JPWO2006070715A1 - 導電膜、導電性基材及び有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

導電膜、導電性基材及び有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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Abstract

インジウム及び/又は錫の酸化物と、酸化亜鉛とを主成分として含む導電膜であって、導電膜の表層部の電気抵抗が導電膜内部の電気抵抗よりも大きい導電膜。本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、対向する電極と、この電極間に有機発光層を含む有機層とを含み、電極の一方又は両方にこの導電膜を含む。

Description

本発明は、表層部に特定の高抵抗層を有する導電膜に関する。さらに詳しくは、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下「有機EL素子と略記する」)のように、キャリアの注入を制御する必要がある素子の電極膜として使用する導電膜に関する。
有機ELディスプレイの大型化を実現する上では、発光効率の向上と長寿命化が最大の課題となっている。
発光効率の向上に関しては、素子の駆動電圧を低下する方法、例えば、陽極材料の仕事関数を増大させることで、正孔の注入効率を上昇する方法が提案されてきた。これは、一般に正孔注入電極として用いられるITOの仕事関数が4.6〜5.0eVであるのに対し、TPD(トリフェニルジアミン)に代表される正孔輸送材料の多くは、そのイオン化ポテンシャルが5.6eVと大きいことから、ITOからTPDに正孔が注入する際に、0.4〜1.0eVのエネルギー障壁が存在するためである。
上記のエネルギー障壁を低減するためには、ITOの仕事関数を高めることが考えられる。この手段として、ITO表面を酸素リッチにする方法が提案されている。例えば、特許文献1には、ITOを室温製膜した後に、酸化性雰囲気で加熱又は酸素プラズマ照射する方法が、特許文献2には、スパッタ雰囲気ガスの組成をITO表面側で酸素リッチにする方法が、特許文献3には、ITO製膜後に酸素イオン注入を行う方法等が開示されている。
一方、素子の長寿命化に関する方法としては、従来から発光材料の純度を上げることや、ガラス転移温度の高い材料を選択する等の報告がある。
また、電極材料からのアプローチとしては、例えば、特許文献4−8に、正孔注入層又は電子注入層としての無機半導体層と、有機発光層とを積層した構造を有している有機EL素子が開示されている。これらの有機EL素子では、有機層よりも劣化の少ない無機半導体層を用いることにより、素子の寿命を向上させている。
具体的に、特許文献4においては、無機半導体層の材料として、例えば、非晶質のSi1−Xで表されるIII−V族やII−V族の非結晶質材料や、CuI、CuS、GaAs及びZnTe等の結晶質材料が用いられている。
特許文献6,7においては、無機半導体層の材料として、CuOをはじめとする結晶質の酸化物半導体材料を用いる例が開示されている。特許文献8では、陽極と有機発光層との間に非晶質性材料又は微結晶材料を含み、かつ、有機発光層のバンドギャップエネルギーよりも大きなバンドギャップエネルギーを有する無機非縮退半導体層を設ける方法が開示されている。
特許文献8においては、第1電極層、無機非縮退半導体層、発光層を含む一層以上の有機層及び第2電極層を順次に積層した構造を有し、無機非縮退半導体層は、非晶質性材料又は微結晶材料を含み、かつ、有機発光層のバンドギャップエネルギーよりも大きなバンドギャップエネルギーを有することが特徴であり、素子の効率向上と長寿命化が達成できるとしている。
しかしながら、上述の特許文献4、5に記載の有機EL素子において、CuI等の結晶質の材料を用いた場合には、通常多結晶の無機半導体層が形成される。多結晶の無機半導体層の表面は、平坦性が悪く、50nm程度以上の凹凸がある。このため、多結晶の無機半導体層上に有機発光層の薄膜を形成した場合、無機半導体層の表面の凸部が、薄膜を突き抜けてしまう場合がある。その場合、無機半導体層と有機発光層上の電極とが短絡して、リーク電流が発生する。また、短絡しなくとも凸部に電界集中が発生するため、リーク電流が発生しやすい。このため、従来の有機EL素子には、発光効率が低下するという問題点があった。
尚、無機半導体層を形成する際には、有機発光層の耐熱温度よりも高い温度(200℃以上)となる。このため、有機発光層は、無機半導体層を形成した後に形成される。
また、Si1−Xの非晶質材料のエネルギーギャップは、2.6eVよりも小さい。これに対して、アルミニウム錯体やスチルベン誘導体といった発光体を含む有機発光層のエネルギーギャップは、2.6eVよりも大きい。その結果、有機発光層で生成された励起状態は、無機半導体層へエネルギー移動して失活しやすい。このため、有機EL素子の発光効率が低下するという問題があった。
また、非晶質材料として、シリコン系の材料(α−Si、α−SiC)を用いた場合、ダングリングボンドによる局所準位が、エネルギーバンドギャップ中に1017cm−3以上存在する。このため、たとえバンドギャップエネルギーが大きくても、この局在準位のため励起状態が失活する。このため、有機EL素子の発光効率が低下するという問題があった。
上述の特許文献6、7において、これらで用いられるCuO等の酸化物半導体は結晶質である。CuO等の酸化物半導体は、高温で焼成されるため、通常多結晶となる。この場合も、特許文献4、5の場合と同様に、表面の凹凸のためにリーク電流が発生して、発光効率が低下するという問題点があった。
また、特許文献8においては、第1電極の上に無機非縮退半導体層をスパッタリング法や蒸着法で積層させる必要があり、工程及び製造コストの増加が問題となっていた。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、発光効率の向上、及び寿命の長い有機EL素子を、従来より少ない工程で提供することのできる導電膜及びその製造方法を提供する。
特開平8−167479号公報 特開2000−68073号公報 特開2001−284060号公報 特開平1−312873号公報 特開平2−207488号公報 特開平5−41285号公報 特開平6−119973号公報 特開平11−297478号公報
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、陽極を構成する元素として、インジウム及び/又は錫の酸化物と、酸化亜鉛とを主成分とし、導電膜表層部の電気抵抗が導電膜内部の電気抵抗よりも大きい導電膜を、有機EL素子の電極として用いれば、素子の高効率化や長寿命化が図れることを見出した。
本発明によれば、以下の導電膜、導電性基材、及び有機EL素子等が提供される。
1.インジウム及び/又は錫の酸化物と、酸化亜鉛とを主成分として含む導電膜であって、前記導電膜の表層部の電気抵抗が導電膜内部の電気抵抗よりも大きい導電膜。
2.前記導電膜が添加物として、マグネシウム、シリコン、チタン、バナジウム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニア、ニオブ、モリブデン、アンチモン、バリウム、ハフニウム、タンタル、タングステン、ビスマス、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムから選択される金属原子の酸化物を、少なくとも1種以上含む1に記載の導電膜。
3.前記導電膜中の全金属原子に対する亜鉛の原子比が2〜30at%である1又は2に記載の導電膜。
4.前記導電膜中の全金属原子に対する前記添加物の金属原子の原子比が2〜20at%である1〜3のいずれかに記載の導電膜。
5.可視領域の光線透過率が50%以上である1〜4のいずれかに記載の導電膜。
6.電気絶縁性の基材と、上記1〜5のいずれかに記載の導電膜とを、積層した導電性基材。
7.インジウム及び/又は錫の酸化物と、酸化亜鉛とを主成分として含むスパッタリングターゲットを使用し、スパッタ雰囲気中の酸素分圧を0.1Pa以下にしてスパッタリングすることにより、電気絶縁性の基材上に導電膜を形成する6に記載の導電性基材の製造方法。
8.対向する電極と、前記電極間に有機発光層を含む有機層とを含み、
前記電極の一方又は両方が、1〜5のいずれかに記載の導電膜である有機エレクトロルミネッセンス素子。
9.前記導電膜を陽極として含む8に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
本発明においては、導電膜表層部の電気抵抗を導電膜内部の電気抵抗よりも大きくすることによって、有機EL素子の高効率化や長寿命化が達成できる。従って、電極と有機発光層の間に無機半導体層を形成しなくてもよいため、従来よりも少ない工程で、高性能な有機EL素子を製造できる。
4探針法による導電膜の比抵抗の測定方法を示す図であり、(a)は導電性ペースト層を形成して測定した場合を示し、(b)は通常の測定例を示す。 導電膜のXPS法によるデプスプロファイルの1例である。 本発明の有機EL素子の概略断面図である。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の導電膜は、インジウム及び/又は錫の酸化物と、酸化亜鉛とを主成分として含み、導電膜表層部の電気抵抗が導電膜内部の電気抵抗よりも大きい。
「主成分として含む」とは、導電膜中に占めるインジウム及び/又は錫の酸化物及び酸化亜鉛の占める割合が50at%以上であることを意味する。
このような組成にすることにより、導電膜内部の電極としての導電性を損なわなずに、表層部の電気抵抗のみ高くすることができる。
導電膜中のインジウム及び/又は錫と亜鉛の配合比(In及び/又はSn:Zn、原子比)は70:30〜98:2であることが好ましく、90:10〜98:2であることが特に好ましい。
また、導電膜中の全金属原子に対する亜鉛の含有率(原子%)は、2〜30at%であることが好ましい。この範囲とすることで導電性表層部の電気抵抗を安定的に高くすることが可能となる。亜鉛の含有率は2〜20at%であることが特に好ましい。
本発明の導電膜は、上記酸化物の他に添加物として、必要に応じて、マグネシウム、シリコン、チタン、バナジウム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニア、ニオブ、モリブデン、アンチモン、バリウム、ハフニウム、タンタル、タングステン、ビスマス、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムからなる群から選ばれる元素を含む酸化物を、少なくとも1種以上含むことができる。これらの酸化物を配合することによって、スパッタリングターゲットの焼結密度を高くすることができるため好ましい。
これら添加物の、導電膜中の全金属原子に対する添加物の金属原子の含有率は、2〜20at%であることが好ましい。この範囲とすることで、電極膜としての導電性を損なわずに、仕事関数を高くすることができる。添加物の金属原子の含有率は、3〜12at%であることが特に好ましい。
本発明の導電膜では、導電膜表層部の電気抵抗が導電膜内部の電気抵抗よりも大きい。
ここで、「導電膜表層部」とは、導電膜の表面から概ね10nm以内の部分をいい、「導電膜内部」とは、導電膜表層部よりも深い部分であると定義する。また、電気抵抗は比抵抗(体積抵抗率)で評価している。
図1は、4探針法による導電膜の比抵抗の測定方法を示す図であり、(a)は導電性ペースト層を形成して測定した場合を示し、(b)は通常の測定例を示す。
図1(b)に示すように、通常、導電膜12の比抵抗を4探針法により測定する場合、10nm程度の導電膜表層部12bを探針14の先端金属部で突き破って測定している状態となる。
本発明者らは、導電膜12上の探針14の接触箇所に導電性ペースト層13を塗布して測定した際、導電膜表層部12bに高抵抗層部分が存在する場合があることを見出した。導電性ペースト層13を介して測定した場合は、表面高抵抗層部分が直列抵抗として加算されるため、測定抵抗値が異なる。即ち、導電性ペーストの比抵抗が十分に小さい場合は、この測定値は導電膜表層部12bの比抵抗と等しいと考えられる。
そして、導電膜表層部12bが導電膜内部12aよりも大きい比抵抗を有している場合に、有機EL素子の発光効率及び寿命を改善できることを見出したものである。
導電膜表層部の状態を把握するために、X線光電子分光法(XPS法)のデプスプロファイルにより評価した。この導電膜は、インジウム、亜鉛、マグネシウムの酸化物を焼結することによって得られたターゲットをスパッタリングして得たものである。
図2にこの導電膜のXPS法によるデプスプロファイルを示す。
導電膜中に含まれる亜鉛について、その濃度の深さ方向依存性を観察すると、表面から10nmまでは大きく減少していることが確認できる。導電膜中の亜鉛は、導電の担い手である酸素空孔を安定化させる作用を有する。このため、導電膜の表面から10nmまでは酸素空孔が安定して存在せず、比抵抗の上昇を招いていると推定している。
本発明の導電膜では、導電膜内部の比抵抗は、2×10−3Ω・cm以下であることが好ましい。これより抵抗が高くなると、EL素子のエネルギー効率の低下が無視できなくなる。導電膜内部の抵抗値は8×10−4Ω・cm以下であることがさらに好ましい。
尚、導電膜内部の比抵抗は4探針法により測定した値である。
導電膜表層部の比抵抗は、10−3Ω・cm〜10Ω・cmであることが好ましい。10−3Ω・cmよりも小さいと、最表面にてキャリア濃度が多いことを意味し、有機EL素子の電極として用いた場合に、励起子の失活を招き、発光効率が低下するおそれがある。一方、10Ω・cmよりも大きいと、抵抗が高すぎるため、エネルギー効率の低下を招くおそれがある。導電膜表層部の抵抗値は、10−2Ω・cm〜10Ω・cmであることがさらに好ましい。
導電膜表層部の比抵抗は、上述の導電膜上に導電性ペースト層を形成した試料を4探針法により測定した値である。
ここで使用する導電性ペースト材料は、金ペースト、銀ペースト、カーボンペースト等、通常の乾燥によって導電性の得られるものであれば何でもよいが、最終的な比抵抗は10−2Ω・cm以下のものが好ましい。10−2Ω・cmより大きい場合、導電性ペースト自体の抵抗が導電膜の高抵抗層と同等になり、正しく測定することができなくなる。
また、乾燥条件については導電膜の品質を低下させないために、室温〜150℃で乾燥させるタイプのものが好ましい。具体的には、藤倉化成社のD−550やD−500等が適当である。本明細書では導電性ぺ一ストとして、藤倉化成製のD−500を使用し、乾燥後の厚さが100μmの導電性ペ一スト膜を測定対象に形成している。
本発明では、導電膜表層部の電気抵抗を導電膜内部の電気抵抗よりも大きくし、表層部を半導体的にすることで、従来のように、電極と有機発光層の間に無機半導体層を形成しなくてもよい。従って、有機EL素子の製造工程を短縮できる。
本発明の導電膜は、金属酸化物からなるスパッタリングターゲットをプラズマ照射して成膜するスパッタリング法により得ることができる。
スパッタリングターゲットは、各種金属酸化物を配合した混合物を焼結することによって作製できる。本発明では、上述した金属の酸化物を配合したスパッタリングターゲットを用いて成膜することにより、表層部の比抵抗が内部の比抵抗よりも大きい導電膜を得ることができる。
スパッタリングにおいては、スパッタリング雰囲気中の酸素分圧は0.1Pa以下であることが好ましい。酸素分圧が0.1Paを超えると、酸化物導電膜の伝導の担い手である酸素空孔が、導電膜表層部及び内部において、ともに大きく減少し、導電膜表面の電気抵抗が内部の電気抵抗よりも必ずしも大きくならないおそれがある。
本発明の導電膜の厚さは10nm〜1000nmであることが好ましく、この範囲において、光取出効率を最大にできる膜厚を任意に選択する。電極として使用する場合、厚さが10nm未満では膜厚が小さすぎてシート低抗が高く、電極としての機能を果たさないおそれがある。一方、1000nmを越えると、電極膜の光吸収が大きくなり、発光効率の低下を招くおそれがある。
続いて、本発明の導電膜を適用した導電性基材及び有機EL素子について、図面を参照して説明する。
尚、本発明の有機EL素子は、上述した導電膜を使用する他は、有機EL素子に使用されている公知のものが特に制限なく使用できる。また、本発明の有機EL素子は、この実施形態に限定されるものではない。
図3は、本発明の有機EL素子の概略断面図である。
有機EL素子1は、電気絶縁性の基材であるガラス基板11と本発明の導電膜である陽極12からなる導電性基材10上に、有機層20、陰極30をこの順に積層した構造を有し、陽極12−陰極30間に電圧を印加することにより発光する。
有機層20は、陽極12から供給される正孔と、陰極30から供給される電子との再結合によって発光する有機発光層23を含んでいる。さらに、正孔注入層21と正孔輸送層22を含んでいる。
陰極30は、極薄(約1nm)の金属膜からなる電子注入層31と導電層32の積層構造を有する。
本発明の導電膜を有機EL素子の電極として使用した場合、上述の特許文献8に記載されているような半導体層を金属電極上に積層しなくても、発光効率の向上や長寿命化が図ることができる。この導電膜12、32は、励起子の失活を防止する機能を有しており、有機EL素子の陽極・陰極の何れにも使用することができる。この導電膜は酸化物であるがゆえに仕事関数が概ね4eV以上と大きく、陽極として使用する方が好ましい。
少なくとも光を取出す側の電極として使用する導電膜は、その光線透過率が50%以上であることが好ましく、80%以上であることが特に好ましい。これにより有機層内部で発光した光を外部に効率よく取り出すことができる。導電膜の透明性を向上するには、発光色の干渉が強まる光学膜厚を選定すれぱよい。尚、光線透過率は、可視光領域における平均光線透過率を意味する。
有機EL素子1において、電気絶縁性の基材には、ガラス、ポリエステル等の高分子フィルム又はアモルファスシリコン等を使用できる。
正孔注入層21、正孔輸送層22には、公知のもの、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール誘導体、ポリフェニレンビニレン誘導体、ポリフェニレン、ポリチオフェン、ポリメチルフェニルシラン、ポリアニリン、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール誘導体、カルバゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、ポルフィリン誘導体(フタロシアニン等)、芳香族三級アミン化合物、スチリルアミン誘導体、ブタジエン化合物、ベンジジン誘導体、ポリスチレン誘導体、トリフェニルメタン誘導体、テトラフェニルベンゼン誘導体、スターバーストポリアミン誘導体等が使用できる。
有機発光層23は、ホスト化合物とドーパントからなるものが好ましい。ホスト化合物は、電子又は正孔の少なくとも一方の電荷を輸送する。ホスト化合物の好ましい例として、公知のカルバゾール誘導体、窒素原子を有する縮合ヘテロ環骨格を有する化合物等を挙げることができる。ホスト化合物は高分子化合物であってもよい。ホストになる高分子化合物としては、カルバゾールを含むモノマー、ダイマー、トリマー等のオリゴマー、カルバゾール基を有する高分子化合物等を挙げることができる。
金属膜からなる電子注入層を構成する金属としては、例えば、Al,Ag,Mg,Ag,Cu等の単体金属又はこれらを含む合金が使用できる。
尚、光を取出す側ではない導電層膜には、公知の導電材料、例えば、酸化錫、ITO、IZO等を使用できる。また、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポロピロール、又はそれらの誘導体等の有機材料も使用できる。
また、本発明の有機EL素子では、電子輸送層等、必要に応じて公知の層を形成してもよい。
有機EL素子の各構成層を形成する方法としては、スパッタリング法、真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法等、公知の方法を使用できる。
[実施例]
実施例1
(1)ターゲットの製造
純度99.99%の酸化インジウム粉末(平均粒径1μm、フルウチ化学株式会社製)260g、純度99.99%の酸化亜鉛粉末(平均粒径1μm、フルウチ化学株式会社製)40g、純度99.99%の酸化マグネシウム粉末(平均粒径1μm、フルウチ化学株式会社製)30gを、エタノール、アルミナボールと共にポリイミド製ポットに入れ、遊星ボールミルで2時間混合した。
得られた混合粉末を金型に入れ、金型プレス成型機で100kg/cmの圧力で予備成型を行った。次に冷間静水圧プレス成型機により、4t/cmの圧力で圧密化した後、焼結炉で空気雰囲気中1300℃で4時間焼結した。
得られた焼結体について、誘導結合高周波プラズマ分光分析(ICP分光分析)により組成分析を行ったところ、金属成分の原子比(In:Zn:Mg)は72:16:12であった。
また、焼結体密度[理論密度(空孔を含まない真密度)に対する割合]は95%であった。
(2)導電膜(陽極)の成膜
上記(1)で作製したターゲットをスパッタリング装置に装填し、2×10−4Paまで脱気した後、スパッタ圧力0.1Pa、アルゴン:酸素=98:2(体積比)、スパッタ出力0.1W/cm、スパッタ時間5分の条件で、ガラス基板(厚さ1.1mm)上に成膜を行い、導電性基材を作製した。
導電膜の膜厚は120nm、導電膜の表面から3nmの部位の亜鉛濃度を測定したところ、4at%であった。
また、この導電性基材について、可視光(380−780nm)の平均透過率を測定した結果、82%であった。尚、測定は島津製作所製のUV−3100にて行った。
導電膜について、導電膜内部及び導電膜表層部の比抵抗を測定した。
導電膜内部の比抵抗を、株式会杜ダイアインスツルメンツ製の4探針型抵抗測定器(ロレスタFP,PSPプローブ使用、ピン間1.5mm、バネ圧70g/本)を用いて測定した。
導電膜表層部の比抵抗は、図1(a)に示すように、導電膜表面上の測定部(探針接触箇所)に導電性ペースト(藤倉化成社製:D-500)を塗布、乾燥させて、直径0.5mm、厚さ0.1mm、間隔1.5mm(探針と同じ直径、配置)で導電性ペースト層を形成した試料について、同上の測定器を用いて測定した。
測定結果を表1に示す。
(3)有機EL素子の作製
続いて、この電極上に、有機発光層として、電子輸送性の有機化合物である8−ヒドロキシキノリンAl錯体(Alq錯体)を抵抗加熱により60nmの厚さに蒸着した。
さらに、有機発光層上に、対向電極として、Al:Li合金を抵抗加熱により200nmの厚さに蒸着した。以上の工程を経て、有機EL素子を作製した。
(4)有機EL素子の性能測定
導電膜と対向電極との間に6Vの電圧を印加して、素子を定電圧駆動した。尚、導電膜を陽極、対向電極を陰極として電圧を印加した。このときの初期輝度は、65cd/mであり、発光効率は7lm/Wであった。
実施例1及び後述する実施例2−39、比較例1,2の測定結果を表1又は表2に示す。
尚、有機EL素子の評価方法は以下の通りである。
(1)初期輝度
導電膜と対向電極との間に6Vの電圧を印加して、素子を定電圧駆動したときの初期の輝度をCS−1000(ミノルタ製)によって測定した。尚、導電膜を陽極、対向電極を陰極として電圧を印加した。
(2)発光効率
素子に与えた電気エネルギーと放出された光エネルギーとの比であり、次式で与えられる。
Φ(lm/W)=πL/IV
[Lは輝度(cd)、Iは電流(A),Vは電圧(V)である]。
(3)半減寿命
素子の輝度が、初期輝度の半値になるまでに要する時間を測定した。
(4)評価
以下の基準で評価した。
○:初期輝度が40cd/m以上、発光効率が4.0lm/W以上、かつ半減寿命が300時間以上のすべてを満足するものを良品とした。
×:上記のいずれか一つでも満足しないものであれぱ、不良品とした。
Figure 2006070715
Figure 2006070715
実施例2
原材料として、純度99.99%の酸化インジウム粉末(平均粒径1μm)260g、純度99.99%の酸化亜鉛粉末(平均粒径1μm)40g、純度99.99%の酸化ケイ素粉末(平均粒径1μm)30gを使用した他は、実施例1と同様にしてターゲットを作製した。次に、同様にスパッタリングによりガラス上に成膜を行い、EL素子を作製し、性能評価を行った。
尚、実施例2で作製した導電性基材の平均透過率は、76%であった。
実施例3−39
表1又は表2の組成のスパッタリングターゲットとなるように、原料酸化物の配合を調整した他は、実施例1と同様にして、導電膜及び有機EL素子を作製し、評価した。
尚、使用した酸化物は全てフルウチ化学株式会社製である。
また、実施例3で作製した導電性基材の平均透過率は80%であり、実施例4で作製した導電性基材の平均透過率は51%であった。
比較例1
原材料として、上記と同じ酸化インジウム粉末288g、同酸化ガリウム粉末2gを使用してターゲットを作製した他は、実施例1と同様にして、導電膜及び有機EL素子を作製し、評価した。
比較例2
表2の組成のスパッタリングターゲットとなるように、原料酸化物の配合を調整した他は、実施例1と同様にして、導電膜及び有機EL素子を作製し、評価した。
表2から明らかなように、インジウム及び/又は錫の金属の酸化物と酸化亜鉛とを主成分とし、導電膜表層部の電気抵抗が内部の電気抵抗よりも大きいことを満足しない材料の組み合わせで作製した導電膜を有する有機EL素子は、初期輝度、発光効率、半減寿命とも劣ることが確認できた。
本発明の導電膜及び導電性基材は、インジウム及び/又は錫の金属の酸化物と酸化亜鉛とを主成分とし、導電膜表層部の電気抵抗を導電膜内部の電気抵抗よりも大きくすることによって、従来のように、電極と有機発光層の間に無機半導体層を形成しなくても、発光効率、寿命が改善した有機EL素子を与えることができる。従って、有機EL素子の電極材料として好適である。
また、電極と有機発光層の間に無機半導体層を形成しなくてもよいため、従来よりも少ない工程で、高性能な有機EL素子を製造できる。
本発明の有機EL素子は、発光効率が高く、長寿命なので、民生用TV、大型表示ディスプレイ、携帯電話用表示画面等の各種表示装置に用いることができる。

Claims (9)

  1. インジウム及び/又は錫の酸化物と、酸化亜鉛とを主成分として含む導電膜であって、
    前記導電膜の表層部の電気抵抗が導電膜内部の電気抵抗よりも大きい導電膜。
  2. 前記導電膜が添加物として、マグネシウム、シリコン、チタン、バナジウム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニア、ニオブ、モリブデン、アンチモン、バリウム、ハフニウム、タンタル、タングステン、ビスマス、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム及びイッテルビウムから選択される金属原子の酸化物を、少なくとも1種以上含む請求項1に記載の導電膜。
  3. 前記導電膜中の全金属原子に対する亜鉛の原子比が2〜30at%である請求項1又は2に記載の導電膜。
  4. 前記導電膜中の全金属原子に対する前記添加物の金属原子の原子比が2〜20at%である請求項1〜3のいずれかに記載の導電膜。
  5. 可視領域の光線透過率が50%以上である請求項1〜4のいずれかに記載の導電膜。
  6. 電気絶縁性の基材と、
    請求項1〜5のいずれかに記載の導電膜とを、積層した導電性基材。
  7. インジウム及び/又は錫の酸化物と、酸化亜鉛とを主成分として含むスパッタリングターゲットを使用し、
    スパッタ雰囲気中の酸素分圧を0.1Pa以下にしてスパッタリングすることにより、電気絶縁性の基材上に導電膜を形成する請求項6に記載の導電性基材の製造方法。
  8. 対向する電極と、前記電極間に有機発光層を含む有機層とを含み、
    前記電極の一方又は両方が、請求項1〜5のいずれかに記載の導電膜である有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9. 前記導電膜を陽極として含む請求項8に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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