JPWO2006059477A1 - 平版印刷版用修正液及び平版印刷版の画像修正方法 - Google Patents

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Abstract

平版印刷版面上の画像の修正や汚れの除去を簡便かつ安定して行うことができ、印刷時の条件(環境温度等)変動に対する耐汚れ性に優れた平版印刷版の修正液及び修正方法を提供する。親水性支持体上に画像が形成された平版印刷版の画像を修正する平版印刷版用修正液であって、親水性樹脂および/または親水性微粒子のほかに更に平均粒径0.5〜5μmの固体粒子を含有することを特徴とする平版印刷版用修正液。

Description

本発明は平版印刷版用修正液及び平版印刷版の画像修正方法に関する。
印刷の分野において、従来の製版工程では、平版印刷版材料(PS版)に原稿フィルムを介して露光を行い、露光された平版印刷版材料をアルカリ性現像液を用いて処理することにより画像形成を行い、平版印刷版を得ていた。近年では製版工程での省力化、迅速化のため、コンピュータートウプレートシステム(computer to plate system、以下CTPと呼ぶ)化が進みつつある。CTP用平版印刷版材料のタイプとしては、高感度フォトポリマータイプ、銀塩DTRタイプ、電子写真タイプ等があるが、近年印刷ユーザーの需要が小部数化しており、プラスチックフィルムを基材とした銀塩DTRタイプ、電子写真タイプが注目されつつある。
これら平版印刷版の使用においては、原稿フィルムの汚れや貼り込み跡、画像露光時のごみの付着、製版時の取り扱い時の傷により、不要画像が生じることがある。また、時には画像の一部や一文字を消去することもあり、修正の技術が必要となることがある。
PS版や高感度フォトポリマータイプのように砂目を有する平版印刷版の修正の技術としては、種々の技術が開示されており、これら技術はすでに市販されている修正用ペンに用いられている。修正方法としては、不要な画像部や、汚れ成分を溶かし去るか、または親水性の被覆物を付与することが知られている。不要な画像部や、汚れ成分を溶かし去る方法は、金属支持体では一般的に行なわれている方法であるが、親水性支持体の種類(紙支持体またはポリエステルフィルム支持体上に親水性層が形成されている親水性支持体)においては親水性層が修正液で強力に侵食され支持体が露出する場合がある。一方、親水性の被覆物を付与する方法においては、例えば特許文献1には、親水性ポリマー、無機微粒子及び溶媒を含む修正液で修正箇所を被覆することが開示されている。また、特許文献2では、シランカップリング基を有する親水性樹脂を含有する修正液で修正箇所を被覆することが開示されている。これらの方法では、確かに画像の修正は可能であるが、印刷時の条件の変動(平版印刷版の表面温度変化等)により、湿し水量が少なくなった場合に、修正部分のみが汚れやすいことがある。また、一度インクが付着した場合に、湿し水の供給量を上げても汚れが除去できない等の問題があった。
特開2001−329191号公報 特開2003−118261号公報
本発明の目的は、製版過程に適用して、版面上の汚れの除去や画像部の修正を簡便かつ安定して行うことができ、印刷時の条件(環境温度等)変動に対する耐汚れ性に優れた平版印刷版の修正液及び修正方法を提供することにある。
上記課題は下記の構成により達成することができる。
(構成1)親水性樹脂および/または親水性微粒子を含有する平版印刷版の修正液であって、さらに平均粒径0.5〜5μmの固体粒子を含有す平版印刷版用修正液。
(構成2)前記固体粒子が、酸化ケイ素、酸化アルミ、酸化チタン、酸化ジルコニウムのうち少なくとも1種よりなる構成1に記載の平版印刷版用修正液。
(構成3)前記固体粒子の含有率が、修正液の固形分の2〜30wt%である構成1または2に記載の平版印刷版用修正液。
(構成4)前記親水性微粒子が、平均粒径が1〜100nmの酸化ケイ素、酸化アルミ、酸化チタン、酸化ジルコニウムにうち少なくとも1種よりなる構成1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版用修正液。
(構成5)前記親水性微粒子の含有率が、修正液の固形分の50〜98wt%である構成1〜4のいずれか1項に記載の平版印刷版用修正液。
(構成6)親水性支持体上に画像が形成された平版印刷版の画像を修正する方法であって、修正する画像部及びその周辺部に親水性皮膜を形成し、該親水性皮膜が高さ0.1〜5μmの突起を有する平版印刷版の画像修正方法。
(構成7)前記親水性皮膜の突起の数が500〜10000個/mm2である構成6に記載の平版印刷版の画像修正方法。
平版印刷版の修正器具(修正ペン)の断面図である。
本発明者は鋭意研究の結果、平版印刷版用修正液が平均粒径0.5〜5μmの固体粒子を含有することで、印刷時の条件変動に依らず、簡便かつ安定して平版印刷版の画像を修正出来ることを見出し、本発明に至った。
本発明の平版印刷版用修正液は固体粒子を含有している。固体粒子としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の無機粒子、ポリアクリル酸メチル、ポリスチレン、セルロース、ポリテトラフロロエチレン等の有機粒子が挙げられる。これらの内、印刷の環境下に耐えられる機械強度および親水性の高さから、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウムが特に好ましい。
固体粒子の平均粒径は0.5〜5μmであることが好ましい。平均粒径が0.5μm未満では、修正液によって形成された親水性皮膜に0.1μm以上の突起を形成できず、修正部分の保水性が低下し、印刷中に汚れを誘発し易い。また平均粒径が5μmを超えた場合にも、修正液によって形成された皮膜に5μmを超えた突起ができてしまい、その突起にインキが引っかかり、汚れを誘発し易くなる。従来このように大きい粒子を含む修正液は知られていなかった。
固体粒子の平均粒径は、固体粒子を粘着性のあるカーボン導電性テープにキャストし、走査型電子顕微鏡で撮影し、撮影視野中の任意の粒子100点についてその長径を測定し、それらの平均値より求めることが出来る。
本発明の修正液によって形成された親水性皮膜中の突起の高さとは、非接触式表面粗さ計(RST/PLUSWYKO 社製)の観測より得られた親水性皮膜断面の凹凸プロファイルより、被膜底面から突起頂点までの高さを10点測定し、その平均値のことをいう。
前記固体粒子の含有率は、修正液の固形分の2〜30wt%であることが好ましい。2%未満では修正液によって形成された親水性皮膜の突起の数が500個/mm2未満となってしまい、親水性皮膜の保水性が確保できず、30%を超えると親水性皮膜の突起の数が10000個/mm2を超えてしまい、一度インキを付着してしまうと容易に除去できなくなってしまう。
本発明の修正液によって形成された親水性皮膜中の突起の個数とは、非接触式表面粗さ計(RST/PLUS WYKO社製)の観測より得られた親水性皮膜の高さプロファイルから、被膜底面より0.1μm以上の高さを有し、0.2μm以上の直径を持つ部分を突起とみなし、1mm2あたりの面積における突起個数を10視野カウントし、その平均値のことをいう。
本発明の修正液には親水性樹脂および/または親水性微粒子を含有している。
本発明に利用可能な親水性樹脂としては、側鎖にカルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基、アミノ基またはこれらの塩、水酸基、アミド基、ポリオキシエチレン基等の親水性官能基を一種以上かつ複数個含有するアクリル系、ポリビニル系、多糖類系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアミン系の樹脂が挙げられる。
本発明に利用可能な親水性微粒子としては、平均粒径1〜100nmの酸化ケイ素、酸化アルミ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム等の親水性微粒子が挙げられる。これらの素材は、その粒子表面の親水性が高く、印刷時の耐汚れを付与するのに適している。平均粒径は1〜100nmであると、その微小粒径がゆえに粒子同士のパッキングが密となり、良好な被膜を形成して印刷時の機械的強度を付与できる。本発明においては、前記親水性微粒子が、修正液の固形分の50〜98wt%であると、親水性微粒子の特徴を引き出すことができ、好ましい。具体的な酸化ケイ素としては日産化学社製のスノーテックスシリーズ、東レ社製ルドックスシリーズ等のコロイダルシリカが挙げられる。また、酸化アルミとしては、日産化学工業社製のアルミナゾルが本発明の目的に適合して使用できる。
本発明においてこれらの平均粒径は、親水性微粒子を粘着性のあるカーボン導電性テープにキャストし、走査型電子顕微鏡S−8000(日立製作所製)を用いて10万倍で撮影し、撮影視野中の粒子100点についてその長径を測定し、それらの平均値のことをいう。
本発明の修正液は、皮膜の強度を上げるために架橋剤を含有してもよい。架橋剤としてはメラミン樹脂、イソシアネート化合物、ポリアミド系樹脂、ポリアミン系樹脂、金属アルコキシド等が挙げられる。架橋剤の含有量は修正液の固形分の0〜5質量%であることが好ましい。
本発明の修正液に用いられる溶媒としては、水または低級アルコール(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール)、アセトン、メチルセロソロブ、エチルセロソロブ、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等の水溶性溶媒が好ましい。
本発明の平版印刷版の画像修正方法は、親水性支持体上の修正したい箇所に、前述の平版印刷版用修正液を塗布し、乾燥することで親水性被膜を形成することにより為される。
平版印刷版用修正液を塗布する方法としては、綿棒や筆で平版印刷版用修正液を薄く引き伸ばしながら塗布する方法が挙げられる。
また、図1に示す平版印刷版の修正器具(修正ペン)も利用できる。図中、16は修正液を内包する容器部分である。ここに本発明の修正液を内包させる。14はフェルト部分であり、内包された修正液は伝わって、フェルト部先端部に届く。この修正ペンを用いて修正する場合は、フェルト部先端にある修正液を平版印刷版上の修正したい画像部分及びその周辺に付着させ、フェルト部先端部で薄く延ばしながら塗布することで修正が可能となる。尚、22は修正器具の蓋である。
塗布された平版印刷版用修正液の乾燥方法としては、自然乾燥、ドライヤーなどで熱風を吹きかけながら乾燥する方法が挙げられる。
〔平版印刷版〕
本発明の平版印刷版用修正液、画像修正方法が適用できる平版印刷版としては平版印刷版全般が挙げられるが、例えば、砂目立てしたアルミニウム板からなる親水性支持体上に画像形成されたもの、ポリエチレンテレフタレートや紙等の柔軟性基材上に親水性層を塗設した親水性支持体上に画像形成されたものが挙げられる。本発明は、修正方法の安定性に着目してなされたものであり、とりわけ、修正時に基材の露出が懸念されるプラスチック基材等の柔軟性基材上に親水性層が塗設された親水性支持体を有する平版印刷版に対して効果的である。
本発明が利用可能な平版印刷版及びそれを作成するための平版印刷版材料は、特開平8−230345号公報、特開2001−187489公報、同2000−225780号公報、同2000−229480号公報、同2001−96170公報等に記載されている。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されない。なお、特に断りない限り、実施例中の「%」は「質量%」を表す。
実施例
〔修正液の作製〕
以下の組成よりなる修正液を調製した。なお、修正液中の微粒子は、前述の粘着性を有するカーボン導電性テープにキャストし、走査型電子顕微鏡S−8000(日立製作所製)を用いて撮影し、撮影視野中の粒子100点の長径を測定し、それらの平均値を算出することで、平均粒径とした。
(修正液1)
コロイダルシリカ(スノーテックスXS、日産化学工業(株)製、平均粒径8nm、固形分20%) 72.75質量部
シリカ粒子(シルトンAMT08L、水澤化学工業(株)製、平均粒径0.6μm) 0.45質量部
純水 26.80質量部
(修正液2)
コロイダルシリカ(スノーテックスXS、日産化学工業(株)製、平均粒径8nm、固形分20%) 69.75質量部
シリカ粒子(シルトンJC30、水澤化学工業(株)製、平均粒径3.0μm)
1.05質量部
純水 29.20質量部
(修正液3)
コロイダルシリカ(スノーテックスXS、日産化学工業(株)製、平均粒径8nm、固形分20%) 67.75質量部
シリカ粒子(シルトンJC30、水澤化学工業(株)製、平均粒径3.0μm)
2.25質量部
純水 34.0質量部
(修正液4)
コロイダルシリカ(スノーテックスXS、日産化学工業(株)製、平均粒径8nm、固形分20%) 56.25質量部
シリカ粒子(シルトンJC30、水澤化学工業(株)製、平均粒径3.0μm)
3.75質量部
純水 40.0質量部
(修正液5)
コロイダルシリカ(メタノールコロイダルシリカ、日産化学工業(株)製、平均粒径10nm、固形分20%) 63.75質量部
シリカ粒子(シルトンJC50、水澤化学工業(株)製、平均粒径5.0μm)
2.25質量部
エタノール 14.0質量部
純水 20.0質量部
(修正液6)
コロイダルシリカ(メタノールコロイダルシリカ、日産化学工業(株)製、平均粒径10nm、固形分20%) 60.0質量部
シリカ粒子(シルトンJC70、水澤化学工業(株)製、平均粒径7.0μm)
3.0質量部
エタノール 17.0質量部
純水 20.0質量部
(修正液7)
コロイダルシリカ(スノーテックスXS、日産化学工業(株)製、平均粒径8nm、固形分20%) 45.0質量部
シリカ粒子(コロイダルシリカ、日産化学工業(株)製、平均粒径189nm、固形分40%) 15.0質量部
純水 40.0質量部
(修正液8)
コロイダルシリカ(メタノールコロイダルシリカ、日産化学工業(株)製、平均粒径10nm、固形分20%) 70.0質量部
エタノール 20.0質量部
純水 10.0質量部
得られた修正液1〜8を、図1の平版印刷版の修正器具(修正ペン)に内包した。
〔平版印刷版材料の作製〕
(親水性支持体の作製)
下記組成よりなる、親水性下引き層塗布液及び親水性層塗布液をそれぞれホモジナイザーで15分間混合し、各塗布液を作製した。親水性易接着の処理が施された厚み175μmのPETフィルム上に、親水性下引き層塗布液を3g/m2の付き量となるようにワイヤーバーで塗布し、100℃で1分乾燥させた。ついで、親水性層塗布液を1g/m2の付き量となるようにワイヤーバーで塗布し、100℃で1分乾燥させ、プラスチック基材の親水性支持体を作製した。
〈親水性下引き層塗布液〉
コロイダルシリカ(スノーテックスXS、日産化学工業(株)製、平均粒径8nm、固形分20%) 75質量部
コロイダルシリカ(スノーテックスZL、日産化学工業(株)製、平均粒径70〜100nm、固形分40%) 2.5質量部
シリカ粒子(シルトンJC40、水澤化学工業(株)製、平均粒径4.0μm)
5質量部
MFブラック4500(Fe、Mn、Cuの複合酸化物の40%水分散液、大日精化工業社製) 15質量部
ミネラルコロイドMO(モンモリロナイト、ウィルバーエリス社製)2質量部
FZ2161(シリコン系界面活性剤、日本ユニカー社製) 0.5質量部
〈親水性層塗布液〉
コロイダルシリカ(スノーテックスXS、日産化学工業(株)製、平均粒径8nm、固形分20%) 70質量部
コロイダルシリカ(スノーテックスPSM、日産化学工業(株)製、平均粒径80〜150nmのネックレス状コロイダルシリカ、固形分20%)12.5質量部
シリカ粒子(シルトンJC40、水澤化学工業(株)製、平均粒径4.0μm)
5質量部
MFブラック4500(Fe、Mn、Cuの複合酸化物の40%水分散液、大日精化工業社製) 15質量部
ミネラルコロイドMO(モンモリロナイト、ウィルバーエリス社製)2質量部
FZ2161(シリコン系界面活性剤、日本ユニカー社製) 0.5質量部
(画像形成層の塗設)
上記作製した親水性層上に下記組成の画像形成層塗布液をワイヤバーを用いて付き量が0.5g/m2となるように塗布し、70℃で1分乾燥させた。さらに50℃で24時間の熱処理を施し、平版印刷版材料を得た。
〈画像形成層塗布液〉
Hi−Disper A−118(カルナバワックス粒子水分散液、平均粒径0.5μm、固形分40%、岐阜セラック製造所社製) 17質量部
Hi−Disper A−206(マイクロクリスタリンワックス粒子水分散体、平均粒径0.6μm、固形分40%、岐阜セラック製造所社製) 6質量部
アクアリックDL522(ポリアクリル酸ソーダの30%水溶液、(株)日本触媒製) 3質量部
純水 74質量部
〔平版印刷版の作製〕
得られた平版印刷版材料に、半導体レーザーが搭載されたプレートセッターにより、発光波長830nm、ビーム径32μm(1/e2)、出力300mW、版面のエネルギー強度300mJ/cm2となるようにプレートセッタードラム回転数を調整し、5mm×5mmの大きさのベタパッチを含む画像を露光した。
露光した平版印刷版材料を菊四裁オフセット印刷機LITHRONE20のシリンダーに取り付け、湿し水にアストロマーク3(日研化学研究所(株)製)の2%水溶液、印刷用インキとしてハイユニティー紅(東洋インキ製造(株)製)を用いて印刷した。平版印刷版材料はシリンダー上で現像され、5枚後から良好な印刷物が得られた。
〔修正液の評価〕
(親水性被膜の突起の高さと個数の測定)
得られた平版印刷版のベタパッチ画像及びその周辺部に、上記作製した修正液を含む修正ペンを用いて塗布し、5分間自然乾燥した後、修正液塗布部分の親水性皮膜の突起の高さと個数を測定した。
本発明の修正液によって形成された親水性皮膜中の突起の高さとは、非接触式表面粗さ計(RST/PLUSWYKO 社製)の観測より得られた親水性皮膜断面の凹凸プロファイルより、被膜底面から突起頂点までの高さを10点測定し、その平均値より決定した。
本発明の修正液によって形成された親水性皮膜中の突起の個数とは、非接触式表面粗さ計(RST/PLUS WYKO社製)の観測より得られた親水性皮膜の高さプロファイルから、被膜底面より0.1μm以上の高さを有する直径0.2μm以上の面積を持つ部分を突起とみなし、1mm2あたりの面積における突起個数を10視野カウントし、その平均値より決定した。
(消去性の評価)
修正液塗布部分の画像の消去ができているかを下記基準で確認した。
○:ベタパッチ画像がきれいに消えており、印刷物の修正部分の紙の濃度が非画線部と同じである。
△:ベタパッチ画像が消えてはいるが、印刷物の修正部分の紙の濃度が非画線部より高く、十分に消去できていない。
×:ベタパッチ画像が全く消えておらず、汚れが発生している。
(汚れ評価1)
印刷中に、湿し水供給量を徐々に減少していき、修正部分から汚れが発生するまでの湿し水供給量%を、修正部分の汚れやすさの指標とした。この数値が低いほど、修正部分の汚れ耐性が強いことになる。
(汚れ評価2)
平版印刷版上にインクローラーを介してインクを一様に付着させた後、印刷し、修正部分の汚れが除去されるまでの枚数をカウントした。枚数が少ないほど汚れ耐性が強いことになる。
以上の測定及び評価の結果を表1に示す。
表1から、平版印刷版用修正液が、平均粒径0.5〜5.0μmの固体粒子を2〜20wt%含有し、前記平版印刷版用修正液によって得られる親水性皮膜は高さが0.1〜5.0μmの突起を500〜10000個/mm2であることにより、印刷条件の変動によらず、汚れ耐性が良好な画像修正が可能であることがわかる。
本発明により、製版過程に適用して、版面上の汚れの除去や画像部の修正を簡便かつ安定して行うことができ、印刷時の条件変動(環境温度変化にともなう平版印刷版表面への湿し水上がりの変化)に対する耐汚れ性に優れた平版印刷版用の修正液及び画像修正方法を提供することができる。

Claims (7)

  1. 親水性樹脂および/または親水性微粒子を含有する平版印刷版用修正液であって、さらに平均粒径0.5〜5μmの固体粒子を含有することを特徴とする平版印刷版用修正液。
  2. 前記固体粒子が、酸化ケイ素、酸化アルミ、酸化チタン、酸化ジルコニウムのうち少なくとも1種よりなることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の平版印刷版用修正液。
  3. 前記固体粒子の含有率が、固形分の2〜30wt%であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の平版印刷版用修正液。
  4. 前記親水性微粒子が、平均粒径が1〜100nmの酸化ケイ素、酸化アルミ、酸化チタン、酸化ジルコニウムのうち少なくとも1種よりなることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の平版印刷版用修正液。
  5. 前記親水性微粒子の含有率が、固形分の50〜98wt%であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に記載の平版印刷版用修正液。
  6. 親水性支持体上に画像が形成された平版印刷版の画像を修正する方法であって、修正する画像部及びその周辺部に親水性皮膜を形成し、該親水性皮膜が高さが0.1〜5μmの突起を有することを特徴とする平版印刷版の画像修正方法
  7. 前記親水性皮膜の突起の数が500〜10000個/mm2であることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の平版印刷版の画像修正方法。
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