JPWO2006025156A1 - リーケージトランス - Google Patents

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Abstract

このリーケージトランスは、一次巻線と、一次巻線の巻回箇所の延長上の箇所に一次巻線とは別離して巻回され一次巻線のコイル断面積より小さいコイル断面積を有する二次巻線と、2つのコア2,3からなり一次巻線および二次巻線を直線状に貫通するセンタコア部と、センタコア部の2つのコア2,3の延出部により構成され一次巻線および二次巻線の外側に磁路を形成する周辺コア部とを備える。

Description

本発明は、例えばインバータ回路用のリーケージトランスに関するものである。
従来からリーケージトランスは、例えば液晶ディスプレイパネルのバックライト用のインバータ回路の昇圧トランスに使用されている。
また、液晶ディスプレイパネルを内蔵する液晶表示装置、小型コンピュータなどの筐体は、省スペース性を損なわないために小型、薄型に設計されることが多い。そのため、それらの装置の筐体内で使用されるトランスなどの素子を薄型、および/または狭幅とすることが要求されている。
そのような狭幅型のリーケージトランスとしては、一次および二次巻線を貫通するセンタコアにI型コアを使用し、外部磁路にU型コアを使用したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2004−31647号公報(要約等)
上述のU型コアとI型コアを使用したリーケージトランスの場合、二次巻線に鎖交しない漏れ磁束による漏れインダクタンスが十分得られるものの、リーケージトランス外部への漏洩磁束も発生している。
そこで、本発明は、外部への漏洩磁束を低減しつつ十分な漏れインダクタンスを確保することができるリーケージトランスを得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では、次のようにした。
本発明に係るリーケージトランスは、一次巻線と、一次巻線の巻回箇所の延長上の箇所に一次巻線とは別離して巻回され一次巻線のコイル断面積より小さいコイル断面積を有する二次巻線と、2つのコア部材からなり一次巻線および二次巻線を直線状に貫通するセンタコア部と、センタコア部の2つのコア部材の延出部により構成され一次巻線および二次巻線の外側に磁路を形成する周辺コア部とを備える。
これにより、周辺コア部により外部への漏洩磁束を低減しつつ、一次巻線のコイル断面積を二次巻線のコイル断面積より大きくすることで十分な漏れインダクタンスを確保することができる。
さらに、本発明に係るリーケージトランスは、上記リーケージトランスに加え、次のようにしてもよい。つまり、センタコア部は、二次巻線の部分での断面積より一次巻線の少なくとも一部での断面積が大きく形成されるようにしてもよい。
これにより、周辺コア部により外部への漏洩磁束を低減しつつ、二次巻線を鎖交しない漏れ磁束をより大きくでき十分な漏れインダクタンスを確保し易くすることができる。
さらに、本発明に係るリーケージトランスは、上記リーケージトランスのいずれかに加え、一次巻線および二次巻線のうちの一次巻線のみを貫通するリーケージコア部を備えるようにしてもよい。
これにより、周辺コア部により外部への漏洩磁束を低減しつつ、二次巻線を鎖交しない漏れ磁束をより大きくでき十分な漏れインダクタンスを確保し易くすることができる。
さらに、本発明に係るリーケージトランスは、上記リーケージトランスのいずれかに加え、次のようにしてもよい。その場合、周辺コア部は、接合部を有する複数の部材から構成され、複数の部材は、上記接合部に切欠部を形成する。
これにより、切欠部が、複数の部材を接着する際の接着剤溜まりになり、周辺コア部の接合部からはみ出た接着剤の余剰分を滞留させることができる。
本発明に係るリーケージトランスは、少なくとも3本の延出部を有する第1のコアと、少なくとも3本の延出部を有し最も外側の2本の延出部を第1のコアの最も外側の2本の延出部に接続した第2のコアと、第1のコアおよび第2のコアの少なくとも一方における最も外側以外の互いに対向する延出部に、第1のコイル断面積で巻回された一次巻線と、一次巻線が巻回された延出部および/または一次巻線が巻回された延出部に対向する延出部の少なくとも一方に、第1のコイル断面積より小さい第2のコイル断面積で巻回された二次巻線とを備える。
これにより、第1および第2のコアの最も外側の2本の延出部により外部への漏洩磁束を低減しつつ、一次巻線のコイル断面積を二次巻線のコイル断面積より大きくすることで十分な漏れインダクタンスを確保することができる。
さらに、本発明に係るリーケージトランスは、上記リーケージトランスに加え、第1のコアおよび第2のコアの上面に接続され、一次巻線および二次巻線を覆う上面コアを備えてもよい。
これにより、外側2本の延出部に加え上面コアにより外部への漏洩磁束をさらに低減しつつ、十分な漏れインダクタンスを確保することができる。また、マウント機により基板上に当該リーケージトランスを載置する際に、マウント機に上面コアを吸着させることで、吸着用の別部材を使用することなく基板への載置が可能となる。
さらに、本発明に係るリーケージトランスは、上記リーケージトランスのいずれかに加え、次のようにしてもよい。その場合、第1のコアおよび第2のコアの最も外側の2本の延出部は、第1のコアと第2のコアとの接合部に切欠部を形成する。
これにより、切欠部が、第1のコアと第2のコアを接着する際の接着剤溜まりになり、第1のコアと第2のコアとの接合部からはみ出た接着剤の余剰分を滞留させることができる。
本発明に係るリーケージトランスは、第1のE型コアと、中央の延出部以外の外側2本の延出部を第1のE型コアの外側2本の延出部に接続した第2のE型コアと、第1および第2のE型コアの少なくとも一方の中央の延出部に、第1のコイル断面積で巻回された一次巻線と、第1および第2のE型コアの少なくとも一方の中央の延出部に、第1のコイル断面積より小さい第2のコイル断面積で巻回された二次巻線とを備える。
これにより、2つのE型コアの外側2本の延出部により外部への漏洩磁束を低減しつつ、一次巻線のコイル断面積を二次巻線のコイル断面積より大きくすることで十分な漏れインダクタンスを確保することができる。
さらに、本発明に係るリーケージトランスは、上記リーケージトランスに加え、次のようにしてもよい。その場合、第1のE型コアおよび第2のE型コアの外側2本の延出部は、第1のE型コアと第2のE型コアとの接合部に切欠部を形成する。
これにより、切欠部が、第1のE型コアと第2のE型コアを接着する際の接着剤溜まりになり、第1のE型コアと第2のE型コアとの接合部からはみ出た接着剤の余剰分を滞留させることができる。
本発明によれば、リーケージトランスにおいて、十分な漏れインダクタンスを確保しつつ、外部への漏洩磁束を低減することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るリーケージトランスを示す斜視図である。 図2は、実施の形態1における支持部材、コア、一次巻線、二次巻線などの位置関係を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態2に係るリーケージトランスのコアの形状、並びに、支持部材、コアなどの位置関係を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態3に係るリーケージトランスを示す斜視図である。 図5は、実施の形態3におけるコアの形状、並びに支持部材、コアなどの位置関係を示す図である。 図6は、実施の形態3において、リーケージ量調節用ギャップを長くした場合のコアの形状を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態4に係るリーケージトランスを示す斜視図である。 図8は、実施の形態4における上面コアの断面図である。 図9は、本発明の実施の形態5に係るリーケージトランスを示す斜視図である。 図10は、実施の形態5におけるコアに形成される切欠の例である。
符号の説明
2,12 コア(コア部材,センタコア部の一部,周辺コア部の一部,第1のコア,第1のE型コア)
2a,2b,3a,3b 切欠
2c,2s,3c,3s,32c,32s,33c,33s 延出部
3 コア(コア部材,センタコア部の一部,周辺コア部の一部,第2のコア,第2のE型コア)
4 一次巻線
5 二次巻線
32 コア(コア部材,センタコア部の一部,周辺コア部の一部,リーケージコア部の一部,第1のコア)
33 コア(コア部材,センタコア部の一部,周辺コア部の一部,リーケージコア部の一部,第2のコア)
41 上面コア
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るリーケージトランスを示す斜視図である。図1において、支持部材1は、一次巻線および二次巻線のためのボビン部1a,1b、並びに台座部1f,1hを一体的に成形した部材であり、コア2,3を支持する部材である。支持部材1は、端子片1g,1iを除き、非磁性の絶縁材料からなる。
この支持部材1では、ボビン部1a,1bは、四角筒状に成形される。そして、ボビン部1aは、両端にフランジを有し一次巻線を巻回され、一連のボビン部1bは、一定間隔でフランジ1cを配され二次巻線を巻回される。各フランジ1cには、隣接する2つのボビン部1bの間で連続して二次巻線を巻回する際に二次巻線を敷設する切り欠き1dが設けられている。なお、図1においては、一次巻線および二次巻線の図示を省略している。このリーケージトランスは昇圧トランスの一種であるため、一次巻線に比べ二次巻線には高電圧が誘起する。したがって、二次巻線の巻回部分における絶縁破壊を防ぐために、フランジ部1cにより仕切られた複数のボビン部1bには、二次巻線が直列的に順番に巻回される。つまり、二次巻線のうち各ボビン部1b内に巻回された部分には、一定電圧以下の電圧しか誘起しない。
また、ボビン部1a,1bは所定の肉厚でそれぞれ成形されるため、ボビン部1a,1bの内部には、貫通孔1eが形成される。貫通孔1eは、コア2,3が両開口からそれぞれ挿入可能な開口面積を有する。
また、支持部材1の台座部1fは、平板状に成形され、一次巻線の端末が電気的に接続される端子片1gを有する。なお、端子片1gは、金属からなり、インサート成形などにより台座部1fに一体化している。支持部材1の台座部1hは、平板状に成形され、二次巻線の端末が電気的に接続される端子片1iを有する。なお、端子片1iは、金属からなり、インサート成形などにより台座部1hに一体化している。
そして、コア2,3は、フェライトなどの磁性材料からなるE型コアである。コア2は、一次巻線側に配置される第1のコアであり、コア3は、二次巻線側に配置される第2のコアである。コア2,3の中央の延出部が貫通孔1eに挿入されるとともに外側2本の延出部が接着されることで、コア2,3は支持部材1に固定される。支持部材1に巻線4,5が巻回されその端末が端子片1g,1iに接続された後に、コア2,3は、支持部材1に装着される。
図2は、実施の形態1における支持部材1、コア2,3、一次巻線4、二次巻線5などの位置関係を示す図である。図2(A)は、コア2,3の上面図であり、図2(B)は、実施の形態1に係るリーケージトランスの上面図である。
図2(A)に示すように、この実施の形態1では、コア2,3は、同一の形状を有する。各コア2,3は、中央の延出部2c,3cおよび2本の延出部2s,3sを有する。3本の延出部2c,2sは、同一方向に延出しており、1つのコア2として一体的に成形される。同様に、3本の延出部3c,3sは、同一方向に延出しており、1つのコア3として一体的に成形される。また、各延出部2s(3s)の断面積(延出方向に垂直な断面積)は、延出部2c(3c)の断面積の略半分とされる。
さらに、中央の延出部2c(3c)は、外側の延出部2s(3s)より長さgだけ短く成形される。これにより、コア2の延出部2sの先端とコア3の延出部3sの先端とを当接させたときに、図2(B)に示すように、コア2の延出部2cとコア3の延出部3cとの間に長さ2gのギャップ(空隙)Gが形成される。
他方、一次巻線4はボビン部1aに巻回され、二次巻線5はボビン部1bに巻回される。つまり、一次巻線4はコア2の延出部2cに巻回され、二次巻線5はコア2の延出部2cおよびコア3の延出部3cに巻回される。このとき、一次巻線4のコイル断面積は、ボビン部1aの幅W1とボビン部1aの高さhaとの積となり、二次巻線5のコイル断面積は、ボビン部1bの幅W2とボビン部1bの高さhbとの積となる。一次巻線4のコイル断面積は、二次巻線5のコイル断面積より大きく設計される。この実施の形態1では、ボビン部1a,1bの高さha,hbは略同一とされ、ボビン部1aの幅W1は、ボビン部1bの幅W2より大きく設計されているため、一次巻線4のコイル断面積は、二次巻線5のコイル断面積より大きくなっている。
さらに、一次巻線4と二次巻線5はボビン部1aとボビン部1bに別々に巻回されるが、ボビン部1aとボビン部1bは隣接して設けられるため、一次巻線4のコイル開口部と、二次巻線5のコイル開口部とは近接する。そして、二次巻線5のコイル断面積は一次巻線4のコイル断面積より小さいため、ボビン部1aとボビン部1bとの間の段差部分1zに相当する一次巻線4のコイル開口部の一部は、二次巻線5の中心軸からみて外側に位置し、磁気的な漏洩口となる。この漏洩口を通過する磁束の一部は、二次巻線5のコイル断面を通過せずに、漏洩口とコア2の延出部2sとの間(つまり空隙)を通る。
次に、上記リーケージトランスの磁気的特性について説明する。
2つのコア2,3の延出部2c,3cにより、一次巻線4および二次巻線5を直線状に貫通するセンタコア部が形成される。このセンタコア部には、ギャップGが設けられている。また、2つのコア2,3の延出部2s,3sにより、一次巻線4および二次巻線5の外側の磁路となる周辺コア部が形成される。つまり、センタコア部と周辺コア部との境界(センタコア部の両端と周辺コア部の両端との境界部分)はコア2,3内となり、接合部やギャップが存在せずに両者が連続している。
この実施の形態1では、コア2,3がE型コアであるので、センタコア部の両脇に2本の周辺コア部が形成される。そして、1本のセンタコア部と2本の周辺コア部により、周回する磁路(ギャップGを含む磁路)が形成される。
このような磁気的構成において、一次巻線4により発生した磁束の多くは、センタコア部(延出部2c,3c)および周辺コア部(延出部2s,3s)を周回して二次巻線5と鎖交する。
他方、一次巻線4により発生した磁束のうち、段差部分1zに相当する磁気的な漏洩口とコア2の延出部2sとを直接的に結ぶ経路を通り二次巻線5と鎖交しない第1の漏れ磁束が存在する。また、一次巻線4により発生した磁束のうち、ギャップGから漏洩して二次巻線5の一部と鎖交せずに周回する第2の漏れ磁束も存在する。
これらの漏れ磁束は、電気回路的には、トランスの漏れインダクタンスとして作用する。そして、この実施の形態1に係るリーケージトランスでは、第2の漏れ磁束に加えて、第1の漏れ磁束も存在するため、漏れ磁束の量が大きくなり、漏れインダクタンスを十分高い値とすることができる。それに加えて、第1および第2の漏れ磁束がコア2,3の外側の延出部2s,3sを通過し易いため、トランス外部への漏洩磁束が少なくて済む。
以上のように、上記実施の形態1に係るリーケージトランスは、一次巻線4と、一次巻線4の巻回箇所の延長上の箇所に一次巻線4とは別離して巻回され一次巻線4のコイル断面積より小さいコイル断面積を有する二次巻線5と、2つのコア2,3からなり一次巻線4および二次巻線5を直線状に貫通するセンタコア部と、センタコア部の2つのコア2,3の延出部により構成され一次巻線4および二次巻線5の外側に磁路を形成する周辺コア部とを備える。
これにより、周辺コア部により外部への漏洩磁束を低減しつつ、一次巻線4のコイル断面積を二次巻線5のコイル断面積より大きくすることで十分な漏れインダクタンスを確保することができる。
さらに、実施の形態1では、2つのコア2,3として同一形状のE型コアが使用されるため、コア2,3の製造コストを低減することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るリーケージトランスは、実施の形態1に係るリーケージトランスにおいて一方のコア2を変更したものである。
図3は、本発明の実施の形態2に係るリーケージトランスのコア12,3の形状、並びに、支持部材1、コア12,3などの位置関係を示す図である。図3(A)は、コア12,3の上面図であり、図3(B)は、実施の形態2に係るリーケージトランスの上面図である。
図3に示すように、実施の形態2に係るリーケージトランスは、コア12とコア3とを有する。コア3は、実施の形態1と同様のものである。
この実施の形態2では、コア12,3は、異なる形状を有する。コア12は、中央の延出部12c以外についてはコア2と同様の形状を有する。コア12の延出部12cは、延出方向に垂直な断面の断面積が異なる2つの部分12c1,12c2を有する。根元側の部分12c1は、コア3の延出部3cの断面積より大きい断面積を有し、先端側の部分12c2は、コア3の延出部3cの断面積と同一の断面積を有する。
延出部12cは、他の延出部12sより長さgだけ短く成形される。これにより、コア12の延出部12sの先端とコア3の延出部3sの先端とを当接させたときに、図3(B)に示すように、コア12の延出部12cとコア3の延出部3cとの間に長さ2gのギャップ(空隙)Gが形成される。
また、延出部12cを貫通孔1eに挿入した際に、延出部12cの根元側の部分12c1は、ボビン部1a(つまり、一次巻線)の内側に配置され、先端側の部分12c2は、ボビン部1b(つまり、二次巻線)の内側に配置される。さらに、延出部12cには、根元側の部分12c1と先端側の部分12c2との間に段差部分12zが形成されており、延出部12cを貫通孔1eに挿入した際には、この段差部分12zは、ボビン部1aとボビン部1bとの間の段差部分1zに近接して配置される。
なお、実施の形態2に係るリーケージトランスのその他の構成については、実施の形態1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
次に、上記リーケージトランスの磁気的特性について説明する。
2つのコア12,3の延出部12c,3cにより、一次巻線および二次巻線を直線状に貫通するセンタコア部が形成される。このセンタコア部には、ギャップGが設けられている。また、2つのコア12,3の延出部12s,3sにより、一次巻線および二次巻線の外側の磁路となる周辺コア部が形成される。つまり、センタコア部と周辺コア部との境界はコア12,3内となり、接合部やギャップが存在せずに両者が連続している。
この実施の形態2では、コア12,3がE型コアであるので、センタコア部の両脇に2本の周辺コア部が形成される。そして、1本のセンタコア部と2本の周辺コア部により、周回する磁路(ギャップGを含む磁路)が形成される。
このような磁気的構成において、一次巻線により発生した磁束の多くは、センタコア部(延出部12c,3c)および周辺コア部(延出部12s,3s)を周回して二次巻線と鎖交する。
他方、一次巻線により発生した磁束のうち、段差部分1z,12zに相当する磁気的な漏洩口とコア12の延出部12sとを直接的に結ぶ経路を通り二次巻線と鎖交しない第1の漏れ磁束が存在する。また、一次巻線により発生した磁束のうち、ギャップGから漏洩して二次巻線の一部と鎖交せずに周回する第2の漏れ磁束も存在する。
これらの漏れ磁束により、実施の形態1と同様に、実施の形態2に係るリーケージトランスにおいても、漏れインダクタンスを十分高い値とすることができる。また、実施の形態1と同様に、実施の形態2に係るリーケージトランスにおいても、トランス外部への漏洩磁束が少なくて済む。
以上のように、上記実施の形態2によれば、センタコア部は、二次巻線の部分での断面積(つまり、延出部12cの先端部分12c2と延出部3cの断面積)より一次巻線の少なくとも一部(ここでは、延出部12cの根元部分12c1)での断面積が大きく形成される。
これにより、周辺コア部により外部への漏洩磁束を低減しつつ、二次巻線5を鎖交しない漏れ磁束をより大きくでき十分な漏れインダクタンスを確保し易くすることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るリーケージトランスは、二次巻線を貫通せずに一次巻線のみを貫通するリーケージコア部を備えるものである。
図4は、本発明の実施の形態3に係るリーケージトランスを示す斜視図である。図4において、支持部材31は、一次巻線および二次巻線のためのボビン部31a,31b、並びに台座部31f,31hを一体的に成形した部材であり、コア32,33を支持する部材である。支持部材31は、端子片31g,31iを除き、非磁性の絶縁材料からなる。
この支持部材31では、ボビン部31a,31bは、四角筒状に成形される。そして、ボビン部31aは、両端にフランジを有し一次巻線を巻回され、一連のボビン部31bは、一定間隔でフランジ31cを配され二次巻線を巻回される。各フランジ1cには、隣接する2つのボビン部31bの間で連続して二次巻線を巻回する際に二次巻線を敷設する切り欠き31dが設けられている。なお、図4においては、一次巻線および二次巻線の図示を省略している。フランジ部31cにより仕切られた複数のボビン部31bには、実施の形態1の場合と同様に、二次巻線が直列的に順番に巻回される。
また、ボビン部31a,31bは所定の肉厚でそれぞれ成形されるため、ボビン部31a,31bの内部には、貫通孔31eが形成される。貫通孔31eは、コア32,33が両開口からそれぞれ挿入可能な開口面積を有する。さらに、ボビン部31aとボビン部31bとの境界部分には、開口部31zが形成される。開口部31zは、図4に示すように、一次巻線のみを貫通するコア部分を挿通可能なサイズとされる。
また、支持部材31の台座部31fは、平板状に成形され、一次巻線の端末が電気的に接続される端子片31gを有する。また、台座部31hは、平板状に成形され、二次巻線の端末が電気的に接続される端子片31iを有する。なお、端子片31g,31iは、実施の形態1の端子片1g,1iと同様のものである。
そして、コア32,33は、フェライトなどの磁性材料からなる4本の延出部を有するコアである。コア32は、一次巻線側に配置される第1のコアであり、コア33は、二次巻線側に配置される第2のコアである。コア32,33の外側2本以外の1本の延出部が貫通孔31eに挿入され、かつコア32の外側2本以外の別の1本の延出部が開口部31zに挿通されるとともに、外側2本の延出部が接着されることで、コア32,33は支持部材31に固定される。支持部材31に一次巻線および二次巻線が巻回されその端末が端子片31g,31iに接続された後に、コア32,33は、支持部材31に装着される。
図5は、実施の形態3におけるコア32,33の形状、並びに支持部材31、コア32,33などの位置関係を示す図である。図5(A)は、コア32,33の上面図であり、図5(B)は、実施の形態3に係るリーケージトランスの上面図である。
図5(A)に示すように、この実施の形態3では、コア32,33は、同一の形状を有する。コア32,33は、内側の磁気結合用の延出部32c,33c、内側のリーケージ用の延出部32L,33L、および外側2本の延出部32s,33sを有する。4本の延出部32c,32L,32sは、同一方向に延出しており、1つのコア32として一体的に成形される。同様に、4本の延出部33c,33L,33sは、同一方向に延出しており、1つのコア33として一体的に成形される。延出部32c(33c)の断面積(延出方向に垂直な断面積)は、他の延出部32L,32s(33L,33c)の断面積より大きく設計される。
また、延出部32c(33c)は、外側2本の延出部32s(33s)より長さgだけ短く成形される。これにより、コア32の延出部32sの先端とコア33の延出部33sの先端とを当接させたときに、図5(B)に示すように、コア32の延出部32cとコア33の延出部33cとの間に長さ2gのギャップ(空隙)Gが形成される。
さらに、延出部32L(33L)は、外側2本の延出部32s(33s)より長さgcだけ短く成形される。これにより、コア32の延出部32sの先端とコア33の延出部33sの先端とを当接させたときに、図5(B)に示すように、コア32の延出部32Lとコア33の延出部33Lとの間に長さ2gcのギャップ(空隙)Gcが形成される。
他方、実施の形態1と同様に、一次巻線および二次巻線がボビン部31a,31bにそれぞれ巻回される。つまり、一次巻線はコア32の延出部32cおよび延出部32Lに巻回され、二次巻線はコア32の延出部32cおよびコア33の延出部33cに巻回される。一次巻線のコイル断面積は、ボビン部31aの幅W1とボビン部31aの高さhaとの積となり、二次巻線のコイル断面積は、ボビン部31bの幅W2とボビン部1bの高さhbとの積となる。一次巻線のコイル断面積は、二次巻線のコイル断面積より大きく設計される。この実施の形態3では、ボビン部31a,31bの高さha,hbは略同一とされ、ボビン部31aの幅W1は、ボビン部31bの幅W2より大きく設計されているため、一次巻線のコイル断面積は、二次巻線のコイル断面積より大きくなっている。
また、この実施の形態3では、ボビン部31aに巻回される一次巻線のコイル断面には延出部32cと延出部32Lが貫通するが、ボビン部31bに巻回される二次巻線のコイル断面には延出部32c,33cのみが貫通し、延出部32Lは貫通しない。
次に、上記リーケージトランスの磁気的特性について説明する。
2つのコア32,33の延出部32c,33cにより、ボビン31a,31bに巻回された一次巻線および二次巻線を直線状に貫通するセンタコア部が形成される。このセンタコア部には、ギャップGが設けられている。また、2つのコア32,33の延出部32L,33Lにより、一次巻線および二次巻線のうち一次巻線のみを貫通するリーケージコア部が形成される。また、2つのコア32,33の外側2本の延出部32s,33sにより、一次巻線および二次巻線の外側の磁路となる周辺コア部が形成される。つまり、センタコア部、リーケージコア部および周辺コア部の境界はコア32,33内となり、これらのコア部同士は、それらの両端で、接合部やギャップを介さずに連続している。
この実施の形態3では、センタコア部およびリーケージコア部と2本の周辺コア部とにより、周回する磁路(ギャップG,Gcを含む磁路)が形成される。
このような磁気的構成において、一次巻線により発生した磁束の多くは、センタコア部(延出部32c,33c)および周辺コア部(延出部32s,33s)を周回して二次巻線と鎖交する。
他方、一次巻線により発生した磁束のうち、リーケージコア部(延出部32L,33L)の一部または全部を通り二次巻線と鎖交しない第1の漏れ磁束が存在する。また、一次巻線により発生した磁束のうち、ギャップGから漏洩して二次巻線の一部と鎖交せずに周回する第2の漏れ磁束も存在する。
この実施の形態3に係るリーケージトランスでは、リーケージコア部により二次巻線と鎖交しない磁路が形成されるため、漏れ磁束の量が大きくなり、漏れインダクタンスを十分高い値とすることができる。これに加え、第1および第2の漏れ磁束がコア32,33の外側の延出部32s,33sを通過し易いため、トランス外部への漏洩磁束が少なくて済む。
また、このリーケージコア部にはギャップGcが存在し、このギャップGcの長さを調整することで、漏れ磁束の量を簡単に調節することができる。ギャップGcの長さの調整は、コア32,33の延出部32L,33Lの長さを調整することで実現可能である。
図6は、実施の形態3において、リーケージ量調節用ギャップGcを長くした場合のコア32,33の形状を示す図である。図5に示すコア32,33に比べ、図6に示すコア32,33では延出部32L,33Lの長さが短い。このため、リーケージコア部のギャップGcが長くなるため、図6の場合のリーケージコア部を通る漏れ磁束は、図5の場合に比べ小さくなる。
以上のように、上記実施の形態3に係るリーケージトランスは、一次巻線および二次巻線のうちの一次巻線のみを貫通するリーケージコア部を備える。これにより、コア32,33の最も外側の2本の延出部32s,33sにより外部への漏洩磁束を低減しつつ、一次巻線のコイル断面積を二次巻線のコイル断面積より大きくすることで十分な漏れインダクタンスを確保することができる。
また、上記実施の形態3によれば、リーケージコア部のギャップGcを調節することで、コア32,33における他の部分の形状を変更せずに、漏れ磁束の量(つまり漏れインダクタンス値)を簡単に調整することができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係るリーケージトランスは、実施の形態1に係るリーケージトランスの上部に、コア2,3の上面に接続され一次巻線4および二次巻線5を覆う上面コアを備えるものである。
図7は、本発明の実施の形態4に係るリーケージトランスを示す斜視図である。図7において、上面コア41は、フェライトなどの磁性材料からなり、コア2,3の上面に接続され、一次巻線4および二次巻線5を覆う平板コアである。
図8は、実施の形態4における上面コア41の断面図である。上面コア41の外形は直方体とされ、上面コア41の一面に凹部41aが設けられる。凹部41aは、上面コア41とボビン部1a,1bなどとの干渉を防ぐために設けられている。凹部41aの周囲にはコア2,3との接合面41bが形成される。この接合面41bがコア2,3の上面に接着される。また、上面コア41の凹部41aの反対側の面は、滑らかで凹凸のない平面に成形される。
なお、実施の形態4に係るリーケージトランスのその他の構成については、実施の形態1のものと同様であるので、その説明を省略する。なお、実施の形態4では、上述の実施の形態1に係るリーケージトランスに上面コア41を追加しているが、上述の実施の形態2,3に係るリーケージトランスに上面コア41を追加することも勿論可能である。
以上のように、上記実施の形態4によれば、上面コア41が、コア2,3の上面に接続され、一次巻線および二次巻線を覆う。これにより、外側2本の延出部2s,3sに加え上面コア41により外部への漏洩磁束をさらに低減しつつ、十分な漏れインダクタンスを確保することができる。
また、マウント機により基板上に当該リーケージトランスを載置する際に、マウント機に上面コアを吸着させることで、吸着用の別部材を使用することなく基板への載置が可能となる。マウント機は、リーケージトランスの上方(つまり、リーケージトランスを基板に載置した場合のリーケージトランスの上面側)から吸引してリーケージトランスを基板上へ搬送する。上面コア41の上面は、平面とされ、マウント機により吸引し易い形状とされている。このため、吸着用の別部材(例えば上面コア41のないリーケージトランス上面に貼り付けられるカプトンテープなど)を使用することなく基板への載置が可能となる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係るリーケージトランスは、実施の形態1に係るリーケージトランスのコア2,3の接合面に切欠部を有するようにしたものである。
図9は、本発明の実施の形態5に係るリーケージトランスを示す斜視図である。図9において、切欠2aは、コア2の延出部2sの先端の上面側に形成された切欠であり、切欠2bは、コア2の延出部2sの先端の下面側に形成された切欠である。また、切欠3aは、コア3の延出部3sの先端の上面側に形成された切欠であり、切欠3bは、コア3の延出部3sの先端の下面側に形成された切欠である。図9における切欠2a,2b,3a,3bの形状はすべて段状である。また、コア2,3の上面または下面からの切欠2a,2b,3a,3bの深さは、当該リーケージトランスの高さが3〜4ミリメートル程度の場合で1ミリメートル程度とされる。この実施の形態5では、切欠2aと切欠3a、および切欠2bと切欠3bによって、コア2とコア3の接合部における切欠部が形成される。
図10は、実施の形態5におけるコアに形成される切欠の例である。図9の切欠2a,2b,3a,3bの形状は、図10(A)に示すように段状とされているが、図10(B)に示すように斜面状の切欠としてもよい。また、図10(C)に示すように、上面側の切欠2a,3bおよび下面側の切欠2b、3bの一方を、段状とし、他方を斜面状としてもよい。また、上面側の切欠2a,3aをコア2およびコア3のいずれか一方のみに形成したり、下面側の切欠2b,3bをコア2およびコア3のいずれか一方のみに形成したりしてもよい。これらのようにしても、この実施の形態5では、コア2とコア3の接合部に切欠部が形成される。
この実施の形態5では、互いに接着される延出部2s,3sの先端のみに切欠2a,2b,3a,3bが形成され、接着されずにギャップを形成する延出部2c,3cには切欠は形成されない。
なお、実施の形態5に係るリーケージトランスのその他の構成については、実施の形態1のものと同様であるので、その説明を省略する。なお、実施の形態5では、上述の実施の形態1に係るリーケージトランスに切欠2a,2b,3a,3bを追加しているが、上述の実施の形態2,3,4に係るリーケージトランスにおける延出部2s,3s,12s,32s,33sに同様の切欠を追加することも勿論可能である。
以上のように、上記実施の形態5によれば、コア2およびコア3の最も外側の2本の延出部2s,3sは、コア2とコア3との接合部に切欠部を形成する。これにより、切欠部が、コア2とコア3を接着する際の接着剤溜まりになり、接合部からはみ出た接着剤の余剰分を滞留させることができる。
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上述の各実施の形態では、一次巻線および二次巻線のボビン部1a,1b,31a,31bは、四角筒状であるが、円筒状でもよい。
また、上述の各実施の形態では、各コア2,3,12,32,33の延出部の数は、3または4であるが、5本以上でもよい。
また、上述の実施の形態1,3,4では、2つのコア2,3(32,33)を同一形状としているが、一方のコアのすべての延出部の長さを同一とし、他方のコアの外側2本以外の延出部の長さを外側2本の延出部より短くしてギャップGを形成するようにしてもよい。
また、上述の各実施の形態では、一次巻線のコイル断面積が二次巻線のコイル断面積より大きいことに起因する第1の漏れ磁束とセンタコア部のギャップGに起因する第2の漏れ磁束が発生するが、第1の漏れ磁束のみで十分な漏れインダクタンスを実現できる場合には、ギャップGを設けないようにしてもよい。
また、上述の各実施の形態では、一次側のコア2,12,32には、一次巻線と二次巻線の一部とが巻回され、二次側のコア3,33には、二次巻線のみが巻回されているが、一次側のコア2,12,32に一次巻線のみが巻回され、二次側のコア3,33には、二次巻線のみが巻回されるようにしてもよい。また、一方のコア2,12,32のみに一次巻線および二次巻線が巻回されるようにしてもよいし、一方のコア3,33に一次巻線および二次巻線が巻回されるようにしてもよい。
また、上述の各実施の形態では、各コアの材質の一例としてフェライトを挙げているが、その他、パーマロイ、センダスト、ダストコアなどとしてもよい。
また、上述の各実施の形態では、2つのE型コアでコア部を形成するようにしているが、その代わりに、E型コアとI型コア、あるいはO型コアとI型コアで、同様の形状のコア部を形成するようにしてもよい。
本発明は、例えば、液晶ディスプレイのバックライト駆動回路のインバータトランスに適用可能である。

Claims (9)

  1. 一次巻線と、
    上記一次巻線の巻回箇所の延長上の箇所に上記一次巻線とは別離して巻回され上記一次巻線のコイル断面積より小さいコイル断面積を有する二次巻線と、
    2つのコア部材からなり、上記一次巻線および上記二次巻線を直線状に貫通するセンタコア部と、
    上記センタコア部の上記2つのコア部材の延出部により構成され、上記一次巻線および上記二次巻線の外側に磁路を形成する周辺コア部と、
    を備えることを特徴とするリーケージトランス。
  2. 前記センタコア部は、前記二次巻線の部分での断面積より前記一次巻線の少なくとも一部での断面積が大きく形成されることを特徴とする請求項1記載のリーケージトランス。
  3. 前記一次巻線および前記二次巻線のうちの前記一次巻線のみを貫通するリーケージコア部を備えることを特徴とする請求項1記載のリーケージトランス。
  4. 前記周辺コア部は、接合部を有する複数の部材から構成され、
    上記複数の部材は、上記接合部に切欠部を形成すること、
    を特徴とする請求項1記載のリーケージトランス。
  5. 少なくとも3本の延出部を有する第1のコアと、
    少なくとも3本の延出部を有し、最も外側の2本の延出部を、上記第1のコアの最も外側の2本の延出部に接続した第2のコアと、
    上記第1のコアおよび上記第2のコアの少なくとも一方における最も外側以外の互いに対向する延出部に、第1のコイル断面積で巻回された一次巻線と、
    上記一次巻線が巻回された延出部および/または上記一次巻線が巻回された延出部に対向する延出部の少なくとも一方に、上記第1のコイル断面積より小さい第2のコイル断面積で巻回された二次巻線と、
    を備えることを特徴とするリーケージトランス。
  6. 前記第1のコアおよび前記第2のコアの上面に接続され、前記一次巻線および前記二次巻線を覆う上面コアを備えることを特徴とする請求項5記載のリーケージトランス。
  7. 前記第1のコアおよび前記第2のコアの最も外側の2本の延出部は、前記第1のコアと前記第2のコアとの接合部に切欠部を形成することを特徴とする請求項5記載のリーケージトランス。
  8. 第1のE型コアと、
    中央の延出部以外の外側2本の延出部を上記第1のE型コアの外側2本の延出部に接続した第2のE型コアと、
    上記第1および第2のE型コアの少なくとも一方の中央の延出部に、第1のコイル断面積で巻回された一次巻線と、
    上記第1および第2のE型コアの少なくとも一方の中央の延出部に、上記第1のコイル断面積より小さい第2のコイル断面積で巻回された二次巻線と、
    を備えることを特徴とするリーケージトランス。
  9. 前記第1のE型コアおよび前記第2のE型コアの外側2本の延出部は、前記第1のE型コアと前記第2のE型コアとの接合部に切欠部を形成することを特徴とする請求項8記載のリーケージトランス。
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