JPWO2006028085A1 - X線ct装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法 - Google Patents

X線ct装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

被検体にX線を照射するX線源と、前記X線源に対向して配置され、前記被検体を透過した前記X線を検出して前記被検体のX線画像データを出力するX線検出器と、前記X線源及び前記X線検出器を、所定の角度毎に回転移動させる回転手段と、前記所定の角度毎に、前記X線源及び前記X線検出器の空間位置の変位量を算出し、前記X線画像データに対して前記変位量に基づいた位置修正をするための空間変位量補正情報を生成する空間変位量補正情報生成手段と、前記空間変位量補正情報に基づいて前記X線画像データを位置修正し、位置修正後の前記X線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、前記被検体のX線CT像を生成する画像再構成手段と、を備えることを特徴とする。

Description

本発明は、X線CT装置に係り、特に、2次元X線検出器による回転撮影データから3次元的X線CT像を再構成するのに有効な技術に関するものである。本出願は、日本国特許法に基づく特許出願特願第2004―262671号に基づくパリ優先権主張を伴う出願であり、特願第2004―262671号の利益を享受するために参照による援用を受ける出願である。
従来のコーンビームX線CT装置は、X放射状のX線を被写体に照射するX線源と該X線源に対向配置され被写体を透過した透過X線強度画像を撮影する撮像手段とを備える撮影系と、該撮影系を被写体の周囲に回転させる回転手段と、透過X線強度画像から被写体の再構成像を再構成する再構成手段と、撮影系の回転中心軸を透過X線強度画像上に投影した位置である回転中心軸投影位置を変化させる回転中心軸投影位置設定手段とを具備し、回転中心軸投影位置設定手段が設定した回転中心軸投影位置を用いて再構成した再構成像のコントラストに基づいて、撮影系の回転中心軸投影位置を推定し、推定された回転中心軸投影位置で再構成された再構成像から前記被写体のX線断層像又は/及びX線3次元像を生成し、そのX線断層像又は/及びX線3次元像を表示する。(例えば、特許文献1)
上記特許文献1では、X線源−2次元X線検出器の空間位置が変位しない前提での撮影系の回転中心軸投影位置が推定されている。
特開2000-201918号公報。
しかしながら、上記特許文献1では、回転撮影中にX線源−2次元X線検出器の空間位置が重力や遠心力の影響により変位するX線CT装置(例えば、C型アームのX線CT装置)に対して3次元的X線CT像を正確に結像させるための手法について配慮されていない。
本発明の目的は、X線源−2次元X線検出器の空間位置が回転によって変位するX線CT装置においても、3次元的X線CT像を結像することが可能なX線CT装置を提供することにある。
本発明のX線CT装置は、被検体にX線を照射するX線源と、前記X線源に対向して配置され、前記被検体を透過した前記X線を検出して前記被検体のX線画像データを出力するX線検出器と、前記X線源及び前記X線検出器を、所定の角度毎に回転移動させる回転手段と、前記所定の角度毎に、前記X線源及び前記X線検出器の空間位置の変位量を算出し、前記X線画像データに対して前記変位量に基づいた位置修正をするための空間変位量補正情報を生成する空間変位量補正情報生成手段と、前記空間変位量補正情報に基づいて前記X線画像データを位置修正し、位置修正後の前記X線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、前記被検体のX線CT像を生成する画像再構成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理プログラムは、X線CT装置に備えられたX線源及び前記X線検出器を所定の角度毎に回転させたときに生じる前記X線源及び前記X線検出器の空間位置の変位量を算出して、前記X線CT装置から取得したX線画像データに対して前記変位量に基づいた位置修正をするための空間変位量補正情報を生成する空間変位量補正情報生成ステップと、前記X線CT装置が被検体を撮影して得たX線画像データを読み込む読込ステップと、前記空間変位量補正情報に基づいて前記X線画像データを位置修正し、そのX線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、前記被検体のX線CT像を生成する画像再構成ステップと、前記X線CT像を表示する表示ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、X線CT装置に備えられたX線源及び前記X線検出器を所定の角度毎に回転させたときに生じる前記X線源及び前記X線検出器の空間位置の変位量を算出して、前記X線CT装置から取得したX線画像データに対して前記変位量に基づいた位置修正をするための空間変位量補正情報を生成する空間変位量補正情報生成ステップと、前記X線CT装置が被検体を撮影して得たX線画像データを読み込む読込ステップと、前記空間変位量補正情報に基づいて前記X線画像データを位置修正し、そのX線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、前記被検体のX線CT像を生成する画像再構成ステップと、前記X線CT像を表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、X線源−2次元X線検出器の空間位置が変位するX線CT装置においても3次元的X線CT像を結像することができる。
本発明を適用したC型アーム方式のコーンビームX線CT装置1の概略構成を示すブロック図である。 画像歪み補正テーブルの生成に使用されるホールチャート18を示す概念図である。 ワイヤー状ファントム50が、ファントム保持体50aを用いて寝台17上に載置され、回転撮影される状態を説明するための概念図である。 図3のファントムを寝台に載置した状態を示す概念図である。 2次元X線検出器12で収集されたワイヤー状ファントム50のファントム投影像35を示す模式図である。 本発明の実施の形態における幾何学パラメータ計算手段300が、幾何学パラメータ計算処理を行う手順を示すフローチャートである。 回転中心軸の投影が+u方向に誤差を持つ場合のワイヤー再構成断面像について示した図である。 回転中心軸の投影が−u方向に誤差を持つ場合のワイヤー再構成断面像について示した図である。 回転中心軸投影位置決定手段350が、回転中心軸投影位置を決定する手順を示すフローチャートである。 X線源−2次元X線検出器の空間変位が残る場合のワイヤー再構成断面像を示す模式図である。 空間変位量補正情報生成手段380が、空間変位量補正情報を生成する手順を示すフローチャートである。 空間変位量補正情報を生成するための幾何学的計算を説明するための概念図である。 回転中心軸投影位置とX線源−2次元X線検出器の空間変位量の補正が完了し、ワイヤー再構成断面像が1点に結像した状態を示す模式図である。 本発明の第二の実施形態を説明するためのブロック図である。 本発明の第二の実施形態を説明するための概念図であって、寝台17の裏面にコントラストの高いワイヤー線70が固定されている状態を示す。 本発明の第二の実施形態における位置合わせ再構成手段400が、位置合わせ再構成処理を行う手順を示すフローチャートである。 図16に示された一処理であるワイヤー抽出処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 本発明を適用したC型アーム方式のコーンビームX線CT装置1bであって、DSAに適用したコーンビームX線CT装置1bの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第三の実施形態における位置合わせDSA再構成手段500が、位置合わせDSA再構成処理を行う手順を示す、第一のフローチャートである。 本発明の第三の実施形態における位置合わせDSA再構成手段500が、位置合わせDSA再構成処理を行う手順を示す、第二のフローチャートである。 本発明を適用したC型アーム方式のコーンビームX線CT装置1cであって、FPDを用いた2次元X線検出器を備えたコーンビームX線CT装置1cの概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…コーンビームX線CT装置、10…撮影部、11…X線源、11t…X線管、11c…コリメータ、12…2次元X線検出器、12i…X線イメージインテンシファイア、12c…テレビカメラ、12f…フラットパネルディテクター(FPD)、13…C型アーム、14…C型アーム保持体、15…天井支持体、16…天井レール、17…寝台、18…ホールチャート、18h…ホール、20…制御演算部、30…回転軌道面(ミッドプレーン)、31…回転中心軸、32…回転中心、33…回転中心軸のX線入射面への投影、35…ファントム投影像、40…被検体、50…ワイヤー状ファントム、50a…ファントム保持体、51…幾何学的に正しいワイヤー投影位置、52…シフトしたワイヤー投影位置、53…ワイヤー再構成像、54…回転中心軸の投影が+u方向に誤差を持つ場合のワイヤー再構成断面像、55…回転中心軸の投影が−u方向に誤差を持つ場合のワイヤー再構成断面像、56…X線源11−2次元X線検出器12の空間変位が残る場合のワイヤー再構成断面像、56a…基準ワイヤー再構成像、57…ワイヤー再構成点を固定した後の再構成断面像、65…変位量、70…患者ベッドの裏側に配置した高コントラストのワイヤー線、80…表示装置、90…入力装置、100…撮影部制御手段、101…撮影系回転制御手段、102…撮影系位置制御手段、103…X線照射制御手段、104…寝台制御手段、105…検出系制御手段、110…画像収集手段、200…再構成手段、201…前処理手段、202…画像歪み補正手段、203…フィルタリング手段、204…逆投影手段、210…画像表示手段、300…幾何学パラメータ計算手段、320…画像歪み補正テーブル生成手段、330…画像歪み補正テーブル格納手段、350…回転中心軸投影位置決定手段、380…空間変位量補正情報生成手段、390…空間変位量補正情報格納手段、400…位置合わせ再構成手段、410…ワイヤー抽出手段、500…位置合わせDSA再構成手段、540…差分手段
以下、添付図面に従って本発明に係るX線CT装置の好ましい実施の形態について詳説する。
<第一実施形態>
図1は、本発明を適用したC型アーム方式のコーンビームX線CT装置1であって、X線イメージインテンシファイア12iと、X線イメージインテンシファイア12iによる可視光像を撮影するテレビカメラ12cとからなるX線検出器を備えたX線CT装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、画像歪み補正テーブルの生成に使用されるホールチャート18を示す概念図である。
図1及び図1aのコーンビームX線CT装置1は、被検体40に対してX線を照射し、被検体40のX線透過画像を撮影してX線画像データを得る撮影部10と、撮影部10の各構成要素を制御したり、X線画像データに基づいて被検体40の3次元的X線CT像を再構成したりする制御演算部20とを備える。また、画像を表示する表示装置80と、表示装置80に表示された画像の位置を移動するための指示を入力するためのトラックボールやマウスからなる入力装置90とを備える。
(撮影部10)
撮影部10は、被検体40を載せる寝台17と、寝台17に載せられた被検体40にX線を照射するX線源11と、X線源11に対向する位置に設置され、被検体40を透過したX線を検出することによりX線画像データを出力する2次元X線検出器12と、X線源11及び2次元X線検出器12を機械的に接続するC型アーム13とを備える。また撮影部10は、C型アーム13を保持するC型アーム保持体14と、C型アーム保持体14を天井に取り付ける天井支持体15と、天井支持体15を図1の状態で、前後左右の2次元方向に移動可能に支持する天井レール16とを備える。
X線源11は、X線を発生するX線管11tと、X線管11tからのX線照射の方向を円錐または四角錐状に制御するコリメータ11cとを備える。
2次元X線検出器12は、X線透過像を可視光像に変換するX線イメージインテンシファイア12iと、X線イメージインテンシファイア12iによる可視光像を撮影するテレビカメラ12cとを備える。なお図1のX線CT装置、2次元X線検出器12は、X線イメージインテンシファイア12i及びテレビカメラ12cを備えるが、第四実施形態に記載したように、2次元X線検出器12は、TFT素子を用いるフラットパネルディテクター(FPD)等に置き換えてもよい。
上記C型アーム13は、被検体40の撮影に際して、所定の投影角度毎に回転中心軸31を中心として回転移動する。これにより、上記X線源11及び2次元X線検出器12は、ほぼ同一の円軌道上で回転移動しながら、X線撮影を行う。この回転移動については、画像再構成演算に使用される幾何学パラメータが存在する。すなわち、C型アーム13が回転移動することにより、X線源11と2次元X線検出器12とが描く円軌道を含む面である回転軌道面(ミッドプレーン)30と、回転中心軸31、及び回転中心軸31と回転軌道面30との交点である回転中心32である。
これらの幾何学パラメータは、原理的には、撮影部10の設計データから定まるが、実際的には撮影部10の制作誤差や部材の変形に起因して、個々のコーンビームX線CT装置1に固有の値となる。
(制御演算部20)
制御演算部20は、撮影部10を制御する撮影部制御手段100と、撮影部10が出力したX線画像データを収集して格納する画像収集手段110と、収集されたX線画像データに基づいて3次元的X線CT像を再構成する再構成手段200と、撮影部10の機械的製作上の誤差を数値的に表わし、再構成手段200における3次元再構成の際に補正データとして用いる幾何学パラメータを求めるための幾何学パラメータ計算手段300とを備える。更に、再構成手段200で生成した3次元的X線CT像を表示する画像表示手段210を備える。
撮影部制御手段100は、C型アーム13が、回転中心軸31の回りを回転する(以下、「プロペラ回転」という。)回転移動を制御する撮影系回転制御手段101と、天井支持体15の天井レール16上での位置を制御してC型アーム13の被検体40に対する位置を2次元的に制御する撮影系位置制御手段102とを備える。更に撮影部制御手段100は、X線管11tに流す管電流のON、OFF等を制御するX線照射制御手段103と、寝台17の位置を制御して被検体40の位置を調整するための寝台制御手段104と、2次元X線検出器12によるX線透過像の撮影を制御する検出系制御手段105とを備える。
(再構成手段200)
再構成手段200は、前処理手段201と、画像歪み補正手段202と、フィルタリング手段203と、逆投影手段204とを備える。
前処理手段201は、画像収集手段110が収集したX線画像データをX線吸収係数の分布像に変換するための手段である。本実施の形態では、まず、被検体40及び寝台17を撮影視野内に配置しない状態で予め撮影された空気のX線透過像の各画素データに対して自然対数変換演算を施す。次に被検体40を寝台17に載せた状態で撮影したX線透過像の各画素データに対して自然対数変換演算を施す。上記2つのX線透過画像の差分を取ることにより、被検体40及び寝台17のX線吸収係数の分布像を得る。
画像歪み補正手段202は、前処理手段201が生成したX線吸収係数の分布像の画像歪みを補正する。この画像歪みは、X線イメージインテンシファイア12iによってX線透過像を可視光像に変換する際に生ずる画像歪みであり、後述する画像歪み補正テーブル格納手段330により格納されている画像歪み補正テーブルを用いて、前処理手段201で得られたX線吸収係数の分布像の画像歪みを補正する。
フィルタリング手段203は、X線CT画像再構成におけるフィルタリング処理を行う。
逆投影手段204は、フィルタリング処理後のX線画像データに基づいて逆投影演算を行い、3次元的X線CT像を生成する。逆投影手段204は、フィルタリング処理後の各々のX線画像データ(各投影角度から撮影したX線画像データ)に対し、空間変位量補正情報に基づいてX線源とX線検出器との空間変位量を補正をする。次に、逆投影手段204は、各々のX線画像データに基づく投影像を生成する。そして、逆投影手段204は、この投影像を逆投影演算してX線CT像を生成する。
また、逆投影手段204は、フィルタリング処理後の各々のX線画像データから投影像を生成する。次に、逆投影手段204は、この投影像に対して空間変位量補正情報に基づいてX線源とX線検出器との空間変位量を補正する。そして、逆投影手段204は、補正後の投影像を逆投影演算してX線CT像を生成してもよい。
(幾何学パラメータ計算手段300)
幾何学パラメータ計算手段300は、再構成手段200で画像再構成を行う際に必要となる幾何学パラメータを算出する手段である。幾何学パラメータ計算手段300が扱う幾何学パラメータは、回転軌道面30と、回転中心軸31と、X線イメージインテンシファイア12iによる画像歪みである。これらの幾何学パラメータを算出するために、幾何学パラメータ計算手段300は、画像歪み補正テーブル生成手段320と、画像歪み補正テーブル格納手段330と、回転中心軸投影位置決定手段350と、空間変位量補正情報生成手段380と、空間変位量補正情報格納手段390とを備える。上記した幾何学パラメータ計算手段300の各構成要素については、後述する。
画像歪み補正テーブル生成手段320は、上述の画像歪み補正手段202で使用する画像歪み補正テーブルを、図2に示すホールチャート18を用いて生成する。図2のホールチャート18は、X線を吸収し易い材料で形成した板材に、格子状配列で多数の小さなホール18hを穿設して形成される。画像歪み補正テーブルを生成するには、まず、X線イメージインテンシファイア12iのX線入射面にホールチャート18を固定し、このホールチャート18のX線透過像(以下「ホールチャート歪み投影像」という。)を撮影する。次に、前処理手段201が、ホールチャート歪み投影像に前処理を行う。そして、ホールチャート歪み投影像における各ホール18hの投影位置を検出する。次に、ホールチャート18が歪みなくX線入射面に投影された場合を仮想した各ホール18hの仮想投影位置を演算する。そして、検出した各ホール18hの投影位置が、仮想投影位置に一致するように変換する計算をホール18h毎に行い、画像歪み補正テーブルを生成する。FPDの場合は、画像回転により検出器取付け角度を補正する。
画像歪み補正テーブル格納手段330は、画像歪み補正テーブル生成手段320が生成した画像歪み補正テーブルを、磁気ディスク等に格納する。そして、画像歪み補正手段202がX線透過像の歪みを補正する際に、格納した画像歪み補正テーブルを読み出す。FPDの場合は、検出器取付け補正角を保存する。そしてFPDの場合は、X線透過像の回転を補正する際に、この補正角を読み出す。
コーンビームX線CT装置1は、図3及び図4に示すように、指標体、例えば、ワイヤー状ファントム50のX線透過画像(以下「ファントム投影像」という)35を撮影し、ファントムX線画像データを出力する。
回転中心軸投影位置決定手段350は、ファントムX線画像データに基づいて、ファントム投影像35の3次元的X線CT像を結像するために基準となる回転中心軸投影パラメータを決定する。回転中心軸投影位置決定手段350が、回転中心軸投影パラメータを決定する方法については後述する。
空間変位量補正情報生成手段380は、投影角度毎に生ずるX線源11−2次元X線検出器12の空間変位量を算出する。そして、回転中心軸投影位置決定手段350が決定した回転中心軸投影パラメータを用いてファントムX線画像データに対して画像再構成演算を行い、その結果得られるワイヤー状ファントム50の再構成された断面像(以下「ワイヤー再構成断面像」という。)を1点に結像させるための、空間変位量補正情報を生成する。
空間変位量補正情報格納手段390は、空間変位量補正情報生成手段380が生成した空間変位量補正情報を磁気ディスク等に格納する。そして、逆投影手段204がX線源11−2次元X線検出器12の空間変位量を調整してX線画像データを補正する際に、格納した空間変位量補正情報を読み出す。
上記のC型アーム方式コーンビームX線CT装置1の仕様例は次のとおりである。X線管11tと回転中心軸31との距離は800mm、回転中心軸31と2次元X線検出器12のX線入射面、すなわちX線イメージインテンシファイア12iのX線入射面との距離は400mm、X線イメージインテンシファイア12iのX線入射面の大きさは400mmの円形状であって、画像サイズは1024×1024(走査線数)である。そして2次元X線検出器12のピッチは0.4mmである。 撮影系回転制御手段101は、2次元X線検出器12を、被検体40の左手の方向(−100°)から天井方向(0°)を通過し、被検体40の右手方向(+100°)まで移動させる、すなわち、X線管11tを被検体40の右手方向(+100°)から天井方向(0°)を通過し、被検体40の左手方向(−100°)まで移動させることにより、200度の投影角度にわたって被検体40の2次元X線透過画像が撮影される。C型アーム13の回転速度の代表例は1秒当たり40度で、スキャン時間は5秒である。
次に、本実施形態のC型アーム方式コーンビームX線CT装置1による撮影における動作の概要について説明する。
先ず撮影系回転制御手段101はC型アーム13のプロペラ回転を開始する。回転加速期間を経たのち、X線照射制御手段103は、X線管11tにX線を照射させる。検出系制御手段105はテレビカメラ12cによる可視光像の撮像を開始する。X線管11tから照射されたX線は、被検体40を透過した後、X線イメージインテンシファイア12iへ入射する。X線透過像はX線イメージインテンシファイア12iにより可視光像に変換され、テレビカメラ12cに取り込まれる。テレビカメラ12cは可視光像をビデオ信号に変換し、そのビデオ信号がA/D変換を経た後、デジタル信号からなる2次元のX線画像データとして画像収集手段110に記録される。テレビカメラ12cの撮影における標準走査モードは毎秒30フレーム、走査線数1024本である。回転角度ピッチは1.33度で、5秒間に150枚のX線透過像を取得する。200度の回転撮影が完了すると、X線照射制御手段103はX線管11tのX線照射を終了し、撮影系回転制御手段101は回転を停止する。
再構成手段200は、以上のような撮影に並行し、あるいは撮影終了後に画像収集手段110から2次元のX線画像データを読み出し、このX線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、被検体40の3次元的X線CT像の再構成演算を行う。画像表示手段210は、3次元的X線CT像を、CRT装置や液晶ディスプレイ装置等からなる表示装置80に表示する。なお画像表示手段210は、画像収集手段110に記録された2次元のX線画像データに基づき、2次元画像を表示してもよい。
次に、図3乃至6に基づいて、幾何学パラメータ計算手段300における処理の内容を説明する。図3は、ワイヤー状ファントム50が回転撮影される状態を説明するための概念図である。図4は、図3の状態を、寝台17からC型アーム13に向かって見た状態を示す概念図である。図5は、図3及び図4の回転撮影の結果得られたワイヤー状ファントム50のファントム投影像35を示す模式図である。図6は、幾何学パラメータ計算手段300が、幾何学パラメータ計算処理を行う手順を示すフローチャートである。以下、図6のステップ順に説明をする。
(ステップS310)
ホールチャート18をX線イメージインテンシファイア12iのX線入射面に固定して回転撮影を行い、画像収集手段110により各投影角度におけるホールチャート歪み投影像の収集を行う(S310)。収集するホールチャート歪み投影像は、本実施形態の場合であれば上述のように150枚になる。
(ステップS320)
画像歪み補正テーブル生成手段320は、ステップS310で得られた150枚のホールチャート歪み投影像に基づいて、画像歪み補正テーブルを生成する。
(ステップS330)
画像歪み補正テーブル格納手段330は、ステップS320で生成された画像歪み補正テーブルを格納する(S330)。
(ステップS340)
ワイヤー状ファントム50の撮影を行う(S340)。図3に示すように、ファントム保持体50aを寝台17上に載置する。そして、ファントム保持体50aは、図3及び図4に示すように、ワイヤー状ファントム50を回転中心軸31にできるだけ近い位置に、寝台17から突出させて位置させる。そして、X線源11及び2次元X線検出器12は、ワイヤー状ファントム50の回転撮影を行い、ワイヤー状ファントム50のX線透過像を撮影し、ファントムX線画像データを出力する。このワイヤー状ファントム50のX線透過像には、ワイヤー状ファントム50の投影像であるファントム投影像35が含まれる。画像収集手段110は、ファントムX線画像データを収集する(S340)。図5に示すように、ファントム投影像35は、全ての投影角度において、回転中心軸31のX線入射面への投影33に近接した位置に表示される。ワイヤー状ファントム50の撮影が終了すると、ワイヤー状ファントム50及びワイヤー状ファントム保持体50aは、寝台17上から取り除かれる。
(ステップS350)
回転中心軸投影位置決定手段350は、ステップS340で収集されたファントムX線画像データに含まれるファントム投影像35を用い、3次元的X線CT像を結像するために基準となるような回転中心軸投影パラメータを決定する(S350)。計算の具体的な処理の詳細は、図7乃至9に基づいて後述する。なお、以下の処理では、回転軌道面(ミッドプレーン)30に限定したファントムX線画像データを用いた処理を行えば十分であり、こうすることで演算量を少なくすることができる。
(ステップS360)
ステップS350で回転中心軸投影パラメータを求める際に出力されたワイヤー再構成像53を用い、目標とするワイヤー再構成点を、最もコントラストの大きい1点(以下、「基準ワイヤー再構成像」という)に固定する。以下、基準ワイヤー再構成像56aに結像するように、投影角度ごとに生じるX線源11−2次元X線検出器12の空間変位量を補正することに関する処理を行う。
(ステップS370)
ステップS340で収集されたファントムX線画像データに基づいて、各々のファントム投影像35に対して、ワイヤー状ファントム50の投影位置52を推定し、左右方向の座標(u)及び体軸方向の座標(v)の値で表される直線、あるいは投影位置52を表す直線と回転軌道面30の交点のu座標を求める(S370)。ここで、ファントム投影像35における投影位置52を推定するための方法としては、u軸方向に投影データのプロファイルをとり、その最小値、または不良データの混在による誤りを防ぐためu軸方向に隣接する数点の画像値の2階微分から求め、その極小値、をあてる方法などがある。さらに、u軸方向に平行な複数ラインで同様の処理を行い、ファントム投影像35における投影位置52の推定精度を上げることができる。ここで求めたワイヤー投影位置52は、次のステップS380において空間変位量補正情報を生成するために用いられる。
(ステップS380)
投影角度ごとに生ずるX線源11−2次元X線検出器12の空間変位量を補正して、ステップS350で求めた回転中心軸投影パラメータを用いて再構成するワイヤー状ファントム50の再構成断面像を1点に結像させるための、空間変位量補正情報を生成する(S380)。計算の具体的な処理の詳細は、図11及び12を用い後述する。
(ステップS390)
ステップS380で計算された空間変位量補正情報を空間変位量補正情報格納手段390に格納する(S390)。空間変位量補正情報格納手段390に格納された空間変位量補正情報は、逆投影手段204において、投影角度ごとに生ずるX線源11−2次元X線検出器12の空間変位量を補正して、ワイヤー状ファントム50の再構成断面像を1点に結像させるために用いられる。
次に、図7乃至10に基づいて、本発明の特徴が含まれる回転中心軸投影位置決定手段350と、空間変位量補正情報生成手段380の詳細について説明する。図7及び図8は、回転中心軸投影パラメータの調整によりワイヤー再構成像53が結像していく様子を示す概念図、図9は、回転中心軸投影位置決定手段350における回転中心軸投影位置決定処理(ステップS350)のフローチャート、図10は、回転中心軸投影位置決定処理の結果得られるワイヤー再構成断面像を示す概念図である。
まず、図7及び図8に基づいて、回転中心軸31の初期位置が異なっている場合に得られるワイヤー再構成像53について説明する。図7及び図8は被検体40の足方向からみたもので、簡単のためX線イメージインテンシファイア12i及びテレビカメラ12cのみを示し、他は省略した。X線イメージインテンシファイア12i及びテレビカメラ12cは、被検体40の左手の方向から、天井の方向を通過し、被検体40の右手の方向まで移動する。
図7は、2次元X線検出器12上での回転中心軸31の投影が実際のワイヤー投影位置52(実線)を基準として+u方向に誤差を持つ場合に画像再構成処理をした結果を示す。この場合、ワイヤー状ファントム50の再構成断面像54は、一点に結像せず、図7に示すように右側に開いた半円状の弧を描き、その半径は投影位置の正しい位置(幾何学的に正しいワイヤー投影位置51:点線)からのずれに等しくなる
一方、図8は、2次元X線検出器12上での回転中心軸31の投影が実際のワイヤー投影位置52(実線)を基準として−u方向に誤差を持つ場合に画像再構成処理をした結果を示す。この場合、再構成断面像55は、一点に結像せず、左側に開いた半円状の弧を描き、その半径は投影位置の正しい位置(幾何学的に正しいワイヤー投影位置51:点線)からのずれに等しくなる。
図7及び図8の再構成断面像54、55は、複数の半円から成るが、これは回転中心軸投影位置のずれの他に、各々のX線画像データにおいて、後述するX線源11−2次元X線検出器12の空間変位量がある場合を想定して描かれているためである。
次に、図9に基づいて、回転中心軸投影位置決定手段350が、回転中心軸投影位置を決定する手順を詳細に説明する。
(ステップS351)
回転中心軸投影位置(以下、centerと称す)を初期位置(設計位置)に設定する(S351)。
(ステップS352)
前処理手段201は、ステップS340で収集されたファントムX線画像データの前処理を行う(S352)。
(ステップS353)
画像歪み補正手段202は、ステップS352で前処理を行ったファントムX線画像データに対して画像歪み補正処理を行う(S353)。
(ステップS354)
フィルタリング手段203は、ステップS353で画像歪み補正処理を行ったファントムX線画像データについて、フィルタリング処理を行う(S354)。
(ステップS355)
逆投影手段204は、ステップS354でフィルタリング処理を行ったファントムX線画像データについて、回転中心軸投影位置(center)の値で、逆投影処理を行い、ワイヤー再構成像53を生成する(S355)。
(ステップS356)
ステップS355で生成したワイヤー再構成像53から、ワイヤー領域を抽出し、そのうち最もコントラストの大きい弧の半径を算出する(S356)。ここで、ワイヤー領域の抽出には例えば閾値処理の方法が用いられ、弧の半径の算出には円曲線の方程式へのパラメータフィッテングの方法などを使用することができる。
(ステップS357)
ステップS356で算出した弧の半径がゼロと見なせるかを判定する(S357)。ゼロと見なせれば現在のcenterの値を出力して終了する。ゼロと見なせなければステップS358へ移行する。
(ステップS358)
ステップS357で弧の半径がゼロと見なせなかった場合、図7の場合か図8の場合であるかを判断し、それに応じてcenterの値が正しくなるように加減算して補正する。そして、ステップS355からの過程を再度行う。
図10に、回転中心軸投影位置決定処理(ステップS350)後のワイヤー再構成像53を示す。図10は、これから補正するX線源11−2次元X線検出器12の空間変位が残っているため、ワイヤー再構成断面像56は、3箇所の位置に結像している様子を示す。ワイヤー再構成断面像56のように数点に局在した図は模式的なものであり、実際にはおおざっぱには結像するが、ワイヤー再構成像53を拡大すると投影角度方向に直線が引かれるような図になる場合が多い。
そこで、上述したステップS360で、図10に表示される複数のワイヤー再構成点のうち、最もコントラストの大きいワイヤー再構成点を基準ワイヤー再構成像56aに固定する。以下、図11乃至13に基づいて、この基準ワイヤー再構成像56aに、他のワイヤー再構成点を一致させて、図13のワイヤー再構成像56aを得るための処理を説明する。図11は、空間変位量補正情報生成手段380が、空間変位量補正情報を生成する手順を示すフローチャートである。図12は、空間変位量補正情報を生成するための幾何学的計算を説明するための概念図である。以下、図11のステップ順に説明する。
(ステップS381)
ステップS370で算出したワイヤー投影位置52に対応する投影角度βを設定する(S381)
(ステップS382)
ステップS360で固定した基準ワイヤー再構成像56aの座標(x,y)を、ステップS381で設定した投影角度β方向の回転座標系(s,t)の座標に変換する(S382)。
(ステップS383)
ステップS382で計算した座標値(s)から、2次元X線検出器12上の理論的な投影位置51を計算する(S383)。
(ステップS384)
ステップS370で算出した実際のワイヤー投影位置52と、ステップS383で計算した理論的な投影位置51を比較し、その変位量65を算出し、空間変位補正値を出力する(S384)。
(ステップS385)
すべての投影角度βについて処理したかどうかを判別し、そうでなければ次の投影角度βについてステップS381からの処理を繰り返す。
図13に、ステップS390で格納された空間変位量補正情報を用い、ワイヤー状ファントム50の投影像35の3次元再構成を施した結果のワイヤー再構成断面像57を示す。C型アーム13の投影角度ごとに生ずるX線源11−2次元X線検出器12の空間変位量に再現性がある場合(C型アームの機械的特性から、この場合が一般的である)に、ステップS360で固定したワイヤー再構成断面像に結像する。C型アーム13の投影角度ごとに生ずるX線源11−2次元X線検出器12の空間変位量に再現性がある場合、空間変位量補正情報をいったん生成しておけば、いかなる被検体40の場合でもその3次元的X線CT像を結像することができる。
本実施の形態では、幾何学パラメータの調整にワイヤーを材料とするファントムを用いているが、ステップS390実施後に、メタルアーチフェクトが均等になることを目視で確認しながら、ステップS350で定めた回転中心軸投影位置を手動で更に微調整することが可能である。
<第二実施形態>
第二の実施形態は、上述した第一の実施の形態において、ワイヤー線と被検体40を同時に撮影する形態である。
第二の実施の形態にかかるコーンビームX線CT装置1aは、第一の実施の形態にかかるX線CT装置1に加えて、ワイヤー線70の位置合わせを行う位置合わせ再構成手段400と、ワイヤー抽出手段410を備える。
図15は、寝台17の裏面にコントラストの高いワイヤー線70が固定されている状態を示す概念図である。
第二の実施の形態は、C型アーム13が繰り返し回転移動をしながら被検体40の回転撮影を行う際に、3次元的X線CT像の位置合わせをするための実施の形態を提供する。C型アーム13並びに寝台17の空間位置は、コーンビームX線CT装置1の表示値を参照することによりおおよそ合わせることができるが、3次元的X線CT像として重ね合わせるほどの精度はないのが通常である。そのような場合に、上述した第一の実施形態と同様の方法で、コントラストの高いワイヤー線70を含んだ被検体40のX線画像データから、ワイヤー線70の位置を抽出し、そのワイヤー線70の位置を目標とする再構成点に逆投影されるように、X線源11−2次元X線検出器12の空間変位量補正情報を画像再構成演算時に生成しながら、3次元再構成を行う。
(ステップS400)
次に、図16のフローチャートに基づいて、第二の実施の形態にかかるX線CT装置1aの処理の流れを説明する。図17は、図16に示された一処理であるワイヤー抽出処理の詳細な処理を示すフローチャートである。
(ステップS201)
まず、前処理S201が、繰り返し撮影して得られた複数の被検体40のX線透過像に対し、被検体40、寝台17およびワイヤー線70のX線吸収係数の分布像に前処理を行う。
(ステップS202)
次に、画像歪み補正処理S202が、被検体40、寝台17及びワイヤー線70のX線吸収係数の分布像の画像歪みを補正する。
(ステップS410)
ワイヤー抽出処理S410は、被検体40、寝台17及びワイヤー線70のX線吸収係数の分布像を、ワイヤー線70と被検体40との2領域に分けた後、ワイヤー投影データを抽出する。以下、図17に基づいて、ワイヤー抽出処理S410の詳細について説明する。
(ステップS411)
図15に示すようにワイヤー線70は寝台17に固定されているので、投影角度方向ごとに、ワイヤー線70のX線透過像内の投影位置はおおよそ予測可能である。そこで、ワイヤー存在範囲切り出し処理S411は、画像歪み補正処理S202により画像歪みを補正されたワイヤー線70のX線吸収係数分布像の中から、ワイヤー線70のX線透過像の存在する範囲を切り出す。
(ステップS412)
ぼけ画像生成処理S412は、ワイヤー存在範囲切り出し処理S411で切り出されたワイヤー線70のX線吸収係数の分布像に、平滑フィルタ処理を施し、そのぼけ画像を生成する。
(ステップS413)
差分処理S413は、ワイヤー線70のX線吸収係数の分布像と、ぼけ画像生成処理S412で生成されたぼけ画像との引算処理を行い、ワイヤー線のような細い構造体の候補画像を抽出する。
(ステップS414)
2値化処理S414は、差分処理S413で抽出された細かい構造体の候補画像に対して所定の閾値処理を用い、2値化処理を行う。そして、所定の閾値以上のコントラストを備える細かい構造体の候補画像をワイヤー投影データとして抽出する。
(ステップS415)
ワイヤー領域格納処理S415は、2値化処理S414で抽出したワイヤー投影データを格納する。
(ステップS300)
幾何学パラメータ計算処理S300は、ワイヤー領域抽出処理S410により抽出したワイヤー投影データに基づいて、第一の実施形態と同様、X線源11−2次元X線検出器12の空間変位量補正情報を生成する。
空間変位量補正情報を生成した後、ワイヤー領域格納処理S415で抽出したワイヤーデータを用いて、被検体40のX線透過像に含まれているワイヤー投影領域を取り除いてもよい。
(ステップS203)
フィルタリング処理S203は、画像歪み補正処理S202により、X線吸収係数の分布像の画像歪みを補正した被検体40のX線透過像に、フィルタリング処理を行う。
(ステップS204)
逆投影処理S204は、フィルタリング処理S203でフィルタリング処理を施されたX線透過像に、幾何学パラメータ計算処理S300が生成した空間変位量補正情報に基づいた逆投影処理を施して、被検体40の3次元的X線CT像を生成する。
第一の実施の形態は、X線源11−2次元X線検出器12の空間変位量に再現性があることを前提としているが、第二の実施の形態では、被検体40のX線透過像に位置合わせの基準となるワイヤー線70が写っているため、仮に空間変位量に再現性がない場合でも3次元的X線CT像を結像させることが可能である。
また、第二の実施形態により、複数回の回転撮影によって生成される3次元的X線CT像を、ワイヤー線70を基準として寸分の違いなく重ね合わせることが可能になり、術前・術後の比較、造影剤注入タイミングからの経時変化、造影血管を選択的に変えてみた場合には血管間の関係(連絡、短絡)等の診断、あるいは肺部診断に適用する場合には拡張期と収縮期との比較診断が可能になる。
なお、上記第二の実施の形態では、位置合わせの指標体としてコントラストの高いワイヤー線70を用いているが、ワイヤー線70を付加する代わりに、患者ベッドの裏に細い溝を掘り、その細い溝をファントムとして使用して位置合わせを行うことも可能である。また、ワイヤー線に代えて、微小球体からなるファントムを使用しても良い。
<第三実施形態>
第三の実施形態は、上述した第二の実施の形態を、デジタルサブトラクション(以下「DSA」という。)撮影に適用したものである。DSA撮影とは、造影剤注入前の回転撮影像(以下「マスク像」という。)と、造影剤注入時の回転撮影像(以下「ライブ像」という)とを撮影し、造影血管の3次元的X線CT像を演算する手法である。
本実施の形態に係るコーンビームX線CT装置1bを図18に基づいて説明する。図18のコーンビームX線CT装置1bは、図1のコーンビームX線CT装置1の再構成手段200において、マスク像とライブ像の撮影幾何学系を合わせてDSA再構成を行う位置合わせDSA再構成手段500と、ワイヤー抽出手段410と、ライブデータからマスクデータを引算する差分手段540、とを備える。
次に、本実施形態に係るコーンビームX線CT装置1bの処理の流れを説明する。
コーンビームX線CT装置1bは、造影剤を注入する前の被検体を撮影してX線画像データの組(1の再構成像を得るための複数の投影像)を得る。コーンビームX線CT装置1bは、そのX線画像データに対し第一実施形態と同様、前処理手段201、画像歪み補正手段202、フィルタリング手段203、逆投影手段204による各処理を行い、マスク像を生成する。逆投影手段204は、空間変位量補正情報格納手段390から空間変位量補正情報を取得し、X線源とX線検出器との空間変位量を補正してマスク像を生成する。同様に、コーンビームX線CT装置1bは、造影剤を注入した後の被検体を撮影してX線画像データの組を得て、そのX線画像データの組に基づいてライブ像を生成する。コーンビームX線CT装置1bは、このマスク像及びライブ像を各々の空間変位量補正情報に基づいて位置合わせした後、差分処理してDSA画像を生成する。
以下、図19乃至図20のフローチャートに基づいて、第三の実施の形態にかかるX線CT装置1bの処理の流れを説明する。第三実施形態は、寝台に被検体を載置した状態でマスク像とライブ像とを、それぞれワイヤー線70とともに撮影する。上記ワイヤー線70と被検体との相対的な位置関係は、被検体が動かない限り、マスク像及びライブ像において不変である。そのため、ワイヤー線70が一点に結像するようにマスク像及びライブ像をそれぞれ生成することにより、結果的にマスク像に撮影された被検体とライブ像に撮影された被検体との位置合わせが可能となりDSA処理を行うことができる。以下、本実施の形態の第一実施例と第二実施例とを説明する。第一実施例は、ワイヤー線70の投影データを用いて構成したマスク像(再構成画像)及びライブ像(再構成画像)をDSA処理するものである。第二実施例は、同じビューで撮影したマスク像の投影データとライブ像の投影データとでDSA処理を行い、その差分データに基づいて造影像(血管画像)を生成する処理である。
(ステップS500)
まず、第三の実施の形態における第一実施例である、位置合わせDSA再構成処理S500を図19のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)
まず、マスクX線画像データの前処理S501が、被検体40のマスクX線透過像に対し、被検体40、寝台17およびワイヤー線70のX線吸収係数の分布像に前処理を行う。
(ステップS502)
次に、マスクX線画像データの画像歪み補正処理S502が、被検体40のマスクX線透過像、寝台17及びワイヤー線70のX線吸収係数の分布像の画像歪みを補正する。
(ステップS410m)
マスクX線画像データのワイヤー抽出処理S410mは、被検体40のマスクX線透過像、寝台17及びワイヤー線70のX線吸収係数の分布像を、ワイヤー線70と被検体40との2領域に分けた後、ワイヤー投影データを抽出する。
(ステップS300m)
マスクX線画像データの幾何学パラメータ計算処理S300mは、ワイヤー領域抽出処理S410mにより抽出した、マスク撮影時のワイヤー投影データに基づいて、第一の実施形態と同様、X線源11−2次元X線検出器12の空間変位量補正情報を生成する。
(ステップS511)
まず、ライブX線画像データの前処理S511が、被検体40のライブX線透過像に対し、被検体40、寝台17およびワイヤー線70のX線吸収係数の分布像に前処理を行う。
(ステップS512)
次に、ライブX線画像データの画像歪み補正処理S512が、被検体40のライブX線透過像、寝台17及びワイヤー線70のX線吸収係数の分布像の画像歪みを補正する。
(ステップS410L)
ライブX線画像データのワイヤー抽出処理S410Lは、被検体40のライブX線透過像、寝台17及びワイヤー線70のX線吸収係数の分布像を、ワイヤー線70と被検体40との2領域に分けた後、ワイヤー投影データを抽出する。
(ステップS300L)
ライブX線画像データの幾何学パラメータ計算処理S300Lは、ワイヤー領域抽出処理S410mにより抽出した、ライブ撮影時のワイヤー投影データに基づいて、第一の実施形態と同様、X線源11−2次元X線検出器12の空間変位量補正情報を生成する。
(ステップS521)
マスクX線画像データのフィルタリング処理S521は、画像歪み補正処理S502により、X線吸収係数の分布像の画像歪みを補正した被検体40のマスクX線透過像に、フィルタリング処理を行う。
(ステップS522)
マスクX線画像データの逆投影処理S522は、フィルタリング処理S521でフィルタリング処理を施されたマスクX線透過像に、幾何学パラメータ計算処理S300mが生成した空間変位量補正情報に基づいた逆投影処理を施して、被検体40のマスク3次元的X線CT像を生成する。
(ステップS531)
ライブX線画像データのフィルタリング処理S531は、画像歪み補正処理S512により、X線吸収係数の分布像の画像歪みを補正した被検体40のライブX線透過像に、フィルタリング処理を行う。
(ステップS532)
ライブX線画像データの逆投影処理S532は、フィルタリング処理S531でフィルタリング処理を施されたライブX線透過像に、幾何学パラメータ計算処理S300Lが生成した空間変位量補正情報に基づいた逆投影処理を施して、被検体40のライブ3次元的X線CT像を生成する。
(ステップS533)
ライブCT像−マスクCT像差分処理S533は、ライブX線画像データの逆投影処理S532により生成した被検体40のライブ3次元的X線CT像から、マスクX線画像データの逆投影処理S522により生成した被検体40のマスク3次元的X線CT像を引算して、被検体40の3次元的DSA再構成像(血管造影像)を生成する。
(ステップS500a)
次に、第三の実施の形態における第二実施例である、位置合わせDSA再構成処理S500aを図20のフローチャートを用いて説明する。なお、ステップS501至ステップS300Lは、上述の第一実施例同一であるため、説明を省略する。
(ステップS541)
マスク−ライブ幾何学系比較処理S541は、マスクX線画像データの幾何学パラメータ計算処理S300mにより計算したマスク撮影時の空間変位量補正情報を、ライブX線画像データの幾何学パラメータ計算処理S300Lにより計算したライブ撮影時の空間変位量補正情報と比較して、マスクX線画像データを、投影データ上で、ライブX線画像データと位置合わせするための、相対的な空間変位量補正情報を生成する。
(ステップS542)
マスクX線画像データ平行移動処理S542は、マスク−ライブ幾何学系比較処理S541で生成した相対的な空間変位量補正情報に基づいて、マスクX線画像データが、投影データ上でライブX線画像データと重なるように、平行移動を行う。
(ステップS543)
ライブ画像−マスク画像差分処理S543は、ライブX線画像データから、マスクX線画像データ平行移動処理S542により、投影データ上で位置合わせしたマスクX線画像データを引算する。
(ステップS551)
差分画像データのフィルタリング処理S551は、ライブ画像−マスク画像差分処理S543により生成した差分投影データに、フィルタリング処理を行う。
(ステップS552)
差分画像データの逆投影処理S552は、フィルタリング処理S551でフィルタリング処理を施された差分投影データに、幾何学パラメータ計算処理S300Lが生成した空間変位量補正情報に基づいた逆投影処理を施して、被検体40のライブ3次元的DSA再構成像(血管造影像)を生成する。
第二実施例S500aは、投影データ上でライブ画像−マスク像の引算を施してから逆投影処理を行って、被検体40の3次元的DSA再構成像を生成するため、第一実施例S500と比べ、演算時間を大幅に短縮できるという利点がある。
一方、ステップS542によるマスクX線画像データ平行移動は、3次元的な空間変位を2次元の投影データ上に近似したものであるので、3次元的に完全な位置合わせにはなっていない。なお、上術のステップS542では、平行移動による位置合わせと限定したが、回転や、局所座標ごとに異なる平行移動による変形処理を加える事で、3次元的な拡大率補正を加味した位置合わせを行う事も可能である。
演算時間と、3次元的に完全な位置合わせは、トレードオフとなるので、種々の場合に応じ、第一実施例S500、第二実施例S500aを選択できるようにするのも一つの方法である。
<第四実施形態>
第四実施形態は、本発明をC型アーム方式のコーンビームX線CT装置であって、フラットパネルディテクター(FPD)からなるX線検出器を備えたX線CT装置に適用した実施態様である。以下図19に基づいて、本実施の形態について説明する。図19は、本実施形態に係るX線CT装置の概略構成を示すブロック図である。
図19のコーンビームX線CT装置1cにおいて、図1のコーンビームX線CT装置1と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
コーンビームX線CT装置1cは、FPD12Fを備えた2次元X線検出器12を備える。FPD12Fの形状は円形、方形いかなる形状であってもよい。そして、2次元X線検出器12はその検出器素子列が回転中心軸31に平行(0°)あるいは90°の角度をなして設置される。例えば、2次元X線検出器12として長方形のフラットパネルディテクター(FPD)を用いる場合、その長辺を回転中心軸と90°の角度をなして設置すると胸部、腹部等、大視野の断面像の撮影に適合するし、長辺を回転中心軸と平行(0°)の角度をなして設置すると、頭頸部、四肢等の撮影に有用である。2次元X線検出器12は、その検出器素子列が、回転中心軸31に対し所定の基準角度だけ手動もしくは電動で回転できるようになっていてもよい。
FPD12Fを備えたコーンビームX線CT装置1cでは、幾何学パラメータとして、図1のコーンビームX線CT装置1と同様に回転軌道面(ミッドプレーン)30と、回転中心軸31、及び回転中心32があるが、これらに加えて検出器取付け角の基準角度(0°あるいは90°)からのずれもある。2次元X線検出器12として、フラットパネルディテクター(FPD)を用いる場合は、画像歪みはないが、この場合2次元X線検出器12が回転中心軸31に寸分の誤差もなく平行に設置される事はなく、前述した検出器取付け角の基準角度(0°あるいは90°)からのずれが存在する。FPDを用いる場合は、画像歪み補正として、この検出器取付け角度のずれを画像回転手段により補正する必要がある。
そこで、図19のコーンビームX線CT装置1cは、図1の画像歪み補正手段202に代えて、FPD12Fの検出器取付け角の基準角度(0°あるいは90°)からのずれを補正するための傾き角補正情報を格納するための傾き角補正情報格納手段330a及び傾き角補正情報格納手段330aから傾き角補正情報を取得して、2次元X線検出器12が出力したX線画像データを補正する傾き角補正手段202aを備える。傾き角補正手段202aは、X線画像データの回転を補正する際に、この補正角を読み出す。幾何学パラメータ計算手段300は、回転軌道面30と、回転中心軸31と、検出器取付け角度とを算出する。
2次元X線検出器12として、フラットパネルディテクター(FPD)を用いる場合は、X線入射面の大きさは400mm×300mmの長方形状であって、画像サイズは2048×1536、そして画素ピッチは0.2mmである。
フラットパネルディテクター(FPD)を用いる場合は、まずX線入射面でCsI等の発光体により光に変換され、光信号はフォトダイオードにより電荷に変換される。蓄積した電荷は一定のフレームレートごとにTFT素子によりデジタル信号に変換され、読み出される。回転撮影モードでは、毎秒30フレーム、画像サイズ1024×768で2次元X線画像データを読み出す。この2次元X線画像データに基づいてX線CT像を再構成する。その他の構成は、図1のコーンビームX線CT装置1と同様である。よって、第二、三実施形態は、第一実施形態のコーンビームX線CT装置1に基づいて説明したが、第四実施形態に記載のコーンビームX線CT装置1cによっても同様に実施可能である。
以上説明した幾何学パラメータ計算手段300により、3次元的X線CT像を生成し表示するコーンビームX線CT装置1において、X線源11と2次元X線検出器12との位置関係が変位する場合にも、逆投影手段204において鮮明な3次元的X線CT像を生成するための幾何学パラメータ、回転中心軸の投影位置、空間変位量を補正することができる。そして、幾何学パラメータ計算手段を搭載することにより、2次元X線像から3次元的X線CT像を生成するコーンビームX線CT装置において、X線源と2次元X線検出器との位置関係が変位する場合にも、鮮明な3次元的X線CT像を生成し表示することができる。これにより、頭部、腹部等の造影撮影、並びに歯顎、腰椎、四肢等の整形分野の診断性能を向上させることができる。
なお本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することができる。例えば、上記実施の形態では、C型アーム方式のコーンビームX線CT装置を用いたが、C型アーム方式以外のコーンビームX線CT装置にも適用することができる。また、回転撮影の全角度が200度以外の場合にも適用することができる。
本発明は、被検体を撮影して得たX線透過データに基づいて医用画像を生成する処理に限らず、X線源とX線検出器との空間位置が変位するX線CT装置の全てに適用することができる。

Claims (20)

  1. 被検体にX線を照射するX線源と、
    前記X線源に対向して配置され、前記被検体を透過した前記X線を検出して前記被検体のX線画像データを出力するX線検出器と、
    前記X線源及び前記X線検出器を、所定の角度毎に回転移動させる回転手段と、
    前記所定の角度毎に、前記X線源及び前記X線検出器の空間位置の変位量を算出し、前記X線画像データに対して前記変位量に基づいた位置修正をするための空間変位量補正情報を生成する空間変位量補正情報生成手段と、
    前記空間変位量補正情報に基づいて前記X線画像データを位置修正し、そのX線画像データに基づいて画像再構成演算を行い前記被検体のX線CT像を生成する画像再構成手段と、
    前記X線CT像を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記画像再構成手段は、前記空間変位量補正情報に基づいて前記X線画像データを位置修正し、位置修正後の前記X線画像データに基づいて投影像を生成し、その投影像に基づいて画像再構成演算を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記画像再構成手段は、前記X線画像データに基づいて投影像を生成し、その投影像を前記空間変位量補正情報に基づいて位置修正し、位置修正後の投影像に基づいて画像再構成演算を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記X線検出器が前記X線源及び前記X線検出器の間に配置された指標体を所定の角度毎に回転移動しながら撮影して生成した前記指標体の投影像を含む指標体X線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、前記指標体の再構成像を生成する指標体再構成像生成手段を、備え、
    前記空間変位量補正情報生成手段は、前記再構成像と前記投影像との位置関係に基づいて、前記変位量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 複数のX線画像データの組の間で前記指標体に対応するX線画像データ部分を用いて位置合わせをする位置合わせ手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載のX線CT装置。
  6. 前記位置合わせ手段は、各々のX線画像データから前記指標体に対応するX線画像データ部分を抽出し、前記指標体に対応するX線画像データ部分の差分が最も小さくなる位置を検出することにより位置合わせを行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載のX線CT装置。
  7. 前記被検体を載置した寝台を、更に備え、
    前記指標体は、前記寝台に載置される前記被検体の体軸方向に沿って伸長される、
    ことを特徴とする請求項4記載のX線CT装置。
  8. 前記画像再構成手段は、前記被検体の血管に造影剤が注入される前に前記被検体の血管及び前記指標体を撮影して得られたマスクX線画像データに基づいて前記指標体の断面を一点に結像させてマスク像を再構成するとともに、前記造影剤が注入された後に前記被検体の血管及び前記指標体を撮影して得られたライブX線画像データに基づいて前記ワイヤー線の断面を一点に結像させてライブ像を再構成し、
    前記マスク像と前記ライブ像とを、各々に含まれる前記指標体の断面を基準に位置合わせを行い差分処理して造影血管像を生成する差分手段と、を更に備える、
    ことを特徴とする請求項7に記載のX線CT装置。
  9. 前記X線検出器は、前記被検体の血管に造影剤が注入される前に前記被検体の血管及び前記指標体を撮影して得られたマスクX線画像データと、前記造影剤が注入された後に前記被検体の血管及び前記指標体を撮影して得られたライブX線画像データとを出力し、
    前記画像再構成手段は、同一のビューにおいて撮影されたマスクX線画像データに基づくマスク投影像とライブX線画像データに基づくライブ投影像とを前記指標体投影像に基づいて位置合わせを行った後差分処理してビューごとの差分投影像を生成し、全てのビューの差分投影像を再構成することにより造影血管像を再構成する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のX線CT装置。
  10. 前記空間変位量補正情報生成手段は、前記X線源と前記X線検出器とが回転移動したときの回転中心軸が一に定まるように前記空間変位量補正情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  11. X線CT装置に備えられたX線源及び前記X線検出器を所定の角度毎に回転させたときに生じる前記X線源及び前記X線検出器の空間位置の変位量を算出して、前記X線CT装置から取得したX線画像データに対して前記変位量に基づいた位置修正をするための空間変位量補正情報を生成する空間変位量補正情報生成ステップと、
    前記X線CT装置が被検体を撮影して得たX線画像データを読み込む読込ステップと、
    前記空間変位量補正情報に基づいて前記X線画像データを位置修正し、そのX線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、前記被検体のX線CT像を生成する画像再構成ステップと、
    前記X線CT像を表示する表示ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  12. 前記X線検出器が前記X線源及び前記X線検出器の間に配置された指標体を所定の角度毎に回転移動しながら撮影して生成した前記指標体の投影像を含む指標体X線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、前記指標体の再構成像を生成する指標体再構成像生成ステップを更に含み、
    前記空間変位量補正情報生成ステップは、前記再構成像と前記投影像との位置関係に基づいて、前記変位量を算出する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理プログラム。
  13. 前記読込ステップにおいて、複数のX線画像データの組を読込み、
    前記複数のX線画像データの組の間で前記指標体に対応するX線画像データ部分を用いて位置合わせをする位置合わせステップを更に含む、
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理プログラム。
  14. 前記読込ステップにおいて、前記被検体の血管に造影剤を注入される前に前記被検体の血管を撮影して得られた第一X線画像データと、前記造影剤を注入された後に前記被検体の血管を撮影して得られた第二X線画像データと、を読込み、
    前記画像再構成ステップにおいて、前記第一X線画像データに基づいてマスク像を再構成するとともに前記第二X線画像データに基づいてライブ像を再構成し、
    前記位置合わせステップにおいて、前記マスク像と前記ライブ像とを前記指標体の再構成像に基づいて位置合わせを行い、
    位置合わせされた前記マスク像と前記ライブ像とを差分処理して造影血管像を生成する差分ステップを更に含む、
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理プログラム。
  15. 前記読込ステップにおいて、前記被検体の血管に造影剤を注入される前に前記被検体の血管を撮影して得られた第一X線画像データと、前記造影剤を注入された後に前記被検体の血管を撮影して得られた第二X線画像データと、を読込み、
    前記画像再構成ステップにおいて、同一のビューにおいて撮影された前記第一X線画像データに基づく第一投影像と前記第二X線画像データに基づく第二投影像とを前記指標体投影像に基づいて位置合わせを行った後差分処理してビュー毎の差分投影像を生成し、全てのビューの差分投影像を再構成することにより造影血管像を再構成する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理プログラム。
  16. X線CT装置に備えられたX線源及び前記X線検出器を所定の角度毎に回転させたときに生じる前記X線源及び前記X線検出器の空間位置の変位量を算出して、前記X線CT装置から取得したX線画像データに対して前記変位量に基づいた位置修正をするための空間変位量補正情報を生成する空間変位量補正情報生成ステップと、
    前記X線CT装置が被検体を撮影して得たX線画像データを読み込む読込ステップと、
    前記空間変位量補正情報に基づいて前記X線画像データを位置修正し、そのX線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、前記被検体のX線CT像を生成する画像再構成ステップと、
    前記X線CT像を表示する表示ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  17. 前記X線検出器が前記X線源及び前記X線検出器の間に配置された指標体を所定の角度毎に回転移動しながら撮影して生成した前記指標体の投影像を含む指標体X線画像データに基づいて画像再構成演算を行い、前記指標体の再構成像を生成する指標体再構成像生成ステップを更に含み、
    前記空間変位量補正情報生成ステップは、前記再構成像と前記投影像との位置関係に基づいて、前記変位量を算出する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像処理方法。
  18. 前記読込ステップにおいて、複数のX線画像データの組を読込み、
    前記複数のX線画像データの組の間で前記指標体に対応するX線画像データ部分を用いて位置合わせをする位置合わせステップを更に含む、
    ことを特徴とする請求項17に記載の画像処理方法。
  19. 前記読込ステップにおいて、前記被検体の血管に造影剤を注入される前に前記被検体の血管を撮影して得られた第一X線画像データと、前記造影剤を注入された後に前記被検体の血管を撮影して得られた第二X線画像データと、を読込み、
    前記画像再構成ステップにおいて、前記第一X線画像データに基づいてマスク像を再構成するとともに前記第二X線画像データに基づいてライブ像を再構成し、
    前記位置合わせステップにおいて、前記マスク像と前記ライブ像とを前記指標体の再構成像に基づいて位置合わせを行い、
    位置合わせされた前記マスク像と前記ライブ像とを差分処理して造影血管像を生成する差分ステップを更に含む、
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像処理方法。
  20. 前記読込ステップにおいて、前記被検体の血管に造影剤を注入される前に前記被検体の血管を撮影して得られた第一X線画像データと、前記造影剤を注入された後に前記被検体の血管を撮影して得られた第二X線画像データと、を読込み、
    前記画像再構成ステップにおいて、同一のビューにおいて撮影された前記第一X線画像データに基づく第一投影像と前記第二X線画像データに基づく第二投影像とを前記指標体投影像に基づいて位置合わせを行った後差分処理してビュー毎の差分投影像を生成し、全てのビューの差分投影像を再構成することにより造影血管像を再構成する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像処理方法。
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