JPWO2006077671A1 - プロジェクタ装置 - Google Patents
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Abstract
プロジェクタ装置であって、所定の映像を構成する映像光を収束する集光部(14)と、集光部(14)からの映像光を透過し、所定倍率でスクリーンに表示するレンズ部(4)と、レンズ部(4)よりスクリーンに表示された画像の位置を調整するため、集光部(14)とレンズ部(4)との相対距離を変化可能な可動部(5)と、可動部(5)により変化された相対距離が所定量を越えるか否かを判別する制御部(6)と、を備える。
Description
この発明はプロジェクタ装置に関し、特に、スクリーン上の投射画像の位置を移動可能なプロジェクタ装置に関する。
近年、特に業務用のプロジェクタ装置は、映像の大型化、映像の画質の向上等に伴い、装置そのものが大型で重量の大きなものとなっている。このような、大型で重量の大きなプロジェクタ装置は、据付けられるなど、設置の位置を容易に変更できない場合が多い。
斯かる状況において、プロジェクタ装置の本体を据付けた状態で映像をスクリーン上の所望の位置で映し出し得るように、映像光の光束の中心線とレンズ群の光軸の距離を相対的に可変とする構成が知られている(例えば、特開平9−138377号公報参照)。この構成によれば、プロジェクタ装置からの映像光の、スクリーン上における投射位置をスライドさせることが可能である。
ここで、このようなプロジェクタ装置では、入射光の中心線とレンズ群の光軸とが一致しているとき、つまり、入射光の中心線とレンズ群の光軸との距離がゼロである場合には、映像光の光束及びレンズの光軸がスクリーンに対して垂直な位置にある。この状態で得られる映像は、当初の所望通りの状態で映し出され、観る者にとってその映像に何ら違和感なく視て感じ取られ、問題はない。
しかしながら、入射光の中心線とレンズ群の光軸とが一致せず、それら中心線と光軸に相対的な距離が生じると、レンズ群の光軸とレンズ群からスクリーンに進む投影光の光軸との間に角度が生じる。このとき、投影光の光軸はスクリーンに対して垂直方向から角度を持ち、つまり、投影光の光軸がスクリーンに垂直に対して角度を持って投影光がスクリーンに到って映し出されるので、得られる映像は当初の所望通りのものではなく、例えば、図12に示すように、画角が歪み、全体として輝度が一様ではなく、焦点が合わずにじみの拡がった部分を有する。そして、入射光の中心線とレンズ群の光軸との相対的な距離が大きくなればなるほど、つまり、スクリーンが配設される壁面上でレンズ群の光軸が交わる点と実際にスクリーンに映し出される映像との距離が大きいほど、上記の歪みやにじみ等の問題はより一層深刻になり、集光器からの光のすべてがレンズ群に向かわず、画像に欠けが生じる可能性もある。
ここで、スクリーン上の映像のスライドの程度がある程度小さい場合には、歪やにじみは実用上許容できる。しかし、映像をスライドさせ過ぎた場合、画像を観る者がスクリーン上の映像に歪みやにじみをはっきりと認識してしまうなど、実用上の問題となりうる。このように、上記プロジェクタ装置には、スクリーン上の画像の位置調整によって、画像に実用上問題となりうる大きな歪みやにじみが発生する可能性があり、本発明は、上記不具合を解決することを目的とする。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、本発明に係るプロジェクタ装置は、所定の映像を構成する映像光を収束する集光部と、前記集光部からの映像光を透過し、所定倍率の画像をスクリーンに表示するレンズ部と、前記レンズ部よりスクリーンに表示された画像の位置を調整するため、前記集光部と前記レンズ部との相対距離を変化可能な可動部と、前記可動部により変化された前記相対距離が所定量を越えるか否かを判別する制御部と、を備えることを特徴とする。これによって、実用上問題となり得る歪みやにじみの発生を未然に判別することを可能とできる。
また、本発明に係るプロジェクタ装置は、前記相対距離が所定量を越えたときに信号を出力する検出部を備え、前記制御部は前記検出部が出力した信号に基づいて前記相対距離が所定量を越えるか否かを判別することを特徴とする、プロジェクタ装置としてもよい。この検出部によって大きな歪みやにじみの発生を未然に判別することが可能とできる。
また、本発明に係るプロジェクタ装置は、前記相対距離を検出する測定部を備え、前記制御部は前記測定部が検出した前記相対距離が所定量を越えるか否かを判別することを特徴とする、プロジェクタ装置としてもよい。この測定部を備えることによって大きな歪みやにじみの発生を未然に判別することが可能とできる。
また、本発明に係るプロジェクタ装置は、前記制御部が前記相対距離が所定量を越えると判別したときに、警告を発することを特徴とする、プロジェクタ装置としてもよい。この警告によって大きな歪みやにじみの発生を未然に判別可能とできる。
また、本発明に係るプロジェクタ装置は、前記制御部が前記相対距離が所定量を越えると判別したときに、警告を含む映像を表示することを特徴とする、プロジェクタ装置としてもよい。これによって大きな歪みやにじみの発生を未然に容易に判別できる。
また、本発明に係るプロジェクタ装置は、前記制御部が前記相対距離が所定量を越えると判別したとき、表示すべき画像の所定領域が削除された映像を表示することを特徴とする、プロジェクタ装置としてもよい。これによって歪みやにじみの少ない画像表示が可能となる。
また、本発明に係るプロジェクタ装置は、前記制御部が前記相対距離が所定量を越えると判別したとき、表示すべき画像の所定領域が黒で表された映像を表示することを特徴とする、プロジェクタ装置としてもよい。これによって歪みやにじみの少ない画像表示が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。しかし、以下に示す実施の形態によって、この発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1に第1の実施の形態に係るプロジェクタ装置1の構成を示す。図に示すように、プロジェクタ装置1は、制御部6と、ケーシング2と、光源3と、レンズ群4と、を備える。
図1に第1の実施の形態に係るプロジェクタ装置1の構成を示す。図に示すように、プロジェクタ装置1は、制御部6と、ケーシング2と、光源3と、レンズ群4と、を備える。
制御部6は、プロジェクタ装置1全体の動作を制御する。制御部6は、操作者からの指示を受け付け、操作者からの指示によっても動作可能である。操作者からの指示は、リモートコントローラ7を介して入力される。リモートコントローラは7は、後述するケーシング2に着脱可能な構成であり、ケーシング2に装着している際にはリモートコントローラ7は装置本体の操作装置として機能し、ケーシング2から離脱している際にはリモートコントロール装置として機能する。勿論、後述するケーシング2に別途操作装置を設けてもよい。リモートコントローラ7は、カーソルボタンなどを有し、スクリーン上の画像位置を調節するよう、後述するスライダ部材16をスライドさせる指示を入力可能に構成されている。
ケーシング2は、プロジェクタ装置1の本体を構成する。ケーシング2は、その一側面のほぼ中央に、映像用の光を通過させるための開口部8が開設されている。使用の際、プロジェクタ装置1は、開口部8がスクリーンに向くよう配置される。
光源3は、投影のための白色光を出力する。光源3の出力のON−OFFは、制御部6によって制御される。光源3からの光は、スクリーン上において所望の映像が得られる映像光となるよう加工される。具体的には、光源3からの光は、分光器9と、デジタルマイクロミラーデバイス部10,11,12(以下、「DMD」と称する)と、映像データ出力部13と、により加工され、集光器14により収束される。
分光器9は、光源3からの白色光を受け、白色光を複数の原色光である赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の三色に分光する。
DMD10,11,12はそれぞれ、制御部6からのドライブ信号に基づき、分光器9からの赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の原色光を受けて、所定の映像を構成するための光をレンズ群4に反射光として送る。
映像データ出力部13は、映像に係る映像データ信号を出力する。映像データ出力部13は、制御部6からのリクエスト信号に対して、対応する映像データ信号を制御部6に送る。制御部6は受け取った映像データ信号に基づいて、DMD10,11,12の反射を制御し、所定映像を構成するよう光をそれぞれ反射させる。
集光器14は、DMD10,11,12からそれぞれ赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の光を受取って映像用の一纏まりの映像光として収束させる。集光器14は、レンズ群4に向けて収束光を出射する。
レンズ群4は、複数枚のレンズから構成され、各レンズが所定順で且つ所定間隔をおいて、筒体15に保持されている。レンズ群4は、集光器14からの光を透過して所望倍率の映像光とする。レンズ群4の出射端は開口部8を介してケーシング2の外部に向けられ、スクリーンに所定倍率の映像光を出射する。
集光器14は、収束した光の中心線X(光軸)をレンズ群4の軸線Y(光軸)と平行になるように、レンズ群4に向けて出射する。ここで、レンズ群4は、集光器14に対して相対距離を変更可能に構成されている。
図2に、レンズ群4の近傍の構成の一例を示す。図に示す例において、レンズ群4は可動部5によってスライド移動可能である。可動部5は、集光器14からの映像光の光軸Xとレンズ群4の光軸Yとの相対距離を所望量変化させ得る。
図に示す例において、可動部5は、ステータ部材17と、スライダ部材16と、ギアード・モータ18と、ラック・ギア部19と、ピニオン・ギア20と、から構成されている。ステータ部材17はケーシング2にビス止め固定されている。スライダ部材16は筒体15を保持し且つステータ部材17と係合する。ギアード・モータ18はスライダ部材16に矢印A及びB方向のスライドの力を与える。ラック・ギア部19はスライダ部材16に付設されている。ピニオン・ギア20はギアード・モータ18の出力軸に付設されている。
制御部6の制御に基づくギアード・モータ18の回転により、スライダ部材16及びこれに取り付けられた筒体15(レンズ群4)はスライド可能である。可動部5は、制御部6の制御の下、レンズ群4を集光器14に対して図中矢印A及びB方向にスライドさせ得る。なお、可動部5の構成はこれに限られず、レンズ群4と集光器14との相対距離を変更可能なものであればどのような構成であってもよい。
このように、可動部5によって、集光器14からの映像光の光軸Xとレンズ群4の光軸Yとの相対距離を所望の量変化させることが可能である。これにより、スクリーン上に投射される画像は、レンズ群4のスライド方向と同じ方向にその移動量に対応して移動可能である。例えば、操作者は、スクリーンに投影される画像を見て、画像の位置がスクリーン上でずれている場合、調整のためリモートコントローラ7を操作して移動量を指示する。制御部6は、指示された移動量に応じて可動部5によりレンズ部4をスライドさせ、これにより、スクリーン上の画像のずれは調整可能である。
しかし、レンズ群4の光軸Yと集光器14からの映像光の光軸Xとの相対位置が離れ過ぎた場合、その離隔距離に応じてスクリーン上の画像において画角に歪みが生じる、画像全体としての輝度の一様さが確保できない、或いは、映像光がスクリーン上で焦点が合わずに結果的に画像ににじみが生じ更に離隔距離が大きくなるにつれにじみが拡がる、等の問題が発生する。
本実施の形態に係るプロジェクタ装置1は、光軸Xと光軸Yとの離隔距離(スライダ部材16のスライド量)が所定量を越えると操作者に警告を発する。このことによってスクリーン上の画像における、画角の歪み、画像全体としての輝度の一様さの低下、にじみの拡がり等がある程度の大きさに達したことを操作者は表示画像の位置調整中に知ることができる。
ここで、集光器14からの映像光の中心線Xに対してレンズ群4の光軸Yを離隔すると、スクリーン上の画像で画角の歪み、画像全体としての輝度のムラ、画像のにじみの拡がりが認められる旨を述べたが、実際には、それら画角の歪み、画像全体としての輝度のムラ、画像のにじみの拡がりはスクリーン上の画像のスライド方向端部に現れる。しかし、映像を観賞する者にとって、実際には映像を全体画像として感性的に捉えるので、スクリーン上の画像のスライド方向端部にのみそれら画角の歪み、画像全体としての輝度のムラ、画像のにじみの拡がりが現れるという表現を避けている。
以下では、本実施の形態における警告を発する構成について図面を参照しつつ説明する。
図1及び2に示すように、本実施の形態のプロジェクタ装置1は、リミッタ21,22と、押圧体23,24と、を備える。
図2を参照して、リミッタ21は、凸部を有するスライダ25に取付けられている。スライダ25は、ステータ27の溝部と嵌合し、締め付けネジ29によってネジ止めされている。ステータ27は、ケーシング2の底に立設された支柱部材31に取付けられている。図2中は図示しないが(図1参照)、リミッタ22も同様に、スライダ26,ステータ28、締め付けネジ30等によってケーシング2に固定されている。
図1に示すように、リミッタ21,22は、スライダ部材16の可動域の両端近傍にそれぞれ配置されている。リミッタ21,22は押圧体23,24から押圧力を受けてスイッチ作動を生じさせる位置にそれぞれ設けられている。
ここで、ステータ27,28の溝部は、スライダ部材16のスライド方向に略並行に設けられ、スライダ25,26は、締め付けネジ29,30を緩めることにより、スライダ部材16と同様に矢印A及びB方向にそれぞれスライド可能である。従って、リミッタ21,22の位置は、スライダ部材25,26をスライドさせることにより、それぞれ微妙な調節が可能である。
上述したように、スクリーンに投射される映像の位置を調整する際、制御部6は操作者の指示に応じてスライダ部材16をスライド移動させてレンズ群4と集光器14とを離隔し或いは近づける。このとき、離隔距離が大きすぎる場合には、スクリーン上の画像には画角の歪み、画像全体としての輝度の均一性、にじみなどが明確に視認可能な程度となり得、実用上問題となりうる。リミッタ21,22の位置は、これらの歪み、にじみ等が許容可能な程度となる離隔の限度に基づいて設定される。このような離隔の限度(許容量)は、経験的に定められ、例えば、一般的な操作者がスクリーン上の画像を見てその歪み等が許容可能であると感じる程度を目安として設定される。リミッタ21,22は、好ましくは集光器14の中心線Xを中心として対象に配置される。
押圧体23,24は、スライダ部材16の両端に付設され、スライダ部材16と共に矢印A及びB方向にスライドする。リミッタ21,22は、押圧体23,24による押圧を検知してON状態の信号を生成する。
リミッタ21,22はそれぞれ、レンズ群4を保持するスライダ部材16の矢印A又はB方向へのスライドに伴い押圧体23,24によって押圧されると、ON状態である旨の信号を制御部6に送る。
制御部6はリミッタ21,22からのON状態を示す信号に基づき、スライダ部材16が矢印A又はB方向に予め設定した限度を越えてスライドしたことを検知する。これは、集光器14からの映像光の中心線Xに対してレンズ群4の光軸Yの離隔距離が予め設定した量を越えたことを意味する。
スライダ部材16が所定量を越えてスライドしたことを検知した制御部6は、操作者にその旨を示す警告を発する。本例において、制御部6は、スクリーン上に表示される映像に所定の加工を施して操作者に警告を発する。具体的には、制御部6は、リミッタ21,22からの信号を受け取ると、所定の警告表示を含む映像信号を出力するよう映像データ出力部13を制御する。制御部6は、映像データ出力部13からの映像信号に基づいて、警告表示を含む映像を作製するようDMD10,11,12を制御する。DMD10,11,12等によって加工された映像光は、レンズ群4を通じてスクリーンに投射される。操作者は、画像を調整しているとき、すなわち、スライダ部材16をスライドさせているとき、この警告表示を目にすることとなる。これにより、操作者は、スライダ部材16の移動量が所定量を越え、画像等の歪み、輝度の不均一性、にじみが問題となりうる状態にあることを認識することができる。
以下、上記構成のプロジェクタ装置1の動作について説明する。
操作者はプロジェクタ装置1を所望の場所に設置する。使用を開始するとき、操作者は、所望の位置に配置したスクリーンに画角調整用のテスト画像を投射し、画像が所望の位置に投射されるか、例えば、配置したスクリーンに画像が収まっているかを確認する。プロジェクタ装置1は、外部からの映像データの入力がない場合、或いは、リモートコントローラ7等によって指示された場合、テスト画像をスクリーン上に投射するよう制御する。本例では、図3に示すように、黒字に白の格子模様のテスト画像映像がスクリーン上に表示される(図中、斜線にて色の違いを示す)。テスト画像を構成するデータは、例えば、映像データ出力部13に記憶されている。
操作者は、スクリーンに表示されたテスト画像を見て、画像が所望の位置にない場合、リモートコントローラ7を用いてプロジェクタ装置1に画像調整を指示する。操作者は、例えば、スクリーン上の映像をA方向に所望の距離だけ移動させるようリモートコントローラ7を通じてその旨の制御信号を入力する。制御部6は、制御信号を受けて、ギアード・モータ18を所望の距離に対応した駆動をするよう制御する。ギアード・モータ18は、制御部6からの制御信号を受けてピニオン・ギア20を回転させ、ラック・ギア部19が矢印A方向に送られる。
ラック・ギア部19が矢印A方向に送られると、筒体15はラック・ギア部19と一体であることにより矢印A方向に同じ距離だけ移動する。このとき、筒体15に保持されているレンズ群4も矢印A方向に同じ距離だけ移動し、レンズ群4の光軸Yは集光器14からの映像光の中心線Xに対して矢印A方向に同じ距離移動し、その移動に対応する量だけスクリーン上の映像位置が矢印A方向にスライドする。ギアード・モータ18は指示された量の駆動の後停止し、ピニオン・ギア20からのラック・ギア部19の矢印A方向の移動が停止する。結果的に、筒体15の矢印A方向への移動も停止する。このようにして、操作者の所望に応じて、スクリーン上の映像位置は矢印A方向に所望距離だけスライドした位置に設定される。操作者が映像位置をB方向に移動させたい場合も、制御部6は同様の制御を行う。
ここで、操作者が映像位置をA方向にスライドさせ続けると、ギアード・モータ18はスライダ部材16をスライドさせ続け、いずれ押圧体23がリミッタ21に到達する。リミッタ21は、押圧体23による押圧を検知すると、制御部6にON状態を示す信号を送出する。
制御部6は、リミッタ21からの信号を受け取ると、スクリーン上の画像の画角の歪み、輝度の均一性、にじみが所定量を越えうることを示す警告表示を含む画像を表示するよう制御する。
具体的には、制御部6は信号を受取ると、例えば、映像データ出力部13に記憶された、警告表示を意味する通常と異なる映像、例えば、図4に示すような黒字に緑色の格子模様の映像の信号を得る(図中、斜線にて色の違いを示す)。警告表示を構成する映像信号は他の内部メモリに記憶されていてもよい。制御部6は、取得した映像信号に基づいてDMD10,11,12を制御し、警告表示を含む映像光を構成し、スクリーン上に投射する。操作者はスクリーンに映し出されたテスト画像の格子模様が白色から緑色に変化することで、画像の移動が所定量を越えたことに気付くことができる。
操作者には、例えば、テスト画像表示中に画像をある量を越えてスライドさせた場合には、画像には歪みやにじみが一般的操作者にとって許容可能な程度を越える場合があることがマニュアル等によって知らされている。さらに、操作者には、マニュアル等により、調整操作中にこのような量を越えた場合には、警告が発せられることも知らされている。本例については、警告時には、テスト画像中の格子模様の色が変わることが操作者に知らされており、操作者は、容易にこの状況に気付くことができる。
警告が発せられたとき、操作者は、所望により、スクリーン上の画像を更にスライドさせる、その位置で留める、或いは、画像を元の位置の方向に戻すのいずれかを決める。すなわち、警告により画像の歪み等が問題となりうる状態にあることに気付いた操作者は、自らの目で画像の歪み、輝度の均一性、にじみを注意深く観察し、それらが操作者にとって許容可能なものであるかを判断する。操作者は、自らの判断に基づいて画像のスライド量を決定する。
このように、本実施の形態によれば、表示画像の位置調整による所定程度を越える画像の歪みやにじみの発生、拡大の可能性について操作者は確実に把握することができ、その一般的な許容量を基準として注意深く調整することができる。また、操作者は、位置を調整した画像について、その歪みやにじみがプロジェクタ装置1の性能の不具合によるものではなく、調整作業自体によるものであることを明確に把握することができ、このような不具合の原因特定に困ることはない。プロジェクタ装置1の製造者も、操作者からの問い合わせや、自らの製品についてのイメージダウンを回避することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、種々の変更等が可能である。
上記実施の形態では、リミッタ21,22をそれぞれ保持するスライダ25,26はそれぞれステータ27,28に対して固定されている。しかし、例えば送りねじ機構を付設することによって、スライダ25,26がそれぞれステータ27,28に対して簡便に位置可変とした構成であってもよい。
上記第1実施の形態では、物理的手法によってスライド量を検出するものとした。しかし、スライダ部材16を駆動するギアード・モータ18の駆動量或いは駆動の指示量に基づいて、スライド量を検出するようにしてもよい。
上記実施の形態では、画角調整用テスト画像を調整する際に警告が発せられる構成とした。しかし、これに限らず、外部ソースから入力された映像を表示している際にも警告を発するようにしてもよい。この場合、設定された量を越えて操作者が画像を移動させたとき、図5に示すように"WARNING!!"等の注意文或いは図6に示すような注意を促すアイコンが、表示されるべき画像に重畳して表示される。すなわち、制御部6は、リミッタ21,22からの信号を受けると、出力中の映像信号に注意文或いは注意アイコンを表す映像データを付加するよう映像データ出力部13を制御する。注意文或いは注意アイコンを表す映像データは、例えば、制御部6、映像データ出力部13等に設けられた内部メモリに記憶されている。制御部6は、警告表示データが付加された映像データに基づいてDMD10,11,12等を制御して、警告表示を含む画像を作成する。これにより、テスト画像ではない通常の画像の表示中において画像位置を調整する場合においても、操作者が容易に歪み等の発生可能性に気付くことができるなど、上記実施の形態におけるのと同様の効果が得られる。
また、警告を発する方法は、操作者の注意を喚起可能であれば足り、いかなるものであってもよい。例えば、画像全体或いはその一部(周縁、外枠等)を点滅させるようにしてもよい。
さらにまた、プロジェクタ装置1の本体に警告を表示する発光素子(LED等)を設けたり、或いは、小型液晶パネルを設け、"WARNING!!"などを警告文を表示させてもよい。プロジェクタ装置1の本体に設けられた調整ボタン等を介して調整する場合には、特に効果的である。
あるいはまた、リモートコントローラ7を通じて操作者に警告を発するようにしてもよい。この場合、リモートコントローラ7として、プロジェクタ装置1のインタフェースとの間で信号の送受信が可能な双方向通信型のものを用いる。リモートコントローラ7は、例えば、液晶画像又は発光素子を有し、警告時には制御部6の指示の下、図7に例示するように、"WARNING!!"などの警告文を表示させ、又は、発光素子発光させてもよい。或いは、リモートコントローラ7はバイブレータを有し、警告時には制御部6の指示の下、振動するようにしてもよい。
このようなプロジェクタ装置1或いはリモートコントローラ7を介した警告によっても、操作者は容易に歪み等の発生可能性に気付くことができるなど、上記実施の形態におけるのと同様の効果が得られる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。第2の実施の形態において、画像のスライドにより発生した画像の歪み、にじみ等の部分は、自動的に所定程度削除される。
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。第2の実施の形態において、画像のスライドにより発生した画像の歪み、にじみ等の部分は、自動的に所定程度削除される。
図8および9に、本発明の第2の実施の形態にかかるプロジェクタ装置1の構成を示す。なお、理解を容易なものとするため、図1と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。図8に示すプロジェクタ装置1は、図1中のリミッタ21,22、押圧体23,24等のスライダ部材16の所定スライド量を検知するための要素の代わりに、スライダ部材16のスライド量を測定するための測定部31を有する。
測定部31は、スケール体32と、発光素子33と、受光素子34、保持部材35と、から構成されている。
スケール体32は、表面に縦縞格子等の形状が刻まれ奧の面が反射面となった平板状部材から構成され、スライダ部材16に取付けられている。スケール体32は、スライダ部材16の移動とともに移動する。
発光素子33はLED等から構成され、スケール体32に測定用の光を発光する。受光素子23は、発光素子33から発光され、スケール体32より反射された光を検出する。
保持部材35は、ケーシング2に固定され、発光素子33と受光素子34とをスケール体32に対向するように保持する。
制御部6は、発光素子33の測定用の光の出力を制御する。発光素子33からの光は、スケール体32からその表面形状に応じて異なって反射される。受光素子34は光電変換素子から構成され、受け取った反射光の特性、例えば、スケール体32の縦縞格子による明と暗の数等に基づいて異なった信号を発生する。制御部6は、受光素子34からの信号に基づいて、保持部材35に対するスライダ部材16のスライドの方向と量を測定する。
制御部6は、受光素子34からの信号に基づいてスライダ部材16のスライド量が所定量を越えたと判別したとき、画像のスライド方向の端部を所定幅削除した画像を表示するよう制御する。具体的には、このとき、制御部6は、表示されるべき映像データについて、スライド方向の端部所定領域を黒で表した(黒を重ねた)映像データを出力するよう映像データ出力部13を制御する。制御部6は、映像データ出力部13からの信号に基づきDMD10,11,12を制御して所望の映像光を構成する。なお、元の画像の端部に重ねる色としては、観る者に違和感を与えない色であればいかなる色であってもよいが、プロジェクタ装置1は一般に暗い状況で使用されるため、黒を用いることが好ましい。また、削除すべき領域については何の映像も表示しない、すなわち、光源からの白色光がそのまま投射されるようにしてもよい。
一例において、制御部6は、受光素子34からの信号に基づいて、スライダ部材16がいずれかの方向に10mmを越えてスライドしたか否かを判別する。制御部6は、スライド量が10mmを越えたと判別したとき、DMD10,11,12等を制御して、スライド方向の画像端部を、所定程度削除する。削除の程度は、画像全体における割合(例えば、全体の5%など)、固定幅(例えば外枠から12mmなど)などである。削除の程度は、映像を観る者にとって許容できる範囲として、予め設定される。
以下において、上記構成のプロジェクタ装置1の動作を説明する。
操作者は所望の場所に設置したプロジェクタ装置1の電源を入れ、スクリーンに映像を表示させる。このとき、制御部6は、光源3にドライブ信号を送って白色光を出力させるように制御する。光源3は制御部6からのドライブ信号に基づいて白色光を分光器9に対して出射し、分光器9は光源3からの白色光を赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の三色に分光して集光器14に向けて出射する。制御部6は、これと共に、映像データ出力部13からの映像データに基づいて映像を構成するためのドライブ信号をDMD10,11,12に送る。
集光器14は、DMD10,11,12からの映像光を収束し、その映像光をレンズ群4に向けて出射する。尚、プロジェクタ装置1の初期の状態においては、集光器14からの映像光の光束の中心線Xとレンズ群4の光軸Yは互いに一致した状態が確保されている。レンズ群4は、集光器14からの映像光を透過し、所定の倍率に拡大してスクリーンに向けて投射する。
操作者は、スクリーンに投射された画像を見て、所望の位置に投射されているか、例えば、配置したスクリーンに画像が収まっているかを確認する。このとき、集光器14からの映像光の光束の中心線Xとレンズ群4の光軸Yとが互いに一致した状態、つまり、光束の中心線Xとレンズ群4の光軸Yとの間の距離がゼロである場合には、図10に示すように、スクリーン上の画像には歪もにじみの広がりも現れることがない。
操作者は、スクリーンに投射された画像を見て、画像が所望の位置にない場合、リモートコントローラ7を用いてプロジェクタ装置1に画像調整を指示する。操作者は、例えば、スクリーン上の映像をA方向に所望の距離だけ移動させようとする。このとき、操作者はリモートコントローラ7を通じてその旨の制御信号を入力する。制御部6は、制御信号を受けて、ギアード・モータ18を所望の距離に対応した駆動をするよう制御する。ギアード・モータ18は、制御部6からの制御信号を受けてピニオン・ギア20を回転させ、ラック・ギア部19が矢印A方向に送られる。
ラック・ギア部19が矢印A方向に送られると、筒体15はラック・ギア部19と一体であることにより矢印A方向に同じ距離だけ移動する。筒体15に保持されているレンズ群4も矢印A方向に同じ距離だけ移動し、レンズ群4の光軸Yは集光器14からの映像光の中心線Xに対して矢印A方向に同じ距離移動し、その移動に対応する量だけスクリーン上の映像位置が矢印A方向にスライドする。ギアード・モータ18は所定量の駆動の後停止し、ピニオン・ギア20からのラック・ギア部19の矢印A方向の移動が停止する。結果的に、筒体15の矢印A方向への移動も停止する。このようにして、操作者の所望に応じて、スクリーン上の画像位置は矢印A方向に所望距離だけスライドした位置に設定される。操作者が画像位置をB方向に移動させたい場合も、制御部6は同様の制御を行う。
制御部6は、測定部31を介してスライダ部材16のスライド量を監視している。操作者が画像位置をA方向にスライドさせ続けると、可動部5により集光器14からの映像光の光束の中心線Xとレンズ群4の光軸Yの離隔距離(スライダ部材16のスライド量)が変化する。制御部6は、スライドの方向および量に応じた信号を、測定部31から受け取り、いずれかの方向へのスライド量が所定量を越えたか否かを比較判別する。
スライド量が所定量を越えない状態では、制御部6は、画像の削除をすることなく、映像データ出力部13からのオリジナルの映像データに基づいた全ての映像を表示するよう制御する。
他方、スライド量が所定量を越えた状態になると、制御部6は、表示すべき映像データにについてそのスライド方向の端部が所定程度削除された映像に対応する信号を作製するよう映像データ出力部13を制御する。制御部6は、出力された映像信号に基づいて、DMD10,11,12を制御する。例えば、制御部6は、削除すべき部分を黒で表した映像信号を出力するよう映像データ出力部13を制御する。
DMD10,11,12は、制御部6からの削除加工の施された映像に対応する信号に基づいて、分光器9からの光を受けて映像用の光として集光器14に反射する。集光器14は、DMD10,11,12からの映像用の光を受けると、映像光を構成するように集光し、レンズ群4を介してスクリーンに投射する。
レンズ群4を透過した映像光は、スクリーン上に画像として現れるが、この画像では、映像データ出力部13からのオリジナルの映像データに含まれる画像の端部が削除されている。
スライダ部材16の移動に伴いレンズ群4がスライドし過ぎると、集光器14からの映像光の光束の中心線Xとレンズ群4の光軸Yが大きく離隔し、その離隔に対応して画像位置がスライドして焦点がずれてしまう。このとき、スクリーンに表示される画像には、図12に示すように、画像のそのスライド方向の端部、特に角部に歪及びにじみの広がりが明確に現れてしまう。(図12では、第2の実施の形態からは外れた画像の説明のため対応する各要素に"a"を付して示している。)また、さらにスライドさせた場合には、集光器14からの光がレンズ群4にすべて出射されず、画像が欠けてしまう。
しかし、第2の実施の形態においては、所定量を越えるスライドが行われた場合には自動的に歪み等が現れる画像端部が予め削除された画像が表示される。したがって、図12において歪及びにじみの広がりとなって現れている映像部分が削除された、図11に示すような画像がスクリーンには映し出される。
従って、スクリーン上に映し出される画像には、一般的、経験的に許容できないと思われる歪やにじみの広がりが含まれていない。このため、観る者に、できる限り歪みやにじみの少ない画像を提供することが可能となる。
また、観る者はその画像が映像データ出力部13からの映像データにほぼ忠実に基づいている画像であることを了解し、削除した部分を除いて、つまり、映し出されている画像に信頼を置くことができる。他方、画像をスクリーン上でスライドさせることによって、その画像に歪及びにじみの広がりが生じることを知っている者にとっては、プロジェクタ装置1によって得られる画像には歪及びにじみの広がりが含まれておらずデフォルムされていないので、その画像に大きく違和感を覚えることはない。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、種々の変更等が可能である。
上記第2の実施の形態では、測定部31は、非接触式の、光学的手法によってスライド量を検出するものとした。しかし、これに限らず、上記第1の実施の形態と同様の物理的手法によってスライド量を検出するようにしてもよい。勿論、逆に、第1の実施の形態において、第2の実施の形態で用いる光学的手法を適用することも可能である。さらに、スライダ部材16を駆動するギアード・モータ18の駆動量或いは駆動の指示量に基づいて、スライド量を検出するようにしてもよい。
また、プロジェクタ装置1は、可変手段5の機能によって集光器14に対してレンズ群4がスライドした際に、制御手段6が距離測定手段21からそのスライドした距離のデータを記憶しておき、映像の投影を終了すると前記距離のデータに基づいてレンズ群4を元の位置に戻すように可変手段5を出力させる、つまり、集光器14からの映像光の光束の中心線Xとレンズ群4の光軸Yが一致する位置となるように、可変手段5を出力させる制御機能を付加することも可能である。
上記第1および第2の実施の形態では、可動部5はレンズ群4を水平方向に移動し、従って、集光器14からの映像光の中心線Xとレンズ群4の光軸Yは水平方向に離隔及び接近する構成になっている。しかしこれに限らず、プロジェクタ装置1の本体と使用するスクリーンとの相対距離から、可動部5はレンズ群4と集光器14との相対距離を、上下方向或いは斜め方向に移動可能としてもよい。いずれの場合も、上下方向或いは斜め方向の可動範囲内にセンサ等を設けることにより、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
上記第1および第2の実施の形態では、DMD10,11,12を用いた反射型の構成としたが、光源からの光に対して透過と遮断を行って所望の映像光を送り出す液晶表示装置等を備えて構成されてもよい。
上記第1および第2の実施の形態では、固定された集光器14に対して、レンズ群4が可動部5によってスライド可能な構成になっている。しかしこれに限らず、集光器14がスライド可能で且つレンズ側が固定される構成、或いは、集光器14及びレンズ群4が共にスライド可能な構成であってもよい。
この発明はプロジェクタ装置、特に、スクリーン上の投射画像の位置を移動可能なプロジェクタ装置に有効に適用可能である。
Claims (7)
- 所定の映像を構成する映像光を収束する集光部と、
前記集光部からの映像光を透過し、所定倍率の画像をスクリーンに表示するレンズ部と、
前記レンズ部よりスクリーンに表示された画像の位置を調整するため、前記集光部と前記レンズ部との相対距離を変化可能な可動部と、
前記可動部により変化された前記相対距離が所定量を越えるか否かを判別する制御部と、
を備えることを特徴とする、プロジェクタ装置。 - 請求の範囲第1項に記載のプロジェクタ装置であって、
前記相対距離が所定量を越えたときに信号を出力する検出部を備え、
前記制御部は前記検出部が出力した信号に基づいて前記相対距離が所定量を越えるか否かを判別することを特徴とする、プロジェクタ装置。 - 請求の範囲第1項に記載のプロジェクタ装置であって、
前記相対距離を検出する測定部を備え、
前記制御部は前記測定部が検出した前記相対距離が所定量を越えるか否かを判別することを特徴とする、プロジェクタ装置。 - 請求の範囲第1項乃至第3項に記載のプロジェクタ装置であって、
前記制御部が前記相対距離が所定量を越えると判別したときに、警告を発することを特徴とする、プロジェクタ装置。 - 請求の範囲第1項乃至第3項に記載のプロジェクタ装置であって、
前記制御部が前記相対距離が所定量を越えると判別したときに、警告を含む映像を表示することを特徴とする、プロジェクタ装置。 - 請求の範囲第1項乃至第3項に記載のプロジェクタ装置であって、
前記制御部が前記相対距離が所定量を越えると判別したとき、表示すべき画像の所定領域が削除された映像を表示することを特徴とする、プロジェクタ装置。 - 請求の範囲第1項乃至第3項に記載のプロジェクタ装置であって、
前記制御部が前記相対距離が所定量を越えると判別したとき、表示すべき画像の所定領域が黒で表された映像を表示することを特徴とする、プロジェクタ装置。
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