JP2012150260A - マルチプロジェクションシステム、プロジェクター、及び、画像投射制御方法 - Google Patents

マルチプロジェクションシステム、プロジェクター、及び、画像投射制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遮光板を用いて、重畳領域における見た目上の違和感をより効果的に抑制する。
【解決手段】マルチプロジェクションシステム1の各プロジェクター2は、投射光の投射方向に移動可能に構成され、投射光の周辺を遮光する遮光板31と、投射した投射画像に形成される重畳領域に応じて、遮光板31を投射方向に移動する遮光板移動制御部400と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数のプロジェクターを備えたマルチプロジェクションシステム、このマルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクター、及び、このマルチプロジェクションシステムにおける画像投射制御方法に関する。
従来、複数のプロジェクターにより1つの投射画像を投射するマルチプロジェクションシステムが知られている。この種のシステムでは、互いに隣接するプロジェクターによる投射画像と投射画像との境界が目立たなくなるように、投射画像と投射画像との境界に対応する位置に、これら投射画像が重畳した重畳領域を形成するものがある。さらに、重畳領域における投射画像の輝度が、他の領域における投射画像の輝度よりも高くなり、見た目の悪さが生じることを避けるため、プロジェクターの光束の通過経路上に遮光板を設けて、重畳領域に投射される光を減光する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−268476号公報
上述したマルチプロジェクションシステムでは、遮光板によって投射光の一部を遮光するという特徴を踏まえた上で、遮光板をできるだけ効果的に用いて、重畳領域における見た目上の違和感をより効果的に抑制したいとするニーズがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、遮光板を用いて、重畳領域における見た目上の違和感をより効果的に抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数のプロジェクターを備え、隣接するプロジェクターから投射される投射画像が重畳領域を形成するように、前記複数のプロジェクターから投射画像に対応する投射光を投射するマルチプロジェクションシステムであって、前記プロジェクターは、投射光の投射方向に移動可能に構成され、投射光の周辺を遮光する遮光板と、投射した投射画像に形成される前記重畳領域に応じて、前記遮光板を前記投射方向に移動する移動制御部と、を備えることを特徴とする。
ここで、遮光板を投射方向に移動することによって、当該遮光板による遮光の影響を受ける範囲を変化させた場合、当該範囲の変化にかかわらず、当該範囲の全域における明るさの変化の態様が、一定である状態が維持される。
これを踏まえ、上述した構成によれば、重畳領域の範囲の状況にかかわらず、遮光板により、重畳領域の全域を、明るさの変化の態様を一定に維持しつつ、適切にその輝度を調整することが可能となり、重畳領域における見た目上の違和感をより効果的に抑制することができる。
また、上記発明のマルチプロジェクションシステムであって、本発明は、前記移動制御部は、投射画像において前記遮光板による投射光の遮光の影響を受ける範囲と、当該投射画像に形成される前記重畳領域とが対応するように、前記遮光板を前記投射方向に移動することを特徴とする。
この構成によれば、移動制御部により、投射画像において遮光板による投射光の遮光の影響を受ける範囲と、投射画像に形成される重畳領域とが対応するような位置に、遮光板が位置することとなり、重畳領域における見た目上の違和感の抑制の確実性を向上できる。
また、上記発明のマルチプロジェクションシステムであって、本発明は、前記移動制御部は、投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における前記重畳領域の範囲、及び、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離、に基づいて、前記遮光板の前記投射方向における移動量を決定することを特徴とする。
ここで、投射画像において遮光板による投射光の遮光の影響を受ける範囲と、投射画像に形成される重畳領域とが対応するような遮光板の位置は、投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における重畳領域の範囲、及び、プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離に基づいて、一意に定まることが判明した。
これを踏まえ、移動制御部は、投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における重畳領域の範囲、及び、プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離を利用して、遮光板の投射方向における移動量を適切に決定可能である。
また、上記発明のマルチプロジェクションシステムであって、本発明は、設定されたズーム率に応じて、投射画像をズーム可能に構成され、前記移動制御部は、ズーム率の値、及び、投射される投射画像のサイズに基づいて、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離を算出した上で、投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における前記重畳領域の範囲、及び、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離、に基づいて、前記遮光板の前記投射方向における移動量を決定することを特徴とする。
ここで、ズーム率の値、プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離、及び、投射画像のサイズの値は、いずれか2つの値が定まれば、他の1つの値が定まる、という関係にある。
これを踏まえ、上記構成によれば、移動制御部は、ズーム率を利用して、プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離を求めることが可能となり、例えば、これら値を求めるための特別の機構、装置を設ける必要が無くなり、コストの削減を実現できる。
また、上記発明のマルチプロジェクションシステムであって、本発明は、設定されたズーム率に応じて、投射画像をズーム可能に構成され、前記移動制御部は、ズーム率の値、及び、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離に基づいて、投射される投射画像のサイズを算出した上で、投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における前記重畳領域の範囲、及び、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離、に基づいて、前記遮光板の前記投射方向における移動量を決定することを特徴とする。
この構成によれば、移動制御部は、ズーム率を利用して、投射される投射画像のサイズを求めることが可能となり、例えば、これら値を求めるための特別の機構、装置を設ける必要が無くなり、コストの削減を実現できる。
また、上記発明のマルチプロジェクションシステムであって、本発明は、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離を検出する投射距離取得部を備えることを特徴とする。
この構成によれば、投射距離取得部により、自動で、プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離を取得可能となる。
また、上記発明のマルチプロジェクションシステムであって、本発明は、前記複数のプロジェクターのそれぞれの移動制御部は、1の前記投射距離取得部により検出された前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離に基づいて、前記遮光板の前記投射方向における移動量を決定することを特徴とする。
この構成によれば、マルチプロジェクションシステムを構成する複数のプロジェクターのうち、1台のプロジェクターが投射距離取得部の機能を実現するための、装置、機構を備えていればよくなり、コストの削減、処理効率の向上を実現できる。
また、上記発明のプロジェクションシステムであって、本発明は、遮光板は、さらに、前記投射方向と直交する方向に移動して、投射光の周辺の所定範囲を遮光可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、投射方向だけでなく、当該投射方向と直交する方向に移動させることによっても、遮光板による遮光の影響を受ける範囲を変更することが可能となり、状況に応じて、いずれの手段を利用して遮光板を移動させるのかを選択でき、ユーザーの利便性が向上する。
また、上記目的を達成するために、本発明は、他のプロジェクターから投射される投射画像との間で重畳領域が形成されるように、投射画像に対応する投射光を投射するプロジェクターであって、投射光の投射方向に移動可能に構成され、投射光の周辺を遮光する遮光板と、投射した投射画像に形成される前記重畳領域に応じて、前記遮光板を前記投射方向に移動する移動制御部と、を備えることを特徴とする。
ここで、遮光板を投射方向に移動することによって、当該遮光板による遮光の影響を受ける範囲を変化させた場合、当該範囲の変化にかかわらず、当該範囲の全域における明るさの変化の態様が、一定である状態が維持される。
これを踏まえ、上述した構成によれば、重畳領域の範囲の状況にかかわらず、遮光板により、重畳領域の全域を、明るさの変化の態様を一定に維持しつつ、適切にその輝度を調整することが可能となり、重畳領域における見た目上の違和感をより効果的に抑制することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、隣接するプロジェクターから投射される投射画像が重畳領域を形成するように、複数の前記プロジェクターから投射画像に対応する投射光を投射させる画像投射制御方法であって、投射光の投射方向に移動可能に構成され、投射光を遮光可能な遮光板を、投射した投射画像に形成される前記重畳領域に応じて前記投射方向に移動し、前記遮光板により投射光の周辺の所定範囲を遮光しつつ投射画像を投射することを特徴とする。
ここで、遮光板を投射方向に移動することによって、当該遮光板による遮光の影響を受ける範囲を変化させた場合、当該範囲の変化にかかわらず、当該範囲の全域における明るさの変化の態様が、一定である状態が維持される。
これを踏まえ、上述した画像投射制御方法によれば、重畳領域の範囲の状況にかかわらず、遮光板により、重畳領域の全域を、明るさの変化の態様を一定に維持しつつ、適切にその輝度を調整することが可能となり、重畳領域における見た目上の違和感をより効果的に抑制することができる。
本発明によれば、遮光板を用いて、重畳領域における見た目上の違和感をより効果的に抑制できる。
実施形態のマルチプロジェクションシステムの概略構成を示す図である。 マルチプロジェクションシステムによる投射態様を模式的に示す図。 プロジェクターによる投射態様を模式的に示す図である。 従来のプロジェクターによる投射態様を模式的に示す図である。 マルチプロジェクションシステムの機能的構成を示す図である。 位置テーブルを模式的に示す図である。 プロジェクターの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1の概略構成を示す図である。
この図1に示すマルチプロジェクションシステム1は、複数のプロジェクター2をスクリーンSCに正対させて並べて配置し、これら複数のプロジェクター2による投射画像を組み合わせて、タイリング表示による一つの大画面画像をスクリーンSC上に投射するシステムである。
マルチプロジェクションシステム1が備える各プロジェクター2には、投射される画像の画像データをプロジェクター2に出力する画像処理装置10が、画像送信ケーブル41を介して接続される。画像処理装置10は、マルチプロジェクションシステム1全体により投射される上記大画面画像の原画像をプロジェクター2の数に対応する部分画像に分割し、各プロジェクター2が投射すべき部分画像を表す画像データ(部分画像データ)を生成する。そして、画像処理装置10は生成した各部分画像データを、その部分画像に対応する位置に配置されたプロジェクター2に対し、画像送信ケーブル41を介して出力する。このため、各々のプロジェクター2は、画像処理装置10から入力される画像データを投射するだけで、マルチプロジェクションシステム1全体としてタイリングによる画像の投射を行える。
図2は、複数のプロジェクター2を用いた投射態様を模式的に示す図である。
この図2には、4台のプロジェクター2を用い、タイリングによってスクリーンSCの投射面に一つの投射画像(結合投射画像100)を投射する場合を例示する。
以下の説明では、マルチプロジェクションシステム1を構成する複数のプロジェクター2から投射された複数の投射画像がスクリーンSC上で結合されて形成される1つの投射画像のことを「結合投射画像」というものとする。
この例では、スクリーンSCの左上にプロジェクター2Aが投射し、スクリーンSCの右上にプロジェクター2Bが、左下にプロジェクター2Cが、右下にプロジェクター2Dが投射する。ここで、タイリングによる境界がスクリーンSCで目立たないように、各プロジェクター2A、2B、2C、2Dが投射する投射画像は少しずつ重ね合わされる。すなわち、プロジェクター2Aが投射する投射画像101と、その右隣にプロジェクター2Bが投射する投射画像102とは、図中に示すように互いの縁が重ね合わされ、重畳領域111が形成されている。同様に、プロジェクター2Cが投射する投射画像103と、プロジェクター2Cの右隣のプロジェクター2Dによる投射画像104とは重畳領域112を形成するよう重ねられる。さらに、投射画像は上下方向にも重ね合わされ、重畳領域113、114が形成される。
スクリーンSC上において各プロジェクター2A、2B、2C、2Dが画像を投射する範囲は、スクリーンSCと各プロジェクター2A、2B、2C、2Dとの距離、隣接するプロジェクター2どうしの間隔、及び、スクリーンSCに対する各プロジェクター2A、2B、2C、2Dの光軸の角度により決定される。つまり、各プロジェクター2A、2B、2C、2DはスクリーンSC上で重畳領域111〜114を形成する位置及び角度に、予め設置されている。
画像処理装置10は、結合投射画像100を4台のプロジェクター2A、2B、2C、2Dで投射するため、結合投射画像100を4つの部分画像に分割する。ここで、重畳領域111〜114が形成されることを加味し、結合投射画像100の4分の1よりも大きい範囲が、各々のプロジェクター2A、2B、2C、2Dに割り当られる。そして、画像処理装置10は、各プロジェクター2A、2B、2C、2Dの割り当て分の部分画像データを、画像送信ケーブル41を介して各プロジェクター2A、2B、2C、2Dに出力する。
画像処理装置10は、投射画像101と投射画像102とが、重畳領域111において同じ画像となるように部分画像データを生成するので、重畳領域111には他の部分と同様の鮮明な画像が投射されている。重畳領域112〜114でも同様である。しかしながら、重畳領域111〜114では、複数のプロジェクター2から投射された光が合成されているので、光量が他の部分(重畳領域以外の領域=非重畳領域)より多く、結果として重畳領域111〜114の相対的な明るさが他の部分より高くなる。これでは各プロジェクター2の投射画像の境界が目立ち、見た目上の違和感が生じてしまう。これを踏まえ、マルチプロジェクションシステム1は、重畳領域111〜114の明るさを他の部分と同程度に抑えるべく、遮光装置3を備えている。
すなわち、図1に示すように、プロジェクター2は、投射光を投射する投射光学系25の周囲に配置された複数の遮光板31と、これら遮光板31を駆動する遮光部30とを有する遮光装置3を備えている。遮光板31は、不透明または透光性の低い矩形の板であり、プロジェクター2が投射する矩形の投射画像の各辺に対応して、投射光学系25の上下左右を取り囲むように、4枚設けられている。
詳細には、図1に示すように、投射光学系25から投射される投射光が向かう方向に対して左方向に設けられた左遮光板31Lと、右方向に設けられた右遮光板31Rと、上方向に設けられた上遮光板31Tと、下方向に設けられた下遮光板31Bと、を備えている。詳細は後述するが、これら遮光板31は、投射光の一部を遮光することにより、重畳領域における投射画像の明るさを適切に調整し、これにより、重畳領域の見た目上の違和感を抑制する部材であり、特に、左遮光板31Lは、投射画像の正面視左側の辺に対応する重畳領域の明るさを調整し、同様に、右遮光板31Rは投射画像の正面視右側の辺に対応する重畳領域の明るさを、上遮光板31Tは投射画像の正面視上側の辺に対応する重畳領域の明るさを、下遮光板31Bは投射画像の正面視下側の辺に対応する重畳領域の明るさを、それぞれ調整する。
以下、遮光板31の動きと併せて、遮光板31により重畳領域における投射画像の明るさが調整される原理を説明する。
図3は、本実施形態に係る遮光板31の動き、及び、遮光板31の動きに伴う重畳領域の明るさの変化の説明に用いる図であり、プロジェクター2によってスクリーンSCに投射画像を投射している様子を模式的に示している。なお、図3では、説明の便宜のため、プロジェクター2には、左遮光板31Lのみが設けられた状態となっている。
図3に示すように、本実施形態に係るプロジェクター2では、左遮光板31Lは、投射方向(投射光学系25から出力される投射光の投射方向に対応する方向であり、図3においてZ方向として矢印で示す方向)に対して、直交する方向(投射画像における左右方向に対応する方向であり、図3においてX方向として矢印で示す方向)における位置を維持した状態で、Z方向に移動可能な構成となっている。
なお、以下の説明では、Z方向において、投射光が向かう方向(プロジェクター2からスクリーンSCへ向かう方向)を「前方」といい、その逆の方向を「後方」という。
また、以下の説明では、投射画像における上下方向に対応する方向を、図3に示すように、Y方向と表現する。
図3(A)に示すように、プロジェクター2と、スクリーンSCとの間に左遮光板31Lが介在し、この左遮光板31Lによって、プロジェクター2からスクリーンSCに投射される投射光の周辺の一部が遮光されている場合、左遮光板31Lによる遮光に伴って、スクリーンSCに投射される投射画像の正面視での左辺LVに対応する領域に、左遮光影響領域ELが形成される。
図3(A)に示すように、左遮光影響領域ELは、投射画像のY方向の全域に延在し、かつ、投射画像の左辺LVから、所定の距離だけX方向における右方向へ延在した矩形の領域となっている。
なお、左遮光板31Lは、Z方向に所定の範囲で移動可能であるが、当該所定の範囲のうちいずれの位置に配置された場合であっても、当該左遮光板31Lによって形成される左遮光影響領域ELが、投射画像のX方向の全域に延在するように、X方向に十分な物理的な長さを有している。
ここで、左遮光影響領域ELの投射画像全域における範囲(位置、サイズ)は、左遮光影響領域ELが、投射画像の左辺LVから右方へ向かってどれだけの距離だけ延在しているかによって、一意に、定まる。これを踏まえ、以下の説明では、投射画像全域における左遮光影響領域ELの範囲を、投射画像のX方向に延びる辺k2(図3(A))の長さに対する、左遮光影響領域ELのX方向に延びる辺k1(図3(A))の長さの割合(%)によって、例えば、「範囲(20%)」のように表現するものとする。
上述したように、左遮光板31Lは、Z方向に移動可能な構成となっている。ここで、左遮光板31Lが、図3(A)の状態から、Z方向前方へ移動し、図3(B)の状態へと移行した場合、左遮光板31Lによる投射光の遮光範囲が拡大し、これに伴って、投射画像全域における左遮光影響領域ELの範囲が拡大する。図3の例では、左遮光板31Lが、Z方向前方へ移動したことに伴って、左遮光影響領域ELが、範囲(20%)から、範囲(30%)へ拡大する。
このように、左遮光板31LのZ方向の移動に応じて、左遮光影響領域ELの範囲が変化する。そして、左遮光板31LのZ方向における移動量と、左遮光影響領域ELの範囲の変化量とは、ほぼ完全な比例関係にあり、左遮光影響領域ELの移動量を調整することにより、左遮光影響領域ELの範囲が調整可能となっている。なお、本実施形態では、詳細は後述するが、左遮光影響領域ELの範囲が重畳領域に応じた適切なものとなるように、左遮光板31LがZ方向の適切な位置に移動する構成となっている。
ここで、従来は、遮光板31を、Z方向と直交する方向(X方向や、Y方向)にスライドさせることにより、遮光板31による投射光の遮光範囲を調整し、遮光影響領域の範囲を調整していた。
図4は、従来のプロジェクター2に係る左遮光板31Lの動き、及び、左遮光板31Lの動きに伴う重畳領域の明るさの変化の説明に用いる図である。
図4に示すように、従来、左遮光板31Lは、X方向に移動可能な構成とされており、X方向における移動量を調整することにより、左遮光板31Lによって形成される左遮光影響領域ELの範囲を調整する構成であった。より具体的には、左遮光板31Lが、図4(A)に示す状態から、X方向における右方向へ移動し、図4(B)に示す状態となった場合、これに伴って、左遮光影響領域ELの範囲も拡大し、かつ、左遮光板31LのX方向における移動量と、左遮光影響領域ELの範囲の変化量とは、ほぼ完全な比例関係にあるため、これを利用して、X方向における移動量を調整することにより、左遮光板31Lによって形成される左遮光影響領域ELの範囲を調整していた。
このように、本実施形態と、従来とでは、左遮光板31Lを利用して、左遮光影響領域ELの範囲を変化させる点では、共通しているものの、左遮光影響領域ELにおける投射画像の明るさの変化の態様が異なった状態となる。
詳細には、従来の左遮光板31Lを用いた場合、図4(A)に示すように、左遮光影響領域EL内に、左辺LVからX方向における右方へ向かって所定の範囲だけ延在した黒領域BAと、この黒領域BAの右方に隣接して形成されたグラデーション領域GAとの2つの領域が形成される。
黒領域BAは、左遮光板31Lの遮光により、投射光が投射されないことに起因して形成された領域である。従って、この黒領域BAの全域は、投射光が投射されず、そのことに起因した暗い状態となる。
グラデーション領域GAは、左遮光板31Lにより、投射光が減光されて形成された領域である。このグラデーション領域GAでは、グラデーション領域GAの左端から、右方に向かって、段階的に相対的な投射画像の明るさが明るくなっていく。
そして、従来の左遮光板31Lを、図4(A)に示す状態から、X方向における右方向へ移動し、図4(B)に示す状態とした場合、左遮光板31Lの移動に伴って、左遮光影響領域ELの範囲が拡大するが、図4(B)に示すように、拡大した後の左遮光影響領域ELにおけるグラデーション領域GAの大きさはほとんど変化せず、黒領域BAの大きさが変化する。
以上のように、左遮光板31LをX方向に移動させて左遮光影響領域ELの範囲を調整する従来の構成では、左遮光影響領域ELの範囲が変化した場合、グラデーション領域GAの範囲は変化せず、黒領域BAの範囲が変化する。
一方で、本実施形態に係る左遮光板31Lを用いた場合、図3(A)に示すように、左遮光影響領域ELの全域が、グラデーション領域GAとなる。上述したように、このグラデーション領域GAでは、投射画像の左辺LVから右方へ向かって段階的に明るさが明るくなった状態となる。
そして、本実施形態に係る左遮光板31Lを、図3(A)に示す状態から、Z方向前方へ移動し、図3(B)に示す状態とした場合、左遮光板31Lの移動に伴って、左遮光影響領域ELの範囲が拡大するが、図3(B)に示すように、拡大した後の左遮光影響領域ELは、その全域がグラデーション領域GAとなる。
すなわち、本実施形態のように、左遮光板31LをZ方向に移動させて左遮光影響領域ELの範囲を調整する構成では、左遮光影響領域ELの全域がグラデーション領域GAである状態が維持されたまま、左遮光影響領域ELの範囲が変化し、この点が、従来と相違する。
ここで、左遮光影響領域ELは、投射画像の左辺LVに対応する重畳領域における明るさを調整し、重畳領域における見た目上に違和感を抑制することを目的として、左遮光板31Lによって形成された領域である。
従って、左遮光影響領域ELでは、できるだけ見た目上の違和感が生じないような態様で、明るさが調整されることが求められる。
ここで、従来の左遮光板31Lを用いたときのように、左遮光影響領域ELに、黒領域BLと、グラデーション領域GAとが形成される場合は、1つの左遮光影響領域ELに、明るさの変化の態様が異なる2つの領域が内在している状況となり、これに起因して、例えば、左遮光影響領域ELにおける投射画像の明るさに偏りが生じる等、見た目の違和感の要因となるような事象が発生する可能性がある。
特に、重畳領域は、1の投射画像と、他の投射画像とが重なって形成された領域であり、1の投射画像における黒領域BAとグラデーション領域GAとの位置関係、及び、他の投射画像における黒領域BAとグラデーション領域GAとの位置関係によっては、重畳領域における明るさの変化が不均一となる事態が生じる可能性がある。
一方で、本実施形態に係る左遮光板31Lを用いた場合、左遮光影響領域ELの範囲の状態にかかわらず、左遮光影響領域ELの全域がグラデーション領域GAとなるため、左遮光影響領域ELの全域において明るさの変化の態様が均一となり、明るさの偏りが生じにくく、見た目の違和感が生じにくい。
さらに、重畳領域は、1の投射画像と、他の投射画像とが重なって形成された領域であるが、重畳領域では、1の画像の投射画像の明るさが所定の方向へ向かって明るくなるのと反比例して、他の画像の投射画像の明るさが、当該所定の方向へ向かって暗くなる状態となり、明るさの変化が不均一となる事態が生じにくい。
以上を踏まえ、本実施形態では、左遮光板31LをZ方向に移動することにより、左遮光影響領域ELの範囲を変化させる構成とし、これにより、左遮光影響領域ELに対応する重畳領域における見た目上の違和感を効果的に抑制している。
すなわち、本実施形態では、左遮光板31LをZ方向に移動することにより、左遮光影響領域ELの範囲を変化させる構成とした場合、左遮光影響領域ELの変化にかかわらず、左遮光影響領域ELの全域がグラデーション領域GAである状態が維持されるという現象が生じることに着目し、当該現象を利用して、効果的に、左遮光影響領域ELに対応する重畳領域における見た目上の違和感を抑制している。
特に、本実施形態では、詳細は後述するが、スクリーンSC上に形成されている重畳領域の態様に応じて、当該重畳領域に対応した左遮光影響領域ELが形成されるように、自動で、左遮光板31Lが移動する構成とされ、重畳領域の見た目上の違和感の抑制の確実性を向上し、かつ、ユーザーの利便性を向上している。
以上、左遮光板31Lを例にして、遮光板31の構成を説明したが、他の遮光板31も左遮光板31Lと同様の構成を有し、かつ、同様の動作をする。
なお、本実施形態では、遮光板31のそれぞれは、Z方向だけでなく、従来と同様、Z方向に直交する方向であるX方向、Y方向にスライド可能に構成されており、遮光板31のそれぞれをスライドさせることにより、投射画像の各辺に対応する遮光影響領域の範囲を変化させることもできるようになっている。これにより、ユーザーは、状況に応じて、X、Y方向に遮光板31をスライドさせることによって遮光影響領域の範囲を変化させることができ、ユーザーの利便性が向上する。
図1に示すように、プロジェクター2は、それぞれ通信回線43を介してネットワーク5に接続されている。ここで、通信回線43はプロジェクター2をネットワーク5に有線接続するケーブルであってもよいし、プロジェクター2に外部接続または内蔵された無線通信モジュールにより形成される無線通信回線であってもよい。ネットワーク5は、有線又は無線通信回線により構成されるLAN(Local Area Network)等の双方向通信可能なネットワークである。
図1に示すように、マルチプロジェクションシステム1を構成する複数のプロジェクター2のうち、中央に配置されているプロジェクター2Qは、距離センサー222を備えている。距離センサー222は、プロジェクター2Qと、スクリーンSCの投射面との間の距離を検出する赤外線センサーである。この距離センサー222は、マルチプロジェクションシステム1を構成する複数のプロジェクター2のうち、いずれかのプロジェクター2が備えていればよく、例えば、図2の例では、図示は省略したが、4台のプロジェクター2のうち、いずれかのプロジェクター2が距離センサー222を備えていればよい。
図5は、マルチプロジェクションシステム1の各部の機能的構成を示すブロック図である。図5に示すプロジェクター2は、距離センサー222を備えるプロジェクター2である。
画像処理装置10は、画像データ取得部11と、投射画像情報取得部12と、部分画像データ生成部13と、を備えている。
画像データ取得部11は、内蔵する記憶装置に記憶した画像データまたは外部の映像ソース機器から入力される画像データを取得し、取得した画像データを部分画像データ生成部13に出力する。画像データ取得部11が取得する画像データは、結合投射画像に係る画像データである。
投射画像情報取得部12は、マルチプロジェクションシステム1を構成するプロジェクター2のそれぞれが投射する投射画像のそれぞれについて、各投射画像のサイズ(スクリーンSCに投射画像が投射されたときの画角、又は、縦、横の長さ)を示す情報、及び、結合投射画像における各投射画像の位置を示す情報を取得し、部分画像データ生成部13に出力する。
詳述すると、図2を用いて説明したように、マルチプロジェクションシステム1を構成する各プロジェクター2のそれぞれは、各プロジェクター2が投射する投射画像が、スクリーンSCにおける所定の位置に、所定の大きさで表示されるように、事前に適切に配置されている。従って、スクリーンSCに対して、各プロジェクター2が適切に配置された後に、各プロジェクター2から投射される投射画像のサイズ、及び、結合投射画像における位置は一定である。そして、本実施形態では、画像処理装置10には、キーボード等の入力デバイスと、各種情報を表示可能な表示パネルが接続されており、ユーザーが、各プロジェクター2から投射される投射画像のサイズ、及び、結合投射画像における位置のそれぞれの値を入力可能な構成となっている。投射画像情報取得部12は、入力された情報に基づいて、投射画像のサイズを示す情報、及び、結合投射画像における位置を示す情報を取得し、取得したこれら情報を部分画像データ生成部13に出力する。
なお、画像処理装置10に、スクリーンSCの投射面を撮影可能なカメラ等の撮像装置を接続し、投射画像情報取得部12は、撮像装置が生成したスクリーンSCの投射面に係る画像データに基づいて、光学的な観点から分析を行い、各プロジェクター2の投射画像のサイズ、及び、結合投射画像における位置を取得するようにしてもよい。
部分画像データ生成部13は、画像データ取得部11から入力された結合投射画像に係る画像データ、及び、投射画像情報取得部12から入力された各プロジェクター2が投射する投射画像のサイズを示す情報、及び、結合投射画像における位置を示す情報に基づいて、各プロジェクター2に出力する画像データである部分画像データを生成する。
詳述すると、部分画像データ生成部13は、統合投射画像に対する投射画像の位置、大きさの関係が、統合投射画像に係る画像データに対する投射画像の画像データ(部分画像データ)の位置、大きさの関係となるように、統合投射画像に係る画像データを切り出して、各プロジェクター2に出力すべき部分画像データを生成する。これら各部分画像データに基づいて、各プロジェクター2が投射画像を投射した場合、投射画像のそれぞれが、スクリーンSC上の所定の位置に形成され、重複部分に適切に重畳領域が形成された上で、スクリーンSC上に結合投射画像が形成される。
部分画像データ生成部13は、部分画像データを生成した後、各プロジェクター2の画像受信部214に対して、対応する部分画像データを出力する。なお、個々のプロジェクター2に専用の画像送信ケーブル41がプロジェクター2の数だけ画像処理装置10に接続された構成としても良いし、複数のプロジェクター2が共通の画像送信ケーブル41を介して画像処理装置10に接続された構成としても良い。後者の構成では、画像処理装置10は、プロジェクター2の識別情報を付加して部分画像データを送信し、プロジェクター2は、自身の識別情報が付加された部分画像データのみを受信して投射すれば良い構成となっている。
プロジェクター2は、リフレクター23を備えたランプ22と、ランプ22が発した光を変調する光変調装置24と、光変調装置24によって変調された光をスクリーンSCに向けて投射する投射光学系25と、これらの各部を制御する制御装置21とを本体20に具備している。
光源としてのランプ22は、例えば、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED等を用いることができ、リフレクター23の他に、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群(図示略)、偏光板、補助リフレクター(図示略)等を備えたものとしてもよい。また、ランプ22及び光変調装置24の組み合わせによる構成を、レーザー光源とレーザー光を走査する走査機構とによって置き換えてもよい。
光変調装置24は、例えば、RGBの各色に対応した3枚の透過型または反射型の液晶ライトバルブを用いた方式、1枚の液晶ライトバルブとカラーホイールを組み合わせた方式、3枚のデジタルミラーデバイスを用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせたDMD方式等により構成される。また、投射光学系25は、光変調装置24により変調されたRGB3色の変調光を合成するプリズム26と、プリズム26により合成された投射画像をスクリーンSCで結像させるレンズ27を備えている。プリズム26は光変調装置24の構成に合わせて、1または複数の光学プリズムやミラーを組み合わせて構成される。本実施形態では光変調装置24として3枚の液晶ライトバルブを備え、これら3枚の液晶ライトバルブにより変調された光をプリズム26で合成する構成とする。なお、光変調装置24として1枚のみの液晶ライトバルブまたはDMDを用いる場合には、プリズム26に相当する部材は不要である。
レンズ27は、少なくとも、複数枚のレンズによって構成されたズームレンズを備えている。このズームレンズは、設定されたズーム倍率に応じて、後述するズームレンズ駆動部226により、所定の位置に移動する構成となっている。
投射光学系25が投射光を投射する投射窓20Aの周辺には遮光板31が配置されており、制御装置21は、これら遮光板31のそれぞれを独立して移動する遮光部30を備えている。
制御装置21は、CPUや、ROM、RAMその他の周辺回路を備え、プロジェクター2の各部を中枢的に制御する制御部211と、制御部211の制御の下、ランプ22に電力を供給してランプ22を点灯/消灯させる光源駆動部213と、を備えている。
また、制御装置21は、通信制御部212を備えている。通信制御部212は、制御部211の制御の下、ネットワーク5に接続された各機器と所定の通信規格に準拠した通信を行う。
また、制御装置21は、画像処理装置10から入力される部分画像データを受信する画像受信部214と、制御部211の制御の下、画像受信部214が受信した部分画像データを解析して、光変調装置24の表示画素数に対応した投射画像データを生成し、この投射画像データに基づいて光変調装置24を駆動する駆動信号を生成する画像処理部217と、制御部211の制御の下、画像処理部217が生成した駆動信号に基づいて光変調装置24を駆動し、投射光を変調させる光変調装置駆動部218と、を備えている。
また、制御装置21は、制御部211の制御に従って、遮光部30を動作させるための駆動信号を生成する遮光板移動制御部400と、遮光板移動制御部400が生成した駆動信号に基づいて遮光部30を駆動する遮光装置駆動部220と、を備えている。遮光板移動制御部400の動作については、後に詳述する。
遮光部30は、遮光板31のそれぞれについて、各遮光板31をZ方向に移動させるためのステッピングモーターと、X、Y方向に移動させるためのステッピングモーターとを備えている。
遮光装置駆動部220は、遮光部30が備えるステッピングモーターのいずれかに対して駆動パルスを出力することで、遮光装置3の遮光板31をZ方向に移動させ、また、遮光板31をX、Y方向にスライド移動させる。
なお、遮光部30がモーターまたはアクチュエーターと、遮光板31の位置を検出するリニアエンコーダーとを備えた構成としてもよい。この場合、遮光装置駆動部220は、遮光部30のモーターまたはアクチュエーターに駆動電流を供給すると共に、リニアエンコーダーにより遮光板31の位置を検出する。
制御部211には、入力部224が接続されている。入力部224は、プロジェクター2に設けられた各種操作スイッチに接続されており、操作スイッチに対する操作を検出し、制御部211に出力する。ユーザーは、操作スイッチを操作することにより、少なくとも、ズーム倍率を設定可能である。
また、制御部211には、各種データを書き換え可能に不揮発的に記憶する記憶部225が接続されている。この記憶部225には、後述する位置テーブル227が記憶されている。
また、制御装置21は、ズームレンズ駆動部226を備えている。ズームレンズ駆動部226は、制御部211の制御の下、設定されたズーム倍率となるように、レンズ27のズームレンズを所定量だけ移動させる。
ところで、上述したように、本実施形態では、遮光板31がZ方向に移動することにより、遮光板31によって形成される遮光影響領域の範囲が変化する構成となっている。ここで、遮光影響領域は、投射画像に形成される重畳領域における見た目上の違和感を抑制するために、遮光板31によって形成される領域であるため、投射画像において、遮光影響領域と、重畳領域とが一致することが求められる。
これを踏まえ、本実施形態では、遮光板移動制御部400が、マルチプロジェクションシステム1の状況に応じて、遮光影響領域と、重畳領域とが一致するように、遮光板31を自動で適切な位置に移動させる構成となっており、これにより、重畳領域の見た目上の違和感の抑制の確実性を向上し、かつ、ユーザー自身が、遮光板31の位置を調整する必要性を排除し、ユーザーの利便性を向上している。
以下、まず、遮光板31の位置を決定するために必要な条件について説明した後、遮光板移動制御部400の動作についてフローチャートを用いて説明する。
まず、遮光板31の位置を決定するために必要な条件について説明する。
発明者らは、実験等を通して、遮光影響領域と、重畳領域とを一致させるような、Z方向における遮光板31の位置は、プロジェクター2によって投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における重畳領域の範囲、及び、プロジェクター2とスクリーンSCの投射面との距離(以下、「投射距離」という)、の3つの値が定まれば、一意に定まることを見出した。
これを踏まえ、本実施形態では、プロジェクター2ごとに、遮光板31のZ方向における位置と、プロジェクター2によって投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における重畳領域の範囲、及び、投射距離と、を対応づけて記憶する位置テーブル227が記憶部225に記憶されている。
図6は、位置テーブル227のデータ構造を模式的に示す図である。
位置テーブル227は、投射画像のサイズ(図6の例では画角)が取り得る値の範囲で、投射画像のサイズごとに生成され、記憶されている。例えば、投射画像のサイズが、100インチの画角と、150インチの画角を取り得る場合は、それぞれの画角に対応する2つの位置テーブル227が生成され、記憶部225に記憶される。図6の例では、100インチの画角に対応する位置テーブル227を一例として模式的に示している。
また、位置テーブル227は、プロジェクター2に設けられた4つの遮光板31のそれぞれに対応して生成されている。図6が示す位置テーブル227は、遮光板31のうち、左遮光板31Lに係る位置テーブル227である。
図6に示すように、100インチの画角に対応する位置テーブル227は、マトリックス表となっており、投射距離として取り得る値ごとに行が形成されると共に、投射画像における重畳領域(この場合は、投射画像の左辺に対応する重畳領域)の範囲として取り得る値ごとに列が形成されている。そして、位置テーブル227において、1の投射距離の値に係る行と、1の重畳領域の範囲の値に係る列とが交差する欄には、画角が100インチである場合において、投射距離の値が当該1の投射距離の値であり、かつ、重畳領域の範囲の値が当該1の重畳領域の範囲の値である場合に、左遮光影響領域ELと、重畳領域とを一致させるような左遮光板31Lの位置を示す情報が格納されている。なお、図6では、左遮光板31Lの位置は、所定の基準位置からの離間量として表現されている。
この位置テーブル227の各欄の値は、プロジェクター2ごとに、事前の実験、シミュレーションが行われ、当該実験、シミュレーションの結果に基づいて、決定される。このように、プロジェクター2ごとに、事前の実験、シミュレーションに基づいて、位置テーブル227の各欄に格納される情報を決定するのは、プロジェクター2の個体差に起因して、遮光板31の位置が異なるからである。
次いで、遮光板移動制御部400の動作について、遮光板移動制御部400が備える投射画像サイズ取得部401、重畳領域範囲取得部402、投射距離取得部403、及び、移動量決定部404と併せて説明する。
図7は、部分画像データに基づいて、部分画像データに係る投射画像が投射される際に、左遮光板31Lを移動させる際の遮光板移動制御部400の動作を示すフローチャートである。
なお、図7では、一例として、左遮光板31Lを移動させる際の遮光板移動制御部400の動作を説明するが、遮光板移動制御部400は、他の遮光板31についても、同様の動作を実行して、遮光板31を移動させる。
また、このフローチャートにおいて、投射画像サイズ取得部401、重畳領域範囲取得部402、投射距離取得部403、及び、移動量決定部404の各機能は、CPUがプログラムを実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
図7のフローチャートに示す動作は、プロジェクター2によって投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における重畳領域の範囲、及び、投射距離を取得し、取得したこれら情報に基づいて、左遮光板31Lの移動量を決定し、決定した移動量に応じて、遮光板31を移動させることを目的として実行される動作である。
図7に示すように、まず、遮光板移動制御部400の投射画像サイズ取得部401は、投射画像のサイズを取得する(ステップSA1)。
具体的には、投射画像サイズ取得部401は、投射画像情報取得部12と通信可能に構成されており、投射画像情報取得部12と通信して、投射画像のサイズを示す情報を取得する。
なお、投射画像サイズ取得部401は、以下の方法によっても、投射画像のサイズを取得可能である。
すなわち、ズーム率の値、投射距離の値、及び、投射画像のサイズの値は、いずれか2つの値が定まれば、他の1つの値が定まる、という関係にある。これを踏まえ、投射画像のサイズの取得に際し、投射画像サイズ取得部401は、制御部211からズーム率の値を取得すると共に、後述する投射距離取得部403から投射距離の値を取得し、これら値を用いて、所定の算出方法により、投射画像のサイズを取得する。この方法により投射画像のサイズを取得する構成とすれば、投射画像サイズ取得部401と投射画像情報取得部12との間で、所定のプロトコルに準拠した通信を行う必要が無くなり、その分、開発容易性が向上する。
次いで、遮光板移動制御部400の重畳領域範囲取得部402は、プロジェクター2が投射する投射画像において、左辺に対応する重畳領域の範囲を取得する(ステップSA2)。左辺に対応する重畳領域は、左遮光板31Lによって形成される左遮光影響領域ELに対応する領域である。
具体的には、重畳領域範囲取得部402は、投射画像情報取得部12と通信可能な構成となっており、投射画像情報取得部12と通信して、各プロジェクター2によって投射される投射画像の位置を示す情報、及び、各投射画像のサイズを示す情報を取得する。
ここで、1の投射画像と、他の投射画像とが重なって形成される重畳領域について、当該1の投射画像における重畳領域の範囲は、1の投射画像のサイズ、及び、結合投射画像における位置と、他の投射画像のサイズ、及び、結合投射画像における位置とによって、一意に定まる。これを踏まえ、重畳領域範囲取得部402は、投射画像情報取得部12から取得した情報のうち、自身のプロジェクター2によって投射される投射画像のサイズ、及び、結合投射画像における位置と、当該投射画像と重畳領域において重なる他の投射画像のサイズ、及び、結合投射画像における位置とに基づいて、これら投射画像が重なることによって形成される重畳領域の、当該投射画像における範囲を算出し、取得する。
なお、入力部224に接続された各種操作スイッチを操作して、ユーザーが、投射画像における重畳画像の範囲を示す値を入力可能な構成とし、重畳領域範囲取得部402は、ユーザーによって入力された情報に基づいて、投射画像における重畳画像の範囲を取得する構成としてもよい。
次いで、遮光板移動制御部400の投射距離取得部403は、プロジェクター2と、スクリーンSCの投射面との距離である投射距離を取得する(ステップSA3)。
具体的には、投射距離取得部403が、距離センサー222を有するプロジェクター2に係るものである場合、投射距離取得部403は、距離センサー222の検出値に基づいて、投射距離を演算により算出して、投射距離を取得する。
上述したようにマルチプロジェクションシステム1を構成するプロジェクター2のうち、1台のプロジェクター2のみが距離センサー222を有しているが、距離センサー222を有していないプロジェクター2に係る投射距離取得部403は、以下のようにして、投射距離を取得する。
すなわち、距離センサー222を有するプロジェクター2に係る投射距離取得部403は、投射距離を取得した後、制御部211と連携し、ネットワーク5を介して、他のプロジェクター2の全てに投射距離の値を示す情報が含まれるデータを出力する構成となっている。そして、距離センサー222を有していない投射距離取得部403のそれぞれは、ネットワーク5を介して入力されたデータに基づいて、投射距離を取得する。なお、プロジェクター2のそれぞれは、スクリーンSCに対して並行に配置されているため、各プロジェクター2と、スクリーンSCとの距離は、同等であり、各プロジェクター2は、他のプロジェクター2における投射距離の値を、自身における投射距離の値として援用可能である。
このように、マルチプロジェクションシステム1を構成するいずれかのプロジェクター2に距離センサー222を設け、全てのプロジェクター2に係る投射距離取得部403が、当該距離センサー222の検出値に基づいて算出された投射距離を利用して、投射距離を取得する構成とすることにより、マルチプロジェクションシステム1を構成するプロジェクター2のうち、1台のプロジェクター2にのみ距離センサー222を設けるだけで、各プロジェクター2において適切に投射距離を取得できることとなり、コストの削減を実現できると共に、処理効率が向上する。
なお、投射距離取得部403は、以下のようにして、投射距離を取得するようにしてもよい。
すなわち、上述したように、ズーム率の値、投射距離の値、及び、投射画像のサイズの値は、いずれか2つの値が定まれば、他の1つの値が定まる、という関係にあるため、これを利用して、投射距離の取得に際し、投射距離取得部403は、制御部211からズーム率の値を取得すると共に、上述した投射画像サイズ取得部401から投射画像のサイズを取得し、これら値を用いて、所定の算出方法により、投射距離を算出し、取得するようにしてもよい。また、レンズ27に含まれる、投射画像の焦点調整を行うフォーカスレンズにおける焦点の調整に関する情報を取得可能に構成し、当該情報等を利用して、投射距離を算出するようにしてもよい。これらの方法により投射距離を取得する構成とすれば、距離センサー222を用いることなく投射距離の取得が可能となり、コストの削減等を実現できる。
次いで、遮光板移動制御部400の移動量決定部404は、ステップSA1で取得した投射画像のサイズ、ステップSA2で取得した重畳領域の範囲、及び、ステップSA3で取得した投射距離に基づいて、左遮光板31Lによって形成される左遮光影響領域ELと、重畳領域とが一致するような位置に左遮光板31Lを移動させるための移動量を決定する(ステップSA4)。
具体的には、移動量決定部404は、投射画像のサイズに基づいて、位置テーブル227のうち、当該投射画像のサイズに対応する位置テーブル227を特定する。上述したように、位置テーブル227は、投射画像のサイズが取り得る値の範囲で、投射画像のサイズごとに生成され、記憶されている。次いで、移動量決定部404は、特定した位置テーブル227を参照し、重畳領域の範囲と、投射距離とに基づいて、移動量を決定する。上述したように、位置テーブル227において、移動量は、所定の基準位置からの離間量として表現されている。
次いで、遮光板移動制御部400は、ステップSA4で決定した移動量だけ、左遮光板31Lを移動させるための駆動信号を遮光装置駆動部220に出力する(ステップSA5)。
遮光装置駆動部220は、入力された駆動信号に基づいて、遮光部30が備えるステッピングモーターであって、左遮光板31LをZ方向に移動させるためのステッピングモーターに対して駆動パルスを出力することで、遮光装置3の遮光板31をZ方向に移動させる。これにより、左遮光板31Lは、当該左遮光板31Lによって形成される左遮光影響領域ELと、重畳領域とが一致するような位置に、位置することとなる。
以上説明したように、本実施形態に係るプロジェクター2は、投射光の投射方向(Z方向)に移動可能に構成され、投射光の周辺を遮光する遮光板31と、投射画像に形成される重畳領域に応じて、遮光板31をZ方向に移動する遮光板移動制御部400と、を備える。
これによれば、重畳領域の範囲の状況にかかわらず、遮光板31により、重畳領域の全域を、明るさの変化の態様を一定に維持しつつ、適切にその輝度を調整することが可能となり、重畳領域における見た目上の違和感を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、遮光板移動制御部400は、投射画像において遮光板31による投射光の遮光の影響を受ける範囲である遮光影響領域と、当該投射画像に形成される重畳領域とが対応するように、遮光板31をZ方向に移動する。
これによれば、遮光板移動制御部400により、投射画像において、遮光影響領域と、投射画像に形成される重畳領域とが対応するような位置に、遮光板31が位置することとなり、重畳領域における見た目上の違和感の抑制の確実性を向上できる。
また、本実施形態によれば、遮光板移動制御部400は、投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における重畳領域の範囲、及び、投射距離、に基づいて、遮光板31のZ方向における移動量を決定する。
これによれば、遮光板移動制御部400は、投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における重畳領域の範囲、及び、投射距離を利用して、遮光板31のZ方向における移動量を適切に決定可能である。
また、本実施形態に係るプロジェクター2は、設定されたズーム率に応じて、投射画像をズーム可能に構成されている。そして、遮光板移動制御部400は、ズーム率の値、及び、投射される投射画像のサイズに基づいて、投射距離を算出してもよく、また、ズーム率の値、及び、投射距離に基づいて、投射される投射画像のサイズを算出してもよい。
これによれば、遮光板移動制御部400は、ズーム率を利用して、投射距離、又は、投射される投射画像のサイズを求めることが可能となり、例えば、これら値を求めるための特別の機構、装置を設ける必要が無くなり、コストの削減を実現できる。
また、本実施形態に係るプロジェクター2は、投射距離を検出する投射距離取得部403を備えている。
これによれば、投射距離取得部403により、自動で、投射距離を取得可能となる。
また、本実施形態では、マルチプロジェクションシステム1を構成するいずれかのプロジェクター2に距離センサー222を設け、全てのプロジェクター2に係る投射距離取得部403が、当該距離センサー222の検出値に基づいて算出された投射距離を利用して、投射距離を取得する構成となっている。
この構成により、マルチプロジェクションシステム1を構成するプロジェクター2のうち、1台のプロジェクター2にのみ距離センサー222を設けるだけで、各プロジェクター2において適切に投射距離を取得できることとなり、コストの削減を実現できると共に、処理効率が向上する。
また、本実施形態では、遮光板31は、さらに、X、Y方向に移動して、投射光の周辺の所定範囲を遮光可能に構成されている。
これによれば、Z方向だけでなく、X、Y方向に移動させることによっても、遮光板31による遮光の影響を受ける範囲を変更することが可能となり、状況に応じて、いずれの手段を利用して遮光板を移動させるのかを選択でき、ユーザーの利便性が向上する。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、マルチプロジェクションシステム1は、スクリーンSCの正面側にプロジェクター2を配置し、スクリーンSCの正面に投射画像を投射する構成として説明したが、本発明はこれに限定されず、各プロジェクター2をスクリーンSCの背面側に配置して、スクリーンSCの背面に投射画像を投射する構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、プロジェクター2が投射画像の投射光を発する投射光学系25を備えた本体20の前面に、遮光板31を設けた構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遮光板31をプロジェクター2の本体20に内蔵して、投射光学系25を通る投射光を遮る位置、或いは投射光学系25と投射窓20Aとの間に設けた上で、遮光板31をZ方向に移動させる構成としてもよい。
さらに、マルチプロジェクションシステム1が備えるプロジェクター2の数は任意である。
また、本実施形態では、距離センサー222は、赤外線センサーであったが、光ラインセンサーやレーザーを用いた位相差センサー等としてもよい。また、プロジェクター2から投射された所定の測定用パターンをカメラ等の撮像装置によって撮像し、撮像画像を解析することで投射距離を測定する構成としてもよい。
また、本発明は、以下のような投射光学系を有するプロジェクターにも適用可能である。
すなわち、レンズと、反射ミラー(例えば、入射光の広角化が可能な曲面ミラー)と、を備え、レンズを介して入射した光を反射ミラーによって反射し、当該反射ミラーの反射光を、投射光として、スクリーンに投射する投射光学系を有するプロジェクターに対しても本発明を適用可能である。この場合、レンズと、反射ミラーとの間に遮光板を設け、レンズから反射ミラーに向かう光の方向(この場合、当該方向が投射方向に該当する)に遮光板を移動させて、遮光影響領域を調整する構成としてもよい。また、反射ミラーの反射光を遮ることが可能な位置に遮光板を設け、反射ミラーからスクリーンに向かう方向(この場合、当該方向が投射方向に該当する)に遮光板を移動させて、遮光影響領域を調整する構成としてもよい。
1…マルチプロジェクションシステム、2、2A、2B、2C、2D、2Q…プロジェクター、21…制御装置、22…ランプ、23…リフレクター、24…光変調装置、25…投射光学系、26…プリズム、27…レンズ、30…遮光部、31…遮光板、101、102、103、104、…投射画像、111、112、113、114…重畳領域、211…制御部、222…距離センサー、227…位置テーブル、400…遮光板移動制御部(移動制御部)、401…投射画像サイズ取得部、402…重畳領域範囲取得部、403…投射距離取得部、404…移動量決定部。

Claims (10)

  1. 複数のプロジェクターを備え、隣接するプロジェクターから投射される投射画像が重畳領域を形成するように、前記複数のプロジェクターから投射画像に対応する投射光を投射するマルチプロジェクションシステムであって、
    前記プロジェクターは、
    投射光の投射方向に移動可能に構成され、投射光の周辺を遮光する遮光板と、
    投射した投射画像に形成される前記重畳領域に応じて、前記遮光板を前記投射方向に移動する移動制御部と、を備えることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  2. 前記移動制御部は、
    投射画像において前記遮光板による投射光の遮光の影響を受ける範囲と、当該投射画像に形成される前記重畳領域とが対応するように、前記遮光板を前記投射方向に移動することを特徴とする請求項1に記載のマルチプロジェクションシステム。
  3. 前記移動制御部は、
    投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における前記重畳領域の範囲、及び、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離、に基づいて、前記遮光板の前記投射方向における移動量を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチプロジェクションシステム。
  4. 設定されたズーム率に応じて、投射画像をズーム可能に構成され、
    前記移動制御部は、
    ズーム率の値、及び、投射される投射画像のサイズに基づいて、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離を算出した上で、
    投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における前記重畳領域の範囲、及び、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離、に基づいて、前記遮光板の前記投射方向における移動量を決定することを特徴とする請求項3に記載のマルチプロジェクションシステム。
  5. 設定されたズーム率に応じて、投射画像をズーム可能に構成され、
    前記移動制御部は、
    ズーム率の値、及び、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離に基づいて、投射される投射画像のサイズを算出した上で、
    投射される投射画像のサイズ、当該投射画像における前記重畳領域の範囲、及び、前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離、に基づいて、前記遮光板の前記投射方向における移動量を決定することを特徴とする請求項3に記載のマルチプロジェクションシステム。
  6. 前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離を検出する投射距離取得部を備えることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステム。
  7. 前記複数のプロジェクターのそれぞれの移動制御部は、
    1の前記投射距離取得部により検出された前記プロジェクターと投射画像が形成される投射面との距離に基づいて、前記遮光板の前記投射方向における移動量を決定することを特徴とする請求項6に記載のマルチプロジェクションシステム。
  8. 前記遮光板は、さらに、前記投射方向と直交する方向に移動して、投射光の周辺の所定範囲を遮光可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステム。
  9. 他のプロジェクターから投射される投射画像との間で重畳領域が形成されるように、投射画像に対応する投射光を投射するプロジェクターであって、
    投射光の投射方向に移動可能に構成され、投射光の周辺を遮光する遮光板と、
    投射した投射画像に形成される前記重畳領域に応じて、前記遮光板を前記投射方向に移動する移動制御部と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
  10. 隣接するプロジェクターから投射される投射画像が重畳領域を形成するように、複数の前記プロジェクターから投射画像に対応する投射光を投射させる画像投射制御方法であって、
    投射光の投射方向に移動可能に構成され、投射光を遮光可能な遮光板を、投射した投射画像に形成される前記重畳領域に応じて前記投射方向に移動し、
    前記遮光板により投射光の周辺の所定範囲を遮光しつつ投射画像を投射することを特徴とする画像投射制御方法。
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WO2018167999A1 (ja) * 2017-03-17 2018-09-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 プロジェクタ及びプロジェクタシステム

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