JPWO2006035565A1 - プラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法 Download PDF

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Abstract

プラズマディスプレイパネルの表示電極、バス電極、および場合によりブラックストライプを、同一材料で、同一のドライ工程で形成することにより、環境低負荷で、安価で、低抵抗で、誘電体による侵食がなく、かつPDP表示装置上に反射防止をした鮮明な画像を表示できるプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法を提供する。透明基板上に形成したマスク層に、レーザ光を照射して、表示電極、バス電極、および、場合によりブラックストライプの各パターンに相当する領域に開口部を形成した後、全面に反射防止の効果をもたらす反射防止層と、電極層を連続形成し、再びレーザ光を照射して前記マスク層を剥離し、不要な薄膜層を同時に除去する、プラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。

Description

本発明は、プラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法、およびこれにより製造される、電極および/またはブラックストライプ、が付いたプラズマディスプレイ基板、ならびにこれを用いたプラズマディスプレイパネルに関するものである。
プラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」ともいう)は、薄型化が可能で、かつ大型化が容易であり、さらに軽量、高解像度等の特徴を持つため、表示装置としてCRTに替わる有力候補として注目されている。
PDPはDC型とAC型に大別されるが、その動作原理はガス放電に伴う発光現象を利用したものである。例えばAC型では図11に示すように対向する透明な前面基板1および背面基板2の間に形成した隔壁3によりセル(空間)を区画し、セル内には可視光発光が少なく紫外線発光効率が高いHe+Xe、Ne+Xeなどのペニング混合ガスを封入する。そしてセル内でプラズマ放電を発生させ、セル内壁の蛍光体層11を発光させて表示画面上に画像を形成させる。
このようなPDP表示装置においては、画像を形成する画素にプラズマ放電を発生させるための電極として、透明な前面基板1上に透明導電膜からなる表示電極5およびその電極の一部にバス電極6をパターニングし、必要に応じて画素分離用のブラックストライプ4をパターニングして形成する。また、背面基板2にアドレス電極7をパターニングして形成する。そして、表示電極5とアドレス電極7の間の絶縁を確保しプラズマを安定に発生させるために、また、電極がプラズマに侵食されるのを防ぐために、誘電体層8およびMgO保護層9で表示電極5、バス電極6およびブラックストライプ4を被覆する(特許文献1、非特許文献1、非特許文献2参照)。
尚、DC型のPDPでは、表示電極を誘電体層および保護層で被覆しない点でAC型と異なる。
ここで、上記表示電極5は低抵抗であることが望まれる。そこで、従来から酸化錫を含有する酸化インジウム(以下、「ITO」ともいう)が一般的に使用されている。これは、比較的電気抵抗が低く、透明性、導電性とパターニング性に優れているので多用されている。
しかし、ITOは高価である。また、AC型のPDPにおいてITOを誘電体で被覆すると誘電体がITOを侵食し、ITOの比抵抗を増大させる可能性もある。
この誘電体の侵食に対するITOの耐性を向上させるために、誘電体の成分を調整することで対応も可能である。しかし、この場合、同時に誘電体の本来の目的である絶縁能、プラズマからの侵食防止能が低下する可能性がある。従って、このITOに代わる材料や方法が強く望まれている。
一方、図11に示す表示電極5、バス電極6、ブラックストライプ4の各パターンは、通常フォトリソグラフィ・エッチングプロセスにより、順番に別々にパターニングして形成しているため、製造工程が長く、高価であり、かつ強酸や強アルカリ液を用いるため、環境負荷が大きく、これらに代わる方法が望まれている。
また、コントラストをさらに向上させて、画像を鮮明にするためにブラックストライプ4を付けることが提案されているが、表示電極5、バス電極6などとは別工程での製造となるために、その分、工程数が多くなってしまう。
特開平7―65727号公報 内田龍男、内池平樹著、「フラットパネルディスプレイ大辞典」、工業調査会、2001年12月25日、p.583−585 奥村健史著、「フラットパネル・ディスプレイ2004実務編」、日経BP社、p.176−183
本発明が解決しようとする課題は、プラズマディスプレイパネルのITOを用いた表示電極、AgやCr/Cu/Crを用いたバス電極、および場合により黒色誘電体を用いたブラックストライプを、同一材料で、同一のドライ工程で形成することにより、環境低負荷で、安価で、低抵抗で、誘電体による侵食がなく、かつPDP表示装置上に反射防止をした鮮明な画像を表示できるプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法を提供することにある。また、この製造方法により製造される、電極および/またはブラックストライプが付いたプラズマディスプレイ基板を提供する点にある。さらに、これを用いたPDPを提供する点にある。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法、およびこれにより製造される、電極および/またはブラックストライプ、が付いたプラズマディスプレイ基板、ならびにこれを用いたPDPを提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するために、透明基板上に形成したマスク層に(マスク層形成工程)、第1レーザ光を照射して、表示電極、バス電極、および、場合によりブラックストライプの各パターンに相当する領域に開口部を形成(開口部形成工程)した後、全面に反射防止の効果をもたらす反射防止層と、電極層を連続形成し(反射防止層形成工程および電極層形成工程)、再びレーザ光を照射して前記マスク層を剥離し、不要な層を同時に除去する(剥離工程)、プラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法である。
このようなプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法において、前記剥離工程では、第2レーザ光を照射して前記マスク層を前記透明基板上から剥離することが好ましい。
また、前記反射防止層が、クロム酸化物および/またはチタン酸化物からなる第1反射防止層と、Crおよび/またはTiからなる第2反射防止層とを含むのが好ましい。
また、前記マスク層が、有機材料で構成されているのが好ましい。
また、前記マスク層が、黒色顔料もしくは黒色染料を10〜99質量%含有する材料で構成されているのが好ましい。
また、前記第1レーザ光または前記第2レーザ光が、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜5J/cm2のレーザ光であるのが好ましい。
また、前記マスク層の前記第2レーザ光に対する吸収率が、前記反射防止層の前記第2レーザ光に対する吸収率の2倍以上であるのが好ましい。
また、前記マスク層の前記第1レーザ光に対する吸収率が70%以上であるのが好ましい。
また、前記開口部が、オーバーハング形状または逆テーパ形状であるのが好ましい。
また、前記電極層が、銅、銀、アルミニウムまたは金からなり、該電極層にCrおよび/またはTiを含有させるのが好ましい。
また、前記電極層形成工程の後に、Crおよび/またはTiからなる層を形成するCr・Ti層形成工程を具備するのが好ましい。
また、前記マスク層形成工程の前または前記剥離工程の後に、薄膜層を形成し、該薄膜層に第3レーザ光を照射することによって該薄膜層の一部を除去する工程を具備するのが好ましい。
また、本発明は、前記電極および/またはブラックストライプの製造方法により製造される、電極および/またはブラックストライプが付いたプラズマディスプレイ基板であり、またクロム酸化物および/またはチタン酸化物からなる第1反射防止層と、Crおよび/またはTiからなる第2反射防止層と、Cuからなる電極層と、を透明基板上にこの順序で有するプラズマディスプレイ基板である。
また、本発明は、前記プラズマディスプレイ基板がプラズマディスプレイ前面基板であり、前記電極および/または前記ブラックストライプの基板側からの可視光反射率が50%以下であるのが好ましい。ここで可視光反射率とは、JIS R3106(1998年)に規定されているものであり、「基板側」とは、透明基板のマスク層を形成していない面の側である。
また、本発明は、前記プラズマディスプレイ基板を用いてなるプラズマディスプレイパネルである。
本発明によれば、従来は各々、別々の材料を用いて製造したプラズマディスプレイ基板用のITOの表示電極と、AgやCr/Cu/Crを用いたバス電極と、場合によっては黒色誘電体を用いたブラックストライプとを、同一材料で、かつ安価で、低抵抗で、誘電体による侵食等が低い材料で製造でき、さらにPDP表示装置上に鮮明な画像を表示できる、プラズマディスプレイ基板用電極および/またはブラックストライプの製造方法を提供することができる。
さらに、本発明によれば、従来から利用されているフォトリソグラフィ・エッチングプロセスやウェット・リフトオフ法等の湿式法と比較して、より少ない製造工程数で、より安価にプラズマディスプレイ基板用電極および/またはブラックストライプを製造することができる。さらに、レーザ光を用いた乾式法であるので、湿式法のように多量の現像液やエッチング剤等の薬液を使用することがなく、昨今、重大な関心事となってきた廃液処理等の環境負荷の心配も少ない。
図1(a)〜(d)は、本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストタイプの製造方法の好適実施例の工程を示すためのプラズマディスプレイ基板の概略断面図である。 図2(e)〜(h)は、本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストタイプの製造方法の好適実施例の工程を示すためのプラズマディスプレイ基板の概略断面図である。 図3(a)〜(g)は、本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法における開口部形成工程を示すためのプラズマディスプレイ基板の概略断面図である。 図4(a)〜(f)は、本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法における開口部形成工程を示すためのプラズマディスプレイ基板の概略断面図である。 図5(a)〜(d)は、本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法における開口部形成工程を示すためのプラズマディスプレイ基板の概略断面図である。 図6は、本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例により製造されたプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプが付いた基板の概略平面図である。 図7は、本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例により製造されたプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプが付いた基板の概略平面図のA−A’線断面概略図である。 図8(a)〜(c)は、実施例におけるプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造工程を示すためのプラズマディスプレイ基板および製造装置の概略構成を示す断面図である。 図9(d)〜(e)は、実施例におけるプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造工程を示すためのプラズマディスプレイ基板および製造装置の概略構成を示す断面図である。 図10(f)〜(h)は、実施例におけるプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造工程を示すためのプラズマディスプレイ基板および製造装置の概略構成を示す断面図である。 図11は、従来のPDPの概略構成を示す概略図である。
符号の説明
1 前面基板
2 背面基板
3 隔壁
4 ブラックストライプ
5 表示電極
6 バス電極
7 アドレス電極
8 誘電体層
9 MgO保護層
11 蛍光体層
10 透明基板
12 フォトマスク
14 第1レーザ光
15 第2レーザ光
20、20a、20b マスク層
30 第1反射防止層
32 第2反射防止層
40 電極層
60 透明基板
61 ブラックストライプ
62 プラズマディスプレイ基板用電極
63 第1反射防止層
64 第2反射防止層
66 電極層
68 保護層
70 ガラス基板
72 マスクフィルム
74 フィルムラミネータ
78 フォトマスク
80 スパッタ成膜装置
82 第1反射防止層
84 第2反射防止層
86 電極層
88 保護層
本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例を、図1および図2に基づいて詳細に説明する。この好適実施例は一例であり本発明はこれに限定されない。
本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例においては、まず、透明基板10上にマスク層20を形成する(図1(a)、(b)、マスク層形成工程)。以後、透明基板10のマスク層20を形成した面を「上面」、逆の面を「下面」とする。
次に、フォトマスク12を介してマスク層20に下面側から第1レーザ光14を照射して開口部を形成(図1(c)、(d)、開口部形成工程)する。
そして、透明基板10の上面およびマスク層20の上面に反射防止層、すなわち、第1反射防止層30および第2反射防止層32を形成し(図2(e)、反射防止層形成工程)、第2反射防止層32の上面側に電極層40を形成(図2(f)、電極層形成工程)した後、マスク層20に下面側から第2レーザ光15を照射して、マスク層20を透明基板10から剥離する(図2(g)、(h)、剥離工程)。
このような製造工程により、透明基板10の上面に、反射防止層30、その上面に反射防止層32、さらにその上面に電極層40を形成することができる。これらの層は、電極および/またはブラックストライプの役割を果たす。
<透明基板>
前記透明基板10は、後述する第2レーザ光を透過する材料(本発明においては透過率80%以上の材料)で構成されていれば特に限定されず、前記剥離工程において、マスク層20、第1反射防止層30、第2反射防止層32、および電極層40が形成されていない透明基板10側(下面側)からのレーザ光照射で不要なマスク層20を剥離することができる。その具体例としては、ガラス基板が好適に挙げられる。特に、PDP用のガラス基板として従来から用いられている、厚さ0.7〜3mm程度のガラス製基板が好ましい。
<マスク層形成工程>
本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例において、マスク層形成工程では、前記透明基板10の表面にマスク層20を形成する。
マスク層20は、後述する第1レーザ光の照射で除去可能な、いわゆるアブレーションを引き起こす材料(以下、単に「マスク層形成材料」ともいう。)で構成されていれば特に限定されない。
このようなマスク層形成材料としては有機材料が好ましい。エネルギー密度の低い第1レーザ光によっても十分に開口部形成および剥離ができるからである。
このような有機材料として、例えば、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、四フッ化エチレン樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
このような有機材料を用いることで、後述する開口部形成工程において波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜5J/cm2である第1レーザ光14を、1〜5パルス照射するだけで、開口部の透明基板10の表面にマスク層20が残存することなく、確実に開口部を形成することができる。
また、後述する剥離工程においても、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜5J/cm2である第2レーザ光15を1〜5パルス照射するだけで、透明基板10上に残存させる第1反射防止層30、第2反射防止層32、および電極層40等にダメージを与えることなく、確実にマスク層20を透明基板10から剥離することができる。
また、上記マスク層は、顔料または染料を10〜99質量%、好ましくは20〜99質量%含有するマスク層形成材料で構成されているのが好ましい。顔料または染料としては黒色顔料もしくは黒色染料であるのが好ましい。
ここで、黒色顔料(染料)は、マスク層の第1レーザ光または第2レーザ光に対する吸収率を上昇させる化合物であれば特に限定されず、その具体例としては、カーボンブラック、チタンブラック、硫化ビスマス、酸化鉄、アゾ系酸性染料(例えば、C.I.Mordant Black17)、分散系染料、カチオン系染料等が好適に挙げられる。これらのうち、カーボンブラック、チタンブラックであるのが、全てのレーザ光に対して高い吸収率を有する理由から好ましい。
このような黒色顔料(染料)を10〜99質量%含有するマスク層形成材料を用いることにより、後述する第1レーザ光または第2レーザ光に対する吸収率が増加することから、エネルギー密度の低い(例えば、0.1〜1J/cm2程度)レーザ光によっても十分に開口部形成および剥離させることができる。これにより、基板上に残存させる第1反射防止層30、第2反射防止層32、および電極層40にダメージを与えずに不要なマスク層20のみを容易かつ確実に、基板上にマスク層20が残存することなく剥離することができる。
従って、このような黒色顔料(染料)を含有する材料をマスク層形成材料として使用することにより、後述する開口部形成工程において波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜5J/cm2である第1レーザ光14を、1〜5パルス照射するだけで、開口部の透明基板10の表面にマスク層20が残存することなく、確実に開口部を形成することができる。また、このような黒色顔料(染料)を含有する前記有機材料をマスク層形成材料として使用すれば、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜1J/cm2である第1レーザ光14であっても、1〜5パルス照射するだけで、同様な効果を奏する。
さらに、このような黒色顔料(染料)を含有する材料をマスク層形成材料として使用することにより、後述する剥離工程においても、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜5J/cm2である第2レーザ光15を1〜5パルス照射するだけで、透明基板10上に残存させる第1反射防止層30、第2反射防止層32、および電極層40等にダメージを与えることなく、確実にマスク層20を透明基板10から剥離することができる。また、このような黒色顔料(染料)を含有する前記有機材料をマスク層形成材料として使用すれば、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜1J/cm2である第2レーザ光15であっても、1〜5パルス照射するだけで、同様な効果を奏する。
また、前記マスク層は、第2レーザ光15に対する吸収率が、後述する反射防止層の第2レーザ光15に対する吸収率よりも大きくなるように、好ましくは2倍以上、より好ましくは3倍以上、さらに好ましくは5倍以上大きくなるようにする。これにより、後述する剥離工程において、不要なマスク層のみを、より容易に、かつ、より確実に剥離することができるという効果を奏する。
また、マスク層の第1レーザ光14に対する吸収率が70%以上、より好ましくは85%以上であることが、効率よくレーザ加工できるという理由から好ましい。
このようなマスク20層は、通常用いられる方法、例えば、コーター等を用いて透明基板10の表面に前記マスク層形成材料を塗布する方法や、フィルム状の前記マスク層形成材料をフィルムラミネータ等を用いて透明基板10の表面に形成する方法が例示される。
このマスク層20の厚さは5〜20μm程度とすることが好ましく、10〜20μm程度であればより好ましい。従来の湿式法においては、マスク層20の厚さは25〜50μm程度が通常であるが、レーザ光を用いた本発明の場合は上記の厚さが適している。理由は、より微細な電極を、より確実に、より高精度で製造するのに適していることと、より少ないレーザーエネルギーで加工できるため、量産性を大幅に向上させることができるためである。
<開口部形成工程>
本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例において、開口部形成工程では、例えば第1レーザ光14としてエキシマレーザ光やYAGレーザ光等を用いて、アブレーションと熱エネルギーとの併用によって、上記マスク層形成工程で透明基板10の表面に形成したマスク層20を蒸発除去して開口部を形成する。
本発明では、開口部がオーバーハング形状または逆テーパ形状であることが好ましい。
このような形状であれば、より精密に第1反射防止層30、第2反射防止層32、および電極層40等を容易に形成することができるからである。
このような第1レーザ光14をマスク層20に下面側から照射してマスク層20に開口を形成する場合には、一般的にマスク層に入射した第1レーザ光14はマスク層20の内部へ侵入するにつれて、そのエネルギーが減衰していくので、開口部の断面形状は、逆テーパ形状となるように形成される。逆テーパ形状とは、マスク層20の開口部の大きさが透明基板10に向かうにつれて大きくなっていく形状である。
また、第1レーザ光14をマスク層20に上面側から照射してオーバーハング形状の開口を形成することができる。オーバーハング形状とは、例えばマスク層20を2層形成して開口部を形成する際に、上層の開口部の大きさが下層の開口部の大きさよりも小さい状態を指す。すなわち、上層の開口部の端部が下層の開口部の端部よりもはみ出している形状のことである。
以下に、第1レーザ光14を用いてマスク層20を加工し、開口部を形成する方法について具体的に説明する。図3〜図5に、透明基板10上に形成されたマスク層20の開口部を、その断面形状が逆テーパ形状またはオーバーハング形状に加工する工程を示す。
尚、この具体的説明において、用いるマスク層形成材料、マスク層形成方法およびマスク層の厚さ等は、上記のマスク層形成工程で示したものと同様である。
まず、図3に示すオーバーハング形状の開口部を形成する工程について説明する。透明基板10上に液状のマスク層形成材料を塗布する、またはフィルム状のマスク層形成材料を積層して1層目のマスク層20aを形成する(図3(a))。そして、マスク層20a側からフォトマスク12を介して第1レーザ光14を照射して(図3(b))、開口部を形成する(図3(c))。この開口部の断面形状は、透明基板10の表面に向かうにつれて狭くなっており、いわゆる順テーパ形状を有している。次いで、この1層目のマスク層20aの上面に、フィルム状のマスク層形成材料を積層して2層目のマスク層20bを形成する(図3(d))。そして、マスク層20b側からフォトマスク12を介して第1レーザ光14を照射して(図3(e))、開口部を形成する(図3(f))。2層目のマスク層20bの開口部の形成は、その開口部の大きさが1層目のマスク層20aに形成した開口部の大きさよりも小さくなるように行う。これにより、図3(f)に示すように、開口部における2層目のマスク層20bの端部が1層目のマスク層20aの端部よりも突き出た形状となり、オーバーハング形状の開口部を形成することができる。そして、後述する次の反射防止層形成工程で第1反射防止層30を形成すれば、図3(g)のようになる。
また、マスク層20を第1レーザ光14を用いてオーバーハング形状に加工する方法は、上記マスク層20を2層形成する方法の他に、第1レーザ光14の焦点を変えて2回照射する方法によって行うこともできる。この工程を図4に示し具体的に説明する。まず、透明基板10上に液状のマスク層形成材料を塗布する、またはフィルム状のマスク層形成材料を積層してマスク層20を形成する(図4(a))。そして、マスク層20の上面側からフォトマスク12を介して第1レーザ光14を照射することにより(図4(b))、マスク層20は順テーパ形状に加工される(図4(c))。その後、第1レーザ光14の焦点を移動させて再度フォトマスク12を介して第1レーザ光14を照射する(図4(d))。
これにより、マスク層20の開口部の断面形状は、順テーパ形状の途中から逆テーパ形状に加工された形状となる(図4(e))。これは、1回目のレーザ光照射にて順テーパ形状に加工されているため、2回目のレーザ光照射の際には第1レーザ光14のエネルギーを吸収するマスク層形成材料がなく、透明基板10の上面に近い焦点近傍で横方向のマスク層形成材料にエネルギーが加えられるためである。そして、後述する次の反射防止層形成工程で第1反射防止層30を形成すれば、図4(f)のようになる。
次に、マスク層20を逆テーパ形状に加工する方法を図5に示し具体的に説明する。
まず、透明基板10上に液状のマスク層形成材料を塗布する、またはフィルム状のマスク層形成材料を積層してマスク層20を形成する(図5(a))。そして、透明基板10の下面側からフォトマスク12を介して第1レーザ光14を照射する(図5(b))。これにより、透明基板10を透過した第1レーザ光14がマスク層20を加工して、マスク層20に断面形状が逆テーパ形状となる開口部を形成することができる(図5(c))。そして、後述する次の反射防止層形成工程で第1反射防止層30を形成すれば、図5(d)のようになる。
尚、この方法は、1回のレーザ光照射で確実に逆テーパ形状の開口部を形成することができるので、最も効率よく逆テーパ形状の開口部を形成することができる方法である。
このような方法のいずれか、または各方法を組み合わせて用いれば、断面形状がオーバーハング形状または逆テーパ形状である開口部をマスク層20に形成することが可能となる。
本発明の開口部形成工程において開口部を形成するにあたり、用いる第1レーザ光14は、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜5J/cm2、好ましくは、0.5〜3J/cm2のレーザ光である。第1レーザ光はパルスであっても、CW(連続光)であってもよい。
このようなレーザ光として、具体的には、YAGレーザ光(波長:1064nm)、YAGレーザ光(波長:532nm)等が挙げられる。
このような第1レーザ光14を、前述のような材質のマスク層20に照射すれば、極短時間の照射のみで開口部の透明基板10の表面にマスク層20が残存することなく、確実にオーバーハング形状または逆テーパ形状等の開口部を形成することができる。
<反射防止層形成工程>
本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例において、反射防止層形成工程では、透明基板10上に、所定の膜厚を有するクロム酸化物からなる第1反射防止層30と、Crからなる第2反射防止層32との2層構造からなる反射防止層を製造する。
透明基板10上に第1反射防止層30を形成し、その上面に第2反射防止層32を形成して2層構造とすることで、各層からの反射光が干渉し、反射率が低下し、鮮明な画像が表示できる。
<第1反射防止層>
本発明の好適実施例において、第1反射防止層30の材料はクロム酸化物および/またはチタン酸化物からなることが好ましい。第1反射防止層30を形成する材料の全体に対して、クロム酸化物および/またはチタン酸化物(クロム酸化物およびチタン酸化物の含有量の合計)が95質量%以上含有されれば、本発明の反射防止層として好ましい。
ここで、クロム酸化物とは、酸素欠損型のCrO(1.0≦X<1.5)、Crなどを意味する。クロム酸化物が酸素欠損型のCrO(1≦X<1.5)であると、反射特性が良好となり特に好ましい。
また、チタン酸化物とは、酸素欠損型のTiO(1.0≦X<2.0)、TiOなどを意味する。チタン酸化物が酸素欠損型のTiO(1.0≦X<2.0)であると、反射特性が良好となり特に好ましい。
また、クロム酸化物および/またはチタン酸化物は、さらに炭素、窒素等を含有していてもよい。特に炭素および/または窒素を、第1反射防止層30を形成する材料に含有させることにより、消衰係数、膜の屈折率を微調整できるため、第2反射防止層32の光学特性と整合させることで可視域から本発明で使用されるレーザ波長範囲において反射防止特性を良好とできる点で好ましい。クロム酸化物に窒素を含有している場合、この酸窒化クロム膜の組成は、Cr1−Y−Zと表す場合に、0.3≦Y≦0.55、0.03≦Z≦0.2であることが好ましい。
本発明において第1反射防止層30の厚さは、30nm〜100nmとすることが好ましい。この範囲からはずれると、反射光の干渉を利用して反射率を低下させることが困難になる。厚さは、該範囲で、膜の屈折率、消衰係数などから、適宜調整されればよい。
また、第1反射防止膜30は、実質的に透明であり、波長550nmでの屈折率が1.9〜2.8であることが好ましく、1.9〜2.4であることがより好ましい。この範囲を外れると、第1反射防止層30からと第2反射防止層32からとの反射光を干渉させて、反射光を低減することが困難になる。実質的に透明であるとは、消衰係数が1.5以下、より好ましくは0.7以下であることをいい、これにより、十分な光の干渉を生じさせることができるようになる。
また、第1反射防止膜30は複数の膜であってもよい。具体的には、基板から酸化クロム、窒化クロムを順に積層したものが例示される。
<第2反射防止層>
本発明の好適実施例において、第2反射防止層32はCrおよび/またはTiからなる。第2反射防止層32を形成する材料の全体に対して、Crおよび/またはTiが95質量%以上含有されれば、本発明の反射防止層としての機能を果たす。また、第2反射防止層32をCrおよび/またはTiとすることで、後述するような薄膜層を保護することができる点で好ましい。
また、Crおよび/またはTiは、さらに炭素、窒素等を含有していてもよい。特に炭素および/または窒素を、第2反射防止層32を形成する材料に含有させることにより、消衰係数、膜の屈折率を微調整できるため、第1反射防止層30の光学特性と整合させることで可視光領域から本発明で使用されるレーザ波長範囲において反射防止特性を良好とできる点で好ましい。
本発明の第2反射防止層32は光透過率を低くして、可視光領域で実質的に不透明とする。実質的に不透明にするためには、通常、可視光透過率で、0.0001〜0.1%とされれば良い。具体的には、厚さを10〜200nm、好ましくは20〜100nmとする。
本発明の第1反射防止層30および第2反射防止層32を形成するためには、通常のスパッタリングや蒸着法によって行なえる。スパッタリングにより、第2反射防止層32のCr層を形成するためには、クロムターゲットを用い、アルゴン等の不活性雰囲気下で、スパッタリングを行なえばよい。Ti層を形成する場合も同様である。ここでアルゴン等にNやCHなどを混合させてスパッタリングを行ってもよい。また、第1反射防止層30のクロム酸化物層を形成するためには、クロムターゲットを用い、酸素を含む雰囲気下でスパッタリングを行なう方法のほか、酸化クロムターゲットを用いることも可能である。チタン酸化物層を形成する場合も同様である。ここでN、CO、CHなどを混合させてスパッタリングを行ってもよい。
透明基板10上に形成される第1反射防止層30および第2反射防止層32が、上記の厚さとなるようにするには、スパッタリングや蒸着法等による反応時間等を制御することで調整可能である。
このような方法でマスク層20が形成された透明基板10の上面側に、第1反射防止層30および第2反射防止層32を形成する場合、マスク層20には上記開口部形成工程で形成した開口部の部分の透明基板10が露出しているので、この開口部では、透明基板10の表面(上面)に第1反射防止層30および第2反射防止層32が形成される。その他の開口部以外の部分では、マスク層20の上面に第1反射防止層30および第2反射防止層32が形成される。
透明基板10上に形成される第1反射防止層30および第2反射防止層32の画素表示領域のパターン幅は、目的のコントラストと輝度とのバランスを考慮して決めることが好ましく、例えば30μm以下である。広すぎるとPDP表示装置から発する光そのものが遮光されて、十分な輝度を確保できなくなる。
本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例の反射防止層形成工程においては、上記の好適実施例に例示した第1反射防止層30および第2反射防止層32の2層を形成するものに限定されない。この2層の他に、さらに複数の層を有してもよい。
<電極層形成工程>
本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例において、電極層形成工程では、第2反射防止層32の上面側に電極層40を形成する。
この電極層40を形成する電極層形成材料の材質は、電極としての機能を果たすものであれば特に限定されない。例えば、銅、銀、アルミニウム、金等を用いることができる。
これらの中でも銅が好ましい。理由は、導電性が高く、材料として安価であるためである。
このような材質の電極層形成材料を用いて電極層40を形成する方法は、前記反射防止層形成工程で示した方法と同様である。これらの方法により電極層40を形成することができる。電極層40の厚さは通常1〜4μm程度とする。この厚さを調製する方法も、前記反射防止層形成工程で示した方法と同様である。
このような電極層40を上記反射防止層と共に、プラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプとして使用するに当たり、電極および/またはブラックストライプを誘電体により被覆する場合がある。本発明の電極および/またはブラックストライプの誘電体に対する耐性は、ITOと比較して格段に高く侵食される程度も非常に低いが、以下に例示する2つの方法により、電極は、より侵食されにくくなり好ましい。
第1の方法は、電極層形成工程の後に、Crおよび/またはTiからなる層を形成するCr・Ti層形成工程を具備するもので、前記電極層40の上面に、さらに保護層としてCrおよび/またはTiからなる層を形成する方法である。これにより誘電体が電極層40に直接接することがなくなるので、電極層40は侵食されにくい。
該Crおよび/またはTiからなる層を形成する方法は、前記第1反射防止層および第2反射防止層を形成する方法と同様である。
該Crおよび/またはTiからなる層の厚さは、0.05〜0.2μmであればよい。
この厚さであれば、電極層40が誘電体により侵食されるのを防止、または抑制することができる。この厚さに調整する方法も、前記第1反射防止層および第2反射防止層を形成する方法と同様である。
第2の方法は、上記電極層40にCrおよび/またはTiを含有させる方法である。Crは誘電体に対する耐性が高いからである。具体的には、電極層40を、Crおよび/またはTiと、Cuとの合金からなる層とするものが挙げられる。
Crおよび/またはTiが電極層40を構成する材料の全体に対して5〜15質量%含有していると、電極層40は誘電体に対して十分な耐性を有し、かつ導電性が保たれるので好ましい。
該Crおよび/またはTiを含有した電極層を形成するには、Crおよび/またはTiを含有した前記電極層形成材料を用いて、前記反射防止層を形成する方法と同様の方法を適用すればよい。
<剥離工程>
本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法の好適実施例において、剥離工程では、前記マスク層20に第2レーザ光15を照射して、マスク層20を透明基板10から剥離する。マスク層20に第2レーザ光15を照射すると、アブレーションと熱エネルギーとの併用によってマスク層20が蒸発する。この結果、マスク層20は透明基板10から剥離する。
ここで第2レーザ光15の種類は、前述の第1レーザ光14と同様にエキシマレーザ光やYAGレーザ光等を用いることができる。
また第2レーザ光15の強度は、第1レーザ光14と同様に、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜5J/cm2とする。第2レーザ光15の強度がこの範囲であれば、前述のように、透明基板10上に残存させる第1反射防止層30、第2反射防止層32、および電極層40等にダメージを与えることなく、確実にマスク層20を透明基板10から剥離することができる。
尚、第1レーザ光14と第2レーザ光15との種類や強度は同じであっても違っていてもよい。装置のコスト等を考慮すれば、同じであることが好ましい。
また、図2(g)では、マスク層20上に、第1反射防止層30、第2反射防止層32、および電極層40が形成されているが、このような場合は、透明基板10の下面側から第2レーザ光15を照射したほうが、より確実に、かつ、残渣が少なくマスク層20を透明基板10から剥離することができるので好ましい。
また、本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法において、剥離工程では、粘着剤が付いたフィルムを電極層40の上に貼り、その後マスク層20ごと透明基板10から剥がしてもよい。
<接着力低下工程>
尚、剥離工程の直前にマスク層20と透明基板10との接着性を低下させる、または無くす(以下、これらをまとめて単に「接着性を低下させる」という)ために、光によってこれらの接着性を低下させる工程(以下、「接着力低下工程」という)を設けてもよい。
マスク層20上の第1反射防止層30、第2反射防止層32および電極層40を成膜した後、透明基板10側(下面側)から光を照射する。ここで光は紫外光が好ましい。これにより、マスク層形成材料が分解・劣化する。その結果、マスク層20と透明基板10との接着性が低下する。従って、この場合、マスク層形成材料としては、光の照射により分解・劣化を起こす成分を含む材料を用いればよい。さらに、マスク層形成材料の種類が異なる場合には、それら各マスク層形成材料に対応した波長の光を用いて照射すればよい。
これにより、マスク層20を透明基板10から剥離しやすくするとともに、剥離した後の残渣を減少させることができる。
<薄膜層>
本発明は、上記の第1反射防止層30、第2反射防止層32、および電極層40の他に、さらに複数の薄膜層(複数層)を形成することができる。例えば、さらにもう1層の薄膜層を形成する場合、上記マスク層形成工程の前、または、上記剥離工程の後に、透明基板10の上面にさらに薄膜層を形成するとともに、該薄膜層に第3レーザ光を照射することによって、薄膜層の一部を直接除去加工(ダイレクトパターニング)する。このようなダイレクトパターニングを利用することにより、薄膜層を容易に形成することができる。
また、上記剥離工程の後に薄膜層の形成を行った場合には、後述する第3レーザ光の照射による該薄膜層のダイレクトパターニングは、透明基板10上および電極層40上に形成された薄膜層に対して、特に、該薄膜層のうち透明基板10上に直接形成された部分に対して行えばよい。
一方、上記マスク層形成工程前に薄膜層の形成を行った場合には、後述する第3レーザ光の照射による該薄膜層のダイレクトパターニングは、第1反射防止層30、第2反射防止層32および電極層40を形成するためのマスク層の形成前に(すなわち、透明基板10上に薄膜層のみが形成された状態で)行ってもよく、電極層40の形成後に(すなわち、薄膜層上に第1反射防止層30、第2反射防止層32および電極層40が形成された後に)行ってもよい。尚、上記マスク層形成工程前に薄膜層の形成を行う場合において、薄膜層のダイレクトパターニングを第1反射防止層30、第2反射防止層32および電極層40の形成後に行う場合は、第1反射防止層30、第2反射防止層32および電極層40を形成するためのマスク層は、透明基板10上ではなく、加工する前の薄膜層上のみに形成すればよいため、さらに一層効率的かつ高精度のパターンを形成することが可能となる。
薄膜層をダイレクトパターニングするための第3レーザ光は、エキシマレーザ光やYAGレーザ光等であって、上述したマスク層の開口および剥離に用いる第1レーザ光、第2レーザ光(波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜5J/cm2のレーザ光)よりもエネルギー密度が高く、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が6〜40J/cm2のレーザ光を用いることが好ましい。
また、薄膜層に用いることのできる材料は、前記の薄膜層をダイレクトパターニングするための第3レーザ光の照射によって直接除去加工が可能な材料であればよく、具体的には、In、SnO等の酸化物やCr、Ti等の金属およびこれらの酸化物が好適に例示される。すなわち、薄膜層の材料および用いる第3レーザ光とはこれらの組合せに応じて適宜選択すればよい。
このような薄膜層は第1反射防止層30、第2反射防止層32および電極層40の形成と同様な方法で形成することができる。薄膜層の厚さは通常0.2μm程度とするが、この厚さを調整する方法も第1反射防止層、第2反射防止層および電極層40と同様である。
また、本発明は、例えば、上記好適実施例における各工程の順番を適宜入れ換えたり、さらに別の薄膜を形成する工程を加えてもよい。
また、本発明は、クロム酸化物および/またはチタン酸化物からなる第1反射防止層と、Crおよび/またはTiからなる第2反射防止層と、Cuからなる電極層と、を有する電極および/またはブラックストライプが付いたプラズマディスプレイ基板であり、以上に示したプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法により製造することができる。
本発明の電極および/またはブラックストライプが付いたプラズマディスプレイ基板において、第1反射防止層と、第2反射防止層と、電極層とは、この順に基板上に積層されているが、各層の間に、別の層が形成されていてもよい。
次に、以上のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法により製造された、プラズマディスプレイ基板用、電極およびブラックストライプが付いたプラズマディスプレイ前面基板について、図6および図7を用いて説明する。
図6は、本発明のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法により形成された、プラズマディスプレイ基板用、電極62およびブラックストライプ61が付いた透明基板60の一例を示している。また、図7は図6のA−A’線断面図を示している。
図7に示すように、透明基板60の上面に、第1反射防止層63、第2反射防止層64、電極層66、保護層68の順に形成している。このような層構造とすることで、ブラックストライプだけではなく、バス電極、表示電極部にも反射防止層が形成されるため、より外光等の反射が抑制され、これを用いてなるPDP表示装置上に鮮明な画像を形成することができる。
これらの層の全体の、基板側(透明基板60側)からの可視光反射率は50%以下、特に40%以下であることが好ましく、10%以下であることが更に好ましい。この範囲の可視光反射率となるようにすれば、これを用いてなるPDP表示装置上により鮮明な画像を形成することができる。
また、本発明のプラズマディルプレイ基板用電極は、従来、バス電極として用いられている電極層を表示電極としても用いているので、従来のプラズマディスプレイ基板用電極のように、まず、透明電極からなる表示電極を形成し、その後、その表示電極の一部にバス電極を形成する必要はない。従って、より短時間、低コストで、より確実にプラズマディスプレイ基板用電極を製造することができる。
また、電極およびブラックストライプを同一の工程で作成することができ、非常に大きなコストダウンが期待できる。
従って、本発明のプラズマディスプレイ基板用電極が付いたプラズマディスプレイ基板を用いてなるPDPも、同様に、より低コストで製造することができる。
尚、本発明のプラズマディスプレイ基板用電極の製造方法により、アドレス電極が付いたプラズマディスプレイ背面基板を製造することもできる。さらに、このプラズマディスプレイ背面基板を用いて、PDPを製造することもできる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例に係るプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法を図8〜図10に基づき説明する。
本実施例においては、マスク層として、カーボンブラックを40質量%含有するアクリル樹脂からなるマスク層形成材料からなるフィルム(以下、単に「マスクフィルム」という。)を用い、第1反射防止層形成材料として金属Cr(純度:99.99%以上)、第2反射防止層形成材料として金属Cr(純度:99.99%以上)、電極層形成材料として金属銅(純度:99.99%以上)、保護層形成材料として金属Cr(純度:99.99%以上)を用いる。
マスクフィルムならびに第1反射防止層、第2反射防止層、電極層、保護層は、図8〜図10に示すプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプを形成する工程により形成する。
図8〜図10に示すように、実施例に係るプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法は、(1)マスクフィルムの貼り付け工程(図8(a)・(b))、(2)レーザ光照射による開口部形成工程(図8(c))、(3)反射防止層形成工程(図9(d)・(e))、(4)電極層および保護層形成工程(図10(f)・(g))、(5)レーザ光照射によるマスク層の剥離工程(図10(h))を具備する。
具体的には、まず、ガラス基板70(図8(a))上に、厚さ15μmのマスクフィルム72をフィルムラミネータ74で均一に貼り付ける(図8(b))。次に、ガラス基板70に、第1レーザ光として、波長が1064nm、エネルギー密度が1J/cm2のYAGレーザ光を、フォトマスク78を介して照射する(図8(c))。これにより、マスクフィルム72の開口部の断面形状が逆テーパ形状となる。その後、このガラス基板70をスパッタ成膜装置80に入れ、ガラス基板70およびマスクフィルム72上に、第1反射防止層82であるCrO1.3層をスパッタ成膜により形成する(図9(d))。この第1反射防止層82の厚さは0.05μmであり、第1反射防止層82は、マスクフィルム72上とガラス基板70上とに完全に分離して成膜される。そしてさらに同じスパッタ成膜装置80を用いて、第1反射防止層82上に、第2反射防止層84であるCr層、電極層86であるCu層、保護層88であるCr層の順に各層をスパッタ成膜する(図9(e)〜図10(g))。各々の層の厚さは、第2反射防止層84が、約0.08μm、電極層86が約3μm、保護層88が約0.1μmである。
各々の層は、マスクフィルム72上とガラス基板70上とで完全に分離して成膜される。
そして最後に、第2レーザ光として、波長が1064nm、エネルギー密度が0.25J/cm2のYAGレーザ光を、ガラス基板70の側からマスクフィルム72に照射して、マスクフィルム72をガラス基板70から剥離する(図10(h))。
以上の工程により、図6および図7に示したものと同様なプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプを製造することができる。また、この表示電極は、ITOと同等以下の抵抗を有し、優れたコントラストを有している。また、誘電体による侵食も認められない。
本発明によれば、電極やブラックストライプを、同一材料で、安価で、低抵抗で、誘電体による侵食等が低い材料で透明基板に形成してプラズマディスプレイ基板を製造でき、さらに該プラズマディスプレイ基板を用いて鮮明な画像を表示できるプラズマディスプレイ装置を製造できる。

なお、2004年9月27日に出願された日本特許出願2004−279497号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (19)

  1. 透明基板上にマスク層を形成するマスク層形成工程と、
    第1レーザ光を照射して前記マスク層に開口部を形成する開口部形成工程と、
    前記透明基板上および前記マスク層上に反射防止層を形成する反射防止層形成工程と、
    前記反射防止層の上面側に電極層を形成する電極層形成工程と、
    前記マスク層を前記透明基板上から剥離する剥離工程と、
    を具備する、プラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  2. 前記剥離工程では、第2レーザ光を照射して前記マスク層を前記透明基板上から剥離することを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  3. 前記反射防止層が、クロム酸化物および/またはチタン酸化物からなる第1反射防止層と、Crおよび/またはTiからなる第2反射防止層とを含む請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  4. 前記マスク層が、有機材料で構成されている請求項1〜3のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  5. 前記マスク層が、黒色顔料もしくは黒色染料を10〜99質量%含有する材料で構成されている請求項1〜4のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  6. 前記マスク層の層厚が、5〜20μmである請求項1〜5のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  7. 前記第1レーザ光または前記第2レーザ光が、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜5J/cm2のレーザ光である請求項1〜6のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  8. 前記第2レーザ光が、波長が500〜1500nm、エネルギー密度が0.1〜1J/cm2のレーザ光である請求項5に記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  9. 前記マスク層の前記第2レーザ光に対する吸収率が、前記反射防止層の前記第2レーザ光に対する吸収率の2倍以上である請求項2〜8のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  10. 前記マスク層の前記第1レーザ光に対する吸収率が70%以上である請求項1〜9のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  11. 前記開口部が、オーバーハング形状または逆テーパ形状である請求項1〜10のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  12. 前記電極層が、銅、銀、アルミニウムまたは金からなり、該電極層にCrおよび/またはTiを含有させてなる請求項1〜11のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  13. 前記電極層形成工程の後に、Crおよび/またはTiからなる層を形成するCr・Ti層形成工程を具備する請求項1〜11のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  14. 前記マスク層形成工程の前または前記剥離工程の後に、薄膜層を形成し、該薄膜層に第3レーザ光を照射することによって該薄膜層の一部を除去する工程を具備する請求項1〜13のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法。
  15. 透明基板上にマスク層を形成するマスク層形成工程と、
    第1レーザ光を照射して前記マスク層に開口部を形成する開口部形成工程と、
    前記透明基板上および前記マスク層上に反射防止層を形成する反射防止層形成工程と、
    前記反射防止層の上面側に電極層を形成する電極層形成工程と、
    前記マスク層を前記透明基板上から剥離する剥離工程と、
    を具備する、プラズマディスプレイ基板用、電極およびブラックストライプの製造方法。
  16. 上記請求項1〜15のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板用、電極および/またはブラックストライプの製造方法により製造される、電極および/またはブラックストライプが付いたプラズマディスプレイ基板。
  17. クロム酸化物および/またはチタン酸化物からなる第1反射防止層と、
    Crおよび/またはTiからなる第2反射防止層と、
    Cuからなる電極層と、
    を透明基板上にこの順序で有する、電極および/またはブラックストライプが付いたプラズマディスプレイ基板。
  18. 前記プラズマディスプレイ基板がプラズマディスプレイ前面基板であり、前記電極および/または前記ブラックストライプの基板側からの可視光反射率が50%以下であることを特徴とする請求項16または17に記載のプラズマディスプレイ用基板。
  19. 請求項16〜18のいずれかに記載のプラズマディスプレイ基板を用いてなるプラズマディスプレイパネル。

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