送信装置、無線受信装置、およびパイロット生成方法を提供することである。
本発明の無線送信装置は、1つのパイロット系列から一連の複数のパイロットブロックを生成する生成手段と、前記複数のパイロットブロックを送信する送信手段と、を具備し、前記生成手段は、前記一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのサイクリックプリフィックスとする、構成を採る。
本発明によれば、チャネル推定精度および受信特性を向上することができる。
まず、図9を用いて本発明の動作原理について説明する。以下の説明では、図2に示すような3GPP RAN LTEの上り回線における送信フォーマットを例にとり、データブロックがLBである場合を例に挙げ説明する。
本発明においては、1つのパイロット系列から、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのCPとする一連の複数のパイロットブロックを生成する。すなわち、本発明では、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を次のパイロットブロックのCPとするとともに、最後のパイロットブロックの後端部分を最初のパイロットブロックのCPとする。
より具体的には、本発明では、図9A、図9Bに示すように、LB長の1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックSB#1、SB#2において、SB#1の後端部分をSB#2のCPとするとともに、SB#2の後端部分をSB#1のCPとする。
図9Bに示すようなCPが付加されたSB#1およびSB#2それぞれがマルチパスを経由して受信側に受信されると、受信信号は図9Cに示すようになる。図9Cにおいて、点線の上方のSB#1およびSB#2はそれぞれ直接波を示し、点線の下方のSB#1およびSB#2はそれぞれ遅延波を示す。
そして、図9Dに、受信側において、図9Cに示した直接波のCPが除去された後、直接波のSB#1およびSB#2の先頭を基準にそれぞれSB長の信号が抽出され、結合されて得られるLB長のパイロット系列を示す。
上記図9A〜図9Dをより具体的に示すと図10A〜図10Dのようになる。図10A〜図10Dでは、上記同様、LB長のパイロット系列が10ビットからなる場合を例に挙げ、パイロット系列の各ビットを‘1’〜‘10’の数字で表す。
図10Aは、‘1’〜‘10’という10ビットからなるLB長のパイロット系列を示す。
図10Bは、10ビットからなるLB長のパイロット系列を2分割して得られるSB#1およびSB#2を示す。ここで、SB#1は‘1’〜‘5’という5ビットからなり、SB#2は‘6’〜‘10’という5ビットからなる。なお、SB#1の後端の‘4’および‘5’という2ビットがSB#2の先頭にCPとしてコピーされ、SB#2の後端の‘9’および‘10’という2ビットがSB#1の先頭にCPとしてコピーされる。
CPが付加されたSB#1およびSB#2がマルチパスを経由して、受信側において受信される場合、受信信号は図10Cのようになる。図10Cにおいて、点線上方のSB#1およびSB#2はそれぞれ直接波を示し、点線下方のSB#1およびSB#2はそれぞれ遅延波を示す。図10Cにおいては、上記同様、遅延波が直接波より1ビット遅れる場合を例に挙げる。
図10Dは、受信側において、図10Cに示す直接波のCPが除去された後、直接波のSB#1およびSB#2の先頭を基準にそれぞれSB長=5ビットの信号が抽出され、結合されて得られる10ビットのパイロット系列を示す。図10Dに示すように、直接波は‘1’〜‘10’という連続な10ビットとなり、また、遅延波も‘10’、‘1’、‘2’、‘3’、‘4’、‘5’、‘6’、‘7’、‘8’、‘9’という連続な10ビットとなる。
以下、上記動作原理に基づく本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図11は、本発明の実施の形態1に係る無線送信装置100の構成を示すブロック図である。
符号化部101は、LB長のブロック毎に入力されるデータ系列に対し、ターボ(Turbo)符号化などの誤り訂正符号化を施し、変調部102に出力する。
変調部102は、誤り訂正符号化後のデータ系列に対し、PSK変調(Phase Shift Keying)またはQAM変調(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調処理を施し、CP付加部103に出力する。
CP付加部103は、変調後のデータ系列の後端部分をそのデータ系列の先頭に付加し、多重化部106に出力する。
一方、変調部104は、データブロックの長さと同じ長さのLB長のパイロット系列に対し、PSK変調またはQAM変調などの変調処理を施し、パイロット生成部105に出力する。
パイロット生成部105は、変調後のLB長のパイロット系列から、各パイロットブロックの後端部分を、循環的に他のパイロットブロックのCPとする一連の複数のパイロットブロックを生成し、多重化部106に出力する。パイロット生成部105の内部構成および詳細な動作については後述する。
多重化部106は、CP付加部103から入力されるCP付きの複数のデータ系列と、パイロット生成部105から入力されるCP付きの複数のパイロットブロックとを時間多重し、得られる多重信号を無線送信部107に出力する。
無線送信部107は、多重信号に対し、D/A変換、増幅、およびアップコンバートなどの無線送信処理を行い、送信アンテナ108を介し送信する。
以下、2つのパイロット生成例を用いて、パイロット生成部105の内部構成および詳細な動作を説明する。以下のパイロット生成例ではいずれも、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのCPとする。すなわち、以下のパイロット生成例ではいずれも、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を次のパイロットブロックのCPとするとともに、最後のパイロットブロックの後端部分を最初のパイロットブロックのCPとする。
<パイロット生成例1>
本生成例では、パイロット生成部105は、1つのLB長のパイロット系列を一連の複
数のSB長のパイロットブロックに分割し、各パイロットブロックの後端部分をCPとして次のパイロットブロックの先頭に付加するとともに、最後のパイロットブロックの後端部分をCPとして最初のパイロットブロックの先頭に付加する。
図12は、パイロット生成例1に係るパイロット生成部105の内部構成を示すブロック図である。
図12に示すように、本生成例に係るパイロット生成部105は、分割部151およびCP付加部152を備える。
分割部151は、変調後のLB長のパイロット系列を、一連の複数のSB長のパイロットブロックに分割し、CP付加部152に出力する。
CP付加部152は、分割後の各パイロットブロックの先頭にそれぞれCPを付加し、多重化部106に出力する。
図13は、図12に示すパイロット生成部105の動作を説明するための図である。この図においては、パイロット生成部105が1つのLB長のパイロット系列を2つのSB長のパイロットブロックに分割する場合を例に挙げ説明する。
図13に示すように、分割部151に入力されるパイロット系列の長さはLB長である。分割部151は、入力されるLB長のパイロット系列を2つのSB長のパイロットブロックSB#1およびSB#2に分割し、CP付加部152に出力する。CP付加部152は、パイロットブロックSB#1の後端部分をCPとしてパイロットブロックSB#2の先頭に付加し、パイロットブロックSB#2の後端部分をCPとしてパイロットブロックSB#1の先頭に付加する。これにより、先頭にそれぞれCPが付加されたパイロットブロックSB#1、SB#2が得られる。
なお、1つのLB長のパイロット系列を複数N個のSB長のパイロットブロックに分割する場合は図14に示すようになる。
すなわち、分割部151は、入力されるLB長のパイロット系列をN個のSB長のパイロットブロックSB#1、SB#2、…、SB#(N−1)、SB#Nに分割し、CP付加部152は、パイロットブロックSB#1から順に、各パイロットブロックの後端部分をCPとして次のパイロットブロックの先頭に付加する。つまり、CP付加部152は、パイロットブロックSB#n(nはn>0の整数)の後端部分をCPとして、パイロットブロックSB#(n+1)の先頭に付加する。そして、CP付加部152は、最後のパイロットブロックSB#Nの後端部分をCPとして、最初のパイロットブロックSB#1の先頭に付加する。
<パイロット生成例2>
本生成例では、パイロット生成部105は、まず、1つのLB長のパイロット系列の後端部分をそのパイロット系列の先頭に付加した信号系列を生成する。次いで、生成された信号系列の先頭から順にSB長間隔の各位置を起点として、CP長とSB長とを加算した長さの複数のブロックを抽出する。このように抽出された複数のブロックは、先頭にCPがそれぞれ付加された一連の複数のSB長のパイロットブロックとなる。
図15は、パイロット生成例2に係るパイロット生成部105の内部構成を示すブロック図である。
図15に示すように、本生成例に係るパイロット生成部105は、CP付加部153および抽出部154を備える。
CP付加部153は、変調後のLB長のパイロット系列の後端部分をそのパイロット系列の先頭に付加し、得られる信号系列を抽出部154に出力する。
抽出部154は、CP付加部153から入力される信号系列から、先頭にCPが付加された一連の複数のSB長のパイロットブロックを抽出し、多重化部106に出力する。
図16は、図15に示すパイロット生成部105の動作を説明するための図である。この図においては、イロット生成部105が1つのLB長のパイロット系列から2つのSB長のパイロットブロックを抽出する場合を例に挙げ説明する。
図16に示すように、CP付加部153に入力されるパイロット系列の長さはLB長である。CP付加部153は、入力されるLB長のパイロット系列の後端部分をそのパイロット系列の先頭に付加した信号系列を生成する。抽出部154は、その信号系列の先頭を第1の起点Sp#1と決定するとともに、その先頭からSB長の距離にある位置を次の起点Sp#2と決定する。そして抽出部154は、Sp#1およびSp#2それぞれを起点として、CP長とSB長とを加算した長さ毎の2つの信号系列#1、信号系列#2を抽出する。抽出された2つの信号系列#1、#2はそれぞれ、先頭にCPが付加されたパイロットブロックSB#1、SB#2となる。つまり、本生成例によっても、パイロット生成例1同様、先頭にそれぞれCPが付加されたパイロットブロックSB#1、SB#2が得られる。
なお、1つのLB長のパイロット系列から複数N個のSB長のパイロットブロックを抽出する場合は図17に示すようになる。
すなわち、CP付加部153は、入力されるLB長のパイロット系列の後端部分をそのパイロット系列の先頭に付加した信号系列を生成する。抽出部154は、信号系列の先頭を第1の起点Sp#1と決定するとともに、その先頭から順にSB長毎の位置を順次、起点Sp#2〜Sp#Nと決定する。そして、抽出部154は、Sp#1〜Sp#Nそれぞれを起点として、CP長とSB長とを加算した長さ毎のN個の信号系列を抽出する。抽出されたN個の信号系列はそれぞれ、先頭にCPが付加されたパイロットブロックSB#1〜SB#Nとなる。
以上、2つのパイロット生成例について説明した。
そして、上記のように生成されたパイロットブロックは、図2に示すような3GPP RAN LTEの上り回線における送信フォーマットに従って、多重化部106においてデータブロックと多重され、送信アンテナ108を介して送信される。
次いで、図11に示す無線送信装置100から送信された多重信号を受信する無線受信装置200について説明する。図18は、本実施の形態に係る無線受信装置200の構成を示すブロック図である。
無線受信部202は、無線送信装置100から送信された多重信号を、受信アンテナ201を介して受信し、ダウンコンバート、A/D変換等の無線受信処理を施し、分離部203に出力する。
分離部203は、多重信号を、図2に示す送信フォーマットに基づき、先頭にCPが付
加されたデータブロック(LB#1〜#6)と先頭にCPが付加されたパイロットブロック(SB#1、SB#2)とに分離して、データブロックをCP除去部204に出力し、パイロットブロックをCP除去部206に出力する。
CP除去部204は、同期タイミングに基づき直接波のデータブロックの先頭に付加されたCPを除去し、LB長のデータ系列としてFFT部205に出力する。
FFT部205は、LB長のデータ系列に対しFFT処理を施し、データ系列の複数の周波数成分を周波数領域等化部210に出力する。
一方、CP除去部206は、同期タイミングに基づき直接波のパイロットブロックの先頭に付加されたCPを除去し、結合部207に出力する。
結合部207は、SB長の複数のパイロットブロック(ここでは、SB#1、#2の2つ)を結合してLB長のパイロット系列を生成し、FFT部208に出力する。
FFT部208は、LB長のパイロット系列に対しFFT処理を施し、パイロット系列の複数の周波数成分をチャネル推定部209に出力する。
チャネル推定部209は、標準のパイロット系列の周波数成分を、FFT部208から入力されるパイロット系列の周波数成分で除算することにより、各周波数成分での伝搬路の周波数応答を求め、それらの周波数応答をチャネル推定値として周波数領域等化部210に出力する。
周波数領域等化部210は、チャネル推定部209から入力されるチャネル推定値を用いてデータ系列の周波数成分に対して周波数軸上で等化を行って、フェージングまたはマルチパスの影響により生じた歪みを補正し、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部211に出力する。
IFFT部211は、周波数領域等化後のデータ系列に対しIFFT処理を施し、周波数成分に分解されていたデータ系列を時間領域のデータ系列に変換して復調部212に出力する。
復調部212は、時間領域のデータ系列に対し復調処理を施して復号部213に出力する。
復号部213は、復調後のデータ系列に対してターボ復号等の誤り訂正を行い、受信データを得る。
このように、無線送信装置100は、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのCPとするため、無線受信装置200において得られるパイロット系列の遅延波は連続する。従って、このパイロット系列を用いてFFT処理、周波数領域等化処理、および復調処理を行うと、チャネル推定精度の劣化および周波数領域での受信特性の劣化を防止することができる。
また、無線送信装置100は1サブフレームにおいて複数のパイロットブロックを送信するため、無線受信装置200は、時間軸方向でのフェージング変動に追従しながら信号を受信することができる。
また、無線送信装置100は、1つのパイロット系列から一連の複数のSB長のパイロットブロックを生成して無線受信装置200に送信し、無線受信装置200は、受信された複数のパイロットブロックを結合して得られるパイロット系列を用いて周波数領域等化を行う。従って、本実施の形態によれば、1サブフレームに含まれるパイロットブロックの数およびパイロットブロックの長さを変えずに(すなわち、データの伝送レートを低下させずに)パイロット系列の長さを増加させて、パイロット系列の長さをデータブロックの長さに近づけることができる。従って、パイロット系列のサブキャリア間隔をデータ系列のサブキャリア間隔に近づけることができ、無線受信装置200でのチャネル推定値の周波数軸上での補間精度を向上することができる。
さらに、パイロット系列の長さをデータブロックの長さに一致させることにより、パイロット系列のサブキャリア間隔とデータ系列のサブキャリア間隔とを等しくすることができる。従って、パイロット系列のサブキャリア間隔で求めたチャネル推定値を直接、データ系列に適用することができる。よって、パイロット系列の長さをデータブロックの長さに一致させることにより、チャネル推定値の周波数軸上での補間が不要となるため、受信特性をさらに向上することができる。
このようにして、本実施の形態によれば、チャネル推定精度および受信特性を向上することができる。
なお、本実施の形態では、1つのパイロット系列から生成された一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのCPとする場合を例にとって説明したが、本実施の形態に係るCP付加方法はデータ系列に適用しても良い。かかる場合、1つのデータ系列から生成された一連の複数のデータブロックにおいて、各データブロックの後端部分を循環的に他のデータブロックのCPとすれば良い。
また、本実施の形態では、1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックを1つのサブフレームに配置する場合を例にとって説明したが、これに限定されず、上記の一連の複数のパイロットブロックを複数のサブフレームに渡って配置しても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、パイロット系列として、CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)系列を循環的にシフトして生成される循環シフトCAZAC(Cyclic Shift Based CAZAC)系列を用いる。1つのCAZAC系列から生成される複数の循環シフトCAZAC系列は、複数の無線送信装置それぞれに割り当てられる。
ここで、CAZAC系列の特徴としては、自己相関特性に優れ、また、同一のCAZAC系列をシフトさせて得られる循環シフトCAZAC系列間の相互相関はゼロになる。従って、循環シフトCAZAC系列をパイロット系列として用いることにより、複数の無線送信装置それぞれからのパイロット系列間での干渉を抑えつつ、複数のパイロット系列を多重して送信することができる。
一方で、必要な多重数(つまり、パイロット系列を同時送信する無線送信装置数)が同一のCAZAC系列から得られる循環シフトCAZAC系列の数を超える場合は、複数の異なるCAZAC系列を用いる必要が生じる。
しかし、循環シフトCAZAC系列の基となるCAZAC系列間では、相互相関が比較的小さいものの、完全には直交せずゼロにはならない。よって、CAZAC系列の長さを
より長くし、1つのCAZAC系列から得られる循環シフトCAZAC系列の数を増加させることが望ましい。
そこで、本実施の形態では、以下のようにして、実施の形態1記載のパイロット生成方法をCAZAC系列に対して適用する。
図19は、本発明の実施の形態2に係る無線送信装置300の構成を示すブロック図である。無線送信装置300は、実施の形態1に示した無線送信装置100(図11参照)と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
無線送信装置300は、循環シフト部301をさらに具備する点において、無線送信装置100と相違する。
循環シフト部301は、LB長のCAZAC系列および循環シフト量が入力され、LB長のCAZAC系列を循環シフト量ずつ循環的にシフトして、複数のLB長の循環シフトCAZAC系列を生成し、パイロット系列として変調部104に出力する。
図20は、循環シフト部301の動作を説明するための図である。ここで、循環シフト量は、システム設計時に予め決められた所定値であり、具体的には無線送信装置300から送信された信号が無線受信装置に到達するまでの最大遅延時間より決まる。1つのCAZAC系列から生成される循環シフトCAZAC系列の数Mは、下記の式(1)に従い求められる。
M=CAZAC長/循環シフト量 …(1)
図20に示すように、循環シフト部301は、同一のCAZAC長のCAZAC系列を循環シフト量ずつ循環的にシフトしてM個の循環シフトCAZAC系列を生成する。同一のLB長のCAZAC系列から生成されるM個のLB長の循環シフトCAZAC系列はすべて直交する。すなわち循環シフトCAZAC系列#1、循環シフトCAZAC系列#2、…、循環シフトCAZAC系列#Mの互いの相互相関値はゼロである。従って、このM個のLB長の循環シフトCAZAC系列をパイロット系列として用いて、Mより少ない数の複数の無線送信装置300からのパイロット系列を多重する場合、パイロット系列間でのコード間干渉を小さくでき、無線受信装置の受信性能が向上する。
図21は、本実施の形態の効果を説明するための図である。図21Aは、SB長の循環シフトCAZAC系列からSB長のパイロットブロックを生成する場合を示す図である。図21Bは、本実施の形態において、実施の形態1記載のパイロット生成方法をCAZAC系列に適用し、LB長の循環シフトCAZAC系列からSB長のパイロットブロックを生成する場合を示す図である。本実施の形態においては、LB長の1つの循環シフトCAZAC系列からSB長の複数のパイロットブロックを生成して伝送するため、パイロット系列としてより長いLB長のCAZAC系列を用いることができる。よって、本実施の形態によれば、上式(1)により求められる循環シフトCAZAC系列の数はより多くなり、よって、循環シフトCAZAC系列からなるパイロット系列をより多く多重することができる。
このように、本実施の形態によれば、より長いCAZAC系列から生成される循環シフトCAZAC系列をパイロット系列として用いるため、パイロット系列間干渉を抑えつつ、より多くの無線送信装置からのパイロット系列を多重することができる。
なお、本実施の形態では、1つの循環シフトCAZAC系列から生成される一連の複数
のパイロットブロックを1サブフレームに配置して伝送する場合を例にとって説明したが、上記一連の複数のパイロットブロックを複数サブフレームに配置して伝送しても良い。これにより、さらに長いCAZAC系列を用いることができ、より多くの無線送信装置からのパイロット系列を多重することができる。図22Aは、1つのLB長のCAZAC系列から生成される一連の2つのSB長のパイロットブロックを1つのサブフレームに配置する場合を示す図であり、図22Bは、1つの2LB長のCAZAC系列から生成される一連の4つのSB長のパイロットブロックを2つのサブフレームに渡って配置する場合を示す図である。図22Bの場合には、1つの循環シフトCAZAC系列から生成される一連の複数のパイロットブロックを2つのサブフレームに渡って配置する。これにより、循環シフトCAZAC系列の長さを図22Aの場合の2倍に増加することができ、、図22Aの場合の2倍の数の無線送信装置からのパイロット系列を多重することができる。
また、本実施の形態では、パイロット系列として循環シフトCAZACを用いる場合を例にとって説明したが、これに限定されず、例えば、パイロット系列として循環シフトWalsh系列を用いても良い。循環シフトWalsh系列は、CAZAC系列同様、同一のWalsh系列をシフトさせて得ることができる。また、Walsh系列は、CAZAC系列同様、自己相関特性に優れ、同一のWalsh系列をシフトさせて得られる循環シフトWalsh系列間の相互相関はゼロになる一方、循環シフトWalsh系列の基となるWalsh系列間では、相互相関は比較的小さいもののゼロとはならない。よって、本実施の形態において、CAZAC系列に代えてWalsh系列を用いても、上記同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図23は、本発明の実施の形態3に係る無線受信装置400の構成を示すブロック図である。無線受信装置400は、実施の形態1に示した無線受信装置200(図18参照)と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
無線受信装置400は、結合決定部401をさらに具備する点において、無線受信装置200と相違する。なお、無線受信装置400の結合部407と、無線受信装置200の結合部207とは処理の一部に相違点があり、それを示すために異なる符号を付す。
結合決定部401は、CP除去部206から入力されるパイロットブロックを用いて最大ドップラー周波数を推定し、推定された最大ドップラー周波数に基づき、結合部407におけるパイロットブロックの結合処理を行うか否かを決定する。結合決定部401においては、パイロットブロックの所定周期当たりの位相変動量をもとに最大ドップラー周波数を推定する。そして、結合決定部401は、最大ドップラー周波数が閾値以上、例えば200Hz以上である場合は、結合部407におけるパイロットブロックの結合処理を行わないと決定し、最大ドップラー周波数が閾値未満、例えば200Hz未満の場合は、結合部407におけるパイロットブロックの結合処理を行うと決定する。結合決定部401は、結合決定結果(結合処理を行わない場合:‘0’、結合処理を行う場合:‘1’)、およびCP除去部206から入力されたパイロットブロックを結合部407に出力する。
結合部407は、結合決定部401から入力される結合決定結果が‘1’である場合、結合決定部401から入力される複数のパイロットブロックを結合してパイロット系列を生成し、FFT部208に出力する。一方、結合決定部401から入力される結合決定結果が‘0’である場合、結合部407は、結合決定部401から入力される複数のパイロットブロックを結合せず、直接FFT部208に出力する。
このように、本実施の形態によれば、送信フォーマットを変えず、伝搬環境に応じてチ
ャネル推定の仕方を切替ることができ、チャネル推定の精度を向上させることができる。すなわち、最大ドップラー周波数が閾値以上である場合に結合前のパイロットブロックを用いてチャネル推定を行うことによって時間フェージング変動に追従することができ、最大ドップラー周波数が閾値未満である場合に結合後のパイロット系列を用いてチャネル推定を行うことによってパイロットのサブキャリア間隔とデータのサブキャリア間隔とを等しくすることができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
本発明に係る無線送信装置は、移動体通信システムにおける通信端末装置に搭載することが可能であり、本発明に係る無線受信装置は、移動体通信システムにおける基地局装置に搭載することが可能である。これにより上記と同様の作用効果を有する通信端末装置、基地局装置、および移動体通信システムを提供することができる。
なお、上記説明で用いたサブフレームは、例えばタイムスロットやフレーム等、他の送信時間単位であってもよい。また、上記説明で用いたCPはガードインターバル(GI:Guard Interval)と称されることもある。また、基地局装置はNode B、通信端末装置は移動局装置またはUEと称されることがある。
また、ここでは、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本発明に係るパイロット生成方法のアルゴリズムをプログラミング言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶しておいて情報処理手段によって実行させることにより、本発明に係る無線送信装置と同様の機能を実現することができる。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部または全てを含むように1チップ化されても良い。
また、ここではLSIとしたが、集積度の違いによって、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラム化することが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続もしくは設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
2006年6月23日出願の特願2006−174485の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明に係る無線送信装置、無線受信装置、およびパイロット生成方法は、周波数領域等化を行う無線通信等の用途に適用することができる。
従来のCPの付加方法を説明するための図 3GPP RAN LTEの上り回線における送信フォーマットを示す図 3GPP RAN LTEの上り回線における送信フォーマットを詳細に示す図 従来の周波数軸上でのチャネル推定値の補間を示す図 従来のパイロットが過剰となる送信フォーマットを示す図 従来の1サブフレームにLB長の1つのパイロットブロックを含む送信フォーマットを示す図 従来の遅延波が不連続となる送信フォーマットを示す図 従来の遅延波が不連続となる送信フォーマットを詳細に示す図 本発明の動作原理を説明するための図 本発明の動作原理をより具体的に説明するための図 本発明の実施の形態1に係る無線送信装置の構成を示すブロック図 パイロット生成例1に係るパイロット生成部の内部構成を示すブロック図 パイロット生成例1にパイロット生成部の動作を説明するための図 1つのLB長のパイロット系列を複数個のSB長のパイロットブロックに分割する場合を示す図 パイロット生成例2に係るパイロット生成部の内部構成を示すブロック図 パイロット生成例2にパイロット生成部の動作を説明するための図 1つのLB長のパイロット系列から複数個のSB長のパイロットブロックを抽出する場合を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線受信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る無線送信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る循環シフト部の動作を説明するための図 従来技術と比較して本発明の実施の形態2の効果を説明するための図 2LB長のCAZAC系列を用いる場合の多重数を示す図 本発明の実施の形態3に係る無線受信装置の構成を示すブロック図

Claims (11)

  1. 1つのパイロット系列から一連の複数のパイロットブロックを生成する生成手段と、
    前記複数のパイロットブロックを送信する送信手段と、を具備し、
    前記生成手段は、前記一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのサイクリックプリフィックスとする、
    無線送信装置。
  2. 前記生成手段は、
    前記一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を次のパイロットブロックのサイクリックプリフィックスとするとともに、最後のパイロットブロックの後端部分を最初のパイロットブロックのサイクリックプリフィックスとする、
    請求項1記載の無線送信装置。
  3. 前記生成手段は、
    前記1つのパイロット系列を前記一連の複数のパイロットブロックに分割し、
    各パイロットブロックの後端部分をサイクリックプリフィックスとして次のパイロットブロックの先頭に付加するとともに、最後のパイロットブロックの後端部分をサイクリックプリフィックスとして最初のパイロットブロックの先頭に付加する、
    請求項2記載の無線送信装置。
  4. 前記生成手段は、
    前記パイロット系列の後端部分を前記パイロット系列の先頭に付加した信号系列を生成し、
    前記信号系列の先頭から順に前記パイロットブロックの長さ毎の位置を起点として前記サイクリックプリフィックスの長さと前記パイロットブロックの長さとを加算した長さ毎に、先頭にサイクリックプリフィックスがそれぞれ付加された前記一連の複数のパイロットブロックを抽出する、
    請求項2記載の無線送信装置。
  5. 前記生成手段は、データブロックの長さと同じ長さの前記パイロット系列から前記一連の複数のパイロットブロックを生成する、
    請求項1記載の無線送信装置。
  6. 前記パイロット系列は、CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)系列またはWalsh系列からなる、
    請求項1記載の無線送信装置。
  7. 請求項1記載の無線送信装置を具備する無線通信移動局装置。
  8. 一連の複数のパイロットブロックを受信する受信手段と、
    前記一連の複数のパイロットブロックを結合してパイロット系列を生成する生成手段と、
    結合後の前記パイロット系列を用いてチャネル推定を行うチャネル推定手段と、
    を具備する無線受信装置。
  9. 前記チャネル推定手段は、
    最大ドップラー周波数が閾値以上である場合に、結合前の前記パイロットブロックを用いてチャネル推定を行い、
    最大ドップラー周波数が閾値未満である場合に、結合後の前記パイロット系列を用いてチャネル推定を行う、
    請求項8記載の無線受信装置。
  10. 請求項8記載の無線受信装置を具備する無線通信基地局装置。
  11. 1つのパイロット系列から生成される一連の複数のパイロットブロックにおいて、各パイロットブロックの後端部分を循環的に他のパイロットブロックのサイクリックプリフィックスとする、
    パイロット生成方法。
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