JPWO2006027843A1 - 車両の通信制御装置 - Google Patents

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Abstract

装置構成を複雑にすることなく、エンジン停止時に通信の待ち受け状態を維持しつつ車両のバッテリの消費電力を最小限に抑えることができ、さらにはバッテリが過放電となるのを防止できる車両の通信制御装置を提供する。 電源を投入することで車両100の外部と通信が可能な複数の通信回路3と、該各通信回路への前記電源の投入又は遮断の切換えが可能な切換え手段2と、を備える車両の通信制御装置10であって、前記通信制御装置10は、車両の状態を検出する車両状態検出手段12と、前記車両の状態に基づいて前記電源を遮断すべき前記通信回路3を選定し、前記切換え手段2に遮断信号を出力する切換え制御手段13と、を備えてなる。

Description

本発明は、車両の通信制御装置に係り、エンジン停止時において通信の待ち受け状態を維持するとともに車両バッテリの消費電力を押さえるべく通信回路への電源の供給を制御する車両の通信制御装置に関する。
携帯電話は、現在広く社会に浸透し、一人一台持つような状態になりつつある。このような携帯電話は、会話するための通話手段としてだけではなく、電子メール等の情報を伝達するための情報伝達手段として使用されている。そして、携帯電話の通信方式は、より情報転送速度が高速となる通信方式に変化してきている。このような高速化に伴い、自動車に携帯電話を搭載し車外との情報をやり取りするための車載通信モジュールが、開発されてきている。このような通信モジュールは、たとえばナビゲーションシステムなどの情報端末に使用されており、エンジン動作中において通信モジュールを使用するサービスを受ける場合には、通信モジュールの消費電力は、バッテリ等の電池にそれほど影響を与えない。しかし、リモコンエンジンスタータ等のエンジン停止中に使用するサービスを受ける場合には、通信しない待ち受け状態で、待機電力として連続して電力が消費されるので、このような電力の消費量を極力押さえることが望ましい。
一方、一般的な通信システムにおいても、このような待ち受け状態によりバッテリ等の電力が消費されることは、問題視されている。そして、このような待機電力の消費を低減すべく、たとえば、特開平6−164487号公報には、移動機電話機と呼び出し機を備え、呼び出しの監視を消費電力の少ない前記呼び出し機に行わせて前記移動機電話機を休眠モードにし、前記呼び出し機が呼び出しを受けると、前記移動機電話機に対して、受信可能に電源を投入する統合通信装置が記載されている。
この他にも電池(バッテリ)の消費電力を低減すべく、特開平2000−232683号公報には、PDC通信部とPHS通信部と、これらの通信部に電源供給する電池を備えた無線通信装置であって、該無線通信装置は、前記電池の残存容量が低下したときには、消費電力の大きいPDC通信部から消費電力が小さいPHS通信部に切換えて通信を行う無線通信装置が記載されている。
このような通信システムは、消費電力の少ない呼び出し機又はPHS通信部を設けて、待機電力の消費量を低減している。しかし、これらの機器を設けるためには、従来の通信システムのハード機器を大幅に改造又は増設しなければならず、製造コストが増大するばかりでなく、装置構成も複雑になる。
したがって、本発明の目的は、装置構成を複雑にすることなく、エンジン停止時に通信の待ち受け状態を維持しつつ車両のバッテリの消費電力を最小限に抑えることができ、さらにはバッテリが過放電となるのを防止できる車両の通信制御装置を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る車両の通信制御装置は、電源を投入することで車両の外部と通信が可能な複数の通信回路と、該各通信回路への前記電源の投入又は遮断の切換えが可能な切換え手段と、を備える車両の通信制御装置であって、前記通信制御装置は、車両の状態を検出する車両状態検出手段と、前記車両の状態に基づいて前記電源を遮断すべき前記通信回路を選定し、前記切換え手段に遮断信号を出力する切換え制御手段と、を備えることを特徴としている。
前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、車両の状態に基づいて、電源を遮断すべき回路を選定し、回路への電源を遮断するので、電源の消費電力を低減することができると共に、最小限の電力消費で、通信を待ち受けることができ、この結果、バッテリが過放電となることを予防することができる。特に、通信回路として、消費電力の大きいダイバーシチ方式で通信を行う回路には、より効果的である。
本発明に係る車両の通信制御装置は、前記車両状態検出手段が、前記車両の状態として、前記車両のエンジンの停止を検出することを特徴としており、前記エンジン停止を、前記エンジンキーの操作から検出してもよく、前記エンジン停止を、エンジンコントロールユニットなどの車載機器から検出してもよい。
前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、エンジンが停止してから選択的に通信回路への電源を遮断することで、通信の待ち受け状態を維持しつつ、消費電力を抑え、車両バッテリなどの電源の放電を抑制することができる。このことによって、特に電源を充電できないエンジン停止時に、電源が過放電となるのを防止できる。
また、本発明に係る車両の通信制御装置は、前記通信回路が外部と通信している場合は、前記切換え制御手段は、前記通信が終了したときに、前記遮断信号を出力することを特徴としている。
前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、エンジンの停止後、通話、データ通信等の通信が終了するのを待って、通信回路を選択して遮断信号を出力しているので、通信に支障をきたすことなく最小限の消費電力で、通信を待ち受けすることができる。
また、本発明に係る車両の通信制御装置は、前記車両状態検出手段が、前記車両の状態として、電源の充放電の収支が一致しない場合、電源が劣化損傷した場合等の車両の充電系統の異常を検出し、前記充電系統に異常が検出された場合には、前記切換え制御手段は、前記電源を遮断すべき通信回路を選定し、前記遮断信号を出力することを特徴としている。
前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、充電系統に異常があると判断した場合には、その異常である一次トラブルを解消し、電力の消費を低減するので、バッテリが過放電になるなどの二次的トラブルを回避することができる。
また、本発明に係る車両の通信制御装置は、前記車両状態検出手段が、前記車両の状態として、前記車両の位置を検出し、前記切換え制御手段は、前記車両位置に基づいて、前記通信回路の受信回路が受信する電波環境を判定し、該電波環境が悪いと判定した場合には、前記電源が投入されているすべての通信回路に前記遮断信号を出力する。
前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、車両の位置情報から、その車両が位置する地域の電波環境の良し悪しを判別し、電波環境が悪く通信ができないときには、通信の待ち受けができないと判断し、全回路への電源の供給を遮断するので、回路の待機電力の消費を軽減することができる。また、エンジン停止後に、このような制御を行うと、バッテリ等の電源が過放電になるのを予防することができる。
また、本発明に係る車両の通信制御装置は、前記複数の通信回路が、送信回路と複数の受信回路とからなり、前記切換え制御手段が、前記複数の受信回路のうち受信する電解強度に基づいて、前記電源を遮断すべき受信回路を選定し、前記遮断信号を出力することを特徴としている。
前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、電界強度が弱く、電波環境が悪い(一定の電界強度を満たさない)と判断した場合には、通信ができないと判断し、全受信回路への電源を遮断してもよく、また相対的に電界強度の弱い受信回路を選択して、電源を遮断してもよいので、効果的に省電力化を図ることができる。電波の状態を示す電界強度に基づいて電源の操作をしているので、通信環境にあわせたバランスよい電源の投入又は遮断をすることができる。
また、本発明に係る車両の通信制御装置は、前記切換え制御手段が、前記通信の終了を検出してから所定時間経過後に、前記遮断信号を出力することを特徴としている。
前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、エンジンが停止して、一定時間、通信回路に電力を供給し、受信可能な状態としているので、エンジン停止後においても、送信された信号を確実に高速通信することができ、その後、一部の回路への電源を遮断するので、電力の消費を低減することができる。
また、本発明に係る車両の通信制御装置は、前記切換え制御手段が、前記遮断信号を出力後、すべての前記通信回路への電源を遮断する全遮断信号と、前記複数の通信回路のうち一部又はすべての回路に電源を投入する投入信号と、を、所定の時間間隔で交互に繰り返して出力することを特徴としている。
前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、エンジンが停止して、断続的に通信可能な状態としているので、車両の停車中に、データ等が基地局等から送信されたとしても、確実に、その送信された信号を受信することができる。また、その後、全通信回路への電源を遮断するので、電力の消費を低減することができる。
また、本発明に係る車両の通信制御装置は、前記切換え制御手段が、前記車両のエンジンの始動を検出するエンジン始動検出手段をさらに備え、前記エンジンの始動を検出したときは、前記電源を遮断した通信回路に電源を投入すべく、前記切換え手段に、投入信号を出力することを特徴としており、本発明に係る車両の通信制御装置は、前記切換え制御手段が、前記通信回路が外部から受信した信号に基づいて、ダイバーシチ受信が必要であるかを判定し、該判定結果に基づいて電源が遮断された通信回路に、電源を投入すべく投入信号を出力することを特徴としている。
前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、エンジンの状態と好ましくは外部から送信された受信データの種類等に基づいて、最適な受信方法を判定しているので、効率のよく受信回路の電源投入ができる。
また、本発明に係る車両の通信制御装置は、前記切換え手段が手動操作可能なマニュアル操作手段を備えることを特徴としている。前記のごとく構成された車両の通信制御装置は、通信の必要性を運転者の好みに合わせて判断できる。さらに、運転者が、明らかな通信異常であることがわかった場合などには、運転者が、マニュアル操作を行うことで、電源が過放電になるのを予防することができる。
また、本発明に係る車両の通信制御装置は、携帯電話網に無線電波を用いて接続され、電源を投入することで前記携帯電話網に対して電波の通信が可能な前記複数の通信回路と、該各通信回路への前記電源の投入又は遮断の切換えが可能な切換え手段と、該切換え手段を制御すると共に前記通信回路により地上局とデータ通信を行うことを特徴としている。
図1は、本発明の第一実施形態に係る車両の通信制御装置の全体構成図である。
図2は、図1に示す通信制御装置の制御ブロック図である。
図3は、図1に示す通信制御装置の第一実施例の制御フロー図である。
図4は、図1に示す通信制御装置の第二実施例の制御フロー図である。
図5は、図1に示す通信制御装置の第三実施例の制御フロー図である。
図6は、図1に示す通信制御装置の第四実施例の制御フロー図である。
図7は、図1に示す通信制御装置の第五実施例の制御フロー図である。
図8は、図1に示す通信制御装置の第六実施例の制御フロー図である。
図9は、図1に示す通信制御装置の第七実施例の制御フロー図である。
図10は、図1に示す通信制御装置の第八実施例の制御フロー図である。
図11は、エンジン始動時における図1に示す通信制御装置のダイバーシチ受信を復帰させる制御フロー図である。
図12は、エンジン停止後のデータ待ち受け状態時における受信回路の立ち上げ方法を示す制御フロー図である。
図13は、図12でメールの着信があったときの制御フロー図である。
図14は、図12でEV−DOデータの着信があったときの制御フロー図である。
図15は、第二実施形態に係る通信制御装置の制御ブロック図である。
図16は、第三実施形態に係る通信制御装置の制御ブロック図である。
図17は、第四実施形態に係る通信制御装置の制御ブロック図である。
図18は、第五実施形態に係る通信制御装置の制御ブロック図である。
以下、本発明に係る車両の通信制御装置のいくつかの実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
〔第一実施形態〕
図1は、車両の通信制御装置(車載通信モジュール)の第一実施形態であり、本実施形態に係る車両の通信制御装置10の全体構成図である。車両100は、該車両100の外部と通信すべく、(車載)通信モジュール10と、車両バッテリ(電源)20と、アンテナ41,42と、後位機器(車載機器)50(図示しない)とを、主に備えている。
車載通信モジュール10は、車両バッテリ20から電力が供給されることにより起動し、アンテナ41、42で携帯電話網等から受信した電波信号を後位機器50に送信すると共に、後位機器50から出力される出力信号を受信し、該出力信号をアンテナ41、42を介して車両の外部(携帯電話網等)に、無線電波を用いて送信するための機器であり、主制御手段1と、切換え手段2と、通信を行う複数の回路からなる通信回路3とを、主に備えている。
主制御手段1は、電話機、エンジンコントロールユニット(ECU)、又はナビゲーションシステムなどからなる後位機器50のインタフェースとして通信ライン51を有しており、該通信ライン51は、後位機器50に通信可能に接続されている。さらに、主制御手段1は、地上局等とデータ通信を行うべく、通信回路3に接続されており、通信回路3は、携帯電話網からの電波を受信する受信回路(主受信回路6及び副受信回路7)と、携帯電話網に対して電波を送信する送信回路8と、からなる。具体的には、主受信回路6及び送信回路8は、主アンテナ端子4を介して、主アンテナ41に接続されており、副受信回路7は、副アンテナ端子5を介して、副アンテナ42に接続されている。また、これらの回路6〜8は、後述する切換え手段2によって、電源が投入されることにより起動するようになっている。
このような機器構成により、外部から受信された信号は、信号レベルの低下を防止すべく、主アンテナ41、及び副アンテナ42(ダイバーシチアンテナ)介して、ダイバーシチ方式で受信可能となる。そして、受信された信号は、通信ライン51を介して、後位機器50に送信される。また、後位機器50から出力される信号は、主制御手段1を介して送信回路8に送られ、送信回路8は、アンテナを介して外部に信号を送信する。
また、主制御手段1は、操作者(ユーザー)のエンジンキー30を操作する行為によって、エンジンキー30の操作位置が、アクセサリポジション(ACCポジション)又はイグニッションポジション(IGNポジション)になったときに、電力が供給されるアクセサリライン(ACCライン)に接続されている。このACCライン22からの電力は、バッテリ電圧12Vを3.3Vに変換する電圧変換器9Aを介して、主制御手段1に供給される。
また、主制御手段1は、外部から受信された電波の状態、後位機器50からの出力信号、キー操作による車両バッテリ20の電圧信号などに基づいて、後述する切換え手段2を制御する制御信号を出力するようになっている。
切換え手段2は、車両バッテリ20から直接電力が供給されるバッテリライン(BATライン)21に接続されており、BATライン21からの電力は、バッテリ電圧12Vを5Vに変換する電圧変換器9Bを介して、切換え手段2に供給される。切換え手段2は、変換された5Vの電力を、各回路6〜8に供給可能な内部電源(3.3V、5V等)となるように、その内部で電圧変換している。そして、切換え手段2は、各回路6〜8に電源の投入又は遮断が可能なスイッチ2Aを備えており、後述する主制御手段1から出力される制御信号(投入信号又は遮断信号)によって、各回路6〜8のそれぞれに対して内部電源の投入又は遮断を行う。
図2は、図1に示す主制御手段1の制御ブロック図を示している。主制御手段1は、送受信制御手段11と、車両状態検出手段12と、切換え制御手段13と、を備えている。送受信制御手段11は後位機器50とデータ通信、コマンド通信などを行うべく、通信回路3(受信回路6,7)から信号を受信して、後位機器50へ送信する信号を制御すると共に、後位機器50からの出力信号を受信して、通信回路3(送信回路8)へデータを送信すべく、制御をおこなっている。また、送受信制御手段11は、アンテナ41,42で受信される電界強度、電波環境、通信回路3が作動中であるか、などの通信状態も検出しており、これらの通信の状態は、検出信号として切換え制御手段13に向かって出力される。
車両状態検出手段12は、車両の状態を検出するための手段であり、通信ライン51を介した後位機器50からの出力信号と、ACCライン12を介してエンジンキー30の操作によって得られる電圧信号と、が入力され、これらの信号に基づいて、車両の状態として、エンジンの起動停止を検出している。そして、この車両状態検出手段12で検出された車両の状態は、検出信号として、切換え制御手段13に向かって出力される。
切換え制御手段13は、切換え手段2のスイッチ2Aを制御する手段であって、送受信制御手段11からの通信の状態、車両状態検出手段12からの車両の状態に基づいて、電源の投入又は遮断の切換えをすべき回路6〜8を選定し、選定した結果に基づいて、切換え手段2へ制御信号(投入信号又は遮断信号)を出力する。
この他にも、切換え制御手段13は、前記送受信制御手段11又は車両状態検出手段12から入力された信号に基づいて切換え手段2へ出力すべき制御信号を出力するタイミングを演算しており、この演算結果にあわせて、制御信号を出力する。
このようにして、例えば、エンジンの停止などの車両の状態を検出した場合には、エンジン停止の検出信号により、電源を遮断すべき回路6〜8を選定し、選定された回路に接続されているスイッチ2Aに遮断信号を出力することで、回路に供給されている電源を遮断し、車両バッテリ20の電力の消費を低減することができる。
図3〜図10は、図2に示す車両状態検出手段12が、車両の状態の検出として、車両のエンジンの停止を検出する場合におけるの制御フロー図であり、図3は、エンジン停止時における主制御手段1の第一実施例の制御フロー図である。
まず、図3に示すように、車両が停止し、運転者が、ステップ301で、車両のエンジンキー30をIGN ON位置からOFF位置に操作すると、ステップ302で、車両100のエンジンが停止し、ステップ303で、車両のACCライン22は、12Vから0Vとなる。
そして、ステップ304で、主制御手段1は、ACCラインが0Vとなったことでエンジンの停止を検出し、ステップ305に進む。ステップ305では、主制御手段1は、通話中又は通信中であるかを判定する。このとき通話中又は通信中であるならば、現状の通信状態を維持すべく、通話又は通信が終了するまでステップ305の判定を繰り返す。そして、ステップ305の判定で、通話又は通信をしていないと判定したときには、ステップ306へ進む。ステップ306では、主制御手段1は、電源を遮断すべき回路として、副受信回路7を選定し、副受信回路7の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力する。この遮断信号に基づいて、切換え手段2は、副受信回路7の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換える。このようにして、エンジンが停止して、通信が終了するのを待ってから副受信回路7の電源を遮断するので、通信に支障をきたすことなく通信待ち受け状態となり、車両バッテリ20の省電力化が図れる。
図4は、エンジン停止時における主制御手段1の第二実施例の制御フロー図である。まず、図4に示すように、車両100が停止し、運転者が、ステップ401で、車両のエンジンキー30をIGN ON位置からOFF位置に操作すると、ステップ402で、車両のエンジンが停止し、ステップ403で、車両のACCライン22は、12Vから0Vとなる。そして、ステップ404では、エンジンキー30のキー操作により、ナビゲーションシステム、又はエンジンコントロールユニット(ECU)等の後位機器50が、エンジンの停止を検知し、ステップ405に進み、ステップ405では、後位機器50から通信モジュール10の主制御手段1へエンジンの停止コマンドを送信する。
そして、ステップ406では、主制御手段1は、後位機器50からのエンジン停止コマンドを受信して、エンジンの停止を検出し、ステップ407に進む。ステップ407では、主制御手段1は、通話中又は通信中であるかを判定し、通話又は通信が終了するまでステップ407の判定を繰り返す。そして、ステップ407の判定で、通話又は通信をしていない(又は通話が終了した)と判定したときには、ステップ408へ進む。ステップ408では、主制御手段1は、電源を遮断すべき回路として、副受信回路7を選定し、副受信回路7の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力し、ステップ409へ進む。ステップ409では、この遮断信号に基づいて、切換え手段2は、副受信回路7の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換える。
このようにして、エンジンが停止して、通信が終了するのを待って、一方の副受信回路7の電源を遮断するので、通信に支障をきたすことなく通信待ち受け状態となり、車両バッテリ20の省電力化が図れる。また、この制御フロー図では、ECUなどのエンジンに関連した後位機器50から、エンジンの停止を直接検出しているので、車両バッテリ20が過放電となる(上がる)のを、より確実に予防できる。
図5は、エンジン停止時における主制御手段1の第三実施例の制御フロー図であり、図5のステップ501〜507では、第一実施例(図3のステップ301〜304)及び第二実施例(図4のステップ401〜406)の、どちらのステップでも、エンジンの停止を検出することが可能なようになっている。また、ステップ508の通話中、データ通信中であるかの判定は、これまでの実施例と、同様の判定ステップである。また、第一及び第二実施例と異なる点は、ステップ509である。ステップ509では、主制御手段1は、1x通信ができるように待ち受け状態に移行する。すなわち、1x通信が可能なように、主受信回路6又は副受信回路7のいずれか一方の受信回路への電源を遮断し、1x通信ができるように、受信信号を待ち受けている。
図6は、エンジン停止時における主制御手段1の第四実施例の制御フロー図であり、図6のステップ601から608は、第三実施例(図5のステップ501〜508)と同様の制御ステップであり、ステップ609以降のステップが異なる。ステップ609以降では、エンジンが停止を検出した後、受信回路6,7で検出する電波の強さ(アンテナ41,42が受信する電界強度)から、電源を遮断すべき受信回路を選定している。
ステップ609で、主制御手段1は、主受信回路6又は副受信回路7どちらの電源を遮断すべきかを選定するために、両者が受信する(例えばアンテナの電界強度から得られる)電波の強さを比較する。そして、主受信回路6の電波の方が強いと判断すると、ステップ610へ進む。ステップ610では、主制御手段1は、副受信回路7の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力し、この遮断信号に基づいて、ステップ611で、切換え手段2は、副受信回路7の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換える。また、ステップ609で、主受信回路6の電波の方が、弱いと判断すると、ステップ612へ進み、ステップ610,611で副受信回路7の電源を遮断したのと同じように、ステップ612,613で、主受信回路6の電源を遮断する。
このようにして、受信される電波の弱い受信回路の電源を選定して遮断することで、電力の消費を低減することができると共に、電波の強い状態の受信回路のみを使用するので、より安定した通信を行うことができる。また、エンジン停止後は、車両は移動せず、受信される電波の強度は、変動しにくいので、このような判定フローを車両の通信制御装置に用いることは、特に有効である。
図7は、エンジン停止時における主制御手段1の第五実施例の制御フロー図であり、図7のステップ701から707は、第一実施例(図3のステップ301〜307)と同様の制御ステップであり、ステップ708以降のステップが異なる。
ステップ708では、受信回路で検出した電波の環境が極端に悪いかどうかを判定している。具体的には、主制御手段1は、受信電波の電界強度を調べ、電界強度がある一定値よりも低い場合には、車両100の停止位置が、電波境界端にある(電波環境が悪い)と判断し、ステップ709に進む。ステップ709では、主制御手段1は、主受信回路6の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力し、この遮断信号に基づいて、ステップ710で、切換え手段2は、主受信回路6の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換える。
このように、電波環境が悪いと判断した場合には、通信ができないと判断し、主受信回路6と副受信回路7との電源を遮断し、そうでない場合には、副受信回路7の電源のみを遮断するので、通信ができないときの待機電力の消費を抑制することができ、効率的な通信を行うことができる。また、判定ステップ708で、電波環境を電界強度により判定したが、受信された電波のノイズ等に基づいて、電波環境(通信ができる状態であるか)を判定してもよい。
図8は、エンジン停止時における主制御手段1の第六実施例の制御フロー図であり、図8のステップ801から805は、第一実施例(図3のステップ301〜305)と同様の制御ステップであり、ステップ806以降のステップが異なるので、ステップ806以降を説明する。
ステップ806では、ステップ805の処理の終了後、予め設定しておいた一定の時間(所定時間)、主受信回路6及び副受信回路7の電源をONし続ける(現状の電源状態に維持する)。ステップ807では、一定時間経過後、主制御手段1は、副受信回路7の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力し、この遮断信号に基づいて、ステップ808で、切換え手段2は、副受信回路7の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換える。
このように、エンジンが停止して、通話等をしていない状態であっても、ステップ807で、一定時間、受信回路6,7に電力を供給し、受信可能な状態としているので、ステップ805の通信が終了した直後に、基地局等から送信されたとしても、確実に、その送信された信号をダイバーシチ受信することができる。また、その後、副受信回路7の電源を遮断するので、電力の消費を低減することができる。
図9は、エンジン停止時における主制御手段1の第七実施例の制御フロー図であり、図9のステップ901及び902は、第一実施例の図3のステップ301〜305と同様の制御ステップであり、ステップ903以降のステップが異なるので、ステップ903以降を説明する。
ステップ903では、主制御手段1は、ステップ904の処理の終了後、予め設定しておいた一定時間(所定の時間)、主受信回路6及び副受信回路7の電源をONし続し(現状の電源状態に維持し)、ステップ904へ進む。ステップ904では、主制御手段1は、主受信回路6及び副受信回路7の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力し、この遮断信号に基づいて、ステップ905で、切換え手段2は、主受信回路6及び副受信回路7の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換え、ステップ906へ進む。ステップ906では、主制御手段1は、ステップ905の処理の終了後、予め選定しておいた一定時間(所定の時間)、主受信回路6及び副受信回路7の電源を遮断状態に維持し、ステップ907へ進む。ステップ907では、主制御手段1は、主受信回路6の電源を投入する投入信号を、切換え手段2に出力し、この投入信号に基づいて、ステップ905で、切換え手段2は、主受信回路6の電源を投入すべく、スイッチ2AをONに切換え、ステップ903に戻る。そして、以下は、ステップ903〜908までを繰り返す。この繰り返しによって、副受信回路7の電源を遮断状態に保持し、主受信回路6の電源のみを、所定の時間間隔で、投入又は遮断を繰り返す。
このように、エンジンが停止して、通話等をしていない状態であっても、ステップ907で、一定時間、主受信回路6に電力を供給し、受信可能な状態としているので、車両の停車中に、データ等が基地局等から送信されたとしても、確実に、その送信された信号を受信することができる。また、その後、受信回路6,7の電源を遮断するので、電力の消費を低減することができる。
図10は、エンジン停止時における主制御手段1の第八実施例の制御フロー図であり、図10のステップ1001〜1004及び1007は、第三実施例の図5のステップ501〜504及び507と同様の制御ステップであり、それ以外の異なるステップのみを説明する。
まず、ステップ1005では、ナビゲーションシステムやエンジンコントロールユニット(ECU)等の後位機器50でエンジンの停止を検知後、これらの後位機器50が、高速データ通信が必要である場合には、後位機器50は、通信モジュール10の主制御手段1に、高速データ通信モードのコマンドを送信する。そして、ステップ1006では、高速データ通信モードのコマンドを受信する。そして、主制御手段1は、1008で、高速データの通信が必要であるかを判定する。ここで、判定ステップ1008で、高速データ通信の必要性がありと判断した場合には、この必要性が無くなるまで、判定を繰り返し、高速データ通信が可能とすべく、主受信回路6及び副受信回路7に投入されている電源は遮断しない。また、判定ステップ1008で、高速データ通信の必要性がないと判断した場合には、ステップ1009,1010で、副受信回路7のみの電源をOFFする。このように、エンジンが停止しも、高速データ通信の必要性を判断して受信回路の電源の切換えを制御しているので、適切な通信時間で、後位機器と外部との通信をし、省電力化を図ることができる。
図11〜図14は、先に示したいくつかの実施例において、受信回路への電源を遮断してから(ダイバーシチ受信をOFF状態にしてから)、遮断した受信回路への電源を投入してダイバーシチ受信を復帰させる制御フロー図を示している。図11は、エンジンキー3で、エンジンを始動させたときにおいて、副受信回路7の電源を投入して、ダイバーシチ受信を復帰させる方法を示した制御フロー図であり、主受信回路6の電源は、投入された状態であり、副受信回路7は、遮断された状態で、すなわちダイバーシチ受信がOFF状態である。
図11に示すように、運転者(ユーザー)が、ステップ1101で、エンジンを始動すべく車両のエンジンキー30をON操作すると、ステップ1102で、車両のACCライン22は、0Vから12Vとなる。そして、ステップ1103では、エンジンキー30のキー操作により、ナビゲーションシステム、又はエンジンコントロールユニット等の後位機器50が、エンジンの始動を検知し、ステップ1104に進み、ステップ1104では、後位機器50から通信モジュール10の主制御手段1へエンジンの始動コマンドを送信する。
そして、ステップ1105では、主制御手段1は、後位機器50からのエンジン始動コマンドを受信して、エンジンの始動を検出し、ステップ1107に進む。一方、ステップ1106でも、主制御手段1は、ACCラインが12Vとなったことでエンジンの始動を検出し、ステップ1107に進む。そして、ステップ1107では、主制御手段1は、電源を投入すべき回路として、副受信回路7を選定し、副受信回路7の電源を投入する投入信号を、切換え手段2に出力し、ステップ1108へ進む。ステップ1108では、この投入信号に基づいて、切換え手段2は、副受信回路7の電源を投入すべく、スイッチ2AをONに切換える。
このようにして、エンジンの始動と共に、遮断されていた受信回路への電源を投入することで、車両バッテリ20が過放電となるのを防止することができる。また、図11は、エンジンの始動時の制御フロー図であるが、たとえば、後位機器に盗難検知器を備えた車両においては、エンジンの始動信号の変わりに、盗難検知器の盗難検知信号によって、副受信回路7に電源を投入してもよく、後位機器に超流通検知器を備えた車両においては、エンジンの始動信号の代わりに、超流通検知器からの超流通の通知等の信号で、副通信回路7に電源を投入してもよい。
図12は、エンジン停止後のデータ待ち受け状態時における受信回路の立ち上げ方法を示す制御フロー図である。まず、ステップ1201では、エンジンが停止した状態で、主受信回路6で、外部からの通信データを着信すると、ステップ1202に進む。ステップ1202で、主制御手段1は、ステップ1201で着信した通信データの種類から、ダイバーシチ受信が必要な通信であるかの判定をする。そして、判定ステップ1202で、ダイバーシチ受信が必要であると判断した場合には、ステップ1203に進み、ステップ1203では、主制御手段1は、電源を投入すべき回路として、副受信回路7を選定し、副受信回路7の電源を投入する投入信号を、切換え手段2に出力し、ステップ1204へ進む。ステップ1204では、この投入信号に基づいて、切換え手段2は、副受信回路7の電源を投入すべく、スイッチ2AをONに切換える。また、判定ステップ1202で、ダイバーシチ受信が必要ないと判断した場合には、主受信回路6のみで、データを受信する。このように、外部から送信されたデータの種類に基づいて、最適な受信方法を判定しているので、効率よく受信回路への電源投入ができる。
図13は、図12に示すステップ1201で、容量の小さいデータとしてメール(例えばショートメール(登録商標))を着信した場合のフロー図であり、ダイバーシチ受信がOFFの状態のまま通信する場合を示している。
図に示すように、携帯電話200からメールを送信して車両100のエンジンを始動させる(リモコンエンジンスタータとして使用する)場合において、まず、ステップ1201では、エンジンが停止した状態で、主受信回路6で、携帯電話200からのメールを着信する。そして、ステップ1202に進み、主制御手段1は、ステップ1201で着信がメールであるので、ダイバーシチ受信が不要であると判定し、ステップ1203、1204へは進まず、ステップ1205へ進み、メールの着信結果に基づいて、通信制御回路1は、ECUにエンジンスタータフログラムの実行を開始させる。
図14は、図12に示すステップ1201で、容量の大きいデータ(例えばEV−DOデータ)を着信した場合のフロー図であり、ダイバーシチ受信がOFFの状態から復帰してON状態にして、通信する場合を示している。
図に示すように、センタ300からEV−DOデータを通信し、車両100のエンジンコントロールユニット(ECU)のプロクラムをバージョンアップする場合において、まず、ステップ1201では、エンジンが停止した状態で、EV−DOデータを着信する。そして、ステップ1202に進み、主制御手段1は、ステップ1201で着信したデータの種類から、EV−DOデータであるので、ダイバーシチ受信が必要であると判定する。
そして、ステップ1203では、主制御手段1は、副受信回路7の電源を投入する投入信号を、切換え手段2に出力し、ステップ1204へ進む。ステップ1204では、この投入信号に基づいて、切換え手段2は、副受信回路7の電源を投入すべく、スイッチ2AをONに切換える。そして、ステップ1205では、ダイバーシチ受信を行い、ECUのバジョンアッププログラムの受信を開始する。
〔第二実施形態〕
図15は、第二実施形態の制御フロー図であり、第一実施形態と相違する点は、車両の状態として、車両100のエンジンの停止を検出する代わりに、車両の位置を検出している。そして、車両の位置から電波環境の良し悪しを判別し、該電波環境に基づいて、受信回路の電源の投入又は遮断の制御をしている。具体的には、図15に示すように、ステップ1501で、ナビゲーションシステム等の後位機器50から通信モジュール10へ車両100の位置情報を送信する。そして、ステップ1502で、通信モジュール10の主制御手段1は、車両の位置情報を受信し、ステップ1503で、通話中又は通信中であるかを判定する。このとき通話中であるならば、通話が終了するまでステップ1503のステップを繰り返す。そして、通話又は通信が終了すると、ステップ1504に進み、ステップ1502で受信した位置情報に基づいて、電波環境が極端に悪い地域であるかの判定をする。
判定ステップ1504で、電波環境が極端に悪いと判断した場合には、主受信回路6及び副受信回路7の電源の供給を順次遮断する。具体的には、ステップ1505では、主制御手段1は、主受信回路6の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力し、この遮断信号に基づいて、ステップ1506で、切換え手段2は、主受信回路6の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換える。さらに、ステップ1507,1506で、主受信回路6の電源の遮断と同様の方法で、副受信回路7の電源を遮断する。
このように、車両の位置情報から、その車両が位置する地域の電波環境の良し悪しを判別し、電波環境が悪くて通信ができないときには、通信の待ち受けができないと判断し、全受信回路への電源の供給を遮断し、受信回路の電力の消費を軽減することができる。また、エンジン停止後に、このような制御を行いことで、バッテリが過放電となるのを予防することができる。
〔第三実施形態〕
図16は、第三実施形態の制御フロー図であり、第一実施形態と相違する点は、車両の状態として、車両のエンジンの停止を検出する代わりに、車両の充放電の収支の異常を検出している。本実施形態では、車両バッテリ等の充放電の収支に異常があるときには、副受信回路7の電源を遮断するように制御している。具体的には、図16に示すように、ステップ1601で、車両の充放電の収支に異常があると、ステップ1602で、後位機器50が、車両充電の収支異常を検知する。そして、ステップ1603で、後位機器50は、通信モジュール10に車両充放電の異常コマンドを送信する。そして、ステップ1604では、主制御手段1は、上記異常コマンドを受信することで、車両の充放電収支の異常を検出し、ステップ1605へ進む。ステップ1605で、通話中又は通信中であるかを判定する。このとき通話中であるならば、通話が終了するまでステップ1605のステップを繰り返す。ステップ1606では、主制御手段1は、副受信回路7の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力し、この遮断信号に基づいて、ステップ1607で、切換え手段2は、副受信回路7の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換える。
〔第四実施形態〕
図17は、第四実施形態の制御フロー図であり、第一実施形態と相違する点は、車両の状態として、車両のエンジンの停止を検出する代わりに、車両の充電系統の診断をしている。本実施形態では、車両バッテリ等の充電系統に異常があると診断ときには、副受信回路7の電源を遮断するように制御している。具体的には、図17に示すように、ステップ1701で、車両バッテリ等の充電系統に異常があると、ステップ1702で、後位機器50が、充電系統に異常を検知する。そして、ステップ1703で、後位機器50は、通信モジュール10に、充電系統異常コマンドを送信し、ステップ1704へ進む。ステップ1704では、主制御手段1は、上記異常コマンドを受信することで充電系統の異常を検出し、ステップ1705で、通話中又は通信中であるかを判定する。このとき通話中であるならば、通話が終了するまでステップ1705のステップを繰り返す。ステップ1706では、主制御手段1は、副受信回路7の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力し、この遮断信号に基づいて、ステップ1707で、切換え手段2は、副受信回路7の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換える。
このように、充電系統に異常があると判断した場合には、その異常である1次トラブルを解消するまで、電源電力の消費を減らそうするので、バッテリが上がるような過放電となることなどの二次的トラブルを回避することができる。
〔第五実施形態〕
図18は、第五実施形態であり、第一実施形態と相違する点は、主制御手段1が、車両のエンジンの停止を検出し、受信回路の電力を遮断する代わりに、ユーザー(運転者)がマニュアル操作できるようなマニュアル操作手段を設けて、ユーザーが、受信回路への電源の遮断を操作している。
まず、ステップ1801では、ユーザーが、車両の消費電力を低減したいときに、例えば後位機器50の1つであるナビゲーションシステムを介して、車両バッテリ30の省電力化を図るべく、省電力モードに移行するような操作(マニュアル操作)を行う。そして、ステップ1802へ進み、ナビゲーションシステムは、通信モジュール10に、省電力モード移行コマンドを送信し、ステップ1803では、通信モジュール10の主制御手段1は、上記コマンドを受信し、ステップ1804へ進む。ステップ1804では、主制御手段1は、副受信回路7の電源を遮断する遮断信号を、切換え手段2に出力し、この遮断信号に基づいて、ステップ1805で、切換え手段2は、副受信回路7の電源を遮断すべく、スイッチ2AをOFFに切換える。
このように、通信の必要性をユーザーの好みに合わせて判断できる。さらに、ユーザーが、通信回路又はバッテリ等に異常があるとわかった場合などには、上記マニュアル操作を行うことにより、省電力化を図ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
例えば、車両状態検出手段の検出する車両の状態に合わせて、実施形態を分類したが、これらの実施形態を組み合わせて実施してもよく、制御フローの各ステップも、バッテリの省電力化と通信の安定性が確保できれば、そのステップの順序及び組み合わせは限定されるものではない。また、検出される車両の状態も、例えばハイブリッド車両におけるモータジェネレータの状態を検出してもよい。
また、本実施形態では、消費電力の大きいダイバーシチ受信を行う受信回路の電源制御について述べたが、これらの受信回路の個数は特に制限されるものではなく、さらに、送信回路は、受信回路の通信状態、後位機器からの出力信号に合わせて、適宜、電源の投入及び遮断を行えばよく、例えば、ダイバーシチ送信を行うような回路構成であっても、同じような方法で回路に供給される電源を切換えればよいことは、当業者であるならば容易に想到できるであろう。
エンジンが停止しても通信を行う必要があって、装置の使用頻度を落としても、通信性能に大きな影響を受けない通信モジュールに適用可能であり、特に、消費電力の大きいダイバーシチ方式の通信回路に適している。

Claims (14)

  1. 電源を投入することで車両の外部と通信が可能な複数の通信回路と、該各通信回路への前記電源の投入又は遮断の切換えが可能な切換え手段と、を備える車両の通信制御装置であって、
    前記通信制御装置は、前記車両の状態を検出する車両状態検出手段と、前記車両の状態に基づいて前記電源を遮断すべき前記通信回路を選定し、前記切換え手段に遮断信号を出力する切換え制御手段と、を備えることを特徴とする車両の通信制御装置。
  2. 前記車両状態検出手段は、前記車両の状態として、前記車両のエンジンの停止を検出することを特徴とする請求項1に記載の車両の通信制御装置。
  3. 前記通信回路が外部と通信している場合は、前記切換え制御手段は、前記通信が終了したときに、前記遮断信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の車両の通信制御装置。
  4. 前記車両状態検出手段は、前記エンジン停止を、前記車両に搭載された車載機器から検出することを特徴とする請求項3に記載の車両の通信制御装置。
  5. 前記車両状態検出手段は、前記エンジン停止を、前記エンジンキーの操作から検出することを特徴とする請求項3に記載の車両の通信制御装置。
  6. 前記車両状態検出手段は、前記車両の状態として、前記車両の充電系統の異常を検出し、前記充電系統に異常が検出された場合には、前記切換え制御手段は、前記電源を遮断すべき通信回路を選定し、前記遮断信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の車両の通信制御装置。
  7. 前記車両状態検出手段は、前記車両の状態として、前記車両の位置を検出し、前記切換え制御手段は、前記車両位置に基づいて、前記通信回路の受信回路が受信する電波環境を判定し、該電波環境が悪いと判定した場合には、前記電源が投入されているすべての通信回路に前記遮断信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の車両の通信制御装置。
  8. 前記複数の通信回路は、送信回路と複数の受信回路とからなり、前記切換え制御手段は、前記複数の受信回路のうち受信する電解強度に基づいて、前記電源を遮断すべき受信回路を選定し、前記遮断信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の車両の通信制御装置。
  9. 前記切換え制御手段は、前記通信の終了を検出してから所定時間経過後に、前記遮断信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の車両の通信制御装置。
  10. 前記切換え制御手段は、前記遮断信号を出力後、すべての前記通信回路への電源を遮断する全遮断信号と、前記複数の通信回路のうち一部又はすべての通信回路に電源を投入する投入信号とを、所定の時間間隔で交互に繰り返して出力することを特徴とする請求項2に記載の車両の通信制御装置。
  11. 前記切換え制御手段は、前記車両のエンジンの始動を検出するエンジン始動検出手段をさらに備え、前記エンジンの始動を検出したときは、前記電源を遮断した通信回路に電源を投入すべく、前記切換え手段に、投入信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の車両の通信制御装置。
  12. 前記切換え制御手段は、前記通信回路が外部から受信した信号に基づいて、ダイバーシチ受信が必要であるかを判定し、該判定結果に基づいて前記電源が遮断された通信回路に、前記電源を投入すべく投入信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の車両の通信制御装置。
  13. 前記通信制御装置は、前記切換え手段が手動操作可能なマニュアル操作手段を備えることを特徴とする請求項12に記載の車両の通信制御装置。
  14. 携帯電話網に無線電波を用いて接続され、電源を投入することで前記携帯電話網に対して電波の通信が可能な複数の前記通信回路と、該各通信回路への前記電源の投入又は遮断の切換えが可能な切換え手段と、該切換え手段を制御すると共に前記通信回路により地上局とデータ通信を行うことを特徴とする請求項2に記載の車両の通信制御装置。
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