JPWO2006087811A1 - 位置測位装置 - Google Patents

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Abstract

衛星1,2の擬似パターンコードと衛星1,2に係るSPS信号の相関を求め、その相関値を出力する相関器30を設け、その衛星1,2とSPS参照局4間の擬似距離PR1,PR2を基準にして、その相関器30から出力された相関値の有効範囲δ1,δ2を設定し、その有効範囲δ1,δ2内のピーク値を検知する。これにより、衛星1,2から直接到来する電波が弱くなる受信環境下でも、現在位置を正確に測位することができる。

Description

この発明は、例えば、衛星測位システム(SPS:Satellite Positioning System)の衛星から発信される電波を受信して、現在位置を測位する位置測位装置に関するものである。
位置測位装置は、SPS受信機が衛星から発信される電波を受信し、搬送波を除去してSPS受信信号を得る。そして、相関器が衛星の擬似パターンコードとSPS受信信号を用いて相関計算を実施する。
位置測位装置のデータ処理部は、相関器が出力する相関値の中で最大の相関値を選択し、最大の相関値が示す位置に基づいて衛星とSPS受信機間の擬似距離を求めて現在位置を測位する(例えば、特許文献1を参照)。
US 6,289,041 B1
従来の位置測位装置は以上のように構成されているので、衛星から直接到来する電波の電力が強く、衛星から間接的に到来するマルチパスの電波やノイズレベルが弱い環境下では、高精度に現在位置を測位することができる。しかし、建築物の谷間や屋内で位置測位を行うような場合には、その建築物などが遮蔽物となって、衛星から直接到来する電波の電力が弱まると、相関器が出力する相関値の中で、マルチパスの電波や外来ノイズに係る相関値が最大になることがある。このような場合、衛星から直接到来する電波ではなく、マルチパスの電波や外来ノイズに基づいて現在位置を測位することになるので、現在位置を正確に測位することができなくなる課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、衛星から直接到来する電波が弱くなる受信環境下でも、現在位置を正確に測位することができる位置測位装置を得ることを目的とする。
この発明に係る位置測位装置は、衛星の擬似パターンコードと電波受信手段により受信された電波の相関を求め、その相関値を出力する相関値出力手段を設け、その衛星と参照局間の擬似距離を基準にして、その相関値出力手段から出力された相関値の有効範囲を設定し、その有効範囲内のピーク値を検知するようにしたものである。
このことによって、衛星から直接到来する電波が弱くなる受信環境下でも、現在位置を正確に測位することができるなどの効果がある。
この発明の実施の形態1による位置測位装置を示す構成図である。 現在位置を測位する測位環境を示す見取図である。 (a)はSPS参照局4から衛星1までの擬似距離PR1を示す説明図であり、(b)はSPS参照局4から衛星2までの擬似距離PR2を示す説明図である。 (a)は衛星1に係るSPS信号の相関値を示す説明図であり、(b)は衛星2に係るSPS信号の相関値を示す説明図である。 中央処理部34の内部を示す構成図である。 変更前の閾値と有効範囲内の相関値を示す説明図である。 変更後の閾値と有効範囲内の相関値を示す説明図である。 変更前の有効範囲を示す説明図である。 変更後の有効範囲を示す説明図である。 有効範囲内のピーク値を検知する処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5による位置測位装置の中央処理部34を示す構成図である。 相関ピークパターンと相関値のパターンマッチングを示す説明図である。 ピーク値検知部41により検知されたピーク値の補正処理を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による位置測位装置を示す構成図であり、図2は現在位置を測位する測位環境を示す見取図である。
図において、衛星1,2は電波を発信する時の正確な時刻と自己の現在位置を示す情報を高周波の電波に重畳して発信する。
SPS参照局4は地面3の特定の場所に固定され、衛星1,2から発信される高周波の電波を受信して、自己と衛星1間の擬似距離PR1及び自己と衛星2間の擬似距離PR2を求めるとともに、衛星1,2間の擬似距離差ΔPRを求め、その擬似距離PR1,PR2と擬似距離差ΔPRを示す高周波信号をSPS受信機5に送信する。
SPS受信機5は図1の位置測位装置を搭載しており、衛星1,2から発信される高周波の電波を受信するとともに、SPS参照局4から送信される高周波信号を受信する。図2の例では、SPS受信機5はSPS参照局4から送信される高周波信号を受信することが可能なエリア(例えば、半径10Kmのエリア)内に存在している。
送受信アンテナ11はSPS参照局4から送信される高周波信号を受信する。
データ送受信部12の無線RF部13は送受信アンテナ11がSPS参照局4から送信される高周波信号を受信すると、その高周波信号をダウンコンバートして中間周波数信号を出力する。
データ送受信部12の通信信号処理部14は無線RF部13から出力された中間周波数信号から擬似距離PR1,PR2と擬似距離差ΔPRを復調して、その擬似距離PR1,PR2と擬似距離差ΔPRをデータ処理部32の中央処理部34に出力する。
なお、送受信アンテナ11及びデータ送受信部12から情報受信手段が構成されている。
SPS受信アンテナ21は衛星1,2から発信される高周波の電波(時刻情報や位置情報を含む)を受信する。
高周波回路部22の高周波増幅部23はSPS受信アンテナ21により受信された高周波の電波を増幅する。
高周波回路部22の周波数シンセサイザ部24は衛星1,2から発信される電波の搬送周波数を生成する。
高周波回路部22の周波数変換部25は周波数シンセサイザ部24により生成された搬送周波数を高周波増幅部23により増幅された電波に乗算することにより、その電波から搬送波を除去して復調する。
また、周波数変換部25は高周波増幅部23により増幅された電波の周波数に、ドップラー現象に伴う周波数誤差が含まれているので、その周波数誤差を検知して、そのSPS信号の周波数誤差を補償する処理も実施する。
高周波回路部22のA/Dコンバータ部26は周波数変換部25から出力された復調信号であるアナログのSPS信号をディジタルのSPS信号に変換する。
なお、SPS受信アンテナ21及び高周波回路部22から電波受信手段が構成されている。
SPS信号処理部27の事前処理部28は高周波回路部22から出力されたSPS信号を擬似パターンコードの周期毎に加算する。
SPS信号処理部27の擬似パターン部29は周波数シンセサイザ部24が搬送周波数を生成する毎に、衛星1,2の擬似パターンコードを発生する。
SPS信号処理部27の相関器30は擬似パターン部29から発生された擬似パターンコードと事前処理部28による加算処理後のSPS信号との相関を求め、その相関値を出力する。
SPS信号処理部27の事後処理部31は相関器30から出力された相関値をデータ変調周期毎に加算する。
なお、SPS信号処理部27は相関値出力手段を構成している。
データ処理部32の操作部33はユーザの操作を受け付ける機能を備えている。
データ処理部32の中央処理部34はデータ送受信部12から出力された衛星1,2とSPS参照局4間の擬似距離PR1,PR2を基準にして、SPS信号処理部27から出力された相関値の有効範囲δ1,δ2を設定し、その有効範囲δ1,δ2内のピーク値を検知する。ただし、中央処理部34は有効範囲δ1,δ2内のピーク値が複数存在する場合、データ送受信部12から出力された衛星1,2間の擬似距離差ΔPRに合致するピーク値を選択する。また、中央処理部34は検知したピーク値から現在位置を測位する。
データ処理部32の表示部35は例えば液晶ディスプレイから構成され、中央処理部34により測位された現在位置や操作部33の操作内容などを表示する。
なお、データ処理部32はピーク値検知手段及び測位手段を構成している。
次に動作について説明する。
衛星1,2は、電波を発信する時の正確な時刻と自己の現在位置を示す情報を高周波の電波に重畳して発信する。
SPS参照局4は、衛星1,2から発信された高周波の電波を受信すると、その電波に重畳されている時刻情報を復調して、その電波が発信された時刻を把握するとともに、その電波の受信時刻を把握する。
SPS参照局4は、電波の発信時刻と受信時刻の時刻差ΔT1,ΔT2を把握すると、その時刻差ΔT1,ΔT2から、SPS参照局4から衛星1までの擬似距離PR1と、SPS参照局4から衛星2までの擬似距離PR2とを計算する。
擬似距離PR1=光速×時刻差ΔT1
擬似距離PR2=光速×時刻差ΔT2
ただし、光速は予め設定されているものとする。
ここで、図3(a)はSPS参照局4から衛星1までの擬似距離PR1を示し、図3(b)はSPS参照局4から衛星2までの擬似距離PR2を示している。
SPS参照局4は、上記のようにして、SPS参照局4から衛星1までの擬似距離PR1と、SPS参照局4から衛星2までの擬似距離PR2とを計算すると、図3に示すように、衛星1,2間の擬似距離差ΔPRを計算する。
擬似距離差ΔPR=擬似距離PR1−擬似距離PR2
SPS参照局4は、衛星1,2間の擬似距離差ΔPRを計算すると、擬似距離PR1,PR2と擬似距離差ΔPRを高周波信号に重畳し、その高周波信号をSPS受信機5に送信する。
SPS受信機5に搭載されている位置測位装置の送受信アンテナ11は、SPS参照局4から送信された高周波信号を受信する。
データ送受信部12の無線RF部13は、送受信アンテナ11がSPS参照局4から送信された高周波信号を受信すると、その高周波信号をダウンコンバートして中間周波数信号を出力する。
データ送受信部12の通信信号処理部14は、無線RF部13から中間周波数信号を受けると、その中間周波数信号から擬似距離PR1,PR2と擬似距離差ΔPRを復調し、その擬似距離PR1,PR2と擬似距離差ΔPRをデータ処理部32の中央処理部34に出力する。
位置測位装置のSPS受信アンテナ21も、SPS参照局4と同様に、衛星1,2から発信された高周波の電波(時刻情報や位置情報を含む)を受信する。
高周波回路部22の高周波増幅部23は、SPS受信アンテナ21が衛星1,2から発信された高周波の電波を受信すると、その高周波の電波を増幅する。
高周波回路部22の周波数シンセサイザ部24は、例えば、クロックに同期して、衛星1,2から発信される電波の搬送周波数を生成し、その搬送周波数を周波数変換部25に出力する。
高周波回路部22の周波数変換部25は、周波数シンセサイザ部24から搬送周波数を受けると、その搬送周波数を高周波増幅部23により増幅された電波に乗算することにより、その電波から搬送波を除去して復調する。
また、周波数変換部25は、高周波増幅部23により増幅された電波の周波数には、ドップラー現象に伴う周波数誤差が含まれているので、その周波数誤差を検知して、そのSPS信号の周波数誤差を補償する処理も実施する。
なお、周波数誤差を検知して補償する方法は、特に限定するものではないが、例えば、下記の非特許文献に開示されている方法を使用すればよい。
・非特許文献
E.D.Kaplan ed.Understanding GPS Principles and Application,Artech house,Inc.1996,Norwood.pp.139−142
高周波回路部22のA/Dコンバータ部26は、周波数変換部25から復調信号であるアナログのSPS信号を受けると、そのSPS信号をA/D変換して、ディジタルのSPS信号をSPS信号処理部27の事前処理部28に出力する。
SPS信号処理部27の擬似パターン部29は、周波数シンセサイザ部24が搬送周波数を生成する毎に、衛星1,2の擬似パターンコードを発生する。
SPS信号処理部27の事前処理部28は、高周波回路部22からディジタルのSPS信号を受けると、そのSPS信号を擬似パターンコードの周期毎に加算する。
SPS信号処理部27の相関器30は、擬似パターン部29から衛星1,2の擬似パターンコードを受けると、衛星1,2の擬似パターンコードと事前処理部28による加算処理後のSPS信号との相関を求め、その相関値を事後処理部31に出力する。
ここで、図4(a)は衛星1に係るSPS信号の相関値を示し、図4(b)は衛星2に係るSPS信号の相関値を示している。
SPS信号処理部27の事後処理部31は、相関器30から出力された相関値をデータ変調周期毎に加算する。
データ処理部32の中央処理部34は、データ送受信部12から出力された衛星1,2とSPS参照局4間の擬似距離PR1,PR2を基準にして、SPS信号処理部27から出力された相関値の有効範囲δ1,δ2を設定する。
マルチパスの電波や外来ノイズが到来しておらず、衛星1,2から直接到来した電波だけであれば、相関値のピーク値は1つだけであるが、マルチパスの電波や外来ノイズが到来すると、図4(a)(b)に示すように、マルチパスの電波や外来ノイズの影響で、複数のピーク値が含まれることがある。このような場合、単に最大値のピーク値を選択して現在位置を測位すると、マルチパスの電波や外来ノイズに係るピーク値に基づいて現在位置を測位することがある。
そこで、中央処理部34は、衛星1,2から直接到来した電波に係るピーク値を確実に選択して現在位置を測位できるようにするため、相関値の有効範囲δ1,δ2を設定する。
具体的には、次のようにして、相関値の有効範囲δ1,δ2を設定する。
位置測位装置を搭載しているSPS受信機5と衛星1,2間の距離が約20000Kmであるのに対して、SPS受信機5とSPS参照局4間の距離は10Km程度であり、衛星1,2までの距離と比べて十分に短い距離である。
そのため、SPS受信機5から衛星1までの擬似距離PRa1は、SPS参照局4から衛星1までの擬似距離PR1とほぼ同一であるとみなすことができる(PRa1≒PR1)。
同様に、SPS受信機5から衛星2までの擬似距離PRa2は、SPS参照局4から衛星2までの擬似距離PR2とほぼ同一であるとみなすことができる(PRa2≒PR2)。
したがって、SPS受信機5から衛星1,2までの擬似距離PRa1,PRa2に対応する時刻差(衛星1,2の電波の発信時刻と受信時刻の時刻差)も、擬似距離PR1,PR2に対応する時刻差ΔT1,ΔT2とほぼ同一であるとみなすことができるので、その時刻差ΔT1,ΔT2の近傍にあるピーク値が、衛星1,2から直接到来した電波に係るピーク値であるとみなすことができる。換言すると、その時刻差ΔT1,ΔT2の近傍にないピーク値は、マルチパスの電波や外来ノイズに係るピーク値であるとみなすことができる。
そこで、中央処理部34は、図4(a)に示すように、SPS参照局4から衛星1までの擬似距離PR1に対応する時刻差ΔT1を中心とする所定の範囲を相関値の有効範囲δ1に設定する。
また、中央処理部34は、図4(b)に示すように、SPS参照局4から衛星2までの擬似距離PR2に対応する時刻差ΔT2を中心とする所定の範囲を相関値の有効範囲δ2に設定する。
中央処理部34は、上記のようにして、相関値の有効範囲δ1,δ2を設定すると、その有効範囲δ1,δ2内のピーク値を検知する。
ただし、衛星2に係るSPS信号の相関値のピーク値は、図4(b)の例では、有効範囲δ2内に1つだけ存在するので、その有効範囲δ2内のピーク値を検知すればよいが、衛星1に係るSPS信号の相関値のピーク値は、図4(a)の例では、有効範囲δ1内に2つ存在する。
有効範囲δ1内のピーク値であっても、衛星1から直接到来した電波に係るピーク値は1つだけであるので、マルチパスの電波や外来ノイズに係るピーク値が含まれている。
そのため、有効範囲δ1内の複数のピーク値の中から、衛星1から直接到来した電波に係るピーク値を選択する必要があるが、擬似距離PRa1と擬似距離PRa2から求められる擬似距離差ΔPRaは、擬似距離PR1と擬似距離PR2から求められる擬似距離差ΔPRとほぼ同一とみなせるので、有効範囲δ2内のピーク値(擬似距離PRa2に対応するピーク値)から擬似距離差ΔPR(≒ΔPRa)だけずれた位置にある有効範囲δ1内のピーク値(擬似距離PRa1に対応するピーク値)を選択するようにする。図4(a)の例では、左側のピーク値が選択される。
ここでは、説明を簡単化するため、2個の衛星1,2の電波を受信してピーク値を検知しているが、現在位置を測位するには、3個ないし4個の衛星の電波を同時に受信してピーク値を検知する必要がある。
中央処理部34は、上記のようにして、有効範囲δ1,δ2内のピーク値を検知すると、それらのピーク値から現在位置を測位する。
即ち、それらのピーク値は、当該衛星の位置情報を含んでいるので、例えば、3角測量の原理を利用して、SPS受信機5の現在位置を測位する。
現在位置の測位手法は、公知の技術を利用すれば足りるため、詳細な説明は省略する。
中央処理部34は、SPS受信機5の現在位置を測位すると、その現在位置を表示部35に表示する。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、衛星1,2の擬似パターンコードと衛星1,2に係るSPS信号の相関を求め、その相関値を出力する相関器30を設け、その衛星1,2とSPS参照局4間の擬似距離PR1,PR2を基準にして、その相関器30から出力された相関値の有効範囲δ1,δ2を設定し、その有効範囲δ1,δ2内のピーク値を検知するように構成したので、衛星1,2から直接到来する電波が弱くなる受信環境下でも、現在位置を正確に測位することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、有効範囲δ1,δ2内のピーク値が複数存在する場合、衛星1,2間の擬似距離差ΔPRに合致するピーク値を選択するように構成したので、有効範囲δ1,δ2内のピーク値が複数存在する場合でも、衛星1,2から直接到来した電波に係るピーク値を確実に選択することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態1では、SPS参照局4から擬似距離PR1,PR2と擬似距離差ΔPRを受信するものについて示したが、その擬似距離差ΔPRについては、例えば、中央処理部34が擬似距離PR1,PR2から計算するようにしてもよく、SPS参照局4から擬似距離差ΔPRを受信しないようにしてもよい。
また、SPS参照局4が擬似距離PR1,PR2と擬似距離差ΔPRを他装置(例えば、基地局装置)に送信し、他装置が擬似距離PR1,PR2と擬似距離差ΔPRをSPS受信機5に転送するようにしてもよい。
この実施の形態1では、SPSの衛星1,2から発信される電波を受信して、現在位置を測位するものについて示したが、GPS(Global Positioning System)の衛星1,2から発信される電波を受信して、現在位置を測位するようにしてもよく、同様の効果を奏することができる。
また、この実施の形態1では、有効範囲δ1,δ2内のピーク値が複数存在する場合、中央処理部34が衛星1,2間の擬似距離差ΔPRに合致するピーク値を選択するものについて示したが、これに限るものではなく、次のようにして、ピーク値を選択するようにしてもよい。
図5は中央処理部34の内部を示す構成図であり、図において、ピーク値検知部41は有効範囲δ1,δ2内の相関値と予め設定された所定の閾値を比較して、その閾値より大きい相関値をピーク値として検知する。
閾値変更部42はピーク値検知部41により検知されたピーク値が複数存在する場合、予め設定された閾値を変更する。ただし、閾値変更部42はピーク値選択部43により選択されるピーク値が1個になるまで変更処理を繰り返し実施する。
ピーク値選択部43はピーク値検知部41により検知された複数のピーク値と、閾値変更部42による変更後の閾値を比較し、変更後の閾値より大きいピーク値を選択する。
測位部44はピーク値選択部43により選択されたピーク値から現在位置を測位する。
次に図5の中央処理部34の動作を説明する。
中央処理部34のピーク値検知部41は、SPS信号処理部27の事後処理部31から有効範囲内の相関値を受けると、図6に示すように、その相関値と予め設定された所定の閾値を比較して、その閾値より大きい相関値をピーク値として検知する。
図6の例では、3個のピーク値を検知する。
中央処理部34の閾値変更部42は、ピーク値検知部41により検知されたピーク値が複数存在する場合、予め設定された閾値を変更する。
図6の例では、3個のピーク値が検知されているので、1個のピーク値を絞り込むべく、予め設定された閾値を大きくする方向に変更する。
ここで、今回測位部44により測位される現在位置と、測位部44により前回測位された現在位置は、大きく離れていない可能性が高いため、閾値変更部42は、測位部44により前回測位された現在位置に係る相関値に近い閾値に変更する。例えば、変更後の閾値=前回測位された現在位置に係る相関値×0.8などの計算をして、変更後の閾値を求める。
なお、閾値変更部42は、後述するピーク値選択部43により選択されるピーク値が1個になるまで変更処理を繰り返し実施する。
中央処理部34のピーク値選択部43は、閾値変更部42が図7のように閾値を変更すると、ピーク値検知部41により検知された複数のピーク値と、閾値変更部42による変更後の閾値を比較し、変更後の閾値より大きいピーク値を選択する。
図7の例では、1個のピーク値を選択する。
測位部44は、ピーク値選択部43がピーク値を選択すると、そのピーク値から現在位置を測位する。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、有効範囲内のピーク値が複数存在する場合、閾値を変更して、最大のピーク値を検知するように構成したので、有効範囲内のピーク値が複数存在する場合でも、衛星1,2から直接到来した電波に係るピーク値を確実に選択することができる効果を奏する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、データ処理部32の中央処理部34が、データ送受信部12から出力された衛星1,2とSPS参照局4間の擬似距離PR1,PR2を基準にして、SPS信号処理部27から出力された相関値の有効範囲δを設定するものについて示したが、変更受付手段を構成する操作部33が中央処理部34により設定された相関値の有効範囲δの変更を受け付けて、その有効範囲δ1,δ2をユーザが希望する値に変更できるようにしてもよい。
例えば、データ処理部32の中央処理部34が、図8のように、相関値の有効範囲δを設定したとき、ユーザが操作部33を操作して、その有効範囲δの下限値、中央値や上限値の変更指令を入力すると、図9に示すように、中央処理部34がその変更指令にしたがって有効範囲δを変更する。
これにより、位置測位装置の測位条件をユーザがカスタマイズすることができる効果を奏する。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、相関値の有効範囲δ1,δ2内のピーク値を検知するものについて示したが、中央処理部34が衛星とSPS参照局4間の擬似距離と、検知候補のピーク値に基づく擬似距離とをパラメータにして評価式に代入し、その評価式が成立するまでパラメータを変更して、有効範囲内のピーク値を検知するようにしてもよい。
図10は有効範囲内のピーク値を検知する処理内容を示すフローチャートである。
具体的には、以下のようにして有効範囲内のピーク値を検知する。
まず、中央処理部34は、衛星の個数をimax、相関器30から出力される相関値のピーク値の個数をjmax、隣り合う衛星の組み合わせ数をkmax、有効範囲の最大値δmaxを初期化する(ステップST1)。
これらの個数や最大値等は、ユーザが操作部33を操作することにより、適宜設定することができる。
次に、中央処理部34は、相関値の有効範囲δを最大値δmaxに設定して(ステップST2)、フラグFi,jを“1”に初期化する(ステップST3)。
また、中央処理部34は、衛星を示す変数iを“1”、相関値のピーク値を示す変数jを“1”、擬似距離差ΔPRi,j,kの登録数を示すカウンタcを“0”に初期化する(ステップST4,ST5,ST6)。
中央処理部34は、上記の初期化処理が完了すると、フラグFi,jが“1”であるか否かを判定する(ステップST7)。この段階では、ステップST3で、フラグFi,jを“1”に初期化しているので、フラグFi,jが“1”であると判定して、ステップST8の処理に移行する。
フラグFi,jが“1”でないと判定する場合には、ピーク値の処理対象を変更するため、ステップST18の処理に移行する。
次に、中央処理部34は、隣り合う衛星の組み合わせを示す変数kを“1”に設定してから(ステップST8)、SPS参照局4から衛星iまでの擬似距離PRと、SPS参照局4から衛星i+1までの擬似距離PRi+1との擬似距離差ΔPRを計算する。
また、衛星iに係るピーク値jに基づくSPS受信機5から衛星iまでの擬似距離PRi,jと、衛星i+1に係るピーク値kに基づくSPS受信機5から衛星i+1までの擬似距離PRi+1,kとの擬似距離差ΔPRi,j,kを計算する(ステップST9)。
中央処理部34は、上記の擬似距離差ΔPRと、擬似距離差ΔPRi,j,kと、ステップST2で設定した有効範囲δとを下記の評価式に代入して、その評価式が成立するか否かを判定する(ステップST10)。
(ΔPR−δ)<ΔPRi,j,k<(ΔPR+δ)
中央処理部34は、上記の評価式が成立する場合、真の擬似距離によって得られた擬似距離差であるとして、擬似距離差ΔPRi,j,kを登録し(ステップST11)、カウンタcを1だけインクリメントする(ステップST12)。
一方、上記の評価式が成立しない場合、次の組み合わせ候補に処理対象を移すため、フラグFi+1,kを“0”に初期化する(ステップST13)。
次に、中央処理部34は、次の組み合わせ候補に処理対象を移すため、隣り合う衛星の組み合わせを示す変数kを1だけインクリメントしてから(ステップST14)、その変数kが衛星の組み合わせ数kmaxを超えているか否かを判定する(ステップST15)。
中央処理部34は、変数kが衛星の組み合わせ数kmaxを超えていなければ、ステップST9の処理に戻り、再度、ステップST9〜ST14の処理を実施する。
一方、変数kが衛星の組み合わせ数kmaxを超えていれば、ステップST16の処理に移行する。
中央処理部34は、変数kが衛星の組み合わせ数kmaxを超えると、擬似距離差ΔPRi,j,kの登録数を示すカウンタcが“0”であるか否かを判定する(ステップST16)。
カウンタcが“0”でなければ、ステップST18の処理に移行するが、カウンタcが“0”であれば、ステップST3で初期化したフラグFi,jを“0”に変更してから(ステップST17)、ステップST18の処理に移行する。
次に、中央処理部34は、ピーク値の処理対象を変更するため、ピーク値を示す変数jを1だけインクリメントしてから(ステップST18)、その変数jがピーク値の個数jmaxを超えているか否かを判定する(ステップST19)。
中央処理部34は、変数jがピーク値の個数jmaxを超えていなければ、ステップST6の処理に戻り、再度、ステップST6〜ST18の処理を実施する。
一方、変数jがピーク値の個数jmaxを超えていれば、ステップST20の処理に移行する。
次に、中央処理部34は、衛星の処理対象を変更するため、衛星を示す変数iを1だけインクリメントしてから(ステップST20)、その変数iが衛星の個数imaxを超えているか否かを判定する(ステップST21)。
中央処理部34は、変数iが衛星の個数imaxを超えていなければ、ステップST5の処理に戻り、再度、ステップST5〜ST20の処理を実施する。
一方、変数iが衛星の個数imaxを超えていれば、ステップST22の処理に移行する。
中央処理部34は、変数iが衛星の個数imaxを超えると、擬似距離差ΔPRi,j,kの登録数を示すカウンタcが“1”であるか否かを判定する(ステップST22)。
中央処理部34は、カウンタcが“1”であれば、登録されている擬似距離差ΔPRi,j,kが、真の擬似距離によって得られた擬似距離差であると認定する。
中央処理部34は、真の擬似距離によって得られた擬似距離差ΔPRi,j,kを認定すると、その擬似距離差ΔPRi,j,kに係るピーク値jを、現在位置の測位に使用するピーク値に決定する(ステップST23)。
一方、カウンタcが“0”であれば、擬似距離差ΔPRi,j,kが登録されていないので、ステップST4の処理に戻る。また、カウンタcが“2”以上であれば、マルチパスの電波や外来ノイズに係るピーク値が含まれているので、ステップST4の処理に戻る。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、中央処理部34が衛星とSPS参照局4間の擬似距離と、検知候補のピーク値に基づく擬似距離とをパラメータにして評価式に代入し、その評価式が成立するまでパラメータを変更して、有効範囲内のピーク値を検知するように構成したので、衛星から直接到来した電波に係るピーク値を高精度に選定することができる効果を奏する。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、有効範囲内のピーク値を検知するものについて示したが、具体的には、相関器30から出力された相関値のうち、所定の雑音レベル(閾値)より大きい相関値をピーク値として検知する。
この実施の形態4では、中央処理部34が次のようにして閾値を計算する。
即ち、中央処理部34は、相関器30から出力された相関値が例えば1000サンプルのデータから構成されている場合、1000サンプルのデータからピーク値の±10サンプルのデータを除去し、除去後のデータの平均値と標準偏差値を計算する。
そして、中央処理部34は、除去後のデータの平均値と標準偏差値を加算し、その加算結果を閾値として使用する。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、相関器30より出力された相関値から閾値を計算し、その閾値より大きい相関値をピーク値として検知するように構成したので、ノイズの受信環境が変化しても、衛星から直接到来した電波に係るピーク値を高精度に選定することができる効果を奏する。
実施の形態5.
図11はこの発明の実施の形態5による位置測位装置の中央処理部34を示す構成図であり、図において、図5と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
中央処理部34の相関ピークパターン生成部51はピーク値検知部41により検知されたピーク値が複数存在する場合、衛星1,2とSPS参照局4間の擬似距離PR1,PR2を基準にして相関ピークパターンを生成する。
中央処理部34のパターンマッチング部52はピーク値検知部41により検知されたピーク値と相関ピークパターン生成部51により生成された相関ピークパターンとのパターンマッチングを実施して、ピーク値検知部41により検知されたピーク値の中で、その相関ピークパターンに最も適合するピーク値を検知する。
次に動作について説明する。
中央処理部34以外には、上記実施の形態1〜4と同様であるため、中央処理部34の処理内容のみを説明する。
中央処理部34のピーク値検知部41は、SPS信号処理部27の事後処理部31から有効範囲内の相関値を受けると、図12に示すように、その相関値と予め設定された所定の閾値を比較して、その閾値より大きい相関値をピーク値として検知する。
図12の例では、3個のピーク値を検知する。
中央処理部34の相関ピークパターン生成部51は、ピーク値検知部41により検知されたピーク値が複数存在する場合、衛星1,2とSPS参照局4間の擬似距離PR1,PR2を基準にして相関ピークパターンを生成する。
相関ピークパターンの生成方法は、特に限定するものではないが、例えば、下記の非特許文献に開示されている方法を使用すればよい。
・非特許文献
J.B.Y.Tsui,Fundamentals of Global Positioning System Receivers A Software Approach,John Wiley & Sons,Inc.2000,Canada pp.78−83
中央処理部34のパターンマッチング部52は、相関ピークパターン生成部51が相関ピークパターンを生成すると、その相関ピークパターンとピーク値検知部41により検知されたピーク値とのパターンマッチングを実施して、ピーク値検知部41により検知されたピーク値の中で、その相関ピークパターンに最も適合するピーク値を検知する。
パターンマッチング方法は、特に限定するものではないが、例えば、上記の非特許文献に開示されている方法を使用すればよい。
中央処理部34の測位部44は、パターンマッチング部52が相関ピークパターンに最も適合するピーク値を検知すると、そのピーク値から現在位置を測位する。
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、衛星1,2と参照局4間の擬似距離を基準にして相関ピークパターンを生成し、SPS信号処理部27から出力される相関値のピーク値の中で、その相関ピークパターンに最も適合するピーク値を検知するように構成したので、衛星1,2から直接到来する電波が弱くなる受信環境下でも、現在位置を正確に測位することができる効果を奏する。
実施の形態6.
上記実施の形態5では、中央処理部34のパターンマッチング部52が、相関ピークパターン生成部51により生成された相関ピークパターンとピーク値検知部41により検知されたピーク値とのパターンマッチングを実施するものについて示したが、図13に示すように、パターンマッチング部52が、ピーク値検知部41により検知されたピーク値を補正し、補正後のピーク値と相関ピークパターン生成部51により生成された相関ピークパターンとのパターンマッチングを実施するようにしてもよい。
即ち、パターンマッチング部52は、ピーク値検知部41により検知されたピーク値を受けると、例えば、非線形関数近似式に、そのピーク値とそのピーク値の前後の値を代入することにより、そのピーク値を補正する。
図13は補正前後の相関値の波形を示しており、補正前の相関値は、三角波状の波形であり、相関ピークパターン生成部51により生成された相関ピークパターンの波形(山状の波形)と若干異なっている。
しかし、補正後の相関値は、山状の波形であり、相関ピークパターン生成部51により生成された相関ピークパターンの波形(山状の波形)と類似している。
これにより、パターンマッチングのマッチング精度が向上するため、現在位置の測位精度が向上する。
以上のように、この発明に係る位置測位装置は、衛星から発信される電波を受信して、現在位置を測位するに際して、弱電界の受信環境下でも、高精度の位置測位を実現する必要があるものに適している。

Claims (14)

  1. 衛星から発信される電波を受信する電波受信手段と、上記衛星の擬似パターンコードと上記電波受信手段により受信された電波の相関を求め、その相関値を出力する相関値出力手段と、上記衛星と参照局間の擬似距離を基準にして、上記相関値出力手段から出力された相関値の有効範囲を設定し、その有効範囲内のピーク値を検知するピーク値検知手段と、上記ピーク値検知手段により検知されたピーク値から現在位置を測位する測位手段とを備えた位置測位装置。
  2. 参照局から衛星と参照局間の擬似距離を受信する情報受信手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の位置測位装置。
  3. ピーク値検知手段は、相関値出力手段から出力された相関値と所定の閾値を比較し、その閾値より大きい相関値をピーク値として検知することを特徴とする請求項1記載の位置測位装置。
  4. ピーク値検知手段は、有効範囲内のピーク値が複数存在する場合、閾値を変更して、最大のピーク値を検知することを特徴とする請求項3記載の位置測位装置。
  5. ピーク値検知手段は、有効範囲内のピーク値が複数存在する場合、複数の衛星間の擬似距離差に合致するピーク値を選択することを特徴とする請求項1記載の位置測位装置。
  6. 参照局から複数の衛星間の擬似距離差を受信する情報受信手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の位置測位装置。
  7. ピーク値検知手段により設定された有効範囲の変更を受け付ける変更受付手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の位置測位装置。
  8. ピーク値検知手段は、衛星と参照局間の擬似距離と、検知候補のピーク値に基づく擬似距離とをパラメータにして評価式に代入し、その評価式が成立するまでパラメータを変更して、有効範囲内のピーク値を検知することを特徴とする請求項1記載の位置測位装置。
  9. ピーク値検知手段は、相関値出力手段より出力された相関値から閾値を計算し、その閾値より大きい相関値をピーク値として検知することを特徴とする請求項1記載の位置測位装置。
  10. 相関値出力手段は、電波受信手段により受信された電波を示す受信信号を擬似パターンコードの周期毎に加算して、加算処理後の受信信号と擬似パターンコードの相関を求め、その相関値をデータ変調周期毎に加算することを特徴とする請求項1記載の位置測位装置。
  11. 電波受信手段は、衛星から発信される電波を受信すると、ドップラー現象に伴う当該電波の周波数誤差を検知して、その電波の周波数誤差を補償することを特徴とする請求項1記載の位置測位装置。
  12. ピーク値検知手段は、有効範囲内のピーク値を検知する際、測位手段により前回測位された現在位置を考慮してピーク値を検知することを特徴とする請求項1記載の位置測位装置。
  13. 衛星から発信される電波を受信する電波受信手段と、上記衛星の擬似パターンコードと上記電波受信手段により受信された電波の相関を求め、その相関値を出力する相関値出力手段と、上記衛星と参照局間の擬似距離を基準にして相関ピークパターンを生成し、上記相関値出力手段から出力される相関値のピーク値の中で、その相関ピークパターンに最も適合するピーク値を検知するピーク値検知手段と、上記ピーク値検知手段により検知されたピーク値から現在位置を測位する測位手段とを備えた位置測位装置。
  14. ピーク値検知手段は、相関ピークパターンに最も適合するピーク値を検知する際、相関値出力手段から出力される相関値のピーク値と、そのピーク値の前後の値を用いて、そのピーク値を補正することを特徴とする請求項13記載の位置測位装置。
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