JPWO2006043510A1 - エステル誘導体及びその医薬用途 - Google Patents

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Abstract

一般式[1]【化1】で示されるエステル化合物又はその薬学的に許容される塩およびその用途等に関する。一般式[1]で示される化合物又はその薬学的に許容される塩は、従来のMTP阻害薬と比べ、体内での消失が非常に速やかであって、且つ優れたMTPの阻害活性を有しており、高脂血症等の治療剤又は予防剤等として有用である。【選択図】 なし

Description

本発明は、新規なエステル化合物に関するものであり、また、小腸のミクロソームトリグリセライド転送蛋白(microsomal triglyceride transfer protein。以下MTPと略す場合もある。)を選択的に阻害する新規なエステル化合物又はその薬学的に許容し得る塩を含有してなる医薬組成物に関する。更には、小腸のMTPを選択的に阻害する新規なエステル又はそれらの薬学的に許容される塩を有効成分として含有してなる高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病又は高血圧症の治療又は予防薬に関する。さらに、本発明は、従来にない新規な機能を有する高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病又は高血圧症の治療又は予防薬に関する。
従来より、動脈硬化症においては、高脂血症と糖尿病、高血圧症等がその危険因子の一つであるといわれている。高脂血症は、血液中にコレステロール等の脂質が異常に増加した状態を言い、その成因としては低比重リポ蛋白(LDL)の代謝に関与する酵素や蛋白、リポ蛋白受容体等の遺伝的異常によって生じる原発性高脂血症、種々の疾患や薬物投与に起因して生じる二次性高脂血症、栄養過多を基盤とする後天的な高脂血症がある。
ところで、食事により摂取された脂質は胆汁酸の働きにより小腸で吸収され、カイロミクロンとしてリンパ管経由で血中に分泌される。分泌されたカイロミクロンは毛細血管に存在するリポ蛋白リパーゼ(LPL)の働きによりそのトリグリセライド(TG)部分が遊離脂肪酸に分解されてコレステリルエステル(CE)の含有量の高いカイロミクロンレムナントとなり、肝臓のカイロミクロンレムナント受容体を介して肝臓に取り込まれる。更に肝臓において、その取り込まれたカイロミクロンレムナント及び遊離脂肪酸はそれぞれCE及びTGへと変換され、粗面小胞体上で合成されたアポリポ蛋白Bと会合し、超低比重リポ蛋白(VLDL)を形成する。このVLDLがゴルジ装置へ運ばれて修飾を受けた後、細胞外へ分泌され、LPLの働きで中間比重リポ蛋白(IDL)となり、肝性トリグリセライドリパーゼ(HTGL)によりLDLへと転換され、脂質が末梢組織に分配される。
これら小腸でのカイロミクロン又は肝臓でのVLDL形成の際、小腸や肝臓のミクロソーム分画にTGやCEの転送活性を持つ蛋白が存在することが以前から指摘されていたところ、1985年にウェテローらによりウシ肝臓のミクロソーム分画からその蛋白、即ちミクロソームトリグリセライド転送蛋白(microsomal triglyceride transfer protein。以下MTPと略す場合もある。)が精製分離された(非特許文献1)。しかしながら、このMTPが臨床医学の分野から脚光を浴びるようになったのは、1993年に無βリポ蛋白血症の原因がMTPの欠損であるとの報告がなされてからである。即ち、本症は、アポリポ蛋白Bに関する遺伝子には異常がないものの、アポリポ蛋白Bが血清中にほとんど検出されず、血清コレステロールは50mg/dL以下で、血清トリグリセライドも極端に低値を示すことが特徴である。このことによりMTPがアポリポ蛋白BとTG、CEとの会合、即ちVLDLやカイロミクロンの形成に不可欠な蛋白であり、これらの分泌に基幹的な働きをすることが示された。従って、MTP活性の阻害物質は、カイロミクロン及びVLDL等のリポ蛋白質の産生を抑制する優れた抗高脂血症治療薬に成り得ると考えられる。また、腸管のMTPを抑制しカイロミクロンの産生を抑制することで、高脂血症の原因である過剰のトリグリセライド吸収を抑制することも予想され、これまでにない新たな抗高脂血症治療薬となり得る。
本来、脂質は水に不溶性であるため、血中における脂質はアポリポ蛋白と呼ばれる親水性蛋白と会合して、いわゆるリポ蛋白として存在する。高脂血症に係るVLDL、IDL、LDL、又はカイロミクロン等はいずれもリポ蛋白である。
MTPは肝細胞及び小腸上皮細胞のミクロソーム分画に存在し、細胞内でのTGやCEの転送を担っている。肝臓及び小腸では、アポリポ蛋白B(肝臓においてはアポリポ蛋白B100、小腸においてはアポリポ蛋白B48)の合成に伴って、TGやCEがMTPの転送作用によってそれぞれのアポリポ蛋白Bに会合し、VLDL或るいはカイロミクロンが形成される。その結果、肝臓ではVLDL、小腸ではカイロミクロンとして、これらリポ蛋白が細胞外に分泌される。MTPは、このリポ蛋白の構築に不可欠であると言える。即ち、MTPの活性を阻害することによりアポリポ蛋白へのTGやCE等の脂質の転送が阻害され、リポ蛋白の形成を阻害できる。
一方、一般的に動脈硬化症の進展にはLDLが密接に関与していることが明らかにされており、LDLが血管内皮を透過し、血管壁の細胞間マトリックスに沈着し、そこで酸化変性が起こり、過酸化脂質や変性蛋白が一連の炎症反応を惹起して、血管壁にマクロファージの侵入と脂質沈着・泡沫化、平滑筋細胞の遊走・増殖、そして細胞間マトリックスの増加等がもたらされ、動脈硬化巣を形成する。従って、LDLを減少させることにより動脈硬化症、冠動脈疾患、高血圧症の予防又は治療を行うことができると考えられる。
以上のように、MTPの活性を阻害することにより、カイロミクロン、VLDL、LDL等のリポ蛋白の形成を阻害することができる。よって、MTPの活性調節を行うことにより、血液中のTG、コレステロール及びLDL等のリポ蛋白の調節や細胞の脂質の調節が可能になるものと期待され、今までにない新しいタイプの高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、糖尿病、肥満症又は高血圧症の予防又は治療薬、更には膵炎、高コレステロール血症、高トリグリセライド血症等の治療薬又は予防薬としても期待された。
ところが、MTPの阻害薬の開発が進められるにつれて、脂肪肝の発症が見出され、肝毒性が懸念されるようになった(非特許文献2)。これは、化合物が小腸のMTPに対する阻害効果を発揮しても、腸管等から吸収され血中若しくは肝臓に残存することにより肝臓のMTPをも阻害してしまうことが原因と推察されている。
従来、異なる高脂血症治療薬を用いた併用療法が様々な組合せで試みられているが、例えば、スタチン系薬剤とレシン系薬剤とを併用した場合には、GOTやGPTの上昇、あるいは便秘やビタミンA、D、E及びKの吸収阻害といった望ましくない副作用が観察され、また、スタチン系薬剤とフィブレート系薬剤とを併用した場合には、横紋筋融解やCPK増大という副作用が観察された。したがって、高脂血症の併用療法においても、従来の高脂血症治療薬と併用することができ、上記のような副作用のない併用のための薬剤が望まれていた。
ところでMTP阻害活性を有するものとして、例えば以下の化合物が知られている。
特許文献1には下記の化合物が開示されている。
Figure 2006043510
特許文献2には下記の化合物が開示されている。
Figure 2006043510
特許文献3には下記の一般式で表される化合物が開示されている。
Figure 2006043510

(式中、Gは、フェニル基、ヘテロ環基、−CHCN、ジフェニルメチル基、C2−12アルキル基、C2−12パーフルオロアルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8シクロアルケニル基、−(CH−COOH、−(CH−COOアルキル等)
特許文献4には下記の化合物が開示されている。
Figure 2006043510
特許文献5には下記の化合物が開示されている。
Figure 2006043510
非特許文献3には下記の化合物が開示されている。
Figure 2006043510
特許文献6には下記の一般式で表される化合物が開示されている。
Figure 2006043510
特許文献7には下記の化合物が開示されている。
Figure 2006043510
非特許文献4には下記の化合物が開示されている。
Figure 2006043510
特許文献8には下記の一般式で表される化合物が開示されている。
Figure 2006043510
しかしながらこれらの文献には、エステルを必須構造とする化合物の開示はなく、ましてや肝臓のMTPには殆ど作用せず、小腸のMTPを選択的に阻害する旨の記載も、それを示唆するデータの開示もない。
更に特許文献9には下記一般式で表される化合物が開示されている。
Figure 2006043510
[式中、Lは、適切な置換基で置換されていてもよい不飽和の3〜10員の複素環基であり;
Yは、−(A)m−(A)n−(A)k−
(式中、Aは、それぞれ適切な置換基で置換されていてもよい低級アルキレン又は低級アルケニレンであり、
は、−N(R)−、−CO−N(R)−、−NH−CO−NH−、−CO−O−、−O−、−O−(CH−N(R)−、−S−、−SO−又はSO
(式中、Rは、水素又は適切な置換基である)であり、
は、低級アルキレン、低級アルケニレン又は低級アルキニレンであり、及び
k、m及びnはそれぞれ独立に0又は1である)である]
しかしながら、この特許文献に記載の化合物は、−Y−Lの部分で本発明の化合物とは構造的に異なる。また、この特許文献には、肝臓のMTPには殆ど作用せず、小腸のMTPを選択的に阻害する旨の記載も、それを示唆するデータの開示もない。
更に特許文献10には腸管のMTPを選択的に抑制する下記一般式で表される化合物が開示されている。
Figure 2006043510
[式中、Alkはアルカンジイル又はアルケンジイルであり、
mは0又は1乃至3の整数であり、
Dは、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−7アルコキシカルボニル基、−N(R42)−CO(R43)(ここで、R42は水素原子又はC1−6アルキル基であり、R43はC6−14アリール基又はC7−16アラルキル基である。)又は下記式;
Figure 2006043510

(式中、R、R及びRは、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−7アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アシル基、水酸基、アミノ基、置換されてもよいC6−14アリール基又は−(CH−CON(R16)(R17)(ここで、R16及びR17は、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基又はハロC1−6アルキル基である。rは0又は1乃至3の整数である。)であり、
環Cは、C6−14アリール基、C7−15アリールカルボニルアミノ基、C8−17アラルキルカルボニルアミノ基、ヘテロ環残基、C3−7シクロアルキル基、C7−16アラルキル基、又は環CとRとRが一緒になって、
Figure 2006043510
を形成してもよい。)で示される基であり、
及びRは、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基、置換されてもよいC6−14アリール基、ヒドロキシC1−6アルキル基、−CON(R18)(R19)(ここで、R18及びR19は、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基、C3−7シクロアルキル基、ハロC1−6アルキル基、C2−12アルコキシアルキル基又は置換されてもよいC6−14アリール基である)、−COO(R20)若しくは(CH−OCO(R20)(ここで、R20は、水素原子、C1−6アルキル基又はC3−7シクロアルキル基である。sは0又は1乃至3の整数である。)、−N(R21)(R22)(ここで、R21及びR22は、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アシル基、C1−6アルキルスルホニル基、又はR21及びR22が結合する窒素原子と一緒になって、
Figure 2006043510
を形成してもよい。)であり、
又はRとRが一緒になってC3−7シクロアルキル基を形成してもよい。]
しかしながら、この特許文献に記載の化合物は、−(Alk−CR−の部分で本発明の化合物とは構造的に異なる。
更に特許文献11には下記一般式で表される化合物が開示されている。
Figure 2006043510
〔式中、
及びRは、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基、C3−7シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルキル基、ハロC1−6アルキルオキシ基、置換されていてもよいC6−14アリール基、置換されていてもよいC7−16アラルキル基、置換されていてもよいC6−14アリールオキシ基、置換されていてもよいC7−16アラルキルオキシ基、置換されていてもよいC7−15アリールカルボニル基、置換されていてもよいヘテロ環基、C2−7アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、C2−6アルケニル基、C1−6アシル基、シアノ基、−N(R40)(R41)(ここで、R40及びR41は、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基又は置換されていてもよいC6−14アリール基である。)又は−(CH−O−CO−R100(ここで、R100はC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基又はC2−12アルコキシアルキル基であり、rは0又は1乃至3の整数である。)
であり;
環Aは、C6−14アリール基、ヘテロ環基、
Figure 2006043510
であり;
Xは、−COO−(CH−、−CON(R10)−(CH−又は−N(R10)−CO−(CH−(ここで、R10は、水素原子、C1−6アルキル基又はC3−7シクロアルキル基であり、nは0又は1乃至3の整数である。)であり;
、R及びR200は、同一又は異なって水素原子、水酸基、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルキル基、C7−16アラルキルオキシ基、C1−6アシル基、C3−10アルコキシカルボニルアルキル基、置換されていてもよいヘテロ環基、−CON(R11)(R12)(ここで、R11及びR12は、同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC6−14アリール基、置換されていてもよいC7−16アラルキル基、C1−6アルコキシ基であり、又はR11及びR12は、結合する窒素原子と一緒になって
Figure 2006043510
(ここで、Rは、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基又はC1−6アシル基であり、pは0又は1乃至2の整数である。)を形成してもよい。)、−(CHq’−N(R13)(R14)(ここで、R13及びR14は、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C1−6アシル基であり、又はR13及びR14は、結合する窒素原子と一緒になって
Figure 2006043510
(ここで、pは前記と同意義。)を形成してもよい。q’は0又は1乃至3の整数である。)、−CO(R15)(ここで、R15は、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC6−14アリールオキシ基又は置換されていてもよいC7−16アラルキルオキシ基である。)又は−(CHr’−O−CO−R100’(ここで、R100’は、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−12アルコキシアルキル基又は−N(R40)(R41)(ここで、R40及びR41は前記と同意義。)であり、r’は0又は1乃至3の整数である。)であり;
環Bは、
Figure 2006043510

(ここでKは0又は1乃至2の整数である。)であり、又はR10が結合している窒素原子とRとR10と環Bとが一緒になって、
Figure 2006043510
(ここで、R300は置換されていてもよいC1−6アルキル基である)
を形成してもよく;
Alkはアルカンジイル又はアルケンジイルであり;
Alkはアルカンジイル又はアルケンジイルであり;
lは0又は1乃至3の整数であり;
mは0又は1乃至3の整数であり;
環Cは、
Figure 2006043510
(ここで、qは0又は1乃至4の整数である。)であり;
、R及びRは、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−7アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アシル基、水酸基、アミノ基、置換されていてもよいC6−14アリール基、−(CH−CON(R16)(R17)(ここで、R16及びR17は、同一又は異なって水素原子、C1−6アルキル基又はハロC1−6アルキル基である。rは0又は1乃至3の整数である。)又は−(CHr’’−O−CO−R100’’(ここで、R100’’はC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基又はC2−12アルコキシアルキル基であり、r’’は0又は1乃至3の整数である。)であり;
及びRは、同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基又は置換されていてもよいC6−14アリール基であり;
Eは−O−又は−N(R90)−(ここでR90は、水素原子又はC1−6アルキル基)であり;
Yは−O−CO−O−、−O−CO−、−CO−O−、−CO−O−C(R110)(R111)−O−CO−、−CO−O−C(R110)(R111)−O−CO−O−、−O−CO−O−C(R110)(R111)−O−CO−、−O−CO−C(R110)(R111)−O−、−O−CO−C(R110)(R111)−C(R110)(R111)−O−又はO−C(R110)(R111)−CO−O−(ここで、R110及びR111は同一又は異なって水素原子又はC1−6アルキル基である。)である。但し、Yが−CO−O−であるときは、Rは−(CHr’−O−CO−R100’(ここで、R100’及びr’は前記と同意義。)である。〕
しかしながら、この特許文献に記載の化合物は、
Figure 2006043510
の部分で本発明の化合物とは構造的に異なる。

国際公開第97/26240号パンフレット 国際公開第97/43257号パンフレット 国際公開第98/23593号パンフレット 国際公開第99/63929号パンフレット 国際公開第2000/5201号パンフレット 欧州特許出願公開第1099701号明細書 国際公開第2001/77077号パンフレット 国際公開第2002/4403号パンフレット 国際公開第2002/28835号パンフレット 国際公開第2003/72532号パンフレット 国際公開第2005/21486号パンフレット Wetterau J. R. et al., Chem. Phys. Lipids 38, p.205−222 (1985) M.Shiomi and T.Ito,European Journal of Pharmacology 431, p.127−131(2001) J.Med.Chem.(2001),44(6),p.851−856 J.Med.Chem.(2001),44(6),p.4677−4687
現在、MTPを阻害することによる新たな高脂血症治療薬の開発が進められているが、脂肪肝等の副作用の原因として懸念される化合物の血中又は肝臓での消失速度の面で未だ満足できるものではなかった。従って、MTPの阻害活性を有し、且つ血中若しくは肝臓で非常に速やかに消失する高脂血症治療薬の開発が強く望まれていた。本発明は、従来のMTP阻害薬で見られるようなMTPに対する高い阻害活性を有するとともに、血中又は肝臓で非常に速やかに代謝される優れた高脂血症治療薬等を提供することを課題とする。
発明者等は、前記のごとき脂肪肝等の副作用を伴わない新たなMTP阻害剤を提供すべく鋭意検討した結果、小腸MTPを選択的に阻害し、肝臓MTPを実質的に阻害しないMTP阻害剤が、脂肪肝等の副作用を発症することなく、有意に不要のTGやコレステロールを低下させることを見出し、さらに驚くべきことに下記一般式[1]で示されるエステル構造を有する化合物が、血漿中若しくは肝S9中で非常に速やかにMTP阻害活性を失うことから、血中若しくは肝臓で非常に速やかに代謝を受ける優れた高脂血症治療薬等として有用であることを見出した。
すなわち、本発明は、
<1> 下記一般式[1]で表されるエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
Figure 2006043510
[式中、
は、
1)ハロゲン原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C1−6アルコキシ基、又は
4)−CO−C1−6アルコキシ基であり;
(ここで、上記2)、3)及び4)におけるC1−6アルキル基又はC1−6アルコキシ基は、下記グループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)
は、
1)水素原子、又は
2)C1−6アルキル基であり;
(ここで、上記2)におけるC1−6アルキル基は、下記グループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)
、R及びRは、それぞれ同一又は異なって、
1)水素原子、又は
2)下記グループBから選ばれる置換基であり;
及びRは、それぞれ同一又は異なって、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、又は
3)R、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和へテロ環基であり;
(ここで、上記2)におけるC1−6アルキル基は、下記グループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。上記3)における単環からなる窒素含有飽和へテロ環基は、下記グループA及びC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)
環A、環B及び環Cは、それぞれ同一又は異なって、
1)炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基、又は
2)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和若しくは不飽和の複素環基であり;
−X−は、
1)−(CH−(式中lは、1乃至4の整数である。)、
2)−(CH−NR18−(CH−(式中R18は、C1−6アルキル基であり、m及びnは、それぞれ同一又は異なって、0乃至2の整数である。)、又は
3)
Figure 2006043510
(式中m及びnは、前記と同意義である。)
である(ここで、上記2)におけるC1−6アルキル基は、下記グループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)]。
[グループA]
1)ハロゲン原子、
2)水酸基、
3)C1−6アルコキシ基、
4)−NR(式中、R及びRは、それぞれ同一又は異なって、
(a)水素原子、
(b)C1−6アルキル基、又は
(c)R、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。)、
5)−CONR(式中、R及びRは、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、C1−6アルキル基、又はR、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。)、
6)−COR10(式中、R10は、
(a)水素原子、
(b)水酸基、
(c)C1−6アルキル基、又は
(d)C1−6アルコキシ基である。)、
7)−NR11COR10(式中、R10は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、又はC1−6アルコキシ基である。R11は、
(a)水素原子、又は
(b)C1−6アルキル基である。)、
8)−NR11CONR(式中、R及びRは、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、C1−6アルキル基、又はR、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。R11は、水素原子、又はC1−6アルキル基である。)、
9)−NR11SO12(式中、R11は、水素原子、又はC1−6アルキル基である。R12は、C1−6アルキル基である。)、及び
10)−SO12(式中、R12は、C1−6アルキル基である。)。
(ここで、上記1)乃至10)におけるC1−6アルキル基又はC1−6アルコキシ基は、更にグループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。上記4)、5)又は8)における単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環は、更にグループA及びC1−6アルキル基から選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよい。但し、置換基として置換可能なアルキル基、アルコキシ基又は単環からなる窒素含有飽和へテロ環が選択される場合、これらの基は上記のように置換されていてもよいが、その置換のために選択される置換分として、アルキル基、アルコキシ基、単環からなる複素環基が選択され得、これらの置換分は更に置換されていてもよいことになる。しかしながら、このような置換の繰り返しは特に限定されないが、5回程度以内であるのが好ましい。さらに好ましくは、2回である。特に好ましくは1回である。)
[グループB]
1)ハロゲン原子、
2)水酸基、
3)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
4)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、
5)シクロアルキルアルコキシ基(当該シクロアルキルアルコキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
6)アラルキル基(当該アラルキル基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
7)アラルキルオキシ基(当該アラルキルオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
8)−COR13(式中、R13は、
(a)水酸基、
(b)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(c)前記グループA、前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、アラルキルオキシ基(当該アラルキルオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、−CO−アラルキルオキシ基(当該アラルキルオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、並びに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和若しくは不飽和の複素環基(当該複素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、
(d)シクロアルキル基(当該シクロアルキル基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
(e)シクロアルキルアルコキシ基(当該シクロアルキルアルコキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
(f)アラルキル基(当該アラルキル基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
(g)アラルキルオキシ基(当該アラルキル基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
(h)炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基(当該炭素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、又は
(i)−OR19(式中、R19は、炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基(当該炭素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、或いは窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和若しくは不飽和の複素環基(当該複素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)である。)
9)−NR1415(式中、R14及びR15は、それぞれ同一又は異なって、
(a)水素原子、若しくは
(b)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は
(c)R14、R15及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。)、
10)−CONR1415(式中、R14及びR15は、前記と同意義である。)、
11)−NR16COR13(式中、R13は、前記と同意義である。R16は、
(a)水素原子、又は
(b)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基である。)、
12)−NR16CONR1415(式中、R14、R15及びR16は、前記と同意義である。)、
13)−SR17(式中、R17は、
(a)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は
(b)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいシクロアルキル基である。)、
14)−SOR17(式中、R17は、前記と同意義である。)、
15)−SO17(式中、R17は、前記と同意義である。)、
16)−SONR1415(式中、R14及びR15は、前記と同意義である。)、
17)炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基(当該炭素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
18)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和若しくは不飽和の複素環基(当該複素環基は、前記グループA、並びに、前記グループA及び−CO−アラルキルオキシ基(当該アラルキルオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
19)アリールオキシ基(当該アリールオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、及び
20)ニトリル基。
<2> 一般式[1]における−X−のベンゼン環上の置換位置が、h位である前記<1>記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
<3> 下記一般式[2]
Figure 2006043510
[式中、
1’は、
1)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は
2)−CO−C1−6アルコキシ基であり;
2’は、
1)水素原子、又は
2)C1−6アルキル基であり;
3’、R4’及びR5’は、それぞれ同一又は異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、
3)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基、
4)C1−6アルコキシ基、
5)−COR13’(式中、R13’は、
(a)水酸基、
(b)C1−6アルキル基、
(c)C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基は
(1)水酸基、
(2)フェニル基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、
(3)−NR11’CO−C1−6アルキル基(式中R11’は、水素原子又はC1−6アルキル基である。)、
(4)−CO−NR8’9’(式中、R8’及びR9’は、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、C1−6アルキル基、又はR8’、R9’及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。)、
(5)−CO−C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基はフェニル基で置換されてもよい。)、
(6)ハロゲン原子、C1−6アルコキシ基及び−CO−C1−6アルコキシ基より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいフェニル基、及び
(7)ピリジル基、テトラゾリル基、及びチエニル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、同一又は異なってもよい1以上のC1−6アルキル基で置換されていてもよい。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)、又は
(d)−OR19’(式中、R19’は、炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基、又はピペリジル基(当該ピペリジル基は、−CO−C1−6アルキル基で置換されていてもよい。)である。)である。)
6)オキサジアゾリル基及びテトラゾリル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、−CONR8’9’(式中、R8’及びR9’は、前記と同意義である。)、及び−CO−アラルキルオキシ基より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基で置換されていてもよい。)、又は
7)ニトリル基であり;
6’及びR7’は、それぞれ同一又は異なって、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、又は
3)R6’、R7’及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和へテロ環基であり;
、Y及びYは、それぞれ同一又は異なって、
1)炭素原子、又は
2)窒素原子であり;
−X−は、
1)−(CH−(式中lは、1乃至3の整数である。)、
2)−CH−NR18’−CH−(式中R18’は、C1−6アルキル基である。)、又は
3)
Figure 2006043510
である。]
で表される前記<1>記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
<4> 下記一般式[3]
Figure 2006043510
[式中、
1”は、
1)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は
2)−CO−C1−6アルコキシ基であり;
2”は、
1)水素原子、又は
2)C1−6アルキル基であり;
3”、R4”及びR5”は、それぞれ同一又は異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、
3)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基、
4)C1−6アルコキシ基、又は
5)−COR13”(式中、R13”は、C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基は
(1)フェニル基、
(2)−CO−NR8”9”(式中、R8”及びR9”は、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、C1−6アルキル基である。)、もしくは
(3)ピリジル基、テトラゾリル基、及びチエニル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、同一又は異なってもよい1以上のC1−6アルキル基で置換されていてもよい。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)
であり;
6”及びR7”は、それぞれ同一又は異なって、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、又は
3)R6”、R7”及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和へテロ環基であり;
及びYは、それぞれ同一又は異なって、
1)炭素原子、又は
2)窒素原子
である。]
で表される前記<1>記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
<5> 下記群より選ばれる前記<1>記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
(1){3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酢酸 フェニル エステル(以下、化合物1−3ともいう。)、
(2){3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酢酸 4−フルオロフェニル エステル(以下、化合物1−4ともいう。)、
(3)3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}プロピオン酸 フェニル エステル(以下、化合物1−1ともいう。)、
(4)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−5ともいう。)、
(5)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 エチル エステル(以下、化合物1−6ともいう。)、
(6)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 イソプロピル エステル(以下、化合物1−7ともいう。)、
(7)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 プロピル エステル(以下、化合物1−8ともいう。)、
(8)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(5−メチル−4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−9ともいう。)、
(9)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)−3−フルオロ 安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−10ともいう。)、
(10)3−クロロ−4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−11ともいう。)、
(11)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −3−メトキシ 安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−12ともいう。)、
(12)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−13ともいう。)、
(13)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −2−メチル 安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−14ともいう。)、
(14)4−(4−{3−(ピロリジン−1−カルボニル) −4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−15ともいう。)、
(15)3−フルオロ−4−(4−{3−(ピロリジン−1−カルボニル)−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 エチル エステル(以下、化合物1−16ともいう。)、
(16)1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸 4−メトキシカルボニルフェニル エステル(以下、化合物3−1ともいう。)、
(17)1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸 2−フルオロ−4−メトキシカルボニルフェニル エステル(以下、化合物3−2ともいう。)、
(18)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −2−メトキシ 安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−17ともいう。)、
(19)4−[2−({3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]ベンジル}メチルアミノ)アセトキシ]安息香酸 メチル エステル(以下、化合物2−1ともいう。)、
(20)2−クロロ−4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−18ともいう。)、
(21)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[2−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)ベンゾイルアミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−19ともいう。)、
(22)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −3−トリフルオロメチル 安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−20ともいう。)、
(23)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −2−トリフルオロメチル 安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−21ともいう。)、
(24)4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酪酸 4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)フェニル エステル(以下、化合物1−2ともいう。)、
(25)4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酪酸 4−アセチルフェニル エステル(以下、化合物1−22ともいう。)、
(26)4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酪酸 4−シアノフェニル エステル(以下、化合物1−23ともいう。)、
(27)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 ベンジル エステル(以下、化合物1−24ともいう。)、
(28)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸(以下、化合物1−25ともいう。)、
(29)4−(4−{3−(モルホリン−4−カルボニル) −4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−26ともいう。)、
(30)4−(3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}プロピオニルオキシ) 安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−27ともいう。)、
(31)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−4−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−30ともいう。)、
(32)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−4−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロピル エステル(以下、化合物1−29ともいう。)、
(33)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−28ともいう。)、
(34)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロピル エステル(以下、化合物1−31ともいう。)、
(35)5−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]ピリジン−2−カルボン酸 メチル エステル(以下、化合物1−32ともいう。)、
(36)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)イソフタル酸 ジメチル エステル(以下、化合物1−33ともいう。)、
(37)3−クロロ−4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)−5−メチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−34ともいう。)、
(38)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−35ともいう。)、
(39)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−36ともいう。)、
(40)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 イソプロピル エステル(以下、化合物1−37ともいう。)、
(41)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−フルオロ−5−メトキシ安息香酸 イソプロピル エステル(以下、化合物1−38ともいう。)、
(42)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメトキシ安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−39ともいう。)、
(43)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−エトキシ安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−40ともいう。)、
(44)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−フルオロ−5−メチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−41ともいう。)、
(45)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エチル−5−フルオロ安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−42ともいう。)、
(46)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメトキシ安息香酸 エチル エステル(以下、化合物1−43ともいう。)、
(47)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメトキシ安息香酸 イソプロピル エステル(以下、化合物1−44ともいう。)、
(48)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−45ともいう。)、
(49)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチルイソフタル酸 ジメチル エステル(以下、化合物4−2ともいう。)、
(50)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−メチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−46ともいう。)、
(51)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−47ともいう。)、
(52)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 エチル エステル(以下、化合物1−48ともいう。)、
(53)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エトキシ−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−49ともいう。)、
(54)3−ブロモ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−50ともいう。)、
(55)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−エチルイソフタル酸 ジメチル エステル(以下、化合物1−51ともいう。)、
(56)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチルイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル(以下、化合物1−52ともいう。)、
(57)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシイソフタル酸 ジメチル エステル(以下、化合物1−53ともいう。)、
(58)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル(以下、化合物1−54ともいう。)、
(59)2’−{2−ジメチルカルバモイル−4−[3−(4−メトキシカルボニルフェノキシカルボニル)プロピル]フェニルカルバモイル}ビフェニル−4−カルボン酸 メチル エステル(以下、化合物4−3ともいう。)、
(60)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物4−1ともいう。)、
(61)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル(以下、化合物4−4ともいう。)、
(62)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル スルホン酸塩(以下、化合物1−55ともいう。)、
(63)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル スルホン酸塩(以下、化合物1−56ともいう。)、
(64)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメトキシ安息香酸 メチル エステル スルホン酸塩(以下、化合物1−57ともいう。)、
(65)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル ベンゼンスルホン酸塩(以下、化合物1−58ともいう。)、
(66)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル メタンスルホン酸塩(以下、化合物1−59ともいう。)、
(67)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル トルエン−4−スルホン酸塩(以下、化合物1−60ともいう。)、
(68)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩(以下、化合物1−61ともいう。)、
(69)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル 塩酸塩(以下、化合物1−62ともいう。)、
(70)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロピル エステル 硫酸塩(以下、化合物1−63ともいう。)、
(71)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−64ともいう。)、
(72)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−65ともいう。)、
(73)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−66ともいう。)、
(74)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−67ともいう。)、
(75)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−イソプロピル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−68ともいう。)、
(76)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−69ともいう。)、
(77)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]イソフタル酸 ジメチル エステル(以下、化合物1−70ともいう。)、
(78)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 エチル エステル(以下、化合物1−71ともいう。)、
(79)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]イソフタル酸 1−イソプロピルエステル 3−メチルエステル(以下、化合物1−72ともいう。)、
(80)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−エチル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−73ともいう。)、
(81)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−イソプロピル安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−74ともいう。)、
(82)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 プロピル エステル(以下、化合物1−75ともいう。)、
(83)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 2−イソプロポキシエチル エステル(以下、化合物1−76ともいう。)、
(84)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 2−アセチルアミノエチル エステル(以下、化合物1−77ともいう。)、
(85)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ベンジルオキシカルボニルメチル エステル(以下、化合物1−78ともいう。)、
(86)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 4−クロロベンジル エステル(以下、化合物1−79ともいう。)、
(87)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ベンジル エステル(以下、化合物1−80ともいう。)、
(88)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロピル エステル(以下、化合物1−81ともいう。)、
(89)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ピリジン−2−イルメチル エステル(以下、化合物1−82ともいう。)、
(90)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ピリジン−3−イルメチル エステル(以下、化合物1−83ともいう。)、
(91)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ピリジン−4−イルメチル エステル(以下、化合物1−84ともいう。)、
(92)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ジメチルカルバモイルメチル エステル(以下、化合物1−85ともいう。)、
(93)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 メトキシカルボニルメチル エステル(以下、化合物1−86ともいう。)、
(94)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 3−クロロベンジル エステル(以下、化合物1−87ともいう。)、
(95)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−プロピオニルフェニル エステル(以下、化合物1−88ともいう。)、
(96)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 2−ベンジルオキシエチル エステル(以下、化合物1−89ともいう。)、
(97)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 3−ベンジルオキシプロピル エステル(以下、化合物1−90ともいう。)、
(98)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル エステル(以下、化合物1−91ともいう。)、
(99)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 3−ヒドロキシプロピル エステル(以下、化合物1−92ともいう。)、
(100)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−ブチリルフェニル エステル(以下、化合物1−93ともいう。)、
(101)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ピリジン−3−イルメチル エステル(以下、化合物1−94ともいう。)、
(102)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−(2−メチル−2H−テトラゾールー5−イル)フェニル エステル(以下、化合物1−95ともいう。)、
(103)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 4−メトキシベンジル エステル(以下、化合物1−96ともいう。)、
(104)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 3−メトキシベンジル エステル(以下、化合物1−97ともいう。)、
(105)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 チオフェン−2−イルメチル エステル(以下、化合物1−98ともいう。)、
(106)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 チオフェン−3−イルメチル エステル(以下、化合物1−99ともいう。)、
(107)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 6−メチルピリジン−2−イルメチル エステル(以下、化合物1−100ともいう。)、
(108)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 6−メチルピリジン−2−イルメチル エステル(以下、化合物1−101ともいう。)、
(109)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロポキシカルボニルメチル エステル(以下、化合物1−102ともいう。)、
(110)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 4−(t−ブトキシカルボニル)ベンジル エステル(以下、化合物1−103ともいう。)、
(111)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−(2−ベンジルオキシカルボニルメチル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル エステル(以下、化合物1−104ともいう。)、
(112)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−(2−ジメチルカルバモイルメチル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル エステル(以下、化合物1−105ともいう。)、
(113)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 1−フェニルエチル エステル(以下、化合物1−106ともいう。)、
(114)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 インダン−1−イル エステル(以下、化合物1−107ともいう。)、
(115)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル エステル(以下、化合物1−108ともいう。)、
(116)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 1−アセチルピペリジン−4−イル エステル(以下、化合物1−109ともいう。)、
(117)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチルイソフタル酸 ジメチル エステル(以下、化合物1−110ともいう。)、
(118)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチルイソフタル酸 1−イソプロピルエステル 3−メチルエステル(以下、化合物1−111ともいう。)、
(119)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 エチル エステル(以下、化合物1−112ともいう。)、
(120)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 ジメチルカルバモイルメチル エステル(以下、化合物1−113ともいう。)、
(121)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 2−アセチルアミノエチル エステル(以下、化合物1−114ともいう。)、
(122)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−(2−イソプロピル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル エステル(以下、化合物1−115ともいう。)、
(123)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−エチルイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル(以下、化合物1−116ともいう。)、
(124)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシイソフタル酸 3−メチルエステル 1−プロピルエステル(以下、化合物1−117ともいう。)、
(125)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−(1−メトキシビニル)安息香酸 エチル エステル(以下、化合物1−118ともいう。)、
(126)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−メチル安息香酸 エチル エステル(以下、化合物1−119ともいう。)、
(127)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エチル−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル(以下、化合物1−120ともいう。)、
(128)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−メチル安息香酸 イソプロピル エステル(以下、化合物1−121ともいう。)、
(129)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エチル−5−メトキシ安息香酸 エチル エステル(以下、化合物1−122ともいう。)、及び
(130)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−イソプロピルイソフタル酸 ジメチル エステル(以下、化合物1−123ともいう。)。
<6> 前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とする医薬組成物。
<7> 前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とする高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物。
<8> 前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とするミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤。
<9> 前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とするトリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる少なくとも1種の血液中脂質パラメータの低下剤。
<10> 薬学的に有効量の前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を哺乳動物に投与することを特徴とする高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療方法又は予防方法。
<11> 薬学的に有効量の前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を哺乳動物に投与することを特徴とするミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害方法。
<12> 薬学的に有効量の前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を哺乳動物に投与することを特徴とするトリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる少なくとも1種の血液中脂質パラメータの低下方法。
<13> 前記<6>又は<7>に記載の医薬組成物、及び該医薬組成物を高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療又は予防の用途に使用することができる或いは使用すべきであることを記載した該医薬組成物に関する記載物を含む商業パッケージ。
<14> 高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患を治療又は予防する医薬を製造するための前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
<15> ミクロソームトリグリセライド転送タンパクを阻害する医薬を製造するための前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
<16> トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる少なくとも1種の血液中脂質パラメータを低下させる医薬を製造するための前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
<17> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、前記<6>又は<7>に記載の医薬組成物。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
<18> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、前記<8>に記載のミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
<19> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、前記<9>に記載のトリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
<20> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用することをさらに含む、前記<10>に記載の高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療方法又は予防方法。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
<21> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用することをさらに含む、前記<11>に記載のミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害方法。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
<22> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用することをさらに含む、前記<12>に記載のトリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下方法。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
<23> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、前記<6>又は<7>に記載の医薬組成物、及び該医薬組成物を高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療又は予防の用途に使用することができる又は使用すべきであることを記載した該医薬組成物に関する記載物を含む商業パッケージ。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
<24> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患を治療又は予防する医薬を製造するための前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
<25> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、ミクロソームトリグリセライド転送タンパクを阻害する医薬を製造するための前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
<26> 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる少なくとも1種の血液中脂質パラメータを低下させる医薬を製造するための前記<1>乃至<5>のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
(1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
(2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
(3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
(4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
に関する。
本発明によって、優れたMTP阻害活性を有する高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病又は高血圧症等に有用な医薬を提供できる。さらに、優れたMTP阻害活性を有し、且つ血漿中若しくは肝臓中で非常に速やかにMTP阻害活性を失うことから、小腸選択的にMTPを阻害する薬剤、すなわち、肝臓に対する副作用がない有用なMTP阻害薬を提供できる。
本明細書において使用する各置換基の定義は次の通りである。
「C1−6アルキル基」とは、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝してもよいアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、2−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基又は2−エチルブチル基等であり、好ましくはC1−4アルキル基である。C1−6アルキル基として、特に好ましくはメチル基、エチル基、又はイソプロピル基である。
「C1−4アルキル基」とは、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝してもよいアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等であり、好ましくはメチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
及びRにおいて好ましいC1−6アルキル基はメチル基であり、R、R及びRにおいて好ましいC1−6アルキル基はメチル基、エチル基又はイソプロピル基であり、R及びRにおいて好ましいC1−6アルキル基はメチル基である。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子である。
、R及びRにおいて好ましいハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子又は臭素原子である。
「C1−6アルコキシ基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であるアルコキシ基であり、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、2−メチルブチルオキシ基、1−エチルプロピルオキシ基、ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、3,3−ジメチルブチルオキシ基、2,2−ジメチルブチルオキシ基、1,1−ジメチルブチルオキシ基、1,2−ジメチルブチルオキシ基、1,3−ジメチルブチルオキシ基、2,3−ジメチルブチルオキシ基、1−エチルブチルオキシ基又は2−エチルブチルオキシ基等が挙げられる。C1−6アルコキシ基として好ましくはC1−4アルコキシ基である。
「C1−4アルコキシ基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−4アルキル基」であるアルコキシ基であり、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。C1−4アルコキシ基として好ましくはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はイソプロピルオキシ基である。
、R及びRにおいて好ましいC1−6アルコキシ基は、C1−4アルコキシ基、特に好ましくは、メトキシ基又はエトキシ基である。
13において好ましいC1−6アルコキシ基は、C1−4アルコキシ基であり、特に好ましくは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はイソプロピルオキシ基である。
「炭素環基」あるいは「炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基」とは、炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の環状炭化水素基であり、具体的にはアリール基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、或いはそれらの環が縮合した縮合炭素環基等が挙げられる。
ここで、「アリール基」とは、炭素数6乃至14の芳香族炭化水素基であり、具体的には、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、アントリル基、アズレニル基、フェナントリル基、インデニル基又はペンタレニル基等が挙げられる。アリール基として好ましくは、炭素数6乃至10の芳香族炭化水素基であり、特に好ましくは、フェニル基である。
ここで、「シクロアルキル基」とは、炭素数3乃至8個の飽和シクロアルキル基であり、具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基及びシクロオクチル基等が挙げられる。シクロアルキル基として好ましくは炭素数3乃至6個のシクロアルキル基であり、具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基である。特に好ましくはシクロプロピル基又はシクロヘキシル基である。
また「シクロアルケニル基」とは、炭素数3乃至8個のシクロアルケニル基であり、少なくとも1個、好ましくは1又は2個の二重結合を含む。具体的にはシクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基(2,4−シクロヘキサジエン−1−イル基、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル基等)、シクロヘプテニル基又はシクロオクテニル基等が挙げられる。
これら「アリール基」、「シクロアルキル基」、「シクロアルケニル基」が縮合した「縮合炭素環基」として具体的には、インダニル基、フルオレニル基、1,4−ジヒドロナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル基、5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル基等)、ペルヒドロナフチル基等が挙げられる。
環A、環B、及び環Cとして好ましい「炭素環基」あるいは「炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基」は、アリール基であり、さらに好ましくは、フェニル基である。
「アラルキル基」とは、そのアリール部位が前述のアリール基であり、かつそのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」である、アリールアルキル基であって、具体的には、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブチル基、6−フェニルヘキシル基等が挙げられる。アラルキル基として好ましくは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−4アルキル基」である、アリールアルキル基である。
「アラルキルオキシ基」とは、そのアリール部位が前述のアリール基であり、かつそのアルコキシ部位が上記定義の「C1−6アルコキシ基」である、アリールアルコキシ基であって、具体的には、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、1−フェニルエトキシ基、3−フェニルプロピルオキシ基、4−フェニルブチルオキシ基、6−フェニルヘキシルオキシ基等が挙げられる。アラルキルオキシ基として好ましくは、そのアルコキシ部位が上記定義の「C1−4アルコキシ基」である、アリールアルコキシ基であり、特に好ましくはベンジルオキシ基である。
「シクロアルキルアルコキシ基」とは、そのシクロアルキル部位が上記定義の「シクロアルキル基」であり、かつそのアルコキシ部位が上記定義の「C1−6アルコキシ基」である、シクロアルキルアルコキシ基であって、具体的には、シクロプロピルメトキシ基、シクロブチルメトキシ基、シクロペンチルメトキシ基、シクロヘキシルメトキシ基等が挙げられる。シクロアルキルアルコキシ基として好ましくは、そのアルコキシ部位が上記定義の「C1−4アルコキシ基」である、シクロアルキルアルコキシ基である。
「アリールオキシ基」とは、そのアリール部位が上記定義の「アリール基」であるアリールオキシ基であり、具体的にはフェノキシ基、ナフチルオキシ基、ビフェニルオキシ基等が挙げられる。
「複素環基」あるいは「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和又は不飽和の複素環基」とは、炭素原子の他に、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも一つ、好ましくは1乃至4個のこれらヘテロ原子を包含する飽和若しくは不飽和(部分的不飽和及び完全不飽和を含む)の単環である5員或いは6員の複素環、又はそれら複素環同士の縮合環、或いは、それら複素環とベンゼン、シクロペンタン及びシクロヘキサンから選ばれる炭素環との縮合環を意味する。
「飽和の単環である5員或いは6員の複素環基」としては、ピロリジニル基、2−オキソピロリジニル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、1,3−ジオキソラニル基、1,3−オキサチオラニル基、オキサゾリジニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジル基(例えば、2−ピペリジル基、4−ピペリジル基等。)、ピペリジノ基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、ジオキサニル基(例えば、1,4−ジオキサニル基等。)、モルホリニル基、モルホリノ基、チオモルホリニル基、チオモルホリノ基、2−オキソピロリジニル基、2−オキソピペリジニル基、4−オキソピペリジニル基、2,6−ジオキソピペリジニル基等が挙げられる。
「不飽和の単環である5員或いは6員の複素環基」としては、ピロリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、1,2−ジヒドロ−2−オキソイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基(例えば、1,3,4−オキサジアゾリル基、1,2,4−オキサジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、フラザニル基等)、ピリジル基、ピリミジニル基、3,4−ジヒドロ−4−オキソピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、1,3,5−トリアジニル基、チアジニル基、オキサジアジニル基、イミダゾリニル基(例えば、2−イミダゾリニル基、3−イミダゾリニル基等。)、ピラゾリニル基(例えば、1−ピラゾリニル基、2−ピラゾリニル基、3−ピラゾリニル基等。)、オキサゾリニル基(例えば、2−オキサゾリニル基、3−オキサゾリニル基、4−オキサゾリニル基等。)、イソオキサゾリニル基(例えば、2−イソオキサゾリニル基、3−イソオキサゾリニル基、4−イソオキサゾリニル基等。)、チアゾリニル基(例えば、2−チアゾリニル基、3−チアゾリニル基、4−チアゾリニル基等。)、イソチアゾリニル基(例えば、2−イソチアゾリニル基、3−イソチアゾリニル基、4−イソチアゾリニル基等。)、ピラニル基(例えば、2H−ピラニル基、4H−ピラニル基等。)、2−オキソピラニル基、2−オキソ−2,5−ジヒドロフラニル基、1,1−ジオキソ−1H−イソチアゾリル基等が挙げられる。
「縮合環である複素環基」としては、インドリル基(例えば、4−インドリル基、7−インドリル基等。)、イソインドリル基、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソイソインドリル基、ベンゾフラニル基(例えば,4−ベンゾフラニル基、7−ベンゾフラニル基等。)、インダゾリル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基(例えば、4−ベンゾチオフェニル基、7−ベンゾチオフェニル基等。)、ベンゾオキサゾリル基(例えば、4−ベンゾオキサゾリル基、7−ベンゾオキサゾリル基等。)、ベンズイミダゾリル基(例えば、4−ベンズイミダゾリル基、7−ベンズイミダゾリル基等。)、ベンゾチアゾリル基(例えば、4−ベンゾチアゾリル基、7−ベンゾチアゾリル基等。)、インドリジニル基、キノリル基、ジヒドロキノリル基、イソキノリル基、1,2−ジヒドロ−2−オキソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、シンノリニル基、フタラジニル基、キノリジニル基、プリル基、プテリジニル基、インドリニル基、イソインドリニル基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、3,4−メチレンジオキシピリジル基、4,5−エチレンジオキシピリミジニル基、2H−クロメニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラザニル基等が挙げられる。
「複素環基」あるいは「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和又は不飽和の複素環基」として好ましくは、炭素原子の他に、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも一つ、好ましくは1乃至4個のこれらヘテロ原子を包含する飽和若しくは不飽和(部分的不飽和及び完全不飽和を含む)の単環である5員或いは6員の複素環であり、特に好ましくは、ピリジル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基(例えば、1,3,4−オキサジアゾリル基、1,2,4−オキサジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、フラザニル基等)、チエニル基、ピペリジル基(例えば、2−ピペリジル基、4−ピペリジル基等。)、ピペリジノ基、2−オキソピロリジニル基である。
環A、環B、及び環Cとして好ましい「複素環基」あるいは「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和又は不飽和の複素環基」は、不飽和の単環である5員或いは6員の複素環基であり、さらに好ましくは、ピリジル基である。
「R、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基」、「R、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基」及び「R14、R15及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基」とは、少なくとも1個の窒素原子を有する飽和の5員又は6員の単環からなる複素環を意味する。具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基(例えば、2−ピペリジル基、4−ピペリジル基等。)、ピペリジノ基、モルホリニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペラジニル基、ピペラジノ基、ピロリジノ基等が挙げられる。
「同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい」とは、最低1つの置換基で、最大、許容されうる最多数の置換基で置換されてもよいことを意味する。例えば、メチル基の場合は、1乃至3個の置換基で置換されてもよいことを意味し、エチル基の場合は1乃至5個の置換基で置換されてもよいことを意味する。2個以上の置換基で置換されている場合の置換基はそれぞれ同一又は異なってもよく、また、置換基の位置は任意であって、特に制限されるものではない。
「同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい」として好ましくは、同一又は異なってもよい1乃至5の置換基で置換されてもよいであり、特に好ましくは、同一又は異なってもよい1乃至3の置換基で置換されてもよいである。
次に各種置換基についてより詳しく述べると以下の通りである。
において好ましくは、
1)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基(当該置換されてもよいC1−6アルキル基として、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−4アルキル基であり、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい1乃至3のハロゲン原子で置換されてもよいC1−4アルキル基であり、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい1乃至3のハロゲン原子で置換されてもよいメチル基であり、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい3のハロゲン原子で置換されてもよいメチル基である。具体的には、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、トリフルオロメチル基である。)、又は
2)−CO−C1−6アルコキシ基である(当該−CO−C1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、−CO−C1−4アルコキシ基である。具体的には、−CO−メトキシ基、−CO−エトキシ基、−CO−プロポキシ基、−CO−イソプロピルオキシ基、−CO−ブトキシ基、−CO−イソブチルオキシ基、−CO−tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、−CO−メトキシ基である。)。
において好ましくは、
1)水素原子、又は
2)C1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)である。
、R及びRにおいて好ましくは、それぞれ同一又は異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子(当該ハロゲン原子として、さらに好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子である。)、
3)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基(当該置換されてもよいC1−6アルキル基として、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−4アルキル基であり、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい1乃至3のハロゲン原子で置換されてもよいC1−4アルキル基であり、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい1乃至3のハロゲン原子で置換されてもよいメチル基であり、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい3のハロゲン原子で置換されてもよいメチル基である。具体的には、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、トリフルオロメチル基である。)、
4)C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、C1−4アルコキシ基である。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、メトキシ基、エトキシ基である。)、
5)−COR13(式中、R13は、
(a)水酸基、
(b)C1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基である。)、
(c)C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基は
(1)水酸基、
(2)アリール基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基(当該置換されてもよいC1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、アリール基で置換されてもよいC1−4アルコキシ基である。具体的には、フェニル基で置換されてもよい、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、1−フェニルエトキシ基である。)、
(3)−NR11CO−C1−6アルキル基(式中R11は、水素原子又はC1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)である。)、
(4)−CO−NR(式中、R及びRは、それぞれ同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)、又はR、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基(当該窒素含有飽和ヘテロ環基として、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基(例えば、2−ピペリジル基、4−ピペリジル基等。)、ピペリジノ基、モルホリニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペラジニル基、ピペラジノ基、ピロリジノ基等が挙げられる。)である。)、
(5)−CO−C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基はフェニル基で置換されてもよい。当該−CO−C1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、−CO−C1−4アルコキシ基である。具体的には、−CO−メトキシ基、−CO−エトキシ基、−CO−プロポキシ基、−CO−イソプロピルオキシ基、−CO−ブトキシ基、−CO−イソブチルオキシ基、−CO−tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、−CO−メトキシ基、−CO−イソプロピルオキシ基である。)、
(6)ハロゲン原子(当該ハロゲン原子として、さらに好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子である。さらに好ましくは塩素原子である。)、C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、C1−4アルコキシ基である。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、メトキシ基である。)、及び−CO−C1−6アルコキシ基(−CO−当該C1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、−CO−C1−4アルコキシ基である。具体的には、−CO−メトキシ基、−CO−エトキシ基、−CO−プロポキシ基、−CO−イソプロピルオキシ基、−CO−ブトキシ基、−CO−イソブチルオキシ基、−CO−tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、−CO−イソプロピルオキシ基である。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいアリール基(当該置換されてもよいアリール基として、好ましくは、塩素原子、メトキシ基、及び−CO−イソプロピルオキシ基より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいフェニル基であり、さらに好ましくは、塩素原子、メトキシ基、及び−CO−イソプロピルオキシ基より選ばれる同一又は異なってもよい1乃至3の置換基で置換されてもよいフェニル基である。)、及び
(7)ピリジル基、テトラゾリル基、及びチエニル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、同一又は異なってもよい1以上のC1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)で置換されていてもよい。)
より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい(当該置換されてもよいC1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、上記(1)乃至(7)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−4アルコキシ基であり、さらに好ましくは、上記(1)乃至(7)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−4アルコキシ基である。具体的には、上記(1)乃至(7)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、若しくはtert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、上記(1)乃至(7)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、若しくはイソプロピルオキシ基である。)。)、又は
(d)−OR19(式中、R19は、炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基(当該炭素環基として、具体的にはアリール基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、或いはそれらの環が縮合した縮合炭素環基等が挙げられる。当該炭素環基として、さらに好ましくは、アリール基及びシクロアルキル基が縮合した縮合炭素環基であり、具体的には、インデニル基、インダニル基、ペンタレニル基、フルオレニル基、1,4−ジヒドロナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル基、5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、フェニル基とシクロアルキル基が縮合した縮合炭素環基であり、さらに好ましくは、インダニル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル基である。)、又はピペリジル基(当該ピペリジル基は、−CO−C1−6アルキル基(当該−CO−C1−6アルキル基として、さらに好ましくは−CO−C1−4アルキル基であり、具体的には、−CO−メチル基、−CO−エチル基、−CO−プロピル基、−CO−イソプロピル基、−CO−ブチル基、−CO−イソブチル基、−CO−sec−ブチル基、−CO−tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、−CO−メチル基である。)で置換されていてもよい。)である。)である。)、
6)オキサジアゾリル基及びテトラゾリル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、−CONR(式中、R及びRは、それぞれ同一若しくは異なって、
(a)水素原子、
(b)C1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)、又は
(c)R、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基(当該窒素含有飽和ヘテロ環基として、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基(例えば、2−ピペリジル基、4−ピペリジル基等が挙げられる。)、ピペリジノ基、モルホリニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペラジニル基、ピペラジノ基、ピロリジノ基等が挙げられる。)である。)、及び−CO−アラルキルオキシ基(当該−CO−アラルキルオキシ基として、具体的には、−CO−ベンジルオキシ基、−CO−フェネチルオキシ基、−CO−1−フェニルエトキシ基、−CO−3−フェニルプロピルオキシ基、−CO−4−フェニルブチルオキシ基、−CO−6−フェニルヘキシルオキシ基等が挙げられる。好ましくは−CO−フェネチルオキシ基である。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基、イソプロピル基である。)で置換されていてもよい。)、又は
7)ニトリル基であり;
及びRは、それぞれ同一又は異なって、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)、又は
3)R、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和へテロ環基(当該窒素含有飽和へテロ環基として、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基(例えば、2−ピペリジル基、4−ピペリジル基等。)、ピペリジノ基、モルホリニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペラジニル基、ピペラジノ基、ピロリジノ基等が挙げられる。好ましくは、ピロリジニル基、モルホリノ基である。)であり;
、Y及びYは、好ましくは、それぞれ同一又は異なって、
1)炭素原子、又は
2)窒素原子であり;
−X−は、好ましくは、
1)−(CH−(式中lは、好ましくは、1乃至3の整数である。)、
2)−CH−NR18−CH−(式中R18は、C1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)である。)、又は
3)
Figure 2006043510
である。
一般式[1]における下記置換基
Figure 2006043510

(上記式中、R、R、環A及び環Bは前記一般式[1]記載のものと同意義である。)として、例えば、
Figure 2006043510

(上記式中、R及びRは前記一般式[1]記載のものと同意義である。)
が挙げられ、好ましくは、一般式[2]における下記置換基
Figure 2006043510
(式中、R1’、R2’、Y、Y及びYは、前記一般式[2]記載のものと同意義である。)である。一般式[2]における下記置換基
Figure 2006043510
(式中、R1’、R2’、Y、Y及びYは、前記一般式[2]記載のものと同意義である。)として具体的には、
Figure 2006043510
(式中、R1’及びR2’は、前記一般式[2]記載のものと同意義である。)等が挙げられ、さらに、具体的には、
Figure 2006043510
(式中、R1’、R2’は、前記一般式[2]記載のものと同意義である。)或いは、
Figure 2006043510
(式中、R1’及びR2’は、前記一般式[2]記載のものと同意義である。)
等が挙げられる。特に好ましくは、
Figure 2006043510
(式中、R1’及びR2’は、前記一般式[2]記載のものと同意義である。)
である。
とりわけ好ましくは、一般式[3]における下記置換基
Figure 2006043510
(式中、R1”、R2”、Y及びYは、前記一般式[3]記載のものと同意義である。)である。一般式[3]における下記置換基
Figure 2006043510
(式中、R1”、R2”、Y及びYは、前記一般式[3]記載のものと同意義である。)として具体的には、
Figure 2006043510
(式中、R1”及びR2”は、前記一般式[3]記載のものと同意義である。)
等が挙げられる。
一般式[1]における環Cとして、好ましくは、下記置換基
Figure 2006043510
であり(式中、R3’、R4’及びR5’は、前記一般式[2]記載のものと同意義である。)、具体的には、
Figure 2006043510
(式中、R3’、R4’及びR5’は、前記一般式[2]記載のものと同意義である。)
が挙げられ、さらに好ましくは、下記置換基
Figure 2006043510
であり(式中、R3”、R4”及びR5”は、前記一般式[3]記載のものと同意義である。)、具体的には、
Figure 2006043510
(式中、R3”、R4”及びR5”は、前記一般式[3]記載のものと同意義である。)
が挙げられ、
及びRにおいて好ましくは、それぞれ同一又は異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子(当該ハロゲン原子として、さらに好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子である。)、
3)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基(当該置換されてもよいC1−6アルキル基として、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−4アルキル基であり、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい1乃至3のハロゲン原子で置換されてもよいC1−4アルキル基であり、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい1乃至3のハロゲン原子で置換されてもよいメチル基であり、さらに好ましくは、同一又は異なってもよい3のハロゲン原子で置換されてもよいメチル基である。具体的には、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、トリフルオロメチル基である。)、
4)C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、C1−4アルコキシ基である。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、メトキシ基、エトキシ基である。)、又は
5)−COR13(式中、R13は、C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基として、好ましくは、C1−4アルコキシ基である。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、メトキシ基である。)である。)
であり;
において好ましくは、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子(当該ハロゲン原子として、さらに好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子である。)、
3)−COR13(式中、R13は、
(a)水酸基、
(b)C1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基である。)、
(c)C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基は
(1)水酸基、
(2)アリール基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基(当該置換されてもよいC1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、アリール基で置換されてもよいC1−4アルコキシ基である。具体的には、フェニル基で置換されてもよい、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、1−フェニルエトキシ基である。)、
(3)−NR11CO−C1−6アルキル基(式中R11は、水素原子又はC1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)である。)、
(4)−CO−NR(式中、R及びRは、それぞれ同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)、又はR、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基(当該窒素含有飽和ヘテロ環基として、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基(例えば、2−ピペリジル基、4−ピペリジル基等。)、ピペリジノ基、モルホリニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペラジニル基、ピペラジノ基、ピロリジノ基等が挙げられる。)である。)、
(5)−CO−C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基はフェニル基で置換されてもよい。当該−CO−C1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、−CO−C1−4アルコキシ基である。具体的には、−CO−メトキシ基、−CO−エトキシ基、−CO−プロポキシ基、−CO−イソプロピルオキシ基、−CO−ブトキシ基、−CO−イソブチルオキシ基、−CO−tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、−CO−メトキシ基、−CO−イソプロピルオキシ基である。)、
(6)ハロゲン原子(当該ハロゲン原子として、さらに好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子である。さらに好ましくは塩素原子である。)、C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、C1−4アルコキシ基である。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、メトキシ基である。)、及び−CO−C1−6アルコキシ基(−CO−当該C1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、−CO−C1−4アルコキシ基である。具体的には、−CO−メトキシ基、−CO−エトキシ基、−CO−プロポキシ基、−CO−イソプロピルオキシ基、−CO−ブトキシ基、−CO−イソブチルオキシ基、−CO−tert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、−CO−イソプロピルオキシ基である。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいフェニル基(当該置換されてもよいフェニル基として、好ましくは、塩素原子、メトキシ基、及び−CO−イソプロピルオキシ基より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいフェニル基であり、さらに好ましくは、塩素原子、メトキシ基、及び−CO−イソプロピルオキシ基より選ばれる同一又は異なってもよい1乃至3の置換基で置換されてもよいフェニル基である。)、及び
(7)ピリジル基、テトラゾリル基、及びチエニル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、同一又は異なってもよい1以上のC1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)で置換されていてもよい。)
より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい(当該置換されてもよいC1−6アルコキシ基として、さらに好ましくは、上記(1)乃至(7)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−4アルコキシ基であり、さらに好ましくは、上記(1)乃至(7)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−4アルコキシ基である。具体的には、上記(1)乃至(7)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、若しくはtert−ブチルオキシ基等が挙げられる。さらに好ましくは、上記(1)乃至(7)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、若しくはイソプロピルオキシ基である。)。)、又は
(d)−OR19(式中、R19は、炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基(当該炭素環基として、具体的にはアリール基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、或いはそれらの環が縮合した縮合炭素環基等が挙げられる。当該炭素環基として、さらに好ましくは、アリール基及びシクロアルキル基が縮合した縮合炭素環基であり、具体的には、インデニル基、インダニル基、ペンタレニル基、フルオレニル基、1,4−ジヒドロナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル基、5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、フェニル基とシクロアルキル基が縮合した縮合炭素環基であり、さらに好ましくは、インダニル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル基である。)、又はピペリジル基(当該ピペリジル基は、−CO−C1−6アルキル基(当該−CO−C1−6アルキル基として、さらに好ましくは−CO−C1−4アルキル基であり、具体的には、−CO−メチル基、−CO−エチル基、−CO−プロピル基、−CO−イソプロピル基、−CO−ブチル基、−CO−イソブチル基、−CO−sec−ブチル基、−CO−tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、−CO−メチル基である。)で置換されていてもよい。)である。)である。)、
4)オキサジアゾリル基及びテトラゾリル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、−CONR(式中、R及びRは、それぞれ同一若しくは異なって、
(a)水素原子、
(b)C1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基である。)、又は
(c)R、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基(当該窒素含有飽和ヘテロ環基として、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基(例えば、2−ピペリジル基、4−ピペリジル基等が挙げられる。)、ピペリジノ基、モルホリニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペラジニル基、ピペラジノ基、ピロリジノ基等が挙げられる。)である。)、及び−CO−アラルキルオキシ基(当該−CO−アラルキルオキシ基として、具体的には、−CO−ベンジルオキシ基、−CO−フェネチルオキシ基、−CO−1−フェニルエトキシ基、−CO−3−フェニルプロピルオキシ基、−CO−4−フェニルブチルオキシ基、−CO−6−フェニルヘキシルオキシ基等が挙げられる。好ましくは−CO−フェネチルオキシ基である。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基(当該C1−6アルキル基として、さらに好ましくはC1−4アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチル基、イソプロピル基である。)で置換されていてもよい。)、又は
5)ニトリル基である。
一般式[1]における−X−のベンゼン環上の置換位置として好ましくは、h位置である。
一般式[1]で表されるエステル化合物としては、一般式[2]で表されるエステル化合物が好ましく、一般式[3]で示される化合物がより好ましい。ここで、一般式[2]におけるR1’、R2’、R3’、R4’、R5’、R13’及びR18’で示されるアルキル基、並びに一般式[3]におけるR1”、R2”、R3”、R4”及びR5”で示されるアルキル基は、前記したR、R、R、R、R、R13及びR18で示されるアルキル基と同意義であり;一般式[2]におけるR3’、R4’、R5’及びR13’で示されるアルコキシ基、並びに一般式[3]におけるR3”、R4”、R5”及びR13”で示されるアルコキシ基は、前記したR、R、R及びR13で示されるアルコキシ基と同意義であり;一般式[2]におけるR3’、R4’及びR5’で示されるハロゲン原子、並びに一般式[3]におけるR3”、R4”及びR5”で示されるハロゲン原子は、前記したR、R、R及びR13で示されるハロゲン原子と同意義であり;一般式[2]におけるR6’及びR7’、一般式[3]におけるR6”及びR7”は前記したR及びRと同意義であり;一般式[2]におけるアルコキシ基の置換基におけるR1’で示される−CO−C1−6アルコキシ基、並びに一般式[3]におけるアルコキシ基の置換基におけるR1”で示される−CO−C1−6アルコキシ基は、前記したRで示される−CO−C1−6アルコキシ基と同意義であり;一般式[2]におけるR8’及びR9’は、前記したR及びRと同意義であり;一般式[3]におけるR8”及びR9”で示されるアルキル基は、前記したR及びRで示されるアルキル基と同意義であり;一般式[2]におけるR13’で示されるアルコキシ基の置換基におけるR11’で示されるアルキル基は、前記したR13で示されるアルコキシ基の置換基におけるR11で示されるアルキル基と同意義であり;一般式[2]におけるR13’で示される−OR19’におけるR19’で示される炭素環基は、前記したR19で示される炭素環基と同意義である。
「その薬学的に許容される塩」とは、上記一般式[1]で示される化合物と無毒の塩を形成するものであればいかなる塩でもよい。溶媒に溶解した一般式[1]で表される化合物に所望の酸又は塩基を添加した後、析出した固体を濾取又は減圧濃縮等することにより一般式[1]で表される化合物の薬学的に許容される塩を得ることができる。反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、1,4−ジオキサン(以下、ジオキサンと略記する。)、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル(以下、ジグリムともいう。)等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒、水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。用いる酸として、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸;又はシュウ酸、マロン酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、グルコン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トシル酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸等の有機酸等が挙げられる。用いる塩基として、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム等の無機塩基;メチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、グアニジン、コリン、シンコニン等の有機塩基;又はリジン、アルギニン、アラニン等のアミノ酸等が挙げられる。
本発明においては、各化合物又はその薬学的に許容される塩の、含水物、水和物及び溶媒和物も包含される。
また、上記一般式[1]で示される化合物においては、種々の異性体が存在する。例えば、幾何異性体としてE体及びZ体が存在し、また、不斉炭素原子が存在する場合は、これらに基づく立体異性体としての鏡像異性体及びジアステレオマーが存在し、互変異性体が存在し得る。従って、本発明の範囲にはこれらすべての異性体及びそれらの混合物が包含される。また、本発明は、上記一般式[1]で示される化合物の他に、均等化合物としてそれら化合物のプロドラッグ化合物及び代謝化合物をも含むものである。
ここで、「プロドラッグ」とは、化学的又は代謝的に分解し得る基を有し、加水分解や加溶媒分解によって、又は生理的条件下で該基を分解することによって医薬的に活性を示す本発明化合物を与える本発明化合物の誘導体である。プロドラッグは、例えば、経口投与における吸収改善のため、或いは、標的部位へのターゲティングのために利用される。化学的又は代謝的に分解しうる基がどのようなものであるのか、該基を化合物にどのように導入するのかは、医薬分野において十分確立されているので、本発明においてもそのような公知の技術が採用されてよい。プロドラッグ化のための修飾部位としては、例えば本発明化合物中の水酸基、カルボキシル基、アミノ基、チオール基等の反応性の高い官能基が挙げられる。
例えば、化合物の水酸基に対して、−CO−C1−6アルキル基、−CO−C1−6アルキル基、−CONH−C1−6アルキル基、−CO−C2−6アルケニル基、−CO2−C2−6アルケニル基、−CONH−C2−6アルケニル基、−CO−アリール基、−CO2−アリール基、−CONH−アリール基、−CO−複素環基、−CO2−複素環基、−CONH−複素環基(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、アリール基又は複素環基はハロゲン原子、C1−6アルキル基、水酸基、C1−6アルコキシ基、カルボキシ基、アミノ基、アミノ酸残基、−PO、−SOH、−CO−ポリエチレングリコール残基、−CO−ポリエチレングリコール残基、−CO−ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル残基又は−CO−ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル残基で置換されていてもよい。)等の置換基が導入されている誘導体が挙げられる。
化合物のアミノ基に対して、−CO−C1−6アルキル基、−CO−C1−6アルキル基、−CO−C2−6アルケニル基、−CO−C2−6アルケニル基、−CO−アリール基、−CO−アリール基、−CO−複素環基、−CO−複素環基(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、アリール基、複素環基はハロゲン原子、C1−6アルキル基、水酸基、C1−6アルコキシ基、カルボキシ基、アミノ基、アミノ酸残基、−PO、−SOH、−CO−ポリエチレングリコール残基、−CO−ポリエチレングリコール残基、−CO−ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル残基、−CO−ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル残基又は−PO等で置換されていてもよい。)等の置換基が導入されている誘導体が挙げられる。
化合物のカルボキシル基に対して、C1−6アルコキシ基、アリールオキシ基(該C1−6アルコキシ基、アリールオキシ基は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、水酸基、C1−6アルコキシ基、カルボキシ基、アミノ基、アミノ酸残基、−PO、−SOH、ポリエチレングリコール残基又はポリエチレングリコールモノアルキルエーテル残基等で置換されていてもよい。)等の置換基が導入されている誘導体が挙げられる。
「C2−6アルケニル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数2〜6のアルケニル基であり、例えば、ビニル基、n−プロペニル基、イソプロペニル基、n−ブテニル基、イソブテニル基、sec−ブテニル基、tert−ブテニル基、n−ペンテニル基、イソペンテニル基、ネオペンテニル基、1−メチルプロペニル基、n−ヘキセニル基、イソヘキセニル基、1,1−ジメチルブテニル基、2,2−ジメチルブテニル基、3,3−ジメチルブテニル基、3,3−ジメチルプロペニル基、2−エチルブテニル基等が挙げられる。
ここで本発明化合物は、場合によっては含水物、水和物又は溶媒和物であってもよく、またその代謝物も包含するものである。本発明化合物は、ラセミ体及び光学的に活性な化合物を包含している。光学的に活性な化合物としては、一方のエナンチオマーが約90%以上のエナンチオマー過剰のものが好ましく、より好ましくは約99%以上のエナンチオマー過剰のものが挙げられる。
「医薬組成物」とは、医薬としての有効成分と薬剤学的に許容される担体等からなる所謂「組成物」の他に、他の薬剤との合剤等を含むものである。本医薬組成物は、医療現場で許容される範囲において如何なる他の薬剤と併用してもよいことは勿論である。したがって、本医薬組成物は他の薬剤との併用のための医薬組成物であると言うこともできる。
また、本発明の医薬組成物は、ヒトに限らず、他の哺乳動物(マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ウマ、ヒツジ、サル等)に投与することができる。したがって、本発明の医薬組成物は、ヒトは勿論のこと動物用医薬品としても有用である。
「小腸MTP」とは、小腸上皮細胞内に存在するMTPである。
「肝臓MTP」とは、肝臓細胞内に存在するMTPである。
「小腸MTPを選択的に阻害する」とは、ある化合物を生体内に投与した場合に小腸以外の部位、例えば肝臓や心臓、特に肝臓のMTP阻害に比較して、少なくとも量的に約5倍以上、好ましくは約10倍以上小腸MTPを阻害することをいう。例えば、小腸MTPを阻害する化合物を生体内に投与した場合に、その化合物が肝臓MTPを実質的に阻害しない量まで代謝されることを意味する。より具体的には、例えば肝S9代謝安定性試験又は血漿中代謝安定性試験に基づいて言うなら、ヒトあるいはハムスター等の哺乳動物の肝S9又は血漿を用いた試験において、約10分又は約60分インキュベーション後の未変化体残存率が、例えば、約50%未満、好ましくは約30%未満、より好ましくは約10%未満、さらにより好ましくは約5%未満であることを意味する。また、例えば小腸S9を用いた代謝安定性試験に基づいて言うなら、ヒトあるいはハムスター等の哺乳動物の小腸S9を用いた試験において、その未変化体残存率が、肝臓S9によるそれと比べて、例えば約5倍以上、好ましくは約10倍以上であることを意味してもよい。なお、未変化体とは、生体内に投与された化合物が生体内で代謝を受けず、化学構造が生体内で変化していない化合物を意味する。本発明化合物は、小腸MTPを選択的に阻害する特性を有する。
「肝臓MTPを実質的に阻害しない量まで代謝される」とは、経口投与されたMTP阻害剤が肝臓に至るまでに、あるいは肝臓に至って瞬時にその殆どが不活性代謝物へと代謝されて、実質的に肝臓においてMTP阻害活性を示さなくなること、即ち、経口投与されたMTP阻害剤が肝臓からのTG放出を実質的に阻害しない状態に至ることを意味し、より具体的には、肝臓におけるTG放出機能が正常値の約80%以上、好ましくは約90%以上、更に好ましくは約100%維持されている状態を意味する。また、代謝の関係で言うなら、ハムスターでの経口投与1時間後における門脈血中の不活性代謝物/未変化体の割合が約8/1程度以上であること、即ち薬物(化合物)の約80%以上が肝臓に到るまでに代謝されていることを意味し、あるいは、肝臓S9代謝安定性試験に基づいて言うなら、ヒトあるいはハムスター等の哺乳動物のS9を用いた試験において10分後の未変化体の残存率が約20%以下、好ましくは約10%以下、特に好ましくは約8%以下であることを意味する。本発明化合物は、肝臓MTPを実質的に阻害しない量まで代謝される特性を有する。
「肝臓MTPを実質的に阻害せず」とは、本質的には上記「肝臓MTPを実質的に阻害しない量まで代謝される」と同意であり、肝臓におけるTG放出機能が正常値の約80%以上、好ましくは約90%以上、更に好ましくは約100%維持されている状態を意味する。本発明化合物は、肝臓MTPを実質的に阻害しない特性を有する。
本発明化合物又はその薬学的に許容される塩は、薬剤学的に許容される担体と共に、医薬組成物、(好ましくは、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物である。)、ミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤、又は、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤の有効成分として含有され得る。
「薬剤学的に許容される担体」としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等として配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤等の製剤添加物を用いることもできる。上記賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。上記滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカ等が挙げられる。上記結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の高分子化合物等が挙げられる。上記崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム等が挙げられる。上記溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油、プロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。上記溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。上記懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン等の界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等が挙げられる。上記等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール等が挙げられる。上記緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液等が挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコール等が挙げられる。上記防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。上記抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸等が挙げられる。上記甘味料の好適な例としては、例えばアスパルテーム、サッカリンナトリウム、ステビア等が挙げられる。上記着色剤との好適な例としては、例えば食用黄色5号、食用赤色2号及び食用青色2号等の食用色素、食用レーキ色素、酸化鉄等が挙げられる。
本発明化合物又はその薬学的に許容される塩を医薬組成物、(好ましくは、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物である。)、ミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤、又は、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤の有効成分として用いる場合、全身的或いは局所的に、経口若しくは非経口で投与することができる。投与量は年齢、体重、症状、治療効果等により異なるが、通常成人一人当たり、1回に0.1mg乃至1gの範囲で、1日1回乃至数回投与することができる。また、本発明化合物はヒトはもちろんのこと、ヒト以外の動物、特に哺乳類の前記疾患の治療及び予防薬にも用いることができる。
本発明化合物又はその薬学的に許容される塩は、経口投与のための固体組成物及び液体組成物、若しくは非経口投与のための注射剤等の製剤とするために適当な希釈剤、分散剤、吸着剤、溶解剤等の添加剤を混合することができる。また、本発明の医薬組成物は、例えば、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、坐剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の公知の形態を有していてよい。
本発明の医薬組成物、(好ましくは、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物である。)、ミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤、又は、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤が、例えば錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤等の固形製剤である場合、添加剤としては、例えば乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微晶性セルロース、澱粉、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、又は無水ケイ酸末等が挙げられる。錠剤又は丸剤に調製する場合は、必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース又はヒドロキシメチルセルロースフタレート等の胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで皮膜してもよいし、二以上の層からなる多層錠であってもよい。
本発明の医薬組成物、(好ましくは、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物である。)、ミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤、又は、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤としては、本発明化合物又はその薬学的に許容される塩を溶媒に溶解し、さらに添加剤を加えて得られる液状、半固形状又は固形状の内容物を充填したカプセル剤等も挙げられる。前記溶媒としては、精製水、エタノール又は植物油等が挙げられ、中でもエタノール又は精製水とエタノールの混合液を用いるのが好ましい。添加剤としては、カプセル剤製造の際に通常用いられる添加剤を特に制限なく用いることができる。前記添加剤としては、例えば、プロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリエチレングリコール200〜600等の低分子量ポリエチレングリコールやそのグリセリン脂肪酸エステル及び中鎖脂肪酸トリグリセライド;例えば、ステアリルアルコール、セタノール、ポリエチレングリコール又はそのエステル体等のアルコール/多価アルコール類;例えば、ゴマ油、大豆油、落花生油、コーン油、硬化油、パラフィン油、サラシミツロウ等の油脂類;例えば、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の有機カルボン酸若しくは脂肪酸及びそれらの誘導体等を挙げることができ、液状又は半固形状の内容物の作製に適したものである。本発明のカプセル剤においては、添加剤としてプロピレングリコール脂肪酸エステル類を用いることが好ましい。プロピレングリコール脂肪酸エステル類としては、例えば、プロピレングリコールモノカプリレート(Capmul PG−8(商品名)、Sefol218(商品名)、Capryol90(商品名))、プロピレングリコールモノラウレート(Lauroglycol FCC(商品名))、プロピレングリコールモノオレアート(Myverol P−O6(商品名))、プロピレングリコールミリステート、プロピレングリコールモノステアラート、プロピレングリコールリシノレート(Propymuls(商品名))、プロピレングリコールジカプリレート/ジカプラート(Captex(登録商標)200(商品名))、プロピレングリコールジラウレート、プロピレングリコールジステアラート、及びプロピレングリコールジオクタノエート(Captex(登録商標)800(商品名))等が挙げられる。本発明のカプセル剤を構成する素材は、特に限定されないが、例えば、寒天、アルギン酸塩、デンプン、キサンタン若しくはデキストラン等の天然由来の多糖類;ゼラチン若しくはカゼイン等のタンパク;ヒドロキシデンプン、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール若しくはその誘導体、ポリアクリル誘導体、ポリビニルピロリドン若しくはその誘導体、又はポリエチレングリコール等の化学処理品等が挙げられる。
本発明の医薬組成物、(好ましくは、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物である。)、ミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤、又は、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤が、例えば薬剤的に許容される乳濁剤、溶解剤、懸濁剤、シロップ剤又はエリキシル剤等の経口投与のための液体製剤である場合、用いる希釈剤としては、例えば精製水、エタノール、植物油又は乳化剤等が挙げられる。又、この液体製剤においては希釈剤以外に浸潤剤、懸濁剤、甘味剤、風味剤、芳香剤又は防腐剤等のような補助剤を混合させてもよい。
本発明の医薬組成物(好ましくは、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物である。)、ミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤、又は、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤が注射剤等の非経口製剤である場合は、添加剤として無菌の水性若しくは非水性の溶液剤、可溶化剤、懸濁剤又は乳化剤等を用いる。水性の溶液剤、可溶化剤、懸濁剤としては、例えば注射用蒸留水;生理食塩水、シクロデキストリン及びその誘導体;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエチルアミン等の有機アミン類あるいは無機アルカリ溶液等がある。水溶性の溶液剤を用いる場合、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコールあるいはオリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類等をさらに添加してもよい。又、可溶化剤として、例えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、蔗糖脂肪酸エステル等の界面活性剤(混合ミセル形成)、又はレシチンあるいは水添レシチン(リポソーム形成)等も用いられる。又、本発明の非経口製剤は、植物油等非水溶性の溶解剤と、レシチン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等を含むエマルジョン製剤にすることもできる。
さらに、本発明は、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物、ミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤、或いは、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤を提供する。すなわち、本発明は、小腸におけるMTPを選択的に阻害することを特徴とする。なかでも、肝臓のMTPを実質的に阻害せず、小腸のMTPのみを阻害するものが好ましい。具体的には、肝臓におけるMTP阻害作用が、小腸におけるMTP阻害作用に対してED50又はED20で比較して約1/3以下、好ましくは約1/100以下である薬剤がより好ましい。
本発明における好ましい態様としては、小腸におけるMTPを阻害した後、小腸又は血液中で代謝され、或いは小腸、血液中及び肝臓で代謝され、肝臓に到達する残量が肝臓のMTPを実質的に阻害しない量である薬剤が挙げられる。なかでも、肝臓に到達する残量が、本発明化合物を300mg/kg経口投与した場合、肝臓TG放出阻害率が約20%以下、好ましくは約10%未満、更に好ましくは約0%程度であることが好ましい。具体的には、後述の試験例6、7に記載の方法で測定される肝臓TG放出阻害率が約40%以下、好ましくは約20%以下である薬剤がより好ましい。
「併用」とは、複数の医薬としての有効成分を組み合わせて使用することを意味し、具体的には、配合剤としての使用、キットとしての使用、各々同一若しくは異なる投与経路により別個に投薬されることを特徴とする組み合わせての使用等が挙げられる。
本発明の医薬組成物(好ましくは、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物である。)、ミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤、又は、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤は、他の医薬組成物又は薬剤と併用することができる。他の薬剤としては、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病又は高血圧の治療又は予防薬等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。例えば他の1乃至3の医薬組成物又は薬剤と併用する等が挙げられる。
「高脂血症の治療剤及び/又は予防剤」としては、例えば、スタチン系の薬剤等が挙げられ、より具体的には、例えば、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン又はセリバスタチン等が挙げられる。
「肥満症の治療剤及び/又は予防剤」としては、例えばマジンドール又はオルリスタット等が挙げられる。
「糖尿病の治療剤及び/又は予防剤」としては、例えば、インスリン製剤、スルホニル尿素薬、インスリン分泌促進薬、スルホンアミド薬、ビグアナイド薬、αグルコシターゼ阻害薬又はインスリン抵抗性改善薬等が挙げられ、より具体的には、例えば、インスリン、グリベンクラミド、トルブタミド、グリクロピラミド、アセトヘキサミド、グリメピリド、トラザミド、グリクラジド、ナテグリニド、グリブゾール、塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミン、ボグリボース、アカルボース又は塩酸ピオグリタゾン等が挙げられる。
「高血圧症の治療剤及び/又は予防剤」としては、例えば、ループ利尿薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、Ca拮抗薬、β遮断薬、α,β遮断薬又はα遮断薬等が挙げられ、より具体的には、例えば、フロセミド、フロセミド徐放剤、カプトプリル、カプトプリル徐放剤、マレイン酸エナラプリル、アラセプリル、塩酸デラプリル、シラザプリル、リシノプリル、塩酸ベナゼプリル、塩酸イミダプリル、塩酸テモカプリル、塩酸キナプリル、トランドラプリル、ペリンドプリルエルブミン、ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、塩酸ニカルジピン、塩酸ニカルジピン徐放剤、ニルバジピン、ニフェジピン、ニフェジピン徐放剤、塩酸ベニジピン、塩酸ジルチアゼム、塩酸ジルチアゼム徐放剤、ニソルジピン、ニトレンジピン、塩酸マニジピン、塩酸バルニジピン、塩酸エホニジピン、ベシル酸アムロジピン、フェロジピン、シルニジピン、アラニジピン、塩酸プロプラノロール、塩酸プロプラノロール徐放剤、ピンドロール、ピンドロール徐放剤、塩酸インデノロール、塩酸カルテオロール、塩酸カルテオロール徐放剤、塩酸ブニトロロール、塩酸ブニトロロール徐放剤、アテノロール、塩酸アセブトロール、酒石酸メトプロロール、酒石酸メトプロロール徐放剤、ニプラジロール、硫酸ペンブトロール、塩酸チリソロール、カルベジロール、フマル酸ビソプロロール、塩酸ベタキソロール、塩酸セリプロロール、マロン酸ボピンドロール、塩酸ベバントロール、塩酸ラベタロール、塩酸アロチノロール、塩酸アモスラロール、塩酸プラゾシン、塩酸テラゾシン、メシル酸ドキサゾシン、塩酸ブナゾシン、塩酸ブナゾシン徐放剤、ウラピジル又はメシル酸フェントラミン等が挙げられる。
本発明に係る医薬組成物(好ましくは、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物である。)、ミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤、又は、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤、並びに併用薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。
併用薬剤の投与量は、臨床上用いられている投与量に準ずればよく、投与対象、投与対象の年齢及び体重、症状、投与時間、剤形、投与方法、組み合わせ等により適宜選択することができる。併用薬剤の投与形態は、特に限定されず、投与時に本発明に係る医薬組成物又は薬剤等と併用薬剤とが組み合わされていればよい。
一般製法
次に、本発明に関わる一般式[1]で示される化合物の製造方法を具体的に説明する。しかしながら本発明はこれらの製造方法に限定されるものではないことは勿論である。本発明化合物を製造するに際し、反応の順序は適宜変更し得る。合理的と思われる工程乃至は置換部位から反応を行えばよい。例えば、一般式(B)で表される化合物を導入するに先立って一般式(C)を導入してもよいし、その逆であってもよい。
また、各工程間に適宜置換基変換(置換基の変換又は更なる修飾)工程が挿入されていてもよい。反応性官能基がある場合は、適宜保護、脱保護を行えばよい。また、反応の進行を促進するために、例示した試薬以外の試薬を適宜用いることができる。また、製造方法未記載の原料化合物は市販されているか又は既知の合成反応を組み合わせて容易に調製可能な化合物である。
更に、各工程において、反応は通常行われる方法で行えばよく、単離精製は結晶化、再結晶化、カラムクロマトグラフィー、分取HPLC等の慣用される方法を適宜選択し、又は組み合わせて行えばよい。場合によっては、単離精製せず次の工程に進むことができる。
溶媒に溶解した、下記方法により製造された一般式[1]で表される化合物に所望の酸又は塩基を添加した後、析出した固体を濾取又は減圧濃縮等することにより一般式[1]で表される化合物の薬学的に許容される塩を得ることができる。反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。用いる酸として、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸;又はシュウ酸、マロン酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、グルコン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トシル酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸等の有機酸等が挙げられる。用いる塩基として、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム等の無機塩基;メチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、グアニジン、コリン、シンコニン等の有機塩基;又はリジン、アルギニン、アラニン等のアミノ酸等が挙げられる。
製造方法1
Figure 2006043510

(式中、R乃至R、Xはそれぞれ一般式[1]の式中の定義と同意義である。Yは、塩素原子、ヨウ素原子、臭素原子等のハロゲンである。Alkは、C1−6アルキル基である。)
第1工程:ザンドマイヤー反応
一般式(1)で表されるアニリン化合物を酸水溶液又は酸水溶液懸濁下で、亜硝酸ナトリウムで処理することによりジアゾニウム塩に変換し、更に、ハロゲン化カリウム又はハロゲン化ナトリウム、好ましくはヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウムと反応させることで、一般式(2)で表される化合物を得ることができる(ザンドマイヤー:Sandmeyer反応)。
反応に用いる酸水溶液としては、例えば、塩酸、硫酸、酢酸、燐酸等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい酸水溶液は、硫酸と燐酸の混合水溶液である。
反応温度は、約−20℃乃至120℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約10分乃至8時間で、好ましくは約30分乃至4時間である。
第2工程:アミド化反応
一般式(2)で表されるカルボン酸化合物を溶媒中で、オキザリルクロリド又はチオニルクロリドと反応させることにより酸塩化物とした後、溶媒中、塩基の存在下、一般式(D)で表されるアミン化合物と縮合反応させることにより一般式(3)で表される化合物を得ることができる。一般的な酸塩化物とアミンを用いるアミド化反応である。
酸塩化物を得る反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドを含むメチレンクロライド、クロロホルム又はトルエンである。
反応温度は、約−20℃乃至120℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約10分乃至8時間で、好ましくは約30分乃至4時間である。
酸塩化物とアミンのアミド化反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、メチレンクロライド、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル又はテトラヒドロフランである。
反応に用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸アルカリ金属等が挙げられ、好ましくはトリエチルアミン、水酸化ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムである。
反応温度は、約0℃乃至80℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約10分乃至48時間で、好ましくは約30分乃至24時間である。
また、一般式(2)で表される化合物と一般式(D)で表される化合物を例えば水溶性カルボジイミド、例えば、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(以下WSCと略すことがある)塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(Pybrop)等の縮合剤、場合によっては1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBT)等の酸性添加剤あるいは塩基との組み合わせによる縮合反応により一般式(3)で表される化合物を得ることもできる。或いは、一般式(2)を混合酸無水物に導いて一般式(D)と塩基の存在下に反応させることにより、一般式(3)で表される化合物を得ることができる。
第3工程:根岸反応
一般式(3)で表される化合物を溶媒中で、パラジウムとリン配位子からなる触媒の存在下、一般式(A)で表される化合物(リフォルマトスキー:Reformatsky反応試薬)とクロスカップリング反応させることで、一般式(4)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒又はN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の極性溶媒である。
反応に用いる触媒としては、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等が挙げられ、好ましくはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライドである。
反応温度は、約−20℃乃至120℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約10分乃至8時間で、好ましくは約30分乃至4時間である。
第4工程:ニトロ基の還元反応
芳香族に直結するニトロ基の一般的な還元反応である。一般式(4)で表されるニトロ化合物を溶媒中、触媒の存在下、水素添加することにより一般式(5)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒、又は前記アルコール系溶媒と、テトラヒドロフラン若しくは/及び水との混合溶媒である。
反応に用いる触媒としては、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、ラネーニッケル、酸化白金等が挙げられ、好ましくはパラジウム炭素である。
反応温度は、約0℃乃至120℃で、好ましくは室温乃至約50℃である。
反応時間は、約30分乃至8日間で、好ましくは約1時間乃至96時間である。
尚、この工程は、一般式(4)で表されるニトロ化合物を、鉄、亜鉛、スズ又は塩化スズ等の金属試薬と、酸の存在下又は非存在下、室温又は加温下で反応させることにより一般式(5)で表される化合物を得ることもできる。
第5工程:酸塩化物とアミンの反応
一般的な酸塩化物とアミンの反応であり、一般式(B)で表される酸塩化物を溶媒中、塩基の存在下、一般式(5)で表されるアミン化合物と縮合反応させることにより一般式(6)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、メチレンクロライド、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル又はテトラヒドロフランである。
反応に用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸アルカリ金属等が挙げられ、好ましくはトリエチルアミン、水酸化ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムである。
反応温度は、約0℃乃至80℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約10分乃至48時間で、好ましくは約30分乃至24時間である。
第6工程:加水分解反応
一般式(6)で表される化合物を溶媒中、塩基の存在下、エステルを加水分解させることにより、一般式(7)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン及びエタノール又はメタノールとの混合溶媒である。
反応に用いる塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属等が挙げられ、好ましくは水酸化ナトリウムである。
反応温度は、約0℃乃至120℃で、好ましくは室温乃至約80℃である。
反応時間は、約1時間乃至24時間で、好ましくは約2.5時間乃至12時間である。
第7工程:カルボン酸とフェノールの縮合反応
一般的なカルボン酸とフェノールの縮合反応である。一般式(7)で表されるカルボン酸化合物を溶媒中、塩基及び縮合剤の存在下、一般式(C)で表されるフェノール化合物と縮合反応させることにより目的化合物の一つである一般式(8)で表される化合物、すなわち一般式[1]で表される本発明化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、アセトン、メチレンクロライド又はN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応に用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基が挙げられ、好ましくはジメチルアミノピリジンである。
反応に用いる縮合剤としては、WSC塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(Pybrop)、場合によっては1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBT)等の酸性添加剤との組み合わせが挙げられ、好ましくは1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩である。
反応温度は、約0℃乃至80℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約1時間乃至48時間で、好ましくは約3時間乃至24時間である。
また、別法として、一般式(7)で表されるカルボン酸化合物を混合酸無水物にし、塩基の存在下、一般式(C)で表されるフェノール化合物と反応させてもよい。
なお、一般式(8)で表される化合物の置換基を変換又は修飾することによって、一般式(8)で表される別の化合物を得ることもできる。例えば、R乃至Rのいずれかの置換基がベンジルエステル結合を含む置換基を有する一般式(8)で表される化合物を、溶媒中、触媒存在下、水素添加して反応させることにより、一般式(8)で表されるカルボン酸化合物を得ることができる。
この反応に用いる溶媒及び塩基としては、例えば、前記第4工程前段で挙げられた溶媒及び塩基等が挙げられる。
製造方法1に従って製造される化合物としては、例えば化合物1−1乃至化合物1−123等が挙げられる。
製造方法2
一般式[1]で表される化合物で、Xが−(CH−NR18−(CH−(ここでm、R18及びnはそれぞれ一般式[1]の式中の定義と同意義である。)である場合について以下に例示する。
Figure 2006043510
(式中、R乃至R及びR18、環A、環B、環C、m、nはそれぞれ一般式[1]の式中の定義と同意義である。Zは塩素イオン、ヨウ素イオン、臭素イオン等のハロゲンイオンである。AlkはC1−6アルキル基である。)
第21工程:カップリング反応
一般式(21)で表される化合物を溶媒中で、パラジウム錯体の存在下、塩基の存在下又は非存在下、添加剤の存在下又は非存在下、トリブチルビニルスズ等のトリアルキル−1−アルケニルスズとのスティレ(stille)クロスカップリング反応若しくは、ビニルボロン酸ピナコールエステル、ビニルボロン酸ジブチルエステル等の1−アルケニルボロン酸との鈴木ビニルカップリング反応を行うことで、一般式(22)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒;水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒である。
反応に用いるパラジウム錯体としては、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)等が挙げられ、好ましくはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。また、パラジウム炭素、酢酸パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)等を用いる場合は、添加剤としてトリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリ(2−フリル)ホスフィン、ジフェニルホスフィノフェロセン等を用いる。
反応に用いる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸カリウム、トリエチルアミン等が挙げられ、1−アルケニルボロン酸との鈴木ビニルカップリング反応を行う場合はこれら塩基のいずれかを用いる。
反応温度は、約−20℃乃至200℃で、好ましくは約0℃乃至150℃である。
反応時間は、約10分乃至24時間で、好ましくは約1時間乃至12時間である。
第22工程:カルボニル生成反応
一般式(22)で表される化合物を溶媒中で、オレフィン類から1,2−ジオールを経由して単離することなく直接アルデヒドやケトン類に導くことで、一般式(23)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;アセトン等の極性溶媒;水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、アセトンと水の混合溶媒である。
オレフィン類から、1,2−ジオールを経由して直接アルデヒドやケトン類に導く試薬としては、オゾン−ジメチルスルフィド、メタ過ヨウ素酸ナトリウム−四酸化オスミウム等が挙げられ、好ましくは四酸化オスミウム−メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。なお上記反応は段階的に2ステップに分けて行うこともできる。
反応温度は、約−20℃乃至80℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約10分乃至24時間で、好ましくは約1時間乃至6時間である。
第23工程:還元的アミノ化反応
一般式(23)で表される化合物と一般式(E)で表される化合物とを溶媒中で、酸の存在下又は非存在下、還元的アミノ化反応を行うことで、一般式(24)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、メチレンクロライド、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒である。
反応に用いる還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素−パラジウム炭素等が挙げられ、好ましくはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムである。
反応に用いる酸としては、酢酸、塩酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等が挙げられ、好ましくは塩酸又は酢酸である。
反応温度は、約−20℃乃至80℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約10分乃至24時間で、好ましくは約30分乃至6時間である。
第24工程:加水分解反応
一般式(24)で表される化合物を溶媒中、塩基の存在下、エステルを加水分解させることにより、一般式(25)で表される化合物を得ることができる。なお化合物24で示されるエステルがベンジルエステルの場合は、水素添加反応によりベンジル基を除去することもできる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン及びエタノール又はメタノールとの混合溶媒である。
反応に用いる塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属等が挙げられ、好ましくは水酸化ナトリウムである。
反応温度は、約0℃乃至120℃で、好ましくは室温乃至約80℃である。
反応時間は、約1時間乃至24時間で、好ましくは約2時間乃至12時間である。
第25工程:カルボン酸とフェノールの縮合反応
一般的なカルボン酸とフェノールの縮合反応である。一般式(25)で表されるカルボン酸化合物を溶媒中、塩基及び縮合剤の存在下、一般式(C)で表されるフェノール化合物と縮合反応させることにより目的化合物の一つである一般式(26)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、アセトン、メチレンクロライド又はN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応に用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基が挙げられ、好ましくはジメチルアミノピリジンである。
反応に用いる縮合剤としては、WSC塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェ−ト(Pybrop)、場合によっては1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBT)等の酸性添加剤との組み合わせが挙げられ、好ましくは1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩である。
反応温度は、約0℃乃至80℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約1時間乃至48時間で、好ましくは約3時間乃至24時間である。
また、別法として、一般式(25)で表されるカルボン酸化合物を混合酸無水物にし、塩基の存在下、一般式(C)で表されるフェノール化合物と反応させてもよい。
なお、一般式(26)で表される化合物の置換基を変換又は修飾することによって、一般式(26)で表される別の化合物を得ることもできる。例えば、R乃至Rのいずれかの置換基がベンジルエステル結合を含む置換基を有する一般式(26)で表される化合物を、溶媒中、触媒存在下、水素添加して反応させることにより、一般式(26)で表されるカルボン酸化合物を得ることができる。この反応に用いる溶媒及び塩基としては、例えば、前記製造方法1第4工程前段で挙げられた溶媒及び塩基等が挙げられる。
製造方法2に従って製造される化合物としては、例えば化合物2−1等が挙げられる。
製造方法3
一般式[1]で表される化合物で、Xが、
Figure 2006043510
(ここで、mは0であり、nは一般式[1]の式中の定義と同意義である。)である場合について例示する。
Figure 2006043510
(式中、R、R、nはそれぞれ一般式[1]の式中の定義と同意義である。Yはフッ素原子、塩素原子、ヨウ素原子、臭素原子等のハロゲンである。AlkはC1−6アルキル基である。)
第31工程:芳香族求核置換反応
製造方法1の第2工程で得られる一般式(3)で表される化合物を溶媒中で、塩基存在下、一般式(31)で表される化合物と反応させることで、一般式(32)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒;水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。
本反応における好ましい溶媒は、アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒である。
反応に用いる塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、ピリジン、tert-ブトキシカリウム、酢酸ナトリウム、フッ化カリウム、ブチルリチウム、フェニルリチウム等が挙げられ、好ましくは炭酸カリウムである。
場合によっては添加剤としてヨウ化銅等の銅触媒又は、酢酸パラジウム等のパラジウム触媒と2,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1−ビナフチル等のリン配位子を組み合わせて用いることがある。
反応温度は、約40℃乃至200℃で、好ましくは約80℃乃至150℃である。
反応時間は、約60分乃至24時間で、好ましくは約4時間乃至8時間である。
一般式(32)で表される化合物を、製造方法1の第4工程乃至第7工程に記載の方法と同様の反応を行い、一般式(8)で表される化合物、すなわち一般式[1]で表される本発明化合物を得ることができる。
製造方法3に従って製造される化合物としては、例えば化合物3−1又は化合物3−2等が挙げられる。
製造方法4
一般式[1]で表される化合物で、Rが−CO−C1−6アルコキシ基である場合について以下に例示する。
Figure 2006043510
(式中、R乃至R、Xはそれぞれ一般式[1]の式中の定義と同意義である。Alkは、C1−6アルキル基である。)
第41工程:加水分解反応
製造方法1の第1工程乃至第3工程に記載の方法と同様にして得られた一般式(41)で表される化合物を溶媒中、塩基の存在下、エステルを加水分解させることにより、一般式(42)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン及びエタノール又はメタノールとの混合溶媒である。
反応に用いる塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属等が挙げられ、好ましくは水酸化ナトリウムである。
反応温度は、約0℃乃至120℃で、好ましくは室温乃至約80℃である。
反応時間は、約1時間乃至24時間で、好ましくは約1時間乃至6時間である。
第42工程:エステル化反応
一般式(42)で表されるカルボン酸化合物を溶媒中、塩基の存在下、ベンジルブロマイド等のアルキルハライドとの一般的なエステル化反応により一般式(43)で表される化合物を得ることができる。ここではベンジルエステル、p−メトキシベンジルエステル等のアルカリ加水分解以外の条件で脱保護可能なエステルを選ぶ。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミドである。
反応に用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸アルカリ金属等が挙げられ、好ましくは炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムである。
反応温度は、約0℃乃至120℃で、好ましくは室温乃至約80℃である。
反応時間は、約1時間乃至24時間で、好ましくは約1時間乃至6時間である。
尚、酸を用いて脱保護可能なtert−ブチルエステル、パラジウム等の触媒で脱保護可能なアリルエステル等のエステルを選ぶことも出来る。
第43工程:ニトロ基の還元反応
芳香族に直結するニトロ基の一般的な還元反応である。一般式(43)で表されるニトロ化合物を溶媒中、酸の存在下又は非存在下、金属試薬の存在下、室温又は加温下で反応させることにより一般式(44)で表されるアミン化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、エタノール、テトラヒドロフラン及び水の混合溶媒である。
反応に用いる金属試薬としては、鉄、亜鉛、スズ又は塩化スズ等が挙げられ好ましくは鉄である。
反応温度は、約0℃乃至120℃で、好ましくは室温乃至約100℃である。
反応時間は、約30分乃至8日間で、好ましくは約1時間乃至5時間である。
尚、この工程は、ニトロ化合物のエステル基がtert−ブチルエステル、アリルエステル等の水素添加反応で脱保護されないエステル基である場合、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、ラネーニッケル、酸化白金等を用いて水素添加反応させることにより一般式(44)で表される化合物に対応する化合物を得ることもできる。
第44工程:酸塩化物とアミンのアミド化反応
一般的な酸塩化物とアミンの縮合反応であり、一般式(F)で表される酸塩化物を溶媒中、塩基の存在下、一般式(44)で表されるアミン化合物と縮合反応させることにより一般式(45)で表される化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、水等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル又はテトラヒドロフランである。
反応に用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸アルカリ金属等が挙げられ、好ましくはトリエチルアミン又は炭酸水素ナトリウムである。
反応温度は、約0℃乃至80℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約10分乃至48時間で、好ましくは約30分乃至24時間である。
第45工程:エステル基の脱保護反応
エステル基の脱保護反応であり、水素添加反応により脱保護可能なベンジルエステル等の場合は一般式(45)で表されるエステル化合物を溶媒中、触媒の存在下、水素添加することにより一般式(46)で表されるカルボン酸化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール等のアルコール系溶媒、又は前記アルコール系溶媒と、テトラヒドロフランとの混合溶媒である。
反応に用いる触媒としては、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、ラネーニッケル、酸化白金等が挙げられ、好ましくはパラジウム炭素である。
反応温度は、約0℃乃至120℃で、好ましくは室温乃至約50℃である。
反応時間は、約30分乃至8時間で、好ましくは約1時間乃至4時間である。
尚、tert−ブチルエステルの場合は酸を用いて、アリルエステルの場合はジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等の触媒を用いて脱保護することも出来る。
第46工程:カルボン酸とフェノールの縮合反応
一般的なカルボン酸とフェノールの縮合反応である。一般式(46)で表されるカルボン酸化合物を溶媒中、塩基及び縮合剤の存在下、一般式(C)で表されるフェノール化合物と縮合反応させることにより目的化合物の一つである一般式(47)で表される化合物、すなわち一般式[1]で表される本発明化合物を得ることができる。
反応に用いる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。本反応における好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、アセトン、クロロホルム又はN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応に用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基が挙げられ、好ましくはジメチルアミノピリジンである。
反応に用いる縮合剤としては、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(Pybrop)、場合によっては1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBT)等の酸性添加剤との組み合わせが挙げられ、好ましくは1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)である。
反応温度は、約0℃乃至80℃で、好ましくは約0℃乃至室温である。
反応時間は、約1時間乃至48時間で、好ましくは約3時間乃至24時間である。
また、別法として、一般式(7)で表されるカルボン酸化合物を混合酸無水物にし、塩基の存在下、一般式(C)で表されるフェノール化合物と反応させてもよい。
製造方法4に従って製造される化合物としては、例えば化合物4−1乃至化合物4−4等が挙げられる。
本発明で使用される原料化合物、例えば上記製造方法1乃至4中の一般式(B)により示される化合物、一般式(C)により示される化合物、化合物21は、公知の方法、自体公知の方法又は下記する方法を適宜用いることにより容易に製造され得る。
下記に実施例、参考例、試験例及び製剤例を示し、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されないことは言うまでもない。
[参考例1]
6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチン酸の製造
Figure 2006043510
(但し、Meはメチル基、WSCは1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、DMAPはジメチルアミノピリジン,DMFはジメチルホルムアミドを表す。以下、同じ。)
a)2−クロロ−6−メチルニコチン酸 メチル エステル
2−クロロ−6−メチルニコチン酸(25.0g)をジメチルホルムアミド(100mL)とクロロホルム(100mL)の混合溶媒に懸濁し、ジメチルアミノピリジン(21.3g)及びメタノール(4.67g)を加えた。最後に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(WSC)・塩酸塩(33.5g)を加え室温で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮後、酢酸エチル(300mL)を加え水、10%塩化アンモニウム、水、飽和食塩水で順に洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=1:4)にて精製することにより表題化合物(24.6g)を無色油状物として得た。
b)6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチン酸 メチル エステル
2−クロロ−6−メチルニコチン酸 メチル エステル(18.6g)及び4−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(22.0g)をエタノール(100mL)とトルエン(100mL)の混合溶媒に溶解し、2M炭酸ナトリウム(100mL)及びテトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(2.90g)を加えた。120℃にて3時間、加熱攪拌した。反応液に酢酸エチル(200mL)を加え、水層を分離し有機層を0.1N 水酸化ナトリウム、水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=1:4)にて精製することにより表題化合物(25.8g)を無色油状物として得た。
c)6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチン酸
6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチン酸 メチル エステル(7.26g)をメタノール(30mL)に溶解して0℃冷却下、4M 水酸化ナトリウム(7.2mL)を加え45℃で3時間攪拌した。0℃冷却下、水(30mL)を加え1M 塩酸(約30mL)で酸性(pH=3)にすることにより、析出物を得た。ろ取後乾燥し、無色固体として表題化合物(6.5g)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、CDCl):2.66(3H,s),7.61(2H,d,J=8.3Hz),7.67(2H,d,J=8.3Hz),7.27(1H,d,J=7.9Hz),8.18(1H,d,J=7.9Hz).
[参考例2]
3−エチル−5−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチルエステルの製造
Figure 2006043510
(但し、Meはメチル基、conc.HSOは濃硫酸、NBSはN−ブロモスクシンイミド、THFはテトロヒドロフラン、MOMClはクロロメチルメチルエーテル、nBuはn−ブチル基、PdCl(PPhはジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、Pd/Cはパラジウム炭素、Etはエチルを表す。以下同じ。)
a)3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチルエステル
3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸(3.0g)のメタノール(30mL)溶液に濃硫酸(3mL)を加え5時間加熱還流した。室温まで放冷後減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈した。水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して表題化合物(2.99g)を得た。
b)3−ブロモ−5−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチルエステル
3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチルエステル(1.0g)のTHF(10mL)溶液に、氷冷下N−ブロモスクシンイミド(1.26g)を加え室温で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製する事により表題化合物(1.16g)を得た。(但し、THFは、テトラヒドロフランを表す。)
c)3−ブロモ−5−フルオロ−4−メトキシメトキシ安息香酸 メチルエステル
3−ブロモ−5−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチルエステル(637mg)のアセトン(7mL)溶液に炭酸カリウム(708mg)及びクロロメチルメチルエーテル(412mg)を加え室温で終夜攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製して表題化合物(608mg)を得た。
d)3−フルオロ−4−メトキシメトキシ―5―ビニル安息香酸 メチルエステル
3−ブロモ−5−フルオロ−4−メトキシメトキシ安息香酸 メチルエステル(300mg)、ビニルボロン酸 ジブチルエステル(226mg)のトルエン(4mL)−エタノール(2mL)溶液に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(36mg)、炭酸ナトリウム(217mg)水溶液(1mL)を加え100℃で8時間加熱攪拌した。反応液を室温まで放冷後不溶物をセライトでろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し水、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=30:1)で精製して表題化合物(190mg)を得た。
e)3−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−ビニル安息香酸 メチルエステル
3−フルオロ−4−メトキシメトキシ−5−ビニル安息香酸 メチルエステル(185mg)のTHF(2mL)−3N塩酸(1mL)溶液を60℃で3時間加熱攪拌した。室温まで放冷後酢酸エチルで希釈し、水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製して表題化合物(121mg)を得た。(但し、THFは、テトラヒドロフランを表す。)
f)3−エチル−5−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチルエステル
3−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−ビニル安息香酸 メチルエステル(121mg)及び10%パラジウム炭素(20mg)のTHF(1mL)−メタノール(1mL)懸濁液を室温で終夜中圧水素添加(3kgf/cm2)した。触媒をセライトでろ去し、ろ液を濃縮して表題化合物(121mg)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、DMSO−D):1.14(3H,t,J=7.5Hz),2.63(2H,q,J=7.5Hz),3.80(3H,s),7.52(1H,dd,J=1.9,10.9Hz),7.56(1H,s).
[参考例3]
3−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−メチル安息香酸 メチルエステルの製造
Figure 2006043510

(但し、THFはテトロヒドロフラン、PdCl(dppf)は(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)を表す。以下同じ。)
a)3−フルオロ−4−メトキシメトキシ−5−メチル安息香酸 メチルエステル
3−ブロモ−5−フルオロ−4−メトキシメトキシ安息香酸 メチルエステル(301mg)及び(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(42mg)のジオキサン(5mL)溶液にジメチル亜鉛(2Mトルエン溶液)(2.1mL)を加え120℃で3時間加熱攪拌した。反応液を0℃まで冷却後メタノール(0.3mL)を加えエーテルで希釈し、1M塩酸、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=50:1)で精製して表題化合物(197mg)を得た。
b)3−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−メチル安息香酸 メチルエステル
3−フルオロ−4−メトキシメトキシ−5−メチル安息香酸 メチルエステル(194mg)を参考例2e)と同様に処理して表題化合物(140mg)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、CDCl):2.30(3H,s),3.88(3H,s),5.55(1H,d,J=4.9Hz),7.62(1H,dd,J=1.9,12.5Hz),7.66(1H,s).
[参考例4]
4−ヒドロキシ−5−メチルイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステルの製造
Figure 2006043510

(但し、Etはエチル基、conc.HSOは濃硫酸、DMFはジメチルホルムアミド、MOMClはクロロメチルメチルエーテル、Meはメチル基、PdCl(dppf)は(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)を表す。以下同じ。)
a)4−ヒドロキシイソフタル酸 1−エチルエステル
4−ヒドロキシイソフタル酸(10.0g)のエタノール(100mL)溶液に濃硫酸(3.0mL)を加え4時間加熱還流した。室温まで放冷後反応液を氷水に注ぎ、攪拌しながら重曹をpH10〜11になるまで加えた。析出してきた固体をろ去し、ろ液に濃塩酸をpH2〜3になるまで加え析出してきた固体をろ過した。このろ過した固体を再結晶(溶媒の容積比はメタノール:水=2:1)して表題化合物(4.53g)を得た。
b)4−ヒドロキシイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル
4−ヒドロキシイソフタル酸 1−エチルエステル(4.51g)のDMF(36mL)溶液にヨウ化メチル(3.66g)、炭酸水素ナトリウム(2.16g)を加え60℃で2時間攪拌した。室温まで放冷後反応液に水を加え析出してきた固体をろ過して表題化合物(4.20g)を得た。
c)5−ブロモ−4−ヒドロキシイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル
4−ヒドロキシイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル(4.51g)を参考例2の工程b)と同様に処理して表題化合物(4.21g)を得た。
d)5−ブロモ−4−メトキシメトキシイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル
5−ブロモ−4−ヒドロキシイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル(4.20g)を参考例2の工程c)と同様に処理して表題化合物(4.36g)を得た。
e)4−ヒドロキシ−5−メチルイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル
5−ブロモ−4−メトキシメトキシイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル(3.0g)を参考例3の工程a)と同様に処理して表題化合物(1.69g)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、CDCl):1.39(3H,t,J=7.2Hz),2.30(3H,s),3.98(3H,s),4.36(2H,q,J=7.2Hz),8.00(1H,s),8.42(1H,d,J=2.2Hz),11.45(1H,s).
[参考例5]
4−ヒドロキシ−3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステルの製造
Figure 2006043510

(但し、Meはメチル基、conc.HSOは濃硫酸、NBSはN−ブロモスクシンイミド、THFはテトラヒドロフラン、MOMClはクロロメチルメチルエーテル、PdCl(dppf)は(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)を表す。以下同じ。)
a)4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル
4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸(395mg)のメタノール(5mL)溶液に濃硫酸(0.4mL)を加え6時間加熱還流した。室温まで放冷後減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄後濃縮して表題化合物(403mg)を得た。
b)3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル
4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル(394mg)を参考例2の工程b)と同様に処理して表題化合物(412mg)を得た。
c)3−ブロモ−4−メトキシメトキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル
3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル(831mg)を参考例2の工程c)と同様に処理して表題化合物(905mg)を得た。
d)4−ヒドロキシ−3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル
3−ブロモ−4−メトキシメトキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル(500mg)を参考例3の工程a)、工程b)と同様に処理して表題化合物(157mg)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、CDCl):2.33(3H,s),3.91(3H,s),5.87−5.89(1H,m),8.02(1H,s),8.08(1H,s).
[参考例6]
3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸 メチルエステルの製造
Figure 2006043510
(但し、NBSはN−ブロモスクシンイミド、THFはテトラヒドロフラン、Meはメチル基、DMFはジメチルホルムアミド、conc.HSOは濃硫酸を表す。以下同じ。)
a)3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド
3−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(5.0g)を参考例2の工程b)と同様に処理して表題化合物(4.85g)を得た。
b)3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−メトキシベンズアルデヒド
水素化ナトリウム(843mg)のTHF(5mL)懸濁液に氷冷下メタノール(675mg)を加え室温で0.5時間攪拌した。この反応液に3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.29g)のジメチルホルムアミド(10mL)、塩化銅(I)(31mg)を加え120℃で4時間加熱攪拌した。室温まで放冷後酢酸エチルで希釈し1N塩酸で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製する事により表題化合物(630mg)を得た。
c)3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸
3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−メトキシベンズアルデヒド(578mg)、リン酸二水素ナトリウム(1.41g)、アミド硫酸(429mg)のジオキサン(6mL)−水(10mL)溶液に氷冷下亜塩素酸ナトリウム(400mg)の水(3mL)溶液を加えそのまま氷冷下2時間攪拌した。この反応液に塩酸を加え酢酸エチルで抽出し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮して表題化合物(586mg)を得た。
d)3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸 メチルエステル
3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸(586mg)を参考例5の工程a)と同様に処理して表題化合物(558mg)を得た。
[参考例7]
4−(2−イソプロピル−2H−テトラゾール−5−イル)フェノールの製造
Figure 2006043510

(但し、DMFはジメチルホルムアミド、iPrIはヨウ化イソプロピル、Pd/Cはパラジウム炭素、THFはテトラヒドロフラン、Meはメチル基を表す。以下同じ。)
a)5−(4−ベンジルオキシフェニル)−2H−テトラゾール
4−ベンジルオキシベンゾニトリル(2.0g)のジメチルホルムアミド(15mL)溶液にアジ化ナトリウム(932mg)、塩化アンモニウム(767mg)を加え110℃で終夜加熱攪拌した。室温まで放冷後1N水酸化ナトリウム水溶液を加えpH約10としジエチルエーテルで洗浄した。この水層に1N塩酸を加え析出してきた固体をろ過して表題化合物(2.29g)を得た。
b)5−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−イソプロピル−2H−テトラゾール
水素化ナトリウム(96mg)のジメチルホルムアミド(5mL)懸濁液に氷冷下5−(4−ベンジルオキシフェニル)−2H−テトラゾール(500mg)を加え室温で0.5時間攪拌した。この反応液にヨウ化イソプロピル(405mg)を加え60℃で2時間加熱攪拌した。室温まで放冷後酢酸エチルで希釈し水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製する事により表題化合物(571mg)を得た。
c)4−(2−イソプロピル−2H−テトラゾール−5−イル)フェノール
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−イソプロピル−2H−テトラゾール(521mg)のTHF(5mL)−メタノール(5mL)溶液に7.5%パラジウム炭素(60mg)を加え水素雰囲気下室温で3.5時間攪拌した。触媒をセライトでろ去し、ろ液を濃縮して表題化合物(352mg)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、CDCl):1.70(6H,d,J=6.4Hz),5.09(1H,sept,J=6.4Hz),5.59(1H,s),6.95(2H,d,J=8.7Hz),8.04(2H,d,J=8.7Hz).
[参考例8]
2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルニコチン酸の製造
Figure 2006043510

(但し、BnOHはベンジルアルコール、DMAPは4−ジメチルアミノピリジン、WSCは1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、DMFはジメチルホルムアミド、Pd(PPhはテトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)、Pd/Cはパラジウム炭素、THFはテトラヒドロフラン、Meはメチル基、Etはエチル基を表す。以下同じ。)
a)2−クロロ−6−メチルニコチン酸 ベンジルエステル
2−クロロ−6−メチルニコチン酸(3.0g)、ベンジルアルコール(2.27g)、4−ジメチルアミノピリジン(2.56g)のDMF(10mL)溶液に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(WSC)・塩酸塩(4.02g)を加え室温で終夜攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で順次洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製する事により表題化合物(3.6g)を得た。
b)2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルニコチン酸 ベンジルエステル
2−クロロ−6−メチルニコチン酸 ベンジルエステル(1.0g)、4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(722mg)を参考例1の工程b)と同様に処理することにより表題化合物(1.13g)を得た。
c)2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルニコチン酸
2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルニコチン酸 ベンジルエステル(1.12g)を参考例7の工程c)と同様に処理して表題化合物(821mg)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、CDCl):2.66(3H,s),3.93(3H,s),7.25(1H,d,J=8.3Hz),7.57(2H,d,J=8.3Hz),8.07(2H,d,J=8.3Hz),8.14(1H,d,J=8.3Hz).
[参考例9]
4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−メチル安息香酸 メチルエステルの製造
Figure 2006043510

(但し、NISはN−ヨードスクシンイミド、conc.HSOは濃硫酸、MOMClはクロロメチルメチルエーテル、iPrNETはジイソプロピルエチルアミン、Meはメチル基、THFはテトラヒドロフラン、Pd(PPhはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を表す。以下同じ。)
a)4−ヒドロキシ−3−ヨード−5−メトキシ安息香酸 メチルエステル
4−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸 メチルエステル(5.0g)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液にN−ヨードスクシンイミド(6.17g)を0℃で加え1時間攪拌した。析出した固体をろ取し、水洗後乾燥することにより表題化合物(9.60g)を得た。
b)3−ヨード−5−メトキシ−4−メトキシメトキシ安息香酸 メチルエステル
4−ヒドロキシ−3−ヨード−5−メトキシ安息香酸 メチルエステル(4.6g)のクロロホルム(30mL)溶液に、氷冷下ジイソプロピルエチルアミン(3.88g)、クロロメチルメチルエーテル(1.88g)を順に加え室温で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで1N−塩酸、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製する事により表題化合物(2.70g)を得た。
c)3−メトキシ−4−メトキシメトキシ−5−メチル安息香酸 メチルエステル
3−ヨード−5−メトキシ−4−メトキシメトキシ安息香酸 メチルエステル(700mg)のTHF(7mL)溶液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(115mg)、2Mジメチル亜鉛/THF溶液(1.20mL)を加え80℃で30分攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、1N塩酸、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、淡黄色油状物の粗精製物として表題化合物(767mg)を得た。
d)4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−メチル安息香酸 メチルエステル
3−メトキシ−4−メトキシメトキシ−5−メチル安息香酸 メチルエステル(650mg)のTHF(5mL)溶液に、6N塩酸(5mL)を加え室温で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し水、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して表題化合物(365mg)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、CDCl):2.27(3H,s),3.88(3H,s),3.93(3H,s),6.05(1H,s),7.41(1H,d,J=1.8Hz),7.52(1H,d,J=1.8Hz).
[参考例10]
4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステルの製造
Figure 2006043510
(但し、DMFはジメチルホルムアミド、THFはテトラヒドロフランを表す。以下同じ。)
a)3−メトキシ−4−メトキシメトキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル
3−ヨード−5−メトキシ−4−メトキシメトキシ安息香酸 メチルエステル(500mg)のDMF(5mL)溶液にヨウ化銅(I)(135mg)、フルオロスルフォニル(ジフルオロ)アセティック アシッド メチルエステル(409mg)を加え120℃で2時間攪拌した。更に反応温度を140℃に上げ15分攪拌した。酢酸エチルで希釈後、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、褐色油状物の粗精製物として表題化合物(453mg)を得た。
b)4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル
3−メトキシ−4−メトキシメトキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチルエステル(453mg)のTHF(4mL)溶液に、6N−塩酸(4mL)を加え室温で30分攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し水、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=4:1から3:1)で精製して表題化合物(186mg)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、CDCl):3.92(3H,s),4.01(3H,s),6.50(1H,s),7.69(1H,d,J=1.7Hz),7.91(1H,d,J=1.7Hz).
[参考例11]
4−ヒドロキシ−5−メチルイソフタル酸 ジメチルエステルの製造
Figure 2006043510
(但し、conc.HSOは濃硫酸、Meはメチル基、NBSはN−ブロモスクシンイミド、THFはテトラヒドロフラン、Pd(dppf)Clは(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)を表す。以下同じ。)
a)4−ヒドロキシイソフタル酸 ジメチルエステル
4−ヒドロキシイソフタル酸(16.0g)のメタノール(150mL)溶液に濃硫酸(5mL)を加え22時間加熱還流した。室温まで放冷し、水(150mL)で希釈し、重曹(15g)を加えた。析出物をろ取し、水/メタノール(溶媒の容積比は1:1)(150mL)、水で順次洗浄後、乾燥することにより表題化合物(17.45g)を得た。
b)5−ブロモ−4−ヒドロキシイソフタル酸 ジメチルエステル
4−ヒドロキシイソフタル酸 ジメチルエステル(10.51g)のTHF(100mL)溶液に、氷冷下N−ブロモスクシンイミド(9.34g)を加え室温で2時間攪拌した。反応液に氷冷下、水(200mL)、飽和重曹水(100mL)を順次加えた。析出物をろ取し、飽和重曹水、水で順次洗浄後、乾燥することにより表題化合物(12.5g)を得た。
c)5−ブロモ−4−メトキシメトキシイソフタル酸 ジメチルエステル
5−ブロモ−4−ヒドロキシイソフタル酸 ジメチルエステル(12.3g)のクロロホルム(130mL)溶液に、氷冷下ジイソプロピルエチルアミン(8.24g)、メトキシメチルクロライド(4.11g)を順に加え室温で終夜攪拌した。反応液を1N塩酸、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製する事により表題化合物(8.52g)を得た。
d)4−ヒドロキシ−5−メチルイソフタル酸 ジメチルエステル
5−ブロモ−4−メトキシメトキシイソフタル酸 ジメチルエステル(6.00g)ジオキサン(60mL)溶液に[1,1’ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]ジクロルパラヂウム(II)ジクロルメタン コンプレックス(1:1)(600mg)、1Mジメチル亜鉛/ヘキサン溶液(20mL)を加え、120℃で5.5時間加熱攪拌した。反応液を室温まで放冷後1M塩酸(40mL)を滴下し、酢酸エチル(100mL)で希釈後不溶物をセライトでろ過した。有機層を分離し、水、飽和食塩水で順次洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製して表題化合物(2.97g)を得た。
H−NMR(δ値、300MHz、CDCl):2.30(3H,s),3.90(3H,s),3.98(3H,s),8.00(1H,d,J=2.3Hz),8.42(1H,d,J=2.3Hz),11.46(1H,s).
[実施例1−1]
3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ ]フェニル}プロピオン酸 フェニル エステル(化合物1−1)
a)5−ヨード−2−ニトロ安息香酸
硫酸(40mL)を水(240mL)に注ぎ0℃に冷やした後に、5−アミノ−2−ニトロ安息香酸(23.6g)を加えた。更に燐酸(200mL)を加え10℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(9.2g)の水溶液(20mL)を15分かけて滴下した。室温で1時間攪拌した後、セライトでろ過後、ろ液をヨウ化カリウム(30g)の水溶液(400mL)に滴下した。室温で終夜攪拌した後、析出する固体をろ取して、表題化合物(30.0g)を得た。
b)5−ヨード−N,N−ジメチル−2−ニトロベンズアミド
5−ヨード−2−ニトロ安息香酸(15.5g)をクロロホルム(30mL)に溶解し、オキサリルクロライド(13.4g)を0℃で加え、更にDMF(ジメチルホルムアミド)(0.1mL)を加え室温で2時間攪拌した。濃縮後トルエンを加えて再度濃縮した。この濃縮した残留物の酢酸エチル溶液(60mL)を、50(w/w)%ジメチルアミン水溶液(7.5mL)、飽和重曹水(60mL)及びトルエン(60mL)の混合溶液に氷冷下攪拌しながら滴下した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水,飽和食塩水で洗浄後濃縮して、表題化合物(15.3g)を得た。
c)3−(3−ジメチルカルバモイル−4−ニトロフェニル)プロピオン酸 エチル エステル
5−ヨード−N,N−ジメチル−2−ニトロベンズアミド(2.00g)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(0.128g)を加えた。0℃に冷却し、3−エトキシ−3−オキソプロピルジンクブロマイド 0.5M溶液(22.5mL)を滴下し室温で終夜攪拌した。反応混合物を濃縮した後酢酸エチル(100mL)に溶解し、1N 塩酸(30mL)、ついで飽和食塩水(30mL)で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。更に、シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒の容積比は酢酸エチル:ヘキサン=3:2)にて精製して表題化合物(1.52g)を褐色油状物として得た。
d)3−(4−アミノ−3−ジメチルカルバモイルフェニル)プロピオン酸 エチル エステル
3−(3−ジメチルカルバモイル−4−ニトロフェニル)プロピオン酸 エチル エステル(1.52g)をTHF(テトラヒドロフラン)(15mL)とエタノール(15mL)混液に溶解し、7.5(w/w)%パラジウム炭素(300mg)を加え常圧水素下終夜攪拌した。反応液をセライトろ過し濃縮して表題化合物(0.950g)を淡黄色油状物として得た。
e)3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ ]フェニル}プロピオン酸 エチル エステル
3−(4−アミノ−3−ジメチルカルバモイルフェニル)プロピオン酸 エチル エステル(1.52g)を酢酸エチル(10mL)に溶解しトリエチルアミン(533mg)を加え0℃に冷却し、4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル クロライド(対応するカルボン酸、0.529gから合成)を加え室温で一晩攪拌した。不溶物をろ過後、ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比は酢酸エチル:ヘキサン=3:2)にて精製することにより表題化合物(0.843g)を得た。
f)3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}プロピオン酸 エチル エステル(0.843g)をエタノール(4mL)に溶かし4N 水酸化ナトリウム水溶液(1mL)を加え室温で2時間攪拌した。濃縮後1N塩酸を加えて酸性にした後に酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、濃縮することにより表題化合物(0.740g)を無色固体として得た。
g)3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}プロピオン酸 フェニル エステル
4−ジメチルアミノピリジン(30mg)、フェノール(23mg)、3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}プロピオン酸(100mg)をアセトン(1mL)に溶解した後に、WSC塩酸塩(50mg)を加え室温で1日攪拌した。反応混合物を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製(溶媒の容積比は酢酸エチル:ヘキサン=1:1)して表題化合物(化合物1−1)(0.088g)を無色固体として得た。
[実施例1−2]
4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブタン酸 4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)フェニルエステル(化合物1−2)
a)4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)フェノール
4−ヒドロキシ安息香酸(1.0g)のトルエンとTHFの混液(15mL)(溶媒の容積比はトルエン:THF=2:1)にカルボニルジイミダゾール(1.29g)を加え、室温で1時間攪拌した。次にN−ヒドロキシアセトアミド(644mg)を加え150℃で更に2時間加熱還流した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して表題化合物(132mg)を得た。
b)4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブタン酸 4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)フェニルエステル
4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)フェノール(64mg)、実施例1−1と同様にして別途合成した4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブタン酸(200mg)を実施例1−1の工程g)と同様に処理(WSC縮合)して表題化合物(化合物1−2)(112mg)を得た。
[実施例1−3乃至1−116]
製造方法1又は実施例1−1と同様にして、表1〜表24に示す実施例1−3乃至1−116の化合物を得た。これらの化合物及び実施例1−1〜1−2の化合物の構造式及びNMR値を表1〜表24に示す。なお、実施例1−3乃至1−116の化合物は、それぞれ化合物1−3乃至1−116に対応する。
Figure 2006043510
Figure 2006043510
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[実施例2−1]
4−[2−({3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]ベンジル}メチルアミノ)アセトキシ]安息香酸 メチル エステル(化合物2−1)
a)4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボン酸 (2−ジメチルカルバモイル−4−ビニルフェニル)アミド
4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボン酸 (2−ジメチルカルバモイル−4−ヨードフェニル)アミド(1.32g)のトルエン溶液(15mL)にトリブチルビニルスズ(935mg)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(142mg)を加え140℃で1.5時間加熱攪拌した。室温まで放冷後減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製する事により表題化合物(783mg)を得た。
b)4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボン酸 (2−ジメチルカルバモイル−4−ホルミルフェニル)アミド
4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボン酸 (2−ジメチルカルバモイル−4−ビニルフェニル)アミド(774mg)のアセトン(10mL)−水(10mL)混合溶液に四酸化オスミウム(10(w/w)%マイクロカプセル;449mg)、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(944mg)を加え室温で4時間攪拌した。反応液をセライトろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製する事により表題化合物(570mg)を得た。
c)({3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]ベンジル}メチルアミノ)酢酸 メチル エステル
4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボン酸 (2−ジメチルカルバモイル−4−ホルミルフェニル)アミド(137mg)、N−メチルグリシンメチルエステル・塩酸塩(45mg)のジクロロメタン(2mL)溶液にナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(97mg)を加え室温で4時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はクロロホルム:メタノール=100:1)で精製して表題化合物(120mg)を得た。
d)({3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]ベンジル}メチルアミノ)酢酸
({3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]ベンジル}メチルアミノ)酢酸 メチル エステル(120mg)のTHF(1mL)−メタノール(3mL)混合溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL)を加え50℃で2時間加熱攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、残渣に水を加えた。この水溶液に氷冷下1N塩酸を少しずつ加えpHを6〜7に調製し、酢酸エチルで4回抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して表題化合物(110mg)を得た。
e)4−[2−({3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]ベンジル}メチルアミノ)アセトキシ]安息香酸 メチル エステル
({3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]ベンジル}メチルアミノ)酢酸(107mg)を実施例1−1の工程g)と同様に処理することにより表題化合物(化合物2−1)(62mg)を得た。
得られた化合物の構造式及びNMR値を表25に示した。
Figure 2006043510
[実施例3−1]
1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸 4−メトキシカルボニルフェニルエステル(化合物3−1)
a)5−クロロ−N,N−ジメチル−2−ニトロベンズアミド
5−ニトロ−2−クロロ安息香酸(1g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1水和物(1.14g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノピリジル)カルボジイミド塩酸塩(1.42g)のN,N’−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、ジメチルアミン塩酸塩(0.61g)、トリエチルアミン(1mL)を加え一昼夜攪拌した。水を加え酢酸エチルで抽出した後、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮して表題化合物(1.13g)を得た。
b)1−(3−ジメチルカルバモイル−4−ニトロフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル
N,N’−ジメチルホルムアミド(20mL)中、5−クロロ−N,N−ジメチル−2−ニトロベンズアミド(1.131g)、4−ピペリジンカルボン酸エチルエステル(0.77mL)、炭酸カリウム(1.4g)を加え100℃、2時間反応させた。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮して表題化合物(1.578g)を得た。
c)1−(4−アミノ−3−ジメチルカルバモイルフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル
1−(3−ジメチルカルバモイル−4−ニトロフェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチル(1.578g)をテトラヒドロフラン(5mL)、エタノール(5mL)に溶解し、7.5(w/w)%パラジウム炭素(0.316g)を加え常圧水素下5時間攪拌した。反応液をセライトろ過し濃縮して表題化合物を得、そのまま次の反応に利用した。
d)1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸エチル
1−(4−アミノ−3−ジメチルカルバモイルフェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルをトルエン(5mL)に溶解しトリエチルアミン(1.87mL)を加え0℃に冷却し、4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル クロライド(対応するカルボン酸、1.44gから合成)を加え室温で一晩攪拌した。不溶物をろ過後、ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はアセトン:ヘキサン=5:1)にて精製して表題化合物(1.287g)を得た。
e)1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニ−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸
1−{3−ジメチルカルバモイルー4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−カルボン酸エチル(1.287g)をメタノール(5mL)に溶かし4N水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL)を加え、室温で2時間攪拌した。濃縮後1N塩酸を加えて酸性にし、析出した固体をろ過、水洗して表題化合物(1.064g)を得た。
f)1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニ−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸 4−メトキシカルボニルフェニルエステル
4−ジメチルアミノピリジン(59mg)、4−メトキシカルボニルフェノールエステル(56mg)、1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニ−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸(200mg)をアセトン(3mL)に溶解した後に、WSC塩酸塩(85mg)を加え室温で1日攪拌した。反応混合物を濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製(溶媒の容積比はアセトン:ヘキサン=5:1から3:1)して表題化合物(化合物3−1)(0.124g)を得た。
[実施例3−2]
1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸 2−フルオロ−4−メトキシカルボニルフェニルエステル(化合物3−2)
4−メトキシカルボニルフェノールエステルの替わりに、3−フルオロ−4−メトキシカルボニルフェノールエステルを用いて、実施例3−1と同様の反応を行い、1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸 2−フルオロ−4−メトキシカルボニルフェニルエステル(化合物3−2)を得た。
実施例3−1及び実施例3−2で得られた化合物の構造式及びNMR値を表26に示す。
Figure 2006043510
[実施例4−1]
3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチルエステル(化合物4−1)
a)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−ニトロフェニル)ブタン酸
4−(3−ジメチルカルバモイル−4−ニトロフェニル)ブタン酸 エチルエステル(1.5g)を実施例1―1の工程f)と同様に処理(加水分解)して表題化合物(1.37g)を得た。
b)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−ニトロフェニル)ブタン酸 ベンジルエステル
4−(3−ジメチルカルバモイル−4−ニトロフェニル)ブタン酸(1.37g)のDMF(10mL)溶液に、炭酸カリウム(880mg)、ベンジルブロマイド(922mg)を加え60℃で3.5時間加熱攪拌した。室温まで放冷後水を加え酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して表題化合物(1.39g)を得た。
c)4−(4−アミノ−3−ジメチルカルバモイルフェニル)ブタン酸 ベンジルエステル
4−(3−ジメチルカルバモイル−4−ニトロフェニル)ブタン酸 ベンジルエステル(1.39g)のTHF(5mL)、エタノール(15mL)、水(5mL)の混合溶液に塩化アンモニウム(1.0g)を加え100℃に加熱後、鉄(838mg)を2回に分けて加え更に1.5時間加熱還流した。室温まで放冷後、セライトでろ過しろ液を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮して表題化合物(1.14g)を得た。
d)4−{3−[4−(3−ベンジルオキシカルボニルプロピル)−2−ジメチルカルバモイルフェニルカルバモイル]−6−メチルピリジン−2−イル}安息香酸 メチルエステル
2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルニコチン酸(322mg)、DMF(1滴)のクロロホルム(3mL)溶液に氷冷下オキサリルクロライド(0.21mL)を加えそのまま1時間攪拌し、濃縮した。残渣をクロロホルムで希釈し、4−(4−アミノ−3−ジメチルカルバモイルフェニル)ブタン酸 ベンジルエステル(400mg)、トリエチルアミン(273mg)の酢酸エチル(5mL)溶液に氷冷下ゆっくり滴下した。室温で終夜攪拌後、酢酸エチルで希釈し水、飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒の容積比はヘキサン:アセトン=2:1)で精製して表題化合物(582mg)を得た。
e)4−{3−[4−(3−カルボキシプロピル)−2−ジメチルカルバモイルフェニルカルバモイル]−6−メチルピリジン−2−イル}安息香酸 メチルエステル
4−{3−[4−(3−ベンジルオキシカルボニルプロピル)−2−ジメチルカルバモイルフェニルカルバモイル]−6−メチルピリジン−2−イル}安息香酸 メチルエステル(579mg)を参考例7の工程c)と同様に処理して表題化合物(507mg)を得た。
f)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチルエステル
4−{3−[4−(3−カルボキシプロピル)−2−ジメチルカルバモイルフェニルカルバモイル]−6−メチルピリジン−2−イル}安息香酸 メチルエステル(1.0g)、3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−メチル安息香酸 メチルエステル(390mg)を実施例1−1の工程g)と同様に処理して表題化合物(化合物4−1)(1.24g)を得た。
[実施例4−2乃至4−4]
製造方法4又は実施例4−1と同様にして、表27に示す実施例4−2乃至4−4の化合物を得た。実施例4−1乃至4−4の化合物の構造式及びNMR値を表27に示す。なお、実施例4−2乃至4−4の化合物は、それぞれ化合物4−2乃至4−4に対応する。
Figure 2006043510
[試験例1]
MTPによるリポソーム間トリグリセライド(TG)転送活性抑制試験
ヒト小腸マイクロソーム(Tissue Transforming Technologies社製)よりMicrosomal Triglyceride Transfer Protein(MTP)を以下のように精製した。ヒト小腸マイクロソームについて、10mM リン酸緩衝液(300mL、pH6.8)中にて、約4℃下、約2時間の透析を2回、さらに12時間以上透析を1回行った。透析後、4℃、15000×gにて5分間遠心分離し、上清を回収した。FPLCシステムを用いて、ジエチルアミノエチル(DEAE)セファロースカラム(Pharmacia社製)により、先に回収した透析後の上清からMTPを精製し、下記試験に使用した。
14C標識されたトリオレインで構成されるsmall unilamellar−vesicle(SUV)リポソーム(以下ドナーと記す。0.25(mol/mol)% トリオレイン及び5(mol/mol)% カルジオリピンを含有する。)及び非標識のSUVリポソーム(以下アクセプターと記す。0.25(mol/mol)% トリオレインを含有する。)を以下のように調製した。
まず、ドナーを調製するためにH標識されたホスファチジルコリンを含有するホスファチジルコリン溶液、カルジオリピン溶液及び14C標識されたトリオレインを含有するトリオレイン溶液(それぞれ適当な有機溶媒に溶解済み)を、又は、アクセプターを調製するためにH標識されたホスファチジルコリンを含有するホスファチジルコリン溶液及びカルジオリピン溶液(それぞれ適当な有機溶媒に溶解済み)を、窒素通気下で揮発させ、そこに反応用緩衝液(1mM EDTA・Na、40mM NaCl及び0.5(w/v)% bovine serum albuminを含む15mM Tris−HCl緩衝液、pH7.4)を適量添加し、乳濁させた。この乳濁液を氷冷下にて超音波処理した。159000×g、4℃で2時間遠心分離した後の上清を各々ドナー又はアクセプターとした。
ドナー及びアクセプターそれぞれの放射能量を液体シンチレーションカウンタ−にて測定し,ドナー由来の放射能量が16000dpm/400μL、アクセプター由来の放射能量が4000dpm/400μLとなるように、反応用緩衝液にてドナー・アクセプター混合液を調製した。400μLのドナー・アクセプター混合液、45μL反応用緩衝液、50μLのMTP(20μg/mL)、及びDMSO(ジメチルスルホキシド)にて溶解した5μLの被験物質溶液又は5μLのDMSOを混合(計500μL)し、37℃にて1.5時間インキュベートした。インキュベート後、反応液に1mM EDTA・Na含有15mM Tris−HCl緩衝液(pH7.4)に懸濁したDEAEセルロース(66.7(v/v)%)を1.25mL加えて遠心することにより、ドナー(DEAEセルロースに吸着して沈殿)とアクセプター(上清)を分離した。アクセプター中の放射能量を液体シンチレーションカウンタ−にて測定した。DMSO群のアクセプター中の放射能量からブランク群の放射能量を引いた値をMTPを介したTG転送活性とし、被験物質群からブランク群を引いた値との比較検討を行った。なお、ブランクとしては、MTPの代わりに250mM NaCl含有10mMリン酸緩衝液(pH6.8)を添加したものを用いた。得られた測定値より、阻害率(%)を以下の式にて求めた。
〔数1〕
阻害率(%)=(1−((被験物質群の放射能量−ブランク群の放射能量)/(DMSO群の放射能量−ブランク群の放射能量)))×100
これより50%阻害率を示す濃度(IC50)を求めた。
結果を表28〜表32に示す。表28〜表32中、「+++」は、IC50値が10nM未満であることを示し、「++」は、IC50値が10nM乃至100nM未満であることを示し、「+」は、IC50値が100nM乃至1000nMであることを示す。
[試験例2]
肝S9中代謝安定性試験
ヒトの肝S9(終濃度:2mg protein/mL)を100mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4、β−nicotinamide adenine dinucleotide phosphate:1.3mM、D−glucose−6−phosphate:3.3mM、塩化マグネシウム:3.3mM、glucose−6−phosphate dehydrogenase:0.4U/mLを含む)に懸濁し、さらにDMSOにて溶解した被験物質と混合した。37℃にて0、10及び60分インキュベート後、ギ酸(終濃度0.1%)を含むアセトニトリルを加え、遠心分離した上清中の被験物質(未変化体)を高速液体クロマトグラフィー/マススペクトロメトリー(LC/MS)を用いて測定した。得られた測定値より、残存率(%)を以下の式にて算出した。
〔数2〕
残存率(%)=インキューベート後(0、10あるいは60分)の被験物質量/インキューベート0分時の被験物質量 × 100
[試験例3]
血漿中代謝安定性試験
ヒトあるいは動物種(マウス及びハムスター)の血漿にDMSOにて溶解した被験物質を混合し、37℃にてインキュベートした。0、10及び60分後、ギ酸(終濃度0.1%)を含むアセトニトリルを加え、遠心分離した上清中の被験物質(未変化体)を高速液体クロマトグラフィー/マススペクトロメトリー(LC/MS)を用いて測定した。得られた測定値より、残存率(%)を以下の式にて算出した。
〔数3〕
残存率(%)=インキューベート後(0、10あるいは60分)の被験物質量/インキューベート0分時の被験物質量 × 100
本発明の実施例で得た化合物(化合物1−1乃至1−115、2−1、3−1,3−2,4−1乃至4−4)についてのヒト肝S9残存率及び血漿残存率の試験結果を表28〜表32に示す。
なお、表中、Buf.残存率は、下記に示す緩衝液(pH7.4)中の安定性試験により求めた。
緩衝液(pH7.4)中の安定性試験
100mMリン酸カリウム緩衝液とアセトニトリルを7:3(v/v)の割合で混合した溶液にDMSOにて溶解した被験物質を混合し、37℃にてインキュベートした。0、10及び60分後、ギ酸(終濃度0.1%)を含むアセトニトリルを加え遠心した後、被験物質(未変化体)を高速液体クロマトグラフィー/マススペクトロメトリー(LC/MS)を用いて測定した。得られた測定値より、Buf.残存率(%)を以下の式にて算出した。
〔数4〕
Buf.残存率(%) = インキューベート後(0、10あるいは60分)の被験物質量/インキューベート0分時の被験物質量
× 100
Figure 2006043510

Figure 2006043510

Figure 2006043510

Figure 2006043510

Figure 2006043510
上記試験例1(MTPによるリポソーム間トリグリセライド(TG)転送活性抑制試験)から明らかなとおり、本発明の新規化合物及びその薬学的に許容される塩は、優れたMTP阻害活性をする。また、試験例2(肝S9中代謝安定性試験)から明らかなとおり、本発明の新規化合物及びその製薬上許容される塩は、肝臓に達した僅かな活性化合物においても、非常に速やかに代謝を受ける。また、試験例3(血漿中代謝安定性試験)から明らかなとおり、本発明の新規化合物及びその製薬上許容される塩は、血漿中では非常に速やかに代謝を受ける。
このようなことから、本発明の新規化合物及びその製薬上許容される塩は、小腸からの脂質吸収を強く抑制する効果を有し、更には、体内においては血漿中又は肝臓中で非常に速やかな代謝を受けることにより、肝臓のMTPは阻害せず、小腸のMTPのみを選択的に阻害することを示している。
従って、本発明の新規化合物及びその製薬上許容される塩は、小腸のMTP活性を選択的に抑制することにより脂質吸収を低下させ、それにより、血液中のトリグリセライド、コレステロール及びLDL等のリポ蛋白の調節や細胞の脂質調節を可能とした。更には、本発明の新規化合物及びその製薬上許容される塩は、肝臓のMTPに作用しないことから、トリグリセライドの肝臓への蓄積を起こさず、副作用である脂肪肝の発症を抑えることが期待できる。よって、本発明の新規化合物及びその製薬上許容される塩は、今までのMTP阻害剤よりも体内での消失が非常に速やかであることによる副作用のないMTP阻害剤、すなわち小腸のMTPのみを実質的に阻害する高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病又は高血圧症の治療又は予防薬、更には膵炎、高コレステロール血症、高トリグリセライド血症等の治療薬又は予防薬となる。
[製剤例1](カプセルの製造)
Figure 2006043510
1)、2)、3)及び4)を混合して、ゼラチンカプセルに充填する。
[製剤例2](カプセル剤)
化合物1−1の代わりに化合物1−2乃至1−123、化合物2−1、化合物3−1乃至3−2、又は化合物4−1乃至4−4を用いて上記製剤例1と同様にカプセル剤を製造する。
[製剤例3](錠剤の製造)
Figure 2006043510
1)、2)、3)の全量及び30gの4)を水で練合し、真空乾燥後、整粒を行う。この整粒末に14gの4)及び1gの5)を混合し、打錠機により打錠する。このようにして、1錠あたり実施例1の化合物30mgを含有する錠剤1000錠を得る。
[製剤例4](錠剤)
化合物1−1の代わりに化合物1−2乃至1−123、化合物2−1、化合物3−1乃至3−2、又は化合物4−1乃至4−4を用いて上記製剤例3と同様に錠剤を製造する。
本発明は、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病又は高血圧症の治療又は予防、更には膵炎、高コレステロール血症、高トリグリセライド血症等の治療又は予防に有用である。

Claims (26)

  1. 下記一般式[1]で表されるエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2006043510
    [式中、
    は、
    1)ハロゲン原子、
    2)C1−6アルキル基、
    3)C1−6アルコキシ基、又は
    4)−CO−C1−6アルコキシ基であり;
    (ここで、上記2)、3)及び4)におけるC1−6アルキル基又はC1−6アルコキシ基は、下記グループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)
    は、
    1)水素原子、又は
    2)C1−6アルキル基であり;
    (ここで、上記2)におけるC1−6アルキル基は、下記グループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)
    、R及びRは、それぞれ同一又は異なって、
    1)水素原子、又は
    2)下記グループBから選ばれる置換基であり;
    及びRは、それぞれ同一又は異なって、
    1)水素原子、
    2)C1−6アルキル基、又は
    3)R、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和へテロ環基であり;
    (ここで、上記2)におけるC1−6アルキル基は、下記グループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。上記3)における単環からなる窒素含有飽和へテロ環基は、下記グループA及びC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)
    環A、環B及び環Cは、それぞれ同一又は異なって、
    1)炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基、又は
    2)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和若しくは不飽和の複素環基であり;
    −X−は、
    1)−(CH−(式中lは、1乃至4の整数である。)、
    2)−(CH−NR18−(CH−(式中R18は、C1−6アルキル基であり、m及びnは、それぞれ同一又は異なって、0乃至2の整数である。)、又は
    3)
    Figure 2006043510
    (式中m及びnは、前記と同意義である。)
    である(ここで、上記2)におけるC1−6アルキル基は、下記グループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)]。
    [グループA]
    1)ハロゲン原子、
    2)水酸基、
    3)C1−6アルコキシ基、
    4)−NR(式中、R及びRは、それぞれ同一又は異なって、
    (a)水素原子、
    (b)C1−6アルキル基、又は
    (c)R、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。)、
    5)−CONR(式中、R及びRは、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、C1−6アルキル基、又はR、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。)、
    6)−COR10(式中、R10は、
    (a)水素原子、
    (b)水酸基、
    (c)C1−6アルキル基、又は
    (d)C1−6アルコキシ基である。)、
    7)−NR11COR10(式中、R10は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、又はC1−6アルコキシ基である。R11は、
    (a)水素原子、又は
    (b)C1−6アルキル基である。)、
    8)−NR11CONR(式中、R及びRは、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、C1−6アルキル基、又はR、R及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。R11は、水素原子、又はC1−6アルキル基である。)、
    9)−NR11SO12(式中、R11は、水素原子、又はC1−6アルキル基である。R12は、C1−6アルキル基である。)、及び
    10)−SO12(式中、R12は、C1−6アルキル基である。)。
    (ここで、上記1)乃至10)におけるC1−6アルキル基又はC1−6アルコキシ基は、更にグループAから選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。上記4)、5)又は8)における単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環は、更にグループA及びC1−6アルキル基から選ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよい。)
    [グループB]
    1)ハロゲン原子、
    2)水酸基、
    3)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    4)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、
    5)シクロアルキルアルコキシ基(当該シクロアルキルアルコキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    6)アラルキル基(当該アラルキル基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    7)アラルキルオキシ基(当該アラルキルオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    8)−COR13(式中、R13は、
    (a)水酸基、
    (b)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    (c)前記グループA、前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、アラルキルオキシ基(当該アラルキルオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、−CO−アラルキルオキシ基(当該アラルキルオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、並びに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和若しくは不飽和の複素環基(当該複素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、
    (d)シクロアルキル基(当該シクロアルキル基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    (e)シクロアルキルアルコキシ基(当該シクロアルキルアルコキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    (f)アラルキル基(当該アラルキル基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    (g)アラルキルオキシ基(当該アラルキル基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    (h)炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基(当該炭素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、又は
    (i)−OR19(式中、R19は、炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基(当該炭素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、或いは窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和若しくは不飽和の複素環基(当該複素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)である。)
    9)−NR1415(式中、R14及びR15は、それぞれ同一又は異なって、
    (a)水素原子、若しくは
    (b)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は
    (c)R14、R15及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。)、
    10)−CONR1415(式中、R14及びR15は、前記と同意義である。)、
    11)−NR16COR13(式中、R13は、前記と同意義である。R16は、
    (a)水素原子、又は
    (b)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基である。)、
    12)−NR16CONR1415(式中、R14、R15及びR16は、前記と同意義である。)、
    13)−SR17(式中、R17は、
    (a)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は
    (b)前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいシクロアルキル基である。)、
    14)−SOR17(式中、R17は、前記と同意義である。)、
    15)−SO17(式中、R17は、前記と同意義である。)、
    16)−SONR1415(式中、R14及びR15は、前記と同意義である。)、
    17)炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基(当該炭素環基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    18)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する飽和若しくは不飽和の複素環基(当該複素環基は、前記グループA、並びに、前記グループA及び−CO−アラルキルオキシ基(当該アラルキルオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    19)アリールオキシ基(当該アリールオキシ基は、前記グループA及び前記グループAより選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基から選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されていてもよい。)、及び
    20)ニトリル基。
  2. 一般式[1]における−X−のベンゼン環上の置換位置が、h位である請求の範囲第1項記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. 下記一般式[2]
    Figure 2006043510
    [式中、
    1’は、
    1)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は
    2)−CO−C1−6アルコキシ基であり;
    2’は、
    1)水素原子、又は
    2)C1−6アルキル基であり;
    3’、R4’及びR5’は、それぞれ同一又は異なって、
    1)水素原子、
    2)ハロゲン原子、
    3)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    4)C1−6アルコキシ基、
    5)−COR13’(式中、R13’は、
    (a)水酸基、
    (b)C1−6アルキル基、
    (c)C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基は
    (1)水酸基、
    (2)フェニル基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、
    (3)−NR11’CO−C1−6アルキル基(式中R11’は、水素原子又はC1−6アルキル基である。)、
    (4)−CO−NR8’9’(式中、R8’及びR9’は、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、C1−6アルキル基、又はR8’、R9’及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和ヘテロ環基である。)、
    (5)−CO−C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基はフェニル基で置換されてもよい。)、
    (6)ハロゲン原子、C1−6アルコキシ基及び−CO−C1−6アルコキシ基より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいフェニル基、及び
    (7)ピリジル基、テトラゾリル基、及びチエニル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、同一又は異なってもよい1以上のC1−6アルキル基で置換されていてもよい。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)、又は
    (d)−OR19’(式中、R19’は、炭素数3乃至14の飽和若しくは不飽和の炭素環基、又はピペリジル基(当該ピペリジル基は、−CO−C1−6アルキル基で置換されていてもよい。)である。)である。)
    6)オキサジアゾリル基及びテトラゾリル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、−CONR8’9’(式中、R8’及びR9’は、前記と同意義である。)、及び−CO−アラルキルオキシ基より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基で置換されていてもよい。)、又は
    7)ニトリル基であり;
    6’及びR7’は、それぞれ同一又は異なって、
    1)水素原子、
    2)C1−6アルキル基、又は
    3)R6’、R7’及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和へテロ環基であり;
    、Y及びYは、それぞれ同一又は異なって、
    1)炭素原子、又は
    2)窒素原子であり;
    −X−は、
    1)−(CH−(式中lは、1乃至3の整数である。)、
    2)−CH−NR18’−CH−(式中R18’は、C1−6アルキル基である。)、又は
    3)
    Figure 2006043510
    である。]
    で表される請求の範囲第1項記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
  4. 下記一般式[3]
    Figure 2006043510
    [式中、
    1”は、
    1)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は
    2)−CO−C1−6アルコキシ基であり;
    2”は、
    1)水素原子、又は
    2)C1−6アルキル基であり;
    3”、R4”及びR5”は、それぞれ同一又は異なって、
    1)水素原子、
    2)ハロゲン原子、
    3)同一又は異なってもよい1以上のハロゲン原子で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    4)C1−6アルコキシ基、又は
    5)−COR13”(式中、R13”は、C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルコキシ基は
    (1)フェニル基、
    (2)−CO−NR8”9”(式中、R8”及びR9”は、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、C1−6アルキル基である。)、もしくは
    (3)ピリジル基、テトラゾリル基、及びチエニル基より選ばれる複素環基(当該複素環基は、同一又は異なってもよい1以上のC1−6アルキル基で置換されていてもよい。)より選ばれる同一又は異なってもよい1以上の置換基で置換されてもよい。)
    であり;
    6”及びR7”は、それぞれ同一又は異なって、
    1)水素原子、
    2)C1−6アルキル基、又は
    3)R6”、R7”及び隣接する窒素原子が一緒になって形成される単環からなる窒素含有飽和へテロ環基であり;
    及びYは、それぞれ同一又は異なって、
    1)炭素原子、又は
    2)窒素原子
    である。]
    で表される請求の範囲第1項記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. 下記群より選ばれる請求の範囲第1項記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩。
    (1){3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酢酸 フェニル エステル、
    (2){3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酢酸 4−フルオロフェニル エステル、
    (3)3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}プロピオン酸 フェニル エステル、
    (4)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル、
    (5)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 エチル エステル、
    (6)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 イソプロピル エステル、
    (7)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 プロピル エステル、
    (8)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(5−メチル−4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル、
    (9)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)−3−フルオロ 安息香酸 メチル エステル、
    (10)3−クロロ−4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル、
    (11)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −3−メトキシ 安息香酸 メチル エステル、
    (12)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル、
    (13)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −2−メチル 安息香酸 メチル エステル、
    (14)4−(4−{3−(ピロリジン−1−カルボニル) −4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル、
    (15)3−フルオロ−4−(4−{3−(ピロリジン−1−カルボニル)−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 エチル エステル、
    (16)1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸 4−メトキシカルボニルフェニル エステル、
    (17)1−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸 2−フルオロ−4−メトキシカルボニルフェニル エステル、
    (18)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −2−メトキシ 安息香酸 メチル エステル、
    (19)4−[2−({3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]ベンジル}メチルアミノ)アセトキシ]安息香酸 メチル エステル、
    (20)2−クロロ−4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル、
    (21)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[2−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)ベンゾイルアミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル、
    (22)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −3−トリフルオロメチル 安息香酸 メチル エステル、
    (23)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ) −2−トリフルオロメチル 安息香酸 メチル エステル、
    (24)4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酪酸 4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)フェニル エステル、
    (25)4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酪酸 4−アセチルフェニル エステル、
    (26)4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}酪酸 4−シアノフェニル エステル、
    (27)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 ベンジル エステル、
    (28)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸、
    (29)4−(4−{3−(モルホリン−4−カルボニル) −4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)安息香酸 メチル エステル、
    (30)4−(3−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}プロピオニルオキシ) 安息香酸 メチル エステル、
    (31)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−4−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 メチル エステル、
    (32)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−4−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロピル エステル、
    (33)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 メチル エステル、
    (34)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロピル エステル、
    (35)5−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]ピリジン−2−カルボン酸 メチル エステル、
    (36)4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)イソフタル酸 ジメチル エステル、
    (37)3−クロロ−4−(4−{3−ジメチルカルバモイル−4−[(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ]フェニル}ブチリルオキシ)−5−メチル安息香酸 メチル エステル、
    (38)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル、
    (39)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル、
    (40)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 イソプロピル エステル、
    (41)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−フルオロ−5−メトキシ安息香酸 イソプロピル エステル、
    (42)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメトキシ安息香酸 メチル エステル、
    (43)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−エトキシ安息香酸 メチル エステル、
    (44)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−フルオロ−5−メチル安息香酸 メチル エステル、
    (45)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エチル−5−フルオロ安息香酸 メチル エステル、
    (46)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメトキシ安息香酸 エチル エステル、
    (47)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメトキシ安息香酸 イソプロピル エステル、
    (48)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メチル−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル、
    (49)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチルイソフタル酸 ジメチル エステル、
    (50)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−メチル安息香酸 メチル エステル、
    (51)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル、
    (52)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 エチル エステル、
    (53)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エトキシ−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル、
    (54)3−ブロモ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル、
    (55)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−エチルイソフタル酸 ジメチル エステル、
    (56)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチルイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル、
    (57)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシイソフタル酸 ジメチル エステル、
    (58)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル、
    (59)2’−{2−ジメチルカルバモイル−4−[3−(4−メトキシカルボニルフェノキシカルボニル)プロピル]フェニルカルバモイル}ビフェニル−4−カルボン酸 メチル エステル、
    (60)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル、
    (61)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[2−(4−メトキシカルボニルフェニル)−6−メチルピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル、
    (62)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル スルホン酸塩、
    (63)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル スルホン酸塩、
    (64)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメトキシ安息香酸 メチル エステル スルホン酸塩、
    (65)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル ベンゼンスルホン酸塩、
    (66)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル メタンスルホン酸塩、
    (67)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル トルエン−4−スルホン酸塩、
    (68)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩、
    (69)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 メチル エステル 塩酸塩、
    (70)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロピル エステル 硫酸塩、
    (71)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメチル安息香酸 メチル エステル、
    (72)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3,5−ジメチル安息香酸 メチル エステル、
    (73)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メチル安息香酸 メチル エステル、
    (74)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エチル安息香酸 メチル エステル、
    (75)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−イソプロピル安息香酸 メチル エステル、
    (76)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メチル安息香酸 メチル エステル、
    (77)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]イソフタル酸 ジメチル エステル、
    (78)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 エチル エステル、
    (79)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]イソフタル酸 1−イソプロピルエステル 3−メチルエステル、
    (80)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−エチル安息香酸 メチル エステル、
    (81)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−イソプロピル安息香酸 メチル エステル、
    (82)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 プロピル エステル、
    (83)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 2−イソプロポキシエチル エステル、
    (84)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 2−アセチルアミノエチル エステル、
    (85)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ベンジルオキシカルボニルメチル エステル、
    (86)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 4−クロロベンジル エステル、
    (87)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ベンジル エステル、
    (88)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロピル エステル、
    (89)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ピリジン−2−イルメチル エステル、
    (90)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ピリジン−3−イルメチル エステル、
    (91)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ピリジン−4−イルメチル エステル、
    (92)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ジメチルカルバモイルメチル エステル、
    (93)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 メトキシカルボニルメチル エステル、
    (94)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 3−クロロベンジル エステル、
    (95)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−プロピオニルフェニル エステル、
    (96)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 2−ベンジルオキシエチル エステル、
    (97)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 3−ベンジルオキシプロピル エステル、
    (98)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル エステル、
    (99)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 3−ヒドロキシプロピル エステル、
    (100)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−ブチリルフェニル エステル、
    (101)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 ピリジン−3−イルメチル エステル、
    (102)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−(2−メチル−2H−テトラゾールー5−イル)フェニル エステル、
    (103)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 4−メトキシベンジル エステル、
    (104)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 3−メトキシベンジル エステル、
    (105)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 チオフェン−2−イルメチル エステル、
    (106)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 チオフェン−3−イルメチル エステル、
    (107)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 6−メチルピリジン−2−イルメチル エステル、
    (108)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 6−メチルピリジン−2−イルメチル エステル、
    (109)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 イソプロポキシカルボニルメチル エステル、
    (110)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 4−(t−ブトキシカルボニル)ベンジル エステル、
    (111)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−(2−ベンジルオキシカルボニルメチル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル エステル、
    (112)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−(2−ジメチルカルバモイルメチル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル エステル、
    (113)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 1−フェニルエチル エステル、
    (114)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 インダン−1−イル エステル、
    (115)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル エステル、
    (116)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]安息香酸 1−アセチルピペリジン−4−イル エステル、
    (117)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチルイソフタル酸 ジメチル エステル、
    (118)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチルイソフタル酸 1−イソプロピルエステル 3−メチルエステル、
    (119)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メチル安息香酸 エチル エステル、
    (120)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 ジメチルカルバモイルメチル エステル、
    (121)3−クロロ−4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシ安息香酸 2−アセチルアミノエチル エステル、
    (122)4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−カルボニル)アミノ}フェニル)酪酸 4−(2−イソプロピル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル エステル、
    (123)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−エチルイソフタル酸 1−エチルエステル 3−メチルエステル、
    (124)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−メトキシイソフタル酸 3−メチルエステル 1−プロピルエステル、
    (125)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−(1−メトキシビニル)安息香酸 エチル エステル、
    (126)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−メチル安息香酸 エチル エステル、
    (127)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エチル−5−メトキシ安息香酸 メチル エステル、
    (128)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−メトキシ−5−メチル安息香酸 イソプロピル エステル、
    (129)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−3−エチル−5−メトキシ安息香酸 エチル エステル、及び
    (130)4−[4−(3−ジメチルカルバモイル−4−{[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボニル]アミノ}フェニル)ブチリルオキシ]−5−イソプロピルイソフタル酸 ジメチル エステル。
  6. 請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とする医薬組成物。
  7. 請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とする高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤である医薬組成物。
  8. 請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とするミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤。
  9. 請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とするトリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる少なくとも1種の血液中脂質パラメータの低下剤。
  10. 薬学的に有効量の請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を哺乳動物に投与することを特徴とする高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療方法又は予防方法。
  11. 薬学的に有効量の請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を哺乳動物に投与することを特徴とするミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害方法。
  12. 薬学的に有効量の請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩を哺乳動物に投与することを特徴とするトリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる少なくとも1種の血液中脂質パラメータの低下方法。
  13. 請求の範囲第6項又は第7項に記載の医薬組成物、及び該医薬組成物を高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療又は予防の用途に使用することができる或いは使用すべきであることを記載した該医薬組成物に関する記載物を含む商業パッケージ。
  14. 高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患を治療又は予防する医薬を製造するための請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
  15. ミクロソームトリグリセライド転送タンパクを阻害する医薬を製造するための請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
  16. トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる少なくとも1種の血液中脂質パラメータを低下させる医薬を製造するための請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
  17. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、請求の範囲第6項又は第7項に記載の医薬組成物。
    (1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
    (2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
  18. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、請求の範囲第8項に記載のミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害剤。
    (1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
    (2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
  19. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、請求の範囲第9項に記載のトリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下剤。
    (1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
    (2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
  20. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用することをさらに含む、請求の範囲第10項に記載の高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療方法又は予防方法。
    (1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
    (2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
  21. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用することをさらに含む、請求の範囲第11項に記載のミクロソームトリグリセライド転送タンパク阻害方法。
    (1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
    (2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
  22. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用することをさらに含む、請求の範囲第12項に記載のトリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる血液中脂質パラメータの低下方法。
    (1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
    (2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
  23. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、請求の範囲第6項又は第7項に記載の医薬組成物、及び該医薬組成物を高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患の治療又は予防の用途に使用することができる又は使用すべきであることを記載した該医薬組成物に関する記載物を含む商業パッケージ。
    (1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
    (2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
  24. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、高脂血症、動脈硬化症、冠動脈疾患、肥満症、糖尿病及び高血圧症から選ばれる疾患を治療又は予防する医薬を製造するための請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
    (1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
    (2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
  25. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、ミクロソームトリグリセライド転送タンパクを阻害する医薬を製造するための請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
    (1)高脂血症の治療剤及び/又は予防剤
    (2)肥満症の治療剤及び/又は予防剤
    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
  26. 下記グループ(1)乃至(4)より選ばれる薬剤と併用するための、トリグリセライド、総コレステロール、カイロミクロン、VLDL、LDL及びアポリポ蛋白Bから選ばれる少なくとも1種の血液中脂質パラメータを低下させる医薬を製造するための請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のエステル化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
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    (3)糖尿病の治療剤及び/又は予防剤
    (4)高血圧症の治療剤及び/又は予防剤
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