JPWO2006064815A1 - 破砕された合わせガラスからガラス片と中間膜とを分離する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
破砕された合わせガラスからガラス片と中間膜とを分離する装置を提供する。合わせガラスをメッシュコンベアで搬送し、水溶液に浸漬する浸漬手段と、浸漬手段から搬出された合わせガラスをメッシュコンベアで搬送し、水溶液に浸漬し、かつ、搬送の途中でガラス片を中間膜から分離し、ガラス片を回収する分離手段と、分離手段から搬出された中間膜をメッシュコンベアで搬送し、水洗いした後乾燥させる水洗い乾燥手段とを備える。
Description
本発明は、合わせガラスのガラスと中間膜とを分離する方法および装置、特に、破砕された合わせガラスからガラス片と中間膜とを分離する方法および装置に関する。
建設資材用ガラス、自動車用窓ガラスなどには、2枚のガラスの間に樹脂の中間膜を入れ、強度を向上させた「合わせガラス」が多く使用されている。しかし、建設用ガラスの破材、中古自動車の廃棄により、合わせガラスの廃棄物が大量に発生している。
従来より、合わせガラスのリサイクル方法として、例えば、合わせガラスを破砕し、その後中間膜に引っ張り歪みを与えることでガラスと中間膜とを分離する方法(特開2004−181321号公報参照)や、中間膜を介して接合されているガラス板を破砕し、破砕されたガラス板のガラス片が付着している中間膜を膨潤させ、上流側の搬送ローラ対による合わせガラスの送り速度よりも下流側の搬送ローラ対による合わせガラスの送り速度が速くなるように設定して合わせガラスを引き伸ばし、引き伸ばされた中間膜からガラス片を分離して回収する方法(特開2002−326849号公報参照)等が提案されている。
従来より、合わせガラスのリサイクル方法として、例えば、合わせガラスを破砕し、その後中間膜に引っ張り歪みを与えることでガラスと中間膜とを分離する方法(特開2004−181321号公報参照)や、中間膜を介して接合されているガラス板を破砕し、破砕されたガラス板のガラス片が付着している中間膜を膨潤させ、上流側の搬送ローラ対による合わせガラスの送り速度よりも下流側の搬送ローラ対による合わせガラスの送り速度が速くなるように設定して合わせガラスを引き伸ばし、引き伸ばされた中間膜からガラス片を分離して回収する方法(特開2002−326849号公報参照)等が提案されている。
しかしながら、合わせガラスを中間膜分離液に浸漬せずに、合わせガラスのガラスを破砕して、合わせガラスを引っ張ることによって中間膜から破砕ガラスを分離する方法では、大きな塊の破砕ガラス片を中間膜から容易に分離することができるものの、細かい屑状(例えば、直径5mm以下)の破砕ガラス片を中間膜から容易に除去することができなかった。
また、高温水(例えば、80℃以上の水)にガラスを破砕した合わせガラスを浸漬して、中間膜と破砕ガラスとを分離する方法では、中間膜における含水量が多くなり、中間膜をリサイクル可能な状態で分離することができなかった。
本発明の目的は、短時間でガラスと中間膜とを分離することができる方法および装置を提供することにある。
また、高温水(例えば、80℃以上の水)にガラスを破砕した合わせガラスを浸漬して、中間膜と破砕ガラスとを分離する方法では、中間膜における含水量が多くなり、中間膜をリサイクル可能な状態で分離することができなかった。
本発明の目的は、短時間でガラスと中間膜とを分離することができる方法および装置を提供することにある。
本発明の第1の態様は、破砕された合わせガラスからガラス片と中間膜とを分離する装置である。この分離装置は、水溶液に前記合わせガラスを浸漬する手段と、前記合わせガラスを前記水溶液に浸漬した状態で、前記中間膜から前記ガラス片を分離する手段とを備える。
本発明の第2の態様は、破砕された合わせガラスをガラス片と中間膜とに分離する方法である。この分離方法は、水溶液に前記合わせガラスを浸漬する浸漬ステップと、前記合わせガラスを前記水溶液に浸漬しながらガラス片と中間膜とに分離する分離ステップと、を含む。
本発明によれば、合わせガラスを短時間でガラス片と中間膜に分離することが可能となる。
図1は、本発明の分離装置10の実施例を、図2は、図1の分離装置の断面を示す図である。分離装置10は、破砕された合わせガラス12をメッシュコンベア22と24との間に挟持して搬送し、水溶液18に浸漬する浸漬ゾーン16と、浸漬ゾーン16から搬出された破砕合わせガラス12をメッシュコンベア26と28との間に挟持して搬送し、水溶液18に浸漬し、かつ、搬送の途中でガラス片を中間膜から分離し、ガラス片を回収する分離ゾーン30と、分離ゾーン30から搬出された中間膜をメッシュコンベア32と33との間に挟持して搬送し、水洗いした後乾燥させる水洗い乾燥ゾーン46とから構成されている。浸漬ゾーン16と分離ゾーン30とは、壁29により仕切られ、分離ゾーン30と乾燥ゾーン46とは、壁45により仕切られている。
なお、この分離装置で処理される合わせガラスの中間膜は、PVB(ポリビニルブチラール),EVA(エチレンビニルアセテート)などで作られているものとする。
なお、この分離装置で処理される合わせガラスの中間膜は、PVB(ポリビニルブチラール),EVA(エチレンビニルアセテート)などで作られているものとする。
分離装置10の前段には、破砕機(図示せず)が設けられている。破砕機で、中間膜の両面のガラスが例えば5〜8mmの大きさに破砕された合わせガラス12は、搬送コンベア14によって分離装置10の浸漬ゾーン16に送られる。
浸漬ゾーン16では、水溶液18が入った槽20の中を、重ね合わされて搬送されるメッシュコンベア22,24が上下方向に蛇行して走行する。水溶液18としては、例えば温水である。あるいは、分離剤としてスルファミン酸、リン酸、フッ素イオンを含む化合物、およびサリチル酸メチルのうちの少なくとも1種を含む水溶液である。さらに、アルカリ性処理希釈液(例えば、水素イオン濃度pH11のアルカリ性処理水)または界面活性剤を含む水溶液でもよい。
破砕合わせガラス12は、浸漬ゾーン16の入口で、メッシュコンベア22,24に挟持され、メッシュコンベアが蛇行走行し、所定温度、例えば30〜70℃に保持された水溶液18に10〜15分間浸漬される。この間に、水溶液18がガラス片と中間膜との間に浸透し、後工程でのガラス片の分離を容易にする。浸漬ゾーン16には、水溶液を加熱するための加熱装置(図示せず)が設けられている。
なお、水溶液の温度は30〜70℃が好ましい理由は、中間膜を軟化して容易に引き伸ばすために中間膜の軟化温度を30℃以上にすることが必要であり、70℃を超えると中間膜が軟化しすぎて破砕されたガラスの細片が中間膜の中に取り込まれてしまい、中間膜とガラス細片とを効率的に分離できないからである。より好ましい温度は、膜の軟化点より20℃高い50℃付近である。
なお、水溶液の温度は30〜70℃が好ましい理由は、中間膜を軟化して容易に引き伸ばすために中間膜の軟化温度を30℃以上にすることが必要であり、70℃を超えると中間膜が軟化しすぎて破砕されたガラスの細片が中間膜の中に取り込まれてしまい、中間膜とガラス細片とを効率的に分離できないからである。より好ましい温度は、膜の軟化点より20℃高い50℃付近である。
浸漬ゾーン26の水溶液槽20には、液供給バルブ60を経て、水溶液が供給される。水溶液の汚れをろ過するために、槽20の底からポンプ62で吸い出された水溶液を、フィルタ64を通してろ過し、槽20の上側に還流させている。
浸漬ゾーン16の出口では、破砕合わせガラス12は、メッシュコンベア22,24から出されて、分離ゾーン30に送られる。
破砕合わせガラス12は、分離ゾーン30の入口で、メッシュコンベア26,28に挟持され、メッシュコンベアが蛇行走行する。
分離ゾーン30には、浸漬ゾーン16と同様に、水溶液18が入れられる。水溶液は、前述した理由により30〜70℃に保持する。このための加熱装置(図示せず)が、分離ゾーン30に設けられる。
分離ゾーン30では、重ね合わされたメッシュコンベア26,28の途中2箇所には、突起ロール34と金属ロールブラシ36とが、メッシュコンベア26,28を挟んで対向して設けられている。
図3に示すように、突起ロール34の突起38は、メッシュコンベアのメッシュ(図では、メッシュの断面を40で示す)の間を突いてガラス片42が付着している中間膜44を山状にし、片面のガラス片を金属ロールブラシ36が剥ぎ取る。図面を簡単にするため、このような突起ロールおよびロールブラシの組は、2組のみ示しているが、4〜6組設けるのが好ましい。
分離ゾーン30を構成する槽66の底には、分離されたガラス片が溜まる。ガラス片を1箇所に集めるためには、流通撹拌パイプ61から水溶液を供給して、槽66内で水溶液の流れを作る。ガラス片は、槽66の底に設けられた汲み上げパイプ68により排出され、水洗いされてガラス片が回収される。
また、槽66の底に溜まった水溶液のみを排出する場合には、ドレインパイプ70から水溶液が取り出される。さらに、浸漬ゾーンの槽20と分離ゾーンの槽66とは、連通パイプ71で連結されている。
また、槽66の底に溜まった水溶液のみを排出する場合には、ドレインパイプ70から水溶液が取り出される。さらに、浸漬ゾーンの槽20と分離ゾーンの槽66とは、連通パイプ71で連結されている。
以上のようにして、破砕合わせガラス12の両面からガラス片42が剥ぎ取られた中間膜44は、水洗い乾燥ゾーン46に送られる。中間膜44は、水洗い乾燥ゾーン46の入口でメッシュコンベア32,33に挟持され、メッシュコンベア32,33が蛇行走行する。この間、中間膜44は、シャワーのような水洗機(図示せず)により洗浄され、続いてドライエアー乾燥機50により乾燥される。なお、前記水溶液として温水を用いた場合には、水洗機による洗浄を省略することができる。
乾燥後の中間膜44は、吸着装置52により取り上げられて台車54に積み上げられる。この場合に、中間膜と中間膜との間には、ポリエチレンフィルムを台紙として挟んで、中間膜同士が密着しないようにする。
以上一実施例を説明したが、分離ゾーン30において、中間膜からガラス片を剥ぎ取る手段は、種々のタイプのものが考えられる。以下、各手段について説明する。
図4は、ガラス片の剥ぎ取りに金属ロールブラシのみを用いる例を示す。図では、メッシュコンベアを省略してある。1個の小径ロール100の両側に2個の押さえロール102,104を設け、破砕合わせガラス12を山状にし、ガラス片を金属ロールブラシ36で剥ぎ取る。
図5は、上記実施例において、金属ロールブラシにより機械的な剥ぎ取り工程の前に、振動発生装置106を設ける場合である。メッシュコンベア24に挟まれて送られてきた破砕合わせガラス12に近接して振動発生装置106を設ける。振動発生装置は、バイブレータあるいはエアノッカーとすることができる。
この例では、振動発生装置106をメッシュコンベア24に近接して設けているが、分離ゾーン30内の水溶液中であれば、いずれの場所であってもよい。
破砕合わせガラス12に振動を与えることによって、水溶液のガラス片と中間膜との間への浸透を促進し、後工程でのガラス片の分離を容易にする。
このように、破砕合わせガラス12に振動を与えることによって、水溶液のガラス片と中間膜との間への浸透を促進する方法としては、超音波発生装置、バブル発生装置を用いることもできる。このような超音波発生装置、バブル発生装置は、水溶液中であれば、いずれの箇所に設けてもよい。
このように、破砕合わせガラス12に振動を与えることによって、水溶液のガラス片と中間膜との間への浸透を促進する方法としては、超音波発生装置、バブル発生装置を用いることもできる。このような超音波発生装置、バブル発生装置は、水溶液中であれば、いずれの箇所に設けてもよい。
以上の各実施例では、ガラス片を金属ローラブラシで分離しているが、このようなブラシを用いることなく、破砕合わせガラスを引っ張ることによってもガラス片を分離させることができる。
このような原理に基づく分離手段を、図6に示す。図6において、分離手段は、対向して配置した2個の鍔付きロール110,112により構成される。図中、ロール110の鍔を110Aで、ロール112の鍔を112Aで示す。各ロールには、このような鍔が所定の間隔を置いて設けられている。鍔110Aと112Aとは、図に示すように、互い違いに配置され、かつ、互いにかみ合うように設けられている。
このような分離手段では、破砕合わせガラス12は、図6の紙面に垂直な方向に搬送される。搬送には、ラダーコンベアを用いるのが好適である。
ラダーコンベアの代表的な2つの構造を、図7Aおよび図7Bに示す。図7Aのラダーコンベアは、2個のローラ114と114Bとの間に設けられたチェーン114Cと、2個のローラ116と116Bとの間に張られたチェーン116Cと、これらチェーン間に張り渡されたバー(丸棒やパイプなど)118とにより構成される。
図7Bのラダーコンベアは、2個のローラ120Aと120Bとの間に張られたチェーン,丸ロープ,Vベルト,ワイヤーなど120Cを、複数平行に配置したものである。
図6の分離手段に、破砕合わせガラスを搬送するには、図7Bのラダーコンベアを用いることになる。この場合、破砕合わせガラスを、重ね合わされたラダーコンベア間に挟持するか、あるいはラダーコンベア上に載置することになる。図2に示したように、破砕合わせガラスを上下方向に搬送する場合には、破砕合わせガラスを、重ね合わされたラダーコンベア間に挟持して搬送することになる。
図6において、このようなラダーコンベアで搬送されてきた破砕合わせガラス12は、鍔110Aと112Aとの間に入り込み、ロール110,112の回転により搬送されると同時に、鍔110Aと112Aとがかみ合って、中間膜を押圧し引っ張ることになる。中間膜が引っ張られる結果、ガラス片が中間膜から分離する。
中間膜を引っ張ることによりガラス片を分離する手段の他の例を、図8に示す。この手段では、2個の歯車122,124を用いる。図中126,128は保持ローラである。破砕合わせガラス12は、矢印130の方向へ搬送される。この場合、搬送には、図7Aのラダーコンベアを用いることになる。
この手段では、図6の例と同様に、歯車122,124の歯122Aと124Aとがかみ合って、中間膜が引っ張られる結果、ガラス片が中間膜から分離する。
中間膜を引っ張ることによりガラス片を分離する手段の他の例を、図9A,9B,9Cに示す。この分離手段は、図9Aに示すように、それぞれ突起を有する2個の押圧板130,132により構成される。図中、130A,132Aは、突起を示す。
突起の一例は、図9Bに示すように凸状突起であり、突起の他の例は、図9Cに示すように、歯状突起である。これら突起は、図9Aに示すように、押圧板130,132を互いに近づけたときに、互い違いにかみ合うように配列されている。
離間状態にあるこれら押圧板130と132との間に破砕合わせガラス12を搬送して、押圧板を断続的に繰り返し押しつけることにより、図9Aに示すように、突起130A,132がかみ合い、中間膜を断続的に繰り返し引っ張る結果、中間膜からガラス片が分離する。
あるいは、押圧板を所定時間押しつけ、破砕合わせガラスの伸長状態を所定時間保持するようにしてもよい。
あるいは、押圧板を所定時間押しつけ、破砕合わせガラスの伸長状態を所定時間保持するようにしてもよい。
このような分離手段では、破砕合わせガラスをコンベアで間欠的に搬送して、小領域ごとに分離工程を行うことになる。あるいは、押圧板が大きい場合には、1枚の破砕合わせガラス全体を処理することもできる。
中間膜を引っ張ることによりガラス片を分離する手段の他の例を、図10A,図10Bに示す。図10Aは側面断面図、図10Bは図10AのX−X線断面図である。
この分離手段は、搬送されてきた破砕合わせガラス12を両側から複数箇所で挟持する挟持部140A,140Bと、挟持部により挟まれた状態で、挟持された箇所以外の複数箇所を押し下げる押圧部142とを備えている。
離間状態にある挟持部140Aと140Bとの間に、破砕合わせガラス12を搬送して、挟持部で挟み固定する。この状態で、押圧部142を繰り返し押し下げて、中間膜を伸縮させる。中間膜が伸縮する結果、中間膜からガラス片が分離する。
あるいは、押圧部142を所定時間押しつけ、破砕合わせガラスの伸長状態を所定時間保持するようにしてもよい。
なお、押圧部142は破砕合わせガラス12の両側に備えていてもよい(図示せず)。
あるいは、押圧部142を所定時間押しつけ、破砕合わせガラスの伸長状態を所定時間保持するようにしてもよい。
なお、押圧部142は破砕合わせガラス12の両側に備えていてもよい(図示せず)。
このような分離手段では、破砕合わせガラスをコンベアで間欠的に搬送して、小領域ごとに分離工程を行うことになる。あるいは、押圧部が大きい場合には、1枚の破砕合わせガラス全体を処理することもできる。
本発明の破砕された合わせガラスからガラス片と中間膜とを分離する方法および装置によって分離されたガラス片は、カレットとしてガラス製品に再利用され、また中間膜は樹脂材料としての再利用が可能となる。
Claims (18)
- 破砕された合わせガラスからガラス片と中間膜とを分離する装置において、
水溶液に前記合わせガラスを浸漬する手段と、
前記合わせガラスを前記水溶液に浸漬した状態で、前記中間膜から前記ガラス片を分離する手段と、
を備える分離装置。 - 前記水溶液は剥離剤を含む、請求項1に記載の分離装置。
- 前記ガラス片が分離された前記中間膜を水洗いする手段をさらに備える、請求項2に記載の分離装置。
- 水洗いした前記中間膜を乾燥する手段と、
前記合わせガラスを前記浸漬手段へ搬送する第1の搬送手段と、
前記ガラス片が分離された中間膜を前記水洗い手段へ搬送する第2の搬送手段と、
をさらに備える請求項3に記載の分離装置。 - 前記第1および第2の搬送手段は、メッシュコンベアである請求項4に記載の分離装置。
- 前記第1および第2の搬送手段は、ラダーコンベアである請求項4に記載の分離装置。
- 前記分離手段は、金属ブラシを有し、前記ガラス片は、前記金属ブラシで擦ることにより分離される、請求項5に記載の分離装置。
- 前記分離手段は、振動発生装置を有し、前記合わせガラスに振動を与える、請求項5に記載の分離装置。
- 前記分離手段は、超音波発生装置を有し、前記合わせガラスに超音波による振動を与える、請求項5に記載の分離装置。
- 前記分離手段は、バブル発生装置を有し、前記合わせガラスにバブリングによる振動を与える、請求項5に記載の分離装置。
- 前記分離手段は、複数の鍔をそれぞれ有する2個のロールよりなり、これら2個のロールは、前記破砕合わせガラスを挟んで、前記鍔が互いにかみ合うように配置されている、請求項6に記載の分離装置。
- 前記分離手段は、2個の歯車よりなり、これら2個の歯車は、前記破砕合わせガラスを挟んで、前記歯が互いにかみ合うように配置されている、請求項6に記載の分離装置。
- 前記分離手段は、複数の突起をそれぞれ有する2個の押圧板よりなり、前記破砕合わせガラスは、前記2個の押圧板で押圧される、請求項6に記載の分離装置。
- 前記分離手段は、前記破砕合わせガラスを両側から複数箇所で挟持する挟持部と、前記挟持部により挟まれた状態で、挟持された箇所以外の複数箇所を押し下げる押圧部とよりなる、請求項6に記載の分離装置。
- 破砕された合わせガラスをガラス片と中間膜とに分離する方法において、
水溶液に前記合わせガラスを浸漬する浸漬ステップと、
前記合わせガラスを前記水溶液に浸漬しながらガラス片と中間膜とに分離する分離ステップと、
を含む方法。 - 前記分離ステップは、前記合わせガラスを押圧し引っ張るステップを含む請求項15に記載の方法。
- 前記分離ステップは、前記合わせガラスを断続的に繰り返し引っ張るステップを含む請求項15に記載の方法。
- 前記分離ステップは、前記合わせガラスを引っ張って、伸長状態を所定時間保持するステップを含む請求項15に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
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JP2004360076 | 2004-12-13 | ||
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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