JPWO2006049276A1 - データ伝送システム - Google Patents

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JPWO2006049276A1
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真一 森田
武内 寛
寛 武内
敏 土屋
敏 土屋
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Abstract

携帯電話端末を使って、ピアツーピア共有空間上でコンテンツを安定に取得できるデータ伝送システムを提供する。1以上の携帯電話端末と、1以上のPC端末と、該携帯電話端末及びPC端末との間を接続する移動体通信網及びインターネット網とからなるデータ伝送システムであって、インターネット上にディレクトリサーバ及びメッセージサーバを接続し、PC端末にピアツーピア・アプリケーションを搭載し、PC端末間でピアツーピア・ネットワークを形成してピアツーピア空間を共有し、携帯電話端末によりPC端末のうちの1つをPC端末のダイナミックDNSに登録されたFQDN(完全修飾ドメイン)名で指定し、指定されたPC端末のピアツーピア・アプリケーション上で仮想携帯電話端末を作成し、指定されたPC端末を介して携帯電話端末に対応する仮想携帯電話端末上で携帯電話端末の操作を実行する。

Description

本発明は、個人が携帯電話端末とPC端末との双方を有する場合に、PC端末のピアツーピア環境で携帯電話端末とPC端末の間でコンテンツをアップロードしたり、ダウンロードしたりするのに用いることができるデータ伝送システムに関する。
近年、携帯電話とPC(パーソナルコンピュータ)の普及により、個人が携帯電話端末とPC端末の両方を所有するようになっている。この場合、携帯電話端末は、個人が外出時に常時携行され、PC端末は、家庭又は事務所に固定的に置かれ、外出時と事務所や家庭にいるときとで、携帯電話端末とPC端末とが使い分けられている。
一方、複数のPC端末をピアツーピアで接続し、各PC端末間でコンテンツを共有する技術が注目されている。ピアツーピアのアーキテクチャは、クライアントアンドサーバのアーキテクチャと異なり、各コンピュータを等価とみなして、ネットワーク上で他の端末間を接続するようにしたものである。
上述のように、携帯電話端末とPC端末の双方を所有しているユーザにとって、PC端末ばかりでなく、携帯電話端末でも、シームレスにピアツーピアの共有空間にアクセスし、自分のコンテンツを提供したり、他の端末のコンテンツを取得したりできるようにすることが望まれる。
携帯電話端末を使ってピアツーピアの共有空間にアクセスする場合、従来では、図18に示すように、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)のサーバとピアツーピアのサーバとの間を結ぶHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバをインターネット空間に置くと共に、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバに仮想携帯電話端末を作成し、ゲートウェイにより仮想携帯電話端末をピアツーピア共有空間にアクセスできるようにしている。
図18において、携帯電話端末M101、M102、M103、…は、移動体通信網101、インターネット網102を介して、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104に接続可能とされている。PC端末PC101、PC102、PC103、…は、ピアツーピアで接続されており、PC端末PC101、PC102、PC103、…によりピアツーピア共有空間105が形成される。HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104は、HTTPのサーバとピアツーピアのサーバとのゲートウェイを行っている。また、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104に、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…が作成され、この仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトは、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104で管理されている。
携帯電話端末M101、M102、M103、…のユーザは、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトを作成する際に、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104にHTTPのプロトコルで接続してアプリケーションをダウンロードする。そして、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104上に、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトを作成し、各PC端末PC1、PC2、PC3、…と仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトは、ピアツーピアのプロトコルで通信する。
特許文献1には、操作用端末である携帯電話端末とその端末のデータを保管する保管用端末であるPC端末の組から構成され、少なくとも携帯電話端末同士はピアツーピアで接続され、データを転送する場合、一方の組の携帯電話端末から他方の組の携帯電話端末に認証用トークンを発行し、トークンを受け取った他方の組の携帯電話端末はトークンをその組のPC端末に送信し、他方の組のPC端末はそのトークンを一方の組のPC端末に示すことでデータを転送するものが提案されている。
また、特許文献2には、複数種類の通信端末(例えば携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、PC、カーナビゲーションシステム等)がピアツーピアで接続され、ユーザが使用する通信端末を変更する場合、それまでの作業内容と環境も新端末に同時に移行することで、例えばPCでデータ受信中にPDAに変更する場合、PCはPDAに適した形式に変更してPDAに送ることで通信端末の使用中切り替えが可能になるものが提案されている。
また、特許文献3には、複数の情報機器、例えば携帯電話機と自宅PC、メールサーバの中で、マスターとなる機器(例えばメールサーバ)が全データを保有し、他の機器は一部データを複製したレプリカを保有し、レプリカの一つがマスターに切り替わると、元のマスターがレプリカに切り替わるようにしたものが提案されている。
また、特許文献4には、携帯電話端末とPCとを接続サーバにより接続し、携帯電話端末からPCを遠隔制御してPCが保有する情報を携帯電話端末に表示するものが提案されている。
特開2003−242031号公報 特開2004−054633号公報 特開2004−005199号公報 特開2003−016029号公報
上述のように、従来、携帯電話端末M101、M102、M103、…の仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…を作成するためのアプリケーションプログラムと仮想携帯電話端末のオブジェクトの管理は、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104により集中して行っていた。このため、例えばHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104のIP(Internet Protocol)アドレスに対応するドメイン名をP2P.FOO.JPとすれば、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトの作成の際、各携帯電話端末M101、M102、M103、…はP2P.FOO.JPのドメイン名に対応するIPアドレスによりHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104にHTTPのプロトコルで接続してアプリケーションをダウンロードし、また、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトもHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104に作成されるので、各PC端末PC101、PC102、PC103、…からピアツーピア通信で仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトを得ようとすれば、P2P.FOO.JPのドメイン名に対応するIPアドレスを指定してHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104にアクセスすることが必要で、このため、トラヒックがHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104に集中し、また障害に対しても脆弱であった。
特許文献1では、携帯電話端末同士やPC端末がピアツーピアで接続され、携帯電話端末のデータがPC端末で保管され、携帯電話端末とPC端末とが直接接続される。しかしながら、特許文献1のものでは、携帯電話端末でデータを保存しないため、携帯電話端末とPC端末との間でデータを共有するようになっていない。
特許文献2には、インターネットに接続される携帯電話端末とPC端末を含み、それらがピアツーピアで接続されてデータを共有することが記載されているが、携帯電話端末やPC端末同士をピアツーピア接続するのではなく、携帯電話端末の代わりにPC端末でデータを取得するものでもない。
特許文献3には、インターネットに接続されるPCと携帯電話を含み、それらは直接接続可能であり、携帯電話とその携帯電話に対応するPCの間でデータを共有することは記載されているが、携帯電話やPC同士がピアツーピアで接続されることは記載されていない。
特許文献4には、インターネットに接続されるPC端末と携帯電話端末とを含み、携帯電話端末を自宅のPC端末と直接接続してPC端末とデータを共有し、携帯電話から自宅のPC端末にアクセス可能としているが、携帯電話やPC端末同士がピアツーピアで接続されることは記載されていない。
本発明は、上述の従来の課題に鑑み、携帯電話端末を使って、ピアツーピア共有空間上でコンテンツを安定に取得できるデータ伝送システムを提供することを目的とするものである。
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、1以上の携帯電話端末と、1以上のPC端末と、該携帯電話端末及び該PC端末との間を接続する移動体通信網及びインターネット網とからなるデータ伝送システムであって、インターネット上にディレクトリサーバ、メッセージサーバを接続し、前記PC端末にピアツーピア・アプリケーションを搭載し、前記PC端末間でピアツーピア・ネットワークを形成してピアツーピア空間を共有し、前記携帯電話端末により前記PC端末のうちの1つをダイナミックDNSサーバに登録されたFQDN(完全修飾ドメイン名)で指定し、指定された該PC端末のピアツーピア・アプリケーション上で仮想携帯電話端末を作成し、指定された該PC端末を介して前記携帯電話端末に対応する仮想携帯電話端末上で前記携帯電話端末の操作を実行することを特徴とする。
請求項2に記載の前記仮想携帯電話端末作成アプリケーションは、PC端末のピアツーピア・インタフェース、携帯電話端末インタフェース、及びディレクトリサーバ・インタフェースを有し、各インタフェースと仮想携帯電話端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を実行することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記PC端末でピアツーピア・アプリケーションを起動し、対応する携帯電話端末を指定して該携帯電話端末上に仮想PC端末を作成し、指定された該携帯電話端末を介して前記PC端末に対応する仮想PC端末上で前記PC端末での操作を実行することを特徴とする。
請求項4に記載の前記PC端末作成アプリケーションは、PCインタフェースを有し、前記仮想携帯電話端末作成アプリケーションのPCインタフェースと仮想PC端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を実行することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、インターネット上にディレクトリサーバを設置し、前記各PC端末がピアツーピア・ネットワークを形成する際に、該ディレクトリサーバにより、前記PC端末及び前記携帯電話端末の認証を行うと共に、認証が良好な前記PC端末と前記仮想携帯電話端末の対応、前記携帯電話端末と前記仮想PC端末との対応関係を蓄積し、前記仮想携帯電話端末又は仮想PC端末上に作成したコンテンツの検索情報と属性情報とを管理し、前記ピアツーピア・ネットワークに参加したPC端末のFQDN名とIPアドレスの組み合わせをインターネット上に存在しているダイナミックDNSサーバに登録することを特徴とする。
請求項6に記載の前記携帯電話端末は、該携帯電話端末で取得したコンテンツを前記仮想携帯電話端末に保存し、DRMでコンテンツの属性を設定した後共有空間を共有する前記PC端末の仮想携帯電話端末間でコンテンツのコピーを伝送して同期させておくことによりPC端末間でコンテンツを流通させ、共有空間を共有するPC端末に対応する任意の携帯電話端末にダウンロードすることを特徴とする。
請求項7に記載の前記携帯電話端末は、該携帯電話端末で取得したコンテンツの検索情報及び属性情報を一旦メッセージサーバに登録し、登録されたメッセージサーバの検索情報及び属性情報を用いディレクトリサーバからコンテンツサーバアドレスを取得してコンテンツサーバから得られたコンテンツを前記仮想携帯電話端末に保存することを特徴とする。
請求項8に記載の前記携帯電話端末の仮想PC端末は、該携帯電話端末で取得したコンテンツの保存先PC端末アドレスをディレクトリサーバに問い合わせて取得し、取得した保存先PC端末アドレスを用い該PC端末の仮想携帯電話端末にアクセスして該仮想携帯電話端末にコンテンツを保存することを特徴とする。
請求項9に記載の前記PC端末の仮想携帯電話端末は、該PC端末のアドレスとPC端末のフォルダ内のファイルのコンテンツIDをディレクトリサーバに登録し、且つ該コンテンツIDをメッセージサーバに登録しておき、前記携帯電話端末の仮想PC端末は、メッセージサーバからコンテンツIDを取得し、取得したコンテンツIDを用いディレクトリサーバにアクセスしてPC端末のアドレスを取得し、取得したアドレスのPC端末にアクセスして該PC端末の仮想携帯電話端末からファイルデータを得ることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、作成した仮想携帯電話端末を用い該ツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップして画像ファイルのブックマークのコンテンツIDをメッセージサーバに保存しておき、前記携帯電話端末の仮想PC端末は、該メッセージサーバからコンテンツIDを取得し、取得したコンテンツIDによりブックマークサーバアドレスをディレクトリサーバから取得し、取得したブックマークサーバからコンテンツを得ることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、前記PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、該ツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップして画像ファイルから得られる商品IDにより商品サーバアドレスをディレクトリサーバから取得し、取得した商品サーバにアクセスして商品情報を取得すると共に携帯電話端末の通信キャリアの課金システムで商品の代金を支払うことを特徴とする。
本発明によれば、インターネット上のPC端末間でピアツーピア・ネットワークを形成してピアツーピア空間を共有し、携帯電話端末によりPC端末のうちの1つをPC端末のピアツーピア・アプリケーション上で仮想携帯電話端末作成し、指定されたPC端末を介して携帯電話端末に対応する仮想携帯電話端末上で携帯電話端末の操作を実行するので、オンラインでの無線区間での不安定の要因が除去され、ピアツーピア共有空間のコンテンツを安定に取得できる。また仮想携帯電話端末の分散配置が可能で、トラヒックの集中が防げる。
また、仮想携帯電話端末作成アプリケーションにより、PC端末のピアツーピア・インタフェース、携帯電話端末インタフェース、及びディレクトリサーバ・インタフェースの各インタフェースと仮想携帯電話端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を実行するので、そのパラメータによりPC、携帯電話端末、ディレクトリサーバを識別が可能となり、PC、携帯電話端末、ディレクトリサーバで独立にコマンドを設定できる。
また、PC端末から対応する携帯電話端末を指定して仮想PC端末を作成し、指定された携帯電話端末を介して仮想PC端末上でPC端末での操作を実行するので、PC端末の操作が仮想PC端末を介して携帯電話端末上で可能になり、また携帯電話端末での操作が仮想携帯電話端末を介してPC端末上で実行可能となることで、PCと携帯電話端末のシームレスな接続が可能となる。
また、PC端末作成アプリケーションによって、仮想携帯電話端末作成アプリケーションのPCインタフェースと仮想PC端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を実行することにより、仮想PC端末作成アプリケーションソフトと仮想携帯電話端末作成ソフトの共通化が図られメンテナンスが容易となる。
また、各PC端末がピアツーピア・ネットワークを形成する際に、ディレクトリサーバにより、PC端末及び携帯電話端末の認証を行うと共に、認証が良好なPC端末と仮想携帯電話端末との対応、及び携帯電話端末と仮想PC端末との対応関係を蓄積し、仮想携帯電話端末又は仮想PC端末上に作成したコンテンツの検索情報と属性情報を管理するので、コンテンツ流通の際でのセキュリティを確保できる。また、コンテンツの不正コピーを防ぐことができる。
また、携帯電話端末が取得したコンテンツを仮想携帯電話端末に保存し、DRM(Digital Rights Management)でコンテンツの属性を設定した後、共有空間を共有するPC端末の仮想携帯電話端末間でコンテンツのコピーを伝送して同期させておくことで、常に情報の更新を行うことができる。
また、携帯電話端末が取得したコンテンツの検索情報及と属性情報とを一旦メッセージサーバに登録し、登録されたメッセージサーバの検索情報及び属性情報を用いてコンテンツサーバから得られたコンテンツを仮想携帯電話端末に保存することにより、携帯電話端末が圏外や電源オフ等でオンラインに接続されていない場合でもPC端末側で常時コンテンツの取得が可能となる。検索情報と属性情報としてコンテンツIDを用いても良い。
また、仮想PC端末は、携帯電話端末で取得したコンテンツの保存先PC端末の仮想携帯電話端末にアクセスしてコンテンツを保存するので、例えばFeliCaリーダー付きのポスターにFeliCa携帯電話端末を近づけ、FeliCa IDの携帯電話端末に対応するPC端末にFeliCaリーダー付きのポスターに対応するコンテンツをダウンロードすることができる。またポスターのバーコードやQRコードを携帯電話端末でスキャンして、携帯電話端末に対応するPC端末にPC端末向けのコンテンツをダウンロードすることができる。さらに携帯電話端末で撮影した写真や動画をPCに保存することができる。
また、仮想携帯電話端末でPC端末のアドレスとフォルダ内のファイルのコンテンツIDとをディレクトリサーバに登録し、コンテンツIDをメッセージサーバに登録しておくことで、仮想PC端末は、コンテンツIDによりPC端末にアクセスして仮想携帯電話端末からファイルデータを得ることができるので、携帯電話端末で取得した写真や動画を一旦PCのフォルダに蓄積しておき、後になってPCのフォルダから携帯電話端末の待ち受け画面の設定が可能となる。
また、PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、画像ファイルのブックマークのコンテンツIDをメッセージサーバに保存しておくことで、仮想PC端末は、メッセージサーバから取得したコンテンツIDによりブックマークサーバからコンテンツを得ることができるので、PC端末と携帯電話端末でシームレスにブックマーク情報を共有することが可能となる。
また、PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、画像ファイルから得られる商品IDにより取得した商品サーバにアクセスして商品情報を取得すると共に、携帯電話端末の通信キャリアの課金システムで商品の代金を支払ことにより携帯電話端末の通信キャリアが商品購入代金を代行徴収することが可能となる。
本発明の一実施例によるデータ伝送システムの構成図である。 図1に示す携帯電話端末の構成図の一例である。 PC端末の構成図の一例である。 仮想携帯電話端末の作成アプリケーションの構成及びその処理の流れ図である。 仮想PC端末の作成アプリケーションの構成及びその処理の流れ図である。 図1に示すシステムにおける全体の処理の流れ図である。 図6に示すPC端末によるピアツーピア・ネットワーク形成における処理の流れ図である。 携帯電話端末がピアツーピア・アプリケーションをPC端末からダウンロードする処理の流れ図である。 携帯電話端末がアプリケーションを起動してPC端末上に仮想携帯電話端末を作成する処理の流れ図である。 PC端末がアプリケーションを起動して携帯電話端末上に仮想PC端末を作成する処理の流れ図である。 仮想携帯電話端末を用いて携帯電話端末のコンテンツをピアツーピア共有空間で公開する場合の処理の流れ図である。 公開された流通コンテンツを検索・取得する場合の処理の流れ図である。 携帯電話端末が取得したメッセージを仮想携帯電話端末に保存する処理の流れ図である。 携帯電話端末で撮影した写真を仮想携帯電話端末に保存する処理の流れ図である。 PC端末のフォルダ内のファイルを仮想PC端末に保存する処理の流れ図である。 PC端末のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップして仮想PC端末のブックマークに取り込む処理の流れ図である。 PC端末のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップし仮想PC端末を用いて通信キャリアの課金システムで代金を支払う処理の流れ図である。 従来のデータ伝送システムの構成図である。
符号の説明
1 移動体通信網
2 インターネット網
3 ピアツーピア(PtoP)アプリケーション
5 ピアツーピア(PtoP)共有空間
6 ディレクトリサーバ
7 ダイナミックDNSサーバ
8 メッセージサーバ
11 ユーザ/グループ管理データベース
12 コンテンツ/DRMデータベース
51 送受信部
52 音声処理部
53 マイク
54 スピーカ
55 通信処理部
56 データ処理部
57 メモリ(仮想PC端末)
58 入力部
59 出力部
71 CPU
72 バス
73 ROM
74 RAM(仮想携帯電話端末)
75 HDD
76 FDD
77 グラフィックス処理部
78 表示デバイス
79 オーディオ処理部
80 スピーカ
81 汎用インタフェース
82 キーボード
83 マウス
84 光ディスクドライブ
85 通信インタフェース
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のデータ伝送システムの一実施例による構成図である。
図1において、複数のPC端末PC1、PC2、PC3、…は、ピアツーピア(PtoP)アプリケーション3を搭載しており、インターネット網2上に、ピアツーピア(PtoP)共有空間5を形成している。ピアツーピアで接続された複数のPC端末PC1、PC2、PC3、…間では、互いに保有しているコンテンツを共有化することができる。携帯電話端末M1、M2、M3、…は、移動体通信網1を介してインターネット網2に接続されている。
各PC端末PC1、PC2、PC3、…上には、仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…が作成される。仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…は、ソフトウェア上のオブジェクトである。この仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…は、ピアツーピア共有空間5上では、他の端末と同等なものと見なされる。
各携帯電話端末M1、M2、M3…上には仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3…が作成される。仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3…は、ソフトウェア上のオブジェクトである。この仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3…は、ピアツーピア共有空間5上では、他の端末と同等なものと見なされる。
ここでは、各携帯電話端末M1、M2、M3、…の保有者と、各PC端末PC1、PC2、PC3、…の保有者は、それぞれ同一の保有者であるものとし、各PC端末PC1、PC2、PC3、…に対応する仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…、及び各携帯電話端末M1、M2、M3、…に対応する仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3、…が作成される。
即ち、携帯電話端末M1の保有者とPC端末PC1の保有者とは同一であるとし、PC端末PC1上に携帯電話端末M1に対応する仮想携帯電話端末IM1が作成され、携帯電話端末M1上にPC端末PC1に対応する仮想PC端末IPC1作成される。
インターネット網2上には、ディレクトリサーバ6と、ダイナミックDNS(Domain Name System)サーバ7とメッセージサーバ8とが設けられる。
ディレクトリサーバ6は、ユーザ/グループ管理データベース11とコンテンツ/DRM(Digital Rights Management)管理データベース12とを有している。
ユーザ/グループ管理データベース11には、各携帯電話端末M1、M2、M3、…と、各PC端末PC1、PC2、PC3、…との関係と、どのPC端末PC1、PC2、PC3、…上にどの仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…が作られたかや、どの携帯電話端末M1、M2、M3にどの仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3が作られたかの関係が登録される。このユーザ/グループ管理データベース11を用いて、ピアツーピア共有空間に参加するPC端末PC1、PC2、PC3、…の認証や管理が行われる。
コンテンツ/DRM管理データベース12には、コンテンツが格納されている端末の識別子(PC端末IDと携帯電話端末ID等)と、例えば1回以上複写の禁止等のコンテンツの属性情報が保存されている。コンテンツ/DRM管理データベース12により、著作権等の管理が行われる。
ダイナミックDNSサーバ7は、ピアツーピア共有空間を形成するPC端末PC1、PC2、PC3、…のホスト名と、それに対応するIPアドレスを保持しており、ピアツーピア共有空間を形成するPC端末PC1、PC2、PC3、…のホスト名からIPアドレスを解決(Name Resolusion)する。
ディレクトリサーバ6は、登録されたユーザのPC端末PC1、PC2、PC3、…が所有しているコンテンツのIDからコンテンツ位置(コンテンツサーバアドレス)を検索して、コンテンツを有するPC端末上の仮想携帯電話端末のIPアドレスをダイナミックDNSサーバ7から検出し、携帯電話端末とその仮想携帯電話端末オブジェクトを有するPC端末との対応テーブルの管理等を行う。
本発明が適用されたシステムでは、図1に示すように、複数のPC端末PC1、PC2、PC3、…がピアツーピアで接続され、ピアツーピア共有空間5が設けられる。また、各PC端末PC1、PC2、PC3、…上に仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…が作成され、これらの仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…がピアツーピアで接続される。
仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…は、携帯電話端末M1、M2、M3、…で指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…に接続され、PC端末PC1、PC2、PC3、…からピアツーピア・アプリケーション3をダウンロードし、ダウンロードしたピアツーピア・アプリケーション3を起動して仮想携帯電話端末作成アプリケーションをダウンロードすることにより作成される。このときユーザ認証が行われ、ディレクトリサーバ6のユーザ/グループ管理データベース11に、PC端末PC1、PC2、PC3、…と、どのPC端末PC1、PC2,PC3、…上にどの仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…が作られたかの関係が登録される。
仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3・・は、PC端末PC1、PC2、PC3、…がピアツーピア・アプリケーションを起動し、指定した携帯電話端末M1M2、M3、…に接続したのち仮想PC作成アプリをダウンロードすることにより作成される。このときユーザ認証が行われ、ディレクトリサーバ6のユーザ/グループ管理データベース11に、携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…とPC端末PC1、PC2,PC3、…との関係と、どの携帯電話端末M1、M2,M3、…上にどの仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3、…が作られたかの関係が登録される。
携帯電話端末が保存している流通コンテンツを公開する場合には、携帯電話端末M1、M2、M3、…を操作して、携帯電話端末M1、M3、M3、…と指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…とを接続する。そして携帯電話端末M1、M2、M3、…の操作により、携帯電話端末M1、M2、M3、…から指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…にコンテンツがアップロードされ、対応する仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…にコンテンツが保存される。そしてアップロードしたコンテンツに関する情報がディレクトリサーバ6に登録される。仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…は、ピアツーピア共有空間上に設けられ、他の端末とピアツーピア共有空間5を共有できる。これにより、ピアツーピア共有空間上にある他のPC端末PC1、PC2、PC3、…や仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…では、仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…上にアップロードされたコンテンツを共有することができる。
流通コンテンツを検索する場合には、携帯電話端末M1、M2、M3、…を操作して、携帯電話端末M1、M2、M3、…と指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…とを接続する。そして携帯電話端末M1、M2、M3、…の操作により、ディレクトリサーバ6に向けてPC端末PC1、PC2、PC3、…を介してコンテンツ検索リクエストが送られる。ディレクトリサーバ6でコンテンツの検索処理が行われ、コンテンツの検索結果がPC端末PC1、PC2、PC3、…を介して携帯電話端末M1、M2、M3、…に返される。
コンテンツを取得する場合には、携帯電話端末M1、M2、M3、…を操作して、携帯電話端末M1、M2、M3、…と指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…とを接続する。そして携帯電話端末M1、M2、M3、…の操作により、コンテンツを取得している端末に向けてコンテンツ取得リクエストが送られる。
コンテンツの取得は、ピアツーピア共有空間5上でコンテンツ同期により、コンテンツ取得リクエストを送信した携帯電話端末に対応する仮想携帯電話端末と、指定したPC端末や仮想携帯電話との間でコンテンツを同期させ、キャッシュコピーを行うことにより行われる。
仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…にコピーされたコンテンツは、対応するPC端末PC1、PC2、PC3、…を介して携帯電話端末M1、M2、M3、…でダウンロードされる。
図2は、携帯電話端末M1、M2、M3、…の構成の一例を示すものである、
図2において、送受信部51は、800MHz帯や2GHz帯等の周波数帯を使って基地局との間で音声やデータの送受信を行っている。通信方式としては、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(Global System for Mobile Communication)、CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)、WCDMA(Wideband CDMA)等がある。本発明では、移動体通信網1を介してインターネット網2に接続できるものであれば、使用する周波数帯や通信方式は、どのようなものであっても良い。音声処理部52は、マイクロホン53からの音声を圧縮符号化して送受信部51に送ると共に、送受信部51で受信した音声信号を復号してスピーカ54に送る処理を行うものである。
通信処理部55は、送受信するデータのエラー訂正処理、パケット化処理等を行っている。データ処理部56は、送受信データの処理を行っている。送受信データは、メモリ57に格納することができる。また、メモリ57には、仮想PC端末作成アプリケーションプログラムや、画像ファイル、音声ファイル、テキストファイル、その他、各種のコンテンツのファイルが保存できる。また、データ処理部56には、入力部58から入力が与えられる。入力部58は、電話番号を入力する数字キーやバーコードリーダやカメラを含んでいる。また、データ処理部56の出力がLCD(Liquid Crystal Display)等を使用した表示部59に送られ、各種の情報が表示部59に表示される。
図3は、PC端末PC1、PC2、PC3、…の構成の一例を示すものである。
図3において、CPU(Central Processing Unit)71は、バス72に接続される。CPU71は、コマンドを解釈して実行する。このバス72に、ROM(Read Only Memory)73、RAM(Random Access Memory)74が接続される。ROM73には、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムが記憶されている。RAM74は、メインメモリとして用いられる。
また、バス72には、HDD(Hard Disk Drive)ドライブ75やFDD(Flexible Disk Drive)ドライブ76が接続される。HDDドライブ75やFDDドライブ76には、OS(Operating System)やアプリケーションプログラムが記録される他、画像ファイル、音声ファイル、テキストファイル、その他、各種のコンテンツのファイルが記録される。アプリケーションプログラムとしては、ピアツーピア・アプリケーション3やピアツーピア・アプリケーション3上で動作する仮想携帯電話端末作成アプリケーションを含む。なお、ピアツーピア・アプリケーション3は、携帯電話端末M1、M2、M3、…にダウンロードされるプログラムの他、各PC端末PC1、PC2、PC3、…自身でピアツーピア接続を可能とするためのプログラムを含む。
また、バス72には、グラフィックス処理部77を介して液晶ディスプレイ等の表示デバイス78が接続される。また、バス72には、オーディオ処理部79を介してスピーカ80が接続される。また、バス72には、通信インタフェース85が接続される。通信インタフェース85としては、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)やUSART(Universal Synchronous/Asynchronous Receiver/Transmitter)やLAN(Local Area Network)等が用いられる。本実施形態での通信インタフェース85は、LANやインターネット等により通信を行うためのものである。
さらに、バス72には、汎用インタフェース81が接続される。汎用インタフェース81としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。汎用インタフェース81には、キーボード82やマウス83等の入力装置が接続される。また、この汎用インタフェース81には、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクドライブ84が接続される。さらに、汎用インタフェース81には、その他各種のデバイスを接続することができる。
図4は、仮想携帯電話端末作成のためのアプリケーションの構成とその処理の流れを示したものである。
仮想携帯電話端末オブジェクトは、仮想携帯電話端末作成のためのアプリケーションを仮想携帯電話端末ダウンロード用のサーバ(図示していない)に格納しておき、携帯電話端末ユーザの要求に基づいて目的とするPC端末にアプリケーションをダウンロードして実行することにより作成される。
図4には、実携帯電話端末インタフェース、ピアツーピア(PtoP)インタフェース、ディレクトリサーバ・インタフェースが示されており、それぞれのインタフェースとのコマンドの授受により仮想携帯電話端末オブジェクトとの間でメッセージ処理を行う。メッセージコマンドとしては携帯電話端末、PC端末、ディレクトリサーバ毎に異なるパラメータを持たせることでそれぞれ独立にコマンドを決めることが出来る。
図5は、仮想PC端末作成のためのアプリケーションの構成とその処理の流れを示したものである。
仮想PC端末オブジェクトは、仮想PC端末作成のためのアプリケーションを仮想PC端末ダウンロード用のサーバ(図示していない)に格納しておき、PC端末ユーザの要求に基づいて目的とする携帯電話端末にアプリケーションをダウンロードして実行することにより作成される。
図5はPC端末インタフェースのみを示したものであり、図4のサブセットで構成される。
図6は、図1のシステムにおける全体の処理の流れを示したものであり、図7から図17のフローの全体の処理の関連図を示したものである。
・ピアツーピア(PtoP)ネットワークを形成してダイナミックDNS(DDNS)サーバ7に登録し(図7)、
・ダイナミックDNSサーバ7への登録情報を用いて、携帯電話端末M1がPC端末PC1からピアツーピア・アプリケーション3をダウンロードする(図8)。
・携帯電話端末M1は、ダウンロードしたピアツーピア・アプリケーション3を起動してPC端末PC1に仮想携帯電話端末作成要求を送信して、PC端末PC1に仮想携帯電話端末IM1を作成させる(図9)。
・PC端末PC1は、アプリケーションを起動して携帯電話端末M1に仮想PC端末作成要求を送信して、携帯電話端末M1に仮想PC端末IPC1を作成する。(図10)
・仮想携帯電話端末IM1のコンテンツをPtoP共有空間5で公開し(図11)、
・PtoP空間5に公開されたコンテンツを携帯電話端末M1で検索・取得し(図12)、
・携帯電話端末M1に蓄積した情報を、仮想携帯電話端末IM1に蓄積する(図13)。
・携帯電話端末M1で撮影した写真や動画を、仮想携帯電話端末IM1と仮想PC端末IPC1の連携でPC端末PC1に保存し(図14)、
・PC端末PC1のフォルダのファイルを、仮想携帯電話端末IM1と仮想PC端末IPC1との連携で携帯電話端末M1に保存し(図15)、
・PC端末PC1のツールバー(仮想携帯電話端末IM1)に画像ファイルをドラッグ&ドロップし、仮想PC端末PC1のブックマークに取りこむ(図16)。
・PC端末PC1のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップし、携帯アプリケーションを用いて通信キャリアの課金システムで代金を支払う(図17)。
図7は、PC端末をディレクトリサーバで認証を行い、認証が良好ならDDNSサーバに登録してPC端末のピアツーピア・ネットワーク形成処理を行うものである。
図7において、PC端末PC1を、ディレクトリサーバ6のIPアドレス(例えばP2P.FOO.JPに対応)を用いて、ディレクトリサーバ6に接続し、PC端末PC1の識別子ID1とパスワードP1を「ユーザ認証リクエスト」情報としてPC端末PC1からディレクトリサーバ6に送信する(ステップS101)。
ディレクトリサーバ6は、PC端末PC1からの「ユーザ認証リクエスト」情報を受信し、PC端末PC1から「ユーザ認証リクエスト」情報として送られてきたユーザ識別子ID1とパスワードP1により認証を行う(ステップS102)。
認証結果が良好なら、ディレクトリサーバ6は、ステップS103で「ユーザ認証結果」情報をPC端末PC1に返信すると同時に、PC端末PC1がピアツーピア共有空間に参加したと認識して、ダイナミックDNSサーバ7に、PC端末PC1のユーザ識別子ID1とIPアドレスを「DDNSレコード登録」情報として送信する(ステップS104)。
ダイナミックDNSサーバ7は、ディレクトリサーバ6から送られてきたPC端末PC1のユーザ識別子ID1とIPアドレスを登録する処理を行う(ステップS105)。
PC端末PC2、PC3も同様のステップでピアツーピア共有空間5を共有する。この結果、PC端末PC1、PC2.PC3はピアツーピア共有空間5を共有している状態を実現する。
図8は、携帯電話端末がピアツーピア・アプリケーションのダウンロードを行う処理を示すものである。
図8において、携帯電話端末M1は、ダイナミックDNSサーバ7に接続し、「ホスト名問い合わせ」情報としてFQDN(完全修飾ドメイン名:Fully Qualified Domain Name)を送信し、アクセス先のPC端末PC1のIPアドレスを問い合わせる(ステップS201)。
ダイナミックDNSサーバ7は、携帯電話端末M1から「ホスト名問い合わせ」情報を受信すると、PC端末PC1のIPアドレスを検索し(ステップS202)、検索されたPC端末PC1のIPアドレスを「アクセス先IPアドレス」情報として、携帯電話端末M1に返信する(ステップS203)。
携帯電話端末M1は、ダイナミックDNSサーバ7から「アクセス先IPアドレス」情報を受信すると、受信したアクセス先IPアドレスを用いてPC端末PC1に接続し、PC端末PC1に「アプリケーションダウンロードリクエスト」情報を送信する(ステップS204)。
PC端末PC1は、携帯電話端末M1から「アプリケーションダウンロードリクエスト」情報を受信したら、ピアツーピア・アプリケーション3を携帯電話端末M1に送り、携帯電話端末M1は、このピアツーピア・アプリケーション3をダウンロードする(ステップS205)。
図9は、ダウンロードしたピアツーピア・アプリケーションを用いて、携帯電話端末がピアツーピア・ネットワークに接続して、PC端末上に仮想携帯電話端末を作成する処理を示すものである。
図9において、携帯電話端末M1は、ダウンロードしたピアツーピア・アプリケーション3を起動し(ステップS301)、PC端末PC1に「仮想携帯電話端末作成リクエスト」情報を送信する(ステップS302)。
PC端末PC1は、携帯電話端末M1から「仮想携帯電話端末作成リクエスト」情報を受信すると、仮想携帯電話端末作成アプリケーションを仮想携帯電話端末作成アプリケーションダウンロードサーバ(図示していない)からダウンロードして、PC1上に仮想携帯電話端末IM1を作成する。(ステップS303)。
仮想携帯電話端末IM1が作成されると、作成された仮想携帯電話端末IM1は、PC端末PC1に「作成結果」情報を送信する(ステップS304)。PC端末PC1は、この「作成結果」情報を中継し、携帯電話端末M1に送信する(ステップS305)。
携帯電話端末M1は、「作成結果」情報を受信したら、携帯電話端末M1とPC端末PC1上の仮想携帯電話端末IM1との関係をディレクトリサーバ6に登録するために、携帯電話端末M1の識別子とパスワードを含む「ユーザ認証リクエスト」情報を、ディレクトリサーバ6に向けて送信する。
携帯電話端末M1からの「ユーザ認証リクエスト」情報は、携帯電話端末M1からPC端末PC1に送信され(ステップS306)、PC端末PC1で中継され、PC端末PC1から仮想携帯電話端末IM1に送信され(ステップS307)、仮想携帯電話端末IM1で中継され、仮想携帯電話端末IM1からディレクトリサーバ6に送信される(ステップS308)。
「ユーザ認証リクエスト」情報がディレクトリサーバ6に送られると、ディレクトリサーバ6は、送られてきた「ユーザ認証リクエスト」情報を携帯電話端末M1の識別子とパスワード情報を用いて認証する(ステップS309)。そして認証結果が良好なら、「ユーザ認証結果」情報を携帯電話端末M1に向けて送信し(ステップS310)、その後、ディレクトリサーバ6は、どのPC端末上にどの仮想携帯電話端末が作られたかの関係をユーザ/グループ管理データベース11に登録する(ステップS311)。
図10は、PC端末がアプリケーションを起動して携帯電話端末上に仮想PC端末を作成するためのフローチャート例を示すものである。
図10において、PC端末PC1は、ピアツーピア・アプリケーション3を起動し(ステップS321)、携帯電話端末M1に「仮想PC端末作成リクエスト」情報を送信する(ステップS322)。
携帯電話端末M1は、「仮想携帯電話端末作成リクエスト」情報を受信すると、仮想PC端末作成アプリケーションを仮想PC端末作成アプリケーションダウンロードサーバ(図示していない)からダウンロードして、携帯電話端末M1上に仮想PC端末IPC1を作成する。(ステップS323)。仮想PC端末作成アプリケーションダウンロードサーバは、仮想携帯電話端末作成アプリケーションダウンロードサーバと共用してもいい。
仮想PC端末IPC1が作成されると「作成結果」情報を送信する(ステップS324)。携帯電話端末M1は、この「作成結果」情報を中継し、PC端末PC1に送信する(ステップS325)。
PC端末PC1は、「作成結果」情報を受信したら、PC端末PC1と携帯電話端末M1上の仮想PC端末IPC1との関係をディレクトリサーバ6に登録する。(ステップ326〜ステップ330)
その後、ディレクトリサーバ6は、どの携帯電話端末上にどの仮想PC端末が作られたかの関係をユーザ/グループ管理データベース11に登録する(ステップS331)。
図11は、携帯電話端末のコンテンツを、仮想携帯電話端末を用いてピアツーピア共有空間5での流通コンテンツとして公開する場合のフローチャートを示すものである。
図11において、携帯電話端末M1でピアツーピア共有空間5にコンテンツをアップロードする場合には、携帯電話端末M1は、「コンテンツアップロードリクエスト」情報をPC端末PC1に送信する(ステップS401)。
PC端末PC1は、携帯電話端末M1からの「コンテンツアップロードリクエスト」情報を受信し、このコンテンツを仮想携帯電話端末IM1に送り、仮想携帯電話端末IM1にコンテンツを保存する(ステップS402)。
仮想携帯電話端末IM1は、コンテンツを保存したら、ディレクトリサーバ6にコンテンツ検索に必要な情報、即ちコンテンツIDとPC端末PC1の識別子を付与して「ディレクトリ登録リクエスト」情報を送信する(ステップS403)。
ディレクトリサーバ6は、「ディレクトリ登録リクエスト」情報を受信したら、コンテンツ/DRM管理データベース12にコンテンツ検索情報とコンテンツが格納されているPC端末PC1の識別子の登録処理を行った後(ステップS404)、「ディレクトリ登録結果」情報を仮想携帯電話端末IM1に送信する(ステップS405)。
仮想携帯電話端末IM1は、ディレクトリサーバ6からの「ディレクトリ登録結果」情報を受信し、この「コンテンツ保存結果」情報をPC端末PC1に送信する(ステップS406)。
PC端末PC1は、「コンテンツ保存結果」情報を受信したら、この「コンテンツアップロード結果」情報に例えば2回複写禁止等のコンテンツの属性情報を付加して、携帯電話端末M1に送信する(ステップS407)。
携帯電話端末M1は、「コンテンツアップロード結果」情報を受信したら、ディレクトリサーバ6に向けてコンテンツの属性を設定するための「DRM設定リクエスト」情報を送信する。この「DRM設定リクエスト」情報は、携帯電話端末M1からPC端末PC1に送信され(ステップS408)、PC端末PC1で中継されて、仮想携帯電話端末IM1に送信され(ステップS409)、仮想携帯電話端末IM1で中継されて、ディレクトリサーバ6に送信される(ステップS410)。
ディレクトリサーバ6は、コンテンツ/DRM管理データベース12に、コンテンツの検索や著作権の管理に必要な情報を蓄積してDRM設定処理を行う(ステップS411)。そして「DRM設定結果」情報を仮想携帯電話端末IM1に向けて送信する。
ディレクトリサーバ6からの「DRM設定結果」情報は、ディレクトリサーバ6から仮想携帯電話端末IM1に送信される(ステップS412)。仮想携帯電話端末IM1は、「DRM設定結果」情報を用いて受信コンテンツ公開のための処理を行った後(ステップS413)、この「DRM設定結果」情報をPC端末PC1に送り(ステップS414)、PC端末PC1は、この「DRM設定結果」情報を携帯電話端末M1に送信する(ステップS415)。携帯電話端末M1はこの情報を受信して処理を終了する。
なお、この例では、PC端末PC1が携帯電話端末M1の指令により、インターネット上のコンテンツを取得して、取得したコンテンツを公開させる場合であるが、例えばステップS401で携帯電話端末M1に格納しているコンテンツをPC端末PC1にアップロードして流通コンテンツとして使用しても良い。
図12は、公開された流通コンテンツを検索・取得する場合のフローチャート例を示すものである。
図12において、コンテンツを検索・取得する携帯電話端末M1は、PC端末PC1に所望のコンテンツの検索情報を含む「コンテンツ検索リクエスト」情報を送信する(ステップS501)。
PC端末PC1は、携帯電話端末M1からの「コンテンツ検索リクエスト」情報を中継し、この「コンテンツ検索リクエスト」情報を仮想携帯電話端末IM1に送信し(ステップS502)、仮想携帯電話端末IM1は、この「コンテンツ検索リクエスト」情報を中継し、この「コンテンツ検索リクエスト」情報をディレクトリサーバ6に送信する(ステップS503)。
ディレクトリサーバ6は、コンテンツ検索リクエスト情報を受信すると、コンテンツ検索処理でコンテンツ/DRM管理データベース12を検索してコンテンツが格納されている仮想携帯電話端末の識別子を取得する(ステップS504)。ここでは、検索リクエストされたコンテンツは、PC端末PC2上の仮想携帯電話端末IM2にあるとする。このときには、コンテンツが格納されている仮想携帯電話端末の識別子として、仮想携帯電話端末IM2のあるPC端末PC2の識別子が取得される。取得された情報は、「コンテンツ検索」情報としてディレクトリサーバ6から仮想携帯電話端末IM1に送られ(ステップS505)、仮想携帯電話端末IM1で中継されて、PC端末PC1に送られ(ステップS506)、PC端末PC1で中継されて、携帯電話端末IM1に送られる(ステップS507)。
このように、携帯電話端末M1から「コンテンツ検索リクエスト」情報が送られると、この「コンテンツ検索リクエスト」情報は、PC端末PC1、仮想携帯電話端末IM1を経由して、ディレクトリサーバ6に送られる。ディレクトリサーバ6での検索結果は、「コンテンツ検索結果」情報として、ディレクトリサーバ6から仮想携帯電話端末IM1、PC端末PC1を経由して、携帯電話端末M1に返される。
所望のコンテンツがPC端末PC2の仮想携帯電話端末IM2に保存されている場合、携帯電話端末M1は、「コンテンツ検索結果」情報として、仮想携帯電話端末IM2のあるPC端末PC2の識別子を含む「コンテンツ検索結果」情報を受信する。このコンテンツをダウンロードする場合には、携帯電話端末M1は、仮想携帯電話端末IM2のあるPC端末PC2の識別子を付与して、「コンテンツ取得リクエスト」情報としてPC端末PC2の仮想携帯電話端末IM2に向けて送信する(ステップS508)。
携帯電話端末M1からの「コンテンツ取得リクエスト」情報は、携帯電話端末M1からPC端末PC1に送信され(ステップS508)、PC端末PC1で中継され、仮想携帯電話端末IM1に送られ(ステップS509)、仮想携帯電話端末IM1で中継されてPC端末PC2に送信され(ステップS510)、PC端末PC2から仮想携帯電話端末IM2に送られる(ステップS511)。
仮想携帯電話端末IM2は、「コンテンツ取得リクエスト」情報を受信したら、受信した「コンテンツ取得リクエスト」情報を元に、格納しているコンテンツの「コンテンツ同期」情報を仮想携帯電話端末IM1に向けて送信する。この「コンテンツ同期」情報は、仮想携帯電話端末IM2からPC端末PC2に送られ(ステップS512)、PC端末PC2で中継され、PC端末PC2から仮想携帯電話端末IM1に送られる(ステップS513)。
仮想携帯電話端末IM1は、「コンテンツ同期」情報を受信すると、仮想携帯電話端末IM1のコンテンツを、仮想携帯電話端末IM2のコンテンツと同じ内容(コンテンツの同期)とする処理を行う。また、この「コンテンツ同期」情報は、仮想携帯電話端末IM1からPC端末PC1に送られる(ステップS514)。
PC端末PC1は、「コンテンツ同期」情報を受信すると、「DRMリクエスト」情報をディレクトリサーバ6に向けて送信する。PC端末PC1からの「DRMリクエスト」情報は、仮想携帯電話端末IM1に送られ(ステップS515)、仮想携帯電話端末IM1で中継されて、仮想携帯電話端末IM1からディレクトリサーバ6に送信される(ステップS516)。
ディレクトリサーバ6は、PC端末PC1から仮想携帯電話端末IM1を経由して送られてきた「DRMリクエスト」情報を受信すると、コンテンツ/DRM管理データベース12を検索して、コンテンツの属性情報を検出する。そして、属性情報を付加した「DRM処理結果」情報をPC端末PC1に向けて送信する。例えば、そのコンテンツが「2回目以降複製禁止」であるなら、コンテンツ/DRM管理データベース12で「2回目以降複製禁止」の属性情報が付加される。この属性情報を付加した「DRM処理結果」情報は、ディレクトリサーバ6から仮想携帯電話端末IM1に送られ(ステップS518)、仮想携帯電話端末IM1で中継され、PC端末PC1に送られる(ステップS519)。
PC端末PC1は、ディレクトリサーバ6からの「DRM処理結果」情報を受信したら、携帯電話端末M1に対して、DRMの処理を行ったコンテンツを送信する。携帯電話端末IM1は、このコンテンツをダウンロードする(ステップS520)。
図13は、携帯電話端末が取得したメッセージを仮想携帯電話端末に保存する場合のフローチャート例を示すものである。
携帯電話端末M1はアプリケーションを起動し、コンテンツIDを含むコンテンツを取得してメッセージサーバ8にコンテンツを一旦登録する。(ステップS601、ステップS602)。
メッセージサーバ8は、登録結果を携帯電話端末M1に送出し、携帯電話端末M1は、登録結果を受信する(ステップS603)。
次にPC端末は、アプリケーションを起動して(ステップS604)仮想携帯電話端末IM1のユーザIDを獲得し(ステップS605)、ユーザIDをキーとしたコンテンツIDをメッセージサーバ8に要求する。
メッセージサーバ8は、仮想携帯電話端末IM1からの要求情報を受信して、ユーザIDからコンテンツIDを検索して検索結果を仮想携帯電話端末IM1に送信し、仮想携帯電話端末IM1で送信されたコンテンツIDを取得する(ステップS606、ステップS607)
仮想携帯電話端末IM1は、コンテンツIDをキーとしてコンテンツの位置、即ちコンテンツサーバのアドレスをディレクトリサーバ6に要求し、ディレクトリサーバ6からコンテンツサーバアドレスを得る(ステップS608〜ステップS610)。仮想携帯電話端末IM1は、コンテンツサーバアドレスを用いてコンテンツサーバにアクセスしてコンテンツを取得して保存する(ステップS611)。
図14は、携帯電話端末で撮影した写真等のコンテンツを仮想PC端末と仮想携帯電話端末の連携で仮想携帯電話端末に保存する場合のフローチャート例を示すものである。
携帯電話端末M1は、アプリケーションを起動して仮想PC端末IPC1にユーザID(PCID)を取得させ、携帯電話端末M1で撮影した写真を仮想IPC1に保存させる(ステップS701〜ステップS703)。
次に携帯電話端末M1は、撮影した写真を仮想携帯電話端末IM1に保存させるため、ディレクトリサーバにPC端末IDをキーとしてPC位置情報(PCアドレス)を要求し、PCアドレスを取得して仮想PC端末IPC1に保存する(ステップS704〜ステップS707)。
次に仮想PC端末IPC1は、取得したPCアドレスでPC端末PC1の仮想携帯電話端末IM1にアクセスしてファイルを送信する。送信されたファイルは仮想携帯電話端末IM1で保存され、仮想携帯電話端末IM1から仮想PC端末IPC1にファイル保存完了情報を送信し、仮想PC端末IPC1は、ファイル保存完了情報を受信して処理を終了する(ステップS708〜ステップS710)。
図15は、PC端末のフォルダ内のファイルを仮想携帯電話と端末仮想PC端末の連携で仮想PC端末に保存する場合のフローチャート例を示すものである。
PC端末PC1でアプリケーションを起動し、仮想携帯電話端末IM1にユーザIDを取得させる(ステップS801、ステップS802)。
仮想携帯電話端末IM1は、PC端末PC1の位置(アドレス)とコンテンツIDをディレクトリサーバ6に登録する(ステップS802、ステップS803)。
仮想携帯電話端末IM1は、PC端末PC1からのコンテンツを携帯に保存させる指示を受信してコンテンツIDをメッセージサーバ8に登録し、メッセージサーバ8は登録結果を仮想携帯電話端末IM1に返信する(ステップS804〜ステップS807)。
携帯電話端末M1は、アプリケーションを起動して仮想PC端末IPC1にユーザIDを取得させる。仮想PC端末IPC1は、ユーザIDをキーとしてメッセージサーバ8にコンテンツIDの取得要求を送信し、コンテンツIDをメッセージサーバ8から取得する(ステップS808〜ステップS810)。
仮想PC端末IPC1は、取得したコンテンツIDによりPC端末PC1の位置(アドレス)をディレクトリサーバ6に問い合わせて取得する(ステップS811、ステップS812)。
仮想PC端末IPC1は、取得したPCアドレスを用いてPC端末PC1にアクセスしてファイルをダウンロードする(ステップS813、ステップS814)
図16は、PC端末のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップし、仮想PC端末のブックマークに取りこむ場合のフローチャート例を示すものである。
PC端末PC1は、Webブラウザの起動によりWebブラウザ上のツールバーを起動してユーザIDを取得する。この場合ツールバーに携帯電話端末機能(エージェント機能)を持たせておく(ステップS901、ステップS902)。
PC端末PC1でWebを閲覧し、画像ファイルを取得してツールバーにドラッグし、ツールバーが画像ファイルのブックマークIDを取得する(ステップS902〜ステップS905)。
ツールバーは、メッセージサーバ8にコンテンツID(ブックマークID)の保存要求を行い、コンテンツIDをメッセージサーバ8に保存させる(ステップS903〜ステップS906)。
携帯電話端末M1は、アプリケーションを起動してユーザIDを取得し、ユーザIDをキーとしてメッセージサーバ8からブックマークIDを取得する。このブックマークID(コンテンツID)によりブックマークサーバ位置をディレクトリサーバ6に問い合わせた後、ブックマークサーバにアクセスしてブックマーク情報を取得する(ステップS907〜ステップS912)。
図17は、PC端末のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップし、仮想PC端末を用いて通信キャリアの課金システムで代金を支払う場合のフローチャート例を示すものである。
PC端末PC1は、Webブラウザの起動によりツールバーを起動してユーザIDを取得する。ユーザIDには、携帯電話端末M1の電話番号を事前に関連付けておく。この後PC端末PC1は、Webを閲覧し画像ファイルを取得してツールバーにドラッグし、ツールバーは、画像ファイルから商品ID情報を取得する(ステップS920〜ステップS923)。
ツールバーは、メッセージサーバ8に商品メッセージのIDを保存させる(ステップS924、ステップS925)。
携帯電話端末M1でアプリケーションを起動し、仮想PC端末IPC1でユーザIDを取得後、仮想PC端末IPC1は、ユーザIDをキーとしてメッセージサーバ8に問い合わせ商品IDを取得する(ステップS926〜ステップS932)。
携帯電話端末M1は、商品ID情報をもとに仮想PC端末IPC1に対し購入指示を行い、仮想PC端末IPC1は、携帯電話端末M1のキャリアの課金システムでの課金処理を、ユーザIDに関連付けられた電話番号を用いて要求する(ステップS934、ステップS935)。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
本発明のデータ伝送システムにより、携帯電話端末とPC端末相互間でシームレスに、インターネット上のピアツーピア共有空間が作成されるので、コンテンツを共有するのに最適なシステムとしてその利用が期待できる。
本発明は、個人が携帯電話端末とPC端末との双方を有する場合に、PC端末のピアツーピア環境で携帯電話端末とPC端末の間でコンテンツをアップロードしたり、ダウンロードしたりするのに用いることができるデータ伝送システムに関する。
近年、携帯電話とPC(パーソナルコンピュータ)の普及により、個人が携帯電話端末とPC端末の両方を所有するようになっている。この場合、携帯電話端末は、個人が外出時に常時携行され、PC端末は、家庭又は事務所に固定的に置かれ、外出時と事務所や家庭にいるときとで、携帯電話端末とPC端末とが使い分けられている。
一方、複数のPC端末をピアツーピアで接続し、各PC端末間でコンテンツを共有する技術が注目されている。ピアツーピアのアーキテクチャは、クライアントアンドサーバのアーキテクチャと異なり、各コンピュータを等価とみなして、ネットワーク上で他の端末間を接続するようにしたものである。
上述のように、携帯電話端末とPC端末の双方を所有しているユーザにとって、PC端末ばかりでなく、携帯電話端末でも、シームレスにピアツーピアの共有空間にアクセスし、自分のコンテンツを提供したり、他の端末のコンテンツを取得したりできるようにすることが望まれる。
携帯電話端末を使ってピアツーピアの共有空間にアクセスする場合、従来では、図18に示すように、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)のサーバとピアツーピアのサーバとの間を結ぶHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバをインターネット空間に置くと共に、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバに仮想携帯電話端末を作成し、ゲートウェイにより仮想携帯電話端末をピアツーピア共有空間にアクセスできるようにしている。
図18において、携帯電話端末M101、M102、M103、…は、移動体通信網101、インターネット網102を介して、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104に接続可能とされている。PC端末PC101、PC102、PC103、…は、ピアツーピアで接続されており、PC端末PC101、PC102、PC103、…によりピアツーピア共有空間105が形成される。HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104は、HTTPのサーバとピアツーピアのサーバとのゲートウェイを行っている。また、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104に、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…が作成され、この仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトは、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104で管理されている。
携帯電話端末M101、M102、M103、…のユーザは、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトを作成する際に、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104にHTTPのプロトコルで接続してアプリケーションをダウンロードする。そして、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104上に、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトを作成し、各PC端末PC1、PC2、PC3、…と仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトは、ピアツーピアのプロトコルで通信する。
特許文献1には、操作用端末である携帯電話端末とその端末のデータを保管する保管用端末であるPC端末の組から構成され、少なくとも携帯電話端末同士はピアツーピアで接続され、データを転送する場合、一方の組の携帯電話端末から他方の組の携帯電話端末に認証用トークンを発行し、トークンを受け取った他方の組の携帯電話端末はトークンをその組のPC端末に送信し、他方の組のPC端末はそのトークンを一方の組のPC端末に示すことでデータを転送するものが提案されている。
また、特許文献2には、複数種類の通信端末(例えば携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、PC、カーナビゲーションシステム等)がピアツーピアで接続され、ユーザが使用する通信端末を変更する場合、それまでの作業内容と環境も新端末に同時に移行することで、例えばPCでデータ受信中にPDAに変更する場合、PCはPDAに適した形式に変更してPDAに送ることで通信端末の使用中切り替えが可能になるものが提案されている。
また、特許文献3には、複数の情報機器、例えば携帯電話機と自宅PC、メールサーバの中で、マスターとなる機器(例えばメールサーバ)が全データを保有し、他の機器は一部データを複製したレプリカを保有し、レプリカの一つがマスターに切り替わると、元のマスターがレプリカに切り替わるようにしたものが提案されている。
また、特許文献4には、携帯電話端末とPCとを接続サーバにより接続し、携帯電話端末からPCを遠隔制御してPCが保有する情報を携帯電話端末に表示するものが提案されている。
特開2003-242031号公報 特開2004-054633号公報 特開2004-005199号公報 特開2003-016029号公報
上述のように、従来、携帯電話端末M101、M102、M103、…の仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…を作成するためのアプリケーションプログラムと仮想携帯電話端末のオブジェクトの管理は、HTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104により集中して行っていた。このため、例えばHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104のIP(Internet Protocol)アドレスに対応するドメイン名をP2P.FOO.JPとすれば、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトの作成の際、各携帯電話端末M101、M102、M103、…はP2P.FOO.JPのドメイン名に対応するIPアドレスによりHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104にHTTPのプロトコルで接続してアプリケーションをダウンロードし、また、仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトもHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104に作成されるので、各PC端末PC101、PC102、PC103、…からピアツーピア通信で仮想携帯電話端末IM101、IM102、IM103、…のオブジェクトを得ようとすれば、P2P.FOO.JPのドメイン名に対応するIPアドレスを指定してHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104にアクセスすることが必要で、このため、トラヒックがHTTP/ピアツーピア・ゲートウェイサーバ104に集中し、また障害に対しても脆弱であった。
特許文献1では、携帯電話端末同士やPC端末がピアツーピアで接続され、携帯電話端末のデータがPC端末で保管され、携帯電話端末とPC端末とが直接接続される。しかしながら、特許文献1のものでは、携帯電話端末でデータを保存しないため、携帯電話端末とPC端末との間でデータを共有するようになっていない。
特許文献2には、インターネットに接続される携帯電話端末とPC端末を含み、それらがピアツーピアで接続されてデータを共有することが記載されているが、携帯電話端末やPC端末同士をピアツーピア接続するのではなく、携帯電話端末の代わりにPC端末でデータを取得するものでもない。
特許文献3には、インターネットに接続されるPCと携帯電話を含み、それらは直接接続可能であり、携帯電話とその携帯電話に対応するPCの間でデータを共有することは記載されているが、携帯電話やPC同士がピアツーピアで接続されることは記載されていない。
特許文献4には、インターネットに接続されるPC端末と携帯電話端末とを含み、携帯電話端末を自宅のPC端末と直接接続してPC端末とデータを共有し、携帯電話から自宅のPC端末にアクセス可能としているが、携帯電話やPC端末同士がピアツーピアで接続されることは記載されていない。
本発明は、上述の従来の課題に鑑み、携帯電話端末を使って、ピアツーピア共有空間上でコンテンツを安定に取得できるデータ伝送システムを提供することを目的とするものである。
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の携帯電話端末と、複数のPC端末と、該携帯電話端末及び該PC端末との間を接続する移動体通信網及びインターネット網とからなるデータ伝送システムであって、インターネット上にディレクトリサーバ、メッセージサーバを接続し、前記PC端末にピアツーピア・アプリケーションを搭載し、前記PC端末間でピアツーピア・ネットワークを形成してピアツーピア空間を共有し、前記携帯電話端末により前記PC端末のうちの1つをダイナミックDNSサーバに登録されたFQDN(完全修飾ドメイン名)で指定し、指定された該PC端末のピアツーピア・アプリケーション上で仮想携帯電話端末を作成し、指定された該PC端末を介して前記携帯電話端末に対応する仮想携帯電話端末上で前記携帯電話端末の操作を実行し、前記PC端末でピアツーピア・アプリケーションを起動し、対応する携帯電話端末を指定して該携帯電話端末上に仮想PC端末を作成し、指定された該携帯電話端末を介して前記PC端末に対応する仮想PC端末上で前記PC端末での操作を実行し、前記携帯電話端末の仮想PC端末が、FeliCaリーダー付きのポスターに該携帯電話端末のFelicaIDを送信し、該携帯電話端末に対応するPC端末に、前記FeliCaリーダー付きのポスターに対応するコンテンツを保存させることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、複数の携帯電話端末と、複数のPC端末と、該携帯電話端末及び該PC端末との間を接続する移動体通信網及びインターネット網とからなるデータ伝送システムであって、インターネット上にディレクトリサーバ及びメッセージサーバを接続し、前記PC端末にピアツーピア・アプリケーションを搭載し、前記PC端末間でピアツーピア・ネットワークを形成してピアツーピア空間を共有し、前記携帯電話端末により前記PC端末のうちの1つをダイナミックDNSサーバに登録されたFQDN(完全修飾ドメイン名)で指定し、指定された該PC端末のピアツーピア・アプリケーション上で仮想携帯電話端末を作成し、指定された該PC端末を介して前記携帯電話端末に対応する仮想携帯電話端末上で前記携帯電話端末の操作を実行し、前記PC端末でピアツーピア・アプリケーションを起動し、対応する携帯電話端末を指定して該携帯電話端末上に仮想PC端末を作成し、指定された該携帯電話端末を介して前記PC端末に対応する仮想PC端末上で前記PC端末での操作を実行し、前記携帯電話端末の仮想PC端末が、携帯電話端末にポスターのバーコード又はQRコードをスキャンさせ、該携帯電話端末に対応するPC端末に、前記バーコード又はQRコードに対応するコンテンツを保存させることを特徴とする。
請求項3に記載の仮想携帯電話端末作成アプリケーションは、PC端末のピアツーピア・インタフェース、携帯電話端末インタフェース、及びディレクトリサーバ・インタフェースを有し、各インタフェースと仮想携帯電話端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を、前記PC端末上で実行することを特徴とする。
求項4に記載のPC端末作成アプリケーションは、PCインタフェースを有し、前記仮想携帯電話端末作成アプリケーションのPCインタフェースと仮想PC端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を、前記携帯端末上で実行することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、インターネット上にディレクトリサーバを設置し、前記各PC端末がピアツーピア・ネットワークを形成する際に、該ディレクトリサーバにより、前記PC端末及び前記携帯電話端末の認証を行うと共に、認証が良好な前記PC端末と前記仮想携帯電話端末の対応、前記携帯電話端末と前記仮想PC端末との対応関係を蓄積し、前記仮想携帯電話端末又は仮想PC端末上に作成したコンテンツの検索情報と属性情報とを管理し、前記ピアツーピア・ネットワークに参加したPC端末のFQDN名とIPアドレスの組み合わせをインターネット上に存在しているダイナミックDNSサーバに登録することを特徴とする。
請求項6に記載の前記携帯電話端末は、該携帯電話端末で取得したコンテンツを前記仮想携帯電話端末に保存し、DRMでコンテンツの属性を設定した後共有空間前記仮想携帯電話に保存し、DRMでコンテンツの属性を設定した後共有空間を共有する前記PC端末の仮想携帯電話端末間でコンテンツのコピーを伝送して同期させておくことによりPC端末間でコンテンツを流通させ、共有空間を共有するPC端末に対応する任意の携帯電話端末にダウンロードすることを特徴とする。
請求項7に記載の前記携帯電話端末は、該携帯電話端末で取得したコンテンツの検索情報及び属性情報を一旦メッセージサーバに登録し、登録されたメッセージサーバの検索情報及び属性情報を用いディレクトリサーバからコンテンツサーバアドレスを取得してコンテンツサーバから得られたコンテンツを前記仮想携帯電話端末に保存することを特徴とする。
請求項8に記載の前記携帯電話端末の仮想PC端末は、該携帯電話端末で取得したコンテンツの保存先PC端末アドレスをディレクトリサーバに問い合わせて取得し、取得した保存先PC端末アドレスを用い該PC端末の仮想携帯電話端末にアクセスして該仮想携帯電話端末にコンテンツを保存することを特徴とする。
請求項9に記載の前記PC端末の仮想携帯電話端末は、該PC端末のアドレスとPC端末のフォルダ内のファイルのコンテンツIDをディレクトリサーバに登録し、且つ該コンテンツIDをメッセージサーバに登録しておき、前記携帯電話端末の仮想PC端末は、メッセージサーバからコンテンツIDを取得し、取得したコンテンツIDを用いディレクトリサーバにアクセスしてPC端末のアドレスを取得し、取得したアドレスのPC端末にアクセスして該PC端末の仮想携帯電話端末からファイルデータを得ることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、作成した仮想携帯電話端末を用い該ツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップして画像ファイルのブックマークのコンテンツIDをメッセージサーバに保存しておき、前記携帯電話端末の仮想PC端末は、該メッセージサーバからコンテンツIDを取得し、取得したコンテンツIDによりブックマークサーバアドレスをディレクトリサーバから取得し、取得したブックマークサーバからコンテンツを得ることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、前記PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、該ツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップして画像ファイルから得られる商品IDにより商品サーバアドレスをディレクトリサーバから取得し、取得した商品サーバにアクセスして商品情報を取得すると共に携帯電話端末の通信キャリアの課金システムで商品の代金を支払うことを特徴とする。
本発明によれば、インターネット上のPC端末間でピアツーピア・ネットワークを形成してピアツーピア空間を共有し、携帯電話端末によりPC端末のうちの1つをPC端末のピアツーピア・アプリケーション上で仮想携帯電話端末作成し、指定されたPC端末を介して携帯電話端末に対応する仮想携帯電話端末上で携帯電話端末の操作を実行するので、オンラインでの無線区間での不安定の要因が除去され、ピアツーピア共有空間のコンテンツを安定に取得できる。また仮想携帯電話端末の分散配置が可能で、トラヒックの集中が防げる。
また、仮想携帯電話端末作成アプリケーションにより、PC端末のピアツーピア・インタフェース、携帯電話端末インタフェース、及びディレクトリサーバ・インタフェースの各インタフェースと仮想携帯電話端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を実行するので、そのパラメータによりPC、携帯電話端末、ディレクトリサーバ識別が可能となり、PC、携帯電話端末、ディレクトリサーバで独立にコマンドを設定できる。
また、PC端末から対応する携帯電話端末を指定して仮想PC端末を作成し、指定された携帯電話端末を介して仮想PC端末上でPC端末での操作を実行するので、PC端末の操作が仮想PC端末を介して携帯電話端末上で可能になり、また携帯電話端末での操作が仮想携帯電話端末を介してPC端末上で実行可能となることで、PCと携帯電話端末のシームレスな接続が可能となる。
また、PC端末作成アプリケーションによって、仮想携帯電話端末作成アプリケーションのPCインタフェースと仮想PC端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を実行することにより、仮想PC端末作成アプリケーションソフトと仮想携帯電話端末作成ソフトの共通化が図られメンテナンスが容易となる。
また、各PC端末がピアツーピア・ネットワークを形成する際に、ディレクトリサーバにより、PC端末及び携帯電話端末の認証を行うと共に、認証が良好なPC端末と仮想携帯電話端末との対応、及び携帯電話端末と仮想PC端末との対応関係を蓄積し、仮想携帯電話端末又は仮想PC端末上に作成したコンテンツの検索情報と属性情報を管理するので、コンテンツ流通の際におけるセキュリティを確保できる。また、コンテンツの不正コピーを防ぐことができる。
また、携帯電話端末が取得したコンテンツを仮想携帯電話端末に保存し、DRM(Digital Rights Management)でコンテンツの属性を設定した後、共有空間を共有するPC端末の仮想携帯電話端末間でコンテンツのコピーを伝送して同期させておくことで、常に情報の更新を行うことができる。
また、携帯電話端末が取得したコンテンツの検索情報及と属性情報とを一且メッセージサーバに登録し、登録されたメッセージサーバの検索情報及び属性情報を用いてコンテンツサーバから得られたコンテンツを仮想携帯電話端末に保存することにより、携帯電話端末が圏外や電源オフ等でオンラインに接続されていない場合でもPC端末側で常時コンテンツの取得が可能となる。検索情報と属性情報としてコンテンツIDを用いても良い。
また、仮想PC端末は、携帯電話端末で取得したコンテンツの保存先PC端末の仮想携帯電話端末にアクセスしてコンテンツを保存するので、例えばFeliCaリーダー付きのポスターにFeliCa携帯電話端末を近づけ、FeliCa IDの携帯電話端末に対応するPC端末にFeliCaリーダー付きのポスターに対応するコンテンツをダウンロードすることができる。またポスターのバーコードやQRコードを携帯電話端末でスキャンして、携帯電話端末に対応するPC端末にPC端末向けのコンテンツをダウンロードすることができる。さらに携帯電話端末で撮影した写真や動画をPCに保存することができる。
また、仮想携帯電話端末でPC端末のアドレスとフォルダ内のファイルのコンテンツIDとをディレクトリサーバに登録し、コンテンツIDをメッセージサーバに登録しておくことで、仮想PC端末は、コンテンツIDによりPC端末にアクセスして仮想携帯電話端末からファイルデータを得ることができるので、携帯電話端末で取得した写真や動画を一旦PCのフォルダに蓄積しておき、後になってPCのフォルダから携帯電話端末の待ち受け画面の設定が可能となる。
また、PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、画像ファイルのブックマークのコンテンツIDをメッセージサーバに保存しておくことで、仮想PC端末は、メッセージサーバから取得したコンテンツIDによりブックマークサーバからコンテンツを得ることができるので、PC端末と携帯電話端末でシームレスにブックマーク情報を共有することが可能となる。
また、PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、画像ファイルから得られる商品IDにより取得した商品サーバにアクセスして商品情報を取得すると共に、携帯電話端末の通信キャリアの課金システムで商品の代金を支払ことにより携帯電話端末の通信キャリアが商品購入代金を代行徴収することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のデータ伝送システムの一実施例による構成図である。
図1において、複数のPC端末PC1、PC2、PC3、…は、ピアツーピア(PtoP)アプリケーション3を搭載しており、インターネット網2上に、ピアツーピア(PtoP)共有空間5を形成している。ピアツーピアで接続された複数のPC端末PC1、PC2、PC3、…間では、互いに保有しているコンテンツを共有化することができる。携帯電話端末M1、M2、M3、…は、移動体通信網1を介してインターネット網2に接続されている。
各PC端末PC1、PC2、PC3、…上には、仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…が作成される。仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…は、ソフトウェア上のオブジェクトである。この仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…は、ピアツーピア共有空間5上では、他の端末と同等なものと見なされる。
各携帯電話端末M1、M2、M3…上には仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3…が作成される。仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3…は、ソフトウェア上のオブジェクトである。この仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3…は、ピアツーピア共有空間5上では、他の端末と同等なものと見なされる。
ここでは、各携帯電話端末M1、M2、M3、…の保有者と、各PC端末PC1、PC2、PC3、…の保有者は、それぞれ同一の保有者であるものとし、各PC端末PC1、PC2、PC3、…に対応する仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…、及び各携帯電話端末M1、M2、M3、…に対応する仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3、…が作成される。
即ち、携帯電話端末M1の保有者とPC端末PC1の保有者とは同一であるとし、PC端末PC1上に携帯電話端末M1に対応する仮想携帯電話端末IM1が作成され、携帯電話端末M1上にPC端末PC1に対応する仮想PC端末IPC1作成される。
インターネット網2上には、ディレクトリサーバ6と、ダイナミックDNS(Domain Name System)サーバ7とメッセージサーバ8とが設けられる。
ディレクトリサーバ6は、ユーザ/グループ管理データベース11とコンテンツ/DRM(Digital Rights Management)管理データベース12とを有している。
ユーザ/グループ管理データベース11には、各携帯電話端末M1、M2、M3、…と、各PC端末PC1、PC2、PC3、…との関係と、どのPC端末PC1、PC2、PC3、…上にどの仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…が作られたかや、どの携帯電話端末M1、M2、M3にどの仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3が作られたかの関係が登録される。このユーザ/グループ管理データベース11を用いて、ピアツーピア共有空間に参加するPC端末PC1、PC2、PC3、…の認証や管理が行われる。
コンテンツ/DRM管理データベース12には、コンテンツが格納されている端末の識別子(PC端末IDと携帯電話端末ID等)と、例えば1回以上複写の禁止等のコンテンツの属性情報が保存されている。コンテンツ/DRM管理データベース12により、著作権等の管理が行われる。
ダイナミックDNSサーバ7は、ピアツーピア共有空間を形成するPC端末PC1、PC2、PC3、…のホスト名と、それに対応するIPアドレスを保持しており、ピアツーピア共有空間を形成するPC端末PC1、PC2、PC3、…のホスト名からIPアドレスを解決(Name Resolusion)する。
ディレクトリサーバ6は、登録されたユーザのPC端末PC1、PC2、PC3、…が所有しているコンテンツのIDからコンテンツ位置(コンテンツサーバアドレス)を検索して、コンテンツを有するPC端末上の仮想携帯電話端末のIPアドレスをダイナミックDNSサーバ7から検出し、携帯電話端末とその仮想携帯電話端末オブジェクトを有するPC端末との対応テーブルの管理等を行う。
本発明が適用されたシステムでは、図1に示すように、複数のPC端末PC1、PC2、PC3、…がピアツーピアで接続され、ピアツーピア共有空間5が設けられる。また、各PC端末PC1、PC2、PC3、…上に仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…が作成され、これらの仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…がピアツーピアで接続される。
仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…は、携帯電話端末M1、M2、M3、…で指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…に接続され、PC端末PC1、PC2、PC3、…からピアツーピア・アプリケーション3をダウンロードし、ダウンロードしたピアツーピア・アプリケーション3を起動して仮想携帯電話端末作成アプリケーションをダウンロードすることにより作成される。このときユーザ認証が行われ、ディレクトリサーバ6のユーザ/グループ管理データベース11に、PC端末PC1、PC2、PC3、…と、どのPC端末PC1、PC2PC3、…上にどの仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…が作られたかの関係が登録される。
仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3・・は、PC端末PC1、PC2、PC3、…がピアツーピア・アプリケーションを起動し、指定した携帯電話端末MlM2、M3、…に接続したのち仮想PC作成アプリケーションをダウンロードすることにより作成される。このときユーザ認証が行われ、ディレクトリサーバ6のユーザ/グループ管理データベース11に、携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…とPC端末PC1、PC2,PC3、…との関係と、どの携帯電話端末M1、M2M3、…上にどの仮想PC端末IPC1、IPC2、IPC3、…が作られたかの関係が登録される。
携帯電話端末が保存している流通コンテンツを公開する場合には、携帯電話端末M1、M2、M3、…を操作して、携帯電話端末M1、M3、M3、…と指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…とを接続する。そして携帯電話端末M1、M2、M3、…の操作により、携帯電話端末M1、M2、M3、…から指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…にコンテンツがアップロードされ、対応する仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…にコンテンツが保存される。そしてアップロードしたコンテンツに関する情報がディレクトリサーバ6に登録される。仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…は、ピアツーピア共有空間上に設けられ、他の端末とピアツーピア共有空間5を共有できる。これにより、ピアツーピア共有空間上にある他のPC端末PC1、PC2、PC3、…や仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…では、仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…上にアップロードされたコンテンツを共有することができる。
流通コンテンツを検索する場合には、携帯電話端末M1、M2、M3、…を操作して、携帯電話端末M1、M2、M3、…と指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…とを接続する。そして携帯電話端末M1、M2、M3、…の操作により、ディレクトリサーバ6に向けてPC端末PC1、PC2、PC3、…を介してコンテンツ検索リクエストが送られる。ディレクトリサーバ6でコンテンツの検索処理が行われ、コンテンツの検索結果がPC端末PC1、PC2、PC3、…を介して携帯電話端末M1、M2、M3、…に返される。
コンテンツを取得する場合には、携帯電話端末M1、M2、M3、…を操作して、携帯電話端末M1、M2、M3、…と指定したPC端末PC1、PC2、PC3、…とを接続する。そして携帯電話端末M1、M2、M3、…の操作により、コンテンツを取得している端末に向けてコンテンツ取得リクエストが送られる。
コンテンツの取得は、ピアツーピア共有空間5上でコンテンツ同期により、コンテンツ取得リクエストを送信した携帯電話端末に対応する仮想携帯電話端末と、指定したPC端末や仮想携帯電話との間でコンテンツを同期させ、キャッシュコピーを行うことにより行われる。
仮想携帯電話端末IM1、IM2、IM3、…にコピーされたコンテンツは、対応するPC端末PC1、PC2、PC3、…を介して携帯電話端末M1、M2、M3、…でダウンロードされる。
図2は、携帯電話端末M1、M2、M3、…の構成の一例を示すものである、
図2において、送受信部51は、800MHz帯や2GHz帯等の周波数帯を使って基地局との間で音声やデータの送受信を行っている。通信方式としては、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(Global System for Mobile Communication)、CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)、WCDMA(Wideband CDMA)等がある。本発明では、移動体通信網1を介してインターネット網2に接続できるものであれば、使用する周波数帯や通信方式は、どのようなものであっても良い。音声処理部52は、マイクロホン53からの音声を圧縮符号化して送受信部51に送ると共に、送受信部51で受信した音声信号を復号してスピーカ54に送る処理を行うものである。
通信処理部55は、送受信するデータのエラー訂正処理、パケット化処理等を行っている。データ処理部56は、送受信データの処理を行っている。送受信データは、メモリ57に格納することができる。また、メモリ57には、仮想PC端末作成アプリケーションプログラムや、画像ファイル、音声ファイル、テキストファイル、その他、各種のコンテンツのファイルが保存できる。また、データ処理部56には、入力部58から入力が与えられる。入力部58は、電話番号を入力する数字キーやバーコードリーダやカメラを含んでいる。また、データ処理部56の出力がLCD(Liquid Crystal Display)等を使用した表示部59に送られ、各種の情報が表示部59に表示される。
図3は、PC端末PC1、PC2、PC3、…の構成の一例を示すものである。
図3において、CPU(Central Processing Unit)71は、バス72に接続される。CPU71は、コマンドを解釈して実行する。このバス72に、ROM(Read Only Memory)73、RAM(Random Access Memory)74が接続される。ROM73には、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムが記憶されている。RAM74は、メインメモリとして用いられる。
また、バス72には、HDD(Hard Disk Drive)ドライブ75やFDD(Flexible Disk Drive)ドライブ76が接続される。HDDドライブ75やFDDドライブ76には、OS(Operating System)やアプリケーションプログラムが記録される他、画像ファイル、音声ファイル、テキストファイル、その他、各種のコンテンツのファイルが記録される。アプリケーションプログラムとしては、ピアツーピア・アプリケーション3やピアツーピア・アプリケーション3上で動作する仮想携帯電話端末作成アプリケーションを含む。なお、ピアツーピア・アプリケーション3は、携帯電話端末M1、M2、M3、…にダウンロードされるプログラムの他、各PC端末PC1、PC2、PC3、…自身でピアツーピア接続を可能とするためのプログラムを含む。
また、バス72には、グラフィックス処理部77を介して液晶ディスプレイ等の表示デバイス78が接続される。また、バス72には、オーディオ処理部79を介してスピーカ80が接続される。また、バス72には、通信インタフェース85が接続される。通信インタフェース85としては、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)やUSART(Universal Synchronous/Asynchronous Receiver/Transmitter)やLAN(Local Area Network)等が用いられる。本実施形態での通信インタフェース85は、LANやインターネット等により通信を行うためのものである。
さらに、バス72には、汎用インタフェース81が接続される。汎用インタフェース81としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。汎用インタフェース81には、キーボード82やマウス83等の入力装置が接続される。また、この汎用インタフェース81には、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクドライブ84が接続される。さらに、汎用インタフェース81には、その他各種のデバイスを接続することができる。
図4は、仮想携帯電話端末作成のためのアプリケーションの構成とその処理の流れを示したものである。仮想携帯電話端末オブジェクトは、仮想携帯電話端末作成のためのアプリケーションを仮想携帯電話端末ダウンロード用のサーバ(図示していない)に格納しておき、携帯電話端末ユーザの要求に基づいて目的とするPC端末にアプリケーションをダウンロードして実行することにより作成される。
図4には、実携帯電話端末インタフェース、ピアツーピア(PtoP)インタフェース、ディレクトリサーバ・インタフェースが示されており、それぞれのインタフェースとのコマンドの授受により仮想携帯電話端末オブジェクトとの間でメッセージ処理を行う。メッセージコマンドとしては携帯電話端末、PC端末、ディレクトリサーバ毎に異なるパラメータを持たせることでそれぞれ独立にコマンドを決めることが出来る。
図5は、仮想PC端末作成のためのアプリケーションの構成とその処理の流れを示したものである。
仮想PC端末オブジェクトは、仮想PC端末作成のためのアプリケーションを仮想PC端末ダウンロード用のサーバ(図示していない)に格納しておき、PC端末ユーザの要求に基づいて目的とする携帯電話端末にアプリケーションをダウンロードして実行することにより作成される。
図5はPC端末インタフェースのみを示したものであり、図4のサブセットで構成される。
図6は、図1のシステムにおける全体の処理の流れを示したものであり、図7から図17のフローの全体の処理の関連図を示したものである。
・ピアツーピア(PtoP)ネットワークを形成してダイナミックDNS(DDNS)サーバ7に登録し(図7)、
・ダイナミックDNSサーバ7への登録情報を用いて、携帯電話端末M1がPC端末PC1からピアツーピア・アプリケーション3をダウンロードする(図8)。
・携帯電話端末M1は、ダウンロードしたピアツーピア・アプリケーション3を起動してPC端末PC1に仮想携帯電話端末作成要求を送信して、PC端末PC1に仮想携帯電話端末IM1を作成させる(図9)。
・PC端末PC1は、アプリケーションを起動して携帯電話端末M1に仮想PC端末作成要求を送信して、携帯電話端末M1に仮想PC端末IPC1を作成する。(図10)
・仮想携帯電話端末IM1のコンテンツをPtoP共有空間5で公開し(図11)、
・PtoP空間5に公開されたコンテンツを携帯電話端末M1で検索・取得し(図12)、
・携帯電話端末M1に蓄積した情報を、仮想携帯電話端末IM1に蓄積する(図13)。
・携帯電話端末M1で撮影した写真や動画を、仮想携帯電話端末IM1と仮想PC端末IPC1の連携でPC端末PC1に保存し(図14)、
・PC端末PC1のフォルダのファイルを、仮想携帯電話端末IM1と仮想PC端末IPC1との連携で携帯電話端末M1に保存し(図15)、
・PC端末PC1のツールバー(仮想携帯電話端末IM1)に画像ファイルをドラッグ&ドロップし、仮想PC端末PC1のブックマークに取りこむ(図16)。
・PC端末PC1のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップし、携帯アプリケーションを用いて通信キャリアの課金システムで代金を支払う(図17)。
図7は、PC端末をディレクトリサーバで認証を行い、認証が良好ならDDNSサーバに登録してPC端末のピアツーピア・ネットワーク形成処理を行うものである。
図7において、PC端末PC1を、ディレクトリサーバ6のIPアドレス(例えばP2P.FOO.JPに対応)を用いて、ディレクトリサーバ6に接続し、PC端末PC1の識別子ID1とパスワードP1を「ユーザ認証リクエスト」情報としてPC端末PC1からディレクトリサーバ6に送信する(ステップS101)。
ディレクトリサーバ6は、PC端末PC1からの「ユーザ認証リクエスト」情報を受信し、PC端末PC1から「ユーザ認証リクエスト」情報として送られてきたユーザ識別子ID1とパスワードP1により認証を行う(ステップS102)。
認証結果が良好なら、ディレクトリサーバ6は、ステップS103で「ユーザ認証結果」情報をPC端末PC1に返信すると同時に、PC端末PC1がピアツーピア共有空間に参加したと認識して、ダイナミックDNSサーバ7に、PC端末PC1のユーザ識別子ID1とIPアドレスを「DDNSレコード登録」情報として送信する(ステップS104)。
ダイナミックDNSサーバ7は、ディレクトリサーバ6から送られてきたPC端末PC1のユーザ識別子ID1とIPアドレスを登録する処理を行う(ステップS105)。
PC端末PC2、PC3も同様のステップでピアツーピア共有空間5を共有する。この結果、PC端末PC1、PC2PC3はピアツーピア共有空間5を共有している状態を実現する。
図8は、携帯電話端末がピアツーピア・アプリケーションのダウンロードを行う処理を示すものである。
図8において、携帯電話端末M1は、ダイナミックDNSサーバ7に接続し、「ホスト名問い合わせ」情報としてFQDN(完全修飾ドメイン名:Fully Qualified Domain Name)を送信し、アクセス先のPC端末PC1のIPアドレスを問い合わせる(ステップS201)。
ダイナミックDNSサーバ7は、携帯電話端末M1から「ホスト名問い合わせ」情報を受信すると、PC端末PC1のIPアドレスを検索し(ステップS202)、検索されたPC端末PC1のIPアドレスを「アクセス先IPアドレス」情報として、携帯電話端末M1に返信する(ステップS203)。
携帯電話端末M1は、ダイナミックDNSサーバ7から「アクセス先IPアドレス」情報を受信すると、受信したアクセス先IPアドレスを用いてPC端末PC1に接続し、PC端末PC1に「アプリケーションダウンロードリクエスト」情報を送信する(ステップS204)。
PC端末PC1は、携帯電話端末M1から「アプリケーションダウンロードリクエスト」情報を受信したら、ピアツーピア・アプリケーション3を携帯電話端末M1に送り、携帯電話端末M1は、このピアツーピア・アプリケーション3をダウンロードする(ステップS205)。
図9は、ダウンロードしたピアツーピア・アプリケーションを用いて、携帯電話端末がピアツーピア・ネットワークに接続して、PC端末上に仮想携帯電話端末を作成する処理を示すものである。
図9において、携帯電話端末M1は、ダウンロードしたピアツーピア・アプリケーション3を起動し(ステップS301)、PC端末PC1に「仮想携帯電話端末作成リクエスト」情報を送信する(ステップS302)。
PC端末PC1は、携帯電話端末M1から「仮想携帯電話端末作成リクエスト」情報を受信すると、仮想携帯電話端末作成アプリケーションを仮想携帯電話端末作成アプリケーションダウンロードサーバ(図示していない)からダウンロードして、PC1上に仮想携帯電話端末IM1を作成する(ステップS303)。
仮想携帯電話端末IM1が作成されると、作成された仮想携帯電話端末IM1は、PC端末PC1に「作成結果」情報を送信する(ステップS304)。PC端末PC1は、この「作成結果」情報を中継し、携帯電話端末M1に送信する(ステップS305)。
携帯電話端末M1は、「作成結果」情報を受信したら、携帯電話端末M1とPC端末PC1上の仮想携帯電話端末IM1との関係をディレクトリサーバ6に登録するために、携帯電話端末M1の識別子とパスワードを含む「ユーザ認証リクエスト」情報を、ディレクトリサーバ6に向けて送信する。
携帯電話端末M1からの「ユーザ認証リクエスト」情報は、携帯電話端末M1からPC端末PC1に送信され(ステップS306)、PC端末PC1で中継され、PC端末PC1から仮想携帯電話端末IM1に送信され(ステップS307)、仮想携帯電話端末IM1で中継され、仮想携帯電話端末IM1からディレクトリサーバ6に送信される(ステップS308)。
「ユーザ認証リクエスト」情報がディレクトリサーバ6に送られると、ディレクトリサーバ6は、送られてきた「ユーザ認証リクエスト」情報を携帯電話端末M1の識別子とパスワード情報を用いて認証する(ステップS309)。そして認証結果が良好なら、「ユーザ認証結果」情報を携帯電話端末M1に向けて送信し(ステップS310)、その後、ディレクトリサーバ6は、どのPC端末上にどの仮想携帯電話端末が作られたかの関係をユーザ/グループ管理データベース11に登録する(ステップS311)。
図10は、PC端末がアプリケーションを起動して携帯電話端末上に仮想PC端末を作成するためのフローチャート例を示すものである。
図10において、PC端末PC1は、ピアツーピア・アプリケーション3を起動し(ステップS321)、携帯電話端末M1に「仮想PC端末作成リクエスト」情報を送信する(ステップS322)。
携帯電話端末M1は、「仮想携帯電話端末作成リクエスト」情報を受信すると、仮想PC端末作成アプリケーションを仮想PC端末作成アプリケーションダウンロードサーバ(図示していない)からダウンロードして、携帯電話端末M1上に仮想PC端末IPC1を作成する(ステップS323)。仮想PC端末作成アプリケーションダウンロードサーバは、仮想携帯電話端末作成アプリケーションダウンロードサーバと共用してもいい。
仮想PC端末IPC1が作成されると「作成結果」情報を送信する(ステップS324)。携帯電話端末M1は、この「作成結果」情報を中継し、PC端末PC1に送信する(ステップS325)。
PC端末PC1は、「作成結果」情報を受信したら、PC端末PC1と携帯電話端末M1上の仮想PC端末IPC1との関係をディレクトリサーバ6に登録する(ステップ326〜ステップ330)
その後、ディレクトリサーバ6は、どの携帯電話端末上にどの仮想PC端末が作られたかの関係をユーザ/グループ管理データベース11に登録する(ステップS331)。
図11は、携帯電話端末のコンテンツを、仮想携帯電話端末を用いてピアツーピア共有空間5での流通コンテンツとして公開する場合のフローチャートを示すものである。
図11において、携帯電話端末M1でピアツーピア共有空間5にコンテンツをアップロードする場合には、携帯電話端末M1は、「コンテンツアップロードリクエスト」情報及びコンテンツをPC端末PC1に送信する(ステップS401)。
PC端末PC1は、携帯電話端末M1からの「コンテンツアップロードリクエスト」情報及びコンテンツを受信し、このコンテンツを仮想携帯電話端末IM1に送り、仮想携帯電話端末IM1にコンテンツを保存する(ステップS402)。
仮想携帯電話端末IM1は、コンテンツを保存したら、ディレクトリサーバ6にコンテンツ検索に必要な情報、即ちコンテンツIDとPC端末PC1の識別子を付与して「ディレクトリ登録リクエスト」情報を送信する(ステップS403)。
ディレクトリサーバ6は、「ディレクトリ登録リクエスト」情報を受信したら、コンテンツ/DRM管理データベース12にコンテンツ検索情報とコンテンツが格納されているPC端末PC1の識別子の登録処理を行った後(ステップS404)、「ディレクトリ登録結果」情報を仮想携帯電話端末IM1に送信する(ステップS405)。
仮想携帯電話端末IM1は、ディレクトリサーバ6からの「ディレクトリ登録結果」情報を受信し、この「コンテンツ保存結果」情報をPC端末PC1に送信する(ステップS406)。
PC端末PC1は、「コンテンツ保存結果」情報を受信したら、この「コンテンツアップロード結果」情報に例えば2回複写禁止等のコンテンツの属性情報を付加して携帯電話端末M1に送信する(ステップS407)。
携帯電話端末M1は、「コンテンツアップロード結果」情報を受信したら、ディレクトリサーバ6に向けてコンテンツの属性を設定するための「DRM設定リクエスト」情報を送信する。この「DRM設定リクエスト」情報は、携帯電話端末M1からPC端末PC1に送信され(ステップS408)、PC端末PC1で中継されて、仮想携帯電話端末IM1に送信され(ステップS409)、仮想携帯電話端末IM1で中継されて、ディレクトリサーバ6に送信される(ステップS410)。
ディレクトリサーバ6は、コンテンツ/DRM管理データベース12に、コンテンツの検索や著作権の管理に必要な情報を蓄積してDRM設定処理を行う(ステップS411)。そして「DRM設定結果」情報を仮想携帯電話端末IM1に向けて送信する。
ディレクトリサーバ6からの「DRM設定結果」情報は、ディレクトリサーバ6から仮想携帯電話端末IM1に送信される(ステップS412)。仮想携帯電話端末IM1は、「DRM設定結果」情報を用いて受信コンテンツ公開のための処理を行った後(ステップS413)、この「DRM設定結果」情報をPC端末PC1に送り(ステップS414)、PC端末PC1は、この「DRM設定結果」情報を携帯電話端末M1に送信する(ステップS415)。携帯電話端末M1はこの情報を受信して処理を終了する。
なお、この例は携帯電話端末M1に格納しているコンテンツをPC端末PC1にアップロードして流通コンテンツとして使用する場合であるが、例えばステップS401でPC端末PC1が携帯電話端末M1の指令により、インターネット上のコンテンツを取得して、取得したコンテンツを公開しても良い。
図12は、公開された流通コンテンツを検索・取得する場合のフローチャート例を示すものである。
図12において、コンテンツを検索・取得する携帯電話端末M1は、PC端末PC1に所望のコンテンツの検索情報を含む「コンテンツ検索リクエスト」情報を送信する(ステップS501)。
PC端末PC1は、携帯電話端末M1からの「コンテンツ検索リクエスト」情報を中継し、この「コンテンツ検索リクエスト」情報を仮想携帯電話端末IM1に送信し(ステップS502)、仮想携帯電話端末IM1は、この「コンテンツ検索リクエスト」情報を中継し、この「コンテンツ検索リクエスト」情報をディレクトリサーバ6に送信する(ステップS503)。
ディレクトリサーバ6は、コンテンツ検索リクエスト情報を受信すると、コンテンツ検索処理でコンテンツ/DRM管理データベース12を検索してコンテンツが格納されている仮想携帯電話端末の識別子を取得する(ステップS504)。ここでは、検索リクエストされたコンテンツは、PC端末PC2上の仮想携帯電話端末IM2にあるとする。このときには、コンテンツが格納されている仮想携帯電話端末の識別子として、仮想携帯電話端末IM2のあるPC端末PC2の識別子が取得される。取得された情報は、「コンテンツ検索」情報としてディレクトリサーバ6から仮想携帯電話端末IM1に送られ(ステップS505)、仮想携帯電話端末IM1で中継されて、PC端末PC1に送られ(ステップS506)、PC端末PC1で中継されて、携帯電話端末IM1に送られる(ステップS507)。
このように、携帯電話端末M1から「コンテンツ検索リクエスト」情報が送られると、この「コンテンツ検索リクエスト」情報は、PC端末PC1、仮想携帯電話端末IM1を経由して、ディレクトリサーバ6に送られる。ディレクトリサーバ6での検索結果は、「コンテンツ検索結果」情報として、ディレクトリサーバ6から仮想携帯電話端末IM1、PC端末PC1を経由して、携帯電話端末M1に返される。
所望のコンテンツがPC端末PC2の仮想携帯電話端末IM2に保存されている場合、携帯電話端末M1は、「コンテンツ検索結果」情報として、仮想携帯電話端末IM2のあるPC端末PC2の識別子を含む「コンテンツ検索結果」情報を受信する。このコンテンツをダウンロードする場合には、携帯電話端末M1は、仮想携帯電話端末IM2のあるPC端末PC2の識別子を付与して、「コンテンツ取得リクエスト」情報としてPC端末PC2の仮想携帯電話端末IM2に向けて送信する(ステップS508)。
携帯電話端末M1からの「コンテンツ取得リクエスト」情報は、携帯電話端末M1からPC端末PC1に送信され(ステップS508)、PC端末PC1で中継され、仮想携帯電話端末IM1に送られ(ステップS509)、仮想携帯電話端末IM1で中継されてPC端末PC2に送信され(ステップS510)、PC端末PC2から仮想携帯電話端末IM2に送られる(ステップS511)。
仮想携帯電話端末IM2は、「コンテンツ取得リクエスト」情報を受信したら、受信した「コンテンツ取得リクエスト」情報を元に、格納しているコンテンツの「コンテンツ同期」情報を仮想携帯電話端末IM1に向けて送信する。この「コンテンツ同期」情報は、仮想携帯電話端末IM2からPC端末PC2に送られ(ステップS512)、PC端末PC2で中継され、PC端末PC2から仮想携帯電話端末IM1に送られる(ステップS513)。
仮想携帯電話端末IM1は、「コンテンツ同期」情報を受信すると、仮想携帯電話端末IM1のコンテンツを、仮想携帯電話端末IM2のコンテンツと同じ内容(コンテンツの同期)とする処理を行う。また、この「コンテンツ同期」情報は、仮想携帯電話端末IM1からPC端末PC1に送られる(ステップS514)。
PC端末PC1は、「コンテンツ同期」情報を受信すると、「DRMリクエスト」情報をディレクトリサーバ6に向けて送信する。PC端末PC1からの「DRMリクエスト」情報は、仮想携帯電話端末IM1に送られ(ステップS515)、仮想携帯電話端末IM1で中継されて、仮想携帯電話端末IM1からディレクトリサーバ6に送信される(ステップS516)。
ディレクトリサーバ6は、PC端末PC1から仮想携帯電話端末IM1を経由して送られてきた「DRMリクエスト」情報を受信すると、コンテンツ/DRM管理データベース12を検索して、コンテンツの属性情報を検出する。そして、属性情報を付加した「DRM処理結果」情報をPC端末PC1に向けて送信する。例えば、そのコンテンツが「2回目以降複製禁止」であるなら、コンテンツ/DRM管理データベース12で「2回目以降複製禁止」の属性情報が付加される。この属性情報を付加した「DRM処理結果」情報は、ディレクトリサーバ6から仮想携帯電話端末IM1に送られ(ステップS518)、仮想携帯電話端末IM1で中継され、PC端末PC1に送られる(ステップS519)。
PC端末PC1は、ディレクトリサーバ6からの「DRM処理結果」情報を受信したら、携帯電話端末M1に対して、DRMの処理を行ったコンテンツを送信する。即ち、携帯電話端末IM1は、このコンテンツをダウンロードする(ステップS520)。
図13は、携帯電話端末が取得したメッセージ(コンテンツ)を仮想携帯電話端末に保存する場合のフローチャート例を示すものである。
携帯電話端末M1はアプリケーションを起動し、コンテンツIDを含むコンテンツを取得してメッセージサーバ8にコンテンツを一旦登録する。(ステップS601、ステップS602)。
メッセージサーバ8は、登録結果を携帯電話端末M1に送出し、携帯電話端末M1は、登録結果を受信する(ステップS603)。
次にPC端末は、アプリケーションを起動して(ステップS604)仮想携帯電話端末IM1のユーザIDを獲得し(ステップS605)、ユーザIDをキーとしたコンテンツIDをメッセージサーバ8に要求(メッセージ要求)する。
メッセージサーバ8は、仮想携帯電話端末IM1からの要求情報を受信して、ユーザIDからコンテンツIDを検索して検索結果を仮想携帯電話端末IM1に送信し、仮想携帯電話端末IM1送信されたコンテンツIDを取得する(ステップS606、ステップS607)
仮想携帯電話端末IM1は、コンテンツIDをキーとしてコンテンツの位置、即ちコンテンツサーバのアドレスをディレクトリサーバ6に要求し、ディレクトリサーバ6からコンテンツサーバアドレスを得る(ステップS608〜ステップS610)。仮想携帯電話端末IM1は、コンテンツサーバアドレスを用いてコンテンツサーバにアクセスしてコンテンツを取得して保存する(ステップS611)。
図14は、携帯電話端末で撮影した写真等のコンテンツを仮想PC端末と仮想携帯電話端末の連携で仮想携帯電話端末に保存する場合のフローチャート例を示すものである。
携帯電話端末M1は、アプリケーションを起動して仮想PC端末IPC1にユーザID(PCID)を取得させ、携帯電話端末M1で撮影した写真を仮想IPC1に保存させる(ステップS701〜ステップS703)。
次に携帯電話端末M1は、撮影した写真を仮想携帯電話端末IM1に保存させるため、ディレクトリサーバにPC端末IDをキーとしてPC位置情報(PCアドレス)を要求し、PCアドレスを取得して仮想PC端末IPC1に保存する(ステップS704〜ステップS707)。
次に仮想PC端末IPC1は、取得したPCアドレスでPC端末PC1の仮想携帯電話端末IM1にアクセスしてファイルを送信する。送信されたファイルは仮想携帯電話端末IM1で保存され、仮想携帯電話端末IM1から仮想PC端末IPC1にファイル保存完了情報を送信し、仮想PC端末IPC1は、ファイル保存完了情報を受信して処理を終了する(ステップS708〜ステップS710)。
図15は、PC端末のフォルダ内のファイルを仮想携帯電話と端末仮想PC端末の連携で仮想PC端末に保存する場合のフローチャート例を示すものである。
PC端末PC1でアプリケーションを起動し、仮想携帯電話端末IM1にユーザIDを取得させる(ステップS801、ステップS802)。
仮想携帯電話端末IM1は、PC端末PC1の位置(アドレス)とコンテンツIDをディレクトリサーバ6に登録する(ステップS802、ステップS803)。
仮想携帯電話端末IM1は、PC端末PC1からのコンテンツを携帯電話端末M1に保存させる指示を受信してコンテンツIDをメッセージサーバ8に登録し、メッセージサーバ8は登録結果を仮想携帯電話端末IM1に返信する(ステップS804〜ステップS807)。
携帯電話端末M1は、アプリケーションを起動して仮想PC端末IPC1にユーザIDを取得させる。仮想PC端末IPC1は、ユーザIDをキーとしてメッセージサーバ8にコンテンツIDの取得要求(メッセージ要求)を送信し、コンテンツIDをメッセージサーバ8から取得する(ステップS808〜ステップS810)。
仮想PC端末IPC1は、取得したコンテンツIDによりPC端末PC1の位置(アドレス)をディレクトリサーバ6に問い合わせて取得する(ステップS811、ステップS812)。
仮想PC端末IPC1は、取得したPCアドレスを用いてPC端末PC1にアクセスしてファイルをダウンロードする(ステップS813、ステップS814)
図16は、PC端末のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップし、仮想PC端末のブックマークに取りこむ場合のフローチャート例を示すものである。
PC端末PC1は、Webブラウザの起動によりWebブラウザ上のツールバーを起動してユーザIDを取得する。この場合ツールバーに携帯電話端末機能(エージェント機能)を持たせておく(ステップS901、ステップS902)。
PC端末PC1でWebを閲覧し、画像ファイルを取得してツールバーにドラッグし、ツールバーが画像ファイルのブックマークIDを取得する(ステップS902〜ステップS905)。
ツールバーは、メッセージサーバ8にコンテンツID(ブックマークID)の保存要求を行い、コンテンツIDをメッセージサーバ8に保存させる(ステップS903〜ステップS906)。
携帯電話端末M1は、アプリケーションを起動してユーザIDを取得し、ユーザIDをキーとしてメッセージサーバ8からブックマークIDを取得する。このブックマークID(コンテンツID)によりブックマークサーバ位置をディレクトリサーバ6に問い合わせた後、ブックマークサーバにアクセスしてブックマーク情報を取得する(ステップS907〜ステップS912)。
図17は、PC端末のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップし、仮想PC端末を用いて通信キャリアの課金システムで代金を支払う場合のフローチャート例を示すものである。
PC端末PC1は、Webブラウザの起動によりツールバーを起動してユーザIDを取得する。ユーザIDには、携帯電話端末M1の電話番号を事前に関連付けておく。この後PC端末PC1は、Webを閲覧し画像ファイルを取得してツールバーにドラッグし、ツールバーは、画像ファイルから商品ID情報を取得する(ステップS920〜ステップS923)。
ツールバーは、メッセージサーバ8に購入商品メッセージ(ユーザID+商品ID)を保存させる(ステップS924、ステップS925)。
携帯電話端末M1でアプリケーションを起動し、仮想PC端末IPC1でユーザIDを取得後、仮想PC端末IPC1は、ユーザIDをキーとしてメッセージサーバ8に問い合わせ商品IDを取得する(ステップS926〜ステップS932)。
携帯電話端末M1は、商品ID情報をもとに仮想PC端末IPC1に対し購入指示を行い、仮想PC端末IPC1は、携帯電話端末M1のキャリアの課金システムでの課金処理を、ユーザIDに関連付けられた電話番号を用いて要求する(ステップS934、ステップS935)。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
産業上の利用可能性
本発明のデータ伝送システムにより、携帯電話端末とPC端末相互間でシームレスに、インターネット上のピアツーピア共有空間が作成されるので、コンテンツを共有するのに最適なシステムとしてその利用が期待できる。
本発明の一実施例によるデータ伝送システムの構成図である。 図1に示す携帯電話端末の構成図の一例である。 PC端末の構成図の一例である。 仮想携帯電話端末の作成アプリケーションの構成及びその処理の流れ図である。 仮想PC端末の作成アプリケーションの構成及びその処理の流れ図である。 図1に示すシステムにおける全体の処理の流れ図である。 図6に示すPC端末によるピアツーピア・ネットワーク形成における処理の流れ図である。 携帯電話端末がピアツーピア・アプリケーションをPC端末からダウンロードする処理の流れ図である。 携帯電話端末がアプリケーションを起動してPC端末上に仮想携帯電話端末を作成する処理の流れ図である。 PC端末がアプリケーションを起動して携帯電話端末上に仮想PC端末を作成する処理の流れ図である。 仮想携帯電話端末を用いて携帯電話端末のコンテンツをピアツーピア共有空間で公開する場合の処理の流れ図である。 公開された流通コンテンツを検索・取得する場合の処理の流れ図である。 携帯電話端末が取得したメッセージを仮想携帯電話端末に保存する処理の流れ図である。 携帯電話端末で撮影した写真を仮想携帯電話端末に保存する処理の流れ図である。 PC端末のフォルダ内のファイルを仮想PC端末に保存する処理の流れ図である。 PC端末のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップして仮想PC端末のブックマークに取り込む処理の流れ図である。 PC端末のWebブラウザのツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップし仮想PC端末を用いて通信キャリアの課金システムで代金を支払う処理の流れ図である。 従来のデータ伝送システムの構成図である。
符号の説明
1 移動体通信網
2 インターネット網
3 ピアツーピア(PtoP)アプリケーション
5 ピアツーピア(PtoP)共有空間
6 ディレクトリサーバ
7 ダイナミックDNSサーバ
8 メッセージサーバ
11 ユーザ/グループ管理データベース
12 コンテンツ/DRMデータベース
51 送受信部
52 音声処理部
53 マイク
54 スピーカ
55 通信処理部
56 データ処理部
57 メモリ(仮想PC端末)
58 入力部
59 出力部
71 CPU
72 バス
73 ROM
74 RAM(仮想携帯電話端末)
75 HDD
76 FDD
77 グラフィックス処理部
78 表示デバイス
79 オーディオ処理部
80 スピーカ
81 汎用インタフェース
82 キーボード
83 マウス
84 光ディスクドライブ
85 通信インタフェース

Claims (11)

  1. 1以上の携帯電話端末と、1以上のPC端末と、該携帯電話端末及び該PC端末との間を接続する移動体通信網及びインターネット網とからなるデータ伝送システムであって、 インターネット上にディレクトリサーバ及びメッセージサーバを接続し、
    前記PC端末にピアツーピア・アプリケーションを搭載し、前記PC端末間でピアツーピア・ネットワークを形成してピアツーピア空間を共有し、
    前記携帯電話端末により前記PC端末のうちの1つをダイナミックDNSサーバに登録されたFQDN(完全修飾ドメイン名)で指定し、指定された該PC端末のピアツーピア・アプリケーション上で仮想携帯電話端末を作成し、指定された該PC端末を介して前記携帯電話端末に対応する仮想携帯電話端末上で前記携帯電話端末の操作を実行することを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 前記仮想携帯端末作成アプリケーションは、PC端末のピアツーピア・インタフェース、携帯電話端末インタフェース、及びディレクトリサーバ・インタフェースを有し、各インタフェースと仮想携帯電話端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を実行することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
  3. 前記PC端末でピアツーピア・アプリケーションを起動し、対応する携帯電話端末を指定して該携帯電話端末上に仮想PC端末を作成し、指定された該携帯電話端末を介して前記PC端末に対応する仮想PC端末上で前記PC端末での操作を実行することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
  4. 前記PC端末作成アプリケーションは、PCインタフェースを有し、前記仮想携帯電話端末作成アプリケーションのPCインタフェースと仮想PC端末オブジェクト間のコマンドを共通に処理するためのパラメータ操作を実行することを特徴とする請求項3に記載のデータ伝送システム。
  5. インターネット上にディレクトリサーバを設置し、前記各PC端末がピアツーピア・ネットワークを形成する際に、該ディレクトリサーバにより、前記PC端末及び前記携帯電話端末の認証を行うと共に、認証が良好な前記PC端末と前記仮想携帯電話端末の対応、前記携帯電話端末と前記仮想PC端末との対応関係を蓄積し、前記仮想携帯電話端末又は仮想PC端末上に作成したコンテンツの検索情報と属性情報とを管理し、前記ピアツーピア・ネットワークに参加したPC端末のFQDN名とIPアドレスとの組み合わせをインターネット上に存在しているダイナミックDNSサーバに登録することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
  6. 前記携帯電話端末は、該携帯電話端末で取得したコンテンツを前記仮想携帯電話端末に保存し、DRMでコンテンツの属性を設定した後共有空間を共有する前記PC端末の仮想携帯電話端末間でコンテンツのコピーを伝送して同期させておくことによりPC端末間でコンテンツを流通させ、共有空間を共有するPC端末に対応する任意の携帯電話端末にダウンロードすることを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
  7. 前記携帯電話端末は、該携帯電話端末で取得したコンテンツの検索情報及び属性情報を一旦メッセージサーバに登録し、登録されたメッセージサーバの検索情報及び属性情報を用いディレクトリサーバからコンテンツサーバアドレスを取得してコンテンツサーバから得られたコンテンツを前記仮想携帯電話端末に保存することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
  8. 前記携帯電話端末の仮想PC端末は、該携帯電話端末で取得したコンテンツの保存先PC端末アドレスをディレクトリサーバに問い合わせて取得し、取得した保存先PC端末アドレスを用い該PC端末の仮想携帯電話端末にアクセスして該仮想携帯電話端末にコンテンツを保存することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
  9. 前記PC端末の仮想携帯電話端末は、該PC端末のアドレスとPC端末のフォルダ内のファイルのコンテンツIDをディレクトリサーバに登録し、且つ該コンテンツIDをメッセージサーバに登録しておき、
    前記携帯電話端末の仮想PC端末は、メッセージサーバからコンテンツIDを取得し、取得したコンテンツIDを用いディレクトリサーバにアクセスしてPC端末のアドレスを取得し、取得したアドレスのPC端末にアクセスして該PC端末の仮想携帯電話端末からファイルデータを得ることを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
  10. 前記PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、作成した仮想携帯電話端末を用い該ツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップして画像ファイルのブックマークのコンテンツIDをメッセージサーバに保存しておき、
    前記携帯電話端末の仮想PC端末は、該メッセージサーバからコンテンツIDを取得し、取得したコンテンツIDによりブックマークサーバアドレスをディレクトリサーバから取得し、取得したブックマークサーバからコンテンツを得ることを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
  11. 前記PC端末のWebブラウザのツールバー上に仮想携帯電話端末を作成し、該ツールバーに画像ファイルをドラッグ&ドロップして画像ファイルから得られる商品IDにより商品サーバアドレスをディレクトリサーバから取得し、取得した商品サーバにアクセスして商品情報を取得すると共に携帯電話端末の通信キャリアの課金システムで商品の代金を支払うことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
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