JPWO2006013781A1 - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

転送レートの異なるHD映像信号とSD映像信号が混在して放送されているときに、信号の種類をユーザが意識することなく、信号の種類に応じて録画モードを変更する記録装置を提供する。記録装置は、複数種類の記録メディアに対し、データストリームの書き込みが可能である。この記録装置は、デジタル放送波を受信して、データストリームを出力する受信部と、データストリームを受け取って、その転送レートを検出する転送レート検出部と、データストリームを受け取って、圧縮符号化処理を含む第1記録処理、および、圧縮符号化処理を含まない第2記録処理の少なくとも一方を実行する記録処理部と、転送レートに基づいて、第1記録処理および第2記録処理の一方を選択する選択部とを備えている。記録装置は、記録処理部によって処理されたデータストリームを記録メディアに書き込む。

Description

本発明は、デジタルテレビの番組信号から得られたデータストリームを記録メディアに記録する技術に関する。
従来から、ビデオ信号を記録メディアに記録する装置が数多く開発されている。例えば特許文献1には、複数の記録処理経路を備えた装置が開示されている。この装置は、ビデオ信号のデジタルストリームを入力として受け取り、そのデジタルストリームを複数の録画モードで記録メディアに書き込むことができる。記録モードは、デジタルストリームを直接記録する録画モード1、デジタルストリームをデコードした後に記録する録画モード2、およびデコードした後にイントラモード圧縮符号化処理して記録する録画モード3である。ユーザは、これらの録画モードのいずれかを選択することができる。
また、例えば特許文献2には、デジタル放送信号およびアナログ放送信号の両方が受信可能な録画装置を開示している。録画装置は、デジタル放送信号の転送レートがユーザが設定した記録レートよりも高い場合には、デジタル放送信号に代えてアナログ放送信号を利用して番組を録画する。ただし、デジタル放送の番組内容とアナログ放送の番組内容は同一であることが前提となっている。
また、例えば特許文献3には、記録メディアの種類、残量、および録画予定時間によって録画機器が録画モードを自動で選択するVCRが開示されている。この機器は、ビデオテープの厚み等の違いによる種別とリール回転情報からテープ残量を算出し、録画予定時間内で録画を可能な限り高画質で行うように録画モードを自動選択して、番組を録画する。また特許文献4には、デジタル放送等のデジタル方式のビデオ信号をアナログ方式のフォーマットに信号変換する放送受信機器が開示されている。この放送受信機器は、高精彩(HD)映像信号などのデジタル放送規格にしたがったビデオ信号を既存のアナログの標準解像度(SD)映像信号にダウンコンバートしている。この機器を用いることにより、アナログ方式の録画機器でデジタル放送のコンテンツを録画することができる。
さらに、例えば特許文献5および6には、録画モードを自動的に選択する録画機器が開示されている。この機器は、ビデオデータに付随して送られるコンテンツに関する情報にしたがって圧縮符号化する際の符号化パラメータを設定している。
ところで、日本国等においては、BSデジタル放送をはじめとするデジタルテレビ放送のテレビ信号は、MPEG2トランスポートストリームの形態で伝送されている。MPEG2トランスポートストリームは、圧縮符号化された映像および音声の符号化ストリームを多重化して得られる。また、DVDなどの記録メディアに映像を記録するときも、一般に圧縮符号化された映像および音声の符号化ストリームを多重化して得られた符号化ストリームが利用される。特にDVDに書き込まれる符号化ストリームは、SD映像信号の解像度をもつ映像と音声の各符号化ストリームを多重化したMPEG2プログラムストリームである。
デジタル放送の伝送時およびDVDへの記録時には、一般にMPEG符号化方式が利用されている。MPEG符号化方式における画像データの符号化処理では、例えば画素値のフレーム内相関を利用して画像データを符号化するフレーム内符号化処理と、画素値のフレーム間相関を利用して画像データを符号化するフレーム間符号化処理とが適応的に切り替えられる。MPEG符号化方式では、連続する複数のフレームに対応する符号化データを1つの単位として画像データの符号化処理が行われる。
特開平7−23339号公報 特開2001−128123号公報 特開平8−235670号公報 特開平11−205729号公報 特開2000−287173号公報 特開2001−36861号公報
デジタル放送のように、HD映像信号とSD映像信号が混在して放送されているとき、ユーザは、HD映像信号とSD映像信号部分ごとに、録画モードを選択しなければならないという問題がある。例えば、HD放送は記録レートを低くするために再圧縮して記録し、SD映像信号は放送されたストリームをそのまま記録することを望む場合には、ユーザはHD映像信号およびSD映像信号の各々に対して録画条件を設定しなければならない。これではユーザに操作上の負担を強いることになる。特に近年の録画機器は多機能であるため、ユーザは録画モードを苦労して特定し、複雑な設定操作をしなければならない。
本発明の目的は、転送レートの異なるHD映像信号とSD映像信号が混在して放送されているときに、信号の種類をユーザが意識することなく、信号の種類に応じて録画モードを変更することである。
本発明による記録装置は、複数種類の記録メディアに対し、データストリームの書き込みが可能である。前記記録装置は、デジタル放送波を受信して、データストリームを出力する受信部と、前記データストリームを受け取って、その転送レートを検出する転送レート検出部と、前記データストリームを受け取って、圧縮符号化処理を含む第1記録処理、および、圧縮符号化処理を含まない第2記録処理の少なくとも一方を実行する記録処理部と、前記転送レートに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を選択する選択部とを備えている。前記記録装置は、前記記録処理部によって処理されたストリームを記録メディアに書き込む。
前記記録処理部は、前記第1記録処理として前記データストリームの符号化を行うエンコード記録処理を実行し、前記第2記録処理として前記データストリームの復号化および符号化を行わないストリーム記録処理を実行してもよい。
前記記録装置は、装填された記録メディアの種類を判別する判別部をさらに備えていてもよい。前記選択部は、さらに、判別された前記記録メディアの種類に基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を選択してもよい。
前記受信部は、複数のデータストリームを順次出力し、前記複数のデータストリームの各々の転送レートは、前記データストリームの切り替わりに応じて変化し、前記選択部は、切り替わり後の前記データストリームの転送レートに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方から他方への切り替え処理を実行してもよい。
前記記録装置は、前記記録処理部によって処理される前のデータストリームを一時的に蓄積する入力バッファをさらに備えていてもよい。前記入力バッファは、前記選択部による切り替え処理時に前記データストリームを蓄積してもよい。
前記記録装置は、前記記録処理部によって処理されたデータストリームを一時的に蓄積する出力バッファをさらに備えていてもよい。前記出力バッファは、前記選択部による切り替え処理が行われ、その後に記録処理部から出力されたデータストリームを蓄積してもよい。
前記記録装置は、選択された前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を特定する識別信号を生成する信号生成部をさらに備えていてもよい。
前記記録装置は、前記識別信号に基づく識別情報を前記記録メディアに書き込んでもよい。
前記記録装置は、記録モードの設定指示を受け取る設定部と、前記記録モードに対応する記録レートを設定し、設定された前記記録レートと前記転送レートとの比較結果によって前記選択部の選択動作を制御するコントローラとをさらに備えていてもよい。前記コントローラは、前記転送レートが、設定された前記記録レートよりも大きいときには、前記第1記録処理を選択するよう前記選択部を制御し、前記転送レートが、設定された前記記録レート以下のときには、前記第2記録処理を選択するよう前記選択部を制御してもよい。
前記記録装置は、装填された記録メディアが第1記録メディアであるか第2記録メディアであるかを示す判別情報を出力する判別部をさらに備えていてもよい。前記第1記録メディアの最大の記録レートは、前記第2記録メディアの最大の記録レートよりも小さい。前記コントローラは、最高品質の記録モードが設定され、かつ、前記判別情報が前記第1記録メディアを示しているときには、前記記録レートとして第1記録レートを設定し、最高品質の記録モードが設定され、かつ、前記判別情報が前記第2記録メディアを示しているときには、前記記録レートとして、前記第1記録レートよりも大きい第2記録レートを設定してもよい。
本発明による記録方法は、デジタル放送波を受信して、データストリームを出力するステップと、前記データストリームを受け取って、その転送レートを検出するステップと、前記転送レートに基づいて、圧縮符号化処理を含む第1記録処理、および、圧縮符号化処理を含まない第2記録処理の少なくとも一方を選択するステップと、前記データストリームを受け取って、選択された記録処理を実行するステップと、記録処理された後のストリームを記録メディアに書き込むステップとを包含する。
前記記録方法は、装填された記録メディアの種類を判別するステップをさらに包含していてもよい。前記選択するステップは、さらに、判別された前記記録メディアの種類に基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を選択してもよい。
前記受信するステップは、前記デジタル放送波を受信して複数のデータストリームを順次出力し、出力されるデータストリームの転送レートは、前記データストリームの切り替わりに応じて変化し、前記選択するステップは、切り替わり後の前記データストリームの転送レートに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方から他方への切り替え処理を実行してもよい。
本発明の記録装置によれば、転送レートの異なる2つの信号(例えばHD映像信号およびSD映像信号)が混在して放送されているときであっても、転送レートに基づいて、HD映像とSD映像に対して最も適した録画モードを自動的に決定する。このとき、圧縮符号化処理を含む処理と含まない処理とを切り替えて録画を行う。番組に適した記録処理が自動的に選択されて録画されるため、ユーザは個々の番組に録画条件を設定する必要はなくなる。よってユーザは複雑な操作に煩わされることはなくなる。
選択される処理は、例えばデータストリームの符号化を行うエンコード記録処理回路と、データストリームの復号化および符号化を行わない記録処理回路とによって分けて実行される。よって入力される信号を直接記録するモード、および、入力信号を再エンコード処理するモードを持たせることができる。ユーザは入力信号の転送レートを認識する必要はなく、記録装置は適切な記録処理を自動的に選択して録画することができる。
さらに本発明によれば、記録の対象とする記録メディアの種類を判別する判別部を具備したので、ユーザが記録レートを選択するときに、メディアに記録可能な最大記録レートを意識しなくても、適した記録処理を自動的に選択して録画することができる。
また記録装置は、記録処理部へ入力するデータのために、入力バッファを具備している。入力バッファは、記録処理に切り替わるときに、記録処理部への入力信号を一時的に蓄積する。よって適した記録処理に切り替えるときに、入力ストリームの一部が消失することがなくなる。
記録装置は、記録処理部から出力されたデータを蓄積する出力バッファを具備する。出力バッファは、記録処理が切り替わるときに、記録処理部からの出力データを一時的に蓄積する。よって適した記録処理に切り替えるときに、記録処理部から出力されたストリームの一部が消失することがなくなる。さらに本発明によれば、複数の記録処理のうち選択した少なくとも一つの記録処理を識別する情報を表示する。これにより、記録装置が自動選択した記録処理をユーザが認識することができる。
記録装置100の機能ブロックの構成を示す図である。 再エンコード記録処理部106の機能ブロックの構成例を示す図である。 (a)は、BD装填時における、デジタル放送ストリームの転送レートと記録モードに対応する記録レートとの関係を示す図であり、(b)は、DVD装填時における、デジタル放送ストリームの転送レートと記録モードに対応する記録レートとの関係を示す図である。 記録装置100の処理の手順を示すフローチャートである。 閾値決定処理の手順を示すフローチャートである。 モード変更処理の手順を示すフローチャートである。 (a)〜(e)は、録画モード表示部115の一例である録画モード表示管70を示す図である。 (a)〜(c)は、録画モード表示部115の他の例である録画モード表示管80を示す図である。 (a)〜(d)は、録画モード表示部115のさらに他の例である録画モード表示管90を示す図である。
符号の説明
101 デジタルチューナ
102 転送レート検出器
103 記録処理前バッファ
104 記録処理選択器
105 ストリーム記録処理部
106 再エンコード記録処理部
108 システムコントローラ
109 記録処理後バッファ
100 記録装置
110 記録ヘッド
111 メディア判別部
112 記録メディア
113 識別信号生成部
115 録画モード表示部
116 記録処理部
117 記録レート設定部
以下、添付の図面を参照して、本発明による記録装置の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態による記録装置100の機能ブロックの構成を示す。記録装置100は、デジタルチューナ101と、転送レート検出器102と、バッファ103および109と、記録処理選択器104と、システムコントローラ108と、記録ヘッド110と、メディア判別部111と、識別信号生成部113と、録画モード表示部115と、記録処理部116と、記録レート設定部117とを含む。
記録装置100は、デジタル放送波から特定の番組に関するデジタルストリームを抽出し、そのストリームに所定の処理を加えて記録メディア112に書き込むことができる。本実施形態においては、デジタルストリームの例として周知のMPEG2トランスポートストリームを挙げて説明する。MPEG2トランスポートストリーム(以下、単に「トランスポートストリーム」または「TS」と記述する。)は、例えば日本国のBSデジタル放送において利用されている。トランスポートストリームでは、MPEG2ビデオ符号化方式によって圧縮符号化されたビデオストリームと、AAC符号化方式等によって圧縮符号化された音声ストリームとが多重化されている。
また本実施形態においては、記録メディア112は超高密度RAMメディアまたはDVD−RAMであるとする。超高密度RAMメディアは、DVD−RAMよりもさらに大容量および高記録レートでデータストリームを記録可能であり、例えばBlu−ray Disc(BD)またはHD−DVDが知られている。これらは、青色レーザ光等の赤色波長よりも短波長のレーザ光で小さな記録ピットまたは記録マークをメディア上に形成することで実現される。
以下では、超高密度RAMメディアはBDであるとして説明する。BDの記録可能容量は50GBであり、その記録レートは33Mbpsとする。トランスポートストリームは、そのデータ構造が保持された状態でBDに記録される。
一方、DVD−RAMの記録可能容量は4.7GBであり、その記録レートは10.08Mbpsであるとする。トランスポートストリームは、MPEG2プログラムストリーム(以下「プログラムストリーム」と記述する。)に変換された上で、DVD−RAMに記録される。
記録装置100は、BDおよびDVD−RAMの両方に番組を録画できる光ディスクレコーダとして実現される。なお、図1には記録メディア112が記録装置100とともに記載されているが、これは説明の便宜のためである。記録メディア112は可換であるため、これらは記録装置100の構成要素ではない。
以下、記録装置100の各構成要素を説明する。
デジタルチューナ101は、デジタル放送波を受信して、ユーザの選局操作等に基づく選局処理を行い、選択された番組のトランスポートストリームを出力する。具体的には、デジタルチューナ101は、1または複数の番組に対応する番組データが重畳されたトランスポートストリームから、選択された番組の番組データを抽出する。そしてデジタルチューナ101は、抽出された番組データを利用して新たなトランスポートストリームを構築して出力する。なお、トランスポートストリームは複数のTSパケットから構成されており、各パケットには異なる番組の番組データが格納されている。よって番組データの抽出は、TSパケットを単位として行われる。
転送レート検出器102は、入力されたトランスポートストリームの転送レートを検出し、検出した転送レートを特定する情報をシステムコントローラ108に通知する。また、転送レート検出器102は、入力されたトランスポートストリームをそのままバッファ103に出力する。
バッファ103は、転送レート検出器102から入力されたトランスポートストリームを一時的に蓄積する。バッファ103はシステムコントローラ108によって制御され、記録処理部116が処理可能になるまで、トランスポートストリームを一時的に保存する。システムコントローラ108の指示に基づいて、バッファ103は、保存したトランスポートストリームをそのまま記録処理選択器104に出力する。
記録処理選択器104は、システムコントローラ108によって制御され、記録処理部116が備える複数の記録処理部のうちの一つを選択する。つまり、バッファ103から入力されたトランスポートストリームを、ストリーム記録処理部105、または、再エンコード記録処理部106のいずれかの記録処理部を用いるかを選択する。
システムコントローラ108は、例えば中央演算処理回路(CPU)であり、記録装置100の全体の動作を制御する。
バッファ109もまた、記録メディア112に書き込まれるデジタルデータストリームを一時的に蓄積する。バッファ109は、記録処理部116から出力されたデジタルストリームが記録メディア112に書き込まれるまでの間、一時的にそのデジタルストリームを格納する。ここでいうデジタルストリームとは、トランスポートストリームおよびプログラムストリームの一方を意味する。いずれのストリームであるかは、後述する記録処理部116の処理によって特定される。なお図1では、ストリーム記録処理部105からの出力と、再エンコード記録処理部106からの出力とが異なるバッファに蓄積されているが、これは1つの同じバッファであってもよい。
記録ヘッド110は光ピックアップ装置であり、装填された記録メディア112の種類に対応する波長のレーザを記録メディア112に放射することにより、その記録メディア112にデータを書き込み、その記録メディア112からデータを読み出すことができる。
メディア判別部111は、記録装置100に装填されている光ディスクの種類を判別する。本実施形態においては、DVD−RAMおよびBDのいずれのメディアが挿入されていることを判別する。例えば、記録メディアの内周部に製造時に記録メディアの種類を特定する判別情報を記録しておき、メディア判別部111が記録ヘッド110を用いて光学的に判別情報を読み出せばよい。または、レーザ光を照射したときに記録メディアの種類によって反射光の強さが異なるため、その強さを検出してメディア判別部111において判別すればよい。または、記録メディアがカートリッジに収納された状態で装填されるときは、記録メディアの種類によって異なるカートリッジの形状によって判別してもよい。いずれも、装填されている光ディスクの光学的特性および物理的特性を用いて検出すればよい。メディア判別部111は、判別結果として、光ディスクの種類を特定する情報を出力する。
識別信号生成部113は、記録処理を識別する信号(識別信号)を生成する。識別信号に基づいて得られる識別情報は、装填されている記録メディア112に書き込まれる。識別信号生成部113の処理の内容および生成する識別信号の詳細は後述する。
録画モード表示部115は、選択された記録処理の内容を表示するために設けられており、例えばフロントパネルに設置された電光表示管、液晶パネル等であってもよいし、または、テレビ画面上に他の映像等に重畳して表示されたオンスクリーンディスプレイであってもよい。
記録処理部116は、ストリーム記録処理部105と再エンコード記録処理部106とを含んでいる。
ストリーム記録処理部105は、入力されたトランスポートストリームに対して、所定の処理を行って直接バッファ109に出力する。「所定の処理」には圧縮符号化処理は含まれない。具体的には、ストリーム記録処理部105は、各TSパケット(188バイト)に対して30ビットのATS(Arrival Time Stamp)と呼ばれるパケットの到着時刻、および、2ビットのCPI(Copy Permission Indicator)と呼ばれるコピー回数を規定する著作権情報を規定するヘッダ(計4バイト)を付加する。その結果得られたストリームがBDに書き込まれる。BDに書き込まれるストリームは厳密にはトランスポートストリームではないが、単にATSが付加されたに過ぎず、当初のトランスポートストリームのデータ構造は保持されている。よって本明細書ではこのストリームもトランスポートストリームであるとして説明する。
一方、再エンコード記録処理部106は、入力されるトランスポートストリームの映像および音声を所定の符号化パラメータで再エンコード処理し、プログラムストリームあるいはトランスポートストリームとして出力する。再エンコード記録処理部106の詳細は、図2を参照しながら後述する。なお、再エンコード記録処理部106から出力されるトランスポートストリームにも、上述のATSおよびCPIを含むヘッダが付加されている。
記録レート設定部117は、ユーザが期待する記録レートを設定するためのインターフェースを備えている。記録レート設定部117のインターフェースは、例えば録画装置のフロントパネルに配置されたボタン、リモコン、テンキーあるいは画面上のグラフィカルユーザインターフェース等として実現される。記録レート設定部117は、選択された記録レートを示す情報をシステムコントローラ108に通知する。
記録レート設定部117は、記録装置100のユーザの操作によって、超高画質(EXP)モード、高画質(XP)モード、標準時間録画(SP)モード等の指示を受け取る。これらの録画時間モードは、再エンコード記録処理部106における符号化パラメータに反映される。つまり、SPモードが選択された場合は圧縮率を高めるためにXPモードよりも低いビットレートで符号化処理するように、ビデオエンコーダ305(図2)に対して符号化パラメータを入力して制御する。例えば、XPモードの符号化レートは10.0Mbpsであり、SPモードの符号化レートは5.0Mbpsである。本実施形態においては、「記録レート」はEXPモード、XPモード等の記録モードと対応付けられて設定されるが、数値によって特定してもよい。また、符号化レートが2.5Mbps程度の長時間録画(LP)モード等の他のモードを設けてもよい。
オーディオエンコーダ307(図2)に対しても同様に録画時間モードにしたがって符号化パラメータを設定することができる。オーディオの記録レートは、ビデオの記録レートに応じて自動的に決定されるようにしてもよいし、ビデオの記録レートとは独立にユーザが決定できるようにしてもよい。上述の説明では、2つのモード(SPモードおよびLPモード)から1つのモードが選択されているが、これは例である。さらに、多くのモードから1つを選択できるようにしてもよいし、テンキーなどにより、記録レートを示す数字をユーザが直接に入力するようにしてもよい。
次に、図2を参照しながら、本実施形態による再エンコード記録処理部106を詳細に説明する。図2は再エンコード記録処理部106の機能ブロックの構成例を示す。再エンコード記録処理部106は、システムデコーダ301と、ビデオデコーダ302と、解像度判別器303と、ダウンコンバータ304と、ビデオエンコーダ305と、オーディオデコーダ306と、オーディオエンコーダ307と、システムエンコーダ308とを備えている。再エンコード記録処理部106は入力されるトランスポートストリーム310を一旦復号化処理し、その後再度符号化処理して符号化ストリームを出力する。
システムデコーダ301は、入力されるトランスポートストリーム310を解析し、ビデオストリーム311とオーディオストリーム312とに分離する。ビデオデコーダ302はビデオストリーム311を復号化処理して復号化映像ストリーム313を出力する。本実施形態においてはMPEG2ビデオ規格にしたがって復号化する。
解像度判別器303はビデオストリーム311のビデオ解像度を検出する。例えば、水平サンプル×垂直サンプル数×フレーム周波数とすると、1920×1080×29.97、1440×1080×29.97、1280×720×59.94、720×480×59.94、720×480×29.97等の解像度を検出する。解像度判別器303は、ビデオストリーム311の管理情報に記述されている解像度情報を読み出すことにより、解像度を検出する。例えば、MPEG2ビデオ規格では、解像度情報はシーケンスヘッダに記述されている。
ダウンコンバータ304は、復号化映像ストリーム313の解像度を所定の解像度に変換してダウンコンバートされた映像ストリーム314を出力する。例えばダウンコンバータ304は、復号化映像ストリーム313の解像度が720×480×29.97になるように変換する。この処理は、ローパスフィルタ処理とサンプリング処理によって実現される。なお、復号化映像ストリーム313の解像度が720×480×29.97の場合は、ダウンコンバータ304は解像度の変換は行わず、そのまま出力する。
ビデオエンコーダ305は、ダウンコンバートされた映像ストリーム314を符号化処理して、符号化映像ストリーム315を出力する。符号化処理に必要な符号化パラメータ(例えば符号化圧縮率等)はシステムコントローラ108から供給される。なお、符号化方法はMPEG2ビデオ符号化方式によって符号化処理すればよいが、これに限定されるものではない。
音声デコーダ306はオーディオストリーム312を復号化処理して復号化音声ストリーム316を出力する。本実施形態においては、音声デコーダ306はAAC符号化方式にしたがって復号化処理する。
オーディオエンコーダ307はシステムコンローラ108から供給される符号化パラメータにしたがって復号化音声ストリーム316を符号化処理し、符号化音声ストリーム317を出力する。なお、符号化処理はMPEG1オーディオレイヤー2方式などに基づいて実行すればよいが、これに限定されるものではない。
システムエンコーダ308は符号化映像ストリーム315および符号化音声ストリーム317を多重化して符号化ストリーム318を出力する。システムエンコーダ308は、トランスポートストリームおよびプログラムストリームのいずれかを選択的に出力する。いずれを選択するかはシステムコントローラ108からのコントロール信号に基づいて制御される。
以上のように、再エンコード記録処理部106は、入力されるトランスポートストリームの映像および音声の各ストリームを一旦復号化し、所定の符号化パラメータで再度符号化処理して、プログラムストリームあるいはトランスポートストリームとして出力する。この処理は「再符号化(再エンコード)処理」と呼ばれている。また本明細書においては、再エンコード処理を行った後にDVD−RAMまたはBDに記録する処理を行うことを、再エンコード記録処理という。
なお、入力された映像、音声の符号化パラメータが同一のときは、映像、音声の再エンコード処理を行わず、トランスポートストリームをプログラムストリームに変換するだけでよい。例えばシステムエンコーダ308は、ビデオストリーム311およびオーディオストリーム312を受け取り、システムエンコード処理を実行すればよい。システムエンコード処理においては、符号化された映像データ、音声データ等はそのまま利用される。しかし、トランスポートストリームのTSパケットヘッダはシステムエンコーダ308によって解析されて、プログラムストリームのPSパックヘッダやRDIパック等に変換される。
また、映像のみ、あるいは音声のみ再エンコード処理する場合も同様に、再エンコード処理するストリームのみを復号化および符号化し、再エンコード処理しないストリームはシステムエンコーダ308に直接入力すればよい。
なお再エンコード処理において、復号化処理して得られた復号化信号を再度符号化処理するとして説明した。しかし、これに限定されることはなく、復号化処理の一部のみを行い、復号化した一部のみを再度符号化処理してもよい。例えば、DCT符号化処理を用いるMPEG符号化方式の復号化処理では、可変長復号化したシンボルを逆量子化してDCT係数を得た後、逆DCT変換を施せばよい。これにより、復号化された映像信号が得られる。また、符号化処理では、DCT変換処理して得られたDCT係数を量子化処理し、可変長符号化処理を施せばよい。これにより、ビデオストリームを得ることができる。しかし、ビデオデコーダ302はDCT係数に戻す処理までを行うとしてもよい。この場合、ビデオエンコーダ305は、復号化されたDCT係数を符号化パラメータにしたがって量子化処理して、可変長符号化処理することでビデオストリーム315を得ることができる。これにより、ビデオデコーダ302の逆DCT変換処理およびビデオエンコーダ305のDCT変換処理を省くことができる。
また、MPEG符号化方式のように、動き補償予測符号化する場合は入力されるビデオストリームに含まれる動きベクトルを利用して、再エンコード処理を行ってもよい。このように処理することにより、ビデオエンコーダ305における動きベクトル検出処理を省くことが可能となる。
次に、図3を参照しながら、本実施形態による記録装置100の動作を概略的に説明する。
図3(a)は、BD装填時における、デジタル放送ストリームの転送レートと記録モードに対応する記録レートとの関係を示す。また図3(b)は、DVD装填時における、デジタル放送ストリームの転送レートと記録モードに対応する記録レートとの関係を示す。ここでは、日本国におけるBSデジタル放送を例に挙げて説明する。
各図の縦軸は、デジタル放送のトランスポートストリームの転送レートを示す。デジタル放送は、大きく、HD放送とSD放送とに分けることができる。HD放送の転送レートは24Mbpsであり、SD放送の転送レートは12Mbpsであるとする。
一方、各図の横軸は時間を示す。さらに各図の右端には、記録レートに対応する記録モードが示されている。図3(a)を参照すると、記録モードは、ストリーム記録モード、EXPモード(15Mbps)、XPモード(10Mbps)、SPモード(5Mbps)に分けられている。括弧内はそのモードに対応する記録レートである。なお、ストリーム記録モードの記録レートは24Mbpsとされているが、その上限はBDの記録レートの上限の33Mbpsである。図3(b)に関しても同様である。ただし、DVDにはストリーム記録モードはなく、またEXPモードおよびXPモードの記録レートは、ともに、DVDの記録レートの上限に相当する10Mbpsである。
デジタル放送番組の録画にあたり、記録装置100のシステムコントローラ108は、記録レート設定部117を介してユーザの希望する記録レートの情報を取得する。この記録レートは上述の記録モードに対応する。また、システムコントローラ108はメディア判別部111から、装填された光ディスクの種類を特定する情報を受け取り、その情報に基づいて記録メディア112に記録可能な最大の記録レートの情報を特定する。例えばBDであれば33Mbps、DVDであれば10Mbpsである。
記録装置100は、ユーザの希望する記録レートおよび記録メディア112に記録可能な最大の記録レートのうちの小さい方の記録レートを利用して、デジタル放送を録画する。換言すれば、小さい方の記録レートは、記録装置100が採用できる最大の記録レートを意味する。本明細書においては、この値を「最大記録可能レート」と呼ぶ。なお、ユーザの希望する記録レートのみを「最大記録可能レート」と取り扱うことは、必ずしも適切ではない。記録メディア112が装填されていないときであってもユーザは記録モードを設定し得るため、記録メディア112に関する記録レートも考慮すべきである。
以下、図3(a)を参照する。記録装置100にBDが装填されており、かつ、ユーザが記録モードをEXPモード(15Mbps)に設定しているとする。BDに記録可能な最大の記録レートは33Mbpsであるから、このときの最大記録可能レートは15Mbpsである。
まずHD放送の番組Aを録画するに際し、記録装置100はHD放送の転送レート(24Mbps)が最大記録可能レート(15Mbps)よりも高いと判断する。すると記録装置100は、そのHD放送のトランスポートストリームを再エンコード処理して、EXPモード(15Mbps)のトランスポートストリームとして構築しなおす。そして得られた新たなトランスポートストリームをBDに書き込む。
次に、時刻t1において番組Aが終了し、SD放送の番組Bが始まったとする。番組Bも録画するときには、記録装置100は番組のトランスポートストリームの転送レートが切り替わったことを検出する。そして、切り替わった後のSD放送の転送レート(12Mbps)が最大記録可能レート(15Mbps)よりも低いと判断する。すると記録装置100は、そのSD放送のトランスポートストリームをストリーム記録する。
なお、記録モードがEXPモードに設定されているため、記録装置100は12Mbpsのトランスポートストリームを再エンコード処理して、15Mbpsのトランスポートストリームを再構築することは可能である。しかし、再エンコード処理を行っても、当初の品質よりも高い品質の映像を得ることはできない。むしろ、MPEG2符号化処理は不可逆圧縮処理であるため映像品質は劣化する。よって、ストリーム記録すると、当初の映像品質を維持した状態で記録できる。
時刻t2からt3までのHD放送番組C、および、時刻t3からt4までのSD放送番組Dへの切り替わり時にも、トランスポートストリームの転送レートと最大記録可能レートとを比較する。そして、同様の基準にしたがって再エンコード処理を行うかストリーム記録処理を行うかが切り替えられる。
ユーザがXPモードまたはSPモードを設定したときは、最大記録可能レートは10Mbpsまたは5Mbpsになる。HD放送およびSD放送の各転送レートは、常に最大記録可能レートよりも高くなるため、記録装置100は常に再エンコード記録処理を行う。図3(b)に示す例に関しても、まったく同じ理由により記録装置100は常に再エンコード記録処理を行う。
上述の説明から明らかなように、最大記録可能レートは記録処理を選択するための閾値として機能している。
下記の表1は、BDに番組を録画するときに選択される記録処理の一覧を示す。
Figure 2006013781
また下記の表2は、DVDに番組を録画するときに選択される記録処理の一覧を示す。
Figure 2006013781
上述の説明は、BSデジタル放送のHD放送およびSD放送を例に挙げて説明した。しかし地上波デジタル放送等においても同様に適用できる。表3はデジタルTV放送の転送レートの例を示す。
Figure 2006013781
次に、図4から図6までを参照しながら、記録装置100の動作を説明する。
図4は、記録装置100の処理の手順を示す。まずステップS40において、記録装置100のシステムコントローラ108は、閾値決定処理を実行する。閾値決定処理とは、上述の最大記録可能レートを特定するための処理である。この処理の詳細は、図5を参照しながら後述する。
デジタルチューナ101がデジタル放送波の受信およびトランスポートストリームの出力を開始すると、ステップS41において、転送レート検出器102はそのトランスポートストリームを受け取ってその転送レートを取得する。具体的には以下の処理を行う。
下記表4は、サービスごとのデフォールトの最大転送レート(最大ビットレート)を規定する。
Figure 2006013781
転送レート検出器102は、トランスポートストリームのNIT(Network Information Table)のサービスリスト記述子のservice_typeフィールドからサービスのタイプを取得する。また、転送レート検出器102は、解像度(1080I,720P,480P,480I)の情報を、EIT(Event Information Table)のコンポーネント記述子のcomponent_typeフィールドから取得する。マルチビューか否かは、EITに、コンポーネントグループ記述子が存在するか否かにより判定される。
なお、NITおよびEITは、いずれも周知のPSI/SI情報の一部であり、トランスポートストリームを構成するTSパケット内に格納されている。それらのパケットを得るためには、各テーブルを格納したパケットのパケット識別子(PID)に基づいてストリームを調べればよい。例えばNITを収めたパケットおよびEITを収めたパケットの各PIDは、0x0010および0x0012である。よって、これらの値をPIDとして有するパケットを抽出して、上述の処理を行えばよい。
表4を参照すると、取得した解像度の欄の右には、対応する最大転送レートが記述されている。すなわち解像度1080I、720Pおよびマルチビューについては最大ビットレートは24Mbpsであり、解像度480Pについては最大ビットレートは12Mbpsであり、解像度480Iについては最大ビットレートは11Mbpsである。
転送レート検出器102は、トランスポートストリームのPMT(Program Map Table)またはEITに格納されたデジタルコピー制御記述子のmaximum_bit_rateフィールドから、最大ビットレートの情報を取得する。
なお、ここではBSデジタル放送運用規定による記述子より転送レートを取得する例を挙げて説明したが、一定時間(例えば、1秒)内に受信したデータ量より、転送レートを算出してもよい。
転送レートの検出のためには、データを一時的に保存するバッファが必要であるが、そのためのバッファとバッファ103により、メモリを共用してもよい。
次のステップS42において、システムコントローラ108は、ステップS40において決定された閾値とステップS41において取得された転送レートの値とを比較する。転送レートが閾値以下のときはステップS43に進み、転送レートが閾値よりも大きいときはステップS44に進む。なお、転送レートが閾値に一致するときは、ステップS44に進むように動作してもよい。
ステップS43において、記録処理選択器104はシステムコントローラ108から指示を受けて、トランスポートストリームがストリーム記録処理部105に出力されるように処理経路を選択する。その後処理はステップS45に進む。ステップS44においては、記録処理選択器104はシステムコントローラ108から指示を受けて、トランスポートストリームが再エンコード記録処理部106に出力されるように処理経路を選択する。その後、トランスポートストリームを選択された処理経路に出力する。なおDVD装填時においては転送レートは閾値よりも大きくなるため(例えば図3(b)参照)、ステップS44の再エンコード記録処理へ移行する。移行後の記録処理においては、トランスポートストリームからプログラムストリームへの変換処理も行われることに留意されたい。
ステップS45においては、記録処理部116は、ストリーム記録処理部105または再エンコード記録処理部106を利用してトランスポートストリームを処理し、装填された記録メディア112に書き込む。
次のステップS46においては、システムコントローラ108は記録処理を停止するか否かを判断する。例えばユーザが記録装置100の停止ボタン(図示せず)を押下したとき、設定された録画終了時刻が到来したときには、システムコントローラ108は、デジタルチューナ101にデジタル放送波の受信停止を指示し、記録処理を停止する。停止することなく記録を継続するときは、処理はステップS47に進む。なお、バッファ103、バッファ109等にすでにデータが存在しているときや、記録処理部116においてトランスポートストリームが処理されているときには、それらが全て記録メディア112に記録されるまで記録処理は行われる。システムコントローラ108は記録の完了を確認した後に記録処理を停止する。
ステップS47においては、記録が継続されているときに、トランスポートストリームの転送レートが変化したか否かが判定される。この処理を行う理由は以下のとおりである。すなわち、デジタルチューナ101が複数番組に対応する各トランスポートストリームを連続して受信するとき、トランスポートストリームが切り替わりとともに、転送レートが変化することがある。本実施形態においては、転送レートに基づいて記録処理部116のストリーム記録処理部105を利用するか、再エンコード記録処理部106を利用するかを決定している。よって、記録処理を切り替える必要があるか否かを判断するために、転送レートの変化を検出している。転送レートが変化したときはステップS48に進み、変化していないときはステップS45に戻り、引き続き現在の記録処理を継続する。
ステップS48において、記録装置100は、記録処理を特定する記録モードを変更する。この処理の詳細は図6を参照しながら後述する。その後処理はステップS45に戻り、記録停止まで処理が継続される。
上述の処理によれば、転送レート検出部102から取得されたデジタルストリームの転送レートが最大記録可能レートよりも大きいときは、システムコントローラ108は、再エンコード記録処理部106によって記録処理がなされるように制御する。再エンコード記録処理部106は記録レートが最大記録可能を超えないように、入力されたデジタルストリームを再エンコードする。
入力信号の転送レートが、ユーザの希望する記録レートやメディアに書き込み可能な記録レートよりも大きい場合であっても、再エンコード記録処理部106が自動的に選択されることにより、ユーザの希望と記録メディアの制約を満たすように書き込みすることが可能となる。
また、転送レート検出部102から取得したデジタルストリームの転送レートが最大記録可能レート以下のときは、システムコントローラ108は、ストリーム記録処理部105によって記録処理がなされるように制御する。つまり、入力されるトランスポートストリームを直接記録メディア112に書き込む。これにより、再エンコード処理などで発生する新たな符号化ノイズは発生することなく、入力に忠実な記録保存を行うことが可能となる。
次に、図5を参照しながら、上述したステップS40に対応する、閾値を決定する処理の詳細を説明する。
図5は、閾値決定処理の手順を示す。まずステップS50において、メディア判別部111は、記録装置100に装填された記録メディア112のメディア種別を特定する情報を取得する。そして次のステップS51において、システムコントローラ108は、取得されたメディア種別の情報に基づいて、装填されている記録メディア112がBDかDVDかを判別する。BDが装填されていると判別したときは処理はステップS52に進み、DVDが装填されていると判別したときは処理はステップS53に進む。
ステップS52からステップS56までにおいて、システムコントローラ108は、ユーザが設定した記録モードに基づいて閾値を設定する。具体的には、EXPモードが設定されているときは、システムコントローラ108はステップS54に進み、閾値を15Mbpsとして設定する。XPモードが設定されているときは、ステップS55において閾値を10Mbpsとして設定する。SPモードが設定されているときは、ステップS56において閾値を5Mbpsとして設定する。
一方、ステップS53、および、ステップS57からステップS59までにおいても、システムコントローラ108はユーザが設定した記録モードに基づいて閾値を設定する。EXPモードまたはXPモードが設定されているときは、ステップS57またはS58において閾値を10Mbpsとして設定する。SPモードが設定されているときは、ステップS59において閾値を5Mbpsとして設定する。以上の処理により、図4において利用される閾値が設定される。
次に、図6を参照しながら、上述したステップS48に対応するモード変更処理の詳細を説明する。
図6は、モード変更処理の手順を示す。まずステップS60において、システムコントローラ108は、バッファ103に対し、転送レート変更後の後続ストリームの蓄積を開始する。この時点では、後続ストリームの出力はまだされないことに留意されたい。
このときシステムコントローラ108は、バッファ103にすでに蓄積されていた転送レート変更前の既存ストリームを、引き続き出力する。そしてシステムコントローラ108は後続ストリームに関する記録処理を特定する。この処理は、図4におけるステップS40からS42までの処理に対応する。その結果、後続ストリームをストリーム記録処理部105で処理すべきか、再エンコード記録処理部106で処理すべきかが特定される。
ステップS61において、システムコントローラ108は、既存ストリームをバッファ103から全て出力したことを確認する。換言すれば、システムコントローラ108は、転送レート変更前のトランスポートストリームが記録処理部116に全て送られたことを確認する。バッファ103を設けているため、記録処理の切り替え時にストリームの一部が消失することがなくなる。その結果、特定された記録処理を行う記録処理部(ストリーム記録処理部105または再エンコード記録処理部106)への信号経路が設定される。
そしてステップS62において、システムコントローラ108はバッファ103から後続ストリームの出力を開始する。出力先は、ステップS62において特定された信号経路に接続されているストリーム記録処理部105または再エンコード記録処理部106である。
次のステップS63において、記録処理部116のストリーム記録処理部105または再エンコード記録処理部106は、後続ストリームを受け取ってその処理を開始し、処理後のストリームをバッファ109に蓄積する。この時点では、処理後のストリームはまだ出力されない。
ステップS64において、システムコントローラ108は、記録処理部116における既存のストリームの処理が完了したこと、および、その処理の後にバッファ109に蓄積されていたストリームが最後まで記録メディア112に書き込まれたことを確認する。これにより、記録処理の切り替え時において、出力されるストリームの一部が消失することがなくなる。
確認された後は、記録処理部116によって処理された後続ストリームを、記録メディア112に書き込む準備が整う。なお、実際の書き込みは図4のステップS45において行われる。これにより、図6に示す処理手順が終了する。
ここで、図6に示す処理の具体的に説明する。いま、デジタルストリーム102の転送レートが高レートから低レートに切り替わるとする。「高レート」および「低レート」は相対的であればよい。例えばHD放送のトランスポートストリームがSD放送のトランスポートストリームに切り替わるとする。記録メディア112はBDであり、記録処理部116において、再エンコード記録処理部106からストリーム記録処理部105に切り替わるとする。
転送レート検出器102は、トランスポートストリームの転送レートが高レートから低レートに切り替わったことを検出する。転送レート検出器102は、検出したことを示す情報をシステムコントローラ108に通知する。
するとシステムコントローラ108は、低レートのトランスポートストリームがバッファ103から記録処理部116に出力されないように制御する。その間、バッファ103は出力されない低レートのトランスポートストリームを保持する。
次に、システムコントローラ108は、ストリーム記録処理部105に対する記録処理の開始を制御する。そして、システムコントローラ108は、高レートのトランスポートストリームが、バッファ103から再エンコード記録処理部106にすべて出力されたことを確認できるまで待機する。
確認後、システムコントローラ108は、記録処理選択器104に対し、入力されたトランスポートストリームをストリーム記録処理部105に出力するように制御する。そしてシステムコントローラ108は、バッファ103に対し、低レートのトランスポートストリームを記録処理選択器104へ出力開始するように制御する。ストリーム記録処理部105において処理され、ストリーム記録処理部105から出力されたストリームはバッファ109に格納される。システムコントローラ108は、ストリーム記録処理部105のバッファ109に対し、入力されたストリームを出力しないで保存しておくように制御する。
システムコントローラ108は、再エンコード記録処理部106のバッファ109に保存された処理後のトランスポートストリームが、すべて記録メディア112に書き込まれたことが確認できるまで待つ。
確認後、最後にシステムコントローラ108は、ストリーム記録処理部105のバッファ109に保存されたトランスポートストリームを記録メディアに書き込むように制御する。
上述の処理に関し、記録処理部116において、トランスポートストリームの出力先を再エンコード記録処理部106からストリーム記録処理部105に切り替えた時には、以下の点に留意する必要がある。すなわち、バッファ103内の既存のトランスポートストリームの出力が終了するまでは、切り替え後に受信した後続のトランスポートストリームをバッファ103に保存する必要がある。その理由は、再エンコード記録処理部106における処理には時間がかかるからである。
具体的に説明すると、再エンコード記録処理部106は、一旦デコードし、その後0.5秒あるいは1.0秒単位にトランスポートストリームを再エンコードしていく。そのため、バッファ103内の既存のトランスポートストリームは0.5秒から1.0秒遅れてバッファ103から出力され、処理される。出力されるまではバッファ103に保存されている。その結果、既存のトランスポートストリームが出力されるまでは、後続のトランスポートストリームも出力できず、バッファ103に保存する必要がある。
また以下の点にも留意すべきである。すなわち、再エンコード記録処理部106から出力された処理後のトランスポートストリームがBD112に書き込まれるまでは、ストリーム記録処理部105から出力されたトランスポートストリームをバッファ109に保存しておく必要がある。
上述のように、再エンコード記録処理部106は、既存のトランスポートストリームの処理に0.5秒から1.0秒を要する。一方、ストリーム記録処理部105は、入力ストリームをそのまま出力するだけであるため、処理にほとんど時間を要しない。よって、再エンコード記録処理部106の処理が完了しないうちに、ストリーム記録処理部105から処理後のストリームが出力され得る。再エンコード記録処理部106から出力された処理後のトランスポートストリームがBD112に書き込まれるまでは、ストリーム記録処理部105から出力されたトランスポートストリームを書き込むことはできない。よってストリーム記録処理部105から出力されたトランスポートストリームをバッファ109に保存しておく必要がある。
上述の記録処理の実行時には、識別信号の利用が効果的である。具体的には以下のとおりである。識別信号生成部113は、システムコントローラ108が選択した記録処理を識別する信号を生成し、その信号によって表される識別情報を記録メディア112に書き込む。ここでは、ストリーム記録処理部105によって記録されたことを識別するための識別信号を生成する。識別信号の示す値は例えば“0”であり、この値が識別情報として記録メディア112に書き込まれる。記録位置は、例えば記録メディア112上の管理情報を記録する領域(最内周部など)である。識別信号に基づく識別情報を書き込んでおくことにより、再生装置等は再生時にBSデジタル放送で伝送された符号化ストリームを直接記録したか、あるいは再エンコード記録処理部106によって再エンコードされた符号化ストリームを記録したかを識別することが可能となる。
識別信号の示す値に基づいて、ユーザは放送された番組と比較して映像品質が同じか相違するかを容易に判断できる。すなわち、符号化ストリームを直接記録したことが識別できたときは、ユーザは、録画された番組の映像品質が放送された番組の映像品質と同じであると判断できる。一方、再エンコードされた符号化ストリームを記録したことが識別できたときは、ユーザは、録画された番組の映像品質が放送された番組の映像品質よりも低いと判断できる。
なお記録装置100は、メディアの種類に応じて識別情報を書き込むか、書き込まないかを選択してもよい。例えば、DVD−RAMの場合は識別情報は書き込まず、BDの場合は識別情報を書き込むとしてもよい。この根拠は、BDに対しては、入力信号の種類に応じてストリーム記録処理部105による記録処理がなされることはあるが、DVD−RAMに対しては再エンコード記録処理部106による処理のみが行われ、ストリーム記録処理部105による処理は用いられないことに基づいている。
識別情報として、ストリーム記録処理に加えて、再エンコード記録処理したことも含めた情報を書き込んでもよい。また、再エンコード記録処理におけるダウンコンバート処理に関する情報、例えば、入力信号の解像度などを含めてもよい。
次に、録画モード表示部115におけるモード表示の例を説明する。モード表示は、ユーザが設定した記録モードをユーザが確認するために重要である。
図7(a)〜(e)は、録画モード表示部115の一例である録画モード表示管70を示す。録画モード表示管70は、4つの表示部を備えている。各表示部は、Stream71、EXP72、XP73、SP74を点灯させ表示することができる。図7(a)が全てを点灯表示した場合を示す。
図7(c)〜7(d)は、それぞれ「EXP」、「XP」、「SP」のみが点灯表示された状態を示す。この表示は原則として再エンコード記録処理が行われることを示しており、このときBSデジタル放送のチャンネルが選択されて、デジタル放送番組がBDまたはDVD−RAMに録画される。
図7(e)は、「Stream」のみが点灯表示された状態を示す。この表示はストリーム記録処理が行われることを示しており、このときBSデジタル放送のチャンネルが選択され、デジタル放送番組がBDに録画される。
以上のように録画モード表示部115として録画モード表示管70を備えることにより、記録装置100が自動的に選択した記録処理をユーザが容易に認識できる。
録画モード表示管に表示される内容は、これらに限られない。例えば、図8(a)〜(c)は、録画モード表示部115の他の例である録画モード表示管80を示す。録画モード表示管80は、2つの表示部を備え、それぞれStream81、DC82を点灯させ表示することができる。図8(a)が全てを点灯表示した場合を示す。
図8(b)は、「Stream」のみが点灯表示された状態を示す。この表示はストリーム記録処理が行われることを示しており、このときBSデジタル放送のチャンネルが選択され、デジタル放送番組がBDに録画される。
図8(c)は、「DC」のみが点灯表示された状態を示す。この表示は再エンコード記録処理が行われることを示しており、このときBSデジタル放送のチャンネルが選択されて、デジタル放送番組がDVD−RAMに録画される。
また、図9(a)〜(d)は、録画モード表示部115のさらに他の例である録画モード表示管90を示す。図9(a)は、全ての表示管を点灯表示した例を示す。録画モード表示管90は、3つの表示部を備えており、それぞれStream91、LP92、SP93を有する。選択されている記録処理に対応する録画モード表示管90の部分が点灯される。
図9(b)は、「Stream」のみが点灯表示された状態を示す。この表示はストリーム記録処理が行われることを示しており、BSデジタル放送のチャンネルが選択されて、デジタル放送番組がBDに録画される。
図9(c)は、「LP」のみが点灯表示された状態を示す。この表示は再エンコード記録処理が行われることを示している。図9(d)は、「SP」のみが点灯表示された状態を示す。この表示は再エンコード記録処理が行われることを示している。
再エンコード記録処理に関しては、録画装置内で符号化処理が行われるために、ユーザは直接処理の種類を確認できない。一方、ユーザにとっては入力されたデジタルストリームを直接記録するストリーム記録処理であるか否かを知ることは重要である。したがって、図9に示す録画モード表示管90のように、ストリーム記録処理時または再エンコード記録処理時の録画時間モードを表示することにより、ユーザが録画モードをよりわかりやすく認識できる。なお、録画モード表示部115は、以上の例に限らず、少なくとも一つの記録処理を識別する情報を表示すればよい。
本実施形態においては、記録処理部116においてデジタルストリームをストリーム記録処理するか再エンコード記録処理するかを記録処理選択器104が選択するとして説明した。しかし、ストリーム記録処理をしながら再エンコード記録処理を行ってもよい。これは、例えば複数種類の記録メディア112に対して同時に書き込み可能であるときにおいて、トランスポートストリームをそのままBDに書き込みつつ、トランスポートストリームからプログラムストリームを得てDVD−RAMやSDメモリカードに代表される半導体記録媒体に書き込むことが想定される。
また記録処理部116は、ストリーム記録処理部105および再エンコード記録処理部106を利用して2種類の記録処理を行うとしているが、さらに他の種類の記録処理を追加的にまたは代替的に設けてもよい。例えば、セルフエンコード記録処理部を設け、入力されたアナログ形式のビデオ信号およびオーディオ信号から得られた番組データを圧縮符号化処理して符号化ストリームを生成し、記録メディアに記録するようにしてもよい。この符号化ストリームは、プログラムストリーム(PS)またはトランスポートストリーム(TS)である。
上述の記録装置100の機能(例えば記録処理部116内のストリーム記録処理部105および再エンコード記録処理部106の機能)は、ソフトウェアを実行することによって実現してもよい。例えば、記録処理部116が記録処理回路チップであり、ストリーム記録処理を行うファームウェアと再エンコード記録処理を行うファームウェアとを切り替えて実行することにより、ストリーム記録処理部105および再エンコード記録処理部106の動作を実現してもよい。または、システムコントローラ108がコンピュータプログラムを実行することにより、ストリーム記録処理部105および再エンコード記録処理部106の機能を実現してもよい。
コンピュータプログラムは、光ディスクに代表される光記録媒体、SDメモリカード、EEPROMに代表される半導体記録媒体、フレキシブルディスクに代表される磁気記録媒体等の記録媒体に記録することができる。なお、記録装置100は、記録媒体を介してのみならず、インターネット等の電気通信回線を介してもコンピュータプログラムを取得できる。
本発明によれば、記録装置は転送レートの異なる2つの信号(例えばHD映像信号およびSD映像信号)が混在して放送されているときであっても、転送レートに基づいてHD映像信号部分とSD映像信号部分に対し、最も適した録画モードを自動的に決定する。これにより、圧縮符号化処理を含む処理と含まない処理とを自動的に切り替えて録画することが可能になる。
本発明は、デジタルテレビの番組信号から得られたデータストリームを記録メディアに記録する技術に関する。
従来から、ビデオ信号を記録メディアに記録する装置が数多く開発されている。例えば特許文献1には、複数の記録処理経路を備えた装置が開示されている。この装置は、ビデオ信号のデジタルストリームを入力として受け取り、そのデジタルストリームを複数の録画モードで記録メディアに書き込むことができる。記録モードは、デジタルストリームを直接記録する録画モード1、デジタルストリームをデコードした後に記録する録画モード2、およびデコードした後にイントラモード圧縮符号化処理して記録する録画モード3である。ユーザは、これらの録画モードのいずれかを選択することができる。
また、例えば特許文献2には、デジタル放送信号およびアナログ放送信号の両方が受信可能な録画装置を開示している。録画装置は、デジタル放送信号の転送レートがユーザが設定した記録レートよりも高い場合には、デジタル放送信号に代えてアナログ放送信号を利用して番組を録画する。ただし、デジタル放送の番組内容とアナログ放送の番組内容は同一であることが前提となっている。
また、例えば特許文献3には、記録メディアの種類、残量、および録画予定時間によって録画機器が録画モードを自動で選択するVCRが開示されている。 この機器は、ビデオテープの厚み等の違いによる種別とリール回転情報からテープ残量を算出し、録画予定時間内で録画を可能な限り高画質で行うように録画モードを自動選択して、番組を録画する。また特許文献4には、デジタル放送等のデジタル方式のビデオ信号をアナログ方式のフォーマットに信号変換する放送受信機器が開示されている。この放送受信機器は、高精彩(HD)映像信号などのデジタル放送規格にしたがったビデオ信号を既存のアナログの標準解像度(SD)映像信号にダウンコンバートしている。この機器を用いることにより、アナログ方式の録画機器でデジタル放送のコンテンツを録画することができる。
さらに、例えば特許文献5および6には、録画モードを自動的に選択する録画機器が開示されている。この機器は、ビデオデータに付随して送られるコンテンツに関する情報にしたがって圧縮符号化する際の符号化パラメータを設定している。
ところで、日本国等においては、BSデジタル放送をはじめとするデジタルテレビ放送のテレビ信号は、MPEG2トランスポートストリームの形態で伝送されている。MPEG2トランスポートストリームは、圧縮符号化された映像および音声の符号化ストリームを多重化して得られる。また、DVDなどの記録メディアに映像を記録するときも、一般に圧縮符号化された映像および音声の符号化ストリームを多重化して得られた符号化ストリームが利用される。特にDVDに書き込まれる符号化ストリームは、SD映像信号の解像度をもつ映像と音声の各符号化ストリームを多重化したMPEG2プログラムストリームである。
デジタル放送の伝送時およびDVDへの記録時には、一般にMPEG符号化方式が利用されている。MPEG符号化方式における画像データの符号化処理では、例えば画素値のフレーム内相関を利用して画像データを符号化するフレーム内符号化処理と、画素値のフレーム間相関を利用して画像データを符号化するフレーム間符号化処理とが適応的に切り替えられる。MPEG符号化方式では、連続する複数のフレームに対応する符号化データを1つの単位として画像データの符号化処理が行われる。
特開平7−23339号公報 特開2001−128123号公報 特開平8−235670号公報 特開平11−205729号公報 特開2000−287173号公報 特開2001−36861号公報
デジタル放送のように、HD映像信号とSD映像信号が混在して放送されているとき、ユーザは、HD映像信号とSD映像信号部分ごとに、録画モードを選択しなければならないという問題がある。例えば、HD放送は記録レートを低くするために再圧縮して記録し、SD映像信号は放送されたストリームをそのまま記録することを望む場合には、ユーザはHD映像信号およびSD映像信号の各々に対して録画条件を設定しなければならない。これではユーザに操作上の負担を強いることになる。特に近年の録画機器は多機能であるため、ユーザは録画モードを苦労して特定し、複雑な設定操作をしなければならない。
本発明の目的は、転送レートの異なるHD映像信号とSD映像信号が混在して放送されているときに、信号の種類をユーザが意識することなく、信号の種類に応じて録画モードを変更することである。
本発明による記録装置は、複数種類の記録メディアに対し、データストリームの書き込みが可能である。前記記録装置は、デジタル放送波を受信して、データストリームを出力する受信部と、前記データストリームを受け取って、その転送レートを検出する転送レート検出部と、前記データストリームを受け取って、圧縮符号化処理を含む第1記録処理、および、圧縮符号化処理を含まない第2記録処理の少なくとも一方を実行する記録処理部と、前記転送レートに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を選択する選択部とを備えている。前記記録装置は、前記記録処理部によって処理されたストリームを記録メディアに書き込む。
前記記録処理部は、前記第1記録処理として前記データストリームの符号化を行うエンコード記録処理を実行し、前記第2記録処理として前記データストリームの復号化および符号化を行わないストリーム記録処理を実行してもよい。
前記記録装置は、装填された記録メディアの種類を判別する判別部をさらに備えていてもよい。前記選択部は、さらに、判別された前記記録メディアの種類に基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を選択してもよい。
前記受信部は、複数のデータストリームを順次出力し、前記複数のデータストリームの各々の転送レートは、前記データストリームの切り替わりに応じて変化し、前記選択部は、切り替わり後の前記データストリームの転送レートに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方から他方への切り替え処理を実行してもよい。
前記記録装置は、前記記録処理部によって処理される前のデータストリームを一時的に蓄積する入力バッファをさらに備えていてもよい。前記入力バッファは、前記選択部による切り替え処理時に前記データストリームを蓄積してもよい。
前記記録装置は、前記記録処理部によって処理されたデータストリームを一時的に蓄積する出力バッファをさらに備えていてもよい。前記出力バッファは、前記選択部による切り替え処理が行われ、その後に記録処理部から出力されたデータストリームを蓄積してもよい。
前記記録装置は、選択された前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を特定する識別信号を生成する信号生成部をさらに備えていてもよい。
前記記録装置は、前記識別信号に基づく識別情報を前記記録メディアに書き込んでもよい。
前記記録装置は、記録モードの設定指示を受け取る設定部と、前記記録モードに対応する記録レートを設定し、設定された前記記録レートと前記転送レートとの比較結果によって前記選択部の選択動作を制御するコントローラとをさらに備えていてもよい。前記コントローラは、前記転送レートが、設定された前記記録レートよりも大きいときには、前記第1記録処理を選択するよう前記選択部を制御し、前記転送レートが、設定された前記記録レート以下のときには、前記第2記録処理を選択するよう前記選択部を制御してもよい。
前記記録装置は、装填された記録メディアが第1記録メディアであるか第2記録メディアであるかを示す判別情報を出力する判別部をさらに備えていてもよい。前記第1記録メディアの最大の記録レートは、前記第2記録メディアの最大の記録レートよりも小さい。前記コントローラは、最高品質の記録モードが設定され、かつ、前記判別情報が前記第1記録メディアを示しているときには、前記記録レートとして第1記録レートを設定し、最高品質の記録モードが設定され、かつ、前記判別情報が前記第2記録メディアを示しているときには、前記記録レートとして、前記第1記録レートよりも大きい第2記録レートを設定してもよい。
本発明による記録方法は、デジタル放送波を受信して、データストリームを出力するステップと、前記データストリームを受け取って、その転送レートを検出するステップと、前記転送レートに基づいて、圧縮符号化処理を含む第1記録処理、および、圧縮符号化処理を含まない第2記録処理の少なくとも一方を選択するステップと、前記データストリームを受け取って、選択された記録処理を実行するステップと、記録処理された後のストリームを記録メディアに書き込むステップとを包含する。
前記記録方法は、装填された記録メディアの種類を判別するステップをさらに包含していてもよい。前記選択するステップは、さらに、判別された前記記録メディアの種類に基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を選択してもよい。
前記受信するステップは、前記デジタル放送波を受信して複数のデータストリームを順次出力し、出力されるデータストリームの転送レートは、前記データストリームの切り替わりに応じて変化し、前記選択するステップは、切り替わり後の前記データストリームの転送レートに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方から他方への切り替え処理を実行してもよい。
本発明の記録装置によれば、転送レートの異なる2つの信号(例えばHD映像信号およびSD映像信号)が混在して放送されているときであっても、転送レートに基づいて、HD映像とSD映像に対して最も適した録画モードを自動的に決定する。このとき、圧縮符号化処理を含む処理と含まない処理とを切り替えて録画を行う。番組に適した記録処理が自動的に選択されて録画されるため、ユーザは個々の番組に録画条件を設定する必要はなくなる。よってユーザは複雑な操作に煩わされることはなくなる。
選択される処理は、例えばデータストリームの符号化を行うエンコード記録処理回路と、データストリームの復号化および符号化を行わない記録処理回路とによって分けて実行される。よって入力される信号を直接記録するモード、および、入力信号を再エンコード処理するモードを持たせることができる。ユーザは入力信号の転送レートを認識する必要はなく、記録装置は適切な記録処理を自動的に選択して録画することができる。
さらに本発明によれば、記録の対象とする記録メディアの種類を判別する判別部を具備したので、ユーザが記録レートを選択するときに、メディアに記録可能な最大記録レートを意識しなくても、適した記録処理を自動的に選択して録画することができる。
また記録装置は、記録処理部へ入力するデータのために、入力バッファを具備している。入力バッファは、記録処理に切り替わるときに、記録処理部への入力信号を一時的に蓄積する。よって適した記録処理に切り替えるときに、入力ストリームの一部が消失することがなくなる。
記録装置は、記録処理部から出力されたデータを蓄積する出力バッファを具備する。出力バッファは、記録処理が切り替わるときに、記録処理部からの出力データを一時的に蓄積する。よって適した記録処理に切り替えるときに、記録処理部から出力されたストリームの一部が消失することがなくなる。さらに本発明によれば、複数の記録処理のうち選択した少なくとも一つの記録処理を識別する情報を表示する。これにより、記録装置が自動選択した記録処理をユーザが認識することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明による記録装置の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態による記録装置100の機能ブロックの構成を示す。記録装置100は、デジタルチューナ101と、転送レート検出器102と、バッファ103および109と、記録処理選択器104と、システムコントローラ108と、記録ヘッド110と、メディア判別部111と、識別信号生成部113と、録画モード表示部115と、記録処理部116と、記録レート設定部117とを含む。
記録装置100は、デジタル放送波から特定の番組に関するデジタルストリームを抽出し、そのストリームに所定の処理を加えて記録メディア112に書き込むことができる。本実施形態においては、デジタルストリームの例として周知のMPEG2トランスポートストリームを挙げて説明する。MPEG2トランスポートストリーム(以下、単に「トランスポートストリーム」または「TS」と記述する。)は、例えば日本国のBSデジタル放送において利用されている。トランスポートストリームでは、MPEG2ビデオ符号化方式によって圧縮符号化されたビデオストリームと、AAC符号化方式等によって圧縮符号化された音声ストリームとが多重化されている。
また本実施形態においては、記録メディア112は超高密度RAMメディアまたはDVD−RAMであるとする。超高密度RAMメディアは、DVD−RAMよりもさらに大容量および高記録レートでデータストリームを記録可能であり、例えばBlu−ray Disc(BD)またはHD−DVDが知られている。これらは、青色レーザ光等の赤色波長よりも短波長のレーザ光で小さな記録ピットまたは記録マークをメディア上に形成することで実現される。
以下では、超高密度RAMメディアはBDであるとして説明する。BDの記録可能容量は50GBであり、その記録レートは33Mbpsとする。トランスポートストリームは、そのデータ構造が保持された状態でBDに記録される。
一方、DVD−RAMの記録可能容量は4.7GBであり、その記録レートは10.08Mbpsであるとする。トランスポートストリームは、MPEG2プログラムストリーム(以下「プログラムストリーム」と記述する。)に変換された上で、DVD−RAMに記録される。
記録装置100は、BDおよびDVD−RAMの両方に番組を録画できる光ディスクレコーダとして実現される。なお、図1には記録メディア112が記録装置100とともに記載されているが、これは説明の便宜のためである。記録メディア112は可換であるため、これらは記録装置100の構成要素ではない。
以下、記録装置100の各構成要素を説明する。
デジタルチューナ101は、デジタル放送波を受信して、ユーザの選局操作等に基づく選局処理を行い、選択された番組のトランスポートストリームを出力する。具体的には、デジタルチューナ101は、1または複数の番組に対応する番組データが重畳されたトランスポートストリームから、選択された番組の番組データを抽出する。そしてデジタルチューナ101は、抽出された番組データを利用して新たなトランスポートストリームを構築して出力する。なお、トランスポートストリームは複数のTSパケットから構成されており、各パケットには異なる番組の番組データが格納されている。よって番組データの抽出は、TSパケットを単位として行われる。
転送レート検出器102は、入力されたトランスポートストリームの転送レートを検出し、検出した転送レートを特定する情報をシステムコントローラ108に通知する。また、転送レート検出器102は、入力されたトランスポートストリームをそのままバッファ103に出力する。
バッファ103は、転送レート検出器102から入力されたトランスポートストリームを一時的に蓄積する。バッファ103はシステムコントローラ108によって制御され、記録処理部116が処理可能になるまで、トランスポートストリームを一時的に保存する。システムコントローラ108の指示に基づいて、バッファ103は、保存したトランスポートストリームをそのまま記録処理選択器104に出力する。
記録処理選択器104は、システムコントローラ108によって制御され、記録処理部116が備える複数の記録処理部のうちの一つを選択する。つまり、バッファ103から入力されたトランスポートストリームを、ストリーム記録処理部105、または、再エンコード記録処理部106のいずれかの記録処理部を用いるかを選択する。
システムコントローラ108は、例えば中央演算処理回路(CPU)であり、記録装置100の全体の動作を制御する。
バッファ109もまた、記録メディア112に書き込まれるデジタルデータストリームを一時的に蓄積する。バッファ109は、記録処理部116から出力されたデジタルストリームが記録メディア112に書き込まれるまでの間、一時的にそのデジタルストリームを格納する。ここでいうデジタルストリームとは、トランスポートストリームおよびプログラムストリームの一方を意味する。いずれのストリームであるかは、後述する記録処理部116の処理によって特定される。なお図1では、ストリーム記録処理部105からの出力と、再エンコード記録処理部106からの出力とが異なるバッファに蓄積されているが、これは1つの同じバッファであってもよい。
記録ヘッド110は光ピックアップ装置であり、装填された記録メディア112の種類に対応する波長のレーザを記録メディア112に放射することにより、その記録メディア112にデータを書き込み、その記録メディア112からデータを読み出すことができる。
メディア判別部111は、記録装置100に装填されている光ディスクの種類を判別する。本実施形態においては、DVD−RAMおよびBDのいずれのメディアが挿入されていることを判別する。例えば、記録メディアの内周部に製造時に記録メディアの種類を特定する判別情報を記録しておき、メディア判別部111が記録ヘッド110を用いて光学的に判別情報を読み出せばよい。または、レーザ光を照射したときに記録メディアの種類によって反射光の強さが異なるため、その強さを検出してメディア判別部111において判別すればよい。または、記録メディアがカートリッジに収納された状態で装填されるときは、記録メディアの種類によって異なるカートリッジの形状によって判別してもよい。いずれも、装填されている光ディスクの光学的特性および物理的特性を用いて検出すればよい。メディア判別部111は、判別結果として、光ディスクの種類を特定する情報を出力する。
識別信号生成部113は、記録処理を識別する信号(識別信号)を生成する。識別信号に基づいて得られる識別情報は、装填されている記録メディア112に書き込まれる。識別信号生成部113の処理の内容および生成する識別信号の詳細は後述する。
録画モード表示部115は、選択された記録処理の内容を表示するために設けられており、例えばフロントパネルに設置された電光表示管、液晶パネル等であってもよいし、または、テレビ画面上に他の映像等に重畳して表示されたオンスクリーンディスプレイであってもよい。
記録処理部116は、ストリーム記録処理部105と再エンコード記録処理部106とを含んでいる。
ストリーム記録処理部105は、入力されたトランスポートストリームに対して、所定の処理を行って直接バッファ109に出力する。「所定の処理」には圧縮符号化処理は含まれない。具体的には、ストリーム記録処理部105は、各TSパケット(188バイト)に対して30ビットのATS(Arrival Time Stamp)と呼ばれるパケットの到着時刻、および、2ビットのCPI(Copy Permission Indicator)と呼ばれるコピー回数を規定する著作権情報を規定するヘッダ(計4バイト)を付加する。その結果得られたストリームがBDに書き込まれる。BDに書き込まれるストリームは厳密にはトランスポートストリームではないが、単にATSが付加されたに過ぎず、当初のトランスポートストリームのデータ構造は保持されている。よって本明細書ではこのストリームもトランスポートストリームであるとして説明する。
一方、再エンコード記録処理部106は、入力されるトランスポートストリームの映像および音声を所定の符号化パラメータで再エンコード処理し、プログラムストリームあるいはトランスポートストリームとして出力する。再エンコード記録処理部106の詳細は、図2を参照しながら後述する。なお、再エンコード記録処理部106から出力されるトランスポートストリームにも、上述のATSおよびCPIを含むヘッダが付加されている。
記録レート設定部117は、ユーザが期待する記録レートを設定するためのインターフェースを備えている。記録レート設定部117のインターフェースは、例えば録画装置のフロントパネルに配置されたボタン、リモコン、テンキーあるいは画面上のグラフィカルユーザインターフェース等として実現される。記録レート設定部117は、選択された記録レートを示す情報をシステムコントローラ108に通知する。
記録レート設定部117は、記録装置100のユーザの操作によって、超高画質(EXP)モード、高画質(XP)モード、標準時間録画(SP)モード等の指示を受け取る。これらの録画時間モードは、再エンコード記録処理部106における符号化パラメータに反映される。つまり、SPモードが選択された場合は圧縮率を高めるためにXPモードよりも低いビットレートで符号化処理するように、ビデオエンコーダ305(図2)に対して符号化パラメータを入力して制御する。例えば、XPモードの符号化レートは10.0Mbpsであり、SPモードの符号化レートは5.0Mbpsである。本実施形態においては、「記録レート」はEXPモード、XPモード等の記録モードと対応付けられて設定されるが、数値によって特定してもよい。また、符号化レートが2.5Mbps程度の長時間録画(LP)モード等の他のモードを設けてもよい。
オーディオエンコーダ307(図2)に対しても同様に録画時間モードにしたがって符号化パラメータを設定することができる。オーディオの記録レートは、ビデオの記録レートに応じて自動的に決定されるようにしてもよいし、ビデオの記録レートとは独立にユーザが決定できるようにしてもよい。上述の説明では、2つのモード(SPモードおよびLPモード)から1つのモードが選択されているが、これは例である。さらに、多くのモードから1つを選択できるようにしてもよいし、テンキーなどにより、記録レートを示す数字をユーザが直接に入力するようにしてもよい。
次に、図2を参照しながら、本実施形態による再エンコード記録処理部106を詳細に説明する。図2は再エンコード記録処理部106の機能ブロックの構成例を示す。再エンコード記録処理部106は、システムデコーダ301と、ビデオデコーダ302と、解像度判別器303と、ダウンコンバータ304と、ビデオエンコーダ305と、オーディオデコーダ306と、オーディオエンコーダ307と、システムエンコーダ308とを備えている。再エンコード記録処理部106は入力されるトランスポートストリーム310を一旦復号化処理し、その後再度符号化処理して符号化ストリームを出力する。
システムデコーダ301は、入力されるトランスポートストリーム310を解析し、ビデオストリーム311とオーディオストリーム312とに分離する。ビデオデコーダ302はビデオストリーム311を復号化処理して復号化映像ストリーム313を出力する。本実施形態においてはMPEG2ビデオ規格にしたがって復号化する。
解像度判別器303はビデオストリーム311のビデオ解像度を検出する。例えば、水平サンプル×垂直サンプル数×フレーム周波数とすると、1920×1080×29.97、1440×1080×29.97、1280×720×59.94、720×480×59.94、720×480×29.97等の解像度を検出する。解像度判別器303は、ビデオストリーム311の管理情報に記述されている解像度情報を読み出すことにより、解像度を検出する。例えば、MPEG2ビデオ規格では、解像度情報はシーケンスヘッダに記述されている。
ダウンコンバータ304は、復号化映像ストリーム313の解像度を所定の解像度に変換してダウンコンバートされた映像ストリーム314を出力する。例えばダウンコンバータ304は、復号化映像ストリーム313の解像度が720×480×29.97になるように変換する。この処理は、ローパスフィルタ処理とサンプリング処理によって実現される。なお、復号化映像ストリーム313の解像度が720×480×29.97の場合は、ダウンコンバータ304は解像度の変換は行わず、そのまま出力する。
ビデオエンコーダ305は、ダウンコンバートされた映像ストリーム314を符号化処理して、符号化映像ストリーム315を出力する。符号化処理に必要な符号化パラメータ(例えば符号化圧縮率等)はシステムコントローラ108から供給される。なお、符号化方法はMPEG2ビデオ符号化方式によって符号化処理すればよいが、これに限定されるものではない。
音声デコーダ306はオーディオストリーム312を復号化処理して復号化音声ストリーム316を出力する。本実施形態においては、音声デコーダ306はAAC符号化方式にしたがって復号化処理する。
オーディオエンコーダ307はシステムコンローラ108から供給される符号化パラメータにしたがって復号化音声ストリーム316を符号化処理し、符号化音声ストリーム317を出力する。なお、符号化処理はMPEG1オーディオレイヤー2方式などに基づいて実行すればよいが、これに限定されるものではない。
システムエンコーダ308は符号化映像ストリーム315および符号化音声ストリーム317を多重化して符号化ストリーム318を出力する。システムエンコーダ308は、トランスポートストリームおよびプログラムストリームのいずれかを選択的に出力する。いずれを選択するかはシステムコントローラ108からのコントロール信号に基づいて制御される。
以上のように、再エンコード記録処理部106は、入力されるトランスポートストリームの映像および音声の各ストリームを一旦復号化し、所定の符号化パラメータで再度符号化処理して、プログラムストリームあるいはトランスポートストリームとして出力する。この処理は「再符号化(再エンコード)処理」と呼ばれている。また本明細書においては、再エンコード処理を行った後にDVD−RAMまたはBDに記録する処理を行うことを、再エンコード記録処理という。
なお、入力された映像、音声の符号化パラメータが同一のときは、映像、音声の再エンコード処理を行わず、トランスポートストリームをプログラムストリームに変換するだけでよい。例えばシステムエンコーダ308は、ビデオストリーム311およびオーディオストリーム312を受け取り、システムエンコード処理を実行すればよい。システムエンコード処理においては、符号化された映像データ、音声データ等はそのまま利用される。しかし、トランスポートストリームのTSパケットヘッダはシステムエンコーダ308によって解析されて、プログラムストリームのPSパックヘッダやRDIパック等に変換される。
また、映像のみ、あるいは音声のみ再エンコード処理する場合も同様に、再エンコード処理するストリームのみを復号化および符号化し、再エンコード処理しないストリームはシステムエンコーダ308に直接入力すればよい。
なお再エンコード処理において、復号化処理して得られた復号化信号を再度符号化処理するとして説明した。しかし、これに限定されることはなく、復号化処理の一部のみを行い、復号化した一部のみを再度符号化処理してもよい。例えば、DCT符号化処理を用いるMPEG符号化方式の復号化処理では、可変長復号化したシンボルを逆量子化してDCT係数を得た後、逆DCT変換を施せばよい。これにより、復号化された映像信号が得られる。また、符号化処理では、DCT変換処理して得られたDCT係数を量子化処理し、可変長符号化処理を施せばよい。これにより、ビデオストリームを得ることができる。しかし、ビデオデコーダ302はDCT係数に戻す処理までを行うとしてもよい。この場合、ビデオエンコーダ305は、復号化されたDCT係数を符号化パラメータにしたがって量子化処理して、可変長符号化処理することでビデオストリーム315を得ることができる。これにより、ビデオデコーダ302の逆DCT変換処理およびビデオエンコーダ305のDCT変換処理を省くことができる。
また、MPEG符号化方式のように、動き補償予測符号化する場合は入力されるビデオストリームに含まれる動きベクトルを利用して、再エンコード処理を行ってもよい。このように処理することにより、ビデオエンコーダ305における動きベクトル検出処理を省くことが可能となる。
次に、図3を参照しながら、本実施形態による記録装置100の動作を概略的に説明する。
図3(a)は、BD装填時における、デジタル放送ストリームの転送レートと記録モードに対応する記録レートとの関係を示す。また図3(b)は、DVD装填時における、デジタル放送ストリームの転送レートと記録モードに対応する記録レートとの関係を示す。ここでは、日本国におけるBSデジタル放送を例に挙げて説明する。
各図の縦軸は、デジタル放送のトランスポートストリームの転送レートを示す。デジタル放送は、大きく、HD放送とSD放送とに分けることができる。HD放送の転送レートは24Mbpsであり、SD放送の転送レートは12Mbpsであるとする。
一方、各図の横軸は時間を示す。さらに各図の右端には、記録レートに対応する記録モードが示されている。図3(a)を参照すると、記録モードは、ストリーム記録モード、EXPモード(15Mbps)、XPモード(10Mbps)、SPモード(5Mbps)に分けられている。括弧内はそのモードに対応する記録レートである。なお、ストリーム記録モードの記録レートは24Mbpsとされているが、その上限はBDの記録レートの上限の33Mbpsである。図3(b)に関しても同様である。ただし、DVDにはストリーム記録モードはなく、またEXPモードおよびXPモードの記録レートは、ともに、DVDの記録レートの上限に相当する10Mbpsである。
デジタル放送番組の録画にあたり、記録装置100のシステムコントローラ108は、記録レート設定部117を介してユーザの希望する記録レートの情報を取得する。この記録レートは上述の記録モードに対応する。また、システムコントローラ108はメディア判別部111から、装填された光ディスクの種類を特定する情報を受け取り、その情報に基づいて記録メディア112に記録可能な最大の記録レートの情報を特定する。例えばBDであれば33Mbps、DVDであれば10Mbpsである。
記録装置100は、ユーザの希望する記録レートおよび記録メディア112に記録可能な最大の記録レートのうちの小さい方の記録レートを利用して、デジタル放送を録画する。換言すれば、小さい方の記録レートは、記録装置100が採用できる最大の記録レートを意味する。本明細書においては、この値を「最大記録可能レート」と呼ぶ。なお、ユーザの希望する記録レートのみを「最大記録可能レート」と取り扱うことは、必ずしも適切ではない。記録メディア112が装填されていないときであってもユーザは記録モードを設定し得るため、記録メディア112に関する記録レートも考慮すべきである。
以下、図3(a)を参照する。記録装置100にBDが装填されており、かつ、ユーザが記録モードをEXPモード(15Mbps)に設定しているとする。BDに記録可能な最大の記録レートは33Mbpsであるから、このときの最大記録可能レートは15Mbpsである。
まずHD放送の番組Aを録画するに際し、記録装置100はHD放送の転送レート(24Mbps)が最大記録可能レート(15Mbps)よりも高いと判断する。すると記録装置100は、そのHD放送のトランスポートストリームを再エンコード処理して、EXPモード(15Mbps)のトランスポートストリームとして構築しなおす。そして得られた新たなトランスポートストリームをBDに書き込む。
次に、時刻t1において番組Aが終了し、SD放送の番組Bが始まったとする。番組Bも録画するときには、記録装置100は番組のトランスポートストリームの転送レートが切り替わったことを検出する。そして、切り替わった後のSD放送の転送レート(12Mbps)が最大記録可能レート(15Mbps)よりも低いと判断する。すると記録装置100は、そのSD放送のトランスポートストリームをストリーム記録する。
なお、記録モードがEXPモードに設定されているため、記録装置100は12Mbpsのトランスポートストリームを再エンコード処理して、15Mbpsのトランスポートストリームを再構築することは可能である。しかし、再エンコード処理を行っても、当初の品質よりも高い品質の映像を得ることはできない。むしろ、MPEG2符号化処理は不可逆圧縮処理であるため映像品質は劣化する。よって、ストリーム記録すると、当初の映像品質を維持した状態で記録できる。
時刻t2からt3までのHD放送番組C、および、時刻t3からt4までのSD放送番組Dへの切り替わり時にも、トランスポートストリームの転送レートと最大記録可能レートとを比較する。そして、同様の基準にしたがって再エンコード処理を行うかストリーム記録処理を行うかが切り替えられる。
ユーザがXPモードまたはSPモードを設定したときは、最大記録可能レートは10Mbpsまたは5Mbpsになる。HD放送およびSD放送の各転送レートは、常に最大記録可能レートよりも高くなるため、記録装置100は常に再エンコード記録処理を行う。図3(b)に示す例に関しても、まったく同じ理由により記録装置100は常に再エンコード記録処理を行う。
上述の説明から明らかなように、最大記録可能レートは記録処理を選択するための閾値として機能している。
下記の表1は、BDに番組を録画するときに選択される記録処理の一覧を示す。
Figure 2006013781
また下記の表2は、DVDに番組を録画するときに選択される記録処理の一覧を示す。
Figure 2006013781
上述の説明は、BSデジタル放送のHD放送およびSD放送を例に挙げて説明した。しかし地上波デジタル放送等においても同様に適用できる。表3はデジタルTV放送の転送レートの例を示す。
Figure 2006013781
次に、図4から図6までを参照しながら、記録装置100の動作を説明する。
図4は、記録装置100の処理の手順を示す。まずステップS40において、記録装置100のシステムコントローラ108は、閾値決定処理を実行する。閾値決定処理とは、上述の最大記録可能レートを特定するための処理である。この処理の詳細は、図5を参照しながら後述する。
デジタルチューナ101がデジタル放送波の受信およびトランスポートストリームの出力を開始すると、ステップS41において、転送レート検出器102はそのトランスポートストリームを受け取ってその転送レートを取得する。具体的には以下の処理を行う。
下記表4は、サービスごとのデフォールトの最大転送レート(最大ビットレート)を規定する。
Figure 2006013781
転送レート検出器102は、トランスポートストリームのNIT(Network Information Table)のサービスリスト記述子のservice_typeフィールドからサービスのタイプを取得する。また、転送レート検出器102は、解像度(1080I,720P,480P,480I)の情報を、EIT(Event Information Table)のコンポーネント記述子のcomponent_typeフィールドから取得する。マルチビューか否かは、EITに、コンポーネントグループ記述子が存在するか否かにより判定される。
なお、NITおよびEITは、いずれも周知のPSI/SI情報の一部であり、トランスポートストリームを構成するTSパケット内に格納されている。それらのパケットを得るためには、各テーブルを格納したパケットのパケット識別子(PID)に基づいてストリームを調べればよい。例えばNITを収めたパケットおよびEITを収めたパケットの各PIDは、0x0010および0x0012である。よって、これらの値をPIDとして有するパケットを抽出して、上述の処理を行えばよい。
表4を参照すると、取得した解像度の欄の右には、対応する最大転送レートが記述されている。すなわち解像度1080I、720Pおよびマルチビューについては最大ビットレートは24Mbpsであり、解像度480Pについては最大ビットレートは12Mbpsであり、解像度480Iについては最大ビットレートは11Mbpsである。
転送レート検出器102は、トランスポートストリームのPMT(Program Map Table)またはEITに格納されたデジタルコピー制御記述子のmaximum_bit_rateフィールドから、最大ビットレートの情報を取得する。
なお、ここではBSデジタル放送運用規定による記述子より転送レートを取得する例を挙げて説明したが、一定時間(例えば、1秒)内に受信したデータ量より、転送レートを算出してもよい。
転送レートの検出のためには、データを一時的に保存するバッファが必要であるが、そのためのバッファとバッファ103により、メモリを共用してもよい。
次のステップS42において、システムコントローラ108は、ステップS40において決定された閾値とステップS41において取得された転送レートの値とを比較する。転送レートが閾値以下のときはステップS43に進み、転送レートが閾値よりも大きいときはステップS44に進む。なお、転送レートが閾値に一致するときは、ステップS44に進むように動作してもよい。
ステップS43において、記録処理選択器104はシステムコントローラ108から指示を受けて、トランスポートストリームがストリーム記録処理部105に出力されるように処理経路を選択する。その後処理はステップS45に進む。ステップS44においては、記録処理選択器104はシステムコントローラ108から指示を受けて、トランスポートストリームが再エンコード記録処理部106に出力されるように処理経路を選択する。その後、トランスポートストリームを選択された処理経路に出力する。なおDVD装填時においては転送レートは閾値よりも大きくなるため(例えば図3(b)参照)、ステップS44の再エンコード記録処理へ移行する。移行後の記録処理においては、トランスポートストリームからプログラムストリームへの変換処理も行われることに留意されたい。
ステップS45においては、記録処理部116は、ストリーム記録処理部105または再エンコード記録処理部106を利用してトランスポートストリームを処理し、装填された記録メディア112に書き込む。
次のステップS46においては、システムコントローラ108は記録処理を停止するか否かを判断する。例えばユーザが記録装置100の停止ボタン(図示せず)を押下したとき、設定された録画終了時刻が到来したときには、システムコントローラ108は、デジタルチューナ101にデジタル放送波の受信停止を指示し、記録処理を停止する。停止することなく記録を継続するときは、処理はステップS47に進む。なお、バッファ103、バッファ109等にすでにデータが存在しているときや、記録処理部116においてトランスポートストリームが処理されているときには、それらが全て記録メディア112に記録されるまで記録処理は行われる。システムコントローラ108は記録の完了を確認した後に記録処理を停止する。
ステップS47においては、記録が継続されているときに、トランスポートストリームの転送レートが変化したか否かが判定される。この処理を行う理由は以下のとおりである。すなわち、デジタルチューナ101が複数番組に対応する各トランスポートストリームを連続して受信するとき、トランスポートストリームが切り替わりとともに、転送レートが変化することがある。本実施形態においては、転送レートに基づいて記録処理部116のストリーム記録処理部105を利用するか、再エンコード記録処理部106を利用するかを決定している。よって、記録処理を切り替える必要があるか否かを判断するために、転送レートの変化を検出している。転送レートが変化したときはステップS48に進み、変化していないときはステップS45に戻り、引き続き現在の記録処理を継続する。
ステップS48において、記録装置100は、記録処理を特定する記録モードを変更する。この処理の詳細は図6を参照しながら後述する。その後処理はステップS45に戻り、記録停止まで処理が継続される。
上述の処理によれば、転送レート検出部102から取得されたデジタルストリームの転送レートが最大記録可能レートよりも大きいときは、システムコントローラ108は、再エンコード記録処理部106によって記録処理がなされるように制御する。再エンコード記録処理部106は記録レートが最大記録可能を超えないように、入力されたデジタルストリームを再エンコードする。
入力信号の転送レートが、ユーザの希望する記録レートやメディアに書き込み可能な記録レートよりも大きい場合であっても、再エンコード記録処理部106が自動的に選択されることにより、ユーザの希望と記録メディアの制約を満たすように書き込みすることが可能となる。
また、転送レート検出部102から取得したデジタルストリームの転送レートが最大記録可能レート以下のときは、システムコントローラ108は、ストリーム記録処理部105によって記録処理がなされるように制御する。つまり、入力されるトランスポートストリームを直接記録メディア112に書き込む。これにより、再エンコード処理などで発生する新たな符号化ノイズは発生することなく、入力に忠実な記録保存を行うことが可能となる。
次に、図5を参照しながら、上述したステップS40に対応する、閾値を決定する処理の詳細を説明する。
図5は、閾値決定処理の手順を示す。まずステップS50において、メディア判別部111は、記録装置100に装填された記録メディア112のメディア種別を特定する情報を取得する。そして次のステップS51において、システムコントローラ108は、取得されたメディア種別の情報に基づいて、装填されている記録メディア112がBDかDVDかを判別する。BDが装填されていると判別したときは処理はステップS52に進み、DVDが装填されていると判別したときは処理はステップS53に進む。
ステップS52からステップS56までにおいて、システムコントローラ108は、ユーザが設定した記録モードに基づいて閾値を設定する。具体的には、EXPモードが設定されているときは、システムコントローラ108はステップS54に進み、閾値を15Mbpsとして設定する。XPモードが設定されているときは、ステップS55において閾値を10Mbpsとして設定する。SPモードが設定されているときは、ステップS56において閾値を5Mbpsとして設定する。
一方、ステップS53、および、ステップS57からステップS59までにおいても、システムコントローラ108はユーザが設定した記録モードに基づいて閾値を設定する。EXPモードまたはXPモードが設定されているときは、ステップS57またはS58において閾値を10Mbpsとして設定する。SPモードが設定されているときは、ステップS59において閾値を5Mbpsとして設定する。以上の処理により、図4において利用される閾値が設定される。
次に、図6を参照しながら、上述したステップS48に対応するモード変更処理の詳細を説明する。
図6は、モード変更処理の手順を示す。まずステップS60において、システムコントローラ108は、バッファ103に対し、転送レート変更後の後続ストリームの蓄積を開始する。この時点では、後続ストリームの出力はまだされないことに留意されたい。
このときシステムコントローラ108は、バッファ103にすでに蓄積されていた転送レート変更前の既存ストリームを、引き続き出力する。そしてシステムコントローラ108は後続ストリームに関する記録処理を特定する。この処理は、図4におけるステップS40からS42までの処理に対応する。その結果、後続ストリームをストリーム記録処理部105で処理すべきか、再エンコード記録処理部106で処理すべきかが特定される。
ステップS61において、システムコントローラ108は、既存ストリームをバッファ103から全て出力したことを確認する。換言すれば、システムコントローラ108は、転送レート変更前のトランスポートストリームが記録処理部116に全て送られたことを確認する。バッファ103を設けているため、記録処理の切り替え時にストリームの一部が消失することがなくなる。その結果、特定された記録処理を行う記録処理部(ストリーム記録処理部105または再エンコード記録処理部106)への信号経路が設定される。
そしてステップS62において、システムコントローラ108はバッファ103から後続ストリームの出力を開始する。出力先は、ステップS62において特定された信号経路に接続されているストリーム記録処理部105または再エンコード記録処理部106である。
次のステップS63において、記録処理部116のストリーム記録処理部105または再エンコード記録処理部106は、後続ストリームを受け取ってその処理を開始し、処理後のストリームをバッファ109に蓄積する。この時点では、処理後のストリームはまだ出力されない。
ステップS64において、システムコントローラ108は、記録処理部116における既存のストリームの処理が完了したこと、および、その処理の後にバッファ109に蓄積されていたストリームが最後まで記録メディア112に書き込まれたことを確認する。これにより、記録処理の切り替え時において、出力されるストリームの一部が消失することがなくなる。
確認された後は、記録処理部116によって処理された後続ストリームを、記録メディア112に書き込む準備が整う。なお、実際の書き込みは図4のステップS45において行われる。これにより、図6に示す処理手順が終了する。
ここで、図6に示す処理の具体的に説明する。いま、デジタルストリーム102の転送レートが高レートから低レートに切り替わるとする。「高レート」および「低レート」は相対的であればよい。例えばHD放送のトランスポートストリームがSD放送のトランスポートストリームに切り替わるとする。記録メディア112はBDであり、記録処理部116において、再エンコード記録処理部106からストリーム記録処理部105に切り替わるとする。
転送レート検出器102は、トランスポートストリームの転送レートが高レートから低レートに切り替わったことを検出する。転送レート検出器102は、検出したことを示す情報をシステムコントローラ108に通知する。
するとシステムコントローラ108は、低レートのトランスポートストリームがバッファ103から記録処理部116に出力されないように制御する。その間、バッファ103は出力されない低レートのトランスポートストリームを保持する。
次に、システムコントローラ108は、ストリーム記録処理部105に対する記録処理の開始を制御する。そして、システムコントローラ108は、高レートのトランスポートストリームが、バッファ103から再エンコード記録処理部106にすべて出力されたことを確認できるまで待機する。
確認後、システムコントローラ108は、記録処理選択器104に対し、入力されたトランスポートストリームをストリーム記録処理部105に出力するように制御する。そしてシステムコントローラ108は、バッファ103に対し、低レートのトランスポートストリームを記録処理選択器104へ出力開始するように制御する。ストリーム記録処理部105において処理され、ストリーム記録処理部105から出力されたストリームはバッファ109に格納される。システムコントローラ108は、ストリーム記録処理部105のバッファ109に対し、入力されたストリームを出力しないで保存しておくように制御する。
システムコントローラ108は、再エンコード記録処理部106のバッファ109に保存された処理後のトランスポートストリームが、すべて記録メディア112に書き込まれたことが確認できるまで待つ。
確認後、最後にシステムコントローラ108は、ストリーム記録処理部105のバッファ109に保存されたトランスポートストリームを記録メディアに書き込むように制御する。
上述の処理に関し、記録処理部116において、トランスポートストリームの出力先を再エンコード記録処理部106からストリーム記録処理部105に切り替えた時には、以下の点に留意する必要がある。すなわち、バッファ103内の既存のトランスポートストリームの出力が終了するまでは、切り替え後に受信した後続のトランスポートストリームをバッファ103に保存する必要がある。その理由は、再エンコード記録処理部106における処理には時間がかかるからである。
具体的に説明すると、再エンコード記録処理部106は、一旦デコードし、その後0.5秒あるいは1.0秒単位にトランスポートストリームを再エンコードしていく。そのため、バッファ103内の既存のトランスポートストリームは0.5秒から1.0秒遅れてバッファ103から出力され、処理される。出力されるまではバッファ103に保存されている。その結果、既存のトランスポートストリームが出力されるまでは、後続のトランスポートストリームも出力できず、バッファ103に保存する必要がある。
また以下の点にも留意すべきである。すなわち、再エンコード記録処理部106から出力された処理後のトランスポートストリームがBD112に書き込まれるまでは、ストリーム記録処理部105から出力されたトランスポートストリームをバッファ109に保存しておく必要がある。
上述のように、再エンコード記録処理部106は、既存のトランスポートストリームの処理に0.5秒から1.0秒を要する。一方、ストリーム記録処理部105は、入力ストリームをそのまま出力するだけであるため、処理にほとんど時間を要しない。よって、再エンコード記録処理部106の処理が完了しないうちに、ストリーム記録処理部105から処理後のストリームが出力され得る。再エンコード記録処理部106から出力された処理後のトランスポートストリームがBD112に書き込まれるまでは、ストリーム記録処理部105から出力されたトランスポートストリームを書き込むことはできない。よってストリーム記録処理部105から出力されたトランスポートストリームをバッファ109に保存しておく必要がある。
上述の記録処理の実行時には、識別信号の利用が効果的である。具体的には以下のとおりである。識別信号生成部113は、システムコントローラ108が選択した記録処理を識別する信号を生成し、その信号によって表される識別情報を記録メディア112に書き込む。ここでは、ストリーム記録処理部105によって記録されたことを識別するための識別信号を生成する。識別信号の示す値は例えば“0”であり、この値が識別情報として記録メディア112に書き込まれる。記録位置は、例えば記録メディア112上の管理情報を記録する領域(最内周部など)である。識別信号に基づく識別情報を書き込んでおくことにより、再生装置等は再生時にBSデジタル放送で伝送された符号化ストリームを直接記録したか、あるいは再エンコード記録処理部106によって再エンコードされた符号化ストリームを記録したかを識別することが可能となる。
識別信号の示す値に基づいて、ユーザは放送された番組と比較して映像品質が同じか相違するかを容易に判断できる。すなわち、符号化ストリームを直接記録したことが識別できたときは、ユーザは、録画された番組の映像品質が放送された番組の映像品質と同じであると判断できる。一方、再エンコードされた符号化ストリームを記録したことが識別できたときは、ユーザは、録画された番組の映像品質が放送された番組の映像品質よりも低いと判断できる。
なお記録装置100は、メディアの種類に応じて識別情報を書き込むか、書き込まないかを選択してもよい。例えば、DVD−RAMの場合は識別情報は書き込まず、BDの場合は識別情報を書き込むとしてもよい。この根拠は、BDに対しては、入力信号の種類に応じてストリーム記録処理部105による記録処理がなされることはあるが、DVD−RAMに対しては再エンコード記録処理部106による処理のみが行われ、ストリーム記録処理部105による処理は用いられないことに基づいている。
識別情報として、ストリーム記録処理に加えて、再エンコード記録処理したことも含めた情報を書き込んでもよい。また、再エンコード記録処理におけるダウンコンバート処理に関する情報、例えば、入力信号の解像度などを含めてもよい。
次に、録画モード表示部115におけるモード表示の例を説明する。モード表示は、ユーザが設定した記録モードをユーザが確認するために重要である。
図7(a)〜(e)は、録画モード表示部115の一例である録画モード表示管70を示す。録画モード表示管70は、4つの表示部を備えている。各表示部は、Stream71、EXP72、XP73、SP74を点灯させ表示することができる。図7(a)が全てを点灯表示した場合を示す。
図7(c)〜7(d)は、それぞれ「EXP」、「XP」、「SP」のみが点灯表示された状態を示す。この表示は原則として再エンコード記録処理が行われることを示しており、このときBSデジタル放送のチャンネルが選択されて、デジタル放送番組がBDまたはDVD−RAMに録画される。
図7(e)は、「Stream」のみが点灯表示された状態を示す。この表示はストリーム記録処理が行われることを示しており、このときBSデジタル放送のチャンネルが選択され、デジタル放送番組がBDに録画される。
以上のように録画モード表示部115として録画モード表示管70を備えることにより、記録装置100が自動的に選択した記録処理をユーザが容易に認識できる。
録画モード表示管に表示される内容は、これらに限られない。例えば、図8(a)〜(c)は、録画モード表示部115の他の例である録画モード表示管80を示す。録画モード表示管80は、2つの表示部を備え、それぞれStream81、DC82を点灯させ表示することができる。図8(a)が全てを点灯表示した場合を示す。
図8(b)は、「Stream」のみが点灯表示された状態を示す。この表示はストリーム記録処理が行われることを示しており、このときBSデジタル放送のチャンネルが選択され、デジタル放送番組がBDに録画される。
図8(c)は、「DC」のみが点灯表示された状態を示す。この表示は再エンコード記録処理が行われることを示しており、このときBSデジタル放送のチャンネルが選択されて、デジタル放送番組がDVD−RAMに録画される。
また、図9(a)〜(d)は、録画モード表示部115のさらに他の例である録画モード表示管90を示す。図9(a)は、全ての表示管を点灯表示した例を示す。録画モード表示管90は、3つの表示部を備えており、それぞれStream91、LP92、SP93を有する。選択されている記録処理に対応する録画モード表示管90の部分が点灯される。
図9(b)は、「Stream」のみが点灯表示された状態を示す。この表示はストリーム記録処理が行われることを示しており、BSデジタル放送のチャンネルが選択されて、デジタル放送番組がBDに録画される。
図9(c)は、「LP」のみが点灯表示された状態を示す。この表示は再エンコード記録処理が行われることを示している。図9(d)は、「SP」のみが点灯表示された状態を示す。この表示は再エンコード記録処理が行われることを示している。
再エンコード記録処理に関しては、録画装置内で符号化処理が行われるために、ユーザは直接処理の種類を確認できない。一方、ユーザにとっては入力されたデジタルストリームを直接記録するストリーム記録処理であるか否かを知ることは重要である。したがって、図9に示す録画モード表示管90のように、ストリーム記録処理時または再エンコード記録処理時の録画時間モードを表示することにより、ユーザが録画モードをよりわかりやすく認識できる。なお、録画モード表示部115は、以上の例に限らず、少なくとも一つの記録処理を識別する情報を表示すればよい。
本実施形態においては、記録処理部116においてデジタルストリームをストリーム記録処理するか再エンコード記録処理するかを記録処理選択器104が選択するとして説明した。しかし、ストリーム記録処理をしながら再エンコード記録処理を行ってもよい。これは、例えば複数種類の記録メディア112に対して同時に書き込み可能であるときにおいて、トランスポートストリームをそのままBDに書き込みつつ、トランスポートストリームからプログラムストリームを得てDVD−RAMやSDメモリカードに代表される半導体記録媒体に書き込むことが想定される。
また記録処理部116は、ストリーム記録処理部105および再エンコード記録処理部106を利用して2種類の記録処理を行うとしているが、さらに他の種類の記録処理を追加的にまたは代替的に設けてもよい。例えば、セルフエンコード記録処理部を設け、入力されたアナログ形式のビデオ信号およびオーディオ信号から得られた番組データを圧縮符号化処理して符号化ストリームを生成し、記録メディアに記録するようにしてもよい。この符号化ストリームは、プログラムストリーム(PS)またはトランスポートストリーム(TS)である。
上述の記録装置100の機能(例えば記録処理部116内のストリーム記録処理部105および再エンコード記録処理部106の機能)は、ソフトウェアを実行することによって実現してもよい。例えば、記録処理部116が記録処理回路チップであり、ストリーム記録処理を行うファームウェアと再エンコード記録処理を行うファームウェアとを切り替えて実行することにより、ストリーム記録処理部105および再エンコード記録処理部106の動作を実現してもよい。または、システムコントローラ108がコンピュータプログラムを実行することにより、ストリーム記録処理部105および再エンコード記録処理部106の機能を実現してもよい。
コンピュータプログラムは、光ディスクに代表される光記録媒体、SDメモリカード、EEPROMに代表される半導体記録媒体、フレキシブルディスクに代表される磁気記録媒体等の記録媒体に記録することができる。なお、記録装置100は、記録媒体を介してのみならず、インターネット等の電気通信回線を介してもコンピュータプログラムを取得できる。
本発明によれば、記録装置は転送レートの異なる2つの信号(例えばHD映像信号およびSD映像信号)が混在して放送されているときであっても、転送レートに基づいてHD映像信号部分とSD映像信号部分に対し、最も適した録画モードを自動的に決定する。これにより、圧縮符号化処理を含む処理と含まない処理とを自動的に切り替えて録画することが可能になる。
記録装置100の機能ブロックの構成を示す図である。 再エンコード記録処理部106の機能ブロックの構成例を示す図である。 (a)は、BD装填時における、デジタル放送ストリームの転送レートと記録モードに対応する記録レートとの関係を示す図であり、(b)は、DVD装填時における、デジタル放送ストリームの転送レートと記録モードに対応する記録レートとの関係を示す図である。 記録装置100の処理の手順を示すフローチャートである。 閾値決定処理の手順を示すフローチャートである。 モード変更処理の手順を示すフローチャートである。 (a)〜(e)は、録画モード表示部115の一例である録画モード表示管70を示す図である。 (a)〜(c)は、録画モード表示部115の他の例である録画モード表示管80を示す図である。 (a)〜(d)は、録画モード表示部115のさらに他の例である録画モード表示管90を示す図である。
符号の説明
101 デジタルチューナ
102 転送レート検出器
103 記録処理前バッファ
104 記録処理選択器
105 ストリーム記録処理部
106 再エンコード記録処理部
108 システムコントローラ
109 記録処理後バッファ
100 記録装置
110 記録ヘッド
111 メディア判別部
112 記録メディア
113 識別信号生成部
115 録画モード表示部
116 記録処理部
117 記録レート設定部

Claims (13)

  1. 複数種類の記録メディアに対し、データストリームの書き込みが可能な記録装置であって、
    デジタル放送波を受信して、データストリームを出力する受信部と、
    前記データストリームを受け取って、その転送レートを検出する転送レート検出部と、
    前記データストリームを受け取って、圧縮符号化処理を含む第1記録処理、および、圧縮符号化処理を含まない第2記録処理の少なくとも一方を実行する記録処理部と、
    前記転送レートに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を選択する選択部と
    を備え、前記記録処理部によって処理されたデータストリームを記録メディアに書き込む、記録装置。
  2. 前記記録処理部は、
    前記第1記録処理として前記データストリームの符号化を行うエンコード記録処理を実行し、
    前記第2記録処理として前記データストリームの復号化および符号化を行わないストリーム記録処理を実行する、請求項1に記載の記録装置。
  3. 装填された記録メディアの種類を示す判別情報を出力する判別部をさらに備え、
    前記選択部は、さらに、判別された前記記録メディアの種類に基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を選択する、請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記受信部は、複数のデータストリームを順次出力し、
    前記複数のデータストリームの各々の転送レートは、前記データストリームの切り替わりに応じて変化し、
    前記選択部は、切り替わり後の前記データストリームの転送レートに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方から他方への切り替え処理を実行する、請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記記録処理部によって処理される前のデータストリームを一時的に蓄積する入力バッファをさらに備え、
    前記入力バッファは、前記選択部による切り替え処理時に前記データストリームを蓄積する、請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記記録処理部によって処理されたデータストリームを一時的に蓄積する出力バッファをさらに備え、
    前記出力バッファは、前記選択部による切り替え処理が行われ、その後に記録処理部から出力されたデータストリームを蓄積する、請求項4に記載の記録装置。
  7. 選択された前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を特定する識別信号を生成する信号生成部をさらに備えた、請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記識別信号に基づく識別情報を前記記録メディアに書き込む、請求項7に記載の記録装置。
  9. 記録モードの設定指示を受け取る設定部と、
    前記記録モードに対応する記録レートを設定し、設定された前記記録レートと前記転送レートとの比較結果によって前記選択部の選択動作を制御するコントローラと
    をさらに備え、前記コントローラは、
    前記転送レートが、設定された前記記録レートよりも大きいときには、前記第1記録処理を選択するよう前記選択部を制御し、
    前記転送レートが、設定された前記記録レート以下のときには、前記第2記録処理を選択するよう前記選択部を制御する、請求項2に記載の記録装置。
  10. 装填された記録メディアが、種類の異なる第1記録メディアであるか第2記録メディアであるかを示す判別情報を出力する判別部をさらに備え、
    前記第1記録メディアの最大の記録レートは、前記第2記録メディアの最大の記録レートよりも小さく、
    前記コントローラは、
    最高品質の記録モードが設定され、かつ、前記判別情報が前記第1記録メディアを示しているときには、前記記録レートとして第1記録レートを設定し、
    最高品質の記録モードが設定され、かつ、前記判別情報が前記第2記録メディアを示しているときには、前記記録レートとして、前記第1記録レートよりも大きい第2記録レートを設定する、請求項9に記載の記録装置。
  11. デジタル放送波を受信して、データストリームを出力するステップと、
    前記データストリームを受け取って、その転送レートを検出するステップと、
    前記転送レートに基づいて、圧縮符号化処理を含む第1記録処理、および、圧縮符号化処理を含まない第2記録処理の少なくとも一方を選択するステップと、
    前記データストリームを受け取って、選択された記録処理を実行するステップと、
    記録処理された後のデータストリームを記録メディアに書き込むステップと
    を包含する記録方法。
  12. 装填された記録メディアの種類を判別するステップをさらに包含し、
    前記選択するステップは、さらに、判別された前記記録メディアの種類に基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方を選択する、請求項11に記載の記録方法。
  13. 前記受信するステップは、前記デジタル放送波を受信して複数のデータストリームを順次出力し、
    出力されるデータストリームの転送レートは、前記データストリームの切り替わりに応じて変化し、
    前記選択するステップは、切り替わり後の前記データストリームの転送レートに基づいて、前記第1記録処理および前記第2記録処理の一方から他方への切り替え処理を実行する、請求項11に記載の記録方法。
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