JPWO2006068087A1 - バランス型弾性波フィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

平衡−不平衡変換機能を有し、不平衡端子のインピーダンスと平衡端子のインピーダンスとの比が大きくされている弾性波フィルタ装置を得る。圧電基板2上に、縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部10が形成されており、弾性表面波フィルタ部10は表面波伝搬方向に配置された第1〜第5のIDT11〜15を有し、第1,第3,第5のIDT11,13,15が不平衡端子3に接続されており、第2,第4のIDT12,14がそれぞれ第1,第2の平衡端子4,5に接続されており、第2,第4のIDT12,14が、それぞれ、交差幅方向に分割されて設けられた第1,第2の分割IDT部12a,12b,14a,14bを有し、第1,第2の分割IDT部12a,12b,14a,14bが直列接続されている、弾性波フィルタ装置。

Description

本発明は、平衡−不平衡変換機能を有するバランス型弾性波フィルタ装置に関する。
弾性表面波フィルタは、移動体通信機器において、アンテナと差動アンプとの間に帯域フィルタとして接続されることが多い。この場合、アンテナは不平衡信号を入出力する。他方、差動アンプは平衡信号を入出力する。従って、アンテナと差動アンプとの間において、不平衡−平衡変換機能を有する部品を挿入する必要がある。よって、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタを上記帯域フィルタとして用いた場合には、平衡−不平衡変換機能を実現する部品、すなわちバランを省略することができる。従って、従来、平衡−不平衡変換機能を有するバランス型弾性表面波フィルタが種々提案されている。
もっとも、アンテナの特性インピーダンスは通常50Ωであり、差動アンプの特性インピーダンスは100Ω以上であり、1000Ω程度であることも珍しくない。従って、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタでは、インピーダンス変換機能をも併せ持つことが求められている。
下記の特許文献1には、このようなインピーダンス変換機能を有する平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタ装置が開示されている。
図6は、特許文献1に記載のバランス型弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。弾性表面波フィルタ装置101は、不平衡端子102と、第1,第2の平衡端子103,104とを有する。不平衡端子102に、第1,第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ105,106が接続されている。弾性表面波フィルタ105,106は、それぞれ、第1〜第3のIDT105a〜105c,106a〜106cを有する3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。IDT105a〜105c,106a〜106cの表面波伝搬方向両側には、それぞれ、反射器105d,105e,106d,106eが配置されている。
中央の第2のIDT105b,106bが、共通接続され、不平衡端子102に接続されている。弾性表面波フィルタ105の両側のIDT105a,105cが共通接続され、第1の平衡端子103に接続されている。また、弾性表面波フィルタ106の第1,第3のIDT106a,106cが共通接続されて第2の平衡端子104に接続されている。第1,第2の弾性表面波フィルタ105,106の位相は180°異ならされている。
特許文献1に記載の弾性表面波フィルタ装置101では、第1,第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ105,106の表面波伝搬路が同じ方向に配置されており、かつ第1,第2の弾性表面波フィルタ105,106間の間隔をd1、使用されている圧電基板の厚みをtとしたときに、d1≦2.3×tまたはd1≧2.8×tとされており、それによって伝送特性が改善され得ると記載されている。
また、弾性表面波フィルタ装置101では、弾性表面波フィルタ105,106の入力インピーダンスをZとしたとき、不平衡端子102におけるインピーダンスは、弾性表面波フィルタ105,106の入力インピーダンスを並列接続したインピーダンスとなるため、約Z/2となる。平衡端子103,104におけるインピーダンスは、弾性表面波フィルタ105,106のインピーダンスを直列接続したインピーダンスであるため、約2Zとなる。従って、不平衡端子102におけるインピーダンスと、平衡端子103,104におけるインピーダンスとの比は約1:4とされ得る。
他方、下記の特許文献2には、5IDT型の縦結合共振子型のバランス型弾性表面波フィルタ装置が開示されている。図7は、特許文献2に記載の弾性表面波フィルタ装置の電極構造を模式的に示す平面図である。弾性表面波フィルタ装置111は、不平衡端子112と、第1,第2の平衡端子113,114とを有する。不平衡端子112に、1ポート型弾性表面波共振子115を介して縦結合共振子型の5IDTの弾性表面波フィルタ116が接続されている。
弾性表面波フィルタ116は、表面波伝搬方向に沿って配置された第1〜第5のIDT116a〜116eを有する。IDT116a〜116eの表面波伝搬方向両側に反射器116f,116gが配置されている。
第1,第3,第5のIDT116a,116c,116eが共通接続され、弾性表面波共振子115を介して不平衡端子112に接続されている。第2,第4のIDT116b,116dの各一端が、それぞれ第1,第2の平衡端子113,114に接続されている。第2のIDT116bの位相と、第4のIDT116dの位相とが180°異ならされており、それによって第1,第2の平衡端子113,114から出力される信号の位相が180°異ならされている。
IDT116b,116dの位相が同じであり、かつIDT116b,116dが電気的に並列に接続されていた場合には、入出力インピーダンスは同じ値となる。しかしながら、IDT116bの位相と、IDT116dの位相とが180°異なっており、それぞれ第1,第2の平衡端子113,114に接続されているので、IDT116b,116dは平衡端子対を介して直列接続されることになる。従って、平衡端子113,114側のインピーダンスは入力インピーダンスの4倍の値となる。よって、弾性表面波フィルタ装置111においても、不平衡端子112側のインピーダンスと、平衡端子113,114側のインピーダンスとの比は約1:4とされている。
特開2002−290203号公報 特開2001−313540号公報
上記のように、特許文献1,2に記載の弾性表面波フィルタ装置では、不平衡端子102,112側のインピーダンスと、平衡端子103,104,113,114側のインピーダンスとの比を約1:4とすることが可能とされている。
従って、例えばアンテナの入出力インピーダンスが50Ωであり、弾性表面波フィルタ装置の後段に接続される差動アンプの特性インピーダンスが200Ω程度である場合には、上記バランス型弾性表面波フィルタ装置101,111を好適に用いることができる。
しかしながら、近年、この種の用途で用いられる差動アンプの特性インピーダンスは200Ωよりも大きくなってきており、前述したように、1000Ω程度であることも珍しくない。
従って、特許文献1,2に記載のバランス型弾性表面波フィルタ装置101,111を用いたとしても、このような大きな特性インピーダンスを有する差動アンプが後段に接続される場合、インピーダンスを変換する部品をさらに接続しなければならなかった。すなわち、特許文献1,2に記載のバランス型弾性表面波フィルタ装置では、インピーダンス変換機能が十分でなく、従って入出力インピーダンス比をより一層大きくすることが可能なバランス型弾性表面波フィルタ装置が求められている。
他方、近年、弾性表面波フィルタだけでなく、弾性境界波などの他の弾性波を利用した弾性波フィルタ装置も知られている。弾性境界波フィルタは圧電基板と誘電体とが積層された境界にIDTを有しており、境界を伝搬する弾性境界波を用いる。弾性表面波フィルタとまったく同じような電極を形成して弾性境界波フィルタを構成できる。このような弾性波フィルタ装置一般においても、上記のように平衡−不平衡変換機能と、大きなインピーダンス変換機能とを有することが求められている。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、平衡−不平衡変換機能を有するだけでなく、不平衡端子側のインピーダンスと平衡端子側のインピーダンスとの比がより一層大きくされたインピーダンス変換機能を有する弾性波フィルタ装置を提供することにある。
本願の第1の発明は、不平衡端子と、第1,第2の平衡端子とを有する縦結合共振子型のバランス型弾性波フィルタ装置であって、圧電基板と、前記圧電基板に形成されており、縦結合共振子型の第1,第2の弾性波フィルタ部とを備え、前記第1の弾性波フィルタ部が、前記不平衡端子または第1の平衡端子に接続されている第2のIDTと、弾性波伝搬方向において第2のIDTの両側に配置されており、かつ前記第1の平衡端子または不平衡端子に接続されている第1,第3のIDTとを有し、前記第2の弾性波フィルタ部が、前記不平衡端子または第2の平衡端子に接続されている第5のIDTと、弾性波伝搬方向において第5のIDTの両側に配置されており、前記第2の平衡端子または不平衡端子に接続されている第4,第6のIDTとを有し、前記第1の平衡端子に流れる電気信号の位相が、前記第2の平衡端子に流れる電気信号の位相と180度異なるように前記第1〜第6のIDTが構成されており、前記第1の弾性波フィルタ部の前記第1の平衡端子に接続されているIDTと、前記第2の弾性波フィルタ部の前記第2の平衡端子に接続されているIDTとが、それぞれ、弾性波伝搬方向と直交する方向である交差幅方向に分割されて設けられた少なくとも第1,第2の分割IDT部を有し、該少なくとも第1,第2の分割IDT部が電気的に直列に接続されていることを特徴とする。
本願の第2の発明は、不平衡端子と、第1,第2の平衡端子とを有する縦結合共振子型のバランス型弾性波フィルタ装置であって、圧電基板と、前記圧電基板上に形成された5IDT型の縦結合共振子型の弾性波フィルタ部とを備え、前記弾性波フィルタ部が、弾性波伝搬方向に配置された第1〜第5のIDTを有し、第1,第3,第5のIDTが前記不平衡端子に接続されており、第2のIDT及び第4のIDTが、それぞれ、第1,第2の平衡端子に接続されており、前記第1の平衡端子に流れる電気信号の位相が、前記第2の平衡端子に流れる電気信号の位相と180度異なるように第1〜第5のIDTが構成されており、前記第2のIDT及び第4のIDTは、それぞれ、弾性波伝搬方向と交差する方向である交差幅方向に分割されて設けられた少なくとも第1,第2の分割IDT部を有し、かつ該少なくとも第1,第2の分割IDT部が電気的に直列に接続されていることを特徴とする。
本発明(第1,第2の発明)のある特定の局面では、前記不平衡端子に接続されているIDTの弾性波伝搬方向最外側の電極指であって、前記第1,第2の平衡端子に接続されているIDTに弾性波伝搬方向において隣り合っている電極指が、アース電位に接続されている。
本発明に係るバランス型弾性波フィルタ装置の他の特定の局面では、前記第1または第2の平衡端子に接続されているIDTにおいて、アース電位に接続されていない最外側の電極指を含む少なくとも一部の電極指であって、前記不平衡端子に接続されているIDTのアース電位に接続されている最外側の前記電極指に弾性波伝搬方向において隣り合っている該少なくとも一部の電極指に直列重み付けが施されている。
なお、本発明において、弾性波フィルタ装置とは、弾性表面波だけでなく、弾性境界波などの他の弾性波をも利用したフィルタ装置を広く含むものとし、従って、バランス型弾性波フィルタ装置はバランス型弾性表面波フィルタ装置に限定されるものではない。
本願の第1の発明に係るバランス型弾性波フィルタ装置では、縦結合共振子型の第1の弾性波フィルタ部が、不平衡端子と第1の平衡端子との間に接続されており、縦結合共振子型の第2の弾性波フィルタ部が不平衡端子と第2の平衡端子とに接続されており、第1の平衡端子に流れる信号の位相が第2の平衡端子に流れる電気信号の位相と180°異なるように第1〜第6のIDTが構成されているため、平衡−不平衡変換機能を有する。
加えて、第2のIDTと、第5のIDTとが、それぞれ少なくとも第1,第2の分割IDT部を有する。少なくとも第1,第2の分割IDT部は、弾性波伝搬方向と直交する方向である交差幅方向に設けられており、かつ電極的に直列に接続されている。従って、不平衡端子におけるインピーダンスと平衡端子におけるインピーダンスとの比が約1:16とされ得る。よって、平衡−不平衡変換機能を有し、大きなインピーダンス変換機能を有するバランス型弾性波フィルタ装置を提供することが可能となる。
第2の発明に係る弾性波フィルタ装置では、圧電基板上に5IDT型の縦結合共振子型弾性波フィルタ部が構成されており、第1,第3,第5のIDTが不平衡端子に接続されており、第2,第4のIDTが、それぞれ、第1,第2の平衡端子に接続されており、第1の平衡端子に流れる電気信号の位相が、第2の平衡端子に流れる電気信号の位相と180°異なるように第1〜第5のIDTが構成されている。従って、第2の発明に係るバランス型弾性波フィルタ装置は、平衡−不平衡変換機能を有する。
加えて、第2,第4のIDTが、それぞれ、電気的に直列に接続されている上記少なくとも第1,第2の分割IDT部を有するため、不平衡端子におけるインピーダンスと、平衡端子におけるインピーダンスとの比が約1:16とされる。従って、第2の発明においても、平衡−不平衡変換機能を有し、かつ大きなインピーダンス変換機能を有する弾性波フィルタ装置を提供することが可能となる。
本発明において、第1,第2の平衡端子に接続されているIDTに弾性波伝搬方向において隣り合っており、かつ前記不平衡端子に接続されているIDTの弾性波伝搬方向最外側に位置している電極指がアース電位に接続されている場合には、通過帯域外減衰量を効果的に改善することができる。すなわち、上記第1,第2の分割IDT部が設けられている場合、第1,第2の平衡端子間のインピーダンスが高くなり、従来の構成に比べて、平衡端子に接続されるIDTと、不平衡端子に接続されるIDTとの間の寄生容量が同じであっても、平衡端子への直達波のレベルが高くなる。そのため、上記最外側の電極指をアース電位に接続することにより、この直達波の影響を抑制でき、それによって通過帯域外減衰量を改善することができる。
本発明において、上記アース電位に接続されている最外側の電極指に隣り合っている電極指であって、第1または第2の平衡端子に接続されているIDTにおいて、アース電位に接続されていない最外側の電極指を含む少なくとも一部の電極指に直列重み付けが施されている場合には、該直列重み付けにより、第1の平衡端子側における信号レベルと、第2の平衡端子側における信号レベルとを高度にバランスさせることができる。従って、平衡度を高めることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。 図3は、第1の実施形態の変形例に係る弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。 図4は、第2の実施形態の変形例に係る弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。 図5は、本発明が適用される弾性境界波装置の模式的正面断面図である。 図6は、従来のバランス型弾性表面波フィルタ装置を説明するための模式的平面図である。 図7は、従来のバランス型弾性表面波フィルタ装置の他の例を説明するための模式的平面図である。
符号の説明
1…弾性表面波フィルタ装置
2…圧電基板
3…不平衡端子
4,5…第1,第2の平衡端子
10…縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部
11〜15…IDT
11a,15a…電極指
12a,12b…第1,第2の分割IDT部
12c…接続バスバー
12d,12e,12f,12g…浮き電極指
14a,14b…第1,第2の分割IDT部
14c,14d…浮き電極指
14A…IDT
16,17…反射器
18,19,20…弾性表面波共振子
21…弾性表面波フィルタ装置
23…不平衡端子
24,25…第1,第2の平衡端子
26…第1の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部
27…第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部
31〜36…第1〜第6のIDT
32a,32b…第1,第2の分割IDT部
35a,35b…第1,第2の分割IDT部
37a,37b…反射器
38a,38b…反射器
41〜43…1ポート型弾性表面波共振子
51…弾性表面波フィルタ装置
61…弾性表面波フィルタ装置
71…弾性境界波フィルタ装置
72…圧電基板
73…誘電体
74…電極
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図である。本実施形態では、弾性波フィルタ装置として、5IDT型の縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ装置1が構成されている。
弾性表面波フィルタ装置1は、圧電基板2を有する。圧電基板2は、LiTaO3、LiNbO3または水晶などの圧電単結晶または圧電セラミックスにより構成されている。また、圧電基板2は、圧電材料からなる基板または絶縁基板上に圧電薄膜を形成した構造を有していてもよい。
本実施形態の弾性表面波フィルタ装置1は、平衡−不平衡変換機能を有するバランス型弾性表面波フィルタ装置であり、不平衡端子3と、第1,第2の平衡端子4,5とを有する。圧電基板2上には、5IDT型の縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部10が構成されている。弾性表面波フィルタ部10では、表面波伝搬方向に沿って第1〜第5のIDT11〜15が設けられている。IDT11〜15の表面波伝搬方向両側には、反射器16,17が配置されている。
第1,第3,第5のIDT11,13,15の一端が共通接続されて、1ポート型弾性表面波共振子18を介して不平衡端子3に接続されている。IDT11,13,15の他端はアース電位に接続されている。IDT12,14が、1ポート型弾性表面波共振子19,20を介して第1,第2の平衡端子4,5に接続されている。
第2のIDT12の位相と、第4のIDT14の位相とは約180°異なっている。
また、本実施形態では、第2のIDT12及び第4のIDT14は、それぞれ、表面波伝搬方向と交差する交差幅方向において分割されて設けられた第1,第2の分割IDT部12a,12b,14a,14bを有する。第1,第2の分割IDT部12a,12bは直列に接続されている。第1,第2の分割IDT部14a,14bも電気的に直列に接続されている。
さらに、第1のIDT11の第2のIDT12側に位置している最外側の電極指11aはアース電位に接続されている。また、第3のIDT13の第2のIDT12側及び第4のIDT14側に位置している最外側電極指13a,13bもアース電位に接続されている。また、第5のIDT15の第4のIDT側に位置する最外側の電極指15aもアース電位に接続されている。
すなわち、不平衡端子3に接続されているIDT11,13,15の弾性波伝搬方向最外側の電極指であって、第1,第2の平衡端子4,5に接続されているIDT12,14に弾性表面波伝搬方向において隣り合っている電極指はアース電位に接続されている。
また、第2のIDT12においては、アース電位に接続されていない最外側の電極指を含む少なくとも一部の電極指に直列重み付けが施されている。より具体的には、第2のIDT12は、交差幅方向中央において弾性表面波伝搬方向に延びる接続バスバー12cを有する。接続バスバー12cの交差幅一方側に第1の分割IDT部12aが、他方側に第2の分割IDT部12bが配置されている。そして、分割IDT部12a,12bは接続バスバー12cにより直列に接続されている。また、分割IDT部12a,12bにおいては、IDT11側の最外側の電極指を含む2本の電極指が、浮き電極指12d,12eを有するように直列重み付けされている。本実施形態では、分割IDT部12a,12bの第3のIDT13側における最外側電極指を含む2本の電極指においても、浮き電極指12f,12gを有するように直列重み付けが施されている。
すなわち、本実施形態では、第1の平衡端子4に接続されているIDT12において、アース電位に接続されていない最外側の電極指を含む少なくとも一部の電極指に上記直列重み付けが施されている。
本実施形態の弾性表面波フィルタ装置1は上記のように構成されているため、平衡−不平衡変換機能を有するだけでなく、不平衡端子3のインピーダンスと平衡端子4,5のインピーダンスとの比を約1:16と大きくすることができ、さらに良好なフィルタ特性を得ることができる。
すなわち、第2のIDT12と第4のIDT14との位相が反転されており、第2,第4のIDT12,14が1ポート型弾性表面波共振子19,20を介して第1,第2の平衡端子4,5に接続されており、第1,第3,第5のIDT11,13,15の一端が1ポート型弾性表面波共振子18を介して不平衡端子3に接続されている。従って、弾性表面波フィルタ装置1は、平衡−不平衡変換機能を有する。
加えて、第2,第4のIDT12,14が第1,第2の分割IDT部12a,12b,14a,14bを有し、第1,第2の分割IDT部12a,12b,14a,14bが直列に接続されているため、不平衡端子3におけるインピーダンスと、平衡端子4,5におけるインピーダンスとの比を約1:16とすることができる。
すなわち、IDTを交差幅方向に二分割し、分割により設けられた分割IDT部同士を直列に接続した場合、IDTの特性インピーダンスは4倍となる。よって、平衡端子4,5に接続されているIDT12,14が上記第1,第2の分割IDT部12a,12b,14a,14bを有するため、平衡端子4,5におけるインピーダンスは、分割IDT部12a,12b,14a,14bを設けなかった場合に比べて4倍となる。よって、本実施形態の弾性表面波フィルタ装置1では、第1,第2の平衡端子4,5が電気的に直列接続されて、不平衡端子3におけるインピーダンスに比べて平衡端子4,5側におけるインピーダンスが4倍とされているだけでなく、第2,第4のIDT12,14の特性インピーダンス自体が4倍とされているため、不平衡端子3と平衡端子4,5とのインピーダンス比を約1:16とすることができる。よって、大きなインピーダンス変換機能を有するため、弾性表面波フィルタ装置1の後段に、特性インピーダンスが大きな差動増幅器などを、インピーダンス変換機能部品をさらに追加することなく直接に接続することが可能となる。
また、本実施形態の弾性表面波フィルタ装置1では、IDT11,13,15のIDT12,14側に位置している最外側電極指がアース電位に接続されている。従って、不平衡端子3に接続されている電極指と、平衡端子4,5に接続されている電極指とが表面波伝搬方向において隣り合う部分を有しない。そのため、平衡信号と不平衡信号との間の電磁結合による直達波を低減することができ、通過帯域外減衰量の拡大を図ることが可能とされている。さらに、上記直達波の軽減により、平衡度も改善される。
加えて、本実施形態では、第2のIDT12において、上記のように最外側の電極指を含む複数本の電極指に直列重み付けが施されているため、平衡端子4,5における信号のバランス性を高めることができ、平衡度を効果的に改善することができる。すなわち、IDT12の位相と、IDT14の位相とは180°異なっているため、IDT12,13間の境界部と、IDT13,14間の境界部とでは極性が異なる。上記直列重み付けがIDT12に施されていない場合には、IDT12の表面波伝搬方向両側の境界部において弾性表面波の励受信が強く行われるのに対し、IDT14の表面波伝搬方向両側の境界部においては、弾性表面波の励受信があまり強く行われないことになる。そのため、第1,第2の平衡端子における電気信号のバランスが低下し、平衡度が低下するおそれがある。
これに対して、本実施形態では、IDT12の表面波伝搬方向両端において、上記直列重み付けが施されているため、IDT12と、IDT11,13との各境界部における弾性表面波の励受信が阻害される。よって、IDT12の両側の境界部における弾性表面波の励受信挙動と、IDT14の表面波伝搬方向両側の境界部における弾性表面波の励受信挙動とを近づけることができ、それによって平衡度を改善することが可能とされている。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。本実施形態の弾性表面波フィルタ装置21では、圧電基板上に図示の電極構造が形成されている。すなわち、弾性表面波フィルタ装置21は、不平衡端子23と、第1,第2の平衡端子24,25とを有する。
弾性表面波フィルタ装置21では、3IDT型の第1,第2の縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部26,27が設けられている。第1の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部26は、表面波伝搬方向に沿って配置された第1〜第3のIDT31〜33を有する。また、第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部27は、表面波伝搬方向に沿って配置された第4〜第6のIDT34〜36を有する。すなわち、第1,第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部26,27は、いずれも3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部である。
IDT31〜33の表面波伝搬方向両側には、反射器37a,37bが設けられている。第4〜第6のIDT34〜36の表面波伝搬方向両側には、反射器38a,38bが設けられている。
本実施形態では、第1の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部26の第1,第3のIDT31,33の一端が、第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部27の第4,第6のIDT34,36の一端と共通接続され、1ポート型弾性表面波共振子41を介して不平衡端子23に接続されている。第1,第3のIDT31,33の他端はアース電位に接続されており、第4,第6の他端もアース電位に接続されている。
他方、第2のIDT32及び第5のIDT35の各一端が、それぞれ、1ポート型弾性表面波共振子42,43を介して第1,第2の平衡端子24,25に接続されている。また、第2のIDT32の位相と、第5のIDT35の位相とが約180°異なっている。従って、弾性表面波フィルタ装置21は、平衡−不平衡変換機能を有する。
加えて、本実施形態では、第2のIDT32及び第5のIDT35が、いずれも、交差幅方向において分割されて設けられた第1,第2の分割IDT部32a,32b,35a,35bを有する。また、第1,第2の分割IDT部32a,32bは電気的に直列に接続されており、第1,第2の分割IDT部35a,35bも電気的に直列に接続されている。従って、第1の実施形態の弾性表面波フィルタ装置1の場合と同様に、本実施形態の弾性表面波フィルタ装置21においても、第2,第5のIDT32,35の特性インピーダンスが分割IDT部32a,32b,35a,35bを構成しない場合に比べて4倍とされている。よって、本実施形態においても、不平衡端子23と、第1,第2の平衡端子24,25とのインピーダンス比を約1:16とすることが可能とされている。
また、第2のIDT32に隣り合っている第1,第3のIDT31,33の最外側電極指はアース電位に接続されている。同様に、第4,第6のIDT34,36の第5のIDT35に隣り合っている最外側の電極指もアース電位に接続されている。分割IDT部32a,32b,35a,35bが設けられているため、平衡端子24,25間のインピーダンスが高く、平衡端子24,25への直達波へのレベルが大きくなるおそれがある。ところが、IDT31,33,34,36のIDT32,35側の最外側の電極指がアース電位に接続されているため、上記直達波を軽減することができる。
加えて、分割IDT部32a,32bの表面波伝搬方向最外側の電極指を含む複数本の電極指において直列重み付けが施されている。この直列重み付けは、IDT32の分割IDT部32a,32bの表面波伝搬方向両側において、最外側の電極指を含む複数本の電極指部分に浮き電極指32d,32e,32f,32gを設けることにより行われている。この直列重み付けにより、平衡端子24,25の信号のバランスを高め、平衡度を改善することができる。すなわち、第1の実施形態のIDT12において直列重み付けが施された場合と同様に、IDT32の表面波伝搬方向両側のIDT−IDT境界部における弾性波の励受信が阻害され、IDT35の表面波伝搬方向両側のIDT−IDT境界部における弾性表面波の励受信レベルと同等とされる。従って、平衡端子24,25における平衡度が改善される。
なお、第2の実施形態では、第1,第3のIDT31,33の一端及び第4,第6のIDT34,36の一端が不平衡端子23に接続され、第2,第5のIDT32,35が第1,第2の平衡端子24,25に接続されていた。これに対して、本実施形態の弾性表面波フィルタ装置21では、逆に、第2のIDT32及び第5のIDT35の一端を共通接続して不平衡端子23に接続し、第1,第3のIDT31,33を共通接続して第1の平衡端子24に接続し、第4,第6のIDT34,36の一端を共通接続し第2の平衡端子25に接続し、それによって平衡−不平衡変換機能を有するように構成してもよい。その場合においては、第1,第3,第4,第6のIDTを、上記のように直列接続された第1,第2の分割IDT部を有するように構成することにより、大きなインピーダンス変換能を実現することができる。
第1,第2の実施形態から明らかなように、本発明においては、上記のように、平衡端子に接続される一対のIDTであって、位相が互いに反転されている一対のIDTを第1,第2の分割IDT部を直列接続した構造とすることにより、インピーダンス変換機能を高めることが可能とされている。そして、このような構成を有する限り、本発明の弾性波装置は様々に変形することができる。
図3は、第1の実施形態の弾性表面波フィルタ装置1の変形例を示す模式的平面図である。図3に電極構造を示す変形例の弾性表面波フィルタ装置51では、第4のIDT14Aにおいて、第2の分割IDT部14bの表面波伝搬方向両側部分が直列重み付けを施されている点を除いては、弾性表面波フィルタ装置1と同様に構成されている。すなわち、第2のIDT部14bの表面波伝搬方向両側の最外側電極指を含む電極指にわたるように、浮き電極指14c,14dが設けられて、直列重み付けが施されている。
このように、上記直列重み付けは、第1の平衡端子4に接続されている側の第2のIDT12だけでなく、第2の平衡端子5に接続されている第4のIDT14Aにおいても行われてもよい。もっとも、図3から明らかなように、第4のIDT14Aでは、分割IDT部14bにおいてのみ直列重み付けが施されており、分割IDT部14aには直列重み付けが施されていない。すなわち、上記直列重み付けは、IDT−IDT境界部における弾性表面波の励受信レベルを低下させるために行われるものである。従って、IDT12側とIDT14A側における両側のIDT−IDT境界部における弾性表面波励受信レベルの差に応じて、上記直列重み付けが施されればよい。従って、IDT12におけるIDT−IDT境界部における弾性表面波の励受信レベルと、IDT14の表面波伝搬方向両側のIDT−IDT境界部における弾性表面波の励受信レベルが大きく異なっている場合には、第1の実施形態のように、IDT14側において直列重み付けを施さないことが好ましい。さらに、本変形例のように、両者の弾性表面波受信レベルがさほど差がない場合には、IDT14Aに示したようにIDT14A側においても直列重み付けを施してもよい。
図4は、第2の実施形態の弾性表面波フィルタ装置21の変形例を示す模式的平面図である。本変形例の弾性表面波フィルタ装置61では、第5のIDT35Aの第2の分割IDT部35bが最外側電極指を含む複数本の電極指において直列重み付けを施されていることを除いては、第2の実施形態の弾性表面波フィルタ装置21と同様に構成されている。すなわち、第2の実施形態の弾性表面波フィルタ装置21においても、第2のIDT32と第5のIDT35の各両側におけるIDT−IDT境界部における弾性表面波励受信レベルの差に応じて、第5のIDT35の1つの分割IDT部35bに直列重み付けを施してもよい。
なお、図1及び図2に示した第1、第2の実施形態の弾性表面波フィルタ装置1、21では、各第2のIDTの各第1、第2の分割IDT部の両方に直列重み付けを施したが、各第2のIDTの各第1の分割IDT部又は各第2の分割IDT部のいずれか一方のみに直列重み付けを施してもよい。
また、図1、図2、図3、図4に示した第1、第2の実施形態及び変形例の弾性表面波フィルタ装置1、21、51、61は、交差幅方向に分割された第1、第2の分割IDT部を有する構成であるが、交差幅方向に分割された第1、第2、第3の分割IDT部を有する構成であってもよい。あるいは、交差幅方向に分割された4以上の分割IDT部を有する構成であってもよい。
上述してきた実施形態及び変形例の弾性表面波フィルタ装置は、上記のように弾性表面波を利用したものであるが、本発明は、弾性表面波に代えて、弾性境界波などの他の弾性波を用いたものであってもよい。図5は、弾性境界波フィルタ装置の構造を模式的に示す正面断面図である。この弾性境界波フィルタ装置71では、第1の媒層としての圧電基板72と、第2の媒層としての誘電体73とが積層されている。圧電基板72と誘電体73との境界に複数のIDTを有する電極74が形成されている。この境界を伝搬する弾性境界波を利用してフィルタとしての特性が得られる。この場合、弾性境界波フィルタ装置71の電極74の構造を、前述した弾性表面波フィルタについての実施形態における電極構造と同様に形成することにより、本発明の弾性波フィルタ装置を構成することができる。
さらに、上記実施形態及び変形例では、適宜1端子型弾性表面波共振子を介して不平衡端子3,23や平衡端子4,5,24,25にIDTが接続されていたが、1ポート型弾性表面波共振子は必ずしも設けられずともよい。

Claims (4)

  1. 不平衡端子と、第1,第2の平衡端子とを有するバランス型弾性波フィルタ装置であって、
    圧電基板と、
    前記圧電基板に形成されており、縦結合共振子型の第1,第2の弾性波フィルタ部とを備え、
    前記第1の弾性波フィルタ部が、前記不平衡端子または第1の平衡端子に接続されている第2のIDTと、弾性波伝搬方向において第2のIDTの両側に配置されており、かつ前記第1の平衡端子または不平衡端子に接続されている第1,第3のIDTとを有し、
    前記第2の弾性波フィルタ部が、前記不平衡端子または第2の平衡端子に接続されている第5のIDTと、弾性波伝搬方向において第5のIDTの両側に配置されており、前記第2の平衡端子または不平衡端子に接続されている第4,第6のIDTとを有し、
    前記第1の平衡端子に流れる電気信号の位相が、前記第2の平衡端子に流れる電気信号の位相と180度異なるように前記第1〜第6のIDTが構成されており、
    前記第1の弾性波フィルタ部の前記第1の平衡端子に接続されているIDTと、前記第2の弾性波フィルタ部の前記第2の平衡端子に接続されているIDTとが、それぞれ、弾性波伝搬方向と直交する方向である交差幅方向に分割されて設けられた少なくとも第1,第2の分割IDT部を有し、該少なくとも第1,第2の分割IDT部が電気的に直列に接続されていることを特徴とする、バランス型弾性波フィルタ装置。
  2. 不平衡端子と、第1,第2の平衡端子とを有するバランス型弾性波フィルタ装置であって、
    圧電基板と、
    前記圧電基板上に形成された5IDT型の縦結合共振子型の弾性波フィルタ部とを備え、
    前記弾性波フィルタ部が、弾性波伝搬方向に配置された第1〜第5のIDTを有し、第1,第3,第5のIDTが前記不平衡端子に接続されており、第2のIDT及び第4のIDTが、それぞれ、第1,第2の平衡端子に接続されており、
    前記第1の平衡端子に流れる電気信号の位相が、前記第2の平衡端子に流れる電気信号の位相と180度異なるように第1〜第5のIDTが構成されており、
    前記第2のIDT及び第4のIDTは、それぞれ、弾性波伝搬方向と交差する方向である交差幅方向に分割されて設けられた少なくとも第1,第2の分割IDT部を有し、かつ該少なくとも第1,第2の分割IDT部が電気的に直列に接続されていることを特徴とする、バランス型弾性波フィルタ装置。
  3. 前記不平衡端子に接続されているIDTの弾性波伝搬方向最外側の電極指であって、前記第1,第2の平衡端子に接続されているIDTに弾性波伝搬方向において隣り合っている電極指が、アース電位に接続されることを特徴とする、請求項1または2に記載のバランス型弾性波フィルタ装置。
  4. 前記第1または第2の平衡端子に接続されているIDTにおいて、アース電位に接続されていない最外側の電極指を含む少なくとも一部の電極指であって、前記不平衡端子に接続されているIDTのアース電位に接続されている最外側の前記電極指に弾性波伝搬方向において隣り合っている該少なくとも一部の電極指に直列重み付けが施されていることを特徴とする、請求項3に記載のバランス型弾性波フィルタ装置。
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